【安価】第二次ライダーバトル勃発! Vol.4【仮面ライダー龍騎】 (401)

――高見沢グループ 本社ビル

高見沢「――何も、知りません。私の知っている情報は以上です」

教授「……」

高見沢「どうぞ、お引き取りください」

高見沢「失踪した人間は鏡の中にいる? 鏡の奥にあるもう一つの世界? そこに住む生物? 戦士? ……はっ」

高見沢「見ての通り忙しいんです。こんな与太話に付き合っている暇は……ないもので」

教授「アポイントメントは一か月ほど前に取っていたはずですが」

高見沢「それが、何か」

教授「僅か8秒で……我々の〝話し合い〟は終わりですか?」

高見沢「ははは、ご苦労様です。わざわざ数えていらっしゃったとは……ふふ」

教授「私は何も面白いことは言っていませんが」



教授「……もう一度だけ」

教授「貴方は……〝神崎士郎〟を知っていますね」

教授「そして、その彼が何をしようとしているか……それも知っている」

教授「それに……高見沢逸郎会長。貴方は神崎の仕組んだ大いなる〝計画〟に加担している」

教授「計画は都内各所で頻発する失踪事件と関わりがある。私はそう睨んでいます」

教授「色々お聞きしたいことはありますが、まずは一つ……お答えいただきたい」

教授「奴が何であろうと今はいい。神崎は……神崎士郎は……一体何をしようとしているのです」

教授「貴方は知っているはずなのです。高見沢グループ関連会社で清掃社員の行方不明事件、謎の目撃情報。知らないとは言わせません」

高見沢「……」

教授「答えてください」

高見沢「……」

教授「答えなさい……っ!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1462548596

高見沢「……麻嶋」

麻嶋「はっ」ザッ

教授「!」

高見沢「教授がお帰りです。お見送りを」

麻嶋「はい。香川教授、こちらへ」

教授「まだ話は終わって――」

高見沢「答えは変わりませんよ、教授。私は何も知りません」

高見沢「では私は会議がありますので、このあたりで失礼します」

教授「会長! 待ってください会長! 会長――」

――高見沢グループ 本社ビル 会長室

高見沢「……」

「会議、ではなかったのか」

高見沢「……神崎、お前か。ああ、口実だ、口実」

「……」

高見沢「嗅ぎまわられているようだが」

「……ふん」

高見沢「しつこく聞かれた。やかましい奴だ。知ったところで手出しできるわけがないというのに……はは」

「〝あれ〟のせいでバトルに障害が生まれたこともある」

高見沢「! あの男がバトルに参加していたことがあるのか? ……覚えがないな」

「……」

高見沢「大体、何を聞かれても答えることなどできるわけがない」

高見沢「神崎サマの真意は神のみぞ知る、なんだからなあ! あははは……あははは……」



高見沢「そういえば神崎――」

高見沢「大分、見た目が変わったな。まるで別人みたいだ」

「……」

高見沢「以前から何か違和感があると思っていたがまさかお前自身が変わっていたとは……」

高見沢「――お前、本当に〝神崎士郎〟か?」



高見沢「逃げられた、か」

高見沢「まぁいい。奴にどんな真意があろうとも、俺は――」

【注意!】
・2002年に放映された仮面ライダー龍騎の最終回後の設定(2016年を想定)でライダーバトルをします

・前ライダーバトル参加者達また関係者は、ライダーバトル時の記憶が一部を除いて全くありません。そして生きてます

・総勢13名の新世代ライダーの中の1人となりとりあえず生き残りましょう

・龍騎本編に登場した人々とも交流できます

・自己解釈及びオリジナルキャラ・ライダー・モンスター達が多数登場します。そしてそれらが中心に活動します。ご了承ください

・連投は様子見て、各自の判断でどうぞ。連投多い場合>>1の判断で下にします

・訂正安価は無しの方向で。安価内容を確認してから安価を取ってください

・掟を守って楽しく殺し合い!

【これまでのあらすじ】

―episode9―
絵里は新たに記者見習いのバイトを始める。
先輩の城戸真司と共に絵里は連続失踪事件を追い、その犯人と疑われる劉の元へと向かった。

その裏でディスパイダーらが契約不履行を理由に、勝手に人間を食い漁りはじめていた。

―episode10―
失踪事件の犯人が劉だと疑う真司であったが、絵里はそれを信じられずにいた。
彼が犯人でないことを確かめるため、絵里は一人劉の働くホストクラブへと再び訪れる。

更に絵里と真司は事件について知るとされる謎の中国人の家に向かった。

―episode11―

気晴らしにウィンドウショッピングへ出かけた絵里とマナ。
だが日常はそう長く続かない。絵里の前に現れたのは以前倒し損ねたモンスター〝ゲルニュート〟
そしてそのモンスターと契約したライダー〝仮面ライダー胤牙(インガ)〟。
シェリフも現れ、三つ巴の戦いが始まる。

その最中、ドリスは突如〝不可視の敵〟からの攻撃を受け重傷を負ってしまう。

―episode12―
間一髪ヴァイド(劉)の手によって助け出された絵里は病室で目を覚ます。
その際、絵里はヴァイドの正体が劉ではないかと疑いを抱き始める。

一方、〝神崎士郎〟は自らの記憶がないことと自信に生じる異常に苦しんでいた


・前スレはこちら
vol.1 【安価】第二次ライダーバトル勃発 戦わなければ生き残れない!【仮面ライダー龍騎】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1455204288/)
vol.2 【安価】第二次ライダーバトル勃発! Vol.2【仮面ライダー龍騎】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1456334054/)
vol.3 【安価】第二次ライダーバトル勃発! Vol.3【仮面ライダー龍騎】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1457365216/)

【登場人物①】

蒼崎絵理/仮面ライダードリス(18)
ゴリラ型ミラーモンスター「クウェーグリラ」と契約したライダー。
短大生。基本的に明るい性格だが他人とは深い関わりを持ちたがらない。
他人を心配し気遣う余り、自分のことを疎かにしてしまう「中途半端な正義感」を持つ自覚があるという。
突然時間場所問わず眠気が襲う眠り病を発症しており治療中。
また他人の悪意に敏感であり、それを感じるとパニック状態に陥る。
記者見習いのバイトを始め、徐々に内側にあった正義感を発揮していくが、それが裏目に出ることも。


浦壁真字(18)
絵理と同じ大学に通う短大生。絵理の一番の親友。
優しい性格だが少々無鉄砲なところもあり、気付いけば深見に嵌まっていたなんてこともしばしば。
絵理の辛さを理解し、それを共有さらには半減させる為、彼女のライダーバトルの協力を申し出た。
前スレでもあの手この手で殺そうとしたが全く死ななかった。困った。


劉 -Ryu- /仮面ライダーヴァイド(24)
蜘蛛型ミラーモンスター「ゲロイスパイダー」と契約したライダー。
普段はホストをやっており、その巧みな話術と心配りで固定客を増やし続けている。
だがその一方で彼女達の好意が本当に自分に向けられた愛故なのか懐疑的であり、「真の愛」を求める為ライダーバトルに参加した。
絵理に対し自身の理想とする愛を見出し、密かに彼女に味方することを決意する。
絵里が自分を半ば盲目的に信用していることに悦びを感じている。その笑顔をいつか崩してやりたいそうだ。


麻嶋礼一/仮面ライダーベルデ(29)
カメレオン型ミラーモンスター『バイオグリーザ』と契約したライダー。
高見沢グループ会長秘書北関東エリアビル実働責任者兼務。高見沢逸郎を命の恩人と慕う。
高見沢の「超人と成り、人類の頂点に立つ」願いを叶える為に参戦した。
高見沢に心酔している以外は良識ある人物。
個人的に絵理を信頼しているが、その正義感がライダーバトルの障害になりつつあることも理解している為、暗躍を始める


高見沢逸郎(51)
大手企業高見沢グループの会長。
加齢と持病で自分の限界を感じ始め、麻嶋にライダーバトルへの代理参加を命じた。

【登場人物②】
城戸真司(37)
「仮面ライダー龍騎」の主人公。絵里のバイトの先輩。
戦いのない世界では、当時の記憶は勿論無く普通の記者として仕事をしている。
しかし、周囲の異変にはいち早く気が付いており、情報収集に勤しむ。


大久保大介(50)
「OREジャーナル」の社長兼編集長。
現在「OREジャーナル」はとある記事の大スクープやら真司の成長もありかなり儲かっており、実際ウハウハである。が、独り身。


島田奈々子(年齢は恐ろしくて聞けない)
「OREジャーナル」のシステム担当。ペットのイグアナ「マリリン」は健在。


桃井令子(38)
「OREジャーナル」の記者。現在は海外へ出向中。
数年前、とあるスクープを上げ「OREジャーナル」の名を世に知らしめることになったそうだが…


仮面ライダーシェリフ
バッファロー型ミラーモンスター「バッファギガ」と契約したライダー。
絵理らの前に現れ、度々邪魔をする。そんな彼にも願いがあるらしいが…


〝神崎士郎〟(?)
鏡の中に現れる謎の男。
ライダーバトルの参加者にデッキを渡すのも彼。この計画の首謀者だとされる。
が、記憶が曖昧であり、身体の維持もできない謎の症状に苦しめられている。
また、〝前回〟の記憶がある者からすると、彼は神崎士郎である確証がなく、「神崎士郎を名乗る人物」に見えるらしい


ヒデサク(41)
劉の働くホストクラブ「DeadorAlive」の店長。
角田信朗に似ている。
身寄りのない劉や子供たちの面倒を見ていた。


仮面ライダー胤牙/鉄 鋼次(24)
イモリ型モンスター「ゲルニュート」と契約したライダー。
ギャンブラーを職業とするバカ。

◆仮面ライダードリス
ゴリラ型モンスター「賢獣クウェーグリラ」と契約するライダー。
近距離戦と防御力に秀でた戦士。

【契約モンスター】
・賢獣クウェーグリラ
ゴリラ型モンスター。5000AP。
巨大な腕と装甲、戦いを好まない温厚さと高い知性を持つ。
腕を地面に叩き付け、地震を発生させ攻撃する。
かしこくてやさしい

【召喚機】
・賢獣召喚機甲クウェーグバイザー
右腕に装備されるクウェーグリラを模したガントレットタイプの召喚機。

【デッキ(所有カード)】
・ADVENT
クウェーグリラを召喚する

・STRIKE VENT:クウェーグナックル
クウェーグリラの腕を模した格闘武器。両腕に装備して用いる

・SHOOT VENT:コングランチャー
クウェーグリラの両足を模した射撃武器。両肩に装備して用いる

・ARMORED VENT:ファーテクター
防御装甲を纏い、防御力を高める

・GUARD VENT:クウェーグウォール
クウェーグリラの胸を模した重厚な盾を召喚。自立可能で防御壁としても使用可能。

・HOLD VENT:グランドクウェイク
地面を叩いて衝撃波を発生さす、相手の動きを止める

・CONTRACT
未契約モンスターを対象に契約させる

・FINAL VENT:グラビティ・ライダーパンチ
クウェーグリラが制御した身動きの取れない敵にドリスが高速落下の勢いを加えたパンチを数十発当て

【参戦ライダー②】

◆仮面ライダーベルデ
カメレオン型モンスター「バイオグリーザ」と契約するライダー。
「仮面ライダー龍騎」に出現した物と基本スペックは同じである。

◆仮面ライダーヴァイド
クモ型モンスター「ゲロイスパイダー」と契約するライダー。
攻撃力は低い代わりに、毒や搦め手が得意。弱らせながらじっくり痛めつける

【契約モンスター】
・ゲロイスパイダー
クモ型モンスター。AP3000。
糸を吐き標的を絡め取る。
背部を展開することで、スピーカー状の器官が出現。同族モンスターを指揮する。

