【安価】京太郎「清澄を出る喜び」咲「ふぇっ!?」 (1000)


京太郎「というわけで、転校を視野に入れて身の振り方を考えようと思う」

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                 ヽ \:>         _ <: /
                     ヽ: : 〕   ─   〔: :/l: /

咲「えええっ!? どど、どうして!?」ビックリ

京太郎「いや、だってさ。麻雀部に入ったのはいいものの……なんだか、練習出来てないし」

咲「そんな! 言えば私達が教えてあげるのに……」

京太郎「部長があんなに優勝目指してがんばってるのに、水を差せないって」

咲「……でも、京ちゃんがいなくなったらみんな悲しむと思うよ?」アセアセ

京太郎「ええ? そうかぁ? じゃあ、みんなに打ち明けたら引き止めてくれると思うか?」ウーン

咲「それは……」

              ,. . ―――. .、

             ,. :´ : : : : : : : : : : \
            /: :,: : :,: : :|: : :、 : 、: :、:ヽ
          .': /: /: : /: :/|: : : |: : ∨:',: :.
         /:.ィ: : ': _,/ィ:/{:{: : : }、:_|:|: :|: :|
         /' |: : {: /从:{ 从 : / }:/ |: : : :{
            {: :/从 ○   }/ ○ }イ|: 从
           Ⅳ乂{ ""      "" ム':/
              人 u r‐ - ‐v  人}'
              >`二二´<

            /::::::::::{   r/:::::::::\
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          /| \\::::::、/::::::// |
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            |  |   ̄`二イ   |   |
            |  |  /:.:.:./    |   |
            |  | /:.:.イ:/    {  |


咲「どうだろう?」アセダラダラ

京太郎「ですよねー」ハハハコヤツメ


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1516364369



 このスレは京太郎が学校毎のキャラの好感度によって、転校を繰り返す物語です
 以下の内容が含まれているので気を付けてください

・キャラ崩壊
・京太郎と女性キャラの恋愛描写
・どっかでみたようなネタの焼き増し
・女子力
・金髪は正義
・わりとお金持ち
・エタらないように短めの周回を繰り返す

遺影一覧(いつか供養したいと思いつつ……)


【安価ss】京太郎「えこひいきすることにした」咲「えっ」
【安価ss】京太郎「えこひいきすることにした」咲「えっ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1426513168/)
※安価で好感度反転(清澄・風越まで終了)

【安価】咲「やっぱり京咲がナンバーワン!」京太郎「?」
【SS】咲「やっぱり京咲がナンバーワン!」京太郎「?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427983806/)
※短編集(三十一章までは小ネタ投下すみ。メインストーリー未完結)

【SS】京太郎「よかれと思って」咲「ふぇっ」
※京太郎万能ネタSS(話を膨らませすぎて、ネタが思いつけずあぼーん)

【安価】京太郎「彼女が欲しいなぁ」咲「……」チラッ
【安価】京太郎「彼女が欲しいなぁ」咲「……」チラッ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461421620/)
※簡易育成もの(一週目終了。二週目未完結)




【進行方法】
・各学校のキャラクター五名の好感度をコンマで測定
・コンマの合計値を出し、清澄以上の数値が出れば転校
・転校先の学校から更に転校、転校、と……京太郎が出荷されていきます
・女子高の場合はなんやかんや理由が付けられます

【好感度ランク】
・コンマ判定によって数値が決定
・一度決まった数値は世界線が変わらない限り変更されない
・ゾロ目は00、99を除いて100扱い
・00、99はMAX(200扱い)

【数値毎の好感度システム】

MAX(200) ゴールイン
100   アナタ無しじゃ生きられない
90~99 誰よりも愛してる
80~89 大好きなあの人
70~79 異性として意識
60~69 気の合う親友
50~59 ま、一応友人だな隊長?
40~49 嫌いじゃないけど好きじゃないよ
30~39 興味なし
20~29 嫌い
10~19
00~09 虫ケラ以下


 ちょっと抜けてましたので再投下
 んー、まぁこれはニュアンス程度なので参考までに
 これからの展開次第では少し変更するかもです


【数値毎の好感度システム】

MAX(200) ゴールイン
100   アナタ無しじゃ生きられない
90~99 誰よりも愛してる
80~89 大好きなあの人
70~79 異性として意識
60~69 気の合う親友
50~59 ま、一応友人だな隊長?
40~49 嫌いじゃないけど好きじゃないよ
30~39 興味なし
20~29 嫌い
10~19 大嫌い
00~09 虫ケラ以下



【第一週目 清澄高校麻雀部室】


 この俺、須賀京太郎が清澄高校の麻雀部に入部して数週間
 最初の内は、可愛い女の子達に囲まれて幸せだと浮かれていた

 だが、県大会を控えて……俺は、ある事に気付く

優希「京太郎! とっととタコスを買ってくるじぇ!」

和「須賀君。ジロジロと見ないで貰えますか?」

まこ「たまにはゆっくり休んでもいいんじゃぞ?」

久「あ、そうそう。他校から譲り受けた雀卓を運んで貰える?」

久「その後は買い出しをお願いね」

久「あっ! 折角だから新しいベッドのシーツも欲しいわ」ウンウン

久「あとそれから、あれとそれとこれも」ペラペラ

久「ぜーんぶ、お願いね。男の子でしょ!」ニッコリ


              ,....::‐─:::-..,
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 /ー──' Y∨ヽ,.:.:.:|-{  ,ィ゙、:{/:.:.:.:.// ヽ

京太郎「……はい」


 あれ? 俺、なんかパシられてね?





京太郎「というわけで、どげんかせんといかんわけだ」シクシク

 今日の部活が始まる直前、俺は幼馴染である咲に全てを打ち明けていた
 ここ最近、俺がみんなに冷たくされているのではないか?
 ぶっちゃけ嫌われているのではないか?
 というか俺の居場所はここにあるのだろうか?

 もう二週間は麻雀を打っていないんだけど、これでいいのだろうか、と

京太郎「正直言ってさ、麻雀ぐらいは打たせて欲しいわけだ」

咲「……まぁ、うん。そうだよね」ウツムキ

京太郎「なんだよ、煮え切らないな」

咲「いや、だって」ウーン

京太郎「簡単な話だろ? みんなに俺の事をどう思っているのか確認して、嫌われてるなら転校する!」

咲「そんな事で転校するのはどうかと思うよ?」セイロン

京太郎「確かに……じゃあ、転校とはいかなくても、部活だけは変えようかな」

 俺は麻雀の楽しさを知って、今は麻雀を打ちたくて仕方ない
 だから、麻雀を教えてくれる場所なら、たとえ他校だって構わないんだ

咲「……むー」

京太郎「とりあえず咲、俺の味方はお前だけだ!」

咲「え??」

京太郎「だからお前に協力して欲しい! 頼む!」

咲「……」

 
 コンマ安価↓1 咲の好感度判定
 



咲「嫌だよ」

京太郎「えっ!?」

咲「なんで私が京ちゃんの手伝いなんかしないといけないの?」

京太郎「え、ええ? えええええ!?」

 な、なぜだ!? どうして咲がこんなに冷たい目で俺を睨んでいるんだ!?

咲「あーあ、もう本当に最悪だよ」イライラ

京太郎「さ、咲?」

咲「あの、気安く呼び捨てにしないで欲しいかな」チッ

京太郎「あ、すみません宮永さん」

咲「まぁ、私が少し優しくしてあげたから……勘違いするのも分かるけどさ」

京太郎「……え、でも、中学の頃から」

咲「うん。一人で静かにしていたのに、絡んできてうざいなーって思っていたよ?」

京太郎「」

咲「だから正直、別に京ちゃんが転校する事自体はどうでもいいんだよね」

京太郎「」

咲「だけど私が引き止めなかったから、便利な雑用がいなくなったって思われても面倒だし」ウーン

京太郎「」ブルブルブル

咲「はぁ……マジ死んで欲しいよ」

京太郎「」チーン

咲「という事だから。金輪際、そっちから話しかけないでね? うざいから」ペッ

京太郎「」ビチャッ


【清澄(03)】
・咲(03)
・和
・久
・まこ
・優希


京太郎「」ブルブル

 こ、これはきっと夢だ!
 何かの間違いで、俺はまだ家のベッドの中でスヤスヤ眠っているに違いない!

 だって、そうでもなきゃあの咲が……
 あの咲が、俺をこんな風に拒絶するわけが無いんだ!

京太郎「……」フラフラ

 誰でもいい。俺を、俺を助けてくれ
 人のぬくもりを、優しさを見せてください

京太郎「じゃないと俺……」ガクガク

まこ「ん?」ガチャッ

京太郎「!!」

まこ「おお、京太郎。来とったのか」

京太郎「そ、染谷先輩ぃぃぃぃっ!」ブワッ




 染谷先輩なら、きっと俺にも優しい筈だ!
 普段から色々と気遣ってくれているし!

まこ「さっき、咲の奴が凄い顔で部室を飛びしていきおったが……」

京太郎「染谷先輩!」ガバッ

まこ「なんじゃ?」

京太郎「じ、実は色々とお話したい事があります!」

まこ「薮から棒に、何を言い出すんじゃ?」

京太郎「う、うぅっ……だってぇ……」ヒグッヒグッ

 そうして俺は、染谷先輩に全てを話した
 最近の俺の扱いについて
 そして、咲の奴が俺をあんな風に思っていた事を

まこ「……そうか、それで咲は」フムフム

京太郎「俺、やっぱりダメな奴なんでしょうか?」

     /:.:.:.:.:.::/ヽヽ:.//|::::.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:ヽ
     ノ:.:. :.:.::::|``゛゛´""'' |::::.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:::::.:.:i
    i´..::..:.:.::::/       |:::.:.:.:.:.:.:.:!::::: ::::: i
  _ノ:.:.:.:.:::;<_         、:::::....:.... \::::::.:.:.!
  i;ハ:.:::i.::::i _ヽ      __.>、:::.:.:.:.:..|::::::.:.:|
    !::::|;ハ:!f' r:::ヽ     _´__i::;:::::;:::::ヽ:::.:.:!
.    >.:|:::::! b:::::i)_i´ '"f'::::::ヾ、::ノ!:::ハ|:::.:.:゙、
  /ィ.:.::゙、::! ゝンi´h !.   P::::::ノノ!. レ ノ:::.:.i、.:i
.  i;ハ.::::::::!ーy' ,ィ' .i h゙、   `ー‐ 'ノ   ノ:::::::::.ハ!
    ヽ:::i:::>/ .i/ | ||`ー--‐'/ ̄::::/:/::/
      レVノ     |    イ:::,:;;;::/;人:i
      |        |-‐'´  .|_"  '"  ゛
     ._|     /     トミ:、_
 ,/ ̄:.:.:._)_    /      |:.:.:.:.`ー-、
<:.:゛、:.:.:.:/__:.:.`ヽ_/iー-、  -‐-i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ー-,、


まこ「京太郎、それはな……」

京太郎「……」ゴクリッ


 コンマ安価↓1 まこの好感度判定


まこ「何を言うちょる、そんな事があるわけないじゃろ?」ニコッ

京太郎「!!」

まこ「確かに最近は大会前であまり構ってやれんかったが……わしはお前を信頼しちょる」

京太郎「そ、染谷せんぱぁいっ!」ブワッ

まこ「あんなにも部の為に頑張ってくれているお前を、嫌いになれるわけがないじゃろう」クスクス

京太郎「うぉぉぉ! ちょう嬉しいです!」ガッツポ

まこ「全く、調子の良い奴じゃな」

京太郎「へへへっ」ニマニマ

まこ「(ま、コイツのそういうところにわしは……)」ドキドキ

         __     __
          /:::::\_/:::::\
       /::::::::::トヽV/;::|::::::::\
    ,.:―'::::::::::::::!゙゙`´"'ツ:::::::::::::}ヽ
   f',ィ:::::::::::::/:ノ  /ノ::::::::::::::ヽ::}
.  レ 、:::::::,ィ'―-  レ'-\::::::::::::ノ:::|
    イィ::::::/:|fフヾi 、 , ィァ=、:::}:::ヽ::{
.  ノイ:::i:ハ、|゙、::ノノート_ !:::::ノレ1、:::}:::\

 f'-‐{::::K:::i::|"-" '  "-"イノ::レ|::::::);ヽ

   ノ::从:::、:\_ ー ‐  _ノ:::::::ノ人:( ツ
       \へ、::rー-‐' |ノノ:ノ'"  ヾ
       ___ノi    ノー-、_
      r'":.:.:.:.:ト---/:.:.:.:.:.:.:.>=、_
      / ト、:.:.:.:.:| /:.:.:.:.;.イ r==i:.}
    / V|::::\:.:レ':.___/::/ レ'    | i
.   / 〈/ ̄Τ`Tー-―"| /     | \_
  /f三ヽ、 __|二L__. ヽレ  /  ├=='

  人'へ-√´   \::ヽ\ /    |
 { '  '´      / ー-≠-  、  }
  、     _,..ィ_´           V
  `ーr--イ::| |:::くー- 、_    ノ
    |   〈:::| !::::::ヽ   、_二 ̄
    ノ   |:::| ヽ::::}     〉
   /    ヽ:|  ソ     〈
   |ー―-------  -―'" 〉
   フー--r―----r―‐r―く
 /:/:::::::/::::::::|:::::::::|:::::::::i:::::::::ヽ

/:::::/:::::::/:::::::::ノ:::::::::|!:::::::::i!:::::::::::\

まこ「(惚れてしまったんじゃからのぅ)」



【清澄(88)】
・咲(03)
・和
・久
・まこ(85)
・優希


 本当に良かった
 染谷先輩が、俺の事を嫌っていなくて

京太郎「(五人全員が俺を嫌っていたら、死ぬしかないもんな。マジで)」ウンウン

まこ「残る三人がどうかは、わしには分からんけぇ」

京太郎「はい。ちゃんと聞いて確認しようと思います」

まこ「じゃが、場合によっては……」

京太郎「いいんです。たとえ、残り三人が俺を嫌っていても、俺には染谷先輩がいてくれますから」ニッ

まこ「そ、そうか。それなら、ええんじゃが……//」フイッ

京太郎「よーし! 次はどいつだ!! かかってこい!!」

 ガチャリッ


                        ,  -――- 、
                      , <´: : : : :. :. :. :. :. :.`> 、
                  /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. :.\

         __,ィニフ=‐‐┐´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. :. :. :. :.\

.         ,//         !: : :. :.:./:./: :. :/ : : :l: : : : : : : : : : : :. :. :ヽ
         ソ        l:. :. :.:./、/: :. :/: .: : :l: : : : : : : : : : : : : : :∧
.        /         .l: :l: .:/:.:.N:.:./l:. :. :.:/!: .:l: : :.l: : :. :. :.ヽ : : _L 、
       l            l: :l.: :ト、/ l:V .l l: : :.l l: :∧ : l!: : : :. :. :.l/.⌒L⊥ _
.      ヒニニ二x二二二二ヽ:l : vリァヘ{` l:.l:. :.:l l l l__l !_L: : : l`┬′: : :< ̄
.     l.  ̄/./ ̄ ̄  ̄./:.:〉: :! し::::l. リヽ:.:l.弋l´ ∨.l: :/!: : : :l : l: : : : : : : :\

.     l. / /       ./:.:/:.ゝ{ 辷リ   丶  __ .}://: : :}:ノ: :l;イ: :.l: : : : :l.:ヽ
      / ニ====ュ___ / ̄/: { ////       ´ ̄` ミ,/: : :/: :〃:.!: :.l: : : : :ト、:l
   ,. -l. ´ , ヘ--―‐' / ./vl: >、   ′   /////: : :/:/: :/: :/l:../l: : : :/ リ

._,ィ彡.ァ´l  ´  、 \  // .l レ′\  lー―‐ヶ. ∠: : :./:/: : :.:〃.j/ |: :/

丶 /  .!   /. `ー-ゝ〃    !    \. ヽ、_ノ  ム -‐ヘ/: ;ィ/    j:/
 ヽ{   l  /ヽ ̄ ̄/      ト、 .     l`>‐  ァ´      }:/      /
  \   \.   r=≦、___.   l ∨   l.r-、__ ./     / .l
..    \_____>イ--|| }    !. ∨   !`7トフ/  >r ´   .∧.       Y⌒ Y ⌒Y
.       /´   ,└┴<ヽ.   ヽ \  .l./ l/ / .〃 \.   \.       \   /
.        l     l    l      \ \l/- ´ _//.   \.   ヽ、ィイメx  \/
.        l--―弋. l ゝ-‐‐-くln.  `lニl二 ̄,< ´      \  /. } ∠
.        l       ̄Y ^ ヮ ^ ノ|   l  、 \ノ        `  ̄  ̄
.       ヽ      ゝ--‐t¨ーヘ、__l  l.   ヽ_ , -ァ
         \  / // ,ィ l \    ',  \___, >´
          l.∨__./ }/. }/. l `!ー― ゝ、>ヘ   ヽ
         )介(、_ \    l____l._/_.)介(  \ |
         l ヽ 二 l ̄ ̄   ヽ__ , -ヘ.   \l
.          /     /          \.    \
          l    /          \.     丶
          l    /            \     ヽ

優希「じぇじぇー!! 優希様のご到着だじぇー!!」バーン

京太郎「来たな!!」

優希「じょ?」

京太郎「優希、お前と真剣勝負だ!!」ガルルル

優希「……へ?」キョトン




優希「ふむふむ。つまりお前は、咲ちゃんにものすごーく嫌われていたって事か」ケラケラ

京太郎「笑い事じゃねぇよ!!」

優希「まぁ、タコスでも食べて落ち着くんだじょ」スッ

京太郎「あ、ああ。ありがとう」

まこ「それで優希。お前はどうなんじゃ?」

優希「……うーん」ウデクミ

京太郎「おい、どうしてそんなに悩むんだよ!」ビクビク

優希「いやだって、染谷先輩が……」

まこ「わしの事なら気にしないで、素直に自分の気持ちを言えばいいんじゃ」

優希「……まぁ、それなら。言ってもいいじょ」

京太郎「本当か!?」

優希「でも、驚くんじゃないじぇ?」

京太郎「ああ、咲の事もあったし……もう驚かねぇよ」ウンウン

 あれ以上の衝撃なんて、きっともう無いだろうし

優希「私は、京太郎の事を……」

京太郎「……」ドキドキ


 コンマ安価↓1 優希の好感度判定


        _ , ..
  ⌒>,.‐''": : : : :`゙'
  ≠ミィ◯: : : : : : : : : ヽα<^
 イ./://|: : :/:/}::}::}:::}:|:ヾ.ヾ,ミヽ

   {::{:|::|: i/Χ'|.从/孑}:}:}::|::!::}
   》ゞ!: : | >  <. !イ j/j/
   {: ::ゝ从 /` _,.  }: ::リ
   ゙`ヾ丶x,ゝ,./_, .ノ!::ノ    .____ _,.、__
.    /::::\∽}:::::/´ ̄ ̄"´ {∥{´ィミ/¨~

    ,'、`ヾ__,∨彳 _,,.‐''" __ ,,-‐' ̄´
    , \ ≡イ_.」´ |,. - ' ´
    |   |  |::!!  }
    | \|  |::|| │
    {   |  |:::||  !

優希「ぶっちゃけどうでもいいじぇ」

京太郎「えっ!?」

優希「別に京太郎の事、なんとも思ってないし」

京太郎「どぅぁっ、ちょっ、まっ、えっ!?」アタフタ

まこ「京太郎とお前は仲が良いように思っちょったが」

優希「いや、仲良くないじょ」キッパリ

京太郎「お、俺は友人だと思っているんだけど……一応」

優希「まぁ、そうかも」

まこ「反応が薄いのぅ」

京太郎「俺の事が嫌い、なのか?」ビクビク

優希「嫌いじゃないけど好きじゃないじぇ」

京太郎「」

優希「まぁ、たまにノリで絡んであげる程度の奴だじぇ」

京太郎「」

まこ「(それであれだけのスキンシップをしとったんか)」ドンビキ

優希「ぶっちゃけただのタコス輸送係だじょ」ムシャコラムシャコラ

京太郎「」ブルブルブル


【清澄(137)】
・咲(03)
・和
・久
・まこ(85)
・優希(49)




優希「あっ。タコスが切れたから買い出しに行ってくるじぇー!」スタスタ

 ガチャッ バタン!!

京太郎「……」

まこ「嫌われておらんかっただけ、マシかのぅ?」

京太郎「ええ、そうですね」

 俺は馬鹿だ
 心の奥底のどこかで、俺はまだみんなが俺を友達だと思ってくれていると期待していた

 だから、優希の結果に落胆している
 染谷先輩にあれだけ啖呵を切っておいてこの有様だ

 畜生! なんてダサいんだ俺は!

京太郎「染谷先輩! 俺は今度こそ、もうどんな結果でも……」

 ガチャリ

            ,. . . ---. . . .,

        _,,,,.  '.: : : : : : : : : : : : :`゙'. ,   _
       i/              ._,./::iヽ,
     i'"~::/ . .; .i: : ; : : : : : : : : : : : ィ´::::`v":::ィ
     i: :./: :.i : l: :l: : il: : : : i: : :.li: : ; i: ヽ::::;;:::i::i:::::|
    冫/:./i: : li: i: : i:.|: : : |: : :|: |: :|i: i: :冫:::::/iヽ,l
    !,::i: :i:.|: : |:| |: :.i|:.|: : :|i: :.|: :.|: |:|: |; iゝイ:::i;::::\
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    l!i :i; lil! l  `゙''ー;-'‐;:-‐ ''´  //: : .;'`;.|.    |::|i:|: .i |
   ', / l:!l:l l     トーィ;"    ;'/i:.i .i   i|     |::||:l: | l!
    ;' li l:l i    / .i ,!    ;' l:li :l  ';  i   |::|: i:| !


和「失礼します」

京太郎「!!」

和「! 須賀君!」

京太郎「(あわわわわわわっ!!)」アワイイ

和「……」

まこ「これは、マズイかもしれんのぅ」


京太郎「の、和……」アセダラダラ

         /  / /   /  {   }  \ ヽ    V  V
     _ ,.斗   // /  ./!  / !  :}  } ' ヽ V',     ,  ,
       ̄ ̄ / / /  //_j_ ,' | |、 :}  ' :| ,V斗=ミ{  ,   ,
          / /  ' ,'  ィ^~v{≧x、,ヽ,' /、ィ'"_j/ } /「  j  |
       /' /   !/|  /{ 斗-ミヽ ∨ / }/ア乏メヽレ } }レ
        ,     | :| ハノ∥んr'j  V / V'  Vrソ 》 :} 八-、 '
      / >'/  ハ { :, ` ー≦' /' ヽ      ̄  /イ{/ヘ Yハ{
     / '"  ∥ / ',从_}:       〈|         } !     ∥ ヽ
            7/  ヽ '                  し    /’
          /’    ` _、       _      {ーイ/
                   、    f-――'ヽ    人レ'^
                   \  L∠二二ソ  /|/
                  レ}h。         /r rー==ミ、
                 r「\__'}个 --- <  | |ニニニヾ
                 |:|    }         | |ニ{1-B}ニ!        __
                 |:|    }         / L!ニニニニ{   _,. 斗r≦ニニ=-ヽ
                 人:.、___」    ___/__/ニニニニニ7    ∥ニ/ニニニ=-,
     , ‐ --、斗r≦ニ斗r'ニ7 ノ、   |ニニニニニニニニ/     .∥ニ'ニニニニ=-,
    /ニニニニニニくニニニ/\ __ ,!ニニニニニニニニ,    ∥/ニニニニニニ=-,

   ,-=ニニ/ニニニニニニニ\ニム      jニニニニニニニニ,    ∥'ニニニニニニ=-
   /ニニニ{ニニニニニニニ∧ニム     /ニニニニニニニニ,    ∥ニニニニニニニ!

和「なんです? 人の顔をジロジロと」ジィー

京太郎「あ、いや!」アセアセ

和「今はお二人だけ、ですか?」

京太郎「ああ。実はさっきまで、咲と優希もいたんだけど」

和「いたんだけど?」

京太郎「……全部、話すよ」

まこ「京太郎、お前は和の事を……」

京太郎「いいんです!!」

まこ「!!」

京太郎「逃げないって決めたんです。だから、和からもちゃんと話を聞きます」

まこ「京太郎……」

和「??? なんのお話ですか?」キョトン

京太郎「和、実は……」


和「なるほど。そういう事情でしたか」

京太郎「……ごめんな」

和「なぜ謝るんですか?」

京太郎「いや、俺のせいで……変な空気になっちまったし」

和「まぁ、そうですね」バッサリ

京太郎「うぐっ!?」

和「それで。私にもその、須賀君をどう思っているかを訊ねるつもりですか?」

京太郎「ああ、そのつもりだ」

和「……もしかして、須賀君は馬鹿なんですか?」

京太郎「え?」

和「私の普段の態度から、分かりそうなものですけど」ツーン

 そうだ
 和はいつだって俺に対して厳しい

 最初から、好かれているわけがないんだ

京太郎「……」

和「いい機会ですし、ハッキリと言っておくとしましょうか」

京太郎「頼む」

まこ「京太郎……」

 結果は見えているんだ
 どれだけなじられようと、馬鹿にされようと

 素直に受け入れよう

和「私は須賀君の事を……」


 コンマ安価↓1 のどっちの好感度判定


和「だいっきらいですよ」

京太郎「……は、ははっ。だよな」フラッ

和「いつもいやらしい目で見てきて……汚らわしい」

まこ「和!! 言い過ぎじゃ!」

京太郎「いえ、いいんです。だって、それが……和の本音なんですから」

和「そういう事です。あれだけみんなから嫌われていて、よく部を続けられますね」

まこ「やめんか! それにわしは、京太郎を嫌っておらん!」

和「……そうでしたね。失礼しました」ペコリ

京太郎「……ごめんな、和」

和「だから、なぜ私に謝るんですか? どうでもいいんですよ、アナタなんて」

京太郎「はい……」

和「名前を気安く呼び捨て、いやらしい視線。役に立つのは……雑用くらいですか」

まこ「……っ!」ギリッ

和「本当に、須賀君って最低な男の人だと思いますよ」

京太郎「……」パリーン

 心が砕ける
 好意を向けていた相手からの、罵倒の言葉によって

まこ「もうええじゃろう和!」

和「……ですね。では、部活が無いのであれば、私は帰ります」スタスタ

 ガチャッ バタン

京太郎「うっぅ、くぅっ……」ボロボロ

まこ「……京太郎」スッ

 ギュッ

京太郎「染谷、先輩?」

まこ「ええんじゃ。今は、わしの胸の中で泣けばええんじゃ」ギュゥゥ

京太郎「は、はいっ……」ポロポロ



【清澄(156)】
・咲(03)
・和(19)
・久
・まこ(85)
・優希(49)



まこ「落ち着いたかのぅ?」

京太郎「はい。どうにか」ゴシゴシ

 あはは、やっぱり俺は情けないな
 和から嫌われている事は分かっていたのに、無様に泣いたりして

 こんなんだから、みんなから嫌われちゃうのかな

まこ「自分を恥じる事は必要は無いけぇ。京太郎は立派な男じゃ」ナデナデ

京太郎「ありがとうございます」グスッ

 染谷先輩がいてくれて、本当に良かった
 もし、染谷先輩がいなければ、俺は……

京太郎「あの、染谷せん……」

 ガチャッ

久「あーもう! 議会が長引いちゃったわー!」

京太郎「!?」ビクッ

まこ「!」

久「あら? どうしたの二人して、そんなにくっついたりして」

京太郎「部長……」ビクビク

まこ「大丈夫じゃ。わしがおるけぇの」

京太郎「は、はい!」

 竹井久部長
 恐らく、俺を一番嫌っているであろうお人だ

 この人にちゃんと話を聞かなければ、俺は前に進めない

京太郎「部長! お話があります!!」

久「なによ? 薮から棒に」

京太郎「実は……」

 泣いても笑っても、この人が最後だ
 俺が清澄に残るか、出て行くのか

 その全てがもうすぐ、決まる


京太郎「という事情です」

久「ふぅーん? そんな事があったのねぇ」シミジミ

まこ「心当たりはあるようじゃな」

久「まぁねぇ。雑用に関しては、確かに悪かったと思うわ」

京太郎「あっさり認めるんですね」

久「そりゃま、言い逃れしても仕方ないじゃない」
 
 この反応、部長は俺を嫌っているって認めるのか?
 それとも、そんなつもりは無かったのだろうか

京太郎「それで、部長は俺の事をどう思っているんですか?」

久「え? うーん、いきなりそう言われてもねぇ」

まこ「嘘偽りなく、答えるんじゃ!」

久「そう焦らせないでよ。ちゃんと答えるから」


 
                    /: : / : __./: :/:|: }: `ヽ: : : :\

                    /: : / : / {|: /ノ}ノ}: }、: :∨: : : :\
                    /// : /   |/   ノイ ∨:∨ : : : : :
               //: /: : : / ノ    ` ̄ ̄ ̄ ∨ ∨: : : : :
                  /:/ {:./: : : //__      .j抖=ミメ、  : : }: : : : : :
               /:/  /: : : /.jI=ミ     ´ r'::::::ハY} }: / : : : : : :
                  {:;′ ./: : : / / r':::ハ       弋::::ソ  |/: : : : : : : :
                  |!  {: : : ∧.{!.弋::ソ       ¨`  /: : : : :}: : : :}
                  |   |: : 7 : :.`  ¨´  '       ' ' ' ./: : : : :/: : : /
                 |: : |:|: : :. ' ' '           .{: : : : /: : : :/
                 |: : |:|: :込   , 、 ´ `      人: } :{ : : : /
                     ∧ :|{、: : }: `> .| |         <::::}:| :!: : :/
                    ヽ{ }: ノ: : |: :| | - , 、 イ |:::::::)イ:∧ /
                    / : : : }: :| |. , -、|   |::::/: :/: : }{
                      /: /: : : ノ´.{ //`ヽ  !./: :/: : :ノ: \
                    / 人{{/{ :{ノ  .|  /`ヽ   .{: /{: :/、: : : : }__
                  //´ ̄ ̄.人{< |    }.{ノ―‐ ヾ人{  ヽ: }ノ  }
.                 //  ´`ヽ.   ∨`|    |  \   |         /}`ヽ
                  {,′     \.  ∨`ー―‐'ヽ   \ .|       //. /|
               | l.   j{    \/         }≧s。.`|    イ//  / .|
               | {    \   {       /////ヽ} / /// .∨  ト、
               |.∧.    \/ `>- __ ./ ̄ ̄ ∨ ̄ } ̄     ∨  .}
               | ∧     ./{       |}.`ヽ.   {.   |.     .}   |!
               |   }   / .j{     j{ ./   `,:⌒∨     .| | ∧
               |_ ,′  /  j{      イ      ′::::::}      ′|.  }

久「私が須賀君をねぇ……」

京太郎「……」ドキドキ

 清澄最後の一人
 竹井部長! アナタは俺を、どう思っているんですか!?


 コンマ安価↓1 久の好感度判定



久「ぶっちゃけると嫌いね」

京太郎「!!」

久「男らしくないし、自分の意見をハッキリ言わないし」

まこ「っ! それは、お前達が……!!」

京太郎「染谷先輩!!!」

まこ「!!」ビクッ

京太郎「もう、いいんです」

久「え? 何? 私、正直に言っただけなんだけど?」キョトン

京太郎「はい。だから、俺はその言葉を受け入れます」

久「……そう。はぁー、やっぱりそういうところ、うざいのよねぇ」

まこ「……!!」ギリィッ

久「睨まないでよ、まこ。そういうのがタイプな人がいるってのは分かってるから」

まこ「そういう問題じゃないじゃろうが!! 京太郎は、お前達を信じてこれまでずっと……!!」

京太郎「……いいんです。もう、何もかも」

 案の定、というべきか
 俺の居場所は、この清澄には無かったらしい

 唯一、居場所になってくれそうだった人も……

久「なによ? 私達よりそんな男の肩を持つわけ?」ムスッ

まこ「何をいうちょる! 当たり前じゃろうが!!」

 俺のせいで、みんなと仲違いしそうになっている

 だから俺は、この拠り所に……頼るわけにはいかない

京太郎「竹井部長。俺、決めました」

久「え? あ、何? ごめん、聞いてなかったわ」

京太郎「俺、辞めます」

久「……へ?」

京太郎「俺、清澄高校から転校します」

久「!!」

まこ「なっ!!?」


【清澄(176)】
・まこ(85)
・優希(49)
・久(20)
・和(19)
・咲(03)


まこ「自分が何を言うちょるんか、分かっとるんか!?」

久「……本気?」

京太郎「ええ。もう、決めました」

まこ「京太郎! お前が辞めるなら、わしも……!!」

京太郎「……!」

 ですよね、染谷先輩
 アナタなら、そう言うと思っていました

 だから、俺は……

京太郎「はぁ? 何を言ってるんですか?」

まこ「えっ……?」

京太郎「ちょっと相談に乗ったくらいで、偽善者ぶらないでくださいよ」

 俺は、素顔を隠す

まこ「京太郎……?」

京太郎「そういうところ、鬱陶しいんですよ。なんですか? 同情ですか?」

まこ「な、何を! わしは真剣にお前を!」

京太郎「ああもう! 俺はね、最初からここの誰も信頼なんてしてないんですよ!」

久「……」

京太郎「かわいい女ばっかりで、あわよくば付き合えるとかって考えていただけなんです!」

まこ「きょう、たろう……」

京太郎「それが、こんな外れが釣れるだなんて、いい迷惑で――」

 パァンッ!!

京太郎「……」ジンジン

久「……出て行きなさい。二度と、この部室に来ないで」

京太郎「……お世話になれませんでした」ペコリ

 スタスタ ガチャッ  バターンッ

まこ「……京太郎……お前は、なんで、そんな」グスッ




京太郎「うぁぁぁぁぁっ……! ごめんなさい、染谷先輩!」

 でも、俺にはこうする事しか出来ない
 染谷先輩は、この清澄高校麻雀部に必要な存在だから

 俺がいなくなりさえすれば、みんなきっと……上手く行く筈なんだ

京太郎「だから、俺は……」


 こうして俺は、清澄高校麻雀部を辞めた
 そして、近いうちに別の高校へ転校しようと考えている

 そこが、俺にとって新たな戦いの部隊となるのだろう

 俺はもう、あんな悲劇を繰り返さない

 俺を受け入れてくれる世界を見つけるまで、戦い続ける


【第二週目 京太郎自宅】


須賀母「京太郎、アンタの言っていた転校手続きだけど……」

京太郎「あ、もう決まったのか? 」バッ

須賀母「この学校でいいわよね」パンフレット

京太郎「……ああ、大丈夫」

 ここならきっと、俺を受け入れてくれる
 そう、ここは――


《清澄高校編 RESULT》

【清澄(176)】
・まこ(85)「京太郎、わしはそれでもお前を待っちょるぞ……」
・優希(49)「いないならいないで、少し寂しいかもしれないじぇ」
・久(20)「あー、雑用係がいなくなっちゃったわ。でもスッキリしたわね」
・和(19)「ふふっ、これでようやくまともな部活が出来そうです」
・咲(03)「あんな人、いなくなって当然だと思うなぁ。すごくうざかったし」


【数値毎の好感度システム】

MAX(200) ゴールイン
100   アナタ無しじゃ生きられない
90~99 誰よりも愛してる
80~89 大好きなあの人
70~79 異性として意識
60~69 気の合う親友
50~59 ま、一応友人だな隊長?
40~49 嫌いじゃないけど好きじゃないよ
30~39 興味なし
20~29 嫌い
10~19 大嫌い
00~09 虫ケラ以下


 お疲れ様です
 久は相変わらずの鬼畜ぶりでびっくり
 しかし、これからは反逆タイムとなります
 ぶっちゃけ、他校に移って清澄を潰す事になるかも?
 リクエスト次第でそのへんは随時変更予定
 では、次の学校をどうするか安価で決めましょうかね
 すごい沢山の学校の中から、どこへ行くかは安価で決めます

PS
 コンマの結果清澄が畜生になりましたが、全員好きなキャラです
 他意はありませんので、ご了承くださいませ


【今後の流れ】
・今回の清澄パートがメイン軸
・まずは県大会なので、長野限定で転校判定
・長野が終われば全国解禁。清澄をゴッ倒しましょう

 
 その他に質問などあれば、遠慮なくして、どうぞ


 それでは転校先を決めますが、その前にルール説明

 一校目は必ず転校が確定します
 その後は、長野の中で転校判定を繰り返し、合計数値が一番高い高校で決定

【例】
清澄(176)

鶴賀(300)転校確定

龍門渕(400)鶴賀から転校

風越(245)龍門渕のまま

県大会

ED

全国編開幕(清澄176設定を引き継ぐかは未定)

周回、と言いたいけどまずは一週させる。なんとしても

古巣を完膚なきまでに叩き潰すのは大賛成だけど、
せめてまこだけは救済してほしい

50未満は友達ですらないのか
結構キツめだな


>>68
なんらかの形で救済は入れようと思ってます
ここの京ちゃんは女子力スレ並に聖人メンタルにする予定なので

>>69
大会までの期間があるので、出会って一週間くらいの判定となります
清澄の場合はあれですが、他の学校なら違和感無いと思います


では、そろそろ安価取りに行きましょうか


京太郎、最初の転校先は?

 コンマの高い順で転校判定を行う予定
 もしゾロ目が出れば、その学校は好感度判定が常に+10される ※順番には関係無し 


風越(なんか共学化した) ↓1

鶴賀 ↓2

龍門渕 ↓3



【転校予定先】

一番 龍門渕

二番 鶴賀

三番 風越

となりますね。

あと、ハギヨシさんなどのサブキャラを判定するかは未定
そうすると合計値に支障が出ますし、かといって平均値にするのもどうかと思うので

それと、今回は一周目なので一人一人判定していますが、一気に判定した方がいいですか?

【例】
↓1 純
↓2 智紀
↓3 一
↓4 透華
↓5 衣

 といった感じで一気にやって、その数値によって個別イベントを消化
 清澄のやり方とどちらがよいでしょう?
 

一気の方がテンポ良いな

一気に判定で


>>80
>>81

 ありがとうございます
 では、今後は一気に判定し、その後にイベント回収とします

 ただ、↓5は結構範囲が広いので埋まらない事もあると思います
 その時は同一IDの連続取得をアリにしますので、ご了承ください

 ではそろそろ、龍門渕編をスタートしましょうかね



【第二週目 龍門渕高校】

京太郎「ここが、龍門渕高校か!」

 あの、一件から一週間
 俺は清澄高校を飛び出し、新たな居場所となる……龍門渕高校を訪れていた

京太郎「うぉー、でっけぇー! 校舎も綺麗だなぁ」ホェー

 清澄とはまるで違う、豪華で綺麗な校舎
 ここで、この場所で俺の新たな生活が始まるんだ!

京太郎「へへへっ! 頑張るぞ!」

 前のような失敗をしない為にも、みんなと仲良くする
 そしていつかは、麻雀で強くなって……全国へ!

京太郎「そうしたらもう、みんなに馬鹿にされずに……」ブツブツ

???「……おや、アナタが須賀京太郎様ですか?」

京太郎「え?」

 急に声を掛けられて振り返ると、そこにいたのは……

             ,..-/:.:.:::.:/.::::..:!:..:.:..:.:\

              //.::.:::/:/:::::::::::::::::::::..::..:.ヽ
           〃//:/:/::/::i::|::::::::i::l:::|::::::::::::..:i
          〃/:/::i:::i::ィ:::/!.:!:::::::|::|:::|:::..i::..:. ..|
           〃/イ./::::|::i:/!::ハ::|::::::|:::!ハ::::|::::::::::|
           !| |i レ:::::::|i::!‐廾‐|:::!、::!:/---、|::リ::::::|
         | !ノi::::::i::!:|.ャ伝テ、:けメ、迂テァ∧|::::|

           |::!::|:::!ハ      iハj   iイ /|:::!:!
.              |ハ|::|:ト、!       ;      !ノ::|::ハ:!
           | !ハ!ハ丶    ′   /::::/レ' リ
             | ′ iヘ丶 `  ̄´ イ:/レ′
                 )|__\_/__K
               /:L_\ /_/\
           ,...-イ::::::∧  ̄7::!< ̄ /:i:::::\-、

    __,...-‐':´:::::::/::::::::i::::i  /:::||:::、 /::::i:::::::::丶::`ー-..、
   /::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::i /::::| |::::Y:::::::|::::::::::::゙、:::::::::::::`:::...、

   /:i:::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::,:|:::::::〈 ::::| .!:::::〉::::::|、::::::::::/::::::::::::::::::::::::::゙、
   !:::|:::::::::::::::::┌-、.二/::|::::::::::`t' ケ´::::::::::|::\∠-‐'7::::::::::::::::/:::i
.  |:::::i:::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::|::::::::::::::.、/ ::::::::::::::|:::::::::::[|:::/::::::::::::::::/:::::|

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京太郎「し、執事さん!?」

???「ええ。あくまで執事でございます」ニッコリ

 えらいイケメンの執事さんだった



 それから俺は、その執事……ハギヨシさんから色々な話を聞いた
 なんでも、ハギヨシさんはこの学校の理事長の家に仕える執事なのだという
 
ハギヨシ「おや、須賀京太郎様も麻雀をされるのですか?」

京太郎「ええ。まぁ。あ、それと、そんなにかしこまらなくてもいいですよ?」

ハギヨシ「ふふっ、それでは須賀君とお呼びしても?」クスクス

京太郎「ええ、大丈夫です!」

 校舎をハギヨシさんに案内されながら、俺達は親睦を深めていく
 なんでかな、至って普通の会話の筈なのに……すごく、心が温まる

 ハギヨシさんって、とてもいい人だと思う
 
ハギヨシ「そういえば、須賀君は元々清澄の生徒だったそうですね」

京太郎「あ、はい。色々とありまして」

ハギヨシ「是非とも、この龍門渕高校を気に入ってくださると良いのですが」

京太郎「あはは、大丈夫だと思います」

 清澄以下の学校なんて、全国を探してもそうは無いと思う
 味方がたった一人しかいない、部活なんて……

ハギヨシ「おっと、そろそろ麻雀部の部室に到着します」

京太郎「ここですか?」

ハギヨシ「ええ。ここです」ガチャッ

 そう言って、ハギヨシさんは部室の扉を開く
 その先で、俺が見たのは――五人の美少女

純「お? 誰だアイツ?」モグモグ

智紀「萩原さんと……男の人?」ピクッ

一「え? 新しい執事とか!?」

透華「そんな話は聞いていませんわ!」ビシッ

衣「……有象無象がまた一人」ボソッ

京太郎「……ど、どうも」ペコリ


 果たして俺は、この中で居場所を見つける事が出来るのだろうか?





 それではここから京太郎が一週間、龍門渕で過ごします
 その結果、色々な事が色々と起きました
 そして、龍門渕の皆さんによる、京太郎の品定めが終わりました
 

↓1 純
↓2 智紀
↓3 一
↓4 透華 (好感度80以上で龍門渕家に居候)
↓5 衣 (好感度80以上で麻雀の実力が衣レベルに)

 金髪チャンス(金髪キャラの好感度判定が高い場合、何らかのボーナスが京ちゃんに付きます)
 ※金髪チャンスと言っていますが、今後普通に金髪以外のキャラにも付く場合があります



 透華様キターと思ったら、ころたんで絶望の巻


【数値毎の好感度システム】

MAX(200) ゴールイン
100   アナタ無しじゃ生きられない
90~99 誰よりも愛してる
80~89 大好きなあの人
70~79 異性として意識
60~69 気の合う親友
50~59 ま、一応友人だな隊長?
40~49 嫌いじゃないけど好きじゃないよ
30~39 興味なし
20~29 嫌い
10~19 大嫌い
00~09 虫ケラ以下

【清澄(176)】
・まこ(85)
・優希(49)
・久(20)
・和(19)
・咲(03)

【龍門渕(173)】
・透華(93)
・純(39)
・智紀(29)
・一(08)
・衣(04)


 現在、各高校ごとに好感度高い順でソートしています
 先鋒から大将までの順(判定をする際の順番)と、どちらが見やすいですか?


