――清明院大学
教授「――講義を始めましょう。席はそのままでよろしい。礼」
教授「と、ここで講義の前に。少しお話したいことが」
教授「ああ、それ程大事なことではありません。世間話程度のものです。話半分に聞いても構いません」
教授「では――」
教授「皆さん、『パラレルワールド』というものをご存知でしょうか」
教授「……」
教授「はは、私もたまにはこんな話をしたくなるんですよ。どうです、仲村君。答えられますか」
準教授「は、はい。『パラレルワールド』とは……今我々が住む世界とは違うもう一つの世界のことです」
教授「その通り。パラレルワールドとは現在の世界と平行して存在する『もう一つの世界』のことを指します」
教授「ここに一冊のファイルがあります」
教授「内容はとある研究資料の成果報告書。書かれた時期は……2001年。今から14年以上も前のもののようです」
教授「筆者の名前は『神崎士郎』。この大学に在籍していた、とあります」
教授「私も約二十年程この清明院大学に在籍しています」
教授「それに皆さんもお分かりの通り、一度見たものを忘れない性分でして」
教授「大学に在籍する者の名前や顔は特に最初に覚えてしまうものなのです。無論、この学部以外の研究生の名前なども」
教授「がしかし、この『神崎士郎』という男について。不思議なことに私は全く憶えがない。これは……おかしい」
準教授「先生……?」
教授「これから話す話は……そんな『神崎士郎』についての話です」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1455204288
教授「このファイルとの出会いはちょうど1ヶ月前」
教授「旧江島研究室取り壊しの際、職員総出の資料回収を手伝いに行った時のことです」
教授「ふと目に留まったのが……埃を被ったこのファイルでした」
教授「報告書の詳しい内容は……あまりに現実的でない話なのですが――」
教授「最初に話した『平行世界』についてのものでした。鏡の中に存在するもう一つの世界……『ミラーワールド』」
教授「私はこのような……おとぎ話を書いた人間が誰なのか気になりその名前を確認しました」
教授「それが『神崎士郎』です」
教授「私の記憶に無い研究生。不思議に思った私はまず江島研究室の研究員のリストを読み直しました」
教授「そこに彼の名前はありませんでした」
教授「次に私は過去の在籍生の名前を調べることにしました」
教授「……やはりそこにも彼の名前はありませんでした」
教授「彼は……『神崎士郎』はそもそもこの清明院大学には存在しない生徒だったのです」
教授「教授か誰かの変名か。と、調べても成果は出ません」
教授「この時、私はそもそも『神崎士郎』という男はこの世界に存在しない者なのかもしれないとさえ思いました」
教授「私自身、何故ここまで彼について調べる気になったのかよく分かりません」
教授「ですが……私は『神崎士郎』という名前に何らかの既視感、つまり……デジャヴを感じていたのです」
教授「狐につままれたような気分でした。最初は何かの悪戯かと周りを疑っていたのですがね」
教授「存在しない研究生に平行世界についての報告書……これは現実的な非現実的存在感と言うべきでしょうか。それを感じた私の脳裏から悪戯の線は消えました」
教授「教授という身でありながら、これほど漠然とした科学的でない考えが浮かんだのは生まれて初めてです」
教授「私は冬季休業の間、時間を見つけては『ミラーワールド』の報告書を読み返しました」
教授「一度読んだものは全て私の頭の中にインプットされてしまうので、このようなことをすることは滅多に無いのですが」
教授「報告書には、その『ミラーワールド(平行世界)』における技術の中に時間を逆行させる効果のある装置の説明がありました」
教授「それはこの中では『タイムベント』と呼ばれています」
準教授「そこ、笑わない」
教授「『タイムベント』の作用には……時間軸改変による矛盾の発生が起こり得るとの注意書きもあります」
教授「時間軸改変による矛盾の発生……これを『タイムパラドックス』といいます」
教授「過去の改変により確定した未来が変動する……SF小説のような話です。一笑の内にこのファイルを捨ててしまう者もいるでしょう」
教授「しかしこの項目を何度も読む内、私は一つの仮定をしました」
教授「『神崎士郎』という男はその『タイムパラドックス』の割を食い、この時間軸から消滅したのではないか、と」
教授「ファイルの中には荒唐無稽なことばかりが書き連ねてあります」
教授「生身の人間は『ミラーワールド』へ入ることができない」
教授「『ミラーワールド』に入る為には専用の防護服を着用の上、専用の次元転送機に搭乗しなければいけない」
教授「『ミラーワールド』の住人。神崎士郎はファイルの中でそれらを『ミラーモンスター(鏡の怪物)』と呼んでいましたか」
教授「他にも色々ありましたが、まあいいでしょう」
教授「ここで平行世界の話に戻ります」
教授「ファイルには平行世界は鏡面を通じて観測できる、とあります」
教授「私は平行世界の存在を肯定も否定もしませんが――」
教授「もし、あるとすれば」
教授「それは合わせ鏡のように無数に折り重なり存在するのだと私は考えます」
教授「鏡を覗く自分の向こうに、また鏡を覗く自分がいる。またその向こうにも。と、世界は連なって見えるのです」
教授「ここでまた質問をしましょう」
教授「貴方はその合わせ鏡の世界の中の、何枚目の世界の住人なのでしょう」
教授「一枚目でしょうか」
教授「そうとも限りませんよ。その奥から数番目の貴方が一枚目の世界の住人だと主張する可能性もありますからね、ふふ」
教授「合わせ鏡の世界は覗く度に違った景色を見せてくれるでしょう。常に世界は変わり続けるんです」
教授「皆さんの行動が確定した未来を変える可能性もある。と、すれば世界は無限に広がっているのかもしれません」
教授「また、これも『もしも』の話ですが」
教授「この世界がもし、神崎士郎の時間改変が影響して生まれた世界ならば」
教授「もし、『ミラーワールド』が存在するのなら――」
教授「……」
教授「皆さんの講義中のこの退屈そうな表情も少しはマシになるのでしょうね」
準教授「こら、そこ寝るな!」
教授「では、そろそろ講義を始めましょう」
【注意!】
・2002年に放映された仮面ライダー龍騎の最終回後の設定(現代)でライダーバトルをします
・総勢13名の新たな(?)ライダー達の中の1人となりとりあえず生き残りましょう
・龍騎本編に登場した人々とも交流できます
【注意!】
・某スレに感化されました
・オリジナルキャラ・ライダー達が登場します
こんな時間ですが最初に動かす主人公だけ作りので協力お願いします。
連投は様子見て、各自の判断でどうぞ。連投多い場合>>1の判断で下にします
↓1 性別・年齢(年齢はバイク免許取れる年齢から)
【性別】女【年齢】18
【職業】
↓1 職業(学生かその他。無理ない範囲で)
【性別】女【年齢】18
【職業】大学生
【行動方針】
性格など話の都合で変わる可能性があります。なので、せめて行動方針を始めに決めて起きましょう。
ここから外れるか否かで結末が変わるかもしれません
↓1
【性別】女【年齢】18
【職業】大学生
【行動方針】敵を打ち倒すよりも生存特化。生き延びて勝者となる
【設定】
設定を決めましょう(家族構成や諸々)
ネガティヴなもの程上方補正がかかりやすいです
↓1~3
【性別】女【年齢】18
【職業】短大生
【行動方針】敵を打ち倒すよりも生存特化。生き延びて勝者となる
【設定】
・眠り病
・乳児の娘持ちの短大生。親からは勘当を言い渡されている。
・人の悪意に敏感で直感感じ取れると同時にパニックになってしまう。
わあ、これはとてもハードですね。
ここで「眠り病」と「乳児の娘持ちの短大生。親からは勘当を言い渡されてる」だと娘はどういう扱いにすれば良いのか迷います。
学生且つ病持ちの親に子は育てられない。
以下の項目から選んでください
↓2
1育てられないと判断した親が娘を預かっている。勘当の身故、会えない(救いはある)
2育てられないと判断した行政が娘を施設に預けた(救いはない)
3自分が眠ってしまっている間に娘は――(救いはなさすぎ)
4その他
一時中断します
再開です
前回最後に行った安価で想定される内容はこうでした
1娘は親元へ預かられあまり出てこないので、家族や娘に危険は及びにくい
2行政の処置が噂を呼び、周りから白い目で見られる
3ミラーモンスター「おっ、うまそうなガキ」or浅倉「よく笑うガキだ。イライラする」
一番安全なのが1
【性別】女【年齢】18
【職業】短大生
【行動方針】敵を打ち倒すよりも生存特化。生き延びて勝者となる
【設定】
・眠り病
・乳児の娘持ちの短大生。親からは勘当を言い渡されている。
育てられないと判断した親が娘を預かっている。勘当の身故、会えない。
・人の悪意に敏感で直感感じ取れると同時にパニックになってしまう。
眠り病のところがゾロですね。
ゾロは良い方向になるか悪い方向になるか両極端な可能性を生みます
↓1【コンマ下一桁】
偶数:通院したおかげで病状は快復に向かっている。たまにウトウトする程度(良)
奇数:ところ構わず昏睡状態に陥る(酷)
ところ構わず寝るとブチ転がされやすいです。良かった良かった
【性別】女【年齢】18
【職業】短大生
【行動方針】敵を打ち倒すよりも生存特化。生き延びて勝者となる
【設定】
・眠り病
通院のおかげで病状は快復に向かっている。たまにウトウトする程度
・出産経験有り。親からは勘当を言い渡されている。
育てられないと判断した親が娘を預かっている。勘当の身故、会えない。
・人の悪意に敏感で直感感じ取れると同時にパニックになってしまう。
【体力】
【攻撃性】
【敏捷力】
【体力】は戦闘時などのHP的役割
【攻撃性】は戦闘時の攻撃力的役割
【敏捷力】は回避力的役割
↓1~3【コンマ下一桁判定(体・攻・敏の順で)】
0:特
987:良
654:普
321:悪
【性別】女【年齢】18
【職業】短大生
【行動方針】敵を打ち倒すよりも生存特化。生き延びて勝者となる
【設定】
・眠り病
通院のおかげで病状は快復に向かっている。たまにウトウトする程度
・出産経験有り。親からは勘当を言い渡されている。
育てられないと判断した親が娘を預かっている。勘当の身故、会えない。
・人の悪意に敏感で直感感じ取れると同時にパニックになってしまう。
【体力】悪
【攻撃性】普
【敏捷性】良
特:亜空間に飲まれると死ぬ
良:ファイナルベントをモロに食らうと死ぬ
普:モンスターに食われると死ぬ
悪:トラックに轢かれると死ぬ
この程度です
↓1 そろそろこの子に名前を付けてあげましょう
変なのは下
【名前】蒼崎 絵理(あおざき えり)
【性別】女【年齢】18
【職業】短大生
【行動方針】敵を打ち倒すよりも生存特化。生き延びて勝者となる
【設定】
・眠り病
通院のおかげで病状は快復に向かっている。たまにウトウトする程度
・出産経験有り。親からは勘当を言い渡されている。
育てられないと判断した親が娘を預かっている。勘当の身故、会えない。
・人の悪意に敏感で直感感じ取れると同時にパニックになってしまう。
【体力】悪
【攻撃性】普
【敏捷性】良
ゾロ目の波動を感じる…!
では始めましょう。
―episode1―
ピピピ ピピピ
絵理「……んぅ」
ピピピ ピピピ ハチジデス
絵理「あと、ちょっと。ちょっとだけ」
絵理「ちょっとだけ……待って」
ピピピ ピピピ
絵理「ぐぅ……」
「ちょっとだけ待って」、これが私の口癖。
こうやって問題を解決しないで先延ばしにしたがるのが私の悪いところ。
後先考えずに突っ走って、その後自分が痛い目を見る。
そんな時だって「ちょっとだけ待って」って解決は先延ばし後回し。
後悔ばっかりの人生だ。
そんな自分を変えたくて、こうして一人暮らしも始めたんだけど――
ごめん。あとちょっとだけ、眠らせて。
…
絵理「で、今何時?」
ピピピ ピピピ ジュウイチジデス
絵理「授業は……10時から」
絵理「はあ」
絵理「よし……」
↓1
1蒼崎絵理、学校行きます
2蒼崎絵理、寝ます
絵理「よし!」
絵理「蒼崎絵理、学校行きます!」
蒼崎絵理、短期大学に通う学生です。
色々あるけど、ま、よろしくってことで。
…
――帝国城南大学附属女子短期大学
「絵理ーっ、遅いよぉ!」
絵理「あはは……ごめんごめん」
「また二度寝ェ? ダメだよそんなんじゃあ。履修単位足りてるの?」
絵理「うん。だいじょぶ、かな」
「かな、じゃないよぉ」
甲斐甲斐しく私に声をかけてくれているのは同級生の「マナ」。
こんな私に良くしてくれる、引っ越して来て初めての友達。
マナ「次の授業まで時間あるよ。絵理はどうするの?」
絵理「そうだなあ」
↓2【自由安価】1/2
まだ目的が定まってないので、自由です。
絵理「じゃあマナ!」
マナ「ん」
絵理「いつもの、お願いっ!」
マナ「ノートね。はいはい。でも分かるの? 暫く授業出てないよね」
【直下コンマ下一桁】
0:マナ「ま、絵理は頭だけならいいから…」
987:絵理「まあ楽勝」
654:絵理「そこそこ分かる」
321:絵理「わっかんない」
絵理「まあ、分からなくはないかな。でも、ここのところはちょっと――」
マナ「どれどれ。見せてみなさい」
絵理「あはは、ありがとー……」
・学力は普通でした
絵理「ん……むにゃ」
マナ「さ、今日という今日は授業出なきゃダメだよ」
マナ「絵理の為にならないんだから」
絵理「わかった……わかったから……ちょっと、待って」ズルズル
マナ「早く行くよ!」
絵理「ふわ……ぁ」
マナ「次で授業最後だから! 早く早く!」
絵理「んん」
…
絵理「はぁ、今日の授業やっと終わったあ~っ」
マナ「明日からはちゃんと出席すること」
絵理「はーい」
マナ「ところで絵理、授業終わってこれから予定とかあるの?」
絵理「うーん」
↓1
1ないよ
2ある(何があるかも書いてください)
マナ「バイト?」
絵理「そ、バイト」
絵理「この間面接を受けに行ってね。運良く受かっちゃったんだぁ」
マナ「どんなバイトなの?」
絵理「ええと」
【直下コンマ下一桁(ゾロ目)】
098:ネットニュース配信会社の雑用
7654:弁護士事務所の受付
321:ビル清掃
マナ「ビル清掃?」
絵理「そ。ビルの清掃。17時からね」
マナ「そっか。ちょっと買い物に付き合って欲しかったんだけど……無理みたいだね」
マナ「じゃあ、また明日! 遅刻したらダメだよ」
マナ「はいはい。じゃあね」
…
――高見沢グループ エリアビル
「今日から入る蒼崎さんです。皆さん仲良くしてくださいね」
絵理「よろしくお願いします」
「蒼崎さんは12階Bエリアトイレの清掃をお願いします」
絵理「はい!」
絵理(初めてのバイトだけど……大丈夫かな)
【直下コンマ下一桁】
098:絵理「道を間違えたみたい」
765:絵理「先輩に色々教えてもらわなきゃ」
432:絵理「トイレの鏡もキレイに拭かなきゃ」
1:絵理「うわ……こんな時に眠気が」
絵理「すいません先輩。私まだ分からないことだらけで……」
男性先輩「ああ、今日が初めての子だよね。今から教えてあげるよ着いて来て」
絵理「はい……」
…
――トイレ
男性先輩「絵理ちゃんはさー、学生なの?」
絵理(馴れ馴れしい……)
絵理「は、はい。この洗剤がガラス用ですよね」
男性先輩「でさ、絵理ちゃん彼氏とかいるの」
絵理「いえ、あの、このブラシで最初にこすってから、次の――」
男性先輩「かわいいから男がほっとかないもんなー。でもさ、俺も――」
絵理「……」
絵理(嫌だな……嫌だ……言わなきゃ。言わなきゃ)
絵理「あ、あの、あ、あ、あ」
男性先輩「絵理ちゃん?」
絵理「だ、だから、で、あ、あの、あ」
絵理(まただ)
絵理(〝こう〟されると言葉が、出なくなる。頭の中がこんがらがってパニックに……嫌だ、嫌だ)
男性先輩「何パニクってんの?」
絵理「あ、あ」
男性先輩「何? もしかして男に免疫ない感じなの?」
絵理「あ、あの、えと」
絵理「わ、私……」
絵理「と、と、と」
絵理「と、トイレして来ます!」
男性先輩「えっ、ちょっと!」
ダッ…
バタン!
