作品都合故のキャラ崩壊有。
口調も変なところがあるやもしれません。
独自解釈の部分もあります。
苦手な方はブラウザバックをお願いします。
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奈緒「なあなあ菜々さん」
菜々「なんでしょう奈緒ちゃん」
奈緒「いくらなんでもちょっと久しぶりやしませんかね」
菜々「ナナもそう思います」
カンペ<ゴメンネ!
奈緒「言い訳もなしか」
菜々「まあまあ。それでも始められたんだからいいじゃないですか!」
奈緒「それもそうだな!」
菜々「さてさて、気を取り直して今日は第六回目となりますね」
奈緒「ああ、しかも今日は菜々さんプレゼンツって聞いたよ」
菜々「はい! 今日はナナ一押しの作品を奈緒ちゃんに紹介していこうと思います」
奈緒「おお、それは楽しみだ!」
菜々「視聴者からは全然ついていけないのでは? という不安の声もいただいていますが」
奈緒「が?」
菜々「ナナは好きなことについては突っ切りたい上にここでは好きにしていいとのことなので遠慮しません!」
奈緒「逆風にも負けないさすが菜々さん!」
菜々「まあ、ついてきてくれている方もいらっしゃいますしね。そもそもスポンサーがどちらかと言えば濃い目の方なのでそっちの方がいいらしいです」
奈緒「ぶっちゃけたな」
菜々「これくらいなら問題ないですよ」
カンペ<そろそろ始めてくれ
奈緒「おっとっと。時間が無くなっちゃうな。じゃ、菜々さんお願いな!」
菜々「はい! それではウサミンプレゼンツは……これです!」
フリップ:ワイルドアームズ
天の声--ワイルドアームズとは、開発がメディア・ビジョンで販売がソニー・コンピュータエンタテインメントのPlayStation用ロールプレイングゲームだよ。発売は1996年12月20日、完全にクリスマス商戦狙ってるよね。
西部開拓時代のアメリカのような世界観で剣と魔法のバトルが繰り広げられるんだ。
魔族と呼ばれる勢力に日々脅かされる「人間」「守護獣」「エルゥ」の三種族は協力して魔族と戦い、その結果「ガーディアンブレード」を生み出し魔族との戦いに勝利。その代償としてファルガイアは荒廃した大地と化してしまったんだって。
このゲームはシリーズで、全七作品出てるんだ。ワイルドアームズ クロスファイアっていうのが一番新しい作品だね。
菜々「ナナがですね、このゲームの良い所、面白い所を三つのポイントに分けて奈緒ちゃんに紹介しちゃいます!」
奈緒「それは楽しみだ」
菜々「では早速、第一のポイントはこれです!」
フリップ:世界観
奈緒「世界観かあ。西部開拓時代にファンタジーが混ざった感じ? らしいね」
菜々「その通り。荒廃したファルガイア……ほそぼそと生きる人々は信仰とかも十分あるし、生活もほとんど機械に頼らず自らの手で何とかしています」
奈緒「へえ、そりゃ不便だな」
菜々「元々超高度文明があって、それが魔族との戦いで衰退し、そんな生活をすることとなったっていう背景があるんですけど、その文明があったことすら忘れられるくらい後のお話なんですねこれ」
奈緒「なんかロマンあるな。失われた超高度な古代文明とかって」
菜々「そうそう! そうなんですよ! それにですね、魔法……このゲームではクレストグラフっていうアイテムから引き出すんですけど……ってこれは後で説明しますね」
奈緒「ちょっと気になるけど、わかった」
菜々「それでそんな世界ですから、冒険者ってのがいるんですね」
奈緒「ほう」
菜々「ひとところには留まらず、危険とロマンを求める冒険者! 人は彼らを『渡り鳥』と呼んだのです」
奈緒「ノリノリだな」
菜々「大体の渡り鳥が依頼を受け、解決することで報酬を得るというのがオーソドックスらしいです。でも、免許制ではないのでこれっていう渡り鳥の定義は無いです」
