絵理「愛スちゃんになる」
愛「凍ったよー!!」カチーン
涼「わっ! 冷たい!!」
絵理「氷を纏って、凍てつく息吹を吐き出すようになる」
愛「ひゅごぉおー!!! 万物を凍てつかせるよー!!」カチコチカチコチ
涼「わー! 凍っちゃうー!!」
絵理「これで熱血で世界を熱くした分冷却できる」
愛「燃える闘志は失ってません!!」ピタッカチン!
涼「ひゃっ!! と、凍死しちゃうから! 凍るからー!」
絵理「さらに発見した。パソコンのウィンドウに愛ちゃんを突っ込ませれば」
愛「だーいぶっ!!」スポッ!
絵理「愛コンちゃんになる」
v
(('ヮ')) < クリックしよー!! パッ
涼「えっ! パソコンに入っちゃったの!? く、クリック?」カチカチ
v
(('ヮ'))「 現 在 時 刻 を お 伝 え し ま ー っ す ! ! !」
涼「うわー、愛ちゃんの大声がー!」
絵理「タスクマネージャも表示できる」(耳栓済み)
v
((:'ヮ')) < え、えーっと……ブラウザが17、18? ……バックグラウンドには……むーん……
涼「困ってるけど?」
絵理「この子にコンシェルは無理?」
v
(('ヮ'))「 月 曜 日 ま で の 残 り 時 間 を 表 示 し ま ー っ す ! 」
絵理「ひぅ!!」
絵理「続いての発見。愛ちゃんの右目を絵の具で染めると」
愛「染めるよーっ!」ヌリヌリ
絵理「オッド愛ちゃんになる」
愛「右目の緋鷹眼(ひだかがん)がうずくよーっ!」ギラッ
涼「ちょっ、危なくないの!?」
絵理「危ないことは危ない。眼に宿る魔力のせいでたまに暴走するようになる」
愛「おっぺっぱー!!」ビシュウウウウウ!!!!
涼「眼からビーム!?」
絵理「更にこじらせるとこうなる」
愛「我は冥界より来たりし……えーっと……愛だよー!! 不浄の現世を我が邪眼で……えっと、こわすよーっ!!」
涼「中途半端なのは片目だけだから?」
絵理「続きまして、愛ちゃんから一定の距離を置きます。そうすると」
愛「みんないっちゃいました……」ションボリ
絵理「愛ソレーションちゃんになる」
愛「孤立したよー……」ポツン
涼「これ独りにしてるだけだよね!?」
絵理「このまま放っておくとちょっと泣いちゃう」
愛「ううっ、どうしてみんなあたしのそばにいてくれないんだろ……わーん!!!」
涼「かわいそうだよ!」
絵理「ところがこのまま様子を見ると」
愛「ふー泣いたら、すっきりした…………考えてみれば頂点はただ一人でいいよね! あたしについていけるのはあたしだけだし! アハハハハ!!」
絵理「孤立から孤高にジョブチェンジする」
涼「嫌な予感しかしないよ! あ、愛ちゃん僕はここにいるよ!」バッ!
絵理「愛ちゃんに電話をかけながらリンゴを食べさせる。そうすると」
愛『もしもし、しゃくっ! 絵理さんですか、しゃくっ!』
絵理「愛フォンちゃんになる」
愛『あいふぉと、あいむーびーも自動でついてくるよー!』
サイネリア「これは便利そうデス! どれどれ」
愛『ネットばっかりみてるよー!! このブログのケーキの写真おいしそーっ!!』
サイネリア「実況しなくてイイから!」
愛『友達から電話かかってきませんねー!! あたしとおしゃべりしましょー!!』
サイネリア「うっさい! 二つの意味でうっさい!」
愛『お、おーえすさん、こんにちはー……あのー』
最新OSさん「0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 1 1 1 0 0 0 0 1 0 0 0」
愛『話が通じませんでしたっ!』エヘヘッ!
