にこ「朝だよ真姫ちゃん!」 (38)

にこ「ほら早く起きて起きて!」

真姫「う~ん・・・もう朝・・・?」

真姫「ってまだ真っ暗じゃない・・・」

にこ「何言ってんの、もう4時だよ!干潮は7時半だから急がなきゃ!」

真姫「4時!?しかも干潮って・・・どういうことよ?」

にこ「決まってんでしょ!釣りよ、釣り!」

にこ「ということで海に来ました!」

真姫「寒い・・・ていうかにこちゃんテンション高いわね・・・」

にこ「じゃあこれが真姫ちゃんの竿ね。もう仕掛けはつけといたから」

にこ「とりあえず先についてるカゴにこのアミエビを入れて垂らしてみよっか」

真姫「え、ええ」

真姫(・・・手慣れてるわね)

にこ「じゃあリールをゆっくり回して底までおろしてみよっか」

真姫「こ、こう?」グルグルグル

真姫「あっ、糸が弛んだわ」

にこ「よし、そこからい1、2回リールをまいてそのへんで狙うわよ」

にこ「竿を上下に揺らして魚を誘うわよ!」

真姫「ええ」

真姫(だんだんこのテンションに慣れてきたわ)

クンッ

にこまき「!!」

真姫「にこちゃん!」

にこ「入れて早々に来るなんてやるわね!早くまくのよ!」

真姫「言われなくても!」

グルグルグルグルグルグルグル

ザパァァァァァン

真姫「釣れたわ!にこちゃん!」

にこ「やるわね、真姫ちゃん!」

にこ「これはアジね、だいたい20センチかしら」

にこ「さすが真姫ちゃん、持ってるわね・・・」

真姫「・・・・」

真姫(これを・・・私が?)

にこ「真姫ちゃーん?」

真姫「えっ?あっいや」

真姫「そっそれほどでもないけど///」

にこ「真姫ちゃん、嬉しい?」

真姫「えっ?いや、わっ私は別に」

にこ「素直じゃないなー、喜んでいいんだよ?」

にこ「初めての釣りでなかなかの大物だもん、恥ずかしがらずに喜んでいいんだよ」

真姫「にこちゃん・・・」

真姫「あっ・・・ありがと///」ボソッ

にこ「んー?聞こえなかったなー、もう一回!」

真姫「もうっ///!!」

真姫「馬鹿なことやってないで次行くわよ」チャポン

にこ「はーい」ニヤニヤ

ピクンッ

真姫「かかった!」

にこ「えっ、もう?」

グルグルグルグルグルグル

ザパァァァァァン

真姫「やったわ、また釣れたわ!」

にこ「なんか急にふっきれたわね」

にこ「うーんとこの魚は・・・・!」

真姫「どう?にこちゃん、、私にかかればこれぐらいどうってこと・・・」スッ

にこ「真姫ちゃん!その魚に触っちゃダメ!!」

真姫「えっ?」ブスッ

真姫「痛っ・・・!」

にこ「真姫ちゃん!どこを刺されたの!?」

真姫「こ、ここよ・・・」ガシッ

にこ「ちょっと我慢しててね・・・」チュー

真姫「に、にこちゃん!?なっなななにしてるの!?」

にこ「温かいお茶があるから早く刺された所をつけて!」

真姫「に、にこちゃん、どうしたの?」

にこ「とりあえずこんなもんね」

にこ「今の魚はアイゴっていって背びれ、腹びれ、尾びれに毒があるの」

真姫「毒!?」

にこ「まあ毒っていっても深刻なものじゃないわ。痛みがはしる程度のものよ」

にこ「でも酷いときは腫れることもあるのよ」

真姫「そうだったの・・・」

にこ「刺さりは浅かったから大丈夫だと思うけど痛みが長引くなら病院れ行ったほうがいいわ」

真姫「まあ家が病院だけどね」

にこ「ふーっ、応急処置も済んだしとりあえずは安心ね」

真姫「あの・・・にこちゃん」

にこ「ん?まだ痛む?」

真姫「その、迷惑かけてごめんなさい・・・」

真姫「それと・・・あ・・ありがと///」

にこ「お、やっと素直になったわね」

真姫「う、うるさい///!」

にこ「まあそれはそれとして」

にこ「このアイゴデカイわね・・・35センチくらいかしら」

真姫「そんなに大きいの?」

にこ「平均でも30ないくらいだからかなりの大物ね!」

にこ「さっすが真姫ちゃん!」

真姫「そっそれほどでもあるわ!」ドヤッ

にこ「さあ、ガンガン釣るわよ!」

7時半

にこ「いやーそれにしてもたくさん釣れたわね」

真姫「そうね、二人で70匹ってとこかしら」

にこ「こんなに食べ切れるかな?」

真姫「南蛮漬けや煮付けなら日持ちするし大丈夫でしょ」

にこ「料理はよろしくね真姫ちゃん!」

真姫「何言ってんの、にこちゃんの方が上手じゃない。私は料理人がいるからやったことないわ」

にこ「じゃあ二人でやろっか!真姫ちゃんも料理を覚えるいい機会だし」

真姫「まったく・・・しょうがないわねー」

にこ「ふふっ・・・あれ?反対側の防波堤にいるのは・・・」

真姫「え?」

にこ「あれ・・・穂乃果よね?」

真姫「・・・そうね、ことりと海未もいるわ」

にこ「あっ、こっち気づいた」


穂乃果「にこちゃーーーーん、真姫ちゃーーーーーーん!!!!」

真姫「大声で呼ばないで!!」

合流

穂乃果「にこちゃんたちもここで釣り?」

にこ「そうだけど・・・なんであんた全身びしょびしょなのよ?」

ことり「それが・・・穂乃果ちゃん、フナムシ追っかけてて」

海未「岩場で滑って海に落ちたんです」

穂乃果「いやーなんか逃げてくからついつい・・・」

真姫「やっぱり穂乃果って・・・」

にこ「バカね」

海未「潮も引いたことですしそろそろやめどきかもしれませんね」

にこ「そうね、浅すぎちゃ魚もこないし」

ことり「じゃあどこかで朝ご飯でも食べて帰ろっか」

真姫「ちょうど疲れてきたし頃合いね」

穂乃果「よーし、じゃあ後でどっちが釣れたか勝負だね!」

真姫「勝負って・・・まず人数がちがうじゃない・・・」

真姫(まあ色々あったけど・・・)


真姫「なかなか楽しかったわね」



にっこにっこにー☆完

今日の体験を元に書いた
俺は愛知県住みだから東京湾にアイゴがいるかは保証しない

アジが釣れたのもアイゴに刺されたのも海に落ちたのもすべて真実です
今日の満潮は3時40分ぐらいだからみんな急げよ
おやすみ

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