奈緒「へえそうなんだ」
菜々「中には悪いことする奴らもいます。こういうところが割とナナ好きなんですねえ」
奈緒「綺麗事だけじゃやってけないってのは背景的にもそうだよなあ」
菜々「で、これがすごいキーワードなんですけど、この世界には『ARM』と呼ばれる機械があるんですね」
奈緒「ワイルドアームズの根幹っぽいな」
菜々「これはですね。敵側の武器を模倣したものなんですよ」
奈緒「ほうほう」
菜々「色々あって普通の人には使えない兵器で、主人公がメインで使っている武器なんです」
奈緒「へえ、主人公は選ばれし勇者ってわけか!」
菜々「……そうであれば良かったのですが、そういう特別感から迫害を受けてたんですね主人公……」
奈緒「ええ……」
菜々「と、いうことで! 第二のポイントはー!」
フリップ:キャラクター
菜々「そうキャラクターが良いんですよ」
奈緒「どう良いんだ?」
菜々「主人公ロディ、トレジャーハンターザック、公女セシリア」
奈緒「おお、主人公組いいな!」
菜々「……と主人公組の紹介と行きたいところなんですが、菜々が紹介したいのは実は敵側なんですよ」
奈緒「っておいおいおい! マジか? まあ良いけど」
菜々「何と言っても心をくすぐるこのワード……『ナイトクォーターズ』です!」
奈緒「!!? わかる……わかるよ菜々さん!」
菜々「ふっふっふ。これだけでもわかってもらえますか。嬉しいですよ~。ナイトクォーターズって言うのは勿論魔族なんですが、この魔族って言うのがですね……なんと半生命半機械の存在なんですよ」
奈緒「ほう! 完全機械ではないのか」
菜々「ええ。この魔族を生み出した存在がマザーと言うんですがそれは後で説明します。で、ナイトクォーターズなんですが、まずリーダー『ジークフリード』」
奈緒「ジークフリードって名前色んな作品に使われるよな」
菜々「ええそうですね。でもしょうがないじゃないですか。だって」
菜々・奈緒「かっこいいんだもん」
菜々「イエーイ!」ハイタッチ
奈緒「イエーイ!」パチーン
菜々「んーで、このジークフリードっていうのがどんなかっていうと、騎士っぽい見た目ですね。使う武器は魔槍グラムザンバー。人間をただの害虫程度にしか思っていない残酷な魔族です」
奈緒「敵ならやっぱそうこなくっちゃな」
菜々「魔族の繁栄のため地上にいる全ての人間を始めとした生物、そして神様的な存在をも屠れるくらい強かったんですね」
奈緒「人類ピンチだな」
菜々「最初に来た際には抵抗出来てたんですが、今や文明レベルがずっと落ちてますからね。大災厄って感じでした」
奈緒「うんうん」
菜々「でですね。このジークフリードってのが本当に魔族の未来を考えているリーダーとして相応しい魔族だったんですよ」
奈緒「へえ」
菜々「さっき話に出た魔族を生み出した存在であるマザー。彼女は千年前の戦いで敗北して封印されたんですね。その彼女を魔族の女王として復活させて、ファルガイアを魔族の世界にしようと色々頑張ってたんですよ」
奈緒「ふむふむ、話的には王道だな」
菜々「でもですね。このマザーって言うのが害悪だったんですね」
奈緒「え? どういうこと?」
菜々「マザーの存在意義というか目的というんですかね。ありとあらゆるものの『滅び』だったんですね」
奈緒「おおなんか破壊神的な?」
菜々「そうですね。破壊、滅び、負の感情、それらに幸福を見出していたんです。悪意無く純粋に。彼女的には良い事したと思っています」
奈緒「やべえ奴だな」
菜々「それは自身が産んだ魔族も例外ではありませんでした。なのでそれを知ったジークフリードは魔族のために母たるマザーを殺害することを計画したんです」
奈緒「ほぉ、戦ったん?」
菜々「いえ、戦ってないんです。戦ったのは主人公たちです」
奈緒「じゃあ何したん?」
