希「にこっち…ここらへんではっきりさせとこうか?」 (69)

ガチャ

にこ「あら?もう誰かいるの?」

穂乃果「来たねにこちゃん」

凛「遅かったね」

にこ「な、なによ、あんた達…」

希「ふふふ、にこっちが来るのを待ってたんよ」

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にこ「え?なんでよ?」

穂乃果「理由知りたい?」

凛「教えて欲しい?」

にこ「そう言われると聞きたくなくなるわね」

穂乃果「いやいや、それは困るってば」

希「にこっち、ここは聞いておこ?」

凛「話が進まなくなっちゃうにゃ。そう言うところだよ、にこちゃん?」

にこ「穂乃果はとにかく凛はケンカ売ってるの?」

穂乃果「いや、違う違う。本当に違うよ」

にこ「何が違うのよ」

希「カリカリしないでアイドルモードでにこっといこ?ね?」

にこ「で?なんなのよ?」

穂乃果「にこちゃんはμ’sの中に御三家と呼ばれる3人がいるのは知ってる?」

にこ「いや、知らない」

穂乃果「穂乃果と凛ちゃん、そしてにこちゃんはなんか知らないけど御三家とかトリオって風に呼ばれてるんだって」

にこ「え?そうなの?なんでこの三人なのよ?」

凛「らしいにゃ。三人で何かする事が多かったからかな?」

希「ところがやにこっち!」

にこ「な、なによ?」

希「にこっちよりうちの方がしっくりくるやろ?」

にこ「いや…知らないけど。トリオ結成した覚えもないし」

希「実際にこっちよりうちの方が二人とダラダラするが事多いし」

にこ「だから知らないってば」

希「知らなくてもにこっち!3バ…御三家にどっちが相応しいかはっきりさせようや」

穂乃果「サンバ?」

凛「サンバではっきりさせるの?」

にこ「サンバなんて出来ないけど」

希「いや…それは…間違えただけや。とにかく、今日ここではっきりさせるんや!」

にこ「まあ、でも御三家と呼ばれるのもアイドルっぽいしやぶさかではないわね」

希「にこっちのそう言う性格…好きやし羨ましいわ」

にこ「で?どうやって決めるのよ?」


希「と言う事でにこっち。こう言う時は三番勝負や」

穂乃果「よっ!これは盛り上がるね」

凛「どっちが勝つか見ものだにゃ」

にこ「で?まずは何で勝負するのよ?」

凛「第1回戦は凛が考えた勝負だよ」

にこ「凛が?」

希「ウチが考えたら公平やないやろ?」

凛「多分にこちゃんもやった事はあると思うよ」

にこ「へ~どんな内容よ?」

凛「穂乃果ちゃん、ゲームの準備を頼むにゃ」

穂乃果「了解凛ちゃん!」

ガチャ

にこ「準備が必要なの?」

希「ウチも内容は聞いてないから分からんよ」

凛「大丈夫。さっきも言ったけど二人ともやった事はあるから」

ガチャ

穂乃果「凛ちゃん準備出来たよ」

絵里「ちょ、ちょっと…なんなのよ」

にこ「絵里?」

希「えりちかぁ…」

絵里「え?何?怖いんだけど」

凛「これから説明するから絵里ちゃんちょっとあっち行ってて?」

絵里「説明?なんの説明?私説明聞かなくていいの?」

穂乃果「うん。絵里ちゃんは穂乃果とあっちに行ってようよ」

絵里「ええ?なんなのよ?連れて来られたと思ったら…」

穂乃果「さあ、絵里ちゃん」

絵里「ちょ、ちょっと」

にこ「な、何がしたいのよ…」

凛「さて、説明をするにゃ。題してエリチカ危機一髪にゃ」

にこ「エリチカ危機一髪?」

希「はは~ん。何となく分かったわ」

にこ「何となく分かったの?」

凛「黒ひげ危機一発の絵里ちゃんバージョンにゃ。二人にはこれから絵里ちゃんとトークをして貰うにゃ」

にこ「普通に会話するの?」

凛「ううん。普通じゃなくて交互に」

希「なるほど。例えばウチがえりちに話しかけてえりちがそれに答えて次はにこっちがその会話を続ければいいんやね?」

にこ「あんた理解するの早いわね」

凛「えーと…うん。だいたいそんな感じにゃ。で、それを続けて貰うんだけどもし絵里ちゃんの返答がハラショーだったらその人の負けにゃ」

にこ「なるほど。絵里を黒ひげに見立てたゲームって事ね?よくこんなくだらない事思い付くわね。いや…これは黒ひげ危機一発と違って相手は人間。運要素が強いオリジナルに対してこれは一種の心理ゲームって事ね」