・ゲロイスパイダー・リボーン
ゲロイスパイダーがヴァイドの「REBORN VENT」で強化復活を遂げた姿。AP5000。
人型の上半身から発射する麻痺毒針で獲物を捕らえる。

【召喚機】
・糸疣召喚機釘撃銃ゲロイスバイザー
ネイルガン型バイザー。
撃ち出される釘型弾には毒が仕込まれており、一度撃ち込まれると回復には時間がかかる

【デッキ(所有カード)】
・ADVENT
ゲロイスパイダー(ゲロイスパイダー・リボーン)を召喚する

・HOLD VENT:シュピネンコプフ
ゲロイスパイダーの頭部を模した蜘蛛糸を発射する武器。右手に装着して用いる

・STUN VENT:ブラストパラライズ
ゲロイスパイダー・リボーンの胸を模した、麻痺針を撃ち出す鎧。胸に装着される

・REBORN VENT:ゲロイシュテーウング
死亡したモンスター・ライダーを強化再生させる。1日につき1回だけ発動可能

【参戦ライダー③】

◆仮面ライダーシェリフ
バッファロー型ミラーモンスター「バッファギガ」と契約するライダー。
破壊力、防御力、敏捷力全てに秀でた戦士。手数の多さで敵を圧倒する。

【契約モンスター】
・鉄の城壁バッファギガ
バッファロー型モンスター。6000AP。
二足歩行の機械的な姿をしている。
全身が火器で構成されている他、背部、肩に設置されたブースターを展開し高速移動が可能である。更に…

【召喚機】
・機召銃バッファバイザー
リボルバー型の召喚機。

【デッキ(所有カード)】
・ADVENT
バッファギガを召喚する

・STRIKE VENT:バッファホーン
バッファギガの頭部を模した格闘武器。射撃も可能。右腕に装着して用いる

・SHOOT VENT:バッファバルカン
バッファギガの両腕を模した二丁のガトリング砲。

・ACCEL VENT
3分間超加速を行う特集カード。最高速度890km/h

【参戦ライダー④】

◆仮面ライダー胤牙
イモリ型ミラーモンスター「ゲルニュート」と契約するライダー。
一人一人の力は弱いが、優れた統率能力と人海戦術で相手を翻弄する。

【契約モンスター】
・ゲルニュート
イモリ型モンスター。AP3000。
指先の吸盤で壁面を歩行。掌から分泌される粘液で標的を絡めとり、背部に装備された手裏剣で攻撃する。
何の間違いか同型のモンスターが沢山いる。それぞれに個別の名前があるらしいが特に重要ではない。

【召喚機】
・爬召刀ゲルバイザー
暗器型バイザー。
刃の部分は戦闘時以外は手甲に収納されている。

【デッキ(所有カード)】
・ADVENT
ゲルニュートを召喚する

・SWORD VENT:ゲルダート
ゲルニュートの手裏剣と同じ物を背部に召喚する。




and more…

・テンプレ終わり

・前スレ埋めちゃってください。質問あれば前スレで、どうぞ

・中断

――高見沢グループ本社ビル 会議室

高見沢「時間だ、麻嶋」

麻嶋「……」

高見沢「時間は与えたはずだぞ。以前お前が言っていた〝策〟……そろそろ見せてくれるのだろう?」

麻嶋「……も、勿論です、会長」

高見沢「戦いが始まってもう3か月が経とうとしている」

高見沢「だというのに、だ」

高見沢「まだ、脱落者が出ていない。これはどういうことだ?」

麻嶋「……」

高見沢「神崎が言っていたことを忘れたか?」



高見沢「この戦いには明確ではないものの期限が決められているということを――」

高見沢「戦況を動かす必要がある。常に戦いの中心に居るのは俺達だ」

高見沢「やれるな」

麻嶋「……はい」

麻嶋「一度は逃がした魚……二度目は必ず――」

麻嶋「蒼崎絵理……彼女をライダーバトル、最初の脱落者に!」

高見沢「……一人で、か?」

麻嶋「いえ」


シェリフ「……ちっ」

胤牙「へへ」


麻嶋「彼らと共に」

高見沢「……そうか」

麻嶋「現時点、蒼崎絵理の仲間は一人だけ。戦闘になっても3対2……負けはしません」

麻嶋「その時は必ずや私がこの手で……ッ」

高見沢「……はは。それで、良い。それでこそ私の右腕だ」

高見沢「はは……はははは……」


―Episode 13―

――病院

ナース「蒼崎さーん」

絵理「あ、はい」

ナース「先生が呼んでいるので診察室の方にお願いします」

絵理「っ、な、なんでしょう」

ナース「ふふ、大丈夫ですよぉ。先生、蒼崎さん経過良いって言ってましたし!」

絵理「そうですか……良かった」

絵理(病院って苦手)

ナース「ああ、それと!」

絵理「ひゃい!?」

ナース「その……ベッドの下の」

絵理「あ、ああ……」

ナース「寝袋の子……できれば少しよけてもらえるかしら」

絵理「ごめんなさい……」

絵理「ねぇ、マナ。起きて」

マナ「くかー」



絵理「もう毎朝これは恥ずかしいよ!」

マナ「ごめん……でもなんだかもう寝心地良くなっちゃって」

絵理「1週間もここにいるけど学校の方は大丈夫なの?」

マナ「んーたぶん大丈夫かな」

絵理「たぶんってこの子は」

マナ「ほらほら絵理、先生に呼ばれてるんでしょ! 行った行った!」

絵理「ううー」


↓1【どこへ行く?】
1診察室
2売店
3トイレ

――診察室

医者「うん、経過も良好。再来週には退院できるでしょう」

絵理「えっ、もう退院ですか?」

医者「ええ。後は通院をしてもらわなきゃいけませんが……」

絵理(そんな簡単なものなんだ。ベッド数の問題なのかな)


医者「……なんだかこの病院、最近えらくバタバタしてると思いません?」

絵理「え……? あぁ、はい。確かに……」

医者「実はね。アメリカから新しい執刀医の先生が来るらしくてそれで――」

医者「私たちの居場所を奪われたらどーすんのって話で――」

医者「だから理事に言ったんだけど――」

医者「その先生じゃなきゃ手に負えない病気があって――」

絵理(話、長いな)


↓1【どこへ行く?】
1売店
2トイレ

・中断

・再安価

↓1【どこへ行く?】
1売店
2トイレ

※再開

◆hGkPWcNxgwvz = #これはブラフだどれを選んでも多分物語は変わらない

※多分:ゾロでも出ない限り という意味

※つまり

【直下コンマ下一桁】
偶数:神崎「お前死ぬで」
    劉「死ぬのはお前」
奇数:神崎「お前死ぬで」
    真司「だ、誰だコイツ……うっ頭が」

・最悪の事態は回避できたよ!

・ぞろ目のぞろ目

【直下コンマ下一桁】
偶数::神崎「絵理お前死ぬで」
    劉「死ぬのはお前」
    絵理「やっぱ劉さんは仮面ライダー……」
奇数:神崎「絵理お前死ぬで」
    劉「死ぬのはお前」
    麻嶋「いやお前らだわ」

・ご存知の通りここはこういうスレなんだ

・ぞろ目のぞろ目のぞろ目

【直下コンマ下一桁】
偶数:神崎「絵理お前死ぬで」
    劉「死ぬのはお前」
    麻嶋「いやお前らだわ」
    シェリフ「せやで^^」
奇数:神崎「絵理お前死ぬで」
    劉「死ぬのはお前」
    麻嶋「いやお前らだわ」
    シェリフ「せやで」

――トイレ

ジャアア…

絵理「はぁ……」

絵理(退院、か)

絵理(……きっとここから出たらまた戦いの日々が始まる)

絵理(また変身して戦って……最後に何が残るんだろう)

絵理「ちょっと、疲れちゃったな」

絵理「!」

絵理(ダメダメっ。私がやらなきゃ)

絵理(私がやらなきゃ誰が……モンスターから人を守ってくれるの)



「無駄な足掻きだ」



絵理「うわぁっ!」

「……」

絵理「あ、あなたは……か、神崎、士郎……さん」

「……」

絵理「あ、すいません。ども、こんにちは」

「挨拶など必要ない」

絵理「ごめんなさい……」

「……」

絵理「あの、お久しぶりですね。この間の名前を教えてもらった以来――」

絵理「今日は何のご用事ですか……?」

「用、か。ふ……」

絵理「え? え?」

「蒼崎絵理。お前が戦いに参加しなかった結果がもうすぐ出ようとしている」

絵理「?」

「分からないのなら、いい。そのままお前が死ぬだけだ」

絵理「それはどういう……」

絵理(あ! また消えちゃう! その前に何か聞いておきたいことはあったかな?)

↓1

絵理「ちょっと待って!」

「……?」

絵理「あの、私たちを戦わせている理由って何ですか?」

絵理「私たちが戦って、それで生き残った人の願いをかなえること……それをすることで神崎さんには何か良いことがあるんですか?」

絵理「……まるで神様みたいですね」

絵理「私たちに試練を与えて、乗り越えたものだけにご褒美をあげる」

絵理「怖い……です」

「……」

「神、か」

「このライダーバトルを行うメリット――」

「俺が、俺を思い出す。それさえできれば――」

絵理「できるんですか。できるって保証はあるんですか」

「……」

絵理「分からないなら、何故」



絵理「あ、消えた……」

――売店

絵理「肝心なことは教えてくれないんだから……」

絵理(私が積極的に戦わないからそうされてるのかな)

絵理(だとしても――)

店員「お釣り、817円でーす」

絵理「ありがとうございます」


「絵理ーっ!」


絵理「マナ? そんなに急いでどうしたの」

マナ「はぁっ、はぁっ、えーっと、えーとね」

マナ「麻嶋さんが来て――」

――病室

ガラッ

絵理「あの……」

麻嶋「人払いは済ませてあります。もちろん貴方のお友達にも一度退席をしてもらいました」

絵理「これはどういう……」


麻嶋「〝会長の命令〟と言えば分かりますか」


絵理「あ……」


麻嶋「個人的に同盟関係を結んでは来ましたが……それももう終わり。これより私たちは敵同士です」

絵理「え……麻嶋さん……」

麻嶋「私も悩みました。絵理様には……死んでほしくない。年頃の少女が死んでいく様をもう見たくは……ない」

麻嶋「しかし、これは敬愛する会長の命令。優先すべきはそれただ一つ。仕方のないこと」

麻嶋「私はこの戦いが始まってから幾つかの失敗をしてきました。もう後がありません」

麻嶋「もう私はあの方を失望させたくはない」

麻嶋「ですから――」


麻嶋「絵理様。いえ、蒼崎絵理。貴方にはここで〝脱落〟してもらわねばならないのです」


絵理「そん……な……」

麻嶋「突然のことで驚かれるのも無理はない。でも、いずれはこうなることは決まっていたので」

絵理(え? これはつまり……どういうこと?)

