P「765プロ超能力FILE」【FILE-6】 (65)





美希「ねぇプロデューサー、アイドルに必要なモノってなんだと思う?」



────
──…
─…


美希「ふーん。所詮プロデューサーもその程度だったんだね。とりあえずありがとうなの」

P「どうしたんだ美希?いきなりそんなこと聞いて」

美希「ううん、別になんでもないよ」

P「……?一体どうしたんだ、あいつ……?」

ガチャ

響「はいさーい!!おはようだぞー!!」

P「おはよう響……ん?抱えているのはまさか……?」

響「そう!!この間の子猫だぞ!!」

ねこ助「にゃー」

響「やっと人にも慣れてきたから、事務所に連れてきたんだ。名前はねこ助だぞ!!」

P「拾ってきた日に比べて、大分ふっくらしたな。本当にありがとう、響」

響「ふふーん!!自分完璧だからな!!」

美希「いいなー、ねこは。自由な生き方に憧れるの」

P「お前は既に猫みたいな生き方してるだろ」

美希「響ー。ねこ助と一緒に、美希も飼ってみない?」

響「な、何言ってるんだ美希!!」

P「ははは……っと、もうこんな時間か。美希、用意はできてるか?」

美希「ねぇプロデューサー。このオーディション合格したら、ミキ輝けるかな?」

P「役的にはそこまで大きくはないが、ここを合格したら大きな一歩にはなるかな」

美希「ふーん。それじゃ、とりあえず合格してみよっかな」

響「美希ー!!頑張ってくるんだぞー!!」

美希「はーい」

P「それじゃ行くか。行ってきます」

美希「行ってきますなの〜」

ガチャ

────
──…
─…

──夕方、車内

P「お疲れ様、美希。そろそろ家に着くぞ」

美希「あふぅ。今日は疲れたの」

P「それにしても、今日のダンスは本当に凄かったな。いつの間にあんなに練習したんだ?」

美希「練習なんて全然してないよ。メンドくさいし」

P「いやいや。あのレベルを練習無しでなんて絶対無理だろ」

美希「美希才能あるから。こーゆーダンスしたいって思ったら、出来るんだ」

P(……美希の奴、練習してるとこを隠すなんて、可愛らしいとこあるじゃないか)

