並木芽衣子「天体観測部」 (40)

アーニャ「アー…次のナヴァルーニイはこの日ですね、プロデューサー…どうですか?」

P「んー…全員はちょっと難しいかも……」

椿「天気も良さそうですし、その辺りで集まれそうな日はありませんか?」

P「アーニャと椿ならなんとか行けそうだけど…どちらにしろのあと泰葉はその辺全部埋まってるなぁ…」

椿「どうしましょうか?その次の新月付近となるとまた先になっちゃいますが…」

P「二人には悪いけど今回は三人で行こうか」

アーニャ「ダー…二人にはツバキのスィニーマク…写真、見せるですね」

椿「ふふ。責任重大ですね」

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ガチャ

芽衣子「おっはよーございまーす!」

P「おはよう、芽衣子」

アーニャ「ドーブラエウートラ、メイコ」

椿「おはようございます、芽衣子さん」

芽衣子「おろ、何だか珍しい組み合わせ?」

P「ん?」

芽衣子「アーニャちゃんと椿ちゃんって余り見ないな、って。ついでにプロデューサーも」

P「そうか?」

椿「確かにお仕事ではあまり一緒になりませんしね」

アーニャ「ダー…プロデューサー、一緒出来ませんか?」

P「言われてみればそうだな。考えるか…」

芽衣子「それで結局何話してたの?」

P「ああ。次の新月に星を見に行く予定を立ててたんだ」

芽衣子「へー。アーニャちゃんは知ってたけど、椿ちゃんも?」

椿「はい。ただ、私はどちらかと言うと星の撮影が目的ですが」

芽衣子「なるほど。納得」

P「何を隠そう二人は事務所の天体観測部の部員だからな」

芽衣子「なにその興味しかわかない名前!初耳なんだけど」

椿「ほそぼそとやってますからね。私達の他には泰葉ちゃんとのあさんも入ってますよ」

P「今回はその二人は都合が付きそうにないから休んでもらうけど…」

芽衣子「ねね、プロデューサー。それってまだ部員募集してる?」

P「ん?もしかして芽衣子も行きたいのか?」

芽衣子「うん。旅先で色んな星空見てたら自然と好きになっていってさ」

アーニャ「メイコは世界中のズヴィズダ、見てきたですか?羨ましい、ですね」

芽衣子「ふふっ。伊達に色々行ってないからね♪って言ってもあまり詳しくはないんだけど…」

P「この機会に、ってワケか。参加自体は自由だけど…スケジュールは大丈夫だったかな…」

芽衣子「いつ行く予定なの?」

椿「はい。私とアーニャちゃんの休みが重なるのがこの日ですので、そこかな、と…」

芽衣子「んー…うん!仕事もプライベートも予定ないから行けるよ!」

芽衣子「へへっ。人生の楽しみがまた一つ増えてしまった♪」

P「また大げさな…」

椿「ふふっ。芽衣子さんはいつも楽しそうですよね」

P「まだまだ夜は寒いから暖かい格好して、歩きやすい靴で来るように」

芽衣子「おっけー!何か用意するものとかある?オヤツぐらいはいるかな?」

P「いや。必要なものは一通り揃ってるから手ぶらでも大丈夫だぞ」

アーニャ「ニェート!プロデューサー!」

P「おうっ!?どうした、アーニャ!?」

アーニャ「おやつ、大事です。必要です、ね」キリッ

椿「ふふっ。そうだね。必要ですよ、Pさん」クスクス

P「…………アーニャ…」

芽衣子「ふふふ。わかった。アーニャちゃんの為にとびきりのおやつを用意してしんぜよう♪」

アーニャ「スパシーバ、メイコ」

ー星見会当日ー


P「全員乗ったかー?」

アーニャ「ダー」

芽衣子「ダー♪」

椿「だ…だー…」

P「椿、恥ずかしいなら無理しなくても…」