菜々「反旗を翻していることを悟られないように主人公たちを程よく邪魔しつつ、マザーの所まで手引きしたんです」
奈緒「え? じゃあマザー怒ったんじゃないの?」
菜々「いえいえ、マザーはそれに気づかないまま敗北したんです」
奈緒「そうか、じゃあ百パーセント成功したんだな」
菜々「それが、そうでもなかったんです」
奈緒「ええ!」
菜々「ジークフリードはそれからもスタンスを崩さず、魔族の繁栄のため今度は自身が支配者として立とうとファルガイア征服を進めていたんですが、やはり主人公たちが大きな壁として立ちはだかり、亜空間で己が身をも巻き込んで殺そうとしたんですが、失敗に終わった後に、マザーが実は生きていて、ジークフリードの身体を取り込んでしまうんですねえ」
奈緒「うああ……」
菜々「しかしジークフリードも一筋縄ではいかない。最終決戦で身体の支配権を取られかけるも、魔槍グラムザンバーを憑代にして融合、最終決戦を挑んでくるんです」
奈緒「意地がすごいな」
菜々「そうなんです。何が何でも生き残ってやる! 主人公たちを打倒してやる! みたいなその姿勢がすごく好きでした。もう最終戦は本当にしつこいなって思いつつも、感服しましたね」
奈緒「よっぽどだなあ」
菜々「他のナイトクォーターズも良いですけど、やっぱりジークフリードは破格ですね」
奈緒「他はどんな感じなの?」
菜々「他はですねアルハザードっていうキチガイマッドサイエンティスト的なキャラクターがいるんですが、こいつがもう……」
奈緒「もう?」
菜々「最高に敵でした」
奈緒「お、おう」
菜々「ジークフリードもファルガイアの敵っていう意味ではそうだったんですが、アルハザードはもうもう……完全に敵、容赦ない悪って感じでしたねえ」
奈緒「ほう」
菜々「口調は丁寧で見た目はなんか白いローブまとった……なんだろ? 通じるかわかんないんですけど、腰を折ったガリみたいな」
奈緒「ガリ?」
菜々「別ゲーで申し訳ないんですが、モンスターファームっていうゲームなんですけど」
奈緒「ああ、ガリね。わかったわかった。何となく見た目は通じたよ」
菜々「そんな感じの見た目なんですが、心が黒い黒い。人間をただの玩具としてしか認識してないんですよ」
奈緒「うん、それは王道でかなりヘイト溜める奴だな」
菜々「人間を使った実験を数多くやっていて、肉体を魔族に改造なんかしたり、人間の中に種を植えて身体の中から魔族を発芽させたりと、そういうことを死ぬまで一貫して楽しんでやるキャラでした」
奈緒「そいつは救いようがねえな」
菜々「そうなんです。でもそこが良いんです」
奈緒「というと?」
菜々「こういう悪を突っ切っているのに、実はこういう理由があってやってたとか、操られてたとか、同情させようとするシナリオや設定だと冷めちゃうじゃないですか」
奈緒「ああ確かにそれはそうだなあ。わかるわ」
菜々「アルハザードが好きかどうかって言われるとそうでもないんですが、悪役として見たとき、彼ほど悪を徹底し、ヘイト集めを徹底しているの、すごく良いんですよ。好き」
奈緒「なるほどねえ」
菜々「勧善懲悪を成すための舞台装置として彼は非常に優秀だったんです。むしろ彼無しでは大して盛り上がらなかったのではとすら思いますね」
奈緒「おお、そこまでか」
菜々「彼がすごい理由は次にもあるんです」
奈緒「次?」
菜々「ナイトクォーターズの紅一点、レディ・ハーケン。通称斬り姫。大鎌アズラエルという武器を使って主人公たちを苦しめます」
奈緒「鎌使いかあ。かっこいいよな」
菜々「なんで鎌使いってあんなにかっこいいんですかね」
奈緒「なんでだろうなあ」
菜々「謎ですね……話を戻しまして、斬り姫は高潔な武人で、卑怯な手は大嫌いなんですよ。それもあってアルハザードのことは大嫌いなんですね。そもそも好きな人はいなさそうですけど」