サイネリア「こりゃアップデートは諦めるしかなさそーデス……」
尾崎「うーん、次のライブの演出どうしましょう」
絵理「そんな時は頭を捻りながら愛ちゃんを頭に載せてみれば」
愛「ぐるぐる迷うよー!」ポスン
絵理「愛ディアちゃんになる」
愛「ぴこーん! 電流走るよー!!」
尾崎「――はっ! そうよ! ローラースケートで入場するのよ!」
社長「却下。……ていうか何年前よ」
尾崎「そんなっ!」
愛「しょせんは思いつきだよー!」
絵理「苦悩にこそ本当の愛は宿る?」
尾崎「そうよ! 戦車で入場するのよ!」
愛「しびれないよー……」
まなみ「私で先方にちゃんと説明できるかしら……外国の方だと言うし、不安だわ……」
絵理「愛ちゃんの出番。記号が書かれた紙を愛ちゃんに貼る。そうすると」
愛「わかりやすくなろーっ!!」ムダソギオトシッ
絵理「愛ソタイプちゃんになる」
ヽ)
, '⌒ ´`ヽ
! ./ノハヾ∩
ヽゝ゚ ヮ゚ノノ
⊂ ノ
(つ ノ
(ノ
まなみ「わっ! 絵にわかりやすく愛ちゃんが! アイソタイプって?」
絵理「まずはググれ? ――アイソタイプ(Isotype)とは、オーストリア出身の教育者・哲学者オットー・ノイラートとイラストレーターのゲルト・アルンツによってデザインされた、
単純かつ非言語的な仕方で情報伝達するための一連の視覚記号(ピクトグラム)を指す」
まなみ「まあ便利ね! これなら言葉が通じなくてもなんとかなるかも!」
ヽ)
, '⌒ ´`ヽ
! ./ノハヾ∩
ヽゝ゚ ヮ゚ノノ
三 _| つ/ヽ-、_
三 / └-(____/
 ̄ ̄◎ ◎
まなみ「って、どこかに行こうとしてる!?」
絵理「単純になり過ぎて何も考えなくなった……」
夢子「あ、雨かぁ……涼、傘持ってる?」
涼「ううん。用意してないや」
絵理「前実験したあのスタイルを使えばいい。雨の日に愛ちゃんを男女両方に抱きつかせる。そうすれば」
愛「涼さん! 夢子さん!」ガバッ!
絵理「愛合傘ちゃんになる」
愛「あいいっぱい! ゆめいっぱい!」ザアアアアア
夢子「愛とか夢とか言ってる場合じゃないわよ……うぅぅ……」
涼「顔赤くしてどうしたの?」
夢子「なんでもないわよっ! ……愛が傘になれて良かったわね」
涼「うん。前絵理ちゃんと雨に遭った時も助かったんだー」
夢子「なぁにぃ…………!? 水谷絵理ィ!!」
絵理「涼さんの愛愛傘の初めて相手はこの絵理だ?」
夢子「愛が多いわねぇえ! このっ! 待ちなさーい!」
涼「ちょっ! 夢子ちゃん傘から出てどこいくの!?」
愛「青春だよー!」
絵理「愛ちゃんにパスポートを持たせて事件を捜査させる。そうすると」
愛「むーん……このケースはヘビーですね」ウムム
絵理「愛CPOちゃんになる」
愛「真実はいつも一つ!」キラーン
局長「くくく……この照明に細工をすれば……」
愛「そこまでですっ! アイドルの周りで起こる事故の犯人はあなただったんですね!」
局長「ぬわー! ばれてしまったかー! 逃げろッ!」
愛 「 ば き ゅ ー ん ! ! 」
局長「ごふっ」
愛「日本のじょーしきであたしを測らない方がいーですっ」
絵理「国際的な軋轢を避けるため発砲を避け音の弾で犯人を倒す、グローバルな配慮も持つ」
愛 「 ち な み に み ね う ち だ よ ー ! !」
絵理「ごふっ」
絵理「愛ちゃんに針を持たせて鉄の鎧を着せる。そうすると」
愛「ガシャーン! アイアン装備!」ガシャガシャ
絵理「愛アンメイデンちゃんになる」
愛「うそついたらはりせんぼん刺すよー!」ガパア
武田「ふむ――死の極点における生の相対的な荘厳さ……普遍的なテーゼではあるね。少しずつ閉めてくれたまえ」
愛「と、閉じますよ……」オソルオソル
絵理「ひぅ! 何で好き好んで入るの!?」
武田「インスピレーションが欲しくてね……なに、死の慟哭を主題においた芸術作品など世に溢れているよ」
愛「は、はくしょん!」バタン!