椿「いえ、でも…」

芽衣子「椿ちゃんは良いこだなぁ」ナデナデ

椿「あんっ!芽衣子さん!?」

芽衣子「ところでプロデューサー、どこまで行くの?」

P「アーニャに教わった秘密の場所までな」

芽衣子「おおっ!なんかそれっぽい!」

アーニャ「私はノアに教えてもらいました。…ズヴィズダよく見える、いい場所です」

芽衣子「めーこさんの期待は上がるばかりだよ!」

P「はい、到着。ここからは歩きになるぞ」

芽衣子「はーい。うわ、真っ暗。…すでに星が綺麗だねー」

椿「ふふっ。上はもっと凄いですよ♪」

アーニャ「メイコの期待、裏切らないです」

芽衣子「今からハードル上げて大丈夫ぅ?」

P「ほらほら、駄弁ってないで荷物持って」

アーニャ「ダー」

椿「あ、すいません」

芽衣子「…これまた凄い量だね。テントでも張るの?」

P「そこまではしないけど、色々と必要なんだよ」

芽衣子「ほえー。私はどれ持てばいい?」

P「なら、この鞄と三脚一本持ってくれ」

P「じゃあここから15分くらい歩くからな。暗いから足元に気をつけること」

芽衣子「ねえ、それにしてもなんで三脚三本も必要なの?」

椿「夜景、特に星を撮る時は必須ですから。それぞれ違うカメラに使いますし」

芽衣子「さすがは椿ちゃん。私だったらコンデジでパシャ、で終わると思うなー」アハハ

アーニャ「メイコ。先に教えておきます」

芽衣子「なになに?アーニャちゃん」

アーニャ「撮影しているツバキ、近付いたらダメです。ツバキ、とても怒ります…」

芽衣子「そ、そうなの?」

P「以前のあが撮影中の椿にちょっかいを出して、怒られて以降逆らわなくなりました」

芽衣子「のあさんが!?」

芽衣子「椿ちゃんって気楽に撮るのが好きって言ってた気がするけど、そうでもないのかな?て言うか椿ちゃんが怒ってる所って見た事ないかも」

椿「いつもはそうなんですが、星の軌跡の撮影は時間もかかりますし、一発勝負な所がありまして」

芽衣子「星の軌跡?」

P「ほら、見た事ないか?星が線みたいになってる写真」

芽衣子「あれか!あー、確かにそれは邪魔されたら怒りたくもなるかもね。確か何時間もかけてやるんでしょ?」

椿「はい。一回一回は短いんですが、少しでも場所がズレると台無しになっちゃいますので」

芽衣子「ん?開きっぱなしにするんじゃないの?」

椿「フィルムの時代はそうだったみたいですが、今は何度も写して合成するのが一般的なんですよ」

芽衣子「へー。知らなかった…。ねね、後で詳しく教えてもらっていい?」

椿「ふふ。はい、喜んで♪」

芽衣子「とうちゃーく!…でいいんだよね?」

P「ああ。ひとまずあそこの東屋に荷物おいてくれ」

芽衣子「はいはーい♪うん。確かに下以上の星の量だね。東京でもまだこんな場所あったんだ…」

椿「お昼はお花見で賑わうみたいですが、夜は人がいなくなる、まさに穴場な場所らしいですよ」

アーニャ「プロデューサー、桜まだ咲いてないです。もう少し、ですか?」

P「あと半月くらいかなぁ…。満月の頃には綺麗に咲いてるかもな」

芽衣子「もしかして、お月見的な会もやったりするの?」

アーニャ「ダー。おダンゴ、美味しいです」

P「月見と言えば団子だからな」

芽衣子「それは参加決定ですなぁ」ジュルリ

椿「芽衣子さん…」アハハ…

芽衣子さん好きなので支援

貴重な芽衣子ssいいねえ

始めようか天体観測

椿「では、私はしばらくカメラのセッティングに入りますね」

P「俺は水汲んでこようかな…」

芽衣子「何か手伝う事ある?」

P「じゃあ、アーニャとレジャーシート広げててくれるか?」