【第三週目 龍門渕邸】

 龍門渕高校に転校してから、俺の生活は一変した
 元々、わりとお金持ちだったとはいえ……ここは超が付くほどのお嬢様高校だ(男もいるけど)

 金銭感覚の違いとか、そういう迷いもあったけど
 一番厄介な事になったのは……やっぱり

京太郎「あ、あの……? やっぱり、これはまずいんじゃ?」

透華「あら、何を言いますの? これくらい、普通の事ですわ」ピトッ

 俺の親父の年収以上はしそうな高級ソファの上
 肌と肌が触れ合うほどの距離で、俺と龍門渕透華さんは寄り添いあっている

透華「はい、あーんしてくださいまし」アーン

京太郎「で、ではこのプリンを……」スッ つスプーン

透華「はむっ」モグモグ

京太郎「美味しい、ですか?」

透華「美味! ですわ!」

京太郎「良かった」

透華「うふふっ……京太郎のお陰ですわぁ!」ダキッ

京太郎「わわわっ!!」ドキッ

透華「あ、今! 顔を赤くしましたわね?」

京太郎「え、えーっと」メソラシ


                   l´    ,'::\ヽ∨//_ ヘ:l:.   ',

                   l     !| ̄  ̄/' ´     ',ト::    ',
.                    ,'   Ⅵ    /'        l!∨   ',
                  /   :,'_!|__.{(   _≦千‐<へヽ

.                 //レ//「 ',l -- ´ \   ‐‐ /  ',iヽヘ`ト、
                 //ノヘ // -ヽ_‐   |  , ====ミ  !|:: :: `\
               //  :::i! ! '´ ̄ ̄`  /      ` jレi::: :::.  ', \
.              ///   :::|ヘ.',        '        /!´ !::::   ∧ `',
              // {    ::::|  ト     ー-....‐:::丶l    ,'  }:::   ノ  i!
.             l ! ヽ   :::\.ヘ    ',::::::::::::::::,'     -'/:::  /ヘ. j!
              ヾ / \   ::ヽ人    ヽ:::::; -'-‐っ /「/:::  :::   ∧
.              ∨  ::\  ∨!>   . /, ィ≦ イ  /:  ∧::    ヘ
              /   ::/ ヽ :∨::_レ ´ ヽ _.,ィl }┤ ::|:::  / ∨    \
.             /    /   !_ |/  \  ヽ'‐ヘ」つ、:!:: :{  ::\    :::\
              /  --‐‐ フ::::::ヽ       /´__   l  ├──-ヽ _  ::\
.           / / \ イ::::::::::::::::::::ト  r‐‐   {/ /   ヽ::: \     |  `.i \ ト、
.           /  !  イ⌒ヽ:::::::::::::::::∧ヽ    __ 、イト 、   / \ ヽ   l      \ \
        / /` 彡'      ∨:::::::::::::::∧ク ̄ // .!', `ヾ /、    Y: i   !   |、   \ \
.     / /イ           ∨:::::::::::::イ.  /イ  | ヘ   `i }   ノj/ i  ,'   ,┐、    ヽ
  ___./_/´            ∨::/ ヾ//i !.  !|ヽ\ /,'   / :::i /   ' ::| \   ∧ 、ヽ


透華「おーっほっほっほ! ようやくこの私の魅力に気づいてきたようですわね!」ワーイ

京太郎「あはは、ははは」チラッ

 かわいいお嬢様から好かれる
 それは、とても良い事のように思えるけど、美味い話には裏がある

 たとえば、こんな風に――
 
一「……」バキッボキッ

衣「……」ゴゴゴゴゴゴゴッ

智紀「あーもう」ハァ

純「透華も変わってるよなー」アハハ


l京太郎「」ブルブルブル



【第二週目 龍門渕高校】

 そもそも出会いは、至って普通だったと思う
 俺はハギヨシさんに案内され、龍門渕さん達と引き合わされた

一「へぇ、清澄から来たんだ」

純「しかもてんで素人ときたもんだ」

智紀「それで龍門渕への転校は、もの好きかも」

京太郎「いやー、本当に色々あったんですよ」

 最初の内は、みんなも俺に興味を持っていてくれたんだと思う
 どこから来たのか、麻雀はどれくらい打てるのか

 そんな質問が矢継ぎ早に飛んできた事を覚えている

ハギヨシ「どうやら、上手く溶け込めそうですね」

京太郎「はい、ハギヨシさんのお陰です」ニコッ

 みんな思ったより優しそうな人だったから、俺は内心喜んでいた
 唯一気になったのは、部屋の隅でじっと動かない二人くらいで

衣「……」

透華「はぅぁ……//」ポーッ

 この時は、そこまで気に留めていなかったけど……

一「? どうしたの透華?」

智紀「さっきから、様子がおかしい」

透華「あ、え? ああ、なんでもないんですの」フフフ

純「なんでもないような感じじゃなかったけどな」

一「なになに、あの新入りに一目惚れしちゃったとか! あはは、そんなわけ……」

透華「あるいは、そうかもしれませんわね」ニヤリ

一「……えっ?」ビキッ

透華「須賀、京太郎……」ドキドキ


                  / /        ./ ヘ Y.           \   |  j
                 / /        /   ヤ |      -―‐t `  |. /
                    /      .//\ /,ヘ .|   イ  7  | ヽ レ
                  ’/..     /,イ   /へ レ       /  ハ
              / /      \ /./    /′  ̄`ー‐-≦7.    ハ  ’
                 / /      /ヽ/   /'            .::  /  .ヘ  }
            / /      不、 lハ   {|            .::: /    }
            //       / { ;;;≧x、V |        /  /.    / ’
           //       ./. 弋__ツヘ  | ー=--――十 ./    / /
          //         ,イ  """      ノ   て≧芯x_ノ ./    / /
.       / ./  //     |               弋;;;__ ツクイ     / /
    /  ./  //    |. ハ       r:      """/介     ヤ /
   /   /'  / i     |.  ヽ    ト、         /"/ |    マ
 /   /{   { . |     ||./{ >、 ヽ ` ァ   ー‐' /__ ヤ   |. ヽ
    _廴_込 ヽ、   | |´   ヘ \  __  _チ'´ _. ヽマ    ヽ
    {      ヽ  `  .ト.!     ヘ      / ∨「〈.', マ¨ :.  マ     ハ ト、
    λ         マ  } .ハ ヽ    ヽ  /_  .| | マ、 ー-、  ヽ  / .l ! ::._
   / ハ.       /ヤ /ハ| ) /ミ≧≦チ_,マ  ヽ` く ̄¨¨¨.    \,.へj ̄`ヽ
.  / / ヤ    /   У′ リ / ィチ>二<< マ  フ`ーへ   ヽ    `ソ `ヽ ヘ
 / /  ヤ   /   /   / レ// / 厂|、ヾ、\、/    />  _`ー  /   `マヘ
  /     マ  .i   /  /  / /  / /  | ヽヘヽ \  ,イ /   // ̄`ヽ{     マ ヽ
      ヽ 八  .{       | .|  ./ /|   | iマヘ. > >/ | λ.  |.{三三/       .〉`

透華「欲しい、ですわね」



 龍門渕の皆さんとのファーストコンタクトから明くる日
 俺は部長である透華さんに呼び出され、部室へと来ていた

京太郎「あの、こんな場所に呼び出して……どうしたんですか?」

透華「まぁ、そう慌てずに。まずはお茶でもいかがですの?」

 そう言って、俺に着席を促す透華さん
 俺はどうしようか悩んだが、親睦を深める意味でも素直に従う事にした

京太郎「あ、そうだ! お茶なら俺が淹れますよ!」

透華「え? アナタが?」

京太郎「はい。俺、こういうの慣れているんです!」

 元々、清澄の部活でお茶汲みばかりやっていたからな
 紅茶くらい、ささっと淹れられるのだ

透華「では、お言葉に甘えるとしますわ……」

京太郎「はい! お任せあれ!」ニコッ

透華「……」

京太郎「ふんふふーん」パッパッ

透華「随分と手馴れていますのね」

京太郎「ええ、まあ」サササ

透華「……」モジモジ

京太郎「あ、好みとかあります?」

透華「え? ああ、その……今は、アールグレイの気分でしてよ」

京太郎「はい、分かりました!」ニコニコ

透華「……」ソワソワ


京太郎「はい、お待たせしました」コトッ

透華「……頂きますわ」スッ

 俺が差し出した紅茶を、透華さんはすぐに口にする
 高級な紅茶を淹れるのは初めてだったけど、大丈夫かな?

透華「美味しい……」ボソッ

京太郎「本当ですか!? よっしゃ!」ガッツポ

透華「ハギヨシにも勝るとも劣らない腕前ですわ」ビックリ

京太郎「ええっ!? それは流石に言い過ぎですよ!」アハハ

透華「……いいえ。京太郎、アナタ、これだけの腕をどこで?」

京太郎「それは……」

 どうしたものか
 まだ会って二日目の透華さんに、事情を話すのは重たい気もする

 だけど、これからお世話になる部の部長なら……素直に話しておいて方がいい気も

京太郎「えっと……」


 真実を話すかどうか  ↓1


1 素直に話す

2 嘘を吐いて誤魔化す


 やっぱり、嘘はよくないよな
 よし、正直に話そう

京太郎「あの、実はですね……」

透華「??」

京太郎「俺、前にいた学校で――」

 そうして、俺は透華さんに全てを話した
 清澄の麻雀部でどんな扱いを受けたのか
 俺がこれまでどれほど、清澄に尽くしてきたのか

 紅茶がマズイと、頭からかけられた事もあった
 淹れるのが遅いと、牌を投げつけられた事さえも

 だから俺は、自分の出来る範囲で……雑用を極めた
 迅速に、正確に
 誰にも文句を言われないように、言わせないように

 そうして磨き上げたスキルが、技術が、この紅茶なのだと

透華「……そん、な……!」ワナワナ

京太郎「だから、俺はここに転校してきたんです。新たな目標、麻雀で強くなる為に!」

透華「っぅ、そんな、なんて……事、ですの」グスッ

 俺の話を聴き終えて、涙を流す透華さん
 ああ、しまった
 こんな風に、湿っぽい話にするつもりは無かったのに

透華「ひっく……ぐすっ、許せ、ませんわ!」キッ

京太郎「え?」

透華「許せませんわ清澄!!! この私が、絶対に!!」カッ

京太郎「ちょ、ちょっと透華さん!? 落ち着いてください!」

透華「落ち着いてなんかいられませんわ! アナタ、悔しくありませんの!?」バンバン

京太郎「それは、悔しいですよ。だから、転校したわけですし」

透華「だったら!! 龍門渕グループの力をもって、清澄を――!」

京太郎「それは、駄目ですよ」

透華「え?」

京太郎「だって、それじゃあ……フェアじゃないですよ」

透華「……はい?」

京太郎「俺は、正面から正々堂々! アイツ達に、強くなった俺を見せつけたいんです!」

透華「!!」

京太郎「だから、誰かの力を借りて……アイツ等に勝っても、しょうがないじゃないですか」ポリポリ

透華「京太郎……」ジワッ


 


透華「分かりましたわ!! 京太郎、アナタの心意気は買いましてよ!」ババーン

京太郎「ど、どうも」

透華「おーっほっほっほ! でもちょうど良かったですわ! この私の提案と、まさかこうも噛み合うとは!」

京太郎「提案?」

 その提案っていうのが、俺をここに呼び出した理由なのだろうか

透華「京太郎! アナタ、麻雀で強くなりたいんですのね?」

京太郎「は、はい!」

透華「でしたら、これから私の家に居候すればいいんですのよ!」バーン

京太郎「へっ?」

透華「我が家にはメイドのみんながいて、いつでも練習できますわ!」

京太郎「え、でも! 居候なんて!」

透華「大丈夫ですわ! その腕があれば、すぐに一流の執事になれましてよ!」

京太郎「執事ぃっ!?」ビックリ

透華「そうと決まれば善は急げですわ! ハギヨシ!!!」パンパン

ハギヨシ「ハッ! かしこまりました……ぐすっ」ウルウル (話をちゃっかり聞いていた人)

京太郎「えっ? えっ? えええ?」

ハギヨシ「では、こちらでお着替えを」シュバババ

京太郎「う、うわあああああああああああああっ!!」ウンメイノー

                                  ,,,,,,___ _ -‐^二ミ ゙、
                         /\  _ -‐ /\    `  <    ゙、

                          /   \ //|  \: :      \
                            /   i  イ///イ|    ゙、: : .     ゙、
                        i    I.i イ  |.|   ゙、  ゙、: : : .    ゙、
                           i  /i.| /   .|  !\ 、  ゙、: : : :    |
                        i  : __ (i   | jI斗 ‐- 、 ヽ: : :    |
                           i  :イ,L」_\   尤テ≧    \:    |
                        /  : :夘テシ )   ゝ:ソノ \ : ヽ \   |
                       /  : : イ ゞ-゜          ):  i i  )  )  |
                         ( ( : : ( |  ゙、  '       /: : // /   i
                         i  \ : \ . 人  `、フ '   //{: :  / i  イ:   ゙、
                      `  )\ \ `: . __ , ≦((-{: :  ! i  i: :   ゙、

                            // `i 斗r /Yヽ  )  \ ヽ ゙、- i i_: :   ゙、
                        / ーノ !  ,ィ"天\',  ./) /     '゙、:   ゙、
                          / i  ( ´  ゞイ  ゞノ ¨´ー イ  / ⌒`/: :   ゙、
                       /   {   \ ∥   }}.      /     }ヽ: :    \
                           {   ヽ/   ) |   / [ニニニニ]  /  _ -‐  } ヽ: :    \
                       /   /             ゙、 人ヽ -、_   ゙、 ヽ: :   ゙、  \
                     /     {   ....    ..    .   レ人 ヽ _    ゙i ゙ ゙、: :   ゙、  \
                    /      !::::::: ' '  i   ' ' :::::::::::::: ' '  } : ゙、  ヽ   ヽ: : ! ゙、: :    ゙、   ゙  、
                 /、―..   / /     人          } :  i ゙、   `  i: : :人 !: :   i   ゙、゙、
               A   ̄`ミ イ |/     /::::  |            |: :i i     ゙、 !  !: :  ,イ    i.i
                 //i  \   }ノL __/::::  L__   _ -ーヽ  | ゙、     i  !  !:   イ  ゙、    |!
             //  /| i   \   i: : :|:::::::::::::      :::::::::::::::::::| ̄T: : /|: : :i      | /:  /  } ゙、 、_ /


透華「京太郎。この世界では、アナタをきっと幸せにしてみせますわ」




 そうして、半ば無理やり透華さんの家に住む事になったまではよかったんだけど……

京太郎「……」

一「へぇ、そうかそうか。つまりl君はそういう奴だったんだね」ジトーッ

衣「弱いゴミ以下の分際で人に付け入るのが上手い……まさに、龍門渕の入婿に瓜二つ」ジトーッ

 なぜか、この二人からの好感度が異常に下がる事に
 いや、衣さんに至っては最初から眼中に無かったって感じだったんだけどさ

智紀「透華をたらし込むなんてやるね」ジトー

純「まぁ、いいんじゃねぇか? あんまり興味ねぇし」

 沢村さんは少し俺の事を嫌っている感じ
 井上さんはあんまり気にしていないようだけど……それでも態度はそっけない

透華「京太郎は前世で不幸な目に遭っていますのよ! その分、私達で幸せにしてみせますわよ!!」

一「嫌だよ」ペッ

衣「断る」ペッ

智紀「どうしてもと言うなら」イヤイヤ

純「どっちでも」シラー


ハギヨシ「おやおや、これはまた……」

京太郎「」ブルブル


 いかん、これ……過去のトラウマがががががががが

透華「むきぃぃぃぃぃっ! どうしてみんな、分かってくれませんの!!」ダンダン

京太郎「いえ、いいんです。俺は、その……透華さんがいれば」

透華「っ!!」キューン

京太郎「だから、あまり皆さんを刺激しないように……」

透華「ふ、ふふふっ……! そうでしたのね!!」キュピーン

京太郎「え?」

透華「そうですわ! みんなが京太郎を愛さないのであれば、この私が全員分! 愛を注ぎましてよ!!」バーン

一「」

衣「」

智紀「うわぁ」

純「はははは! 透華は面白い事を言うなぁ」

京太郎「」

ハギヨシ「ご立派です、お嬢様!!」


 という事情もあり、透華さんはこの日からまるで恋人のように俺に甘え始めた
 食事を俺が食べさせるのは勿論、入浴後に髪を乾かして梳かすのも俺
 寝付くまで隣で手を握り、子守唄を歌うのも俺だった

 執事見習いとして入った俺が、透華さんと一緒に食事をする
 同じ部屋で寝泊り、学校まで一緒に登校

 休み時間は必ず俺の一年教室まで透華さんがやってくるし、放課後は部室でワンツーマン

 俺が透華さんと共に過ごす時間は、それはもう濃密だった

一「須賀、殺す!」ギラギラ

衣「不倶戴天。貴様には死すら生ぬるい」ギラギラ

智紀「あいへいとゆー」

純「あ、うん。どうでもいい」

 その結果が、コレである

透華「ああ、京太郎! 今夜はロミオとジュリエットを読んでくださいまし!」

京太郎「寝る気ありませんよね、それ」ハァ

 甘甘な透華さんと、俺を嫌うみんなの間に挟まれる日々
 役得な部分もあるけれど、これは果たして……安らかな日々と言えるのだろうか

透華「?」

京太郎「……」

 透華さんは俺のことばかりで周りが見えていないようだし
 このままだと、染谷先輩と同じように……

京太郎「っ!」ズキン

 やっぱり、駄目なのか
 ここも、俺の安住の地では無いのか……?



ハギヨシ「なるほど。そうでしたか」

京太郎「はい。透華さんの気持ちは嬉しいんですけど……」

 迷った挙句、俺はハギヨシさんに相談する事にした
 ハギヨシさんは事情を分かっていたようで、俺の話を真剣に聞いてくれた

 そして、こんな話を提案してくれた

ハギヨシ「須賀君。ここは一つ、一度龍門渕を離れてみてはいかがでしょう?」

京太郎「えっ?」

ハギヨシ「あ、勘違いなさらないでください。あくまで、一時的に、です」

 一時的に龍門渕を離れる? それって……

ハギヨシ「現在、透華お嬢様は須賀君への思いが暴走しています。それにより、他の皆様も」

京太郎「まぁ、そうですね」

ハギヨシ「ええ。ですから、一度距離を置けばよろしいかと」

 なるほど。確かにそれなら、みんな頭を冷やしてくれるかも

ハギヨシ「一週間くらい、別の学校へ行かれてはどうでしょう。そちらで新たな友人が出来るかもしれませんし」

京太郎「でも、どうやって……」

ハギヨシ「ご安心ください。その程度、私が手続きいたしますので」ニッコリ

京太郎「ハギヨシさん! ありがとうございます!」


【第三週目 透華の寝室】


 ハギヨシさんの計らいで、俺は一週間だけ別の学校へ通う事が決まった
 もし、その学校が俺の安住の場所となるなら……俺は、多分――

透華「臨時転校ですの?」パチクリ

京太郎「ええ。ちょっとした、武者修行も兼ねて」

透華「い、いやですわ! 私は京太郎と離れたくありませんの!」ギュッ

京太郎「……駄目ですよ、透華さんには皆さんがいるじゃないですか」

 俺を優先したせいで、みんなと仲違いするなんて絶対ダメだ
 だって、みんなで全国に行こうって頑張っていたそうじゃないですか

 それを、俺が身勝手な理由で転校したせいで……壊してしまうなんて、許されない

透華「私、分かりますの! このままでは、京太郎は戻ってきませんわ!」

京太郎「っ!」

透華「いやぁっ……京太郎! 私は、私はアナタと一緒でないと、生きていけませんわ!」

京太郎「お、大げさですよ。まだ、一週間くらいの……」

透華「時間なんて関係ありませんわ!! 私は……一目見た時から、いいえ……あの、花火を見た日から」ポロリ

京太郎「透華……さん」

透華「あ、あれ? どうしてですの? なんで、こんな、涙が……」ゴシゴシ

京太郎「……すみません」

 俺は駄目だと分かっていても、透華さんを抱きしめずにはいられなかった
 それが、罪悪感から来るものなのか……それとも別のものなのかは、分からない

 それでも、こうするべきだと、俺の中の何かが囁いていた
 この人を泣かせてはいけない
 
 だってこの人は――

透華「……すぅっ、すぅっ」スースー

京太郎「……おやすみなさい、透華さん」

 俺は泣きつかれて眠りに着いた透華さんを抱え、ベッドにまで運ぶ
 また、こうしてこの場所に戻ってこられるかは分からないけど……

 でも、俺は忘れない

京太郎「ありがとうございました」

 透華さんが俺に見せてくれた優しさ、愛情の温もりを
 たとえ、別の学校に転校したとしても……


 絶対に、忘れたりするもんか



《龍門渕高校 RESULT》

【龍門渕(173)】
・透華(93)「京太郎……愛して、いますわ」
・純(39)「まぁ、頑張れよ」
・智紀(29)「少し、せいせいしたかも」
・一(08)「二度と戻ってくんな! ばーかばーか!」
・衣(04)「失せろ」



 以上で龍門渕編終了でございます
 お次は鶴賀。判定が龍門渕以上で転校確定

 さてさて、京太郎の安住の場所はあるのか、否か

 更新は次回なのですが、先に判定だけやってもよかですか?
 ネタを練る時間が欲しいのです、ボク達!


 ではでは、天国か地獄か
 鶴賀の判定ターイム!

MAX(200) ゴールイン
100   アナタ無しじゃ生きられない
90~99 誰よりも愛してる
80~89 大好きなあの人
70~79 異性として意識
60~69 気の合う親友
50~59 ま、一応友人だな隊長?
40~49 嫌いじゃないけど好きじゃないよ
30~39 興味なし
20~29 嫌い
10~19 大嫌い
00~09 虫ケラ以下

【鶴賀()】
・智美 ↓1
・佳織 ↓2
・睦月 ↓3
・桃子 ↓4
・ゆみ ↓5


MAX(200) ゴールイン
100   アナタ無しじゃ生きられない
90~99 誰よりも愛してる
80~89 大好きなあの人
70~79 異性として意識
60~69 気の合う親友
50~59 ま、一応友人だな隊長?
40~49 嫌いじゃないけど好きじゃないよ
30~39 興味なし
20~29 嫌い
10~19 大嫌い
00~09 虫ケラ以下

【清澄(176)】
・まこ(85)
・優希(49)
・久(20)
・和(19)
・咲(03)

【龍門渕(173)】
・透華(93)
・純(39)
・智紀(29)
・一(08)
・衣(04)

【鶴賀(190)】

・佳織(90)
・ゆみ(49)
・睦月(25)
・智美(19)
・桃子(07)

 期待値250とは一体……うごごごご
 というか一桁は絶対にいるのね。恐ろしや

 というかかおりんで金髪ボーナス忘れてたよ!!
 90だったので、次回麻雀力をアップさせます


 という事で今日の更新は以上となります
 久々にやると、かなり疲れますね

 これからはぼちぼち、まったりペースで更新していきます
 よければ今後とも、京ちゃんの楽園探しにお付き合いくださいませ
 リクエストや、システム調整については遠慮なくご意見をお願いします
 本編とは違う、女子力小ネタとかも随時募集しておりますので!

 ちなみに、次回更新は土曜夜か、日曜夜を予定しております
 それと、縦読みは廃止しました。考えるのダルいので!

PS
 過去スレでお待ち頂いていた皆さんには本当に土下座致します
 いつか、いつかきっとなんらかの形でお詫び出来ればと思います
  


 やぁやぁ。休憩をちょこちょこ挟みながら再開するよー
 京ちゃんの為にも今回で風越まで最低終わらせて、長野から飛び出そう
 咲達のそれに対するリアクションとかもやりたいんだけども、あんな畜生達の描写は
 NGって人もいるだろうし、どうしようかね
 1はチキンなので、その辺りも安価で決めるのよー


【第四週目 鶴賀学園】

ハギヨシ「到着しましたよ、須賀君」

京太郎「ここが、鶴賀学園」

 ハギヨシさんに送って貰い、到着した鶴賀学園
 そこは、龍門渕に比べれば小さい場所に見えたけど……

 なんでかな、今の俺にはこういう場所の方が合っている気がした

京太郎「ハギヨシさん、ありがとうございました」ペコリ

ハギヨシ「いえいえ。こちらこそ、何も出来ず申し訳ありません」

 国広さん達を説得出来なかった事を、ハギヨシさんは後悔しているのだろう
 でも、悪いのはこの人じゃない
 
 全部、俺が悪いんだ

ハギヨシ「では、また。龍門渕に戻ってきてくださる事を、祈っております」

京太郎「……はい」

 去って行くハギヨシさんを見送り、俺は俯く
 だって、もうあそこに戻るつもりは無かったから

 戻ればきっと、透華さん達と龍門渕のみんなの仲は――

京太郎「っと、いけねぇ。早速麻雀部に行かないと」

 前みたいな失敗をしない為にも、しっかり挨拶しないと
 もう、誰かから嫌われるのは嫌なんだ

 咲、和、部長

 仲間だと思っていた人に、裏切られたくない
 



【鶴賀学園 麻雀部部室】

 コンコンッ

??「はい」

 ガチャ

京太郎「失礼します」

??「……君は?」

京太郎「あ、すみません! 俺は、須賀京太郎です。入部希望にきました」

??「なに!? それは本当か!?」バッ

               , - ── - 、
            ,  ´ , .ヘ       ヘ、
          /  /.   ∧    /   . \
.          ./  /  .....:::::::..∧   /,...:、::::::::.. .\
       /   .}   .:::::::::{ ミ ∧ /∥ . }::::::::.  ヾ、
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      i i:::::ノ    :::::/          ∨::::...... ∧
      } レ´  ....:::::::.::/         ___∨、::::::::.. ミ、
      {彡' .......::::::::イ:/─一     ´_ _  ヽヽ_::::   \
    ニ´彡 ......:::/::∥ --       ____\=-ニ、___`_=-

  -=ニ´____/{. ,=-テ三欠      ケ_ノ::} ゝ{::::::::::}

     } ::}.}、::::::::.}丶 {::ヘ__ノ}       ヒヘ_ソ  .ノ,:::::ノ:}
     i .::,:{}::ヽ:::.N  ゞ─‐'.       ` ̄´  ク:::,ノj{{
     ,' ::::} :::::::}ー`、         '       }:::::::: ||
     }  { ::::}:}:::::`ー、               .ノl:::::::: ll
    ,', ::,' .:::|::|:::::::::|:{\      <  ア   ./}::}::::::: .}}
    ∥:/{ .:::i::.i:::::::::i::il::::>, _        ,<:::::i::i::::::::: {{
    {{ { } ::::}::{:::::::::}::}}:::::ノ| ` ー - ィヘ::{::::::::l::l:::::::::::} }
    ii .i i :::{::::}::::::::::::::<} >- _ _ノ .∧_:::l:l::::::::: :i/
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ゆみ「私は加治木ゆみ、三年だ。よろしく」

京太郎「あ、どうも」

 俺が鶴賀学園で最初にで出会ったのは、この加治木先輩

京太郎「(この人が部長かな?)」

ゆみ「男子の部員は貴重だ。団体戦は無理だが、個人戦なら出られるだろう」

京太郎「はい! 頑張ります」

ゆみ「(どうせなら女子の方がありがたかったが、まぁいいか)」

 この人と出会った時。俺はなんとなくだけど、ここで上手くやれそうな気がしていた
 だけどやっぱり……人生って、そう上手くいかないもので

 ガチャッ

??「ワハハー! 部活を始めるぞー」

京太郎「あっ」



            ィ´ ̄

         __//   -───-
       /´ ̄ア:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`丶、
      /   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
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     `ー┐:.:.:.|   Ⅳイ    _       l
       j∧:.:`ー一x     /  `   __  |
        l:.:∧:.:.:./`     {      }ノ /
        レ' _」:.:/      ̄ ̄ `ヽノイ

    ____ / ̄ ̄`  _、  /ー─‐ ´ ̄
  ∠_    \      /| /> 、
 /    `ヽ、   \   /  | ヾ、 ∧__
 l       ,    \ハ ` ┐ i ヘ、\ `ヽ、
 |       l     ヽ::\ | | /\}  ハ
 |        、   i    \:ヽl Ⅵ  '. /  l
 '.          ヽ、 |      ヽゝ_j::|   ∨   |
  、           Y^       Y::::::|   |   |

??「うわっ、男子!?」ビクッ

京太郎「ど、どうも」ペコリ

ゆみ「蒲原。彼は須賀京太郎君、入部希望者だ」

智美「入部希望者!?」パァッ

京太郎「えっと、蒲原先輩……ですか?」

智美「ああ。蒲原智美、この部の部長だ!」バーン

京太郎「え? 部長は加治木先輩じゃ?」

智美「え」

ゆみ「ん? いや、違うぞ」

京太郎「あ、そうなんですか。なんか、加治木先輩の方がしっかりしてそうだったので」

智美「……ワハハ」ビキッ

京太郎「あ、いや! 違うんです! 蒲原部長が悪いわけじゃなくて!」アセアセ

智美「……いいよ、別に」

京太郎「……すみません」

 気まずい
 どうして俺は、あんな事を言っちまったんだ!



ゆみ「蒲原、今日の練習についてなんだが」ペラリ

智美「あ、うん。ワハハー、他校のデータを元に牌譜を整理するぞ」

京太郎「……」

 あれからずっと二人で話しているし、なんだか居心地が悪い
 早く他の部員が来てくれないかな

 ガチャッ

京太郎「!!」

??「お疲れ様で――ん?」ピクッ

  |..:|....::..::     /     /|.:|...ト、...:....゙、::......::.:|
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??「男の人……?」

京太郎「あ、どうも。須賀京太郎です」ペコリ

睦月「私は、津山睦月です」ペコリ

京太郎「えっと……二年生の方ですか?」

睦月「うむ。君は……一年生?」

京太郎「ええ。一応、入部希望なんですけど……」

睦月「そう」フイッ

京太郎「あっ……」

睦月「(なんでわざわざ女子だけの麻雀部に? まさか……)」ジロリ

京太郎「(なんだか警戒されている気がする)」ウウム


ゆみ「やはり今年も龍門渕が鬼門か」

智美「風越も手ごわいぞー」ワハハ

睦月「選手層が熱いですからね」


京太郎「……」ポツーン

 うーん、やっぱり大会が近いからか、みんな忙しそうだ
 俺も練習したいけど、邪魔するわけにもいかないし

京太郎「(って、それじゃ駄目だろ)」

 今までそうやって、自分を出さなかったから雑用係だったんだ
 ここはビシッと! 自分の練習を見て貰うように頼んでみよう

京太郎「あ、あの!」

ゆみ「ん? どうしたんだ?」

京太郎「えーっと……その、俺の、練習、なんですけど」

ゆみ「ああ、そっか。君はまだ初心者だったな」

智美「ワハハー。大会前に初心者が入部かー」

睦月「(やはり女の子目当て!?)」バッ

京太郎「うっ、いや……」

ゆみ「大丈夫だ。うちの部には君と同じ、まだ初心者の子がいる。その子と練習するといい」

京太郎「本当ですか!?」

 良かった。それなら、なんとか自分の練習時間を確保出来そうだ

ゆみ「もうすぐ来ると……」

 ガチャッ

??「遅くなってごめんなさい!」

京太郎「!!」

??「あれ……?」

          _,. ...,,_

       ,.  ' ´     ` 丶.
     , ´ ,   ,        ヽ
   , ' /  /  /  ,   、丶
  /  /  〃 / / 〃 / ヽ、  ヽ、\
  ,' 〃  ,イl 〃 / // l /   丶 .  i ヾ 、
  i  !i  /〃 | !ム l-!-|l      | l  ,ィl、ヽヽ
  !  |l / /ハ [」!,,,」__ヽ!    l-l、/ lハ ! |
  i  ヾ|!〃__7'´ r'::;,i「ヽ    ,:=< 「 /l ! //
  `、 l/ /! ヽ_ ヾ;;;ツ   __ ' r';i!Yノイ|y'
   ヽ! 〃!   ` ‐-- '´ ヽヾ' ト、 !lハヽ.
    ト !|  lj ///     ' ` 7'i´ リ l i
    l ヾヽ、     _,.. _   / ! 〃l//
    ヽ、.ト、 !` 、    ´ , ´ 〃 //´
________,ィ'^| 、/l    `r - ' ´   |l リ
    l ヽ X    ハ、        !| {
    l ノヽ > < / `rー-- 、  〃 l
    l   ヽ∧_∧!  l    ぐ 丿
    ヽ、 /ヽ! ∨ヽ/     〉´


??「(わわっ! かっこいい人がいる!)」ドキッ


ゆみ「妹尾、ちょうど良かった。彼は新入部員の須賀君だ」

京太郎「一年の須賀京太郎です」

佳織「あ、どうも。私は……妹尾、佳織です」オズオズ

京太郎「これからよろしくお願いします」

佳織「うん。よろしくね」ニコッ

京太郎「(この人はなんだか優しいぞ)」

智美「……佳織、気を付けた方がいいぞー」

睦月「その人、多分あまり良くない人だから」

佳織「ええっ!? そうなんですか!?」バッ

          , - - ‐ ‐ - -、      _   ,、_
      _, -‐'´   ,      `  、  /└‐┘ .`>
    /   ,  / ./  .        \| _,'_∠二_
  / /  / / //  /\ ゙、 ゙、 |   ゙、\   ,イ
  /  // / / / //    | ,| | .|    !、_ ζ ヾ、
  | /  / .| ∧/∧  、_|/ | / / |  | l  ゙、Y´    ゙、
  V|/|  | ./yト-∀‐'   /~/フート/| ノ |   | |    |
    ゝ||\|_       " __ / / .,イ ∧|     |
    |`| ((⌒))  ___   ((⌒))イ/ |_ / | |    |
    />、____/    \___イ  |Y `i| |    |
    /( ⊂⊃            ⊂⊃|   |  / |/    /
  // ,ゝ、   r―------――┐ /  /ァ‐' |、   /
  || /|   \└--―‐--‐,=ニー' _人  |'   |ハ   |
  ハ  \  ` ー---,--- ξ \_\|    ||   |
   `ー-、), -―ァ'〈,イ,ィ \` / ̄\`ー-、   ||   |

京太郎「いやいや! 俺は無害です! 人畜無害の塊のような男ですから!」

佳織「そうなの? なら良かった……」ホッ

智美「……」

睦月「……」

ゆみ「部員も揃ったし、そろそろ本格的に話し合いを進めようか」


ゆみ「妹尾と須賀の二人は対局しながら役を覚えておいてくれ」

智美「その間に四人で会議をするぞー」

睦月「とは言っても、龍門渕の対策方法なんて簡単に見つけられないですけど」

 ガヤガヤガヤガヤ

佳織「じゃあ須賀君、よろしくね」

京太郎「はい。とは言っても俺、滅茶苦茶弱いんですけど」ポリポリ

佳織「あはは……実は私も、まだちゃんと役も覚えられてなくて」

京太郎「そうなんですか?」

佳織「うん。あっ! でも、みっつずつ! それで手が出来るのは知ってるよ!」

京太郎「(かわいい)」

 かわいい

佳織「?」

京太郎「あ、いや。それじゃあ、打ちましょうか」チャラッ

佳織「お手柔らかに、ね?」

京太郎「こっちの台詞ですよ」アハハ

 こうして、俺は同じく初心者の妹尾さんと練習する事に決まった
 だけど、この人の場合は初心者というより……

佳織「えーっと、白と、発と、中で……三翻で、ドラが2で……」

京太郎「」

 何か得体の知れない力を秘めた、天才なのかもしれないけど


【五週目 鶴賀麻雀部室】

 鶴賀に転校してから、今日で一週間目
 あれからほぼ毎日のように、妹尾さんと対局を続けた結果……

京太郎「ロン!」

佳織「わぁ、京太郎君すごいね!」

京太郎「そ、そうですか?」テレッ

佳織「うん。麻雀打っている時の須賀君、かっこいいと思う」

京太郎「やめてくださいよ、佳織さん」
 
 俺は、彼女ととても仲を深めていた

佳織「実はね、初日から智美ちゃん達が須賀君の事を悪く言うから……酷い人なのかなって思ってた」

京太郎「あ、ああ。そうだったんですか」

 道理で、最初の頃は話しかけただけでビクビクとした反応が返ってきていたわけだ
 実際、今でも蒲原部長達とはまともに話せないし
 唯一、相手をしてくれるのは加治木先輩くらいなものだし

佳織「私の練習にもちゃんと付き合ってくれるし、優しいよね」

京太郎「そんな事ないです。俺が強くなりたくて、やっている事ですから」

佳織「そ、そっか。強くなりたくて……か」モジモジ

京太郎「?」

佳織「……私は、その。強くなりたいとか、そういう気持ちはよく分からないけど」モジモジ

                     ,.....'"´: : : : ̄ ` ゙ ヽ、    / L∠!
                      /    : : :       \ /  />
                  /      : : :         ヾィ'"<┬、!
                  /  ,  ,   /   、   、   、  ゙、   `ヽ
                /  / /  /:/  ,.、  ゙、゙、 ゙、  ゙、. i    i
              //  /  /  //  // 、  ゙、゙、 ゙、  レ.|    | |
              /i   /   i   i i   i |   !i  i i|  i  |/ |   ||
              |ハ i /  i |‐ナi7| ̄|!.|   i | ̄! ナト !  |. |    |リ
                  ヽ川  |.! | __ヽ;ハ!   !ハ!ノ_W_|ノ!  リ !     i
                ヾリ、 | Y f':.:.ヾ     '"f':.:ヽヾイ ,イ/    i
                 | ヽ、!! 2;;;ン ,.--、   2;;ン ソィ′|    /
                  | i !、i゙=====" , ゙=====" ! | i |   /
                    | | | 、 """     """ ノ´! |レ   !
                   |:| ゙、 ` 、 _ ‐ ‐  ,.. '′ノ  | ハ   !
                  `ヽ ゙、  /! `ー-‐' ´!\ /  ノ | ヽ 丶
                    > )イ:| \  /  |:i〈 .∠_V    ヽ i
              _,..-:.‐:.'":.ノノ|:.:`|  ,イ:^:!、  /!:.:.ヽヽ:.:.`:ー-、 ソ
           r―i:.:.!:.:.:.:.:.:.( i:./:.:.:.|\/ L::」 ヽ/ |:.:.:.|) ):.:.:.:.:.:.:/ノi‐┐

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          !:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.〈 、 \ ヽ'´:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.r‐/ / `ヽ\:.:.:.:.:.:.:゙、
         ノ::::::::::::::|::::::::::| 、 \ \_):.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:Y / ,.イ    i.:.:゙、:.:.:.:.:.:.:i
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          ーr―'"   `ー-i'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:. 〈ノ(,.イ/::::/::::::::::::::::!

佳織「須賀君とこうして打っているだけで、楽しいから」カァァァ

京太郎「ありがとうございます」ニコッ

佳織「うぅっ……分かって、ない」


 


佳織「でも、須賀君ってすごく麻雀強いと思うの」

京太郎「そうですか? まぁ、基礎は前の学校で教えてもらいましたから」

佳織「前の学校?」

京太郎「あ、いや……」

 しまった。これまでずっと、前の学校の話はしないでおいたのに
 つい、口を滑らせてしまった

佳織「そういえば、須賀君って前はどこの学校に通っていたの?」

京太郎「……俺は、その」

 どうする?
 龍門渕にいた、なんて言ったら……打倒龍門渕を目指しているみんなに変に思われるかもしれない
 だけど、佳織さんに嘘は吐きたくないし

 ここは……



 真実を話すか否か ↓1


1 清澄の事から全てを打ち明ける

2 龍門渕で起きた事だけを打ち明ける

3 全てを嘘で塗り固める


京太郎「……佳織さんになら、話してもいいかもしれません」

佳織「えっ?」

京太郎「俺がどうして、こんな季節外れに転校してきたのかを」

佳織「……聞かせて」

京太郎「!」

佳織「私、あの! こんな、頼りないかもしれないけど……」アタフタ

                   ___

                  ´     `  、 _
.                /            Χ:.L_
                /  /   /    ト.     ∨: }
            /\/ -‐|=7^ //| __l l ∨

            {\ | |  |从//l/ 从 ∧ |
                  _l人 芹苅`   抖ミ ]リ  ||
.              ∨||「 Vソ_r‐ 、ヒソノ// / |
                  Ⅵ ||  ,,,     '  ̄ 爪/ |
               ‘l |:.、    、_  ''' / | | |
                   l | 个ト .    . イ  | | |
.                人 ∨___  厂      | | |
.              _x'^\{ /L } \   リ ∧ ∧
             / : : : \/\ l」/∧〉‐ /く  ∨∧
          /: \: : : : \\`<^Y |:.|: :{: :.:\ ∨∧

           |: : : : : : |: : : :\ 、}iii{ |:.|: : \: :.| } l l|
           |: |: : : :..:|: : : : : :\\j: | : : : :\} |从{
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           /: : : : \: : : : :.\: :|: : : : :∧: : : :|



佳織「京太郎君の、先輩だから」

京太郎「っ!」

佳織「何か力になれるのなら、話して……欲しい」

京太郎「……はい。全部、話します」

 そうして俺は、打ち明ける

京太郎「実は俺は元々、清澄に通っていて……」

 俺がこれまで、どんな日々を送ってきたのか

佳織「っ!」

 どんな選択を行ってきたのか

京太郎「だから俺は、強くなってみんなを見返してやりたいんです」

佳織「うっ、うぅぁ……酷い、酷いよぉ」グスッ

京太郎「……」

 コソッ

??「……」ジーッ


京太郎「どうぞ、ハンカチです」スッ

佳織「あ、ありがとう」ゴシゴシ

京太郎「本当は……話すつもりはありませんでした」

佳織「えっ?」

京太郎「俺がこんな理由で転校を繰り返しているなんて、知られたくなかった」

佳織「……京太郎君」

京太郎「でも、佳織さんが悪いんですよ?」

佳織「うぇっ!?」

京太郎「頼りたく、なっちゃうような事を言うから」

佳織「っ!」ドキッ

京太郎「あー、くそっ。俺も、なんだか泣きたくなってきた」ジワッ

佳織「……泣いて、いいよ?」

京太郎「でも、俺は男……むぐっ」

 ギュッ

佳織「いい子だから。京太郎君は、強い子だって……私は知っているから」ナデナデ

京太郎「佳織、さ……ん」

佳織「だから今だけは、私の胸の中で……」

 俺は知らなかった
 人見知り気味で、気の弱い佳織さんに……こんな一面があったなんて

京太郎「俺……居場所、欲しくて」

佳織「うん」

京太郎「でも、どこでも俺……嫌われちゃって」

佳織「……そう、辛かったね」

京太郎「こんな俺が、ここにいて……いいんですか?」

佳織「いいよ。ううん、むしろ……居て欲しい」ギュゥゥ

京太郎「う、うあぁぁ……あああああっ」ブワッ

佳織「私がいるから。絶対に、守ってあげるから」

 俺は、見つけたのかもしれない
 自らのいるべき場所を、安住の地を


??「須賀京太郎は龍門渕から来たスパイっすね。ふふっ、それをみんなに教えれば……」

 
 そう、思っていたのに
 


【第五週目 鶴賀学園麻雀部部室】


ゆみ「須賀、これはどういう事だ?」

京太郎「どういう事って……言われても」

 佳織さんの胸で泣かせて貰った翌日
 部室を訪れた俺を待っていたのは、先輩達による尋問だった

ゆみ「君は清澄から龍門渕、そして……鶴賀と、転校を繰り返している」

智美「そして清澄は今年、県予選に出場するらしいぞー」ワハハ

睦月「しかも、インターミドルチャンプの原村和も抱えているそうですね」

京太郎「! ど、どうしてそこまで……」

ゆみ「部員の一人が教えてくれたよ。お前の過去も、全てな」

京太郎「!?」

 鶴賀の部員は、加治木先輩、蒲原部長、津山先輩……そして、佳織さん
 じゃあ、部員の一人って……この場にいない、佳織さんの事、なのか?

ゆみ「まさかとは思ったが、やはり君はスパイなのか?」

京太郎「ち、違います!」

智美「麻雀で強くなりたいなら、清澄や龍門渕でいい筈だなー」

睦月「それをわざわざ、こんな無名校に? 怪しい」ジィーッ

京太郎「それには、色々な理由があって!」
 
ゆみ「……口ではなんとでも言える」

京太郎「……そんな」

 どうしてだよ、佳織さん
 俺はアナタを信じて、全てを話したのに

 それなのに、なんで

 なんで俺を……裏切ったんだ?

ゆみ「……とはいえ、私から見て君に不審な点は無かったからな」

智美「ありまくりだったぞー」

睦月「一刻も早く追い出すべきかと」

ゆみ「しかし……」ウーン


ゆみ「私達なんかに、本当にスパイを送り込む必要があるのだろうか」

睦月「噂だと、清澄の部長は相当えげつないんだとか」

睦月「龍門渕は金を使って好き勝手やってるって噂だぞー」

ゆみ「……そういうものか」ウーン

智美「! そうだ、それならいい考えがある」

ゆみ「なんだ、蒲原?」

智美「須賀君に、清澄と龍門渕の情報を流して貰う。それなら……」

睦月「なるほど。鶴賀の一員として認める、というわけですね」

京太郎「!!」

ゆみ「それはフェアじゃないような気もするが」

智美「最初にスパイをしかけたのは向こうだぞー」ワハハ

睦月「むしろ、これで五分五分かと」

ゆみ「……そうだな。須賀、お前はどう思う?」

京太郎「俺は……」

 清澄の情報を流すという事は、染谷先輩達に迷惑が掛かる
 龍門渕の情報を流すという事は、透華さん達に迷惑が掛かる

 でも、ここで話せば俺は……この人達に、仲間として認めて貰える、のか?

 だったら、俺は――


  運命の選択 ↓1


1 清澄の情報を流す

2 龍門渕の情報を流す

3 両方の情報を売る

4 だ が 断 る


京太郎「できません」

ゆみ「!!」

智美「!?」イラッ

睦月「!?」イラッ

京太郎「俺はスパイなんかじゃありませんし……」

 そうだ。俺はこれでいい
 たとえ、何度裏切られようと、嫌われたとしても……

京太郎「卑怯者には、なりたくないから」

智美「ワハハ……言ってくれるなー」

ゆみ「……そうか」

睦月「それで、どうするんですか?」

智美「スパイの疑いがある以上は……部に置いておけないなー」

京太郎「そう、ですか。じゃあ……」

智美「退部、だなー」

京太郎「……」


 そこからは、誰も口を開かなかった
 ただ、どこからか俺を嘲笑う声が聞こえたような気がする

 姿は見えないけど、すぐ近くに……俺を陥れた奴がいる
 そんな、気がしたんだ


京太郎「お世話になりました」ペコリ

ゆみ「残念だ。私はこれでも、君に期待していたんだが」

 俺が麻雀部を退部する事になって、外まで見送ってくれたのは加治木先輩だけだった
 佳織さんはずっと姿を見ていない。今頃、どこにいるのだろうか

ゆみ「須賀君。私から見ても、蒲原達の様子は少しおかしい」

京太郎「え?」

ゆみ「……大丈夫。君の事は、退部ではなく休部にするよう説得しておく」

京太郎「!! 加治木先輩!?」

ゆみ「ほとぼりが冷めたら、戻ってこい」

 そう言い残して、校舎の中へと去って行く加治木先輩
 あの人だけは、俺の事をちゃんと見ていてくれたのかもしれない

??「……」ギリッ

京太郎「!?」バッ

 まただ。また、何か嫌な気配が近くにあった
 これは一体……!