絵理(麻嶋さんは高見沢会長の部下だけど優しい人で、私の味方をしてくれて)

絵理(それから――)

絵理「麻嶋……さん?」

麻嶋「はい?」

絵理「麻嶋さん……あのね。今日の麻嶋さん、ちょっと……変ですよ」

麻嶋「私はいたって冷静です」

絵理「だって麻嶋さん、前は私に味方してくれるって――」

麻嶋「個人的な口約束に過ぎません。私個人としては貴方に友好的な感情を持っています」

麻嶋「ですが、私は高見沢の人間。会長の為に動く駒。命令には従わねば」

絵理「あ、あはは、そんな。冗談は」


麻嶋「変身しないのですか?」


絵理「ぅ……」

麻嶋「生身の人間を嬲り殺す勇気は私にありません。どうか、変身を」

絵理「……」

↓2【どうしたい?】
1戦わなければならないのなら…(不殺)
2そんなの嘘だ(逃げる)
3その他

・再開

絵理「……ません」

麻嶋「?」

絵理「できません……私、麻嶋さんと戦うことなんか、できませんっ!」

麻嶋「……」

絵理「仕方なくやってるんですよね。高見沢会長の命令だから……!」

絵理「やっぱりこんなのおかしい……おかしいですよ」



絵理「おかしいよ……!」


絵理は泣いていた

戦いだから。そう割り切ることはできない。優しい麻嶋を知っているからこそ、涙が止まらない

絵理「私、また高見沢会長の所に行って話をしますから……!」

絵理「だから――!」

【直下コンマ下一桁:説得】
098:麻嶋の決意が揺らぎ始める
7654321:麻嶋の決意は揺らがない

・ぞろ目

【直下コンマ下一桁】
偶数:シェリフと胤牙のお駄弁り
奇数:胤牙「待ちきれないから殺すぜ!」

麻嶋「私の決意が揺らぐことはありません。さぁ、デッキを出してください」

絵理「そんな……」



――MW

胤牙「あの堅物メガネまだかよぉ、俺たちだってこの状態でそう何分も待ってられないんだぜ?」

シェリフ「全くだ」

胤牙「……なぁオッサン」

シェリフ「んだよ、ガキ。オッサンって言うな」

胤牙「アンタいつの間に〝こっち側〟に回ったんだ?」

シェリフ「さぁな」

胤牙「高見沢の奴に金積まれたのか?」

シェリフ「お前と一緒にすんない」

胤牙「だってよ、だってよ。こっち側に回ったってことは高見沢の手下になったってことだろ?」

シェリフ「そんなつもりはないがな」

胤牙「ってことはさ。やっぱり高見沢と何か契約を結ばなきゃありえないよな。なぁオッサン。あいつとどんな契約結んだんだよー」

シェリフ「ふん……」

胤牙「チェッ、つまんねーの」


シェリフ「……」

――高見沢グループ 本社ビル(回想)

高見沢「お前の正体を掴むまでどれだけかかったことか……噂には聞いていたがまさか貴様がライダーになっていたとは」

シェリフ(変身前)「だろうな」

シェリフ(変身前)「今は見ての通りの根無し草、みてぇなもんだ。現役の時たぁ違う。住む世界が違うんだよ」

シェリフ(変身前)「で?」

高見沢「――我々と同盟を組んで欲しい」

シェリフ(変身前)「へぇ。嫌だと言ったら?」

高見沢「……何が欲しい。金か? ――復帰か?」

シェリフ(変身前)「復帰ィ? できんのかい? 一塊の会社会長が?」

高見沢「コネクションが無い訳ではない」

シェリフ(変身前)「あんたが〝それ〟ができたとしてもゴメンだね。あんな真っ黒な場所。今のほうが気楽でいい」

高見沢「なら何が――」


シェリフ(変身前)「情報がほしい……一つだけだ」

シェリフ(変身前)「一人の男を探している」


高見沢「……それは、まさか」

シェリフ(変身前)「12人殺して36人生き返せるなら儲けもんだ。こっちはなりふり構っちゃられねぇ。どんなことだってする」

シェリフ(変身前)「そいつの名前、言うぜ。耳の穴かっぽじってよぉく聞けよ」

シェリフ(変身前)「そいつの名は――」

――病室(現在)

麻嶋「さぁ、始めましょう」

絵理「……」

説得はもうできないようだ

麻島は自分のデッキを構え、絵理に近付く

もう、逃げ場はない

↓1【どうしたい?】
1戦わなければならないのなら…(戦う)
2そんなの嫌だ(逃げる)

絵理「……分かりました」

麻嶋「……ありがとうございます」

二人は並んで病室の窓にデッキを翳す

恐らくもう二度と繋がらない心と心

絵理のデッキを持つ手が僅かに震えた


麻嶋「変身!」

絵理「変……身ッ……」


【直下コンマ下一桁判定:ライドシューターでチェイスだ!】
098:ドリスの勝ち! 最初のコンマ判定ボーナス!
7654:拮抗したままMWへ到着 ボーナスなし
321:ベルデの勝ち… 最初のコンマ判定 マイナス補正

――MW

ドリス「……」

胤牙「やっと来た!」

シェリフ「早く始めようぜ」

ベルデ「ええ」

ドリス「三対一……」

ベルデ「ライダーバトルは助け合い。こうして徒党を組んで、戦うのも作戦の一つ」

ベルデ「貴方も私に同盟を持ち掛けたことがあったでしょう?」

ドリス「……」

今日、今、ここで

ドリス(もしかしたら私が。じゃなくても誰かが)

死ぬ

ドリス「嫌だ……でも……戦わなきゃ……でも――」

恐怖、さらに仲間のいない世界に気が狂ってしまいそうな感覚を絵理は覚えた

【00:00】


―BATTLE START―


ドリス HP6/8

VS

ベルデ HP?/?

胤牙 HP?/?

シェリフ HP?/?


【直下コンマ下一桁:有利判定】
09:ドリス有利
87654321:ベルデ・胤牙・シェリフ有利

【補正】
【敏捷性(良):ドリス】+1
【敏捷性(悪):ベルデ】-1
【敏捷性(悪):胤牙】-1

・修正

ベルデ(近) HP?/?

胤牙(中) HP?/?

シェリフ(遠) HP?/?

【ベルデ・胤牙・シェリフ有利】

ドリス(体が思うように……)

病院で治療する間、絵理の周りでモンスターが現れたのはただの一度だけ

戦う機会が余り無かったからか、またケガの影響がまだ残っているからか

そのどちらもか

3人の攻撃に対応しきれない

ベルデ「はぁっ!」

ベルデの動きが特別早いという訳ではない

ドリス「ダメ……見切れないっ」

【ベルデ→ドリス (通常攻撃)】


↓1【どうする?】
1ADVENT
2STRIKE VENT
3SHOOT VENT
4ARMORED VENT
5GUARD VENT
6HOLD VENT
7気合で避ける
8その他

・よいこのみんなへ

・カードのこうかないようをかくにんしたいときは>>11をみよう!

>>12-14にはいままででてきたライダーたちのせつめいもあるぞ!

・ってテレビマガヅソに書いてありました

【気合いで避ける】

ドリス(カードはあるけど、この間合いじゃ避けるので精いっぱい……!)

重い拳が絵理の胸部装甲に向かうその瞬間――

【直下コンマ下一桁:回避判定】
098:回避成功
7654321:回避失敗

↓2【回避失敗時 コンマ下一桁:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【回避失敗! ドリスに3ダメージ HP3/8】

ドリス「ああっ!」

今の絵理には回避すら許されない

胸に大きな衝撃

ドリス「か……はぁっ」

呼吸ができない。膝をつき、その場に倒れこんでしまった

絵理は歪む視界に喘ぎながら、ベルデの足首を掴む

ドリス「麻嶋、さ――」

ベルデ「大丈夫です」


ベルデ「すぐに終わりますから」

胤牙「この距離じゃあなあ!」

「SWORD VENT」

胤牙は背部の巨大手裏剣を絵理めがけて投げ飛ばす

【胤牙→ドリス (ゲルダート)】

胤牙「だぁぁっ!」

ドリス「あ、あ……」

↓1【どうする?】
1ADVENT
2STRIKE VENT
3SHOOT VENT
4ARMORED VENT
5GUARD VENT
6HOLD VENT
7気合で避ける
8その他

ドリス「これ……なら!」

迫る危機。しかし、そこから何とか脱せられる。そんな方法が絵理にはあった

ドリス「おね……がい」

デッキから一枚、カードを取り出し拳のバイザーに読み込ませる

「HOLD VENT」

攻撃には向かないが、周囲の行動を封じ全ての攻撃から自分の身を守ることができる

これなら――

シェリフ「またあれかよ!」

胤牙「げげっ!」

ベルデ「……」



「COPY VENT」

ドリス「……?」

ドリスは地面に拳を叩き付け、全方位に衝撃波を放った。つもりだった

しかし何も起きない

他のライダー達の軽い悲鳴も聞こえない

ドリス「え……?」

絵理はふと顔を上げた

ドリス「私……?」

するとそこには、自分と同じ姿をしたライダーが一人。ベルデが立っていたはずの場所に。

ドリス?「驚きましたか?」

声は麻嶋のものだった。絵理の理解は追いつかない

ドリス「何が……」

ドリス?「他のライダーの姿と、その時使っていたカードをコピーするカード。それが『COPY VENT』です」

ドリス?「貴方が放つ衝撃波、私がこれをコピーし放てば相殺……いえ、この場合は重力波フィールドを中和することができるのではないか。そう考えていました」

ドリス?「これを使うのを待っていた。もう私にはその〝技〟は通用しない!」

ドリス「そんなッ!?」

胤牙「サンキュー堅物メガネ!」

そうしている間にも胤牙の手裏剣は絵理へと飛んできている

【直下コンマ下一桁判定】
098765432:もう一回カードがひけるドン!
1:ダメージ判定へ

ドリス「どうにか……しないと」

↓1【どうする?】
1ADVENT
2STRIKE VENT
3SHOOT VENT
4ARMORED VENT
5GUARD VENT
6気合で避ける
7その他

ドリス「お願い……っ!」

「ADVENT」

クウェーグリラ「ウォォォォッ!」

シェリフ「お姫様の危機に騎士が見参ってかァ!?」

↓1【ゴリラ君に指示を出そう】
1助けて!
2止めて!

ドリス「ゴリラくん!」

クウェーグリラ「ウン!」

ドリス「お願い! 助け――」

ドリス(ダメ、それじゃあきっとゴリラくんは麻嶋さん達を――)

ドリス(殺さない。そう決めたんだから……)

ドリス「ゴリラくん! 麻嶋さん達を止めて!」

クウェーグリラ「ウン!」

クウェーグリラ「ガアアアアアアッ!」

【クウェーグリラ 地震攻撃】

シェリフ「おい! どうにかしろ! ぐぁっ」 HP?/?

胤牙「勝てる試合じゃねぇのかよォ! んぎゃっ」 HP?/?

ドリス?「く……」


ベルデ「ぬぅ……っ!」 HP?/?

ドリス「よ、よし。これで……止められた」

【01:00】

↓2【これからどうする?】
1戦いたくないという思いを伝えるために戦う
2もう戦いたくない。逃げる
3その他

ドリス「でも……これからどうすれば」

クウェーグリラ「ウホ」

ドリス「どうしたの? ゴリラ君」

クウェーグリラ「ウホホ、ウホウホ」

ドリス「?」

クウェーグリラ「ウホホイ」

ドリス「うん? うんうん」

ベルデ(分かるのか?)




