サタン「カプコン、セガ、バンナム、そして任天堂……4つのメーカーから様々なキャラが一堂に会する」
ルルー「RPGですね」
サタン「ストリートファイター……シェンムー……ワルキューレの冒険……豪華な面子じゃないか」
サタン「……だがなルルー」
ルルー「なんですか?」
サタン「何か一作品足りないと思わないか?」
ルルー「! まさか……」
サタン「そうだ、ぷよぷよだ」
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サタン「私がいないクロスオーバーなどつまらん、そうは思わないか?」
ルルー「はい! その通りです!!」
サタン「いいかルルー……魔王というのは如何なる場所でも頂点に立っていないといけない」
ルルー「まさか……参戦したい理由は……」
サタン「そうだ、やつらをぷよ地獄に陥れ私が最強ということを証明するためだ!!」
ルルー(なんてかっこいい動機……)
ルルー「サタン様……///」
サタン(……というのは表向きの理由だ)
サタン(本当は異世界にいる女の子達とイチャイチャするのが目的だ……)
サタン(『サタン様ーーー!』『サタン様素敵ーーー!』『サタン様結婚してーーー!』と周りにチヤホヤされること間違いなし!!)
サタン(そしてそれを見たアルルは……)
アルル『サ、サタンはボクのモノだもん!!』
サタン(あーーーーーアルルに言われてみたーーーーーい!!!)
サタン「ウフフフフフ///」
ルルー「……サタン様? どうなさったんですか?」
サタン「!! な、なんでもない!!」
サタン「しかし私を差し置いて参戦するとは……まさか私よりも需要があるやつらなのか」
ルルー「参戦キャラの一覧表がありますけど……」
サタン「見せろ」
ルルー「はい」
ペラ……
サタン「ほう……この吸血鬼は1483年生まれか」
ペラ……
サタン「765歳……若いな」
ペラ……
サタン「年齢不詳の金髪ロリババアか……だが私のほうが歳上だろうな」
サタン「どうやらこの中に私がいれば私が最年長のようだな」
ルルー「すごい……強さだけでなく年齢まで一番上だなんて……」
ルルー「流石ですサタン様!!」
サタン(最年長って言われてもあんまり嬉しくないな……)
サタン「さて、ほかのキャラはっと……」
ペラ……
サタン「!!!!!」
ルルー「サ、サタン様!!? どうなさったんですか?」
サタン「ルルー……こいつを見てくれ」
ルルー「は、はい……」
ルルー(サタン様がこんなに驚いてる……ということはサタン様以上に強い男……それともサタン様よりイケメン?)
ルルー「……あっ!!!」
サタン「やはりお前も驚くか……」
ヴァシュロン『俺の自慢のビッグマグナムで応戦せざるをえないな!!』
ルルー「シェゾを超える変態がこの世にいたなんて……」
サタン「ああ……私も正直驚いてる」
シェゾ「おい」
ルルー「あら、いつの間にいたの」
シェゾ「そんなことはどうでもいいだろ、それよりも誰が変態だ」
サタン「いや、すまなかったな……確かにお前は変態じゃない」
シェゾ「そうか、分かってくれたか」
サタン「こいつを見てしまったせいで、お前が霞んで見えるようになってしまった!!」
ルルー「私もです!!」
シェゾ「……」
サタン「いいかシェゾ!! 貴様は絶対にビッグマグナムとかグレネードとか言うんじゃないぞ!! ダンスも禁止だ!!」
シェゾ「誰がやるか!!」
シェゾ「しかし……プロジェクトクロスゾーン2か……」
ルルー「あんたも興味あるの?」
シェゾ「ああ、異界のやつらにも強力な魔力を持っているやつらがいるんだろ?」
シェゾ「そいつら(の魔力)を俺がもらう……それならアルルを……」
サタン「これ以上、変態発言はやめろ!!」
