【コンマ】崩壊した世界を旅する6【安価】 (1000)

コンマによる判定と安価による選択で、崩壊した世界を旅するSSです。
結末はあなたの選択、そしてコンマによる運で決められます。

最終目標はストーリーの展開で変わります。デッドエンドも当然あり得ますが、一応できうる限りキリのいいところまではやるつもりです。
なお、スレ主は主にスマホから打つため、進行が遅くなりがち&まとまった投下がしにくい点ご容赦ください。

>>2以下、基本的なルール説明とキャラ設定、現状説明になります。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1487342414

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1488424313

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1489326478


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1490225486

ルール設定

コンマは二桁で判定します。数字が小さいほど悪く、大きいほどいいものとします。
また、ゾロ目発生時には特殊イベントが発生します。数字が小さいほど不運なイベント、大きいほど幸運なイベントになります。
例えば50以上で成功判定の場合、55だとちょっとしたボーナス付き、99だと状況を一変させる大ボーナス付きの何かが起きます。逆もしかりです。

なお、00のみ特殊イベントが起きます。直後にコンマの偶奇で再判定し、奇数なら0、偶数なら100で判定します。
ともにストーリー進行を激変させる何かが起きます。

また、安価はストーリーの分岐点で発生します。
賢明な選択か否か、よく考えて選んでください。場合により多数決を取ることもあります。

ルール説明2

旅は地上にあるいくつかの町と、その近郊にあるダンジョンで行われます。
町でのイベントや聞き込みが、ダンジョン攻略の糸口になることもあるかもしれません。
一応ダンジョン踏破は最終目標に入ります…が、かなりの困難を伴います。もちろん、御約束の大ボスもいます。

イベントを通してキャラクターは成長します。強力な武器や防具も手に入るかもしれません。
仲間やヒロインとの交流を通して、世界崩壊の謎を解き明かしてください。

シデ(主人公、29歳翼人)

HP 109+15(124)
筋力 9+3(12)
知力 10
器用さ 5+6(11)
賢さ 16
耐久力 10+2(12)
魅力 11+4(15)
職業:モンク

特徴:
・朦朧打撃…
命中判定クリティカルか、ダメージ判定時コンマ60以上で発動。次の一撃が無条件で当たる。
さらにその際のダメージ判定コンマが40以上なら継続。

・秘孔ヒット…
ダメージ判定コンマゾロ目で発動。ダメージが通常の×3に加え、朦朧打撃が強制発動。

・鋼体術(条件:賢さ7以上)…
不意討ちでない限り攻撃と防御にボーナス

・治癒術(条件:賢さ5以上)…
階を一階降りるごとにHP10回復

・高速治癒術(条件:賢さ13以上)
ターンを一回飛ばし、対象のHPをコンマ下一桁×3+賢さだけ回復

・破邪術(条件:賢さ10以上)
念を込めた拳で死者・悪魔系に追加ダメージ(コンマ下一桁×5+筋力×4)

・集気弾(条件:賢さ15以上)
気の塊を投げつける。遠距離攻撃、朦朧打撃、武器・防具のダメージ補正対象外。秘孔ヒットは乗る(コンマ下一桁×5+賢さ×5)

装備:
神器「フィンゴルの手甲」
器用さ、魅力すべて+4、ダメージ軽減20(重複可)、与ダメージ修正+35、コンマ判定10、朦朧修正60以上で発動(継続判定は40以上)

守護のヘアバンド(ダメージ軽減10)

>>4
修正。

シデ(主人公、29歳翼人)

HP 109+15(124)
筋力 9+3(12)
知力 10
器用さ 5+6(11)
賢さ 16
耐久力 10+2(12)
魅力 11+4(15)
職業:モンク

特徴:
・朦朧打撃…
命中判定クリティカルか、ダメージ判定時コンマ60以上で発動。次の一撃が無条件で当たる。
さらにその際のダメージ判定コンマが40以上なら継続。

・秘孔ヒット…
ダメージ判定コンマゾロ目で発動。ダメージが通常の×3に加え、朦朧打撃が強制発動。

・鋼体術(条件:賢さ7以上)…
不意討ちでない限り攻撃と防御にボーナス

・治癒術(条件:賢さ5以上)…
階を一階降りるごとにHP10回復

・高速治癒術(条件:賢さ13以上)
ターンを一回飛ばし、対象のHPをコンマ下一桁×3+賢さだけ回復

・破邪術(条件:賢さ10以上)
念を込めた拳で死者・悪魔系に追加ダメージ(コンマ下一桁×5+筋力×4)

・集気弾(条件:賢さ15以上)
気の塊を投げつける。遠距離攻撃、朦朧打撃、武器・防具のダメージ補正対象外。秘孔ヒットは乗る(コンマ下一桁×5+賢さ×5)

装備:
神器「フィンゴルの手甲」
器用さ、魅力すべて+4、ダメージ軽減20(重複可)、与ダメージ修正+35、コンマ判定10、朦朧修正60以上で発動(継続判定は40以上)

守護のヘアバンド(ダメージ軽減10)
アーバインの指輪
腕力+3、器用さ、耐久力+2、HP+15

シデ背景概略

・ユングヴィ教団上位幹部の息子。14の時に災厄の日に遭遇、奇跡的に難を逃れる。
・その後修行や治癒のため司教に付き従っていたが、司教の死により5年前よりアングヴィラに。
・アングヴィラに来た当初穴に潜ったが、第一階層でエルダードラゴンに遭遇。パーティが全滅する中、生還。
・その後は冒険者の治癒などで生計を立てる。
・酒は宗教上の理由であまり飲まない。食事もそれほど気にしない。
・性格は生真面目。慈悲深く、聖人とも言えるほど。半面、お堅い人間とみられがち。実際その面はある。
・女性関係にも真面目。宗教上の理由で遠ざけてきたが…?

ダナ(20歳女性、人間)

HP 183
筋力 11+2
知力 11
器用さ 14
賢さ 9
耐久力 10+1(11)
魅力 12
好感度 155
職業:勇者の娘

特徴:
・魔法…
火、氷、雷術の3種が可能。使用可能回数は5回。
ダメージは火、氷がコンマ一桁×3+知力×3
雷がコンマ一桁×4+知力×4
ただし、特効ありのため、使い分けが重要。

装備:
フォラスギル(筋力+2、物理ダメージ補正10)
大地の鎧(耐久力+1、ダメージ軽減10)
ダリオのヘアバンド(基本コンマに20のプラス補正)

ダナ背景概略

・穴深層に到達した勇者「ダリオ」の一人娘。一人称は「ボク」。基本元気で前向き。
・5歳の時災厄の日に遭遇。父とともに難を逃れる。その後は母と祖母のいる村に預けられて育つ。
・最近肉親が病で相次いでこの世から離れ、父の後を追って穴に向かった。
・ダリオは災厄の日の後、穴に潜ったが「死んだ」(コーウィン)。
・酒はよく飲む。食事は基本大食。
・身長は162程度。B~Cカップ。体重はそこまではないが、基本筋肉質。なお、シデは182で75キロほど。
・最近シデに告白した。

ミドル(男性、15歳)

HP 96+30(126)
筋力 8+2(10)
知力 12+4(16)
器用さ 7+2(9)
賢さ 8++2(10)
耐久力 8+2(10)
魅力 5+4(9)
好感度 64

装備:
「吟遊詩人フーリのブーツ」知力、魅力+2、ダメージ軽減5
小剣「ペネトレーター」
腕力、器用さ、耐久力すべて+2、HP+30
命中補正10 ダメージ補正20
遠距離攻撃可(命中基準100)

特徴:
・良成長…
ミッション達成時のポイントにボーナスあり。

ミドル背景概略

・アングヴィラとテルモンの中間の村ペラ出身の15歳。ごく普通の少年。身長は160ほど。筋肉はないが、成長期はこれから。
・ペラがレッドドラゴンに襲われ、仇を取れる冒険者を探しにアングヴィラを訪れた。
・基本真面目。若干守銭奴の気あり。
・最近酒を初めて飲んで主にライラにいぢめられたが、記憶は今のところ飛んでいる。
・何やらライラに頭が上がらなくなっている様子。
・最近感情を多少抑えられるようになった。
・ジェスタル帝国の皇太子(皇女)ジュリアス(ジュリア)に気に入られたもよう。
・嫉妬したライラにキスされた。

ライラ(女性、21歳人間)

ライラ

HP 121
筋力 4
知力 14+2(16)
器用さ 6
賢さ 7
耐久力 9+4(13)
魅力 8+1(9)
好感度 85

特殊能力 闇魔術
・闇で目眩ましができる。近くにいるものを巻き込めば不意討ちが可能。あるいは逃走判定に大幅プラス
・生命力吸収 触った相手から生命力を少し吸収(コンマ下一桁×2+知力)
・闇弾 遠距離から闇の弾を発射、ダメージは小さい(コンマ下一桁×2+知力)。判定成功で目つぶしの追加効果。
・闇吸血(最大2体を対象に盲目+ダメージコンマ下一桁×3+知力×3、かつダメージ÷5だけ回復)

装備:
「魅惑のワンド」 知力+2、魅力+1
軽鎧「ヒムリング」耐久力+4、ダメージ軽減25

ライラ背景概略

・本人曰く「駆け出し魔術士」。ただ師匠は「影のジャック(別名シャドウ)」と呼ばれる大物魔導士であり、才能はある模様。
・詳細な背景は現在不明。
・身長166ほど。体重は多分50台前半。ゆるふわ金髪Eカップと男が好きそうなルックスとスタイルだが、酒豪であり酒乱。
その手の経験がどこまであるかは現在不明。
・最近ミドルを酒の勢いでいぢめた。
・ミドルを尻に敷く感じにいつの間にかなっている。酒の勢いもありミドルにキスした。どうも恋愛感情はあるもよう。
・シリアスな時は口調が間延びしなくなる。

・ミッション

ストーリー進行に関わる「大ミッション」と、ダンジョンを潜る上で発生する「小ミッション」があります。

ともにクリアすればステータスの底上げやアイテムの支給がありますが、当然大ミッションの方が大きな果実を得られます。
ただし、果実はミッションクリアの度合いに比例します。その過程で何かしらの犠牲や損失があれば割り引かれますし、逆に想定以上ならボーナスがあります。

小ミッションは穴5階層ごとに必ず発生するものです。通常より強い「名前付き」の魔物が、行く手を遮ります。
強さはコンマ次第です。手の付けられない怪物が出るか、雑魚より少し強い程度か。完全に運です。
逃げてもストーリー進行には基本的には無関係です。倒せば旨みがある宝物が入手できるぐらいです。
ただ、後半以降は撃破が絶対要件になる敵も出る、かもしれません。小ミッションのクリアが大ミッションの(あるいはストーリーそのものの)クリアに直結する可能性もあります。

ミッションクリア後は、内容に応じ成長ボーナスがあります。コンマで伸び幅を決めますが、ゾロ目なら追加の成長機会もあるかもしれません。
逆に言えば、ミッションクリア以外に成長機会はありません。雑魚撃破で成長することもゾロ目時などあり得ますが、基本はミッション達成の時だけです。
なお最大の20までステータスが上がることがあるかは謎ですが、上がった場合はあるボーナスを用意しています。

好感度はミッション以外でもイベントで上下します。コンマより、適切な行動を取ったかどうかが大きいかと思います。慎重に判断してください。
なお、0でパーティーから離脱します。復帰可能性は基本ありません。シデの場合、余程相性が悪い相手でなければ0まで行かないとは思いますが。
200まで行ったキャラの好感度はそこで固定です。ストーリー次第ですが、あまり一気に上げることはしない方針です。せいぜい一桁ずつでしょう。

問題となるのはキャラロスト。仲間キャラが誰かにもよりますが、ステータスダウンが発生する可能性が高いと思って下さい。その他、もろもろ不利な何かが生じます。

デッドエンドは一部例外を除いて大きなペナルティーを課します。
具体的には

・重要アイテム、装備の消失
・ステータスの大幅ダウン
・好感度の大幅ダウン

のいずれか、または複数です。

このSSはデッドエンドを複数回通ることを前提にしていません。逆に言えば、正しい選択のヒントは必ずどこかにあります。バッドエンド埋めの感覚で選択するのはお薦めしません。

また、安価下3ではなく安価下5、ないしは7の場合は重大な選択です。
なお、愉快犯防止のため推理ありを強制することがありますがご了承ください。

・ダンジョン

1階層ごとに、雰囲気チェックをコンマで行います。言うまでもなく0に近ければ危険で、100に近ければ安全です。
危険だからといって実入りがあるわけではありません。通常より強い魔物を倒して、良い宝物が見つかる可能性はありますが。
また、安全ならとっとと下に行くことをお薦めします。ローリスクローリターンなのです。

ゾロ目なら、その階には何かがあります。あるいは誰かがいます。
強大な魔物とセットで強力な遺物がある宝物庫があるかもしれないですし、ストーリー進行を左右する重要人物がいるかもしれません。

危険な階と分かれば即離脱が大事です。危険に巻き込まれる前に逃げましょう。
なお、帰還のルーンは複数持ち歩くことを強くお薦めします。なくなった場合、徒歩で上に戻るか、ダンジョン内でルーンを見つけるかしないとなりません。浅い層ならまだしも、深層では致命的です。
帰還のルーンは道具屋で比較的安く買えます。最重要アイテムと心得ましょう。

・現在の大ミッション

※レッドドラゴンを倒せ
…廃村ペラにいるレッドドラゴンを倒す(ミドルがパーティにいればボーナスあり)
※審判の石を探せ
…聖地ウィルコニア(第四十五階層)にある審判の石を入手
※サーリャの仇を取れ
…サーリャのパーティの殺害犯を倒し、モリブスにいるはずのサーリャに報告する(アーバインは死亡済み、ザッシュは生存)
※ベネディクトの野望を砕け
…「一族」ベネディクトの撃破
※ブランドを倒せ
…「一族」ブランドの撃破
※「格闘王ヴェガ」を倒せ
…「格闘王ヴェガ」の撃破

・その他登場人物1

・エルヴィン…
アングヴィラの村長。見た目は30代だが、実年齢は60過ぎのエルフ。大陸南西部のトリス森王国出身。

・エイラ…
ユングヴィ教団の元シスター。戒律くそくらえな豪快ばあさん。

・ハーニス…
医師。元ズマ魔侯国の出らしく、シデにはやや複雑な感情あり。

・ゴラフ…
ギルドハウス主人。元冒険者で、料理が上手い。懐が深く剛毅な禿中年。

・ダリオ…
ダナの父で「勇者」。災厄の日以降消息不明。コーウィン曰く「死んだ」。
40年ほど前の「へイルポリスの惨劇」の生き残りであるらしいが?

・影のジャック…
ライラの師匠(魔族)。現在モリブスに居住。魔侯国に反発したレジスタンスで、ダリオやシデの父とも面識があった。現在「穴」の人工魔物(「作り物」)の調査を行っている。ヘビースモーカー。

・ネモ…
第一階層で会った胡散臭い中年男性。ジェスタル帝国の近衛騎士団長。圧倒的魔力を備える。
ザッシュに深手を負わされたが奇跡的に一命はとりとめた。

・ザッシュ…
第八階層で会った糸目の青年。ジェスタル帝国の鎧を着ている。サーリャのパーティの殺害実行犯。
ジェスタル帝国関係者。実は「死の行商人」の一員であり、裏でエリック側と繋がっていた。
帝国を裏切ったフィオナに身柄を奪い返された。魔力全般が効かない。エリック側の対ブランドの切り札?現在テルモンにいる。

・クシャナ…
ジェスタル帝国近衛騎士。女性。茶色と白髪の混ざった髪、右目に眼帯。

・ジュリア皇女(ジュリアス皇太子)…
帝国残党一派の首魁。ジュリアンと皇后の子であり両性具有者。本人は男性らしく振る舞っているが、内面はむしろ女性に近い。
「針」を刺されておりジュリアンによる傀儡疑惑は残っている。ミドルには罪悪感もあり初対面時から友好的に接している。

・サーリャ…
ザッシュとアーバインに襲われ瀕死の重傷を負ったシーフ。現在モリブスに在住。

・モネーラとリネール…
魔帝国出身の少女と少年。ともにザッシュに「針」を打たれ操られていた。
現在は正気に戻ったが、情緒は不安定。モリブス近くの廃村にある帝国アジトに引き取られた。

・フェリル…
魔候国の元貴族。ザッシュの情婦?帝国に間者として忍び込んでいた。現在の消息は不明。

・ジェイクとリリア
食堂で出会った馬鹿ップル。「穴」で行為に及ぶなど節操はないが、腕は一流。
モリブス領事府のエージェントとしてドラゴン襲来事件を調べる、2人組の冒険者。

・テジー
モリブス領事府の総領事。元冒険者で右手が義手。ドレッドヘアに浅黒い肌の男で、言動は一見粗暴。ただ、管理能力は確かなものがある。葉巻が趣味で、収入の多くを注ぎ込んでいる。

・ユミナ…
ユングヴィ教団モリブス支部長補佐の翼人の女性。年齢はシデと同じぐらい。柔和な母性溢れる女性。巨乳。

・リナルド…
モリブス無差別テロの主導者。短気で粗暴。魔力は膨大で戦闘力は確かなものがある。現在逃亡中。

・その他登場人物2(一族)

・コーウィン…
ギルドハウスで出会った男。「一族の第4位継承者」と名乗り、穴の管理者を自称する。圧倒的圧力と力量を備え、数万年を生きる人外。
ダリオの育ての親であるらしいが…?地上争覇のためにユングヴィ教団を作り出し、1000年に及ぶ三つ巴の争いを始めた張本人の一人。現在ブランドを封印中。

・ランダム…
第十二階層で出会った男。「一族の第10位継承者」であり、「一族」でありながら人として悠遊と生きるつかみどころのない男。
酒を愛してやまない世捨て「一族」。王位争奪争いには全く関心がない。ブランド封印の合間にモリブスにやってきたところ、魔族の無差別テロに巻き込まれ行動を共にすることに。

・ベネディクト…
第十三階層で出会った「一族の第1位継承者」。最強の怪物の作成を続けるマッドサイエンティスト。
実は自分が作った怪物で「一族」の皆殺しを企んでいる。コーウィン、ランダムとは敵対関係にあり、
シデたちパーティとも敵対している危険人物。

・ジュリアン…
帝国の後ろ楯の一人で王位第8位継承者。。フィオナに裏切られ、ブランド封印に魔力をほぼ使い果たし死にかけていた。現在は回復、コーウィンらと同盟を組みブランドを封印中。

・フィオナ…
帝国の元後ろ楯で王位第7位継承者。ジュリアンを裏切り、魔候国のエリック側と手を結んだ……というのは表向きで、ブランドをわざと復活させザッシュらに殺害させるのが本当の狙いだった。
敬愛するブランドを苦しみから解き放つのが行動原理であり、そのためなら手段は選ばない。現在はテルモンにいる。

・ブランド…
王位第6位継承者。かつては対立陣営からも「英雄」「天才」と称されるほどの男だったが、50年前に突如発狂。40年前にヘイルポリスの惨劇を引き起こし、ジュリアンとフィオナにより「次元牢」に封印される。
もはや膨大な魔力を破壊のために垂れ流すだけの「天災」に近い存在になっている。

・ブレイズ…
王位第9位継承者。現在「レイズ枢機卿」を名乗り、モリブスのユングヴィ教団で暗躍中。コーウィンのコントロールは効いていない?
精神操作に長けており、別名が「操る者」。見た目は温厚そうだが?

・エリック…
王位第3位継承者。魔候国の黒幕で、地上を焦土にしようと企んでいる?

・ケイン…
王位第5位継承者。エリックの協力者?ダリオとは因縁がある。

持ち物
身体増強薬(ミドル所有) 3本
隠密の数珠×4
「電話」コーウィン配給のもののみ。(他は帝国一派に返還済み)
シャムシール(750マドル相当)
リネールの服(750マドル相当)

テンプレ以上です。更新は昼。

用語集を誤爆していました。失礼しました。

用語集

・災厄の日…
15年前に世界をほぼ滅ぼした出来事。詳細は一切不明。死者には外傷がなかったとされるが?

・穴…
ダンジョン。恩恵と災いを生み出すすべての源。多くの冒険者が挑み、散っていった。なお、人間による最深到達は第三十二階層とされる。

・へイルポリスの惨劇
40年ほど前にユングヴィ教団、ズマ魔侯国、ジェスタル帝国3か国の国境付近にある独立貿易都市「へイルポリス」が滅ぼされた事件。
大量のドラゴンが街を焼き尽くし、ドラゴン自らも炎に焼かれたとされる。ブランドが発狂した結果と判明した。

・一族
「アンバーの一族」とも言う。穴の管理者で、空位の王位を巡り1000年争っている。王位継承者は以下の通り。
ベネディクト、ジェラード、エリック、コーウィン、ケイン、ブランド、フィオナ、ジュリアン、ブレイズ、ランダムの計10人。
地上の制圧か、他の一族皆殺しが王位に就く条件。

・神器
「一族」特効の凶悪な武器・防具。現在シデの「フィンゴルの手甲」、コーウィンの「グレイスワンダー」がある。

・アンバライト
魔力を込められた石で、時間とともに中の魔力が増え続ける魔石。輝きが最高潮に達すると、ドラゴンが招かれるとされる。
ペラはこれで滅ぼされた。また、アングヴィラ側の穴入口付近にも仕掛けられ、深層からドラゴンを呼び寄せようとされた節がある。

・「針」
刺した相手の自我を奪い、肉体能力と魔力を大幅に引き上げる魔具。限界以上に引き出すことも可能だが、反動も大きく生命力が枯渇する。
フィオナによる魔具であるが、ジュリアンでも作れる。

・死の行商人
テルモンで活動する謎の組織。「呪病」と呼ばれる伝染病を主に使い、周辺の集落を根絶やしにするという。

・次元牢
ブランドを抑えるために魔力で作られた檻。別次元に飛ばした上で魔力で封印しているが、膨大な魔力を使うため「一族」二人がかりでも疲弊する。ジュリアンは2年間一人で封印していたため、ほぼ死にかけていた。

・アングヴィラ
大陸北部の人口1000人足らずの街。これでも世界3位の街。
ユングヴィの影響がやや強いが、基本は平和。

・テルモン
大陸北東部の都市。人口は現在不明だが、かなり規模は大きい。
ジェスタル帝国の影響が強いとされる。

・モリブス
大陸南東部の都市。規模はテルモンと同規模。
ズマ魔侯国の影響が強いとされる。

これで本当にテンプレ以上です。

では、再開します。

「あー、お前ら飲みすぎ。いい雰囲気になりすぎ。おじさんには辛いよ」

ランダムが音を上げたように言った。

「おいそこの馬鹿ップル、人前で致そうとするのはやめろ。首にするぞお前ら」

ジェイクの股間に手をやろうとしたリリアを見て、テジーも頭に青筋を立てている。ここらでお開きにした方が良さそうだ。

「……すみません、仲間が暴走しまして」

「若い時分にはよくあることだがな。年長のお前がちゃんと舵を取れよ。……今度落ち着いて話そう。魔族の来襲への備えもある」

「ええ。また明日にでも」

私はテジーと握手した。

###########

モリブスに戻ると深夜になろうとしていた。

「ランダム、迷惑をかけてすみません」

「まあいいってことよ。しかし酔っ払い2人、大変だな」

ミドルを背負った私と、ライラを背負ったダナを見てランダムは苦笑した。ライラは「まだ飲めるわよぉ」と言っているが、まともに歩けそうもないのは明白だった。

「大したことはないです。……ランダムはこれからどうしますか?」

「差し当たりブレイズの奴と話をしたい。真意がどこにあるのか、どうにも読めねえ。襲撃に関わったかも確認したいが……。
ただ、俺だけだと取り次いじゃもらえねえだろう。お前らが一緒なら、断りづらいんじゃねえか?治療活動じゃ、かなり貢献したみてえだしな」

「ですね。問題は精神操作の恐れがあることですが……」

※90以上で追加イベントあり、ファンブルなし

※追加イベントなし

「こればかりは仕方ねえな。俺の方でもジャミング――妨害魔法は張ってみるが、どこまで効くかは自信がねえ。向こうの出方次第では、とっとと退散した方がいいかもな」

「そうですか、ありがとうございます。じゃあ明日、教団の支部前で」

「おう、分かった」

右手を上げると、ランダムは陽炎のように夜の闇に消えていった。

###########

宿の部屋に戻り、私たちはミドルとライラをそれぞれの部屋のベッドに寝かせた。酔いもあって、しばらく起きる気配はない。

私はベッドに座り、ふうと一息ついた。慌ただしい日々が続いてはいたが、この2日間は格別に疲れた。
しかし、疲れがあまりに大きいためか、眠気すら襲ってこない。少し飲んだ酒すら、睡眠の助けにはならないようだった。