奈緒「言うなって」
菜々「素早い攻撃が特徴で、主人公の仲間の一人と似たような技を使うんですね」
奈緒「それはもしかして……」
菜々「お気づきですか。斬り姫は実はその仲間のこれだったんですね」コユビタテ-
奈緒「おおやっぱりそういう感じのか!」
菜々「まあ、恋人は言いすぎましたけど、二人は同じ騎士団に所属していて、少なくとも男の方は完全に恋慕してましたね」
奈緒「で、どうなるんだ?」
菜々「……哀しいことに、どうにもなりませんでした。彼女は自身の意思で魔族側に立っていたんではなく、実はアルハザードに改造をされ精神洗脳を受け、レディ・ハーケンとして生まれ変わってしまっていた。それはもうどうすることもできず、一騎打ちをして……消滅しました」
奈緒「お、おお……やっぱ報われねえし、アルハザードクソだな」
菜々「ええ、彼はクソです」
奈緒「はあ」
菜々「はあ、ナナはジェットマン思い出しましたよ」
奈緒「……ん? ジェットマン?」
菜々「おおお! 何でもないです何でも……さて続いてはベルセルクです!」
奈緒「強そうな名前だな」
菜々「彼はですね。単純明快です」
奈緒「というと?」
菜々「筋肉です。力こそパワーです。ザ・暴力です」
奈緒「三下臭い」
菜々「強いって言う描写はありましたよ。でも、一番最初にやられちゃったんですね」
奈緒「筋肉……」
菜々「でもナナはわかりやすくて好きです」
奈緒「んー、脳筋はあたしはそこまでかなあ」
菜々「そうですか……ではでは、続いてベルセルクが死んだことにより補充されたその名もブーメラン」
奈緒「ブーメラン? 名前としては変わってるな」
菜々「彼は魔族でありながら魔族を殺す魔族でした」
奈緒「同族殺しってやつか」
菜々「ええ、そういう仕事だったらしいですけど、さらに彼は狼型のガーディアンと呼ばれる守護獣を従えていました」
奈緒「うーんなんか聞き覚えが……」
菜々「見た目は完全にアサシン、クールで修羅な男でした」
奈緒「あっ!」
菜々「お気づきでしょうか。はい、完全にFFⅥのシャドウです。ありがとうございます」
奈緒「おいおい……」
菜々「まあ、中身はそれほどシャドウってわけじゃなかったんですけど、ラストダンジョン前とかで魔族に囲まれた際に『勘違いするなよ。他の誰かに殺されるのが嫌なだけだ。お前を殺すのはこの俺だ!』って言って助けてくれます」
奈緒「ツンデレか!」
菜々「とは言っても、囲まれる前に戦ってるんですけどね」
奈緒「ボロボロか!」
菜々「根は良い奴なのではないでしょうか。ただぶっ飛んでるだけで」
奈緒「いやアタシに言われても……」
菜々「それもそうですね。さて最後に、これはナナ一押しの敵キャラゼットです!」
奈緒「そいつはどういうキャラなんだ?」
菜々「ゼットはですね。一言で言ってギャグキャラです」
奈緒「ギャグキャラ」
菜々「めちゃくちゃ目立ちたがり屋で、技名も『ドゥームブリンガー』とか『我流・一文字斬り』とか『秘技・花陣影殺』とか『禁じ手・夜叉一文字』とか、とにかくかっこいいんです」
奈緒「めちゃくちゃかっこいいな」
菜々「ただまあ、ドゥームブリンガーという愛剣が呪われてて、所持者の運を極限まで下げてしまうんですね。そのせいで結構彼報われないんですね」
奈緒「武器変えればいいのに」
菜々「強力は強力ですからね。まあそれでなくてもハイテンショントークだし、おつむもアレな感じだったんで、彼が出るだけで荒廃した世界が温かくなるんですよ」
奈緒「俗にいう癒し系って奴だな」
菜々「まさにそうです! いや、もはや彼はアイドルなんです! そう! 私たちのアイドルゼット!!」
奈緒「おお……」
菜々「……正直、FFⅤのギルガメッシュみたいだなあって思わなくもなかったです」
奈緒「やっぱり影響でかいのかなその辺って」