バイト先で先輩から逃げて、トイレに閉じこもるなんて……最低。
でも、でも……怖い。
こんな些細なことで、「思い出す」自分に嫌悪感を感じる。
男性先輩「おーい」コンコン
男性先輩「……」
男性先輩「立てこもりかよ」
男性先輩「あーあ、今回の新人の娘もハズレかよ」ボソッ
男性先輩「……鏡でも拭いてるか」
男性先輩「……」
キィィン…
男性先輩「ん?」
男性先輩「え、何? クモ?」
男性先輩「あ――」
ガチャ…
絵理「あ、あの先輩。さっきは本当にすいませんでし――」
絵理「た?」
…
絵理「先輩?」
絵理「誰も……いない」
絵理「ど、どうしよう」
↓1
1鏡を見る
2トイレから出て人を探す
今日はここまで
・本日午前に開始予定
・予定されていたルート
ネットニュース配信会社の雑用:OREジャーナルルート
弁護士事務所の受付:北岡弁護士事務所ルート。北岡先生にイヤミ(セクハラ)を言われるorゴローちゃんと仲良くなれたかも
ビル清掃:高見沢ルート←イマココ
コンマ次第で高見沢総帥を助けていたかも
・再開(大遅刻)
――エントランス
絵理「ここなら……誰か――」
絵理「あ、リーダー!」
バイトリーダー「あら、蒼崎さん。どうしたの?」
おばさん1「あらあら」
おばさん2「どうしたの?」
絵理「あの、先輩……見ませんでしたか」
バイトリーダー「先輩……ああハコザキ君ね。見てないけど」
絵理「あれ……?」
バイトリーダー「またあの子サボってるのかしら」
おばさん1「あたし達も探してみるわ。そっちのトイレなんかどう?」
おばさん2「行ってみましょう」
絵理「はい!」
――トイレ?
男性先輩「いてて……何だあのクモのコスプレのやつ」
男性先輩「……」
男性先輩「夢か?」
ガチャ…
絵理『あ、あの先輩。さっきは本当にすいませんでし――』
男性先輩「あ、絵理ちゃ――」
男性先輩「あれ?」
男性先輩「……鏡に映ってるのに……こっちには……いない……?」
絵理『先輩?』
男性先輩「お、俺はここにいるけど……お、おい」
男性先輩「おい、こ、ここ、どこだよ」
絵理『誰も……いない』
男性先輩「いやいるよ! おい! こっちだよ!」
絵理『ど、どうしよう』
男性先輩「俺はここだよ!」
男性先輩「出してくれよ! なあ!」
男性先輩「い、行かないでくれよ! おい! おいってば!」
男性先輩「おい――」
男性先輩「どこなんだよ……ここ……」
ディスパイダー「シルルルルル」
男性先輩「あ」
男性先輩「あぁッ!」
男性先輩「うわああああああああっ」
…
――エントランス
おばさん「いないわねぇ」
絵理「そうですね。どこに……」
「きゃああっ!」
絵理「何!?」
バイトリーダー「行ってみましょう!」
…
絵理「あれは――」
ディスパイダー「シルルル」
タカハシ「助けてっ、糸がっ、糸が急に!」
絵理「ば、化け物……」
おばさん「タカハシさん! 誰かタカハシさんを助けて!」
バイトリーダー「け、警察……呼ばなきゃ……」
絵理「……あ、ああ」
ディスパイダー「シルルル」ズブ…
タカハシ「助け――」
絵理「化け物が……窓の中に沈んでいく……」
絵理「あ、あ、タカハシ……さんは? タカハシさんもあの化け物と一緒に……窓の中……へ」
絵理「何……これ……」
↓1
1窓を見る
2足下を見る
3現実を受け止められず逃げる
絵理「あ……」
足下には先程までは無かったはずの黒いカードケース
「拾え」
そして頭に直線響く男の声
絵理「な、何……?」
「助けたいのなら、拾え」
絵理「それは……助けたいけれど……私なんかじゃ……」
おばさん「誰と話してるの……?」
「拾わない限りは助からない」
絵理「う、ちょっ……ちょっと待って……」
絵理「……」
絵理「拾い……ます」
絵理が黒いカードケースを拾うと――
消えた怪物を追うように、彼女も窓の中へと吸い込まれて行った
――エントランス(ミラー)
絵理(変身体)「え……?」
絵理は全てが反転した世界に立ち尽くす
絵理(変身体)「なに……この……カッコ……」
灰色の表皮に覆われ、銀の仮面を被る自分の姿がガラスに写り込む
絵理(変身体)「私……変身した……?」
ディスパイダー「シルルル……」
絵理(変身体)「さっきの化け物……あっ!」
怪物の後ろには残骸が転がる
絵理(変身体)「タカハシ……さん?」
タカハシと呼ばれていた物の首がくにゃりと絵理の方を向く
そのままそれは己が存在を維持できず、砂のように消え去った
絵理(変身体)「ひっ……」
ディスパイダー「キキ…」
絵理(変身体)「こっち……来た!」
↓2【1:00】
1戦う
2逃げる
3その他
絵理(変身体)「逃げなきゃ……逃げなきゃ」
蜘蛛の怪物から距離を取り、隠れられる場所を探す
が、少々見慣れた場所も位置が違えば感覚も違う
絵理(変身体)「ここ……どこ」
混乱し正常な思考ができない。道に迷ったような感覚が足の動きを邪魔する
絵理(変身体)「嫌だ……嫌だ……助けて」
【直下コンマ下一桁】
098:何とか隠れた!
7654321:逃げられない!
敏捷性(良):+1
絵理(変身体)「はぁ、はぁ、はぁ……」
逃げ場は無い
ディスパイダー「キキ…」
絵理(変身体)「もうダメ……」
ディスパイダー「キキ…シルルル」
絵理(変身体)「……」
恐怖のあまり足に力が入らず、へたり込む
強く生きていくと決めたはずなのに。こんなこと〝あの日〟以来だ
絵理(変身体)「あ……あ……」
ディスパイダー「シルルル」
天井を伝い追い掛けて来た蜘蛛は抵抗を止めた獲物に飛びかかっる
「HOLD VENT」
バキィッ
ディスパイダー「ギギ!?」
絵理(変身体)「……な、なに?」
何処から飛んで来たのか緑のヨーヨー型の何かが、蜘蛛の頭を叩き割る
絵理(変身体)「え?」
ディスパイダー「ギギ……シルルル!」
化け物が威嚇した方向。その先には――
仮面ライダーベルデ「……」
絵理(変身体)「だ、誰」
ベルデ「……」
絵理(変身体)「助けて……くれるの?」
ベルデ「……」コクリ
無言で頷く緑の戦士があった
ベルデ「……」
緑の戦士はヨーヨーのワイヤー部を蜘蛛の足へと引っ掛ける
絵理(変身体)「あっ」
ディスパイダー「ギギッ…」
脚を取られた怪物はバランスを失い、天井から引き剥がされた
ベルデ「……」
仰向けに落ちた怪物は八本の脚をバタつかせ、起き上がろうと試みる
が、できない
ベルデ「……」
緑の戦士はもがく怪物の上に飛び乗り、無防備な腹部に拳を突き立てた!
ディスパイダー「ギッ…」
ディスパイダー「ギィィッ!」
人の力とは思えぬ技で怪物の腹に風穴が開く
そのまま怪物は小さな爆発を起こし、消滅した
ベルデ「……」
絵理(変身体)「……あの」
ベルデ「……」
緑の戦士は絵理を見る
言葉は無い
仮面の奥の表情も見えない
絵理(変身体)「あ、あの――」
彼(彼女)は絵理の助けてくれたのか、という問いに対して肯定した
よって敵意は無いと判断できる
だがこのよく分からない状況、どうすれば良いのか分からない
↓2【どうする】
絵理(変身体)(こ、ここはきっと仲間にしてもらった方が良いよね。危険な世界……みたいだし)
絵理(変身体)「あ、あのっ」
ベルデ「……?」
絵理(変身体)「あなたっ、きっと、イイひとですよね!」
絵理(変身体)「あんまりイヤな感じがしなかったからっ、そう思います!」
絵理(変身体)「だからっ」
絵理(変身体)「あなたの為に働くから!」
絵理(変身体)「ど、同盟を組んでください!」ドゲザ
絵理(変身体)「お願いしますっっっっっっ!」
ベルデ「……」
ベルデ「……」
絵理(変身体)「ど、ドーメイ!」
ベルデ「……」
絵理(変身体)「ドーメイ! って日本語おかしいですか!?」
絵理(変身体)「じゃあナカマとか!」ドゲザ
ベルデ「……」
絵理(変身体)「……ダメ、ですか?」
ベルデ「……」
絵理(変身体)「……」
ベルデ「……」
ベルデ「……フッ」
絵理(変身体)「えっ!」
ベルデ「出て来た所からなら帰れる」
絵理(変身体)「えっ、あっ、はいっ!」
緑の戦士は鼻で笑うとどこかへ去っていってしまった
絵理(変身体)「あ……」
絵理は言われた通り入った場所、と思われる窓に手を触れると元いた世界に戻ってくることができた
――エントランス
おばさん「蒼崎さぁぁんっ!」
バイトリーダー「良かった……本当に良かった……」
絵理「……あ、あの」
絵理「……」
絵理(何だったんだろ……)
頭がぼーっとしていた
恐らく怖い目に会ったはずなのに心が動かない
タカハシさんと目があったことを思い出して、窓の向こうを……私は見つめていた
それも〝あの日〟と、同じ
―Episode1―
【名前】蒼崎 絵理(あおざき えり)
【性別】女【年齢】18
【職業】短大生
【行動方針】敵を打ち倒すよりも生存特化。生き延びて勝者となる
【設定】
・眠り病
通院のおかげで病状は快復に向かっている。たまにウトウトする程度
・出産経験有り。親からは勘当を言い渡されている。
育てられないと判断した親が娘を預かっている。勘当の身故、会えない。
・人の悪意に敏感で直感感じ取れると同時にパニックになってしまう。
【体力】悪
【攻撃性】普
【敏捷性】良
【所持品】
・ブランクのデッキ
【ライダー参戦状況 2/13】
・蒼崎絵理変身体(ブランク)
情報無し
・仮面ライダーベルデ
情報無し
・一旦休憩でepisode2始まります
・既存ライダーが最初に出て来てしまった……!
【注意!】
・2002年に放映された仮面ライダー龍騎の最終回後の設定(2016年を想定)でライダーバトルをします
・前ライダーバトル参加者達また関係者は、ライダーバトル時の記憶が一部を除いて全くありません。そして生きてます
・総勢13名の新たな(?)ライダー達の中の1人となりとりあえず生き残りましょう
・龍騎本編に登場した人々とも交流できます
―IF? Episode―
―OREジャーナル
大久保「蒼崎ちゃんっ、いい働きっぷりだね~」
絵理「あ、はい!」
大久保「っかぁ~っ、いいモンだねぇ。若い子がオフィスにいるだけで社内に活気が溢れるよ!」
絵理「は、はぁ」
奈々子「……む」ギロ
絵理「ひっ」
「ただいま帰りましたー!」
大久保「お、帰ってきた帰ってきた。蒼崎ちゃん、ちょっと来てよ」
蒼崎「はい?」
大久保「こいつ、ウチのエース」
大久保「最初はさ。どーしよーもないヤツだったのよ。でも、この……なんつーかなぁ、祭りの取材行ったら何時の間にかみこし担いでるタイプ?」
大久保「そんなどんな事件でも頭突っ込まずにゃいられねーところがさ。結構、良い記事書いたりすんのよ」
大久保「どう? 蒼崎ちゃん、記者志望ならこいつの仕事見ておきなって」
奈々子「桃井さんがアメリカに行っている間の補欠エースですけどね」ツーン
絵理「あ、あはは」
真司「編集長! ハードル上がりすぎ!」
真司「あ、俺、真司。城戸真司っていうんだ。よろしく!」
…
―IF? Episode―
―北岡弁護士事務所
絵理「あの……北岡先生」
北岡「なに」イライラ
絵理「ご飯、できました」
北岡「いらない」イライラ
北岡「あのさ、赤崎ちゃん」
絵理「蒼崎です」
北岡「俺ね、今イライラしてんの。だから、い・ら・な・い」
絵理「ええ……」
北岡「テレビ消して、うるさい」
絵理(自分で付けておいて……)
絵理(それより……事務所、汚いなぁ)
TV「今日のゲストは話題の、弁護士秘書由良吾郎さんでーす!」パチパチパチ
TV「吾郎『あ……ども』」ワー!
TV「あの北岡弁護士の秘書とあって気苦労も多いでしょうがいかg――」ピッ
北岡「そりゃあさ」ボソ
北岡「このスーパー弁護士の秘書だよ。スゴいに決まってるじゃない」ボソ
北岡「最初はさ、俺も言ったよ。『今度番組に出る時一緒に出てみない?』って」ボソ
北岡「まさか……まさか……こんなに人気なるなんて……」
北岡「そりゃ、そりゃあゴロちゃんはスゴいよ。ご飯美味しいし、家事してくれるし、こんな完璧な俺について来てくれるし……」ボソボソ
北岡「でも俺を差し置いてこんなになるなんて……」ボソ
北岡「ああ……ゴロちゃんのご飯、食べたいなぁ」グス
絵理(これがあの北岡弁護士なの?)