その時、少し遠慮がちなノックの音が響いた。

ドアを開けると、ダナが申し訳なさそうな顔をしている。

「ごめん、起こした?」

「いや、眠れなくてな。どうしようかと思っていたところだ。ダナもか」

ダナはこくんと頷いた。

「何か、疲れすぎちゃてさ。ちょっと、眠くなるまで話してくれない?……ああ、迷惑だったらいいよ」

「いや、私も話し相手が欲しかったところだ。場所はどうする」

01~40 散歩しながら話そうか
41~90 この部屋で話そうか
91~99 実は空いてる部屋があるのを見つけたんだ

「この部屋で話そうか。確かテラスがあるから、そこなら寝てるミドルも起こさずに済むと思うし」

私はダナをテラスに促した。窓から涼しい夜風が入ってくる。もし襲撃がなければ、月光に照らされたモリブスの異国情緒溢れる街並みが見れたことだろう。それが見れないのは惜しいな、と私はふと思った。

「こうやって2人でゆっくり話すのは久し振りだね」

欄干に腕を乗せ、ダナが言った。私はその横に、同じようにして寄りかかった。

「そうだな。そもそもまともに寝られる日がほとんどなかった。ザッシュの襲撃に警戒していたし、いざモリブスに着いたらこれだ。やっと一息ついた気分だが、本当に落ち着ける気分では、まだないな」

「教団のことだね」

私は頷いた。

「ランダムも言っていたが、何を考えているか全く読めない。私が知る教団とは、少し違うのだけは確かだが……」

ダナがくくっと笑った。

「どうした、いきなり」

「いや、シデらしいなあと思ってさ。少しぐらい気を緩めてもいいのに、明日のことを考えてるんだなあって。
……でも、少しは肩の力、抜いていいんじゃない?」

「……そう……かもな。ミドルも似てるが、どうにも物事を真剣に考えすぎてるのかもしれない」

私は遠くを眺めながら言った。
しばらく沈黙が続いた。

……気が付くと、肩と腕に、重みを感じる。ダナが寄り添っていた。

「前にボクが言ったこと、覚えてるよね。『シデが好き』って」

90-魅力(15)×5=15以上で成功

「ああ、忘れてない。……『後悔は、したくない』か」

肩にあるダナの髪から、ふわりと花のような薫りがした。

「うん、そう。……ボクは後悔したくないから、色々抱え込まないようにしてる。そっちの方が楽だしさ
シデも、少しはそうしてもいいんじゃない?そうすれば、少しは肩の力も抜ける、かも」

90-魅力(15)×3=45以上で成功

83…成功

中断します。好感度200のイベントをどうしようか思案中です。

アンバライト「また忘れられてる……」

(処理の描写見落としてただけならゴメン)

再開します。外伝は多分深夜に。

>>44
おう…。これはナチュラルに忘れてました。ライラが一時処理してたので、ストーリー上の重要性が薄れまくってましたからね。
とりあえず、ジャックが適当に何とかしたと脳内補完してください。申し訳ありません。

アンバライトを自分でなんとかできるようになるまで成長することを一つの試練にするとかどうかね

ジャックさんがなんとかしたならそれはそれでいいけど、こういうこと言いそうな気もする。性格的に

「……そうだな、ダナの言う通りだ」

私は右手でダナの身体を強く引き寄せた。柔らかな感触を胸に感じる。
ダナが濡れた瞳で私を見上げ、やがて目をつぶった。

……ほとんど意識せずに、私は自分の唇を彼女のそれに重ねていた。

少しの間、私はそのままにしていた。以前もダナからそうされたことはあったが、これほど柔らかかっただろうか?
私は少し名残惜しくなりながらも、唇を離した。

「済まないな。男女の機微には疎いから、不快にさせたならすまない。……ただ、私も今の自分の気持ちに素直になろうと思った。しない後悔より、する後悔の方が、ずっといい」

私は思わず微笑んでいた。すると「んー!!」と言いながらダナが私を抱き締め、胸に頭を擦り付けた。

「あー、何か、すっごく嬉しい。やっとシデの気持ちがちゃんと分かったからさ。
……ボク、しばらくこうしてていい?」

ダナは私の胸の中にすっぽり収まると、満足げに目を閉じた。
私は黙って彼女の髪を撫でる。

……すぅ、すぅ……

気が付くと、ダナは静かに寝息を立てていた。くすりと私は笑うと、左手で彼女の背中を、右手で両足を支えて抱え上げた。存外軽いのだな、と私は思い、一層いとおしくなった。
ミドルが寝ているのを確認し、私は彼女の部屋に向かった。

「……んっ……シデ……大好き……」

ベッドに横たえた時に彼女が発した寝言を聞いた私は軽くキスをすると、自分の部屋に戻った。
……今日は深い眠りにつけそうな気がした。

コンマ下一桁×3、好感度上昇

ダナ好感度 155→173

###########

翌朝。睡眠時間自体は少なかったはずだが、すっきりと目が覚めた。朝食でダナと目が会い「おはよう」と言ったが、どこか気恥ずかしく互いに照れ笑いしてしまった。

「どうしたんですか?」

「……女心が分からないお子様は黙ってなさい」

不思議そうに訊くミドルに、ライラが不機嫌そうに言った。

「……昨日のことは覚えてないのか」

90-ミドル魅力(9)×3=63以上で成功

92…成功

小声でそう言うと、ミドルの顔は一瞬で真っ赤になった。

「……あっ……そう言えば……」

どうもちゃんと記憶にあるらしい。気まずそうにミドルは膨れっ面のライラをそっと見た。

「……何か言わないのか……?」

90-ミドル賢さ(10)×3=60以上で成功

60…成功

ミドルはどうしたらいいか言葉を探してたようだが、意を決したように立ち上がった。

「ライラさん!昨日はごめんなさい!……急なことで、ちゃんと言葉にできなくて。……そして勝手に倒れちゃって」

「……あ、ちゃんと覚えててくれたんだ」

素っ気なさそうな口ぶりとは裏腹に、ライラは少し嬉しそうだ。

「僕は子供だから恋とかよくわかんないんです。ライラさんが僕に世話を焼くのも、歳上だからとか僕が頼りないからだとか思ってた。……それもあるんでしょうけど。
でも、僕のことをそういう風に思っててくれるのは、正直、嬉しかったです。いきなりお付き合いとかそういうのはよく分からないんですけど……。
とりあえず、今度一緒にお酒でも飲みましょう。二人で」

ライラの顔がぱあっと明るくなった。隣のダナがにやにやしている。

「そだね!落ち着いたらランダムさんにいいお酒でも貰って飲も!」

※ミドルへのライラ好感度が変動します。
110+コンマ下一桁×5

ミドルへのライラ好感度…120

本編はここまで。あと外伝を前スレでやります。

ミドル君のライラフラグが立ったわけですが、依然ジュリアちゃん有利な現実。

前スレに外伝投下しました。

>>46
それいいですね。採用してもいいですか?確かにジャックはそう言うでしょうね。

少し再開。

#########

「お待たせしました」

「おう、来たな」

教団支部の前では、ランダムがもう待っていた。さすがに目立つと思ったのか、いつものドクロのシャツではなく地味な無地の服だ。
慌ただしく教団員が出入りするなか、警備員にユミナを呼んでもらうよう伝える。しばらく待つと、白い修道服を着たユミナがやってきた。

「昨日はすみません、先約があって」

「いえいえ、こちらこそ。レイズ倪下がお待ちです。どうぞ2階に。……この方も一緒ですか?」

ユミナはランダムを見た。

「ああ、俺も奴には用事がある。面会を許しちゃくれねえか」

01~33 なら面会はできません。
34~66 シデさんたちだけならと聞いています。
67~99 いいでしょう。

「 いいでしょう。倪下も『もし短い金髪の痩せた男が来たら一緒に通してください』と仰られてます。どうぞこちらに」

階段の脇には、華美な絵がかかれた皿などの骨董品が並んでいる。寄付なのか、それとも。

重厚な扉の前に着くと、ユミナが傍らにあった鈴を鳴らした。

「……どうぞ」

低く渋い声が、扉の向こうから聞こえてきた。
ユミナが開けると、そこにはいつぞやの神父が出迎えていた。

「初めまして……ではありませんね。またお会いしましたね、が正しいでしょうか。レイズといいます。
……そして、こちらはお久し振りですね。ランダム」

「けっ、相変わらず慇懃無礼でいけすかねえ奴だ。とっとと用件に入ろうや。てかまだ偽名かよ」

男がパチンと指を鳴らすと、案内してきたユミナの目から光が失せた。

「ユミナは下がっていなさい」

「畏まりました」

ユミナは虚ろな表情のまま、静かに去っていった。

「記憶を消したか」

「さすがに偽名を使っているのが分かると色々まずいのですよ。……ああ、あなた方はいいのです。大方コーウィン様から事情は聞いているのでしょう。
改めまして。王位第9位継承権者、ブレイズです。よろしく」

ブレイズは私に手を差し伸べてきた。警戒感が、右手の動きを止めている。

「……ふっ、随分警戒されてしまったようですね。貴方の入れ知恵ですか?」

「いんや、コーウィン兄貴のだ」

「相変わらず信用のないことですねえ……まあいいでしょう」

ブレイズは苦笑すると、話を切り出した。

1時間ほど外します。

「話というのは、魔族の件です。無差別虐殺を行った一団の、背後を知りたい」

「……なら、なぜあの時捕縛しなかったのです?あなたならできたでしょう」

私は思わず訊いた。

「『この男なら、無理矢理白状させることもできたはずだ』と思ってますね?ええ、できます。
ただ、あの時はもう手遅れでした。捕まえる前に、プレーンウォークで逃げられた。
それと、捕まえた人たちもすぐに舌を噛み千切り自害しましたよ。……天晴れな忠誠心です」

何も言っていないのに、思考を先読みされた。ジェイクにも思考を読まれることはあったが、若干の違和感はあった。
しかし、このブレイズは……全く気配なく思考を読みとる。額を冷や汗が流れた。

「捕虜は全員、ですか」

50以上で成功

49…失敗

夜再開。

再開します。

「ええ。貴方がたが捕まえた女の魔族もです。よほど統率が取れているのでしょうね」

……本当に自害だろうか?ブレイズなら、「操る」こともできるはずだ。
ただ、この思考も読まれている可能性がある。迂闊に考えることすらできない。

ブレイズは相変わらず穏やかに微笑んでいる。どうすべきか?

1 魔族が動いた背景を訊く
2 ブレイズがあの場にいた理由を訊く
3 自害か疑っていると言う
4 そもそも襲撃自体が自作自演ではと訊く

安価下5多数決、推理必須。

上げておきます。

1と2で決戦投票です。

安価下5多数決、推理不要。

上げます。

「そもそも、なぜあの時、領事府前にいらっしゃったのです?」

私は訊いた。あまりに時機が良すぎる。そう思ったのは確かだ。
ブレイズは表情を変えず、穏やかに言った。

「あれだけ好き勝手に荒らされては、教団にとってもさすがにまずいですからねえ。
それに、あの魔力。離れていてもひしひしと感じました。場所がどこか特定することなぞ、他愛もありません」

私は隣のランダムをちらりと見た。彼はごく軽く首を振った。「それはそれで道理は通っている」とでも言いたげだ。

……何か変だ?

90-賢さ(16)×2=58以上で成功

76…成功

「今、『さすがに』と仰いました?」

私は僅かな言葉の違いを聞き落とさなかった。つまり……

「荒らされること自体は、計算に入っていた。そう聞こえました。どういうことなんです?」

ブレイズは可笑しそうに「フフフ」と笑った。

※25以上で成功

すみません、寝落ちしてました。
少し進めます。

30…成功

ブレイズは何も言わず、ただ微笑んでいる。しかし、しばらくするとその笑みが消えた。
彼はランダムをちらりと睨む。ランダムは「何のことかねえ」ととぼけた。

ブレイズはふっと息を吐いて、私に向き直った。

「……仕方ないですね。そう、その通りです。貴方が疑うように、襲撃は事前に知っていました。『ある程度』は。
ですが、あの規模は全く想定外でした。これ以上やられると、モリブス自体が半壊しかねない。それは非常にまずい」

「想定外?」

「そうです。私が考えるより、彼らは強力だった。それに、精神感応が効かないのも2人いた」

「それ、多分ボクたちが戦ってた2人組だ。ジェイクさんが『モネーラと同じです、気を付けて!』と言ってたから……」

「『針』で操られた奴らか」

ブレイズが少し驚いた表情を見せた。

「……よくご存じですね。そう、恐らくその通りです。あれを作れるのはフィオナとジュリアンだけです。ともに帝国側、魔族と組んだなら厄介ですが」

私はランダムと顔を見合わせた。

「それは、ないはずです。ジュリアンは私たちと組んでますから。それに、フィオナも魔候国とは組んでますが、もう離れかかっているはずです」

「シデの言うことは本当だぜ。ジュリアンとの同盟には俺も立ち会ってる。何なら、俺の頭を覗いて確認してもらってもいい。
……ああ、操ろうとしたらコーウィンの兄貴に来てもらうからな。ハッタリじゃねえぞ」

ブレイズはしばし目を閉じた。1分ほどの静寂のあと、彼は目を見開いた。

「……本当のようですね。とすれば、エリックかケインが背後にいても全く不思議ではない。
『針』はフィオナが提供したのを使っているとすれば説明がつく。なるほど、色々見えてきました。感謝致します」

ブレイズが私を見た。

1 そもそも襲撃をなぜ知っていた?
2 モリブス自体が半壊になると何がまずい?
3 魔族について、知っていることはないか?襲撃犯に心当たりは?
4 捕虜を殺したのはあなたか?

安価下5多数決、推理必須。

上げます。

「そういえば、なぜ『半壊されると困る』のです?多少の犠牲は許容していたようにも思えますが」

「……人の死を黙って見過ごすわけにはいかない、それでは不足ですか?それに、信徒にも危険は及ぶ。理不尽な破壊は、防がねばなりません」

ブレイズは真剣な表情だ。そう、それは間違いない。ただ、元々はもっと小さな襲撃を想定し、それを見逃すつもりでもあったように思う。……そこには矛盾がある。

1 しかし、泳がせるつもりだった。
2 しかし、領事府の支持を減らすつもりだった。
3 信者が減りすぎてはまずい理由がある。

安価下5多数決、推理必須。

上げます。

もう一度上げます。

選択しにくいかと思いますのでヒント。

いくつか伏線は張ってあります。4スレのどこかに、ブレイズの真の狙いがわずかに分かる箇所があります。
あとはブレイズの主張ですね。

2と3で決戦投票です。
安価下5、推理不要。

上げます。

もう一度上げます。

再開します。

「しかし、領事府への人々の支持も落とすつもりだった。違いますか」

「どういうことですか」

丸眼鏡の奥の目付きが鋭くなった。

「事前に襲撃の情報は知っていた、と仰いましたね。そしてその矛先が領事府であり、教団でないのも知っていた。あるいはあなたがそう仕向けたのかもしれませんが、それは分からない。
ただ、実質的にモリブスを統治している領事府は、何らかの理由でこの街の支配権を握ろうとするあなたにとっては邪魔だ。
おそらくできるだけ自然に、かつ平和裏に教団がこの街を支配するというのが、あなたの狙いだ」

フッとブレイズは笑った。

90-魅力(15)×4=30以上で成功

98…成功

「さすが、ですね。コーウィン兄さんにジュリアン、そしてそこのランダム。3人――フィオナも入れれば4人ですか、それだけの『一族』を味方につけることはある。
なかなかの頭の切れです。……私の元で働いてほしいと思う程度には。
ええ、大体その通りですよ。暴動を敢えて泳がせることで、領事府の戦力と支持を削いできました。この1年でそれはかなりうまく行ってました……一昨日までは」

「しかし、一昨日夜の襲撃は違った。あまりに被害が甚大だった。そこまでは知らなかったのですか」

ブレイズは丸眼鏡を外し、テーブルに置いた。

「そうです。これまでの暴動は、街の魔族の不満分子が中心でした。あそこまで組織的な、かつ計画的暴動は未だなかったことです。さらに、『針』や
貴方がたの情報を総合すると、エリックとケインが、本格的に地上制圧に動いたと見るべきでしょう。多分、不満分子にも食い込んでいると見てます」

「だから私たちに協力を頼みたい、と」

「そういうことです。今の教団に戦えるだけの人材はいません。私が出向けばいいのかもしれませんが、ここを守れる人はいなくなります。
ですから、代わりに襲撃した勢力の全貌を暴き、できればある程度でいいので制圧して頂きたいのです。
あの首領格と同程度の実力者がどれぐらいいるかは分かりませんが、多分彼は『混じり者』です。とすれば、あれ以上はそういないはずです」

なるほど。領事府にとっても教団にとっても、魔族は何とかせねばならない存在であるのは確かなようだ。
私は隣のダナを見た。静かに彼女は頷いた。

「分かりました。そのご依頼、受けましょう」

ブレイズは眼鏡を再びかけ、ニコリと笑った。

「そう言って頂けると思ってましたよ」

※大ミッション「モリブス襲撃犯を追え!」が発生しました。

「さて、そろそろ行かなくては。まだ襲撃後の後始末があります」

ブレイズは席を立とうとした。最後に何か聞くことはないか?

1 後始末、とは?
2 コーウィンはモリブスでのことを知っているのか?
3 教団がモリブスを支配せねばならない理由は?

安価下5多数決、推理必須。

上げます。

「最後に一つ。なぜ教団は――いえあなたは、モリブスを支配しようとしているのですか?」

私は去ろうとするブレイズに訊いた。

90-魅力(15)=75以上で部分的に成功、成功は95以上

※ファンブルはありません。

08…失敗

「信仰を広め人々を救いたい、それだけですよ。では、失礼」

ブレイズは私たちを残して去っていった。

###########

あの後、ユミナがやって来て丁重に帰された。「何か困ったことがあれば、遠慮なく来てくださいね」だそうだ。

「思ったよりは、普通の人だったね」

ダナが言うとランダムは軽く首を振った。

「いや、一度危なかったぜ。あいつ、精神支配仕掛けてきやがった。俺がジャミング――妨害結界張ったから問題なかったがな。
まあ、教団に戦力がいないのも確かだろうし、利用できるものは利用しようって腹だろう」

「にしても、コーウィンはこのこと知ってるんですか?」

私が訊くと、ランダムが思案顔をした。

「いや、どうだろうな。俺はそこんとこの人間関係はわかんねえが、コーウィンがブレイズを信用してないのは間違いない。向こうも案外、そう思ってるかもな」

確かにその気配は感じた。ブレイズの狙い含め、分からないことはまだ多い。教団だからと言って、信用するのは早計だろう。

「で、これからどうします?やっと落ち着いて情報収集できそうですけど」

ミドルが言う。確かにモリブスに来て、ようやく落ち着いて動けそうな感じではある。

1 鑑定屋に行く
2 ギルドハウスに行く
3 領事府に行く
4 サーリャの家に行く
5 食堂に行く
6 宿に戻り帰還のルーンで探索する

安価下3多数決、推理必要
(決まらない場合は決戦投票)

「まず鑑定屋だな。リネールの品がどれほどか、ちゃんと調べよう」

「そうだね。あの分ならかなりいい品だろうし、期待できそうだね」

ダナの他の皆も同意した。

90以上で追加イベント

※追加イベントなし

鑑定屋はアングヴィラと違い、いくつかあるようだ。とはいっても、手数料に微妙な差があるだけで大きくは変わらない。鑑定完了までの早さは、多少違うようだが。
私たちは一番早く鑑定できる店を選んだ。店主は寡黙そうな中年男だが、鑑定してもらいたい品を見せると顔色が変わった。

「……おい。これはお前らが見つけたものか」

「厳密には違いますが。ただ、私たちの持ち物なのは間違いないです」

「そうか……これほどの逸品は、あまり見ないのでな。若いが、実力者のようだ。特に後ろののっぽは」

ランダムのことらしい。彼は苦笑して「それほどでも……あるけどねえ」と言った。

#########

「鑑定終わったぞ」

20分ほどで男は出てきた。まずは服からだ。

01~33 知力、魅力+2、ダメージ軽減10、魔法ダメージ加算10
34~66 賢さ、魅力+2、ダメージ軽減10、全ダメージ加算5
67~99 腕力、器用さ+2、ダメージ軽減10、物理ダメージ加算10

「身体能力が底上げされそうだねえ。誰が着る?」

「あ、俺はいいぜ。必要ないし、コーウィンの兄貴から一度戻れと連絡が来てな。ブレイズのことかもな。
てなわけで、じき帰るわ。酒なら宿に送っておいたから、適当に飲んでくれ」

ライラがわーいとはしゃぐ。それはともかく、誰が使うべきか。

1 シデ
2 ダナ
3 ミドル
4 ライラ

「これは私が着ていいだろうか。……大きさが少し合わない気もするが」

「ちょっと待ちな」

ランダムは服を受けとると、何やらがさごそやりだした。
5分ほどすると、見た目はそのままで大きさだけ違うものをランダムが渡してきた。

「ちょっとした魔術の応用よ。物自体を作り替えるのはジュリアンじゃないから無理だが、この程度なら問題はねえ」

試しに着ると、ピッタリだ。動きにも支障はない。
ランダムに深く礼すると、「いやいや、気にするなってことよ」と笑って返された。

シデ

HP 109+15(124)
筋力 9+5(14)
知力 10
器用さ 5+8(13)
賢さ 16
耐久力 10+2(12)
魅力 11+4(15)

ダメージ軽減 40
物理ダメージ修正 45

次に渡されたのはシャムシールだ。

01~25 筋力+2、器用さ+2、物理ダメージ加算20
26~50 器用さ+2、耐久力+2、物理ダメー加算20
51~99 知力+2、器用さ+2、全ダメージ加算15

「魔力も底上げできる剣か。そういえば、リネールは魔法剣使ってたんだっけ?」

「ですね。これは消去法的にダナさんでしょうか」

私も同意した。私とライラは剣は使えないし、ミドルにはペネトレーターがある。これで決まりだ。

ダナ(20歳女性、人間)

HP 183
筋力 11
知力 11+2(13)
器用さ 14+2(16)
賢さ 9
耐久力 10+1(11)
魅力 12

ダメージ軽減修正 25
物理、魔法ダメージ加算修正15

ここまで。

おつ
ダナ器用が装備込みで15越したけど何か使えるようになる?