絵理「あっ……閉じちゃった!」
武田「それでも生き残るのが――そう、僕だ」ガパア
絵理「ど、どうやって!?」
武田「歌を希求する心は永劫のものだからだろう……なんてね」
愛「ホントは落し扉構造だったからだよー!」
絵理「愛ちゃんを岩の上において、じっとさせておく……そうすると」
愛「夕日が目に染みます」ボー
絵理「モ愛ちゃんになる」
愛「――――」ドーン!
涼「わっ、おっきい! 黙ってるのに存在感ある!」
愛「――――」
絵理「……」
涼「……」
愛「――――」
涼「……なんか言葉無くしちゃうね」
絵理「うん……大いなる存在に圧倒されちゃう」
愛「――――zzz」
涼「……」クゥクゥ
絵理「……」スヤスヤ
絵理「愛ちゃんに10時間理論物理学の本を読ませる。そうすると」
愛「」ブスブス・・
絵理「愛ンシュタインちゃんになる」
愛「ボース=愛ンシュタイン凝縮を提唱する」キリッ
絵理「次は愛ちゃんに力学の本を読ませながら、リンゴが落ちる所を目撃させる。そうすると」
愛「――あ!」ピコン!
絵理「愛ザック・ニュートンちゃんになる」
愛「ロマンが死んだ? なぜこう思えないのか……スペクトル分析によって表される光の性質の何と美しいことか、と」
社長「それじゃあミクロの決死圏とか読ませたら愛ザック・アシモフになるのかしら」
絵理「なると思う」
愛「愚かしさという物は、神々自身が相手をしても敵わない」
舞「まだまだね、愛っ!」
愛「うわーぜんぜん勝てないよー!!」
絵理「なら強くなればいい。電子マネーを購入し、アイテムを買う。そうすれば」
愛「ガチャやるよー!! ……わーん! ダブりばっかだー!」ポチポチ
絵理「愛テム課金ちゃんになる」
愛「一点買いでレアアイテム揃えたよー!」キラキラキラキラ
舞「どかーん!」
愛「でも負けたー!!」
絵理「レベルが違いすぎる……チート?」
愛「わーん! 請求書がすごいよー!!」
舞「これが課金の末路よ。いい人生経験になったでしょ」
絵理「こ、これが舞さん流教育術……」
絵理「愛ちゃんに『I'm so free!』を聴かせる。そうすると」
愛「わー、おしゃれな曲ですねっ」シャカシャカ
絵理「そのまま愛'm so free!ちゃんになる」
愛「くだらないトークでも 私たち特別でしょ? 誰にも邪魔できない~♪」
涼「ふわぁ……さわやかな大人のお姉さんになってる」
愛「そう 明日になれば元気出すタイプ なんか文句ありますか(なーい!) ♪」
涼「すごくいいよ……お茶目なお姉さんって感じ」
絵理「これはこれで……とてもあり。考えてみれば愛ちゃんの完成形は舞さんのスタイル?」
涼「将来、もっと魅力的な女性になるんだね……」
愛「I'm so free ! 気にしないで 歩いてゆこうよ 遠くまで ~♪」
絵理「かわいい」
涼「きれい」
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