芽衣子「はいきた!…うわ、大っきいね、コレ…」

アーニャ「ダー。四人が寝られる大きさ、選びました。二人で広げましょう…」

芽衣子「寝るの?やっぱりキャンプる?」

アーニャ「ズヴィズダ見る時、ずっと上見るですね。首、痛くなります。…だから、寝て見るです」

芽衣子「なるほど。その発想はなかったなぁ…」

アーニャ「…それに、上見てるとなぜか口開きます。ツバキ、見逃さないです」

芽衣子「なるほど…」

椿「ふふふ」カメラカマエ

芽衣子「急に笑顔が黒く見えてきた!?」

芽衣子「うん。確かにこの方が楽かも…」コロン

アーニャ「ダー。…今日はズヴィズダ綺麗に見えます。春は暗いズヴィズダ多いから、少し心配でした」

椿「芽衣子さんの初参加の日に曇りだったら嫌でしたしね」

芽衣子「実は私晴れ女だからねっ♪」

椿「そうなんですか?」

芽衣子「ううん、知らない」テヘ

アーニャ「晴れ…何ですか?」

芽衣子「えーっと、その人がいるといつも空が晴ればっかりになる、って感じかな?」

アーニャ「ハラショー!…メイコもエスパーだった、ですか?」キラキラ

芽衣子「うえっ!?いや、だからね、アーニャちゃん。これは冗談で…」

椿「…焦る芽衣子さん」パシャ

芽衣子「ちょっ、椿ちゃん!?」

芽衣子「消して!」

椿「ダメです♪」

芽衣子「むむむ…」

P「なに騒いでるんだ?」

アーニャ「プロデューサー、実はメイコもエスパーだった、です。知ってましたか?」

P「…は?」

芽衣子「えーっと…晴れて良かったねー、って話から私が晴れ女だからね、って言ったら何故かアーニャちゃんの中でエスパーになった、的な?」

P「……は?」

椿「ふふっ。アーニャちゃんは何でも真面目に受け取っちゃいますから」クスクス

アーニャ「?」

P「ああ、なんとなく分かった…」

椿「ちなみに、エスパーと言われて焦る芽衣子さんはこちらです」

P「ほほう。相変わらずの腕だな」ニヤニヤ

芽衣子「だから消してってばぁ!」

芽衣子「まったくもう。まったくもうだよ、まったくもう」プクー

P「まあまあ、今お茶淹れてやるから機嫌なおせって…」

芽衣子「おっ、バーナーストーブ。そんなものまで用意してたんだ」

P「流石に焚き火するわけにもいかないしな。お湯沸かすのに便利なんだよ」

椿「星の下で飲む紅茶は最高ですよ」

アーニャ「プロデューサーの紅茶、美味しいです」

P「ただのインスタントなんだけどな…」

芽衣子「ふふっ。最高のシチュエーションだもんねえ」

P「はい、あとジャムとスプーン」

アーニャ「スパシーバ、プロデューサー…」

椿「ありがとうございます。今日はオレンジジャムなんですね」

芽衣子「すぱしーば。紅茶にジャム…もしかしてロシアンティー?」

P「ああ。アーニャに教わってな。ちなみにジャムは泰葉の手作りだ」

芽衣子「手作り!?泰葉ちゃんすごい…」

椿「私、密かに楽しみにしてたりします。前に一度椿の花でも作ってくれたんですよ」

アーニャ「ダー。ヤスハのジャム、とても美味しいです。私も楽しみですね」

芽衣子「次々に私の知らなかった事実が明らかになる。皆してこんな楽しい事隠してたなんてずるいなー…あ、美味しい♪」

P「ずるいって…」

芽衣子「そうそう、お茶と言えばね…」ガサガサ

P「?」

芽衣子「じゃーん!アーニャちゃんと約束してためーこさんの厳選おやつー♪」

アーニャ「おおー!」

P「…って、駄菓子じゃねえか」

芽衣子「いやあ、今日散歩中に寄ってみたら楽しくなってさぁ。気付いたら大人買いしてた」エヘ