―Episode 2―
――帝国城南大学附属女子短期大学
絵理「ふわぁ……」
マナ「絵理ー!」
絵理「マナぁ……おふぁよ、ふわぁ……」
マナ「今日はちゃんと学校来れたね。よしよし」
絵理「うん……」
マナ「ところでね、絵理」
絵理「うん……」
マナ「さっきからね。絵理の後ろに誰かいるような気がするんだけど」
絵理「うん……うん?」
絵理「っ」サッ
スーツ姿の男「……」
絵理「ホントだ」ヒソヒソ
マナ「知ってる人?」
絵理「知らない」
マナ「だよね。でもこっち見てるよ?」
絵理「何だろ、あの人」
↓2【どうする?】
・中断
・再開
絵理(距離を取って話しかけてみよう)
絵理(恐らく悪い人じゃないみたい……イヤな感じはしないから)
絵理「っ」サッ
絵理「あ、あの……」
マナ「ちょっと絵理! 何話しかけて――」
絵理「何か、私にご用ですか?」
スーツ姿の男「!」
スーツ姿の男「……」
スーツ姿の男「ええ、蒼崎絵理さん。貴方に用がありまして」
マナ「じゃあ普通に話しかければ良いじゃない。なんでストーカーみたいにコソコソとついて来たの」
絵理「ま、マナ。いいから……大丈夫だから……」
スーツ姿の男「……」ニコ
スーツ姿の男「申し遅れました。私、高見沢グループの社員の者です。どうぞ名刺をお取りくだ……この距離ではムリか」
絵理「高見……沢?」
絵理「……高見沢グループの人が何でこんなところに」
スーツ姿の男「〝先日の件〟でお伺いにあがりました」
絵理「清掃のバイト……の話……?」
スーツ姿の男「いえ。〝鏡〟の方」
絵理「!」
スーツ姿の男「会長がお呼びです。〝同盟〟の件、話し合いたいということで」
マナ「会長、ってあの『高見沢逸郎』のこと!? 絵理、絵理一体高見沢グループの会長と何が――」
絵理「ちょ、ちょっと待って。い、意味わかんない」
スーツ姿の男「出来ればすぐにでもエリアビルの方に来ていただきたいのですが」
絵理「え、ええっ」
↓1【どうする?】
1行かない
2行く
3逃げようね
4その他
絵理「い、イヤです。行きたくありません」
スーツ姿の男「……はあ」
絵理「この間は勢いでそう言ったけど、何だかよく分からないし」
絵理「この間のアレが何だったのか全く分からないから……私……」
絵理「ごめんなさい」ペコ
絵理「行こ、マナ」
マナ「う、うん。いいの?」
絵理「行こ」
マナ「うん……」
スーツ姿の男「……」
スーツ姿の男「……」
プルル…
スーツ姿の男「はい、麻嶋です」
『どうでしたか。彼女の様子は』
スーツ姿の男「申し訳ありません、会長。丁重に断られてしまいました」
『なるほど……分かりました。他に何か分かったことは』
スーツ姿の男「ええ。彼女は何も分かっていない、ということが分かりました。会長の推理は確かなものだったようです」
『やはり。契約もできていないようでしたし、逃げるばかり……演技とは思えなかったが、そうですか。彼女は本当に新参者(ルーキー)だった』
スーツ姿の男「彼女、どうするおつもりで」
『様子を見ましょう。話せば分かる相手かもしれない』
スーツ姿の男「分からなければ」
『……分かってるだろ』
『弱いなら死ぬ。強いなら生き残る。それだけだ』
スーツ姿の男「了解しました。通常業務に戻ります。後は他の者に」
『ええ』
『……麻嶋礼一(ましま れいいち)君。君には期待していますよ』
麻嶋(スーツ姿の男改め)「はっ、全ては会長の〝願い〟の為に」
…
…
マナ「ねえ絵理。良かったの?」
絵理「分かんない」
マナ「この間のことって何かあったの?」
絵理「それも分かんない」
マナ「もう分かんないばっかり!」
絵理「だって分かんないもんは分かんないんだもん!」
マナ「だもん、って……ねえ」
絵理「マナ、講義始まっちゃう」
マナ「うん……」
絵理「学校終ーわりっ!」
マナ「今日は受けなきゃいけない授業全部出れたね?」
絵理「うん! 単位もばっちり、かな」
マナ「よし!」
マナ「それで学校終わった後は何か予定あるの?」
絵理「うーん」
↓2
1バイト(高見沢グループのビル清掃)
2その他
マナ「バイト?」
絵理「うん。ビルの清掃」
マナ「絵理、それって……高見沢グループのビルの?」
絵理「そうそう。そこ!」
マナ「そこ! って……大丈夫なの? 今日だって変な人が学校まで尾行してたみたいだし」
絵理「でも急にやめる訳にも行かないし……日給制だけど」
マナ「そう……でもムリしないでよ!」
絵理「うんっ」
――高見沢グループ エリアビル
絵理「……」ゴシゴシ…
このビルで起きた出来事は全てテレビで放送されることはなかった
行方不明になった人はどうなったのか、どこへ行ったのか
そんな話をすることさえバイトリーダーに止められている
絵理(でも、そうだよね。化け物に食べられた、なんて誰も信じない)
絵理「……はぁ」
絵理「そうやって誰も知らないところで酷い目に合う人っているんだなぁ」
【直下コンマ下一桁】
098:麻嶋「こんばんは」
765432:絵理「!」
1:絵理「むにゃ」
・ゾロ目
【直下コンマ下一桁】
偶数:神崎士郎「……」
奇数:ディスパイダー・リボーン「仕返ししたるわ。仲間も呼んだで」
ディスパイダー(紫)「オッス」
――女子トイレ
絵理「……んしょ」ゴシゴシ…
絵理「ふぅ……」
絵理「汗、かいちゃったな。鏡、見に――」
「……」
絵理「うわっ!」
絵理が鏡を見るとそこには男が立っていた
絵理「ここ、女子トイレ――」
驚きつつ彼がいるはずである自分の横を見ると
絵理「あれ? いない?」
鏡を見ると
絵理「わ! いる!」
自分の横を見ると
絵理「あれ?」
鏡を見ると
絵理「いる!」
絵理「どうなってるの……」
「……」
鏡の中の男は何も答えない
「……」
絵理「あ……あの」
だが絵理には心当たりがあった
鏡。先日の鏡の中の化け物や緑の戦士
それについて何か知っているかもしれない。聞けば答えてくれる、かもしれない
絵理(この人も悪い人じゃないみたいだ……し……)
絵理(……っ?)
絵理(何も感じない……悪い人とか、どうとか、じゃなくて)
鏡の男の目は空虚であった
何かを見つめながら、何も見ていない
表情はなく、どこか寂しげな雰囲気を醸し出していた
↓2【鏡の男に何か聞く?】
・中断
・再開
・メタは悲劇への入り口
絵理(この間の化け物の……仲間?)
絵理(それとも……〝緑の人〟の仲間?)
化け物、には見えない
緑の人の仲間だとすれば……あの強い力が、欲しい
一突きで化け物を殺せる力があれば
私は――
絵理「あなた……普通の人じゃありません、よね」
「……」
絵理「私にも……その、圧倒的な力を……ください」
「……」
「圧倒的な力、か」
「それなら……もう持っているはずだが?」
絵理「え」
心当たりはあった
クモの化け物を追う時に拾ったカードケース
それをポケットから取り出して、男に見せた
絵理「もしかして――」
「自分の手で拾ったはずだ。戦うことを望んだんだろう」
絵理「これはどうやって……」
「このデッキがこの戦いの資格となる」
絵理「えっ、それってどういう意味ですか」
「……戦う内、分かる」
絵理「えぇ……」
「力を欲しているのか。圧倒的な力を」
絵理「……はい」
「お前の願いは〝圧倒的な力を得ること〟なのか」
絵理「そ、そんなこと聞いてどうなるんですか!」
「戦いの果て。最後に生き残った一人の願いを叶えてやる」
絵理「!」
「……お前の望みはなんだ」
絵理「……ちょっと、待ってください」
「……」
↓2【絵理の願いって何?】
1ちょっと待って(まだ答えない)
2願い、あります(内容も)
3その他
・ゾロ目
【直下コンマ下一桁】
偶数:神崎士郎「なんか可哀相だしちょっとバトルのこと教えたろ」
奇数:神崎士郎「は??? 願いの一つもない奴なんか死ね」
・ゾロ目でなかった場合
神崎士郎「ほーん。願いは保留ね、了解了解。また聞きに来るから」
絵理「そんなこと……突然言われても分かりません」
「……」
絵理「……すいません」
「……最初は皆、そう言う」
絵理「はい?」
「強大な力を前に恐怖し、次にその力に溺れ判断力を失う。どれだけやり直してもそういう奴はいた」
「お前も直、そうなる」
絵理「……はぁ」
「敵が現れれば分かる。本能に直接警告が行くだろう」
絵理「……」
「鏡にデッキをかざせ。そうすれば〝変身〟できる。こちらにも来れる」
絵理「変……身?」
反転した世界に行った時のあの姿が変身した自分の姿なのか
「……」
絵理「あの、ありがとうございます! 誰か分からないけど、ここまで教えてもらっちゃって――」
「ありがとう、か……」
「感謝される筋合いはない。用意したデッキが無駄になるのが許せないだけだ」
絵理「あの、あなたのお名前を」
「次に会うときはその願い、聞かせてもらう。それまで考えていろ」
絵理「えぁ……は、はい!」
「……それまでに生きていたらの話だが」スゥ…
男の姿は溶けるように消えていった
…
――エリアビル(ミラーワールド)
残骸「」カタ…
先日、緑の戦士が倒した蜘蛛の化け物――ディスパイダーの残骸が時を経て動き始めた
残骸は割れた自らの身体に引かれ、結合する
それだけではない
怪物は新たな力に目覚める
半虫半人のミラーモンスター、ディスパイダー・リボーンとして――
ディスパイダーR「ギィィィッ!」
一度破壊された恨みは決して消えることなく本能に刻まれる
しかし自分を屠った戦士の顔は思い出せない
ならば、怒りの矛先をこのビルの中にいる者全てに向けるまで
怪物は心赴くまま、全ての命が絶えるまで暴れることを止めない
――トイレ
絵理「さっきの男の人……一体誰なんだろ」
絵理「『戦い』の内容を教えてくれたってことは……関係者?」
絵理「いや……うーん」
絵理「最後に生き残った一人って言うのは……うぁ~、分かんない」
絵理「肝心なところ、聞いてない!」
絵理(でも……戦わなきゃいけないってことは……でも何と?)
キィィィ…
絵理「っ!?」
キィィィ…
絵理「頭、痛……っ、何、こ、れ――」
『敵が現れれば分かる。本能に直接警告が行くだろう』
絵理「あ、これが……敵が来たお知らせ?」
絵理「あの化け物みたいなのが敵かぁ……だよ……ね?」
↓2【どうする?】
絵理「うー、この感じはまたビルの中にいるみたい」
絵理「タカハシさんみたいな人が出るのは……イヤだな」
絵理「どうやって行けば良いかな」
↓2
1感覚を頼りに走って行く
2変身して現場へ急行
3変身してあっちの世界へ行き怪物を探そう
4その他
絵理「変身して行った方が早かったよね」
先日、怪物に追いかけられた時も生身の時分より速く動けていたことを思い出す
絵理「っと、決まれば……」
鏡の男に言われたように、デッキを鏡にかざす
絵理「うわぁっ」
何処からかベルトが現れ腰に装着された
清掃バイトの青い制服の上に付けたとなると少し不格好に見える
が、気にしない
絵理「それで……えーと、変身っ?」
どこか締まらないポーズを何となく取り、カードケースをベルトに差し込む
絵理(変身体)「うわぁ……すごい」
絵理(変身体)「変身したんだぁ、私」
絵理(変身体)「もっと……かわいいのが良かったかな」
絵理(変身体)「ま、いいか」
絵理(変身体)「ぃよしっ」
絵理(変身体)「蒼崎絵理、化け物退治頑張ります!」
鏡の自分にエールを送り、恐いとか何だとかを無理やり我慢して走り出す
絵理(変身体)「多分……あっち!」
…
・ゾロ目
【直下コンマ下一桁判定】
偶数:モンスターゲットのチャンス!
奇数:ディスパイダー(青)「いつから敵が一匹だけだと錯覚していた」
ディスパイダーR「お前から狙うわ」
キィィィ…
絵理(変身体)「近い……っ」
絵理(変身体)「どこなの? 違う、そっちじゃない」
絵理(変身体)「……あっ」
絵理(変身体)「こっちに来てる!」
気配が近づいて来た
頭に鳴り響く警告音が重なる。一匹ではない
ディスパイダーB「キシャアアアッ」
ディスパイダーR「ギィィィッ」
絵理(変身体)「か、囲まれた……?」
…
――遠方
ベルデ「……」
ベルデ「戦いは時の運が決める」
ベルデ「運が良ければ生き残り、悪ければ死ぬ。ただ、それだけ……」
ベルデ「……」
「CLEAR VENT」
ベルデ「モンスターに怯えて逃げ回っていた女に……何ができるのか」スゥ…
「少し見させてもらおうか」
…
・中断
・再開
・高見沢会長は現在52歳(龍騎登場時38歳)
あまり若くはないけど…
・ベルデが絵理を観察するところから始まります
絵理(変身体)「来た……っ」
ディスパイダーR「ギィィィッ」
ディスパイダーB「シャアアッ」
絵理(変身体)「ど、どうやって戦えばいいんだっけ」ゴソゴソ…
絵理(変身体)「あっ、カード!? ケースからカードを出して戦えばいいの!?」
絵理(変身体)「よし……それが分かれば、私だって!」
―Battle Start―
【戦闘説明(大事でない)】
・敵との距離の概念がある(近・中・遠)
・コンマで有利判定
・有利な方が攻撃・移動。武器を使う時は正しい距離で使おう
・不利側は回避したりカウンターしたり防御したり
・HPが0になると死
・ヤバい時はまず逃げる
・ミラーワールド内で戦う時は時間制限がある。9分55秒過ぎたら死
・ミラーワールド内でデッキが割れたり、生身でいると死
・生身でモンスターと戦うと最悪死
絵理(変身体)「倒してやるんだから!」
絵理(変身体) HP4/4
vs
ディスパイダーR HP16/16(遠)
ディスパイダーB HP8/8(中)
【直下コンマ下一桁】
098:絵理(変身体)有利
7654321:ディスパイダーR・B有利
【補正】
【敏捷性(良):絵理】+1
【敏捷性(良):ディスパイダーR】-1
【ディスパイダーR・B有利】
【ディスパイダーB 糸攻撃(近・中)】
ディスパイダーB「シィィッ」ブシュッ
青い蜘蛛は絵理に向け、糸を吐き出した
絵理(変身体)「きゃあっ!」
間一髪、避けることには成功した
だが、これはほんの挨拶程度。怪物はもう一撃、絵理に吐きかけるつもりだ
絵理(変身体)「な、何か……できることは――」
↓1
1気合いで避けようね
2なんか剣とかで切り払いできそう(『SWORD VENT』)
3あっちいけ!(『SEAL』)
4その他
・戦闘中のゾロ目はクリティカルかイベントです
【直下コンマ下一桁】
偶数:糸なんか楽勝で切れますわ。カウンターしましょ
奇数:イベント
↓2【イベントが出た場合:コンマ下一桁】
偶数:ベルデ「もう見てらんない! 助けたる!」
奇数:黒ディスパイダー「まだまだ増えるでwwwwwwwww」
――エリアビル(MW)
絵里が蜘蛛の怪物と戦う時、そのガラスの向こう側に一人の黒い戦士が立っていた
「……」
「ウチの子の帰りが遅いと思ったら……こんなことになってるとは、ね」
「それに〝ブランク〟じゃん。弱いクセによく戦ってるよ」
「……女の子、か。へぇ。女の子、女の子も参加してるとはなぁ。やっぱ戦いには花がなきゃダメだね」
「ってことで、お手並みはいけーん」
『ADVENT』
黒い戦士の隣には戦士と同じ、黒い蜘蛛が現れた
「行ってらっしゃーい。死なない程度に遊んであげてー」
…
・休憩
・用意してないライダー達が勝手に生まれて動き出す
・ごめんなさい。色々整理します
【注意!】
・オリジナルライダー(モンスター)もありありです。ご容赦ください
・再開
【絵里(変身体) 切り払い成功】
【ディスパイダーB 糸攻撃無効】
絵里(変身体)「えーっと、えーっと……これ!」
絵里は腕に装着されていた機械にカードを入れる
『SWORD VENT』
絵里(変身体)「うわっ、と!」
空が光り、絵理の手元に剣が降ってくる
絵里(変身体)「ナイス……キャッチ! で、これで」
絵里(変身体)「でぇいっ!」
勢いそのまま怪物の二撃目を剣で切り払った
ディスパイダーB「ギ…」
絵里(変身体)「ナイス私!」
絵里(変身体)「やるじゃん!」
喜びも束の間
絵里(変身体)「えっ」
ゲロイスパイダー「シュシュシュ…」
黒い蜘蛛型の怪物が絵里の目の前に現れる
絵里(変身体)「まだいるの……」
後ろを見る。逃げ場はほぼない
あるのはビルフロントを覆う大きなガラス窓のみ
絵里(変身体)「ちょ、ちょっと待って……」
ディスパイダーR「ギギ」
ディスパイダーB「ギギ」
Gスパイダー「シュシュ…」
絵里(変身体)「待ってくれないよね」
絵理(変身体) HP4/4
vs
ディスパイダーR HP16/16(遠)
ディスパイダーB HP8/8(中)
ゲロイスパイダー HP8/8(近)
【直下コンマ下一桁】
09:絵理(変身体)有利
87654321:Gスパイダー、ディスパイダーR・B有利
【補正】
【敏捷性(良):絵理】+1
【敏捷性(良):ディスパイダーR】-1
【絵里(変身体)有利】
絵里(変身体)「うぅ……あ!」
絵里(変身体)「あ、あっちトンボが!」サッ
ディスパイダーB「ウ?」チラ
ディスパイダーR「ギギ?」チラ
Gスパイダー「シュシュ?」チラ
絵里(変身体)「今だ!」
↓2
1攻撃だ!(攻撃先指定 コンマ49以下で折れる)
2逃げろや逃げろ
3その他
絵里(変身体)「ど、どれに攻撃すればいいの」
絵里(変身体)「遠くにいるデッカいのはダメだし」
絵里(変身体)「黒いのかな!」
絵里(変身体)「えぇい!」
【絵里(変身体)→Gスパイダー】
【直下コンマ下一桁:ダメージ】
09876:2
54321:1
【Gスパイダー 6/8】
絵里の持つ剣が黒蜘蛛の装甲に傷を付ける
Gスパイダー「ギギ!」
絵里(変身体)「やった!」
黒蜘蛛の背部にあるスピーカーのような部位が何やら超音波のような物を出す
絵里(変身体)(何の音……っていうか、この姿だとこんな音も聞こえるようになるんだ!)
