【ゆるゆり】京子「がっこうぐらし!」 (30)

ちなつ「うーん……」パチ

ちなつ「ここは……?」

ちなつ「あれは全部……夢?」

京子「お、起きたか新入部員!」

ちなつ「!?」ビクッ

ちなつ「だ、誰ですかあなた!?」

京子「そうだった、自己紹介がまだだったね」

京子「私は歳納京子、こっちがあかり」

ちなつ「??」

ちなつ「あ、あかりって誰ですか?誰もいませんよね……?」


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京子「いやいやいくらあかりの影が薄いからって……」

京子「ははは冗談だって!ごめんあかり」

ちなつ(だ、誰と話してるのこの人……)

京子「で、君の名前は?」

ちなつ「吉川ちなつです」

京子「じゃあミラクるんだ!」

ちなつ「名前関係ないじゃないですか!」

ちなつ「あの……さっき言ってた新入部員って何のことですか?」

京子「お、そうだったね」

京子「よし!早速部室に案内しよう!ついてこーい!」

ちなつ「はぁ……」

ちなつ(もしかしたら今までのことは全部夢で本当は何ともなくてゾンビなんかいなくて……?)

京子「いくぞー?あかり!ちなつ!」

ちなつ「は、はい!」

ちなつ(全部……全部、夢……)

ヒュウウウ

ちなつ(じゃなかった……)

京子「お、ここの窓開いちゃってるね、締めなきゃ」ガララ

ちなつ「締めても意味ないですよ、ガラス割れてるじゃないですか」

京子「?」

京子「何を言ってるんだいちなつちゃん?」

ちなつ「え?」

京子「ん?」

京子「ははーん、さては起きたばっかりで寝ぼけてるなぁ?」ニヤニヤ

ちなつ「寝ぼけてません!」

ちなつ(この人、何かおかしい……?)

京子「ここが私達の部室!」

ちなつ「部室……」

京子「そう!私達ごらく部の!」

ちなつ「ごらく部……?」

ちなつ「部員って他にも誰かいるんですか?」

京子「いるよ!私と結衣と……」

京子「あかり!」

京子「ははは、忘れてた訳じゃないって、怒らないでよあかり」

京子「ちなつちゃん入れて4人かな」

ちなつ「勝手に入れないでください」

京子「えー、はいらないの?」

結衣「何してるんだ京子」

京子「あ!結衣!」

結衣「うるさいぞ、まだ授業中なんだから静かにしろ」

京子「そうだった……ごめん結衣」

結衣「それより、その子起きたんだ」

ちなつ「よ、よ、吉川ちなつです!」ペコリ

結衣「京子が迷惑かけたね」

ちなつ「い、いえ全然そんなことありません!!」

京子「とりあえず部室でゴロゴロしよーぜ」

結衣「それもそうだな」

結衣「ちなつちゃんもゴロゴロする?」

ちなつ「は、はい!」

京子「~♪」

結衣「……」ペラ

ちなつ(外はゾンビで溢れてるのにどうしてこの人達はゴロゴロしてるんだろう?)

京子「ちょっとトイレいってくる」

結衣「寄り道するなよ」

京子「分かってるって」

ガララ

ちなつ(よし、聞いてみよう!)

ちなつ「あ、あの……」

結衣「どうしたの?」

ちなつ「さっきからあの人……その……」

結衣「京子のことか」

結衣「京子の中ではまだあかりは生きているんだ」

ちなつ「!」

結衣「あの日……奴らが現れたとき……」

~~~~

京子「あかり!?ここを開けてよ!!あかり!!」ドンドン!!

結衣「止めろ京子!もう……!」


グオォォォ アアァァァ

あかり「京子ちゃん……結衣ちゃん……生きて……」

グオォォォォォ

京子「あかり!あかりー!!!」

~~~~

結衣「あかりは、私達を庇って……!」

ちなつ「そうだったんですね……」

結衣「それ以来私達はバリケードを作って救助が来るまでここで過ごすことにしたんだ」

ちなつ「京子先輩はあのままでいいんですか?」

結衣「……」

結衣「私達には京子みたいな奴が必要なんだ」

ちなつ「でも」

結衣「分かってくれ……」

ちなつ「はい……」

読んで下さってありがとうございます
続きは明日書きます

京子「何の話?」ヒョコ

結衣「京子戻ってきたのか」

京子「うん、それより暇だからさーこれやろーぜ」ドス

ちなつ「何ですかこれ?」

京子「これは話題BOX!今回はちなつちゃんが入部することになったから私と結衣とあかりがちなつちゃんに聞きたいことが書いてある紙が入ってるよ!」

ちなつ「入部決定ですか……」

ちなつ(この人のことだから変な質問とか入ってそう……)

京子「さぁ!まずは私から引くよ!」シュッ

京子「私が引いたのは……これだぁ!!」ババンッ

『好きなたべもの』

ちなつ「え?」

結衣「うーん、なんていうか」

京子「普通、だね」

京子「これ入れたのあかりだな~?」

結衣「ふふっ、あかりらしいな」

ちなつ「好きなたべもの……ですか」

ちなつ(でも変な質問じゃなくて良かった……)ホッ

ちなつ「私が好きなたべものは……」

綾乃「としのうきょうこー!!!!」バーン!!!

