提督「どんな質問にも素直に答えてしまう薬」 (103)
明石「はい」
提督「なんだそれ」
明石「作ったんですよ」
提督「いや、そりゃわかってるって」
明石「提督に是非使っていただこうかと」
提督「どんな質問にも、ねぇ? ギアスかよ」
明石「ギアスと違って記憶は消えませんけどね」
提督「……え」
明石「はい?」
提督「あれ? ……え、通じた?」
明石「どうしたんですか? 急に挙動不審になって」
提督「だって、え!? ギアス知ってるの?」
明石「えぇはい。一応」
提督「……アフロダイA」
明石「マジンガーですか」
提督「まじかよ! お前、なんで前回居なかったんだよ!」
明石「前回?」
提督「俺がスカートめくり鎮守府探訪してた時!」
明石「……なにしてるんですか?」
提督「冷静な突っ込みはいらない。なんで居なかったか、だ」
明石「いや、私だって仕事がありますし。呼ばれてないですし」
提督「くっそまじかー、お前わかるのか……。ちょっと俺の傍から離れるなよ」
明石「別の場面で言われたかった言葉ですね……」
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提督「はぁ……」
明石「で、話戻してもいいですか?」
提督「あぁはいはい。薬だったな」
明石「はい。これを飲ませてから質問をするとどんな事でも素直に嘘偽りなく答えてしまうんです」
提督「自白剤を過去にする大発明だな」
明石「えっへん」
提督「そしてこれを俺に使えと」
明石「はい。……勿論先程も言った通り記憶は残ってますので、
余りにもプライベートに突っ込んだ内容だったり品のない質問だと嫌われかねませんから気を付けてください」
提督「あーそうか、普通に知り合いに使うには難しな」
明石「はい。誰にも言えない秘密を暴いて、
その後なにも知らずに生活してる相手を見ながらニヤニヤしたりはできません」
提督「お前、そんな使い方を想定して作ったのかよ……罰だな」
明石「ち、違いますよ! それに使うのは提督ですし!」
提督「つまりお前は俺がそういう使い方をすると思ってたんだな、罰だ」
明石「ん~! どっちにしても~!
提督「そんでその薬ってのはどこだ?」
明石「これです。液状なので、パッと見はジュースみたいな感じにしてみました」
提督「無駄に凝ってるな……」
―――
明石「くれぐれも悪用はしないでくださいね!」
提督「お前それ言ってみたかっただけだろ……」
明石「あと繰り返しますがデリカシーのない質問はやめてくださいね!」
提督「りょーかい」
明石「じゃ! そういう事で、感想楽しみにしてますから!」
―――
――
―
提督「という事があって、これがそのお薬です」
大淀「はぁ……今度はそれを使って悪戯ですか」
提督「悪戯……か? あくまで俺は質問するだけだし」
多摩「ちなみに具体的にはどんな感じで質問するつもりにゃ?」
提督「んーどうしようか。あっさい秘密で構わないんだよな。あんま重い話とか聞きたくないしな」
多摩「いつかは言おうと思ってたけどまだ言えてない隠し事、とか」
大淀「あー、それいいですね。ちょっとした業務上のミス程度の秘密なら聞きだしても後に影響ないでしょうし」
提督「ふむなるほど……」
多摩「でも、一回くらいは思い切り誰にも言えない秘密を聞きだして欲しいという傍観者側の希望もあるにゃ」
提督「わかるけど、うちでそれやるととんでもない事になりそうな気もする」
大淀「手錠とロープと睡眠薬を常に持ち歩いてます」
多摩「スタンガンと手袋とサングラスもにゃ」
提督「俺に何する気だ!?」
―――
提督「……さて、じゃあ早速誰かに使ってみたいんだけど」
提督「……」
提督「龍田!」
ガサッ
提督「あ、やっぱりいた。こっちでてこーい」
……タッタッタッ