ドリス「成る程。こうすればいいんだね!」

ベルデ(分かるのか)

ドリス「カードを奪って攻撃できないようにするっ」

ドリス「これでもう戦うことはできませんよね……? (でも奪ったカードってどうすればいいのかな)」

シェリフ「こんの……小娘がッ!」

胤牙「ああああああんおれのカードおおおおおおおお」

ベルデ「これではまともに戦うことすら……」

ドリス「止めましょう……もうこんな風に戦うのは」

ベルデ「……」

【直下コンマ下一桁判定】
098:ベルデ「はぁ……」
7654:ベルデ「どうすれば返していただけますか」
321:ベルデ「しかしこれでは会長に申し訳が立たない……この身一つで貴方を倒すしか――」

・ゾロ目ゆるしちくり~(懇願)

・予定こわれる

【直下コンマ下一桁判定】
偶数:胤牙「なんでそんなに戦いを拒むの?」
奇数:バイオグリーザ「主人のピンチと聞いて」
ゲルニュート×3「呼ばれなくても助けに来たよ!」
バッファギガ「…」

ベルデ「しかし――」

ベルデ「これでは会長に申し訳が立たない……カードがなくともこの身一つで貴方を倒すしか――」

胤牙「待てよ」

ベルデ「むッ」

胤牙「おい、姉ちゃん」

ドリス「は、はい」

胤牙「あんたさぁ。なんでそんなに戦いたがんないの?」

ドリス「え?」

胤牙「戦わずに勝つ方法とか実はあるわけ? このライダーバトルってやつ」

ドリス「いえ、知りません」

胤牙「じゃあ無駄じゃん。何で止められるかもわかんねーのに、そんなことし続けてんの?」

シェリフ「んなこと聞いてどうすんだ」

胤牙「ギャンブルするなら勝ち目が一つも見つからない無謀な賭けなんてのはそもそもしない」

胤牙「気になるんだよ、その思考が。前からさ」

シェリフ(こいつからこんなセリフが出るたぁな。バカにできねェ)

胤牙「答えろよ」

ドリス「え、と、それは――」

↓2
1「このままじゃ誰も救われないと思うから、です」
2「『自分を含めた人々の幸せを取り戻す』、これが私の願いだからです」
3「麻嶋さんは悪い人じゃないと思うから……」

ドリス「『自分を含めた人々の幸せを取り戻す』、これが私の願いだからです」

ベルデ「……」

ドリス「こんな戦い、悲しいだけです。だから私……」

シェリフ「ふん、甘い夢だな」



胤牙「そうか?」



シェリフ「あ?」

胤牙「確かに現実的じゃあないとは思うが……そうか、へぇ、なるほどね」

シェリフ「なんだよ気持ち悪ぃな」

胤牙「いやさ、普通ヒーロー気取りの奴らは自分を犠牲にして行動するもんじゃない」

胤牙「だがよ。『自分も含めて』ってのが中々強欲で良いと思ったんだ」

ドリス「強欲?」

胤牙「何もかもかなぐり捨てて挑む賭けより、テメェのメリットを含めて考えたその願い。俺は好きだね」

シェリフ「どうした急に」

胤牙「そう考えるとこの姉ちゃんも違うように見えてくる」

シェリフ「何が違うってんだよ」

胤牙「ただのガキがなまっちょろい自己犠牲の精神で俺たちに向かってくるのと、自分の他人の願いひっくるめて背負って戦うのとじゃあ訳が違うだろ」

胤牙「おっさん、そんなことも分かんねぇのか?」

シェリフ「なにィ?」

胤牙「おい黄緑インテリ」

ベルデ「……?」

胤牙「俺はこの姉ちゃんと戦いたくなくなった。だから今日は帰る」ムクリ

ベルデ「貴様何を……っ」

ベルデ「雇われた身であることを忘れたのかッ!」

胤牙「忘れちゃいないが一度〝この戦い、誰に付けば勝てるか〟考え直すべきだと思ってね」

胤牙「今んとこ、組織の犬ころより懐のでけー姉ちゃんの方にかけるつもりなんだが」

ベルデ「貴……様」

胤牙「なぁ姉ちゃん、今までのことは悪かったと思ってる。スマン」

ドリス「え、えぇ?」

胤牙「あんたのこと勘違いしてたぜ。いや、本当に申し訳ない」

ドリス「その、それって」

胤牙「俺ぁバカだから難しいことは分からん。けどよ、あんたとはアイツらよりうまくやっていけそうだと思うんだよな、うん」

ドリス「????」

クウェーグリラ「?」

胤牙「ってことで帰る。帰るったら帰る!」

ドリス「あの――」

↓1
1取りあえずカードを胤牙に返す
2さよなら~

ドリス「あの、カード……」

胤牙「お、どーも。ってことで、あばよ!」

ベルデ「おい! 待て――」

ドリス(何だったの……?)

・中断

・白目剥いてます

・再開

・youtube東映特撮チャンネルで龍騎配信中 みんなで見よう(ウリバタケ並感)

シェリフ(チ、バカが一抜けか。カードも奪われちまったし――)

シェリフ(勝ち目はねぇな。俺もルールはよく分からんがカードをどうこうされるのは……ヤバい)

シェリフ(ならやることってーと)

シェリフ「おい、嬢ちゃん」

ドリス「……?」

シェリフ「そこまでやられたら降参だ。俺も今日の所は引かさしてもらうぜ」

ベルデ「貴様までッ!」

シェリフ「頭冷やしな堅物。いくらなんでもこの状況、勝てるかどうか分からなくなっちまってるじゃねーか」

シェリフ「あのバカじゃねーが、勝てない戦いはしたかねェ」

ベルデ「……」

シェリフ「嬢ちゃん、このカード、どうしたら返してもらえる?」

ドリス「え、えぇと……」

↓2

・ゾロ目

・このスレいっつもゾロ出てんな(絶望)

【直下コンマ下一桁判定】
偶数:シェリフ(しゃーない、色々教えたろ)
奇数:シェリフ(せや、油断させて奪ったろ! そんで――)

ドリス「あなたの……戦いに参加する理由。それを教えてください」

ドリス「そうしたら……返します、カード」

シェリフ「へぇ……そうかい(嬢ちゃんとゴリラ、それにもしかすっとあの蜘蛛野郎も来るかも、か)」

シェリフ「分かった。教えてやるよ」

ベルデ「ぐ……ッ」

ドリス「……」

シェリフ「なぁ、嬢ちゃん。12年前のデパート立てこもり事件ってのを知ってるか?」

ドリス「あ、え? あの、何人も人が亡くなった――」

シェリフ「36人だ」

シェリフ「俺はそいつら皆、生き返してやりたい。この事件のせいで何人もの人生が狂っちまったのを俺は知ってる」

シェリフ「本来死ぬ必要のなかった人間だ」

シェリフ「それに、ここで戦っている奴らは死ぬ覚悟を持って戦っている奴ら」

シェリフ「死んだ人間の為に、その命、捧げてもらいてェ」

シェリフ「それにもう一つ――」

シェリフ「その事件の犯人を……俺の手で裁きたい」

ドリス「……!」

ベルデ「……浅倉威」

ドリス「! き、聞いたことあります」

シェリフ「そうだ、警察の発表では……だが」

ドリス「?」

シェリフ「詳しく言うつもりはないが、この事件には〝もう一人の実行犯〟が居た」

ドリス(何でそんなことを知っているの……?)

シェリフ「しかし法では裁かれなかったんだ、奴は」

シェリフ「アイツは今ものうのうとこの国のどこかに知らん顔して生きてやがる」

シェリフ「司法はアイツを許した。だが俺は……許したかねェ」

シェリフ「この力がある内に、そいつを殺す。それがもう一つの目的」

シェリフ「……もういいか、嬢ちゃん? カード、返してもらおうか」

ドリス「……は、はい」

シェリフ「……」

シェリフが近づく

ベルデは様子を窺いつつ二人から距離を取った

シェリフ「来たぜ。返しな」バッ

ドリス「あ……」

シェリフ「あんがとよ。じゃ――」

ドリスが差し出したカードを乱暴に取り、そして――

【02:00】

シェリフ「次はこう行こうか」

【シェリフ→ベルデ (通常攻撃)】

ベルデ「なッ!?」

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:6
987:4
654:3
321:1

・ゾロ目(発狂)

【直下コンマ下一桁判定】
偶数:クリティカル
奇数イベント

↓2【イベント判定時のみ適用:コンマ下一桁判定】
偶数:真嶋発狂
奇数:ベルデ「そうなることぐらい予想済みよ!」

【ベルデ 3ダメージ HP18/21】

突如シェリフは腰の銃を抜き、ベルデを撃った

ドリス「えっ!?」

ベルデ「貴様……貴様も裏切ったのか!?」

シェリフ「まぁ、な。俺は別にアンタのボスから金を積まれたわけじゃあないし、俺が条件に出した〝あの情報〟もまだ掴めてないらしいし」

シェリフ「今消しときたいのはカードを使えないアンタってことだ」

ベルデ「な……」

ドリス「ちょっ、ちょっと待ってください!」

シェリフ「いんや、待てないね。俺は嬢ちゃんみたいに甘かない」

シェリフ「敵は少ないほうがいい」

ベルデ「く……」

ベルデ「あああああああああああああああああああッ!!」

ベルデ「何故、何故こうもうまくいかない!? 襲撃も失敗し、同盟を組めば裏切られ、会長の期待には沿えず!」

ベルデ「何故、何故だ。何故――」

シェリフ「詰めが甘いから、だろ」

ベルデ「ぐ……ッ!」

・中断

・一周回って予定通りになりそう

・再開

ベルデ「この男……生かしておけない! この私が二人諸共……ッ!」

シェリフ「やってみな!」

戦いは再び始まる

戦況は目まぐるしく変わり、その中央にいるはずの絵理は何もできずにいた

ドリス(そんな……また、戦いが始まって……なんで……なんでこうなるの……私は――)

【直下コンマ下一桁判定】
098:ドリス(どうにかしないと……)
7654321:パニック絵理ちゃん

シェリフ「カードのねェお前なんぞこわかないんだよォ」

ベルデ「ぐァ……ッ!」

シェリフが優勢であることは明らかだった

ベルデはシェリフに触れることさえできず、銃弾の雨にひたすら耐えるしかない

ドリス(このままじゃ麻嶋さんが……早くどうにかしないと!)

ドリス「あ――」

ドリス(な、なんで。何でこんな時に体が動かないの!?)

恐怖と悪意の渦に巻かれ、気づかぬ内絵理の体はまたしても硬直していたのだ


シェリフ「おらあッ、さっさとくたばりやがれ!」

ベルデ「がぁぁあああッ」


ドリス「あ。あ、あ」

ドリス(嫌、嫌、動いて、動いてよ、お願い、動いて、早く助けに、お願い、動いて)


ベルデ「ぐ……あ……」


ドリス(動いて! 動け、動け、動け動け動け動け――)


【直下コンマ下一桁判定:アイツもやっと到着!】
0:ひき逃げしながら到着
987:素早く到着
654:普通に到着
321:ゆっくり到着

ドリス(動いて――)


???「ねぇ、楽しそうなことやってるみたいだけど」

シェリフ「!」

ベルデ「貴様は……!」


ヴァイド「そ、俺だよ。神崎サンがさ、絵理ちゃんがピンチだよーって言ってたから急いできたんだけど……何か様子が違うみたいだねー」

シェリフ「ま、色々あってな。今はこのインテリを叩いてるワケだ」

ヴァイド「へー、そーなの。じゃ、俺も混ぜてよ」

ヴァイド「ねぇ、高見沢の人。絵理ちゃんにこいつらけしかけたのってアンタでしょ?」

ベルデ「……だから何だと――」

ヴァイド「死ねよ」

ヴァイド「死ね、ここで」


ドリス(ダメっ、それは――)



ドリス HP3/8 戦闘不能

クウェーグリラ(近) HP12/12

VS

シェリフ(近) HP?/?

