男「ドライアドを拾ったのでペットにした」 (33)

男「めっちゃ萎びてる」

ドライアド「……」

男「人型に見えなくもないから、珍しくて持ってきたけど」

ドライアド「……」

男「とりあえず鉢植えに植え替えてみよう」

男「土を買ってきた」

ドライアド「……」

男「土ってあんなに種類があるのか。植物育てるのなんて小学校以来だから知らなかったわ」

ドライアド「……」

男「なんにせよ根付かないといけないらしいからな。土は気持ちふんわり盛ったほうがいいのかな?」

ドライアド「……」

男「元気になってくれよ」

男「ほーれ、水だよー」

ドライアド「……」

男「人型っぽいと思ってたけど本当に人間みたいな形をしてるな」

ドライアド「……」

男「ちょっとは元気を取り戻したかな?」

ドライアド「……」

男「少し葉っぱにハリが戻ってきているように感じる」

ドライアド「……」

男「頑張れよ」

男「肥料って何がいいんだろう」

ドライアド「……」

男「あげすぎはいけないらしいけど、適量ってのもよくわからん」

ドライアド「……」

男「鶏糞? アンモニア? …マジでわからん…」

男「水やりは1日1回。やりすぎない」

ドライアド「……」

男「少量って霧吹き程度でいいとか知らんかったわ」

ドライアド「……」

男「だいぶ元気になってきたな! 葉っぱが青々してる」

ドライアド「……」

男「しかしどう見ても女の子にしか見えないなこれ」

ドライアド「……」

男「これただの植物じゃないのかもしらん」

男「短期間でめっちゃ育ってる」

ドライアド「……」

男「持ってきた時は手のひらサイズだったのに、今は膝丈くらいの大きさになってるな…」

ドライアド「……」

男「それに女の子にしか見えないってか完全に女の子だわこれ」

ドライアド「……」

男「毎朝の日課、霧吹きシュッシュ」

ドライアド「……」

男「卵の殻とか貝殻とか良いと聞いたけど、どうなんだろうな」

ドライアド「……」

男「ていうかお前花じゃなくて木だったんだな。段々幹が茶色くなってきてるし」

ドライアド「……」

男「桜とか梅みたいな花が咲くんだろうか」

男「おはよう、今日はいい天気だから窓際に移動だ」

ドライアド「……」

男「重い…だいぶ育ったなお前も」

ドライアド「……」

男「もう顔も体も完全に女の人だな。美人さんだ」

ドライアド「……」

男「木にめり込んでる美人さんってシュール」

ドライアド「……」

男「服とか着せるか…でも成長早いしな…」

男「最近部屋で視線を感じる」

ドライアド「……」

男「たまに物音もするし」

ドライアド「……」

男「でも振り向いても誰もいないんだよ」

ドライアド「……」

男「……」

ドライアド「……」

男「関係ないけど、お前もう目とか開きそうな雰囲気あるよな」

ドライアド「……」

男「お前の腕の角度が昨日と違うんだけど知ってた?」

ドライアド「……(ピクッ)」

男「なーんてな。まさかそんなわけないか

ドライアド「…………」

男「だいぶ大きくなってきたな…」

ドライアド「……」

男「というわけで、もうひと回り大きい鉢に引っ越そうか」

ドライアド「……」

男「植物って根の大きさで全体の大きさも変わるとか聞いたな」

ドライアド「……」

男「これ以上大きくなったら俺と同じくらいになるな」

ドライアド「……」

男「大きく育てよ!」

男「今日もいい天気だ!」

ドライアド「……」

男「でも重いんだよなお前…」

ドライアド「……」

男「…このままじゃダメ?」

ドライアド「……(パチッ)」目が開く

男「うおぉ!?」

ドライアド「……(じー)」

男「目が開いた……わかった、わかったからそんな目で見ないで。窓際に行きましょうね」

ドライアド「……(こくこく)」頷く

男「薄々思ってたけど普通の植物じゃなかった」

ドライアド「……(じー)」

男「お前動けたのか」

ドライアド「……(こくり)」頷く

男「すごいなお前」

ドライアド「……」

男「(動き始めたら急に意識してしまって目のやり場に困る)」