提督「あっ! 逃げた! 今回は内容も聞こえてたか……川内!」
川内「はいなー」
提督「龍田を捕まえてくるのじゃ」
川内「かしこま」
提督「おいやめろ」
ずるずる……
龍田「ぁぁあー! ちょ、離し……やぁぁぁ!」
提督「よーしよしおいでおいでー」
川内「ちょっと、すっごい暴れる!」
提督「大丈夫大丈夫。お前の方が練度は高い」
龍田「んあー! やー!」
川内「よいしょ……よいしょ……!」
提督「よしそのままちょっと抑えといてな」
川内「めちゃくちゃ嫌がってるけどなにするの?」
提督「これを飲ませます」
川内「なにそれ? [ピーーー]?」
提督「……」ばんっ
川内「いった!? なにすんのさ!?」
提督「お前……言っていいことと悪いことがあるだろ」
龍田「提督の[ピーーー]なら私は飲めますよぉ?」
提督「うん龍田もちょっと黙ってて」
龍田「お口ちゃっく」
提督「そう」
川内「で、それはなに?」
提督「素直にナァールゥー!」
川内「なるほどそれを飲ませるとどんな質問にも嘘偽りなく素直に答えてしまうんだね」
提督「……1を聞いて10を知るとはこのことか」
川内「でも飲ませるって言っても……んぐぐ、かなりしっかり口閉じてて開かないよ?」
龍田「んうー! んー!」
提督「口を直接開けようとしても無理だから鼻つまめばいい」
川内「わかった」
龍田「……! ……ぷひゅー」
川内「……なんか口の端で呼吸し始めたけど」
提督「そこの隙間に指突っ込んでこじ開けろ」
川内「あいよー……。なんか、慣れてるね?」
提督「粉薬を雪風に飲ませる時大体そんな感じだからな。あと、遊んで欲しい度100点満点の夕立」
川内「雪風はわかるけどなんで遊んで欲しい夕立?」
提督「判子とか仕事の必要なものとか私物を口に入れて逃げるからさ」
川内「犬じゃん」
提督「犬だよ」
提督「金庫って十回言わせてから」
提督「金庫って十回言わせてから」 - SSまとめ速報
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提督「とりあえず視界に入った艦娘に抱きしめる」
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提督「死んだふりをしてみたらどうかな?」
提督「死んだふりをしてみたらどうかな?」 - SSまとめ速報
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提督「とりあえず視界に入った艦娘のスカートめくる」
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番外
提督「ウチの雷と電がおかしい」
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提督「色々な曙」
提督「色々な曙」 - SSまとめ速報
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ネタが切れるまでは毎日書くよ!
龍田「んぐっ、んぐ」
提督「あ、飲んだ?」
川内「んー、微妙。含んだって感じ……あ、いいこと思いついた。提督顔近づけて」
提督「え? なにに? お前?」
川内「いや、龍田に。なんで私に……めっちゃ龍田睨んでるよ!?」
提督「冗談冗談……で?」
川内「龍田ー、3秒後に脇腹思い切り突くからね。さっさと飲まないと提督にぶっかける事になるよー」
龍田「!? ……ごくん」
川内「あ、飲んだ飲んだ……ていっ」
龍田「げほっ!?」
提督「飲んでも突くのかよ」
川内「一応」
龍田「ごほっ……」
提督「大丈夫か?」
龍田「うぅ、飲んじゃったわ~」
提督「じゃあ龍田ー」
龍田「はい?」