VS

ベルデ(近) HP18/21

VS

ヴァイド(中) HP9/9

【直下コンマ下一桁:有利判定】
0987654:ヴァイド
321:ベルデ有利

【補正】
【敏捷性(特):ヴァイド】+2
【敏捷性(悪):ベルデ】-1

・ぞろ目出る度気が触れそうなるんじゃい!

・ぞろ目

【直下コンマ下一桁判定】
偶数:クリティカル(ベルデ)
奇数:イベント

↓2【イベント判定時のみ適用:コンマ下一桁判定】
偶数:絵里ちゃん復活
奇数:ヴァイド「死ね(直球)」
シェリフ「死ね(無慈悲)」

ヴァイド「あっははは……」

「STUN VENT」

ヴァイドの胸に蜘蛛の頭を模した鎧が装着される

蜘蛛の口は粘り気のある音と共に開き、銀色の針を飛ばした

【ヴァイド→ベルデ(ブラストパラライズ)】

ベルデ「……!」

【ベルデ(回避行動)】

【直下コンマ下一桁判定:回避判定】
09876543:回避失敗
21:回避成功

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:2
987654321:1

【補正】
【STUN VENT(ブラストパラライズ):ヴァイド】ダメージ+2

・は?

・ぞろ目

【直下コンマ下一桁判定】
偶数:クリティカル(ダメージ6)
奇数:イベント

↓2【イベント判定時のみ適用:コンマ下一桁判定】
偶数:クウェーグリラ「僕にも一発殴らせるゴリよ」 (中立ゴリラ君も参戦!)
奇数:絵里ちゃん復活

【ベルデ回避失敗! HP12/21】

針を弾くこと叶わず、それはベルデの胸に深々と突き刺さった

ベルデ「あ゛ッ」

それで終わりではない。次は針に仕込まれた毒が彼の身体を蝕む

ベルデ「――ッ」

痛みと苦しみの中、遂には崩れ落ちビクビクと痙攣を始める。声にならない声を上げ、その目は絵理の方を向いていていた

ドリス「あ、あああ」

ドリス(お願い! もうやめて! 麻嶋さんはもう戦えない! だから――)

「STRIKE VENT」

シェリフ「こりゃあ愉快だな、おい。コイツ、さっきまで俺らに指図してた奴だぜ」

【シェリフ→ベルデ(バッファホーン)】

シェリフ「動けなきゃどうしようもねぇもんなァッ!」

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:7
987:4
654:3
321:1

【補正】
【STRIKE VENT(バッファホーン):シェリフ】ダメージ+3

【ベルデ 7ダメージ HP5/21】

バッファローの太く鋭い角を模した武器がベルデの腹部に刺し込まれる

ベルデ「――ガア゛ッ!!」

ドリス(麻嶋さん! 早く助けないと――)

【03:00】

ベルデ「……」

シェリフ「情けねぇツラだな。アンタらにゃ騙されたりで恨みはあるが……哀れだな」

ドリス「あ、あああ、ああ」

ヴァイド「絵理ちゃん……ゴメンね。ホントはこんなことになるのは嫌だよね……!」

ドリス「!」

ヴァイド「でも攻撃は止めないよ」

ドリス「!?」

ヴァイド「絵理ちゃんを殺そうとした奴だからね。死んでもらわないと」

ドリス「あ。あああああぁッ! ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

ヴァイド「じゃ――」

「ADVENT」

ゲロイスパイダーR「シャアアア…」

【直下コンマ下一桁判定:2以上で更に…】

ヴァイドの後方に何時の間にか巨大な蜘蛛の群れが現れ、周囲を威嚇する

蜘蛛らはゲロイスパイダー・リボーンに従い、一斉に糸を発射。ビルとビルの間に巨大な巣を張った

ベルデは子蜘蛛に運ばれる。巣の中央に飾られ、後は 喰われるのみ


ヴァイド「あははは、いいね」


ヴァイド「さ、殺ろうか」


ヴァイドは獲物に飛びかかる

ヴァイド「いただきます」

手刀を構え、巣ごとベルデの身体を力任せに切り裂いた

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:4
987654321:2

【補正】
【GスパイダーR】ダメージ+3

・ぞろ目

【直下コンマ下一桁判定】
偶数:クリティカル(ダメージ10)
奇数:イベント

↓2【イベント判定時のみ適用:コンマ下一桁判定】
偶数:カメレオンが死んだらお次は恐竜がおーっ
奇数:バイオグリーザ「危なーーーーいッ!」

「申し訳ありません会長。私は――」





ドリス「あ――」

引き裂かれたベルデの身体には地に叩き落される

僅かに動いた指の意味は分からない。誰かに助けを求めていたのかもしれない

力尽きるその前に、蜘蛛が集る

緑の戦士は蟲の餌と消えた


【仮面ライダーベルデ 麻嶋礼一 死亡(脱落)】


ドリス「や……」

ドリス「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!」

ヴァイド「やぁースッキリした! ねぇ絵理ちゃん! 見てくれた? 僕の『FINAL VENT』!」

ヴァイド「……うん?」

クウェーグリラ「ウウウウウッ!」

ヴァイド「やだなぁゴリラ君。そんな威嚇しないでよ。ってあれ? 絵理ちゃん、何で寝てるの?」

シェリフ「バカ、気絶してんだよ」

ヴァイド「え? なんで?」


ディスパイダー「」バキ…グシャ

GスパイダーR「」モグ…モグ


ヴァイド「?」

シェリフ「そのキタねーもん見せられたら大体こうなるだろうが! どっかやれ! 気色悪ぃ!」

ヴァイド「?」

シェリフ「? じゃねーっ! やっぱりテメーも〝異常者〟だ。やってられねぇ、帰るぜ……」

ヴァイド「……変なの」


ヴァイド「でも良かったあ。絵理ちゃんを守れてさぁ。俺、幸せだよぉ」

ヴァイド「アンタも嬉しいでしょ? 神崎サン」

「……」

「……」

ヴァイド「アンタが絵理ちゃんが危ないって嬉しそうに教えてくれるもんだから、思わずブチ殺しそうになったけど」

「そうか」

ヴァイド「でも本当に良かったよ。絵里ちゃんを助けられて、さ」

「助けられた、か」

ヴァイド「で、アンタの方はどう?」

「どう?」

ヴァイド「記憶のことだよ! なんか思い出したの?」

「いや……」

ヴァイド「ふーん。でもさ、アンタ」

「?」

ヴァイド「何か、前よりハッキリ見えるようになったね。前は輪郭がボンヤリしてた……ような気がしたけど」

「ぼん……やり?」

――???

「終われない」

「終わらない」

「終わりたくない」

?「お兄ちゃん。もう止めよう」

「お前は……誰だ?」

?「貴方、お兄ちゃんじゃ……ないの?」

神崎優衣「私は――」



「お前は……!」

「俺は覚えている……いや、思い……出した」

「何故……だ、何故、俺はここにいる!? 教えてくれ! 優衣! 何故俺はまた――」


―Episode 13―

・次回episode14

・麻嶋が脱落です。最初の脱落者です

・麻嶋については他にも色々言いたいけど胸の中にしまっておきます

・久々のリザルトです

【名前】蒼崎 絵理(あおざき えり)
【性別】女【年齢】18
【職業】短大生
【行動方針】皆の普通で幸せな日々を守る為に戦う。自分を投げ捨てても目の前の大事なものの為に戦う。

【設定】
・眠り病
通院のおかげで病状は快復に向かっている。たまにウトウトする程度
・出産経験有り。親からは勘当を言い渡されている
育てられないと判断した親が娘を預かっている。勘当の身故、会えない
・人の悪意に敏感で直感感じ取れると同時にパニックになってしまう
・ライダーバトルのルールを知らない
・OREジャーナルで記者手伝いのアルバイトをしてる
・劉に対してライダーの疑いを持っている

・心に深い傷を負った

・ステータス
【体力】悪
【攻撃性】普
【敏捷性】良

・持ち物
【デッキ(契約済み)】
【大切な友達】
【劉の連絡先】
【麻嶋の連絡先】
【OREジャーナルの連絡先】
【城戸真司の連絡先】
【雪の住所が書かれた紙】

【ライダー参戦状況 5(内1名脱落)/13】

・仮面ライダードリス(変身者:蒼崎絵理 契約モンスター:クウェーグリラ)
ベルデとの戦いで窮地に陥るも、シェリフの裏切りによって命を救われた

・【脱落】仮面ライダーベルデ(変身者:麻嶋礼一 契約モンスター:バイオグリーザ)
ドリスを攻撃するも同盟相手から悉く裏切られ、挙句乱入してきたヴァイドに倒され死んだ。

・仮面ライダーヴァイド(変身者:劉(源氏名) 契約モンスター:ゲロイスパイダー・リボーン)
神崎に呼ばれる形で乱入、ドリスを攻撃したベルデを倒す。

・仮面ライダーシェリフ(契約モンスター:バッファギガ)
交換条件が果たされてない状態で同盟関係を無理やり組まされ、内心かなり怒っていた。
前回ベルデに騙された恨みもあり、裏切ることにした。

・仮面ライダー胤牙(変身者:鉄 剛次 契約モンスター:ゲルニュート)
妙な哲学の中で生きているので、彼の行動は予測不可能。だれも止められない。
金を積まれたからどうこうという発想がない為、簡単に裏切った。別に何か思惑があるわけでもない。
絵理のことを普通に気に入っただけである。