菜々「まあ、無視できるようなものでもないですし、影響はあるんじゃないですかね」
奈緒「すげえなやっぱり」
菜々「ええ、そうですね……そうそう、このゼットなんですが、実は魔族の方針なんか実は全く気にしてないし、何よりも人間は敵って意識はあるけど、そこまでこだわりがないんですよね」
奈緒「そうなのか」
菜々「何よりも自分! 自分! 自分! な感じでしたね。そんな彼が終盤で盲目の人間の少女を世話するという心温まるサブエピソードがあるんですよ」
奈緒「サブエピソードなのか?」
菜々「ええ、普通に目的に向かっているだけでは見られない隠しイベントです。そこではラスボスよりも強力なゼットとの戦いがあるんです」
奈緒「おお、それはすごいな。組織ではなくキャラクターとしての出世的な意味で」
菜々「こう、ギャグキャラが報われる瞬間ってなんか嬉しくなるんですよね」
奈緒「ああ……わかる」
菜々「……語りたいことは尽きないですが、時間も押しているので」
奈緒「おう、次は何?」
菜々「最後……第三のポイント、『アイテム』です」
奈緒「アイテムかあ」
菜々「ワイルドアームズはですね、他のゲームと違う個性を出そうとアイテム名が正
直パッと見わかりません!」
奈緒「それはダメなんじゃ?」
菜々「いやいやいや、一応説明書にも書いてありますし……ね!」
奈緒「今時説明書なんて読まないだろ」
菜々「そ、そんな!! 説明書とかめちゃくちゃ面白いじゃないですか! ゲーム雑
誌で未発売ゲーム情報を見ているときの次に面白いとナナは思いますよ」
奈緒「そ、そうなんだ」
菜々「ナナが愛読してた時はスーパーファミコンっていう雑誌があってですねえ……
RPGツクールとかワクワクしたなあ」
奈緒「ん? スーパーファミコン?」
菜々「うぉっほーん! なんでもありませんなんでも! しかしまあ、うーん。奈緒
ちゃんにはこの気持ちわかってもらいたかったですが、致し方が有りません」
奈緒「ごめんな菜々さん」
菜々「いえいえ、そのうちナナがプレゼンしまくって奈緒ちゃんにも興味を持ってもら
えるようにします!」
奈緒「期待してるよ」
菜々「さて、アイテムについてですが、状態異常に対して回復するのに使うことって多いですよね」
奈緒「ああそうだな。薬草とかHPを回復するやつの次くらいに使うな」
菜々「ワイルドアームズには毒、マヒ、眠り、沈黙に値する魔力封印、混乱というメジャー所以外に、病気、フラッシュ、バッドオーメン、忘却って言うのがあります」
奈緒「病気は何となくわかるけど……フラッシュとかバッドオーメンとかは聞きなれないな」
菜々「ジャジャン! ここで突然クイズです。混乱、病気、フラッシュ、バッドオーメン、忘却はそれぞれどういう効果でしょうか! お答えください!」
奈緒「え、ええ! いきなりすぎるだろ! え、えーっと、うーん、混乱は味方を攻撃する、病気は毒麻痺のハイブリッド、フラッシュ……フラッシュは命中が下がる、バッドオーメン……こいつが一番わかんないぞ……」
菜々「あと、十秒」
奈緒「うお! 急かすなよ。えーとえーと、ゾンビ! ゾンビ状態! 死んでて味方攻撃するみたいな! んで忘却は通常攻撃以外使えなくなる!」
菜々「……全部不正解!」
奈緒「マジかよ!」
菜々「それぞれ、混乱は命中が0になって、移動中はしばらく歩く方向が変になる。病気は回復を受け付けなくなる。フラッシュは回避率が0になる。バッドオーメンは敵から集中攻撃を受けて、移動中は敵遭遇率がアップします。忘却は経験値が入らなくなります」
奈緒「そんなんわかるか!!」
菜々「だと思います!」
奈緒「意地悪か!」
菜々「すみません。クイズにしたかったというのと慌てる奈緒ちゃんが可愛くてつい」
奈緒「かかか、可愛いって! もう! もう!!」
菜々「あははすみません。えっと、それぞれの状態異常を治すアイテムなんですが、こちらになります」