提督「こっち向いて……そそそ。目を合わして……これから質問するけどいいかい?」
龍田「やーです」
提督「質問に答えてくれたら、一個言う事を聞いてあげよう」
龍田「……はい」
提督「よし、これで前提条件はおっけー」
川内「なにそれ」
提督「あとで説明する。じゃあ質問、龍田がいま一番俺に知られたくない秘密を教えて」
川内「それいいの? 軽い質問じゃなかったの?」
提督「大丈夫だ。多分龍田はウチの鎮守府で一番ピュアだぞ」
龍田「あわわ……て」
提督「て?」
龍田「て、手帳に隠し撮りした提督の写真を入れて……あぁぁぁ!!」
(駆け足音)
提督「……な? 可愛いだろ?」
川内「部屋に連れて帰りたくなるね。っていうか中学生かなにかなの?」
提督「びっくりするよなー」
川内「一番の隠し事があれか……愛でたいなぁ」
―――
川内「で、最初のあれやこれやはなんだったの?」
提督「明石の説明そのままになるけどいいか?」
川内「うん」
提督「目を合わせる。名前を呼んで返事をさせる。質問するという事を伝えて許可をさせる。
以上の三点はこの薬の効果をきちんと作用させる上で必要らしい」
川内「なんで?」
提督「精神的ボーダーを下げる意味合いがあるらしいぞ。
そもそも自白剤って精神を混濁させたりして使いすぎると廃人になったりするだろ?」
川内「そうだね。最悪命にかかわるって聞くけど」
提督「そういうのがない分前提としてある程度の準備が居るらしい」
川内「ふぅん、じゃあ捕虜とかにはまだ使えないね。だんまり決め込まれたら前提条件が満たせないじゃん」
提督「その辺が試作品である理由らしい」
川内「へぇー、にしても十分凄いけどね」
提督「飲む?」
川内「やめとく、くれるっていうなら欲しいけど」
提督「じゃあ一つやるよ、協力してくれたし」
川内「やたー」
―――
漣「ツールをPゾーンにセット、効果起動LP800払ってサーチしたい」
龍驤「ないわ」
漣「じゃあエイリアスを手札に加える、なにか」
龍驤「ない。ちゅうかクリフォとか聞いてないっちゅうねん」
漣「大丈夫大丈夫。ガチガチの構成じゃないから、スキドレも入ってないですよ」
龍驤「ホンマに? スキドレないだけでも助かるわ」
漣「手札からゲノム通常召喚。カードを二枚セットして終了」
龍驤「……魂の転身があるとみた」
漣「さて?」
龍驤「うちのターンドロー……なぁこれカットしたやんな?」
漣「しましたよー。偏ってるパティーンですか?」
龍驤「偏ってるっちゅうレベルちゃうでこれ……じゃあ手札から黒羽の旋風を三枚起動」
漣「うはwwwなんぞwww」
龍驤「シュラ召喚時なにかある? ちなみに召喚反応なり強脱なりあったらサレするわ」
漣「こういう時に限ってないんですよねぇ」
龍驤「ほなゼピュロス、カルート、ゲイル……は今はえぇか、どうせ効かんしブリーズサーチで」
漣「SSどうぞー」
龍驤「あ、やっぱストップで。カルート戻してゲイルにしたいわ」
漣「……いいですけど、何する気ですか?」
龍驤「ブリーズとゲイルをSS、二体でエクシーズしてリヴァイエールからの黒羽の宝札でゼピュロス除外して
二枚ドロー、リヴァイエール効果でゲイルを墓地に送ってゼピュロスSS、手札からブラスト特殊召喚
ゼピュロスとブラストでエクシーズ、ホープからのライトニング」
漣「うわぁなんかごちゃごちゃでてきたなぁ……ライトニングってモンスターとの戦闘時のみでしたっけ?」
龍驤「せや」
漣「じゃあ転身起動でゲノムリリースして二枚ドロー、ゲノム効果起動で旋風一枚破壊しておきます」
龍驤「じゃあバトルで、1800ヴァンガード」
漣「ライフで受ける!」
アーカイブの効果って破壊じゃなくてバウンスだった気がするなと思い
レスが付いてるから絶対突っ込まれてるなと恐る恐る見に来たらBFの方を突っ込まれてた