【今日のゴリラくん】

クウェーグリラ「絵理ちゃんが目を覚ましたゴリ」

クウェーグリラ「でも……元気はないみたい」

クウェーグリラ「体力は戻ったけど……戦うのはおすすめしないウホ」

クウェーグリラ「もうすぐ絵理ちゃんは退院するけど――」

クウェーグリラ「ずっと悩んでる絵里ちゃんを元気にさせてあげたいゴリね」

クウェーグリラ「皆も協力よろしく!」

・中断

・再開

――高見沢グループ 本社ビル

高見沢「それで――」

高見沢「麻嶋はどうした?」



シェリフ(変身前)「麻嶋ァ? ……あぁ」

シェリフ(変身前)「あいつァ、死んだよ」

高見沢「何……?」

シェリフ(変身前)「ヘマしたんだ。ヘマをよ。隙を見せて、カードを奪われて……同盟相手に裏切られて」

シェリフ(変身前)「それでジ・エンドってワケ」

高見沢「裏切られて……? まさか――」

シェリフ(変身前)「そ。つまりはそういうこった」

高見沢「貴様ら……ッ!」

シェリフ(変身前)「人望が無かったんだよ。アンタも、麻嶋も」

シェリフ(変身前)「俺が出した同盟を組む条件も保留にしたのも間違いだった。あれじゃ裏切られて当然だぜ」

高見沢「あれは……! あれはこの俺でも見つけることが――」

シェリフ(変身前)「あの騙されやすそうな嬢ちゃんを言いくるめてこっち側に引き入れてりゃあ……何か変わったかもな」

高見沢「言わせておけば……っ! うッ……くっ……ごほっ、ごほっ!」

シェリフ(変身前)「待った待った。そう短気起こしなさんなって」


シェリフ(変身前)「もっと心配しなきゃなんないこと、他にもあるだろうに」

高見沢「な、何……? それは、ごほっ、どういう――」


バイオグリーザ「シュルルルル…」


高見沢「あれは……!」

シェリフ(変身前)「あれは麻嶋が契約していたミラーモンスターだ。どういう理屈だか分からんが、アンタにも見えるんだろ?」

高見沢「あ、ああ……それが――」

シェリフ(変身前)「契約者が死ねばただの野良。野生の奴らと同じく、人間を捕食するしか能のない奴に戻ったってこった」

シェリフ(変身前)「アイツ……アンタを狙ってるみたいだぜ?」

高見沢「……っ!」


バイオグリーザ「クルルルル…」


鏡越しに見えるカメレオン型の怪物は、今にも現実の世界から飛び出して来るようであった

高見沢は鏡の中の脅威に恐怖した。絶望した

高見沢「ああ……あああ……」

そして理解した

敗北者の心理。敗北者の恐怖。敗北者の末路――

高見沢「クソが……ッ!」ダッ


シェリフ(変身前)「せいぜい逃げな。助けてくれるやつはもういないが……な」

――高見沢グループ本社 地下倉庫

高見沢「ここなら……ここなら鏡がない、はず」

高見沢「……」

高見沢「クソ……っ」

高見沢「あの無能が……麻嶋……あいつ……」

高見沢「何故俺がこんな目に合わなければ……クソッ!!」

バタンッ

高見沢「ひっ!」



高見沢「気のせい、か。ごほッ……ぐ、ぐァ」

高見沢「麻嶋……ッ!」


「シュルルルルル…」


高見沢「……あの無能が」

高見沢「あれ程私が手をかけてやったというのに……恩を仇で返しやがって……」

高見沢「お前は甘かった。お前は弱かった……っ」

高見沢「         だと思っていたが――」

高見沢「お前は優しすぎた……ッ!」

高見沢「何故だ……麻嶋……」


「シュルルルルル…」


高見沢「麻嶋……」

高見沢「麻嶋ァァァアアアア――ッ!」


―Episode 14―

――病院

ナース「蒼崎さん退院おめでとうございまーす!」

患者たち「おめでとう!」「よかったねぇ」「もうこんなところに来るんじゃないよ」「こらっ」

マナ「絵理、退院おめでと! 良かったね!」


絵理「うん……ありがと」

マナ「絵理? まだどっか痛いとこ、あるの?」

絵理「ううん、大丈夫。平気」

絵理「大丈夫、だから」

絵理「うん、大丈夫……」

絵理「……」


〝あの後〟気を失った私はゴリラ君に運ばれて鏡の世界から出てきた、らしい

そこを偶然お見舞いに来ていた劉さんに見つけられて……


絵理「……」

麻嶋さんが、死んだ

私のせいだ

私がカードを奪わなければ。私の体が動けば。私が止められれば


私が代わりに死ねば


麻嶋さんはあんな目に合わずに済んだかもしれない

絵理(でも、あの時の麻嶋さんは私を……殺そうとしていた)

絵理(だから……しょうがない)

今はそう思うようにしている。それで何とか今、生きていられる

マナ「絵理? 大丈夫? 病み上がりだから無理しちゃダメだからね」

絵理「う、うん」

マナには〝あのこと〟を話していない

マナは麻嶋さんに言われて私を探しに行った

その後何があったのか。本当のことを伝えたらきっとマナは傷つく。重い責任を抱えさせてしまう

マナは……優しいから


マナ「ここまででいいの? 家まで送るよ?」

絵理「もうっ、マナは心配しすぎだよ。ほら、もうこの通り元気だよ!」

絵理「一人で……帰れるよ」

マナ「……そっか。じゃあ、わたし帰るよ?」

絵理「うん! ごめんね、つき合わせちゃって」

今日は一人でいたい。というより、マナにどんな顔して接すればいいか分からない

そんな気分だった

――絵理の部屋

絵理「……ただいま」

クウェーグリラ「ウホ!」

絵理「ゴリラくん……ただいま」

クウェーグリラ「ウホ?」

鏡の中のゴリラくんはどうすればいいか分からないのか困ったように頭をかいた

絵理「……心配してくれてありがと。でも、平気。平気だよ」

クウェーグリラ「ウ……」


絵理(郵便入れの中はぎゅうぎゅうに郵便物が詰め込まれてる)

絵理「一か月半も家に帰ってなかったからなぁ……」

絵理(それに鞄の中……色々入ってる。入院中、マナに色々家から持ってきてもらっちゃった分)

絵理「片づけなきゃ」

絵理「あと……」

↓2【久しぶりに自由だ。何をする?】
1郵便物チェック
2鞄の中身整理
3???
4その他

・ #2つまでしか選べないから慎重に選ぼう = ◆4EO6WUVoOOCq

・(前々回以前の展開を忘れている方……あらすじを、あらすじを読むのです)

・(大体それに書かれてあること以外は大したこと起こっていません(これからの展開に関係ないとは言っていない))

絵理「郵便物、どうにかしなきゃ」

ガサ…

絵理「請求書、ガス、電気、水道……あぁ、どうしよ」

絵理「先月先々月バイト行ってないから……貯金切り崩さないと」

絵理「仕送り断った手前これじゃあ……ね」

絵理「入院費もいつの間にか払われてたし……はぁ」

絵理「で、後は何かあるかな?」

絵理「ちらし、ダイレクトメール、ダイレクトメール、ちらし……」

パラ・・・

絵理「ん? 手紙……?」

絵理「今の時代に手紙……宛先誰――」



絵理「麻嶋……さん?」

拝啓、蒼崎絵理様

この手紙を読んでいるということは私は負けた。この世にはもういないということでしょう


絵理「……」


だとするなら悔しい限りです。私は会長の力になることさえできず、死んでいくのですから

私はどのように死んでいったのでしょうか。少なくとも絵理様、貴方が私に手を下したということはないでしょう

強大な力に溺れず立てた、貴方の不殺の誓いは簡単に破れるものではないはずですから


絵理「ごめんなさい……ごめんなさい麻嶋さん、ごめんなさい。私がカードを奪わなければ――」


でも、良かった


絵理「え……」


私は貴方を殺さずに済んだのですね

会長の為、これまで戦ってきた私ですが今回貴方と出会って初めて〝迷い〟という物を感じました

自分を捨て、迷いを振り切り戦うというのは難しいものですね

勝たねばならない。しかし殺したくはない。板挟みの状況は辛い

この辛さは貴方が日々感じている辛さ、なのでしょう

現に私は辛さに負け、こうして負けた時のことを想定し、この手紙を書いています

この甘さが私の最大の欠点。会長にもよく指摘されます


絵理「そんな……」


絵理様。私と戦う過程、何があったとしてもご自分を責めてはいけません

これが戦いなのです。避けようのなかったことです

そして、私の死から。更にはこれから消えていく命から決して目を背けないでいただきたい

貴方の選択は間違っていなかった。そこに自信を持つべきです。結果貴方は今生きているのですから

恐らく逃げ出すことは許されません

戦わなければ生き残れない

絵理様、死して会長の任を解かれた今の私の願いを聞いてください

どうか、生きてください


絵理「!」


貴方のその健気でまっすぐな瞳が曇らないよう 遠くで願っております

――麻嶋礼一

絵理「……麻嶋さん」

絵理「麻嶋さん……う、うぅ」

絵理「ごめんなさい。ごめんなさい」

絵理「う……うぅ……うああああ――」



麻嶋さんは優しくて強い人だった

でも、もういない

なぜ?

これが戦いだから

私が足を踏み入れたライダーバトル……もう決して逃げることはできない



絵理「……」

クウェーグリラ「ウ?」

絵理「大丈夫。少し、落ち着いた」

クウェーグリラ「ウホ!」

絵理「泣いたらスッキリした気がする。もう少し動けそうかな」

絵理「頑張るよ、私」

↓2【何をする?】
1鞄の中身整理
2???
3その他

絵理「あ……そうだ」

そういえば


大久保『絵理ちゃんは元気になったら、また事務所に顔出してよ。ね?』


絵理(前、バイト先の編集長さんに事務所に顔出すよう言われてたんだった)

絵理「せっかく退院したんだからすぐ行ったほうが良いよね」

絵理(バイト代、前借りしちゃおうかな……)



絵理「ゴリラくん、ちょっと行ってくるね。お留守番よろしく」

クウェーグリラ「ウン!」

絵理(手紙は……)ゴソ

絵理(引き出しの中にしまっておこう。忘れないように。私が、私でいられるように……)

絵理(ありがとうございます、麻嶋さん)

絵理「いってきます」

――OREジャーナル

大久保「いやぁすぐ来てもらわなくても良かったのにィ」

絵理「でも……せっかくですし」

大久保「や、それにしても良かった良かった。ウチの大事な社員が戻ってきてくれたんだ。パーッとお祝いしないと」

絵理(いつの間にか社員扱いされてる)

大久保「めでたいめでたい」


ズイッ

島田「これ、快気祝いです」

絵理「ええと……島田、さん(だよね?) ありがとうございます」

絵理「って、これ……なんですか? ドリンク剤……?」

島田「ハブアタックです」

絵理「は、ハブ?」

島田「沖縄にしか売っていない限定ドリンクです」

絵理「は、はぁ」

島田「これ飲んで。元気出してくださいね」ツーン

絵理「あ、アリガト、ゴザマス(この人よくわかんないよぉ)」


大久保「お、真司! 絵理ちゃん、帰ってきたぞ」

真司「ホントですか!」

絵理「すいません、真司さん。ご迷惑おかけしました」

真司「んなことないよ! 皆心配してたんだ。良かったよ、元気で戻って来てくれて」

大久保「こいつ毎日心配ばっかしちゃってさ。仕事も手につかんかったのよ。あ、いつものことか」

真司「一言余計です!」

絵理「あはは……」

絵理「……」


真司「……」


大久保「さーて快気祝いだ。寿司でも取る――」

真司「編集長!」

大久保「お?」

真司「その前に一つ仕事終わらせてきていいですか?」

大久保「なんだよこんな時に。どの記事の?」

真司「あーっと……」

真司「ほら、職業人インタビューコラムの!」

大久保「ああ、あれ。ええと今月は――」

真司「『的中率9割のギャンブラー』です。何かと最近雑誌で噂になってる」

大久保「あー、あれ。お前も物好きだねェ。そんなんギャンブル誌に任せときゃいいじゃない」

大久保「ま、それが今じゃ結構ウけてるから何とも言えないけどな」

真司「今日、競馬場に来てるらしいんで。ちょっと行ってきます」

大久保「そういうことは先に言えってもう10年以上前から――」

真司「絵理ちゃん、行こう!」

絵理「えっ」

大久保「おい! 病み上がりだぞ!」

真司「いいからいいから」

――道路

ブロロロロ…

絵理(こうして真司さんのバイクに乗せてもらうのも久しぶりだな)