アーニャ「ハラショー。見たことないお菓子、たくさんあります。メイコ凄いです」フアァ

椿「ふふっ。アーニャちゃん的には大満足みたいですよ、Pさん」

P「むう…。ならまあいいか」

アーニャ「メイコ、これはどう食べるですか?」

芽衣子「どれどれ?」

芽衣子「アーニャちゃんが気に入ってくれたみたいで良かったよ」

アーニャ「今度、アー…ダガシヤ?行ってみたいです」サクサク

芽衣子「おっけ。私が案内してあげるね♪」

アーニャ「ダー。楽しみにしてます」モキュモキュ

P「はいはい。満足したのは良いけど、今日はお茶会がメインじゃないだろ」

芽衣子「あれ?そうだっけ?」

アーニャ「ンー…何でしたか?」

P「…もう帰るか?」

椿「まあまあ」アハハ

芽衣子「冗談冗談。メインディッシュはお星様だもんね♪」

アーニャ「メイコ、こっちはどう食べるですか?」チュー

P「アーニャ…」

芽衣子「さて。プロデューサーにも怒られたし…アーニャちゃん先生!」

アーニャ「ンー…アーニャちゃん先生…?」

芽衣子「新人の並木に星の見方を教えてくださいませ」ビシッ

アーニャ「アーニャちゃん先生……」

P「アーニャ?」

アーニャ「ダー。アーニャちゃん先生にお任せ、です」エッヘン

P「…もしかしてアーニャちゃん先生気に入った?」

椿「みたいですね」フフッ

アーニャ「ンー…メイコはどれか分かるズヴィズダありますか?」

芽衣子「えっと…あれが北斗七星だから…あっちが北極星だよね」

アーニャ「ダー。それ知ってれば大丈夫です」

芽衣子「旅先で何度北極星様に助けられた事か…」シミジミ

P「…芽衣子」ハァ

椿「あ、あはは…」

アーニャ「アー…では、北斗七星のアルカイドから線を伸ばすと、オレンジのズヴィズダ、アルクトゥルスあります」ユビサシ

芽衣子「アルカイド?」

P「北斗七星の柄の先の星の事だな」

芽衣子「なるほど。覚える事は多そうだね。えーっと…あれがアルカイドで、伸ばしてオレンジ……が、アルクトゥルス?」

アーニャ「ダー。ゆっくり覚えていきましょう。アーニャちゃん先生は待ちます、ね」

芽衣子「はーい♪とりあえずアルカイドとアルクトゥルスは大丈夫…なはず」

アーニャ「ン。アルクトゥルスはボウオウティーズ…アー、うしかい座作るズヴィズダなります」

芽衣子「ふむふむ」

アーニャ「アルクトゥルスからさらに伸ばすと、白いズヴィズダ、スピカに着きます。ヴァルゴ作るものの一つです」

芽衣子「ヴァルゴは分かるよ。おとめ座だよね」

アーニャ「ダー。北斗七星からスピカまでを、春の大曲線と言います」

アーニャ「ここまでは良いですか?」

芽衣子「うん。どんどんいこー♪」

アーニャ「ふふ。では、アルクトゥルスとスピカをむすんで東に三角形作るようにしたら、レオのデネボラ見つかります」

芽衣子「んー……あれかな?」

アーニャ「ダー。アルクトゥルス、スピカ、デネボラで作るのが、春の大三角です」

芽衣子「ほうほう。デネボラの近くにあるあの白っぽい明るいのは?」

アーニャ「アー…あっちはレグルスですね。あれもレオ…しし座を作るズヴィズダです」

P「ちなみに、デネボラはしし座の尻尾でレグルスは心臓と言われてるらしいぞ」

芽衣子「へー。…あれがしし座のハツか…」

椿「いや、焼肉じゃないんですから…」

芽衣子「てへっ☆」ペロ

アーニャ「?」ペロ

芽衣子「いざ教わって眺めてみたら同じ星でも色々あるんだね」

アーニャ「ダー。色も形も違います。いつまで見ていても飽きないですね」

芽衣子「うん。アーニャちゃんがハマっちゃうのも分かるよ…。ねね、他にはどんな星があるの?」

アーニャ「ンー…それでは…」