ルルー「ヴァシュロンみたいになりたいの!!?」
シェゾ(その言い方はヴァシュロンに失礼だろ……)
プルルルル……
ルルー「サタン様、電話が……」
サタン「よし、私が出よう」
ガチャッ
サタン「もしもし」
??『どーも!! ぷよぷよシリーズ代表のサタンさんですか!!?』
サタン「サタンさんではなくサタン様だ」
??『し、失礼しましたサタン様!!』
サタン「……しかし聞いたことない声だな。 何者だ?」
??『あ!! 申し遅れました!! 私、プロジェクトクロスゾーン2の開発ディレクターを務めてます、森住と申します!!』
サタン「何!? プロジェクトクロスゾーン2のディレクターだと!!?」
ルルー・シェゾ「!!」
サタン「ディレクターが私になんの用だ?」
森住『プロジェクトクロスゾーン2はご存知ですか?』
サタン「勿論だ」
森住『実はですね、ユーザーからぷよぷよシリーズから誰か参戦させろという声を沢山頂いたんですよー』
サタン「そうか……ユーザー達は分かっているな」
森住『ぷよぷよシリーズは台詞だけで参戦させるつもりだったんですよねー』
サタン「台詞だけ?」
零児「敵が沢山いるな」
小牟「4つくっついて消えてくれないかのぉ」
森住『こんな風に』
サタン(これは参戦に含まれるのか!?)
森住『そこでですね、今回はぷよぷよシリーズからソロユニットで誰かを参戦させようと思いまして……』
サタン「参戦!!? 私がか!?」
森住『サタン様もそうですけど……ぷよぷよシリーズの誰かとしか決めてなくて……サタン様以外の人も参戦できます』
サタン「参戦枠は一つか……」
森住『実は参戦には条件がありまして……』
サタン「条件?」
森住『既に参戦が決まってるキャラと戦って勝てれば参戦できるというものです』
サタン「なんだその条件は!!?」
森住『いやー、参戦枠がもういっぱいいっぱいで……私も既に参戦が決まってるキャラより強い設定を持っている人達が丁度欲しくてですねー』
サタン「そうか……」
森住『さっきも言いましたけど参戦できるのはサタン様だけじゃなくてぷよぷよシリーズのキャラだったら誰でもOKですから!!』
サタン「ということはアルルやシェゾも誰かに勝ったら参戦できるということか?」
森住『そうですよー! まあ誰が参戦するかはそっちで決めてくださいね!!』
森住『それとおたく、ぷよ勝負してるとどこかにぶっ飛ばされるって設定ありましたよね!? それ使って戦いたいやつに会いに行ってください!! それじゃ!!』
プチッ
サタン「おい!! あれは好きな所に行けるわけじゃ……くそ、切れたか」
ルルー「サタン様……今の電話は?」
サタン「……プロジェクトクロスゾーン2にぷよぷよのキャラが参戦することになった」
シェゾ「何!? 誰だ!?」
サタン「……それを今から決める」
シェゾ「は?」
サタン「……というわけだ。 私はアルルとペアユニットで参戦したかったが仕方ない」
シェゾ「なるほど……面白い」
ルルー「……サタン様」
サタン「なんだ」
ルルー「その参戦枠……私に譲ってくれないでしょうか?」
サタン「何っ!?」
シェゾ「お前も参戦したい理由があるのか?」
ルルー「今の力ではサタン様をお守りすることができません……」
ルルー「私より強い奴に会いにいって……今以上に強くなりたいんです!!」
サタン(ルルーが今以上に強くなる……)
ルルー『見てくださいサタン様! 波動拳を覚えました!』
ルルー『サタン様!! 私、デビル化しました!!』
ルルー『おーーほっほっほっ!!! アルル、私に勝とうなんて10年早いのよ!!!』
サタン(ルルーが今以上に強くなったら私でも止められなくなるかもしれん!!)
サタン(これ以上強くなったらまずい!!!)
