【安価】ピザ子「好きです!」イケメン「マジか」 (44)

安価無しで書こうかと思ったけど煮詰まった
安価だけでなく、たまにアンケートもとります

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1496434003

※数年前に、こんなSSも書いてました

【安価】美少女「好みのタイプ?優しい人!」ピザ男「マジか」
【安価】美少女「好みのタイプ?優しい人!」ピザ男「マジか」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1364603973/)

今回は前作と違い、あまり作りこみ過ぎず、全体的にあっさりした感じでやっていこうと思います

イケメン「だが断る、すまんな」

ピザ子「」

イケメン「それじゃ」

ピザ子「ま、待って」

イケメン「ん?」

ピザ子「どうしても駄目?」

イケメン「……」

ピザ子「中学の時から好きだったの」

イケメン「そうか。気がつかなかったよ」

ピザ子「イケメン君、いつも私に優しくしてくれたし」

イケメン「別に優しくしたつもりはない」

イケメン「お前が周囲にからかわれたり、時に陰湿な嫌がらせされてるのが、見ていて良い気分しなかっただけだ」

イケメン「……それじゃ部活にいくんでこの辺で」

ピザ子「……」

ピザ子「やっぱり駄目だった…」

ピザ子「う…ぅぅ…」

ピザ子「うわわわわぁぁぁん」ガクッ

巨漢の少女は膝まつき、ひとり泣き喚く

~~

ピザ子「……泣き付かれちゃったよ」

ピザ子「もう帰ろう。おなか減った。家帰ってお菓子食べよ」

ピザ子「ん?」クルッ

優男「……」オドオド

ピザ子(なんだろうこの人…)

ピザ子(あ、もしかして全部見られてたかな)ビクッ

ピザ子「……」グーッ

ピザ子(おなか減ったな…)