フリップ:
毒 アンチドーテ
マヒ かっぱの軟膏
魔力封印 バイオレットローズ
混乱 安らぎの風車
病気 ウィッチメディシン
フラッシュ ヒカリタケ
バッドオーメン ホーリーシンボル
忘却 おもちゃのハンマー
奈緒「うーん、個性的だ。強いて言えばアンチドーテはなんとかわかる、他はわかり辛いなあ。ホーリーシンボルとか装備できそうだし」
菜々「ナナもそう思います。やってるうちに覚えますけど。そしてそして、アイテムのポイントはここだけじゃないんです」
奈緒「ほほお?」
菜々「このゲームはちょっと謎解き要素もあって、キャラ別グッズアイテムがあるんです」
奈緒「キャラ別グッズアイテム?」
菜々「そうです。例えばロディには爆弾っていうグッズがあって、岩を壊して道を作ったり、脆い壁を壊して隠し部屋には入れたりします。ザックにはワイヤーフックっていうグッズがあってですね、これを手に入れるまではどうやって行けばいいのかわからない! あの宝箱はどうとれば!! みたいなところに行けるようになるグッズですね」
奈緒「ああ手に入れたらさぞワクワクするなあ。あそこにも行ける。あれはこれを使えばよかったのかとか考えるよな!」
菜々「そうなんです。そうなんですよ! グッズという存在がこのワイルドアームズを面白くさせている一因なんです! しかもそこそこでかい割合で!」
奈緒「ゼルダとかアクション系にはそういうの良く見るけど、RPGにアクション要素ってあんまりないもんなあ。アクションRPGが流行るわけだよ」
菜々「なんだかんだ。狭い空間でも、その狭い空間なりに自由度というか探索度をあげるとワクワク感が違いますよね」
奈緒「ああ、ウキウキしちゃうな」
菜々「さらにさらにウキウキ要素! 先程ちょっと名前の出たクレストグラフっていうアイテムなんですが、このゲームではクレストグラフに四つある紋章のうち任意の二つを組み合わせて魔法を作るんです」
奈緒「へえ、レベルアップとかじゃないんだな」
菜々「ええそうなんです。白と黒それぞれに下位と上位があって、計六十四個の魔法があります」
奈緒「結構あるなあ」
菜々「上位は中盤くらいにならないと手に入りませんが、下位なら序盤から何でも作れますからね。三十二個の魔法作りたい放題ですよ。クレストグラフがある限り」
奈緒「へえ、でもさとりあえず魔法作ってみたけど、あんま使わなかったらショックじゃない?」
菜々「そこなんですが、一度作っても、あとから書き換えられるんですよ! なのでその心配はなしです!」
奈緒「おお、それはいいな」
菜々「クレストグラフを見つけるごとに、ああどの魔法から覚えるか、今回はこれかな? これってどうだろうな? そういう時間が、楽しいのです」
奈緒「わかるわかる。すごいわかるよ」
菜々「ええ~……もうこんな時間ですか……さて名残惜しいですが、今回はここまでですね。どうでしたか奈緒ちゃん?」
奈緒「いやあすごく面白そうであたしもやってみたいと思ったよ」
菜々「それは良かったです。えっと次回は……」
奈緒「おっとその前に、今日は特別ゲストが来てるんだ」
菜々「え? こんな終わり際にですか?」
奈緒「ああ、みんな入ってきてくれ!」
愛梨「はーい!」
蘭子「闇に飲まれよ!」
凛「どうも」
周子「よろしゅーこ」
卯月「よろしくお願いします!」
楓「こんばんわ」
菜々「え? え? え? なななな何なんですか一体!?」
愛梨「十時愛梨、17歳です!」ブレザー
蘭子「我が名は神崎蘭子……悠久なる17歳ぞ!」ブレザー
凛「し、渋谷凛、17歳……です」ブレザー
周子「塩見周子でーす。しゅーこちゃん17歳でーす!」ブレザー
卯月「島村卯月、17歳です! ぶいっ!」ブレザー
楓「高垣楓、現役JKで17歳です」夏服セーラー
菜々「マジで何なんですか?」
