女「ねぇねぇ！男くん！」男「はいはい？」




登校中


男「(女さんはいつも冗談ばかり言う人だ)｣


男｢(例えば……)」


女「ねぇねぇ！男くん！」

男「なんでしょう、女さん」

女「あのさあのさ、昨日私ね、幽霊見ちゃったの！」

男「へぇ～(棒)」

女「気になる？」ﾆﾔﾆﾔ

男「キニナルナー」

女「へっへん！なら話してあげる！」ﾄﾞﾔｧ

男「(うぜぇ…)」

女「昨日、学校の居残りがあってね。私帰りが遅くなったのよ」

男「うんうん」

女「いつも通り電車に乗って帰ろうとしたら、駅のホーム…いつも人がいっぱい居るのに昨日だけは誰も居なかったの！」

男「うんうん」

女「それだけでも怪しいのにさ、なんと駅のホームに私含め二人しかいなかったの！」

男「うんうん」ｽﾏﾎｲｼﾞｲｼﾞ

女「もぉー！ちゃんと聞いてよ男くん！」（殴り

男「いでっ！痛いって！分かった分かりましたから！」

女「んもぉ…話し続けるね」

女「つまり、もう1人居たのね。しかも女の人、髪が長くてよく見えなかったけど目がギョロってしてたの」

男「おおう(なんだよちょっと怖いじゃないか)」

女「電車が来てやっと帰れると思ったら。女の人が線路に飛び降りたの！」

男「ひぃ…飛び込み自殺か…」

女「私もね、そうだと思って救急車呼ぼうと電車に乗らずにホームで待機してたら……」

女「その女の人の死体が線路から消えてたんだ」

女「今もどこかの駅に居るかも……」


男「…っ」ｿﾞｸｯ





女「っていう嘘ね！」

男「良かったぁー！」ｶﾞｸｶﾞｸ

授業中

女「せんせー！教科書忘れたので、隣の席の男くんにみせてもらってもいいですか？」

先生「いいですよ、男くん？机をくっつけて教科書見せてあげなさい」

男「はい…」




女「ねぇねぇ、男くん」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

男「な、なんだよ女さん。今授業…」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

女「だってつまんないじゃない、私と話した方為になるわよ」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

女「あのさ、男くんって将来の夢とかあるの？」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

男「えっ、夢？特には」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

女「えー、無いの？私達まだ中二じゃん、夢語り合おうよ」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

男「えぇ…。でも本当に夢無いし…」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

女「なら私の夢教えてあげるよ」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

男「いや別に…」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

女「なら私の夢教えてあげるよ！」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

男「ウン、僕キキタイナー」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

女「それはねー…」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

男「早く言えよ」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

女「大人の女になる事だよ」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

男「(何言ってるんだこいつ…)」

からかい上手の高木さんのパクリみたいになっとるのは言わないようにね。

昼休み






男「(普段明るくて、いつもニコニコしてる女さんでも、唯一怒る事ある)」

女「ねぇねぇ！男くん！」ﾄﾝﾄﾝ

男「ん？」

女「お弁当、作って来たから食べよ！」ｷﾞｭ-

男「お、おう。…って、いでで！くっつく力強っ…まじ痛い！ぐるじい！」ﾒﾘﾒﾘ

女「むっ、男くんなんかおっさん臭い。お風呂ちゃんと入ってるの？」ｼﾞ-

男「は、入ってるよ！てか腰いた…」

生徒A「おや、お熱いですな！お二人さん！」

男「おい、やめ…」

生徒A「抱き合ったりなんかして～、2人は付き合ってるのかなぁ？このこの～」ﾆﾔﾆﾔ

女「そんなんじゃないし！」ｼﾞﾛｯ

生徒A「ひぇっ…、ごめんなさい…」ﾋﾞｸｯ

女「ふん、早く行こ男くん♪」

男「お、おう？」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

男「(女の子のあの冷めた目が怖い……)」ｶﾞｸｶﾞｸ

男「(何故か僕達の仲をからかわれると怒るんだ。)」

女「男くん！あのさ！」

男「うん？なに？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

女「放課後暇？」

男「や、別に」ﾊﾟｸｯ

女「じゃあさ！今日男くんの家行ってもいい？」ﾆｺｯ

男「ダメ」

女「えー、なんでー」

男「色々あるんだよ。」

女「別にエ〇本あっても私気にしないよ！」

女「(嘘だけど！)」

男「エっ…本……！？そんなものは無い！」ｷﾞｸｯ

女「じゃあオナテ「そんなものは無い！」」

女「じゃあ、なんでなのよー！」