優男「あ、あのさ」

ピザ子「あ、はい」

優男「おなか減ってるなら…うちの部室くる?」

ピザ子「部室?」

【部室】

優男「ようこそ。わが文芸部へ」

ピザ子「文芸部?」キョトン

優男「うん。まあ文芸部って言っても、僕は大体、読書ばかりしてるけどね」

優男「あ、僕の名前は優男。そっちの彼は紳士だ」

紳士「よろしく」カキカキ

ピザ子「なにやってるの?」

優男「彼はいま、自作の小説を書いてるんだ」

ピザ子「へーすごい!」

紳士「……」カキカキ

紳士「途中まで書いたけど見る?」

ピザ子「うん。折角だから…」

優男「あ…読んじゃだめだ!」

ピザ子「えーと…なになに…タイトルは…」

ピザ子「中二病でも妹と姉と従姉妹と…」

ピザ子「…!?……!!?///」

紳士「どうかな」

ピザ子「キャー!い、いやぁぁぁ///」

紳士「おいおい、タイトル見ただけで原稿を捨てるなよ」

優男「キミはなんて事を…!!」

紳士「全くだ、人の原稿を」

優男「紳士くんに言ったんだよ!なぜあの原稿を女子に平然と見せる事ができるんだ!」

紳士「官能小説は立派な芸術作品の1つだ」

ピザ子「わ、私かえります!」

優男「ま、待って!いま茶菓子だすから!」

ピザ子「え、お菓子?」ピクッ

ピザ子「……」ジュルリ

ピザ子「じゃ、じゃあお言葉に甘えて」

紳士「……」

~~~

ピザ子「このチョコレートおいしいね!」

優男「ああ、そのチョコは高かったからね」

紳士「おい優男」ボソッ

優男「ん?小声でどうしたの」

紳士「……お前ってデブ専だったのか?」

優男「ブッ!ゲホゲホ…いきなり何を」

紳士「だっていきなり女を1人連れ込んできてさ…そう思うじゃないか」

優男「いやこれにはワケが…」

紳士「ふーん。なあ、えーと…」

ピザ子「あ、自己紹介遅れました。ピザ子です」

紳士「ピザ子さん、あんたどうしてこの部にきた。優男に何か脅されたのか」

優男「ちょっ何を言って」

紳士「冗談だよ」

ピザ子「えっと実は…」

ピザ子「っという事があって」

紳士「要するに、ふられて泣いてるところを見た優男は、ピザ子を不憫に思って、ここに連れてきたわけか」

優男「うん」

紳士「そうか。つらいよな、分かるよ」

ピザ子「紳士くんも、失恋経験が?」

紳士「ありまくりだよ。何回も泣いたことか」

紳士「おかげでエロゲや官能小説に、はまるハメになったんだ」

ピザ子「ちょっ…///」

優男「余計な一言おおすぎ!」

紳士「十代ってのはメスもオスも盛る時期さ。別におかしなこと言ってないだろ」

ピザ子「わ、分かったよ!///いちいち、言わなくていいから///」

紳士「んじゃ、ちょっと出かけてくるわ」ガタッ

ピザ子「え?どこに」

紳士「ピザ子は失恋をした。つまり、男との性の快楽を満たすチャンスを失った」

ピザ子「」

優男「ちょっと、いい加減に!」

紳士「こういう時はやけ食いに限る。んじゃ、二人は留守番ヨロシク」

ガララッ

ピザ子「もうなんなのあの人…」

優男「ごめんね、彼は変わっててさ…」

紳士「ただいま」

ピザ子「え、これって…ホールケーキ!?」

紳士「茶菓子だけじゃ物足りないだろ。コレ喰って初めてやけ喰いってもんだ」

優男「相変わらず唐突だなキミは」

紳士「お前はいらないのか?」

優男「ちゃんと食べるよ」

ピザ子「あれ、チョコレートの板に何か書いてある」

【入部おめでとう】

ピザ子「え」

紳士「うちの部に入るんだろ?」

ピザ子「えー…」

優男「いや、不憫だったから彼女を連れてきたんだけど…」

紳士「なーんだ。そうなのか。店員さんに頼む必要なかったな」

ピザ子「……」

ピザ子「私、どうせ帰宅部だし、入ってもいいかな」

優男「え、本当?」

ピザ子「うん。だって私なんかの為に、ここまでしてくれる同級生、初めてで…」グスッ

紳士「ちょろい」

ピザ子「ちょろい言うな!」

紳士「ぷっ…くく」

優男「ふ、ふふ…」

ピザ子「あは、あはははは」

部室に笑い声が静かに響いた

ピザ子(それから毎日部室にいって、お茶菓子を食べて)

ピザ子(読書したり、雑談したり、紳士くんから変な小説よまされたり…)

ピザ子(たまに三人でカラオケいったり、バイキング行って食べまくったりしていた)

ピザ子(教室ではつまらない学校生活も、部活の時だけは本当に楽しかった)

ピザ子(そしてあっと言う間に一年が過ぎ、二年生に進級した…)

【部室にて】

ピザ子「紳士くん、今度はまともな作品っていってたじゃない!また変な小説を渡してくて…!」

紳士「あれは嘘だ。トリックだよ」

ピザ子「もう!」プイッ

優男「キミさ、そんな事やってるから、失恋しまくってたんじゃないのか?」

紳士「違う。失恋経験が多すぎて、逃げるようにしてエロゲや官能小説にハマったんだ」

優男「全然言い訳になってないし…」

