作品都合故のキャラ崩壊有。
口調も変なところがあるやもしれません。
独自解釈の部分もあります。
苦手な方はブラウザバックをお願いします。
書きタメしてません。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1494864799
菜々「さあ始まりました! 私たちの冠番組、第五回放送!!」
奈緒「やっとこの日が来た!」
菜々「今日は奈緒ちゃんプレゼンツということで楽しみにしてますよ」
奈緒「そう期待されると緊張するな」
菜々「本当に今回は何も聞いてないんですが、どういう感じに進めていくんですか?」
奈緒「いつもゲームをプレイしたり、アニメを見たりって感じだったから、今回は少し趣向を変えて、クイズをすることにしたんだ」
菜々「おお、クイズですか」
奈緒「まあとは言っても回答者は菜々さんしかいないから盛り上がりに欠ける企画かもだけど」
菜々「いえいえ、任せてください! ナナも精いっぱい盛り上げていきますから二人で頑張りましょう!」
奈緒「そう言ってもらえると嬉しいよ。そんでルールだけど、問題が出題されたのち、フリップに答えを書いて行くんだ。それだけだと本当に盛り上がらないからクイズの正答数に応じてプレゼントを用意してるんだ!」
菜々「おお、それは俄然やる気が出ますねえ!」
奈緒「だけど、クイズにミスしたら……罰ゲームが待ってるんだよなあ」
菜々「ふぇぇ!? ちょ、ちょっと……お手柔らかに……」
奈緒「ははは、ミスしたらすぐに! ってわけじゃないから。クイズの形式ごとに罰ゲームまでのミス数は1回だけ許容されるよ」
菜々「そんなにいっぱいあるんですか?」
奈緒「とりあえず三種目は考えてきたよ」
菜々「ほお、ナナも負けず嫌いですから、どんと来いですよ!」
天の声--かくして始まったクイズ大会。とは言っても身内二人がワイワイやってるだけなんだけどね。ま、楽しければそれでいいとは思うけど、テレビ的にどうなの?
奈緒「さ、まずは第一のクイズは……棒読みクイズ!!」
菜々「棒読みクイズ?」
奈緒「今から私がゲームやアニメで使われた歌詞を棒読みするから、菜々さんは何で使用された何と言う曲名か当てるってクイズだ」
菜々「ええ!? それってナナがわからないのが来たらどうしようもなくないですか?」
奈緒「ふっふっふ、実は菜々さんの知っている音楽は密かに取材しているんだ」
菜々「い、いつの間に……」
奈緒「協力いただいたのは、心さん、楓さん、早苗さん、瑞樹さん、美優さん……」
菜々「そ、そのメンツは!! 通りで最近なんかサブカル方面の話を振ってくると思ったらそういうことだったんですね」
奈緒「凛に加蓮に卯月に未央、エトセトラエトセトラ……」
菜々「おお、ナナ気付かなかったです……」
奈緒「とまあ、そんなところで、早速第一問!!」
菜々「はい! バッチ来い!」
奈緒「ああー、ああーんん。『弱虫泣き虫連れてまだ行くんだと――――』」
菜々「ああー! これはわかりました! 『マクロスF』で『トライアングラー』です!」
奈緒「……正解!!」
天の声--正式名称マクロスFRONTIER、通称マクロスFは2008年4月から2クール放送されたロボットアニメだね。シリーズ物で一番古くは1982年から放送された超時空要塞マクロスから連なってるんだ。シリーズとは言ってもそれぞれ単作品としても楽しめるものとなっているから多くのファンを獲得できた大成功アニメと言っていいね。シリーズ通して歌がキーとして出てくるから、歌への力の入れ方は半端じゃないね。
菜々「ふふふ。流石にわかりますよ。超有名作品ですからね」
奈緒「ははは。まあジャブみたいなものだよ。ところで菜々さんは誰派だった? アタシはシェリル派だったんだけど」
菜々「ああー……ナナはですね。クラン・クラン大尉派でしたねえ」
奈緒「お! クラン・クランか。いやあ、最初は色々あったけど、ミシェルの回がなあ」
菜々「悲しかったですねえ……いやでもあれも一つの絆が見れたということで乗り越えていきましょうってなりましたねえ」
奈緒「おっとと、しんみりしてしまった。では、第二問!」
奈緒「『力を合わせて戦えばきっと平和が来ると祈り信じ続けることを忘れないでいて』」