>>158
素で越えないとダメですね。

再開します。

#########

「じゃあ、俺はこの辺で消えるわ。まあ、また近いうちに会いそうだな」

「そうですね。何か分かったことがあればその時にでも」

鑑定屋から出ると、ランダムはそう言い残し空気に溶けるように消えていった。

「相変わらず飄々とした人だねえ。さっきのブレイズでシデが会った『一族』は6人目だっけ?
ジュリアンには会ってないけど、ランダムさんだけ何か違うんだよなあ」

確かにそうだ。あとの5人は、立場の違いこそあれどこか超然として人間らしさに欠けている印象がある。ランダムだけ妙に人間くさいのは何故なのだろう。

「まー深く気にしなくてもいいんじゃない?ね、ミドル」

「え、ええ。まあそうですね」

ミドルは若干戸惑ったような笑いを浮かべた。朝から2人の距離が近い。……これは私とダナも同じだから、お互い様か。

「まだ日は高いな。どうするか」

1 ギルドハウスに行く
2 領事府に行く
3 サーリャの家に行く
4 食堂に行く
5 宿に戻り帰還のルーンで探索する

安価下3多数決、推理必要

上げます。

もう一度上げます。

1400ごろから再開します。ぶつ切り気味で申し訳ありません。

再開します。

「一度宿に戻るか。……久々に探索するのもいいだろう。3階層ぐらいなら、それほど問題なく行けるはずだ」

「悪くないね。ジャックさんの依頼も達成できるかもだし」

皆も乗り気のようだ。ひとまず、帰還のルーンを買い足したうえで宿に戻り、準備を整えることにする。

#########

起点用のルーンを設置し、僅かに魔力を通すとそれは起動した。
やがて歪みが空間に現れる。

「そういえばさ、帝国の拠点って第十八階層だったよね?そっちに行くのかな」

「いや、『穴』自体の空間が不安定らしいからな。行かない可能性の方が高いだろう。
まあ仮に行ってももぬけの殻だろうが」

「それもそうか……」

ダナが少し納得行かないという表情を見せた。

※雰囲気判定。特例で10以下と80以上に特殊フラグがつきます。(02以下と98以上は別枠)

87…帝国本拠

【第十八階層】

着いた所は見覚えのある場所だった。……二度、ここには来ている。

「ここって……?」

「帝国の本拠だった砦だ。もう人はいないとは思うが……」

外からは人の気配は感じられない。もうモリブス近くの廃村に移ったのだろうか?
中に入ると……

01~40 誰もいない。
41~60 クシャナとソールがいる。
61~99 ジュリアとネモがいる。

※ゾロ目のため特殊イベントあり

中に入ると、やはり誰もいない。もう動いた後だったかと思った時、上の方から僅かに声がした。

「……もう……で……最……な」

「……ご……なき……時が……再興……」

「ジュリアの声みたいですね」

ミドルが言った。もう一つは、ネモの声だろう。
階段を登ると、ジュリアが彼女の部屋のドアを感慨深そうに眺めていた。

「……ミドル……!?なぜここに?」

「それはこちらの台詞だよ!……まだいたんだね、驚いちゃったよ」

それを聞いたジュリアはミドルの方に駆け出し、抱きついてきた。

「しばらく会えないと思ってたよ。嬉しいな」

「……あ、うん。僕も嬉しいよ」

私を含めた皆が……特にライラが呆気に取られていた。

「それにしても、まだ動いてなかったんだね。もう移ったかと思った」

「僕らで最後さ。もうここには来ないだろうから、ここを目に焼き付けとこうと思ってね。2年ぐらい、ここで過ごしたんだし」

「……2年も!?ずっと外に出ないで?」

「閣下に何かあってはまずいからな。窮屈な思いをさせてしまったが、それも今日で最後だ。……閣下、重ねて申し訳ありません」

「いや、構わぬよ。ネモには感謝している」

ネモが割って入った。まだ杖はついているが、足取りはしっかりしている。

「もう大丈夫なようだな」

「おかげさまで、な。貴公らは探索中といった所か。奇遇だな」

「ああ。……ところで、モリブスが襲撃された話は知っているか」

ネモは眉を潜めて「初耳だ」と言った。ジュリアも驚きの表情を浮かべている。

「そうか。……詳しい話をした方がいいだろうな。まだ座れる場所はあるだろうか」

「地下牢の椅子と机は棄てるつもりだったからそのままだ。下への階段も近い、丁度いいだろう」

########

椅子は丁度6脚あった。脚数の都合上、ジュリアの隣にはミドルが座った。
……ライラに少し落ち着きがない。

私はモリブスでの一部始終を話した。ネモはふうと大きくため息をつき、ジュリアはそれを不安そうに見上げる。

「モリブスもあまり安全ではなさそうだな」

「ああ。真相究明を教団から任されている。買い出しにモリブスに出る時は、気を付けた方がいいだろう」

ネモが頷いた。

「クシャナかソールを一緒につけるべきだろうな。あの2人なら、魔族であっても問題はない」

「いや、私がやった首領格は相当の腕だ。注意してもしすぎることはないと思う。あと……」

1 困ったら領事府を頼れ
2 困ったら教団を頼れ

安価下3多数決、推理なし可

ここで切ります。

再開します。

しかしXe。わずか一場所にして伝説を作りましたね…。あれこそ漢であります。

「困ったら領事府を頼るといい。そちらの事情含め、一通り伝えてある。私たちと一緒にモリブスに行った冒険者もいるから、話は通りやすいだろう」

「分かった。こちらも気を付けよう」

ネモが席を立とうとした。その時、ジュリアが口を開いた。

「すまない、ちょっといいだろうか。……シデさん、少しミドルを借りていいですか。少し話したいことがあるのです。時間は取らせません」

「それはいいですが……何ですか?」

「いえ、大した用じゃないです。ネモ、問題は?」

「あまり時間がかからなければ……」

ネモが不思議そうな顔をして言う。その時。

「あたしも行っていい?……ちょっと聞きたいことがあるから」

ライラが真剣な顔をして言った。ミドルは少し驚いたような表情だ。

「大丈夫、邪魔はしないから。ちょっと確かめたいだけ」

ライラはミドルに軽く笑いかけた。

「ええ、構いませんけど……ジュリアはどうなの?」

30以上で成功

88…成功、追加イベントあり

「ええ、構いませんよ」

ジュリアは微笑んで言った。

「意外ね……反発すると思ってた」

「ライラさん……ですよね。ミドルから話は聞いてますよ。お酒を飲ませようとするのは別だけど、とても優しくて、頼りになる人と聞いてます」

ライラの頬が少し赤くなった。コホンと、ネモが咳払いをする。

「あまり遅くはならないよう。皆が向こうでお待ちしております故」

ミドルとライラ、そしてジュリアは砦の入口に行くという。私たちはここで待つことになる。

1 シデ視点で進める(ミドル側は自動進行)
2 ミドル視点で進める(シデ側は自動進行)
3 ライラ視点で進める(シデ側は自動進行)

安価下3多数決、考察不要

※ミドル視点です。

地上に出ると、辺りは一面の荒野だった。

「そういえば、これどうやって作ったの?」

僕は砦を見上げながら言った。

「詳しくは知らないんだ。随分前からあったものだから。100年、いやもっと前から帝国の拠点としてあったものみたい」

ジュリアも同じように見上げて言う。

「随分退屈だったんじゃないか?こんな所に2年もいたら、僕なら耐えられない」

「まあ、僕は父さんやネモから言われたことをやってただけだったから。……ジュディが話し相手になってたけど、寂しいことは寂しかった、かな」

彼女は苦笑して言った。

「何かこう……先入観とは全然違うわね。皇太子って言うから、もっとお高く止まってるのかと思ってた」

「そう、ですかね。色々解放されて、少し変わったのかもしれません」

ジュリアは荒野の方を見た。どこか遠い目で、彼方を眺めている。

「……不思議な子ね。嫉妬してた自分が、少し馬鹿らしくなったわ」

「……嫉妬、ですか」

「そう。焦ってミドルに告白めいたことしちゃってね。ミドルも一応は受け入れてはくれたけど、でも恋人とかそういうんじゃまだないから。不安、ではあったのよ?
それに……あなたのことを『ジュリア』って女の子みたいな名前で呼ぶからさ。まあ……確かにこうして会ってもどっちか分からないんだけど」

90-ミドル賢さ(10)×7=20以上で成功

76…成功

僕は自分の不明を恥じた。もっとちゃんと、早く言っておくべきだったのだ。

「……ライラさん、ごめん。ジュリアにも先に謝っとく。あまりこういうの、人に言うことじゃないと思ってたから。でも、2人とも大切にしたいから、ちゃんと本当のことを言っとく。
ジュリア……ジュリアス皇太子は、両性具有なんだ。男でもあり、女でもある。だから、ライラさんが嫉妬したのはある意味当然なんだ」

ライラさんはビクッと固まった。ジュリアは僕の方を、じっと見ている。

しばらく沈黙が流れた。破ったのは、ライラさんだった。

「あー、そうか。ミドルの態度が何か煮え切らなかったんだけど、そりゃそうなるよね」

ライラさんはハハハと苦笑いした。

「でも、ジュリアス……ジュリアちゃん、と呼べばいいのかな?あなたはミドルをどう思ってるの?男の子として友情を感じてるのか、女の子として恋してるのか。
いや、別にそれでどうこうしようってわけじゃないんだ。ただ、あたしが納得したいから。それだけ」

ジュリアは少し考えた後、笑いながら首を振った。

「……実は、自分でもどっちか分からないんです。両方かもしれない。ちょっと前の『皇太子』だった僕なら、友情と即答してたでしょうね。
でも、それはずっと皇太子として、男として育てられたからで。こうやって帝国復興が遠のいて、皇太子としての役割が軽くなって、自分がどっちなのか、正直分からなくなってる所はあります。
何となく、元々僕は女の子として生まれて来たよう気もしますし」

やはり、ジュリアも本質が女性寄りというのは気付いていたようだった。……じゃあ僕は、彼女にどういう感情を抱いているのだろう?友情?それとも恋心?

「あー、やっぱりそうだよね。そんな気もしてた。仕草とか、そんな感じしたもん。でも、多分ミドルへの気持ちは両方でいいんじゃない?それもあなたなんだから。
まあ問題はこのお子様なんだけど、ねえ……」

ライラさんが盛大にため息をついた。

90-賢さ(10)×5=40以上で成功

※ファンブルはありません。

85…成功

「僕も、正直分からないんです。それこそ、両方かもしれない。
ライラさんのことは好きですけど、ジュリアも大切にしたいと考えちゃうのは、ただの優柔不断ですよね。お子様って言われても、しょうがないです」

「……っプッ。あははははは!!何か、ミドルらしいなー。そういう正直に言っちゃうとこ、嫌いじゃないよ」

僕が言うや否や、ライラさんが大笑いし始めた。ジュリアもクスクス笑っている。

「そうだね。まあ、僕もそうだし、そのうち分かるんじゃないかな?……何となく、ライラさんとはいい友達になれそうだけど」

ライラさんとジュリアは、向かい合って笑った。

「いやー、こういう唐変木な子を好きになると苦労するよねえ。……って、ミドルに用って?」

「ああ、そうでした。……これを」

ジュリアは懐から「電話」を出してきた。「あ、もう1台ありますね」と板を2枚、僕たちに渡してきた。

「……これは、『電話』?」

「うん。ザッシュとアーバインのを回収し、データを全部消したものさ。僕の連絡先を代わりに入れてあるから、好きなときに話せるようになってる。
あと、一応音声だけじゃなく文字でも連絡できるようにしたよ」

「えっ、一つはミドルの分として、もう一つは……あたし?」

ライラさんが驚いている。

「ええ。色々お話しできたらと思って思い付きで用意したんですけど……迷惑でしたか?」

「いやいや、そんなことないよー。まあ、今後とも色々よろしく、だね」

ライラさんとジュリアが握手した。……僕の知らない所で、変な同盟が結成された気がする。

※コンマ下一桁×3、ミドルへのジュリアの好感度上昇
※コンマ下2一桁×3、ミドルへのライラの好感度上昇

ジュリア好感度 127→151
ライラ好感度 120→147

#########

地上から戻ると、シデさんとネモが何やら難しい顔をしている。
聞くと、魔族の村が新しい拠点からそう遠くない所にあるらしい。「襲撃対象にならないだろうが、気を付けてくれ」とのことだ。

「何か危なくなったら、連絡して。すぐ行くから」

「うん、ありがとう」

ジュリアは頷いた。

てかジュリア150こえたか

※視点が戻ります。

ネモとジュリアと別れ、私たちは地下の階段に向かった。
まだ潜るだけの体力は問題ない。行けるところまで行こう。

雰囲気判定、コンマ下

【第十九階層】
雰囲気…70 安全

ここで今日は終了です。ハーレムルート入り?

>>206
150超えはシデのみの話にするつもりではありますが、話の流れ上近いうちに3人でのイベントが入りそうです。ミドル君、酒飲む約束しちゃいましたし。
てか今回コンマ判定が(ゾロ目に伴い緩めとはいえ)全成功だったので、想像以上に好感度が上がってしまいました。
しかもルート的に思ったよりはるかに早く上限到達があるかもです。ミドル君の貞操やいかに。

少し進めます。今週は更新頻度落ちますがご了承を。

階段の先は、人工の回廊だった。どういった原理かは知らないが、壁には火とは明らかに違う灯りがついている。

「迷路みたいな感じだね」

ダナが少し観察して言う。探索には運も絡むかもしれない。
とりあえず勘を頼りに先に進んだ。

01~20 魔物の気配だ。
21~50 行き止まりだ。
51~70 突き当たりに小部屋がある。
71~94 少し開けた広場に出た。
95~98 あっさりと階段は見つかった。
99   ??? 

少し行くと行き止まりに当たった。ただ、そこには扉がある。

「どうする?開けてみようか?」

私の脳裏にベネディクトに会った時のことが浮かんだ。階の雰囲気からして大丈夫だろうとは思うが……

1 引き返す
2 開けてみる

「そうだな、開けてみよう。何かあるかもしれない」

そっと開けるとそこには……

01、11 ???
02~10 魔物の巣だ!
12~35 何もない、からっぽの部屋だ
36~70 先にはさらに通路がある。
71~97 宝箱がある。
98、99 ???

※追加情報あり

先にはさらに通路が続いていた。壁の灯りがさらに強くなっている。

「うーん、こっちでいいのかな?」

「よくは分からないが。行き止まりでなかっただけ良しとしよう」

さらに歩くと……

01~20 魔物の気配だ。
21~40 行き止まりだ。
41~70 また小部屋がある。
71~97 階段が見つかった。
98、99 ???

実にあっさりと、階段が見つかった。

「なんか、随分簡単な作りだったねえ」

ダナは拍子抜けしたようだ。

「でも、ほとんど体力を使わずに二十階層まで着けましたからね。これなら行けそうですよ」

ミドルは気合充分だ。さて、どうする?

1 一度戻る
2 先に進む

※雰囲気判定 コンマ下
※フロアマスターは「格闘王ヴェガ」で固定です。

73…取り巻きなし、発見されにくい環境下での戦闘

ここで中断。

再開します。

「何、ここ……」

ライラが呟いた。目の前には得体の知れない像がいくつも立っている。今となっては聞くこともなくなった、波の音も聞こえる。
鼻には潮の香り。災厄の日の前、一度だけ父に連れていってもらった海が、目の前にあった。

「海、だね。よく分からないけど、どうもここは島みたいだ」

ダナが辺りを警戒した。私たちは丘の中腹付近に出てきたらしい。

「あまり大きくはなさそう……だが。慎重に行こう」

まずは砂浜沿いに歩くことにする。すると……

01~20 マントと軍服に身を包んだ大男が待ち構えていた!
21~40 魔物の気配がする。
41~80 一周したが、特に何もなかった。
81~99 マントと軍服に身を包んだ大男が、海岸をさ迷っている。

※ゾロ目なので確定不意討ち

しばらく海岸沿いを歩く。……??

後ろから凶悪な気配を感じた。振り向くとそこにはマントと軍服に身を包んだ大男が待ち構えていた!不意討ちだ!

01~25 サイコクラッシャー!
26~35 ライラにダブルニープレス
36~45 ミドルにダブルニープレス
46~55 ダナにダブルニープレス
56~65 シデにダブルニープレス
66~75 ライラに通常攻撃
76~85 ミドルに通常攻撃
86~95 ダナに通常攻撃
96~99 シデに通常攻撃

66以上ゾロ目でカウンター、55はミス

「シヲクレテヤル……!」

男は凄まじい速度で突っ込み、両膝による二連撃をミドルに当ててきた!

ダメージ
コンマ下一桁×7+20-耐久力(10)×4-15
コンマ下2一桁×7+20-耐久力(10)×4-15

80以上で朦朧

ダメージ 21+1=22
ミドル残りHP 105

「……っつうっ!」

膝は一発が顎に入ったが、二発目は不発だったようだ。ミドルの口から血が一筋流れる。

ミドルは……

※50以上で後衛に回ります。クリティカル、ファンブルなし。00は100扱い

「シデさん!後方支援に回ります、前衛を!」

「分かったっ」

私は踵を返し、ミドルと入れ替わるように大男に向かった。

「これはどう?」

ライラが右手から暗黒の球体を作り出し、大男に向け放った!

100-知力(16)×3=52以上で成功

81…成功

ダメージ
コンマ下一桁×3+知力(16)×3

※次のシデの攻撃は必中

ダメージ 69
ヴェガ残りHP 800-69=731

「……!!??……」

ライラの球体は男をすっぽり包み込んだ。私はそこに渾身の右を叩き込む!

ダメージ
コンマ下一桁×4+筋力(14)×4+45

ダメージ 113
ヴェガ残りHP 618

「……クソガァアア!!」

闇の球体が割れ、男が怒りの咆哮を上げる。

「コケオドシメガァ!!」

男は力を溜めている?

「させないっ!」

ダナがその隙に雷撃を放つ!

80-知力(13)×4=28以上で成功

80…成功、溜め解除

ダメージ
コンマ下一桁×4+知力(13)×4+15

※シデのダメージを93に訂正します。ヴェガの物理ダメージ軽減20を忘れていたためです。
ヴェガの残りHPは638になります。

ダメージ 79
ヴェガ残りHP 638-79=559

「ハッ、ヌルイワッ」

男は拳を振りかぶり、私に叩きつける!

1 交わす
2 受ける

男は強烈な一撃を私に見舞った。私は両腕でそれを受ける!

ダメージ
コンマ下一桁×8+30-耐久力(12)×4-40

※80以上で朦朧

ダメージ 1
シデ残りHP 123

少し骨はきしんだが、打撃の勢いは吸収できた。これなら次の一撃は当たるだろう。

少し横を見ると、ミドルが剣を抜いている。

「シデさん、右に!」

ペネトレーターの銀色の切っ先が男に向かって伸びた!

90-知力(16)×4=26以上で成功

24…失敗

しかし、切っ先はわずかに逸れた。

「ワガサイコパワーハムゲンダッ」

男は私に掴みかかる。投げようというのか?私は足を踏みしめ粘る!

90-耐久力(12)×4=42以上で成功

93…成功

私はすんでのところで踏みとどまった。……男との距離は近い。
腰の回転だけで左を腹に打ち付ける!

40-器用さ(13)×3=1以上で成功

65…成功

ダメージ
コンマ下一桁×4+筋力(14)×4+25

ダメージ 108
ヴェガ残りHP 559-108=451

「……コシャクナ!!」

男は少し距離を置くと、白目だけの瞳で私を睨み付けた。……そろそろ何かしてきそうな気がする。

「皆!一気にケリをつけるぞ!」

「分かった!もう一回!」

ライラが叫び、闇の球体を撃った。

100-知力(16)×3=52以上で成功

81…成功

ダメージ
コンマ下一桁×3+知力(16)×3

※次の攻撃は必中

ダメージ 69
ヴェガ残りHP 451-69=382

「……………!!!!」

また男が暗闇のなかに閉じ込められた。追撃の好機!
私は再び右足を大きく踏み込み、左を強振した!

ダメージ
コンマ下一桁×4+筋力(14)×4+25

ダメージ 93
ヴェガ残りHP 382-93=289

左は当たったが、芯は外してしまった。……弾けた闇の球体から、憤怒の形相が浮かび上がる。

「……ユルサヌ……ワガサイコパワー、ウケルガヨイ!!サイコクラッシャーァァァ!!!」

男は跳ね上がると、魔力を身に纏い頭ごと体当たりしてきた!

90-器用さ(13)×2=64以上で成功(コンマ下、シデ)
80-器用さ(16)×2=48以上で成功(コンマ下2、ダナ)
90-器用さ(9)×2=72以上で成功(コンマ下3、ミドル)
100-器用さ(6)×2=88以上で成功(コンマ下4、ライラ)

ダメージ
コンマ下一桁×8+40-耐久力(12)×4-40(シデ)
コンマ下2一桁×8+40-耐久力(10)×4-15(ミドル)
コンマ下3一桁×8+40-耐久力(13)×4-25(ライラ)

ダメージ
1(シデ)
41(ミドル)
1(ライラ)

残りHP
122(シデ)
64(ミドル)
120(ライラ)

「うわあああああっっっ!!?」

男の突進は私とライラをかすめ、ミドルの腹部に直撃した!ミドルの口から、胃液と血が混じったものが飛び散る。かなり傷は深い、もう手間はかけられない!

「隙だらけだっ!」

男の背後から、ダナが斬りかかった!

ダメージ
コンマ下一桁×4+筋力(11)×4-5

ダメージ 79
ヴェガ残りHP 289-79=210

「ガアアアアアアッ!!!」

男が苦悶の声を上げる。そこに必死の形相をしたライラが叫んだ。

「ミドルッ!下がって!!」

100-知力(16)×3=52以上で成功

闇の球体は男から外れた。……来るっ!

「ゼツボウニウナレイィ!!」

男はライラに向けて膝の連撃を仕掛けた!私が割って入り込む。間に合うか?

90-器用さ(13)×4=38以上で成功

03…失敗

しかし、男の攻撃の方が早いっ!

100-器用さ(6)×3=82以上で成功

49…失敗

ダメージ
コンマ下一桁×7+20-耐久力(10)×4-25
コンマ下2一桁×7+20-耐久力(10)×4-25

80以上で朦朧

※耐久力は13の間違いです、訂正します。

ダメージ 2
ライラ残りHP 118

ここで2時間ほど中断。

「くっ……」

膝蹴り2発ともライラをかすっただけに終わった。……遠くからミドルが叫ぶ。

「……伸びろっ、ペネトレーターァ!!」

90-知力(16)×4=26以上で成功

40…成功

ダメージ
コンマ下一桁×5+知力(16)×5-10

ダメージ 95
ヴェガ残りHP 210-95=115

「ブルァァァァァァ!!」

男が叫んだ。彼の身体が、青紫色に発色する!まずいっ、この一撃で寸断できるか??

70-器用さ(13)×3=31以上で成功

16…失敗

私の拳は空を切った。男は身を屈め、攻撃態勢に入っている。
ミドルが食らったら死は免れ得ない。空振りの勢いをそのままに、男の前に私は立ちはだかろうとした。

90-器用さ(13)×6=12以上で成功

81…成功

男が叫ぶのと、私が立ちふさがるのとほぼ同時だった。私が皆を庇う!

「コレデオワリダ、サイコパニッシャー!!!」

ダメージ
コンマ下一桁×10+80-耐久力(12)×4-40

我こそ最強は同じ声の別作品キャラじゃなかったっけ?
格ゲー詳しくないから記憶が曖昧なんだが...

ダメージ 2
シデ残りHP 120

「ううおおおおおりゃああああ!!!」

私は男の突進を手で受け止めると、それを強引に右に流した。かすかに手がきしんだが、男は勢い余り砂浜に突っ込んだ。

「今だっ」

ダナが再び剣を振りかぶる!

80-器用さ(16)×5=0以上で成功(クリティカル判定のみ)

ダメージ
コンマ下一桁×4+筋力(11)×4-5

ダメージ 55
ヴェガ残りHP 115-55=60

「……キサマラァアア!!!シヲ、クレテヤルゥゥゥ!!!」

ヴェガはまだ態勢を立て直しきれてない。

「これでとどめ!」

ライラが声を枯らして叫んだ!

100-知力(16)×4=36以上で成功

51…成功

ダメージ
コンマ下一桁×3+知力(16)×3

シデはあんま振るわなかったな

ダメージ 78
※戦闘終了

ライラが放った闇の球体は、ヴェガを包み込みその生命力を吸い付くした。

「@=:-=*^<-^^;&?}………!!!!!!!」

闇の中で男が断末魔の叫びをあげた。……闇が消え去った時、男は萎びた身体で横たわっていた。

……戦闘は、終わったのだ。

ここまで。次回、戦利品漁りとステータス上昇。

なお、明日の更新はあるか微妙です。少なくとも夜の更新はありません。

>>310
イグニスですね。KOFの。

>>321
朦朧入らないとこんなものですね。

どうしてもKOFは某HIGEが印象に残ってしまう。某動画サイトのせいで。

>>327
HIGEですかw。あれ、ネタなようで6pとかガチですよね。

しかし読み返してみると、所々全滅orキャラロストの危機がちらちらと。
朦朧一回も発生しなかったですし、サイコパニッシャーも最低ダメでしたし、目立たない所で運が良かったようです。
ゴエイモンはここまで強くない、はずです。多分。

あの勢いで砂浜に突っ込むとかテラシュール

昼から更新できそうです。

>>329
サイコパニッシャーにダメージ2の説明をつけるには、あれぐらいしか考え付かなかったということでご勘弁を…
要は受け止めて力の方向を強引に逸らしきったということです。なので、ダナとライラの命中判定が甘くなっています。

あれ、77以上のゾロ目だったら即死だったんですよねえ…。下一桁が9や0でも瀕死でした(気絶判定付きの)。

再開します。

「ミドルッ!大丈夫!?」

ライラは男に止めをさしたと確認すると、膝立ちで肩で息をしているミドルの所に駆け寄った。

「……っ痛ぅ……な、何とか」

ミドルはライラの肩を借りて立ち上がった。私は「無理はするな」と座らせ、治癒術をかける。あばら骨が1、2本折れているか、ヒビが入っているようだ。

「1、2日は安静にすべきだな。さほど大きな怪我ではないが。少なくとも、戦闘はすべきじゃない」

「すみません……後ろから来るなんて。油断してました」

私は男を見た。おそらくこいつが「格闘王ヴェガ」なのだろう。
気配を殺して近寄ってからの背後からの急襲に、強烈な一撃。勝てたのは運が良かったとしか言えない。

「しかし、変な服だね。昔の帝国の軍服ってこんなんだったんだ」

赤地の服には帝国の紋章がある。しかし、これすらベネディクトの複製なのか。随分と手の込んだことをする。
よく見ると、手足には何かと何かを繋げた後のようなものがある。これも冒険者だったのかと思うと、吐き気がした。

さらによく調べると……

01~20 何もない
21~50 小さな鉄塊が出てきた
51~80 ペンダントのようなものが出てきた
81~99 腕輪を着けている

男の懐から、小さな鉄塊が出てきた。

「んー、これで3つめだね。何なんだろうね」

「まるで使い途が分からない。ベネディクトの痕跡なのか……持ち帰って保管しよう」

私はそれをザックにしまった。

#########

その後島の中心部に向かうと、小さな石造りの建物が見えた。扉を開けると……

01、11 ???
02~10 魔物だ!
11~25 階段と、その横に宝箱がある……ただ、なにか怪しい
26~50 階段と、その横に宝箱がある
51~80 階段と、その横に宝箱2つがある
81~97 階段と、その横に宝箱3つがある
98、99 ???