ピザ子「……」ジッ

優男「ん?ピザ子さん、グラウンドを見てどうしたの」

ピザ子「あ…いや、なんでもないよ」

ピザ子「……はぁぁ」

優男(やっぱりイケメン君のこと、諦めきれてないのかな)

紳士「未練タラタラだな」

ピザ子「いっ」ビクッ

優男「紳士君、ハッキリ言いすぎだって…」

紳士「イケメンってたしか、陸上部の奴だろ?」

優男「そうそう。人気あってしょっちゅう女の子から告白されてる」

紳士「でもあいつさ、理想が高いのか、なかなかオッケーしないんだってさ」

ピザ子「え、それ初耳なんだけど」

ピザ子「どうりで彼女がいない訳ね」

紳士「まあ、一度振られたんだ。もう潔く諦めろ」

ピザ子「……」

ピザ子「はぁぁ」

優男「ピ、ピザ子さん!今日はもう部活は終わりにしてさ、みんなで食べに行かない?」

紳士「お、恒例のバイキング店でのデザート食いまくり大会か」

ピザ子「うん!行く行く!」

ピザ子「おいしいー!」パクパク

紳士「ああ…もう食べ切れない。本当に良く食べるな」

優男「僕も食べ切れないよ」

ピザ子「……みんな、ありがとね」

優男「どうしたの急に?」

ピザ子「私、この一年間本当に楽しかった」

紳士「退部するフラグを立てるような発言するな」

紳士「あと二年は楽しめるぞ」

ピザ子「うん。私、太ってて不細工で、みんなから馬鹿にされがちで…教室でも友達いないし」

ピザ子「好きな人にはふられたけど」

ピザ子「でも、いまとても楽しいから。みんなのおかげで」

優男「えへへ、なんか照れちゃうな」

紳士「退部フラグにならない事を祈ろう」

ガララ

店員「いらっしゃいませー」

陸上部員1「さー今日は食うぞ!」

陸上部員2「腹減ったぁ」

優男「あれ?陸上部の人だ」

紳士「本当だ。部活おわったのか」

イケメン「この店にくるの久々だな」

ピザ子「!?」

紳士・優男「あ」

ピザ子(え、うそ、イケメンくん!?)

イケメン「よし、この席にするか」

部員1・2「ああ」

紳士「おいおい、後ろの席に座りやがったぞ」ヒソヒソ

優男「あっちは全く気がついてないね」

ピザ子「あわ、あわわわわ…困ったな。今日はやけ食いする予定だったのに」

紳士「気にすんな、次のデザート取りに行こうぜ」

ピザ子「と、とってきてー…」

紳士「……」

優男「ぼ、僕たちが取りに行くよ。ほら紳士君、いこ」

紳士「何をキョドってんだが…別に見付かったって良いじゃん」

ピザ子「……」

部員1「それにしてもさ、同じクラスの美少女ちゃん振ったのって本当か?」

イケメン「ああ」

部員2「隣のクラスのボインちゃんもふったんだよな」

イケメン「ああ」

部員2「かーっ、信じらんね」

部員1「おまえ、もしかしてホモ?」

イケメン「怒るぞ」

部員2「じゃあもしかしてB専?」

イケメン「人によってタイプなんてそれぞれ何だし、そんな事聞かれてもだな」

部員1「じゃあデブ専?」

ピザ子「」ビクッ

ピザ子(な、なんで動揺してんの私)

紳士(いま、ビクッとしたな)ヒソッ

優男(し、静かに!)

イケメン「……オレがデブ専なら、ピザ子を振ってないだろ」

ピザ子「」

部員1「あはははは!そりゃそうだな!」

部員2「ぷっ、あははは!しかしピザ子がお前に告白とはな…笑っちまうよな」

ピザ子(誰かが見ていて告白の現場みていて、バラされてたんだよね…あの時は辛かったな)

部員1「あいつ、どんだけ自分に自信あんだよ」

部員2「コクる前に鏡みろって!」

ピザ子「」

優男「あ、あの…ピザ子さん…その」

紳士「何も言うな」

ピザ子「」

イケメン「……おれから名前を出しといて難だが、悪口はこの辺にしておこうぜ」

部員1「またまた、そういうこと言ってるからピザ子が勘違いすんだろ」

部員2「やっぱデブ専なんだろ?本当はピザ子のこと気になってんだろ?」ニヤニヤ

イケメン「いや無理」

部員1・2「ぎゃはははははは!」

ピザ子「」

優男「あ、あ…ああ…」

紳士「なんか後ろの席盛り上がってるし、今のうち店を出るか」

ピザ子「う…ぅぅ…」ボロボロ

優男「さっきのは気にしなくて良いよ」

ピザ子「うん、うん」グスッ

紳士「あの店、当分いく気になれないな」

優男「うん」

ピザ子「…………」

ピザ子「私、決めた」

紳士・優男「?」

ピザ子「痩せるよ」

優男「え」

紳士「なん…だと」

ピザ子「痩せても私、ブサイクかもしれないけど、でも」

ピザ子「このまま馬鹿にされたままじゃ、イヤ」

優男「ダイエット…」

紳士「まあ、ピザ子さんの肥満を加速させたのは、俺達にも原因あるしな」

紳士(入部してから一年間、毎日の様に甘い物を出し続けてきたし)

優男「うん、良いと思う!健康的で!」

紳士「因みに、体重はいまいくつだ」

優男「ちょっと紳士くん!」

ピザ子「えーとね、入学した時は100キロで」