菜々「ええー、ちょっとまだわからないですねえ」
奈緒「『母の呼ぶ声がすぐそこに聞こえ始めているよ』」
菜々「あ、なんか、あとちょっと……」
奈緒「『戦うことだけが』はいここまで!」
菜々「うっへぇ~。喉まで来てるのに……えーっとえーっと……」
奈緒「あんまり考える時間は無いからな。番組の時間上」
菜々「ああーえーっと……ぐんぬぬ」
奈緒「……はい終了!」
菜々「がああ! な、何だったんです正解?」
奈緒「正解は『ポポロクロイス物語』の『ピエトロの旅立ち』でした」
菜々「ああ! そうだ! そうだそうだ!」
天の声--ポポロクロイス物語とは元々朝日小学生新聞に連載された漫画で、作者は田森庸介先生。で、それを原作としたゲームやアニメが展開されたんだ。1996年にソニー・コンピュータエンタテインメントよりジーアーティスツとの制作で、プレイステーション用ゲームソフトとしてポポロクロイス物語発売されたんだ。以降シリーズとしてポポローグやポポロクロイス物語2、次世代の物語のPS2ポポロクロイスシリーズが続いた。いやこれ大人気シリーズだったんだよ。アニメーションやシナリオは絵本調でかなりとっつきやすかったし、システムもコマンド選択制とマスゲーを掛け合わせたもので戦略の幅も広かった。キャラクターも人形劇チックで可愛かったし、名作だったね。名作だった……。
菜々「ええ、ナナにも……ナナもわかりますよその無念……」
奈緒「あー、アタシはやってないからわかんないんだけどさ。なんかあったの?」
菜々「それは……いえ、悪口になってしまうのでやめましょう。プレステ時代は最高だった。それだけわかっていただければ」
奈緒「お、おう。そうか」
菜々「それにしてもすごい所突いてきますねえ。ナナも大好きですけどこれかなり古いですよ」
奈緒「あははは。心さんとこの話で盛り上がったって聞いてね。絶対出題してやろうって思ったんだよ」
菜々「ぐぬぬぬ。悔しいですね。よし、次! 次行きましょう!」
奈緒「うん。では第三問! 棒読みクイズはこれが最後! これミスったら罰ゲームだから」
菜々「むむん! これは気を引き締めていきましょう!」
奈緒「『朝はすべての上に訪れ昨日の涙空へ還るAhいつか傷跡終わらぬ』」
菜々「え、わからない……」
奈緒「『残る夢に大地で閉ざされたまままだ眠る芽をゆり起こす恵み慈の雨になれ』はいここまで!」
菜々「これは……あ……あああ!! わかりました! わかりましたよ!!」
奈緒「お、これわかったのか? じゃあ正解は?」
菜々「『アルトネリコ』の『EXEC_PHANTASMAGORIA/.』ですね!」
奈緒「……大正解!! 良くわかったなあ」
菜々「いやあ、大好きってのもあるんですけど、閃きってやつですね」
天の声--アルトネリコは原作メーカーは製作をガスト、販売をバンダイナムコゲームスが担当してるんだ。ここ大事なところね。とまあ冗談はさておき、アルトネリコは詩を題材としたゲームで、シリーズを通して過去の人災によって大地が失われてしまった惑星アルシエルを舞台としてるんだ。作中には「ヒュムノス語」と呼ばれるオリジナル言語が登場し、世界観に深みを持たせているよ。戦闘システムは個人的に2が好きだな。
奈緒「このゲームはアタシも大好きなんだよな」
菜々「良いですよねえ。ナナは初代が一番好きなんですけど、奈緒ちゃんは?」
奈緒「アタシは2かな。ジャクリが激熱だよ」
菜々「ああわかりますわかります。初代好きとしては最高でしたね。まあ3も何だかんだ言われていましたが、ナナは一部以外は認めます」
奈緒「一部とは?」
菜々「コスプレ廃止は絶対許さない」
奈緒「それな」
菜々「ソーマちゃんとか可愛かったんですけどねえ。世界が繋がってるからという利点もしっかり活かしてましたし」
奈緒「はあ、大地編やらないかな」
菜々「ないでしょうね」
奈緒「だよな」
菜々「さてと、次行きましょう!」
奈緒「おう、次はノットキーワードクイズ!」
菜々「ほほう。それはどういうゲームですか?」
奈緒「このクイズはメインとなるキーワードを使わずにどういうゲーム・アニメかを説明するから、それが何かを菜々さんが答える。ちなみにクイズはプロデューサーや紗南、比奈さんがわかったやつだから一応答えられるようになってる」