P「……っと、着いたぞ。今日はおつかれさん」

美希「はーい。送ってくれてありがとうなの〜」バタン

P「……さて、事務所に戻りますか」

──夕方、事務所

P「ただいま戻りましたー……って、どうしたんですか?」

小鳥「あっ、すみません、プロデューサーさん。散らかってて……」

P「泥棒にでも入られたみたいに散らかってますが……何かありましたか?」

小鳥「いえ。昼ごろ、凄い突風か何かで、部屋中の物が散乱してしまって……。これでも大分片付いたんですが」

P「これでも大分片付いたって……僕も手伝いますよ」

小鳥「ありがとうございます。……あ、その前に響ちゃんの所にも行ってあげて下さい」ヒソヒソ

P「響……?ソファーの所にいますが……。どうかしましたか?」ヒソヒソ

小鳥「それが……」

────
──…
─…


P「よ、響。ただいま」

響「あ……ぷろでゅうさぁ……」グスッ

千早「……お疲れ様です。プロデューサー」

P「千早もいたのか。その……猫、大丈夫か?」

千早「とりあえず傷は手当しましたし、大事にはならないかと……」

響「自分がちゃんと守ってあげなかったから……」

P「その、なんだ。これだけ物が散らかるレベルの突風なら仕方ないさ。傷の手当をしてあげれただけ、猫も喜んでるぞ」

響「うん……。でも、突風っていうより……」ボソッ

P「……?」

響「まるで、ねこ助にめがけて、物が飛んでいってるかのような……」ボソッ

P「……まさか。今日は風が強かったし、それで物が飛んだだけだろ?」

響「うん……」

P「もうすぐ夜だしな。二人とも、家まで送るから、用意してくれ」

────
──…
─…


──一週間後、朝、事務所

P「昨日、レッスン終了後に、雪歩が不審者に声を掛けられた」

P「その時は家族の協力で何もなかったようだが、全員夜は気を付けること」

P「ってことで、全員基本的に一人で出歩いたりしないように」

P「特に夜は絶対に一人で歩いて帰ったりするな。俺か律子が手が空いている限りは送るが、どうしても無理なときはタクシーを使って、とにかく歩く道のりを減らすんだ」

貴音「承知しました、あなた様」

あずさ「あらあら……」

伊織「やよいは私が送ってあげるからね」

やよい「うっうー!!でも、伊織ちゃん最近はオーディションに向けて頑張ってるから、邪魔はしたくないかなーって!!」

伊織「うっ……」

千早「あら、それなら高槻さんは私が毎晩送ってあげるわね」

響「なら自分も一緒に帰るぞ!!そんな変態記者も自分なら追い払えるはずだからな!!」

春香「そういえば、この間の猫ちゃんは元気になった?」

響「ああ!!怪我も大したことなかったらしくて、今は家で元気にしているぞ!!」

千早「そうなの……えっと……」

春香「……!!」

春香「ねぇ響ちゃん、今度その子を見に、家に言っていい?」

響「もちろんだぞ!!」

春香「やった!!ね、一緒に行こ、千早ちゃん?」

千早「!!」パァ

千早「え、ええ。春香が行きたいなら……」

春香「ふふっ、ありがとう、千早ちゃん♪」

P「ふたりともー。さっきも言ったが、あんまり遅くに出歩かないようになー」

千早「はい、プロデューサー。大丈夫よね、春香」

春香「もっちろんでs……ってうわぁ」ドンガラガッシャーン

春香「あいたた……」

響「また春香が転んだぞ……」

伊織「あんたねぇ……どうやったら座ってる状態から転べるわけ?」

春香「え、いや!!今のはさすがに誰か後ろから押したよね!?」

響「いやいや、誰も押してなんかないぞ」

やよい「春香さん、大丈夫ですかー?」

春香「うぅ……ありがとうやよい……」

千早「……」

やよい「みなさんが心配しますから、気を付けましょうね!!ハイ!!」

春香「ターッチ!!」

やよい&春香「「イェイ!!」」ドンガラドンガラガッシャーン

伊織「やよい、大丈夫!?」

響「春香のこけ癖がついに伝染したぞ……!!」

春香「あいたた……ご、ごめんやよい!!大丈夫?」

やよい「はい、大丈夫ですー!!私も気を付けなくっちゃですね!!」

伊織(やよい可愛い)

千早(高槻さん可愛い)

響(やよい可愛い)

P(やよい可愛い)

春香「え、なにこの差!?さっきの私の時とは大違いだよね!?」

P「よーし、それじゃみんな、仕事に戻ってー」

「「「はーい」」」

春香「ねぇ!!ちょっとー!!」

────
──…
─…

────
──…
─…


──夜、響宅

春香「たしかここの部屋っと……」ピンポーン

響「おっ、待ってたぞー!!上がって上がって!!」

千早「お邪魔します」

春香「おじゃましまーっす……うわっ、いぬ美久しぶりー!!」

いぬ美「ワンッ!!」

千早「……」キョロキョロ

響「ちはやー、ねこ助はこっちだぞー!!」

千早「!!」パァ

ねこ助「にゃー」

千早「本当に元気になってる……良かったね〜……」ナデナデ

春香(なにこの千早ちゃん可愛いんだけど)

響「二人共ー、お茶入れてきたぞー」

春香「あ、ありがとう」

千早「ありがとう、我那覇さん」スッ

ピキピキッ

パリンッ

千早「熱っ……!!」

ねこ助「にゃああああああ!!!!」

響「うわ、大丈夫か千早!!」

春香「猫ちゃんにもかかってる!!響ちゃん、タオルタオル!!」

────
──…
─…

響「ごめん、千早……」

千早「いえ……カップを強く握りしめ過ぎちゃったかしら」

春香「いくら千早ちゃんがムキムキだからって、それはないでしょ!!」

響「お茶を熱くしすぎたのかも……ごめんな……」

千早「気にしないで我那覇さん。ね、ねこ助」

ねこ助「にゃ〜お」

響「ねこ助……!!」

春香「あ、慌ててる間にもうこんな時間……。千早ちゃん、そろそろ帰ろっか」

千早「……」

春香「……千早ちゃん?」

千早「……え、そ、そうね。どたばたしてごめんなさい、我那覇さん」

────
──…
─…


──二週間後、事務所

P「おはようございまーす」

雪歩「おはようございますぅ!!プロデューサー♪」

P「おう、おはよう」

律子「おはようございます」

雪歩「あ!!もうこんな時間だ!!それじゃあレッスン行ってきますね!!」

P「おー。ちゃんんとタクシー使っていけよー」

雪歩「はい♪」ガチャ

P「……あれから一週間たったが、雪歩はやけに元気だな」

律子「そうですね。特に元気、という以外はいつも通り仕事もきちんとやってくれてますよ」


P「律子はよく雪歩と話したりするのか?」

律子「最近はなかなか時間が合わなくて……。レッスンでよく時間が被る、真と伊織の二人がよく話をしているようですが……」

P「真と伊織、か。分かった。俺も時間がある時にその三人にアプローチしてみるよ」

律子「伊織は二週間後のオーディションに向けて少しナーバスになってるんですが……そこは私の方でケアしてみます」

P「ああ、すまん」

小鳥「そういえばなんですが……」

小鳥「最近、千早ちゃんの様子も少しおかしい気がします」

P「千早ですか?」

律子「最近、ようやく周りの子たちと打ち解けて、笑顔も増えたと思ってますが……」

小鳥「そうなんです。そうなんですが……」

小鳥「何かを探すようにやけにキョロキョロしていたり、どことなく春香ちゃん達を避けてたりする気が……」

P「……初めてこんなに打ち解けて、大切な友達が出来て、少し焦っているのかも知れません……」

P「分かりました。とにかく千早とも出来るだけ時間を作って話をしてみようと思います」

──夕方

P(事務所内は……小鳥さんと千早だけか。丁度いいな)