ちなつ「ひいっ!!」ガシッ

結衣「ちょ……力強すぎ痛いよちなつちゃん……」

京子「綾乃じゃん、どしたの?」

綾乃「あなたねぇ、どしたの?じゃないわよ!」

綾乃「あなたが呼んだんでしょうが!放課後に音楽室って!」

京子「あれ?そうだっけ?」

千歳「綾乃ちゃんずっとそわそわしながら待ってたんやでー」

結衣「千歳もいるのか」

綾乃「そ、そわそわなんてしてないないナイアガラよ!」///

結衣「ないないナイアガラ……」プッ

ちなつ「えっと……この人達は」

結衣「あぁ、生徒会の杉浦綾乃と池田千歳だよ」

ちなつ「ごらく部以外にも生存者がいたんですね」

結衣「今この学校にいるのは生徒会全員と顧問の西垣先生、そして私達ごらく部の9に……10人だよ」

ちなつ「そうなんですか」

綾乃「あら、その子起きたのね」

ちなつ「吉川ちなつです」

綾乃「よろしくね、吉川さん」

綾乃「もしかして吉川さん、ごらく部に入部したの?」

京子「そうだよー」

ちなつ「まだ決めてません!」

綾乃「こんな、何をするか分からない部活より生徒会に入ったほうがいいわ」

京子「生徒会も何してるか分かんないじゃん」

綾乃「生徒会はあなたが思ってる以上に忙しいのよ!屋上の菜園に水やりしたり……」

京子「あー、わかったよ綾乃」

京子「それより何の用だったっけ?」

綾乃「あ、な、たねぇ……」イライラ

綾乃「あなたが音楽室に呼んだんでしょうが!」

京子「おー!そうだった!」

京子「今から皆で音楽室で遊ぼう!」

ちなつ「ええ!?」

結衣「千歳、音楽室は大丈夫なのか?」ヒソヒソ

千歳「バリケードも付近も見てきたけど異常無しやったで」ヒソヒソ

結衣「そうか、なら大丈夫かな」

ちなつ「結衣先輩、音楽室って……大丈夫なんですか?」

結衣「多分大丈夫だよ」

ちなつ「結衣先輩がそう言うなら……」

結衣「念のため西垣先生も呼んでおくか」

千歳「せやね」

今日はここまでです
読んで下さってありがとうございます

音楽室

京子「軽音部が使ってもいいってさ!」

結衣「そうか、良かったな」

綾乃「わざわざお呼びしてすみません西垣先生」

西垣「いや、いいんだよ」

西垣「な、松本」ポン

りせ「……」

西垣「ははは!」

西垣「ところで君は?」

ちなつ「吉川ちなつです」

西垣「そうか、私は西垣奈々、こっちは生徒会長の松本りせだ」

ちなつ「え?生徒会長!?」

西垣「こう見えて3年生だから君達より年上なんだぞ」

ちなつ「ええー!?」

りせ「……」

西垣「こう見えて、というのは余計だったか、すまんな松本」

千歳「先生と会長さん、今まで何してたんですか?」

西垣「私達はいつも通り屋上で救助を呼ぶために色々していたよ」

西垣「ところで今日開発した狼煙なんだが……」

西垣「すごい音と爆発がするからすぐに救助が来ると思うんだが試しても」

綾乃「止めてください」

京子「何話してんの?早く!」

綾乃「はいはい、すぐ行くわよ」

京子「これなんか良さげ!」ジャジャジャーン

結衣「適当に弾いて壊すなよ」

京子「分かってるって」

京子「ちなつちゃんはこれ!」

ちなつ「ギターとか弾いたことありませんよ」

結衣「私、少しなら教えられるよ」スッ

ちなつ「!」

ちなつ(結衣先輩の手が!私の手に重なってる!)///

結衣「それと、これはギターじゃなくて……」

ちなつ「うふふ……」ポワーン

結衣「聞いてる?」

ちなつ「は、はひ!」///

千歳「ウチはこれやな」チーン

綾乃「トライアングル……千歳らしいわね」クスッ

櫻子「お待たせしましたー!」ガラッ

向日葵「遅くなりましたわ」ペコリ

京子「おお!さくっちゃんにひまっちゃん!」

櫻子「ご飯作ってきましたよー!」

向日葵「あなたは何もしてないでしょうが」

ちなつ「えっと……」

櫻子「あ、起きたんだ!私は大室櫻子!こっちはおっぱい大魔人!」

向日葵「ちょっと!何言ってるんですの!?」

向日葵「失礼しましたわ、私は古谷向日葵ですわ、こっちは大バカ櫻子ですわ」

櫻子「はぁ!?」
向日葵「何か?」

櫻子「ふぎぎぎぎぎ」
向日葵「ぐぬぬぬぬぬ」

ちなつ「勝手に喧嘩始めちゃった」

結衣「いつも通りだから大丈夫だよ」

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