絵理「あの」

真司「絵理ちゃん、何か……辛いこと、あった?」

絵理「っ」

真司「いーのいーの。言わなくて。俺もさ、バカだけど……たまにそーいうことあるから」

絵理「……」

真司「俺、そういう時はこうしてバイク飛ばしてる。気持ちは……そう簡単には晴れないけど、気分転換にはなるよ」

絵理「……真司さん」

真司「ん?」

絵理「……何で、分かったんですか」

真司「ん。んー。そうだなぁ。勘、かな」

絵理「カン?」

真司「いや、さっきのナシ! カッコつけすぎた!」

真司「さっき先輩達と話してた時さ。笑ってただろ? でも……笑ってなかった。矛盾してるみたいだけど、そう感じたんだ」

真司「だから――」

絵理「……すごいですね、真司さん。何だか全部見通されてるみたい」

真司「そうかな」

真司「バカだから……ってかバカにしかできないこともあるんだよ、きっと」

絵理「!」

真司「もうすぐだよ、東京競馬場」


真司「たまにはさ、頼ってよ。力になるからさ。それに俺、こう見えていい大人だし」

・中断

・再開

――競馬場

絵理「でも仕事のついでとは女の子連れ出しといて競馬場は……」

真司「あはは……だよなぁ」

絵理「冗談です。ありがとうございます。気分も少し晴れてきました」

真司「そう? そりゃ良かった」

絵理「それで私ってここで何をすれば良いですか?」

真司「病み上がりだし悪いなぁ」

絵理「気にしないでください!」

真司「ん~、じゃあ今日話を聞くことになっていた〝自称・天才ギャンブラー〟の人を探そうか」

真司「場内にはいるって連絡が来てたんだけど……」

↓1
1真司と一緒に探す
2一人で探しに行く
3その他

絵理「人が多いし道に迷いそう……」

真司「この人の中で女の子を一人で歩かせるわけにはいかないよ。一緒行こう!」



真司「って言ってもここから一人探すのは難しいなあ」

絵理「その自称天才ギャンブラーさんはどんな人なんですか?」

真司「そうだなあ……バカ?」

絵理「バカ?」

真司「うん」

絵理「真司さんより?」

真司「それ俺を前にして言う!?」



真司「アイツはいつもアロハシャツにテンガロンハット、サンダルとサングラスって決まってる」

真司「だから見つけやすいんだけど……」

絵理「服装までバカなんですか!?」

【直下コンマ下一桁判定:6以上で発見】

真司「見つからないなぁ」

絵理「見つかりませんね……」

絵理「……」

↓1【真司と何か話してみよう:コンマ下5以上で発見】

・再開


























































・自転車の……かごの中の……スマホに心が……

集中するとね……

そのぉ子は……

>>1(通行人)を……

轢いちゃうんだって(理不尽)

イヤだねぇ(迫真)


・自転車に乗りながらポケモンをするのは やめようね!

……そして……!

お父さん……お母さんを含めた……

みーんなを

大事にして

みんなの為に

生きようね!(手首捻挫)

・ゾロ目

【直下コンマ下一桁判定】
偶数:良かったね! 探し人は見つかったよ!
奇数:けいばじょうにはおうまさんがいっぱい(人肉食)

絵理「何というか……親しそうですね」

真司「えっ?」

絵理「そのギャンブラーさんと真司さんが、です。以前も取材したことあるんですか?」

真司「ん。あぁ、いや、そういう訳じゃない。友達の紹介で、さ。その時意気投合したってゆーか」

絵理「友達?」

真司「ああ。友達にすげー占い師がいるんだけど――」

絵理「占い師? す、すごいですね。真司さんの交友関係」

真司「そう? まだまだいるよ。弁護士に鑑定士、探偵、ゴミ屋敷の人、それと――」

絵理「あ、あ、もう大丈夫です」

真司「……」

真司「それにしても見つかんないなー」

絵理「一体どこにいるんでしょうn――」

――キィィィィィィン……


――競馬場 トイレ

客1「かぁーっ、当たらねえ当たらねえ。今日は厄日だな、ったく」

客2「金おろしてこねぇと……今日は勝つまで帰れないんだから……」

客1「給料日に給料スッちまうとは……俺も俺だけど」

客2「母ちゃんに怒られちまうよ」

客1「次は三行半突きつけられるぞぉ」

客2「怖いこと言うなって。とにかく! 白黒はっきりつけないことには話は始まらねぇ」

客1「そうだそうだ!」


ゼブラスカル・アイアン『ブルルル…』

ゼブラスカル・ゴールド『ブルル…』


客1「お? あっちになんかいるぞ。ヒーローショーか?」

客2「シマ……ウマ?」


ゼブラスカル・アイアン『…』ジャキッ



ギャアアアアアアアアッ…

――キィィィン…キイィィィン

絵理「……ッ!」

真司「?」

絵理「いえ! なんでもありません」

真司「俺……まだ何も言ってないけど」

絵理「あ」

絵理(なんで真司さんといる時に限ってこんなことになるの……!)

絵理(うまくごまかして行かないと……)

↓2【うまく誤魔化せ!】

絵理「あ、あの真司さん。私、ちょっとお花摘みに……」

真司「ん、あ、あぁ。いってらっしゃい」

絵理「はい! 急いで戻ってきますから!」

真司「そんなに急がなくても……」




――トイレ

絵理「はぁ、はぁ。人がいないところ……やっと見つかった」

キイィィィン…

イィィン…

絵理「……」

……ィィィン……

絵理「……?」

絵理「変……」

絵理「音が重なって聞こえる……」

今、この場所でモンスターが発生していることを告げる音

それと、もう一つ

遠くから微かに聞こえる音

絵理「ここ以外で……怪物が出たってこと……? でも、どっちに行けば――」

一つを救えば、もう一方は助からない

そんな考えが絵理の頭をよぎる

↓1
1競馬場で起きている方を優先
2遠くの音がする方へ急ぐ

絵理「どっちもほっとけない……でも……」

絵理「近くの『助けて』って声を……見捨てるなんてできない!」

絵理は鏡に向かってデッキを構える

絵理「変……身ッ!」

ベルトに装填されたデッキはいつになく淡く緑色に輝きだし、絵理に戦士としての姿を与えた

ドリス「よし……」

ドリス「……戦える。きっと、戦える。私なら……できる!」

ドリス「うん!」

【直下コンマ下一桁判定】
0:ひき逃げアタックチャンス
987:早めに到着
654:ふつう
321:遅いよ! 何やってんの!

――MW

ドリス「着いた……あっ!」

ゼブラスカル・アイアン「ブルルル…」

ゼブラスカル・ゴールド「ブルル…」

ゼブラスカル・シルバー「グルルルルル」

ドリス「今日も……多いね。でも、頑張らなくちゃ」

ドリス「来い……ッ!」

0:00

―BATTLE START―

ドリス HP6/8

VS

ゼブラスカル・アイアン(中) HP11/11

ゼブラスカル・ゴールド(中) HP11/11

ゼブラスカル・シルバー(中) HP11/11


【直下コンマ下一桁:有利判定】
0987:ドリス有利
654321:ゼブラスカル有利

【補正】
【敏捷性(良):ドリス】+1
【敏捷性(良):ゼブラスカル・アイアン】-1
【敏捷性(良):ゼブラスカル・ゴールド】-1
【敏捷性(良):ゼブラスカル・シルバー】-1
【到着遅いよ!】?1

【ゼブラスカル有利】

ゼブラスカル・アイアン「ギィィッ!」

ドリス(3対1……これ……まずいよね)

シマウマ型の怪物は角型の武器を回し、絵理に斬りかかる

連携が取れているとは言えない

本能のままに暴れているに過ぎないのだ

しかし絵理が防戦一方なのは奴らが妙にすばしっこいから

変身し、強化された目でさえ追えない

ドリス「これを切り抜けるには――」

↓1【どうする?】
1ADVENT
2STRIKE VENT
3SHOOT VENT
4ARMORED VENT
5GUARD VENT
6HOLD VENT
7???
8気合で避ける
9その他

ドリス「これっ!」

「HOLD VENT」

ドリス「でやあっ!」

ゼブラスカル・シルバー「ギ!?」


ゼブラスカル・アイアン(中) HP10/11

ゼブラスカル・ゴールド(中) HP10/11

ゼブラスカル・シルバー(中) HP10/11


シマウマ型が次々と地面に伏していく

ドリス「やっぱりこれが一番強いみたい……」

【01:00】

ドリス「次はこっちの番だよ」


↓1【どうする?】
1ADVENT
2STRIKE VENT
3SHOOT VENT
4ARMORED VENT
5GUARD VENT
6???
7気合で避ける
8その他

「ADVENT」

クウェーグリラ「グオオオオオオッ!」

地面を突き破るようにしてクウェーグリラが顕現する

雄叫びは地を揺らし、敵の接近を許さない

ドリス「ゴリラくん!」

クウェーグリラ「オオオオオオオオオオッ」

クウェーグリラはそのままシマウマ型の一体に飛びかかった

ドリス「やっちゃえ!」

【クウェーグリラ→ゼブラスカル・アイアン(通常攻撃)】

【直下コンマ下一桁判定:ダメージ判定】
0:5
987:3
654:2
321:1

【補正】
【攻撃:クウェーグリラ】ダメージ+3

【ゼブラスカル・アイアン 6ダメージ HP5/11】

這って逃れようとする怪物だったが、遅い

ゼブラスカル・アイアン「ウウウッ!」

ドリス「ゴリラくんナイス!」

クウェーグリラ「ウン!」

【02:00】


ドリス HP8/8

クウェーグリラ HP12/12

VS

ゼブラスカル・アイアン(中) HP5/11

ゼブラスカル・ゴールド(中) HP11/11

ゼブラスカル・シルバー(中) HP11/11


【直下コンマ下一桁:有利判定】
098765:ドリス有利
4321:ゼブラスカル有利

【補正】
【敏捷性(良):ドリス】+1
【敏捷性(良):ゼブラスカル・アイアン】-1
【敏捷性(良):ゼブラスカル・ゴールド】-1
【敏捷性(良):ゼブラスカル・シルバー】-1

【ゼブラスカル有利】

重力の影響が解け、怪物たちは次々立ち上がる

だが、すぐには襲ってこない

絵理が呼んだクウェーグリラを警戒しているのだ

じりじりと距離を詰めながら攻撃の機会を窺っていた

ドリス「ゴリラくん!」

クウェーグリラ「ウン!」

最初に攻撃を仕掛けるのは絵理達の方だった

【クウェーグリラ→ゼブラスカル(地震攻撃)】

再び重力の鎖が怪物を地面へと縛り付ける


ゼブラスカル・アイアン(中) HP4/11

ゼブラスカル・ゴールド(中) HP10/11

ゼブラスカル・シルバー(中) HP10/11


ドリス「まだ私たちのターンは終わってないから!」

↓1【どうする?】
1STRIKE VENT
2SHOOT VENT
3ARMORED VENT
4GUARD VENT
5???
6その他

ドリス「んっ……」

デッキからカードを数枚引いた

ドリス「!」

デッキから出てきたのは――

ドリス「これ……」

麻嶋のカード――

その殆どは今やその使命を終え、黒い粒子となり消えかかっていた

使い物にならない

ドリス「……」

ドリス(お願い……消えないで――)

次々と砂と消えるカードの内、一枚を無意識に絵理は取った



【直下コンマ下一桁判定】
0987654:奇跡くらい起きていいよ
321:そんなうまい展開ないだろJK

「COPY VENT」

一枚だけ残ったカードにはそう記されていた

ドリス(私のホールドベントを止めた能力……)

ドリス(私が奪ったカード……)

ドリス(このカードさえ取らなければ――)



「何があったとしてもご自分を責めてはいけません」



ドリス(……)



「どうか、生きてください」




ドリス「……」

変身時、デッキが一層光った理由はこれだったか――

ドリス(麻嶋さん……ごめんなさい。これ、使います)