P「んー、ちょっと休憩するか」

小鳥「あ、お疲れ様です。お茶いれてきますね」

P(完璧に空気読んでくれたよな。あの人本当にスペック高いなぁ)

P「千早、隣いいか?」

千早「……」サッ

P(めっちゃ距離空けられた……前はこんな事なかったのに)

P「どうだ最近、調子は?」

千早「……別に、普通です」

P「んー、そっか。あ、そういえば、この間春香と一緒にねこ助見に行ったんだろ?元気にしてたか?」

千早「……」ビクッ

千早「……私、ねこは嫌いなんです」

P「へ?だってお前、家にまで持って帰ろうとしたじゃん」

千早「……猫は嫌いです。特に、ねこ助は嫌いです」

P「……どうしたんだ?千早」

千早「……なんでもありません。もういいですか?」

P「……困ってるなら、例えどんなことでも、力になるからな。すぐに言って良いんだぞ」

千早「……ぃで」ボソッ

P「?」

千早「……なんでもありません。夜遅くなる前に帰ったほうがいいんですよね?もう帰りますね」トコトコ

ガチャ

小鳥「……千早ちゃん、どうでしたか?」

P「……すごくピリピリしてるというか……前以上に、バリア張ってる感じになってますね……」

P「千早の異変はいつくらいから?」

小鳥「うーん、異変に気付いたのは最近です。日々バリアは大きくなってるみたいですけど……」

P(……超能力関係か?雪歩が不審者に声を掛けられている事件もあるし、単純にアイドル的な問題なのかも知れないが……)

P(伊織のオーディションも一週間後に迫ってるし……色々問題は山積みだな)

P(どちらにせよ、よく見ておかなきゃな……)

────
──…
─…


──伊織のオーディション当日、昼、事務所

P「お疲れ様です。外回りから帰ってきました」ガチャ

小鳥「あ、プロデューサーさん……」

P「どうしました?小鳥さん?」

小鳥「それが……えっと、あの……」

雪歩「あ、プロデューサー♪おかえりなさーい♪」ニコニコ

P「お、雪歩……えらく楽しそうだな」

雪歩「うふふ、そう見えますかぁ?そうなんですよぉ、すっごく楽しい気分なんですぅ♪」

P「どうした?何かいい事でもあったのか?」

雪歩「え?いや、何もないですよぉ。うふふっ♪」ニコニコ

P「そ、そっか……」

小鳥「えっと……プロデューサーさん」ヒソヒソ

小鳥「実は……朝から雪歩ちゃんがずっとこんな感じで……」

小鳥「一人にしておくのは少し不安なので、今日はスケジュールを変更して誰かを付けてあげれないでしょうか?」

P「えっと……あ、春香と真なら予定を変えられそうです。三人を同じレッスンにしましょう」

P「俺もその時間なら空いているので、ついて行くことが出来ます」

────
──…
─…


────
──…
─…


──数時間後、事務所

小鳥「千早ちゃん、なかなか来ないわねぇ」

やよい「そうですねー!!でも、まだ時間ありますし、大丈夫です!!」

小鳥「律子さんと伊織ちゃんはオーディション、プロデューサーさんと春香ちゃん達はダンスレッスンかぁ」

小鳥「やよいちゃんと千早ちゃんが、二時間後にボーカルレッスンだったわよね?」

やよい「はい!!千早さん歌がとっても上手なので、楽しみです!!」

小鳥「……二時間、か」

小鳥「ごめんなさい、やよいちゃん。ちょっと留守番をお願いしてもいいかな?」

やよい「大丈夫ですよー!!どこに行くんですか?」

小鳥「ちょっと本屋に行かなくちゃいけなくてね。すぐに帰ってくるから、留守番お願い」

やよい「はい!!任せて下さいー!!」ガルーン

────
──…
─…


千早「……」ガチャ

やよい「あ、千早さん!!こんにちはー!!」

千早「……こんにちは、高槻さん」

やよい「小鳥さんがお出かけしているので、私達でお留守番です!!」

千早「……レッスンは?」

やよい「レッスン開始時間までには戻ってくるみたいですよー」

千早「……そう」スタスタ

やよい「……千早さん、今日のレッスン、私とっても楽しみにしてるんです!!」

千早「……」

やよい「千早さんと一緒に歌の練習出来るって考えたら、すっごく楽しみで。千早さん、今日はお願いします!!」

千早「……」

やよい「……千早さん、どこか痛いんですか?」

千早「……」

やよい「……最近の千早さん、すごく辛そうな顔してます」

やよい「その……私なんかで良かったら、いつでも相談に乗りますよ?」

千早「……やめて」

やよい「……?千早さん……」

やよい「……私、千早さんのことが大好きなんです。一生懸命頑張ってて、笑った時の顔がすごく素敵で……!!
    だから、千早さんが辛そうだと、私も辛いんです!!」

千早「……やめて……ぃで……」

やよい「千早さん、私で良かったら───」

千早「──私の大事な人にならないでっ!!!」


パ リ ン ッ ! !