菜々「人選がかなりあれですが、わかりました」
奈緒「じゃ、早速第一問! 『主人公は色々作ったりできる人で公務員として働いてる。で、仕事場は不定で国中を歩き回ってるんだ。目的は無くしたものを取り戻すため。主人公のような公務員は他にもいて、所謂特権階級みたいなところがある』」
菜々「……これは『鋼の錬金術師』ですね」
奈緒「お! 正解! ここでわかったかあ」
菜々「色々作ったりできる公務員ってのと、無くしたものを取り戻すってのでピンと来ましたね」
天の声--鋼の錬金術師は、荒川弘先生の漫画で、ガンガンで連載してたよ。2001年から2010年までの長期連載でガンガンの看板だったんだ。錬金術が存在する架空の世界を舞台としたファンタジー漫画で、物語の世界は19世紀あたりの欧州をモチーフにしているところなんかは多くの中高生に受け入れられたんだよね。キャラクターも個性豊かだし、バトルも多くあることから動きのあるシーンが多いんだけど見辛くないってのもポイント高いと思うな。
奈緒「流石菜々さんだな。菜々さんはハガレンどうだった? アタシは結構好きなんだけど」
菜々「ナナも好きですよ。特にアームストロング姉弟が」
奈緒「おお、意外だな。アタシは敵だったけどキング・ブラッドレイがめちゃくちゃ強くて大好きだったなあ。このおっさんどうやって倒すんだよって思ったわ」
菜々「ああ、それナナも思いました。倒し方は結構いい感じだったと思いますよ」
奈緒「倒れてもなお強敵って感じだったなあ」
菜々「わかります」
奈緒「さて、じゃあ次はちょっと難しいぞ。第二問! 『主人公は普通の高校生だったんだけど、気付いたら死んでた。ヒロインは最初主人公を物程度にしか認識してなかったけど、有用性を垣間見てからは少しずつ歩み寄り恋までして、最終的には世界規模の盛大な痴話げんかをする』」
菜々「……? ん?」
奈緒「あら? わからない?」
菜々「もうちょっとないですか?」
奈緒「うーん。結構ギリギリなんだけどなあ。まああと少しな。『主人公の世界とは別世界の怪物たちがこの世を跋扈していて、人には基本的にどうしようもない』」
菜々「ゆ、幽遊白書……いや、あれは中学生だしそもそもヒロインは最初から幽助のこと好きだし……うーん、ドツボに嵌った感ですね」
奈緒「はい、残念! ここまで! 正解は『灼眼のシャナ』でした」
天の声--灼眼のシャナは、電撃文庫から出た高橋弥七郎先生によるによるライトノベルでイラストはいとうのいぢ先生がやってるよ。物語は主人公が死んだ瞬間から始まるんだ。正確に言えばトーチと呼ばれる存在の残り滓になってからだね。この作品では紅世と呼ばれる世界があってそこから数多の怪物たちがこの世に欲望を持ってやって来てるんだ。存在の力と呼ばれるエネルギーを人間から吸い取っているんだ。吸い取られた人間はこの世から欠落し、あたかも最初からいなかったように扱われる。まあこの辺は説明すると長くなるから割愛。ともかくキャラクターが良いのは当然として、何よりも二つ名の付け方が最高にクールだって一部界隈で熱く言われるね。
菜々「ああ、灼眼のシャナでしたか。確かにそうです。ああ、悔しい!」
奈緒「ふふふ、それにしてもこの作品はすごかったな。このアニメ見たときアタシもついメロンパンに手が伸びちゃったよ」
菜々「わかりますわかりますよ! カリカリモフモフこそ至高。それ以外は邪道。普段は凛々しいシャナちゃんがこういう時すごく可愛いんですよねえ」
奈緒「作中で最後の戦いを盛大な痴話げんかって言われてるの見てちょっと吹いちゃったよ」
菜々「確かに言われてましたねえ。実際そうですし。ナナは"万条の仕手"ヴィルヘルミナ・カルメルが大好きです。不器用で、しかし愛が深いんですよ」
奈緒「アタシは断然"弔詞の詠み手"マージョリー・ドーだな。一番人間臭いんだよな。それに戦い方もすげえ好きだ。コミカルな詞を詠んで大きな力を発揮するってのが見た時は衝撃だったなあ」
菜々「あの頃はまだVHSで録画してて、しかもそれが自室じゃなくてお父さんたちが寝てる部屋だったから時間がずれた時はショックだったなあ」
奈緒「え? VHS?」