音波に合わせ、注意が削がれていた二匹の怪物らも本来の目的を思い出す
絵里(変身体)「黒がリーダーなのか……うーん」
絵理(変身体) HP4/4
vs
ディスパイダーR HP16/16(遠)
ディスパイダーB HP8/8(中)
ゲロイスパイダー HP6/8(近)
【直下コンマ下一桁】
09:絵理(変身体)有利
87654321:Gスパイダー、ディスパイダーR・B有利
【補正】
【敏捷性(良):絵理】+1
【敏捷性(良):ディスパイダーR】-1
【Gスパイダー、ディスパイダーR・B有利】
黒蜘蛛が絵里へと飛びかかる
絵里(変身体)「ひぁ……っ」
↓2【どうする】
1:回避(コンマ40以下で成功)
2:カウンター(コンマ60以下で成功 コンマ30以下で折れる)
3:こっち来るな!(『SEAL』)
4:その他
【絵里(変身体)のカウンター!】
飛びかかる怪物
しかし絵里には蜘蛛達の弱点を知っていた
絵里(変身体)「お腹の裏が弱いんでしょ!」
以前、緑の戦士がやったように腹部裏を攻撃すれば勝機はある
飛びかかる際に見えるその弱点に向かって突きをお見舞いした
絵里(変身体)「でやぁ!」
↓【直下コンマ下一桁:ダメージ】
098765:2
4321:1
【Gスパイダー HP4/8】
Gスパイダー「ギギ!?」
絵里(変身体)「やったやった! 私、強いかも」
…
――エリアビル(MW)
「わっ、ブランクのクセに案外やるじゃん」
「ヤだなぁ……このまんまクモちゃん死んじゃうよ」
「あのカード、使わなきゃいけないかなあ」
…
絵理(変身体) HP4/4
vs
ディスパイダーR HP16/16(遠)
ディスパイダーB HP8/8(中)
ゲロイスパイダー HP4/8(近)
【直下コンマ下一桁】
09:絵理(変身体)有利
87654321:Gスパイダー、ディスパイダーR・B有利
【補正】
【敏捷性(良):絵理】+1
【敏捷性(良):ディスパイダーR】-1
【Gスパイダー、ディスパイダーR・B有利】
【ディスパイダーR 毒攻撃(遠)】
ディスパイダーR「キシャアアッ」
復活の怪物は怒りに任せ、胸部に蓄えた毒を撃ち出す
絵里(変身体)「こ、これっ!」
絵里(変身体)「糸とは違う……切れない!」
↓1【どうする】
1:剣で防御
2:盾で防御(『SHIELD VENT』)
3:気合いで回避(コンマ30以下で回避)
4:こっち来るな(『SEAL』を見せる)
5:その他
『SHIELD VENT』
絵里(変身体)「これで!」
盾を召喚し、毒に備える
絵里(変身体)「あっ」ジュッ…ジュウウ
絵里(変身体)「溶けたァ!」
【攻撃相殺】
【ディスパイダーR 毒攻撃無効】
【絵里(変身体) 盾消滅】
絵理(変身体) HP4/4
vs
ディスパイダーR HP16/16(遠)
ディスパイダーB HP8/8(中)
ゲロイスパイダー HP4/8(近)
【直下コンマ下一桁】
098:絵理(変身体)有利
7654321:Gスパイダー、ディスパイダーR・B有利
【補正】
【敏捷性(良):絵理】+1
【敏捷性(良):ディスパイダーR】-1
・ゾロ目
【直下コンマ下一桁】
偶数:クリティカル(要攻撃指定 可能距離:近~中)
奇数:イベント
↓2【イベントの場合:直下コンマ下一桁】
偶数:「攻撃やめよ」
奇数:ベルデ「強ない? こら要注意人物かも分からんな」
【絵里(変身体)有利(クリティカル)】
【絵里(変身体)→Gスパイダー】
絵里(変身体)「えいっ」
Gスパイダー「ギ」コツン
溶けかけた盾を投げつけ、怯んだところに一閃
絵里(変身体)「おりゃああああっ!」
【直下コンマ下一桁:ダメージ】
09876543:4
21:2
【Gスパイダー 0/8】
Gスパイダー「ギ!?」
渾身の一撃、絵理の突きは怪物の急所に突き刺さり
Gスパイダー「ギエェッ!」
爆発を起こす!
ディスパイダーR「ギ…ギィィ」
ディスパイダーB「ギ、ギギ!」
まさかの事態に恐れをなした他の二匹はまさに蜘蛛の子散らすように逃げて行った
絵理(変身体)「やった……やった!」
絵理(変身体)「やったよ! やった! 倒した!」
絵理「これ……すごいかも!」
絵理「これが……鏡の人が言ってた圧倒的な力なの……?」
私は初めての怪物退治大成功に喜びながら
バイトの途中だったことに気づき、急いで持ち場に戻るのだった
…
これが圧倒的な力(違う)
…
ベルデ「これは……驚いたな」スゥ…
ベルデ「まさかブランクでこれほどの成果を出すとは」
ベルデ「運が良かった……か」
ベルデ「監視は継続、と」
ベルデ「……ただの女ではなさそうだ」
…
単純に攻撃翌力だとシザースでオーディンに勝つよりすごい
ライトセイバー:300AP
モンスター(大体)2000~5000AP
シザーズ(ファイルベント):4000AP
オーディン(ファイルベント):10000AP
――エリアビル(MW)
「うわっ、蜘蛛ちゃんやられちゃった! あー、あの女の子強くない!?」
「ヤバいヤバい……あーもーどうしてくれちゃったんだよ!」
「しょうがないなぁ……」
『REBORN VENT』
残骸「」カタ…カタカタ…
「ごめんね蜘蛛ちゃん。無理させちゃって……でもさ」
ゲロイスパイダー・リボーン「ギ、ギギ、ギィィ」
「これがあれば、俺達無敵だからさ」
GスパイダーR「ギギギィィ」
「って言っても暫く使えないよなあ……どーしよ。俺用にとっといたのに」
「あ、電話」プルル…
「あい、もしもーし」
『劉! トイレに行くって言って二十分も立ってるんだが!』
「あのー、はい」
『どこに居るんだ』
「鏡の世界?」
『このバカ!』
「ヒデサクさんすんません! 今戻りますから!」
『ご指名してくれるお客様がいるからいいが、こうも待たせたらNo.1の地位が揺らぐぞ!』
「あいあい。じゃあ劉戻りまーす」
『早くし――』ピッ
「……」
「女の子の〝ライダー〟かぁ……」
「仲良くしたいなぁ。強い女の子、俺、大好き」
仮面ライダーヴァイド「今度会うときは……もっと頑張って戦わなきゃ」
…
―Episode2―
【名前】蒼崎 絵理(あおざき えり)
【性別】女【年齢】18
【職業】短大生
【行動方針】敵を打ち倒すよりも生存特化。生き延びて勝者となる
【設定】
・眠り病
通院のおかげで病状は快復に向かっている。たまにウトウトする程度
・出産経験有り。親からは勘当を言い渡されている。
育てられないと判断した親が娘を預かっている。勘当の身故、会えない。
・人の悪意に敏感で直感感じ取れると同時にパニックになってしまう。
・何だか馬鹿みたいに強い
【体力】悪
【攻撃性】普
【敏捷性】良
【所持品】
・ブランクのデッキ
【CONTRACT】
【SWORD VENT】
【GUARD VENT】
【SEAL】
【ライダー参戦状況 3/13】
・蒼崎絵理変身体(ブランク)
ブランク状態で契約モンスターを倒した女戦士。正気じゃない
・仮面ライダーベルデ
高見沢エリアビルに現れる緑の戦士
戦況を見極める為、大きな行動は起こさない
・仮面ライダーヴァイド(変身者:劉(源氏名) 契約モンスター:ゲロイスパイダー・リボーン)
No.1ホストライダー。高見沢ビルにちょっかい出してたのはコイツ
舐めプぶっこいて負けても大丈夫な奴
ゲロイスパイダーはゲロイシュ(雑音)という意味であって決してゲロスパゲティが命名理由ではない
・次、episode3
・中断
・経験値の概念は無いので、勝利ボーナスとして次の中から一つ取ってください
1【絶対回避】一回だけ絶対回避
2【ダメージ+1】一回だけダメージ+1
3【セーブポイント】もし死んでもepisode3冒頭からやり直せる
↓1
・再開
・ごめんなさい。セーブポイントもさすがに一回です
・1殺→1ボーナス
・いっぱい殺せばいっぱいコンティニュー!
――ホストクラブ 『DeadorAlive』
キャハハハ…
マジー?
アハハ…
劉「どうもー、ご指名いただきました。劉でーす!」
「きゃー劉くーん!」
「ひさしぶりー! あっ、シャンパンお願いしま~す」
劉「シャンパン入りましたー!」
「「「シャンパン入りましたー!」」」
劉「ありがとー、モモちゃんとサナちゃん」
「あー、覚えててくれたんだぁ。うれしい~」
劉「もちろん! お客様は……っていうか、一回会った女の子のことはみんな覚えちゃうんだぁ」
「へー、スッゴ~い」
劉「そうかなぁ……そうかも、へへ」
「もう、劉くんったらー」
劉「今日はいっぱい、おしゃべりしようね!」
「「うんっ!」」
…
「でへへ……劉くん大好きぃ」
劉「……」
劉「ホント?」
「えへへ、だってかっこいいしぃ」
「お話も上手だしぃ、歌もうまいんだもんっっ!」
劉「……へぇ」
劉「じゃあさ」
劉「カッコ良くなくて、口下手で、音痴な俺だったら二人は俺のこと嫌いになっちゃうの?」
「えー、そんなことないよお。あははは」
「っていうかぁ、そんなの劉くんじゃないじゃ~ん」
劉「……」
劉「ふーん」
「ね、劉くん。じゃあさじゃあさ、今度あたしとアフターしなぁい?」ケラケラ
「あ、ズルーい、あたしもぉ」
劉「全然いいよ! 時間さえ会えば行こうよ!」
「そしたらぁ、あたしぃ、劉くんの欲しいもの全部買ったげるぅ」
劉「無駄遣いはダメだよ。お金は大事なんだから……」
「えへー、そんなこと言わずにさぁ」
「あっ、劉くんは何か欲しいものとかあるのぉ?」
劉「えっ」
「時計とか服とかぁ」
劉「ああ、う~ん」
劉「……」
劉「『愛』かな」
エーナニソレー
アハハハ…
…
―Episode3―
――帝国城南大学附属女子短期大学
絵理「んゅ……マナ。お、はよ」
浦壁真字(マナ)「おは……あれ、絵理大丈夫? 眠そうだね」
絵理「う……ん、最近は調子良かったんだけどね。今日はスッゴい眠い」
私、蒼崎絵理は〝眠り病〟というよく分からなくて病気を患っています
原因は分からない。ここ一年くらいの話なんだけど――
こうして寝起きがすごく悪かったり、突然強い眠気が襲ってきたりするんです
最近は大分調子が良かったんだけど……
マナ「今日は無理しないで帰りなよ。ずっと学校来てたんだから単位は大丈夫なんでしょ?」
絵理「えぇ、と」
【直下コンマ下一桁】
0987:絵理「今日は帰ろう」
654:絵理「単位足りてないから」
321:絵理「もうその場で寝る」
ドサ…
絵理「ぐぅ」
マナ「えっ、絵理ぃ?」
マナ「ちょっと! ここで寝たら」
マナ「おーい」
ガヤガヤ
…
――医務室
絵理「すぅ……すぅ……」
医務室の先生「もう大丈夫。暫くゆっくり眠れば元気になるわ」
マナ「ありがとうございます」
マナ「……」
マナ「ふう、良かった……」
絵理「すぅ……んぅ……」
マナ「絵理……わたしね、絵理のこと何にも分からなかった」
マナ「眠り病……こんなに酷いなんて」
マナ「……」
マナ「絵理……わたし、どうしたら絵理の力になれるのかな」
…
――医務室(MW)
キィィン…
キィィン…
ディスパイダーB「キシシ」
ディスパイダーR「シャアア…」
―ミツケタ―
【直下コンマ下一桁】
098:数秒後
7654:数分後
321:一時間後
――数分後
キィィン…
絵理「う、んぐ……頭痛……」ムクリ
絵理「この感じって……怪物!?」
絵理「あ、あれっ、マナは?」
「いやぁああああっ!」
絵理「マナの声!」
↓2
1変身して急行
2変身してる場合じゃない! 早く行かなきゃマナが!
3その他
絵理「鏡っ、鏡っ!」
絵理「あった!」
医務室の鏡にカードケースを翳す
同時に絵理の腰にベルトが巻かれた
絵理「よしっ、後は――」
絵理「行きながらでいいや!」
絵理は医務室から飛び出し、声のする方へ急ぐ
加えて
絵理「変……身っ!」
カードケースをベルトのバックルに入れ、ポーズを取った!
