絵理「魔法使いエリー」 (57)

876プロ


「「トリック・オア・トリート!」」


愛「がるるっ! 涼さーんおかしくださーい!」

絵理「くれなきゃ……イタズラ?」

涼「わっ、愛ちゃん絵理ちゃんかわいいね。はいお菓子。一応手作りだよ」

愛「わーいっ! がるるー!」

涼「愛ちゃんは……フードに耳が付いてるね。狼男?」

愛「はいっ、黒猫パジャマのバリエーションですっ」ムシャムシャ

涼「絵理ちゃんは、魔女の格好か……すごく似合ってるね」

絵理「ふふ、実はこれいわくつき? 本当に魔法が使えるんだって」

涼「えー」

絵理「ちょっと試してみる? >>5をしてみる」

涼さんにちんこ生やしてみる

絵理「涼さんを――男にしちゃう?」

涼「ぶっ、も、もう~! 絵理ちゃーん! 僕男だってばー!」

愛「むぐむぐ、そうですよーむぐ、りょうむぐさんむぐは、おとこむぐですむぐよー!」

涼「愛ちゃんは食べてから喋ろうね」

絵理「えい」エリリーン!

涼「わっ! なにこのキラキラ! 僕の体に纏わりついて……」

愛「ごくん。わわー! 涼さんに魔法少女の変身シーンみたいな光がっ」

涼「……でもなにも起こらないんだけど」

絵理「何も変化がないということは……涼さん本当に男の人だったということ……」

涼「まだ疑ってたの? 確認したよね!? ……ふー、魔法使えるなんて面白い冗談だったよ。絵理ちゃん」

絵理(ううっ、魔法が使えるのか疑われてる……)

絵理「待って。もう一度チャンスが欲しい――今度は涼さんに>>10の魔法をかける」

ラブライブスレかと思った

絵理「カリナタフ・ツッレ!」エリリーン!

涼「あっ、また!」バシュー!

涼「う――」ドクン

涼「あっ……はぁっ、なにこれぇ……! ムネと、あ、アソコがぁ……あつ、ひんっ!」ビクビク

絵理「女の子を混ぜたらもっと魅力的になると思って」

愛「絵理さんなんであたしに目隠しするんです?」

絵理(これは、妖艶過ぎ)ゴクリ

涼「ふぁ……っ……はぁっ……はっ……あぁ」

涼「あ、あれ? 僕どうなっちゃったの――」

涼「ってあれ、胸が」ムニョン

涼「!!! し、下は――」ゴソ

涼「」


ぎゃおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおんっ!!!!!!

絵理「涼さん……」

涼「もどしてぇ……絵理ちゃんお願いだからもどしてぇ……」

絵理「あの、その……ごめんなさい」

涼「はやく」

絵理「うん」

愛「あ、あの! 涼さんとってもかわいいですよ!」

涼「……女声の練習にはなるかもね。あははははははは」

絵理(すっごく乾いた笑い)

絵理(私は面白半分に一人の少年の自尊心を弄んじゃったんだ……)

絵理「反省した。涼さん、>>17になって」エリリーン!

トップアイドル

涼「――ん、ふぁああっ」

絵理「も、元に戻った?」

涼「うん……僕、レッスンしてくる」

愛「えっ! 今からですか?」

涼「本当に女の子になった感覚を……歌に応用できそうなんだ」

絵理(なんだか涼さんの瞳が深い色に……)

愛「あ、あたしも付き合います!」

絵理「私も……いっしょにやろ?」

一ヶ月後……

尾崎「最近の涼の躍進ぶりは凄まじいわね……」

絵理「うん。『今世紀最高の歌手の一人』だって」

尾崎「『一つの音に男性性と女性性が響き合う歌い方は未だ彼一人しか到達していない』――とんでもない子だったわね」


――

涼「みなさーん! 応援ありがとうございまーっす!!」

司会「秋月さん! トップアイドルに至る道は決して平坦ではなかったと思いますが――今誰に感謝の意を表明したいですか?」

涼「それは――」

――

『あの日魔法をかけてくれたあの子です!』

絵理「涼さん…………良かった」


涼トップアイドルエンド

絵理「すんなりとハッピーに行っちゃった。魔法の力は……恐ろしい?」

絵理「人を幸せにも不幸にもしてしまう力――気をつけないと」

絵理「今度は……>>25に接触してみる」

おざりん

絵理「尾崎さん」

尾崎「あら、絵理……ハロウィン? 魔女のカッコすごく似合うわねー。でもちょっと本格的すぎない? もっとフリルとか……」

絵理「こ、このカッコは、その、そういうのいいの」

尾崎「ふぅん?」

絵理「ねえ尾崎さん。今、なにか夢とか望みとかある?」

尾崎「望みねぇ……>>29かしらね」

愛ちゃんが欲しいわ

尾崎「愛ちゃんが欲しいわ」

絵理「えっ――」

尾崎「愛ちゃんが欲しい」

絵理「わ、私は?」

尾崎「もちろん絵理も好きよ。でもね、愛ちゃんもプロデュースしてみたいのよ」

絵理「愛ちゃんって……」

絵理(尾崎さん、『日高さん』呼びで最近は『愛』って呼んでたのに)

尾崎「あの日高舞の娘――私がアイドルだった時代はね、『日高後』と呼ばれていたの」

尾崎「伝説に追いつきたい。そのためには愛ちゃんが必要なのよ」

尾崎「ああ、愛ちゃん愛ちゃん」

絵理「なら社長にプロデュースさせて下さいって言えばいいじゃない!」

尾崎「え、絵理?」

絵理「私じゃ伝説作れないんでしょ! だったら愛ちゃんのところにいけばいい!」

尾崎「……はぁ。落ち着きなさい、絵理」

絵理「……」

尾崎「あのね。私はあなたのプロデューサーよ。伝説なんかいらないわ。あなたの輝く姿をそばで見続けられればね」

絵理「尾崎さん」

尾崎「でも愛ちゃんかわいいからね。ちょっと目移りしちゃうかも……」

絵理「は?」

尾崎「うふふっ、絵理。私を繋ぎとめておきたければもっと頑張りなさい?」

絵理「――――尾崎さん」

絵理(>>35の魔法をかけてあげる)