菜々「えええ、いやいや。何でもないですよ! 次! 次行きましょう!」
奈緒「お、おう。じゃあ第三問! 二種目目最後のクイズ!」
菜々「さあ来てください!」
奈緒「……正直、最後のこれは答えられないと思う」
菜々「そ、そんなに難しいんですか?」
奈緒「気合入れて作ったからかなり難しいと思う。というか、これは……」
菜々「で、でも! ナナは負けませんよ!!」
奈緒「じゃあ、『主人公は零細企業の新米社長。電池を片手に島を巡るんだ。いじめっこ倒したり、アイドル倒したり、暴走族倒したり、オカマ倒したり、幼馴染のお父さんのビル爆破したりと大忙し。気付けば王子様と仲良くなって悪の科学者をボコボコに! そしてお約束の自爆を尻目に最強の称号を得て凱旋』」
菜々「……? んん? 全くピンと来ない……」
奈緒「そうだよなあ。これはなあ……」
菜々「むむむ。もう少しお願いします」
奈緒「ああ、『画期的なシステムを搭載しており、とある雑誌の漫画とコラボをしている。後追いのパチモノのような作品』だな」
菜々「後追いのパチモノ……? 漫画とコラボ……? なんか知ってるような……」
奈緒「一応菜々さんの知ってるやつしか問題出してないから」
菜々「むむむ! わかりましたよ! 正解は『ロボットポンコッツ星バージョン』ですね!」
奈緒「……正解!!」
天の声--ロボットポンコッツは、ハドソンが発売したゲームボーイカラー専用ソフトだね。ロボットポンコッツと呼ばれる野生のロボットを磁石で捕獲・育成し、他のロボポンを持っている人たちと戦うゲームだよ。完全にポケモンの後追いパチモンソフトだけど、これはこれで面白いもので、ソフトと呼ばれる武器を装備させ、組み合わせにより技を使えるようになるんだ。相手の属性によりソフトを使い分けることで様々な戦略が組み立てられるようになっているよ。最初は太陽と星の二種ソフトを発売している辺りも完全にポケモン。ちなみに当時月刊コミックボンボンで連載していたサイボーグクロちゃんとコラボしてるよ。
菜々「漫画版も特徴的すぎる特徴で一部界隈ですごく有名になった作品ですね」
奈緒「しかしよくわかったな菜々さん。アタシはやったことないけど菜々さんはやったことあるのか?」
菜々「ええ、ナナは星バージョンを持ってました。星の最初のロボポンは単三電池のロボット"タンサン"をお供に連れます。さら二体目のロボットを幼馴染のおじさんから貰えます。最初に入力した生年月日、というか星座から四体のうちのどれかがもらえます」
奈緒「やってみてどうだった?」
菜々「すごく面白かったですよ。コミカルな世界観。戦略性も十分でしたし、確かにポケモンほどではないかもしれませんがナナは大好きですね」
奈緒「へえ、アタシもやってみようかな」
菜々「……ああ、こう言っておいてなんですが、あまりお勧めできませんね」
奈緒「え? なんでだ?」
菜々「面白いのは間違いないんですが、挙動が一々遅くて、今だとちょっとイライラするかもしれません」
奈緒「そうなのか」
菜々「はい。そこが一番ダメなところでしたね」
奈緒「さて、これで最後の種目だ」
菜々「六問中四問正解ってのは中々じゃないですか?」
奈緒「うん。もっと間違えるかと思ったんだけど、流石菜々さんだ」
菜々「うふふ、それほどでも」
奈緒「さあ、最後は限定連想クイズ!」
菜々「限定連想クイズ?」
奈緒「まず他のクイズと一緒で全部で三問あるんだ」
菜々「ふむふむ」
奈緒「連想の為の連想カードが六種類あって、それぞれレベル1からレベル3まである。つまり連想カードは全部で18枚あるわけだ」
菜々「ほほお」
奈緒「最初に好きなレベル1の連想カードを1枚見ることが出来る。そこでさらに連想カードを見るか、答えを言うかを決められる」
菜々「む、むむ。なるほど」
奈緒「ただし、菜々さんが追加で見れるカードは制限されているんだ。レベル1は1問につきを3枚まで、つまり全部で4枚だな。レベル2は3問通して3枚まで、レベル3は3問通して1枚までしか見れない」
菜々「なるほど。見れる情報が限定されるから限定連想クイズなんですね」
奈緒「その通りだ。六種類の内訳は"声優"、"台詞"、"登場人物"、"小ネタ"、"音楽"、"キーワード"だ。しかし、中には連想し辛い外れカードもあるから気を付けてな」
