提督「色々な曙」 (23)


【アケぼの】

曙「……! このっ!」

提督「IB236AエリアルBCBC236[BC]41236EX覚醒236EX」

曙「ぬがぁぁぁぁ!!! ちょっとは手加減してよ!」

提督「手加減することは相手に対して礼を失した行いだと昔言われてなー」

曙「ただでさえこういうテレビゲーム? とか慣れてないのに……」

提督「でも一応持ちキャラ使わないようにしてんだぜ? キリノとか共通コンボしか打てねぇよ」

曙「私はそもそもコンボがなにかすら知らないわよ!」

提督「だからとりあえずはCPUとやって操作になれて練習をしっかりしろって言ったじゃないか」

曙「……だって」

提督「ん?」

曙「私だって漣とかみたいに同じもので一緒に遊んだりしたかったの! 馬鹿! クソ提督!」

 バタン

提督「ありゃー……」

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【酒ぼの】

曙「バカルディ」

鳳翔「ちょっと待っててくださいね」

曙「ん」

 (扉の開く音)

足柄「うー……さむさむ」

鳳翔「いらっしゃい」

足柄「あっつーい熱燗頂戴」

鳳翔「はいはい」

足柄「隣いいかしら?」

曙「……好きにどうぞ」

足柄「どうも。……珍しいわね曙がここに飲みにくるなんて」

曙「そう? ……そうかも」

足柄「なにがあったのよ」

曙「べつに……私が勝手に拗ねてるだけよ」

足柄「んふふ」

曙「なによ」

足柄「勝手に拗ねてるだけ。なんて昔じゃ考えられないなって」

曙「……それは私が一番わかってるわよ」


【賭けぼの】

隼鷹「だーれか居るかな~っと」

曙「だからね! あいつはね、そーいうところがダメだってのよ!」

足柄「わかる! わかるわよ! 男ってそういうものなのよ!」

隼鷹「……い~い感じに出来上がってんのがいるじゃん」

足柄「あら? ちょうどいいところに来たわね!」

曙「ばーか! ばーか! 勝手に龍田なり雷なり勝手に行けっての!」

隼鷹「どしたの? これ」

足柄「え~? えーっと……まぁ、飲みなさい!」

隼鷹「っとと、いただきー……んぐっ、っぷあ! かー! 美味い!」

曙「あー……隼鷹」

隼鷹「ん? なになに」

曙「チンチロやりましょ」

隼鷹「おっ、いいねぇ」

足柄「鳳翔さーん、お椀かしてー!」

鳳翔「賭け事ですか?」

隼鷹「ちょっとした遊びだって!」

鳳翔「ほどほどにしてくださいよ?」


【負けぼの】

足柄「六」

隼鷹「んー、こいっ! こいっ! ……っし! 四五六!」

曙「はぁぁぁ!?」

足柄「でた……ホントあんたってこういう時だけ運良いわよね」

隼鷹「ヒャッハー! 今日は特に調子がいいや!」

曙「……ぐぬぬ。もう一回! もう一回よ! こんなの続くわけがないんだから!」

 ガラッ

飛龍「おじゃましまーす!」

時雨「席空いてるかな?」

鳳翔「あら、いらっしゃい」

隼鷹「……やべえ」

飛龍「あ、チンチロやってんの? 混ぜてよ!」

曙「いいわよ! 誰が相手だって負けないんだから!」

時雨「久しぶりだな、溢さないようにしないとね」

足柄「あー……」


【自棄ぼの】

曙「……」

足柄「仕方ない。あれは仕方ないわ」

曙「納得いかない!」

足柄「こういう運要素が強いゲームだとね、仕方ないのよ……」

曙「んぐっ……おかわり!」

鳳翔「もう結構飲んでますけど大丈夫?」

曙「これくらい平気よ! いいから持ってきて!」

鳳翔「はいはい。そっちは?」

足柄「私は、ちょっと冷酒が欲しいわね。獺祭」

鳳翔「はーい」

曙「親の癖に隼鷹の奴はさっさと切り上げるし……」