サタン「ル、ルルー!! お前は今でも十分強いぞ!! 十分すぎるぐらいだ!!」
ルルー「そ、そうでしょうか……」
サタン「ああ! そうだ!! 私がそう言っているんだ!! 間違いない!!」
ルルー「でも……例えそうだとしても……格闘女王の性というか……格闘家を見ているとどうしても戦いたいたくて……」ウズウズ
サタン(まずい!! こいつだったらあの三島平八でさえ殺しかねない!!)
サタン(……はっ!!!)
サタン「ル、ルルー!! こいつを見ろ!!」
ルルー「サタン様……このキャラは?」
サタン「ジェミニ・サンライズだ!! 驚くなよルルー!! なんとこいつは……」
ルルー「こいつは……?」
サタン「ボクッ娘だ!!」
ルルー「!!!!!」
サタン「お前の大嫌いなアルルと同じやつが仲間なんだぞ!! いやだろ!!?」
ルルー「た、確かに……ですが!!」
サタン「な、なんだ?」
ルルー「苦手な物を克服しなければ……好き嫌い言ってはいけません!!」
サタン「いや、ここは好き嫌い言ってくれ!!」
サタン(くそ、どうすれば……)
サタン(……あっ!!)
サタン「……ルルー」
ルルー「……?」
サタン「私の言うことが聞けないようじゃ私の妃の道のりはまだまだ遠いぞ!!!」
ルルー「!!!」
サタン「……分かってくれたか?」
ルルー「はい……すみませんでした……」
サタン(ジェミニのこと言わなくても最初からこう言えばよかったな……)
シェゾ「……」
サタン「どうしたシェゾ、キャラ表を見て」
シェゾ「……デミトリ・マキシモフ(の魔力)が欲しい」
サタン「変態発言はやめろ!! ヴァシュロン化する!!」
シェゾ「うるさい! ……それよりサタン、俺をぷよ勝負で魔界に飛ばせ」
サタン「デミトリに会いに行くのか?」
シェゾ「ああ」
サタン「そんなことをしなくてもサキュバスが知ってるぞ」
シェゾ「何?」
サキュバス「こんにちは〜、案内するわね(はぁと)」
サタン「サキュバスはモリガンと知り合いなんだ、だからヴァンパイアの世界にもちょくちょく遊びに行くらしい」
シェゾ「そうか」
サキュバス「それよりデミトリじゃなくて私と戦って……」
シェゾ「お前が勝ったら俺が下僕になるんだろ? 断る、早く案内しろ」
サキュバス「は〜い」
ルルー「闇の魔導士VS闇の貴公子ね……」
数十分後
ルルー「サ、サタン様!! あれは!!」
サタン「!! シェゾのやつ帰ってき……んん?」
シェリー「……負けた」
サタン・ルルー「だーはっはっはっはっ!!」
シェリー「笑うな!!」
ボワンッ!!
