※『』はロシア語
ノンナ『ちっちゃいけれど、私達の頼れる隊長です、とは恥ずかしくて日本語では言えませんね』
クラーラ『そうですね』
ノンナ『ちっちゃくて可愛い…小動物みたいで。愛くるしいんですよね』
ノンナ『素直になれないだけで、不器用なカチューシャが大好きです、私』
カチューシャ「だから日本語で話なさいよ!!」
カチューシャ「なんなのよ!カチューシャには話せない事だっていうの?!」
ノンナ「そんな事ありません」
カチューシャ「ならさっき話してた事今言ってみなさいよ!」
ノンナ「…………」
カチューシャ「もうー!いいわよ!そんなにいいたくないなら……!」
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ーーー
ノンナ「…カチューシャ?何してるんですか」
カチューシャ「ロシア語の勉強よ」
ノンナ「え?」
カチューシャ「ノンナが意地悪だから自分で覚えるのよ!」
ノンナ「…そうですか。頑張ってください……手伝います?」
カチューシャ「いらないわ」
ノンナ「…はい」
ーーー
カチューシャ「ぐ、ぬぬぬ…なんなのよ、この異次元の言語は…」
カチューシャ「…や、やっぱりノンナに……いや、そんなのだめ! カチューシャのプライドが許さないわ!」
カチューシャ「そのうち……」
ーーー
カチューシャ『ノンナ! 一気に攻めるわよ!』
ノンナ『はい!』
プラウダ女子「隊長、かっこいい…!」
ーーー
カチューシャ「ふっふっふっふ…」
カチューシャ「よーし、やるわ!」
カチューシャ「……」
カチューシャ「…私はなにをしているのだろう……」
カチューシャ「…眠たくなってきた……ノンナぁー」
ノンナ「はい、なんですか?」
カチューシャ「眠い。歌って」
ノンナ「はい」
ーーー
ノンナ「ー♪」
カチューシャ「……」ウトウト
カチューシャ(…あれ、これ……さっき…)
カチューシャ「……!」
カチューシャ「ノンナ!もう歌はいいわ!」
ノンナ「…眠らなくて良いのですか?」
カチューシャ「ええ!」
カチューシャ「なによ、やっぱりカチューシャは天才ね!」
カチューシャ「さっきのも全部じゃないけど解ったわ!ふふ、こんなの楽勝ね!」
カチューシャ「ふっふっふ、見てなさいよノンナ……!」
ーーー
カチューシャ「…ふん、ふん……」ペラッ
カチューシャ「……ふぁ…」ウトウト
ーーー
ノンナ「……カチューシャ?」
カチューシャ「…」スヤスヤ
ノンナ「…カチューシャ、こんなところで眠って……あら、これは…」
ノンナ「……!」
ノンナ「…ふふ」
ノンナ「…頑張ってくださいね、カチューシャ」
カチューシャ「…うーん、だいたいわかってきたけど……どうなのかしら」
カチューシャ「…そうだわ、この間ノンナが言ってた事を和訳することができれば…!」
カチューシャ「さて、早速…えーと、たしか」
カキカキ
カチューシャ「なになに…」
『ちっちゃいけれど、私達の頼れる隊長です』
『ちっちゃくて可愛い…小動物みたいで。愛くるしいですよね』
『素直になれないだけで、不器用なカチューシャが大好きです、私』
カチューシャ「…………」
カチューシャ「…な、な……!」
カチューシャ「ま、間違えたかしら……そうね、多分まだ覚えられてないだけよ…」
カチューシャ「……続けよ」
ーーー
カチューシャ「…う、うーん……」
ノンナ「カチューシャ、起きてください」
カチューシャ「う、あ、何よぉ…」ムニャムニャ
ノンナ「遅刻しますよ。いくらなんでもこの時間では」
カチューシャ「…え」
ーーー
ノンナ「…お寝坊するほど、何をしているんです?」
カチューシャ「な、ノンナには教えてあげないわよ!」
ノンナ『…まったく、子供じゃないんですから……そういうところも可愛いですけど』
カチューシャ「…っ!」
カチューシャ(う、い、今の…!)
ノンナ『…どうしました、カチューシャ』
カチューシャ「…に、日本語で話なさいよ!!」
ーーー
カチューシャ「く、ノンナったら、解らないと思ってあんな…!」
カチューシャ(…あれから結構経って、ロシア語は身について来た…)
カチューシャ「…って、そのおかげで普段からノンナが何言ってるか……」
カチューシャ(…なんなのよ、ノンナ……)
カチューシャ「……日本語で言ってくれればいいのに…」
ーーー
ノンナ『……それで、カチューシャの寝顔はとても可愛らしいんですよ、あどけなくて』
カチューシャ(ノンナったら……また…もう!)
カチューシャ(…こ、ここは……そうね、わからせてあげなくちゃ)
カチューシャ『…そ、そのくらいにしておきなさい、ノンナ』
ノンナ「…!」
カチューシャ『……全部わかってるわよ、言ってる事』
ノンナ「……」
カチューシャ(ふ、ふふ!ど、どう?この短期間でここまでロシア語をマスターしたカチューシャは!?やっぱり天才………)
ノンナ『そうですね。たどたどしいですが、ちゃんとロシア語です』
カチューシャ『…っ! ふ、ふんっ! 私は天才だからこれくらいどーってことないわよ!』
ノンナ『…そういうところも可愛いです』
カチューシャ『ふえっ!?』
ノンナ『ふふ、ノート、あんなに書き込んで、頑張りましたね、カチューシャ』
カチューシャ『…!の、ノンナ、気づいて…
?!』
ノンナ『偶然、偶然見つけちゃっただけです』
カチューシャ『あ、ああ…!』
ノンナ『ふふ、ロシア語なら、クラーラ以外の子はわからないので、こういう事を平気で呟けましたが、その本人に聞かれてしまっては、困りましたね』
カチューシャ『の、ノンナ…』
ノンナ『でも、遠慮せず』
ノンナ『カチューシャは、とても、可愛いですね』
カチューシャ『う、ううううっ……!』
カチューシャ『に、日本語で喋りなさいよーーー!!』
ノンナ『……嫌です♪』
おわり
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