階段と、その横に宝箱がある……ただ、なにか怪しい。

「宝箱の回りに、何か魔力があるな。あまりよくない類いの」

ダナが頷いた。

「多分、魔術を使った罠だね。その分いいものがあると思いたいけど……」

ダナが宝箱を触った。

01~33 こりゃかなり厄介なのだね
34~66 半々、かな。解除は
67~80 多分大丈夫
81~99 楽勝だね!

「うーん、半々かな。解除できるかどうか……」

ダナが難しい顔をしている。

1 開ける(80-器用さ(16)×2=48以上で成功)
2 開けない

安価下3多数決、推理不要

「ダナ、罠を解除して開けてくれ」

「分かった、やってみる」

ダナは何やら箱を弄り始めた……

80-器用さ(16)×2=48以上で成功

63…成功

「よっし、開けられたよ」

ダナがふーっと息をついて箱を開けた。そこには……

01~20 大斧だ。
21~40 大剣だ。
41~60 ローブだ。
61~80 髪飾りだ。
81~99 指輪だ。

箱の中にあったのは髪飾りだ。

「見た目からして、ダナさんかライラさん向けみたいですね」

「うーん、父さんのヘアバンドはあまり外したくないけどなあ……」

ダナが渋っている。とにかく鑑定計にかけよう。

01~30 750マドル
31~60 1000マドル
61~90 1500マドル
91~99 鑑定計が動かない

「1000マドルぐらいか、まずまずだね。あとは内容次第かな」

「ちょっといいですか?……何か、分かるような気がします」

ミドルが恐る恐る手を挙げた。

「えっ、精密鑑定なんてできるの??」

「いえ、大雑把な魔力量が分かれば、ですけど。魔力に触れているうちに、何となくできるんじゃないかと思うようになって……」

ミドルは自信なさげに髪飾りに触れた。

90-知力(16)×2=58以上で成功

07…失敗

ミドルは髪飾りをしばらく触っていたが、やがてはははと苦笑した。

「あ、やっぱり早かったみたいです。……ごめんなさい」

「まあそのうちできるようになるよー。じゃあ、帰ろうか」

ライラは帰還のルーンを設置した。ヴェガの形見(?)である帽子も持ったことだし、明日はジャックの所に行こう。

ここまで。成長判定はジャック宅後。

もっと知力上げれば精密鑑定とやらを覚えるのかな

あと、今回小ミッションの経験点をどうしようか思案中です。大ミッションに加算するとインフレするので、大ミッションに統合しようと思っていますが…。

>>359
素の知力が15になれば覚えます。あと、アイテム型の武器(爆弾など)の威力が倍増します。

HP上昇か好感度うpは欲しいな

でもシデに関しちゃ最終装備つけた上で即死の可能性があったんでしょ…?インフレの程度は知らんけどまだ全然伸びても良い気はするが…

そろそろシデはランダムにやる様になったなって言われる位強くなってもいいと思うよ

再開します。

>>362
ではHP上昇のみ÷2でやります。後は大ミッションに準じます。

>>363
最終装備は手甲だけなので…。鬼畜ジャケットを準備してますが、投入はいつになることやら。

>>366-367
まだ中盤なので、これからですね。現状ランダムとやったら、よっぽど運が良くない限り負けます。

########

翌日。私たちはジャックの所に向かった。
ミドルも少し足取りは重いが、一緒だ。「激しく動かなければ何とか」とは本人の弁だ。

※90以上で追加イベント

※追加イベントなし

ジャックの屋敷は相変わらず雑然としていた。

「お師匠ー、いますかー」

ライラが呼び掛けると、中から「うるさいアホ弟子、用があるならさっさと入れ」と不機嫌そうな声が聞こえた。
積み重なった本を崩さないようゆっくりと進むと「こっちだ」と声だけが聞こえる。この扉の向こうか。

「入りますよー……ってうわあ……」

その部屋は他の部屋にも増して物と本とゴミで溢れていた。悪臭がしないのが不思議なくらいだ。
ジャックはその中心にある机で、煙草をくわえながら何かの本を読んでいるようだった。

「お師匠、これはちょっとないなーって……」

「黙れドアホウ、お前のような凡人に俺のような天才は理解できんのだ。
……それにしても、想像より早かったな」

ジャックは本を閉じると、私たちを見た。

「はい。こちらがヴェガの帽子です」

渡すとジャックは軽く頷いた。

「間違いないな。生地の質から見て間違いはない」

……生地の質?

90-賢さ(16)×4=26以上で成功

35…成功

「どういうことですか?」

「ああ、『作り物』には大体共通した性質がある。服や毛皮の生地が、ほぼ同じなのさ。多かれ少なかれ魔力が込められていて、通常よりずっと強靭だ。
つまりは、作り手は同一人物、ということだな」

ベネディクトのことだ。装備品もある程度作れるらしい。
ジュリアンに比べてどうかは知らないが、それもまた厄介であると言えそうだ。

「どこまで作り手のことを知っているんですか?」

01~25 いや、手がかりはあまりないな
26~50 超常の者、とまでしか言えないな
61~94 ダリオからある程度は聞いている、「一族」だろう
95~99 ???

「ダリオからある程度は聞いている。『一族』だろう」

「御存知でしたか」

「俺を侮るなよ翼人」

ジャックがギロッと私を睨んだ。

「『穴』を支配し管理する連中だと聞いている。長い間、互いに争っているともな。
……その分だと、誰かに会ったのか」

1 全て話す
2 コーウィンに会ったことだけ話す
3 ベネディクトに会ったことを話す
4 モリブスでブレイズに会ったことを話す

安価下5多数決、推理必要

3で決定します。しばし中断。

私はベネディクトと名乗る「一族」の男が魔物を作っていたこと、そして彼に襲われたことを話した。「作り物」は彼の手によるものだろうことも。

ジャックは深くため息をついた。

01~25 ???
26~50 「一族」の存在は聞かされていたが、そういう奴がいたとは、な。
51~75 コーウィンという男には会ったことがあるが、警戒すべきはエリックとブランドであるとばかり思っていた。
76~95 そうか……話さねばならないな。
96~99 ???

「……コーウィンと名乗る『一族』の男には会ったことがある。30年ほど前か、ダリオが連れてきていたよ。
そこで『一族』については知った。帝国には『ブランド』、魔候国には『エリック』。この二人には気を付けろと、言われたのを思い出す。
だが……ベネディクトは初耳だ。どういう男なのだ」

私はベネディクトが「一族」全員の抹殺を企てていること、そのために強力な魔物を作ろうとしていることを話した。そして、おそらくは「穴」に入る冒険者全ての殺害も。

「辻褄は合う。『作り物』ができた理由も分かる。失敗作は冒険者の排除と殺害に充て、強い物は対『一族』用にとっている。そう考えた方がいいかもしれんな」

ジャックは煙草の煙を吐き言った。

「まあどっちにせよ、お前らに渡した連中は全員殺した方がいいだろう。俺が出向けりゃいいんだがな」

「なぜ動けないのです?」

※60以上で追加イベント

※追加イベントあり

「最近頭痛が酷くてな……まだ老け込む歳じゃねえんだが。というか、痛みで整理整頓もできなくなってきやがった」

「えっ、ずっと前からゴミ屋敷じゃ……」

「殺すぞアホ弟子。……10年ぐらい前からだよ、頭痛は。ここ1年は、1ヶ月に1度ぐらい、痛みに耐えきれず暴れちまうことがある」

なるほど、それで腑に落ちた。屋敷があまりに乱雑すぎるのは、それも理由か。

「原因は?」

※80以上で追加イベント

※追加イベントなし

「いや、皆目分からん。医者にも見せたが、お手上げだそうだ」

「……私が見てもいいですか」

私の申し出に、ジャックが怪訝そうな表情を浮かべる。

「お前、確か修行僧だったな。治癒術はできても、医者の真似事なんてできんだろ」

「気の流れを辿れば何か分かるかもしれません。分からないかもしれませんが」

90-魅力(15)×5=15以上で成功

68…成功

「分かった、試してみろ」

90-賢さ(16)=74以上で成功

64…失敗

私はジャックの頭に手をかざし気の流れを辿ったが、何も分からなかった。

「すみません、何も……」

「いや、いい。初めから期待してはなかったからな」

ジャックは煙草を取った。

「とにかくお前らのやることは明確だ。『作り物』と分かっている残り3体を倒してくれ。明確な対処法を探る手掛かりになるはずだ」

※大ミッション「3体の『作り物』を倒せ!」が発生しました。

とりあえず用件は済んだ。あと最後に聞くべきなのは、モリブスの無差別襲撃のことだ。

「そういえば、モリブスの襲撃は聞いていますか」

「ああ、ひでえものだったらしいな。死者200人超、か。俺の同胞がやったらしいが、魔の血の風上にも置けねえ。動ければ俺が殺しに行ってやりたいぐらいだ」

ジャックは煙草を灰皿に力一杯押し付けた。

「大方、領事府辺りに真相究明でも頼まれたんだろう。違うか」

「半分正しく、半分違います。依頼相手は教団のレイズ枢機卿です」

※70以上で追加イベント

※追加イベントなし

ここで切ります。再開は夜。

ジャックなんて知らねーとか言っときながら顔見知りだったんだなコーウィン

更新は2200以降?

>>399
自分のやらかしは置いといて。
コーウィンが「知らない」とした理由はちゃんとあります。シデがライラと初めて会った時を思い出すと…?

あーシャドウの方名乗ってたって事か
てっきりどっちかが嘘ついてるのかと

再開します。

>>401
なぜ2つの名があって、コーウィンとシデで認識している名前が違うのかを考えると、色々楽しめるかと。
多分ネタばらしは大分先です。今回分かる可能性もありましたが。

「教団が、か。まあ魔族とも対立してるし、お前は翼人だから不自然ではないか」

ジャックは不機嫌そうに煙草を吸った。

「魔族に心当たりは?」

「まあエリックだろうな、噛んでいるのは。俺も奴とは随分やりあった。……結局追い詰めたところで災厄の日が起きて、仲間もほぼ死んじまったが。俺はたまたま『穴』にいたから、死なずに済んだようなもんだ。
……傷が癒え始めている、そういうことかもしれんな」

「傷?」

ジャックが相当な使い手であるのは分かっていたが、「一族」に手傷を負わせられるほどとは思いもしなかった。魔候国の反乱者とは聞いてはいたが……

「ああ。まあこっちは100人、向こうは数人だったがな。奇襲だったしいい線までは行った。だが奴は深手――人間ならとうに死んでるほどのだ――を負いながら、どこかに消えた。
それを数人で追って『穴』にいる時、災厄の日が来たってわけだ。
……そうか、また動き始めたか」

「エリックはどこに?」

「それが分かりゃ苦労はしない。まあ奴はケインと組んでるだろうが、ケインでなくても信頼できる部下をモリブスに送り込んでいるはずだ」

……疑問がある。なぜエリックはジュリアンのように魔候国の再興に動かないのだろうか。かつて魔候国は魔族による恐怖政治がしかれていた。その再現を狙うなら、もう少しうまいやり方があるはずだ。
ブランドの復活を企てたりと、その真意はどうにも見えない。

しばらく沈黙が続いた。

「拠点とするなら、どこでしょうか。魔族が集まるという村、ザイザルでしょうか」

私はリネールとモネーラの故郷を挙げた。帝国の新拠点にもそう遠くない場所だ。

※60以上で追加イベント

※追加イベントあり

「あり得ない話じゃない。あそこは比較的人間とも友好的な村だが、誰か潜んでいる可能性はある。行くなら慎重を期すべきだろうな」

ジャックは頷いた。ザイザルには一度訪れた方がいいかもしれない。

##########

私たちはジャックの屋敷を辞することにした。去ろうとした時、ジャックがライラを呼び止めた。

「ああ、アホ弟子。アンバライトはまだ持ってるか」

「持ってますよ。……1日2回の『魔力抜き』、面倒なんですけど。お師匠破壊してくれませんー?」

「ドアホウがっ!そのぐらい自分で何とかしろ!……じきお前にも魔力を吸いとれるだけの力が付くはずだ。その時もう一回来い。それも修行だ」

ライラは「えーっ」と不満そうな声をあげた。ミドルは「ジャックさんの前では形無しだなあ」と言い、くすっと笑った。

※大ミッション「格闘王ヴェガを倒せ!」をクリアしました。

以下、成長判定です。シデからやります。

HP上昇=コンマ下÷2(四捨五入)
ただし、20未満は再判定

再判定です。コンマ下

HP 109+15→136+15(151)

ステータスの上昇ポイント数を決めます。

01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント

コンマ下

5ポイントの上昇です。前回からの持ち越し1ポイントと合わせ6ポイントが成長に使えます。

さて、6ポイントのうち3ポイント、好きなステータスに割り振れます。
どれにしますか?(賢さは3ポイント、知力と耐久力、魅力は2ポイント必要)
内訳含め書いてください。

安価下

賢さ 16→17

あとはランダムになります。

1回目

01~16 筋力
17~32 知力(2p)
33~48 器用さ
49~64 賢さ(3p)
65~80 耐久力(2p)
81~96 魅力(2p)
97~00 自由割り振り

魅力 11+4→12+4(16)

残り1ポイントはどうしますか?貯めるかランダムで振り分けるか、選択して下さい。

安価下

シデ(持ち越し1p)
HP 136+15(151)
筋力 9+5(14)
知力 10
器用さ 5+8(13)
賢さ 17
耐久力 10+2(12)
魅力 12+4(16)

ダナです。

HP上昇=コンマ下÷2(四捨五入)
ただし、20未満は再判定

HP 183→204

ステータスの上昇ポイント数を決めます。

01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント

コンマ下

3ポイントの上昇です。

さて、3ポイントのうち2ポイント、好きなステータスに割り振れます。
どれにしますか?(賢さ以外2ポイント必要)

安価下

器用さ 14→15

※「二段斬り」が使えるようになりました。剣での攻撃判定が2回発生します。

残り1ポイントはどうしますか?貯めるか賢さに振り分けるか、選択して下さい。

安価下

「魔力も底上げできる剣か。そういえば、リネールは魔法剣使ってたんだっけ?」

「ですね。これは消去法的にダナさんでしょうか」

私も同意した。私とライラは剣は使えないし、ミドルにはペネトレーターがある。これで決まりだ。

ダナ(持ち越し1p)

HP 204
筋力 11
知力 11+2(13)
器用さ 15+2(17)
賢さ 9
耐久力 10+1(11)
魅力 12

ミスです。

ダナ(持ち越し1p)

HP 204
筋力 11
知力 11+2(13)
器用さ 15+2(17)
賢さ 9
耐久力 10+1(11)
魅力 12

ミドル行きます。

HP上昇=コンマ下÷2(四捨五入)
ただし、20未満は再判定

HP 96+30→127+30(157)

ステータスの上昇ポイント数を決めます。

01~33 5ポイント
34~66 6ポイント
67~99 7ポイント

コンマ下

5ポイントの上昇です。

さて、5ポイントのうち2ポイント、好きなステータスに割り振れます。
どれにしますか?(知力は2ポイント必要)割り振り指定お願いします。

安価下

知力 12+4→13+4(17)

あとはランダムになります。

1回目

01~16 筋力
17~32 知力(2p)
33~48 器用さ
49~64 賢さ
65~80 耐久力
81~96 魅力
97~00 自由割り振り

魅力 5+4→6+4(10)

2回目

01~16 筋力
17~32 知力(2p)
33~48 器用さ
49~64 賢さ
65~80 耐久力
81~96 魅力
97~00 自由割り振り

知力 13+4→14+4(18)

残り1ポイントはどうしますか?貯めるか振り分けるか、選択して下さい。

安価下

あ、残ってないですね。失礼しました…

あと、ダナの好感度を上げ忘れたのでやります。

コンマ下一桁上昇

ダナ(持ち越し1p)

HP 204
筋力 11
知力 11+2(13)
器用さ 15+2(17)
賢さ 9
耐久力 10+1(11)
魅力 12
好感度 180

ミドルの好感度行きます。

コンマ下一桁上昇

ミドル

HP 127+30(157)
筋力 8+2(10)
知力 14+4(18)
器用さ 7+2(9)
賢さ 8+2(10)
耐久力 8+2(10)
魅力 6+4(10)
好感度 73

ライラ行きます。

HP上昇=コンマ下÷2(四捨五入)
ただし、20未満は再判定

HP 121→156

ステータスの上昇ポイント数を決めます。

01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント

コンマ下

5ポイントの上昇です。

さて、5ポイントのうち2ポイント、好きなステータスに割り振れます。
どれにしますか?(知力は2ポイント必要)割り振り指定お願いします。

安価下

知力 14+2→15+2(17)

※「暗黒の嵐」を使えるようになりました。敵複数(最大5体)にコンマ下一桁×5+知力×5のダメージを与えます。追加効果で盲目が入ります(次の攻撃必中)。

1回目

01~16 筋力
17~32 知力(2p)
33~48 器用さ
49~64 賢さ
65~80 耐久力
81~96 魅力
97~00 自由割り振り

ゾロ目のため自由割り振りです。

安価下

知力 15+2→16+2(18)

残り1ポイントはどうしますか?貯めるかランダムで振り分けるか、選択して下さい。

安価下

小ミッションなくなったけど一族たちとまともに闘えるようになるの?

好感度
コンマ下一桁上昇

ライラ(持ち越し1p)

HP 156
筋力 4
知力 16+2(18)
器用さ 6
賢さ 7
耐久力 9+4(13)
魅力 8+1(9)
好感度 86

以上で成長判定終わります。本編は明日。

>>467
当面戦うことはないでしょう。戦うときは思いっきり選択を間違えたか、ないしは準備ができたときです。
ガチ勝負は誰が相手でも終盤なので、まだ気にすることはないです。

今気付いたことですが…

1)ライラの持ち越しはなしですね。15以上は3p必要なので。度々の失態、申し訳ありません。上昇は有効です。

2)ライラがアンバライトを破壊できる条件は決めてます。多分そう遠くないです。

3)自分で言っておいて撤回するつもりはないですが、ミドル君がぶっ壊れスキル手にするまでもう少しです…

再開します。

##########

ジャックの屋敷から戻り、私たちはモリブスの食堂で簡単な昼食をとった。
テラスからは瓦礫と化した建物が見える。領事府と教団による復旧作業は、なかなか難航しているようだった。

「で、これからどうするの?いきなりザイザルに行っちゃう?」

「僕はまだ時期尚早かと思います。もう少し情報収集したいですし。あと、サーリャさんのことも気になります」

ダナの提案に、ミドルが異を唱えた。確かにまだ分からないことは多い。

1 領事府に行く
2 教団支部に行く
3 ギルドハウスに行く
4 サーリャ宅に行く
5 ザイザルに向かう
6 帝国新拠点に行く

安価下5多数決、推理必要

なお、5、6は到着が夜になります。

4を選びたくて理由は上と同様なのですが、会いに行った場合問答無用で大ミッション失敗みたいなことにはなりませんか?会った時点で仇を取れたかそうでないかの判定をするのならまだ早いかなと

>>482
強制失敗はありません。アーバイン倒しているので、フルの報酬になるかならないか、あるいはザッシュ倒さないとダメと言われるかは安価次第です。

3で決定します。1200頃再開。

外伝投下しました。本編はもう少々お待ち下さい。

「とりあえずギルドハウスに行こう。冒険者から何かしらの情報が得られるかもしれない」

###########

「なんだいあんたたち。見慣れない顔だねえ」

ギルドハウスに着くと、無愛想な初老の女が出迎えた。中を覗くと……

01~40 誰もいない
41~60 冒険者が一人いるだけだ
61~80 何人か冒険者がいる
81~99 冒険者で一杯だ

中は冒険者で一杯だ。

「復興作業で人手が足りないという話を聞き付け、近隣の集落からなんやら人が集まってるのさ。あんたらもその口だろ?」

女が気だるそうに言った。

アングヴィラと違い、ギルドハウス自体も広い。賑やかなホールから、情報を持ってそうな冒険者を探した。

01~20 屈強そうな男
21~40 異国の服を着た女
41~60 色素が薄そうな魔術師風の女
61~75 褐色の肌の青年
76~90 ソール
91~95 ジェイクとリリア
96、97 気弱そうな女
98、99 妖艶な女性

「ちょっといいか」

私は筋肉隆々の屈強そうな男に声をかけた。

90-魅力(16)×3=42以上で成功、成功時はコンマが大きいほど友好的

53…成功

「なんだぁ、おめえ。おらになにか用か」

男はとぼけた顔で私の方に振り向いた。

「教団の依頼で今回の襲撃を調べている。魔族など、何か怪しい動きを知っていたら教えてほしいのだが」

男はぼんやりと天井を眺めた。

※70以上で成功、90以上で追加イベント

56…失敗

「いんや、知らねえ。ほかあたってくんないだべか」

空振りだったようだ。力量があると見たが、ただの出稼ぎだったようだ。

まだ人は多い。誰がいるだろうか。

中は冒険者で一杯だ。

「復興作業で人手が足りないという話を聞き付け、近隣の集落からなんやら人が集まってるのさ。あんたらもその口だろ?」

女が気だるそうに言った。

アングヴィラと違い、ギルドハウス自体も広い。賑やかなホールから、情報を持ってそうな冒険者を探した。

01~30 異国の服を着た女
31~50 色素が薄そうな魔術師風の女
51~65 褐色の肌の青年
66~80 ソール
81~94 ジェイクとリリア
95~97 気弱そうな女
98、99 妖艶な女性

コピペミスです。訂正。

56…失敗

「いんや、知らねえ。ほかあたってくんないだべか」

空振りだったようだ。力量があると見たが、ただの出稼ぎだったようだ。

まだ人は多い。誰がいるだろうか。

01~30 異国の服を着た女
31~50 色素が薄そうな魔術師風の女
51~65 褐色の肌の青年
66~80 ソール
81~94 ジェイクとリリア
95~97 気弱そうな女
98、99 妖艶な女性

コンマは下でお願いします。ミスすみません。

ここで切ります。コンマは99…まじすか。

再開します。

私はギルドハウスの隅に、穏やかな微笑みをたたえて座る妙な女性を見付けた。彼女はただエールが入ったグラスを時たま口にするだけだ。仲間がいる気配もない。
やや長めの茶髪に、目鼻がくっきりとした顔立ち。傾国の美女とも言えたが、なぜか周囲の男たちは彼女に目もくれていなかった。……まるで、彼女がそこにいないかのように。

「……何者だろう」

私は呟いた。ダナも頷く。

「……誰かいるんですか?」

ミドルが不思議そうに私を見上げた。ライラも首をかしげる。

「見えてないのか?」

ミドルとライラは首を振った。……その時、女が私に笑いかけた。
私はダナと一緒に彼女に近付く。女は大仰に一礼した。

「私に気付く殿方がいらっしゃるとは思いませんでしたわ。今まで数えるほどしかおりませんでしたのに」

女はうふふと妖艶に笑った。……何者か。
だが、「一族」ではないはずだ。「一族」に女はただ一人、フィオナだけのはずだからだ。

私の額に汗が滲む。ダナが沈黙に耐えきれなくなったように言った。

「あなたは何者?」

女は「あらあら失礼したわ」と言い、もう一度礼をした。

「わたくしはフローラ、と言いますの。お嬢様も余程の力量とお見受けしましたわ。いかがかしら、場所を変えてお茶でも」

フローラ?確か「一族」ではないが「腹違いの妹」と、コーウィンが言っていたはずだ。私はダナと顔を見合わせた。

「あら、どうしましたの?」

※40以上で追加イベント

※追加イベントあり

フローラは少しきょとんとしたようだったが、すぐにまたうふふと笑った。

「あらあら、その分だと私を御存知だったようですわね。どなたからお聞きになったの?」

フローラの笑みは穏やかだ。私はコーウィンのことを……

1 話す
2 話さない

安価下3多数決、推理必要

上げます。

私はコーウィンから聞いたことを話した。フローラが驚いたように目を見開く。

「コーウィンお兄様?てっきりランダムちゃんからかと思ってたわ。……言われてみればその数珠。『一族』を遠ざけるためのものですわね。いよいよ興味が湧きましたわ」

フローラはニコニコとした笑みを絶やさない。……考えも、狙いも読めない。
私はごくりと、唾を飲み込んだ。

「随分と警戒されてますわね。心配しないで頂きたいわ。私は貴方がたの、いえ、人類の味方なのですから」

90-賢さ(17)×4=22以上で成功

49…成功

「分かりました、行きましょう。私もお聞きしたいことがあります」

フローラは満足げに笑った。

「話がわかる殿方は好きですわ。……お連れのお坊ちゃんとそのお姉様は?」

「連れていきたいですが……姿が見えないと言ってましたが?」

「ああ。わたくし、普段は隠密魔法(ステルススクリーン)をかけておりますの。わたくし、色々目立ちますでしょう?
ですから『一定の力量がある者』にしか見えないようにしてますの。物を買ったりするときは、多少調整してますけど」

そう言うと、彼女はヒールをこつんと床に叩いた。すると、周囲が一気にざわめき始めた。

「何だあのいかした姉ちゃんは」

「すげえ胸に尻だな、露出が少ないのがまたそそるね」

「……何よあの女……羨ましい」

フローラは笑うと「ほら、こうなりますの」と言って出口に向かった。
ミドルとライラは「えっ、いつの間に!?」と仰天しつつも、私たちの後ろを早足でついてきた。

……本当に、何者なのだ。

ここまで。



設定的にはシデとダナは一定の力量の持ち主になるんだな
シデはやっぱ素の器用さ上げればもっとチート化するの?