菜々「レベルはどういった感じなんですか?」
奈緒「レベルはそれぞれ、1は組み合わせても中々答えに結びつきづらいもの、2は組み合わせ次第では何とか答えに結び付けられるもの、3は組み合わせれば十分答えに結び付けられるものって感じだ」
菜々「ふむふむ。わかりました! 早速やりましょう!」
奈緒「じゃあまず、どのカードを開ける?」
菜々「じゃあまずは台詞で!」
奈緒「レベル1台詞はっと……『時は流れ、歴史は繰り返す・・・』だ」
菜々「……何のことかさっぱりですね……じゃあ続いて登場人物レベル1」
奈緒「登場人物レベル1は『パメラ』だ」
菜々「んーなんとなくあれかなって候補はありますねえ。とりあえず開けられるだけ開けときましょう。音楽レベル1!」
奈緒「音楽レベル1は『天使の怖れ』だ」
菜々「これはほぼ確信です。最後にキーワードレベル1!」
奈緒「キーワードレベル1は『種子』だ」
菜々「……完璧です。わかっちゃいましたよ」
奈緒「ほほお、で答えは?」
菜々「これは間違いありません。『聖剣伝説2』です!」
奈緒「……正解ッ!!」
天の声--聖剣伝説2は1993年に当時合併前のスクウェアがスーファミ用のゲームソフトとして発売したシリーズ2作目。美麗なグラフィック、アニメチックなモンスター、迫力ある魔法エフェクト。シナリオは世界観から少し暗めだったけど、コミカルさもあって鬱々とした雰囲気はあまりなかったね。リングコマンドシステムを採用しており、アイテムや魔法をお手軽に使えたのも特徴だね。バグも結構あったけど、間違いなく名作の一つだよ。ちなみにBGMの"予感"が個人的に大好きでおすすめ。
菜々「ふふふ、これは大好きな作品で何周もしましたからね」
奈緒「確かこれ新しくこれくしょんみたいな形で出るんだよな」
菜々「ええ、菜々も買うつもりです」
奈緒「有名なバグとかどうなってるんだろう」
菜々「せめてボス部屋脱出不可バグは無くなってほしいですねえ」
奈緒「ちなみに小ネタレベル3の内容はそれだったよ」
菜々「ああ、本当にレベル3はわかりやすい内容なんですね。それ見たら迷うことなく答えられますね。まあ、レベル1でも問題なかったですが」
奈緒「さてっと、第二問にいこうか!」
菜々「はい! では、最初は……登場人物レベル1で!」
奈緒「登場人物レベル1は……『テラサキ・サユリ』!」
菜々「……誰?」
奈緒「そりゃ言えねえよ。さてどうする?」
菜々「いやあ流石にこれではわからないので小ネタレベル1で!」
奈緒「小ネタレベル1は……『漫画版とアニメ版でタイトルが異なる』」
菜々「ほう、メディアミックス作品ってことですね」
奈緒「でも、これじゃ広すぎてわからないだろ?」
菜々「その通りなんですが……うーんでは、キーワードレベル1!」
奈緒「キーワードレベル1は……『火星』」
菜々「宇宙物ってわけですか。メディアミックスするってことはそれなり……うーんでも火星は色々な作品に取り上げられてますし……」
奈緒「さあ、どうする?」
菜々「うーんでは、台詞レベル1を」
奈緒「台詞レベル1は『ご自分が選んだ提督を信じられないのですか!?』」
菜々「ああー! これは結構絞られますよ。提督ってことは船に乗ってるってことですね。で、火星ってことは宇宙戦争ものの何かですねえ」
奈緒「ふふーん。さてさてどうかな? ここまで揃った連想カードは『テラサキ・サユリ』『漫画版とアニメ版でタイトルが異なる』『火星』『ご自分が選んだ提督を信じられないのですか!?』の4枚。ここからわかるかな?」
菜々「ぐぐぐ、仕方ありません。キーワードレベル2をお願いします!」
奈緒「お、遂にレベル2か! さってと『戦艦』」
菜々「……それだけですか?」
奈緒「うん」
菜々「むむむ、いやしかし、レベル2に配置されるくらいだから重要なヒントのはず……」
奈緒「さあ、どうだ?」
菜々「ここは思い切って声優レベル3を!!」
奈緒「うぇ!? ここで使うのか! まあいいけど……えっと、声優レベル3は『桑島法子』!」
菜々「! 来ました……来ましたよ!!」
奈緒「お? わかったのか?」
菜々「ナナの記憶の奥深くに埋もれていました」
奈緒「じゃあ、答えは?」