京太郎「いや、もういいか」

 どうせしばらくは、ここの部室に顔を出せそうにも無いんだし

京太郎「これから、どうしようかな」トボトボ

 大会まで残り短いのに、麻雀部に在籍してすらいない
 こんなじゃ俺、大会にすら出られずに終わっちまう

京太郎「そんなの……!」ジワッ


 タタタタタッ

京太郎「あっ」

佳織「京太郎くーん!」タタタ

京太郎「佳織、さん」

佳織「はぁ、はぁっ……どうして、急に?」ハァハァ

京太郎「……佳織さん、俺、嬉しかったです」

佳織「え?」

京太郎「佳織さんと出会えて。優しくして貰えて、人の温もりを忘れずに済んだ」

佳織「な、何を言って……」

京太郎「でもやっぱり。俺の安住の場所は、ここには無いようでしたから」

                    ,. - ――-- 、

                , -、´     - 、    、
               ,.:/           \   \
                / '   |  、    \  \   ヽ
               / |   |  | ヽ l  ヽ   :.   |
             / _,∧{ | _|__,从  | |-、  l   |
              ̄ / ∧ {'Ⅵ___ ヽ、 l ノィ { ∧{
              { /ィ从\ Vソ '  ∨| |、 从{ ,..;ジ'″ .ヽ
                 〃      /イ}/ } '´三三 /`ー'¬ー,,
                 ` ー、 _     / /三三./三三三三`'、
                    `ヽ`_....イ ∠三三三三三三三三三l、
                             | │三三三三三三三三三l\
                             |/ 三三三三三三三三三 ヽ\
                         /三三三三三_、.-、三三三三.lノ.三三三三二ニ=― ―― ―
                         /三三 _.. -''″三 -.l,三三三 /三三三三三三三三三三三 ヽ
                            |三三/三三三三三三`''―-、.l三三三 ,/│三三三三三 /
                            l三 |三三三三三三___三`'-、三三/   |三三三三三/
                         `-__|、、三三 _..-'"゛三三三三 `''ヘ..,_     |三三三三 /
                           `|"'.、 .'"三三ー―ー ̄三三三三`ヽ  l三三三三 ,
                                l'、.゙''' .____、三三三三三三三三ヽ l三三三三|
                             l,.ゝ ..,,_.   `゙'ー_  .ー'二´三三三 ヽ ヽ三三三|
                              \   `゙''ー ..___>-、三三三三三 ヽ \、 ノ

京太郎「俺は、ここにいられないんです」ダッ

佳織「いやっ! 京太郎君! 行かないで!」

京太郎「……さようなら」

 またダメだった
 いくら、俺の事を思ってくれる人が出来たとしても

 俺を嫌う人間がいる限り、俺は……そこに留まる事が出来ない

 でも、絶対にどこかにある筈なんだ
 俺を、受け入れてくれる場所が……世界が

京太郎「(でも、もしもそんな場所が見つからなかったら?)」

 その時はきっと……

京太郎「(こんな世界、壊しちまえばいいんだ)」ドクンッ


《鶴賀学園編 RESULT》

【鶴賀(190)】
・佳織(90)「京太郎君、私……君の事が」
・ゆみ(49)「不思議な少年だったな。また、いつか……」
・睦月(25)「うむ、本当にこれで良かったのか?」
・智美(19)「モモの言っていた通り、ロクな奴じゃなかったなー」ワハハ
・桃子(07)「私に気づかない奴なんて、みんな消えちまえばいいっす」クスクス


 というわけで鶴賀編終了
 好きなキャラ多いのに、ちくしょー!! なんだこのシリアスは!
 こんな場所にいられるか! 俺は女子力(キャップ)に逃げるぞ!!
 次こそは、次こそは京ちゃんに癒しの楽園をクレメンス……
 
 手始めに久保コーチで様子見しましょうか
 ちなみに学校の合計値には含まれません


【数値毎の好感度システム】
MAX(200) ゴールイン
100   アナタ無しじゃ生きられない
90~99 誰よりも愛してる
80~89 大好きなあの人
70~79 異性として意識
60~69 気の合う親友
50~59 友
40~49 嫌いじゃないけど好きじゃないよ
30~39 興味なし
20~29 嫌い
10~19 大嫌い
00~09 虫ケラ以下

 ↓1


 久保コーチは京太郎に友好的ですね
 これで最悪、いじめられてポイーはなさそう

 よっしゃ! みんな! キャップで良い判定を取るんだし!!


【風越()】
・福路美穂子 ↓1 (80以上で金髪チャンス)
・吉留未春 ↓2
・文堂星夏 ↓3
・深堀純代 ↓4
・池田華菜 ↓5

ファーッwwwwwww



【風越(433)】
・福路美穂子(41)
・吉留未春(100)
・文堂星夏(92)
・深堀純代(100)
・池田華菜(100)

 なんだこれは、修羅場不可避……
 俺のキャップのゾロ目取ってるんじゃねぇぞ池田ァァァ!!

 という事で、修羅場な風越編がスタートします


【第五週 風越高校】

 清澄を飛び出し、龍門渕へ逃げ、そして鶴賀
 どの学校も、俺の安住の場所とはならなかった

 今度こそは
 次こそは

 そんな期待を、俺は何度続けたのだろうか

 いつの間にか俺は、頑張る事をやめてしまっていた
 もしも次、俺を受け入れてくれる場所が無ければ

 俺はきっと――

貴子「聞け、お前ら! うちの学校が今年から共学化したのは知っているな?」

美穂子「はい」

貴子「それでも男子の数はまだ少なく、うちの部にも男子はいなかったんだが……」

華菜「?」

貴子「転校生の男子が、麻雀部に入部したいそうだ」

未春「!?」

純代「えっ!?」

星夏「ほ、本当ですか!?」

 ガヤガヤガヤ ウソー

部員A「男子ですよ! 男子!」

部員C「別に、なんでもいいですけれど」

部員Y「うっうー! 男子ですー!」

部員Y「お、男のひとぉ!」

部員M「あふぅ、どうでもいいってカンジ」

部員T「面妖な」

部員A「男子ですな→」

部員M「男子ですぞ→」

部員M「へへっ、やーりぃ!」

部員H「自分が鍛えてやるぞ!」

部員A「あらあら~楽しくなりそうねぇ」

部員I「ふんっ。どうでもいいわ、そんなの」

 ガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤ

貴子「……」ビキビキ

美穂子「こら、みんな静かにしないと駄目じゃない」

貴子「……まぁいい。とにかく、男子が来たからって浮かれるなよ!」


華菜「どうせブサイクな男に決まってるし!」

美穂子「そんな失礼な事を言っちゃダメよ」

未春「いやいや、流石に女子だらけの部にイケメンが入るなんてありえませんよ」

純代「顔よりも、優しい人がいいなぁ」

星夏「同じ一年ですか! た、楽しみです!」

 元女子高という環境がそうさせるのだろう
 今までいなかった男子に対して、免疫の無いのかもしれない

貴子「それじゃあ入れ、須賀!」

 だからこそ、男子である俺が受け入れられるかも……なんて、邪心は少なからずあった
 ただ、問題があるとすれば……

京太郎「ど、どうも……」ガラガラ

          /  /     |  ハ       |  | i 、 ヽ  \     \_
.          i  /     |  | |       |  | |、 i  ゙、 、 \_     _>
          |  i   | i  |  | |       |  ハ ハ _i!_ i   \ ヽ` ̄ ̄
          |  |   |+--|、_|! |   | i! ,/.ィ'|"i´ ハ  | i  ヾ 、 ヽ
.          |  |   |.|ヽ |、_|王!ー  |./i .;"´/=、!/ | ! |   \ 、i
           !. r|   i.|、!,,ィ'":::._iミi!  |/ /彳:::: r:!ヽ,| ,イ | 、_   \
           | |^!.  N 《 _、o;;;;i_ 丶、/ / ┴゜‐'"´ !イ | λ i` ー--ヽ
           /  `_ ̄__フ ̄   メ(        /^|イ `、|
.            l〉  /´_./´ .}八      i!      i ノリ   `
         j'’ ム'’ .ヽ/               |イ|/
          〈´ j   ,. : ' ’`ヽ  ____....,     |/
         ',     _  - ´.∨ `ー-- ―'´  /|      _
         !       _ノ }     ̄´  /,勹|    //i:i≧:._
            i.      Ⅳ.ン \      /=三ニ|=-  _//i:i:i:i:i:i:i:≧-...._
          ',      |  ゙、  `ー---'=三ニニソニニ7`:7:._i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:>、
        _ .:≦}       l三三ニ|   「三三ニ ,.:'’三ニ:7 /ニ/  ,=-  _//i:i:i∧
    _ .:≦’:ニ/´l     /:._三三|   . lニニ_.: '’三ニニ7  |::7  ./三三ニ≧:. _i:|
 ,....:'’三三三} ニ{     ,:'ニ `ミ:.、::L__ノ ̄三三三三三l   |/ ,.:'’ニニニ/ニ∧
 l`ヽ三三三7ニ:∧   ∧三ニニ∨○三三三三ニニニ|  / /三三三∨ニニニニ}
 |三:| :三ニ 7三ニ:ヽ   l:∧三ニニ∨三三三三ニニニニ| ./ /ニニニニ7三ニニ|
 |三:l:ニニ7三三三 `:.、: ∧三三ニ|三三三三三ニニニノ_j .l三三三ニ7三ニニニl

 Ⅳ:∧三:/ニニニ三三ニニ7.ニ三ニ |三三三三三三/   ̄`寸三三/三三三ニ}
 } `ヽ lニ7ニ三三三三Oニ7三三三|三ニニニニニ7  ̄ `ヽ   `寸ニ7三三三Ⅳ


京太郎「須賀京太郎っす」イケメェーン

美穂子「まぁ」

華菜「にゃっ!?」ズキューン

未春「ぐはっ!?」ズキューン

純代「あふっ!?」ズキューン

星夏「わわっ!?」ズキューン

 思っていた以上に、彼女達に男子への免疫は無いらしい


 と、ここで唐突なルート分岐
 風越がダントツでトップなので、残留決定です

 しかし、今回はこれまでの反動か、京太郎がモテモテ状態
 このままハーレムに行くのも良いが、それではつまらない

 なので、彼女達の属性を安価で決めたいと思います


 どうなるどうなる 京太郎の安住の場所


00~29 ヤンデレルート

30~59 ガチ(恋愛)ルート

60~99 ヤンデレルート
 
00はファンブル
99はクリティカル

 ↓ 3



 すまぬ、選択ミスってたので修正


0~29 ヤンデレルート

30~59 ガチ(恋愛)ルート

60~99 ぽんこつルート
 
00はファンブル
99はクリティカル

 ↓ ここから2


 いや、どちらにしてもガチ恋愛だったから
 ガチ恋愛ウィズ、ほんのりヤンデレ風味で行きます

 なんかグダグダで申し訳ない


 風越高校の麻雀部はやはり、強豪という事でしっかりとしていた
 というのも、雑用を一人に押し付ける、という概念が無いのだ

女子Y「お茶を淹れましたぁ」

美穂子「あら、ありがとう。でも、次は私が淹れるから大丈夫よ」

女子Y「いえ! キャプテンは練習をしてください!」アセアセ

美穂子「そう?」

.          /                    ヽ
         /                      ',
         ,′  ,′  i i  ii  i  i  i i  i i   ', i
.         ′| | i  | |i  ||   |i |i | | !| | i !  ! |
        | | | | |  | ||  ||   || |i | | !| | ! !  ! |
        | | | 斗r‐弋T!ヽ.{ト、 |l 厂!刀7ナト、j  |! |
        ト、ヽト、八!丶lリ  ` 丶リ/ ハノルノ|/ ノ|! !
.          } ヾミ= ,ィぅ示ト      テ示ミy、ムィ′|! |
.          | i   iハ〃{ri_ ,j::}      {ri:::::j:} }! ,l   | !
        | l   | ,l゛ 之少        乏沙  ハ!   | |
         | l  |ヘi  .:::::::.    .    .:::::::. l|  | |
          | |  |i八                   ハ!   | |
.        | |  ||  \     ヽ フ    /  |  | |
.        | |  ||   `  、_     _,.ィ´|i   |  | |
          | !   ||      | ` ‐-‐ ´ || !i   !   ! |
         l !   |l   _ .ノ⌒}       |⌒ヽ. _ j  /  |
        {ヽ、斗'"´     !′      }     `丶、 /ノ
       /、       ├‐- 、 , -‐ァ       /7ヽ
      rく\ヾ:、        ヽ--―--、/         // / へ

京太郎「福路キャプテン、素敵だなぁ」デレデレ

 キャプテンである福路さんが率先して雑用を行おうとする為、それを阻止する一年が進んで雑用を行う
 そうして手分けすることで、誰か一人に負担が掛かる事が無い

 つまり、全員がちゃんと練習出来る環境にあるというわけだ

 だから俺もこうして、皆さんと麻雀を打つ事が出来る

京太郎「……うーんと」

未春「あはっ、悩んでるね須賀君」ベタベタ

純代「ここはもう少し、堅実に打つべきかな」ベタベタ

星夏「須賀君! いい感じですね!」ベタベタ

京太郎「あ、和了だ!」

未春「やった!!」キラキラ

純代「須賀君、凄い!」キラキラ

星夏「かっこいいです!」キラキラ

京太郎「あの……見てくれるのは嬉しいんですけど、多くないですか?」

 俺の後ろで、麻雀指導をしてくれる三人
 ありがたいんだけど、俺一人の為に三人は少し多すぎないでしょうか


未春「ううん、須賀君の為だから!」

純代「これくらい普通」

星夏「次は一緒に打ちましょう!

京太郎「すみません、なんか」

 ワイノワイノワイノ

美穂子「あらあら。須賀君ったら、人気ね」

             /. : /. : : : : : : : : : .\: : : : .\
             /. : : :/ ://∧: :∧: : : : : .\: : : : .\
          /. : : ://  |/ ∨ノヽ: : : : : : .\: : : : .ヽ
         ,' \/             ヽ: : : : : : .ヽ : : : .ヽ
          | \/、             >、: : : : : ',: : : : .',
        ,': : /  > 、_      _, <__∧ : : : : ',: : : : .',
          /: :/: . /丁厂卜  ヽ 彳丁厂|| \',: : : : :',: : : : .',
       /: :/ : ハ  | : : l|        | : : l|  ∧: : '⌒; : : : : .',
        /: :/. : l: :l │し'リ        | し'リ ′ ∨ ノ.: : : : : .',
       ,': /. : : :l: :|⊂⊃    ,       ⊂⊃   丿: : |: : : : : : .',
       l:/∧: :从人                  /`´:∧ : l: :/∨\:',
      ′ ∨_/\    へ       /|/\_∨ /
         /「|     `丶 、     イ   /       ̄//\
         人 | |       |`¨´   |  /        //  人

華菜「……むぅぅー」ソワソワ

美穂子「! 華菜、それよ」ロン

華菜「にゃっ!?」

美穂子「ふふっ、集中出来ていないわよ? なぜかしらね」クスクス

華菜「べ、別にあんな奴! どうだっていいんだし!」

美穂子「あんな奴? それって誰の事?」ニヤニヤ

華菜「……//」プシュウウ


未春「ほら、須賀君! こっちこっち!」

純代「隣に座ってね」

星夏「あ、ずるいですよ!」

京太郎「ちょっ、引っ張らないでくださいってば」

 ギャーギャー! ワタシガスガクントウチマスー!
 トナリハワタシー! ギャアア!

貴子「……お前らぁ……! いい加減にしろよ?」ゴゴゴゴゴ

未春「ひぇっ」

純代「こ、コーチ!?」ビクビク

星夏「あわわわわ」ブルブル

京太郎「久保コーチ!」

貴子「須賀、お前は最近そいつらと打ちすぎだ」

京太郎「あ、すみません」

貴子「仮にもレギュラーなんだ。男にかまけてないで、ちゃんと練習しろ!!」

純代「……はい」

未春「うぅ」シュン

星夏「あぅぅ」

貴子「分かったらとっとと行け!」バンッ

未春・純代・星夏「は、はいっ!!」

京太郎「あ、皆さん!」

未春「?」

京太郎「いつもありがとうございます。俺、本当に感謝してますから」

                     /イ         /    V ヽ、    `
                  ,  ´/          |   \
                    _/  '   '    ,:      |    \
                  ̄ ̄/  /   //     }       |
                     /    /    〃     /   |    |
               /      {   /.'       ∧  }    |
               /_, ィ   ∧ /_ |       / V ∧
                 / /  / ∧{tォミ、  ,  /   | '  、
                   / イ  / /| 弐_ V | /   __}/   _ヽ
                     | / , :  ー':, ∨/   イ乎(_ ヽV |
                    ∨ {/ '   / /      Vzソ   V}
                    {   、                 リ
                         ∧   `
                        、
                         ∧ `
                         |l∧      ̄         <
                          「´∧           ´
                        .:'//>--==≦ゞ
                      ////////\        /
                       /////// /   ∧
                        {/////〈/{   / |      //,
                       ∧//// ∨、  ,   }   ,://
                       {// ∧// ∨V{  |  「 ̄/´///
                     ///,'/ ∨/ ∨V〉 ' r/ |//////
                       /// {///∨/ ∨{  r,/ ///////
                     {///|////////V__/ ////////
                    rく///|//////r=ミ// イ////////
                     //////}//////  }}////////////
                     .'//////|/////乂__ノ'////////////
                    ////////}///// ////////////////
             //////////|////r=ミ、/////////////


京太郎「また、俺と打ってくださいね?」ニコニコ

三人「う、うん……//」キュン


京太郎「さて、一人になったし……これからどうしようかな」

 十分、練習には付き合って貰ったし……
 ここは他の人の対局でも観察しようか

京太郎「えっと……どこかの卓を」キョロキョロ

華菜「……あー、ごほん」

京太郎「誰か、参考になりそうな人はいるかな?」

華菜「ごほんっ! あー! ごほんごほん!!!」

京太郎「……」

華菜「……」

                  _   ___
    r≦ ̄ ̄ ̄`ー<: : :`¨´: : : : :` 、 ____
    {{  ` 、: : : : :.:./: : : : : : : : : : : :.:.\::::::::::::` 、
. ( (  \  _爻: : :/: : :. :.,. 癶:. :ハ: : : : :.\:::::::: : /

        `y7'′:/: : : :.:/    j/ }/\: : :.:.\:: /  ) )
        /: : : :./㍉ : :/__         \: : : レ′
.       /: : : :./㍉ . 》′   `ヽ.      __ |: : :.|   人
      /: : : :./ :. .:.:》,ィf仔ミx     ´   ` |: : :.|   ∨
.     /: : : :.:.| : : : /{ r'イ/ リ 〉          /!:.:.:.:|
    //ヽ : :| : : / `ヒ少′           /: !.:.:.:.|
  /´   } : |:.:.∧ :':':':':       、 ゞ=‐' ′:i!: :./
       /:.:八:.:!:..:>.    、  ,    ':':' }:.:./|: /
  人 ,_// jヘ{Vヽ:㌧、   ̄ `´    イ: / .}/
  ∨ ¨´  ____ , ヘ}  > _  <人/レ'  ´
     /ヘ丶   ヽ r‐ 、 ヘ >yム - 、

.     /⌒ヽ ヽ丶.    \ `¨¨¨´ _ <¨ ヽ
    { ,′   ㌧丶   \{     }イ /   }
      V       `<\丶  }     ノ V    \
      }         {. \ /    r'   V ,.  二>、
.      {  ,. ニ二二>、 /   /     レ'´  \/
      レ' ヘ    V/    ∧    }\
     `¨¨¨ヽ.  /     / │    i  .\   _ \
           ′    /  .|    l     〉'´   ヽ
           丶   /  │    }   /     ′
               `ー '´    O|      \./    /
               レ′      |       ∧  /
            /          |      ∧ 〈
.           /        │       / ∧ v┐
          /            |       /  \/
         /\        O|          イ


華菜「この華菜ちゃんをお探し?」

京太郎「いえ、人違いです」キッパリ

華菜「はああああ!? どういう意味だし!!」ウガァ

京太郎「あはははっ! いやいや、冗談ですってば」


京太郎「いやー、池田先輩ってなんだかいじられキャラじゃないですか」

華菜「にゃっ!? そんな事は無いんだし」フンス

京太郎「そうですか? なんかこう、猫みたいでかわいいというか」

華菜「!」ピクッ

京太郎「こう、頭を撫でたくなるというんですかね」

華菜「……撫でたい?」

京太郎「えっ?」

華菜「そこまで言うなら、触らせてあげない事も無いんだし……//」

京太郎「……」スッ

 ポンッ

華菜「ふにゃっ!」ビリビリ

京太郎「……よしよし」

華菜「……んぅ」

京太郎「よーしよしよしよしよし!」

華菜「それは気持ちよくない。ムツゴロ●みたいだし」

京太郎「……じゃあ、こうですか?」ナデナデ

華菜「んっ……ならよし」


華菜「……お前さ」

京太郎「?」

華菜「なんで、この風越に転校してきたんだし?」

京太郎「あははは、気になります?」

華菜「別に。ただ、他の連中は気になってるみたいだから」チラッ


未春「グヌヌヌヌヌッ」

純代「ズルイズルイズルイ」

星夏「イケダセンパイバカリ」

美穂子「青春ねー」ホッコリ


京太郎「……そう、なんですか」

 打ち明けるべきか、まだ分からない
 俺が安易に話したせいで、鶴賀では……

京太郎「……」

華菜「話したくないなら、無理には聞かない」

京太郎「いいんですか?」

華菜「そこまで意地悪な先輩に見える?」

京太郎「半分は」

華菜「にゃー!」ガリッ

京太郎「いだっ! 噛まないでくださいよ!」

華菜「ふんっ!」ベー

 タタタタタッ

京太郎「……?」

貴子「あれで、お前を気遣ってるんだろう」ズイッ

京太郎「うわっ!?」ビクッ

貴子「須賀ァァァァ!! てめぇなに人の顔みてビビってんだァァァ!!」

京太郎「す、すみません!」

貴子「……傷付くだろうが」ボソッ

京太郎「はい?」

貴子「なんでもない……」



貴子「たくっ……相変わらず、お前はよく分からん」ギロリ


/     /    /  ,, ,, '´     `',\
     /    /  //         / ヽ
    / /  / / /   ,, ,, ''´    /   ',
   .l//´/レ  /  / /  /川ソ    i
   l/ //   .l /  /  /:: :: ::ヽ、    i
   l  .//    l,/ ヽ} { / ll:: :: :: :: :',    l
   |  l l {rヾ、  ヽ }} ヾl  {L-==  i   |
   | .l l ヾ_:: }ヾ  丶:: :: :: ::/':: :: :: :: ::l   i
   | l l  ヽ、.  ヾ 丶リ /' :: :: :: :: :: ::l  ./
   l l l          :: :: :: :: :: :: ::/  ./
   l l l l         ァ ミ ¨─-/  /
   .l l l.l         ゞノ`丶/   /
   l { ヽヽ   丶    `¨/ |   /

   .l l\ \\       /  .l   /
    l l l `ヽ ´     ./   l   ,'
    l:l--l─  ── ´|     l   l
   l/l  .l  |   |  .|    l   l
   .l l  l  .|   |  |    l   l

京太郎「すみません」アセアセ

貴子「ところで、過去の詮索は嫌か?」

京太郎「まぁ、少しは」

貴子「そうか。でもな、アイツだけじゃなく、風越の全員がお前の事を気にかけている」

京太郎「全員が?」

貴子「ああ。男子だから、というのも大きな理由だろうが……」

 久保コーチは少しためらうような顔をしたが、すぐに息を大きく吸うと……

貴子「みんな、お前の力になりたいんだろう」

京太郎「……え?」

貴子「お前、自分では気付いていないだろうが……かなり、その、あれだ」

京太郎「???」

貴子「たまに、こう……何か悩みを秘めたような、アンニュイな表情というか」

京太郎「アンニュイ?」

貴子「つまり! 陰のある、そそる顔をするって事だ!!!」

京太郎「……そそる?」

貴子「いや、もういい。ブルマがベジータを選んだ理由は、男には分かりづらいだろうからな」


貴子「ただ一つ言えるのは、お前の心配するような事は無いってところか」

京太郎「! 俺の、心配?」

貴子「……どうしてお前、周りの視線ばかりを気にするんだ?」

京太郎「それは、だって……」

 誰かが俺を嫌ってしまえば、俺は……その場所にいられないから
 これまでもずっと、そうだったから

貴子「みんなを見てみろ。ちゃんと、お前自身の目で」

京太郎「俺の目で、ですか?」

貴子「ああ。そうすれば、お前がどうすべきかが分かるだろ」テクテク

京太郎「あっ、コーチ!」

貴子「ガラにもない話をして疲れた。後は適当にやっておけ」ガチャッ

 バタン

京太郎「……」

 俺の自身の目で、みんなを見る?
 それでどうなるってんだ?

 嫌われていたら、結局全部同じじゃないのか?

 それなのに……

美穂子「どうしたの? コーチに苛められたりした?」

京太郎「あ、キャプテン」

美穂子「隣、いいかしら?」

京太郎「は、はい!」

美穂子「……須賀君。私はね、アナタ事がよく分からないの」

京太郎「え?」

美穂子「コーチにも同じ事言われたかもしれないけど、アナタ……いつも、周りの視線を窺っているじゃない?」

京太郎「……はい」

美穂子「うん。だから、私もどういうスタンスでアナタと接すればいいのか、測りかねているのね」


美穂子「コーチは厳しい人。すぐに怒鳴るし、手を出す時だってあるわ」

京太郎「そ、そうですね。確かに怖いです」

美穂子「でもね。誰もコーチを嫌ってなんかいないわ」

京太郎「!」

美穂子「それは、コーチが私達の為を思って怒ってくれている事を知っているから」

京太郎「……信頼、ですか」

美穂子「そうよ。それが、何ヶ月、何年も掛けて紡いできた……私達の関係よ」

 羨ましい、と思った
 俺が欲しくて欲しくて、堪らなかったもの

 それがきっと、信頼……だと思ったから

美穂子「だからね、焦る事無いと思うの」

京太郎「……」

美穂子「過去に何かあったのか、それは分からない。でも、無理して私達と関係を築こうとしなくていいのよ」

 そう言って、福路さんは俺の前を指差す

美穂子「自然に、自分に素直に生きていれば……あの子達はきっと、アナタに応えてくれる」

京太郎「!」

未春「キャプテーン! 須賀君を独占しないでくださーい!」

純代「そうですよ! 須賀君にはみんなで教えましょう!」

星夏「わ、私! 小鍛治プロのDVDとか持ってます!!」

華菜「この私が直々に教えてあげるんだし!!」

女子A「だってわたしたち、仲間だもんげ!!」

 わいわいわいわいわい

美穂子「部長の私が言うのもなんだけど……みんな、いい子達ばかりだから」

京太郎「……ああ、そっか」

 俺は、勘違いしていた
 俺が嫌われるのは、全部俺が悪いんだって決めつけていた

 変わらなきゃって、自分を責めてばかりいた

 でも、違う

京太郎「俺は、俺なんだ」

風越女子一同「??」

 話が合わない人もいる。ソリが合わない人もいる
 だけどそれが普通なんだ

 俺は俺のままで、いいんだ


京太郎「俺はここに、いていいんですね?」

風越女子一同「勿論!!」

 ああ、やっと

 やっと、俺は――

京太郎「居場所を、見つけられたんだ」


 キャップのコンマが一番低いのに優遇? なんのこったよ?

 ここから長野県大会スタート!
 そしてなんと、主人公は風越! 本編をなぞりつつ、改変していく形となります
 
 そこで相談なのですが、京太郎の闘牌判定とかいります?
 風越が京太郎をハブにした連中と対峙し、打倒する展開だけで良い気がするのです
 なので、今回京太郎は全国挑戦は無し

 多分、この風越を越えるコンマは全国でも出ないと思うので


・長野県大会→女子団体戦の描写→ED→清澄再判定→全国編


 この流れで良いかと思うのですが、皆さんどうでしょうか?





【長野県大会会場 清澄控え室】


咲「風越、ですか?」

久「ええ、須賀君。今はそこにいるそうよ」

優希「さっき、控え室の前で見かけたじぇ!」

和「風越は女子高だった筈では?」

久「なんでも、今年から共学化していたそうよ」

咲「ふーん? 相変わらず、女子が多い場所が好きなんだね」

久「雑用も喜んでやってそうよねぇ、尻尾振りながら」

和「ぷっ。きっとそうでしょうね」


優希「……そこまで言う必要は」

まこ「もうええ。どうせ何を行っても無駄じゃ」ハァ

優希「……」

まこ「(京太郎、お前は今……元気にやっちょるんか?)」


【龍門渕控え室】

透華「……」ズゥゥン

一「あーあー、透華。もうすぐ試合だよ?」

智紀「そろそろ切り替えないと」

透華「だって、だって京太郎がぁ……風越なんかに」グスッ

一「どうでもいいじゃん、あんな奴」

純「鶴賀から風越って、おもしれーなぁ」アハハ

衣「……」

透華「ハギヨシ、私は……間違っていましたの?」

ハギヨシ「透華お嬢様、彼はきっと……」

一「はいはい! 湿っぽい空気は終わり! さっさと優勝しちゃおうよ!」

純「だな。須賀の事は関係ねぇだろ?」

智紀「私もそう思う」

衣「衣はただ、全力で戦うだけだ」


透華「……京太郎。風越を倒して、必ずアナタを奪い返しますわ」グッ


【鶴賀高校控え室】


ゆみ「結局、須賀君は戻ってこなかったな」

智美「別に戻ってこなくて良かったけどなー」ワハハ

桃子「そうっすよ。あんな男、うちには必要ないっすから」

佳織「……」

睦月「しかし、まさか風越のスパイだったとは」

ゆみ「確かに驚いたな。とてもそう見えなかっただけに」

桃子「なんだっていいっすよ。優勝するのは鶴賀っすから」

睦月「うむ。必ず、全国へ行きましょう!」

智美「みんな、泣いても笑っても決勝だぞー!」


佳織「(須賀君……私、信じてるからね。戻ってきてくれるって)」


【風越 決勝戦前日】


実況「圧勝! 風越高校!! 伝説の風越が帰ってきたッ!!」


美穂子「お疲れ様」

京太郎「頑張りましたね」 つおしぼり

華菜「ありがとー」フキフキ


モブA「風越スゲー! 去年三位の城山商業に快勝だ! 磐石鉄板!!」


華菜「(もっと言ってもっと)」ホクホク


モブB「これは歴代最強の5人かもしれない! 今年は龍門渕もあぶねーぞ!!」


未春「よゆ」ドヤァ

純代「かる」ドヤァ

星夏「この三倍は余裕ですね」ドアァ

美穂子「明日も今の調子で頑張ってね」

華菜「はいっ!」ウキウキ

京太郎「コーチにも早く報告しましょう!」


【風越 控え室】


貴子「……なんださっきの試合は!!」

美穂子「!!」ビクッ




貴子「……最高だったぞ!!」クワッ

京太郎「ですよね!!」


貴子「池田ァァッ!!」

華菜「はっ、はいッ!!」

貴子「てめぇさっきのチーピンはなんだ!!!!」クワッ

華菜「あわわわっ!」



貴子「よく打ったぁぁぁぁ!! てめぇ、天才かよぉぉ!!」ナデナデ

華菜「にゃああああ!」ホクホク

貴子「お前、去年はあれでシクッたよなァ?」

華菜「!」ビクッ

貴子「お前が倍満振り込んで、うちの伝統に泥ォ塗ったのに……!!」ワナワナ

華菜「」ブルブル





貴子「克服してんじゃねぇか!!! やるじゃねぇか池田ァァァッ!!」ナデナデ

華菜「ふにゃああ」

美穂子「やめてくださいっ」

貴子「あっ?」

美穂子「彼女の成長は私のお陰です。撫でるのは私だけにしてください」

貴子「!」

美穂子「私は校内ランキング1位。OBとの練習試合でもトップ率50%以上を出しています」

華菜「(キャプテン……!!)」

貴子「お前を撫でろ? だと……」ワナワナ

未春「!!」ビクッ





貴子「レギュラー全員撫でるに決まってるだろうがあああああ!!」ナデナデナデナデ

未春「わーい!」ホクホク

純代「わーい!」ホクホク

星夏「わーい!」ホクホク

美穂子「あらあら」ホクホク

京太郎「なんで俺まで……」ホクホク

華菜「にゃああああ」ホクホク


貴子「……さて、こんなところか」

未春「えへへへっ」

純代「ようやく決勝だぁ」

美穂子「頑張りましょうね」

華菜「いっちょやっちゃるし!」

星夏「先輩方の去年の雪辱、果たしましょう!」


京太郎「……」
 
 凄いな、みんな
 こんな風に一体になって、決勝まで勝ち上がってきた

 俺なんか、こうして見ている事しか出来ない

貴子「……それは違うぞ、須賀」

京太郎「!」

貴子「お前はこの部に入って、まだ……数ヶ月も経たない」

美穂子「だけど、アナタがこれまで頑張ってきた事を私は知っているわ」

未春「うん! それは間違いないね」

純代「須賀君がいてくれたから、みんな普段以上にがんばれたんだよ?」

星夏「はい! 絶対そうです!」

京太郎「みんな……?」

美穂子「それに、須賀君がいてくれたおかげで……コーチも素直になってくれたみたいだし」クスクス

貴子「んなっ! そ、そんなわけねぇだろ!!」

華菜「嘘だし。前までのコーチなら、あのチーピン切りでブチギレているはずだし」

貴子「池田ァァァァ!!!!」

華菜「にゃあああああ!!」

美穂子「とにかく、須賀君がこの部の空気を良くしてくれたのよ」

京太郎「俺が……」


京太郎「ありがとうございます」

女子A「いいっていいって! そういうの照れくさいし!」

女子M「ハニーは部活に必要だって、M思うな」

女子C「本当によくやってくれているもの」

 レギュラー陣だけじゃない
 部のみんなが、俺を仲間として認めてくれている

未春「須賀君も男子の個人戦で勝ち上がっているし!」

純代「私達の個人戦はまだだけど……」

星夏「全員揃って、全国に行きますからね!」

華菜「仲間はずれになって、しないんだし!」ニャハハ

京太郎「……俺、俺は!!」

 本当なら、こんなタイミングで打ち明ける話じゃない
 だけど、俺はどうしても……今、ここで話したかった

京太郎「皆さんに、言わなきゃいけない事が、あるんです」

華菜「?」

未春「急に、どうしたの?」

京太郎「前は話せなかったけど、今なら……みんなに、話せると思うから」

美穂子「! それって、須賀君が風越に転校してきた理由?」

純代「遂に話してくれるの!?」

星夏「わわわわっ! 録音しなきゃ!!」

未春「携帯携帯っ!!」


貴子「うろたえるな小娘どもっ!!!!!


一同「」ビクッ


貴子「……須賀、手短に話せ」

京太郎「はい」

 みんなを信頼しているから、ここで話す
 明日の決勝戦の前に、どうしても……俺と、アイツ等の関係を知っていて欲しかった

 この人達なら、俺の全てを受け入れてくれる


 そう、確信する事が出来たから


京太郎「……以上、です」

 俺は全てを話した。清澄から風越に至るまでの全てを

未春「……」

 誰も、話の途中で口を挟まなかった

純代「……ひっく、うぅ」

 泣いてくれている人もいた

華菜「っぅ……!! 龍門渕ぃ!」ギリッ

 怒りを抱いてくれる人もいた

星夏「どうして、そんな……」
 
美穂子「須賀君。アナタの話は、よく分かったわ」

京太郎「決勝前に、こんな話をしてすみませんでした」

美穂子「ううん、いいの。みんな、驚いてはいるけど……きっと、嬉しい気持ちもある筈だから」

京太郎「福路さん……」

貴子「くだらないな」

未春「!! コーチ!?」

貴子「お前が過去に、どんな学校で、どんなやり取りがあろうと……私達には関係ないだろ?」

純代「そんな言い方、しなくても……!」

貴子「だが。それはあくまで、部としての建前だ」

華菜「えっ?」

貴子「……うちの、大切な仲間が、泥ォ塗られたんだ」ワナワナ

 ダンッ!

貴子「帰ったらみっちりミーティングだからな!!! 全員、準備を終えたら帰ってこい!!!」バーン


今更だけど春香だけイニシャルが名字の方なのはなぜなのか


京太郎「久保コーチ……」

未春「そっか、そうだよね! これ、怒っていいんだよね!」

純代「うん。でも、それと試合は別」

星夏「はい。明日、麻雀を打つ時に……戦法を変えるというわけではありません」

華菜「でも……意気込みは段違いだし!!」
 
 ソウダヨ! ヤッテヤロウヨ! ウッウー!

美穂子「……須賀君」

京太郎「はい」

美穂子「アナタはこれまで、自分を責め続けてきて……ようやく、開放されたのね」

京太郎「皆さんの、お陰です。俺にとってみんなは、大切な仲間だから」

美穂子「ええ。その通り。そしてアナタと同じように――」

                _ ,,, _

            ,  '  ~ : : : : : : :` . 、
         〆: : : : : : : : : : : : : : : :   ヽ
       /: :/: : : : : : : : : : : :       ヽ
      /: : /: : : :i : : : :     ヽ. . : : : : : : .ヽ
     /  /: :  l    l. : : : :i: : : i: : : : : : : : :.ヽ
    i  l l  |: : |: : : i: : : i: : : :l: : l: : :l : : : : : : : i

    i  |. .|: : :|: : :|: : : :|: : : |i: : : :|: : |: : :|: :l: : : : : : l
   i. :!: :|: :l: : ll: : : | i: : l: : : l |___|: : |: : :|: :l: : i: : i : l
   | i: : l: :l: : ||;--l l  li: : l: :|; ; ; |`゙'| _リ: : |: |i  i l
   l l l l l l´ll |lヽl l l l l:,_ィ===zミ、|l:  | |: l  i l

    ゝl i | ! ii i ___ ` ゙ ヽi´イ´゙l";;;;;;ヽゞ|l:  | |i: l   i.l
     ゝ!ヽ!i il ,r==ミz,    ゝ.ゝニノ‐ |l  i |! l  il
        ! i !  ......      .::::::::::.  |l  | |:l  l   |
        | i ヘ ::::::::  ´     " "  ノ|l  | | l  l   |
         | l.ハ     ー -‐   / |l.  |: :|: l:  l : . |
         | i: . ゝ 、     ,/   |l: : :|: :|: :l : . l   |
         | l: :l: :l__,,=`>ーイ、    |l: : :.|i | `丶、l リ
          |i: :i: :| |;|     i l   /´||:  || |   `ミ、
           | li ||;|    |ー、,-/' | i: l l/  ,彳ニニ=ヽ、
           | |i, l|;|    ト、__/  ! .|/  ,///´⌒ヽ`ヽ
           ヽi  リl;i   |  /      ///     ヽ \

美穂子「私はアナタを、誇りに思っているわ」

京太郎「……」ポロポロ

美穂子「さて、清澄達は勝ち上がってきてくれるかしら」

純代「きっと、上がってきますよ」

未春「そうでなきゃ困るよ」

美穂子「ええ。直接リベンジできないもの」

華菜「清澄にも」

純代「龍門渕にも」

星夏「鶴賀にも」

華菜「京太郎にも」

美穂子「見せてあげましょう。須賀君を仲間に入れた……」

京太郎「……」ゴシゴシ


美穂子「【私達】が、最強だということを――」グッ


>>313
 わっほい!


 ということでガソリンを積んだ風越VS他校開幕
 京太郎のお陰で、風越が例年にないくらい強くなっています

 他校のキャラが一部を除いて黒くなりますが、キャラdisのつもりはないのでお許しください
 とりあえず今日中に次鋒くらいまで進めばいいと思ったり

 ちょいと休憩した後に再開するよー 


 ちょっとスレ見直していたら、判定の時智美とむっきーの順番逆じゃったね
 どちらもあれだからやり直す必要は無いけど、これは酷い

 そろそろ再開するけど、これもう話の流れ的にキャップの好感度少し上がってもいいよね?
 ここまできて嫌いじゃないけど好きじゃないよとか言われたら、京太郎UDKみたいに死んじゃうよー

 一応、他のメンバーよりは好感度格落ちにするから、許してくれよな~頼むよ~


【長野県大会 女子団体戦 決勝】


実況「さぁ、ついに始まりました県大会決勝戦!!」

咲「……」

和「……」

優希「……」

久「……」

まこ「……」

実況「泣いても笑っても、全国に行けるのはこの中の1校のみ!!」

透華「……」

一「……」

智紀「……」

純「……」

実況「今年はどんな戦いをみせてくれるのか……!!」

ゆみ「……」

睦月「……」

智美「……」

桃子「……」

実況「おや、風越高校だけ、空気が少し違いますね?」

美穂子「……」ゴゴゴゴゴゴ

未春「……」ドドドドド

星夏「……」ズズズズズ

純代「……」ギュルルルル

華菜「……」ニャニャニャニャ

実況「一体、どうなってしまうのでしょうか!?」


【清澄控え室】

久「決勝戦は一人半荘2回ずつでトータル半荘10回。やはり点数は引き継ぐ」

優希「ええっ!? 一人半荘2回……1回分のタコスしか持ってきてないじょ」

久「……ちょっと、合宿でもミーティングでも話したじゃない!」バンッ

優希「う、うぅ……京太郎がいれば、タコスを買ってきて貰うのに」

咲「優希ちゃん、タコスが無いと打てないだなんて不便だね」

和「願掛けなんてオカルトですよ」

優希「……」シュン

まこ「どうしたもんかのぅ」ハァ

久「とにかく、さっさと行きなさい! もう10分前よ!!」

優希「い、いってくる!」アセアセ

久「大丈夫かしら?」ウーン


【風越控え室】


京太郎「キャプテン、頑張ってください!」

未春「応援してますからね!」

美穂子「大丈夫、須賀君が作ったお弁当を食べたんですもの」グッ

京太郎「あ、あんなの別に大したものじゃ!!」

美穂子「いいえ。美味しかったわ。タコさんウィンナー、素敵だったわよ?」クスクス

華菜「にゃー! 華菜ちゃんの弁当には入ってなかったしー!!」

京太郎「あ、いや! 池田先輩の分だけ切れちゃって」

未春「ごっつぁんでーす」

純代「美味しかったねー」

星夏「はい!!」

華菜「にゃあああああ!!」




【試合会場】

優希「タコス持ち込んでもいい?」

スタッフ「試合時間までに食べ終わるならいいですよ」

優希「(タコス1個だと不安だじょ……)」スッ

純「お? なにキミ、オレのファン? 差し入れ?」チュウガクセイ?

優希「えっ?」

純「貰うぜ」パクッ

優希「」



咲「うわっ」

久「あー……」



優希「……」チーン

美穂子「あら? どうしたの? 怖いおねーちゃんにイジメられたの?」ヨシヨシ

優希「うっ、うっく……あのノッポがタコスを盗んだじょ」

純「ノッポ!? って、わりィ……オレも悪気は無かったんだ」

美穂子「(お腹がすいてるのかしら? でも、お弁当は食べちゃったし……)」

優希「力が、出ないじぇ……」

スタッフ「それではもうすぐ、試合を開始致します!」




実況「決勝戦法戦、開始です!」

優希「……」グーギュルルル

美穂子「(やはりお腹が空いているのね。かわいそうに。でも、勝負は非情なのよ?) 」クス

 チラッ

純「……んー」

美穂子「(あの人は確か、須賀君に酷い事をしなかった人だったわね)」チャッ

睦月「……むー」

美穂子「(それで、こっちの子は須賀君を避けていたって子)」チラリ

 須賀君にも、悪いところはあったのかもしれない
 でも、それでもあの優しいあの子を……

美穂子「(須賀君を悲しませた人達を、私は許せないわ!)」カッ


【数週間前 風越】

京太郎「よいしょっと……」

美穂子「あら、須賀君! 何をしているの?」

京太郎「あ、福路キャプテン。みんなのジャージを洗濯していたんです」

美穂子「そんな事、私がやるのに」

京太郎「そういうわけにもいきませんよ。福路さんはキャプテンなんですから」

美穂子「でも! 須賀君はまだ一年で……」

京太郎「だからですよ」

美穂子「!!」

京太郎「俺にはまだ、来年以降があります。でも、福路キャプテンは夏のインターハイが最後じゃないですか」

美穂子「それは……」

京太郎「6月の県予選に負けたら、そこで終わりなんですよ?」

美穂子「……」

京太郎「だから、ここは俺に任せて、福路さんはもっともっと強くなってください。そして――」


【現在 試合会場】

美穂子「(俺を全国に連れて行ってください……か)」クスクス

 あの子らしい言い方よね
 普通、そういうのは女の子の方が言うのに

 でも、あの子は私の為に……いいえ、部の為に役立とうとしてくれた
 今なら分かる
 
 雑用が嫌で、麻雀が打ちたくて色んな学校に転校した筈の彼が……なぜ、私達の為に雑用を引き受けてくれたのか

 それはきっと――

睦月「リーチ……」スッ

美穂子「ロン!! 2000です」

純「!?」

美穂子「さぁ、行きますよ」

 私達のことを、信頼、してくれたからよね?
 

 



純「(風越のコイツはかなりやるな)」

美穂子「……」

純「(それなら、リズムを乱す!)チー!!)」カッ

優希「うっ」

純「ロン! 5800」パラッ

優希「(あれ、今……南場、だっけ?)」

純「ツモ! 2700オール!」

優希「(東場なのに、全然和了れないじょ)」ブルブル

美穂子「(鳴いてリズムを乱しにきたわね。でも、させないわ)」

純「(もういっちょコイツから取るか……)」スッ

美穂子「ロン!」

純「えっ!?」

美穂子「8600……」ニッコリ

純「(コイツ……!!)」

美穂子「(弱いものイジメは、よくないでしょう?)」


 すんません、キャップ優勢とかで本編と点数変えたらキンクリ部分の計算にめっちゃ時間かかっちゃいそう
 ここはざっくりと一位、二位、三位、四位とかの描写で良いでしょうか?
 