紋章の無いカードに新たな光が宿った

「COPY VENT」

【03:00】

ゼブラスカル・シルバー(ドリス)「また変身……した!?」

クウェーグリラ「!?」

ゼブラスカル・アイアン「!?」

ゼブラスカル・ゴールド「ブルルル……」

絵理の姿が怪物と同じものに変わった。それだけだった

しかし知能の高くないシマウマ型達を混乱させるのには充分な出来事

この混乱に応じて再び叩くことができる

ゼブラスカル・シルバー(ドリス)「……よ、よし。やるぞ……っ」


ドリス HP8/8

クウェーグリラ HP12/12

VS

ゼブラスカル・アイアン(中) HP4/11

ゼブラスカル・ゴールド(中) HP10/11

ゼブラスカル・シルバー(中) HP10/11


【直下コンマ下一桁:有利判定】
0987654:ドリス有利
321:ゼブラスカル有利

【補正】
【敏捷性(良):ドリス】+1
【敏捷性(良):ゼブラスカル・アイアン】-1
【敏捷性(良):ゼブラスカル・ゴールド】-1
【敏捷性(良):ゼブラスカル・シルバー】-1
【混乱:ゼブラスカル】+3

【ドリス有利】

ゼブラスカル・シルバー(ドリス)「えっと……使い方がよく、分からない」

クウェーグリラ「ウホ」

ゼブラスカル・シルバー(ドリス)「分かってる。戦えるよ」

↓1【どうする?】

1-変身したまま攻撃
2変身を解除し攻撃.-1STRIKE VENT
              2SHOOT VENT
              3ARMORED VENT
              4GUARD VENT
              5その他
              6FINAL VENT

・再開

・ナツヤ=スミ? 知らん名だな

【1-変身したまま攻撃】

この状況を使わない手はない

変身した姿を保持したまま攻撃する

ゼブラスカル・シルバー(ドリス)「だぁあッ!」

【→ゼブラスカル・アイアン(中) HP4/11】

【直下コンマ下一桁】
0:5
987:3
654:2
321:1

【補正】
【攻撃:ゼブラスカル・シルバー(ドリス)】ダメージ+2

【ゼブラスカル・アイアン(近) HP死/11】

絵理は自分の変質した身体に驚いていた

――いつもより 速い

戦闘における絵理の対応は常に慎重であり

いつもであれば後方から砲撃した上で敵との間合いを詰め近接格闘を行っていた

今回は違う

攻撃方法が敵の姿を借りている以上、限られた物で戦うほかない

この場合は手首から伸びているカッター状の武器だ

これを敵に中距離から当てるのは難しい

ならば

絵理は地面を蹴り、敵に接近した

ドリスは今までの敵と比べて、速さには自信がない。しかし敵の特性、優れた跳躍力を見ればその使い方は分かる

ゼブラスカル・シルバー(ドリス)「私……戦いに慣れてる……?」


シマウマ型の頭が一つ、地面に転がった。敵の混乱は続く

クウェーグリラ「ウホ!」

クウェーグリラも続いて飛び出す

【→ゼブラスカル・ゴールド(中) HP10/11】

【直下コンマ下一桁:ダメージ判定】
0:6
9:4
876:3
543:2
21:1

【補正】
【攻撃:クウェーグリラ】ダメージ+3

【ゼブラスカル・ゴールド(近) HP1/11】

クウェーグリラの一撃が混乱する敵の一団に炸裂する

防御は間に合わない

拳は敵の体諸共地面を貫き、辺りを砂煙で覆った

【04:00】


ゼブラスカル・シルバー(ドリス) HP8/8

クウェーグリラ HP12/12

VS

ゼブラスカル・ゴールド(近) HP1/11

ゼブラスカル・シルバー(近) HP10/11


【直下コンマ下一桁:有利判定】
09876543:ドリス有利
21:ゼブラスカル有利

【補正】
【敏捷性(良):ゼブラスカル・シルバー(ドリス)】+1
【敏捷性(良):ゼブラスカル・ゴールド】-1
【敏捷性(良):ゼブラスカル・シルバー】-1
【混乱:ゼブラスカル】+2

【ドリス有利】

ゼブラスカル・シルバー(ドリス)「……ゴリラくん、勝つよ」

クウェーグリラ「オオオオオオオオオオッ!」

ゼブラスカル・シルバー(ドリス)「……!」

↓1【どうする?:攻撃目標と共に】

1-変身したまま攻撃
2変身を解除し攻撃.-1STRIKE VENT
              2SHOOT VENT
              3ARMORED VENT
              4GUARD VENT
              5その他
              6FINAL VENT

・ぞろ目

【直下コンマ下一桁】
偶数:クリティカル
奇数:イベント

↓2【イベント判定時のみ適用:コンマ下一桁判定】
偶数:胤牙「助けに来たぞ!」
奇数:ヴァイド「助けに来たよ」

【→ゼブラスカル・ゴールド(近) HP1/11】

次の攻撃に移るのに時間は掛からなかった

クウェーグリラの一撃に体の半分が消し飛んだシマウマ型に一太刀、浴びせるだけでいい

ゼブラスカル・シルバー(ドリス)「はあッ!」

【直下コンマ下一桁:ダメージ判定】
0:12
98:8
765:6
432:4
1:2

【補正】
【攻撃:ゼブラスカル・シルバー(ドリス)】ダメージ+2

・ぞろ目

【直下コンマ下一桁】
偶数:クリティカルのクリティカル(ダメージ総数24)
奇数:イベント

↓2【イベント判定時のみ適用:コンマ下一桁判定】
偶数:胤牙「助けに来たぞ!」
奇数:ヴァイド「助けに来たよ」

・ゾロ目のゾロ目

【直下コンマ下一桁】
偶数:ヴァイド「助けに来たよ」
    ゼブラスカル・シルバー「あ、ツレさんでっか? そいじゃ後はお若いお二人に任せて帰らさしてもらいますわぁ……」
奇数:ストーカーも来るし新しいライダーだって来る

【12ダメージ! ゼブラスカル・ゴールド(近) HP死/11】

とどめを刺されたシマウマ型は爆発。残るは一体となった

ゼブラスカル・シルバー(ドリス)「よし……これで――」


「あれェ。殆どやっつけちゃったみたいだねぇ」


ゼブラスカル・シルバー(ドリス)「……っ!」

聞き覚えのある甘たるい声が聞こえた、気がした。

「絵理ちゃん、だよね。どうしたの? イメチェン?」

絵理はとっさに下を向いた

そこにいたのは黒いライダー

いつも窮地に陥った絵理を何故か助けてくれた人

そして


麻嶋を殺した人

止めろと叫ぶ絵理を笑いながら、麻嶋を斬り殺した 男

それが彼女の後方から近付いて来た

ヴァイド「絵理ちゃん元気にしてた? 俺はずっと元気だよ、バカだからね。バカは風邪ひかないっつーか」

「HOLD VENT」

黒いライダー――ヴァイドは武器を右手に、釘打ち銃を左手に。残る一体に向けて放つ

【→ゼブラスカル・シルバー】

ヴァイド「なんだか元気がないみたいだね。どうしたの?」

クウェーグリラ「ウウウウウ!」

ヴァイド「そんなに威嚇しないでよゴリラくん。平和が一番だよ」

シマウマ型も倒れてはいられないとばかりに体を蛇腹状に伸ばし防御態勢を取った

【ゼブラスカル・シルバー:ダメージ軽減】

↓1【コンマ下一桁:ダメージ判定】
0:10
987:6
654:4
321:2
【補正】
【ダメージ軽減:ゼブラスカル・シルバー】ダメージ2分の1

↓2【コンマ下一桁:ダメージ判定】
0:10
987:6
654:4
321:2
【補正】
【シュピネンコプフ:ヴァイド】ダメージ+2
【ダメージ軽減:ゼブラスカル・シルバー】ダメージ2分の1

・一旦休憩

・再開

【5ダメージ! ゼブラスカル・シルバー HP5/11】

ゼブラスカル・シルバー「ヴルルルルッ!」

粘着性の弾丸に縛られ、怪物は不気味に伸ばした体のまま抵抗する

ヴァイド「あっはは、ムリムリ。この糸はからはね、簡単に逃げられない」

ヴァイド「足掻けば足掻くだけ……俺が面白がるだけだよ」

【直下コンマ下一桁:6以上でもう一撃】

・ゾロ目

【直下コンマ下一桁】
偶数:シェリフ「他人の獲物は横取りするに限るな」
奇数:ゼブラスカル・シルバー「こんな糸切ったるわい!」

・ゾロ目のゾロ目

・ちょっと待って。さすがに頭痛い

【直下コンマ下一桁】
偶数:シェリフ「他人の獲物は横取りするに限るな」
    胤牙「助けに来たぞ!(激遅)」
奇数:シェリフ「他人の獲物は横取りするに限るな」
    ?「FINAL VENT」

ヴァイドが次なる一撃に向けてデッキに手を伸ばそうとしたその時

「他人の獲物は横取りするに限るな」

青いライダーが銃を構え、現れる

ヴァイド「オッサン……邪魔しに来たの」

シェリフ「ああ、いつも通りな。おっとお前ら余計な動きをすんじゃねェぞ。体の穴、増えるからな」

ヴァイド「何言ってんの」

【シェリフ→ゼブラスカル・シルバー(通常攻撃)】

【直下コンマ下一桁:ダメージ判定】
0:8
9:6
876:5
543:4
21:3

【補正】
【バッファバイザー:シェリフ】ダメージ+1

【4ダメージ! ゼブラスカル・シルバーHP1/11】

弾丸は的確に相手の急所を撃ち抜いた

身動きの取れない怪物はどうすることもできず、銀色の体から火花を散らし倒れこむ

しかし致命傷を負いながらも未だその動きは収まらない

――生きているようだ

ヴァイド「ねえオッサン。死んでないみたいだよ」

シェリフ「ちっ、射撃の腕が鈍ったってか?」

シェリフは足元に散らばる薬莢を蹴飛ばした

シェリフ「サイコパス野郎、てめぇがいるってことはあの嬢ちゃんもどっかに――」

シェリフ「……あ?」

怪物姿の絵理とシェリフの目が合った

ヴァイド「今更気づいたの? 甘いよ」

シェリフ「ほー。そんなカードも持ってたのか? 更に厄介だな。やっぱしてめェも麻嶋みたいにあっちに送って――」



「FINAL VENT」



シェリフ「!?」

白い羽が一枚、絵理の足元に落ちた

「クァァアアアアアアアッ!」

続いて遠くから甲高い鳥のような鳴き声。近づいて来る

ヴァイド「速い……!」

やがて絵理達の前に飛来したのは――白鳥型の怪物

シェリフ「新手かっ」

白鳥型は滑空しながらその巨大な羽を羽ばたかせた

ゼブラスカル・シルバー(ドリス)「く……っ!」

突風が巻き起こる。強い風の中、飛ばされぬよう足に力を込めた

が、不規則に巻き起こる風に足をすくわれ、ふわりと浮き上がってしまう

この中でも一番重量があるはずのクウェーグリラも同じく

シェリフ「何が起こってやがる!?」

皆一様に浮いている

この身動きの取れない状況で、恐らく数秒後に来るであろう攻撃に備えることは容易ではない

ヴァイド「これ、ちょっと……やばいかも」

ヴァイド「カード、カード……あった」

【直下コンマ下一桁】
098:REBORN VENT
7654321:CONFINE VENT

・中断

・新たなライダーは…

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