シェゾ「……やっと解けたか」
シェゾ「やつとぷよぷよで勝負しようとしたら緑色の髪をしたサキュバスが現れた」
サタン「モリガンか」
シェゾ「『そいつと遊ぶよりも私と遊んだ方が楽しいわよ』と言って無理矢理ぷよぷよもどきをやらされて負けた」
ルルー「パズルファイターね」
サタン「やはり参戦するのは……この私こそ相応しい!!」
ルルー「ごもっともですサタン様!!」
シェゾ「それで……お前はどいつと勝負するんだ?」
サタン「そうだな……私は……ん?」
ルルー「どうなさったんですか?」
サタン「……この成歩堂龍一という男……どうやらこいつは一般人らしいな」
ルルー「まさか……」
サタン「こいつはいい。 己の非力さを痛感させるためにもやつを地獄に落としてやる!!」
シェゾ「逆転裁判の世界に行かないと意味がないだろ」
サタン「あ……」
ルルー「ま、待ってくださいサタン様!! 今日は確か、その成歩堂とかいう男がすずらん裁判所に来るという話が……」
サタン「何っ!? それを早く言え!! すぐに行くぞ!!」
ルルー「はいっ!!」
成歩堂「弁護側、準備完了しています」
サタン「検察側、もとより」
サタン「……」
サタン(どうしてこうなった)
ルルー「サタン様、この戦いに勝てば参戦できますよ!! 頑張りましょう!!」
サタン(お前が真宵ちゃんポジなのか……)
真宵「ナルホドくん、あの人角生えてるね」
成歩堂「うん……」
サイバンチョ「では被告人、前へ」
サタン「そういえば被告人は一体……」
シェゾ「……」
サタン「さっきまでの間に何があった!!?」
サイバンチョ「それではシェゾ・ウィグィィさんが変態か否かの裁判を開廷します」
サタン「何!? そんな内容なのか!?」
シェゾ「サタン……お前はさっき、俺はもう変態じゃないと言っていたよな?」
サタン「……」
シェゾ「……」
サタン「シェゾは変態だな」
シェゾ「おい!!」
サタン「悪魔でヴァシュロンと比べたら変態じゃないという話だ!! お前は立派な変態だ!!」
シェゾ「違う!! おい成歩堂!! 俺の無実を証明してくれ!!」
成歩堂「は、はい!!」
サタン「ふざけるな!! 私が負けたら参戦できなくなるんだぞ!!」
シェゾ「俺だってこれ以上変態のレッテルを貼られたくない!!」
サイバンチョ「静粛に!!」
裁判は長時間続いた
成歩堂「被告は彼女ではなく彼女の魔力を欲しがっているだけです!! 被告は言い間違えてしまったのです!!」
サタン「何百回も間違えることがあるのか?」
成歩堂「くっ……」
ルルー「凄い……無敗の男、成歩堂龍一がサタン様に押されている!!」
サタン「ふふふ……勝った。 この裁判、勝ったぞ!!」
プルルルル……
サタン「……ん? 電話か」
サイバンチョ「検事、裁判中は携帯の電源を切ってください」
サタン「待て、魔王の権限で電話に出させろ」
サイバンチョ「ウウム……魔王なら仕方ありませんね」
成歩堂(仕方ないのか!!?)
ピッ
サタン「私だ」
森住『もしもし!!? サタン様ですか!?』
サタン「その声は……森住か」
森住『はい! そうです!!』
サタン「私がもうすぐ成歩堂を倒すから待っていろ」
森住『あー……その件なんですけどね』
サタン「どうした?」
森住『一人もう既に勝っちゃってるんですよねー』
サタン「なんだと!!?」
森住『はい、それを知らせようと思ってお電話させていただきましたー』
サタン「待て!! 一体誰が誰を倒したというんだ!! アルルか!? アルルがリュウを倒したのか!?」
サタン「……何っ!?」
サタン「……」
サタン「……分かった」プチッ
ルルー「サタン様……今の電話は……?」
サタン「……裁判長、私の負けだ。 私はもう帰る」
サイバンチョ「ええっ!? ちょ、ちょっと待ってください!!」
サタン「こんなことをやっているのが馬鹿らしくなった……帰るぞルルー」スタスタ
ルルー「ま、待ってくださいサタン様!!」ダッ
シェゾ「俺は……変態じゃなくなったのか?」
サイバンチョ「そ、そういうことになりますな……」
真宵「なんか知らないけれど向こうが勝手に自滅しちゃったね……」
成歩堂「うん……」
ルルー「サ、サタン様!! 一体どうしたんですか!!?」
サタン「……もうぷよぷよの参戦枠が埋まったそうだ」
ルルー「!! まさかアルルが……」
サタン「……せがたにお茶の種類山手線ゲームで勝ったそうだ」
ルルー「お茶の種類山手線ゲーム……??」
ルルー「……まさか!!!」
次の日
『スケルトンT、ソロユニットで参戦!!』
杉田「なくはなかったあああああああああああああ!!!」
〜終わり〜
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