両方持ってるデッキなのにおかしいけど征竜が全滅してから遊戯王離れ激しいから仕方ないね
許してね
提督「……なんか楽しそうな場面に出くわした」
川内「なにやってんのあれ?」
提督「カードゲームだよ。なんか後半わけわけめになってるけど」
川内「ふぅん? で、二人にやるの?」
提督「そうだな、とりあえず視界に入ってしまったしな」
川内「私は? どうする?」
提督「んー、手伝ってもらう時はまた呼ぶから帰っていいよ」
川内「うぃ。じゃあ本でも読んでようかなぁ」
提督「今なに読んでんだ?」
川内「漂流街」
提督「また暗いのを……」
―――
提督「うっすざーみー」
漣「あ、ご主人様。ざーっす」
提督「お前は相変わらず適当だなぁ……龍驤もお疲れ」
龍驤「お疲れちゃん」
提督「どうだ調子は」
漣「ぼちぼちですねー。トランポリンクス効果でツール回収してアセンブラ二枚でエクシーズ」
龍驤「システムダウンはよ」
漣「なんで一戦目のメインにシステムダウン入ってるんですかねぇ……?」
提督「君ら割と俺の存在無視して続けるよね……いいけどさ、ほい差し入れ」
漣「おっ。マジすか! あざーっす!」
龍驤「おー! ありがと……なんやこれ、見たことないデザインやね」
提督「最近人気らしくて仕入れさせた」
漣「んぐっ……うわ、変な味。ドクぺみたいですよご主人様」
龍驤「そう? ウチは好きやけど」
提督「でさー漣、龍驤」
漣「プレアデス効果で絶対殺すマンをバウンス」
龍驤「ブレイクスルー」
漣「ふぁっく!」
提督「あのさぁ……こっちを見て返事くらいしてくれよ。流石にシカトはどうかと思う」
漣「んもー、なんですかご主人様」
龍驤「なんや用があるん? お仕事かいな?」
提督「いや、違うけど。質問してもいいか?」
漣「質問? いいですよー」
龍驤「あんま変なんやなければえぇで」
提督「じゃあ漣。いまこの場で言えない隠し事とかある? こっそりやってる日課とか」
漣「え……いや、ありますよ。……あれ!?」
提督「それはなに?」
漣「いえ、なんでも――うしおっぱいを毎日観察してるんですけど最近93cmになってました! ……なんでだー!?」
提督「93……だと?」
龍驤「おい、その流れでこっち見んなや74やけど文句あんのか」
漣「うおー!? なんでー!? この場では、少なくともこの場では絶対に言わないでおかないといけないネタなのに!」
提督「……」
龍驤「15cmの定規じゃ足りひんな、へいへい随分大きいこって羨ましいっちゅうねん。くたばれや、ホンマに」
提督「凹んでる?」
龍驤「そーそー、凹んでる凹んでる。特にこの辺が……ってやかましいわ! 小さくても若干はあるわ!」
提督「間違えた。……龍驤、聞くけど凹んでる?」
龍驤「正直今更凹むほどやないっちゅうねん……あり?」
漣「ご主人様なにか盛りましたね!?」
提督「え? そんな訳ないじゃん」
龍驤「ふぅ、うん?」
提督「漣、龍驤。むしろ聞くけど、俺がなにか盛ると思ってるのか? 」
漣「はい」
龍驤「そりゃおもてるよ」
提督「なんでだ!」
龍驤「胸に手を当てて考えてみぃ」
提督「わかった」
龍驤「そうそうしっかり胸に手を当てて……なんでウチの胸やねん!?」
提督「そこそこやーらかい」
漣「 」
提督「なんでそっち見た瞬間完全防御態勢に移行してるんだ?」
漣「私の胸は龍驤さんのそれと違って触られると痛い成長中の成長痛なので」
龍驤「よし、艦載機だす」
漣「やめてくださいしんでしまいます」
龍驤「ってかキミもいつまで胸触ってんねん」
提督「うむ、服の上からだといまいちだから直接……・」
龍驤「なんでや!?」
漣「あれ、嫌なんですか?」
龍驤「いややっちゅうねん!」
漣「あれ? ……ご主人様聞いてみてくださいよ」
提督「龍驤、俺に触られるの嫌か?」