絵理(待ってて、マナ! 私、必ず――)
龍騎って襲われてる人って大抵助からないよな
安価なら↓
――医務室前 廊下
マナ「いやっ……だ、誰か!」
ディスパイダーR「シャアア…」
マナ「絵理――」
「ちょっと待って!」
ディスパイダーR「!」
ディスパイダーB「シャアア!」
真字が怪物達に喰われかけるその時
絵理(変身体)「マナ!」
マナ「その声……絵理! 絵理なの!?」
絵理(変身体)「一応ね! マナ、早く逃げて。きっとそいつらの狙いは私だから」
マナ「う、うん!」
蜘蛛の怪物らもその通りとばかりに真字への興味を失い、以前取り逃がした戦士に向き直る
絵理(変身体)「……やってやる!」
―BATTLE START―
↓1【戦いの舞台は】
1その場で
2ミラーワールドで
ディスパイダーB「ギィ!」
ディスパイダーR「シャアア」
怪物達は絵理を挑発するように鏡の中へと消え去る
絵理(変身体)「待て!」
絵理もそれを追い、窓の中へと入って行った
マナ「あ、あれ。絵理、どこ……?」
マナ「え?」
【0:00】
絵理(変身体)「着いた……」
怪物より一足遅く到着した絵理は待ち構える怪物を見据える
ディスパイダーR「ギィ!」
ディスパイダーB「クアア」
絵理(変身体)「あんた達なんか……倒してやるんだから!」
絵理(変身体) HP4/4
vs
ディスパイダーR HP16/16(遠)
ディスパイダーB HP8/8(中)
【直下コンマ下一桁】
0:絵理(変身体)有利
987654321:ディスパイダーR・B有利
【補正】
【敏捷性(良):絵理】+1
【敏捷性(良):ディスパイダーR】-1
【ディスパイダーR・B有利】
【ディスパイダーR 毒攻撃(遠)】
【→絵理(変身体)】
怪物は胸部を開き、棘を飛ばした
絵理(変身体)「うわぁっ!」
絵理(変身体)「た、盾もないしどうし――」
絵理(変身体)「ある!」
・破壊された武器は1エピソード開ければ直ってます
↓2【どうする】
1気合いで避ける(コンマ30以下で成功)
2切り払い(『SWORD VENT』 コンマ60以下で成功 30以下で折れた)
3盾で受け止める(『GUARD VENT』)
4こっち来ないで(『SEAL』)
5その他
絵理(変身体)「ならもっかいこれで!」
『GUARD VENT』
絵理(変身体)「ぐっ!」
棘を受けた盾はその場で消滅する
【ディスパイダーR 毒攻撃無効】
【シールド消滅】
絵理(変身体) HP4/4
vs
ディスパイダーR HP16/16(遠)
ディスパイダーB HP8/8(中)
【直下コンマ下一桁】
0:絵理(変身体)有利
87654321:ディスパイダーR・B有利
【補正】
【敏捷性(良):絵理】+1
【敏捷性(良):ディスパイダーR】-1
【1:00】
【ディスパイダーB・R有利】
ディスパイダーB「ギィ!」
怪物は絵理を追い詰めるように近づく
絵理(変身体)「ひぃ……っ」
【ディスパイダーB(近)】
絵理(変身体) HP4/4
vs
ディスパイダーR HP16/16(遠)
ディスパイダーB HP8/8(中)
【直下コンマ下一桁】
0:絵理(変身体)有利
987654321:ディスパイダーR・B有利
【補正】
【敏捷性(良):絵理】+1
【敏捷性(良):ディスパイダーR】-1
【ディスパイダーB・R有利】
【ディスパイダーB 攻撃(近)】
ディスパイダーB「ギィ!」
怪物は絵理に強烈な体当たりを浴びせかかる
絵理(変身体)「ぐっ!?」
↓2【どうする】
1気合いで避ける(コンマ20以下で成功)
2カウンター(『SWORD VENT』 コンマ70以下で成功 35以下で折れた)
3その他
【絵理(変身体)のカウンター】
絵理(変身体)「見切った!」
飛びかかる怪物
このパターンには見覚えがあった
前回と同じ瞬間、一撃を喰らわせる
絵理(変身体)「でぇぇっいッ!」
【→ディスパイダーB】
【直下コンマ下一桁:ダメージ】
098:2
7654321:1
【ディスパイダーB HP7/8】
絵理(変身体)「えいっ!」
怪物に一太刀
しかし手応えはない
絵理(変身体)「固い……固すぎる」
決め手に欠けるこの戦闘。何かが足らない
が何が足らないのか分からない
絵理(変身体)「どうすれば……」
絵理(変身体) HP4/4
vs
ディスパイダーR HP16/16(遠)
ディスパイダーB HP7/8(近)
【直下コンマ下一桁】
098:絵理(変身体)有利
7654321:ディスパイダーR・B有利
【補正】
【敏捷性(良):絵理】+1
【敏捷性(良):ディスパイダーR】-1
【02:00】
【ディスパイダーR・B有利】
【ディスパイダーR 糸攻撃】
ディスパイダーR「シュアアア!」
怪物の攻撃は止まない
糸を絵理に吐きかける
絵理(変身体)「ぐぅ……っ」
↓2【どうする】
1:気合いで避ける(コンマ30以下で成功)
2:切り払い(コンマ80以下で成功 40以下で折れた)
3:その他
【絵理(変身体) 切り払い】
【ディスパイダーR 糸攻撃無効化】
絵理(変身体)「だぁッ!」
絵理に向かう糸はその装甲に届く前に、全て切り落とされた
絵理(変身体) HP4/4
vs
ディスパイダーR HP16/16(遠)
ディスパイダーB HP7/8(近)
【直下コンマ下一桁】
0987:絵理(変身体)有利
654321:ディスパイダーR・B有利
【補正】
【敏捷性(良):絵理】+1
【敏捷性(良):ディスパイダーR】-1
【03:00】
【絵理(変身体)有利】
絵理(変身体)「ら、ラチがあかない!」
絵理(変身体)「こんなんじゃいくら戦っても終わんないよ!」
絵理(変身体)「うぅ……ん!」
↓2【どうする】
1攻撃
2移動(遠or近)
3逃走
4その他
【逃走】
絵理(変身体)「……に、逃げる!」
前回は偶然うまく敵を倒せたが、今回はそうも行かない
絵理(変身体)「さ、さいなら!」
そう言うと、そのまま元来た窓へ飛び込んだ
―BATTLE END―
絵理「ふぅ……」
絵理が窓を透過し、現れる
慣れたものだ。
反転世界へ行くのは二回目。変身は三回目ともなれば
だが、そこにはそうもいかない人物がいた
マナ「あ、あぁ、あ」
マナ「え、絵理。今……」
絵理「え、あ、あー……」
↓2【どう説明する?】
絵理「と、とりあえず場所を変えよ。そしたら……話すから」
マナ「う、うん」
マナ「って学校は!?」
…
――カフェ
それから私は知っている限りの全てのことを話した
怪物が鏡の世界から現れて人を襲うこと
私が変身してそいつらと戦っていること
〝全て〟を倒せば願いが叶うということ
マナ「……」
絵理「信じなくてもいいけど、ね」
マナ「いや、実際見たし。そのモンスター。それに変身した絵理も……」
マナ「だから信じるしかないかな、って」
絵理「マナ……」
マナ「絵理ってさ」
絵理「うん」
マナ「……」
マナ「隠し事多いよね」
絵理「……っ」
マナ「今日のその……眠り病のこともあんまり知らなかった」
マナ「そんなに酷いだなんて」
絵理「……」
マナ「この……戦い? も、そうだよ」
マナ「わたし、絵理のこと友達だって思ってるんだ。絵理は……どう?」
絵理「……マナは友達だよ」
マナ「寂しいよ」
マナ「辛い時は、辛い目にあってるなら……無理にとは言わないけど、教えて」
マナ「一人で……悩まないで」
絵理「うん……うん……」
マナ「ね」
マナ「もちろん怪物の話は誰にもしない」
マナ「だから、さ」
マナ「……」
マナ「わたしにも手伝わさせて」
絵理「えっ」
マナ「絵理だけ辛い思いさせられないよ。だって――」
絵理「マナ……」
マナ「だって……」
↓2
1:ごめん
2:じゃあ…
絵理「ごめん」
マナ「……」
絵理「ごめん」
マナ「……そっか」
絵理「……ごめん」
マナ「ううん、大丈夫。気にしないで」
絵理「うん」
マナ「……何かあったら、言ってね。いつでも力になるから」
絵理「うん」
ごめん、マナ
それはできない。薄情だよね
マナと私の距離が少し開いた気がした
――絵理の住むアパート
ガチャ…
絵理「……」
絵理「……」ドサ…
絵理「マナ……」
絵理「戦うことを選んだのは私……」
絵理「マナの手を払ったのも私……」
絵理「これは私が選んだ道なの……?」
「そうだ」
絵理「っ! あなたは……鏡の中の――」
「戦えば分かる。それとも戦いの果てに友を望むのか?」
絵理「……分かんないよ、そんなの」
「願いは――」
絵理「ちょっと待って」
「次までに決めておけ、と言ったはずだが」
絵理「ちょっと待ってって言ってるでしょ!!」
「……分かった」
絵理「……」
絵理「う……うぅっ、ぐ……マナぁ……」
絵理「ぅう……ひぐ……」
泣かないって決めたのに。やっぱり私ってダメダメだ
「……」
「友、か」
「俺が〝こうなる〟までの間に捨ててきたものだ」
「今は……もう思い出せない」
「そうか……友か」
「友が願いを妨げるのなら、考えねばならんな」
「……全ての願いには〝動機〟が必要だ」
―Episode3―
・中断
・次回episode4
【名前】蒼崎 絵理(あおざき えり)
【性別】女【年齢】18
【職業】短大生
【行動方針】敵を打ち倒すよりも生存特化。生き延びて勝者となる
【設定】
・眠り病
通院のおかげで病状は快復に向かっている。たまにウトウトする程度
・出産経験有り。親からは勘当を言い渡されている。
育てられないと判断した親が娘を預かっている。勘当の身故、会えない。
・人の悪意に敏感で直感感じ取れると同時にパニックになってしまう。
【体力】悪
【攻撃性】普
【敏捷性】良
【所持品】
・ブランクのデッキ
【CONTRACT】
【SWORD VENT】
【GUARD VENT】
【SEAL】
【ライダー参戦状況 3/13】
・蒼崎絵理変身体(ブランク)
契約すらしていないのにモンスターといい感じで戦える女
・仮面ライダーベルデ
今回は出てない
・仮面ライダーヴァイド(変身者:劉(源氏名) 契約モンスター:ゲロイスパイダー・リボーン)
No.1ホストライダー。愛が欲しいそう。
今回のディスパイダー達の行動は単独で行われたもの故、関与はしていない
・再開
―Episode4―
――帝国城南大学附属女子短期大学
絵理「……」
マナ「絵理!」
絵理「あ、マナ……」
マナ「今日は講義あるの?」
絵理「う、うん。私はこっちの講義室だから。じゃ――」
マナ「えっ……うん。じゃあ、ね」
あれから一週間
こんな感じでマナと私はあまり顔を合わせなくなった
というより私がマナを避けているだけなんだけど
でもさ、しょうがないんだよね……マナが危ない目に合わせない為には
これが、きっと、一番
昔から私には中途半端な正義感があった
カッコつけて前に出て
……結局何も出来てない。今だってそう
絵理「マナ……」
絵理「どうすれば……良かったのかな?」
↓2【どうする?】
1バイト(高見沢ビルの清掃)
2その他
・行き先が少ないので色々試してOK
絵理「そうだ……図書館行こ」
絵理(怪物の事件が分かるかもしれない)
絵理(気も少しは晴れるかもね)
…
――図書館
絵理「新聞、新聞と」
絵理「あった」
絵理「ええと――」
【直下コンマ下一桁】
098:2002年に…
7654:繁華街に現れる蜘蛛怪獣
321:高見沢ビルに蜘蛛怪獣現る
【高見沢ビルに現る蜘蛛怪獣?】
絵理「2ヶ月前より周辺住民から寄せられた情報、ね」
絵理「……でも、それ知ってるし」
絵理「エリアビル内では行方不明者も出たと報じられるが、グループはそれを否定」
絵理「不景気によるグループ業績の悪化。また二年前の高見沢逸郎会長極秘入院の噂も相成り、不安の声が――」
絵理「へえ……」
絵理「高見沢グループの会長の極秘入院……?」
絵理「まあ、いいかな」
絵理「調べものは終わりにしようか……」
↓2【何する?】
1バイト(高見沢エリアビル清掃)
2もうちょっと調べものを続ける
3その他
絵理「もうちょっと調べてみようかなぁ」
絵理「うーん……」
絵理「……」
【直下コンマ下一桁】
098:2002年に…
7654321:繁華街に現れる蜘蛛怪獣
・休憩
・続きは明日
続きは明日(明日開始とは言っていなかった)
・再開(大遅刻)
【繁華街に現る蜘蛛怪獣?】
絵理「最近、繁華街付近で女性行方不明事件が多発している」
絵理「私が見た同じモンスター……なのかな」
…
記者「……」
「本当なんです! 本当にサナは鏡の中から出て来たクモに連れて行かれちゃったの!」
記者「信じらんないなあ……せっかく行方不明事件の話教えてくれるから来たってのに」
「そんな……ホント。ホントなんです! 一緒に劉くんって……ホストの人もいたから!」
記者「いや、ウチもね。オカルト記事載せる程暇じゃあないのよ」
「お願い……信じて――」
記者「その程度の話ならOREジャーナルにでも行けば? ったく……時間無駄にさせやがって」
「お願い……」
…
絵理「証言をした女性も現在行方不明となっており……か」
絵理「調べてみる必要はある、かもだけど」
「閉館時間となりました。お帰りの準備を――」
絵理「あ、もうこんな時間かぁ」
絵理「今日の調べものはこれで終わりにしよ」
絵理「うーん……」
絵理「これからどうしようかな?」
【直下コンマ下一桁】
0987654:
321:繁華街へ行ってみよう
・超ゾロ目
【直下コンマ下一桁】
偶数:契約チャンス!
奇数:ヴァイド「足止めすればいいんだよね、神崎サン」
神崎「せやで」
キィィィン…
絵理「うっ、これは!」
絵理「この感じ……近い!」
人の殆どいなくなった図書館
だがもう〝狩り〟は始まっているのかもしれない
絵理「早く……早く探さなくちゃ!」
↓3【図書館に現れたモンスターは?(契約モンスター候補)】
1既存のモンスターで
2作るんじゃい
↓3【それでどんなのがいいの】
1そら既存の同種族でしょ(指定してください)
2新しい種族じゃい(モチーフを教えてくさだい。後は>>1がいい感じにします)
麒麟
ゴリラwwwwwwww
・かわいい優しいゴリラお届けします。少しお待ちください
・オリジナルモンスター、ライダーありますご了承ください>>127
近距離パワー型かな(ジョジョ脳)
マグナギガ的ゴリラでも良い気がする
ただゴリラに特殊な能力がないからなって思ったけど、虎やサイでもコフィンベントやフリーズベントもあるし大丈夫か
「グゥゥ…」
絵理「っ」
確かに聞こえる獣の息遣い
場所に相応しくないその音にまだ誰も気付かない
絵理を除いては――
キィィィン…
絵理「……ん、図書館の……絵本の方か」
絵理「危ないよね……どうしよう」
↓2
1警戒しながら進む
2変身して進む
3その他
絵理「……変身してから行った方がいいよね」
そのままトイレへ直行。密かに変身した
絵理(変身体)「トイレで変身するヒーローって……カッコ悪いかな」
絵理(変身体)「とにかく行こう」
…
――絵本
子ども達も帰り、静かなはずのこの場所で怪物が何をしているのか
絵理(変身体)「……クモの時みたいに倒してやる」
本棚の向こう側に居る〝奴〟の前に自分の姿を見せた
絵理(変身体)「っ!」
「!」
目があった
絵理(変身体)「ご、ゴリラ……?」
機械的な身体に赤いラインの入った、ゴリラの怪物
銀色の巨大な手の中には……
絵理(変身体)「え、絵本……?」
絵理(変身体)「絵本、読んでたの……?」
「グルルルゥ……」
怪物の目は赤く光り、攻撃、いや警戒の意志を絵理に向ける
絵本を読める……こいつ賢いぞ
怪物は突如現れた戦士を前に、読んでいた絵本を後ろに隠す
そして咆哮
「グオオオオオッ!」
絵理(変身体)「くっ!」
身構える絵理
「…」
絵理(変身体)「……」
咆哮
「グオオオオオオオオオオオオオッ!」
絵理(変身体)「っ!」
「…」
絵理(変身体)「……」
咆哮
「グオオオッ、グオオオオオオオオオオッ!」
絵理(変身体)「来るっ!」
「…」
絵理(変身体)「……」
「グオオ――」
絵理(変身体)「あの……」
絵理(変身体)「それだけ?」
「…」
絵里が呆気に取られていると、怪物は叫び飽きたのかまたその場に座り込み絵本を広げた
絵理(変身体)「えぇ……」
絵理(変身体)「うーん」
絵理(変身体)「絵本を読むだけの怪物なの?」
絵理(変身体)「あのぉ」
「?」
絵理(変身体)「ホントにクモの奴らと同じ怪物なの?」
「?」
怪物はまだ警戒しているのか距離を取り始めた
絵理(変身体)「……悪いやつじゃなさそうだけど。人を襲ってる訳じゃないみたいだし」
絵理(変身体)「んん……」
絵理(変身体)「どうしよう」
↓2
1絵理「私、お前を攻撃しないよ」
2その他
1
絵理(変身体)「ふぅ」
何だか気が抜けちゃった
絵理(変身体)(こういうタイプもいるんでしょ……多分)
絵理(変身体)「わかった。わかったよ」
絵理(変身体)「おーい、そこのゴリラくん」
「?」
絵理(変身体)「私、お前のこと攻撃しないよ」
手を開いて、攻撃しない意志を見せる
「ウ…?」
絵理(変身体)「よしよし」
近寄ってみても今度は雄叫びを上げなかった
「ウ!」
絵理(変身体)「絵本読んでるところ邪魔してごめんね」
「ウ!」
絵理(変身体)「君の名前は?」
クウェーグリラ「ウ!」
絵理(変身体)「って、教えられないよね」
クウェーグリラ「ウ」
目のランプは緑色に変わり、興奮は収まったようだ
・「クウェーグリラ」と仲良くなった(?)