P「椿の方はどうだ?」

椿「はい。今日はよく晴れてくれてますから、綺麗に撮れてますよ。ほら」ピッピッ

P「うん。これならのあと泰葉も満足してくれるかな」

椿「私は逆に行きたかったとふてる気がしますが…」

P「………そっちかー…」

P「うーん、次はあいつらも一緒がいいよなぁ…」

椿「そうですね。流石に二連続で不参加は私もふてちゃいますし」

P「頼むから脅さないでくれ…」

アーニャ「プロデューサー」

P「うん?どうした?」

アーニャ「メイコにあれ、渡してください」

芽衣子「アレ?なになに?良いもの?」

P「良いものと言うか……はい、星座板」

芽衣子「わーい!………今更!?こんなのあるんなら最初にくれたら良かったのにー」

アーニャ「ニェート。最初に渡したら、星座板ばかり見て、ズヴィズダよく見なくなります。目印になるズヴィズダ覚えてからじゃないと、もったいないですね」

芽衣子「むむ。一理ある。確かに板ばっかり追ってさっきみたいには楽しめなかったかも…」

アーニャ「ダー♪星座板はおまけ、です。大切なのはニエーバ…空見る事です」

芽衣子「あれがスピカだから……あれとあれと…てんびん座はっけーん♪」

アーニャ「リブラ、どうしましたか?」

芽衣子「ほら、私てんびん座なワケですよ」

アーニャ「アァ…。私はヴァルゴです。お隣さん、ですね」

芽衣子「おお。ふふっ。ちょっと嬉しいかも♪椿ちゃんは?」

椿「私はみずがめ座ですから、今の時期はまだ見えないですね…」

アーニャ「ン。アクエリアスは夏か秋の星座なります。まだ先です」

芽衣子「そっか、ちょっと残念。プロデューサーは?」

P「………なんだったかな?」

芽衣子「ちょっと、顧問…」

P「いやいや、星座は大体分かるけど、それと星占いは別だろ?」

椿「流石に男性でも知らない方が珍しいと思いますよ…?」

P「…調べておきます」

芽衣子「アーニャちゃんに聞いてる時も楽しかったけど、星座板と組み合わせると更に面白いね。うーん、今まで知らなかったのが悔しいくらいだ…」

アーニャ「これから知っていけば大丈夫です。それに、季節で違うズヴィズダ見えますから、まだまだ楽しめます」

芽衣子「確かに…。んふふ。楽しくなりそう♪」

椿「ではそんな芽衣子さんに更なる驚きを…」

芽衣子「今度はなに?あ、カメラ?」

椿「はい。先程、大体五分位撮ったものですが…」ピッピッ

芽衣子「おお。綺麗に線になって撮れてる…五分!?」

椿「ふふっ。私も最初は驚きました。実はたった五分でこんなにも動いてるんですよ」

芽衣子「ほわー。見てたら全く気付かないけどなー…」

芽衣子「綺麗な星見て素敵な写真も見れて、美味しいお茶まで飲めて…最高だね」

アーニャ「ダガシも美味しいです。メイコ満足したみたいでアーニャも嬉しいです」

椿「ふふっ。ぜひまた参加してくださいね」

芽衣子「もちろん。皆勤賞狙っちゃうよ☆」

P「あくまで仕事優先だからな」

芽衣子「ええーっ…」

椿「Pさん、これだけは譲らないんですよ?どうせなら皆で休み合わせてくれたら良いのに…」

アーニャ「ダー。みんな揃う日、あまりありません…」

芽衣子「けちー」ブーブー

椿「けちー」

アーニャ「けちー…?」

P「お前ら…」

芽衣子「そいえばさ、今日はずっと私に教えてくれた感じだったけど、普段はどんな事してるの?」

アーニャ「ンー…色々ですね」

椿「望遠鏡持ってきたり、今日みたいにお茶会寄りだったり、私が写真の撮り方を教えたり…。あとはアーニャちゃんやのあさんが星座にまつわる神話を話してくれたりもしてますね」