凛「………うん。そうだよ」

希「流石にこっちや。多分凛ちゃんはそこまで考えてない」

穂乃果「凛ちゃんもういい?」

凛「うん。いいよ」

絵里「ちょっと…なんなのよ?」

凛「さあ、二人とも準備はいいかな?」

希「うん、ええよ」

にこ「やってやろうじゃない」

凛「ヨーイ、スタート」

絵里「え?何が始まるの?変な事はよしてよ?」

希「えりちは今日部室に来るの遅かったけど何してたの?」

絵里「え?いや、今日日直だから職員室にノート運んでたんじゃない。希も聞いてたでしょ?」

にこ「絵里は今日日直だったの?」

絵里「そうよ?今日は提出物が多くて大変だったわ。って言うかそんな事どうでもいいのよ。今何が始まってるの?」

穂乃果「まだお互い探り合ってるね」

凛「うん。絵里ちゃんって意外と言わないんだよね」

希「えりち知りたいの?」

絵里「知りたいって言うか私だけが何をしてるか分からない状況が嫌なのよ。お願いだから説明して頂戴」

穂乃果「なるほど。希ちゃん仕掛けたね?これでにこちゃんは絵里ちゃんに状況を説明しなきゃいけないもんね」

凛「下手な事言ったら絵里ちゃん言いそうだもんね?」

にこ「えーと、私も知らないのよ。希しか知らないのよ」

絵里「いや、凛も穂乃果も知ってる感じじゃない?何?私からかわれてるの?」

希「う~ん。からかってるって言うか…ねえ?」

絵里「何?何なの?イタズラ?ドッキリ?そう言うのはやめてよ?怖いのは嫌よ?」

にこ「そんな事しないわよ」

絵里「じゃあ何なのよ?怒るわよ?」

希「ちょ、えりち落ち着いて?」

絵里「なら説明して頂戴」

にこ「そうしたいんだけど私達もなんて説明すればいいのか分からないのよ」

絵里「何よそれ?そんな理屈が通ると思ってるの?」

希「あんな、えりち?これはちょっとしたゲームでな」

絵里「ゲーム?なによそれ?」

にこ「いや…それは…」

凛「ちゃんと会話を続けなきゃダメだよ?」

にこ「わ、分かってるわよ。あのね、絵里…これは…別に絵里をからかったりとかそう言うことじゃないから…本当に」

絵里「じゃあ、どう言うことなの?会話を続けなきゃいけなかってのもゲームと関係あるのね?」

希「流石えりち!鋭いなぁ。これはえりちのある口癖が関係しててね」

絵里「口癖?私の口癖って何?覚えがないんだけど」

にこ「いや、ハラショーってよく言うじゃない」

絵里「ハラショー?まあ、確かにたまに言うけど口癖って感じでは」

凛「あっ!今言ったにゃ」

穂乃果「勝負ありだね」

絵里「へ?」

希「よっしゃ、ウチの勝ちや」

にこ「いや、今のはなんか違うじゃない。にこの言葉を繰り返しただけでしょ?」

希「言ったは言ったやん」

絵里「あの…本当に何なの?」

穂乃果「さあ、勝負がついたところで二回戦目と行こうか」

希「次もウチが勝ったるわ」

にこ「さっきのはたまたまじゃない」

絵里「ね、ねえ?ちょっと…何だったのよ?説明してよ」

凛「絵里ちゃん協力ありがとうね?」

絵里「何も協力してないんだけど…」

穂乃果「さあ、場所を移すよ」

希「それじゃ、えりち。ほな~」

絵里「………」

穂乃果「と言うことで次の勝負だよ」

にこ「ここ…生徒会室じゃない」

希「ここで何かするん?」

穂乃果「うん。中を見てみて?」

にこ「あっ…」

希「まさか…穂乃果ちゃん?」

穂乃果「うん。そのまさかだよ」

にこ「あの…無茶な事はやめてよ?」

希「下手したらお説教やん」

凛「え?中に何があったの?」

穂乃果「凛ちゃんが黒ひげ危機一発だったのなら穂乃果はだるまさんがころんだだよ」

凛「だるまさんがころんだ?」

穂乃果「うん。題して…海未ちゃんがころんだ!だよ」

にこ「嫌な予感しかしないんだけど」

希「えりちと違って冗談通じないよ?」

穂乃果「大丈夫だよ。これから二人には海未ちゃんに気づかれない様にある物を海未ちゃんから取り返して貰います」

にこ「あるもの?」

穂乃果「そう。穂乃果が放課後食べようと楽しみに取っておいたランチパック。今日に3個目って言ったら海未ちゃんに没取されたんだよ」

にこ「食べ過ぎでしょ。そりゃ海未も没取するわよ」

穂乃果「ま、まあ…とにかく海未ちゃんにバレない様に取って来てね?」

にこ「いや、ちょっと…」

穂乃果「取り敢えずスタート」

にこ「は、はあ?」

希「まあ、取り敢えずやってみようか?先ずはバレずに部屋にどうやって入るかやけど」

にこ「そんなの…ドアから入るしかないわよ」

希「それはそうやん。まあ、隙を見てやね」

にこ「その隙をなかなか見せないじゃない」

穂乃果「え~そうかなぁ?海未ちゃんって結構隙だらけだよ?」

にこ「そんな事はないでしょ」

希「今や」

にこ「え?」


ガチャ

にこ「そ~っとよ?」

希「分かってるよ」

海未「ん?」

ことり「どうしたの海未ちゃん?」

海未「いえ…今何か気配を感じたのですが」

ことり「え?本当に?」

にこ「ちょっと…いきなりバレそうじゃない」

希「ことりちゃんも居たんや。ちょうど死角になってたんやね」

海未「何か気配を感じたのですが…」

ことり「私は何も感じなかったよ。そんな事よりも早く仕事終わらせちゃおうよ」

海未「そうですね」

にこ「ことりがいて良かったわね」

希「そうやね。それにしても海未ちゃんは鋭いなぁ。気配ってなんや気配って…」

にこ「さて、海未の鞄は…あっちのテーブルね。幸い海未からは離れてて良かったわ」

希「そうやけど。下手したら見つかるよ?」

にこ「まあ、あんたはそこで指でも咥えて見てなさいよ。虎穴に入らなければ……えっと…まあ、とにかく見てなさい」

希「ふふっ、それでこそにこっちや」

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