メラ

絵理「――」ポゥ

尾崎「え、なにこれ……火の粉?」


サイネリア「ロン毛っ!! それに触れんナーっ!!」


尾崎「え、鈴木さん――?」

サイネリア「オラーッ!」ドゲシッ

尾崎「ごふっ! ……あなたねえ! いきなり蹴り飛ばすなんて」


            ジッ


ゴ  オ  オ  オ  オ  オ  オ  オ  オ  オ  オ  オ  オ  オ  オ  オ  !  !  !


尾崎「」

サイネリア「メラガイアー級の威力っ! さすが先輩上級魔法をいとも容易く」

絵理「上級? なにを言ってるの? 今のは――メラだ」

サイネリア「流石は先輩……当然押さえてますね」

尾崎「あ、あの鈴木さん」

サイネリア「ああいたのネ、アンタ。勘違いしないでよねっ! 先輩を殺人犯にしたくなかったからなんですカラねッ!」

尾崎「そのノリはわからないけど」

サイネリア「先輩。チャットで言ってた魔法アイテムってそれですか」

絵理「うん。サイネリアは信じてくれてた?」

サイネリア「アタシは先輩を疑ったことはありまセンっ!」

絵理「……ならサイネリアは私の味方だよね」

サイネリア「それは――>>40です」

あなたの出方次第

サイネリア「センパイの出方次第デスね」

絵理「私の?」

サイネリア「このロン毛を燃やすんだったら、アタシはセンパイを止めますよ。こんなヤツのためにムショ行きになることないです」

絵理「だって、尾崎さんが……」

サイネリア「おらっ! センパイに謝れロン毛! なんかしたんでショ!」

尾崎「……どうしてあなたにそこまで言われなきゃならないのかしら?」

サイネリア「はあ?」

尾崎「私と絵理の問題。そんなの分かってるわ」

サイネリア「だ、だったらとっとと……」

尾崎「ええ。絵理」

絵理「……なに」

尾崎「>>43

きかんな

尾崎「きかんな」

絵理「え?」

尾崎「あんな小さな炎なんか効かないわ」

サイネリア「はぁっ!? アタシがいなきゃアンタ今頃消し炭に……っ!」

尾崎「あなたは私にモヤモヤを抱えているんでしょう? だったらそれを聞かせなさい」

絵理「うぅぅ」

サイネリア(ロン毛……)

尾崎「あなたの声で、私に聞かせなさい。私はあなたのプロデューサーよ」

絵理「じゃ、じゃあはっきり言う。すーはー……」

絵理「尾崎さん――>>46!」

元ド底辺アイドルが伝説とか夢見てんなよ、このマダオ

絵理「元ド底辺アイドルが伝説とか夢見てんなよ、このマダオ」

尾崎「えっ」

絵理「アイドルを乗り換えて伝説になれるんなら苦労はしねぇんだよ」

尾崎「あ、あの」

絵理「思い上がった挙句、てめえの不甲斐なさと頼りなさに危機感覚えた担当アイドルに、的外れな返ししやがって」

サイネリア(センパイこええー!!)

絵理「何が不安かなんてなぁ! 決まってんだろうがよぉ……」

尾崎「……」

絵理「ちゃんと自分のアイドルを見てねえことだよ!!」

尾崎「!」

絵理「かわいいからって! 伝説作れるからって! そんなの自分のアイドルを見ない理由にならないっ!」

絵理「こんな不満ぐらい! すぐに……っ!! すぐに、察して、ほしいよ……」ポロポロ

尾崎「ごめんなさい絵理!」ガバッ!

絵理「ふぇえええん」

尾崎「先に、こっちが謝るべきだったわ……ごめん、ごめん絵理」ナデナデ


サイネリア「ナンナンデスか、コレ」





サイネリア「はーっ……茶番デス。あ、これセンパイが持ってた杖」

サイネリア「最後に>>50の魔法でもかけときマスか」

爆発オチ

st
15分待ってこなかったら>>49採用です

oh・・・

サイネリア「オトーコの姿になるのデス!」サイネリーン!

尾崎「鈴木さん!」

絵理「えっ、この光――」



尾崎「杖返しなさいー!!」ダダダダ

サイネリア「しつこいデスねっ!! フヒヒ、センパイ。さあこっちに!」ダダダダ

絵理「ひぅぅ(低音)」

尾崎「ちょっと、絵理に触るんじゃないわよ! 大丈夫よ絵理。私たちパートナー同士だものね。二人で両翼となるのよね」ハァハァ

サイネリア「センパイは若いアタシを選ぶに決まってんデショー!! ね、センパァイ」ハァハァ

絵理「つ、杖返して」

サイネリア「スイマセン! ロン毛がかすめ取って自分の都合のいい願いを言おうとしてるんでっ! 撒くまで待ってくだせー!」ダダダダ

尾崎「あなたがそれを言う!?」ダダダダ


絵理(私いつまでこのままなんだろう……いつまで身の危険感じなきゃいけないんだろう……)

絵理「涼さんの気持ちが分かった今日この頃――私は男でありました」

尾崎「絵理~」ハァハァ

サイネリア「センパ~イ」ハァハァ

絵理「……早く元に戻してっ!」



  愛  「  終  わ  る  よ  ー  !  !  !  」

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