ピザ子「いまは150キロかな」

優男「」

紳士「俺達は罪深い。この一年間、甘い誘惑を散々与えてきた」

ピザ子「えへへ、そういえば入部初日なんか、ホールケーキを用意してくれたもんね」

ピザ子「でも、もういいの。私、頑張って痩せてみせるから」

ピザ子「そしてもう一度…イケメンくんに告白してみる」

優男「決意したのは良いけど、どういうダイエットをするの?」

ピザ子「うーんそうだな…運動部に入ろうかな。でもその場合、部活の掛け持ちになる…」

紳士(掛け持ちか。その場合、もうあんまり文芸部には来なくなるな)

優男(複雑だけど、彼女の為だ。別にこれで友人関係が終わる訳じゃないし)

ピザ子「みんなと離れるのは寂しいな」

優男「あははは、同じ事考えてた」

紳士「……お前が決めることだ、もし痩せれば、男と熱い夜を過ごせるチャンスがくる」

優男「またそういう事を言う」

紳士「もっとも部活にこだわる必要性もないが」

紳士「痩せるチャンスなんて色々あるもんだ」

紳士「カラオケで歌うのだって痩せる、何か習い事すれば痩せる、肉体労働のバイトで痩せる事も出来る」

紳士「やり方は色々だ」

ピザ子「うーん。一晩、考えてくるね」

ピザ子「食事の制限は勿論するとして…これからどうしよう」

ピザ子「カラオケは好きだし…音楽でやせるのは楽しそう」

ピザ子「それとも習い事でダイエット…格闘技とか?」

ピザ子「でもやっぱり、正攻法に何か運動部に入ったほうが良いかな」

ピザ子「何が良いんだろう…」

初めはアンケートをとります
重要な選択肢なので安価ではなく

① 音楽でやせる
② 格闘技でもはじめる
③ 学校の部活にはいる(決まったら、何部にするか安価)
④ 何か重労働のバイトする(決まったら、何のバイトをやるか安価)

※ 締め切りは明日の夜0時まで

ピザ子の現在の体重…150キロ

今日はここまで

余裕の2
あと痩せたら美少女とかやめてくれよな
フリじゃないからなマジだからな

アンケートありがとう。②で決まりました
前作では空手だったので、今回はボクシングあたりを考えてます(まだ正式決定ではない)

>>25
悪いけどそれだけは、同意できない
だって可愛いほうが良いじゃない

ある程度やせた時、容姿の変化についてだけど
その時は安価を取るなり、あるいはアンケをとるかもしれないです


話を考えてくるので、次の投下は少し待って下さい
次回から安価も取っていきます

【次の日・部室】

紳士・優男「えー!?ボクシング始める!?」

ピザ子「うん。やっぱり痩せるならこれが良いかなって」

紳士「でもお前、その選択はメチャクチャハードだぞ」

ピザ子「しょうがないよ。苦労はつき物だし」

優男「でもボクシングか…かっこいいよね」

紳士「それで、部活の方はどうなるんだ?」

ピザ子「……退部はしない。でも、これからはもう」

優男「あんまり来れなくなる?」

ピザ子「うん」

紳士「……」


優男「……」

ピザ子「ご、ごめんね」

ピザ子「でも100キロ近く痩せたら、ボクシングなんてすぐ止めちゃうし」

ピザ子「そのあとは、また文芸部での活動に専念するよ」

優男「そ、そっか!」

紳士「100キロって…簡単な道のりじゃないけどな」

ピザ子「あの…それで、今日からあまり来れなくなるから…お願いが」

紳士「ああ、ちゃんと開くよ。送別会」

優男「じゃあお菓子を用意しないと」

ピザ子「あ、そうじゃなくて」

紳士・優男「ん?」

ピザ子「さ、最後のケーキバイキング行こう」

紳士「昨日、いったばかりじゃねぇか…」

優男「あははは、まあ、当分食べれなくなる訳だし…」

三人は放課後、ケーキをたらふく食べた
それぞれが帰路につく

ピザ子「ばいばい!私、立派になって帰ってくるね!」

優男「うん!がんばってねー!ばいばい!」

紳士「……」

優男「なんか寂しくなるね」

紳士「なあ」

優男「ん?」

紳士「次はかわいい女子でも勧誘して来い。いい加減ヤリたい」

優男「最低だ」

紳士「……」

紳士「それにしても、ピザ子さんの体重って150だろ?マイナス100とか無理じゃね?」

紳士「何だかんだいって、1週間したら戻ってきそうだ」

優男「そんな事ないって。ピザ子さんは本気で頑張るっていってたし」

紳士「オレとしちゃ、途中で心折れてくれたほうが良いと思ってる」

優男「え?」

紳士「…………」

紳士「大怪我でもすれば良いんだ」

優男「そんな事言っちゃ駄目だよ」

紳士「……」

紳士「だってさ、そうすれば、また」

紳士「…………」

紳士「あ、おれ帰り道こっちだから。じゃあな」

優男「あ、ちょ、待ってよ!」

紳士「お前はあっちだろ」

【週末・ボクシングジム】

職員「ようこそ我がジムへ。君が先日に連絡を寄こしたピザ子さんだね?」

ピザ子「はい」

職員「じゃあさっそく、みんなに挨拶をしよう」