 大将戦あたりでちょっと具体的な数値出して、華菜ちゃんの天江衣スレイヤーを出す感じで


実況「先鋒前半戦終了! 5分の休憩の後、同じメンツで後半戦を開始します!!」


優希「(一回も和了れなかったじょ)」

純「(くそっ、あの風越のキャプテン……つえぇ)」

睦月「……」

美穂子「……」ペコリ

優希「……うぅっ」フラフラ


実況「あの龍門渕が風越相手に手も足も出ない! その差はなんと二万点以上! 清澄と並んで二位!」


優希「(あのやさしいお姉さんのお陰で、そこまでのダメージは無いじぇ)」 二位

睦月「」 四位

純「あー……くそっ」 二位

美穂子「ふふっ(早く戻って、須賀君に褒めて貰わなくちゃ)」ワクワク



優希「タコスさえあれば……京太郎、お前、どこにいるんだじぇ」グスッ



【風越 控え室】

貴子「……ノってるな」

未春「当たり前ですよ!」

純代「ぶっちぎりで優勝!」

星夏「それこそが私達の目標なんですから!」

華菜「天江衣、覚悟するんだしぃぃぃ!!」

京太郎「……福路さん。頑張ってください」ギュッ


【試合会場】

実況「それでは先鋒後半戦開始!!」


優希「……タコス」ボソッ

純「タコスより焼き鳥のが似合ってんじゃねぇか?」

優希「うるさいじぇ! 直撃を多く食らったのはお前だじぇ!!」

純「なんだと!?」

美穂子「仲良く仲良く」

優希「(次の東場こそ……!)」

美穂子「さぁ、始めましょう」

優希「!!」チャッ

 ゴゴゴゴゴ

純「(チッ、アイツにデカイ手が入ったか? 嫌な流れだ)」

優希「リーチ!」

純「チー」

優希「うぇ!?」

美穂子「(また流れが変わっちゃったわね)」

優希「(私の親倍満が……)」ワナワナ

睦月「あ、ロン」

優希「」

美穂子「(あの子、大丈夫かしら?)」



【南一局】


優希「(何も出来ないまま南入……)」

純「(くそっ! 相変わらず全然稼げねぇ!)」ギリッ

優希「(なんだろうこの感じ。最近、こんなコトあったような……)」チャッ


【回想 清澄の合宿】

久「重い荷物を運んで疲れたわぁ」

まこ「合宿に来たのはええんじゃが……」

和「今はとにかく休みたいです」

咲「うん」

久「そうねぇ。じゃあ、今回の合宿は大会前のリフレッシュって事にしましょ!」

優希「賛成だじぇー!!」

咲「あの人がいないから、のんびりできるしね」

和「本当に、いなくなってくれて助かりました」

まこ「……」


【現在 試合会場】

優希「……」

美穂子「ロン 3900」バラッ

優希「(いや、そんな事無かったじぇ)」


※この世界戦では京ちゃんがいない為、部員達に語りだす久は存在しません
※よって、優希の覚醒も無し



優希「」チーン

純「(折れたな)」

睦月「(折れてる)

美穂子「(あの子を利用して龍門渕を削りたかったのだけど)」

純「(だが、これであのタコスチビから点棒を――)」

美穂子「ツモ」

純「えっ」

美穂子「12000」

睦月「んなっ!?」

美穂子「(サポート出来ないなら、私自身で和了るだけよね」)ニコニコ

優希「(あのおねーさん……どうして、あんなに楽しそうに、麻雀を打てるんだじぇ?)」


【龍門渕 控え室】

透華「何をやっていますのー!!!」

一「嘘でしょ! こんなにうちが削られるなんて!!」

智紀「信じられない……」

透華「純! 京太郎の為にも、頑張って……!」


【試合会場 南四局 三本場】 

美穂子「ロン。8600」

純「」

優希「」

睦月「」

美穂子「ご馳走様でした」フフフ


【風越 控え室】

華菜「キャプテン!」

未春「ダントツですよ!」

純代「やった! 凄い点差!」

京太郎「……よしっ!」グッ


【龍門渕 控え室】

透華「あ、あの女~~~!!!」ギリッ

一「ボクはこれくらいが、いいハンデだと思うけどね(震え声)」ブルブル



 先鋒戦 RESULT


1位 風越

2位 龍門渕

2位 清澄

4位 鶴賀


【会場外】

ハギヨシ「衣様! 透華お嬢様がお呼びです」

衣「うん。わかってる。透華は短気すぎる」ニョキッ

ハギヨシ「衣様に期待しておられるのですよ」

衣「当然……っ!」

                         マ二ニニニ|
                       マ二二二|

                           マニニニ|
                         マ二二|
                   ,へ        ヤ二ニ|
               <二二\      l、ニニ!
               <二二ニ, -‐ニ`ヽ   .ト、ニ./
          <二二二ニ/ー<ニニ\. __|二/__
      <二二ニ>‐… '      >、ニヽ|./   `
   <二>  ¨          /   >ニヒ二ミ、    ヽ
/> ¨                   /   /´ /     ヽ  、  :.
                    / /  ./ .| |   |   |  ヽ ::.     ト、
                    /  /   .l. |ハ .|  λ|/|、|  | ::.     .八 ヽ
.                /    ||  .l‐ト 、ト、 /j斗也、j     :::.     ヽ \
            / /   ヽ!、l、 ヤ作芯 ソ 代_リ'| |   ::::.       マ \
、 _      ____   /  /   ヾ ヽミゞ-'     '''' | |  ::::.       ヤ  ヽ
_ ̄ ̄ ̄ ̄____/  /    /  ハ`''' 、`_-ァ _イ!. ′   :::.      マ   ,
   ̄ ̄ ̄   /  . イ   / ./   ′ ` ァ‐r-  ´/ / ム、 _   ::::、     ヽ
.        イ 才´      / / γ⌒フ´`ヽ、><´,.-/ ./::/  ヽヽ   ヽ      j\. Y
 ̄ ̄ ̄__ /       厶'  / /  {::::::::::ヽYY::/ /::::〉    Y     \.    |  ヽ |
 ̄ ̄     / ー‐=ニ ̄   / 厶  .r':::::::___ノレ’  ./-、{⌒   、!  \   \.  |   マ
.        /    /  /   /.ノ___≦ヲ//  /‐ァベ__ヽ   〉   \   \.l.   ハ
      /   /  イ   ,イ,ベ:ー=ニ二´,イ /  //へ`ぅ/込_{       \   |    ',
.     /  /  ´/___∠/;イ入:::ヾ:/「`/ /  ./「 ‐くーァ`ヽ}/  \    \ !.    ト、
――‐- 、 ´ ィ千―ァ‐チi´ | Уx'_ィ、/ /  /::|ー┴¨´ ./ー'     \      l     | \
.       \  | /   j / `i   _/ /  lミx!、    / |, イ ̄|   \   .l     |   ヽ
      \   \ |. ′  .//   `丁千|.∧   ト、:! ` ー '_ノ    .|    \ ノ     |\   ,
____\.   `| ト、__ ′      ノ {. !′、  |/〉 ̄ ̄入彡  _/    /     /   \
   l  | 「¨l\  ヾ   `ー-ュ―‐ムイ .|!  ヽ ヾ  /   >、_}_  _rイ       /    ヽ |
   l  |.八. !  \ `  γ´      マ% ヽ   寸==-  x夕’    `ヽ、      /、.      ヤ
.  八 l  ヽト、   |\__>- _.  マ%     |::〉  x夕       ノ‐- 、_ イ   ヽ     |
....  ヽ|   | ヽ .|    _/  ̄ ̄ ̄アヽ. ___|/_ノー―――一 ´   /∧        〉、    |
.          ヤ|   「        /      |      |        ////∧     /  )  /
.            |.|ヽ   ヽ       /              |        ノ//////〉   / / /


衣「有象無象の下等生物が……衣に勝てるわけないんだからっ!!」ドン


【風越 控え室】

華菜「っ!!」ゾクッ

未春「どうしたの? キャプテンの胴上げに参加しないの?」

華菜「あ、いや……」


 わーっしょい わーっしょい! キャプテンわーっしょい!


美穂子「いやぁぁぁぁぁ! 少しやりすぎよ!」ぴょいーん


京太郎「スカートの中が見えそう……」ゴクリ


華菜「……今の感じ、去年の」ブルッ


【清澄 控え室】

久「酷い状況ねぇ」ハァ

咲「大将戦まで点棒を残してくださいね?」

和「勿論。狙うは優勝のみですから」

まこ「惜しかったのぅ。相手が悪かったけぇ、仕方ないぞ」ナデナデ

優希「……」グスッ

久「まこ。優希を慰めるのもいいけど、次はちゃんと取り返して貰わないと」

まこ「……分かっちょる」

 なぁ、京太郎
 お前はわしらの為に、身を引いて転校してくれたんじゃろ?

 じゃが、それは大きな間違いじゃ

 お前がいなくなってしまった時点で、もうこの部は――


まこ「優希。仇は撃っちゃるけぇの」


 きっと、壊れてしまっておったんじゃからな


【龍門渕控え室】

純「わりぃ、透華!!」

透華「いえ、問題はありませんわ」

一「そうそう。ここから取り戻すからさ!」

智紀「安心して」

純「そう言ってくれると、安心できるぜ」フゥー

透華「智紀、頼みましたわよ」

智紀「うん。大丈夫、私は負けない」

透華「(風越……京太郎を奪っただけでなく、これほどの屈辱を!! 許せませんわ!)」メラメラ


【鶴賀控え室】

睦月「すみませんでした!!」

ゆみ「なに、気にする事は無い」

智美「そうだぞー。まだまだ始まったばかりだからなー」ワハハ

桃子「みんなで協力して、点差を覆すっすよ!」

佳織「……じゃ、じゃあ行ってきます!」

ゆみ「妹尾、あまり気負うなよ?」

佳織「はい……!」

智美「いつもどおり打てばいいんだぞー」ワハハ

佳織「うん! みんなの為にも、頑張る!」

 私は、みんなに嘘を吐いている
 だって、私がこの勝負に勝ちたいのは、みんなの為だけじゃないから

 きっとこの勝負に勝てば、あの人は……戻ってきてくれる

 だから私は、負けないっ!!

佳織「(京太郎君、見ていてね。私、絶対に勝つから!!)」


【風越 控え室】

貴子「てめぇらいつまでやってんだ!!」

美穂子「」

未春「す、すみません」

純代「やりすぎちゃいました」

貴子「たくっ。吉留、さっさと準備しろ」

未春「はい! いっちょ、やりますか!」

京太郎「あの、吉留先輩! 頑張ってくださいね」

未春「……未春」

京太郎「え?」

未春「もしさ、この点差を守りきれたら……未春って、呼んでくれる?」

京太郎「……はい! 未春先輩!!」

未春「ちょっ、気が早いって!」テレテレ

華菜「……」ジェラァ

純代「……」ジェラァ

星夏「……」ジェラァ

美穂子「じゃあ、点差を付けた私も美穂子って呼んで貰えるのかしら?」クスクス

華菜「にゃ!?」

京太郎「はい。いいですよ。美穂子先輩」

純代「!?」

美穂子「なんだか、少し照れちゃうわね」アハハハ


未春「じゃあ、行ってきます!」

 ガンバッテー ヤッチャエー

京太郎「……」

 次は次鋒戦
 龍門渕からは沢村さん
 清澄からは……染谷先輩。そして鶴賀からは……佳織さん

未春「……」

               /
             //
            / /   --──--- _
         _  l  l/           ───---_
       /   `                 ̄- _
      // ̄´                    _ 、´ヽ、
      ´/     、                  \`ヽ、\
     /     /                     \`ヽヽ

 ー、 ̄  /  /       丿 l            \  ヽ、
   `ー、/   /      丿 丿 メ l     ヽ      \  \
     // /   /  / .// /ヘ 、     ヽ     ヽ ヽ-、_\、
     / /  .l    / ./ / /ノ  \\ ヽ    ヽ     ヘ、 .ヽ
     l/'  l l   _∠-'    ゝ_    ヽ │  │   l .│ヽヽ
      / │ 、 .//  -     ─  ̄ ー ヽl、  │   l  l  ヽl
     / ./l /ヽl .ゝ─ヽ、   _ ー_  l/ヽ  ├ヽ  │、ヽ
   //  │l、ヽヽl。ol l   /  ./´。ヽ\  │ //│ l│` \
  ´ ̄    l.l ヽ.l .、_l ー、l    lo  .l l   l /   / ./│  ``
          \__ /  ヽ    ─ ´ l  /  / / l/
           l    ヽ  ` ─── .´   /´、/│
            \   _         / l / 〈
.             \  ` -`          ヘlヽ、
               > _   <      〉 ヽ
.            /l ∥    .ヘ       /  \
            /   l ∥   / 〉      /      \
           /    l ∥  /ヽ  _  /         \


未春「……(須賀君。君はどうして、そんなに不安そうな顔をするの?)」

京太郎「(俺は一体、誰を応援すれば……)」

未春「(大丈夫。私が、君にちょっかいを出す害虫どもを……駆除してあげるから)」キッ


 ガチャッ


未春「染谷まこ。妹尾佳織……! 須賀君を守れなかったアナタ達には、負けないっ!!!」


 こうして、ついに運命の次鋒戦が始まる
 果たして、勝利するのは誰なのだろうか


 まぁ勝つのは風越なんですけどね、初見さん
 といったところで決勝戦先鋒が終了となります

 今回は全員コンマが低い組だったので、あまりドラマが作れなかった(小並感)
 次回は修羅場な次鋒、そして悪魔の中堅戦まで進めたいな

 大将線だけはわりとガッツリめにやるかも
 覚醒した華菜ちゃんが、衣スレイヤー、咲スレイヤーになる瞬間をお楽しみに


【数値毎の好感度システム】
MAX(200) ゴールイン
100   アナタ無しじゃ生きられない
90~99 誰よりも愛してる
80~89 大好きなあの人
70~79 異性として意識
60~69 気の合う親友
50~59 友
40~49 嫌いじゃないけど好きじゃないよ
30~39 興味なし
20~29 嫌い
10~19 大嫌い
00~09 虫ケラ以下

【清澄(176)】
・まこ(85)
・優希(49)
・久(20)
・和(19)
・咲(03)

【龍門渕(173)】
・透華(93)
・純(39)
・智紀(29)
・一(08)
・衣(04)

【鶴賀(190)】
・佳織(90)
・ゆみ(49)
・睦月(25)
・智美(19)
・桃子(07)

【風越(433)】
・福路美穂子(41)
・吉留未春(100)
・文堂星夏(92)
・深堀純代(100)
・池田華菜(100)


 おっと、次回の更新は日曜夜か月曜日の夜だゾ
 もう後二回くらいの更新で長野県編を終わらせて終了ゾ

 ちゃんと長野を終わらせた後の全国編は、このままのシステムで行くか未定だゾ
 んー。というか、清澄を京太郎自身の力で見返す為にも育成要素入れようかと思うゾ
 こうなったら京太郎を最強にしようゾ

 ゆうて、否定派が多かったら中止ゾ
 うーん、でもそこんとこはまた安価するので、その時までにチラチラ考えてくれゾ
 
 ちゃー

京太郎が強くなって咲、和、久をコテンパンにしても、また恨まれてろくなことにならなさそうだから永水に頼んで天罰覿面の呪いを清澄の全員にかければいいと思います。
京太郎がウハウハの一人勝ちの幸せで、咲達はどん底の不幸っていうのがベストな落としどころではないのかと思います。


 いつから夜に再開すると錯覚していた……?
 ちょいと余裕が出来たので次鋒戦をやるよー

 色々と対局描写ガバいのは許してください
 

>>381
天罰覿面の呪い……例えば結婚どころか彼氏もできなくなる通称『アラフォーの呪い』とか?w



【風越 控え室】

華菜「次鋒戦までもう少し」

京太郎「未春さん……」

貴子「それにしても、福路。よくやったな」パチパチ

美穂子「ありがとうございます」

純代「このペースで行けば、優勝行けますよ!」

美穂子「ええ。たとえ天江衣が去年のような魔物だとしても、最後に勝つのは私達です」キリッ

京太郎「あ、そうだ。これを」スッ

美穂子「なぁに?」

京太郎「昨日の清澄と鶴賀の牌譜です」

美穂子「えっ!?」

京太郎「俺が在籍していた時の情報は流せませんけど……大会中のなら問題無いかと」

純代「レギュラーじゃない部員が手分けして、録画したものを起こしてくれたんです」

女子H「自分、頑張ったぞ!」

女子T「びでおかめらで全て納めました」

女子M「おにぎり美味しかったの」

京太郎「とまぁ、そういう事です」ポリポリ

美穂子「徹夜作業だったでしょうに……」

           /: : .  . : . :i: : : : : : : : : :ヽ
        ∧: : :/ : / //|: iハ: : :V : :V: ハ
         : :i: : :': : ハ i :i |: |ハ: : i:i: : }: : i
          |: |: i | : i:l:|:| :L!i:| i|:i: i:l: i:」:| :|
          |: |: l | : l从「:{ リノ リノj从フ7ィ :|
    ポ   |: |: : | : |  ヽ     r笊ミ小:|
    ロ  |: |: : | : |cぅ≠ミ    {トッハ刈 |
          i:小: :!ハ:Y ;:;:;:   '  ;:;:;: ハ:i: |
          |: |: i |: リ:ト .    っ  .イ: j:i: |
          l从小「「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| i ノ
.       _乂ヽi l |            r┴く
     ⌒ヾヽヽi l |           ̄} ヽ

美穂子「ありがとう」ポロリ

京太郎「!」

美穂子「ごめんね……私がこういうことできればいいんだけど……ごめんね」グスッ

京太郎「いやいや。キャプテンが機械オンチなのはみんな知ってますから」アハハh

純代「そうですよ!」

華菜「ケータイだってろくに扱えないですからね」

美穂子「うぅーだって、最新の機種は難しいんだもの。全然分からないわ」

京太郎「古いの使ってますもんね。あ、そうだ! 今度、新しいの一緒に見に行きます?」

美穂子「えっ!?」

京太郎「どうですか?」

美穂子「……ええ。お供して貰える?」クスクス

華菜「むー」

星夏「むむー」

純代「むむむー」

貴子「ケッ……(送迎役を勝手出てやろうかな)」



【試合会場】

まこ「……」

智紀「……」

佳織「……」

未春「……」

スタッフ「で、では残り三分で対局を開始します」ビクビク

まこ「……吉留さん、じゃったかのぅ?」

未春「! はい」

まこ「京太郎は……元気に、やっとるんかのぅ?」

佳織「!?」ガタッ

未春「はい。うちの部は、どこかと違ってみんな仲良しですから」ギラリ

智紀「……」

まこ「そうか。それなら、ええんじゃ」ニッ

未春「えっ? 気にならないんですか?」

まこ「何をじゃ? 京太郎が元気で楽しくやっちょるなら、何も問題は無いけぇ」

未春「……そうやって、自分を慰めて、正当化したいんですよね?」

まこ「!!」

未春「結局、彼を守れなかったから、どこか遠くで幸せになってくれていると願うだけ」

まこ「……かも、しれん」

未春「だから私は負けられないんです。ううん、【私達】は、京太郎君の味方だから」

佳織「わ、私だって!!」

未春「なんです? 何も気づいていなかったアナタの方が、この人よりもタチが悪いのに」

佳織「!!」ズキッ

未春「……そこの人は、言わずもがなですけど」チラリ

智紀「どうでもいいから。あんな人」

佳織「!!」

まこ「!!」

智紀「っ」ゾクッ

未春「あー、気付いていないようですから。教えてあげましょうか」ポンッ

智紀「な、何を?」

未春「アナタ以外の三人は、京太郎君を悪く思っていないって事ですよ」

智紀「!!!」

未春「……さぁ、始めましょうか」


スタッフ「それでは、次鋒戦を開始します!!!」



【次鋒戦 東一局】

未春「(キャプテンが稼いでくれたリード。それをいかに守るかが鍵だ)」

まこ「(まずは龍門渕を落とす。風越を落とすのは、後に託すけぇ)」

佳織「(許せない。京太郎君を、どうでもいいなんて!!)」キッ

智紀「……(視線が怖い)」ビクビク

佳織「(私は確かに、初心者だったけど……)」


【回想 鶴賀】

京太郎「で、それで役が揃うと」

佳織「へぇ。こういう打ち方もあるんだ」

京太郎「みっつずつ揃えるだけじゃなくて、二つずつ。なんて」

佳織「ふふっ。麻雀って奥が深いなぁ」

京太郎「でしょう? 俺も役を覚えるまではつまらないと決めつけていたんですけど」

佳織「役を覚えてからが本番」

京太郎「はい。手持ちがどんどんめざましく変わって、無限の可能性が見えてくる」

佳織「そこが、麻雀の楽しさ」

京太郎「それを佳織さんにも知って欲しかったんです!」

佳織「……うん! よーく分かったよ!」パァァ


【現在 試合会場】


佳織「(今はもう、ただの初心者じゃない!!)」カッ

未春「リーチ!」タンッ

佳織「ロン」

未春「えっ!?」

まこ「なっ!?」

佳織「七対子、ドラ3。満貫です」

未春「くっ!?」

佳織「(見ててくれた、京太郎君。君が最初に教えてくれた手……和了れたよ)」


実況「ここで四位の鶴賀! 意地をみせて1位の風越から直撃ぃー!!」




【東二局】

未春「(やられた。事前の情報から初心者だと思って舐めていた!)」

まこ「(動作は拙いが、打ち筋は堅実。ありゃ相当打っちょる)」チラリ

智紀「……」タンッ

佳織「みっつずつ。みっつずつ……!」

まこ「(不気味じゃな)」タンッ

佳織「……あっ」

智紀「え?」

佳織「……ふふっ。リーチ」

未春「(手が早い。安目かな?)」

まこ「(じゃが、捨て牌が意味不明過ぎる! 何をしたいんじゃコイツは!?)」ワナワナ

佳織「……来るっ」ゴッ

未春「なっ!?」

佳織「ツモです」

智紀「!」

佳織「裏は……見なくて結構です」

まこ「は?」

未春「なん……」



佳織「四暗刻ですから」バーン





【東三局】

実況「なんという事でしょうか!! ここにきて鶴賀が猛追!! トップの風越に追いつきつつあります!」


未春「(最も出やすい役満とはいえ、こうも容易く!?)」

まこ「(なんという事じゃ。親っかぶりでマイナス16000)」

智紀「(清澄が落ちたけど、風越との点差はまだ……)」

まこ「(最悪の立ち上がりじゃ!!)」

佳織「……負けませんよ」ボソッ

まこ「!!」

佳織「私だって、京太郎君の事が……好きだから」ボソボソ

まこ「……わしは」

未春「……」

まこ「(なぁ、京太郎。わしは……どうすれば良かったんじゃ?)」ギュッ



【回想 清澄】

まこ「やれやれ、すっかり遅れてしまったのぅ」

 ガチャッ

まこ「みんな、待たせ……」

京太郎「あ、染谷先輩」ビショヌレ

まこ「!? なんじゃ京太郎、その姿は!」

京太郎「……えっと」

久「須賀君ったら、お茶を淹れようとして転んじゃったのよねぇ」

まこ「は?」

京太郎「……」

まこ「それで、紅茶まみれになっちょるんか?」

京太郎「はい。そうです」

咲「ふふっ」クスクス

和「須賀君はドジですね」

優希「……」ズキンッ

まこ「……まさか」

 脳裏にはよぎった
 じゃが、わしは怖かったのかもしれん

 その事実を糾弾すれば、この部は終わってしまう

 そうなったら、わしはもう、京太郎の傍にはおれん

まこ「タオルと着替え、用意するけぇ」

京太郎「すみません……」ジワッ

まこ「……っ!!」ギリッ

 そんな決断が結局、わしから京太郎を奪い去る事になるとも知らずに


【現在 試合会場】

まこ「(償い、なんて出来るはずもない)」

智紀「リーチ!」

まこ「(じゃが、京太郎。わしは……お前の最後の思いを、無駄にはせん)」

 あれだけの仕打ち
 公にすれば、うちらの麻雀部は出場停止になっちょったじゃろう

 それをせずに、自分一人だけ出て行ったお前の優しさ……

まこ「(心意気を、汲まずに終わるわけにはいかないんじゃ!)」タンッ

未春「(そんな危険牌を!?)」

智紀「……」スルー

まこ「……」ニッ

智紀「えっ?」

まこ「ロン。8000じゃ」


実況「最下位に落ちた清澄、二位の龍門渕に直撃を当てました!!」



【東四局】

佳織「(京太郎君に、成長した姿を見せたい!)」

まこ「(京太郎の為にも、無様な姿は見せられん)」

未春「……(そっか。この二人は二人なりに、ちゃんと向かい合っていたんだ)」

智紀「……(なんでこんな事に)」ショボーン

未春「(侮っていたのは、麻雀の腕だけじゃないなぁ)」ジワッ

まこ「リーチ!」

未春「(認めよう。この人達も、京太郎君を愛する人達なんだって)」ゴシゴシ

智紀「……」ベタオリ

未春「(……ふぅ。京太郎君に関する勝負は、また今度)」スッ

 タンッ

未春「リーチ!!(今はみんなの想いを背負って、リードを守る!!)」

実況「おーっと! ここで風越が追っかけリーチ!」

まこ「!」

佳織「……」タンッ

智紀「っ」プルプル 

 タンッ

未春「ロン! 3900!」



【風越 控え室】

京太郎「接戦ですね」

美穂子「ええ。あの鶴賀の子、強いわ」

華菜「清澄も厄介なんだし!」

星夏「でも、うちのリードはまだあります!」

純代「ここにきて龍門渕が最下位になるなんて……」

美穂子「いえ。油断しては駄目よ。龍門渕には、あの天江衣がいるんだから」

華菜「っ!」ビクビク

京太郎「佳織さん、染谷先輩……」


【試合会場】

実況「次鋒戦終了!! なんと、なんという結果でしょうか!!」

まこ「……くっ」

佳織「や、やった!!」

未春「やりますね。ふたりとも」

智紀「」

実況「リードを守った風越! しかし、下位の順位は総入れ替え!!!!」


《次鋒戦 RESULT》

1位 風越

2位 鶴賀

3位 清澄

4位 龍門渕


実況「四位の鶴賀が二位の龍門渕を下し、急浮上!! 二位に躍り出ました!!!」







眼鏡の子かわいそう()

>>399
黒髪のほうは自業自得・インガオホー


【龍門渕 控え室】


透華「とーもーきーっ!!!」ゴゴゴゴゴゴ

智紀「」

透華「なんて使えない子なのかしら!!!!!」ダンダン

一「あ、あはは……相性の悪い相手……だったかなぁ?」

透華「相性とか! そんな問題ではありませんの!!」

純「まぁ、オレが言えた義理じゃねぇけど……最下位はなぁ」

智紀「」

一「ま、大丈夫! ボクがなんとかするから安心してよ!」ニッ

透華「……大した自信のようですけど。ここから私達二人だけで1位をまくるのは」

純「やっぱ、アイツが必要だよなぁ」


【会場 廊下】


衣「におうね……この会場」

靖子「! (遅い登場だな)」

衣「美味そうなにおいがする……」ゴゴゴゴゴ





【鶴賀 控え室】

智美「佳織! 大活躍だったなー!」ワハハハ

ゆみ「まさか龍門渕をまくるとは!」

桃子「優勝が見えてきたっす!」

睦月「でも、いつの間にあんな腕を……」

佳織「……京太郎君」

ゆみ「!」

智美「え?」

佳織「京太郎君にね。教えて貰ったの」

睦月「なっ!?」

智美「……どういう、事なんだー? アイツは、スパイで」

佳織「本当に、そう思うの? 本人が、そう認めた?」 

桃子「……」

睦月「そ、そう言われてみれば……」

ゆみ「一方的に、責め立てていたな」

佳織「私は、今でも信じてるよ。京太郎君が、私達を仲間と見てくれていたって」

智美「……」

佳織「誰が、彼を追い詰めたんだろうね?」チラッ

桃子「うっ」

ゆみ「……まさか、お前?」

桃子「ち、違うっすよ! 私は、本当に……!」

ゆみ「……」

桃子「(アイツのせいで、先輩の好感度がダウンっす)」ギリッ



【風越 控え室】

京太郎「未春さん! お疲れ様でした!!」

未春「あははは。少し点差を詰められちゃった」

美穂子「いいえ。一位を守れただけで十分よ」

星夏「そうですよ! 後は任せてください!」

純代「二人が築いたリードを、私達で守る」

未春「……うん。任せた」

華菜「……あたしも早く褒められたいっ!」ウズウズ

美穂子「大丈夫。すぐに出番はくるわ」

華菜「にゃー! やってやるしー! 天江衣ぶっ飛ばしてやるんだしー!!」

京太郎「文堂、頑張れよ」

星夏「……」ドキドキ

京太郎「緊張、してるのか?」

星夏「う、うん。この勢いを私が止めてしまうんじゃないかって……」

京太郎「あー。というか、清澄の部長はちょっと手ごわいから、気をつけろよ」

星夏「!(そうだ、清澄の部長は……須賀君を虐めていた、主犯)」カッ

京太郎「! 開眼した!?」

星夏「なんだか変な打ち方をするみたいですけど、私! 負けません!」

美穂子「変な打ち方……? ねぇ、清澄の牌譜をもう一度みせてもらえる?」

華菜「え? あ、はい」

美穂子「清澄の部長……竹井、久。この打ち筋……あっ!」ピコーン

京太郎「?」

美穂子「そう……だったのね」

純代「キャプテン?」


美穂子「対策、立てないとね」フフフ



 途中で書き溜めが尽きるという罠
 というわけで一時休憩し、その後に中堅戦をやるよー

 ここまできたら今日中に大将戦までもつれ込みたい所存ー

 というか、対局描写とか流れとかこんなんでいいすか?
 テンポ悪いと思ったら、容赦なく指摘してクレメンス

問題無しです。要所要所を上手く押さえてあり、心理描写もしっかり挟んであって面白いですよ


 そろそろ再開
 順位の法則に気付いておる方はおるかのぅ

 あ、中堅は軒並み低いので京太郎との回想とか少ないですがご容赦を



【試合会場 中堅戦】


久「さーて、ダメな後輩の分を取り返しますかぁ」ノビー

星夏「……ダメな後輩?」

久「あっ、ごめんなさい。こっちの話よ」

一「……ボクはダメな仲間の分、かなぁ」

智美「ワハハ。こっちは優秀な味方のお陰で勢いが付いてきたなー」

星夏「……どうして、そんな事を言うんですか?」

久「ん?」

星夏「一年の片岡さんも、二年の染谷さんも、頑張っていたじゃないですか」

久「まぁ、そうね。でも、結果が付いてこないんじゃ意味ないでしょう?」

星夏「!」

久「最後のチャンスですもの。鬼にならなきゃ、勝ち進めるものも勝ち進めないわ」

一「(ま、龍門渕がいる限り無理だけどね)」

星夏「そう、ですか」

久「さぁ、もうすぐ試合開始よ。お手柔らかにね」

美穂子「(この人が、三年前のインターミドルでキャプテンを苦しめた人……)」

 どんな事情があって、三年前に辞退したのかは知らない
 苗字が変わっている理由も、私には興味が無い

 ただ、一つ言える事は

星夏「(須賀君を泣かせた人を! 私は絶対に許しておけない!!)」


スタッフ「それでは、中堅戦を開始致します!!!」


【東一局】

久「(さーて、微妙な手が来たわね)」

星夏「……」チャッ

久「(ま、細かい事は考えても仕方ない。自分のやり方で、自分らしくやるだけよ)」

星夏「(この人の特徴は、自ら悪い待ちにする打ち筋)」

一「うーん」

智美「……」タンッ

久「(来たわね)」チャッ

 タンッ

久「リーチ!!」


実況「! 清澄高校竹井久! 中堅戦最初の先制リーチです!!」


久「(5門張を切っての一萬単騎待ち。これに賭ける!)」

一「(清澄のコイツは、どんな打ち筋を……)」スッ

 タンッ

智美「よし、とおらばリー……」

久「とおらないな」ニヤリ

 タンッ

久「ロン。リーチ一発ドラ4。12000」

智美「」

星夏「(やっぱり! その手で単騎待ちにするなんて!)」

一「(なんだコイツ……バカなのか?)」

星夏「(法則さえ分かれば、対策の取れない相手じゃない)」



【東二局】

久「(これでなんとか鶴賀に追いついた)」

智美「(佳織の作ってくれたリードが)」グヌヌ

一「(どうにかして和了らないと、透華に怒られる)」

星夏「(清澄の部長は手ごわい。無理に焦る必要は無い)」

 私の仕事は次に繋げる事
 自分一人でリードを広げられると思うほど、うぬぼれてなんかいない

星夏「(キャプテンに支えられて、手に入れたレギュラーの座)」

 他の先輩方を差し置いて出場する以上、無様な姿は見せられない

星夏「(聴牌した。でも、この赤ウーは切れない)」

 焦る必要は無い
 今、もっともやってはいけない事は直撃を受ける事

星夏「(ここは降りる!!)」ベタオリ

久「!(ベタオリ……)」

一「(和了れない)」

智美「(流れがよくないな……)」


実況「おっと、ここにきて初の流局です!」


星夏「(よし、まずは凌いだ)」

久「(私の親が……!)」ワナワナ

一「(流れが来ないなー)」

智美「(なんとか清澄から点を取り戻さないと!)」

好感度順?


【風越 控え室】

美穂子「ふぅ……」

純代「よし、凌いだ!」

未春「危なかったー」アセアセ

美穂子「事前に立てた作戦が上手く行っているようね」

京太郎「はい。無理せずコツコツ作戦!」

貴子「とはいえ、天江衣までに点棒を稼がないとキツイぞ」

華菜「……大丈夫! この華菜ちゃんが天江衣なんか……」ブルブル

京太郎「池田先輩……」

華菜「大丈夫、絶対……」


【東三局 会場】

一「(最下位か。それでも、うちの優勝は揺るがないよ。だって、衣がいるんだから)」

星夏「(点棒は譲らない。一位だけは死守してみせる)」

久「(全員守りに走ったわね。ここは無謀に攻めると、こちらも危ない)」

一「(清澄もオリ始めた。ここで勝負……!)」

智美「(胃が痛い……)」タンッ

久「ロン」

智美「!?」

久「5800よ」バララララ

智美「ぐぁっ……」

久「よーし。これでなんとか風越に追いつけそうね」

星夏「(リードがあるとはいえ、清澄をどうにかしないと追いつかれる)」ゾゾゾ

久「さぁ……大将首、頂くわよ」



 



【前半戦終了 試合会場】


実況「なんという番狂わせでしょうか! あの龍門渕高校が手も足も出ません!」

風越 1位

清澄 2位

鶴賀 3位

龍門渕 4位


実況「清澄と風越の点差も徐々に詰められつつあります! 果たして、後半戦はどうなるのでしょうか!」



【清澄 控え室】

和「エトペンのぬいぐるいが……」

まこ「失くしたんか?」

和「いいえ……」

エトペン「」バラバラ

まこ「なっ!?」

優希「じぇぇええ!? 大変な事になったじぇ!?」

和「私、どうしたら……」

まこ「……あー。京太郎がおったらのぅ」

和「は?」

優希「京太郎? なんで?」

まこ「ん? ああ、そっか。お前達は知らんかったのぅ」

優希「???」

まこ「昔、部長がその人形を踏んで破いた事があって……」

和「えっ!?」

まこ「その後、京太郎が治してくれたんじゃ。久を庇って……」


和「そういえば、昔……」


【回想 清澄】

久「じゃ、そういう事だからよろしく!」

京太郎「え? そんな事を言われても……」

まこ「どうしたもんかのぅ」

京太郎「とりあえず、治してみます」チクチク

まこ「裁縫セットを持ち歩いておるんか?」

京太郎「咲の奴、よく転んでスカート破ったりしますからね」

まこ「苦労しとるのぅ」

京太郎「ええ。でも、アイツを見てるとどうも放っておけなくて」

まこ「……」

京太郎「幼馴染、なんて言ったら嫌がるかなぁ……アイツ」チクチク

エトペン「」ツヤーン

京太郎「よし。じゃあ、これを和に渡してきます」

まこ「よう、ここまで綺麗に直せたのぅ」

京太郎「和の奴、怒らなければいいけど」スタスタ


 ガチャッ


和「あっ」

京太郎「お、和! ちょうどいいところに……」

和「どうして須賀君がエトペンを持っているんですか!?」バッ

京太郎「え? ああ、ごめん、実は……」

和「すっごく探したんですよ! それに……あっ、ここほつれているじゃないですか!!」

京太郎「いやな、それは……」

和「ひどいです! 人のものを勝手に取って、こんな……」ジワッ

まこ「和! それは……」

京太郎「……ごめん」

和「最低です! もう、須賀君なんて知りません!」タタタタッ

京太郎「……」

まこ「京太郎、なんで真実を話さなかったんじゃ?」

京太郎「まぁ、俺が嫌われる事で、部長と和が上手くいくならいいかなーって」

まこ「……呆れた奴じゃな」ハァ



【現在 清澄 控え室】


和「嘘、ですよね……?」

まこ「こんな嘘を吐いてどうなるんじゃ?」

和「……」

まこ「アイツがやさしい男なのは、近くにいたわしらがよく知っとるじゃろ?」

優希「うん。京太郎の奴、いつも……タコスを買ってきてくれて」

和「で、でも! 彼はいつも、私達の事をいやらしい目で!」

まこ「それだけお前達が魅力的という事じゃけぇ。男なら、無理の無い話じゃ」

和「……」

まこ「それに、アイツはこう言っちょったぞ」


~~京太郎「俺、みんなの対局を見るのが好きなんです! 俺もあんな風になりたいって、憧れちゃって!!」~~~

和「あ……」

まこ「視線の意味。よーく考えるんじゃな」

優希「……」


【中堅戦 後半南四局】

久「(なんとか稼いできたけど、ここにきてみんな現物ばっかり)」

一「(ダメだ。なんでさっきから裏目ばっかり)」イライラ

智美「(どんどん点棒が減っていく。このままじゃまずいなー)」ワハハ

久「(しょうがない。ここらで脅しを入れておこうかな?)」

 タンッ

久「リーチ!!」

智美「うっ(ここはイーシャンテンだし、降りるかなー)」スッ

一「(ボクの親リーが怖くないほどの打点と待ちなのか?)」

星夏「(この人が先制リーチをかけてきたらもう……スジとか字牌とか関係なくなる)」

久「(このリーチは和了るためのものではない。前半に見せた和了の幻を利用した威嚇)」ニヤリ

星夏「……(ここまではずっと、降りてきた。負けたくないから、みんなに迷惑を掛けたくないから)」

 でも、それでいいのかな?

久「(悩みなさい。そして、清澄に対する未知への恐怖を伝染させていきなさい!)」

 この人を相手に、ずっと逃げっぱなしで
 私は本当に……

星夏「(須賀君……)」



【回想 風越】

星夏「よしっ!」

貴子「問題無いな文堂。お前がレギュラーだ」

星夏「やった!!」

女子A「負けちゃったね→」

女子M「負けちゃったYO→」

女子M「ちぇっ! ボクだって出場したかったのになぁ」

京太郎「文堂、おめでとう!」

星夏「うん。頑張った甲斐があったよ」

美穂子「みんな惜しかったわね。でも、後は私達に任せて」

女子一同「はいっ!」

星夏「……」スタスタ

京太郎「?」






星夏「はぁ……」

京太郎「どうしたんだ?」ピトッ つ缶ジュース

星夏「わっ!?」ヒャー

京太郎「あはは。ほら、ジュース」

星夏「あ、ありがとう……」ドキドキ

京太郎「隣、座っていいか?」

星夏「う、うん。でも、いいの?」

京太郎「何が?」

星夏「ほら、私なんかよりみんなと話していた方が……」

京太郎「何で?」

星夏「なんでって、私と話していてもつまらないんじゃないかなって?」

京太郎「いいや。楽しいよ」

星夏「!!」

京太郎「同じ一年だし。文堂は強いし……それに」

星夏「それに?」

京太郎「目標、だからさ」

星夏「えっ?」ドキン


京太郎「一年なのに、頑張っていてさ。カッコイイよ」

星夏「そんな事は……」

京太郎「でもな。言っておくけど、俺も負けないぜ」

星夏「須賀君……」

京太郎「すぐに追いついて、俺もみんなに認められてやる。だから、それまではお前も……」


【現在 試合会場】


 俺の憧れる目標でいてくれよ……かぁ

星夏「……ふふっ」

久「?」

星夏「(そうだよね。須賀君が見ている前で、格好悪いところなんてみせられない)」キリッ

久「(何よ、一丁前に睨んできて)」イラッ

星夏「(清澄の部長。アナタは確かに強いです。きっと、他の部員もそうなんでしょうね)」

 でも、それならどうして……須賀君にあんな酷い事をしたんですか?
 アナタの練習に掛ける時間を、アナタの中にある愛情や優しさを……

 ほんのひと握りでも、彼に分けてあげなかったんですか!!!

星夏「とおらばリーチ!!!!」ダァンッ!!

久「!!!」

智美「なっ!?」

一「(ここでそんな牌を!? 通ったら……!!)」

久「……」ギリッ

星夏「(通った!!)」

久「……」タンッ

星夏「……ロン」

 バラッ

星夏「8000です」

久「うぐっ!?」

実況「おーっと! オーラスにて、風越が遂に和了ました! それも直撃相手は二位の清澄ぃ!!」

久「……やってくれたわね」

星夏「ええ」

久「!?」

星夏「一度、ぶん殴っておきたかったんですよ」ニッコリ

久「(コイツ――!!!!)」



実況「前半戦と比べ、点棒は大きく動きましたが順位に変動は無し!」

星夏「失礼します」

久「風越ぃ……!!」ギリッ

智美「ワハハ……」マッシロ

一「嘘だ、こんなの……どうして」ワナワナ


実況「残るは副将戦と大将戦! 一体優勝はどの学校となるのか!!」


星夏「(よし! やった!)」ガッツポ


【中堅戦 RESULT】

1位 風越

2位 清澄

3位 鶴賀

4位 龍門渕


【龍門渕 控え室】

透華「」

一「ごめんなさい! ごめんなさい!!」

純「知ってた」

智紀「」

透華「あぁ、京太郎……かくなる上は、この私だけで決着を!」

衣「……」

一「もう、透華と衣に頼るしかないよ」

智紀「頑張って」

透華「ええ。バッチリ決めて、目立ってやりますわ!!」バーン


【鶴賀 控え室】

智美「ごめんなー」

睦月「いえ、まだまだこれからですよ」

桃子「そうっすよ! 後は全部私と先輩に……」

ゆみ「……」ジトー

桃子「うっ!?」

佳織「京太郎君。今は風越の人達と喜び合ってるのかなぁ」


【清澄 控え室】

久「……」イライライラ

まこ「重症じゃな」

優希「怖いじぇ」

和「……」

まこ「和、さっきの話じゃが……」

和「過ぎた事ですから」

まこ「そうか」

和「はい。では、行ってきます」スタスタ


【風越 控え室】

星夏「ただいま戻りました!!」

華菜「文堂ー!! めっちゃ格好良かったしぃー!!」

美穂子「オーラスのあれ、痺れたわ」

純代「感動した」パチパチ

未春「ちぇ、見せ場があっていいなー」

星夏「あはは……」

京太郎「お疲れ様」スッ

星夏「あっ」

京太郎「ハイタッチ。いいだろ?」

星夏「……うん」 スッ


 パァンッ!!


