魔王「和平会議」勇者「イン酒場!」 (16)

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勇者・魔王『彼女ほぴぃぃいいいい!!!!』
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魔王「よう、彼女出来たか?」勇者「そういうてめえはお妃ゲットできたのか?」
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勇者・魔王『ゴクゴクゴク』

勇者・魔王『ぷはーっ!』

勇者・魔王『おかわり!』

マスター「あいよ」


魔王「だいたいなあ、いくらお堅い人間どもがいくらお堅い顔を並べてお堅い頭を使ったって和平なんか進むわけないんだよ」

勇者「そうだそうだ、平和に必要なのは酒と友だよ」


マスター「そうかそうか。で、何が言いたいんだ?酔っ払いども」


勇者・魔王『今日の飲みは和平会議だから経費で落とす!領収書切ってくれ!』

勇者「宛名はうちの国王に!」

魔王「宛名は魔王城総務課に!」

マスター「そんなことしなくても無駄に金持ってるだろてめえら!」


魔王「最近側近に小遣い減らされたのだ!」

マスター「ちっせえ!」


勇者「国王の野郎姫様を嫁によこせっつったら断りやがった!」

マスター「ただの逆恨みかよ!」

勇者「あんな国負債で潰してやる!!」

マスター「どんだけ飲む気だ!この店も潰れるわ!」

魔王「ということで領収書を切るのだマスター」

勇者「あの国から搾り取れよマスター金額三倍にしてもいいぞ!むしろ30倍にしろ!」

マスター「うちをぼったくりバーに仕立て上げようとすんな!」

マスター「だいたい和平はどうした和平は!」

勇者・魔王『…』

勇者「和平?」

魔王「和平…」

勇者「とりあえず適当な国に俺たちの嫁を差し出せって言うか」

魔王「でなければ全勢力あげて人間界潰す」


マスター「和平つっただろが!誰が侵略会議しろっつった酔っ払いども!」

マスター「ったく、いいかげんにしないとそろそろ怒られるぞお前ら」

勇者「だって俺勇者の任解かれてから天涯孤独の身だし。怒ってくれる人すらいないもん!」

魔王「我は側近に怒られてきたばかりだし!小遣い減らされたし!」

勇者「そういや俺お前の側近に会ったことないな」

魔王「戦闘できる魔物じゃないから決戦の時は出てこないよう命じていたしこの間うちに泊まったときは用事で遠出していたからな」

勇者「へー。マスター、暴君大樹の果汁酒おかわり、深層多層海の深海棲みクジラの切り身も」

魔王「我には悪夢樹海花の蜜酒と終焉イノシシの肉を」


マスター「何だ勇者、興味持たないのか?」

勇者「何に?」

マスター「魔王の側近、女だぞ」

勇者「はぁぁ!?!?」

魔王「女っつってもなあ…」


「やっぱりこんなところにいましたね魔王様!!!」


魔王「げ」

その魔王の側近であろう人外娘に勇者は見惚れてしまった


地を這いうねるニーソックスを履いたタコ足、フリフリのメイド服の袖から除く触手

風もないのに金色の髪がなびいている

そのキツい眼差しは見る者の心を突き刺すようだ


勇者「な…な、な…」


側近「昨日も言ったじゃないですか!和平会議にもロクに身を入れず飲んでばかり!魔王様は魔王様らしくしてくださいと何度も言いましたよね!」

魔王「いいじゃないか少しぐらい!」

側近「全然少しじゃないです!いくら飲んでも二日酔いしないからって毎日飲んでいいわけないじゃないですか!魔王どころか大人として全然ダメですよ!」

魔王「聞こえない聞こえない!我はまだ飲み足りないぞ!」