龍驤「嫌ちゃうわ! ……なんやねんこれさっきから!」
漣「これ素直になるお薬とかですか?」
提督「おう、ついでにいうと盛ったというより正確にはお前らがジュースだと思ってるソレが薬そのものだ」
漣「マジすか。自販機に並んでても違和感ないですよこれ」
龍驤「いい加減手ぇ離してぇや」
提督「すまんすまん」
漣「これいつ抜けるんです?」
提督「……そういえば聞いてないな。まぁそのうち消えるだろ」
龍驤「最悪や……なんやねんこれ、めちゃ恥ずいわ」
提督「じゃあそろそろ俺次行くわ」
漣「ちゃんと聞いて、場合によっては解毒剤的なのお願いしますよ!」
提督「大丈夫だろ。永遠に効く風邪薬はない」
―――
比叡「……はぁ」
提督「……」
比叡「……う~ん」
提督「……」ぴとっ
比叡「ひぇ!? ぬわぁ、なななんですかぁ!?」
提督「ぬわぁて……お前」
比叡「いきなり首筋にそんなもの押し付けられたらそんな声もでます!」
提督「なんかちょっと卑猥な言い方だな」
比叡「どこがですか!?」
提督「あ! 比叡と卑猥って一文字違いだな」
比叡「……死にます?」
提督「じょーだんだって。ほれ」
比叡「……なんですかこれ?」
提督「飲みもんだよ。やる」
比叡「はぁ、ありがとうございます」
提督「漣の反応は微妙だったけど龍驤は結構好きって言ってたからお前も好きなんじゃないか?」
比叡「んっ……あれ?」
提督「お前、どんだけブッキーなんだよ……プルタブも開けられんのか」
比叡「す、すみません。爪切ったばっかりで」
提督「飲んだら感想教えてくれ」
比叡「あぁはい。……んぐっ……あ、好きな味ですね」
提督「そかそか。……で、比叡」
比叡「はい?」
提督「聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
比叡「いいですけど」
提督「誰にも言えない秘密とかってある? なんかため息ついてたけど」
比叡「実は……私、料理得意なんです」
提督「……お?」
比叡「キャラ付けで失敗を繰り返してましたけど、しんどくなってきて……って信じてくれませんよね?」
提督「いや、信じるよ。比叡は今絶対に嘘を言ってない」
比叡「し、司令! ……ありがとうございます!」
提督「でもなんでそんな嘘を?」
比叡「だって、お姉様は帰国子女で英語ができて紅茶好き。榛名はもう大和撫子の体現ともいえる娘ですし
霧島は頭脳労働担当且つ唯一のメガネですよ? 私も強いキャラクター性が欲しかったんです!」
提督「強いキャラクターねぇ」
比叡「私、これでも炊事洗濯掃除なんでもできまるんですけど。お姉様も榛名も料理は上手ですし、
霧島だってレシピ通りにキチッと作りますから失敗しません。私だけのこれって言うのが見つからなくて」
提督「それが嫌だったのか?」
比叡「はい……こんな普通の私が埋もれない為には必要だったんですけど……、
夜こっそり夜食を作りに飯場に行った時に【比叡立ち入り禁止】とか書いてあるの見るとなんか……はぁ」
提督「なるほどねぇ……」
比叡「どうすればいいんでしょうか」
提督「まぁ、一つ言わせてもらうとな。炊事洗濯掃除が得意で、可愛くて強くて明るくて楽しい。
そんな奴は決して普通ではないぞ」
比叡「か、可愛いですか?」
提督「あぁ。お前みたいな奴が一番老若男女分け隔てなく愛されるんだぞ?」
比叡「そうでしょうか?」
提督「んー、間宮と鳳翔には話を通しておくよ」
比叡「はい?」
提督「今日の晩飯はお前に任せる。楽しみにしてるぞ比叡」
比叡「し、司令……! はい! 気合い! 入れて! 作ります!」
提督「おーう」
(走り去る音)
提督「……しかし、まじか」
提督「薬の事がなければ信じられなかったが……」
比叡「……あの」
提督「うぉっ!? な、なんだ行ったんじゃなかったのか?」