京太郎・星夏「いぇいっ!!」

貴子「(よし。残るは二つ……頑張れ、お前達)」


【試合会場】


実況「県予選決勝副将戦! インターハイへのチケットを手にするのは果たしてどの学校になるのでしょうか!」


 ガヤガヤガヤガヤ ザワザワザワ


実況「今、日本一強い1年生かもしれません清澄高校一年原村和!!」

和「……」

実況「そして、去年の全国大会でも驚異の和了率を見せた県屈指のデジタル系、龍門渕高校二年、龍門渕透華!!」

透華「……」

実況「この二人がやはり、副将戦では鍵となるのでしょうか!?」

桃子「……」

純代「……」

透華「(昔の私なら、原村和にこだわっていたかもしれませんわね)」スタスタ

純代「(龍門渕さんは確か、須賀君の味方だった人……)」

透華「(今の私の眼中には、京太郎しかいないんですのよ!!)」メラメラ

桃子「(須賀京太郎。あんな男のせいで、うちの部は滅茶苦茶っすよ)」


スタッフ「それでは、対局を開始致します!」



【副将前半戦 東一局】

和「……」

透華「(原村和。そのふざけた胸の脂肪はともかく、あなたのプライドくらいはヘコませてさしあげますわ)」

純代「……(デジタル打ちの原村和と龍門渕透華。手ごわい相手)」スッ

 タンッ

純代「リーチ!!」

和「!」スッ

透華「……」

実況「おーっと! トップの風越が親リー! これは他家は降りざるをえないか!?」

透華「ぬるい、ですわね」

和「……?」スッ

 タンッ

透華「ロン」

和「!」

透華「12000」バラララッ

純代「なっ!?」

実況「は、早いっ! これは、風越のリーチを掻い潜っての龍門渕の和了です!!」

透華「デジタル打ちは大いに結構。ですが……」

              /ヽ/  //            //|      |
_  __,.. --‐ー--==ュ/ / `//、           //|       |
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   / i                        弋,;,ン ノ / |       |
  /   i                           / |  |        |
_ノ    ゙、                   、      / | |        |
       丶、       、           `     /i  |  | /      |
       \`ー 、    `ー- 、            //  |  |/|      |
          \`          ̄     , ' /   |   /     |
\             \           _, - '´l  i   |   |       |
  \             ト、      _,   ´l    |  |  |  |     |
 / \           ! ` 、_ , '´     ゙、  |  |    |   |      |
/     \       /  /   ハ      ゙、 ゙、 ゙、   |  |    /

透華「京太郎へのラブパワーを前に、データは通用しないんですのよ!!」バーン

純代「」

和「」

実況「え? 京太郎への、ラブパワー……? あ、いえ、失礼致しました」

靖子「カツ丼うめぇ」



【風越 控え室】

京太郎「……//」アチャー

未春「ふーん」

美穂子「あらあら」

華菜「へぇ」

星夏「そうなんですねぇ」

京太郎「(透華さん……)」



【副将前半戦 東二局】

純代「(次は原村和の親)」

透華「(あら。いい感じのリャンシャンテンですわ)」チャッチャッ

和「……(先程の龍門渕さんの和了、少し違和感があったような)」ウーン

純代「……」タンッ

和「! ポン」チャッ

 発発発 

実況「おおっと! ここで特急券だー!!」

透華「(フンッですわ! たかが役牌一つ鳴かれただけですわ!)」

和「チー」チャッ

透華「(2福露!? とはいえこちらもイーシャンテン)」ゴゴゴゴゴ

純代「!」ゾワ

透華「(京太郎……私に、愛の力を!)」


                           ,ィ 、
                       /  、ヽ
                        ,′  ハ ',
                     l    i  i l
                        |   |  l !     ウニョウニョ
                      l    ', .〃
                        _    ',′
                   . -‐<     \ >‐-、
               /       \    /    \
               /        \ / ,.へ      \ 


透華「(いらっしゃいまし!!)」クワッ


                       , ⌒ヽ  -… 、
                    /     `´, - 、ヽ
                     ,′   rv'     i .i
                       |     {    /. /
                      l     .i   /イ    
                  ‘,    .',./´           キュピィーン
                   ヽ     ',__
                   . -‐<     \ >‐-、
               /       \    /    \
               /        \ / ,.へ      \

透華「!!」カッ

                     〉〉|.|         ヾ\人 ,、

          _     i、 ⌒ 、<<ノノ         ヾ    |/. |  / /
        /     ヾ\l | / 〕|//         \        '//
       /      ヾ    -‐'/         三    /ソ   ー___
      / _人,_, -‐' ̄   _, -‐'            彡,,  / /   ミ ̄ ̄Z_
___, -// ̄ ̄  , -‐―'〉/              / r / |_   \    ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ || /   〈 ̄    //__             //  ┴、
     |/   /〉〉      ̄ ̄//゙             |     /
     |  / 〈〈       _〉〉              |    /
    .| |  〉〉     // ̄       .i' ̄ ̄ ̄`ー-―ー┼、_

     |  | <<__    //  __, -‐ ‐-、_ `     /  〇 /    ̄`ー、
      \ \ ̄`へl | l// /     / ̄`!    ,〈' ̄ ̄ /        ノ__
       \  ̄    ー'  ィ  ̄, イ   イ!〈_  /_/   !   _/ ̄ ̄ ̄
          ̄二=‐'  , イ/////   /::::<== |r'     /__/ ̄
../ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄____, -‐( |// 〈   |::::::::::>/|/     /|「 ̄ ̄

  / ̄ ̄ ̄/   __, -z二//.| |:.....\  |::::::〈/ |      /  〕|_/ ̄ ̄ ̄ ̄
./  / ̄ ̄ _ // √`ーヘ:::::::::::::\|:/ ./      |_/_, -――――- 、_
  /   //   .イ        ̄ ̄`ー≪_几      /______
. /   / /  / ,|  _ ___   _, -'  |     /          \,
/   / / /|  /|   _`ー 、__  __\   /ー―---、__

|   .|// / / /|      |     `ー--、___/_ \__ー-、  \
|    \|__/// |     /      \   .\  .\\`ー、_\ \
>、_  \/ /   |     | |      |\┐ \/ ̄√`--、_
/  人   \|   |   /  |    ,イ   /  _r'//  ー--、i |
 /  )    )   | /    |  / |  ∠| 」(人 <ーァ-、_!ノ
(  /   /    |/     |/|_  \\| 〉/  \ノ
 \|   /     /|      (  ノ ,  \./


透華「リーチですわッ!!」タンッ

和「!」

実況「龍門渕高校! 先制リーチだーッ!!!」

和「……」ベタオリ

純代「(攻めるチャンスが来ない)」ベタオリ

解説「おおっと、このまま全員がベタオリで流局となってしまうのかー!?」

和「……」

透華「はぁ……」

 なんなんですの? これがのどっち?
 これが全力だというんですの? だとしたらアナタは……

透華「ロン」

和「えっ?」

透華「5800ですわ!」バララッ

純代「(ま、また龍門渕に!?)」

透華「さぁ、止まりませんわよ!」ニヤリ





和「……」

透華「(私は気が短い。早く全力にならなければ、潰すだけでしてよ)」ギラリ

和「(リズムが狂っている。これは、やはり……先程の話が)」ズキズキ

純代「(清澄が下がって龍門渕が追い上げてきている。このままじゃ……)」

和「(いえ、彼の話はまた後です。今はこの対局に集中を!)」

透華「(このまま押し切ってやりましてよ!)」


実況「先程の龍門渕選手の連続和了で、全員に緊張が高まっています」


純代「(リードを守らなきゃ)」

透華「(どいつもこいつも、ビビリすぎですわ!)」イライラ

和「……」タンッ


実況「流局に次ぐ、流局! 状況は動かぬまま、オーラスを迎えます」


透華「(こうなったら、最後にドデカイ一発を――)」

??「リーチ」ボソッ

透華「あ、それロンですわ」バラッ

??「えっ!?」

透華「16000」

??「えっ? えっ?」

透華「さっきからこそこそと鬱陶しかったですけれど、ようやく動いてくれましたわね」

和「……(稼げませんでした)」

透華「さぁ、前半戦は終了でしてよ」

??「……えっ?」

純代「(こんな人いたっけ……?)」



【試合会場前】

ゆみ「モモ」

桃子「先輩……」ワナワナ

ゆみ「消えられなかったようだな」

桃子「流石は決勝戦っすね」ブルブル

ゆみ「いけそうか?」

桃子「……厳しいっすね。でも、私を拾ってくれた先輩への恩返しは……」

ゆみ「モモ。その気持ちは嬉しいが……一つ、訊きたい」

桃子「?」

ゆみ「どうして、あんな嘘を吐いた?」

桃子「!?」ビクッ

ゆみ「須賀が嫌われるように、みんなに嘘を吐いただろう?」

桃子「それは……」

ゆみ「お前は、私に感謝していると言うが……それはどうしてだ?」

桃子「そ、それは! 誰にも相手されなかった私を、必要だって……!」

ゆみ「そうだな。だが、だからこそお前に失望している」

桃子「っ!?」

ゆみ「須賀もきっと、お前と同じだったんじゃないか?」

桃子「……え?」

ゆみ「自分の居場所が欲しくて、誰かに必要とされたくて……色んな場所を渡り歩いた」

桃子「あっ」

ゆみ「ある意味、お前と似たもの同士だったのかもしれん」

桃子「そ、そんな……! わ、私はそんな……つもり、じゃ」

ゆみ「言いたかった事はそれだけだ。じゃあ、頑張ってくれ」スタスタ

桃子「……」


【副将後半戦 東一局】

桃子「(先輩……いや、今は消える事に集中するっす)」

和「……」タンッ

透華「(鬱陶しいのがいますけれど、あくまで清澄を集中砲火でしてよ!)」

純代「(動けない。やっぱりレベルが違う)」ギリッ

桃子「(なんとか、消えなくちゃ……)」ブルブル

 タンッ

桃子「リーチ」

透華「ロン」

桃子「っ!!」ビクッ

透華「3900」

桃子「(どうして……!?)」

透華「アナタからの直撃はいらないのに、面倒ですわね」ハァ

和「(どうにかして……和了を)」

純代「(下位で争ってくれるのは嬉しいけど、これ以上龍門渕に点を与えるのはまずい!)」

桃子「(清澄のおっぱいさんと龍門渕のアンテナさんにステルスは通用しない)」

透華「さぁ、次ですわ!」

桃子「(ここからはガチ麻雀で行くしかないっす)」

純代「(……どうすればいいかな、須賀君)」


 ごめん、怜ちゃんとトイレに行くんでちょっと離席します
 あと少しで副将戦終わりなんですが、ちくしょー腹が痛い


【風越 回想】

純代「須賀君。ごめんね、買い出しに付き合わせて」テクテク

京太郎「いえいえ、いいんですよこれくらい」テクテク

純代「(他の部員とのじゃんけんで手に入れたこの権利! 無駄にしない)」

モブA「あ、深堀さんじゃーん」

純代「あ、え?」

モブB「なになに、男子とデートとか?」

純代「なっ」カァッ

モブC「うっそー。ありえないっしょー」

京太郎「……深堀さん。この人達は?」

純代「あ、うん。去年まで、同じクラスだった人達」

モブB「というかこの子、ちょーよくない?」

モブA「ねぇねぇ、こんなのより私達と遊ぼうよ」

京太郎「!」

純代「あっ……」

モブC「うちらの方が可愛いでしょ? ねぇねぇー」

京太郎「……ぷっ! あははははっ!」

純代「す、須賀君?」

モブA「?」

京太郎「ああ、すみません。面白い事を言うもんだから」

モブA「は?」

モブB「どういう意味?」

京太郎「だって、どう考えたって――」

                     ____
               ,. ´ __    `¨¨ヽ

            ,   ̄`  /  ヽ       `ヽ
           /  _     ,:   ∨   、    :.
          / /,´      /    |    ヽ     .
       / //'  ' /  ' /   l| | :  :  ∨   :
       l// / , / ' l| | |     | | |  |   |   |
     _/ ィ / { l |__|_{ |∧   }/ ' / l  |   ∧
      ̄  {〃  Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧}
          / ,  从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | '
           / イ从 l ム        Vり ム'  ノ/}'
         ´    \∧  '        ,r ' /
               、  v   ァ    / 从/
                     \ `こ     イ  _|、
                  ` r  ´   //∧
                     /|     /////∧
                「  |   //////////> 、
              , </∧ /   {///////////////> 、
            , </////// ∨__∨//////////////////>、

京太郎「深堀先輩の方が可愛いっすから」ニッ

モブABC「はぁっ!?」

京太郎「じゃあ、俺達はデートを続けますんで」ギュッ

深堀「あっ……//」ドキッ


純代「す、須賀君! どうしてあんな事を?」

京太郎「いやー、なんかああいう人たちってムカつくので」

純代「そっか……」

京太郎「あ、でも。あれは嘘じゃないっすよ」

純代「え?」

京太郎「深堀先輩が可愛いって事。俺、ちゃんと知ってますから」

純代「」ボムッ

京太郎「さ、買い出しを続けましょう!」

純代「」コクコクコク


【現在 試合会場】

純代「(須賀君は嘘なんて吐く人じゃない。だから、アレはきっと本音だと思う)」

 おかしいよね。私なんかにあそこまで言ってくれるなんて
 でも、そんな須賀君だからこそ私は――

和「……」タンッ

桃子「……」タンッ

透華「(この勢いで一位までもいただきましてよ!!)」タンッ

純代「ツモ」

透華「んなっ!?」

純代「2000・3900です!」

実況「風越、またしてもオーラスで初和了だー! これで二位以下を再び引き離すー!!」

純代「……っし!」

実況「そしてこれで、激闘の副将戦が終了! その結果は――!!」


《副将戦 RESULT》

1位 風越

2位 龍門渕

3位 清澄

4位 鶴賀 

実況「風越は以前リードを守り首位! そして、なんと最下位の龍門渕が二位にまで浮上!!」

透華「ちぃっ! 追いつけませんでしたわ!!」

純代「わ、私達も!!」

透華「?」

純代「須賀君へのラブパワーで、戦っていますから!」

透華「!!!」

和「っ」ズキィン

桃子「」

透華「そう、ですの。ですが、大将戦ではそう上手くいかないんでしてよ」

純代「……風越は負けません」


 バチバチバチバチバチバチ


和「須賀君……」


実況「それは、いよいよ運命の大将戦」

 ゴゴゴゴゴゴゴ

実況「鶴賀学園からは加治木ゆみ! 清澄高校から宮永咲!」

ゆみ「……さて、どこまでやれるかな」

咲「……」

実況「去年に続き、大将を務める風越高校の池田華菜!」

華菜「……負けないんだし」

実況「そして、その池田選手の因縁の相手とも呼べる選手――」

                             //////\/ハ
                              ///,/    \!
                 ,....-―-.、     ////

               , イ////////\   ////
            , イ/////,/ ^ーァ/ヽ≠//,.く
          ///////,/   ,ィ///////////\

         ////> '´    ///////////////,ハ
       /> '´          〃////////////////!
      ,..'/            从////////,γ⌒ヽ//,|
     /'                `i///////,乂__.ノ//,ハ
                    /////////////////ヽ

                   ////////////////////\
                  ///////////////////////,\
               , イ///////////////////////////ヽ
           ,.....イ/////////////////////////////////\
        ,...イ´///////////////////////////////////////>.、

      ,..イ///////////////////////////////////////////////,>.、
    .//>ァ//////////////////////////////////////////////////>、
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//   ///〃////////////////////////////////////////////////ハ ヾ///} Y//ハ
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衣「……」

実況「前年度MVP!インターハイ最多得点記録保持者! 天江衣選手!!!!」



【清澄控え室】

久「残念だったわね」

まこ「相手が悪かったのぅ」

和「すみません」

優希「のどちゃんがあんなに苦戦するの、初めて見たじぇ」

和「……龍門渕と風越の選手が、言っていました」

まこ「?」

和「須賀君に対する、その、ラブパワーで戦っているって」

久「ああ、そうみたいね」

和「私達に足りなかったものって……そういうところ、だったのかのしれませんね」ボソリ

まこ「和……」

久「なんだっていいわ。もう、最後はあの子に頼るしかないんだから」

優希「咲ちゃん……最近、様子がおかしかったじょ」

久「そうね、あの子は今、怪物になろうとしている」

まこ「感情を捨てて、麻雀のみに生きる修羅……か」

和「……宮永さん」




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         .|  |:/:.:/:∧:.::::.:.:. Ⅳ::::::|':::::::::::::::::::::::::: -‐--- '´           '::::/i/
             .|:/:.:/:/i:.:\:::.:.:.|:iム:::::::::::::::::::::::::/      、          イ:::/|
             .|:.:./:/ .|:.:.:.:.\:.从_ムー---‐ ´                 .イ '!:/
             .|:/:./ .|:.:.:.:. 厂:´ト、. ヽ            _..     /:/ |′
             .|':./  |:.:.:.:∧:. /|:.:`¨¨へ          '´      ./ iル′
             .|/'  |: / ∨: !、:.::/ |>o。_          /  .!-ー--  .._
           {.     |:./   ∨{. Y/ |:.:.:.:./i:.:¨7 T¨¨¨¨¨¨´    ^ー 、     ` ̄



咲「さっさと終わらせて、オムライス食べようっと」ブツブツ

池田ァ!傲慢な魔王2人を絶版してやれェ!!


【龍門渕 控え室】

透華「流石に疲れましたわ」

純「透華、お前すげぇな!」

透華「愛のなせるわざですわ!!」バーン

智紀「……凄い」

一「ここまでくると、アイツのご利益を信じたくなってきたよ」ハァ

透華「最初からそうしていれば、もっと楽勝でしたのに!!」ウガー

一「だって、透華ったらいっつも須賀、須賀、須賀って……」

智紀「……」コクコク

透華「当然ですわ。京太郎はこの私の魂の伴侶ですもの!」

純「なんだそりゃ」

透華「そういう気がしますの。一目見た時から、こう……頭に、何か」

 ザザザザザザッ

透華「思い浮かぶ、この光景は……なんですの?」

 ヘリ? リゾート地? 串焼き……

透華「うぅっ、花火……」ブツブツ

純「?」

一「なんにしても、この点数差なら、衣がやってくれるよ」

透華「ええ。きっと、優勝は龍門渕でしてよ!」


【風越 控え室】

美穂子「よく頑張ったわね」

純代「はい! なんとかリードを守れました!」

未春「残りは一つ!」

星夏「これさえ超えれば! 優勝!!」

貴子「だが、問題は相手にあの天江衣がいるってことだ」

美穂子「……大丈夫ですよ」

貴子「あん?」

美穂子「あの子には、とっておきの特効薬を用意しておきましたから」ニコニコ

貴子「……なるほどな」



【試合会場】

華菜「……」ドクンドクン

咲「……」ゴゴゴゴゴ

華菜「(魔物は天江衣だけだと思っていたのに、なんだコイツのオーラ!?)」ビクビク

衣「(清澄のコイツ……面白い)」

咲「ぷんぷくりーん……なんてね」

ゆみ「(魂まで凍りつきそうな状況……くっ、こんな時にあの飲み物さえあれば!)」ワナワナ

華菜「(勝てるのかな? 本当に……もし、私のせいで負けたら)」ジワッ


 タタタタタッ

華菜「あっ!」

咲「っ」ピクッ

衣「ん?」

ゆみ「あれは……」

京太郎「池田さぁぁぁぁぁぁん!!」

華菜「す、須賀!?」


華菜「す、須賀?」」

京太郎「へへ、池田さん!!」

華菜「な、なに!?」

京太郎「……」


                       ___,-、 _, ---- 、

                    ,   ´     /  `  < ⌒\
                    /        |    :.   `ヽ、
                  /     / /   l|    V     `   、
                   .'     / , { { | |     | 、   、_ \_
                   |     | | | |∧| {   :  ハ  V  、\  ̄´
                    | | {/--{ 从  | , |-|、 |  、 \`

                 ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、
               /イ{ { r 从 { Vソ   ∨' Vソ/イ |∧}
                 ∨乂   \            |/ j' リ
                 }∧ ー:.          `   ムl/
                ,-、   /l∧   ,、       /,     ,ー、
                /三/(l }ノ^}ニ∧.ィ\ ヽ`二ニフ ィ≧ェ。。 /  } ./⌒)
             /三/   / ノ=三∧  `     ィ 7三三ニノ .イ_,イ  /
              l三l ー─‐‐、三三=∧   ` ´/ ./三三ニ{  ´ __/ヽ
           lニ.,l        {三三三=\    l´三三三 ヘ. /     〉
          ,l.=|:l      {三三三三 |、___ ,| 餅三三ニ{ }. }     (、
          l=i/| l      ノ三三ニニ=〈   ノ三三三ニニl.{ ト    / ト
         /=|ニl、   イ|三三三三三\ー|三三三ニニニlヘ 、\__ノ三|≧、

        l三三|ニ l:::::::::イ|:|三三三三三=/  |三三三三ニ∧ ヽ ̄/三三|三=l


京太郎「りらぁーっくす」

華菜「へ?」

咲「は?」

衣「?」

ゆみ「……ふっ」

京太郎「じゃ、そういう事で!!」タタタタ

華菜「……は? はあああああああ!?」

 なんだアイツ! ここまできて、たった一言!?
 そんなの、全然ムードないんだし!!

華菜「……全部終わったら、説教してやるんだし」

 そう。だから、負けられない
 相手がどれだけ強かろうが、関係ない

華菜「……優勝は、風越が頂くんだし!!!」

咲「あっそう」

衣「荒唐無稽だな、風越」

ゆみ「さぁ、どうだろうな」

ゆみのいう飲み物はスタバのコーヒーか
しかし、皆微妙に別の世界線の記憶があるんですね


【長野県予選 女子団体戦決勝 大将前半戦】

実況「序盤から常にリードを続ける風越か、追いかける龍門渕か! あるいは残りの二校か!?」

靖子「あの天江衣がこのまま終わるとは思えないが……」ピクッ


咲「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴ


靖子「これは、ひと波乱あるかもな」

実況「?」


ゆみ「……リーチ!」

咲「カン」

ゆみ「!?」

咲「嶺上開花ツモ」タンッ

ゆみ「なっ、嶺上開花だと!?」ゾクッ

華菜「っ!」

咲「1600・3200です」


実況「清澄高校! 宮永咲が先制――ッ!! 二位の龍門渕に追いついたー!」


咲「まずは一つ、かな」

華菜「(コイツ、和了ったのに全然嬉しそうじゃない)」ゾゾゾゾ


【東二局】

華菜「!(張った、高い手! ツモれそうだし、ここで和了ってリードを広げる!)」

咲「……」チャッ

実況「風越の池田選手、高目で倍満の手! このままトップを独走か!?」

咲「ふん」

実況「おや!? ここで清澄の宮永選手も聴牌! しかも捨てる牌は池田選手の当たり牌か!!」

咲「……うーん。リーチ」

実況「なんと!? 広い待ちにせず、単騎リーチです!」

咲「ん……」ノビィー

ゆみ「(ここでリーチか)」オリ

華菜「(先に和了ればいいだけだし!)」タン

咲「……カン。嶺上開花」

ゆみ「ばっ!?」

華菜「!?!?!?」

 
実況「に、二連続嶺上開花!!! とんでもない事が起きてしまったー!!」

華菜「(なんなんだこいつ! なんなんだよ! 邪魔すんなよー!!!)」ジワッ

咲「二つ目っと」チャラッ


【東二局 一本場】

ゆみ「(ドラの自風が暗刻。あと1鳴きで聴牌か)」

咲「ポン」

ゆみ「!(清澄が福露? カンの頻度に比べると少なかった筈だが……)」チラッ

華菜「(こいつの親はやばいし! とにかく流さないと!)」アセアセ

咲「カン」

華菜「にゃっ!? (またか!)」

咲「これで三度目の嶺上……」スッ

ゆみ「いや、その嶺上……取る必要無し」

咲「っ!」グサッ

ゆみ「カンした瞬間、ロンと言った筈だが……目先の和了に釣られて気付かなかったか?」

 バララッ

ゆみ「チャンカンだ。そのカン、成立せず! 8300だ」

咲「……ふーん? 私の福露をみて、対策を立てたってところかな」

ゆみ「どうだろうな……(ただの偶然だが、少しは脅しになったか?)」

咲「(ただの偶然だってバレバレだよ)」

ゆみ「(恐怖という餌を撒けていればいいが……)」ウーン


【東三局】

ゆみ「(大きい手が入ったが、どうなるかな)」

咲「(鶴賀もうっとうしいけど……まずは風越が邪魔かな)」

ゆみ「……」タンッ

華菜「(清澄と龍門渕の攻撃さえ躱せば逃げ切れるし)」スッ

咲「……リーチ」チラッ

華菜「(まずい!! ここは降りないと)」

咲「(さぁ、釣られて)」

華菜「(現物は無いし、ここは西を捨てて……)」

 タッ

ゆみ「ロン」

華菜「えっ」

ゆみ「国士無双……48000だ」

実況「き、決まってしまったぁぁぁぁぁぁ!! ここにきて、最下位の鶴賀から逆襲の国士無双! 役満だ!!」

          /::::::::::::::::ィ::/(::{   ):/\::::::::::::::::\::::::::::::::::::ヽ.
        /:::::::::::::::/ {/  `` j/   \::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::ハ
          /====ュ"   {        u  ヾ::.   ハ:::::::::::::::::ハ
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      /===ュ" ´   ̄\     { _...-‐¨ ̄  ∨:::::::::∧:::::::::::::::ハ
       / .:::::/::l   ___ ヾ/  ゞ {" __ ..,,,.._  ∨:::::::∧:::::::::::::::ハ
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      /::::::::/::::::::| 〃   {:}  |     |  {:}    ヾ∨::::::∧:::::::::::::::ハ
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   ∧::/ ∧:::::::::|⊂⊃   ̄  '         ̄⊂⊃   ∨::::::ハ::::::::::::::::ハ
   ハ:/ ∧::::::::::|                  u     ∨::::::l:::::::::::::::::ハ
.   ハ/ ∧::::::::::∧  u    r二二二z、           ,∨:::::|:::::::::,:::::::ハ
.  ,':/ / /|:::/|:::::\      マ     j      ィゝ― '::::∨:::l::::::/l |∨::l
.  {/  {/  |/ ∨::/l\     ̄ ̄ ̄    ,,.ィ':::::::::::::::/l::/∨:| j/ |} ∨|
   {     {   ∨ }人(>,,         ,,...<  |/|:::/ ,j/|::::}::|/ /  ',:|
              `  _>r-― ´     ,lア`¨ヽ_,, -‐‐-レ‐- ,,_   }
      _r‐rュ―――――'"/ }       /      //  , ==≧、
    /{| { |        /‐-、   , -―/       //  /    ヾ}|

華菜「なっ……!?」

咲「(はい、これで一丁上がりっと)」

実況「ダントツのトップだった風越ですが、これで二位との差はほとんど消えてしまいました!!」

ゆみ「(まさか本当に和了れるとは。でもこれでようやく二位だ!)」グッ

華菜「あ、あぁ……」ワナワナ




実況「これは痛い! なんという不運! 風越が遂に地に落ちるのか!?」

華菜「……」

咲「これで点差は縮んだかな」

衣「無聊を託つ」

咲「?」

衣「清澄の大将は厄介だと聞いていたが、小物に餌を恵んで悦に入るとは……乏しいな」ゴゴゴゴゴ

咲「……」

衣「闕乏したよ。そろそろ御戸開きといこうか」ゴッ

華菜「(こ、この感じ――去年と同じ)」ゾゾゾゾ

ゆみ「(これが魔物、天江衣か)」

華菜「くっ! 今年も勝てる気でいるのか?」

衣「ん? 去年の衣と戦ったのか? 忘れてくれ」

華菜「?」

衣「去年は本調子では無かった」

華菜「な……っ!?」

衣「あの時はまだ……お前たちと同じヒトの土俵に立っていたよ」

華菜「……ヒトじゃなきゃなんなんだ?」

衣「……フッ。その身で確かめよ」


【東三局 一本場】

咲「……(これは?)」

ゆみ「(イーシャンテンから手が進まない!?)」

華菜「(配牌からずっと手が変わらない!?)」

ゆみ「(全く聴牌できない……どういう事なんだ? まるで、海の底に引きずり込まれるようだ)」

咲「……」トン

ゆみ「! チー!!」

 チャッ

ゆみ「(よし、これで張った!)」

華菜「(ばっ……なんてことするんだ!)」

衣「リーチ!」

咲「っ!」ビクッ

ゆみ「……」

華菜「(鳴けないし!)」

衣「見せてやろう」ゴゴゴゴゴ

                ´    _\/}///_       \  ': : : : : : : : : : : : : : : : : : :|   |: ,
             , ´    ,ィ/////////////`ヽ、     ヽ|: : :  : : : : : : : r=、: : : :{   {: : ,
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      |  ,'    '  /{ -l|、/ | | |l{  l| } / ' / }  ,' } ' ': : '  {: : :|   }: :}   |:|   }' /^ヽ       }
      |   l    |  !∧ | {`} ト、{ ∨ { ' / / ' / / /_/ /: : :'  ', : |   |: :|   |:|   |イ  ': 、   ノ
      {   {    ! l|{ Ⅵイ示芹ミ、\∨/ イ / / イ / /: : : :|   |: :|   {: :|   |:|   |:{  |: : :、  |
      :. 八   |{ |ム { て:+刈    /イ} /イ / { | /  ': : : : :{   {: :|    ー'   }'    |/  }: : : 、 {
       \{\ { Ⅵ ∧  弋'zソ         ムイ '  ': : : : : : ,   ー'              |   ,: : : : :ヽ\_, イ
        ∨ /   ∧ ム           ,      {   /: : : : : : :∧                  /: : : : : : }  /
         / イ  /  乂:、        ____...ィ 〉  ,: : : : : : : : :∧                   , : : : : : : | /
       /   /     込、     ` ー― ´ {  l: : : : : : : : : : ,              /: : : : : : : }'
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衣「海底撈月」




ゆみ「(海底だと!? どういう事だ!? ダマでも十分な手で、残り一巡でツモ切りリーチ!?)」

華菜「(海底で和了る事を確信している打ち方……相変わらず化物だし)」ブルブル

咲「(厄介だなぁ)」

【東四局】

華菜「(あーもう! なんだコレ、配牌から鳴いて仕掛ける気マンマンなのに一つも鳴けない! 進まない!!)」

ゆみ「……」チャッ

華菜「(しかもこのままいけば海底はまた天江衣がツモる。これ以上、私の点棒はやれないし……)」

 トンッ

華菜「カンッ(じゃあまァ、無理してみようか!!)」

咲「(うざっ!)」

華菜「(よし、手が進んだ。これが清澄の和了牌か? だけど、これで清澄も天江衣も潰した!)」

ゆみ「(コースから外したか。よし、これなら……」

衣「ポン」

華菜「えっ?」

衣「ペーポン、ペーポン」パタッ

 ザザザッ  チャプッ

ゆみ「(まずい。風越、これで鳴けるか?)」トンッ

華菜「(惜しい。それじゃない)」

ゆみ「(二連続の嶺上開花に比べれば、海底一回などはざらにある。とはいえ……)」

衣「ツモ」タンッ

                          。r≦-_≧s。
                       ィi〔 _ -_-_-_-_-≧s。
                    /-_-_-_-_⌒“''*、-_-_-_-_-_\

    。r≦-.\             /-_ >''"      "''<-_-_-_-.\
。r≦-_-_-_-_-_\ -=ニ二二 />''"            `¨¨  -=ニ〔       /

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        \   xィ爪芯㍉⌒  {o/ }. |             `¨¨´
          \  ∧:Jハ      .vリ ハJ               >''" ⌒Y
            \  `:ソ      、 ´  )\ \      _ >''"      ノ
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           《    ≧=-彡\ \∨ ∧     "''<`¨¨´   ∨/ \
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          《>''"⌒"''<、丶`⌒        \    /∧       ∨/
         |  ⌒¨¨V                 ≧=-  _      ∨/
         |       ハ                  》     .ヽ     ∨/
         |   /                       ∥       〉    .∨/
             /  {                        ∥      /]ニ=- _.∨/


華菜「に、二連続海底!? (しかも海底のみ……いや、カンドラ三枚!?)」

実況「なんと! 世にも珍しい二連続嶺上開花に続き、二連続の海底撈月が出ましたー!!」


【大将戦前半 南一局】

華菜「……(あれだけのリードが、もう溶けてる)」

 海底阻止とかそんな事よりも、なんとか和了る手を仕上げる事が優先じゃないか?
 と、去年も思ったっけ?

 去年は鳴いて天江の海底を潰して、勝負手をテンパったその捨て牌で倍満に振り込んだ

華菜「(残されたリードは残り僅か。このままじゃ、すぐに抜かれちゃう)」

 迫られた二択がどちらとも死に繋がる
 だったら、私はどうすればいいんだし……?

衣「……」

華菜「(天江の親。誰も鳴かなきゃ親に海底は回らない)」

ゆみ「……」トン

華菜「(ん? なんだ……今までと違って、鳴けるぞ)」

 パラッ

華菜「チー!」

 ヤツに海底をまわさないように鳴けばいいんだし! 

華菜「(和了るぞ! 倍満!!)」

咲「(あーあー)」

華菜「(よしよし、いい感じ。ちょーしでてきた!!)」ニヤニヤ

衣「……」ニヤリ

華菜「ポンッ!! ……あ、あれ?」


【風越 控え室】

美穂子「華菜……?」

星夏「今の鳴き、捨て牌がおかしくありませんでした?」

純代「うん。今のじゃ、有効牌は増えない……」

未春「どうしたんだろう?」

京太郎「……池田先輩」



【試合会場】

華菜「……」

ゆみ「さっきまでは(調子が良さそうに見えたが、いきなり消沈したな)」

衣「チー……」

ゆみ「(とはいえ、このままでは天江衣がまたコースインしてしまう)」

咲「カン」チャッ

ゆみ「(張ったか? ならな、差し込むか)」スッ

咲「ロン、2000点です(よくできました)」

ゆみ「(よし、これでいい)」

衣「(衣の親を流された!? 衣は子供よりも親やるほうが好きなのにっ)」イラッ

華菜「……やっぱり、和了れなかった」ズーン

衣「(呉越同舟。地の利は人の和に如かず? そんな戮力、通用するのものか)」

 ゴゴゴゴ

衣「(生猪口才!!)」ボッ


【龍門渕 控え室】

透華「夜の帳が降りてきましわね」

純「いよいよ衣の本領発揮か?」

一「……頑張って、衣」

智紀「……」ギュッ



【南二局】

ゆみ「(この配牌。もし天江の支配が真に存在するのなら、またイーシャンテン地獄か)」
 
 チャッ

ゆみ「(ならばいっそ、戯れてみよう)」

華菜「……」

ゆみ「(今の私は、ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスのように甘くはない)

 チャッ

ゆみ「(よし、聴牌。出来るじゃないか……!)」

咲「……」

ゆみ「リーチ!」

華菜「(リーチ!?)」

咲「(くっ……)」

華菜「(えっと……鶴賀の捨て牌は……うわっ、なんかキモッ!)」

 今はまだかろうじて一位
 でも、二位の龍門渕との点差は微々たるもの

 もし、ここで振り込んだら……

華菜「……」ゴクッ

 構うものか!! ここは強く打って、行けっ!!」

華菜「!」タンッ

ゆみ「ロン」

華菜「!?」

ゆみ「リーチ一発チートイ……裏裏。12000!」

華菜「あ、あぁ……」ガタガタガタ

ゆみ「(悪いな)」


実況「なんと! ここにきて、遂に! 遂に風越が陥落!!! 三位にまで落ちてしまいました!!」




【南三局】

実況「ここにきて龍門渕がトップに返り咲き!! 二位は追いかける鶴賀となります!!」

ゆみ「(本来なら天江から取っておきたい点棒だが、こちらも見逃すほどの余裕はないのだよ)」

華菜「三位……ダントツトップから、三位」ブルbルウ

ゆみ「(この親番で、天江衣も――)」ゾクッ

衣「……」ギラリ

ゆみ「(な……!)」ゾゾゾゾ

咲「ぅっ」ウェップ

華菜「へ?」

ゆみ「……(なんだ、今の圧迫感は!?)」ガタッ

咲「(気付いたのはこっちの人だけか。風越の人には、まぁ無理だよね)」チラリ

華菜「……?」

ゆみ「……」スッ

衣「ポン」

華菜「……」スッ

衣「ポン」

咲「(2福露!)」

華菜「(と、とにかく取り返さないと!)」アセアセ

衣「クス……昏鐘鳴の音が聞こえるか?」

華菜「!?」

衣「ロン」

ゆみ「(やはり出和了もある!?)」

衣「世界が暗れ塞がると共に――」

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衣「お前達の命脈も尽き果てる」


【南四局】

華菜「(二連続で跳ね満に振り込むとか……)」

 みんなの全国への夢が……あたしのせいで

華菜「(……っ)」

衣「ポン」

 南南南 カカッ

華菜「(ダブ南! こっちはこのラス親で連荘したいってのに!)」

咲「……」

ゆみ「……」

華菜「(さっきから清澄と鶴賀が萎縮してる? 振り込んでるのはあたしなのに)」

衣「!」カッ

 |i;  l|l'",;il|li;,"'゙'l|l| ゙'||l;il||l|'",;il|l|l||||/  / ,;i|||||||'" -――,,;;;;;;;;,,,,,,,,,,,,,,,,
 |l!:..   ill||'"  |||  iill|||  ,;il|l|/  /  ,;i|||||''" ,,,;iiiiiiillll|||||||||||||||||||||人_
 |llii:..   |||l'   '|l     ,;il'''/     ,,;il||l'".:illl|||||l||l'"ー-、"""'''iiill||ノ    (
 .||li:. i  |l'  .,,,, |'  __  ;i''/   ,,;;iill||||i''"""'''l|liii;,`ー-、. `ー-、  .)  ツ  (
 `||l i|li..,,ll..,,/.''i| ,イ'ー) "/  / /   ,  ,   、\`ー、 \   \)    (
. i |'l| i||l/ /|__ilト/  フ  ./ /./ /  ,  /   |  |  \ \ \   ). モ .(
 |ll'' .|. |  |  ̄   |    /./ / /   |  |  .|   ゙、  .\ \  \ .)    .(
 ||  .i| .|  |  ,,;;i'' |   .|./ /  |  i |  | |   |  |  \  \  \   )  ! ! (
| .|i ,;il'li;| 、| ""  "r-、 |,| /|  |   | || .| | 、 ゙、 ゙、   \  \  \ )    (
.| .|,;il" `ー' >、___(_ノN |川.  |   | ||| .| |  \\ \  \  \   ̄`Y´ ̄
. ,;il||! 。 / ,  ・  , /リト、|  \/,ャ卅ォ "''lli;;,, \`ー、\  `ー-`ー-、 ̄ ̄
..i|l"l| .・.|lili;,;i;;ii;;,,,;i;il||li||"ト、,≧‐--\ケェダ    "'li;,、_  ̄ ̄`ー-、__   ̄ ̄
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        "    "'"'"/_|. \   .| \_ ̄`ー|-゛ \  `ーァ    }
    __         ―=≡   __∧__二二/_   \   /   /
.   |五|          =≡ / ̄       ̄`iー-、\    \/   /
.   |筒|          ≡レ           | ̄ ̄ ̄    /   /
 

華菜「!?」ビリビリ

ゆみ「……くっ」

咲「……あー」

衣「3000・6000!」


実況「ぜ、前半戦終了!! これは、なんという事でしょうか!」

華菜「……」ガタガタガタ

ゆみ「これほどとは」

咲「……」

衣「……」ニッ

実況「波乱に次ぐ波乱! 前半戦を制したのは、龍門渕高校です!!!」


《大将戦 前半 RESULT》 ※点数は大体の数値


1位 龍門渕 14万点

2位 鶴賀 11万点

3位 風越 8万点

4位 清澄 7万点


実況「龍門渕天江衣独走状態!! 他校を一気に突き放しました!!」


華菜「……」



華菜「……終わったし」

 やっぱり、私なんかじゃ駄目だった
 このまま、みんなの夢を、壊して終わる


      |//// /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ∨// |
      |/// /:::::/::::::::::::/::::::/ハ::::::::、::::::::::::::::∨//
     ∨//:::::/:::::::::/|:ハ{  }ハ::::\:::::::::::::::∨

      .∨:::::/:::: /         u\::::ヽ::::::::::::|
      ./:::::/\/ u          ::::::::::::::::::ヽ
      |::: /\/\_ノ       ー~へ::::::::::::::::::.
      |::::::::::/  ===ミ      ィ=== ヽ:::::::::::::|
      |:::|:::::{ { | 刈`     ´| 刈 } ハ ::::::: |
      |:::|::::ハ ,と 辷っ       辷っう j/:∧:::::::|
      |:∧:::从/i/i/i/   '    /i/i/i 从:::∧ : |
      |′ Vハ\    _         uイ/ハl  V|
            V 〕iト   ̄⌒ィi〔^\
            ´ |  }       |   `
        r<       ト--    --l|     \
       /i|       |       /       \_
      ./ \       | ̄ ̄ ̄ ̄ /          /ハ


華菜「みんな……」


【風越 控え室】

貴子「……行かないのか?」

美穂子「はい。必要ありません」

未春「ま、ちょーっとピンチだけど」

純代「きっと、逆転出来る」

星夏「池田先輩ならやれるって、信じてますから!」

京太郎「池田さん、俺達……ここで、待ってますよ!」


華菜「……どうして、みんな来てくれないのかな」

 見捨てられた?
 控え室で、私のボロ負けぶりを笑ってるとか?

華菜「……そんなわけ、ないし」

 ここにみんな来ないのは、私が勝つって信じてるから
 その必要は無いって、信じてくれているから

華菜「……まだ、点棒は残ってる」

 頭は働く、手は動く
 それならまだ、この勝負は始まったばかり

華菜「(切り替えて行くし!)」

 止まるんじゃないし。
 私達が歩き続ける限り、道は続く

 絶対に、止まるんじゃないし――!!










 残り最終決戦のみ
 ですがまたまた休憩ください
 
 ここまでほとんど本編まるまるパクリとかどうなってんのうごごごごごごご
 タカキも頑張ってるので、これからスーパー華菜ちゃんのフリージアタイムが始まるよ!


貴子「何やってんだミカァ!!……じゃなかった池田ァ!!」



【長野県予選 大将後半戦】

実況「さぁ、県予選決勝も残すは大将後半戦のみ!! この東南戦が最終決戦となります!!」

衣「……」 137300

実況「全国に行けるのは――」

咲「……」71900

実況「この中の1校のみ……!!」

ゆみ「……」110200

実況「2日間に渡る戦いもついに天王山! ファイナルゲーム!!」

華菜「……」80600

実況「後半戦のスタートです!!」


1位 龍門渕 137300
2位 鶴賀 110200
3位 風越 80600
4位 清澄 71900


華菜「(あたしの親は今回含めて残り二回。ここで点数を稼がないと!)」

ゆみ「(さて、天江衣の海底の気配はあの差込み以降見られないが……)」

 ザザザッ チャプッ

ゆみ「ぐっ……」

華菜「(全員面前……)」ブルッ

 このままじゃ、あの海底牌をツモるのは――

衣「……リーチ」

         /::'ノ/:!     !::ヽ、:::`ヽ
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    `ー-、::`ー-、   !、|wli!wii ゙、.     /:::/
       `ー-、::\/人ゝーィ| ! ゙、,.-=´-‐'
            >,イ´ )´艾`)、゙、´>、
      _,.. -‐,.´ィー-イフノ,、ヾ ト、`、<_ー-、__
     彡,..-‐ ////_,.-/´ `V、_゙、゙、゙、` ー-、ミ
         // /// 人ノ     ヽイ i .゙、゙、゙、

衣「ツモ。1500・2900」

実況「さ、三回目の海底撈月!! これが全国レベルの力なのか!?」




【東二局】

ゆみ「(三万五千点。厳しいな)」

咲「……」

華菜「(親番が蹴られた)」

衣「(風越の有象無象はこれで折れた)」

華菜「(……悔しい)」

 結局、この対局が始まってから一度もあたしは勝てていない
 どうして? 相手が強すぎるから?
 勝てなくて当然だから?
 どうせ無理だから?

 それでいいって、思ってる?

華菜「……(違う!)」

 勝ち取りたいものもない?
 無欲な馬鹿になんてなりたくない!!

 あたしは勝ちたい!!

 勝って、みんなと全国へ行く!!

 その邪魔を、こんな奴らに!! させてたまるか!!

華菜「……」ギラッ

実況「さぁ、続く東二局! どうなるのでしょうか!」

靖子「(まだ目が死んでいないヤツが一人。気をつけろ、衣)」


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∧  -----------------------------------/---
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--「 ̄\-/-/    /   V  V  \------------------
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「 ̄\-/-/ _________\          V--------/--|------
/ ̄\〉-/__》'¨¨ん 心          - ------/---|---   -
----/-ハY   { {i 刈        / ------/----|---|   -
---/---│   乂___ノ      /   ------/-----|---|   }
--/----∧            ヽ    ------/-----/|-∧|
-/-/--/---              ------/-----/-|/  {
∧/∨∧-------    ー ^ ー ------/-----/--{
    /  ∨-------- ト     ------/-----/--/ \         ______ ===─    ̄
      V⌒7/⌒7/^    ------/-----/────……━━        /
          /¨¨¨V      ------/    ′ 「     /        「 ̄  /
    ─=≦     \   ------/        /    /          /     --===
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     、  \       ∨    /       ./    /  ___/
      \   ------\ /------       / _/⌒
                   V     ------   /

靖子「(そいつはまだ生きている――)」
 
1位 龍門渕 143200
2位 鶴賀 108700
3位 風越 77700
4位 清澄 70400


衣「わぁーい! 衣親番だーっ!!」

ゆみ「(まずいな、このままでは……)」

衣「さいっころっまわれ~~!」
 
 カラカラ

衣「(この会場は既に衣の支配下にある)」

咲「……」タン

衣「(清澄のリンシャン使いもこの有様。もはや敵はいない)」チラッ

ゆみ「……」チャッ

衣「(闇の現を見せてやろう)」ククク

 タンッ

衣「(さすれば、透華も――)」チャッ

華菜「ロン」

衣「……は?」

華菜「聞こえなかったか? 天江衣」

衣「何を……馬鹿な」

華菜「ロンって言ったんだよ」

衣「!?」

ゆみ「なっ!?」

咲「!?」

【爆発ver】
    __                _,,.. -‐‐‐‐ '''"           ゙ヽ,
  「L|.|」]           ーニ,',,,,         ,. '",,,,.   ' 、 ,   ', 二三
  「Ll_!」]             ` 、_   _,,,ィ、-i'i" ,ィッ"    ) 、、ヽ `  ,j   二三

  ==!.l='          ,. -‐‐ ' ̄ ̄__.||_ ゝ//,/ィ'´,,/j/}  } \    \   二三
  |.l!lヨ_!        , "-‐  ''" ̄ ̄ィ'´   ./´   ̄   j/   ,>,  、ヽ\
  .l ̄ ̄      /´       / ,,.ィ  /l \        ,.ィ'´ jjヘ ヘ、ヽ ヽ                       ′
  .|.{_ ,ィ      /        /,. ' / ィ/::::K, ,,,.=ミ、    ',,ィ':''i'ヽ |ヽ } ヽヽ ) 二三               ’   ′ ’.   .
  _`='"、 ______   ./"   i//:::::ヘ l { {r'::::lj`   イr':::::ll '' l/ヽ..| ノノ                 ’ ・ ’.・”;  ”  ’、

  `''フ' ̄   \   _    ` ー=--  .,,,;;;;;::::/!:::ヘl`弋;;;ノ     ` ="  }:::::} .|  二三           ’、  (;;ノ;; (′‘ ・. ’、′”;
   ゝ⊃    ̄ ̄  ‐-、          \,、:::::`.、       '    ,ノ::::::ノ丿,,.                .’;^`∧⌒)∴⌒`.・  ”; ’、′・ 〃
  =毛F          }              \゙` 、:>...._ へ   <  ''"´  _,r-- 二三        、’、 ’・ 、´⌒,;y'⌒((´;;;;;ノ、"'人    ヽ
  ⊂ニ,     ____丿       / ____ ,-‐‐‐''''  ̄  ー--=ニニ二_ノ     二三      、(⌒ ;;;:;´'从 ;' /;>>*** :) )、 ;;:;´'从
  っ)=__      \       ._/ /   /     ー´     ,,,.,,..,,'''',,丿ノ "  二三        ( ´;`ヾ,;⌒:: :: :.从⌒;) :`/.・__)
  //_j「`          \_            ノ          ,,......,,''' ,,  "                   .;:;_)  ...::ノ  ソ ...::ノ :;; ; -'
  "`='`"         \   -=ニニ==ニニ ,      ,,  '''"゙゙,,.'',,r '"  /::ヽ                    、′    、 ’、
   |/              ー―――ヽ     ,,. ,,''゙´'''゙゙''',,=''" |/   /::::::::::ヽ
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                 ____/ ̄  \ ヾヘ       \|   /::::::::::::::::/ 二三
               /    __二二ニー'          ○〉  \::::::::::く      二三



華菜「8000。あまり、人間舐めてくれるなよ……化物」ミミピョコッ

こんな言葉を知ってる?「化け物を殺すのはいつだって人間だ」



1位 龍門渕 135200
2位 鶴賀 108700
3位 風越 85700
4位 清澄 70400

実況「おおっ! ここにきて風越から龍門渕への直撃!! 名門校の意地を見せたか!!」

衣「(衣が、直撃された……!?)」ゾワッ

華菜「……(ちょっと格好付け過ぎたかな)」

ゆみ「(馬鹿な。このイーシャンテン地獄をどうやって抜けたんだ?)」

咲「……?」

衣「(透華の事を考えて、気を緩め過ぎたか?)」チラッ

華菜「(たまたま配牌が良かったし)」ホッ

衣「(偶然か? そうに決まっている)」

 ゴゴゴゴゴゴ

衣「(衣の力は未だ健在! 負ける筈も無し!)」ドドドド

華菜「(天江衣、お前はまだあたしを舐めてるな?)」チラリ

 いつでも倒せる存在
 強敵は清澄だけ。あたしと鶴賀はどうでもいいって雰囲気プンプンだ

華菜「(確かにあたしは弱い。お前みたいな強さは持っていない)」

 でも、私はこれまでに多くの人達とレギュラーの座を賭けて勝ち上がってきた
 先輩も、同級生も、後輩も

 怒られて、褒められて、泣いて、色んな経験をしてきた

 数え切れないくらいの人達と、繋がってきた!