~~~

ピザ子「はじめまして。ピザ子です。ダイエット目的できました。よろしくお願いします」

パチパチパチ

練習生1(なんだデブかよ)

練習生2(女と聞いたのに、期待はずれだ)

鬼「我がジムの会長…鬼だ」

ピザ子(なんか怖そうな顔…)

オーバー「ワタシはここのトレーナーの1人。オーバー・ワークという者デス。アメリカ出身デス」

ピザ子(で、でか…2mあるんじゃない!?でもハンサムだな///)

鬼「オレも、オーバー君も、元プロボクサー。とくにオーバー君は世界ランカーの1人だった」

職員「さてピザ子さん。ここで聞いておきたい事が」

ピザ子「はい?」

職員「この二人のどちらから指導をうける?」

ピザ子「えっと、専属って選べるんですか」

職員「ジムによって方針は違うけど、ウチはそうしてる」

職員「一応、二人から指導はうけるんだけどね。形として専属トレーナーを決める事になっている」

ピザ子「は、はぁ…そうですか。形としての専属トレーナー…」

ピザ子(オーバーさんは、爽やかでハンサムだし、女性にも優しそう)

ピザ子(それにひきかえ、鬼会長は怖そうだな)

ピザ子(でも、会長さんの方が年配だし、色々とためになる事を教えてくれそうだし…)

オーバー「HAHAHAHA!随分と悩める年頃のようだネ」

オーバー「ならこういうのはどうデスカ?」ゴソッ

ピザ子「ゲームセンターのコイン?」

オーバー「このコインが表ならオニ会長に、裏ならワタシデス」

オーバー「はいコインをキミに渡ス」

ピザ子「え、わた、私がやるんですか!?」

オーバー「イエス、運命の相手を決めるのデス」

鬼「さあ、どうなることやら」

ピザ子「」ドキドキ

ピザ子はパチンっと、コインを真上に弾く

ピザ子(ワタシの…専属パートナーは…)

コンマ安価
専属トレーナーは鬼会長(00~50)
専属トレーナーはオーバー・ワークさん(51~99)

コンマ安価は下1

ピザ子「コインは表…ということは」

鬼「おれのようだな」

ピザ子(はぁぁ、鬼さんか…こんな事なら、オーバーさんが良いって、ハッキリ言えばよかったかなぁ)

練習生1「良かったな嬢ちゃん」

ピザ子「え?」

練習生2「あの人も結構オニだからな」

ピザ子(オーバーさんがオニ?そんなバカな)

職員「まあ専属といっても、オーバーさんからも指導はうけるから」

職員「その時は覚悟してね」

ピザ子(なんかまるで、鬼会長よりもやばそうな評判なんだけど)

鬼「さてピザ子、さっそく鍛錬を始める」

ピザ子「は、はい!」

ピザ子(最初はなんだろ。サンドバック叩くのかな)