やよい「え……」

やよい(窓が割れて……机が浮いて……え?)

千早「やだ……違う、違うの」

千早「高槻さんは私の、大事な人なんかじゃない。嫌いなのよ。嫌い、嫌いなのよ」

やよい(破片や机が、私の方に……?)

ヒュンッ

ドスッ

やよい「─────ッッ」

千早「いや、違うの。大事な人じゃない。違う、違う、いや、やめて……!!」

やよい「───────ぁ─────」

ドスッ ドスッ

千早「いやあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

ドスッ ドスッ ドスッ ドスッ ドスッ ドスッ ドスッ

やよい「────────」

やよい「──」

千早「……たか、つ、き、さん……?」

やよい「──」

ドクドク……

千早「ねぇ、たかつきさん、へんじして……」

やよい「──」

千早「……た、かつ、き、さ、ん……」

千早「……わたし、だいじなひと、また……」

千早「また、ころしちゃったの……?」

千早「……ぁ……」スタスタ

──屋上

千早「……たかつきさん……」

千早「ごめんなさい……ごめんなさい……」

千早「ころしてしまって……」

千早「ほんとうに、ごめんなさい……」

千早「もう、だめね……」

千早「わたしに、いきてるかちなんてない」

千早「なかまをころすだけのそんざいなんて」

千早「いきているいみがないじゃない……」

千早「……さようなら」

千早「たかつきさん……」

千早「はるか……」

千早「みんな……」

千早「ごめんなさい……」

タッ




───グシャ









────
──…
─…


──昼、事務所

小鳥「千早ちゃん、なかなか来ないわねぇ」

やよい「そうですねー!!でも、まだ時間ありますし、大丈夫です!!」

小鳥「律子さんと伊織ちゃんはオーディション、プロデューサーさんと春香ちゃん達はダンスレッスンかぁ」

小鳥「やよいちゃんと千早ちゃんが、二時間後にボーカルレッスンだったわよね?」

やよい「はい!!千早さん歌がとっても上手なので、楽しみです!!」

小鳥「……二時間、か」

小鳥「ごめんなさい、やよいちゃん。ちょっと留守番をお願いしてもいいかな?」

やよい「大丈夫ですよー!!どこに行くんですか?」

小鳥「ちょっと本屋に行かなくちゃいけなくてね。すぐに帰ってくるから、留守番お願い」

やよい「はい!!任せて下さいー!!」ガルーン

────
──…
─…


Prrr, Prrr,

やよい「あれ、電話だ、どうしよう……」

Prrr, Prrr

やよい「え、えい!!」ガチャ


やよい「はい、こちら765プロですー!!」
『あ、小鳥さんですか!?実は伊織が会場を抜けだしたんです!!律子の様子もおかしかったし、とりあえずスケジュール変更して伊織の捜索を行います!!何かじょうほ──』

『……小鳥さん?』

やよい「えっと……小鳥さんは今買い物に出ていて……」

『やよい、今のは』
やよい「私も探してきます。見つけたら、すぐに連絡しますね」

『……ああ、頼む。やよいのレッスンはもう少しあとからだったよな?千早には連絡しておくから、今日のレッスンは伊織が見つかるまで延期ってことで』

やよい「はい!!それじゃあ、すぐに出発しますね!!」ガチャ

やよい(伊織ちゃん……。でも、事務所どうしよう……)

千早「……」ガチャ

やよい「あ、千早さん!!実は、伊織ちゃんが大変で……!!」

やよい「きっとすぐにプロデューサーから電話が来ると思います!!」

やよい「すみませんけど、お留守番お願いします!!」ガチャ

千早「……」

千早(……二人きりのレッスンは、少し不安があったから……)

千早(これで、きっと良かった……はず)

千早(水瀬さん……いや、心配するのは止めよう)

千早(私は水瀬さんが嫌い、大嫌い)

千早(決して私の大事な人、大事な仲間なんかじゃない)

千早(……だから、『大事なモノを傷つける能力』だなんて……そんな馬鹿げたことに、巻き込まないで)

────
──…
─…

──翌日、事務所

春香「千早ちゃーん、もうそろそろ機嫌直してよー」

千早「……私に、近寄らないで」

春香「千早ちゃーん」ウルウル

千早「……」

雪歩「……二人とも、どうしたんの?」

春香「雪歩ぉぉ!!千早ちゃんが私の嫌いだってぇ……」グスッ

雪歩「……千早ちゃん?」

千早「萩原さんのことも嫌いよ。仕事中以外は話しかけないで」

雪歩「……千早ちゃん、本当に、何があったの?」

春香「最近、身の回りで変なこと起きてない?例えば、ちょうの───」

   ドスッ ドスッ
   やよい『───────ぁ─────』


千早「!!!!」

春香「──みたいな出来事とか」

千早(今の……幻覚……?)