比叡「改めてありがとうございました。……ずっと悩んでたんですけど、なぜか司令にはすっと口にできて」
提督(薬の所為なんだよなぁ)
比叡「それで……あの、司令はなにが食べたいですか? お、お礼って訳じゃないんですけど」
提督「そうだな、揚げ出し豆腐と筑前煮」
比叡「はい! 任せてください!」
(再び駆けていく音)
提督「……薬の事が比叡の耳に入らないようにしとかないと」
川内「……」
提督「……・いつからいた?」
川内「とりあえず提督が薬の効果で素直に答えた比叡に『信じてる』とか抜かした上に
薬の所為で口にしただけの彼女に『すっと口にできて……』とか言わせたのは見た」
提督「結果的にそうなっただけだから……わざとじゃないから」
川内「いやぁ、流石提督。そうやって利用できる物を利用して女の子を堕としていくんだね」
提督「悪意に満ちてる言い方だな」
川内「……ま、提督が痛い目みるのは良いけど。あの笑顔見ちゃうとね、泣かせたり怒らせたりするのも可哀想だし
提督はあくまで相談に乗ってあげただけ、という事にしてあげる」
提督「そりゃどうも」
川内「お礼は夜戦でいいよ」
提督「どっちの?」
川内「どっちでも」
提督「……」
川内「……」
提督「っていうか、お前どうやって天井にぶらさがってるの? スカートが手放しマリリンモンローみたいになってるけど」
川内「靴に鈎みたいのつけてるんだー」
提督「……それ、天井に穴空いてね? 修理どうすんの?」
川内「……あでゅー!」
―――
提督「ひゅー……こひゅー……」
大淀「なんでそんなに憔悴してるんですか?」
提督「はぁー……・ちょ……ま、……ひゅー」
多摩「すっごい汗にゃ。大淀窓開けるにゃ、曇る」
提督「あ、あのさー……。もう少し……労わる……とか、心配する……とかさ」
多摩「にゃーん」
大淀「あら、可愛らしい猫さん」
提督「聞けよ!」
大淀「はいはい。で、なんでそんなに疲れてるんですか?」
提督「川内と逆さまのパテナみてぇなマンチェイスかます羽目になってさ」
多摩「天井走りにゃ」
提督「あの靴で天井に張り付けるのは認めてもいいけど、あの速度で走るのは納得できん」
大淀「で、どのように決着がついたんですか?」
提督「宿舎の方に走ってったら天井板剥がれて落ちた」
大淀「……補修工事依頼しておきますね」
提督「頼んだ」
多摩「しかし多摩は逆に誰かに追いかけられたのかと思ったにゃ」
提督「なんでだ」
多摩「どうせまた変な事しくさって誰かしら怒らせてると思ってたにゃ」
提督「いやいや、むしろ今回びっくりするほど穏やかに進んでるぞ」
大淀「まぁ身体的接触があるわけでもないですしね」
提督「悪戯とも少し違うし……っていうかそもそも発案は明石だしな」
多摩「そういえばそうだったにゃ。ほい冷たいものにゃ」
提督「おうありが……いや、やめた」
多摩「飲めにゃ」
提督「いやだっつの。めちゃ変な色してるぞ」
大淀「流石に疑い深いですね」
提督「この流れで飲むかっての」
(ノックの音)
提督「入れ」
蒼龍「失礼しまーす! 提督提督! 加賀さんが怒ってるよ!」
多摩「あ、やっぱ誰かしら怒らせてたにゃ」
提督「いや、今回加賀にはなにもしてないんだが」
蒼龍「赤城さんからこの間私達が居ない時に的場に立ったって聞きました!」
提督「それか」
蒼龍「ずるいですよ! 普段私達がお願いしても全然やってくれないくせに!」
提督「まぁまぁそうぷんすかするなって、ほらこれでも飲め」
大淀「あ」
蒼龍「なんですかこれ? なんか怖い色してますけど」
提督「龍驤と比叡は好きな味って言ってたジュース」
蒼龍「えー……あの二人と私あんま合わないんですけど……いただきます」
多摩「流れるように騙すにゃ」
提督「人聞きの悪いことを言うな」
蒼龍「うえ、やっぱり苦手な味……」