怪物は静かに絵本のページを捲る
異様な光景ではあるが、止める必要も無く。絵理はその様子を眺めていた
絵理「図書館の人がまだ気づいてなくて良かったけど……これからどうするのかな」
クウェーグリラ「ウ!」
絵理「……」
キィィィン…
絵理「……?」
キィィィン…
絵理「この音……さっきから、止まない」
絵理「君?」
クウェーグリラ「ウウン」
絵理「じゃあ……」
絵理「違うところで、また――」
…
――帝国城南大学附属女子短期大学 校舎の陰
マナ「いやっ」ドサッ
ガルドサンダー「ギィ…」
マナ「なんなの……あんた達!」
「蒼崎絵理には願いがない」
マナ「……」
「ないなら作れば良い」
ガルドサンダー「クァァアッ!」
マナ「っ」
「お前の死が蒼崎絵理の願いに変わる」
マナ「どういうこと……?」
「知る必要もない」
ガルドサンダー「クァァアッ!」
マナ「……っ!」ダッ
「逃がすな」
マナ(……そんな)
マナ(絵理……絵理……!)
…
…
絵理「マナ……?」
クウェーグリラ「ウ?」
絵理(違う、かもしれない)
絵理(でも……でも……)
↓2
1行かなきゃ
2ちょっと待って…
絵理「早く行かなきゃ……でも、どうやって」
絵理「マナ……」
クウェーグリラ「ウ」
絵理「どうしたの、ゴリラくん」
クウェーグリラ「ウウ…」
絵理「何? このカードケース? 何か……知ってるの」
クウェーグリラ「ウン」
絵理「……教えて」
ゴリラは身ぶり手ぶりでカードケースの中からカードを引けと伝える
絵理「何で君がそんなこと知ってるの……?」
クウェーグリラ「…」
絵理「また教えてくれないんだ」
しかしイヤな予感がする以上、やってみるしかない
僅かな願いを込めて、カードを引く
絵理「……!」
絵理「『CONTRACT』……?」
絵理「契約の……カード」
クウェーグリラ「ウン」
絵理「これをどうすれば……」
クウェーグリラ「ホッ、ホッ」
絵理「……君と、契……約?」
クウェーグリラ「ウン」
絵理「契約って……何?」
絵理「でも――」
絵理「マナ……!」
↓1~5【契約しても良いですね?(多数決)】
もちろん!
絵理「……」
クウェーグリラ「ウン」
二人は目を見て、頷きあう
絵理「お願い……マナを……助けて!」
クウェーグリラ「グオオオオオッ――」
ゴリラの怪物――【賢獣 クウェーグリラ】は絵理の小さな願いを聞き入れ、『CONTRACT』の中へ吸い込まれて行く
絵理「きゃっ――」
『CONTRACT』は形を変え、『ADVENT』に
そしてカードケースに紋章が現れ
絵理に新たな力を与える
・契約したので早速デッキ作成の時間です
・まず枚数から
【直下コンマ下一桁】
0:9枚
987:8枚
654:7枚
321:6枚
オリジナル特殊カードはアリだろうか
契約二枚とユナイト(ボソッ
ゴリラのシュートベント……動物園のゴリラってあれ投げてくるよな
・最初の
ネガティヴなもの程上方補正がかかりやすいです
・はここで回収されました
↓2【バイザーどんなのが良い?】
1ガントレットタイプ 例:龍騎
2武器(どんな物かも) 例:ナイト
3身体と一体化 例:ベルデ
今日はコンマ神がヤル気だぞ
召喚機
【賢獣召機甲クウェーグバイザー】
右腕に装備されるクウェーグリラを模したガントレットタイプの召喚機。
・ガントレットタイプ、身体と一体化タイプはカードに補正が
・武器タイプはダメージに補正が付きます
契約モンスター
【賢獣 クウェーグリラ】
ゴリラ型モンスター。5000AP。基本カラーはメタリックグレー。
巨大化した腕と強固な装甲、そして高い知性を持つ(当社比)。
腕を地面に叩き付け、地震を発生させ闘う。
ミラーモンスターとしての本能を持たず、更に臆病なことから戦いの参加を拒否。
図書館で絵本を読んでいた時、偶然出会った絵理に懐き契約を結んだ。
かしこくてやさしい
・カードを作ろう
・今あるのはこれだけ
【ADVENT】
クウェーグリラを召喚する
【STRIKEVENT】
クウェーグナックル
クウェーグリラの腕を模した格闘武器。両腕に装備して用いる。
【FINALVENT】
必殺技(必ず殺せる訳ではない)
↓1~5くらい【カード案】
・テンプレを使ってくれれば嬉しい
【カード名】
【効果】
・オリジナル特殊もどうぞ
契約(2枚目)
無理なら
ストロングベント(アクセルベントのパワーバージョン的な感じで一撃だけ強化みたいな)
【ホールドベント】
地面を叩いて衝撃波を発生させ相手の動きを止める飛行モンスターも衝撃で落とせる
・ここまで
・お待ちください
ストレンジって一回だけだっけ?
それとも変身の度にその時必要なカードになるんだっけ
その時に必要というかランダムじゃなかったか(脚本の都合的にはその時必要なものになるだろうが)
今更だが生存特化で
エスケープ
鏡の無いところからでもミラーワールドから出れる
とかにすればよかった
1【STRANGE VENT】○
デッキ中に無いアドベントカードに変化する特殊カード。
サバイブとは違い、必ず戦闘状況に応じたカードが来るとは限らない。
2【DRUMMING VENT】
アースビート
自分の胸を叩いて超音波を発生させる。
3【SHOOT VENT】
コングランチャー
クウェーグリラの両足を模した射撃武器。両肩に装備して用いる。
4【ARMORED VENT】
ファーテクター
防御装甲を纏い、防御力を高める
5【CONTRACT】○
見契約モンスターを対象に契約させる
6【STRONG VENT】○
一時的に筋力を上昇させ攻撃する
7【GUARED VENT】
クウェーグウォール
クウェーグリラの胸を模した重厚な盾。自立可能で防御壁としても使用可能。
8【HOLD VENT】
グランドクウェイク
地面を叩いて衝撃波を発生させ、相手の動きを止める。飛行モンスターも衝撃で落とせる
↓2~6【好きなカードを選べ】
・○の付いたカードは複数枚取得可
・それ以外の重複は安価下
5
2【DRUMMING VENT】
アースビート
自分の胸を叩いて超音波を発生させる。
3【SHOOT VENT】
コングランチャー
クウェーグリラの両足を模した射撃武器。両肩に装備して用いる。
4【ARMORED VENT】
ファーテクター
防御装甲を纏い、防御力を高める
7【GUARED VENT】
クウェーグウォール
クウェーグリラの胸を模した重厚な盾。自立可能で防御壁としても使用可能。
8【HOLD VENT】
グランドクウェイク
地面を叩いて衝撃波を発生させ、相手の動きを止める。飛行モンスターも衝撃で落とせる
か、バランス良いけど2と8は片方でよかった気がする
・確かに2と8が被ってるなあ
・効果内容の詳しさを比べて2を考えて人には悪いが、これを消してもう一枚安価を取ります
・お願いします
↓1
5
・デッキが更新されました
【デッキ】
【ADVENT】
クウェーグリラを召喚する
【STRIKEVENT】
『クウェーグナックル』
クウェーグリラの腕を模した格闘武器。両腕に装備して用いる。
【SHOOT VENT】
『コングランチャー』
クウェーグリラの両足を模した射撃武器。両肩に装備して用いる。
【ARMORED VENT】
『ファーテクター』
防御装甲を纏い、防御力を高める。
【GUARED VENT】
『クウェーグウォール』
クウェーグリラの胸を模した重厚な盾。自立可能で防御壁としても使用可能。
【HOLD VENT】
『グランドクウェイク』
地面を叩いて衝撃波を発生させ、相手の動きを止める。飛行モンスターも衝撃で落とせる
【CONTRACT】
見契約モンスターを対象に契約させる
【FINALVENT】
必殺技(必ず殺せる訳ではない)
・本編に戻る
…
絵理「あ……なんか、すごい、かも」
絵理「あれ、ゴリラくん?」
クウェーグリラ「ウン」
絵理「さっきカードの中に入ったんじゃ……」
クウェーグリラ「ウホ、ウホ」
絵理「何? ああ、うん。時間が無いんだよね。分かってる。でも――」
クウェーグリラ「ウ!」
絵理「え? ……分かんないけど変身、しろってこと?」
絵理「……」
絵理「そうだね。その方が早いもんね」
絵理「よし……」
絵理「敵さんはちっとも待ってくれだから――」
アドバイスもしてくれるかしこいやさしいゴリラくん、心強い味方だ
「変……身っ」
絵理(変身体)「変わった?」
前とは違うことが分かった
群青色の色のスーツは白銀に変わり、クウェーグリラと同じ、紅いラインが入る
肩には頑丈なアーマーが。スカートのような前垂れが付き、狩人のような姿になった
絵理(変身体)「……そっか」
クウェーグリラ「ウ?」
絵理(変身体)「ううん。なんでもない」
絵理(変身体)「よし……」
仮面ライダードリス「頑張ろうかな」
ドリス「で、どうやって――」
ガシッ
ドリス「うん?」
クウェーグリラ「ウ!」ガシッ
クウェーグリラが絵理の肩を掴む
ドリス「な、何? 何するの?」
クウェーグリラ「ウホオッ!」ポイッ
そしてそのまま夕日差し込む図書館の窓へ放り投げた
ドリス「ああああっ!?」
…
――ディメンションホール
ドリス「っ! いたた……」
ドリス「えっ」
ドリス「ここは――」
青い世界。鏡が光を反射するが如く輝く世界に、巨大なマシンが佇む
ドリス「これ……」
クウェーグリラ「ホ」
ドリス「乗れ、って?」
クウェーグリラ「ウン」
ドリス「私、無免――」
クウェーグリラ「ホ!」
ドリス「はぁ……分かった」
ドリス「乗るよ。ちょっと待って……やってみるから」
…
『ADVENT』
ドリス「あ、動い……ちょっと、早、早、早い、早いから、ちょっ、ちょっと――」
ドリス「待ってえええええっ」
…
マナちゃんはミラーワールドにいるのか
もう喰われたあとなんだろ
――帝国城南大学附属女子短期大学
マナ「はぁ、はぁ……はぁっ」
ガルドサンダー「ギギィッ」
マナ「あぅっ」ドサ…
「……いつまで遊んでいるつもりだ。ミラーワールドに連れて行け」
ガルドサンダー「ガウ…」
マナ「絵理――」
ガルドサンダー「……」ジリ…
マナ「ごめん。絵理……もう、走れな――」
ガルドサンダー「クアアアアッ!」
その時――
ドリス「ちょっと待ってっ!」
ガルドサンダー「ギィッ!?」
「何!」
窓の中から巨大なマシンが飛び出し、鳥の怪人を跳ね飛ばした
ガルドサンダー「グウウッ」
鳥怪物――ガルドサンダーは防ぎようのない衝撃により壁に叩き付けられた
ドリス「マナ!」
マナ「え、絵理……?」
ドリス「大丈夫!?」
マナ「うん、一応……いてて……」
真字は背中や足に切り傷が付いていた。が、生きている
ドリス「良かった……マナ……」
↓2【声をかけようか】
1「ごめん、遅れた」
2「……ごめん。巻き込んで……」
3その他
1
ドリス「……ごめん。巻き込んで……」
マナ「ううん。平気。平気だよ。でも――」
「蒼崎絵理、契約をしたのか」
ドリス「もうマナを襲うのは止めてください。あなたが誰かは分からないけど」
「……願いは」
マナ「絵理……!」
「願いは……あるのか」
ドリス「……」
↓3【願いあるの?】
1あるよ(内容も)
2まだないよ
3その他
ドリス「幸せな日常。それを――取り戻したい」
ドリス「私だけじゃない……皆の、幸せな日常。クモに殺された人の分も――」
ドリス「だから私……戦うよ、マナ。頑張って……戦うよ」
マナ「絵理……!」
ドリス「いいですか!? 鏡の人!」
「……幸せな日常を取り戻す、か。ふっ」
「前にも……俺にそんな世迷い言を言った男がいた、ような」
「ならば……」
ガルドサンダー「クアアアアッ!」
「まずは目の前の人間の幸せを守れるかどうか……」
「見てやろう」
ガルドサンダー「クアアアアッ!」
怒り心頭のガルドサンダーは意識を取り戻し、絵理に飛びかかる
ドリス「ぐっ……!」
首を絞められた絵理はそのまま窓の中へと引き摺られて行った
―BATTLE START―
【0:00】
――帝国城南大学附属女子短期大学(MW)
ドリス「うっ!」
ガルドサンダーの腕を振り払った絵理は、相手との距離を取り構える
ドリス「やっつけてやる……やっつけてやるんだから!」
ガルドサンダー「クアアアアッ!」
仮面ライダードリス HP6/6
vs
ガルドサンダー(中) HP14/14
【直下コンマ下一桁】
0987:ドリス有利
654321:ガルドサンダー有利
【補正】
【敏捷性:良(ドリス)】+1
【敏捷性:秀(ガルドサンダー)】-2
【ガルドサンダー有利】
【ガルドサンダー(中・空) HP14/14】
ガルドサンダー「クアア…」
ガルドサンダーは獲物を狩るべく空高く飛び上がる
ドリス「……何をっ!」
↓2【こんな時は】
1【ADVENT】でクウェーグリラに一発殴って貰おう
2【SHOOT VENT】で撃ち落とせ
3【HOLD VENT】で叩き落とそう
4その他
ドリス「飛んでる奴には」
『HOLD VENT』
ドリス「こうだ!」
カードを一枚引き出し、右腕の機械に読み込ませる
最後にその腕で地面を叩けば――
ズ…
ドリス「落ちろっ」
ガルドサンダー「グアッ!?」
強い振動それに重力波。
ガルドサンダーはたまらず地面へと叩き落とされる。
【直下コンマ下一桁:ダメージ】
098:2
7654321:1
【1:00】
【ガルドサンダー(中) HP13/14】
ドリス「やった! でもダメージはあまりない……のかな」
強力な重力波の中でも絵理は平気で歩いている
が、鏡の世界の校舎は想定以上のダメージに土煙を立て、悲鳴をあげる
ドリス「あいつも何だか動けないみたい……なら」
↓1【追撃チャンスよ】
1【ADVENT】で殴ってもらおう
2【SHOOT VENT】で追い討ち
3間合いを詰めよう(中→近)
4その他
3
【ドリス(近) HP6/6】
近づいて相手の出方を伺う
ドリス「……」
ガルドサンダー「クァ……クァ……」
ドリス HP6/6
VS
ガルドサンダー HP13/13
【直下コンマ下一桁】
098765:ドリス有利
4321:ガルドサンダー有利
【補正】
【敏捷性:良(ドリス)】+1
【敏捷性:秀(ガルドサンダー)】-2
・訂正
【補正】
【神崎の僕(ガルドサンダー)】ダメージ+1 被ダメージ-1
ガルドサンダー自身の補正だったのか
ひょっとして上手く当たらないとダメージも与えられない?