奈緒「じゃあみんな、せーの!」
「安部菜々さん! 誕生日、そして7代目シンデレラガールおめでとうございます!」
菜々「……え? え?」
楓「菜々ちゃん、本当におめでとうございます。歴代シンデレラガールを代表して私、高垣楓から安部菜々へシンデレラのティアラをお渡しします」
菜々「え? あ? え?」ティアラ装着
楓「はい、菜々ちゃん。本当に立派ですよ」
菜々「うぇ、えぇ。あり、ありが、ありがどうございまず……うう、うぇ」
周子「ほらほら、笑顔でいないと。せっかくシンデレラガールになったのに泣き顔じゃかっこ付かないよ」
菜々「うう、うれ、嬉じぐで……みなざん、本当にありがどうございまず」
愛梨「はーい。シンデレラガール就任と誕生日のためのスペシャルケーキでーす!」
蘭子「わ、私も手伝いました!」
卯月「一生懸命頑張りました!」
菜々「ふぇ、美味じぞうでず……すぅーはぁー……ずず、本当にみなさんありがとうございます」
奈緒「あたしと凛からはこれだ」
凛「これくらいしかやってあげれないけど、みんなの想いがつまってるよ」
菜々「こ、これは……」
奈緒「ああ、あたしたち色々走り回って何とか集めきった」
凛「菜々さんへの色紙だよ」
菜々「う、また涙が……別事務所の方まで……」
奈緒「ざっと200人くらいには書いてもらったな」
凛「知っていたけど、菜々さん本当に愛されてるよ」
菜々「うぇぇぇん、嬉じいでずぅぅ~!」
-菜々大泣き中-
菜々「モグモグ、うーん! 美味しいです!」
愛梨「良かった~」
蘭子「当然だな。我が力を完全に開放したのだから」
卯月「お口にあってよかったです」
菜々「ところで、何でみなさんそんな恰好をしてるのですか?」
カンペ<この番組は17歳以外禁制なので
菜々「そうだったんですか……いやでも、本当にみなさんありがとうございます」
奈緒「おっと、これ以上は本当に放送時間がなくなっちゃうな」
菜々「うう、菜々は幸せ者です……」
奈緒「菜々さんはしばらく帰ってきそうもないな……えっと、次回は『ゲストはあの二人!? ドキドキ人生ゲーム!』って、あの二人? うーん誰だろうか」
周子「たのしそーな企画だねー」
奈緒「楽しそうだけど、うーん二人ってのが気になるな。でも今回はここまで! みんなまた会おうな!」
菜々「ほんどうびばりがどうございまず~」
奈緒「また泣いてる……」
拙作を読んでくださりありがとうございます。
ウサミン、いや安部菜々さん。
シンデレラガールおめでとうございます。
お誕生日おめでとうございます。
そして、当日に間に合わず大変申し訳ございませんでした。
言い訳をすると、ワイルドアームズを紹介しようとしたけど、楽しいという漠然とした記憶しかなかったので、急遽最初からプレイしてラスボス倒してたら過ぎてしまいました。
いやはやしかし、第7回という節目で菜々さんがシンデレラガールになったのは非常にうれしい限りです。いつなっても嬉しいけど、このタイミングはひとしおです。
アニゲーTVシリーズは第6回……第7回に持っていけなかったのは不覚でした。
第6回はもう1年前になるんですね。覚えている人はほとんどいなさそうですが。
しばらくはネタを何にしようか悩んだり、そもそも書くことがうまくいかなかったりで執筆出来ていなかったです。
しかし、このウサミンシンデレラガール就任という大事件、そしていくつかあった私のSSへの好意的な感想を見て頑張れるようになりました。
頻度は少ないですが、また私のSSを読んでいただけたらなと思います。
長くなりましたが、本当に菜々さんおめでとうございます。そして読んでくださった皆様ありがとうございました。
過去作(書いた順)
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