提督「さて蒼龍」
蒼龍「はい?」
提督「ちょっと質問してもいいかな?」
蒼龍「? いいですよ」
提督「誰にも言ってない最近の日課とか教えてくれ」
蒼龍「最近の日課ですか? ……そうですね実は……んっ」
提督「え、ちょっとなにをごそごそしてんの?」
蒼龍「んんぅ……ふぅ、これです」
提督「……oh」
蒼龍「いまは7cmに挑戦中なんです! ……って、あ……あぁぁぁぁ!!!」
大淀「でかいですね」
多摩「そしてぶってぇにゃ」
提督「えっと……加賀には近々また的場に立つから勘弁してくれと伝えてくれ」
蒼龍「え!? あ、はい! では私はこれで……!」
(走り去る音)
提督「……これ、なにに見える?」
多摩「プラグ」
大淀「エイナスの5番」
提督「そんなシャネルの5番みたいに言うなよ……」
多摩「まさかこんな闇を抱えているとは思ってなかったにゃ」
提督「一応二人に聞くけどさ……俺の質問の仕方悪くなかったよな?」
大淀「そうですね。こんなどでかい爆弾を残して行かれる筋合いはないレベルです」
提督「つかどうするんだよこれ……返すの? 俺が?」
多摩「いまから空母部屋行って『蒼龍の忘れ物』って言って置いてくるにゃ」
提督「俺殺されね?」
大淀「夕食時に食堂で返すのは?」
提督「お前自分がそれされた時のこと考えてみろよ! おら!」
大淀「ちょ! 近づけないでくださいよ! 近い近い! 顔に当たります!」
(戸が勢いよく開く音)
青葉「失礼しまー……」
(アナルプラグを片手に大淀に迫る提督)
青葉「……」ぱしゃ
青葉「失礼しまーす」
提督「……おい! 待てこら!」
大淀「青葉さん! それ、私にもダメージが!」
提督「俺だけなら見逃すみたいな言い方ヤメロ!」
多摩「アホくさいにゃ。多摩は寝るにゃ」
提督「追いかけんの手伝えよ! 寝たらこれお前のケツにねじ込むからな!」
多摩「青葉待つにゃー!」
後日、鎮守府内に置いて天津風ファッションの青葉が確認されました
おわれ
【おまけぼの】
曙「なにこれ?」
提督「ジュースジュース」
曙「……」
提督「……にこっ」
曙「どうせまた変な事しようとしてるんでしょ? なによこれ、媚薬? 睡眠薬?」
提督「いの一番に媚薬がでてくるぼのやんマジ淫乱」
曙「さんのーがー」
提督「カウントダウンやめて」
曙「で、なんなのよこれ!」
提督「飲めばわかるから」
曙「……はぁ。まったくもう……んぐんぐ」
提督「両手でリスみたいにもって飲むぼのやん可愛い」
曙「ぶはっ! げほ……ちょ、変な事言わないでよ!」
提督「あっはっはー。……で、曙」
曙「なによ?」
提督「曙に質問があるんだけど、いいかな?」
曙「……いいわよ」
提督「えっと、多摩はなんて言ってたっけな? ……あー、いつか俺に言おうと思ってたけど言えないで居る秘密ってある?」
曙「はぁ? そんなのあるわよ! ……あれ?」
提督「それ、教えて」
曙「ちょ、嫌々! な……あ、あんたの事が好き! ……あぁぁぁぁっ! なんで! なんでよ!?」
提督「知ってた」
曙「あぁぁぁぁ……はぁ?」
提督「知ってた。と言うか隠せてると思ってたの?」
曙「~~!!?」
提督「痛い痛い痛い!」
次回ドッキリスレは 『霞にゃん化する』『扶桑読心術者になる』『那珂ちゃん飛ぶ』の三本立てです
あ、その前にこの鎮守府じゃないの書くかも
【おまけのおまけ 那珂ちゃん那珂される】
提督「あー! 那珂ちゃん発見!」
那珂「やっほー! 那珂ちゃんだよー! なんのようかな!?」
提督「俺、実は那珂ちゃんのファンだったんです! 握手してください!」
那珂「いいよー! いっつも応援ありがとー!」
提督「からのー? ていっ!」
(スカートが捲れる音)
那珂「……」
提督「……」
那珂「……」
提督「……スコートじゃねぇか!」