千早「……うっ……」

春香「プロデューサーさんなら、きっと力に──って、大丈夫!?千早ちゃん!?」

雪歩「す、すっごく顔色悪いよ」

千早「ごめんなさい……もう帰るわ……」フラッ

春香「だ、大丈夫?家まで送ろうか?」

千早「必要ないわ……。私に、優しくしないで」

千早(……私の大事な人に、ならないで)

春香「そんなこと言っても……ほらっ、肩貸すよっ」グイッ

千早「いやっ!!」

ヒュンッ

ゴツッ

春香「痛っ……本……?」


千早「……ごめんなさい、一人で帰るわ」スタスタ

ガチャ

春香「千早ちゃん……?」

雪歩「春香ちゃん……今……本、勝手に動いたよね?」

春香「……うん、これってやっぱり……」

雪歩「超能力……!?」

春香「うん。だとしたら、すぐにプロデューサーに伝えないと……!!」

────
──…
─…


──千早宅

千早「……」ガチャ

千早(さっきから……高槻さんが死んでしまう想像を、何度も繰り返してしまう)

千早(これから起こることなのか……それとも、『既に起きてしまったこと』なのか)

千早(……当然、後者はありえないのだけど)

千早(だけど、この幻覚は、あまりにもリアルで、生々し過ぎる……)

千早「……」

千早(『大切なモノを傷つける能力』……)

千早(こんな馬鹿げた能力があるとは思えないが、最近の私の身の回りでは、こうとしか言いようのない出来事が多すぎた)

千早(……事務所で、ねこ助が傷ついたシーン)

千早(明らかに、ねこ助のみに、物が飛んでいっていた)

千早(春香や高槻さんの転ぶシーンも、明らかに何らかの力が働いたとしか思えない)

千早(一緒に仕事をしている人の、怪我の割合も非常に多い)

千早(それに……)チラッ

千早(私の部屋の中の物は、既に、九割の物が破壊されていた)

千早(初めはカメラや、CD、音楽プレイヤー、春香に貰ったカップ)

千早(最近では、ベッド、椅子、ほとんどの物がひとりでに壊れてしまう)


千早(今日の事務所の一件で、確信した)

千早(……私には、人や物を傷つける能力がある)

千早(……この能力がいつからあるのかは分からない)

千早(……ひょっとしたら、あの時)

千早(あの子……あの時から、私がこの能力を持っているとしたら)

千早(あの子を殺したのは……私だ)

千早「……」

千早(……このまま生きてても、誰かを傷つけるだけ)

千早(……止まらないこの幻覚も、現実になってしまうかもしれない)

千早(……それなら、もう……)

スタスタ

千早(まだ壊れていない鏡……ひどい顔ね)

千早(……こんなこと、本心じゃないけれど)

千早(……今だけは、能力が発動して欲しい)