菜々「答えは『機動戦艦ナデシコ』です!」
奈緒「ほほお、大正解!」
天の声--機動戦艦ナデシコは1996年からテレビ東京系で放送されたSF・ラブコメアニメで略称は「ナデシコ」で親しまれてるよ。1998年には続編に当たる劇場用アニメ『機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』が公開されたんだ。同時上映でスレイヤーズがやってたんだけど、今では考えられないね。ちなみに劇場版に出てきたラピス・ラズリの声は当時無名だった仲間由紀恵さんなんだ。ナデシコ自体はコメディ要素が強い割に内容は結構重いことを平気でやったりするんだ。個性豊かなキャラクター、散りばめられたコメディ要素、王道な成長譚。どれも高水準な名作アニメだよ。そうそう、桑島法子さん初のメインヒロインとしても有名だね。
奈緒「どこでわかったんだ?」
菜々「宇宙戦争ものの桑島法子さんでですね。わかった瞬間、火星とか他のワードも繋がりました」
奈緒「いやあお見事! 流石菜々さんだ」
菜々「ちょっと古いアニメだったんで中々思い出せませんでしたけど、好きなアニメってことで何度も見ましたねえ。今でも実家のビデオラックに……」
奈緒「え? 菜々さんこれリアルタイムで見てたの?」
菜々「ええ、それは――――いいええ!! かかか、買ったんですよ! 名作何で見たくて買ったんです。ええ買ったんです!!」
奈緒「そ、そうか」
菜々「いやあ、それにしても漫画版の方はもう思い出せませんねえ。なんか読んだって記憶はあるんですが内容もタイトルが違ったこともあんまり記憶にないですよ」
奈緒「ふーん、この作品のどこが一番好きなんだ?」
菜々「一番……一番となると難しいですが、やっぱり魅力的なキャラクターですね。ナナ、ホシノ・ルリが大好きなんですよ。バカばっかってセリフとか可愛くて。アキトに対してどんどん心を開いて行く様とかもよかったですねえ」
奈緒「お、ルリルリならアタシも知ってるぞ。確かに可愛いな」
菜々「スパロボで出てくると優先的に育てちゃいますね」
奈緒「そういうのわかる」
奈緒「さてと、クイズも最後になったよ」
菜々「長かったような気がしますね」
奈緒「じゃあ選んでくれ」
菜々「……では、声優レベル1でお願いします!」
奈緒「OK。えっと、『浅川悠』だ」
菜々「浅川さんが関わってる作品ってことですか。多いですね」
奈緒「さあ、どうする?」
菜々「当然次も見ます。というか限界まで見たいんで台詞と登場人物、小ネタのレベル1をお願いします」
奈緒「お、おう。いいぞ。えーと、台詞が『自分より弱いヤツとしか戦えないのはただのクズだ』で、登場人物が『ノートン』で、小ネタが『「ソフト品質の一層の向上」を理由に発売延期』だな」
菜々「ふむふむ。小ネタからするとゲームですね。これは有用な情報です」
奈緒「あと残るはレベル2が2枚だ」
菜々「むむむ、ここは登場人物? いやいや、台詞なんかも……音楽? 声優?」
奈緒「悩め悩め」
菜々「……決めました! 登場人物と小ネタのレベル2をお願いします!」
奈緒「良いんだな?」
菜々「はい」
奈緒「じゃあ、登場人物は『フレイ』で、小ネタは『同日発売に『サクラ大戦 ~熱き血潮に~』、『真・三國無双3』がある』だ」
菜々「……フレイ? サクラ大戦が同時発売……あの辺りの時期ですか……」
奈緒「すげえな。ビッグネームが一気に発売されてるなんて」
菜々「何年前? えっと、だから……うん」
奈緒「テレビなのにガチ悩みじゃねえか」
菜々「……何となくですが、これしかないでしょうというのがあります」
奈緒「ほうほう。最期の問題の答え、いけるか?」
菜々「……はい」
菜々「これは『スターオーシャン3』です!」
奈緒「……」
菜々「ドキドキ」
奈緒「……」
菜々「……ど、どうでしょうか?」
奈緒「大・正・解!」
菜々「いやったー!」