>>523
素でもかなりのステータスが10超えしてますからね。フローラの基準は大体その辺りにあるようです。
なお、器用さを上げればそれは当然チート化します。器用さを素で15まで上げると…?

再開します。

##########

フローラはギルドハウスを出ると、まっすぐに教団支部のある方へ向かった。そして、挨拶なくその建物の中に入っていく。

「ああ、貴方がたにも隠密魔法はかけてありますの。ですから気付かれませんわよ」

まだ治療活動などで慌ただしさが残る支部の階段を上り、以前私たちがブレイズと会った部屋に彼女は入った。

「どうぞお入りになって」

「……ここは」

「あら、旦那様にも会っていたのですわね。『一族』とここまで縁深い方は、ほとんど記憶にありませんわ」

フローラは上座に優雅に腰掛けると、「お座りになられたら」と促した。

「今、『旦那様』と仰いましたが。あなたはブレイズの関係者なのですか?」

90-魅力(16)×5=10以上で成功

11…成功、追加情報あり

「読んで字の通り、ですわ。わたくしはブレイズの妻、フローラですの。よろしくお願いいたしますわね」

妻というのは驚いた。腹違いとはいえ、兄妹ではないのか?
「ええっ」と思わず声を発したダナを見て、彼女はくすくす笑った。

「ああ、驚かせてしまったかしら。貴方がたの常識でわたくしたちの世界は計れませんのよ。まあ、厳密には『腹違い』ではないのですけど、それはこの際置いておきましょう。
……お聞きになりたいことが、おそらくはあるのですね」

1 なぜギルドハウスに?何をしていた?
2 襲撃の裏事情は知っている?
3 この前来たときはいなかったが?
4 コーウィンやランダムとの関係は?

安価下5多数決、考察必要 


上げます。

昼頃再開します。

「なぜあなたはギルドハウスにいたのです?あそこで何を?」

妙な話だった。ブレイズの身内が何もせず、ただあそこにいたというのは。
彼女は笑みを絶やさず言った。

90-魅力(16)×5=10以上で成功

07…失敗

「強い殿方とご一緒して、精を頂くのがわたくしの楽しみですの。ああ、ご婦人でもいいのですのよ?
貴方がたがコーウィンお兄様と繋がりがなければ、3人で愉しむのも良かったですわね」

うふふと笑うフローラの姿に、私は底知れぬ恐怖を感じた。倫理観が決定的に違う。
ブレイズもそうだが、この女を信用しきるのは危険だ。私は直感的にそう感じた。

「お聞きになりたいのはそれだけですの?」

1 襲撃の裏事情は知っている?
2 この前来たときはいなかったが?
3 コーウィンやランダムとの関係は?

安価下5多数決、考察必要

上げます。

今日夜の更新はありません。申し訳ありません。

「私たちは、あなたの夫、ブレイズからモリブス襲撃犯を追うよう依頼されている者です。あなたに声をかけたのも、情報収集の一環でした。
多分、あなたもモリブス襲撃について何か探っている。そして、襲撃について何かしらの背景を知っているのではないですか」

フローラの表情に変化はないが、何かを品定めするかのように私たちを見た。

90-魅力(16)×4=26以上で成功、74以上かゾロ目で追加情報

43…成功

「全ては話せませんわ。ただ、おそらく貴方がたは相当『一族』間の争いに食い込んでいると見受けました。ならば、エリックの存在はご存じですわね?」

「ええ。やはり彼が噛んでいると」

フローラの顔から、初めて笑みが消えた。

「あの男はモリブスがわたくしたちの手に落ちることを、相当警戒しているようですわ。少なくとも、相当焦っているのは間違いない、というのは旦那様との共通見解ですわ。
そこで半ば自棄ぎみ、半ば計算付くでモリブスを襲ったと見てますの。旦那様が出てくるのまでは、ある程度読んでいたかもしれませんわね。
問題はその先ですわ。旦那様やわたくしを敵に回してなお勝てる自信があるのか?相当な手練れがエリックの元にいるのは間違いないでしょうけど、それがどうにも分からないのです。切り札を持っているか、何なのか……」

90-賢さ(17)×3=49以上で成功

※上は39以上で成功ですね。51なのでどちらにせよ成功。

切り札?「針」のことか、あるいは……。

「思い当たる節は2つあります。1つは多分御存知でしょう。『針』です」

フローラは「そうですわね」と同意した後に続けた。

「『針』のことは旦那様に聞きましたわ。あれがあると、精神感応は効きませんもの。厄介なのは、確かですわ。
……ただ、身体能力は跳ね上がっても、魔法が効かないわけじゃない、そうですわね?旦那様もわたくしも、当然それ以外の魔法も使えますの。
あれだけでわたくしたちと戦うというのは、慎重で狡猾なエリックらしくないですわ」

「その通りです。ですが……魔法が一切効かない人間がいるとしたら?しかも純粋な戦闘能力も高く、それを『針』でさらに高められるとしたら?
私たちは、そういう男に会いました。瀕死にさせたところをフィオナに拐われ、今でもどこかで生きています」

私はザッシュのことを考えていた。もしああいう存在が複数いて、さらにエリック一派が投入準備を進めているのだとすれば……。

「……彼のような存在が他にもいるなら、襲撃は本番の前振りに過ぎない。そしておそらくは、ブレイズを釣りだし殺害するための「蒔き餌」だ、と私は考えています」

フローラが目を丸くした。

「そんな人間がいるのですか?にわかに信じがたいのですけれど」

90-魅力(16)×3=42以上で成功

14…失敗

「……やはり、まだ判断はできませんわね」

フローラは脚を組み直した。

※60以上で成功イベント

※追加イベントなし

「とりあえず、参考程度にとどめておきますわ。……そろそろ旦那様が戻られる頃ですわね。お帰りなられた方がいいですわ」

フローラは、再び穏やかな微笑みを浮かべた。

1 リナルドという男に心当たりは?
2 「死の行商人」に心当たりは?
3 なぜこの前はいなかった?
4 ザイザルとはどんな村だ?

安価下5多数決、考察必要

「分かりました。……最後に一つだけ。『死の行商人』という言葉、御存知ないですか」

※70以上で成功、90以上で追加情報

※追加イベントあり

中断します。

追加イベントではなく、成功でした。失礼しました。

「名前だけは聞いたことがありますわ。テルモン拠点に活動している連中ですわね。ケインが指揮しているらしいですけど、それが何か?」

「今回の襲撃と関連があるのでは、と思っただけです。エリックとケインは繋がっている。そう聞かされているものでして」

フローラの目が、わずかに細くなった。

「確かにその通りですわ。ただ、モリブスにはケインの気配はありません。そもそも、彼らの『呪病』はこの辺りでは確認されていませんわ。
……襲撃と『行商人』を結びつけるのは、少々無理がありませんこと?」

90-賢さ(17)=73以上で成功

76…成功

本格的な更新は夜です。途切れ途切れで申し訳ありません。

再開します。

「ここから先は、私の憶測です。それを承知の上で聞いてください。
おそらく、エリックとケインは役割分担をしています。モリブス側がエリック、テルモン側がケイン。
その上で緩く連帯して独自に都市の攻略をしようとしているのだとみています。
ただ、エリックは何故か知りませんがここに来て攻略を焦っている。それもかなり荒いやり方で、です。
エリックには、あまり時間がないのではないでしょうか」

フローラは黙ったままだ。私は続けた。

「……そうであるとするなら、ケインが今後こちらに来る可能性は小さくはない。
『呪病』はテルモンでは水際でせき止めているらしいですが、こちらはまだ無警戒だ。
そろそろ注意した方がいい頃合いではと、そう思うのですがどうでしょうか」

「エリックに時間がないとおっしゃいましたけど、どうしてそう言えますの?」

90-賢さ(17)×4=22以上で成功

26…成功

「お聞きになったことはないですか?『影のジャック』が、エリックに深手を負わせたという話です。
15年ほど前、災厄の日のほんの少し前のことであるらしいです。人間なら、とうに死んでいたはずだと」

「それは聞いたことがありますわ。半信半疑でしたけど。
『一族』を傷つけることができる人間……あれは魔族でしたわね……がいるとは到底思えませんでしたわ。
ただ、彼ならと思わなくはありませんでしたわ。勇者ダリオよりも、純粋な戦闘能力では勝っていたとの話もありますもの。
……ということは、彼にお会いになったわけですのね」

「ええ。そこにいる彼女――黒いローブに金髪の女性です――は、彼の弟子です。
私も2回ほど会っています。嘘を言うような男ではありません」

フローラはまた目を細めた。

「……ジャックに負わせられた傷が癒えていないのか、あるいは悪化しているのでは、と考えているわけですわね。
確かに可能性はありますわ。『一族』は互いによっては傷つけられませんが、そうでない者に傷つけられると存外弱いのですわ。
増して暗黒魔法の達人、その想像、絵空事とも言い難いですわね」

「ええ。それに……」

私はここまで口に出しかかり、止まった。ブランド復活の策謀を言うべきだろうか?

1 言う
2 言わない

安価下3多数決、考察必要

上げておきます。

「……それに、彼らはブランド復活を計画していました。フィオナがこれには一枚噛んでいました。
私がジュリアンを救ったことで頓挫したと思われますが」

「フィオナですって!?あの女狐……殺してやるべきですわね……!!」

フィオナの名前を聞いた瞬間、フローラの表情が一変した。顔を醜くゆがめ、怒りの表情を露わにしている。
私はあわてて付け加えた。

「言い忘れました。フィオナは完全には向こう側ではありません。
私が話をつけました。……計画の再発動は、多分ないでしょう。
ただ、エリックとケインが地上を焦土にしてもいいと考えているのは確かです。
ブランド復活計画が水泡に帰したのを知ったかどうかは知りませんが、もし知ったのなら焦る理由にはなります」

「それ、本当かしら?あの女狐ほど信頼がおけない女はいませんもの。
まあいいですわ。言っていることは、嘘ではなさそうですもの。
それにしても、貴方どれだけ『一族』とかかわっているのかしら。ダリオくらいですわね、ここまで深入りしたのは」

フローラが呆れた顔をして言った。

「たまたま縁があっただけです。……とにかく、行商人に警戒するに越したことはありません」

「分かりましたわ。旦那様にもそう伝えておきます。まあ、もうある程度知っているのでしょうけど」

※95以上で追加イベント

※追加イベントなし

「少々長くなりましたわね。こちらにとっても有用な情報があったのは収穫ですわ。感謝申し上げますわね。
またお会いすることもあるかもしれないですわ。その時はもう少しゆっくりしたいものですわね。……褥の上も歓迎ですわよ」

ダナがぶるっと身震いした。敵ではないが、やはりあまり積極的にかかわりたくない部類の女性だ。

###########

支部を出て、私はふうと息をついた。やっと緊張から解放された安心感が、身を包む。

「どうにもここの教団の人たちは、胡散臭いのばかりだねえ。シデとは大違いだよ」

ダナがぼそっと呟いた。

「ユミナさんはそうでもなくないですか?すごく親切でしたし」

「ああ、ミドルああいう人好きそうだもんねー」

ライラがジト目でミドルを見た。

「とにかく、彼らが私たちに害を及ぼすような存在でないのは、今のところ確かだ。
何かあれば協力を依頼することも不可能ではなさそうだと思う。
……真の狙いがどこにあるのかはさっぱりわからないが」

「そうだね。コーウィンも『信用するな』と言ってたし。本当に同じ陣営なのかな?」

ダナの言葉に私は頷いた。

「どうもコーウィンもすべてを喋っているわけではないように見えるな。
また会った時は聞いてみてもいいかもしれない」

※10以下で追加イベント

>>1は一族はランダム以外面倒な一面があるっつてたしコーウィンも裏があるのかな

※追加イベントなし

空が赤く染まり始めている。どうすべきだろうか?

1 領事府に行く
2 もう一度ギルドハウスに行く
3 サーリャ宅に行く
4 食堂に行く

安価下5多数決、考察必要

ここまでとします。

>>606-607
それ以外にもあるのですが、ヒント含めノーコメントで。
なお、伏線らしきものはちゃんとあります。

鑑定はできないの?

>>611
あ、忘れてました。とりあえず、選択した安価の前に一度行かせます。
時間がかからないので、行動制限も問題ありませんし。

再開します。

「そろそろ腹も減った。情報収集も兼ねて、食堂にでも行くか。
……辛いのはミドルは苦手そうだな」

「ええ、あまり得意では。『カリー』ってやつですか」

「ああ。昼にも少し食べたが、私が昔食べたところはまた一味も二味も違った。
辛くないのもあったと思う。少し行ってみるか」

###########

店の前に着くと……

01~15 店は襲撃の被害に遭っていたのか、瓦礫と化していた
16~30 客はまばらだった
31~70 客入りはまずまずだ
71~98 満員だ。
99   ???

店は客がまばらだった。

「なんかあまり流行ってないね」

「そろそろ食事時だからこれから入るかもしれないが……。とりあえず、注文するか」

店内を見渡すと2人組の女の冒険者と中年の男、そして若い男がいた。
誰の席の隣に座るか。

1 2人組の女の冒険者
2 中年の男
3 若い男

私たちは中年の男の隣に座った。

「とりあえず、注文しよう。私はキーマを。皆はどうする?」

「ボクは辛いのがいいな。唐辛子の絵がついてる『カシミール』ってのを」

ダナがあっさり決めるなか、ミドルはメニューを見てうんうん唸っている。

「辛くないのってこの……『バターマサラ』でいいんですか?」

「ああ、確か辛みは少ないはずだ。それで」

「お酒に合うのは……と。鶏の焼いたやつを人数分、あとエールちょーだい」

ライラが笑顔で言う。隣の男は黙々と食べている。
よく観察すると……

01~33 冴えない中年の男だ。あまり情報は期待できないかもしれない。
34~66 腰にはナイフの鞘がある。冒険者、それもシーフ辺りか。
67~98 テーブルの下にはあまり見たことがない種類の両手剣が置かれている。
99   ???

冴えない中年の男だ。あまり情報は期待できないかもしれない。
それでも一応、声だけはかけることにした。

「すみません、いいですか」

90-魅力(16)×3=42以上で成功

56…成功

「なんだい、俺に何か用か」

「お食事中失礼します。教団からの依頼で、襲撃犯を追っています。少しでも情報があれば教えて頂きたいのですが……」

80以上で成功、95以上で追加情報あり

14…失敗

「いやあ、悪いが知らねえな。他当たってくれ」

男は食事に戻ってしまった。

########

出てきたカリーは以前と変わらず美味であった。ダナは想像以上の辛さに目を白黒させていたが、まあ誰もが通る道ではある。

※60以上で追加イベント

※追加イベントなし

その後も客は来なかった。女将に聞くと、「襲撃以来外出が怖いのか客足が途絶えちゃってねえ」と途方にくれていた。
これ以上ここにいても意味はなさそうだ。ライラが酔ってミドルに絡み始めたのもあり、私たちは店を出ることにした。

「そう言えば、まだ鑑定屋開いてるかな」

「おそらくは。髪飾りの鑑定、まだだったな。行こうか」

###########

鑑定屋に着くと……

01~10 もう閉まっていた
10~95 まだ開いていた
96~97 ???
98~99 ???
ゾロ目  サーリャがいる

鑑定屋はまだ開いていた。

「店閉めようと思ってたが……物はどれだ」

不機嫌そうだった店主に髪飾りを渡すと、彼の顔が一変した。

「……これは……!?少し待て、すぐに鑑定しよう」

待つこと数分、店主は興奮ぎみに戻ってきた。

「お前ら、よく短期間にこんなもの見付けたな。これは……」

01~33 「シンシアの髪飾り」 HP+20、賢さ、魅力+2、ダメージ軽減10、致命ダメージの際身代わりに
34~66 「戦乙女の髪飾り」 筋力、器用さ、耐久力+2、ダメージ加算10、ダメージ軽減10
67~99 「ラフノールの髪飾り」 HP+10、知力+4、魔法ダメージ加算20、ダメージ軽減10

「『戦乙女の髪飾り』だな。どちらかと言えば前衛向けだが、後衛でも生存力は上がる代物だな」

「確かにダナちゃん向けだけど……まあいいか」

ライラ(持ち越し1p)

HP 156
筋力 4+2(6)
知力 16+2(18)
器用さ 6+2(8)
賢さ 7
耐久力 9+6(15)
魅力 8+1(9)
好感度 86

全ダメージ加算 10
ダメージ軽減 35

再開します。

#########

その日は結局、それで終わった。
まだ決定的な情報は手に入ってないが、あまり悠長にしていると再襲撃があるかもしれない。
先手をどうやって打つか、それを考えながら床に就いた。

※今後半日に一度、襲撃判定を行います。現在10以下ですが、徐々に増えていきます。
※襲撃判定を行います。10以下で発生



※襲撃なし(正午まで)

#########

その日の夜は、何事もなく過ぎていった。

翌朝。朝食を軽く取って今日の方針について話し合う。

「まだ魔族について十分な情報はないな。……早めに動きたいところではあるが」

「そうだね。ザイザル、だっけ?魔族の村は相当怪しいけど、確証まではないよね」

90-ミドル賢さ(10)×4=50以上で成功

71…成功

「それなら、ジュリアに聞いてみますか?昨日早速『電話』もらったことですし」

「ええっ、そんなことになってたの?」

ダナが驚きの声を上げた。

「ええ。ライラさんも持ってますよ。『好きな時に連絡していい』とのことです。ね、ライラさん」

「ああ、うん。一応文字での情報も送れるみたいだけど。帝国の新しい本拠とザイザルは近いから、何か知ってるかもねえ」

私も仰天した。ミドルをジュリアがそこまで信頼しているというのも驚きだったが、ライラにまでとは。
仮にジュリアがミドルを懸想しているのだとすればライラは恋敵にあたるはずだが、一体何が昨日あったのだろうか。
とにかく、帝国の協力が得られるならこれは心強い。

「試しに連絡してくれないか?この件について協力を仰げないか、聞いてみてくれ」

※30以上で追加イベント

※追加イベントなし、マイナスの追加情報

ミドルが電話をしたが、ジュリアは電話に出なかった。

「何か『電源が入っていない』とか言われました。何かあったのかもしれない」

ミドルが不安げな表情を浮かべる。ライラも少し表情が険しくなった。

「一応、文字だけでも『連絡をちょうだい』って送ってみる。たまたまかもしれないし」

帝国本拠が襲われた可能性も捨てきれない。状況はあまりいいとは言えない気がする。

「とりあえず、どうする?情報を集めるか、いったんモリブスを離れるか」

1 領事府に行く
2 教団支部に行く
3 ギルドハウスに行く
4 ザイザルに行く
5 帝国本拠に行く

※4、5は半日かかります

安価下5多数決、考察必要



上げます。

もう一度上げます。

「帝国の本拠に行ってみよう。少し不安だ。
ネモがいるとはいえ病み上がりだ。ジュリアたちの無事は確認したいところだな」

「そうだね。少し時間はかかるけど、行くべきだと思う」

ダナがそう言うと、ミドルもライラも頷いた。

#########

本拠はモリブスからテルモンに向かう街道を少しそれたところにあるという。
普通にしていると半日ほどかかるが、少し早足で私たちはそこに向かった。

※襲撃判定を行います。10以下で発生(ただし、シデ一行は気付きません)

※襲撃なし

※引き続いて追加イベントの発生有無を判定。
15以下、ないしは70以上で発生。

※追加イベントなし

日が頂上から少し傾きかけた頃。特に何事もなく、教えられた場所に着いた。
見た目は廃屋が数軒あるだけだ。本当にここにあるのだろうか?

「確か、どこかに地下への入り口があるって言ってたよね」

ダナが言った。

「ああ。だが詳しくは聞かされていないな。自分で探すしかないか」

あるとすれば、廃屋の中だろう。一つ一つ探してみた。

※25以上で成功、70以上で追加イベント

58…成功

「あ、ここに下に向かう階段がありますね」

最初に入った廃屋で、ミドルが入り口らしきものを見つけた。
下に向かうと、鋼鉄の分厚そうな扉があった。

01~15 鍵は掛かっていない。嫌な予感がする。
16~50 鍵はやはりかかっている。
51~90 その時、電話が鳴った。
91~99 「あれ?」






扉の鍵はやはりかかっている。

「誰かが襲ってきた、ということはなさそうだね。何となくだけど」

「そうだな。しかし、無理やりこじ開けるわけにもいかないだろう。
……しばらく待つしかないか。誰か来るかもしれない」

私たちは廃屋近くで待つことにした。

01~10 ???
11~30 夕暮れになったが、誰も来ない。
31~50 見覚えがない女性がこちらに来る。
51~70 ソールがこちらに来た。
71~99 しばらくすると電話が鳴った。

しばらく待つと、向こう側から怪しい影が見えた。数は1、2…3ほどか。
褐色の肌の男女が1人ずつ、もう一人は普通の戦士のようにも見える。

「襲撃……!?」

「だろうな。おそらく、事前に情報はつかんでいたのかもしれない。
だから『電話』も切って警戒していたということか。分からないが、会話が漏れる恐れがあると思ったのかもしれん」

一気に警戒感が高まる。まだ向こうはこちらに気付いてはいない。

「ミドル、体の調子はどうだ?」

※30以上でペナルティなし

「大丈夫です、問題なく動けます」

ヴェガにやられた傷は快癒しているようだ。さて、向こうはまだこちらに気付いていない。別の廃屋を探しているようだ。

1 こちらから廃屋に押し入る
2 向こうが来るのを待つ

「とりあえず、向こうがこちら側に来るのを待とう。隙を見て一気に襲う、いいな」

「了解。手早く片付けよう」

私たちは廃屋の陰に隠れて機をうかがった。やがて、3人がこちらにやってくる。

30以上で不意討ちに成功

※不意討ち成功

3人は私たちの存在に気付いていないようだ。

「私が男の魔族をやろう。ダナは女を、ミドルは戦士風のをやってくれ。ライラは新しく覚えた魔法があるのだったな」

「うん、任せて」

彼らが廃屋に入った。そこを後ろから強襲する!
私は男の背中を思い切り殴りつけた。

ダメージ
コンマ下一桁×4+筋力(14)×4+15

ダメージ 113
魔族(男)残りHP 600-113=487

※朦朧発生

「……があっ!!」

男が苦悶の声を上げる。腎の臓の急所に入ったか、動きが止まった。
私はすかさず畳みかける。後頭部めがけ右の鉤打ちを放つ!