千早「……私は、私が大事。とても大事」

千早「死ぬほど、大事──」

パリンッ

────
──…
─…

──事務所

P「ただいま戻りましたー」

美希「あふぅ。疲れたのー」

春香「プロデューサーさん!!なんで電話に出てくれなかったんですか!?」

P「あぁ、すまん。車を運転していたものだから……」

雪歩「千早ちゃんが……!!千早ちゃんが、大変なんです!!」

P「……千早がどうした?」

春香「それが……!!」

────
──…
─…

P「……まずいな。今、千早がどこにいるか分かるか?」

春香「帰るって言っていたので家かと……分かりませんけど」

P「……お前たちは事務所にいろ。とりあえず、俺が千早の家まで行ってみる」

春香「私も行きます!!」

雪歩「私も行きますぅ!!」

P「……さっきお前たちが言ったことが本当なら、千早は超能力者ってことになる」

P「……正直、あまり連れて行きたくはないんだが……」

春香「千早ちゃんは……私達の、大事な仲間なんです!!」

雪歩「お願いします!!」

P「……分かった。絶対に無理をするなよ。能力も、基本的には使うな」

春香「はい!!」

P「……ってわけで、色々大変な事が起きているんだが……美希、留守番を頼めるか?」

美希「……超能力者だとか、能力だとか、よく分かんないけど、ミキもついて行くよ」

美希「千早さんが苦しんでいるなら、ミキは助けたいって思うな」

P「……分かった。詳しくは車の中で説明する。まずは千早の家に急ごう!!」

────
──…
─…

──車内

美希「それで、超能力がどうのこうのって、どういうこと?」

P「……話せば長くなるが……。簡単に言うと、俺は超能力者だ」

春香「私も」

雪歩「私も……黙っててごめんね、美希ちゃん」

P「超能力っていっても、テレビで見るようなのとはちょっと違う。個人個人で特徴も違うしな」

P「自分できちんと制御出来ていると、別に何も問題は無いんだが……千早の場合、能力が暴走していることが考えられる」

美希「ボーソー?」

P「能力が無差別的に発動してしまったりするんだ。こうなると、当然周りにも、本人にも悪影響が出る」

P「千早の能力に関してだが……二人の話を聞く感じ、『念動力』が一番あり得る」

春香「念動力……」

P「物を動かしたり、浮かせたり、投げたりする能力だな。これが暴走すると、身の回りの物を傷つけてしまう可能性が高い」

春香「……だから千早ちゃんは……」

P「人を近づけないようにしていたんだろうな。……『人を傷つける能力』なんて勘違いをしている可能性もある」

美希「……能力が暴走してるんだったら、どうするの?」

P「そこで俺の能力の出番なんだが……俺の能力は、『超能力をプロデュースする能力』なんだ」

P「ある程度特別レッスンを行うことで、能力を制御したり、開花させたりすることが出来る」

美希「制御ってことは、能力を消すってこと?」

P「いや、消したりすることはあまりない」

P「念動力なんかだと、自由自在に扱えるようなレベルまでなら、プロデュース出来ると思う」

P「だが……凶悪だったり、日常のバランスを崩してしまうような能力なら、無理矢理使えなくさせる場合もある」

美希「……そうなんだね」

美希「それで、春香達の能力はどんなのなの?」

春香「ああ、それは──」

────
──…
─…


美希「春香らしい能力なの」ゲラゲラ

春香「もう!!笑わないでよ!!」

P「……っと、そろそろ着くぞ」

雪歩「はい!!」

P「……とりあえずは千早と話をしたい。だが、もし能力が暴走しているようだったら」

P「どうにかして能力を止め、無理矢理レッスンをするしかないな」

春香「……!!」

P「……着いたぞ、それじゃ、行くか」

────
──…
─…


──千早宅前

ピンポーン

春香「……出ない、ですね」

雪歩「明かりは付いているっぽいですけど……」

春香「千早ちゃーん!!」

ピンポーン

P「……いないのか?」

美希「こういう時は、とりあえず中に入るのがいいって思うな」ガチャ

雪歩「えっ!!開いちゃった!!」

春香「千早ちゃん、いつも戸締まりはしっかりしてる方なのに……」

美希「そんなことより、早く中に──って、なんなの、これ……」

雪歩「えっ?……うわっ、すごい散らかり方……」

P「……能力の暴走の可能性が高い。俺が先に行くから──」

春香「──あそこ、人が倒れてない!?千早ちゃん!!千早ちゃん!!」ダッ


春香「千早ちゃん!!千早ちゃん!!」

千早「……」ドクドク

雪歩「ひ、ひぃぃ……」

P(散らばった鏡の破片、この出血……!!くそっ、遅かったか!!)

春香「千早ちゃん!!私だよ!!起きて!!ねぇ!!」

美希「……」

P(まずい……早く救急車を──)

千早「……は、るか……?」

春香「!!千早ちゃん!!」

千早「……ごめ……さい……」

千早「はな……れ……」ガクッ

フワッ

P「!! 春香、危ない!!」グイッ

春香「えっ──」

ヒュンッ

春香「は、破片が……!!」

フワッ フワッ フワッ

P「ッ──!!三人とも、一旦ココを離れろ!!」

ヒュンッ

雪歩「ひ、ひぃぃ!!」

春香「うわっとと!!」

P「能力の暴走か……!!」

P(千早の周りで破片が舞ってる……これじゃ、連れ出すことが……!!)

春香「ぷ、プロデューサーさん!!」

P「この距離では……それに、千早の意識がはっきりしないかぎりは、俺の能力は……!!」

ヒュンッ ヒュンッ

P(くっ……!!破片の舞う範囲が広がっていってる……!!)

春香「ど、どうすれば……!!」

雪歩「な、なら私の能力で千早ちゃんを無気力にすれば……!!」

P「いや……能力自体は千早の意思ではなく、完全に暴走しているからな……」

P(どうする、どうする……!!)

P(一か八かで、俺が千早のところにいくしか無い……か)

P(頭さえ守れば、意識は保てるはず……!!)