男「服を着てくれ」

ドライアド「……(ふるふる)」

男「そこをなんとか」

ドライアド「……(ふるふる)」

男「むぅ」

ドライアド「……(じー)」

男「せめてこう、胸とかに葉っぱ生やせない?」

ドライアド「……(じー)」

男「窓際にキミを置くとね、ちょっと世間体がね」

ドライアド「……(じー)」

男「おおっ、葉っぱが服みたいになってる」

ドライアド「……(わさわさ)」

男「似合ってるぞ」

ドライアド「…(照れ照れ)」わさわさわさ

男「(でもまだちょっと際どい)」

ドライアド「……(じー)」

男「ん? おう、とっても美人さんだぞ」

ドライアド「…(照れ照れ照れ)」わさわさわさわさ

男「お前って喋れないのか?」

ドライアド「……(じー)」

男「そもそも口を開いたとこも見たことないな」

ドライアド「……(じー)」

男「どう見ても口とか動きそうなんだけどな」ドライアドの顔に手を伸ばす

ドライアド「……(パクリ)」男の指を咥える

男「うわっ!?」シュバババ(後退り)

男(唇、柔らかかったな…)

ドライアド「…?」

男「……」

ドライアド「……?(じー)」

男「……(他の部分も柔らかいんだろうか)」

ドライアド「……??(わさわさふりふり)」

男「いやイカン! これはいかん!」

ドライアド「!?(びっくり)」

男「朝のお水でございます」

ドライアド「♪~(にっこり)」

男「完全に人間サイズだけど、これで足りるのか?」

ドライアド「♪~(こくこく)」

男「何か他に欲しいものあるか?」

ドライアド「♪~(にこにこ)」

男「本当に水だけでいいのか? 言葉が通じればなぁ…」

ドライアド「……」

男「もう日が沈んだから場所変えようか」

ドライアド「……(うとうと)」

男「日が沈むと眠くなるよなお前」

ドライアド「……(こっくりこっくり)」

男「日光が当たらないから活動停止するんかね」

ドライアド「……」

(深夜)

男「Zzz…」

ドライアド「……」

男「Zzz…」

ドライアド「……」ズズッ

男「Zzz…」

ドライアド「……」ズリッ、ズリズリズリ…

男「う~ん」

ドライアド「!」ピタリ

男「…Zzz」

ドライアド「…」ズズズズズッ

男「Zzz…」

ドライアド「……(ドキドキ)」男に触手を伸ばす

男「Zzz…んっ……うぅ…っ…」

ドライアド「…(ジュプッジュポッジュポッジュポッジュルルルル)」

男「うっ……アッ…Zzz」

植物の触手てなんやねん

そこは蔦か蔓にせえよ

男「最近朝起きると体が怠い」

ドライアド「……」

男「しかしどこかスッキリしている自分がいる」

ドライアド「………」

男「いいのか悪いのか…」

ドライアド「…………」

男「とりあえず朝のお水です。どうぞ」

ドライアド「……///(にこにこ)」

(数ヶ月後)

男「見事に実がなったな」

ドライアド「♪~(ニコニコ)」

男「しかし花を見た記憶がないな…」

ドライアド「……」

男「実じゃなくてじゃがいもとかさつまいも的な何かなのかこれは…でも枝からなってるしなぁ」(まじまじ)

ドライアド「…///」

男「ん? この実の中にうっすら見えるの、拾ってきた時のお前みたいだな」

ドライアド「…///(照れ照れ)」

男「やっぱりお前の子供なのか。お父さんは誰だろうな」

ドライアド「…///(シュルシュル)」蔦を男に絡ませて引き寄せる

男「お? おおおっ? なんだ、どうし…むぐっ!?」ドライアドに唇を奪われる

ドライアド「…(チュ…チュプ…)」

男「んんっ!? ん~っ!! ぷはっ」

ドライアド「…これからもよろしくお願いします、ア・ナ・タ?」(チュッ)

男「むぐっ!?」

終わります

>>26
ご指摘ありがとうございます
まさにその通りと思いますので最後だけ変えさせていただきました

ご視聴ありがとうございました

前作も貼っておきます

男「スライムを拾ったのでペットにした」

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