ダメージ
コンマ下一桁×4+筋力(14)×4+15

ダメージ 79
魔族(男)残りHP 487-79=408

※朦朧継続

男は前のめりになりながら何とか倒れるのだけは拒否した。しかし、まだ無防備だ。
私はもう一撃の左を、初撃と同じところに打ち込んだ。

ダメージ
コンマ下一桁×4+筋力(14)×4+15

ダメージ 87
魔族(男)残りHP 408-87=321

※朦朧継続

「……!!?」

男は軽く振り向き、おびえたような表情を見せた。しかし、それで攻撃の手を休めるほど私は甘くはない。

ダメージ
コンマ下一桁×4+筋力(14)×4+15

ダメージ 87
魔族(男)残りHP 321-87=234

※朦朧終了
※一撃でHPの半分以上を削ったため気絶判定。50以上で気絶、2ターン行動不能

※気絶せず、ただしゾロ目のため1ターンは行動不能

男はがくりと膝をついた。もう一撃加えれば、男を倒すことは容易だろう。
私は視線をダナの方にやった。

「セイヤッ!」

素早い剣捌きで袈裟斬りから胴薙ぎへと移行する。ダナも一つ技を身につけていたようだ。

ダメージ
コンマ下一桁×4+筋力(11)×4-5
コンマ下2一桁×4+筋力(11)×4-5

ダメージ 118
魔族(女)残りHP 500-118=382

「キャアアアッッ!!」

女が悲鳴を上げた。鎧か何かを着込んでいたのか血は出ないが、衝撃は大きくかなりの傷は負わせたようだ。

「伸びろ、ペネトレーター!」

叫びとともにミドルが戦士風の男に剣を突き刺す!

ダメージ
コンマ下一桁×5+知力(18)×5-25

間違えました。

ダメージ
コンマ下一桁×5+知力(18)×5-5

ダメージ 90
戦士残りHP 650-90=560

「何奴っ!」

剣は男の脇腹を掠めた程度だったが、剣の伸びる勢いの激しさから男は軽くよろめいた。
しかし、この男並みではない。アーバイン並みであるのは確かだ。装備で底上げされているのか?

「皆!頭下げて!」

ライラが3人の頭上に暗い何か……円盤のようなものを作り出した。それは黒色の円柱となって、彼らを穿った!

ダメージ
コンマ下一桁×5+知力(18)×5-10(魔族男)
コンマ下2一桁×5+知力(18)×5-10(魔族女)
コンマ下3一桁×5+知力(18)×5(戦士)

魔族男ダメージ 90
魔族女ダメージ 115
戦士ダメージ 120

魔族男残りHP 234-90=144
魔族女残りHP 382-115=267
戦士残りHP 560-120=440

「くっ、目があああ!!」

戦士風の男が叫んだ。私は……

1 瀕死の男に殴りかかった
2 傷を負った女に殴りかかった
3 屈強そうな重装備の男に殴りかかった

私は瀕死の男に殴りかかった。左を顔面に向け打ち下ろす!

ダメージ
コンマ下一桁×4+筋力(14)×4+15

ダメージ 75
魔族男残りHP 144-75=69
※行動不能なため、ライラの攻撃が来た瞬間に戦線離脱

バキッ。嫌な音が廃屋に響いた。男は倒れ、意識はあるようだが完全に虫の息だ。

「ボクもやってやる!」

ダナが女に斬りかかる。今度は右手首から脳天を狙った連撃だ。

ダメージ
コンマ下一桁×4+筋力(11)×4-5
コンマ下2一桁×4+筋力(11)×4-5

ダメージ 126
魔族女残りHP 267-126=141

ダメージ
コンマ下一桁×4+筋力(11)×4-5
コンマ下2一桁×4+筋力(11)×4-5

間違えました。

ダメージ 126
魔族女残りHP 267-126=141

※連撃発生、再度ダメージ判定

ダメージ
コンマ下一桁×4+筋力(11)×4-5
コンマ下2一桁×4+筋力(11)×4-5

ダメージ 118
魔族女残りHP 141-118=23

※一撃でHP半減のため気絶判定、50以上で気絶

※魔族女は気絶で戦闘離脱

「……カハッ……!」

女は血を吐きその場に倒れ込んだ。これで二人目だ。

「チキショウ、どこだ!どこにいやがる!?」

残った戦士風の男が大声で叫ぶ。そこにミドルが剣を突き刺す!

ダメージ
コンマ下一桁×5+知力(18)×5-5

ダメージ 90
戦士残りHP 440-90=350

「っだらあぁっ!小蝿がブンブンうるせえんだよおぉぉ!」

男はミドルの一撃を食らうや否や、即座に片手剣を抜いた。しかしミドルとは大分距離がある。

01~50 ダナに斬りかかった
51~90 私に斬りかかった
91~99 ミドルに突進した

男は近くにいたダナに斬りかかった。

「死ねやこのガキ!」

80-器用さ(17)×4=12以上で成功

28…成功

「よっと。大振りだねえ、隙だらけだよ?」

横っ飛びで避けたダナの後方から、ライラが叫ぶ。

「もう一発!」

100-知力(18)×4=28以上で成功

01…失敗

しかし、暗黒の円柱は戦士の男とは明後日の方向に突き立てられた。

「しまった、まだ慣れてないか」

その間に私は男との距離を詰めた。左鉤突きを男の脇腹目掛け打ち込む!

70-器用さ(13)×3=31以上で成功

26…失敗

しかし、私の左は空を切った。距離が遠かったか?
それを見てダナが男に斬りかかった!

80-器用さ(17)×4=12以上で成功

14…成功

ダメージ
コンマ下一桁×4+筋力(11)×4-10
コンマ下2一桁×4+筋力(11)×4-10

ダメージ 96
戦士残りHP 350-96=254

ダナの連撃は男の肩口と腕の辺りを切った。腕から鮮血が少し吹き出す。

「ぜってえ許さねえ。皆殺しにしてやる!」

男が懐から取り出したのは……「針」?

まずい。刺す前に何とかしなければ!

「ミドル、頼んだっ」

「分かりましたっ!」

ミドルは剣を伸ばした。

90-知力(18)×4=18以上で成功

19…成功

ダメージ
コンマ下一桁×5+知力(18)×5-5

ダメージ 220
戦士残りHP 34

剣は男の腹部の中心に突き刺さった。ミドルはその状態のまま強引に男を斬ろうとする!

70-器用さ(9)×6=16以上で成功

46…成功
※最低ダメージが39のため戦闘終了ですが、一応死亡判定だけします。-50以上で死亡。

ダメージ
コンマ下一桁×4+知力(10)×4-5

戦士残りHP -13
※一応生存、ただし要治療判定

ミドルの剣は、男の腹を浅くではあるが切り裂いた。鮮血が床に広がり、その中に男は沈んだ。
それを確認し、私は魔族の男女の首筋に手刀を打ち込み完全に気絶させた。これで一先ずは良しとしよう。

#########

3人を縄で縛り、尋問ができるよう少し回復術をかけた。魔族の二人は問題なかったが、戦士の男の傷は深い。多分大丈夫だろうが……

90-賢さ(17)×5=5以上で成功

36…成功

とりあえず内臓の破損部を繋げ、見た目の傷を塞いだ。失った血の量が多いから放っておけば数日で死ぬだろうが、目先の命はとりとめたとは言える。

※10以上で追加イベント、90以上でさらに追加イベント

「何事だっ」

その時、下から聞き覚えのある声が聞こえた。階段をかけ上がってきたのはクシャナだ。

「……何っ!?お、お前たち何故ここに?」

「帝国に協力を頼みに来たら、こいつらに襲われた。まあ、ご覧の有り様だが」

クシャナは茫然とした後、「恐ろしいな」とこぼした。

「襲われるのは知っていたのだろう?」

「あ、ああ。昨日ザイザルにリネールとモネーラを返そうとしてソールが偵察に行ったのだがな。思いの外向こうが好戦的で、手傷を負って帰ってきた。
どうもその時から、目をつけられていたらしい。モリブス襲撃に繋がりかねない存在は、全て消そうという腹なんだろう」

「しかし、ここがよくわかったものですね」

クシャナは溜め息をついた。

「詳しくはこいつらに聞けば分かるだろうが、大方買い出しの所を尾行されたとかそういう感じだろう。ここももう安全じゃないな、また引っ越しだ」

「ジュリアは無事なんですね?」

「ああ。ソールがやられてから『電話』は使用禁止にしたからな。傍受の可能性がある、とジュリアン様が言っていた。要は盗み聞きされる危険性を怖れたということらしい。
まあ何より捕縛はこちらにとってもありがたい。……新拠点だ、案内しよう」

ここまで。


いやあ今回の戦闘は圧倒的でしたねえ

>>769
皆追い込まれるとヤバいことする予定でしたが、そうなる前に削り切ったのが大きかったですね。
シデの連撃が続き、ダナが22ゾロ目出し、ミドル君が針を刺される前にクリティカル出した……結構ついてます。

あと>>714のダメージは173でしたね。となると女魔族も死にかけだったわけですが、今回はご勘弁を。ほぼ影響ないですし。

やっぱり序盤に比べて戦闘パートが長引くね。今はいいけど戦闘が多いパートでこれだとグダリそうな気もするなぁ。比較的スムーズに倒せて100レス近く消費したし

少し再開します。

>>772
戦闘パートは少ないはずですが、今回みたいにコンマが悪いとどうしてもこうなりますね。
味方側の火力を上げるなど、改善策を考えます。

地下は石造りの廻廊になっていた。埃っぽい、あるいはカビ臭い臭いがわずかに鼻につく。
気絶した魔族3人は、救護班に任せた。担架で順次運び入れ、ベッドにくくりつけるらしい。

「またすぐ会うとはな」

入口のところでネモが呼び掛けた。

「迎撃の準備はできていたのだがな。余計なことを」

「……奴らは『針』を持っていた。いかにお前でも、万全でない身体では無理があっただろうな」

ネモの目が一瞬見開かれた。

「やはり『針』持ちか……!ただ万全でなくとも刺し違えることはできる。せめて閣下だけは逃がすつもりだったが……。
とにかく、またお前たちに助けられた格好になったな。借りはあまり作りたくないが、礼は言う」

ネモは私に一礼した。

※60以上で追加イベント

※追加イベントなし

クシャナに案内され、奥の部屋に通された。既にジュリアがそこにいる。

「ミドル!ライラさん!まさか来てくれるなんて」

ジュリアは椅子から飛び上がらんばかりに喜び、ミドルに抱き付いたかと思うと、ライラにもそうした。意外に感情表現が豊かな子であるらしい。

「魔候国の一派が襲ってくるかもしれないってことで警戒はしてたんだけど。もし『電話』が通じなかったならごめん」

「いや、いいんだよ。無事を確認できたからそれで。ね、ライラさん」

「そうだね、本当によかったよ」

ジュリアの頬が赤く染まった。私はネモに向き合う。

「しかし、移動するなり災難だな。もうここも使えないだろう」

「ああ。一応テルモンにも拠点はあるが、『行商人』にやられてないか不安でな。できればここを使いたいが、モリブスを襲撃した一派――多分エリックが噛んでいるが――を何とかしないと厳しいな」

私は頷いた。

「実は教団から連中の調査依頼を受けている。幸い3人捕縛した。情報を聞き出すのはできるはずだ。
問題は『プレーンウオーク』。あれを使われたらお手上げだが、多分連中はそこまでの力量はない。あと、あのガタイのいい男。放っておけば数日で死ぬが」

「構わんさ。情報を得たら用なしだ。処刑に異論はあるまい」

「個人的に命を奪うのは勘弁してもらいたいが……そちらに任せる」

ネモは頷くと、「尋問はこちらでするが、いいな」と言ってきた。

90-魅力(16)×4=26以上で成功

29…成功

「いや、私たちも同行させてもらいたい。他人事ではないのでね」

「……分かった。目を覚ますまでどれぐらいかかりそうだ?」

ネモは救護班のシーラに訊いた。「半刻遅くとも1刻ほどです」との答えを聞くと、彼は頷いた。

「分かった。では善後策を練ろう」

夜まで中断。

再開します。

「まず状況を整理しよう。モリブス襲撃の中心は魔族、規模は10人ほどだった。
その首領がリナルドだ。相当な手練れで、私とミドル2人がかりで何とか足止めできる程度といったところだ。
さらに『針』を刺された魔族が2人。逃走したのはこの3人で、かなり厄介なのは疑いがない」

「そこに今日の3人か。ソールは3、4人に追われたと言っていたが、かなり規模は大きいかも知れぬな」

私は眉を潜めた。私たちだけで何とかなる相手ではない。

「ザイザルはどのぐらいの人口なんだ」

「4、50人ほどのはずだ。さすがに全員が戦闘員とは考えにくいし、本来はひっそり魔族が暮らす集落だったと聞く。ただ、そう思って訪れたソールは逆に襲われた。何かがおかしい」

「リネールとモネーラは何と言ってる?」

ジュリアが口を開いた。

「彼らは互いにしか心を開かないみたいだ。ただ、『僕たちには戻る場所なんてない』とは言ってた。おそらく……乗っ取られたんだろうね。村自体が、何者かに」

しばらく続いた沈黙を破ったのは、ネモだった。

「……考えられるのは、エリックか」

「多分。元々魔候国の真の首魁であった彼なら、魔族を操ることはできるはずだ。言うことを聞かねば、『針』を使えばいい。
ただ……そうすると厄介だな。エリックは深手を負っているらしいが、勝てる自信は全くない。
おまけに『針』の存在だ。魔法が通じない連中がいても不思議じゃない。正面から乗り込むのは、自殺行為に近いと思う」

そう、「一族」相手に正攻法は無謀だ。こちらがある程度戦力を調えて数で潰すか、奇襲作戦でエリックだけを倒すか。しかしあまり現実味はない。
何より、無実の人まで巻き込む可能性がある。どうするべきか?

1 ザイザル侵攻をブレイズに頼もう
2 ザイザル侵攻を領事府に頼もう
3 奇襲作戦をフローラに提案しよう
4 奇襲作戦をジャックに提案しよう
5 しばらく様子を見る
6 偽情報を流し、わざともう一度モリブスを襲わせて迎撃しよう
7 自由安価

安価下7多数決、考察必要

上げます。

なお、尋問次第で成功率は変わります。
ここでは「とりあえずの基本方針」と考えて結構です。

かつて自分を殺しかけた男の対策をしていないとは到底思えないので4は消えるかなぁ…
一族には一族をぶつけた方が揺さぶりかけられそうではあるなぁ。ところで選択肢にはないけどフローラかレイズ近くにいるときに電話でランダム呼べないん?コーウィンに状況伝えたいけどどう

安価下

>>791
フローラは無理です(純粋な「一族」ではない)。ブレイズが近くにいる時ランダムを呼び出すのはできなくはないです。
ただ、ブレイズとランダムは決して良好な関係ではない点を考えましょう。

上げます。

3と4で決戦投票です。

コンマ下7多数決、考察不要

「奇襲……か。やれるとすれば」

「でもどうやってやるんです?」

ジュリアの疑問はもっともだ。だが、手はある。

「以前、コーウィンが言っていた腹違いの妹、フローラがモリブスにいる。同じ『一族』のブレイズの伴侶、であるらしい。
実は昨日、彼女に会った。彼女は気配を消す『隠密魔法』が使える。彼女の協力を仰げば……あるいは」

「でもさ、一定以上の力があると看過されちゃうんじゃ?ボクとシデは分かったわけだし、少なくともリナルドには見つかりそうだよ?
何より、エリックのところに辿り着いてからが問題だよ。仮に死にかけてたとしても、倒せるのかな」

ダナが異論を唱えた。そう、不安要素はなお強い。

「そうだ。だから尋問でもう少し情報を得ないといけない。リナルド以外にも強者がいるのかどうか、そしてエリックを倒す有効な方法があるのかどうか。あるいは奴を無力化するやり方がありうるかどうか。
それが分かれば、作戦も練れる。……ただ、あまり猶予もなさそうだが」

その時、ノックの音が飛び込んだ。シーラだ。

「捕虜が、意識を取り戻し始めました。一応別々の部屋にしてありますが」

誰の部屋から行くか。

1 男の魔族の部屋
2 女の魔族の部屋
3 戦士の部屋

安価下3多数決、考察不要

今日はここまで。

少し進めます。

「……んだよ……死に損ないに、何か用か」

男は足を縛られ、手は壁についた鎖に繋がれていた。
元々こういう捕虜を捕まえる用途の部屋であるらしい。

「貴様らがここを襲った動機を知りたい。ソールは何もしなかったはずだ」

ネモが言うと、男は歪んだ笑いを見せた。

「ケッ!……てめえらに話すことはねえ、とっとと殺せや」

男は自棄を起こしているのかもしれない。ここは……

1 ザッシュは知ってるか
2 金なら積むぞ
3 命は助けよう
4 何か恩義が?

安価下3多数決、考察必要

「命は助けよう。それでどうだ」

私は男に言った。命を優先するタイプなら動くだろうが……

90-魅力(16)=74以上で成功

67…失敗

「見損なうなよ。命が惜しくて戦っていると思ったか?」

男は怒気をはらんだ声で言った。やはり、信念か、あるいは別の何かが優先するタイプか。

「一筋縄ではいかないようだな。拷問……も効果が薄いか」

「それはごめんこうむるが、結論は同意だ。ザッシュと同じように、忠義か信念で動く人間のようだ。これ以上いても無駄かもしれない」

※80以上で追加イベント

※追加イベントなし

私たちは男を残し部屋を出ることにした。
……出ようとした時、私はふと、「針」のことを思い出した。

「最後に聞く。『針』を刺した後、どうなるかは知っていたか?」

90-魅力(16)×2=58以上で成功

25…失敗

「愚問だな。てめえらを殺せりゃ、それで十分なんだよ。消えろ」

私たちは部屋を後にした。

後二人残っている。どっちに行くべきか?

1 魔族の男
2 魔族の女

私たちは魔族の男の部屋に来た。戦闘の傷が深いのか、ぐったりしている。

「……誰、だ……。殺すなら、殺せ……」

こちらも態度は頑なだ。私は男に近付き治癒術をかける。
しばらくすると、男の顔に血色が戻ってきた。

「悪いな。無駄な殺生はしない主義でね。代わりに、聞きたいことがある」

1 ザイザルの村人か?
2 襲撃した理由は?
3 あの戦士の男は何者だ?

安価下3多数決、考察必要

上げます。

「お前は、ザイザルの村人か?」

私は男に尋ねた。もし村人なら、乗っ取られた背景を語るかもしれない。そうでないなら、襲撃犯に一歩近づく。どちらにせよ、悪くはないはずだ。

90-魅力(16)×4=26以上で成功

67…成功

01~70 ああ、そうだ。それがどうした?
71~99 いや、違う。それがどうした?

「ああ、そうだ。それがどうした?」

やはりか。一方的に私にやられた辺り、戦闘訓練は受けていないと見えた。
魔族かその眷族ならばそれでも並の冒険者など蹴散らせるが、生憎私はそうではない。おそらくは、隠し持っていた「針」でネモたちを何とかするつもりだったのだろう。

「ただの一村人が、ここを襲うことは考えにくい。誰かに命じられたのは分かっている。
問題は、それが誰かだ。村は乗っ取られている、違うか?」

「違うっ!あるべき主に戻っただけだ!」

主、か。エリックか、それに準ずる者だろう。どう言えば揺さぶれるか?

1 エリックのことだな。
2 リナルドのことだな。
3 だが、リネールとモネーラは売られたぞ。
4 無実の人を殺して満足か?

安価下5多数決、考察必要

上げます。

「だが、リネールとモネーラは売られたぞ?彼らは、普通の少年であり、少女だった。そのことは知らないのか?」

01~10 知ったことか!
11~70 いや……
71~99 えっ……

「誰だそれは?そんなこと知ったことか!」

……思いの外頑迷なようだ。ネモが私に代わって言う。

「ならば仕方ないな。お前たちはここまでだ。村も焼き払う。
……できないと思っているなら考えは甘いぞ」

ネモが右手に魔力を集中し始めた。膨大な魔力が集まってくる。私は目を背けた。

※80以上で追加イベント

「がああああああああ!!!」

断末魔の叫び声に目を向けると、男の姿は跡形もなくなっていた。

「……殺す必要はなかっただろう」

「甘いぞ。こいつらは堅い信念で我々を襲ってきた。言葉が通じなければ死しかない。それが戦場の掟と知れ」

ネモは私を睨んだ。言うことは正しいのかもしれないが……私には受け入れがたい。

「最後は女だな。まあ無駄だろうが」

女の部屋を開けると……

01~40 女は虫の息だ。
41~80 敵意のこもった目で睨み付けてきた。
81~95 怯えた表情を浮かべている。
96~99 ???

「貴様らっ!ルーイに何をしたっ!!」

女は敵意のこもった目で私たちを睨み付けてきた。

90-賢さ(16)×2=58以上で成功

52…失敗

「ルーイ?あの男か。もうこの世にはおらんぞ」

ネモが冷たく言い放った。

「うわああああっ!!!殺してやる!!殺してやるぅぅぅ!!!
ふざけるな、この鎖を解け!!!!」

女は半狂乱になった。これで情報を聞き出すのは至難だろう。

私は無駄と思いながらも、女に言った。

「お前もザイザルの村人だろう。……二人の子供を預かっている。お前に縁のある者ではないのか」

70以上で成功

56…失敗

「知るかそんなの!!殺す!!!絶対に殺す!!!!」

「そうか、なら死ね」

ネモは女も消し飛ばそうとしている。これはもう止めがたいか?

80以上で追加イベント

※追加イベントなし、ただし……

「ネモ、やめてくれっ!」

ネモの魔力が放たれるその時、後ろの方にいたジュリアが叫んだ。

……だが、時既に遅く。女もまた、この世に痕跡一つ残さず消えた。

ジュリアが目に涙を浮かべる。

「ネモっ!どうして、どうして無駄に殺す!僕は、無抵抗な者を殺せとは言っていないはずだ!!」

「ですが閣下……彼らが心を開くとは思えません。『悪、即ち斬る』、古くからの帝国の教えではありませぬか」

「だけどっ、だけどこんなことは断じて『善』じゃないっ!『たとえ心を開かずとも、慈悲の心で当たれ』、これもまた家訓であったはずだっ!!」

ネモはジュリアの剣幕に圧され、黙った。

「……もういい。もうたくさんだ。僕は、ここを出ていく」

「…………っ!?今、今何と……?」

ネモは、驚愕を通り越し愕然とした表情を浮かべた。

「出ていく、と言った。どちらにせよ、ここはもう危険だ。皆、好きなようにするといい。
……モリブスも近い。生きるには苦労しないだろう?」

「で、ですが閣下……!あなたは、どうされるのです?帝国の復興は??」

90-ジュリアのミドルへの好感度÷4=15以上で追加イベント

※追加イベントあり

「僕は……僕はミドルと一緒に行く。一人の冒険者として生きる。
帝国の復興は……時が来たら考えるさ。今は、そんな気分にならない」

それを聞いたミドルが、驚きと怒りと不安が入り交じった顔で叫んだ。

「ダメだっ!どんなに危険か、君も知ってるだろう!?いつ死ぬか、分からないんだよ??
それに……僕たちが対峙しているのは『一族』だ。君の父親と同じ、人外の力を持つ……怪物だ。
この先どうなるか分からない、それでもいいの??」

25以上でイベント続行

それを聞いたジュリアは、黙ってしまった。決心がまだ、ついてはいなかったようだ。

「ジュリアもちょっと頭冷やしな。……気持ちは嬉しいけど、ネモや他の人たちもジュリアを思ってる。
それを忘れて感情だけで走ったら、きっと後悔するよ」

ライラがジュリアの頭に手を乗せ、短い金色の髪をくしゃくしゃっとやった。
ジュリアは、静かに泣いている。

「ごめんなさい……少し、一人にさせて……」

彼女は静かにその場を離れた。

「閣下……」

「元々、思い詰めてたんですよ。皇太子として生きねばならない自分に、嫌気と閉塞感を感じてた。自分らしく生きたいと、ジュリアはずっと思ってたんです。
それが、今回爆発してしまった。そんな気がします」

ミドルがネモに言った。ネモは口を歪め「私は、何を見てきたんだろうな」とこぼし、その場にしばし立ち尽くした。

##########

尋問は完全な不首尾に終わった。村人にまで堅い忠誠心が浸透しているとなると、事はそう容易ではない。

私たちは、地下の一室で待つよう命じられていた。ジュリアの精神が落ち着くまで、いてほしいとネモに頼まれたからだった。

「奇襲して、上手く行くと思う?」

「いや、自信はないな。見付かったら間違いなく集中砲火だ。少し近付いただけで、帝国の兵士――ソールだったか――が追われて深手を負った理由も何となく理解できたよ。
村に工作を仕掛け、内部から反乱を起こせないか考えたが、それもちょっと無理そうだ」

私はダナの問いに首を横に振った。

「なら、さっきのフローラに協力を頼むってのもなし?まあ確かに自信ないけど」

「できなくはないが、リスクは高いな。ただ、まして正攻法ではなおのこと難しい。
今日のように襲ってきたところを迎撃して、徐々に減らすしかないが……」

「さらに犠牲が出るかもしれない、そうですね?」

ミドルが訊いてきた。私は頷いた。

「正直、どの方法も決め手に欠ける。危険を犯しても、成功の確率は低い。どうすべきだろうか……」

75以上で追加イベント

※追加イベントなし

私は悩んだ。さて、どうすべきか?