P「春香、救急車の準備を頼む……!!」

春香「えっ……ま、まさかプロデューサーさん……!!」

雪歩「む、無茶ですぅ!!こんなスピードの破片、もし刺さったら……!!」

P「それでも……千早を起こさなきゃ……!!」




美希「千早さんを起こせばいいんだよね?そんなのミキに任せてって感じなの」

P「は……美希?」

美希「千早さんのとこに行って、起こせばいいんだよね?」

スタスタ

春香「み、美希!!」

雪歩「美希ちゃん!!」

美希「大丈夫だよ。『千早さんがミキを傷つけるわけない』、『そうであって欲しくない』って、美希が思ってるんだから」

スタスタ

ヒュンッ ヒュンッ

P(……破片が……当たらない……!?)

春香「美希、ただ歩いてるだけなのに……」

雪歩「破片が避けてるみたいに……」

スタスタ ピタッ

美希「千早さん、起きてなの」

千早「……み、き……」

千早「にげ……はな……れて……」

ギュッ

美希「大丈夫だよ、千早さん。千早さんは仲間を傷つける人なんかじゃないって、美希知ってるもん」

美希「だから、『こんな変なことも、すぐに止まる』と思うよ」

ヒュンッ

ヒュン……

カランッ カランッ……

P「破片が……」

春香「止まった……」

美希「怪我痛そうだね……。でも、『すぐに治る』ように、美希が祈るね」

千早「……!!」

美希「えへへ、元気になってきた?」

千早「これ……は?」

春香「ち、千早ちゃん!!」ダッ

雪歩「千早ちゃん!!」

千早「春香……美希……萩原さん……」

春香「き、傷は!?もう大丈夫なの!?」

千早「……まだ少しは痛むけど……傷自体は……」サワサワ

春香「ち、千早ちゃーん!!」ダキッ

雪歩「ほんとに……ほんとに、良かった……!!」グスッ








P「──春香、雪歩、離れてろ」

P「──今から特別レッスンを始める」

春香「!?」

美希「『待って欲しい』な、プロデューサー」

P「……ッッ!!」

春香「え、え……?千早ちゃんをプロデュースしないんですか、プロデューサーさん」

P「……」

美希「違うよ。プロデューサーがプロデュースしたいのは、きっとミキ。そうだよね?」

P「……ああ、美希。お前の能力は……」

美希「危ないって?あはは、大丈夫だよ。ミキ別に、変なことは考えないもん」

美希「ダンスがうまくなりたいとか、おにぎり食べたいとか、そんなレベル」

美希「今回だって、人助けに使ったよ?」

P「……だが、お前の能力は、一歩間違えば……!!」

美希「『思ったことを現実にする』……って感じの能力なのかな?ミキの能力」

美希「今までこれが能力だなんて考えたことなかったけど、今日の話を聞いて分かったの」

美希「これも、超能力の一つなんだね」

春香「『思ったことを現実にする能力』……!!??」

美希「確かに最近、ミキが望んたことって、大体その通りになるんだよね」

P(……あのダンスも、それか……)

P「……今は確かに能力を制御出来ているのかも知れないが……もしそれが暴走した時は……!!」

美希「……なら、それまでは待っててほしい」

美希「ミキ、早くトップスターになって、キラキラしたいの」

P「……違う、それは──」

美希「プロデューサーが違うって言うのは知ってる。この間の質問で、考え方が違うって分かったから」

美希「でもね、ミキはこの方法が一番はやいと思ってるの。だから……」

美希「だから……。全員、『今日見たミキの能力のことは、全部忘れて欲しい』な。あはっ☆」

────
──…
─…


────
──…
─…


P「──っし、特別レッスン終了っと」

千早「……これで……」

P「ああ。これでお前の能力は完全にお前の物だ。決して、『大事なモノを傷つける能力』なんかじゃないぞ」

千早「……」

P「……この能力が発現したのは、つい最近ってことも分かった」

千早「!!」

千早「……本当に、ありがとうございました」

P「いや、俺のほうこそ、すぐに気づいてやれなくて申し訳なかったな」

千早「……いえ、私が一人で勘違いして、悩んでしまったのがいけないんです」

P「……だけど、千早が勘違いするのも分かるよ」

P「お前の周りにはさ、大事なモノって思えるものが、たくさんあるんだよ」

千早「……!!」

P「ちょっと前のお前だったら、春香が転ぼうと、誰かが怪我しようと、別に『大事なモノを傷つける能力』だなんて思わなかっただろ?」

P「お前の周りは今、大事なモノで溢れてるんだよ。だから何かを傷つけると、辛いし、そう勘違いしてしまう」

P「……これからは、お前の周りの大事なモノを、守れるようになると良いな」

千早「……はい、ありがとうございます……」

P「……よし、それじゃ、車で待機してるあいつらのトコに行くか」スッ

千早「あっ、プロデューサーさん!!足元危ないですよ!!」グイッ

P「おっとと……すまんな千早、助かったよ」

千早「いえ……。あなたも、私の大事な人ですから」ボソッ

P「へ?」

千早「なんでもありません。早く降りましょう」

P「おう、そうだな」

ガチャ

────
──…
─…

これで本編は終了です。
以降二レスほどおまけが続きます。

! FILE No. 6 !