なんとか機動力ころさないと持久戦になるな
【ドリス有利】
ガルドサンダー「クァ…」
さっき空中から叩き落とされたのが聞いたのか、ガルドサンダーはまだ動きが鈍い
ドリス「遅ーいっ!」
フラフラとこちらに向かう敵に対してインファイトを仕掛ける
ドリス「だぁッ!」
ガルドサンダー「グッ」
ドリス「もいっちょ!」
↓1【どうする】
1【ADVENT】で二人がかり
2【STRIKEVENT】でタコ殴り
3【SHOOT VENT】でいぢめる
4その他
2
ドリス「負けない……っ」
『STRIKEVENT』
ドリス「だぁッ!」
クウェーグリラの腕を模したグローブ状の武器を装着する
ドリス「喰らえ……っ!」
【直下コンマ下一桁】
0:6
987:4
654:3
321:2
【補正】
【クウェーグナックル(ドリス)】固定ダメージ+3
【神崎の僕(ガルドサンダー)】ダメージ+1 被ダメージ-1
【3:00】
【ガルドサンダー(近) 7/14】
ドリス「でぇいッ!」
パンチの強力さ、だけではない
グローブ――クウェーグナックルから発生する小さいながらも強力な重力波
それがガルドサンダーの装甲を削る
ガルドサンダー「クアア…」
ドリス「まだだよ!」
ドリス HP6/6
ガルドサンダー(近) 7/14
【直下コンマ下一桁】
0987654:ドリス有利
321:ガルドサンダー有利
【補正】
【敏捷性:良(ドリス)】+1
【敏捷性:秀(ガルドサンダー)】-2
【神崎の僕】ダメージ+1 被ダメージ-1
【ドリス有利】
ガルドサンダー「ガ、ガガ」
ドリス「どこ行くの!」
ガルドサンダー「ピギィ…」
逃げようとするガルドサンダーだが、絵理の打撃により羽は壊れ上手く飛べない
ドリス「私が……守るって決めたんだから!」
↓1【どうする?】
1【STRIKEVENT】もう一発殴るドン
2【SHOOT VENT】で遊ぶ
3【ADVENT】で二倍殴る
4その他
・ゾロ目
【直下コンマ下一桁】
偶数:クリティカル
奇数:イベント
↓2【イベントの場合コンマ下一桁】
偶数:マナ「絵理……!」
奇数:神崎「糞ゲーやんけ! 時間戻して逃げるからな~」
今日はゾロ目多いね
良い結果に繋がってるから良いけど
ドリス「ゴリラくんお願いっ!」
『ADVENT』
クウェーグリラ「ホ!」
『ADVENT』のカードを入れると空間が開かれ、その中からクウェーグリラが現れる
主と共に闘う為、我が身を奮う
クウェーグリラ「ウガアアアアアッ」
ドリス「一緒にやるよ!」
クウェーグリラ「ホ!」
【直下コンマ下一桁:ダメージ】
0:28
9:20
876:16
543:12
21:8
・ゾロ目
【直下コンマ下一桁】
偶数:みらあわあるどのこうしゃこわれる
奇数:イベント
↓2【イベントの場合コンマ下一桁】
偶数:マナ「絵理……!!」
奇数:ガルドサンダー「逃げたるわwwwwwじゃあのwwwww」
それにしてもイベント奇数の神崎さんは毎回ひでえっすわ
ドリス「はぁぁっ!」
クウェーグリラ「オオッ!」
二人のパンチが重力波を生み、反転世界の校舎は一瞬にして消失する
ガルドサンダー「ガ…ア…」
巨大な力に押され、耐えていたガルドサンダーも押し潰される
ガルドサンダー「グギャアアアア!!」
【ガルドサンダー HPミンチより酷い/14】
―YOU WIN!―
絵理「ふぅ……」
マナ「絵理!」
「今の力……そうか」
絵理「分かりましたか。マナをもう……狙わないで」キッ
「……良いだろう」
絵理「やった!」
「力も想像以上。馬鹿なことを考えない内は……大目に見る」スゥ…
…
APのケタがおかしいwwwwwwwwこれがゾロ目の力……?
マナ「絵理!」ガバッ
絵理「わわ、ちょっと!」
マナ「絵理、絵理!」グズ…
絵理「マナ、どしたの?」
マナ「……わたしね、決めた。勝手に絵理を応援する」
絵理「ええ……でも、先週私……」
マナ「勝手に、って言ったでしょ。わたしが勝手に絵理の、その戦い? を応援するの!」
マナ「絵理がね。誰にも知らないところで……一人で苦しい思いをしてるの、わたしほっとけない」
マナ「もちろん無理はしないよ。危なくなったら真っ先に逃げるし!」
マナ「……やっぱり遠くから見守ってるだけじゃイヤ。せめて……せめて心だけ、一緒に戦っていたいの」
絵理「マナ……」
絵理「マナ、ちょっと待っ――」
マナ「ダメ」
絵理「……」
マナ「勝手に、やらせてよ」
絵理「……」
絵理「うん……分かった」
絵理「じゃあ……ご、ご勝手に」
マナ「よし!」
マナ「何かお腹すいちゃった! パフェ食べにいこ、絵理! でっかいの!」
絵理「……」
マナ「ほーらっ!」
絵理「うん……うん!」
少し離れた心の距離
なんてのはきっと私の気のせいで、私が勝手に離れて欲しいと自分でマナの気持ちに知らん振りしてただけだった
こんなにも嬉しくて
こんなにも泣きたくなった日
ここでも一人じゃなかったんだね
これからどうなるとか
どうすればいいとか考えるのは今は止めよう
とにかく今は――
絵理「パフェおいしーっ!」
マナ「おいしーっ!」
――Episode4――
本当によかったね、よかった(この先の戦いから目を背けながら)
――路地裏
劉「~♪」
「見ていたのか」
劉「あっ、神崎サーン。えー、何のことやらって感じッスね」
「……お前も戦いに参加しろ。ライダーの力を持ったからには、な」
劉「こないだクモちゃん使って襲わしたでしょー?」
「……」
劉「俺には俺の、頑張り方があるんス。ダメ?」
「……」スゥ…
劉「あら、消えちゃった」
劉「いやー、いいよなー友情。愛も良いけど友情もね、なんつって」
劉「あはははは」
劉「あはははは」
劉「あはははは」
「あっ、劉くーん。何笑ってんの~」
劉「あ、サキちゃん! 今日は同伴一緒楽しもうね!」
Dスパイダー「キキ…」
・次回episode5
・休憩
・本来予定していた分岐はこう
絵理「距離ができちゃったな…」
↓(自由行動)
絵理「気配!」
↓(A)
ヴァイド「何か知らんけど神崎にここにいろって言われたから攻撃しまーすwwwwww」
↓(切り抜けた後)
神崎「マナ死んだけど願いどうすか?」
ガルドサンダー「人間美味しすぎwwwwwwww」
↓(B)マナ救助成功の場合
絵理「でももう一緒にはいられない」
↓
マナ「ずっと遠くになったけど。絵理はわたしの友達だから……!」退場
乙
コレはプロットも何もかも破壊する強い女の子&友情見てスイッチ入っちゃったか劉くんどうなるんだ
【名前】蒼崎 絵理(あおざき えり)
【性別】女【年齢】18
【職業】短大生
【行動方針】敵を打ち倒すよりも生存特化(殺す時は殺す)。生き延びて勝者となる。
【設定】
・眠り病
通院のおかげで病状は快復に向かっている。たまにウトウトする程度。
・出産経験有り。親からは勘当を言い渡されている。
育てられないと判断した親が娘を預かっている。勘当の身故、会えない。
・人の悪意に敏感で直感感じ取れると同時にパニックになってしまう。
【体力】悪
【攻撃性】普
【敏捷性】良
・持ち物
【デッキ(契約済み)】
【大切な友達】
【ライダー参戦状況 3/13】
・仮面ライダードリス(変身者:蒼崎絵理 契約モンスター:クウェーグリラ)
まさかのゴリライダー。でも悪くないと思うんです。
名前はtristeから
・仮面ライダーベルデ(契約モンスター:バイオグリーザ)
今回も出てない。でも…
・仮面ライダーヴァイド(変身者:劉(源氏名) 契約モンスター:ゲロイスパイダー・リボーン)
No.1ホストライダー。何だか忙しくてライダーバトルに参加してないみたい。
・ご注文繰り返します
【コンマ1足りる】が二点
【セーブポイント】が一点
・合計でゾロ目二連続です
・再開
―Episode5―
――帝国城南大学附属女子短期大学
絵理「ふわぁ……ぁふ」
マナ「絵理っ、おはよ」
絵理「……ん! おはよ」
私達は〝いつも通り〟の二人に戻ることができた
色々合ったけど、今は元気。隣に大事な友達がいるからね
マナ「体の具合は?」
絵理「平気」
マナ「あの怪物は?」
絵理「しばらく出てない」
マナ「ご飯は?」
絵理「まだ」
マナ「ああーっ、絵理の服。ボタン掛け違ってる!」
絵理「うーん」ムニャ
マナ「こっち来て。直すから!」
絵理「……」ジッ…
マナ「何よ」
絵理「マナ、お母さんみたい」
マナ「……」
マナ「ぷふっ、何それぇ~」
アハハハ…
絵理「ホント……お母さんみたい」
マナ「絵理、毎日お母さんにこういうことされてたの」
絵理「そういう訳じゃないけど……」アハハ…
絵理「〝お母さん〟、か」
自分で言ったその言葉が私を現実に引き戻す
絵理「……」
マナ「あっ、さてはホームシックだな」
絵理「違うよお。さ、授業遅れちゃうよ」
マナ「うん!」
…
…
絵理「ふう。よく寝た」
マナ「……」ジロ
絵理「ごめん」
マナ「あっ、ところでマナ。今日学校終わった後、暇?」
絵理「うーん」
↓2
1ないよ(マナと買い物)
2バイト(高見沢エリアビル清掃)
3繁華街へ…(行方不明事件を調べる)
4その他
3
・クウェーグリラの体調はこんな感じです
【今のクウェーグリラの状態】
クウェーグリラ「はらいっぱいゴリ。あ、自分腹持ちいい方なんで暫くは大丈夫ッス」
・次回からepisodeの間に挟みます
絵理「えっと、ね。繁華街の方に行ってみようかな、って思うんだけど」
マナ「えっ、そっち?」
絵理「うん……いや、別に変な意味じゃないんだ。気になることがあって――」
マナ「……怪物のこと?」
絵理「うん。そう」
マナ「……」
マナ「わたしも付いて行ってもいいかな! 街の方に行くの初めてなんだよね」
絵理「そうなの? 私もだけど……」
↓1
1いいよ
2やめておいた方が…
絵理(そう、だね)
絵理(今まで関わるなってつっぱねちゃってたんだから――)
絵理「いいよ。一緒に行こう」
絵理「あの辺りちょっと怖いから二人の方が心強いよ」
マナ「やたっ!」
マナ「じゃあ早速出発、ということで!」
絵理「そだね」
…
・【コンマ1足りる】発動
・>>824コンマ78→77
・ゾロ目
【直下コンマ下一桁】
偶数:劉「お」
奇数:一方高見沢グループでは…
どうだ
――繁華街
絵理「うわぁ……」
マナ「へぇー」
日も短い、夕方
足早に遅めの出勤を始める、高いヒールの女やスーツ姿の男
いかがわしい雰囲気が二人を少し不安にさせる
マナ「絵理ぃ……どんな風に調べるの……? ちょっと、怖くない?」
絵理「……」
マナ「絵理?」
絵理「うん……大丈夫」カタ…
絵理「大丈夫、だから」カタカタ…
発作のようなものだ
雑多な人混みに入れば、それなりの人の苛立ちを感じる
小さな苛立ちや小さな憎しみ、これが絵理の心を揺さぶる
絵理「マナ、マナ、どうしよう、マナ」
マナ「絵理! 今日は止めとこう。帰ろ、ね?」
絵理「うん、うん。でも足が何だか――」
絵理「マナ、マナ……」
マナ「大丈夫? 絵理。どこかで休……もうにも休む場所がないし……う~」
この状況だが、道行く人々は苦しむ絵理を気にする余裕はない
ただ通り過ぎて行くだけだ
マナ「絵理、落ち着いて! 絵理!」
?「君達、どうしたの?」
マナ「あっ、あのっ、その」
劉「そっちの子、具合悪そうだね。大丈夫?」
マナ「どこかっ、どこか休める場所!」
劉「あ、あぁ……ええと」
劉「そうだ。左脇道の少し抜けた先に喫茶店があるよ。そこに――」
マナ「ありがとうございますっ。じゃあ絵理、そこ行こう」ズルズル…
絵理「」ズルズル…
劉「……」
劉「肩を貸して、俺も手伝うよ」
マナ「良いんですか!? お仕事は?」
劉「大丈夫大丈夫。気にしなくていいから今は早くこの娘を――」
…
――喫茶店
劉「はい、お茶」
絵理「」ゴクゴク
絵理「ぷはっ」
劉「いい飲みっぷり」クス…
…
絵理「さっきは……ありがとうございました」
劉「いいよ。気にしないで」
マナ「わたしの方もありがとうございました!」
劉「ううん、大丈夫だよ。困ってる女の子は放ってはおけない性分なだけ」ニコ
マナ(かっこいい……かも)
劉「それで――」
・【コンマ1足りる】発動
・>>837 21→22
【直下コンマ下一桁】
偶数:劉「俺、こういう者なんだけど」デッキコトー
奇数:劉「俺、こういう者なんだけど」メイシパサー
・はっ、中断
・再開再開再開
劉「俺、こういう者なんだけど」
絵理「?」
マナ「あっ」
テーブルに置かれた名刺
そこには彼の素性を示すものが書かれてあった
絵理「CLUB『DEADorALIVE』?」
マナ「ほ、ほほ、ホストの人なんですかあ!」
劉「ま、そうだね。劉って言いまーす。覚えてくれると嬉しいな」
マナ「ま、マナです!」
絵理「絵理……蒼崎絵理です」
マナ「あっあっ、でもわたし達学生だしお金もないからクラブとかは――」
絵理(あったら行くつもりだったの)
劉「いやいやいや。そんなつもりないよ。ホストクラブなんてバカみたいに金がかかるだけだから」
劉「俺別に宣伝したい訳じゃないんだ。大事なのは裏……」
絵理「裏……? あっ」
名刺の裏には電話番号とメールアドレス
マナ「いいんですか? わたし達みたいなお客さんじゃない人に簡単に連絡先教えちゃって」
絵理(マナ、ホストの何を知ってるの)
劉「大丈夫大丈夫。二人はぁ……特別かわいいから例外っ」ニコ
マナ「ふわあああっ!」
絵理「これがプロ……!」
劉「暇な時とか寂しい時電話ちょうだい。昼くらいなら俺出られるからさ」
マナ「ふぁ、ふぁい」
絵理「あ、はい」
劉「じゃ、そろそろ俺仕事だから」
マナ(劉さん、もう行っちゃうみたい)
マナ(お礼くらいちゃんと言わなきゃだよね)
マナ(えーと)
↓2【何て言っておこう】
絵理「あの……」
劉「ん?」
絵理「ありがとうございました。最近このあたり物騒なので気を付けてください」
劉「……」
劉「うん! ありがとう、絵理ちゃん!」
絵理(もう覚えられてる)
劉「じゃあね、マナちゃん!」
マナ「心遣いしゅごいいぃ」
絵理「行っちゃった……」
マナ「かっこいい人だったねえ。チャラチャラしてないし、あれはナンバーワンの輝きだったよぉ」
絵理「う、うん。そだね。かっこいいとかよく分かんないけど、悪い人じゃなさそう」
絵理「けど……」
絵理(あの感じ、どこかで……)
絵理「あっ」
絵理(鏡の男と同じ感じだ)
絵理(哀しくて……空虚な――)
…
――『DEADorALIVE』控え室
劉「物騒、だってさ」
劉「その物騒の元凶が俺だって分かったら、あの娘どんな顔するだろ」
劉「怒って俺を睨むのかな」
劉「泣いちゃうのかな」
劉「怖くて震えるのかな」
劉「うおー! それって、それってえ」
劉「まさに愛されてる、って感じ!」
劉「ああ」
劉「でもそれじゃあ今までの娘と同じか。一瞬だけ愛されたって仕方ないよなぁ」
劉「絵理ちゃんは他とは違うよ、絶対。そうに決まってる」
劉「いやーでも今日は良い日だったな~」
劉「偶然見かけたのを尾行してて良かった、って感じ」
劉「……ふう」
劉「かわいくて、強くて、ちょっと寂しそうな女の子かあ。いいなあ絵理ちゃん」
劉「時間をかけて愛を育まなネバダ!」グッ
劉「その為には~」
劉「その為には~」
「劉さんご指名です!」
劉「あ、うん。今行く」キリ
劉「……」
劉「そうだ」
劉「俺がライダーだって絵理ちゃん分かんないだ」
劉「なら……他のライダーが絵理ちゃんと俺だけになるまで守っちゃえばいいんだ!」
劉「……で、最後に――」
…
マナ「今日は帰ろっか」
絵理「うん。ごめんね」
絵理「何だかこの辺りに行くのは辛いかな。これからは……やめとく」
マナ「そうだね。ムリはダメだよ。でも」
絵理「でも?」
マナ「劉くんかっこよかったよね~っ」
絵理「も、もういいよ」
・劉(源氏名)の連絡先を手に入れました
・仮面ライダーヴァイドが絵理側に付きました(?)