鬼「ピザ子。体重は?」

ピザ子「い、いきなりレディに体重を聞くのは…せめて、もう少しまわりに人がいない所で、ですね…」

鬼「体重!!!はやく言え!!!」

ピザ子「ひぃぃ!?ひゃ、150です」

鬼「わかった。それじゃひとまず一週間は走り続けろ」

ピザ子「え?」

鬼「そのあとは走り込みにプラスして、縄跳びだ。それを更に一ヶ月やる」

ピザ子「え、え」

鬼「縄跳びとて楽じゃない。走りこみも、ランニングとダッシュを混ぜてやるから覚悟しておけ」

ピザ子「あの、サンドバックを叩くのは」

鬼「そんな丸い体で叩かせる訳ないだろ!!!!」

ピザ子「ひぃ!」

鬼「走れ、そして跳べ。話はそれからだ」

ピザ子「えっと、その」

鬼「一緒に走ってもいいが、オレはチャリに乗る。いきなりオレのペースにはついていけまい」

鬼「だからまずは1人で、マイペースでもいいから走れ。2時間。好きな場所を走って来い」

ピザ子「え、好きな場所って」

鬼「早く行け!!!!」

ピザ子「は、はひぃ!」

ピザ子「とりあえずランニングって言えば、河川敷だよね」

ピザ子「しばらくはここで1人、走りっぱなしか」

ピザ子「えっほ、えっほ…」

ピザ子「なんかひとりじゃ寂しいなぁ…」

ピザ子(また一人ぼっちになっちゃったよ)

ピザ子(文芸部の頃は、友達ふたりいて楽しかったのに)

ピザ子「ん?反対側の岸で走ってるの…あれは陸上部の人達だ…」

イケメン「ぜぇぜぇ…」

ピザ子「」ドキッ

ピザ子(イケメンくん、かっこいいなぁ)

ピザ子「……」

ピザ子(あれ?良く考えると私、しばらくは走りっぱなし何だよね)

ピザ子(やっぱり、陸上部入ればよかった…ボクシングジム入った意味ないし…)ズーン

ピザ子(それから、私はひたすら走りまくった)

ピザ子(一週間走ったあと、予告とおり縄跳びもはじめた)

ピザ子(縄跳びは難しくて上手くできない)

ピザ子(相変わらずサンドバックは打たせてもらえない)

ピザ子(最近は怖い怖い、鬼会長がよく自転車乗りながら、私を煽る)

ピザ子(文芸部の友達にあえず寂しかったり、河川敷でイケメン君を見かけるたびにドキドキする日々)

ピザ子(そして、しんどい生活が一ヶ月すぎようとしていた)

【6月・河川敷】

鬼「おら!!次はダッシュだ!」

ピザ子「も、もう…走れないよぉ…」

鬼「ダッシュしろって言ってんだよ!!!倒れてんじゃねぇ!!!」

ピザ子「ぜぇぜぇ…」グスッ

ピザ子(でも涙が出ちゃう。だって女の子だもん)

鬼「泣いてんじゃねぇよ!!!はやく!!」

ピザ子「は、はひぃ…」ボロボロ

パラパラ…ザー

ピザ子「雨だ…」

鬼「雨がどうした!!いいから走れ!!」

ピザ子「もうやだ…」グスッ

【次の日・教室】

ピザ子「」ウトウト

ピザ子(眠くて授業に集中できない)

ピザ子(ヒザもガクガクだよぅ)

ピザ子(今日はジム休もう。体が壊れちゃうよ)

(本屋)

ピザ子「本でも買って帰ろう」

ピザ子「ええと、この漫画本と…」

ピザ子「……」

ピザ子「ファッション雑誌…買ってみようかな」

ピザ子(いままでオシャレなんてしたことないけど、いつか痩せた時には…色々してみたいし)

ピザ子(今のうち、オシャレの勉強するのも悪くないよね)

(自室)

ピザ子「……」

ピザ子(雑誌に乗ってるモデルさんが、あまりにも次元違いすぎて、参考にならない)

ピザ子「ていうか、私が単に太りすぎなだけかもだけど…どうオシャレすれば良いのかわからない」

ピザ子「自分に似合う服を着こなすには…身長と髪質。そういうのをよく把握しないとね」

ピザ子「顔面は…まだ太ってるし、こんなんじゃ痩せた時の姿なんて想像できない」

ピザ子「とりあえず鏡でも見て、色々と自分をチェックしてみよう」

※2つの安価をとります

コンマ安価下1(ピザ子の身長)
・ 150センチ台(00~35)
・ 160センチ台(36~70)
・ 170センチ台(71~99)

コンマ安価下2(ピザ子の髪質)
・ストレート(00~50)
・ややウェーブ気味(51~99)

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