『念動力』 - 如月千早

念により、対象物に力を加える事が出来る能力。
使い方は様々で、物を浮かせる、押す、押しつぶす等が可能。
基本的に『自分の目が届く範囲』の物なら、能力の対象にすることが出来る(しかし、加えられる力は弱くなる)。

能力が発現した時点では、『強く目視した物』に対して、何らかの力が加えられていた。
しかし、能力者自身の思い込みにより、次第に『攻撃的』な力が加えられるようになる。
プロデュース直前では、本来の念動力とは違い、能力者の思い込みに近い能力と化していた。

プロデュース後は本来の念動力となり、自由に扱うことが出来るようになった。
しかし、精度が増した分、力の強さは若干弱くなってしまった。

! ANOTHER FILE HINT !


美希「……また気付かれちゃったな」

美希「うん、プロデューサーが知ったのは二回目。全く覚えてなかった?」

美希「うん、そうだよ」

美希「……説教のつもり?」

美希「……」

美希「今日見たことは──」

美希「──あ、そっか。忘れるのはもう使ったんだった」

美希「そうだなぁ。それなら……」

美希「『〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜』」

美希「あはっ☆」

お付き合い頂きありがとうございました。
次回はFILE-2を投下予定です。

また、過去作にて訂正があります。
ぶっちゃけ誰も気付いてないレベルかも知れませんが、念のため・・・。

訂正のお知らせ:
FILE - 4 にてプロデューサーが事務所にいることになっていますが、
FILE - 3 ではプロデューサーはダンスレッスン上にいることになっています。

正しくはFILE - 3 のように、プロデューサーはダンスレッスン上で律子の電話を取ったことにしておいて下さい。

訂正前(FILE-4):
26: ◆sHNGWXTAUA:2014/12/13(土) 12:46:49.01 :NrFgsvFF0

小鳥「実は……朝から雪歩ちゃんがずっとこんな感じで……」

小鳥「一人にしておくのは少し不安なので、今日はスケジュールを変更して誰かを付けてあげれないでしょうか?」

P「えっと……あ、春香と真なら予定を変えられそうです。三人を同じレッスンにしましょう」

P「俺もその時間なら空いているので、着いて行くことが出来ます──」

Prrrrr, Prrrrr

P「すみません……お、律子から?」ピッ

P「どうした?そろそろオーディションの開始時間じゃなかったか?」

P「……どうした?落ち着け」

P「伊織が……?お前は大丈夫なのか?」

P「……分かった。今すぐ伊織のトコに向うよ」ピッ

小鳥「律子さん、どうしたんですか?」

P「伊織が……オーディションに出たくないと。今から行ってきます」

小鳥「!!分かりました。春香ちゃんと真ちゃんには私から伝えておきます。プロデューサーさんは急いで伊織ちゃんの元へ向かってください」

訂正後(1/2):
小鳥「実は……朝から雪歩ちゃんがずっとこんな感じで……」

小鳥「一人にしておくのは少し不安なので、今日はスケジュールを変更して誰かを付けてあげれないでしょうか?」

P「えっと……あ、春香と真なら予定を変えられそうです。三人を同じレッスンにしましょう」

P「俺もその時間なら空いているので、着いて行くことが出来ます」

────
──…
─…


──数時間後、ダンスレッスン上

P「よーし、それじゃあそろそろレッスン始めるかー」

春香「ヴァイ!!」

雪歩「真ちゃんとのレッスン、楽しみですぅ♪」

Prrrrr, Prrrrr

P「すまん、ちょっと待っててくれ」ピッ

P「おう、律子。どうかしたか?」

P「伊織?伊織がどうかしたのか?二人共大丈夫か?」

P「……!!了解、伊織を探せばいいんだな?」

P「律子は大丈夫か?一度そっちに俺も向か──」

訂正後(2/2):
P「……分かった。律子は少し休んでろ」ピッ

春香「プロデューサーさーん!!お電話終わりましたかー!?」

真「ほら、早速レッスンはじめましょうよ!」

雪歩「ですですぅ♪」

P「あー。すまん、ちょっと今日のスケジュールは変更になった」

春香「ヴァイ!?」

P「すまんが急用でな。お前たちは自主練習を頼む!!後は頼んだ!!」ダッ

真「あっ、プロデューサー!!!」

タッタッタ…

以上です。
訂正失礼致しました。

ばばばっと投下する分、たった一言でもレスが付いたり、
まとめでコメントが付いているのを見るとめちゃくちゃ嬉しいです。
いつもお付き合い頂きありがとうございます。

少ししたらHTML化依頼出してきます。
次回もよろしくお願い致します。

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