男「ケンタウロスを拾ったのでペットにした」 (46)

男「使ってない納屋の中に仔馬…?女の子…?がいる」

ケンタウロス「………」

男「どう見ても産まれたてじゃんか……なんでこんなところにいるんだ」

ケンタウロス「………(ふるふる」寒そうに震える

男「……とにかく家に連れて行こう」

男「お湯を沸かして体を拭いてあげてたら、寝てしまった」

ケンタウロス「………」

男「仔馬の下半身から幼稚園児くらいの人間の女の子の上半身って…どういうことなんだこれ」

ケンタウロス「………」

男「とりあえず寒そうだし、毛布を掛けてあげよう」

男「おお、目が覚めたか」

ケンタウロス「………(キョロキョロ」

男「喋れるかな? お父さんとお母さんはどこにいるんだい?」

ケンタウロス「………(じー」

男「怪我はないみたいだけど、気持ち悪いとかあるか?」

ケンタウロス「………(にこ」

男「……おーい?」

ケンタウロス「……(ぎゅー、すりすり」男に抱き着いて頬擦り

男「なにごと」

男「何故か懐かれた」

ケンタウロス「?」

男「懐かれたってレベルじゃないわこれ。たぶん雛鳥が産まれて初めて見た動くものを親だと思うっていうあれだわ」

ケンタウロス「…(にこにこ」

男「親に向ける絶大の信頼感を感じる」

ケンタウロス「…(ぎゅー」男に抱き着く

男「…よしよし」

ケンタウロス「♪~」

男「とにかくお前の親を探さないとな」

ケンタウロス「?」

男「明らかに言葉が通じてないな」

ケンタウロス「…(にこにこ」

男「まあ明らかに産まれたてだったからな」

ケンタウロス「…(ぎゅー、すりすり」

男「子供特有の高い体温があったかい」

男「何が食べられるかわからないから、色々用意してみた」

ケンタウロス「………」

男「人参とかキャベツとか、あとは果物とかも」

ケンタウロス「………(うるうる」涙目になる

男「一応、哺乳瓶に粉ミルクも入れて用意してみた」

ケンタウロス「!」

男「お、良い反応グハッ」抱き着きタックルを食らう

男「完全に赤ん坊だわこれ」

ケンタウロス「………(すやすや」男の膝に丸まって眠る

男「上半身の見た目だけなら幼稚園児だし、体全体の大きさなら小学生レベルなんだけどな」

ケンタウロス「……(すやすや…けぷっ、えれえれえれ」寝ゲロする

男「……赤ん坊だからこういうこともあるわな」

男「今日もいっぱい飲んだな」

ケンタウロス「……(うとうと」

男「はいはい、おねむなのはわかったから、ちゃんとげっぷしような」

ケンタウロス「……(ぎゅー、すりすり」

男「はいはい」背中を優しく叩いてあげる

ケンタウロス「……けぷっ」

男「はい、よくできました」頭を撫でる

ケンタウロス「♪~(ぎゅー」

男「今日はお散歩に行こうか」

ケンタウロス「!」

男「ここは何にもない山奥だし、まあ家の周りを歩くくらいなら目立たないだろ」

ケンタウロス「♪~」

男「そうかそうか、そんなに嬉し…グハッ」抱き着くタックルを食らう

男「今日はいい天気だな」

ケンタウロス「♪~」

男「下半身馬だから機動力半端ないな」

ケンタウロス「♪~」

男「…服を嫌がって着なかったから上半身裸のままだけど、まだ子供だしいいよな」

ケンタウロス「♪~」

男「…見てる方が寒くなるけど」

男「ほい、ご飯の時間だぞ」

ケンタウロス「………(むー」

男「おお、不満そうな表情」

ケンタウロス「………(プイッ」そっぽを向く

男「ふふふ、流石にそろそろ離乳食かなと思って、こちらも用意しておきました」ニンジンなどの生野菜やサラダ、サンドイッチ、おにぎりなどを並べる

ケンタウロス「!!」

男「さあ好きなのを…迷わずニンジンか、しかもサラダじゃなくて生のを」

ケンタウロス「♪~(ぽりぽり」

男「まあお前がそれでいいならいいけど」

男「だいぶ食べたなぁ」

ケンタウロス「……(うとうと」

男「ははは、お腹がいっぱいになると眠くなるところはまだまだ子供だな」

ケンタウロス「……(ぎゅー、すりすり」男に抱き着く

男「あー、はいはい。いっぱい食べて偉いぞー(なでなで」

ケンタウロス「…(すやすや」

男「元気に育てよ」

男「今日も散歩に行こうかね」

ケンタウロス「!!」ダダダッ

男「しまっ、ちょい待グハァッ」抱き着きタックルを食らう

男「だいぶ大きくなったから、足もかなり速くなったな」

ケンタウロス「♪~」

男「いや、マジで、速すぎて…はぁっ、はぁっ…ついていけん……」

ケンタウロス「♪~」

男「おーい…あんまり一人で遠くに行くなよー」

男「さあ、ご飯の時間だぞ(どさっ」山盛りのニンジンを置く

ケンタウロス「♪~(ぽりぽり」

男「相変わらずよく食べるなぁ」

ケンタウロス「……(じー」ぽりぽり

男「ん? あー、悪い悪い、いっぱい食べてくれて嬉しくてな。どんどん食べて大きくなれよ!」

ケンタウロス「……(こくこく」頷く

男「ははは、よしよし良い子だ」なでなで

ケンタウロス「♪~(ぽりぽりぽり」

男「(上半身だけ見ると絶対入り切らない量だけど、やっぱ下半身部分の胃が大きいんだろうか)」

