【ゆるゆり】あかり「マッサージはもうたくさん」 (34)



(部室)


ちなつ「今日は結衣先輩たち遅いんだね」

あかり「そうみたいだね」

ちなつ「あー、先輩たち来るまで何してよっかなー」ゴロン

あかり「そうだねー。宿題でもしてようかな?」



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ちなつ「最近、宿題多いよね」

あかり「うん。だから最近肩が張って、たまに自分でマッサージとかしてるんだ」

ちなつ「・・・マッサージ?」

あかり「え?」



ちなつ「あかりちゃん、肩凝ってるの?じゃあ、私がマッサージしたげる」

あかり「え?い、いいよぉ!」

ちなつ「遠慮しないでってば。私上手だったでしょ?ほら、背中向けて!」

あかり「ちょ、ちょまぁぁ!」



グギ、ゴキリ・・・




イヤァァァァー・・・







(次の日)


ちなつ「今日も、また先輩たち遅いんだね」

あかり「そうみたいだね・・・」

あかり(マッサージの話に、ならないようにしよう・・・)

あかり「そ、そう言えば昨日、面白い映画やってたよね」



ちなつ「ああ、あのテレビでやってたヤツ?見た見たー。面白かったよね」

あかり「あかり、いつもはああいう真面目な映画見ないんだけど、感動しちゃった」

あかり「監督の、映画にこめられたメッセージが伝わってきて・・・」

ちなつ「・・・メッセージ?」

あかり「え」ギクリ



ちなつ「メッセージ・・・メッセージ・・・メッセージ・・・」

ちなつ「・・・マッサージ」

あかり「ええーっ!」

ちなつ「あかりちゃん、マッサージしたげよっか」

あかり「なんでぇぇぇーっ!?」



あかり「いいよぉ、大丈夫だよぉ!」

ちなつ「もう、遠慮しないでって。ほらうつ伏せになって!」

あかり「や、やぁぁぁー!」



グギ、ゴキ、ベキリ・・・




イヤァァァー・・・







(次の日)


ちなつ「今日も、またまた先輩達遅いんだね?」

あかり「う、うん・・・」

あかり(今日こそは、絶対マッサージされない!)

ちなつ「何してよっかな?」

あかり「あっ、み、みんな来るまでお掃除してよっと」ササ



ちなつ「・・・お掃除?」

あかり「え?」



ちなつ「お掃除・・・おそうじ・・・オソージ・・・オッソージ・・・」

ちなつ「・・・マッサージ」

あかり「ちょぉぉぉー!?」



ちなつ「あかりちゃん、そんなマッサージして欲しかったんだ」

ちなつ「遠慮しないで、言ってくれればいいのに・・・」ワキワキ

あかり「強引すぎだよぉー!」

ちなつ「つべこべ言ってないで、背中こっちに向けなさいって!」

あかり「や、やぁぁーっ!」



グギ、ゴキ、ポキリ・・・




イヤァァァー・・・







(次の日)


ちなつ「またまたまた、先輩たち遅いんだねー」

あかり「う、うん。最近ずっとだよね、不自然なくらいに・・・」

ちなつ「・・・さーて、何してようかなー?」チラ

あかり(・・・マッサージにつながりそうな言葉は、絶対に言わない!)



ちなつ「・・・そうだ、結衣先輩の作るカレーって肉入れないんだよね」

あかり「あ、そうそう」

ちなつ「何入れてたっけ?」

あかり「結衣ちゃん、カレーに肉の代わりにソーセー・・・」ハッ



ちなつ「ソーセー・・・なに?」

あかり「・・・ウインナー入れるんだよねー」

ちなつ「・・・そうなんだよねー」チッ

あかり(言わそうとしてる・・・)



ちなつ「・・・うふふー」

あかり「・・・えへへー」



ちなつ「・・・そい言えば、あの人もう刑務所から出たんだっけ?ラッツ&スターの」

ちなつ「田代、田代・・・なんだっけ」

あかり「ああ、田代まさ・・・」ハッ

あかり「・・・あ、あかりもど忘れしちゃったぁ」

ちなつ「・・・そうなの」チッ



ちなつ「・・・うふふー」

あかり「・・・えへへー」



ちなつ「・・・そう言えばあかりちゃんさぁ、この前の休みの日、何してた?」

あかり「え?えっとぉ・・・(この話なら大丈夫だよね・・・)・・・お散歩してたかな」

ちなつ「・・・え?」

あかり「え?」



ちなつ「お散歩・・・?」

あかり「う、うん・・・そうだけど?」

ちなつ「散歩といえば、となりのト○ロの主題歌・・・」

あかり「え?」

ちなつ「トトロの舞台と言われてるのは・・・そう。狭山丘陵」

あかり「そ、それがどうしたの・・・?」



ちなつ「狭山丘陵といえば、東京と埼玉にまたがって広がるところ・・・あかりちゃん」

あかり「な、なに?」

ちなつ「あの辺を昔、何て言ったかわかる?」

あかり「・・・えーと、わかんないよ」


ちなつ「武蔵の国、って言ったんだよ」

あかり「そ、そうなんだ・・・」



ちなつ「武蔵・・・むさし・・・ムサシ・・・ムッサーシ・・・」

ちなつ「・・・マッサージ」

あかり「ちょっとぉぉぉ!?」



ちなつ「何だ、あかりちゃんやっぱりマッサージして欲しかったんじゃない」

あかり「ち、違うよぉ!」

ちなつ「もう、素直に言えばいいのに。さぁ横になって!」

あかり「ちょっと待ってよぉーっ!」



あかり「えーん、しなくていいからぁー!」

あかり「どこも、凝ってないからマッサージはしないでよぉ!」


ちなつ「ん・・・?」

ちなつ「遠慮しなくていいから・・・」

ちなつ「どこでも、こってりとマッサージしていいよ・・・って?」

あかり「そんな事言ってないよーっ!?」



ちなつ「じゃ、特別にスペシャルコースやったげるね」

あかり「や、やぁぁぁーっ!」



グギ、ゴキ、メキ、メキリ・・・



イヤァァァー・・・








あかり「マッサージは、もうたくさんだよぉー!」

ちなつ「え?もっとたくさんして欲しいって?」

あかり「言ってないからぁーっ!」



終わり


以上、あかりにマッサージしたくて仕方ないちなつでした。
読んでくれてありがとうございます

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