天の声--スターオーシャン3、略称SO3、正式名称はSTAR OCEAN: TILL THE END OF TIMEは、合併前のエニックスが2003年に発売したプレステ2用ゲームだよ。技術が発達した未来のお話。保養地に来ていた主人公は謎の戦艦に襲われ、両親や幼馴染と離ればなれになりながらも未開惑星へと逃げ延びた。そこで自身の世界へと戻るために旅をすることに――――まあ、この辺は未開出身か銀河連邦出身かの違いがあるだけで、シリーズを通して同じようなことしてるね。大体父親は死ぬ。システムは従来通りでありながらグラフィックも操作性も何もかも前作とは一線を画していると言っても良いね。ストーリーは王道そのものの勧善懲悪って感じだから、わかりやすくていいと思う。結末が賛否両論だけど、個人的には全然よかったと思うよ。実はシリーズ4作目なのは内緒。
奈緒「いやあ、大正解だよ」
菜々「はあ、ドキドキした」
奈緒「口でドキドキ言う人初めて見たよ」
菜々「そ、そこはスルーでお願いします……」
奈緒「じゃあ改めて、このゲームの思い出は?」
菜々「ええ、このゲーム、実はシリーズで一番好きなんですよ」
奈緒「へえ。世間じゃめちゃくちゃ叩かれてるのをよく見るけど」
菜々「まあ終わり方が中々ショッキングでしたからね。でも、ナナはあれはあれで言い終わり方だと思いますね」
奈緒「どういう終わり方だったのか……は、聞かない方が良いか?」
菜々「うーん。まあ有名ですから言っても平気だとは思います」
奈緒「じゃあちょっと教えてよ」
菜々「まあ簡単に言うと、主人公たちの世界がゲームの世界だったって話だったんです。そのせいでシリーズ通して繋がっている作品だから茶番じゃんって感じになっちゃったんですね」
奈緒「はあなるほど、そりゃ叩かれるわな」
菜々「でもですね、ナナは思うんです。それがゲームの世界だろうと、その世界から反旗を翻せるほど自意識を持ったプログラムはもはや一個の生命体と言っても過言ではないと。だから、あれは創造神に反逆した人々って考えれば割と王道なファンタジーになって、茶番ともいえないと思うんです」
奈緒「ほうほう」
菜々「それが"主人公たちも演じていた"とかなら茶番になりますけど、そうじゃない。ちゃんと自意識を持って生活していたんです。それはもう生まれ方や身体の仕組みが違うだけとしか言えないじゃないですか」
奈緒「ああー、菜々さんの言いたいことわかった。そうだよな、別に作られたかもしれないけど開発者の意思が反映されているというわけではないからってことだよな」
菜々「そういうことです」
奈緒「色んな意見あると思うけど、アタシはやっぱり良い意見を支持したいな」
菜々「ありがとうございます。ちなみにナナはアルベル・ノックスというキャラが大好きなんですよ」
奈緒「へえ、どんなキャラなん?」
菜々「強さを追い求めたバーサーカーみたいなキャラです。台詞の中では『偉い奴が強いんじゃねえ。強い奴が偉いんだ!』ってのが一番心に来ましたねえ」
奈緒「なんか意外だな」
菜々「なんでしょう。一本しっかりとした芯があるって言うのが好きなんですね。アルベルはずっと強さに拘りつづけてましたから」
奈緒「なるほどねえ」
菜々「剛魔掌からの咬竜破のコンボが好きでした」
奈緒「へえ、強かったのか?」
菜々「ええ、強力でしたよ。欠点もありましたけどね。それは割愛します」
菜々「はあ、しかしこれで九問中七問正解ですね!」
奈緒「ああ、すげえよ菜々さん。半分くらいの正答率かと思ったけど」
菜々「いやああはは。奈緒ちゃんがナナに合わせてくれたからですよ。本当のクイズ番組とかならナナがわからないのだって入れられたのに」
奈緒「回答者一人なのにわからないの入れても面白くないからな」
菜々「そう言えば、罰ゲームってどんなのだったんですか?」
奈緒「ああ、全問不正解の場合はビキニのお仕事だったよ」
菜々「本当に正解して良かったです」
奈緒「で各クイズ2回不正解する毎に、菜々さんが過去に作ったRPGツクール2の作品を放送するって奴だった」
菜々「人の黒歴史をやめてください」
奈緒「あははは! まあまあ、罰ゲームは無いんだから。むしろご褒美があるぞ!」
菜々「そういえば! なんでしょうか?」
奈緒「えっと、これこれ」
菜々「んーと、封筒ですか。中見ても良いですか?」
奈緒「いいぞ」
菜々「……こ、これは!! 温泉旅館の宿泊チケットじゃないですか!! それもここナナ一度行ってみたかったんですよね――はっ! まさかこれも?」
奈緒「ああ、心さんからの情報だ!」