咲「カン!!」

華菜「(今まで戦ってきた全ての敵の中で、アンタ達はダントツで強い)」
 
 化物だろう、魔物だろう
 でもな、お前達は一つ忘れている事があるんだし

咲「カンッ(あともう一回……カン。その次で)」チャッ

 化物を殺すのはいつだって――

華菜「ロン」

咲「……え?」

華菜「そのカン、不成立だし」バラッ

実況「ちゃ、チャンカンドラ7!! 16000が出ました!」

咲「(私が、こんな相手に!?)」

華菜「清澄、お前も一般人舐めるなっての」


 化物を殺すのはいつだって人間なんだ!



【東三局】

1位 龍門渕 135200
2位 鶴賀 108700
3位 風越 101700
4位 清澄 54400


実況「風越! 前半戦が嘘のように連続和了!! 鶴賀に迫ります!!」

衣「こいつ――!?」

華菜「顔色が変わったな、天江衣」

衣「っ!」ビクッ

華菜「次はお前だし!」ビシッ

衣「(このっ! 有象無象の分際で……!!)」

咲「(どうして? どうしていつもみたいに打てないの?)」

ゆみ「(風越が追い上げてきたか。しかし、龍門渕を落とさない限りは勝ちはない)」

衣「(くだらん。下等動物同士で潰し合おうが、衣に直撃出来なければ意味が……)」

華菜「にゃー!!」

衣「!?」ビビクン

ゆみ「っ!? (なんだ!? 頭のネジがとんだか!?)」

華菜「(うっし! いっちょやっちゃる!!)」ニッ


【風越 控え室】

京太郎「池田さん、雰囲気変わりましたね」

美穂子「もう、ハラハラさせるんだから」クスクス

未春「天江衣に慣れるまで、時間が掛かったんでしょうね」

純代「でも、今は違う」

星夏「今の池田先輩は、もしかするとキャプテンよりも――」

京太郎「ああ、頼もしく見えちまうぜ」


【東三局 試合会場】

華菜「!」
 
 やっぱりだ
 なんか開き直ってから、牌の入りが全然違う

咲「……」

ゆみ「(相変わらずのイーシャンテンか)」

衣「(この支配力なら、誰も和了れはしまい!)」」

華菜「(イメージするんだ。この手からどのような可能性があるか)」

 心が折れて弱気になったら、くる牌まで弱くなる気がする
 もしも神がいるのなら、前に向かう者を好きでいてくれるはず!!

咲「カン!」

衣「(やはり抗うのはリンシャン使いか! 面白い!)」

華菜「(今の手だとツモのみ1100……まだ、まだだ)」チャッ

ゆみ「(清澄が龍門渕から取ってくれると嬉しいが)」

華菜「(フリテンで一盃口。ツモれば2000)」チャッ

衣「(なんだ? 胸がざわつく)」ヒリッ

華菜「(ドラを加えて、4000!)」カッ

実況「こ、これは! 風越の池田選手! いつの間にか手が育っているぞー!!」

華菜「(平和がついてフリテン解消。高めで三色付き)」チャッ

衣「……」ギロリ

咲「……」ギロリ

 バチバチ

華菜「(相変わらず化物二人はにらみ合っている……と)」

 二回連続和了くらいじゃどうってことないって?
 お前の相手は務まらないって?

華菜「(馬鹿にするなよ天江衣!)」

 私は弱くても、仲間の為にならいくらでも強くなってやる
 
華菜「(さっきの和了は、去年の私の分。そして――)」


 次は、お前達が追い出した……


華菜「リーチせずにはいられないな」スッ

 私の大好きなあの人の分――!!


ゆみ「(リーチ!?)」

衣「(また、衣の支配を抜けた!?)」

咲「(どうして、あんな人が――)」

華菜「……みんな、あたしに力を!!」カッ

 運命の女神様
 あたしに、力をください――!

華菜「っ!! ツモ!!!」ダァンッ

実況「こ、これはーーー!!!」

華菜「ツモ、リーチ一発平和純全三色一盃口……ドラ3!」

ゆみ「か、数え役満……だと!?」

華菜「おい、天江衣。宮永咲」

咲・衣「!」

華菜「さっきから二人でバチバチにらみ合うのもいいけどさ」

                     /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::)h、
   |i〕h、       __   {ミh、::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`寸::::::::::::::寸::心  _ -‐…‐-ミ
.  |i|i:i:i:i:i〕h、    {i:i:}h、 寸i:i:i}h、::::::/:::::::::::;;ィi{:::::::::::}h、::::::::::::::::゙寸::::::::::::寸:沁 ´          `ヽ
  |i|i:i:i:i:i:i:i∥  _ ゚寸i:i:i}h、寸i;i;i;i}h、ⅰアア:ア:寸::::)h、::::)h、::::::::::::::寸:::::::::::や   ニ|ニ  =ァ
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    __))  〕h。.    り{i { { ∨:i/ )h、       < _,,. フ     ,ィi{   ∨    ヤ        /
   _,,))...,,_=ミh、〕h、   {    ∨   〕h。,,_           ..ィ({ -‐)h、       /    /(
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((⌒ヽ _ >''"~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~"''~、、,,_  ゚,              ∥ `` '''''''''''' ``    _、rf〔iア∧
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       >-‐…‐-ミ  `、\  〉\   .〉      `、       ∥     /~ミi:i:i:i:i:iア  ,ノ     |  ∧

華菜「追いかけるのは、お前達の方だし」


1位 風越 133700
2位 龍門渕 127200
3位 鶴賀 100700
4位 清澄 38400

実況「まさかの大・大・大どんでん返しぃぃぃぃ!! 風越が再びトップに立ちました!!!」


【東四局】

ゆみ「(まさか、風越がここに来て追い上げるとは)」

衣「(なんだ、アイツは。どうして、ここまで戦える!?)」

咲「……」

華菜「不思議そうな顔をしているな、清澄」

咲「え?」

華菜「こんな格下に負けるなんて、ありえないって顔だし」

咲「それは……」

華菜「だったら、教えてやる。お前達が、勝利の神様を見放したからだ」

衣「……戯言だ」

華菜「それはこれから分かるし」

ゆみ「(勝利の神様、か。或いは、そうかもしれないな)」チャッ

衣「(清澄に気を取られすぎたか、こんな醜態を晒すとは……)」

 ゴゴゴゴゴ

衣「(此は如何に。風越の顔に絶念の色が聊かも無いのはなぜだ……?)」

咲「(勝利の神様、か。そんなもの、麻雀には必要無いと思うのに……なんでかな?)」ジワッ

ゆみ「?」

咲「(なんだか、大切なものを失っている気がする。それが何かは、分からないけど)」

 ズキンッズキン

咲「(あれ、なんだろうこの感じ。頭に何か、思い浮かぶ)」


 きゅんきゅんきゅん わたしかわいそーなコ


咲「(頭が痛い。でも、そんなに嫌な感じはしない……)」

ゆみ「(清澄の奴、何をボーッとしているんだ?)」

咲「(分からないけど、とにかく今は……)」

 コトッ

咲「ツモ」パラッ

華菜「は?」

咲「300・500です」

ゆみ「(な、なんだその手!?)」

華菜「(この点差で、ええええ!?)」

衣「……」

咲「よしっ。なんだか頭がスッキリしてきた!」



  

 







【南一局】

1位 風越 133400
2位 龍門渕 126900
3位 鶴賀 100200
4位 清澄 39500

ゆみ「(まさか、今ので流れを変えたというのか?)」

華菜「(嫌な予感がするし……)」

咲「カン」

カッツ

咲「ツモ! 嶺上開花!! 500・1000です」

華菜「(うげげ。最後の親番がこんな安い手で!!)」ガーン

衣「(何を考えている、清澄!?)」


                ,. . : : :――: : . .

               ,. : ´: : : : : : : : : :_: : : :`: .、
            , :´: : : : : : : : : : : : : : \: : : : :\
           /: : :, : : : /: : : : | : : : : : : ヽ: : : : : ヽ
          .': : : : /: /: :.|: |: : :|:|: : : |: : : : :.∨: : : : :.
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        ': : : : : : :|_{:__|: {: :V: :V\: }、:|:|: : : |: : : : : :.:|
       /: :/: ,: : :´|:|V:{:从: { \}ィチ雫ミ: : : ,:_:_: : : : :|
       |: :イ |: : :|:从ィ雫ミ \   _)::刈 }: : // V: : : |
       '  l |: : :乂{ _):::}     Vzり/:イ   } ノ : /リ
          |: ∧:.∧ Vり            _,..イ:/}/
          |:/ V : :.   '         イ:イ:/ /
          }'  {/ 人     v ァ    ..:  |/ '
               `       イ  |

                     `_ T´     |⌒\
      r-,-、        _,....´./'   /´............`:......_
      / / /`>、  _,.. <.........../-、  r/...................................>、
     {   ' /  ∨{...\.........../   `/......................_> ´ ̄ V..、
      ,   〈`、ノ,:|:.\.\_{  /---__,...>:.:.´/  , -- |...|
      }\_∨/ 乂:.:.:.` ̄`Vイ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.> ´ |  /     ...|
      |\_ ̄ 〉∨` ̄「 ̄ ̄/ ̄ ̄´====  ∨      |..|
      |............. ̄}/   L__/           l  {      |..|
      ∧............... |   /:./:.:.|              |       |..|
     「 ` ̄ ̄ ̄}  ,:.:./:.:.:.:|           V}        |..|
     |        | /:.:.:|:.:.:.: |             |      V〉
     |        | ,:.:.:.: |:.:.:.: |       ::.     /|       }'


咲「いい感じ、いい感じ」ウンウン


【南二局】

1位 風越 132400
2位 龍門渕 126400
3位 鶴賀 99700
4位 清澄 41500

咲「……次も頑張ろう」

ゆみ「(清澄はもう諦めたのか?)」

華菜「(心臓に悪いし)」ウーン

咲「カン!」

華菜「(また!?)」

咲「もいっこ……カン!」チャッ

ゆみ(連カンだと!?)」

咲「あの、切りました」

ゆみ「あ、ああ」スッ

華菜「(カンドラが乗って、ドラ1イーシャンテンがタンヤオドラ9に化けた)」

 これで和了れれば、勝ちは目前
 ここは……

華菜「……!」スッ

実況「おや、風越の池田、リーチしませんね」

靖子「まぁ、首位だかな。それとも、何か感じたのか?」

華菜「(今は勝負どころじゃない。機会を待つんだし!)」

衣「(上家が張ったか。澎湃たる気配! 清澄のカンでドラが乗ったか)」グヌヌ

咲「うーん」

ゆみ「(残り三局。どうにかして風越と龍門渕を……)」

咲「あ、カン」スッ

ゆみ「!?」

咲「ツモ! 嶺上開花! 三槓子ドラ5……4000・8000です」

衣「!!」

華菜「うにゃっ!」

咲「ちょっとずつ、うん。もう一歩」

実況「清澄の倍満が決まった!! 先程とは打って変わって高めの役です!!」

衣「(やはり、衣の支配から逃れている!!)」

華菜「(危ないんだし。親かぶりじゃなくてよかったんだし)」アセアセ


【南三局】

1位 風越 128400
2位 龍門渕 118400
3位 鶴賀 95700
4位 清澄 57500

【風越 控え室】

美穂子「清澄の選手、いきなり変わりましたね」

純代「さっきまでの二回は安和了だったのに」

京太郎「(……咲)」

未春「もしかして、これからが本番って事は?」

純代「ええっ!? でも、これだけの点差があれば……」

星夏「池田先輩!! がんばれー!!!」

京太郎「(咲、お前なんだか……楽しそうだな)」

 俺が辞める前までは、麻雀を打っていても退屈そうだった
 俺が誘ったせいで、お前にそんな思いをさせているんじゃないかって、思ってた

 でも、違うんだな

京太郎「(お前は今、麻雀を楽しんでいる)」


 そのことが、俺には何よりも嬉しいよ……咲



【南三局 試合会場】

咲「……」チャッ

ゆみ「(高い手を張らなければ……)」スッ

咲「ポン!」チャッ

華菜「(なっ! 八万点も差があるのに、ポン!?)」

ゆみ「(何を考えている、清澄!)」チャッ

華菜「……」スッ

 ゴッ

華菜「(国士聴牌来た! これなら無理をせずに狙える!)」チャッ

衣「(こいつの手、またしても強大な気配! 危険!)」チラッ

咲「……むー」

衣「(それに比べて清澄は些々たるもの。しかもテンパイすらしていないように感じる)」ジー

咲「よし」チャッ

衣「……(どうした。感覚通りに打てばいい。そうすれば、勝てる筈だ)」ワナワナ

靖子「(衣、感覚に頼るな。そいつは、お前の感覚を超越する相手だ)」

咲「……うん!」チャッ

衣「(清澄も張ったか……しかし高く無い)」

咲「カン」

ゆみ「!?(加カンだと!?)」

咲「もいっこ、カン」チャッ

華菜「なっ!?」

衣「なに!?」

ゆみ「バカな……!」

 ゾワッ

咲「あっ……うーん」

実況「こ、これは! 和了牌! 嶺上開花だ!!」

咲「カン」

実況「……は?」

靖子「嶺上開花見逃して、三連続カン」

衣「う、嘘だ……(なんだこれは――奴の手が、たった一巡で)」


咲「ツモ。嶺上開花。タンヤオ・トイトイ・三暗刻・三槓子。8000オール」


【南三局 一本場】

1位 風越 120400
2位 龍門渕 110400
3位 鶴賀 87700
4位 清澄 81500

実況「清澄高校宮永選手! ここで親の倍満! 24000点の和了だ!」

衣「(これで、逆転圏内に入られた)」ブルッ

華菜「(ちょ、ちょっとやばいかにゃーって)」

ゆみ「(追いつかれたか)」

咲「私ね。勝つよ」

衣「は?」

咲「麻雀部みんなで全国に行ってお姉ちゃんと仲直りして、また家族一緒に暮らすんだ」

華菜「!」

ゆみ「??」

衣「かぞく……」

咲「だからこんな場所で止まれない。私は……」

衣「(そうか、ならばやはり、孤独なの衣だけ。それならば……)」



華菜「勝手な事言うんじゃねぇしっ!!!!」ダンッ


咲「うぇっ?!」ビクッ

衣「うぁっ!?」

ゆみ「ひぇっ」

華菜「家族? 麻雀部みんなで全国? どの口が……そんな事、言うんだ!」ワナワナ



【風越控え室】


京太郎「池田先輩……」


【南三局 一本場】

華菜「お前が、よりにもよってお前がそれを言うのか!!!」

咲「え、えっ?」

華菜「仲間? はんっ、薄っぺらい友情ごっこのつもりか?」

ゆみ「お、おい!」

スタッフ「池田選手! 私語は慎みなさい!」

華菜「……っ! 須賀を捨てたお前達に、そんな言葉を口にする資格なんて無い!」

咲「……私は」

ゆみ「……(須賀、京太郎か)」

衣「(捨てられた? あの男が……? そういえば、透華がそんな話をしていたな)」

華菜「……」ゴシゴシ

咲「(そう、だよね。私に……そんなことを言う、資格は無いのかも)」

スタッフ「……対局を再開してください」

華菜「(このまま逃げるし!!)」チャッ

咲「……」

衣「(清澄の纏うオーラが減った。今が好機!)」スッ

 ゴゴゴゴ

ゆみ「(また、くる!)」

華菜「(聴牌、できない!?)」


.                      ,  '"    |:::. / `丶、
                    , '"    __ 」:::/   _〉―‐- 、
      ゝ            / ./   "' ―-ミヽ-‐ '":::::::::::::::::::::::`
      └ へ,、/ ̄\    / ./ / / /    >ミ、ト 、::::::::::::::::::::::::::\
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    ノ   |_     ./|// 〃 ,イ/lX/〃 ,イ/l |   |   | `丶、:::::::::::.
             ///!`ト、/!7㍉ハ// /〃/ ./| |! |   |     ̄ ̄
           , イ//  ハ! ソy代bノヾ l./_+ァ―ナ| ./l l   {―vヘ√V'w―-
        _ ,イ´イ' _/∠、./ /.ハ  `  ヽ 'ラサトvレ'/j ! |  ト
       , '">/ ̄    , ! !_|_.ゝ  、'   ヽ.ン' イイ ,' |  |  い、
     ///       .|.| |7/  ト、`"    イ/ , '.| .ハ  l  ぃ\
    ., './ |        .| ', レ `>\"フ¬壬―./  ! | {  .!   .', `\
   / イ   !        」 ヾ  _〉‐r ' ̄>、  |  l | ヽ  ',  ',    \
   ,'〃   >ニ二    ハ  \_ ァケイニ   イ  !  ヽ  \ ' ,  ' ,
.  l/    く/ \     ノ └、  \〈 !\  /   ヽ   \  \!  \
.   __________________________  __
  |  |  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │  |  ||  |


衣「ツモ!!!」

実況「よ、四度目の海底撈月が出ましたー!!! そして、ドラも乗って、これは!」

衣「3100・6200! これで、衣が一位だ!」

実況「再び、龍門渕が首位に躍り出ます! そして、ついに! 運命のオーラスへ突入します!!」


【オーラス】

1位 龍門渕 122800
2位 風越 117300
3位 鶴賀 84600
4位 清澄 75300

実況「逆転が繰り返される激戦の中、現在首位は龍門渕高校!!」

衣「……」

実況「二位の風越との差は5500。一発圏内となっております」

華菜「……」

実況「勿論、鶴賀、清澄にも逆転のチャンスはあります!」

ゆみ「(最低でも倍満以上とは……ハードモードだな。だが、私の親だ)」

実況「このまま龍門渕が連覇を成し遂げるのか、それとも他校が追い上げるか!」

咲「……」

実況「南四局のスタートです!!」

華菜「(最後の最後で、逆転される、か)」

 やっぱり強いよ、天江衣
 宮永だって、負けないくらい化物だ

 ここまであたしはよくやった

 だからもう、これ以上頑張る必要は無い……

華菜「(なんて、思ってやるかバカヤロー!!)」チャッ

    ト, : : : : : : : . \   ___   /. : : : : : : : : : /  l
    | ', : : : : : : : : : . .´. : : : : : : .`. . : : : : : : : : : :/   '
    l ', : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /     .′
   ',  ', : : :/: : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : . ≧     ,'
    ', ≦: :/: : : : : :/ : 八: :∧\ : : .\: : : : .\   /
    ∨: /: : : : : :∧:/  ∨  ヽ: : : : : .\: : : : .\/
    /: /\: : : :/  ′       ヽ: : : : : .ヽ : : : : .ヽ
    ,': ;′  \/            u \: : : : .ヽ: : : : : .ヽ
    l ,'\   /\            /\: : : . ', : : : : : .ヽ
    |,' : : .\/ ,イ≧ 、     、__, ィ≦ミト、 ヽ: : : .', : .\ : : .\
    ,' : : : :∧〃L.人」ト     ´L.人」「\∧: : .', : : . \ `
    ,' : : : / l〈 「`Y´リ      「`Y´リ 〃⌒'; : :l: : :|\
    l : : :人__|   `¨´         `¨´    ノ : : |\′
   l : :/: : :八 ⊂⊃     '  __,   ⊂⊃厂 ∧: : :|
    ∨ : :/ :/ \    -イ´ 丿     / ̄|厂'; :/
     │:/.:/   _> 、  `´   , イ     l|  l/ヽ
      ∨ ´ ,≦=== 、 `  ´ /  |    |l  l   ヽ
       /厂 ̄ ̄\ \_   _l    〃 ,'    \
        //       \ \ ` ´  ノ  //  ,'

華菜「(最後の最後で、華菜ちゃん大逆転だし!!)」

衣「……」

華菜「……(ここで四暗刻単騎とかくれば、主人公っぽいんだけどなぁ)」ハァ

咲「……(役満でも厳しい、かぁ)」

衣「(……風越の手は軽く無い。まだ時間がかかる)」チラッ

咲「……」

ゆみ「……くっ」

衣「(こちらも同様、それなら最後まで逃げ切れば……)」

 ピリピリ

実況「緊迫した空気が漂っております。これは、一体どうなるのでしょうか?」

靖子「……一つ、言えるのは」

実況「?」

靖子「この状況で、笑っている奴が一人だけいるって事かなー」

実況「は?」



衣「……」スッ

咲「……」スッ

ゆみ「……」スッ

華菜「……なぁ」

衣「!」ピクッ

華菜「麻雀って、楽しいよな」ボソッ

咲「え?」

華菜「色んな人と出会えて、戦って……」

衣「楽しい? 衣と麻雀を打って、楽しい……?」

華菜「ううん。全然楽しくない」

衣「」グサッ

華菜「お前だけじゃない。清澄も、鶴賀も」

ゆみ「!」

咲「??」

華菜「今のお前達は、ぜんぜんっ! 楽しそうじゃない!」

衣「……は?」

華菜「これが、最後かもしれないんだ。これで、全て決まるかもしれないんだ」

 どんな結果になろうと、悔いが残らない戦いにしたい
 どんな結果になろうと、笑って自分を認められる対局にしたい

 そうじゃないと、勝っても意味がない

 あたしの仲間はきっと、同じように笑ってくれないから

     ',     \/. : : : : : : : : : : : : . \: : : :/    /
      ',     /. : : : : : : : : : : : : : : : : : .\/   /
       ',   , . : :/: : : : : :人八ノ: : : : : : : : . ヽ   /
        ',  / : :/ : : : :/     \: : : : : : : . ヽ/
       ∨ : :/、 : : /        \: : : : : : .〈
        /.: .:/\\/\        /\: : : : : .',
       ' : .:/ : : 冫,==≧、   ,.≦==、∨: : : : .',
     / : :/ : : ;彳 「し: :ト     イし: :ト 卜: : : : ',

     ,' : :/ : : :∧  辷,,リ       辷,,リ  ハ: : : : .',    へ、
     /. :/:/ : :八_〉 ⊂⊃    '   ⊂⊃ /_ノ.: : : : :l ┌┴  \
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       l: :/∨人丿\   ∨  ノ   イ_∨ノ∨  └へ    l
       l:/   /   〈 丶、`_´, <     ̄/ 〉      〉  '
         /     \     〈         / /│     /   '
        ∠ 二二 ≧ 、  \ _',     / /  l    /    l
       // ̄ ̄ ̄ ̄ヽ\   ヽ ̄ l   // /〉、 /    l
     〃|/ ̄ ̄ ̄ ̄ \\ ヽ l  // /    〉、    l
     〃│           \\ V イ/ 冖│    /   l

華菜「麻雀、楽しもうぜ!」


衣「(麻雀を楽しむ?)」

 そういえば、誰かがそんな事を言っていた気がする


【龍門渕 回想】

京太郎「天江さーん! 俺と打ちませんか!?」

衣「断る。そうやって衣に付け入るつもりか?」

京太郎「違いますよ。すっげー強いって伺ったので、挑戦したいなって」

衣「やめておけ、お前のような有象無象ではどうせ……楽しくない」

京太郎「そんなの、やってみなきゃ分からないでしょう?」

衣「分かる。それが衣だ」

京太郎「なんですかそれ? その言い方だと、自分から楽しんでいないみたいですよ」

衣「! 貴様に何が分かる!!」

京太郎「分かりませんよ。だって、今の衣さんは逃げてるだけじゃないですか」

衣「!! やはり衣は、貴様が大嫌いだ!」タタタタ

京太郎「あ、ああー……やっちまったかな」


【現在 試合会場】

衣「……」

ゆみ「(麻雀を楽しむ、か。そういえば、須賀の奴は妹尾と楽しそうに打っていたな)」

華菜「……」チャッ

ゆみ「(こんな事なら、私ももう少しアイツと打っておけばよかったかな)」


咲「……(京、ちゃん)」



【清澄 回想】

京太郎「咲ー! 一緒に学食行こうぜー!」

咲「別に……いいよ」

京太郎「いいって? よっしゃ! 行こう!」

咲「いや、拒否の意味だったんだけど」

京太郎「レディースランチ食べたいんだよぉ! 手伝ってくれよぉ」

咲「……はぁ、しょうがないなぁ」

 最初はただ、鬱陶しいだけの人だった

京太郎「それでさー」

咲「……」

京太郎「駅前にファミレスが出来たんだってよ」

咲「ふーん」

 ずっと付きまとわれて
 そして、私の大嫌いな麻雀にまで誘って

京太郎「カモを連れてきたぞー!」

 私を馬鹿にしてるんだ
 幼馴染のように振舞ってるけど、所詮は赤の他人のくせに

京太郎「すげぇ、お前強いんだな! これでみんなで全国に行けるな!」

咲「……」

京太郎「そ、それでさ! 和の連絡先と、聞き出してくれたりしないか?」ドキドキ

咲「あ、うん。気が向いたらな」


 どうせ私の事なんて、なんとも思っていないくせに


 



【現在 試合会場】

咲「……(私は家族を取り戻したかった。ただそれだけが目標だった)」

華菜「うにゃー」

咲「(だから、何を犠牲にしてもいいと思っていた。京ちゃんも、私には必要ないって思い込んでいた)」

華菜「うー」

咲「(だけど、風越の人に言われて気付いた。私はきっと、捨てちゃいけないものを捨ててしまったんだって……)」

華菜「あー」

衣「(よし、聴牌した。これで後は逃げ切るだけだ……)」

ゆみ「(国士聴牌! よし、これなら……)」チャッ

咲「(ねぇ、京ちゃん。私は、きっとここまでだけど……)」

衣「(あと、一巡。これで、これで衣は逃げ切れる!)」ホッ

咲「(全国に行ったら、頑張ってね)」








華菜「ポン!」

衣「え?」

華菜「いや、だからポン!」

ゆみ「(ここで、ポン!?)」

実況「おおっと! これはどういう事でしょうか! 池田選手がここでポン! しかし、手持ちは!?」

靖子「このままだと3900。天江衣から直撃しない限り、逆転は無い」

実況「リーチも裏ドラも期待出来ない状況! これは何を狙っているのでしょうか!?」

ゆみ「……(いや、待て!? これは、この流れは!!)」ゾワッ

華菜「あたしさ。ずーっとやってみたかった事があるんだよね」

衣「な、なに……!?」

華菜「お前に直撃当てることもそうだけど、それは途中で叶っちゃったし」

衣「(この、ツモ番だと……)」ゴポポポ

 ザザッ……

衣「(バカな!? 衣が、この衣が溺れっ……!!!)」

華菜「お前、逃げ切れそうだって【安堵】したな? 気を緩めたな?」

 ゴポポポポポポポポポッ

華菜「その瞬間をずっと! 待っていたんだし!!」












華菜「ツモ。海底撈月」チャッ











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      ,    , -――-<          /            `
    。     /       \     /           人
.          /        ヽ    (               `Y´
        |           \  \__
          |            ゙、 _,   `ー、
        |                    l
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華菜「2200・3900」バララ

咲「あっ……」

衣「う、うそ……だ」

ゆみ「……は、はは」

華菜「どうだ?」

                               ____     -―-――-     ____
                            {^7/////////>'´.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::>^7////////ヽ
                             ∨///////.:/.::/.:/.::.::.::.::.ヽ.::.::.\///////////
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                             V//.::.:/__/{/{八.::.:/ハ.:;小.::.::.::.:∨ //////

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       rー-、                        /.::./.::.::./ \         / ヽ.::.::.:: V/ヽ
  (⌒丶 ヽ、 \                 人_ ,′.::.::.:..イ〃ア心.     ィチ心ヾ '、.::.::|.::.::.: ',
.  丶、_ \\ \               `Y´ :.::.::|.:/:.:ハ { ト//ハ     ト//j | }ハ.::.::|.::.::.:: i
  __\  ̄   \  ___               |.::.::| :.: ::.:.: 弋)...ソ    弋)...ソ  jハ.:: |) ::.:: |
 (___ ̄       >'´ __ノ            |::|/|.::/.::.::} :::::::  ′   ::::::::::::  }|.::.|.::.::.::.:| _人
    _>     -―/   /                  j/ |.::|.::|从     t‐'`ーvi    イー|.:∧ .::.|::| `Y´
  ( ̄ __     __∠、                 Ⅵ:∧:/> .   、  _ノ  イ:/|.::.|/|/|.::∧|
   ` ̄   `ー<、    \         /弌ー─'´ ̄∧丁Tー=≧rー- </ |/|/ j/∨ |/
           \     丶、     {_>ヘ    ⌒| |    {┘    (ヽ、
.               \         ー‐=<    }  /   八∨   |       } \_
                             |l  /  / ∧∨   |──---/  /> 、
                 丶、 _____..   -<{_/ ̄丁 ヘ.\ ∨     / //   }
                                  │   \\_∨  :/// {/   {
                                 |     ー‐ヘ:厶イニコ }   〉
                                〈      ー◯ノ      │   \

華菜「華菜ちゃん、大逆転だし!」

実況「し、試合終了!!! まさかの、まさかの五回目の海底撈月! ギリギリで風越の大逆転!!!」



《大将戦 RESULT》

1位 風越 125200
2位 龍門渕 120800
3位 鶴賀 80700
4位 清澄 73300



実況「県予選を勝ち抜いたのは! 風越高校です!!」

衣「……」ヘナッ

ゆみ「終わり、か」パタパタ

咲「……うん」

華菜「にゃ、にゃ? これ、夢じゃない?」オロオロ


【風越 控え室】

美穂子「っ! う、うぅぅぅぅぅぅっ!」ブワッ

未春「うわあああああああん! 優勝だああああああ!!」

純代「ぐすっ、ひっく」

星夏「ほ、本当に勝っちゃった……あの、龍門渕に」

京太郎「……っしゃ!!!」

貴子「池田ァアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」ポロポロポロポロ





おおおおおおお!?
衣のお株を奪う、逆転の海底撈月!

にゃーっ!!!(歓喜)



【試合会場】

衣「衣が、負けた? どうして……」

華菜「おい、天江衣!」

衣「!!」ビクッ

華菜「さっきは、ああ言ったけど……」ポリポリ

衣「?」

華菜「あたしはたのしかったし!!」

衣「おまえが、楽しめた?」

華菜「あ、勝ったから言ってるわけじゃないぞ?」

衣「じゃあ、どうして」

華菜「なにごともそーやって前向きに楽しんでいくのだよ」バーン

                     _ ‐..: . ̄. :. .- ._
                  ,. .´. .: ,:..:.:.. :. ..、:..:..:..`:.、
                   /..:.:,:'.:./.:,:..;ハ:..:..丶.:..:..:.ヘ
               /..:.:/..:;ハ;/{/ ノヘ::.:..:.:',:.:.:..:.:,
                /.::.:/=/       ,ゝ:.::.::,::.:.::.::,
                ,:.:.::/.::/_>、  ,.<_,-ヘ::.::,::.::.:.:!
             ,::.:.:'.::イ´{'い`   ´いリ`ヘ:.:!::.:.:.:!
              ':.:::!:.::.トゝ ノ      -'  j.:i:.::.::.:,
                i:.::.j:/.::! '''    '    '''   ハ:!::.ヽ:ヘ
               !;.イ.::.:,:丶.  ー'一'′ /.;ハ:/リ`ヽ
               ′ヘ:;/` ヽ;>i- -‐ イ_;/,ノイj
                _ _,//'!     ノ `ー-_、_ _
             /{「{i    /‐- -‐/   / ,>'´ヽ}
               / ゞヘ、   {´ ̄ ̄/ /, イ /´   \
           ,    ヽ\ 丶   ///  i ノ      、
           /    !Y' \丶 },/ /== {       , ヽ
           iく`ヽ   i l   `oj-‐ ´      ゝ     /  -ヘ
          / \.ゝ   !      !       / ヽ / ,.イ   \
.       /    ,_ヘ ヽ/|    i         /-─ヘ / ゝ、   丶
      〈    、/ `ヾ/L!     l     .   ′ ̄ ̄ー- '´  〉′  ヽ
       丶   ヽ     l     o|    :.  i          /   /
            ',     !    l      丶.|        '     /
         、   、  .イ      |        _ヽ、   /
           \   ,ゝヘ.ノ     l     //.ヘ /     ´
           ヽ/{ 、ヽ)    o ノ      { イ -‐,ゝ  /
             `iヘ J `丶、/\ _ -‐ ` フくヘ.__, ´
             ,ゝ'J\ / i|  \_,. -‐'「   i. ',
           / /  /`   i !     !   l     ! ',
           ′ /  /   i l     |!   i    i ,
         /  ,  ,′   !|     !i    !     i ',
          /  /  '     ! !    i l    !    i  ,
          /  /   i     ! j     j !   _」_   i  ',
.       / _ 〈 _ _」--‐-┴' 丁 ̄「i一' ̄  ̄ー'丁j‐冫
         ` ー-ヘ !        |-‐┴ヘ       |-‐´
            l       l            l
               l         l      !         !
                 l       l       !       !

華菜「それが華菜ちゃん流なのだ!」

衣「……」アゼン

ゆみ「確かに」

衣「!」

ゆみ「負け惜しみにしか聞こえないかもしれないが、私も楽しめたよ」

衣「……お前も?」

ゆみ「ああ、まだまだここで牌を触っていたい。できれば何度でも、続きを打っていたい気分だ」

衣「衣はさんざんひどいことを言ったのに、また一緒に打ってくれるのか?」

華菜「当たり前だし。今度もまた、ボコボコにしてやるんだし!」

ゆみ「そうだな」

衣「……」



咲「私も!(緊急同調)」

衣「清澄……」

咲「私も、これからは……もっと、麻雀を楽しもうと思う」

華菜「!」

咲「そして、いつかちゃんと……償わなきゃいけない人に、謝りたい」

ゆみ「ああ……いつか、必ず」

華菜「ふんっ! 好きにすればいいし!」タタタ

衣「あ、待て! 風越!」

華菜「ん?」ピタッ

衣「名前を……教えてくれないか?」

華菜「……さっきから何度も言ってると思うが」

        /: : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : ヾ: : : : : l
       <: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :、 : :ヽ : : l

         \: : : /: : : : : : ;、´ : : : : : : : ハ: : : } : : : :ヽ|
          \/: : : : : : /`、、: : / '、:!、l j/l丿ヽ: : : : ヽ
              /: : : : : : /、、: :,ヽ'         ,ヽ : : : ヽ
.           /: : : : : /: : : >' `¨ ‐-.、   r ´  ヽ: : : :ヽ
.        /: :_:_: : : ,' : : :/ _,,===、、ヽ   ,,r''=テ、 l:|: :ヽ: : ',
          //: : /: :.// {{.r'::::::l:l゙`   "r':::j:j ' .l !}: :|.ヽ: :;
        //: : : :/: /: :.〈t、 `ゝニノ     ゝ=" j:j/:ノ  !:.;'
        //l l/;': :/: :ィ: :`ー、  、、、   ヽ  ``` /:/=-.':;"ノ
        / .j/ .{: !|:/ .!: ;イ:; :ゝ.   、v-'‐ァ   ノイ  ̄
              ヾ!.'  ' _.レヽ>   `ー‐.'_ <   _,, -‐ ¨´
             // -= ->、\:T¨_,, -‐ ¨´

                //.:.:.:.:/ ̄ ̄/¨´
             /.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:/          _,, -‐ ¨´

華菜「池田華菜! ずっと覚えておけ、だし!」ニッ

衣「……華菜。衣も、楽しかった」スン


華菜「そっ! ならよかった!」ニヒヒ



【龍門渕 控え室】

透華「……」

一「と、透華?」

純「いや、あのさ!」

智紀「衣は、頑張った!」

透華「そんな事、言われなくても分かっていますわ」ハァ

 まさか、衣すらも破れるなんて
 やはり、勝利の神様は手放すべきじゃありませんでしたわ

透華「すっかり、風越に染まってしまいましたのね」

一「え?」

透華「……でも、この私は諦めませんわよ!!!」


 バンッ


透華「必ずいつか! 京太郎の全てを独占しますの!!」バーン


【鶴賀 控え室】

智美「……凄い決勝戦だったなー」

睦月「はい。なんというか、涙が……」ポロポロ

桃子「加治木先輩……」

智美「私達は終わりだけど、来年は頑張ってくれー」ワハハ

睦月「はい! 必ず、次こそは!」メラメラ

佳織「……京太郎君、おめでとう」

 今回はこんな結果になっちゃったけど、来年はきっとうちが勝つから
 そしたらその時は、この気持ちを……打ち明けよう


佳織「(須賀君。私……ずっと、ずっと君のことを、想ってるから)」


【清澄 控え室】

和「負けちゃい、ましたね」

久「……っ」タタタタ

 バタン

優希「あ、部長!」

まこ「ほうっておけ」

優希「でも!」

まこ「この敗北を乗り越えた時、アイツも気づくじゃろう」

 自分が切り捨てたものの大切さ
 そして、なぜ自分達が負けたのかを

和「……染谷先輩。私は、須賀君になんて言えばいいんでしょうか?」

まこ「なんじゃ? 今更、謝りたくなったのかのぅ?」

和「……」

まこ「だとしても、それは人に聞くべきじゃない。自分の言葉で、素直に話すんじゃな」

和「そう、ですね。はい……頑張って、みます」


頑張っても無駄じゃね?
だって……も う 長 野 に は い ら れ な い んですからwww


【風越 控え室前】

                 __
               ィ≦/:::::::::`丶 _

         /   /   .l::::::::::::::::::::::::ト、
      / /   /  ,   !::::::::::::/从',:::::::ミ
~~~ / /    /  {   !:l!:l!//!   :┌‐`
        /    /    !    レ'__/_/ u _}::l
.         /    .!    !>'─ ∠ヲ!リ
         彡三ミ、 ',    !     ∧'
       /彡 ⌒ \ト!.   ',    /レ'
      /イ/    ゝ}!   ',  ./ ィ´
.    /  /l    / !へト、.  ',.::/ /'|
.  ∠   7 |    { lj  \ト、レ// |
.      /  |    ヽl'     >Y//.!
     /~ ── 、 l     {_ノ- 彡}
.     {ー 、 ___  !     l/ |
     `7 |   ,'_>    _ l!   !
.      ト.{    ,       {ノ|
.     //!   {       /ノ',    !
     / .{    ト、    r‐!'| ∨   !
.    /\l    l \   ゝj .!  ∨  !
    \ .!   __    ∧ノヘ  ∨ |
    /\!   | ≧ト-/--l /  ∨ |
 , イ.:/.:.:.:ハ   !__ / ̄.:.レ'ハ   } j
/.:.:/.:.:.:/.:.:!  |.:.:|.:.:.:.:|.:.:.:.:|.:.:|ハ  / {


華菜「……(きっと記者に囲まれるから、変装、変装っと)」フラフラ

貴子「……池田ァ……てめぇ、なにやってんだ?」ゴゴゴゴ

華菜「にゃっ!?」

貴子「部員が待ってんだ!!! さっさと来いっ!!!」

華菜「は、はいだしぃぃぃぃっ!」

記者「(取材したいけど、あのコーチ怖すぎィ!!)」



【風越 控え室】

華菜「も、戻りました!!」バンッ

美穂子「華菜っ!!」ダキィッ

華菜「にゃっ!?」

純代「えらいえらい!!」ダキッ

華菜「にゃあ!?」

未春「よくやったー!!」ダキィッ

華菜「にゃあああ!?」

星夏「さすが先輩です!!」ダキィィ

華菜「うにゃああああ!?」

京太郎「……」

華菜「……」

京太郎「あ、あの! 池田先輩……」

華菜「……御託はいらねぇんだし」

京太郎「え?」

華菜「いいから、ほれ。激しく抱きしめて」んー

京太郎「……はい」ギュッ

華菜「えへ、えへへぇっ……あたし、かっこよかった?」

京太郎「はい。今日の池田先輩は、ナンバーワンです」

華菜「うにゃああー!!」ビクンビクン


未春「やれやれ。今回ばかりは……ねぇ」

純代「うん。仕方ない」

星夏「でも、明日からは容赦しませんからね?」

美穂子「ふふっ。私も、争奪レースに参加してみようかしら?」

未春「そ、それだけはご勘弁を!!」

美穂子「さぁーて。どうしよう?」ンフフ


華菜「もっと! もっと撫でるし!!」

京太郎「はいはい」ナデナデ

華菜「にゃああああああああああ!!」ビリビリビリ



 こうして、長野県予選女子団体戦は終わった
 俺には見ている事しか出来なかったけど、みんな……本当に頑張ったと思う

 最初にリードを築いた福路キャプテン
 リードを守る為に逃げ切った未春さん
 点棒を減らされながらも、決してくじけなかった純代さん
 逃げと攻めを上手にこなした星夏

 そして――あの天江さんを倒した、華菜さん

 めまぐるしい戦いは個人戦も続き、色々なドラマが待っていた

 そして俺もまた――




【数ヵ月後 東京】


実況「さぁて、遂にやってきましたインターハイ女子団体戦決勝! 組み合わせは以下の通りです」

玄「が、がんばるのです!」ドキドキ

智葉「さて、どうなるか」

照「……」

実況「おや、まだ一校来ていないようですね……おおっと、入口のところでレギュラーが揃っているようです」


美穂子「もう、見送りはよかったのに」

華菜「そういうわけにもいかないし!」

純代「ここまで来たなら、最後まで見送ります」

未春「インハイチャンプなんて、キャプテンが倒してくださいよ!」

星夏「きっと大丈夫ですよ!」

美穂子「ふふ、そうね。最強は【私達】ですもの」スタスタ

 
実況「入場する風越高校キャプテン、福路美穂子! これで選手が揃いました!!」







智葉「遅かったな」

美穂子「ごめんなさい。後輩達と話していたから」

玄「(こ、この人が和ちゃん達を倒した風越高校の……)」ドキドキ

照「(咲を倒した、風越!)」

美穂子「注目を集めちゃったみたい。恥ずかしいわ」クスクス


実況「なお、先日開催されている男子個人戦では……なんと、風越の須賀選手が優勝しております!」


智葉「男子個人戦は取ったようだが、団体戦はやらんぞ」

照「勝つのは私達」

美穂子「んー……あまり、牽制とか挑発は好きじゃないんだけど」

玄「?」

美穂子「でも、事実だから言ってもいいわよね」ウンウン

智葉「は?」

美穂子「勝つのは【私達】。優勝は勿論、持って帰る」フフフ

 そう、だって――

美穂子「最強は【私達】だから」

        /    :,'   / / /   /   /   l !  l    | ∧     ∧
        \__   / ─┐l lケ /─┐/>  l{ 勹|||ト l  __ |  :'   | ∧
       i   ,' し'レ  ┘ イ-'L三 _,':!    '!  :j リ L.l| |  ! ̄卞| | _ ',
       | イ        |iリ ∥   | | \ ||  ,':/!: ∥ `| -:ト !  |    !
       レ'    ,'     ∨-' 二三__三 ┘|_/リ l  /|-壬┼─| |` ト、   |
                 | 歹イ:::::::::::泝        ̄_ レ匕イ   リ/:,  :, / /Y
       /     |     | / /::::::::::::::_}          テ≧ミト `'レレ  // //,'
.      /   /  |     | 廴{:::::;ん          /::::::::::::抃  斤升 イ/ ,
      '              | 匕:壬:ソ        {イ:::::::ん リ ,'   フイj/
     ,   l  /|       |     ̄            ヒ 三:y'  /| /  イ
     ,    |  i |         ::::::::::::           ̄ `   .::|     ヘ
        i   .:!       }               '    ::::::::::: ,':::::|    ∧
    l l   | |  |         、         __           ∧::::i       ∧
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美穂子「絶対に、負けないわ」



【風越 控え室】

華菜「そういえば、京太郎はなんでキャプテンの応援に来なかったし?」

未春「ああ、京太郎君なら、ほら」

純代「そっか。昨日は激戦だったもんね」

星夏「ホテルからみんなで抱えて連れてきたけど、まだ起きないんです」

華菜「そりゃ、あんな化物連中とやりあえばそうなるし」

未春「神域に、雀聖に、人鬼……でしたっけ?」

華菜「天江衣が可愛く思えるレベルだし」ブルブル

純代「でも、勝ったんだよね」

未春「ふふっ、アレをみれば間違いないでしょ」

星夏「ずーっと抱きしめて、離さない優勝トロフィー」

華菜「バカ面で寝やがって! たたき起こしてやるし!!」

未春「やめなよー!」

貴子「……たく、のんきな連中だ」ナデナデ

京太郎「……」スースー

純代「って、なんでコーチが膝枕を?」

華菜「ずるいんだし!!」

貴子「うるせぇ!! お前達は試合に集中しろ!!!」

京太郎「……」スヤスヤ





 その日、俺は夢を見た

 女子の団体戦
 先鋒戦は、苦戦しながらも福路さんが稼いで
 次鋒戦は、未春さんがものすごくピンチに陥った
 中堅戦は、次鋒戦の分を星夏が取り戻して
 副将戦は、かなり接戦だった
 
 そして、運命の大将戦は――


穏乃「ここでまくる!!」

淡「(ヾノ・∀・`)ムリムリ この淡ちゃんがいる限りね!!」

ネリー「全部、倒す」

??「全く、お前達はなーんにも分かってない」

淡「はー?」

??「主人公は遅れて登場する。つまり、大将のあたしこそが主人公!!」バーン

穏乃「た、確かに!!」

淡「私達も大将じゃん!」

穏乃「そう言われてみれば確かに!!」

ネリー「うっざ」

??「とにかく、お前達がいくら強かろうが! 関係ないんだし!」

 その夢の最後はやっぱり、あの人が美味しいところを持っていこうとして

 そして、その戦いが始まるところで――俺は目を覚ました

 惜しい気持ちもあった
 結果を見たかったから

 でも、その必要は無いらしい

 だって、俺が目を開けた先には、ほら――


美穂子「駄目よ、キャプテンとして私が最初に須賀君に見せるの!」

未春「いいえ! ここは私に任せてください!」

純代「凹んだ人には任せられないでしょ!」

星夏「だったら取り戻した私が!!」

華菜「主役は華菜ちゃんだしぃぃぃぃ!!」

 俺とお揃いのトロフィーを奪い合う、五人の姿

貴子「……ん? 目を覚ましたか?」

京太郎「あははは、はい」

貴子「で? 目覚めの気分はどうだ?」

京太郎「どうって言われても、そりゃあもう……」

 俺は、遂に手に入れたんだ
 俺を受け入れてくれる、最高の安住の地を


京太郎「最高に決まってるじゃないですか!!」ニッ




 ~~~京太郎「清澄を出る喜び」咲「ふぇっ!?」~~~


 カンッ!!