側近「いいから帰りますよ!マスターさん、後日必ず払いに来ますので今日のところはツケといてください!」ズリズリ

魔王「やめろ!魔王を引っ張るな!引きずるな!勇者!勇者助けろぉぉぉ!」

勇者「」プルプル

マスター「どうした?勇者」

勇者「ま、ま…」

マスター「ん?」

勇者「魔王のばかー!裏切り者ー!あんな美少女侍らせて何が非モテだDTだクソッタレェェェエエエ!絶交だぁぁああああ」ウワァァァアアンンン

マスター「あ、てめえ金払ってけ!」

勇者「ちくしょぉっぉぉぉぉおおおおおお」

マスター「ツケとくぞ!次必ず払えよ!」


マスター「ったく、これだから酔っ払いは…ちゃっかり出したつまみと酒テイクアウトしやがって。魔王の分まで」

一週間後

勇者「グスン、全ての国の国王に拒否られた…」

マスター「まさかお前全ての国に王女を嫁によこせなんて…」

勇者「ああ言ってきたさ!全ての国王に却下されたけどな!」

マスター「うわぁ…」

勇者「だって魔王の奴なんだかんだ言って側近なんて美少女侍らせやがってええ!!マスター、覇王酩酊酒!」

マスター「その前に前回のツケ払え」

勇者「え?ああ悪い。今払うわ」

魔王「ああようやく来れた…」

勇者「」ギロリ

魔王「え」

勇者「よう裏切り者…」

魔王「ちょ、ちょっと待て、何?何だ、我が何かしたか?」

勇者「何かしたじゃねえ!なんだあの美少女人外娘は!」

魔王「え、ああ…あれか、あいつは既に結婚済みだぞ」

勇者「え?」

魔王「」コク

勇者「何だそうだったか!やっぱお前はお前だよ!唯一無二の心の友よ!DT仲間よ!」

魔王「地味に嬉しくないぞ」

勇者「とりあえずまた乾杯だ!」

魔王「まあ、良いか。そうだな、乾杯しよう」

勇者・魔王『』トポトポトポ

勇者・魔王『かんぱーい!』

勇者・魔王『ゴックゴックゴック』

勇者・魔王『ぷはー!』

勇者「今回側近から許可得られたのか?」

魔王「無論抜け出してきてやったのだよ」

勇者「あっはっは、悪い奴め」

魔王「くっくっく、魔王だからな」

勇者・魔王『あーっはっはっは』

マスター「ちっせえ奴らだ」

勇者「そうだ魔王、次の和平会議に魔界の料理出してみたらどうだ?」

魔王「とは言っても人間の体に合わない食材もたくさんあるからな、毒が無くても見た目的に人間のSAN値を削る料理もあるし難しいことだ」

勇者「心配すんな、俺が問題ないの選んでやる。お堅い頭の連中も美味いもの食えばいい案を出せんだろ」

マスター「最近の勇者は人間が嫌がるものでもよく食うし毒入りも普通に食ってるが」

勇者「あっはっは、最近は魔界に慣れすぎたからなあ」

マスター「じゃあ試しに。猛毒猪のブラッドブランデー、奢ってやろう」

勇者「おうよ」ゴクゴクゴク

勇者「ぷはーっ」

勇者「うめえ!」


魔王「やっぱり貴様の感覚は役に立たん!」

勇者「えぇー」

勇者「まあ冗談はさておき、今でも人間の感覚を忘れてはいないから分かるぞ。というか人間やめたわけじゃないし」

魔王「そこまで言うのなら…本当に大丈夫だろうな」

勇者「何かあったら毒消し魔法と記憶消去魔法使えば問題無し!」

魔王「最終手段ではないか!」

勇者「まあ大丈夫大丈夫、俺を信じろ」

魔王「分かった分かった、信じてないわけではない。今度の和平会議は頼んだぞ」

勇者「任せろっ!」

勇者「じゃあ当日の成功とこれからの平和を祈って」

勇者・魔王『かんぱーい!』

勇者・魔王『』ゴックゴックゴック

勇者・魔王『ぷはーっ!!』




勇者「まあ俺は和平会議に出ないし当日のことは知らんがな」

魔王「おいコラ」

終わり
またネタ思いついたら書くかもしれない

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