1 予定通りフローラに頼んで奇襲
2 しばらく情報収集
3 ジャックに話をして協力を仰ぐ
4 自由安価

安価下5多数決、考察必要

フローラとジャックの両方に協力って頼めないのかな?
安価下

>>866
陣営が違うので無理筋ですね。二人を繋ぐ何者かがいれば別ですが。

2人をつなぐ…これは大きなヒントになりそう
と言うか既に居るだろ…二人とも関わりがあって且つ二人より確実に実力が上の…コーナントカさん…
まあ現実味は無いけどな…多分3回位連続でスーパークリティカル引かないと無理だろう…?

とりあえず奇襲も正攻法も難しい訳だし情報収集して少しでも成功率を上げたいところだし
2で

>>868
コーウィンはブランド封印のため当面動けないので…。
動けるようになったらありえますが、まあ00偶数とかが必要です。

実は別にもう一人いますが、やっぱり相当な運が必要です。なお、ランダムではありません。

補足と言うか追記というか

ジャックの頭痛を治すための情報と村人の忠誠心が何処から出来てるのかのバックボーンについてと確実に戦闘にはなるから相手の人数やら特殊能力とか、それから危険は伴うがフローラとブレイズの思惑辺りについてかな

どれか一つでも核心に迫れば今後動く時の指標にもなるかなと

上げます。

もう一度上げます。

選択しにくい状況かと思われるので、ヒントを。

・どれを選んでもリスクはあります。
・今回の尋問は一ヶ所除いてミスはありませんでした。コンマが悪すぎた結果であり、順当なら……
>>870さんの言う通り、そこが分かれば大分楽になります。

では、寝ます。

4は「他に力を貸してくれそうな人を探す」でいいですね?その人がいるかは不明として。

なお、ダリオは不可です。多分この選択肢だと、思い切り運任せになります。
引いた瞬間、もろもろの色々なことが解決はしますが、その可能性は薄い(99か00偶数が然るべきタイミングで必要)とお考えください。

あと1枠です。

上げます。

上げます。

あと2枠でした…。すみません。
考察ありだとどうしても敷居が高くなるのが難ですね。

昼ぐらいから再開します。

なお、二人を繋ぐ人物は過去スレに一瞬だけ出てます。本当に一瞬だけですが。

「まだ、あまりに情報が少ないな。一度モリブスに戻って仕切り直しだ」

「それがいいね。今突っ込んでも、勝算は薄そうだし」

ダナだけでなく、他の2人も同じ意見のようだ。私は頷いた。

「あとは、ジュリアとネモたちがどうするか、だな。ここにはもういれないだろうが……」

※50以上で追加イベント

※追加イベントなし

その時、ネモが入ってきた。

「閣下が貴公らに話があるという。ついてこい」

ネモに案内され、応接間に通された。以前よりは質素だが、壁の絵はそのままだ。

「さっきは取り乱してしまい、申し訳ありませんでした」

ジュリアは深く一礼し、続けた。

「僕は今、悩んでいます。ここをどうするか、についてです。ネモとも話し合いましたが、結論は出ませんでした」

「ああ。私はテルモンに移るべきという考えだ。まだ地下に潜った方が安全と思うからだ。だが……閣下は違うらしい」

「ええ。僕は、さっきも言ったように一度モリブスで散り散りになった方がいいと思っています。
『木を隠すなら森』、との格言もあります。そこで機を待つのがいいのでは、と」

「……ただ、仮にそうした場合二つ問題があります。あなたの身の安全と、リネールとモネーラをどうするか、です」

私は訊いた。ジュリアの戦闘能力がどれ程かは、正直計れない。リネールとモネーラが、再び敵となる可能性もある。そこは大きな問題のように見えた。

「そうです。ですから、あなたがたの意見を聞きたいのです。……僕たちが、どうすべきかを」

1 テルモンに移住すべきだ
2 モリブスに潜むべきだ。ジュリアは任せる。リネールとモネーラもだ。
3 モリブスに潜むべきだ。ジュリアは任せるが、リネールとモネーラは解放してやれ。
4 モリブスに潜むべきだ。ジュリア含め、好きにさせてやれ。
5 モリブスに潜むべきだ。リネールとモネーラは監視下に置くべきだが、ジュリアは好きなようにさせてやれ。

安価下5多数決、考察必要


再開は多分夜です。

アングヴィラって選択肢は無いのか…ぶっちゃけジュリアはミドルの親戚の家に行ってもいいような気がした
ネモは指名手配されてるし無理そうだが
リネールとモネーラは村に戻っちゃいそうだし監視してた方がいいと思う

それ踏まえると自分は5かなぁ

>>892
アングヴィラ行きはネモが行けない以上はない、というのがシデの判断ですね。

再開します。

「私は、モリブスに行くべきだと思います。あなたの言うように、人混みの中の方がまだ安全です。テルモンには『死の行商人』がいる。危険はむしろ増します。
ただ、リネールとモネーラに監視はつけるべきでしょう。故郷に売られたとはいえ、血は理屈を越えます。落ち着くまでは、誰かに面倒をみさせた方がいいかと」

ジュリアが頷いた。

「そうですね。クシャナにやっとモネーラが話をできるようになったところです。彼女に任せます」

「ええ。それと……あなたも少し自由になってみては?もちろん、帝国の後継者という血は消えません。ですが、一度あなたが生きたいようにするべきだと思うのですが……そうだな、ミドル」

「うん。一度自由になってもいいと思うよ。帝国の復興は、それからでもできると思うし」

ジュリアは考え込んだ。

※25以上で追加イベント

※追加イベントあり

「……そうだね。一度、離れて見聞を拡げてもいいかもしれない。許してくれるかな、ネモ」

ネモは一度視線を下に落とし、すぐに天井を見上げると言った。

「……巣立たれるのですね。決心の深さ、心から尊重いたします。ただ、厳しいときは連絡なされるよう。我々の心は、常に閣下と共にあります故」

ジュリアは柔らかい微笑みをネモに向けた。

「ありがとう、ネモ」

※30以上で追加イベント

※追加イベントなし

「ジュリアはどうするの?一人で出るのはさすがに危なくないかい?」

ミドルの言葉にジュリアは黙ったあと、意を決したように言った。

「いや、それで構わないよ。しばらく、自分だけで何ができるのか試したい」

ミドルはなお不安そうだ。ライラはミドルの横顔を見ている。

90-ミドル魅力(10)×5=40以上で成功

15…失敗

「……分かった。また旅路のどこかで会おう。きっとすぐ会えるよ」

「うん。その時はまたゆっくりと話そう。それじゃ、また」

ミドルとジュリアは固く握手を交わした。……ライラは、それを複雑そうな表情で見ている。

##########

「あれで良かったの?」

モリブスに向かう帰り道。ライラがミドルに向かって言った。

「いいんだ。ジュリアが決めた道なら、僕にそれをとどめる資格はない。今生の別れでもないし、ね」

「……本当、大人ぶっちゃって」

ライラは呆れたように呟いた。

「とにかく、情報を集めねばな。……上手く行くといいが」

私は朧月を見上げた。

※80以上で追加イベント

※追加イベントなし

襲撃判定です。
15以下で襲撃発生

※襲撃発生なし、情報収集にボーナスあり

翌朝。私たちは少し遅く目覚めた。少し移動の疲れが残っていたのかもしれない。

「んー、ちょっときついねえ。でも話を聞きに行かなくちゃね」

ダナの言う通りだ。どこに行こう。

1 領事府
2 教団支部
3 ギルドハウス
4 ジャック宅
5 サーリャ宅

安価下3多数決、考察不要

「とりあえず領事府に行こう。何か新しい情報が入ってるかもしれない」

私たちは領事府に向かった。

##########

領事府に着いた。すると……

01~30 入り口で揉み合いが起きている。
31~40 テジー様はご不在です。待たれますか?
41~70 テジー様ならいらっしゃいますが?
71~95 ジェイクとリリアがいた。
96~98 ???
99   ?????

入り口には、どこか薄幸そうな女が佇んでいた。……??

90-賢さ(17)×5=5以上で成功

42…成功

よく見ると、髪の色が違うだけで造りは同じだ。茶髪を赤毛に変えれば……

「フローラ??」

女は驚いたように私の方を見た。

「誰です、その名で呼ぶのは。……人違いでは」

口調も違う。ただ、声色は同じだ。

「いや、私はあなたによく似た……瓜二つの女性を知っている。フローラじゃないのなら、あなたは何者ですか」

女は一息ついて、私の目を見つめた。

「私は、デアドラ。フローラの双子の姉です。どこでその名を」

少し風呂休憩です。

「フローラはこの街にいます。たまたまギルドハウスにいたのが縁でした。……何を考えているのか、よく分からない女でしたが。
デアドラ、と仰いましたね。あなたの名だけは、コーウィンから聞きました。お初にお目にかかります」

デアドラは「まあ!」と声を上げたあと、にこやかに笑った。

「あなたがシデさんね。……とすると、そちらのお嬢さんはダナさん?ああ、ダリオさんに似てるわ。懐かしい」

「私たちのことは、御存知でしたか」

「ええ。コーウィン兄様に聞いてましたから。ここでお会いできるとは僥幸でした。領事府に行かずとも、十分ですね」

デアドラはニコニコと笑っている。同じ笑顔でも、フローラとは大分違うものだ。

「しかしなぜ領事府に?」

「知っての通り、コーウィン兄様はブランド封印で当面動けません。しかし、エリックが不穏な動きをしているというので私を地上に寄越したのです。
情報収集なら、冒険者が集まるここだろうと。しかし、貴方がたに会えたならもはやその必要もなさそうですね。
……逆にこちらがお聞きしたいことがあります。少し場所を変えてもいいですか?」

##########

私は、旅館の自室にデアドラを案内した。ここなら、誰かに聞かれる危険は薄い。

「狭いところですが」

「いいですよ、お気になさらず。この街が厄介な街なのは、知ってますから。
……まず聞きます。貴方が会ったのは、本当にフローラですか?」

90-賢さ(17)×5=5以上で成功

53…成功

「ええ、間違いなく、そう言ってました。教団で、ブレイズの妻とも名乗っていました。嘘をつく理由は、ないと思いましたが」

「なるほど、本物ですね……ほぼ間違いなく。しかし、にわかには信じがたい気がします」

「どういうことですか?」

デアドラは長い溜め息をついた。

「フローラは、滅多に地上に出ないのです。大体は『穴』で、自分を見つけてくれるような魔物を探す。
そして見つけられたならその魔物を殺し――知性がある場合は犯す。そういう変態性欲者です。まあ、人間にも手は出しますが。
だから、地上に出たということは、彼女には別の目的がある、というのを意味します」

「目的?何ですそれは??」

80以上で成功

戦闘記録

1 ○ アキヒロ(軍人) v.s.  田中顕昌(男子11番) ×
(5/31 2:29a.m. 田中顕昌 退場)

2 ○ 榊原賢吾(男子7番)
  湯浅季莉(女子20番) v.s.  木戸健太(男子6番) ×
 城ヶ崎麗(男子10番)
 朝比奈紗羅(女子1番)
 鳴神もみじ(女子12番)
(木戸健太・城ヶ崎麗・朝比奈紗羅・鳴神もみじ 撤退)

3 ○ 室町古都美(女子18番) v.s.  横山圭(男子18番) ×
(5/31 3:45a.m. 横山圭 退場)

4 ○ 財前永佳(女子6番) v.s.  相葉優人(男子1番) ×
 宍貝雄大(男子8番)
 荻野千世(女子3番)
 小石川葉瑠(女子5番)
(5/31 4:21a.m. 宍貝雄大 退場)
(相葉優人・荻野千世・小石川葉瑠 撤退)

5 ○ 池ノ坊奨(男子4番)
  真壁瑠衣斗(男子16番)
  上野原咲良(女子2番)
  高須撫子(女子10番) v.s.  内藤恒祐(男子12番) ×
 林崎洋海(男子20番)
 如月梨杏(女子4番)
 星崎かれん(女子16番)
(5/31 5:27a.m. 如月梨杏 退場)
(5/31 5:28a.m. 内藤恒祐 退場)
(5/31 5:28a.m. 林崎洋海 退場)
(5/31 5:28a.m. 星崎かれん 退場)

「もうどこ触ってるの!エッチ!」


「だって王様の命令は絶対なんだよ!だから触ったんだ!」


只今、男3対女3のコンパ中。しかも王様ゲームの真っ最中。そしてお酒も飲んでテンションアップ。


輝が番号の書かれた割り箸を手に握りこう叫ぶ。

「王様だぁーれだ?」


そして番号の書かれた割り箸をみんなが一斉に引く。


「やったぁ!私が王様だ!じゃあ……2番と3番が30秒のディープキス!」


「あっ俺が2番!3番誰?」


誰が3番なのかドキドキの瞬間。


美紀が勢いよく手を挙げる。


「私よ!」


「良かった美紀で!輝だったら泣いてたよ…」


輝は苦笑いを浮かべ手に持った箸で哲哉をさした。

「バカ俺もだよ!それではコ~ルスタート!」


ハイハイハイハイ!



輝は手拍子をしながらコールを始めた。


「はい!ディープキス!ディープキス!ディープキス!」

「美紀、目を閉じて」

そう言って美紀の肩に手を置き、哲哉はガッツリいった。

「はい!カウントダウン30、29、28………2、1至福の時間終了!良かった?どうだった?」


哲哉は満面の笑みを浮かべた。

「最高!!ご馳走様でした!!」


「激し過ぎるわよ…」


急いで輝は割り箸をかき集めた。


「じゃぁ次いこうか!王様だぁ~れだ?」


みんな一斉に箸を引く。


「やったぁ!俺だ!!」


輝が王様と書かれた箸を引いた。

「えっ輝が王様!なんか怖い…」


意気揚々と言った。

「全然怖くないし!!じゃあ王様が4番のブラジャーを外す!男だったら番号チェンジ」


「4番私だ…ってか男の子だったら番号チェンジって何よ?」


笑みを浮かべ耳に手を当てて晴子に聞き返す。

「あれ?よく聞こえない?はい!みなさん一緒に!王様の命令は……」



「絶っ対!!」


手の関節をポキポキと鳴らせながら輝が晴子に近寄る。


「はぁい晴子ちゃーん。背中を向けて。俺ブラ外しのプロだから!」


晴子は背中を輝に向けた。


「そんなプロないよ……ってかブラなんてどうやって外すの?」


輝は口に人差し指を当て「企業秘密!」と言って晴子のブラのホックを右手で簡単に外し服の中に手を入れる。


「手が冷たい!それに、くしゅぐったい!」

晴子は笑いながら暴れた。


「ちょっと我慢我慢!」


「わざと胸触ってない?」


「おっいい胸してるね!もんじゃおっかな?」


「もぉ…」


そうして上手い具合にブラを引き抜いた。

引き抜いたブラを振り回した。


「晴子のブラは赤でしたぁ!しかも生温かい…」


「止めてよもう!恥ずかしいから」


「ブラ一枚GET!」



この王様ゲームが私達を破滅への道に導くとは誰も想像しなかった。


全員で王様ゲームをしてもらいます。


1・クラス全員強制参加です。


2・王様から届いたメールの命令に24時間以内に絶対に従って下さい。


3・命令に従わなかった場合は罰があります。


4・王様ゲームを途中でやめることは絶対にできません。

以上


辛く悲しい選択をしなければならないとき、あなたならどうします?


ゲームを通して自己中心的な主人公が変わりゆく姿。


あなたには理解出来ない行動、発言。100人居れば100の行動、発言、思考がある。


ある行動は可笑しいと感じる。

それは当たり前。


でも絶対に無いとは言いきれない。

ある行動にイラッとするときがある。

それも当たり前。


全て人それぞれなのだから。


【王様ゲーム開始】

1・安達信吾  石井里美
 (アダチシンゴ)  (イシイサトミ)
  
2・阿部利幸  井本祐子
 (アベトシユキ)  (イモトユウコ)     
3・井上浩文  岩村莉愛
 (イノウエヒロフミ)  (イワムラリア)

4・上田陽介  岩本真希
 (ウエダヨウスケ)  (イワモトマキ)

5・牛島元基  上田佳奈
 (ウシジマモトキ)  (ウエダカナ)

6・大野明   川野千亜
 (オオノアキラ)   (カワノチアキ)

7・金沢伸明  木下明美
 (カナザワノブアキ) (キノシタアケミ)

8・河上勇佑  城川真美
 (カミジユウスケ)  (シロカワマミ)

9・田崎大輔  中尾美奈子
 (タサキダイスケ)  (ナカオミナコ)

10・豊田秀樹 中島美咲
 (トヨタヒデキ)  (ナカシマミサキ)

11・橋本直也 平野奈美
 (ハシモトナオヤ)  (ヒラノナミ)

12・藤岡俊之 本多智恵美
 (フジオカトシユキ) (ホンダチエミ)

13・松嶋義文 松本雅美
 (マツシマヨシフミ)  (マツモトマサミ)

14・水内祐輔 丸岡香織
 (ミズウチユウスケ) (マルオカカオリ)

15・八尋翔太 宮崎絵美
 (ヤヒロショウタ)  (ミヤザキエミ)

16・山下敬太 山口寛子
 (ヤマシタケイタ)  (ヤマグチヒロコ)


以上32名

【時刻00:00】


プルルプルル


【受信メール:一件】


夜に携帯が鳴り響く。


「んだよ……気持ち良く寝ているときに。誰がメールしてきたんだ?」


俺の名前は金沢伸明。性格は自己中心的で明るめ。以上。


布団の中で一回転し、枕元に置いていた携帯に手を伸ばした。

新着メールを知らせるライトが青く輝いている。


届いたメールに目を通した。

受信00:00
送信者:王様

-本文-
これはあなたのクラス全員でしてもらう王様ゲームです。王様の命令は絶対なので24時間以内に従って下さい。

※途中棄権は認められません。




命令1
男子出席番号3井上浩文

女子出席番号9中尾美奈子

【2人がキスをする】

-END-

半分寝ている目を擦りながらメールを読んだ。

「なんだよこれ?イタズラメール?意味わかんねぇーし…寝よっと」


マナーモードにして、床に脱ぎ捨てている服の上に携帯を投げた。


この日はメールを全く気にせず、もう一度寝ることに。


-次の日-



俺はいつも見慣れた教室のドアを開けた。



「おはよう!」


みんなが席を立っていて、教室中がやけに騒がしい。

輪を作りその中で何かやっていたから、気になり覗いてみた。



「何やってんの?みんな立ち上がって興奮してるみたいだけど?」


すると横に居る直也が教えてくれる。


「なんだよ!伸明には王様ゲームのメールは届いてないのか?」


「あぁ~なんか夜にイタズラメールが届いてたなぁ。人が気持ちよく寝ているときに」


「そのメールがクラス全員に届いてるんだよ!みんながメールを面白がってさぁ。只今王様からの命令を実行中!」


「面白がって?悪乗り?」

半分寝ている目を擦りながらメールを読んだ。

「なんだよこれ?イタズラメール?意味わかんねぇーし…寝よっと」


マナーモードにして、床に脱ぎ捨てている服の上に携帯を投げた。


この日はメールを全く気にせず、もう一度寝ることに。


-次の日-



俺はいつも見慣れた教室のドアを開けた。



「おはよう!」


みんなが席を立っていて、教室中がやけに騒がしい。

輪を作りその中で何かやっていたから、気になり覗いてみた。



「何やってんの?みんな立ち上がって興奮してるみたいだけど?」


すると横に居る直也が教えてくれる。


「なんだよ!伸明には王様ゲームのメールは届いてないのか?」


「あぁ~なんか夜にイタズラメールが届いてたなぁ。人が気持ちよく寝ているときに」


「そのメールがクラス全員に届いてるんだよ!みんながメールを面白がってさぁ。只今王様からの命令を実行中!」


「面白がって?悪乗り?」


福岡に住み続けて7年目になる。今となっては地元より馴染んでる。

ここでは本当に多くの想い出を作った。


都会で洋服とか買い物をしやすい。

遊ぶところも多い。

そして大切な友達との出会い――人生で愛してると言える彼女と出会った場所。

ねぇ、愛してると好きの違いは何?


そして、今まで心の底から“ありがとう”って何回言ったことがある。


そして心の底から“ありがとう”って何回言われた事がある。


僕の心は、いつからか変わり始めていった時期がある。

愛した人を1番憎んだことありますか。


優しさと絶望を同時に味わったとき人は変わる。


愛から憎しみ。

そして復讐。


そして得たものは――


――友達できるかな。

春を迎えた頃、僕は高校を無事に卒業して大学生になった。


地元を離れ福岡で独り暮らしをすることになる。

知り合いがいない見知らぬ土地。

右も左も分からない。

友達が出来るかと少し不安があった。

けど問題なかった。


沢山の友達が出来たよ。


そして、1番の親友であり一生の友達と言える洋介との出会い――人生で一番愛した彼女との出会いがあった。


手提げ鞄を持った洋介が朝、僕の家を訪ねてくる。


「秋、今日授業どーすんだ」


「出席日数があるから出るけど――寝る。昨日遊び過ぎて寝てないんだって」


僕と洋介は性格は真反対。

簡単に説明すると僕は適当で洋介は几帳面。


性格が真反対の二人がどうして仲良くなったんだろうと今でも思う。


学校に着いて教室に入るなり、僕は机にうつ伏せになって寝た。


「もぉーいつも寝てばっかりじゃんか。遊び過ぎなじゃない?」


里沙が寝惚けている僕の横に座って背中を叩いてきた。


「授業は90分もあるんだよ、長すぎ――寝るのが1番。終わったら起こしてね」


洋介と里沙は同時に言った。


「勝手にしなさい」


マイペースな昭。

お転婆で1度話し出したら止まらない爆裂トーク加奈。

綺麗で清楚、落ち着いてる博子、そして、洋介と里沙を含む6人組でよく授業を受けていた。


グループから恋愛感情が生まれるのは、ごく普通で自然なことだった。


やっぱり僕たちのグループからもカップルが誕生する。


付き合い始めたのは洋介と里沙だった。


その頃、僕は里沙の事をいつも一緒にいる仲良しの友達としか考えていなくて、好きという恋愛感情は無かった。


どちらかと言うと博子の方がお気に入り。

理由は簡単――綺麗だったから。

僕は洋介に聞いた。


「里沙の事好きになったん?」


「なんか付き合っちゃった。大学生になっても彼女がいないなんて寂しいだろ。独り暮らしだから尚更だよ」


「そんなもんなんだ。まぁ仲良くやれよ」



別に何とも思わなかった。
僕自身も寂しいながら本気で好きと言える人と今まで付き合ったことは無かった。


洋介と同じ。彼女が欲しいから付き合うぐらい。

女の子はいっぱいいるんだ。


僕は福岡を出た。今は大分県。

大分県は、温泉で有名な地だ。

大分市内は硫黄の匂いが漂っていて、歴史を感じる町並みが好き。

それが、とても心地好い。


大学時代は、夜中であっても、試験中であっても車を飛ばして露天風呂を目当てによく大分に訪れていた。


友達と何回行ったんだろう。覚えていない。それくらい行った。


大人数で混浴に入ったりもした。混浴だから男女一緒にね。

もちろん女の子はバスタオルを巻いてた――残念。


彼女とは何回行ったのだろう――


今ちょっとだけ秋の香がした。紅葉の季節だ。夜は肌寒くなる。

女子17番・日生吹雪(ひなせ・ふぶき)

 

部活は無所属。ギャルグループリーダー。
不良っぽいところがあるためクラスメイトから怖がられている。
武藤萌(女子19番)イジメの中心人物。

 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

カマ
kill:

なし
killed:

斎藍(女子2番)
死亡話数:

8話
凶器:

ベレッタM84
 

I=10エリアで矢矧彩乃(女子20番)と共に萌に暴行。中野尋代(女子13番)に止められたことに逆上し、襲い掛かるが、藍が現れ、顔面を撃たれ死亡。

4月8日、今日は青葉学園の入学式。

青葉学園は、4年前に設立された私立の全寮制の高等学校だ。



私(諏訪梨沙)は、仲良しの友達と一緒に地元の公立高校に進学するつもりだったのに……

「梨沙は青葉学園を受験しなさい。

全寮制でいい高校らしいからね。」

中学3年生の春、いきなり父が青葉学園のパンフレットを見せながら、話しかけてきた。

青葉学園?