 


 ぬわ疲


 もはや安価スレじゃねーじゃねーか! という声が聞こえてきそうな予感
 さて、次はどうしようかね。ちょっと考えます

 ぶっちゃけ、これもう風越以上のドラマ無理なんじゃね? と、ちょっと思っています
 なので、転校ものじゃない別ネタで全国編やろーかなーとか考え中

 なんかリクエストとかあったらオナシャス!
 とりあえず、今更ながら飯食ってきます

乙でしたー

そうですね……出場選手全員ぽんこつな全国編(プロも含む。但し、コーチとアナはしっかりもの)ってのはどうです?
全国の悩めるコーチらと共に、ぽんこつ達のお世話に奔走する京太郎とか……


 色んな意見アリシャス!
 とりあえず、今回はまだ決めずに次回更新時に安価とかで次週内容を決めます。
 おそらく明後日以降になると思うので、それまでにリクエストあればお願いします。
 
 ちょっと今回はSS部分に重きを置きすぎたので、今度はもっとライトにやりたいですね。
 女子力小ネタとか、もし思いつけばぼちぼち投下するかもです。

 今日はありがとうございました! ではまた次回の更新で!


PS
 
 今回のMVPを池田さんにしたいのですが、構いませんねっ!!!」


アラフォーが色々拗らせて全国出場女子達に結婚出来ない呪い(?)をかけてしまい
それを何故か(好感度の一定数値で)解くことが出来る京太郎が西へ東へ走りまわる…とか

まさにこの話は、古代中国の『和氏の璧』の逸話に似てますね
詳しい話は検索してもらえば分かりますが、京太郎と言う原石を見抜けなかった清澄・龍門渕・鶴賀と
正しく見抜いて磨いたおかげで、栄光を掴んだ風越と言った所ですよ



【番外編 雪の笑顔】


 冬が寒くて、本当に良かった

咲「……京ちゃん! おはよう!」

京太郎「おはよう。じゃ、ぼちぼち学校に行きますか」

咲「うんっ!」

京太郎「あれ? お前、手袋はどうしたんだ?」サムクネ?

咲「え? あっ……家に忘れちゃった」

京太郎「しょうがねぇな。ほら、手を出せ」スッ

咲「うぇっ!? あ、うん……ありがとう」ギュッ

 コイツの冷えた左手を、俺の右ポケットにお招きする為の
 この上ない程の理由になるから

咲「雪は積もってるのに、今は降ってないね」

京太郎「そういや、そうだな。これだけの銀世界なのに。傘は持ってきたけどよ」ホラ

咲「クリスマスなんだから、早く雪が降ればいいのに」ブー

 そう言って、口を尖らせる咲

京太郎「思い通りにはいかないだろ」 

咲「そうだけど、さ!」エイッ バサッ

京太郎「落ち葉を蹴飛ばすなよ。今にまた転ぶぞ」

咲「もぉー! 昨日のはたまたまで、いつもじゃないもん!」ムー

京太郎「ははっ。なんで怒ってるのに、楽しそうなんだよ」

咲「ええ? そう見える?」

京太郎「ああ。すげー見える」ハハハ

咲「むー……あ、でも」

     /: : : : : : : : : : : : ,ィ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ : : : : : : ヽ
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         V{                  :.:.:.:.:.  /    ノ 人:,:' /
         人      __              _ イ:/

           `      乂 ̄   ー‐ァ      イ: :/: : :/
           rrr==≧=- `  --  ´  r_:_´/|イ{: イ
             /|.||...................../ ̄| ̄´   7......`.. ̄ ̄≧=-、
          ,イ |.||.....................{---- 、  /...............///⌒ヽ
           /  |..V、.................|     /...............///   ∧}


咲「ちょっとそうかも!」アハハ



 まだキレイなままの雪絨毯に、二人で刻む足跡の平行線
 
咲「ねぇ、京ちゃん」ギュッ

京太郎「ん?」

咲「ずっと……ずっと一緒にいられたら、いいね」

京太郎「ああ。きっと――」

 こんな夢物語、叶わなくたって
 
咲「……やっぱり、京ちゃんは京ちゃんだ」

京太郎「はぁ?」

咲「なんでもな……あっ! 雪!」

京太郎「お……じゃあ、傘の出番だな」スッ

咲「私は持ってきてないよぉ」アワワ

京太郎「だと思ったよ。ほら、もっとくっつけ」バサッ

咲「えへへ。ありがとうっ!」ギュッ

 笑顔は溢れてくる


                    /   / /             /イ         /    V ヽ、    `
                     / /              ,  ´/          |   \
              '      / /        _/  '   '    ,:      |    \
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            '     / /            /    /    〃     /   |    |
                     / /           /      {   /.'       ∧  }    |
              /     / /         /_, ィ   ∧ /_ |       / V ∧
                   / /               / /  / ∧{tォミ、  ,  /   | '  、
           /     / /                / イ  / /| 弐_ V | /   __}/   _ヽ
                / /                | / , :  ー':, ∨/   イ乎(_ ヽV |
        /      / /  _____          ∨ {/ '   / /      Vzソ   V}
.       /      / /: : : : : : : : : : : : :`: : .、          {   、                 リ
      /     ,: / /: : : : : : : : : : : : : : : : : :`: .、     ∧   `
''⌒\      /:./ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \     、
    \/_  /: : / /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ     ∧ `
       ⌒ ': : / /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :、: : : : : :.     |l∧      ̄         <
        / : / /: /: :|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :V : : : : :⌒\「´∧           ´
       ': : / /:,イ: : :|: : : : : : : : /|: : : : : : : : : : :|: : : : : |    .:'//>--==≦ゞ
       ': ,:/ /: | |-:、:|: : : : /: : :'__|: : :| : |: : : : : :|: : : : : |  ////////\        /
      /イ/ /:{: | {: :从: : : ,: : :/  |: : :} : |: : : : : :': : : : : }  /////// /   ∧
.        / /:从{ィチ忙ミV : |从{  -}: :∧: |: : : : :/: : : :}: :|  {/////〈/{   / |      //,
      / /|: : : :} Vzソ \{   イテ忙ミ/: |: : : :/⌒}: :ハ:| ∧//// ∨、  ,   }   ,://
    _,/ /〉|: : :八 "  ,       ヒz(ソムイj: :/ イ: /  }' {// ∧// ∨V{  |  「 ̄/´///
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 まるで、雪の中に咲く――一輪の花のように


 唐突に小ネタを投下していくスタイル、嫌いじゃないわ!(自画自賛)
 なんだか雪がえらい事になってたから、作ったよ
 
 一週目で好感度低かった組は、今回みたいなミュージック小ネタで救済するかも
 とまぁ、そういう事でオナシャス!

 更新は明日だよ! 


 おっと、言い忘れていたんですが、この小ネタシリーズの時系列は各自の想像に任せるゾ

 【本編(一週目)】→小ネタの場合もあれば、【本編(一週目)】のようにならないパラレルの可能性もあるゾ
 もしかすると今回の場合は小ネタ(中学時代)→ファミレス女子力実践(高校時代)かもしれないゾ

 救済されて欲しくない人は、そもそも違う世界戦だと考えるとイイゾ~コレ


 というか時間余ったので、もう一、二本 小ネタ書きます


 安価 ↓2

1 久 【Burnin x'mas】

2 和 【魔弾】

京太郎「目の前に俺がいる...」
京太郎「目の前に俺がいる...」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429176243/)

これもこの作者が書いたのか?

>>607
 その作者ちゃうで

 それとさっきのAAはAA保管庫にあったのは使っとります
 というか普段から使ってるAAは全部、AA保管庫にある奴でっせ



【恋の魔弾】


 部で唯一の男子、須賀京太郎
 私が彼と初めて出会ったのは、一年生の頃

京太郎「お、俺! 須賀京太郎!! よろしくな!!」アタフタ

和「え、ええ。よろしくお願いします」ドンビキ

 最初は少しおかしな人だと思っていましたが
 そんな認識は時が経つに連れて……少しずつ、少しずつ変わって行きました

京太郎『それでさ、帰りに映画のチケットが当たってさ!』

和「それは良かったですね」

 頻繁に掛かってくる電話
 他愛の無い部活の話をしたり、勉強の話をしたり……
 
京太郎『和! もし良かったら今度、一緒に映画に行かないか?』

 たまにこうして、お誘いを受ける事も

和「いいですよ。どうせなら、咲さんや優希も誘いましょう」

京太郎『あ、うん。そうだよな。じゃあ、また』ピッ

和「(まだ、二人で出かけるのは早いですよね……)」

 登下校は毎日のように一緒に歩いて、昼食も一緒に
 部活では私が彼に麻雀を教えて、お礼に誘われて

 休日はこんな風に誘われる

 もしかすると、私達って……他の皆さんから

和「(つ、付き合っているとか思われているんでしょうか!!)」カァァ

 満更でもない、とはこういう気持ちなのかもしれません
 彼は優しいし、努力家で、顔も格好良く……わりとお金持ちなのだそうです

 正直お金はどうでもいいのですが、父が家柄を気にしそうですし……

和「須賀、君……」ドクン

 もし、アナタも私と同じ気持ちなら

 私は――




 それからしばらくして
 私は彼の事ばかり考えるようになっていました
 ですが、そんな私の気持ちとは裏腹に……彼は私の傍から離れていきます

 登下校の時間も重ならないようになり、ほぼ毎日のように掛かってきた電話も減っていく
 次第に私の気持ちも冷めていき、彼からの電話を避けるようになってしまいました

 そして……半月後

和「(ちょっと寝坊してしまいました、急がないと……)」タタタ

 いつもより遅く、学校へと向かう途中
 私は見てしまいました

和「あっ」

咲「もー、また京ちゃんのせいで遅くなっちゃったよー」

京太郎「……いやいや。昨日はちょっと徹夜しちゃっててさ」

咲「そんな言い訳ばっかりしてると、もう起こしに行ってあげないよ!」プンプン

京太郎「わ、悪かったって! な? 許してくれよ」

咲「しょうがないなぁ」クスクス

京太郎「マジサンキュー! やっぱり咲がナンバーワンだぜ!」

                        ____  ,- 、_
                       ⌒>    `  ヽ  ` 、
                       /,      ,   | l   ヽ
                     /イ  ,/ / |{  | | | l |   .
                       / イ { /{-从 }/}-}イ |  |
              r-、_         V从 ィ=ミ∨ィ≠ミ| / , ∧
          ,. : : : ̄:´ゝく)、        ヽム   '     |/イ V }
        /: : : : : : : : : : : \          }∧ v  ァ  'r-イ
         ,: : :,: : : :/:}: : :|: : |: : ヽ         _、__  イ/}_/
       : : : |: /-'{: |: : 从: }: : 、: .    ___ {// }   r≧7}
        | : : |: ィ雫 |/ィ雫}:/:∧:} <//////////  「/////>- 、
        l : r从 ゞ'  , ゞ'{イ: :{/}'///////////{l _|//////////\
        从乂:、 u:.:.:  :.:人//////////|/////∧:: ////////////// 、
         }/ハ>  _´ イ///////////////////∨////////|//////∧
       ,......-.ノ   V -.乂___,..---- {////////o//r====、 }、//////∧
      rく.、.......{    }...........7 、       |/////// ///////// | ∨/////∧
      ∧ \....\  /....../l/ }       |////////o////////{  ヽ./////∧
      { V  ` rミ ∨=≦ 〈 ⌒Y     |/////////////////|  /⌒////〉
      |  {    ` [二]´  「二二}      |////////o////////| ////////
      |  ::.    /:.:.:|   /     }     }/////////////////}'///////
      |  }    {:.:.:.:}  {    ∧     |////////o////////|/////
      |  |    、:.:.:|   ヽ    ノ     |/////////////////|///
      |  |      ∨   {乂_/      |////////∧///////|イ(ィ
      |   '             V       //////// //∨/////∧_ノ
      { V、          〉      〈/////// / |/| \///// 〉
     {ニ/\\_____/.、       |\___// |/|///\__,..イ
    〈_/........\____/...}       |/////////}/}/////// |
     /............../.................|...........|        |/////////「 |/////// |


咲「また調子良い事言ってー」

 私以外の女の人と笑ってる、眩しいあの人を見かけました

和「……」

 そもそもちゃんと付き合っていたわけでもなく
 彼からの好意も非常に曖昧で

 私は咎め立てする立場ではありません
 ただ、この現実を受け止めるしか出来ない



 その日の夕方。家に帰り着いた私は、眠りにつこうとベッドに入ります
 頭の中には後悔ばかりが、タチの悪い病のようにぶり返しています 

和「須賀、君……」

 家族。麻雀部の皆さん。阿知賀のみんな。
 私を取り巻く狭い世界には今、あの人しかいない
 他の名前が出てこない

和「……」フラフラ

 それから、何時間経ったでしょうか
 気が付けば外は真っ暗

 私は寝汗を流す為に、冷たいシャワーを浴びる事にします

和「……」シャー

 いくら浴びても、私の中の執着は鎮まってくれません
 体がクラクラとして、今にも倒れそう
 思う以上のダメージに、三半規管も駄目になっているようです

和「須賀君。須賀君……!」

 胸の中に燻っていた想いが、あの頃の日々が夢のように消えていく
 彼はもう、どこか遠くへ行ってしまった

 私の知る頃よりもずっとずっと、格好良くなっていく あの人を
 私は――

和「……諦めたく、ありません」

 気が付けば、私はベッドの上で携帯電話を握り締めていました
 これまで一度だって、自分からは掛けなかった電話を

 私は――

 


照「京ちゃん、格好良くなったね」

京太郎「え? そうですか?」

咲「お姉ちゃん! 久しぶりに会ったのに、いきなりなんて事を言うの!」アセアセ

照「ただの事実」ムフー

京太郎「あははは。変わりませんね」

照「む! そこは綺麗になった、って言うところ」

京太郎「いやー、そう言いたいのも山々なんですが」ポリポリ

照「?」

咲「あ、あのね! お姉ちゃん、京ちゃんはもう!

 プルルルル

京太郎「あ、すみません」ピッ

照「? 誰?」

咲「あー、多分だけど」

京太郎「おう。え? ああ、うん。今晩のディナーだろ、大丈夫」

?『それなら問題ありません。父は厳しい人なので、送れないようにしてくださいね』

京太郎「おっけー。それじゃあ、また……』

?『あ、その前に一つ……』

                   _    _

              __、‐''゛ : : : : : : : : : `丶、
              {ア: : : : : : : : : 、: : : : : : : : :\
              /: : : :/: : : |: : : :|i: : : : : : : : : : ヽ
            ' : : : : /: : :l: |: : : :|i : : : : : : : : : : : :.
            / : : /: /Ll_: |: |: : : :|i : : : : : : : : : : : : :.
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          |从: :从| 丐ゞヽ|: : : :|i__: |: : : : : : : : : : :|

             ゝl} l リ   |: : : :|⌒ヽ.: : : : : : : : : :.|
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         / ヽ    ノ: : :|: : : i{: :li: : : |: : : : : : : : :

            ′  /T  ̄ : : : : |: : :八: |i: : : |: : : : : : : : :.
            / |: /厂 ̄'|: : ′ \_: : : : : : : : : : : :.
      , ′   /  ///ミv : /‐≦ニニ〕h、: : : : : : : :.
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   ′    />L八l//zz/: : /j>'´/      }} : : : : : : : .
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    ', ///{    从{    {_ ` ー─- 、 / l|: : : : : : : :|: : : :

     ∨//,|              /`''ー‐-r、 ∧V/: : : : : : : :|i: : : |
     ///ノ,|_ 、           /    /ノ ̄ : V: : : : : : : : 从: : :|
    '/// , |\\       __.'     /〈 : : |: : | : : : : : i: : ′ }: /
   ////' , '|  \ `ー===''´ ′   / l〕: ノ|: ノ|: } : : : ノ: /  ノ/
  .///|' , ',|  /``~、、       / 厶ィ ノ´ ノイ: : / レ′/
  /{  |' , ',|  /       ``~、_ノ |  ‘,   |/
  {/ {  ∨,.'|  i{ \          |i  ‘,
  |/ {  ∨'| 八   \         ノ‘,

和『愛しています、須賀君』

京太郎「おう、俺も愛してるぞ」


咲「京ちゃんの、大切な人だと思うよ」

照「登場前からNTR……難易度高いね」


 カンッ!



【燃える クリスマス】

 キャンドルも 十字架も

 愛に力を与えてくれ

 今の俺には、そのひと握りの勇気が必要だった


久「あん、もう……落としちゃったわ」カガミ

京太郎「……」  

 俺の目の前でケーキにロウソクを立てていた部長が、床に落としたライターを拾う
 その際、スカートから覗く足の眩しさに……得したと思っている、自分が嫌だった

久「それでね、もう本当に美穂子ったら酷いのよ」

京太郎「へーそうなんですかー」

 夜更けに俺の家に上がり、彼女がヒドイとグチってる
 この人の行動パターンは意味不明すぎる

久「そういえば、今日は彼女、平気なの?」

京太郎「……あはは、いると思います? 両親すら、息子を置いてデートですよ」
 
久「じゃあ、今は二人っきりなのねー」

 親切ぶって聞いているけど、
 気になるなら最初からこんな夜中に来ないと思う

久「おかしいわね。須賀君、すっごく魅力的なのに」クスクス

 もしも、この人が俺に何かを期待しているのなら
 お応えしたって構わない

京太郎「本当に、そう思います?」スッ

久「ええ。嘘なんて吐かないわ」

 打算を計算しつつ、少しずつ距離を詰める

京太郎「今は、本当に……二人きりなんですよね」

                  _
             , . ‐:': _: : : : : : :`: . .、
         _, ィ: : : : ̄: : : : : : : : : _: : : : \
       / ./: : : :イ: 、: : :_; ;ニニ;,:_: : : : : : ∧

       ,'  Y:./: : ィ'"/、   ,ィチァ: ; : : : : : : : ,
         イ: : :/:/アハ`、    〃イ: :7: : : i: : : ,
        〃{: :,':/. {゙.り    `ヽ  i/},' : : :7: : : }
        {{ ,: :f  `´   _ヽ   ヽ /: : : 7: : : ,
        ヾ、∨!  '     >,   /: : : :7: : : ,
         ヾ:.:', ヽ、    {`゙:ハ ノソ: /: : : : :/
          ヘ:.、      `¨´彡イ:.:/: : : : ,
            }: :7. ォ ._ ,.イ.: : :/: : :./
         /: : /:.ィ': : : : ´: : : /: :>'

          ゝ: :/< ̄;:;:;:;: ̄7: : : :{
           //    ヾ:;:;:;:;:;:( : : : : ヽ
        〃´  ̄ `ヽ ∨:;:;:;:;:;``ヽ: : ノ

       /{       ヽ∨;:;:;:;:;:;:;:;:ノノ
     ,   :!       i .∨;:;:;:;:;:;:;:;|
    ,    }       :レ {ヽ:;:;:;:;:;:;ト、
    {     !       i ヘ: ヽ;:;:;:;:;ヽ\
    、   i        }  ヘ: : 》;:;:;:;:;:;:;:;:>
     、 / :{ ` ー '"  |  .ヘ/;:;:;:;:;:>"
      〉  `ー- _ ┬┘ /⌒ヽー"
.      <,'     }     i イ    V
     ,     j.     i ノ '"    }
     7    <ニ⊃._  }´    , '
          (_,。s―'’ .:    ノ
    , /   ゝク"´   .|--‐ ´
     /     ¨7    リ   ヽ
    {  -‐ '" ,     ,' <⌒ヽヘ
    /     >/    /;:;ヽ;:;:;:;:;\}
   , > '";:;:;:/    /;:;:;:;:;:ヽ;:;:;:;:;:{
    ヽ/;:;:;:;:;:;:;/   ./;:;:;:;:;:;:;:;:ヘ;:;:;:;:ヘ

久「ええ、そうよ」

 鐘が鳴り響く 胸の奥で


京太郎「……っ」ゴクッ

 秘密ですよ、と抱き寄せる
 ただそれだけなのに、出来ない……

 だってそれは、勇気じゃなくて……

久「……どうしたの?」

京太郎「……あ、いえ。飲み物、つぎましょうか」

久「ありがとう……」

 なんだっていい
 この人を、抱きたい

 きっと、この人は本気じゃない
 でも、それでも構わない
 たとえ裏切られて、せつなく途方に暮れるとしても

京太郎「親が買っていたシャンパンがありますから」キュポン

久「お、須賀君も悪者ねー」フフフ

 ずっと
 部に入った時から、ずっとこの人を見ていた

 俺とは違う、別の人を待つ時の……綺麗な横顔さえ

京太郎「はい、どうぞ」

 諦めて、時は流れて……
 イイヒトも、そろそろ限界だ

久「ありがとう……あっ」ピトッ

 偶然、グラスで触れた指

京太郎「部長……俺は!」ガバッ

 強い視線がぶつかる
 何かが終わって、弾ける

久「あっ……駄目、駄目、なのにぃ……んぁっ」

京太郎「俺、俺はずっと部長の事が――!!」


 俺はもう、逃げたりしない



美穂子「で、二人一緒に居るところを見ると……上手くいったのね」

京太郎「」

久「ええ。それはもう、野獣のように激しい……」ウットリ

美穂子「あらあら……//」カァ

京太郎「ちょ、ちょっと!! どういう事ですか!?」バンッ

久「何よ。ファミレスで騒いじゃだめよ?」

京太郎「あ、すみません。じゃなくって、どうして福路さんが!?」

美穂子「フフ。須賀君はもしかして、私と久が付き合ってると思ってた?」

京太郎「え? 違うんですか!?」ガビーン

久「違うわよ。でも、須賀君がそう勘違いしてるみたいだったから……」クスクス

京太郎「な、なぁっ!」

久「ふふ。背徳感のあるプレイなんて、一度しか出来ないんだから、感謝してよね?」

                      __
                 , . : . : . : . : . : . : . : . : . ,
               /: . : . : . : . : . : . : . : . : . : .:\
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             ,: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : .

             . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . ‐-ヽ: . : . :.
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            7: . : . : /: . : . : ./:./{: .ハ: . : ヘ: . : . :}: . : . :.
             . : . : .:./: . : . ///   ヾ \: . ヘヽ: . !: . : . .,
           i: . : . :,' . : . :/ 〃       `ーゝ ヽi: . : . : .

           : . : .〃: . :.:/_/          __ !: . : . :}

           : . :〃: . :, ' _ {``     -‐'"´_   !: . : . :
           : .〃: . : {イ笄示㍉      ,ィ升刑ヾ 川: . : i
           i〃{: . : ハ‘ V::ij:: リ`      ち::ij::リ.ノ ハ: . : .,
           〃: .i: . : .ハ  `ー'’        `ー'’ ノ: . : . : リ 、
        >'"{{、: .ヘ: . : .ヘ       ,      , ': . : . : . ノニニ>s、
       /ニニニ||ム: . ヽ: . :ヘ     、  ,    ゝ: . : . イ ニニニ≫"=ヽ
       ,'ニニニiiニニ\: . : . : .>     ̄    イニヽ: . : .ヽニ/ニニニニム
       ニニニ=i!ニヽニ}: . : . : . } i`   __   ´ /ニニニヽ: . : }ニニニニニニニム
      ニニニニニニニニヘノ: . : . /^ヽ       //¨\ノ: /ニニニニニニニニ}

      ムニニ≫、ニニニニ{ハ: . :./ニニ7ニ7      {ニマニニニ'"}ニニニニニニニ≫"}
      マニニニニ≫、ニニヘニヽ:{ニニ7o7      」o',ニニ/´ニニニニニ≫"ニニ
     ノニニニニニニニ≫、ニ} ̄`iニ7ニ7` ー― '"::マニ',ニヘノ/≫"ニニニニ_7

     {ニニ≫==≪ニニヘ{__/ニ7ニ7:::::::::::::::::::>-} o',ニ{ニニニニ--= ̄
    ノニニニニニニニニニニニニ7ニニニ7o7::::> '" ´    `` ー、ニニニニニニニニニ
    }ニニニニニニニニニニニニ7ニニ> '" ´             〉ニニ/ニニニニ7
    ノニニニニニニニニ> '" ´          _, ⌒` ー-ァ ィ }>'"⌒`ヽ、ニ7
   {ニニニニニニ>'"            ,ィ-‐  ―― ¨ ̄ ̄ ⌒``ヽ  ヾ
. ̄ ̄〉ニ>"/           ,..ィ::                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   {/;;{            , ィ::::_                     ,'
   \;;;i         , ィ::}}     ̄  --     _       _/
___≧',    , ィ:::::::::::::〃_____________ ̄__________

       ー '"   `  ̄

久「これから先は、浮気なんて一生許さないんだからねっ?」クスクス

京太郎「は、はい……」ドキン


 カンッ!!




 のどっちのネタは最初の京咲目撃現場をやりたかっただけ
 あの歌、悲恋だからハッピーエンドへの持って生き方が強引だったかもね
 京久はエロい。これだけはハッキリと真実を伝えたかった

 これで清澄の低コンマ組の救済は終わり
 好評なら他校もやるんじゃね? しらんけど

 ではでは、明日の更新でお会いしましょー


【二週目】 京太郎「白糸台を出る喜び」照「ふぇっ!?」


【ルール&設定説明】

1 京太郎は中学時代に照を追って上京済み

2 白糸台に入学して一ヵ月。麻雀部に所属

3 雀力システム導入(詳細は後述)

4 好感度&雀力上げ解禁

5 最終目標は全国制覇


【進行の流れ】

1 雀力判定(一軍、二軍、三軍が決定)

2 白糸台メンバーの好感度判定

3 選択行動開始(10週間) ※10~20回行動

4 練習試合&偵察可

5 都大会直前(転校するかしないか決定)

6 都大会or県大会開始(学校によってはショートカット)

7 全国大会開始(京太郎との好感度によって敗退する場合も)

8 ED

【雀力について】
・雀力は文字通り、京太郎の麻雀の実力

・高ければ高い程、初期好感度判定において有利な補正が働く
(補正込みで100を超えても100。補正でゾロ目となってもゾロ目取得扱いにならない)


【雀力】
100   ゴッド 補正50
90~99 ワールド 補正40
80~89 タイトルホルダー 補正30

~一軍(白糸台)~
70~79 マモノ 補正20
60~69 ゼンコク 補正15

~二軍(白糸台)~
50~59 イケイケ 補正10
40~49 ベリーグッド 補正8
30~39 グッド 補正5

~三軍(白糸台)~
20~29 ノーマル 補正0
10~19 バッド 補正-10
00~09 サイアク 補正-20


 ゴッド補正持ちで阿知賀へ転校した場合、阿知賀メンバーは全員最低でも50以上の好感度となる




 とりあえず二週目のフォーマット作ってみた
 何がご意見とか質問あったらどぞー
 
 しばらく様子見て、問題無さそうならスタートするでー

選択行動次第で好感度は上がる?


>>643
 むしろ選択行動でしか好感度は上がらないです
 雀力か好感度を上げる、もしくは他校へ行く(好感度判定)って感じ
 雀力を上げるのが他校攻略の鍵だけど、ヌルゲー嫌だって人は先に他校回りしてもOK


 システム・シナリオともに問題無いっすねー?
 阿知賀スタートや姫松スタートが良いとかも無いっすね?
 後々言われても変更出来ないので、ご容赦を

宮守がいいとかええんか?


>>646
 希望が出れば安価で決めようと思っていたけど、もう白糸台で導入書き始めちゃったので始めます

 宮守勢は選択行動でお選びください


【数年前 長野】


 俺には二人の幼馴染がいた
 
 一人は泣き虫で、おっちょこちょいで、読書が好きなちんちくりん
 そしてもう一人は、そんなちんちくりんのお姉さん

 俺より二つ歳上のその人は、クールな性格……というわけでもなく

 お菓子が好きで

 マイペースで

 いつも俺の前でニコニコと笑っていた

照「……だから、もう会えないね」

 でも、その日の彼女はまるで別人のように……冷たい瞳で俺を見つめていた

京太郎「どうして、ですか?」

照「……ごめん」

京太郎「咲と、何かあった……」

照「京ちゃん」

京太郎「!」

照「何も、聞かないで。もう、私とあの子は関係無いから」ジワッ

 涙を瞳に溜めて、今にも泣き出しそうな照さん
 俺は、そんな彼女に何も言えなかった

 何も、してあげられなかった

照「じゃあね。バイバイ」タタタッ

京太郎「あっ……」

 引き止める言葉すら、言えなかったんだ



【数日後 長野】

咲「……本気、なの?」

京太郎「ああ。俺は本気だ」

咲「どうして? どうして京ちゃんまで……」ジワッ

京太郎「ごめん、でも……俺が、俺が絶対に照さんを連れ戻して見せる」

咲「!」

京太郎「だからお前はここで待っていてくれ。きっと、いつかまたみんなで笑い合える日が来るから」

咲「京ちゃん……うん! 私、待ってるから!」


 大切な幼馴染を失った俺は、それを取り戻す為に……もう一人の幼馴染を置きざりにした

 いつかみんなで笑い合う為に

 そんな理由で、俺は長野を飛び出し――そして


【現在 東京 京太郎のアパート】


京太郎「東京に来て、これでもう何年目だっけか」

 ベッドの中で携帯を弄りながら、俺は寝ぼけ眼の目を擦る
 今日は確か、朝から部活の日だったな

京太郎「白糸台高校、か」

 あの日、両親を説得して東京の親戚の元へ渡った俺は……照さんを連れ戻そうと必死だった
 しかし、照さんの行き先は分からず、東京での捜索は無に帰してしまっていた

 だが、俺はある日……見つけた

 麻雀雑誌でインタビューを受けている照さん
 インターハイチャンピオン、宮永照の記事を

京太郎「うし! 行くぞ!」

 そして俺は、親戚の家を飛び出し……現在は、照さんのいる白糸台高校に通っている
 全ては、あの人を取り戻す為に


【白糸台高校 麻雀部室前】

京太郎「ふわぁ……ねみぃ」

 ここ最近はずっと、麻雀の練習ばっかりだったからな
 あまり休めていない

 というか、この学校の麻雀部がスパルタすぎるんだよ
 放課後は勿論、休日も麻雀漬けときたもんだ

京太郎「ま、俺も頑張らないと」

 照さんもチーム虎姫、白糸台の一軍として頑張っているから
 俺も、負けないように強くなる必要がある

京太郎「とはいえ、俺は……」

 立ち止まり、俺は部室の扉を見上げる
 全部で三軍まである、白糸台高校麻雀部

 俺が在籍するのは――


【雀力】
100   ゴッド 補正50
90~99 ワールド 補正40
80~89 タイトルホルダー 補正30

~一軍(白糸台)~
70~79 マモノ 補正20
60~69 ゼンコク 補正15

~二軍(白糸台)~
50~59 イケイケ 補正10
40~49 ベリーグッド 補正8
30~39 グッド 補正5

~三軍(白糸台)~
20~29 ノーマル 補正0
10~19 バッド 補正-10
00~09 サイアク 補正-20

 京太郎の雀力判定  ↓2

 コンマ二桁÷2 ゾロ目はそのまま 00は100扱い


【須賀京太郎】
・雀力(35)補正+5
・白糸台高校麻雀部 二軍所属

京太郎「俺は二軍、か」

 まだまだ照さんのいる一軍は遠いな
 ただでさえ男子は女子より弱いって言われてるのに

 こんな事じゃ、照さんに勝つには何年掛かる事か

京太郎「はぁ……」

男子P「あ、君は!」

男子K「うぃっ。弱小二軍の須賀京太郎ではないか」

男子ジュ「よう、京太郎!」

男子ピ「チャオッ! 京太郎君」

男子ター「なんだか眠そうだね」

京太郎「お、一軍の皆さんがお揃いですね。二軍部室の前でどうしたんですか?」

男子ジュ「なんでも、男子と女子の一軍で合同練習をやるんだと」

京太郎「え? 二軍部室でですか!?」

男子K「ああ。チーム虎姫と我らPKジュ●ターで対局しようというわけだよ」

男子P「まぁ、二軍に一軍の実力を見せに来たってところだな」

京太郎「なるほど、そうでしたか」フムフム

 という事は、照さん達が二軍の部室に来るのか
 うぅっ、緊張してきたぞ

普通にJ、P、Tで良いやんw


>>661
Pはプロデューサーさんですよ! わっほい!


京太郎「とにかく、立ち話もなんなんで中へどうぞ」

 俺は男子一軍の五人を部室へと案内する
 男子は女子に比べて人数が少ないので、部室ちょっと手狭だったりする

男子ジュ「でも京太郎、お前も中々やるよな」

男子ター「一年でいきなり二軍はねー」

男子P「磨けば光ると思うんだ!」

京太郎「いやいや。俺なんてそんな!」アセアセ

男子K「ふんっ、たまにならこの私自らレッスンしてやらん事もないぞ」

京太郎「ど、どうも」

 どうも買いかぶられている気がする
 でも、才能を見込まれているなら悪い気はしないかも

男子P「っと、まだ虎姫のみんなは来ていないようだね」

京太郎「はい。というか、二軍のみんなもそんなに揃っていないですね」

 この部、みんなP●ジュピターに勝てないって諦めている人が多いんだよな
 それで部活をサボる人ばっかりだし

 俺が二軍でいられるのも、若干お情けのような気がしてならない

京太郎「適当に寛いでいてください、先輩方。俺、お茶でも淹れますよ!」

男子ジュ「お、わりぃな」

男子ター「コーラある?」

京太郎「多分、冷蔵庫に……」

 ガチャッ

誠子「あれ? もうみんな揃ってる?」

京太郎「あ、亦野先輩!」

誠子「!」

男子ジュ「お、やっときたか亦野!」

男子ター「この間の借り、返しにきたよ!」

誠子「それはどうも……って、女子は私だけなんですね」

男子P「あはは、そのようだね」

誠子「P先輩とK先輩、うちの先輩達がお待たせして申し訳ないです」ペコリ

 亦野先輩
 この人はチーム虎姫の中でも、結構な常識人なんだよなぁ

 ちなみに俺とは……

誠子「……」チラッ

【数値毎の好感度システム】
MAX(200) ゴールイン
100   アナタ無しじゃ生きられない
90~99 誰よりも愛してる
80~89 大好きなあの人
70~79 異性として意識
60~69 気の合う親友
50~59 友人
40~49 嫌いじゃないけど好きじゃないよ
30~39 興味なし
20~29 嫌い
10~19 大嫌い
00~09 虫ケラ以下

 誠子の好感度判定 安価↓2 補正5
 



【白糸台】
誠子(23)


誠子「げっ……目が合った」ソラシ

京太郎「あはは……亦野先輩も、お茶要りますか?」

誠子「いや、いい。お前が淹れたお茶はいらない」

京太郎「」

男子K「嫌われているな」ウィ

男子ジュ「みてぇだな」

男子ター「かわいそー」

誠子「いやいや、別にそこまで嫌いじゃないですよ」

京太郎「」

男子ピ「そこまで、ねぇ」

男子P「後輩には優しくしないと」

誠子「す、すみません」

 そう、俺は亦野先輩から嫌われているのだ
 俺は別に、亦野を嫌いじゃないんだけど

 ガチャッ

京太郎「!」

尭深「失礼します」

亦野「お、来た来た!」

京太郎「渋谷先輩!」

尭深「お待たせしてすみません」

男子P「俺達も今来たところだよ」

京太郎「……」

 続いて入ってきたのは、亦野先輩と同じ二年の渋谷先輩
 大人しく優しい性格で、他の部員から慕われている人だ

尭深「……須賀君」チラリ

 そんな彼女は、俺のことを……


【数値毎の好感度システム】
MAX(200) ゴールイン
100   アナタ無しじゃ生きられない
90~99 誰よりも愛してる
80~89 大好きなあの人
70~79 異性として意識
60~69 気の合う親友
50~59 友人
40~49 嫌いじゃないけど好きじゃないよ
30~39 興味なし
20~29 嫌い
10~19 大嫌い
00~09 虫ケラ以下

 たかみーの好感度判定 安価↓2 補正5


【白糸台】
誠子(23)
尭深(99)

京太郎「あの……」

尭深「……」ポー



                         /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                   -‐…≠::/:::::::/:::/::::::::::::::::::::::∧:::::::::::\
                        /:/:::/::/:::/::/::/::::/:::: / ‘:::::::::::::::::.
                   //:::/:::::/:::/::/ |:i::::::::::::/‐- _|:::|::::l::::|:::.

                    // {/::/:::::l:::l:|:::l__」:|::::::::l::′__|:::|::::l::::|:::::.
                 /  /:::::/:::l::::l:::l八{_ 从:::::::l:| ___ }从:人リ::::::|
                   /  /:::::: / ::::l::::l斗苧芹` \从芹苧≧v'::/ ::::: |
                     /:/::::/::l:::八::| 乂)炒   ==、 乂)炒/::/:::::::::::|
                 |::{::::/:::il:::::∧{、_'_'_'_'/ '  \'_'_'_/::/:::::/::::/
                 |八{:::::i|::::{:∧      __    厶イ:://::::/
                    \:八:{::::::::.、    ‘='  ー=≠彡仏イ
                    \[\:::::个ト .      . イ/

                        \{⌒_}  --   {__
                        /~\__ノ     乂_ `丶
      _         __  -‐      ‘,        }
     ⌒ヽ: : : :.―――<\\         ‘ー- __   _,|      \
        ∨: : : : : : : : : : \\\        { ̄    `丶 /       //〉
        ∨: : : : : : : : : : : :\\\       { ̄ ̄〉  __,/       //∧
.        _人: : : : : \: : : : : : :\\\      ‘, /´ /        // ∧
    /: : : : : \: : : : : \: : : : : : :\\\     ∨   ,/      /// / ,∧
   /´ ̄ ̄\: : :.\: : : : : : ---: : }: :.\\\    ∨ ∠ニニニニニ /:/ ∨ / ∧
          ̄ ̄{\:_:_:_:_:_彡ヘ:.{: : : : \\  ̄ ̄ ∨  . . -‐=彡: : / ̄ ∨
            ∨   /    \: : : : : :≧===‐ ┼‐==≦:_:_:_:_/    ∨
              \__{     \: : : : : : : : : :}/\: : : :\         }
              {-- 八      \: : : : : : /7:l: : }: : : : : }       八

堯深「須賀君だぁ……」ギュッ

京太郎「うぇぇっ!? ちょ、今お茶を淹れてますから!」アタフタ

尭深「うん。須賀君が淹れてくれるお茶、大好き」ギュー

 フニョン

京太郎「わわわ、あ、当たってますから!」アタフタ

尭深「??」

誠子「うわー、また始まったー」イライラ

男子ジュ「……う、羨ましくなんかねぇからな!! 俺、モテるし! めっちゃモテるし!」

男子ピ「童貞乙」

男子ター「顔真っ赤だよ?」

男子ジュ「うるせぇ!!」

尭深「嫌だった?」シュン

京太郎「そういうわけじゃないんですけど、あの」アセアセ

誠子「とにかくほら、さっさとお茶を配れって」

京太郎「そ、そうですね」

尭深「ありがとう」ニコニコ





 ガヤガヤガヤ

 ガチャリ

菫「なんだか騒がしいな」

京太郎「あ、弘世部長!」

誠子「お疲れ様です」

尭深「お疲れ様です」

菫「ああ、お疲れ。って、やはりアイツ等はいないか」

男子P「弘世、部長なんだから遅刻は駄目だぞ」

菫「そう言わないでくれ。淡と照を捜していた結果だ」

男子ジュ「なるほど。それで遅れたってわけか」

男子ター「あの二人は自由だからねー」

男子K「まったくもってけしからん」

京太郎「弘世部長も、お茶をどうぞ」

菫「ああ、すまない」

 この人は弘世部長
 三年生で、女子麻雀部の部長だ

 いつも凛としていて格好良い、俺の憧れの人なんだけど……

菫「……」ジィー

京太郎「……」

 この人は、俺のことを――


【数値毎の好感度システム】
MAX(200) ゴールイン
100   アナタ無しじゃ生きられない
90~99 誰よりも愛してる
80~89 大好きなあの人
70~79 異性として意識
60~69 気の合う親友
50~59 友人
40~49 嫌いじゃないけど好きじゃないよ
30~39 興味なし
20~29 嫌い
10~19 大嫌い
00~09 虫ケラ以下

 極めて便利な好感度判定 安価↓2 補正5



【白糸台】
尭深(99)
誠子(23)
菫(10)

菫「須賀、お前はまた尭深とくっついているのか?」ギロリ

京太郎「うぐっ!? い、いや! これは、その!」

菫「確かにお前は一年で二軍になる程の才能を持っている」

京太郎「はい」

菫「だからといって色恋に現を抜かしていては、淡や照のように駄目な……」クドクドクドクド

誠子「あー、こっちもまた始まったー」

尭深「むっ。弘世部長、私の須賀君を虐めないでください」

菫「またお前もそういう事を! どうしてこう、私のチームにはまともな奴が!」クドクドクドクド

男子P「……はぁ」

男子ジュ「おい。男子の部長なんだから、なんか言ってやれよ」

男子K「ノンノン。男女の問題に口を挟むのはナンセンスというものだ」

男子ピ「いくらなんでも、これは酷いけどね」

男子ター「ああ、早く全員揃わないかなー」

 ガチャッ

菫「!?」

淡「わーっはっはっはっ! 遅れて参上、淡ちゃんだよー!」

                                       ¨ ̄ ̄ ̄¨  、
                                    /   _/ ̄} ̄`ー-、
                                 /  ./ /{____:}⌒ _  \
                                   /  ./ /└.//-‐ /l \  \
                              |  |. /'‐-//  |. / .i-‐''\  \
                              /   .| {.〃⌒ヽ |/〃⌒ヽ |:|   》
                              //   ./| |.{i. (^ノ i}  {i (^ノ i}リノ  /
                  -‐=ニニ二二二二二二 /   ./:::|::::ヾ 二ノ  ヾゝ.イ|: /
.              /                  /   ./:: ∧::∧  丶 フ   |:|r,人
              ((                  //   ./::::/::::\. \┌--‐ /「/^i \
.              ヽ             /.::/   ./ /:     ‐-┐ヽ. /  {  ヽ\ 二二二ニニ==‐
                      /..::::/   /:〈     -==}  i}     }   .}\\         ヽ
                     / //   /  :∧:::} : // ̄\/   /  /   \\           ノ
                    / /.::/   /   /∧{ : {.{\.   \/  /     \\      /
                    /    ./|   /     //└-=:\\     /           \\
                 (    (.  |   /     ::/:::∧:::::::〉 \/             ) )
                       ヽ   } / ̄{{__     .// }::: /               //
                    \ /  :. \..   ´   《∨                  /
                       /    .|::.  -===={ }=r‐-==‐-┐
                   ノ     {/\  /   /    / ̄  ‐-
               -‐=='´         ∨/ ‐-‐::::::/      /        }
             <      i/          ∨///  /      /            |
                \   i            ∨////  {  /‐-===┐    :|
                 \           ∨//    ヽ../     }      :|
               /\          |-‐  ̄ ̄               |
               /|::::::::: \__  -===┘                :  ̄ ̄|
               /  \:::::::                                |
.            /    ,.  `                        |    |
         /   ,.  `                              |.   |
.      rr/     `                             |.  :|
.    / {冂./                                 |   |
   /  /                                     }   |
.   {{.   {                                      {二二二ヽ_
.    \__〕                                  {_____〕

淡「みなのもの! 表をあげーい!!」バーン

菫「」ブチッ




淡「菫先輩をも撒いた私の脚力に……」スッ ←キャンディを取る


               ,. '" ,. 、\ ,. -‐ 、

             /  /  `    ´`  \
             /                 \ヽ
          ,.'    '    /  i !     ヾ
           / '    l  / ,'./   l. !|    !   ゙ l
         ' /    .l / //    'l l !    l !   !l
.           ' .'     l/ ー '-―_-' リ└- _!,!_   ! !
          ' l     l イ~~~下     ,.二、、ー,、/l! l
         l .l       l ヽ ノ     'i  リ ヽ.!    l
.         l | !     l!          ` "   l    l
         l l ー- _!         ,     l    l.!
.        l  !     |                ト、    |!
       l l !    .l.ヽ      , ― 、    ,. |  ` ┘
        l   !     !.l 丶      ⌒     .イ !
         !  l    l ! .!           <   .!
.         l l  !     ゙、 i   `   ´       !
       l l   !    ヽ 、      .!    !    !
        l  /ヽ.    ヽ  \  l、   !    l
        l./  、 丶    ヽ.   \ヽ` 、 l
      ,.'     丶ヽ   ヽ    \_.ヽ、 ノ
.      l        ヽ\   \     ヽ ヽ\ 、
      l           \   丶    \ヽ   ヽ
.      l           i  ヽヽ.  \、.   ヽ .   l
     /          l   ヽ ヽ  ヽ.\.   ヽ  lヽ
.    /          l,'    ` ヽ.  ヽ \  ゙  ! !

淡「あっ……」

菫「座れ」

淡「えっと、その、ね」

菫「座れ」

淡「あ、あの! いや、これには!」アセアセ

菫「座れ」

淡「……はい」セイザ

京太郎「あ、あの弘世部長」

菫「お前も座れ」

京太郎「え!?」

菫「いいから」

京太郎「はい」

淡「……うぅっ」チラッ

京太郎「……うぅっ」チラッ

 コイツは大星淡
 俺と同じ一年ながら、なんと一軍のレギュラーである天才だ

 まだまだお持ちは成長過程にあるが、ものすごい素質を秘めていると俺は思っている

 そして、そんなコイツは俺の事を――


【数値毎の好感度システム】
MAX(200) ゴールイン
100   アナタ無しじゃ生きられない
90~99 誰よりも愛してる
80~89 大好きなあの人
70~79 異性として意識
60~69 気の合う親友
50~59 友人
40~49 嫌いじゃないけど好きじゃないよ
30~39 興味なし
20~29 嫌い
10~19 大嫌い
00~09 虫ケラ以下

 神様マジお願いします! なんでもしますから
 頼みますから金髪キャラに救いをください、な好感度判定 安価↓2 補正5



 最初が友情判定
 ここから恋心を自覚してヤキモキし始めるあわあわを書けるぞ!! 書けるんだわーい!!!