足柄「ギャンブルの上手い人はね、潮時をわきまえてるのよ……」

曙「んがー!」


【ツケぼの】

「……て」

曙「んー……」

「……ゃん、……きて」

曙「……んぅ、もう少しいいじゃないの……」

鳳翔「曙ちゃん、起きて」

曙「んがっ……あれ?」

鳳翔「目、覚めた?」

曙「鳳翔さん……なんで……?」

鳳翔「ふぅ、ここがどこだかわかります?」

曙「……あー。寝ちゃってたみたいね」

鳳翔「もう店じまいですから」

曙「ごめんなさい。えっと、お金、お金……」

 (空っぽの財布)

曙(……全部スッたんだった)

曙「……しゅ」

鳳翔「?」

曙「出世払いで……」

鳳翔「……はぁ」


【コケぼの】

曙「あー……飲みすぎた……しかも有り金全部賭けで使っちゃうって……」

曙「んー、部屋が遠い……」

 ガッ

曙「っと、ととと……」とす

提督「危ないぞ」

曙「あ、ありがと」

提督「ったく、随分と気前よく飲んだみたいだな」

曙「うっさい。……なんでこんな時間にこんなところにいんのよ」

提督「鳳翔がかなり酔ってるから迎えに来てあげてって電話してきてな」

曙「……」

提督「?」

曙「そういう時は嘘でも心配になってとか言うものよバカ」

提督「そっか、気が回らなくて悪い」

曙「べつに言いわよ。あんたがそういう奴なのは知ってるし……」

提督「っと、本当に危なっかしいな。大丈夫かよ」

曙「んー、背負って」

提督「……ほれ」

曙「んふふ」


【受けぼの】

曙「ただいまー!」

提督「うるせぇ! 耳元で叫ぶなよ」

曙「いいじゃないいいじゃない、今の私は気分がいいのよ」

提督「はあ、おかえり曙」

曙「ん」

提督「……なんだよ手を伸ばして」

曙「お風呂入りたい」

提督「アルコール入ってるときに風呂はやめとけ。倒れるぞ」

曙「じゃあ着替えたーい。脱がして」

提督「なんだよずいぶん甘えん坊だな」

曙「お酒入ってるときくらいいいじゃーん」

提督「いや、悪くはないんだけどさ。明日照れ隠しで殴るのやめてなっと、はいばんざーい」

曙「んー……ぎゅう」

提督「ちょ、どしたどした」

曙「……したい」

提督「……いまか?」

曙「うん、ダメ?」

提督「……せめて寝室まで我慢してくれ」


【にやけぼの】

pipipi pipipi

曙「……んっ、ってい」

 pipi...

曙「あさ……んー」

提督「ん……」

曙「ひゃっ、ちょ、ちょっと!」

提督「……」

曙「……なんだ。寝てるのね」

提督「……」

曙「……だらしない顔しちゃって」

提督「……zzz」

曙「昨日はあんなに……」

提督「……zz」

曙「うぅ、思いだしたら顔があつっ」

提督「……くー」

曙「……ぬふふ」

提督「……」

曙「んふ、んふふふ……愛してるだって……んふふ」

提督「全裸で朝っぱらからにやけてるとか怖いなー」

曙「うわぁ!? お、起きてたならいいなさいよ!」


【曙】

曙「はい珈琲」

提督「おう、さんきゅー」

曙「ほら頭貸して、乾かしたげるから」

提督「先にお前もシャワー浴びてきたら?」

曙「どうせ私は今日非番だもの、あとでもいいの。あんたが先よ、提督なんだから」

提督「あちち、近い近いって」

曙「相変わらず頑固な寝癖ね。シャワー浴びても跳ねてるわよ」

提督「昔からだ」

曙「……んー、こんなもんでいいでしょ。はい着替え。ちゃっちゃと着替えなさい」

提督「はいはい」

曙「じゃあ今日もお仕事頑張りなさいよ。……私のクソ提督!」


終わり

仕事中に浮かんで書かずにおれなかった

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