菜々「あ、ありがとうございます!」
奈緒「ゆっくり身体を休めてくれよ」
菜々「なんかちょっと気になる言い回しですが素直に受けとります」
奈緒「……その、ちょっと遅い誕生日プレゼントだけど、誕生日ケーキを用意してるんだ」
菜々「ええ! 本当ですか! 嬉しいです!」
奈緒「遅くなってごめんな菜々さん。誕生日おめでとう!」
菜々「ありがとうございます! 本当に嬉しいです」
奈緒「今後ともよろしくお願いします」
菜々「はい! こちらこそ!」
奈緒「さて、番組もここまでだな」
菜々「ええ、次の企画は相変わらず未定ですか」
奈緒「仕方ないな」
菜々「もう諦めてますよ」
奈緒「次も会えることを楽しみにしてるぞ!」
菜々「では、次回会えるように電波を送ります! ミミミン!」
終わり
拙稿を読んでいただきありがとうございます。
もう今回でこのシリーズ5作目。大した長さでもないのに遅い更新となってしまいました。お仕事と眠気には勝てませんでした。
そして、菜々さん誕生日おめでとうございます。遅くなってしまいまして申し訳ない。
今回クイズ形式にしてみましたが、結構考えるの難しいですね。もうやらないと思います。
没になった形式もあります。「幸子でイントロ」とか。
後ほどノットキーワードクイズの没案を供養するという名目で流します。
あと、初めて書き貯めないで書いたので更新速度が遅くなりましたが、途中途中でレスがあって狂おしいほど嬉しかったです。テンションあがりました。ありがとうございます。
私の書いたものを読んだ結果、少しでも気になって視聴やプレイしてくれたり、昔話に花を咲かせられれば御の字です。
このSSとは関係ないですが、総選挙、巴7位で過呼吸になるほど嬉しかったです。菜々さんも奈緒も上位に食い込んでましたし、美波も圏内にいたしで今回は満足でした。
繰り返しになりますが拙稿を読んでいただきありがとうございました。
過去作(書いた順)
美波「私の第一歩」
美波「私の第一歩」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469588083/)
凛「事件は!」加蓮「私たちが解決する!」奈緒「何言ってんだ?」
凛「事件は!」加蓮「私たちが解決する!」奈緒「何言ってんだ?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469672860/)
凛「未央が」卯月「ツッコんでくれない」
凛「未央が」卯月「ツッコんでくれない」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469896518/)
菜々「ウサミンと!」奈緒「かみやんの」茜「アニゲーTV!!」
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菜々「ウサミンと!」奈緒「かみやんの」李衣菜 「アニゲーTV!!」
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片桐早苗「あたしだけの特効薬」
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没になったノットキーワードクイズ
その1
『組織で一番偉い男の息子に生まれたボンクラ主人公。正義感に燃えており、世界のためには自分に会いたいがために危険をおかしてまで会いに来た美少女に「お前引き込もってずっと詩ってろ」と言ってしまう鬼畜糞野郎。そしてラスボスはやりすぎではあったが人間が10割悪かった。』
その2
『冴えない一般兵(イケメン)である主人公はひょんなことから王女(ツンデレ)とともに旅に出る。しかし、それをよく思わない七つの大罪のうち嫉妬を司る幼馴染み(ヤンデレ畜生)が精神攻撃を仕掛ける。しかし結局途中参加の美少女(元敵)にあっさり主人公を持ってかれる。』
その3
『とりあえず脱げば強くなると信じる痴漢と痴女たちが世界終焉の引き金を引く。結果的にシリーズ中一番の功績を残したのがこの変態どもである。』
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