那珂「ローアングラー対策だよ? ……で、なにしてるのかな?」
提督「スカート捲りだよ?」
那珂「……」 じり
提督「なんで距離取って構えるのん?」
那珂「いきなりスカートめくられたら女の子はみんなこうなるよ!」
提督「うそん、今日初めての対応だけどなぁ」
那珂「それはこの鎮守府には痴女な女の子が多いからだよ! 普通の女の子はこうなの!」
提督「……だが、諦めるわけにはいかない! アンスコで誤魔化される様な童貞ではないのだ!」
那珂「やれるの? いくら提督が人間離れしてても那珂ちゃんはこれでも軽巡で川内ちゃんの次に強いんだよ!」
提督「ふっふっふ……・いま、自分がなんて言ったのかわかってないのか?」
那珂「え?」
提督「こい、俺の忠実なる僕!」
川内「川内さんじょー! 私に任せて!」
那珂「えぇぇぇ!」
提督「さぁ、お前より強いと自分で認めた川内が敵に回って、勝てるかな?」
那珂「そ、そんなー!」
川内「さぁ、那珂神妙にお縄につけ!」
那珂「どう考えてもお縄につくべきなのはそっちだよ!」
提督「いいぞーえらいぞー川内!」
川内「ふふん」
那珂「なんで!? なんでそっちにつくの!?」
提督「パンツ一分で夜戦一回」
那珂「安い! 安いよ!」
川内「那珂? ……夜戦はね、パンツより重いんだ!」
那珂「じゃあ自分の見せればいいじゃん! それで丸く収まるよ!」
川内「そんなこと……二年と十一ヶ月前に通った道だよ!」
那珂「着任一月で!? なにやってるの川内ちゃん!」
提督「今更川内のパンツ程度じゃなぁ」
川内「そう、最初はパンツ見せるだけで夜戦してくれてたのに……私がどっぷり夜戦に依存して
もう抜けられないってなってから段々提督は要求を釣り上げて行って……」
那珂「なんか危ない薬みたいな言い方やめて!」
川内「もう、私の身体は飽きたといって……妹を差し出せと……!」
那珂「本当にお薬目当てで妹を売る中毒者だよその台詞!」
提督「川内の身体は川内以上に知ってると思うわ、俺」
那珂「聞きたくなかったそんな姉の性活!」
川内「ね、ねぇ提督……これで、これで夜戦してくれるんだよね!?」
提督「お前がいい子にしてたらな」
那珂「それ私の知ってる夜戦だよね!? 隠語じゃないよね!? ねぇ!?」
川内「隠語? どういう事かなぁ?」
提督「夜戦に夜戦以外の意味ってあったかなぁ? そのへん詳しく聞きたいぞぉ?」
那珂「あ、あうあう」
川内「へっへっへ、泣いたところで助けはこないぞぉ~」
提督「他の鎮守府なら神通が来るんだろうが、ウチの神通はお前らと比べて格段に練度が低い……。
この状況を覆すことは不可能だべぇ~」
那珂「うぅぅぅ、そんな! 那珂ちゃんはこのまま辱めを受けた挙句パンツまでさらす羽目になるの!?」
神通「待ちなさい」
那珂「この声は!」
川内「この声は!」
提督「いや、君ら同じ声じゃん」
神通「二人のその蛮行、これ以上は見過ごせません!」
川内「おっと噂をすれば怖い怖い二水戦の旗艦殿のおでましだー」
提督「だが、今の練度のお前では那珂とコンビを組んでも俺達には勝てないぞ!」
川内 練度98 那珂 練度95
提督 練度80相当 神通 練度47
神通「確かに、私一人では援軍としては力不足でしょう……しかし……お願いします」
愛宕「はいはーい」
提督「ちょ、おま、なんて奴呼んでやがる!」
神通「これで提督は無力化できます、あとは二水戦で姉さん仕留めます」
川内「仕留められんの!?」
那珂「ふぇぇ! 神通ちゃ~ん!」
神通「私の妹を泣かせた罪、後悔してください!」
川内「私の妹でもあるけどね!」
僕は7ちゃん
無償アップロードがうざくて仕方ありません
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