P「うーん、確かに酷い嫌がらせもあるけど、我慢しなきゃいけない時ってのはあるからなー」
P「入れ替わりの激しい芸能界、ある程度のハラスメントには耐られないと、生き残りは厳しい」
P「どうしたものか」
P「…」
P「そうだ、俺が嫌がらせをして耐性を付けさせればいいんじゃないか?」ポンッ
P「よーし、待ってろよ菜々さん!」シュバッ
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【アルコール・ハラスメント(アルハラ)】
アルコール飲料に関する迷惑行為、又はその場においての嫌がらせ
P「菜々さん、今日のライブお疲れ様でした」
菜々「はい!お疲れ様です」
P「今までのライブの中で一番の出来でした、きっと菜々さんの努力が実を結んだ結果でしょうね」
菜々「い、いえ!ここまで来れたのもプロデューサーさんが色々良くしてくれたおかげで…」
P「俺のしたことはサポートですよ、どんなに辛くても、最後まで諦めなかった菜々さんの頑張りがあってこそです」
菜々「ぷ、ぷろでゅーさーさん…」ウルッ
P「さて、そろそろ注文しましょうか?今日は俺のおごりです、たくさん食べてくださいね」
菜々「本当ですか?ありがとうございます!」
P「じゃあまずは飲み物から…俺はビールにしますね」
菜々「あ、それじゃあ私も…」
P「はは、ダメですよ菜々さん」
菜々「え?」
P「菜々さんはまだ飲めないじゃないですか、アルコールは二十歳を過ぎてからですよ?」
菜々「!?」
菜々「え、いや、あの…プ、プロデューサーさん?」
P「興味がある年頃なのは分かりますが、あと3年は待ってくださいね?飲んでるところを誰かに撮られでもしたら大変ですし」
菜々「えっと、その…あ!ウ、ウサミン星ではアルコールは命の水で、未成年でも飲めるんですよ?だから…」
P「ははは、菜々さん冗談がキツイです」
P「ここ、日本です」
P「法律は守って下さい」
菜々「」
【カラオケ・ハラスメント(カラハラ)】
本人の意志に反しカラオケといった場において歌うことを強要する、また不快に思うことを繰り返すこと
菜々「はぁ、はぁ…」ゼーゼー
P「いやー菜々さんの毒茸伝説最高でした、何度でも聞きたいくらいですよ」
菜々「あ、ありがとうございます…」
P「もし良かったら、次はこれを歌ってみてくれませんか?」
菜々「え、えっと…次はユーミンさんの曲とかが…」
P「Romantic Now、菜々さんが歌ったら可愛いだろうなぁ」
菜々「歌います!!」
P「あ、振り付け頑張ってください」
菜々「?!」
【スメル・ハラスメント】
キツい匂いの香水や場に相応しくない香り、体臭などで不快感を与えること
P「おーい、志希」ガチャッ
志希「んー?どったのー?」
P「やばい(不快)臭いの香水くれ」
志希「やばい(意味深)匂いの香水?」
P「あぁ、皆(菜々さん)のために必要なんだ、くれ」
志希「うーん、別にいいけどーキミはそんなものなくても十分やばいと思うよ?」
P「え、そんなに臭うのか?」スンスン
志希「そりゃーもう、扉の前に来た時にすぐ分かったし」
P「マジかー」
志希「でもでもーどうしてもって言うならこれあげちゃうー、『匂い倍増ぐすり~』」
P「体臭が二倍になりそうな薬だな」
志希「イグザクトリー」
P「ふーん、まぁ試してみるか」シュッシュッ
志希「…ふぁ!?」ビクッ
P「お?」
志希「はっ…、やばっ…これやばいよやばいよ」ヘナヘナ
P「出川かな?」
志希「あ^~頭がトリップするぅ」ハァハァ
P「腰が抜けるレベルか、凄い効果だな」
P「だがこれならその手の属性がない菜々さんにもいい特訓になるだろう」
P「待ってろよ菜々さん!!」ダッ
志希「んっ…//」スッ
P「おーい菜々さーん」
菜々「あっ!プロデューサーさんどこに行って…!?」
P「すみません、ちょっと志希のところに行ってたんですよ」
P「じゃ、撮影に行きましょうか」
菜々「いや、えっと…どうしたんですか?」
P「え?」
菜々「いえ、その…後ろにいる美嘉ちゃんがちょっと大変なことになっているような」
美嘉「」ハスハスハスハス
P「気にしないでください、まだセーフです」
菜々「は、はぁ…」
P「そのあと普通に仕事したけど菜々さんには効果は無かった」
P「やはりその手の属性が無ければ意味はないようだ」
志希「プロデューサー…もっとぉ…」
美嘉「」ハスハスハスハス
P「うーん次はどうするかなー」
【マリッジ・ハラスメント(マリハラ)】
未婚の者に対して行なう嫌がらせの総称
P「次の撮影まで時間あるんでゆっくりしていてください」
菜々「はい、分かりました!」
P「良かったら雑誌置いておくんで、どうぞ」
菜々「あ、ありがとうござ…」
ゼ ク シィ
たまごクラブ
ゼ ク シィ
ひよこクラブ
ゼ ク シィ
こっこクラブ
菜々「」
【ドクター・ハラスメント(ドクハラ)】
医療従事者が患者に対して不当な態度や言動を行なうこと、患者が不快と感じれば成立する
医者「激しい運動は…控えた方が良いかと」
菜々「」
【パーソナル・ハラスメント(パーハラ)】
容姿やクセ、生活スタイルや個人的に直接関係することにおいてからかったり必要以上に問いただすこと
P「ウサミン星って電車で一時間らしいですけど、今度連れて行ってくれませんか?」
菜々「あーそ、そうですね…今度またそのうち」
P「きっとすごいところ何でしょうね、やっぱうさぎとかたくさんいる感じですか?」
菜々「いえ、うさぎは…あんまりいないような…」
P「へーそうなんですか、不思議ですねウサミン星なのに」
菜々「あ、あはは…そうですね」
【ブラッドタイプ・ハラスメント(ブラハラ)】
血液型といった不確定性要素に基づいたその者への不当な判断のこと
P「菜々さんはO型なんですか、あ、この前ネットで見たんですけど…」
P「O型は『純粋で夢や理想を求めるロマンチストなタイプ』みたいですね」
菜々「へーそうなんですか!確かに私も夢や希望をまっすぐ追いかけてますし、当たってるかも」
P「あと、『大事なものには全力を注ぐけれど、それ以外のことは大体で良しとする』…なるほど」
菜々「」
>志希「はっ…、やばっ…これやばいよやばいよ」ヘナヘナ
>P「出川かな?」
クソワロタ
【マタニティ・ハラスメント(マタハラ)】
妊娠や出産を控えた者又は経験者に対して行われる嫌がらせのこと
P「ふぅ…流石にちょっとハラスメントしすぎたかなぁ」
P「よし、これで最後にしよう…きっと菜々はもうどんな嫌がらせにも耐えられるだろう」
<コンコンッ、ガチャッ
P「菜々、7ヶ月であれだけど、たまごクラブの雑誌特集が決まったんだ…引き受けてくれるか?」
菜々「はい♡」
終わりです、続きはありません
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