…
マナ「帰りどこか寄ってく?」
絵理「コンビニでアイス買いたいな」
マナ「じゃあわたしもー」
絵理「何にしよっか――」
キィィン…
絵理「っ」ズキ…
マナ「絵理?」
絵理「この感覚……怪物!」
マナ「えぇっ!」
絵理「どこ……どこにいるの!」
絵理「あっ、カーブミラー!」
カーブミラーの向こうに蠢く影
ウィスクラーケン『…』
烏賊のような姿の怪物が通行人を襲うため、潜んでいたのだ
絵理「っ」
絵理「また……目、合っちゃった」
マナ「ど、どうするの?」
↓3
1戦うに決まってる
2逃げよ! まだ距離はある
3その他
絵理「戦うに決まってる!」
絵理は上着の中のデッキを取り出し、カーブミラーに構える
絵理「変……身っ」
マナ「わっ――」
仮面ライダードリス「よっし。じゃあちょっと行ってくるから!」
マナ「あっ、絵理待って!」
ドリス「なに? あっ」
変身した絵理の硬い手をマナの小さな手が優しく包む
戸惑う絵理はマナの顔を見た
彼女は目をギュッと閉じ何かを呟やいていた
マナ「よしっ、もういいよ!」
ドリス「マナ、これは……」
マナ「おまじない! ちょっと子供っぽいけど、こういうことしかできないから」
ドリス「あ……」
鎧の上、あの小さな手の温度は分からない
ドリス「……」
マナ「絵理、頑張って」
ドリス「……うん!」
マナ「無理しない程度にね」
でもその温もりは確かに絵理の心に伝わった
ドリス「行って来る!」
マナ「うん!」
…
異空の中に消える親友の姿を見守るマナは、無事の帰還を祈った
――ディメンションホール
ドリス「あ痛っ」ドスン
クウェーグリラ「ウホ」
ドリス「待っててくれたんだね、ゴリラくん。ありがと」
クウェーグリラ「ウン」
ドリス「じゃ、今日もあれに乗って行けばいいんだね」
クウェーグリラ「ウン」
ライドシューター「ウス」
ドリス「よし、行くよ!」
・ゾロ目
偶数:ひき逃げアタックでエントリーだ!
奇数:ベルデ「待って~」
【直下コンマ下一桁】
――MW
ウィスクラーケン「ィイイ」
夜の人気無い道
街灯の灯りが一つ、怪物を照らす
獲物を探し彷徨くその目にカーブミラー向こうの女が見えた
ウィスクラーケン「キィ」
追うはずが、何故か一人だけ消えてしまった。どこへ行ったのか
ウィスクラーケン「ウ…?」
ギン!
ウィスクラーケン「!」
どこからか聞こえるエンジン音
振り向こうとしたその直前、怪物は絵理の乗るマシンに跳ね飛ばされていた
【直下コンマ下一桁:ダメージ】
0:6
9:4
876:3
543:2
21:1
【0:00】
マシンから降りた絵理は、何が起きたのか分からず周りを見回した
ドリス「やだやだやだ。何この感触……なんか……ひいた?」
ドリス「あっ……」
ウィスクラーケン「ギ…ギ…ギ」
ドリス「一発目で死にかけてない?」
仮面ライダードリス HP6/6
vs
ウィスクラーケン HP4/10
【直下コンマ下一桁】
0987654:ドリス有利
321:ウィスクラーケン有利
【補正】
【敏捷性:良(ドリス)】+1
【ドリス有利】
ウィスクラーケン「ギギ…」
正面からの攻撃を受け、怪物――ウィスクラーケンはまともに立っていることすらできない
ドリス「今だね!」
↓2【どうする?】
1【ADVENT】で殴ってもらう
2【SHOOT VENT】で撃ってみよう
3近寄ろう(遠→中)
4その他
・ごめんなさいこんなところで中断
・また明日
・ガギバギ(再開)
ドリス「ちょっと離れてるな。ならこれで!」
『SHOOT VENT』
ドリス「よっし!」
絵理の肩アーマーの上に巨大な砲塔が設置される
接近戦を得意とするドリス唯一の遠距離兵器『コングランチャー』だ
ドリス「当たれ!」
狙いは先ほどマシンで跳ね飛ばされ、身動きの取れない怪物の居る方向
【ウィスクラーケン 回避】
【直下コンマ下一桁】
0987654:当たる
321:外れ
↓2【当たった時コンマ下一桁:ダメージ】
0:6
987:4
654:3
321:2
【補正】
【SHOOTVENT】ダメージ+2
ドリス「うおお……はっ!」
次々撃ち出される砲弾
初めは避けて凌ごうとしていたウィスクラーケンも次第に押され
ウィスクラーケン「ギ…ギギ…」
遂に
ウィスクラーケン「ギアアアアッ!」
爆炎の中に消えた
ドリス「やった!」
【ウィスクラーケン 酷い/10】
―YOU WIN―
ドリス「ん?」
炎の中、破壊した怪物の中から光の玉が浮かんだ
ドリス「うわ……何これ。モツ……?」
違う
クウェーグリラ「ウーン」
ドリス「あれ、ゴリラくんいつの間に?」
クウェーグリラ「ウホッ」
ドリス「あっ、ちょっと!」
呼び出された訳でもないクウェーグリラだが、どこからか飛び出し光の玉のある方へ走っていく
クウェーグリラ「ムグ」
ドリス「ゴリラくん? な、何食べてるの……」
クウェーグリラ「ムグ」
クウェーグリラはそのまま光の玉のようなものを喰らう
ドリス「ど、どゆこと」
絵理にはその理由がまだよく分かってはいなかった
…
――人通りの少ない道
絵理「よっ、と」
マナ「おかえり絵理!」
絵理「ん、ただいまっ!」
マナ「良かったぁ……戻って来てくれて」
絵理「えーと……倒したよ。いい感じで」
マナは鏡の中の出来事が見えない
待つことしかできないのだ
絵理(どんな気持ちで待ってるのかな……マナ)
絵理「マナ……ごめんね」
マナ「ん?」
絵理「ううん。もう怪物も追っかけて来ないだろうし帰ろ?」
マナ「うん!」
…
―Episode5―
――MW
ヴァイド「っと!」キキッ
ヴァイド「仮面ライダーヴァイド、絵理ちゃんを助けに只今参上!」
ヴァイド「――って、あれ?」
ウィスクラーケン「」
ヴァイド「もう……終わってる?」
ヴァイド「なーんだ、つまんないなぁ」
「……」
ヴァイド「げ、神崎サン」
「何か俺がいて不都合が発生するのか」
ヴァイド「いや……そゆ訳じゃないんスけど」
「……蒼崎絵理の側に付くのか」
ヴァイド「ダメ?」
「好きにしろ。これでライダーバトルに参加するのなら文句はない」
ヴァイド「よーっしゃ!」
「……だが」
ヴァイド「だが?」
「蒼崎絵理の側に付くことで、お前は蒼崎絵理に愛されると思うのか?」
ヴァイド「……」
ヴァイド「どうだろ」
ヴァイド「愛してくれなかった時は……やっぱ殺すしかないかなーって思うけど」
ヴァイド「でも絵理ちゃんなら……あの娘だったら俺を心から受け入れてくれる……愛してくれると思うんだよね」
「……」
「……」
ヴァイド「最初に襲った時に、自分以外の人の為に戦うこの娘見てたら……なんか嬉しくなっちゃって」
ヴァイド「大体人間ってのは俺含め、自分のことばっかし考えてると思うンスよ」
ヴァイド「他人の為になる行動を起こすのも、大概は何か自分の得になることがあるからでしょ?」
ヴァイド「女の子なんて特にねー……いっぱい見てきたから……」
ヴァイド「でも絵理ちゃんは違った」
ヴァイド「あれこそ無償の愛ってやつ! 女神様っているんだなーって思っちゃったよ」
ヴァイド「だから俺、これに賭けてるンス。絵理ちゃんは俺を愛してくれる、って」
「ふん」
ヴァイド「なんかおかしいッスか?」
「理解し難いな」
ヴァイド「あはははは。理解なんていらないッスよ」
うーん危うい歪み方
ヴァイド「……」
ヴァイド「ねー神崎サン。アンタの願いって何?」
「……」
ヴァイド「無いだろ」
「……」ピク…
ヴァイド「俺とおんなじだよ、アンタ」
ヴァイド「クウキョ……っていうか、淋しい奴」
「お前に俺の何が分かる」
ヴァイド「他人に願いを聞くアンタの願いって一体なんなの?」
ヴァイド「手ぶらでお願い事聞いてくれる人には見えないんだけどなー」
ヴァイド「もしかして……アンタ、自分が何したいのかよく分からないとか!」
「……!」
ヴァイド「アンタもさー、俺みたいに自分を愛してくれそうな人探したら?」
「……」
ヴァイド「俺みたいなバカじゃなくても愛する人の一人二人、いるでしょ?」
「……」
ピシ…
ヴァイド「あ?」
ヴァイド「神崎サン……割れ、てる?」
「愛する人」ピシ…
「……愛する人」
「そんなものいない」
「そんなもの……もういないッ!」ビシ…
ヴァイド「か、神崎サン!?」
「もう……いない」フラ…
ヴァイド「ちょっと、大丈夫ッスか!?」
「ゆ、優依……」スゥ…
ヴァイド「き、消えちゃった」
・次回episode6
・次スレで始めます
・ボーナスどうぞ↓2
1【コンマ1足りる】
2【絶対回避】
3【セーブポイント】
・セーブポイント把握
・次スレの相談
・スレタイが長いので短くしたい
・最初も悩んだけれど、内容を伝えるにはこうするしかなかった
・どうしよう。少し意見を聞きたい
↓1~5くらい
1このままでええ。ここにスレ番号足せや
2第二次ライダーバトル勃発だけで良くない?
3その他
【安価】絵理「第二次ライダーバトル勃発!」マナ「その2!」【仮面ライダー龍騎】
【安価】絵理「戦わなければ生き残れない!」劉「その2!」【仮面ライダー龍騎】
みたいな感じとか
・2にします
・第二次がないと趣旨が分からないので。そういうことで
・誘導まで時間を止めてください
・次スレ
【安価】第二次ライダーバトル勃発! Vol.2【仮面ライダー龍騎】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1456334054/)
・とりあえず中断
・まだテンプレ書きたいので向こうの乙は待っていただきたい
・以後のこのスレは質問とか埋めとかで埋めてください
13人のライダーはどんな感じで決めてるんだろう
年数が経ってるということでベルデみたいな原作で登場したライダーの
心情の変化とかはあるんだろうか
質問じゃないけどオルタナティブには期待、そもそも何故第二次が起きたのかも謎だしこれからも楽しみ
建て乙
このライダーバトルのクリア条件は「最後の1人となり生き残る」で良いのだろうか
他に満たさないといけない条件あったりしますか?
質問じゃないけど
いつもスレ楽しませてもらってます
素敵なスレをありがとう、次スレも楽しみにしてます
かつてのライダー勢の現在が気になる
何やってるのか想像つかない人もいるし(蓮とか浅倉とか)
エネゴリくんかなり強いから2体目は燃費がいいサポート用のモンスターもいいかもしれない
空も飛べる乗用タイプとか偵察向きの素早い小型とか
ところで>>220で52歳だった高見沢会長が次スレ>66だと51歳になってるけど若返ったのか…?
・テンプレ書き終わりました
・次スレに移動お願いします
・質問にゆっくり答えたり答えなかったりしますので、あれば是非
リボーンベントって使用後1日経ちさえすれば強化再生済のモンスターやライダーに何度でも使える?
だとしたら相当えげつないけど
ライダーが死んだときはどうなるの?
オートで使用されるの?
それとも死ぬ間際に読み込ます必要があるの?
前者ならヤバすぎ
>>957
13人ライダーは事前に3人用意していました。
が、まだ出てきてはいません(一から考え直しルート)。
ベルデもヴァイド(劉)もゾロ目が生みました。
それと原作参加者は〇〇〇〇〇〇〇〇なので〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇ません。
>>958
それでOKです。今の所は
>>959
皆ライダーバトルが無くても年を取ったので心境は変わると思います
また、バトルに参加するきっかけがなくなった人もいるでしょう
当時そのままなのは真司、北岡先生、蟹、浅倉、高見沢を予定。
想定出来ていないのは美穂、芝浦(ガイ)、佐野。きっかけがないので真人間になっていそう
―リボーンベントの正しい発動手順―
・モンスター編
例1
モンスター「アーシニソ」
ヴァイド「はい」リボーンベント
モンスター「アリガトナス」
例2
死骸「チーン」
ヴァイド「はい」リボーンベント
モンスター「ヤッタゼ。」
(自分の視界・感知範囲での死んだ場合のみ適用)
・ライダー編
良い例
ライダー「死にますよー死ぬ死ぬ」
ヴァイド「はい」リボーンベント
ライダー「死~ん(笑)」
(ここでリバース効果発動)
ライダー「生き返り生き返り…」
悪い例
死体ライダー「」
ヴァイド「(´・ω・`)」
自分の視界範囲、感知範囲外で死亡したライダーは効果対象外
・自分に使う編
良い例
ヴァイド「死にそうだし用意しておくか」リボーンベント
…
死体ヴァイド「ちーん」
(ここで効果発動)
ヴァイド?「生き返った!」
悪い例
既に死体ヴァイド「」
(死体にカードを入れることはできません。よって効果対象外)
・そろそろ埋めお願いします
・ではまた次スレで
梅魔性
うま
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