【白糸台】
尭深(99)
淡(51)
誠子(23)
菫(10)


菫「くどくどくどくどくどくどくどくど」ブツブツブツ

淡「京太郎のせいだからねー」ヒソヒソ

京太郎「はぁ? なんでそうなるんだよ?」ヒソヒソ

淡「なんとなくっ」ニヒヒヒ

京太郎「ふざけんなっ!」ヒソヒソ

 とまぁ、こんな感じ
 コイツとは気の合う友達って感じかな

菫「というわけだ。反省したか?」

京太郎・淡「はい!」

菫「……怪しいな」ギラリ

男子P「も、もういいんじゃないか?」

菫「……ちっ」

京太郎「(最近、すっかり説教キャラになってるな)」

菫「なんだ?」

京太郎「いえ! なんでもありません!」

尭深「怒られちゃったね」ナデナデ

京太郎「まぁ、俺にも悪いところはありますし」

尭深「こんなに素敵なのに、なんでだろうね」ウーン

菫「……」ビキビキ

男子ジュ「お、おい! やべーぜ!」

男子ター「早く宮永先輩来ないかなー」

 ガチャッ

京太郎「!!」

照「……遅くなった」バーン



照「揃ってるみたいだね」ゴゴゴ

京太郎「!」

 照さん
 俺の、俺がこの学校へやってきた最大の理由
 
 それが、この人……宮永照さんだ

菫「照! お前、どこに行っていたんだ!」

照「少し、風に当たりに」

                    ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ` 、
                /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
               , : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ: : : :.
                /: :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
              ': : ': : : :' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :',: : ∨: :i
            / : : : : : : i: : : : : : : | : : : |: : : : : :|: l : : |: : :|: : :|

            /.: : : |: |i: : : | |: }   l: :| : : : | \.: : :|: l : : |: : :|: : :|
          /: : : : : :|: |i: : : | 乂─人:ト、: : :|  \ | ─ |: : :|: : :|
        /: : : :__|: |l: : : |,,___   ` \{ '´  }  ,,N: : 八: :|
         ̄ ̄ ̄   | 八 : 小'庁示ミ、      '乏示庁`|: /: i|:八
              ハj: :\{  乂:ソ        乂:ソ  レ'| : :|: : ヽ
               /: : |: : Λ                ハ〕.: :|: : : 丶
       .       / : : :|: : トハ       '           /‐'| : :|: : : : : :,
             /: : /: |: : |:.:込、                ,イ.:.:.:| : :|: : : : : :′
               /: : /: : |: : |:.:.:l.:.::...    ` ’   ...::.:.:.i:.:i:.| : :|: : : : : : !
           ,.: : :/: : :i|: : |.:.:i|:.::i|:::.〕ト     イ.:.:i.:.:.:l:.:l:.| : :|: : : ; :l: |
          /{ ,r─‐=:i|: : | ̄ ̄ ̄`ノ      .;ト..,|.:.:.:l:.:l:.| : :|: : :/ :|: }
         /⌒ヽ   八: :|      ヽ        〈::::::::`゛l:.:l:.l : 八:/  |:/
        /     \  ヽ}      ∨___∧      |:/ .,)  }'
      /′      \           :,_     ` :::._    ,}′   >、
     //            、\        :,_        }      / λ
   /:::/            :::〉〉x、         :,_     ′     /′/ ∧
  / .:::/            :::'/ニニ>      :.,_     /   /ニ/  / ∧

菫「……まぁいい。ギリギリ時間には間に合っているしな」

誠子「これで全員が揃いましたね」

淡「そろそろ星座やめてもいいのー?」

菫「しょうがないな。いいぞ」

淡「わーい」

京太郎「ふぅ」

尭深「偉い偉い」ナデナデ

京太郎「あの、渋谷先輩。そろそろマジで怒られるんで、やめてください」

尭深「……残念」

照「!」チラッ

京太郎「あ」
 
 目と目が合う
 俺と照さんの視線が、ぶつかり合う

 数年前に離れ離れとなり
 今ではこうして、先輩と後輩として一緒に部活に励んでいる

 そんな俺達の関係も、今や――


【数値毎の好感度システム】
MAX(200) ゴールイン
100   アナタ無しじゃ生きられない
90~99 誰よりも愛してる
80~89 大好きなあの人
70~79 異性として意識
60~69 気の合う親友
50~59 友人
40~49 嫌いじゃないけど好きじゃないよ
30~39 興味なし
20~29 嫌い
10~19 大嫌い
00~09 虫ケラ以下

 アファーン! 安価↓2 補正5


【白糸台】
尭深(99)
淡(51)
誠子(23)
照(12)
菫(10)

照「……」フイッ

京太郎「っ」ズキン

 そう
 この人はもう、俺の事をなんとも思っていない

 いや、それどころか――

【一ヵ月前】

京太郎「照さんっ!!!」

照「!」

京太郎「俺です! 須賀京太郎です!」

照「京、ちゃ……っ!」ギリッ

京太郎「やっと会えた! 久しぶりですね!」

照「……」

京太郎「俺、照さんを追って……」

照「……誰?」

京太郎「え?」

照「……何か用なら、早く言って」

京太郎「な、何を言ってるんですか? 俺ですよ、京太郎ですって!」

照「知らない」

京太郎「そんな! 幼馴染の顔を忘れたんですか!!」

照「私に……幼馴染は、いない」

京太郎「なっ……」

          /: : : : : : : : : : : : : : : \
          ,.' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
        /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\

        /: : : : :.:.: :.:. .:.:.::.: : : ::', : ::. : : : : : : : :`: .、
.       /: : ヽ:ヽ 、:::Χ::::::、::::. : :!¨ヽ:::::: : : : : : : : 、:ヽ
      /: : : ::\、:. /`ΧV::',::::::::「  }:.:.:.:. : : : : : : ::\\
.      . : : /: : :::ヽ/ヽ代J}ヽN::::::!) /::.:.:.::.:.: : : : : : : : ヽ
     /: ; イ: ハ: : ::::\__ `'   V:! 「:::::!:::::!::::::ヽ: ヽ: : }ヽ}

      // |/ .V: ::::::〉 `      リ .|::::/!::::ハ:::::} ハ } \! ヽ
.    /   |  V: :::ト、  ,_ァ   / ´ ̄¨|::√}::::厂 }!、 j
           V::/ `i:r- 、 j  .::. !/`、|:/    >、
.              V   j!  }::「!  :::l /  /\       `>、
                 j:ハ l ::::l     ::ヽ     ::...  ≧x
                   /y ::::!      ::::::〉、    :::>:::7/
                      /=l  :::    ,_...::::::/::::} /´ V:::/
                     〃 {      /=≦ム://'    ∨
                _ ,小   `ー―.v´  >'"¨∨/
             x:´ : : :/::ハ     ::::Lヘ´    'i
          /: : : : /::/ ,    ::::::::::::,     ,

.          /: : : : ;イ: ::::/ く `    ::::::::::,      ,
         l: : ::/ |: :::/   }`      ::::::::}       !
         |::/  l: :/   /  :.   .::::::::::l      l
         l :/   l:/   /     :. ::::::::::::::,       !
         N   /   ,7  :..... :.:::::::::::::::j      |
                  〃  :::::::::::::::::::::::::::,’     {

照「二度と、私に話しかけないで」

京太郎「そん、な……」ガクッ

照「……」スタスタスタ


 てるてる低コンマ
 これはこれでドラマ性あってわしゃぁ好きだけどね


【現在 白糸台高校】

 照さんに何があったのか、俺は知らない
 まだ、聞けていない

 でも、いつかきっと――元の照さんに戻してみせる
 
 その為に俺は、先を置いて……東京にまで来たのだから

菫「それで対局を始めるとするか」

男子P「二軍に向けた練習なら、二軍の選手も卓に入ってもらおうか」

菫「そうだな。誰か志願者はいるか?」

 ガヤガヤ ドウセヤキトリダロ?
 オマエイケヨ シニタクナーイ

誠子「腰抜けばかりだなー」

男子ジュ「全くだぜ!」

京太郎「!」

 もしかすると、これはチャンスか?
 照さんと打てれば、俺は……


 安価↓2

1 手を上げる

2 手を上げない


 俺なんかじゃ相手にはならないだろうけど、やるだけやってやる!
 そうして、照さんが俺を無視できないように強くなる

 それしか、今の俺に出来る事は無い

京太郎「お、俺!!」バッ

菫「!」

京太郎「俺、打ちたいです!」

誠子「は?」

尭深「うん。いいと思う」パチパチ

淡「えー? 激弱じゃーん」

京太郎「うるせぇ! ぶっ飛ばしてやるぜ!」

淡「やってみろよー! しゅっしゅっ!」ペチペチ

照「……」

男子K「だ、そうだが?」

男子P「問題ないさ。ある意味、俺は彼に一番期待しているしね」

男子ジュ「けっ、楽しませてくれりゃいいんだけどな」

京太郎「よ、よろしくお願いします」

菫「よし。なら卓に付け」

京太郎「はい! 胸を借りるつもりで、頑張ります!」


 よし、やるぞ!!


 対戦相手 二人決定安価 ↓1から二人まで

1 照

2 菫

3 堯深

4 誠子

5 淡

 選ばれた相手は好感度上昇 ※対戦結果によります



菫「ではまず、尭深! 淡! お前達が入れ」

淡「よーし! 京太郎を飛ばすぞー!」

尭深「もし飛びかけたら、私が差し込んであげるからね」

京太郎「いえ。そういうのは必要ありません。俺、マジですから」

尭深「! ごめん、そうだよね」

男ジュ「へっ、よく言ったぜ京太郎!」ニヤリ

京太郎「先輩も、真剣勝負っすよ?」

男ジュ「当たり前だ。覚悟しろよ」

男子P「それじゃあ、サイコロを振ってくれ」

京太郎「はい!」


 安価↓2

00~09 なにも無し

10~29 雀力+1 卓内のキャラ好感度+1

30~59 雀力+2 卓内のキャラ好感度+2

60~89 雀力+3 卓内のキャラ好感度+3

90~99 雀力+5 卓内のキャラ好感度+5

ゾロ目 雀力+10 この場全てのキャラ好感度+10

00 のどっちの好感度が100になる



淡「うっしゃー! リーチ!!」

京太郎「ポン!」

淡「なんと!?」

京太郎「へへへ……悪いな」

淡「ぐぬぬ。ちょっとはやるね」


菫「須賀はこ狡い麻雀が得意なのか?」

男子P「能力とか、そういうものが無いからな」

男子K「小市民らしい打ち方なのだよ」

男子ター「泥臭い打ち筋も嫌いじゃないけどね、ボクは」


尭深「ロン」

京太郎「あちゃー」

尭深「まだまだ甘いね」クスクス

京太郎「いえいえ! ここから取り返しますから!」

男子ジュ「当たり前だ! 負けっぱなしでいられるかよ!」


照「……」

誠子「宮永先輩、打ちたいんですか?」

照「別に」

誠子「そ、そうですか」

照「……」

菫「(照の奴、須賀に興味があるのか?)」


【須賀京太郎】
・雀力(37)補正+5
・白糸台高校麻雀部 二軍所属

【白糸台】
尭深(100)
淡(53)
誠子(23)
照(12)
菫(10)


 安価↓2 コンマ50以上で連続バトル開催
 




淡「ローン!! 24000てーん!! どーん!」

男子ジュ「ぐおっ!」

淡「ありがとうございましたー」

京太郎「あれ、俺生きてる!!」

尭深「上手く逃げ切れたね」ヨシヨシ

京太郎「でも、自力で和了ったわけじゃないしなー」

菫「よし。じゃあ次はメンバーを入れ替えるぞ」

誠子「次は誰が出ます?」

菫「そうだな……」

淡「もっかいやりたーい!」

尭深「私も」ギュゥゥ

京太郎「く、苦しいですってば」アセアセ

菫「須賀は決定だな」

京太郎「えっ!?」

菫「ぶったるんでる!! お前にはハードなトレーニングが必要だ!!」

京太郎「」

菫「それと、次の相手は――」


 安価↓2
 対戦相手 二人決定安価 ↓1から二人まで

1 照

2 菫

3 尭深

4 誠子

5 淡

 選ばれた相手は好感度上昇 ※対戦結果によります


菫「そうだな。同じくたるんでいる淡と」

淡「うぉっしゃー! 今どこそ京太郎を吹っ飛ばすからねー」ニヤリ

京太郎「上等だコルアァ!!」

菫「それから――」

照「私が打つ」

菫「え?」

京太郎「!!」

照「……いいでしょ?」

菫「構わないが、いいのか? 乗り気じゃなさそうだったが」

照「別に」

男子P「宮永か。それじゃあ俺が行こうかな」

男子K「ウィ。Pよ、我らP●ジュピターの底力を見せてくるのだ」

京太郎「照さんが、俺と……」ブルッ

淡「びびってんのー?」ニヤニヤ

京太郎「ばっ、ちげぇって。ただ……」

照「……」スッ

 照さん
 アナタは一体、どういうつもりなんですか?

          /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
         /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶
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    /             `、     :::∨::/           ∧

照「さぁ、打とうよ」

京太郎「……ええ」


 安価↓2

00~09 なにも無し

10~29 雀力+1 卓内のキャラ好感度+1

30~59 雀力+2 卓内のキャラ好感度+2

60~89 雀力+3 卓内のキャラ好感度+3

90~99 雀力+5 卓内のキャラ好感度+5

ゾロ目 雀力+10 この場全てのキャラ好感度+10

00 すこやんの好感度が100になる



照「行くよ……」ゴゴゴゴゴ

京太郎「(照さんは東一局に様子見をする筈。ここで点を稼ぐんだ!!)」タンッ

照「ロン」

京太郎「……え?」

照「8000」バラバラ

淡「はやっ!?」

男子P「おいおい。いつもの様子見はどうしたんだ?」

照「淡とPならともかく……そこの人に様子見なんていらない」

京太郎「!!」

誠子「うはっ、きっつー」

尭深「……酷い」

菫「だが、事実だ」

京太郎「……まだ、東一局が終わっただけっすよ?」

照「!」

京太郎「勝手に人の値打ち、決めないで貰えないっすか?」ニッ

淡「……へへっ、いいね! そういうの好きだよ、京太郎!」

照「……」

男子P「そうだぞ。さぁ、続けてどんどん打とうか!」



【須賀京太郎】
・雀力(39)補正+5
・白糸台高校麻雀部 二軍所属

【白糸台】
尭深(100)
淡(55)
誠子(23)
照(14)
菫(10)

 安価↓2 コンマ50以上で連続バトル開催


【南四局】

照「ロン。12000」

京太郎「くっ……!」

照「持ち点4000のアナタはトビ。これで終わり」

淡「……ふっふっふ! 甘いよテル!!」

照「?」

淡「そのロンは無効! 頭跳ねで私の和了だよ! 3900!!」

照「!!」

京太郎「って事は……」

淡「うん。100点だけ残るね!」

京太郎「どっちにしろビリじゃねぇか!!」

淡「あはは!!でも生きてんじゃん!」

京太郎「……ああ、そうだな」

男子P「これで宮永が一位。二位が俺、三位が大星で、四位が京太郎だ」

淡「テルってば、私が親の時ばっかりツモるんだもん!」

照「たまたま」

男子P「ロンの時は京太郎しか狙っていなかったようだしね」

照「!」

男子P「なんて、そういうわけじゃないのかな?」

照「……」ガタッ

菫「おい、照! どこへ行く?」

照「もう打ったから、帰っていいでしょ?」

菫「何を勝手な……」

誠子「まぁまぁ、いいじゃないですか」

男子K「まだ私達は打っていないんだ」

男子ター「宮永先輩抜きで打ちましょうよ!」

菫「……そうだな」

淡「ちぇ! 裏ドラが乗れば京太郎を殺せたのにー!!」

京太郎「首の皮一枚で助けてくれてありがとよ!」

淡「えへへ。でもでも!」

京太郎「?」

淡「今日の京太郎、ちょっとかっこよかったよ!」

京太郎「そ、そうか?」テレッ

淡「うん!」

 ワイノワイノワイノ

照「……」


【京太郎のアパート】

京太郎「……はぁ」ボフッ

 今日は疲れたな
 一軍の人達と打ったから、当然なんだけど

京太郎「照さん……」

 どうしてあの時、照さんは俺と打とうとしたんだろう?
 俺を麻雀部から追い出す為? それだけの為に、俺をボコボコにしようとしたとか?

京太郎「わっかんねー」

 でも、これでハッキリした事がある
 やっぱり俺と照さんを繋ぐのは麻雀なんだ

 だから俺はこれからも、麻雀を打ち続けて強くなってみせる

 そしていつか、あの人を倒して――真実を聞き出すんだ!

京太郎「待ってろよ、咲。もう少しで、みんな一緒に……」












【長野 清澄】


咲「……」


【数値毎の好感度システム】
MAX(200) ゴールイン
100   アナタ無しじゃ生きられない
90~99 誰よりも愛してる
80~89 大好きなあの人
70~79 異性として意識
60~69 大切な幼馴染
50~59 幼馴染
40~49 友達
30~39 もう、待つのに疲れちゃった。どうでもいい
20~29 お姉ちゃんを選んだ憎い幼馴染
10~19 私を捨てた愛しい愛しい殺したい人
00~09 ショックのあまり記憶を封印

 ↓2  補正5


【清澄】
咲(100)


                  _____
               . : : : : : : : : : : : : : `丶、
             / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
           . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\

.             / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
.            ,゙ : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :\: : .
          | : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : :\: : :│ : : : : :、
          | : : : : : : : : : : : : : : : /: : : : : : :ト : : |: : : : : : :\
          |.: : : : : :│.: : : :/: : /: : : /|: : : |∧: i : : : :|.: : : :.\
          |: |: : : : : |: : : : :| : /|: : :/: : : :-匕厂 .: : :│  ̄ ̄
          |八 : : : :八: : : :|:斗匕/ / : /ァiケ7: : .ィリ
               丶: : {⌒、 : :代ケア]厶イ └'゙ 厶イ: | |
               \乂__\| 、、     '  人: : 八j
             _/レく \     -‐ /  ]X
           厂\   /∧ >   _ イ   ノハ
             /   \ /∧   {  │  /' /}‐┐
          /_.._   \/∧   {/ │ i∨  /⌒L,
            /   ─=ミ_ 丶∧   {/ | i7/ /   ノ∧
           ,゙       \ ∨\   } |_,厶 ≠ミ,   /∧
          ,゙         \廴.._>く⌒´      \ /∧
.          ;              \ \ \       У⌒^\
        |       `、       \_ハ  _      _,/    -<)
         |       `、   __,彡く__j/ `7⌒⌒|>'"´     〉
          |         `、      ∨   /〉    |    __,,,  〉
.        |    \     `、      /      |_,.. <〕  `'く|
.         |      丶    `、 ‐-=彡         |七´\ハ.    |


咲「京ちゃん……会いたいよ」

 私は、お姉ちゃんがいなくても……京ちゃんがいてくれれば良かったのに
 それなのに、どうして?

 どうして私を置いて行っちゃったの?

咲「……好きだよ、京ちゃん」

 私、信じて待ってるからね
 ずっとずっと。いつまでも

 またいつか、京ちゃんと一緒に――


 ううん、お姉ちゃんも一緒に……笑い合える日を




【大会まで残り10週間 夕方】


 キンコンカンコーン


京太郎「うし、授業終わり!」

淡「あ、京太郎! 部活に行くの?」

京太郎「ん? まぁな」

淡「真面目だねー。たまには休んだら?」

京太郎「あのな。一軍のお前と違って、俺は大会まで時間がねぇんだよ」

淡「リラックスもたまには大事かもよー」ケラケラ

京太郎「そういうもんか」

淡「そうそう。あ、そういえば弘世部長が手空きの人に偵察を頼みたいって言ってたっけ」

京太郎「偵察?」

淡「うん。他校の情報収集みたいなの。部費で色んな場所に行けるんだってさー」

京太郎「へぇ」

淡「行きたいなー。大阪とか!」

京太郎「お前の場合はサボりたいだけだろ?」

淡「えへへ、そうだよ!」

京太郎「あのな……」ハァ


※ルール説明

・これから10週間(夕方×夜)の20回行動が可能となります
・偵察(他校へ向かう)を選べるのは夕方のみ。選んだ週はその偵察先での行動のみに制限されます


・姫松へ偵察→夕方に好感度判定→夕方行動(姫松)→夜行動(姫松)

・夕方は部活を選択可能(キャラと会話or部員と練習) ※連続バトルが出来るのは部活のみ

・夜は自主連orメールが選択可能 ※自主連は連続バトル不可
 



【二軍部室】

京太郎「さて、どうしよっかなー」

 淡に言われたように、たまには休みたい
 でも、もう少しで俺の麻雀スキルが上達する気もする

 部活か、偵察か
 俺が選ぶべきなのは……


 安価↓2


1 部活練習

2 偵察(選んだ学校の全員と遭遇出来るとは限りません)



京太郎「部活に出るかな」

 ガチャリ

京太郎「お疲れ様でーす」

男子P「お疲れ様」

京太郎「あ、P先輩! どうしたんですか?」

男子P「女子から足りない備品があるって言われてね。一軍の部室にも無かったから……」

京太郎「なるほど。どれですか?」

男子P「このリストなんだけど……」

京太郎「ああ、それならここにありますよ」ユビサシ

男子P「ありがとう! 助かったよ!」

京太郎「……」



 安価↓2


1 俺が持っていきますよ(虎姫の誰かと会話イベント)

2 練習する(現在はモブのみ。一軍に昇格すれば、虎姫メンバーと対局可能に)


男子P「それじゃあ京太郎、頑張れよ」

京太郎「はい! Pさんにも必ず追いつきますからね!」

男子P「楽しみにしているよ」クスクス

 バタン

京太郎「よし! それじゃあ練習するか!」

 今日は誰がいるかな?

京太郎「メンツが揃ってるといいんだけど……」チラリ

男子G「宝物庫の鍵を開けてやろう」

男子C「その心臓、もらい受ける!」

男子E「あいあむぼーんおぶまいそーど」

京太郎「よ、よろしくお願いします!」カチコチ


 安価↓2


00~09 なにも無し

10~29 雀力+1 

30~59 雀力+2 

60~89 雀力+3 

90~99 雀力+5 

ゾロ目 雀力+10 

00 はやりんの好感度が100になる



 チュドーン


男子C「ぐあああああああああ!!」バヒューン

男子E「男子Cが死んだ!」ガーン

男子G「慢心せずして、何が王か!!」

京太郎「ぐぬぬぬ、強い!」

 この人達、本当は一軍の人達より強いんじゃないのか!?
 なんというか、オーラとかが物凄く桁違いなんですけど!!

男子G「どうした? その程度か、雑種」

京太郎「なんだと!!」

男子G「どうだ? もう一度我と打つか?」ニヤリ

京太郎「……」


【須賀京太郎】
・雀力(41)補正+8
・白糸台高校麻雀部 二軍所属


 安価↓2 50以上で連続バトル


京太郎「いや、今日はやめておく」

男子G「……チッ。興ざめだ」

京太郎「だけど!」

男子G「……」ピクッ

京太郎「次はぜってぇ負けねぇからな!」

男子G「……フハハハハッ! 面白い、やってみろ!」

男子C「」チーン

男子E「さて、これはどうするかな」フフ

京太郎「(二軍にも強い人が沢山いるんだな。覚えておこう)」


【京太郎のアパート】


京太郎「ただいまー」フィー

 さて、と
 帰ってきたはいいが……どうしようかね

京太郎「練習するか? それとも――」


 安価↓2

1 自主連する

2 誰かにメールする(人名を書いてもOK)※ただし知人にしか連絡はできません 



 自主練はいいかな、今日は疲れたし
 それよりメールでもしてみるかな

京太郎「んっと……誰に連絡しようか」

 この時間だと、淡が連絡くれそうかな

京太郎「よし、ラインしてみよう」



スガ鹿男『よーっす、起きてるかー』



京太郎「……どう返ってくるかな」


 安価↓2


00~09 既読スルー

10~29 +1 

30~59 +2 

60~89 +3 

90~99 +5 

ゾロ目 +10 

00 はっちゃんの好感度が100になる



ばぶるがーる『なんだよー』

スガ鹿男『いや、部活終わったかなって』

ばぶるがーる『終わったよー><』

スガ鹿男『どうだった?』

ばぶるがーる『テルにいじめられた』

スガ鹿男『俺も先輩にボコられた(泣』

ばぶるがーる『いつもの事じゃーん! ヽ(*´∀`)ノ』

スガ鹿男『ぶっ飛ばす』

ばぶるがーる『щ(゚д゚щ)カモーン』

スガ鹿男『マジで覚えとけよ! 絶対にお前を倒してやるからな!』

ばぶるがーる『(ヾノ・ω・`)ムリムリ 出来たらなんでもしてあげる♪』

スガ鹿男『い・ら・ねー。おもちにしか興味ないのです』

ばぶるがーる『は? 私だってあるし』

スガ鹿男『そうだっけ?』

ばぶるがーる『そのうち大きくなるもん』

スガ鹿男『どうかなー?』

ばぶるがーる『なるったらなるの!! もう知らない!!』


京太郎「あ、怒らせちゃったかな」

 明日会ったら、謝ろうかな
 でも、アイツだって俺を弱いって馬鹿にしてるし……


【須賀京太郎】
・雀力(41)補正+8
・白糸台高校麻雀部 二軍所属

【白糸台】
尭深(100)
淡(57)
誠子(23)
照(14)
菫(10)

【清澄】
咲(100)















【大星家】


淡「……こうして、マッサージして……」フムフム

 モミモミ

淡「おっきくなれー。おっきくなれー」モミモミ

 




【大会まで残り9週間】

 キーンコーンカーンコーン

京太郎「今日も授業終わり、っと!」

淡「ちかれたよー」グテー

京太郎「お前、ほとんど寝てたじゃねぇかよ」

淡「寝るのも疲れるんだよ!!」

京太郎「なんで逆ギレしてんだ、お前」アキレ

淡「べー! 今に見てろよー! すぐにでかくなってやるから!」

京太郎「???」

 よく分からんが、アイツはアイツで頑張ってるのかもな

京太郎「さて、さっさと部室に行くか」

 

 安価↓2


1 部活

2 偵察

00はどんな基準で選ばれてんだろ


>>845
 適当に思いついた人


【二軍部室】

京太郎「うし! この間の借りを返してやるぞ!!」

男子ジュ「お、気合入ってるな」

京太郎「あ、先輩!」

男子ジュ「これ、ちょっと旅行に行ってきたお土産だ。やるよ」

京太郎「ありがとうございます」

男子ジュ「あ、そうだ。もし良かったらこのお菓子、虎姫の奴らにも私に行ってくれねぇか?」

京太郎「え?」

男子ジュ「いや、別に女子だけの部室に行くのが恥ずかしいとか! そういうわけじゃねぇんだ!」アセアセ

京太郎「と、言われましても……」

 うーん。練習もしたいしなぁ
 ここはどうするべきだろう


 安価↓2


1 俺が持っていきますよ(虎姫の誰かと会話イベント)

2 練習する(現在はモブのみ。一軍に昇格すれば、虎姫メンバーと対局可能に)


京太郎「分かりましたよ。俺が持っていきます」

ピピン板橋「それは本当か!!? いや、マジで助かるよ!」

京太郎「もー、こういうのは今度から無しですよ?」

鬼ヶ島羅刹「わかってるって! じゃあ、よろしく!!」

京太郎「……」

 と、引き受けたのはいいが……
 どうしよう。もし、照さや菫さんがいたら……

京太郎「と、とにかく行ってみるか!」

 お菓子を渡すだけだし、特になにもないだろう
 うん、大丈夫の筈だ!

京太郎「……」ドキドキ


 部室にいたのは 安価↓2


1 照

2 菫

3 尭深

4 誠子

5 淡


 ガチャッ

京太郎「失礼しまーす」


         ´             ` 、
      /.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .:\
     /.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .:\
   /.: .: .: .: .: .:/.: .: .: .: .: ∧.: .: .: .: .: .: .: .: .: .:丶

.   /.: .: ./.: .: .:/.: .: .: .: .: /   .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: : :.
  /.: .: ./.: .: .:/|.: .: .: .: .: .|    : .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: :.
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 |l⌒.:人.: .:{.:| ̄八.: .:ト :{      }.;ハ.: .: .::| .: .: .: : |
. 八.: .: .: \乂    \{   ,イ芹宍气|.: .: .:ト、.: .: .: |
   \ .: |.:{斗芹气.   γ´ 乂ツ'} |.: .: .:| }.: .: .:.|
   |.:\ト、{_,. ∨ツ Y⌒\ ´ _,.ノ |.: .: .:|_/ .: .: :i|

   |.:.:.:.:.:.::(     ノ '_   """   |.: .: .i|.: .: .:.}.:リ
   |.:.:.:.:.:i.:.:. ̄/´: : : : :`ヽ      |.: .: .リ.: .: /|/
   {.:i.:.:.:.|_::〉': : : : : : :`ヽ〉     ,イ.: .:/|.: .;/ '′
    乂/ ─_う: : : : : `ヽ/  .    |.: / :}/
   / /´ニつ: : : : : : : :/r<     };/ヘ、
   .′ ´ ̄.ノ ̄:``ヽ: : /ノ       /    ̄ ̄ `>x、
   | イ´八: r'⌒ヽ: :∨(` 、   /      '"´   '⌒ヽ
   |     ヽ\`ヽ ノ  }    /       ´::/  /
   |       八 ヽ `ー '   ∨   /.:::::::/  /        |
   |    /  \ `     \/:::::::::/  /       |


尭深「あっ……!」パァァァ

京太郎「渋谷先輩!」ホッ

尭深「須賀君!」タタタタ

 むぎゅー

尭深「いらっしゃい」

京太郎「はい。いらっしゃいました」アハハ

尭深「私に会いに来てくれたの?」ソワソワ

京太郎「あ、いえ。先輩からのお土産を届けにきました」

尭深「ああ、そういえば旅行に行っていたって……」

京太郎「ええ。それで俺が頼まれたんです」

尭深「偉い偉い」ナデナデ

京太郎「駄目ですって渋谷先輩! また弘世部長に怒られますよ!」

尭深「今はいないから」

京太郎「そういう問題じゃないですよ!」

尭深「むー」

京太郎「……少しだけ、ですからね?」

尭深「うん!」

 ダキッ

尭深「収穫、収穫……」スリスリ

京太郎「(気持ちええ……)」

 ムニムニ



 渋谷先輩の感触を堪能した!!!




【京太郎アパート】


京太郎「今日はほとんど、渋谷先輩に抱きつかれて終わったな」

 途中でやってきた弘世先輩にまた説教されるし
 淡の奴はからかってくるし

 もう散々だったぜ

京太郎「まぁいいや。とりあえず、家でゆっくりしよう」

 ネトマをするのもいいし、ラインでもいいな

京太郎「うーむ」


 安価↓2

1 自主連する

2 誰かにメールする(人名を書いてもOK)※ただし知人にしか連絡はできません 

会話イベントって本当に会話するだけで好感度上がらないのね



京太郎「……」

 照さんに連絡、してみるか?
 ラインの番号は知らないけど、メルアドなら知っている
 
京太郎「……よし」

 いつまでも逃げていたら、なにも始まらない
 ここはいちかばちか、こっちから連絡を取ってみよう!


 安価↓2

00~09 スルー

10~29 +1 

30~59 +2 

60~89 +3 

90~99 +5 

ゾロ目 +10 

00 ころたんの好感度が100になる


>>868
 既にカンストしとるで
 200に行けるのは好感度判定で00、99を取ったキャラのみ


京太郎「照さん……」カチカチ

 
『お久しぶりです。俺です、京太郎です。今、いいですか?』


京太郎「返信、くれるかな?」

 ブーッ ブーッ

京太郎「!! きた!」


『なに?』


京太郎「うぐっ、だけど内容は皆無!』

 落ち着け。これは大きな前進なんだ!
 このチャンスを活かさないと!


京太郎『話したくて。色んなこと』

照『私にはない』

京太郎『どうしてですか? 俺、何か嫌なことをしましたか?』

照『それは……』


京太郎「……」ドキドキ


 チェインチャンス!!! 

 安価↓1 から↓3 まで50を超えた数×5 好感度アップ
 ※チェインはメールで大成功の場合のみ発動、今後も採用します



 チェイン×2 +10


照『私を選んだから』

京太郎「!!」

 私を、選んだから?
 それって、俺が先を置いて上京した事を、言ってるのか?


京太郎『咲、ですか?』

照『そういう問題じゃない』

京太郎『じゃあ、どういう意味なんですか?』

照『もう答えたくない』

京太郎「……くそっ!!!」ダンッ

 どういう事なんだよ!
 俺は、間違っていたのか!?

 照さんを取り戻す為に、ここへ来た事は間違いだっていうのかよ!

 それでも、だとしても俺は……

京太郎「……」






【照の部屋】



照「……」ギュッ

 ボフッ

照「京ちゃん……どうして? どうして私、だったの?」



【白糸台】
尭深(100)
淡(57)
誠子(23)
照(24)
菫(10)

【清澄】
咲(100)


【大会まで残り8週 白糸台高校】


京太郎「ここで牌効率はっと」

男子E「精が出るな」

京太郎「はい。一軍に上がりたいので!」

男子C「いいねぇ。若いってのはよー」

男子E「そう言うな。彼には、それが全てなのだろうからな」

男子C「俺は槍でドンパチやりたいんだがねー」

京太郎「(なんの話をしているんだろうか)」ウーン


 とりあえず今日の活動はどうしようか
 大会まで残り8週間だし、うかうかしていられないぞ!


京太郎「……」


 安価↓2


1 部活

2 偵察



男子ター「あ、京太郎君みーっけ」

京太郎「おぉ、どうしたんすか?」

男子ター「いやさぁ。ボク、この間女子一軍の部室に髪留めを忘れたみたいでさ」

京太郎「そうなんですか?」

男子ター「探したいのは山々なんだけど、今から他校との練習試合なんだよね」

京太郎「という事は?」

男子ター「お願い! 探しにいってくれないかな?」エヘヘ

京太郎「えー……」

 どうしよう
 貴重な練習時間が勿体無いしなー



 安価↓2


1 分かりました。探しにいきます!

2 すみません。ちょっと余裕がなくて


京太郎「分かりました! 探しにいきます」

男子ター「本当? いやー助かるよ」

京太郎「どんな色っすか?」

男子ター「緑色のやつ! じゃあ、頼んだよー!」

 タタタタタタッ

京太郎「……さて、行くか」

 練習時間が減るのは仕方ないけど、先輩の頼みだもんな
 まだ8週間もあるんだし、大丈夫……だよな?

京太郎「って、それより問題は……」

 今日は誰がいるのかな?
 怖い人がいなければいいけど……


 部室にいたのは 安価↓2


1 照

2 菫

3 尭深

4 誠子

5 淡
 

好感度高い人に教えてもらえるとかあったらいいのに



京太郎「お邪魔しまーす」

淡「あっ! 京太郎じゃん!」セイザ

京太郎「淡? お前、そんなところでなにやってんだ?」

淡「えへ、えへへ。部活遅刻したら、練習試合に置いてかれちゃった」

京太郎「なるほど。それで正座か」

淡「もー、ひっどいよねー。で? 京太郎はなんの用?」

京太郎「俺か? 俺は先輩に頼まれて忘れ物を探しに」

淡「忘れ物って、アレ?」ユビサシ

京太郎「お、これだこれ! 緑色の髪留め」

淡「昨日、菫先輩が見つけたんだよー」

京太郎「へぇ。先輩にも伝えとくよ。じゃあな」

淡「ええ!? せっかく来たんだし、少しおしゃべりしようよー」

京太郎「いや、俺は練習がしたいんだよ」

淡「おーしゃーべーりー!!」

京太郎「あのな……」ハァ

 さて、どうする?


 安価↓2

00~09 変化無し

10~29 +1 

30~59 +2 

60~89 +3 

90~99 +5 

ゾロ目 +10 

00 とよねぇの好感度が100になる


>>899
 虎姫と練習するには一軍入りが必須なのですよ


京太郎「悪い、淡!! サラバダー!!」

 ダッシュ!!

淡「ちょ! 待てぇぇぇ!! サラダバー!!!」

 背後から聞こえる淡の遠吠えを無視して、俺は走った
 さらば、さらば!

 淡よ、お前はそこで乾いてゆけ

淡「おのれえええええ!!」

京太郎「はーっはっはっはっはっ!」



 ポツーン



淡「……」チェー


 変化無し


 もっかいおさらいね

 
・夕方のみ部活で連続バトルが可能(一軍入りすれば虎姫と練習ができて、好感度も同時上げ出来る)

・夜はメールで大成功すればチェイン発生(好感度が上げやすい)


 部活は麻雀特化、夜は好感度特化って感じっす
 勿論、好きなキャラの安価を取りまくって貰ってオーケーですよ




【京太郎のアパート 夜】

京太郎「淡があの後追いかけてきたせいで、全然練習出来なかった」ズーン

 残り八週間
 それまでに俺は、あの一軍の誰かを超えなきゃいかない
 いいや、それだけじゃない
 二軍のみんなにも、俺はまだ勝てていないんだ

 なんとか、あの人達を超えて! 俺はレギュラーになってみせる!!

京太郎「うっしゃ! 頑張るぞ!!!」

 でもまぁ、たまには息抜きもしないとな
 淡もそう言ってたし


1 自主練

2 メール(ライン)
 


 ↓2のつもりだったのですが、↓1、↓2どちらも1なので自主練
 基本的に安価指定先が記入されていない場合は、今後↓2でお願いします


京太郎「自主練だな」

 一日でも早く、レギュラーに追いつく為に!

京太郎「うっしゃ! やるぞ!」

 ネトマでも打とう!
 色んな強い人と打って、少しでも成長するんだ!!

京太郎「えっと、今回の相手は……」


のどっち『よろしくお願いします』

うたたん『よろしくねぃ』

はっちゃん『よろしくですよー』


京太郎「可愛いHNだな」

 実力のほどはいかほどか!


 安価↓2

00~09 変化無し

10~29 +1 

30~59 +2 

60~89 +3 

90~99 +5 

ゾロ目 +10 

00 のよりんの好感度が100になる


 ブブー
 モチテンガゼロニナリマシタ

京太郎「」

うたたん『あ、うん。頑張れ」

のどっち『対局、ありがとうございました』

はっちゃん『まさかあんなミエミエの手に振り込んでくれるとは思いませんでしたよー』

京太郎「つ、つえぇぇぇ!!」

 ネトマってこんなに修羅の国だったのか!?
 くそっ! 奥が深いぜ!!

京太郎「でも、俺もそれだけ強くなれるって事だよな」

 前向きに考えよう
 俺はまだ、成長出来るんだって! 


【須賀京太郎】
・雀力(42)補正+8
・白糸台高校麻雀部 二軍所属

【白糸台】
尭深(100)
淡(57)
誠子(23)
照(24)
菫(10)

【清澄】
咲(100)


【大会まで残り7週】

 キーンコーンカーンコーン

京太郎「」

淡「おーい、生きてるー?」ツンツン

京太郎「おわ!?」ビクッ

淡「あ、生きてた」

京太郎「なんだ、お前かよ」

淡「なんだとはなんだ! 起こしてあげたのに!」

京太郎「っと、もう放課後かよ!」

淡「疲れてんの?」

京太郎「あ、いや。ネトマをやりすぎてな」ファァ

淡「ふーん? あんま無理しない方がいいんじゃない?」

京太郎「かもな」

淡「じゃ、お先にー!」ピューッ

京太郎「アイツ、最近真面目だなぁ」

 俺も負けていられねぇな

京太郎「うし! 頑張るぞ!!」


 安価↓2

1 部室で対局する

2 虎姫の元にお使い

3 偵察


【二軍部室】

男子G「来たな、雑種!」

京太郎「今日こそお前を倒してやるぜ!」

男子K「見せ所よな」

男子H「■■■■■■ーッ!!!!!」

京太郎「あ、あの? EさんとCさんは?」ビクビク

男子G「贋作者と槍兵などどうでもいい。我がいればな!」

男子K「えぇー? ほんとにござるかぁ?」

男子H「■■■■■■!!」

京太郎「……不安だ」

 と、とにかくこの人達に勝たなきゃ一軍なんて夢のまた夢だ!
 なんとか食らいつくぞ!!


 安価↓2

00~09 変化無し

10~29 +1 

30~59 +2 

60~89 +3 

90~99 +5 

ゾロ目 +10 

00 姫様の好感度が100になる



男子K「燕返し!!」シャシャッ

京太郎「」

男子K「天和」

京太郎「」

男子K「呆気ないものよ……」

京太郎「いや! いやいや! 反則ですよ!」

男子H「■■■■■■ーッ!!!」グシャッ

男子K「」ブチッ

京太郎「もう一回! もう一回やりましょうよ!!」

男子G「……」

京太郎「お願いします!」


【須賀京太郎】
・雀力(43)補正+8
・白糸台高校麻雀部 二軍所属


 安価↓2  コンマ50以上で連続バトル


男子G「良いだろう。だが、この我を退屈させる事は許さんぞ」

京太郎「ありがとうございます! でも、Kさんが……」

男子G「代わりを入れるとしよう」パチン

 シュイーン

男子O「フハハハハハハ!! よい、許す。神たるこのファラオも参戦しよう!」

メジェド「フケイ……フケイ」ブツブツ

京太郎「(なんかすごくうるさい人がきた。あと変なシーツかぶってる人がいる……)」

男子O「この世でもっとも偉大な王のその1とその2が相手をしてやるのだ」

男子G「光栄に思うがいい」

京太郎「は、はぁ?」

 なんだか知らないけど、すごく強そうな人だな
 とにかく、全力で挑もう!!

 安価↓2

00~09 変化無し

10~29 +1 

30~59 +2 

60~89 +3 

90~99 +5 

ゾロ目 +10 

00 愛宕ネキの好感度が100になる


男子O「フハハハハハハハハハ!! 森羅万象、我が手中にあり!!」

京太郎「ぐはっ!?」

メジェド「流石ですファラオ!」パチパチパチ

男子G「どうしたのだ雑種? よもやこの程度とは言うまいな?」

男子O「なに? もう終わりだと? フハハハハハ!」

男子H「■■■■!!!」ヨシヨシ

京太郎「あ、ありがとうございますHさん」

 なんてダメージだ
 この人達、やっぱり一軍よりも強い!! というか物理的に!!

京太郎「(これ以上は、体が持たないかも)」ビクビク


【須賀京太郎】
・雀力(44)補正+8
・白糸台高校麻雀部 二軍所属

 
 安価↓2  コンマ50以上で連続バトル続行




京太郎「俺は、まだ……ぐはっ!」

男子H「■■■■!?」

男子G「チッ。つまらん」スゥゥゥ

男子O「なんだ? もう終わりか? フハハハハ! 所詮凡人では、このファラオの相手は務まらぬか」

メジェド「勿論ですファラオ。この世で最も偉大であるアナタに勝てる者など、あろう筈がありません」

京太郎「くそ……!!」

 悔しい
 こんなにも強い相手が目の前にいるのに、戦えない自分が情けない
 
 いつか! いつか絶対に倒してやる!!

男子O「……その目。勇者共に似た光を持っているな」

京太郎「!!」

男子O「ではな」スゥー

京太郎「……」

メジェド「……」

京太郎「で、お前はなんなんだよ?」

メジェド「フケイデアルゾ……」スタコラサッサー

京太郎「???」




 
 ちょいと次スレ立ててきます
 アイマスネタだのFateネタだのと、苦手な人いたらすみません

 ただのモブだと書いてる時にマンネリしちゃうので
 嫌だーって人がいたら、なるべく減らしますので遠慮なくご指摘くださいませ


 次スレです
 【安価】京太郎「白糸台を出る喜び」照「ふぇっ?!」【二スレ目】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516719541/)

 とりあえず四週目の夜はこっちでやれるとこまでやります


【京太郎の家】

京太郎「新たな目標が出来たなぁ」フムフム

 二軍の強い人達を片っ端から倒して、俺が一軍に入る
 そうすれば照さんだって、俺のことを無視できなくなる筈だ!

京太郎「とはいえ、今日は部活で疲れてるしなぁ」グテー

 さて、今夜は何をしようかな?


 安価↓2

1 自主練

2 メール


京太郎「咲にラインでもするか」

 アイツも寂しがり屋だからな
 たまには連絡してやらねぇと 

スガ鹿男『よう、咲! 元気にしてるか?』

京太郎「さて、返事はくるかなー」

 ティロリン

京太郎「お、きたきた」

カンちゃん『京ちゃん!! もう、連絡遅いよ!!』

スガ鹿男『悪い悪い。最近忙しくてさ』

カンちゃん『部活の事?』

スガ鹿男『ああ。俺はまだ二軍だからさ』

カンちゃん『そっか。あ、そういえば……私ね、京ちゃんに言わなきゃいけない事があるの』

スガ鹿男『何をだ?』

カンちゃん『私ね……麻雀部に入ったの』

京太郎「!!! 咲が、麻雀部!?」

 どういう事だ? アイツ、麻雀なんて打てたのか?

カンちゃん『私、これでもレギュラーなんだ。だからもし、県大会で勝てたら』

スガ鹿男『全国で、会える?』

カンちゃん『うん。だから私、頑張るよ! 京ちゃんだけに、お姉ちゃんの事を任せておけないもん!!』

京太郎「咲……」ジワッ

カンちゃん『それにね。私、何よりも――ううん、やっぱりなんでもない! じゃあ、またね!』

スガ鹿男『ああ。またな。全国大会で会おうぜ』


京太郎「……咲」ギュッ

 アイツも、麻雀を始めたのか
 結局、俺も咲も、照さんも

 同じ道を歩む運命にあるのかもな






【長野 咲の部屋】

咲「……京ちゃん」

 私、絶対に全国大会へ行くよ
 絶対絶対、優勝して……京ちゃんに想いを伝える

 お姉ちゃんにも、京ちゃんは譲らない

 私が誰よりも、京ちゃんの事を愛しているんだもん

           ,. : : : ¨¨¨: : : .、

          /: : : : : : : : : : : : `: 、
         ,:': : : : : : : : : :,: : : : : : : : .、
          /: : : : : : : : :/: : : : : : : : : `:、
         ': : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : :.
       /イ: : : : : : :./: : : : : : : :/: /: : }: : .
       | |: : : : :_:_:/:,: : :/: -/-、'}: :/: : :.|
       { {: : : :/-、{イ : / ,ィ斧ミ' /: ,' :/ : |
       八 : : 、  |: /{ 〈ソ /: イ: / \{

           }: :イ八 }/  :.:.   ( {:/イ   `
      r―く_/    、   、_ ノ `
     _/ --- 、`ヽ、 /_>--  ´
   「  / ̄::`ヽ Ⅵ、ヽ-、
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   Ⅵ|::::::、::::::____〉::|!:l「:::::::.

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     |::::::::: ̄:.    Ⅵ!:{:::} |'
     |::::::::::::::::::.    マ::::::| |


咲「待っててね……」



>>1000取りは無いけど、面白いネタなら拾うかも程度

 野郎ども、このスレを埋めるのです!

1000ならはやりん襲来

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