P「あとは月見と言う名の団子会?ちなみに俺とのあがいれば酒もある」

椿「程々にしてくださいね?」

芽衣子「ほほう!たっぷりと楽しめそうだね……んん?」

アーニャ「シトー…どうしましたか?」

芽衣子「アーニャちゃんとのあさんは語り部で、椿ちゃんはカメラマン。泰葉ちゃんは絶品ジャムを作って、プロデューサーですらお茶くみ係…」

P「俺ですらって、ひどくない?」

芽衣子「このままではめーこさんが何もしてない事になりますよ!?」

P「気にしなくても良いと思うぞ?」

アーニャ「ダー。一緒に見る人、重要です」

芽衣子「いあいあ、そうは言っても新人坊主がなにもしないワケにはいかないよー」

アーニャ「新人…何ですか?」

椿「意味は新人さんと一緒かな。私も気にしなくて良いと思いますよ?」

芽衣子「むむむ…」

アーニャ「アー…では私、メイコの話聴きたいです」

芽衣子「私の話?」

アーニャ「ダー。メイコ、色んな場所行ってます。私の知らない場所の話、聴かせて欲しいです…」

椿「あ、私も興味あります。一度ゆっくり聞いてみたかったので…」

芽衣子「そう?そんなんで良いならいくらでも♪」

P「お茶淹れ直すかな…」

芽衣子「ありがと。そうだなー。じゃあ、せっかくだし星にまつわる話でも…。これは私が前にアメリカふらふらしてた時の話で………」

ー別の日ー


泰葉「むうー」プクー

P「だから仕方ないだろ、って…」

泰葉「それは分かってますが…」

のあ「春の晴れ間は貴重。やはり行けなかったのは悔やまれるわね」

アーニャ「ダー。ヤスハ、ノア、次は一緒です」

泰葉「絶対ですよ、Pさん!」ムー

P「はいはい。分かったから」ポンポン

椿「やっぱりこうなっちゃいましたね」アハハ

のあ「しかも新たな部員の初参加の日に行けなかったもの。申し訳なさもあるわ」

泰葉「あ、そうです。芽衣子さんも入ったんですよね?」

P「ああ。そろそろ芽衣子も戻ってくる頃だと思うけど…」

ガチャ

芽衣子「ただいま戻りましたー!」

P「おかえり、芽衣子」

芽衣子「おっ、全員集合?」

椿「はい。先日の写真が出来たので皆で見ていた所です」

芽衣子「見せて見せてー……って!?」

椿「うふふ。うまく撮れてると思いますよ?」

芽衣子「い、いつの間にこんな写真を…」ワナワナ

泰葉「ふふっ。芽衣子さんも椿さんの餌食になっちゃったみたいですね」

椿「あら、泰葉ちゃん。餌食なんて人聞きの悪い♪」

のあ「もはや、無防備に口を開けた写真を撮られるのは必然。椿と供にある時点で逃れる事は出来ないわ…」

芽衣子「もしかして、のあさんも…?」

のあ「…………」フイッ

芽衣子「あ、そっぽ向いた!」

椿「ふふふ。見ますか?」ピッピッ

のあ「椿!?」

芽衣子「あはは。のあさんのこんな表情初めて見たかも♪」

のあ「………くっ」

泰葉「これはやっぱり何とかして椿さんのも撮らないといけませんね…!」ジリッ

のあ「ええ。椿だけ収められていないのは不平等ね」ジリジリ

椿「えっ?ええっ!?」タジッ

芽衣子「ほほう。椿ちゃんはまだなのか」ニヤリ

椿「芽衣子さんまで!?あ、アーニャちゃん、助け…」

アーニャ「アー…年貢の納め時です、ツバキ」

椿「アーニャちゃんも?ってどこでそんな言葉を…!?」

芽衣子「椿ちゃん、覚悟ぉ!」ワキワキ

椿「きゃーっ!」

P「仲いいな、お前ら…」

泰葉「という訳でPさん、次はぜひ全員参加で。特に椿さんを…!」

P「分かったから…」

のあ「ふっ。星用に買った私のデジイチだけれど、最初に撮るべきものが決まったわね…」

アーニャ「オー。ノア、遂に買ったですか?」

のあ「ええ。次の時には持っていくわ」

泰葉「椿さんの天下もこれまでですね」フフッ

椿「うう…。もうお嫁に行けない…」クスン

芽衣子「あははは。うん。まだまだ楽しめそうだね♪」




おしまい

以上、読んでくださった方ありがとうございました!
今の時期は暗めの星が多い分、明るい星は見えやすいと思います
たまには空を見上げるのもオツでごぜーますよ

乙!ありがとう!

酉ついてた。ごめんなさい

乙でした。
こういうホンワカした雰囲気のSSって良いな。

乙乙
よくまとまっててスラスラ読めたよ

おつおつ、今度見えないものを見ようとするか

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