青葉学園は、『必ず成績を上げて、第一志望に合格させます。』と宣伝している話題の高校だけど、志望高としては考えたこともなかった。

「お父さんたら、梨沙ちゃんがびっくりしているでしょ。

梨沙ちゃん、パンフレットを見て、ゆっくり考えてね。」

母は、ゆっくり考えて。と言いながらも、まるで私が青葉学園を受験するのは決定事項のように振舞っている。

事あるごとに、青葉学園の良さを説明する両親。

私に青葉学園を受験して欲しいのは、青葉学園は全寮制だから、私をこの家から追い出せるから?

中学校の三者懇談では、私が口を開く前に母が、梨沙は青葉学園を受験します。と先生に伝えた。

そんな事を思い出していると……

「今から入学式を始めます。

学生の皆さんは至急体育館に集まって下さい」

校内放送が流れてきた。

遅れたら、ペナルティになっちゃう。

「彩香。急いで!」

天真爛漫なルームメイトの山田彩香に声をかけ、2人で体育館に向かった。

一昨日、両親と一緒に寮への引越しをする為に青葉学園にやってきた。



青葉学園の規則によると、夏休みまでの帰省は禁止らしい。

それを知っても、両親は一切表情を変えなかった。

入学式の2日前、青葉学園の寮への引っ越しの為、父の車で青葉学園に向かう。


青葉学園の門は閉じられていて、門の横には認証機が設置されていた。

父が合格通知と一緒に送られてきた認証カードを認証機に入れると、ギーッという音と共に門が開く。

父の車が門を通ると、また門は自動で閉じていった。

認証カードがないと、校内に入れないなんて……

安全の為だとはわかってはいるけど、なんだか監視されているみたい。

この認証カードの本当の怖さを知ったのは、入学してから。

まさか、安全の為ではなく、生徒が逃げ出させない為だとは、この時は想像もしなかった。

青葉学園はその名の通り、敷地内に緑があふれている。

建物は、校長先生の趣味なのか中世ヨーロッパの城のような雰囲気が漂っている。


案内状に指定されていた寮の前の駐車場に車を止め、寮の入り口にある受付で名前を伝えると、部屋の鍵を渡された。

寮は2人部屋。4畳半の部屋に2つのベッドと机が備え付けられている。


少ない荷物を置いて寮への引っ越しが終わると、父と母が少し寂しそうな顔をしていた。

私がいなくても寂しくないくせに。

心の中で毒づいてしまう。

もし、両親に愛されていたら、私を全寮制の高校に入学させる事はないだろう。

成績が良くて運動神経バツグンのお兄ちゃん、アイドル並みに美人なお姉ちゃん。

私は…運動神経は普通、成績も中の中。
特に何も取り柄もなくて……

両親に愛されている兄や姉を見ると、いつも惨めな気持ちになった。

明日は、青葉学園についての説明会が朝から夕方まである。

その為、今日寮に引っ越して来た生徒が多く、寮の前には沢山の車が止まり、両親が荷物を運んでいる姿がみえる。

不思議なのは、私が見た限り、両親と仲良さそうにしている子は少ない。


両親と不仲な子が、両親と離れたくて入学したのだろうか。

あまり仲良さそうな姿を見ると、うちと比べてしまいつらくなるので、少しホッとする。

寮の部屋に戻って、ベッドに座って休憩をしていると、ノックもなしにドアが開いた。

「きゃー!いきなり開けてごめんなさい。

まさか、人がいるとは思わなくて。

えっと、私、山田彩香です。

よろしくお願いしまーす。」

驚いていると、身長が150センチくらいで、ポニーテールの可愛らしい女の子が話しかけてきた。

今日のランチは、サバの塩焼き定食。

サバは好きだけど、ペナルティの事が気になっているせいか、食が進まない。

それでも、少しずつ口に運んだ。



ブブブッ!ブブブッ!

食事中に、突然、大音量のブザーが鳴り響いた。

『山下誠治、箸の持ち方が違います。

マイナス1ポイント。マイナス5ポイントになったらペナルティが発生します。

今回は体験期間という事で見逃しますが、次からは気をつけるように。』

「ええっ!
箸の持ち方が違うとペナルティになるの?」

1年生が騒ぎ出す。

「静かにしないと、大声を出してランチの妨害をしたという理由で、ペナルティになりますよ。」

3年生の1人が1年生の方を振り向いて注意をしている。

やばい。と思ったのか、1年生は急に静かになった。

「ペナルティって、そんなに怖いの?」

彩香がボソッ。と呟いている。

「まだ、食べたかったのに。

毎回、40分で食べ終わらなくちゃいけないなんて無理。

私、小学生の時から、給食はいつも一番最後だったんだから。」

彩香が私のそばで、ブツブツ言っている。

父親に溺愛されて育った彩香は、罰の恐怖を感じた事がないのだろう。

私は、外に追い出され鍵を閉められたり、夕食を食べさせてもらえなかったりという罰を、両親からほぼ毎日受けていたから、ペナルティと聞くと、その時のつらさが蘇る。

「彩香、体育館まで走るよ。」

彩香の手を繋いで、みんなに遅れないように体育館に向かった。

その先輩が私達の目の前にスマホを差し出した。

壁紙も、アバターの衣装も、お洒落でカッコいい。

アバターの胸には金色の校章がついてる。

「あれっ、その校章?」

彩香が先輩のアバターを指差した。

「気がついたか。

これは、学年TOP10人にのみ与えられる金章さ。

じゃ、まあ、頑張れよ。

俺は、3年A組の加藤学だ。

何かあったら、相談にこいよ。」

そう言って、3年生はトイレに入っていった。

自分のアバターを確認すると、白い校章だった。

トイレ休憩の後は、20人ずつ、6グループに分かれてのオリエンテーション。

各教室、保健室、音楽室などをまわった。

他の学校と違うのは、ペナルティルームという教室がある事。

保健の先生がやってきて、座り込んでしまった女の子を連れて行った。

本当にこれが入学式前のオリエンテーションなんだろうか。

明日からの事を考えると、ため息が出る。

両親に牢獄に放り込まれた気分。

卒業までの3年、ペナルティを受けないようにしっかり勉強をするしかない。

「諏訪梨沙さん。何をぼーっとしてるの!

きちんと説明を聞かないと、ペナルティになりますよ。

ちなみに、今週は2年生にペナルティの内容を決めてもらいます。

来週から、1年生が決めれますよ。

楽しみにして下さい。」

「はぁ?

罰ゲームを決めるのを楽しめって変だろ!」

「森村健一、それ以上言うと、マイナス1ポイントにしますよ。」

先生に注意されて、森村君は黙ってしまった。

1年Bクラスの教室に入った。

1番目立つのは森村健一君。

クラスに入るなり、活発そうな男子と女子が森村君の周りに集まっている。

クラスは、森村君を中心とした大人数のグループと、女子同士、男子同士の小さいグループがいくつか。

そして、私と彩香のように2人だけでいる子達が3グループにわかれている。

まだ、入学式が終わったばかりなのに、いつの間にかグループが出来ているのに驚いた。

廊下に待機していたのかチャイムがなると同時に、ガラッとドアが開いて、20代の男性の教師が入ってきた。

《伊藤大輝》

先生は黒板に自分の名前を書くと、自己紹介を始めた。

青葉学園は、最初の印象が悪かったけど、
伊藤先生のおかげでイメージが急上昇。

この先生が担任なら、誰かが度を超えたペナルティの内容を書いても、きびしく注意してくれるはず。

「私の自己紹介はここまで。

次は君達の自己紹介だよ。

こちらの席から順番によろしく」

廊下側の1番前に座っている子を指名した。

席は自由って書いてあったから、窓側の1番後ろの席に座って良かった。

「坂慎吾です。地元の朝日中学出身です。

得意科目は数学です。

よろしくお願いします。」

坂慎吾君は真面目なイメージ。

自己紹介がどんどん進んでいく。

印象に残ったのは、森村健一グループの真鍋晃(まなべあきら)、佐藤里奈(さとうりな)、富山明宏(とみやまあきひろ)、池田愛。

進学についての話が終わり、休憩時間になった。

「梨沙ちゃんだよね。

俺の事を覚えてる?」

男子が私に近づいてくる。

この声は、私の自己紹介の時に冷やかしてきた子の声。

中肉中背て、メガネをかけた優しそうな男子。

あっ…

「隼人君。

山口隼人(やまぐちはやと)君だよね?」

小学生4年生の時転校していった、近所の男の子。

両親に怒られていると、よくなぐさめてくれたっけ。

隼人君が転校した時のさみしさを思い出した。


「やっぱり、梨沙ちゃん。

懐かしいな。

まさか、高校が一緒になるとは。

よろしくね。」

隼人君が手を出してきた。

ええっ、みんなの目があるのに…

手を出せないでいると、隼人君はさっと私の手を取り握手している。

「梨沙、いいな!

優しそうな人じゃん。

私は梨沙の親友の山田彩香です。

よろしくね。」

彩香が隼人と話し出した。

夢の中…

母と父に怒られている。

「本当にこの子は誰に似たのかしら。

お兄ちゃんは、いつも100点だったのに。

勉強は出来ない、器量も良くない。

はぁ…。」

母のため息に、胸が痛くなってくる。

「梨沙、どうしたの?

苦しそうだよ。

悪い夢でも見た?」

身体を揺さぶられて、パッと目を覚ますと、彩香が心配そうな顔をしている。

「ありがとう。

イヤな夢を見ちゃった。

もう大丈夫!

さあ、準備しなくちゃね。」

彩香は何か話したそうだったけど、夢の話をすると、ますます胸が苦しくなりそうで、さっと起きて準備を始めた。

《リトル梨沙》の言葉に一抹の不安を感じながらも、Bクラスの人達を信じようという思いが強かった。

ペナルティの内容を決める人を選ぶルーレットが行われる木曜日。

朝から激しい雨が降っている。

昨日までは自分のポイントを言っていた男子達も、今日はポイントの話を一切していない。

なんとなく嫌な雰囲気に包まれている。

最終のポイントは、金曜日の6限目のテストが終わった時点でわかる。

「覚えてると思うけど、ルーレットで当たったやつは、楽しいペナルティにしろよ」

「もちろんさ。

自分がペナルティになったら困るしな」

「わかってるって」

森村君の言葉に、みんなが頷いている。

目が笑っていない人がいるような気がするのは、気のせいだよね。

「大丈夫?」

私の目が真っ赤なのを心配してくれたのか、トイレから出ると、優しそうな女の先輩に声をかけられた。

「大丈夫です。

ちょっと、クラス対抗ゲームで最下位になって落ち込んでいただけですから」

普段なら、初めての人にここまで事情を説明する事はないのに、先輩の優しそうな顔を見ると、つい話してしまった。

「そっか。

最下位になると、マイナスポイントになるからつらいわよね。

気にしちゃダメよ。

私達が1年生の時にも、あなたのようにトイレで泣いている子が何人もいたわ。

そして……」

先輩は何かを思い出したように、口ごもった。

「先輩、何かあったんですか?」

「あっ、うん……また、いつか話す時がくるかも……

私は高田峰子。

困った事があったら、2Cの教室にいらっしゃい。

じゃ、またね」

耳栓をつけずにペナルティルームに入った女子は、2回目にペナルティになった、前田さりちゃん。池田愛ちゃん。彩香。

耳栓をつけずにペナルティルームに入った女子は、2回目にペナルティになった、前田さりちゃん。池田愛ちゃん。彩香。

 

2012年5月30日――


「んあーやっぱ座りっぱなしは疲れるー!!
 人間2本の足で大地を踏むのが1番だなっ!!」

1 ○ 日比野迅(男子15番)
  水田早稀(女子17番) v.s.  春川英隆(男子14番) ×
 望月卓也(男子17番)
 財前永佳(女子6番)
 広瀬邑子(女子15番)
(春川英隆・望月卓也・財前永佳・広瀬邑子 撤退)

2 ○ 榊原賢吾(男子7番)
  松栄錬(男子9番)
  鷹城雪美(女子9番)
  湯浅季莉(女子20番) v.s.  雨宮悠希(男子3番) ×
 川原龍輝(男子5番)
 佐伯華那(女子7番)
 山本真子(女子19番)
(5/31 7:52a.m. 雨宮悠希 退場)
(5/31 7:54a.m. 川原龍輝 退場)
(5/31 7:56a.m. 佐伯華那 退場)
(5/31 8:01a.m. 山本真子 退場)


1 ○ 原裕一郎(男子13番)
  室町古都美(女子9番) v.s.  相葉優人(男子1番) ×
 小石川葉瑠(女子5番)
(5/31 9:07p.m. 相葉優人 退場)
(5/31 9:08p.m. 小石川葉瑠 退場)

2 ○ 榊原賢吾(男子7番)
  松栄錬(男子9番)
  鷹城雪美(女子9番)
  湯浅季莉(女子20番) v.s.  春川英隆(男子14番) ×
 望月卓也(男子17番)
 財前永佳(女子6番)
 広瀬邑子(女子15番)
(5/31 11:04p.m. 広瀬邑子 退場)
(5/31 11:11p.m. 春川英隆 退場)
第10班リーダー変更:春川英隆→財前永佳
(望月卓也・財前永佳 撤退)


1班 男子一番・相葉優人 男子八番・宍貝雄大 女子三番・荻野千世 女子五番・小石川葉瑠
2班 男子二番・芥川雅哉 男子十五番・日比野迅 女子十一番・奈良橋智子 女子十七番・水田早稀
3班 男子三番・雨宮悠希 男子五番・川原龍輝 女子七番・佐伯華那 女子十九番・山本真子
4班 男子四番・池ノ坊奨 男子十六番・真壁瑠衣斗 女子二番・上野原咲良 女子十番・高須撫子
5班 男子六番・木戸健太 男子十番・城ヶ崎麗 女子一番・朝比奈紗羅 女子十二番・鳴神もみじ
6班 男子七番・榊原賢吾 男子九番・松栄錬 女子九番・鷹城雪美 女子二十番・湯浅季莉
7班 男子十一番・田中顕昌 男子十九番・芳野利央 女子八番・阪本遼子 女子十三番・蓮井未久
8班 男子十二番・内藤恒祐 男子二十番・林崎洋海 女子四番・如月梨杏 女子十六番・星崎かれん
9班 男子十三番・原裕一郎 男子十八番・横山圭 女子十四番・平野南海 女子十八番・室町古都美
10班 男子十四番・春川英隆 男子十七番・望月卓也 女子六番・財前永佳 女子十五番・広瀬邑子
1班リーダー変更 : 荻野千世→相葉優人
10班リーダー変更 : 春川英隆→財前永佳
5班リーダー変更 : 城ヶ崎麗→鳴神もみじ
4班リーダー変更 : 真壁瑠衣斗→高須撫子

 

No.010

 

2012年5月31日(1日目)、02:30a.m.――


生まれて初めて目の当たりにする、見知った人間が殺される瞬間。

田中顕昌(男子十一番)の突然すぎる死に、教室内にはいくつもの悲鳴が重なり合って響き、黒板の前に並ぶ政府の人間たちから少しでも離れようと自分の席を放棄して教室の後ろ側にクラスメイトの大半は逃げて恐怖に顔を引き攣らせている。
木戸健太(男子六番)も自分の後ろの席に座る幼馴染の鳴神もみじ(女子十二番)の手を引きながら後方に下がり、同じように朝比奈紗羅(女子一番)を連れてきた真壁瑠衣斗(男子十六番)と共にもみじと紗羅を隠すように立ち、ライド(担当教官)たちを睨みつけた。

中には、動かないまたは動けない者たちもいた。
友人が射殺される瞬間を間

もの悲鳴が重なり合って響き、黒板の前に並ぶ政府の人間たちから少しでも離れようと自分の席を放棄して教室の後ろ側にクラスメイトの大半は逃げて恐怖に顔を引き攣らせている。
木戸健太(男子六番)も自分の後ろの席に座る幼馴染の鳴神もみじ(女子十二番)の手を引きながら後方に下がり、同じように朝比奈紗羅(女子一番)を連れてきた真壁瑠衣斗(男子十六番)と共にもみじと紗羅を隠すように立ち、ライド(担当教官)たちを睨みつけた。

中には、動かないまたは動けない者たちもいた。
友人が射殺される瞬間を間近で見てしまった平野南海(女子十四番)や雨宮悠希(男子三番)は腰を抜かしてしまい、その場にへたり込んでしまっていた。
アキヒロ(軍人)が放った銃弾のうちの1つが自らの机に着弾した鷹城雪美(女子九番)は座ったままじっと穴の開いた机を見つめており、隣の席の榊原賢吾(男子七番)の声にも無反応だった。

そして、健太たちをいつも引っ張っているリーダーの城ヶ崎麗(男子十番)。
麗の幼馴染であり、健太の彼女である上野原咲良(女子二番)を護るように抱き締めながら、ライドたちの動きをじっと見て警戒心を露わにしている。
近くの席の池ノ坊奨(男子四番)と高須撫子(女子十番)も2人の傍に寄

1995年6月7日午後。
修学旅行も何事もなく最終日を迎え、神奈川県平沢市立菊谷中学校の3年生たちは、帰りのバスに乗り込み、学校へ帰る途中だった。
もちろん、3年A組の生徒40人もだ。

番)は親友の富田宗(男子11番)に誘われ、バスを出た。
新鮮な空気と爽やか

左を向くと、バスケ部コンビの和泉直正(男子1番)と村山晋一郎(男子18番)が、右を向くと男子委員長の高橋良太(男子9番)と『ラッキーボーイ』という異名で有名な廣岡誠(男子14番)がいた。
なるほど、鬼ごっこね。

男子21番・矢口宗樹(やぐち・しゅうき)

バスケットボール部キャプテン。女嫌い。
過去に事故で両親を亡くして以来、バスケに打ち込んでいる。

 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

ペア:

金坂葵(女子5番)
支給武器:

文化包丁
kill:

なし
killed:

金坂葵(女子5番)
死亡話数:

9話
凶器:

ブローニング・ベビー
 

出発直後、家に帰ってバスケをするため、祖父母の世話をするため、とやる気になり葵に襲い掛かるが、返り討ちにあい左胸部・頭部に被弾。

設定が「バスケのため」だったんですけど、ちょっと弱いかな、と祖父母のためにも。
朝倉君の死体を発見した事により、やる気になる決心(?)がつきました・・・ということで。
それなりに設定を生かせたでしょうか・・・?むしろ金坂ちゃんの引き立て役?
 (by 山下柳様)

女子5番・金坂葵(かねさか・あおい)

部活は無所属。
小さい頃にイジメにあい、人を信用できなくなった。
クラスに親しい人はいない。

 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

ペア:

矢口宗樹(男子21番)
支給武器:

ブローニング・ベビー
kill:

矢口宗樹(男子21番)
笠原飛夕(男子5番)
藁路文雄(男子22番)
依羅ゆた(女子18番)
土谷和(男子10番)
killed:

水原翔(男子17番)
死亡話数:

77話
凶器:

ベレッタM1934
 

出発直後、宗樹に襲われる。戦闘の末、宗樹を殺害。自分の存在を示すためにやる気になる。文化包丁入手。
D=05エリアで睦月麻(女子14番)らを発見。殺害しようとしたが、曽根崎凪紗(ADGI)のマシンガンに怯み、逃げ出す。
C=08エリアで飛夕を銃殺。それを見て逆上した文雄を刺すが、とどめを刺そうとしたところで朝霧楓(女子3番)に邪魔され逃げ出す。Vz61スコーピオン入手。
E=05エリアでゆたを発見。銃で襲った後、文化包丁で刺殺。
E=04エリアで和を発見。逃げられそうになるが銃殺。矢印を追う。その先にいた翔・鳥江葉月(女子9番)を襲うが、翔に頭部を撃たれ死亡。

自分の存在を示すために犯罪を犯す、これは子供の犯罪心理らしいですね。今日の朝ニュースで知りました。12歳の子がねぇ・・・いやいや、それは置いといて。
もっと早く葉月ちゃんなり別の人なり言っていれば、もっと違う結果があったかもしれないですね。可哀想な子です。。
 (by 山下柳様)

寝落ちしてたらこれですか。通報お願いします。やり方が分からないので。

次スレ立てますが、990までは更新させてください。キリが悪すぎるので。

女子4番・今村草子(いまむら・そうこ)

部活は無所属。不良グループ副リーダー。
常に凶器を携えている。体力は人並、頭は良くない。
江原清二(男子3番)とは小学生の頃からの仲で、唯一心を開ける存在。

 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

ペア:

江原清二(男子3番)
支給武器:

ミニウージー
kill:

湯中天利(女子17番)
雪倉早苗(女子16番)
killed:

江原清二(男子3番)
死亡話数:

52話
凶器:

グロック19
 

E=05エリアで清二を殺しかけていた天利を銃殺。口げんかをしつつ、南へ向かう。
D=05エリアで水城凛(女子13番)・土方涼太(男子13番)と遭遇。凛をゲームに誘い対決。凛に重傷を負わせたが、催涙スプレーによって戦闘不能になり敗北。
E=07エリアで宇津晴明(男子2番)・結木紗奈(女子15番)・早苗に会う。早苗を刺殺。グロック19入手。
F=05エリアで都竹航(男子11番)に襲われる。油断した隙に腹を刺される。痛みから解放されるため、清二に頼んで殺してもらった。
ゲームに乗っていた。

草子ちゃん好きでした。それにしてもゲーム好きなんて設定なかったのに(汗
本当はもっと清二君と一緒にいてほしかったんですが・・・ここで退場です。
凛ちゃんの件も併せて、敗因は油断ですかね。
 (by kai様)

 

戦闘実験第七十番プログラムルール

  

戦闘実験第七十番プログラム、通称「ペアバトル」のルール

 

今回の試験クラス

→茨城県北浦市立桜崎中学校3年1組

 

会場

→茨城県沖にある大宮島。約3km×2.5km。中には村と山が2つずつある。学校は小・中・高一環になっている。

 

ペアバトルとは・・・

→政府側があらかじめ決めておいたペアで教室を出発する。

→出発後に相手を殺害または別行動をしてもかまわない。出発後のペアの組換えも自由。

→優勝者は最後に残った2人。

 

制限時間

→会場内を100に分けたエリアがすべて禁止エリアになるまで。例外は以下の通り。

最後に誰かが死亡してから24時間以内に誰も死亡しない場合はその時点で終了。
制限時間を過ぎた場合は、生き残っているすべての生徒の首輪が爆発する。優勝者はなし。

 

優勝条件

→最後の2人になるまで生き残った場合。

定時放送について→放送されるのは以下の事。
前の定時放送後に死亡した生徒の名前(死亡順)
禁止エリアの報告
担当教官からの激励(ない場合もある)
禁止エリアについて→1日目は2時間に1箇所設定。
 (学校のあるエリアは最後の生徒が出てから20分後に指定される)→2日目以降は1時間に1箇所設定。
禁止エリアに侵入した場合、警告音が鳴り、1分後に首輪は爆発する。

支給されるもの→出発時に渡されるデイパックには以下の物が入っている。

水(500mlペットボトル4本)
食料(パン2つ、ストロベリージャム付)
肉の缶詰会場内の地図
名簿ペン(黒・赤)コンパス懐中電灯
防寒具(コート・マフラー・手袋・貼るカイロ)
支給武器
支給武器について→銃器・刃物・鈍器・はずれ武器などがランダムに入れられている。誰にどの武器を渡すかは決まっていない。
優勝後→生活保障・総統のサイン色紙がもらえる。(入院する場合はその費用も)→強制的に転校させる。

ですね。まだ埋めようとしてますし。
取り急ぎ次スレ立てます。

次スレ立ったな。乙です

どうでもいいけどSSwikiまでコピーすると次スレ立てるたびにどんどん増えてくよ

>>990
ご忠告ありがとうございます。気を付けます。

次スレです。

【コンマ】崩壊した世界を旅する7【安価】
【コンマ】崩壊した世界を旅する7【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491437792/)

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