男「なあ、そろそろ服を着ないか?」

ケンタウロス「…?」

男「いや、そんな不思議そうな顔すんなよ。結構おっぱい大きくなってきてるんだから、そろそろ恥じらいを持ちなさい」

ケンタウロス「……(プイッ」そっぽを向く

男「いやいや、なんで嫌がるんだよ。お前のために言ってるんだぞ」

ケンタウロス「……(ダダダッ」走っていなくなる

男「あっ、おいっ!」

男「今日も晴天だな!」

ケンタウロス「……(じー、くいくい」男の袖を引っ張る

男「……散歩に行きたいのか?」

ケンタウロス「!(こくこくこく」何度も頷く

男「よし、じゃあ服を着たら一緒に行ってやろう」シャツを取り出す

ケンタウロス「……(うるうる」

男「何故泣く」

男「結局服を着てもらえなかった」

ケンタウロス「♪~」

男「足が速すぎてもうどうあっても追いつかんわ。二輪免許取ってロードバイクにでも乗るか…」

ケンタウロス「………(じー、くいくい」男の服を引っ張る

男「ん、どうした? …お前の背中に乗れって言うのか?」

ケンタウロス「…(こくこく」頷く

男「うーん、流石にそれは」

男「ヤバいめっちゃ速い」ケンタウロス背中に乗ってる

ケンタウロス「♪~」

男「鞍も鐙もないからめっちゃ怖い」

ケンタウロス「♪~」スピードを上げる

男「うわわわ、落ちるっ(ぎゅー」ケンタウロスの上半身にしがみつく

ケンタウロス「!!?!?!?///」

男「えっ、服着てくれるのか?」

ケンタウロス「……///(こくこく」恥ずかしそうに頷く

男「一体どういう心変わりが…いや嬉しいけどさ」

ケンタウロス「……///」

男「上半身だけじゃなくて下半身も隠すためにでっかいスカートを作った」

ケンタウロス「♪~」

男「あんなに頑なに嫌がっていたのに、突然どういう心変わりがあったのかめっちゃ気になる」

ケンタウロス「…///(むー」恥ずかしそうに男を睨む

男「えっ、あ、すみません」

男「今日もいっぱい食べたな!」

ケンタウロス「♪~」

男「そうかそうか、美味しかったか。そいつぁ良かった」

ケンタウロス「……(すりすり」男に体を擦り付ける

男「ん? ああ、よしよし。いっぱい食べて偉いぞ(ぎゅー、なでなで」抱き締めて頭を撫でる

ケンタウロス「……///」

男「(もう俺より背が高くなってるのに、こんなことするとなんか恥ずかしいな)」

男「散歩に行くかー」

ケンタウロス「!!」ダダダッ

男「おっともう大人なんだからそういうのはグハッ」抱き着きタックルを食らう

ケンタウロス「♪~(ぎゅー、すりすり」

男「ぐふっ…抱き締められてなかったら相当吹っ飛んでた自信があるわ」

男「よし行くか」バイクに跨る

ケンタウロス「………(じー」

男「ん? ああ、お前と並んで散歩するためにバイクの免許取ったんだよ」

ケンタウロス「………(むー」

男「どうした」

ケンタウロス「……(ガシッ、ひょい」男を抱き上げて自分の背中に乗せる

男「えっ、ちょ」

ケンタウロス「…(むふー」満足気

男「なにこの子めっちゃ力強いんだけど(ドキドキ」

男「もうお前も大人だな」

ケンタウロス「!?」

男「身体も俺より大きくなったし、力も凄く強い、足も速い」

ケンタウロス「…///(てれてれもじもじ」恥ずかしそうにしている

男「…そろそろ、ここを出て仲間を探しに行けるんじゃないか?」

ケンタウロス「!!?!?!?」

男「結局俺と一緒にいるんじゃあ、お前の親も見つけられなかったし。お前一人で探した方がきっとすぐ見つかるんじゃないかな」

ケンタウロス「………」

男「まあ、俺も寂しいけどさ、ずっと会えないわけじゃないし…たまに遊びに来てもらえれグハァッ」抱き着きタックルを食らう

ケンタウロス「……(ぎゅー」

男「車に撥ねられたらこれぐらいの衝撃なんじゃ…んんっ!?」

ケンタウロス「ちゅ…」男を抱き締めながらキスをする

男「んん…ぷはっ、お前、なにを…」

ケンタウロス「………(くるり」男を降ろすと後ろを向いてスカートをたくし上げる

男「…?」

ケンタウロス「……///(くぱぁ」男の顔に突き出すようにしながら指で拡げる

男「っ…(ごくり」

ケンタウロス「……///(くぱぁ、くちゅくちゅ」男に見せつけるように自分で弄る

男「……いいのか?」

ケンタウロス「…///(こくり」恥ずかしそうに頷く

数時間後

男「……すっごい気持ち良かったです」

ケンタウロス「!///(ぽかぽか」恥ずかしそうに男を叩く

男「うわっ、ごめ、ちょ、マジで痛いんで勘弁してください」

ケンタウロス「…(むー」

男「…絶対にお前の家族を見つけるよ」

ケンタウロス「………」

男「ご両親に、可愛い孫の顔を見せなきゃいけないからな!」

ケンタウロス「……///(ぎゅー、すりすり」

男「頑張るから、ずっと側にいてくれないか?」

ケンタウロス「……ちゅ」

ケンタウロス「…期待していますよ、私の御主人様…///」

終わります

ご視聴ありがとうございました。

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