ももも「そうなのー この前偶然拾ったのー」
シェゾ「しかしそんなものが一体何の役に立つ?」
ももも「それは使い方次第なのー お得意さんだし安くしとくのー」
シェゾ「ふん、まあいい。確かに珍しいようだし買っておくか」
ももも「毎度ありなのー」
□□□
シェゾ「なるほど、この眼鏡状の魔道具をかけて相手を見ながら魔力を込めると好感度が数値として出るのか」
シェゾ「……それにしても知ったところでどうすればいいんだ?」
シェゾ「まあ、ものは試しだ。誰かに会ったら使ってみるか」
ルルー「あら? シェゾじゃない?」
シェゾ「ん? なんだルルーか」
シェゾ(丁度いい。試しに使ってみるか)ピピ
直下コンマ2桁
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【45】
シェゾ(45か。確か数値が高いほど好感度も高いということだったがこれはどうなんだ?)
シェゾ(てっきりコイツの事だからもっと低いと思っていたんだが)
ルルー「なんだとは何よ。というか何なのその眼鏡? はっきり言って似合わないわよ?」
シェゾ「ほっとけ。お前には関係ない」
ルルー「ふうん? まあいいわ。何を企んでるのか知らないけどどうせまた馬鹿な事なんでしょ」
ルルー「あんまり周りに迷惑かけないようにしなさいな」スタスタ
シェゾ「……どうやら嫌われてはいないのか?」
シェゾ「ふむ。どうやら起動は問題ないようだが本当に機能を満たしているかはわからんな」
シェゾ「もう少し誰かで実験してみるか」
ウィッチ「シェゾ!」
シェゾ「うお!? ウィッチか、どうした?」
ウィッチ「あなたが、欲しい、ですわ!」
シェゾ「……今度は何がほしいんだ?」
ウィッチ「生爪ですわ!」
シェゾ「怖いわ!」
シェゾ(ある意味魔女らしくはあるが……せっかくだしコイツも見てみるか)ピピ
直下コンマ2桁
【51】
シェゾ(ルルーと対して変わらんな)
ウィッチ「何してますのシェゾ? 早く爪を剥がしてくださいまし」
シェゾ「するか! というか何に使う気だ?」
ウィッチ「? ああ、別にあなたに呪いをかける気ではありませんわ。ただの秘薬作りの材料ですの」
シェゾ「爪を剥がす時点で十分害だろうが」
ウィッチ「むむ? それもそうですわね。なら替えの効くとかげの爪を探すとしますわ」スタスタ
シェゾ「……一応話は通じるようだな」
シェゾ「うーむ、どうも数値が似ているせいでイマイチ違いが分からん」
シェゾ「高くても低くてもいいからもう少し変化が見たいな」
ドラコ「がお~っ!」
直下コンマ2桁
ほ
>>8よくやった
【82】
シェゾ「は!?」
ドラコ「へへーん! どうだシェゾー吃驚した?」
ドラコ「可愛い女の子だと思った? そうだよ美少女ドラコちゃんでした!」
シェゾ「え? なんだこれ?」
ドラコ「あ、あれ? おーいシェゾー? どうしたのー?」
シェゾ(なんでコイツこんな高いんだ? いや、待て。これが本当かどうかまだ分かっていないんだった)
ドラコ「も、もしかして怒ってる? ご、ごめんよ別にそんなつもりじゃ」
シェゾ「別に怒ってなどいないからいい」
ドラコ「あ、なんだ怒ってないんなら早くいいなよ。こっちが驚いちゃったじゃないか」ホッ
シェゾ「それよりドラコ、聞きたい事がある」
ドラコ「なんだい? あたしに答えられる事?」
シェゾ「ああ、むしろお前じゃなきゃ分からん」
ドラコ「!? へ、へー。そっかそっか。えへへ」
ドラコ「よし! いいよ何でも聞いて?」
シェゾ「お前俺の事どう思ってる?」
ドラコ「ほえ!?」
ドラコ「な、何言って……あ、なんだ、また言葉が足りないだけだね」
ドラコ「全く、ホント驚かせないでよ。焦っちゃったじゃないか……」
シェゾ「いや、言葉通りお前が俺の事どう思ってるのか聞きたいだけだが」
ドラコ「な!? なな、何言ってんの!?」
ドラコ「どう思ってるって、そりゃあ、その」
シェゾ「なんだ?」
ドラコ「……す…だよ///」ボソッ
シェゾ「声が小さい。よく聞こえん」
ドラコ「!? あーもう! 女の子になに言わすのさこの変態!」
ドラコ「こんなの何度も言えるわけないだろ馬鹿ー」ヒューン
シェゾ「あ、おい」
シェゾ「……これホントにあってるのか? 結局罵倒しかされてなかったような」テクテク
シェゾ「もっとこう、分かりやすい奴で確かめたいな」
シェゾ「例えば確実に俺の事を嫌ってそうなやつとか」
サタン「ふーんふふふんふんふーん」
シェゾ「そうそうあそこでスキップ踏んでる馬鹿な魔王とか」ピピ
直下コンマ2桁
【76】
シェゾ「ん?」
シェゾ(どういうことだ? 妙に高いぞ?)
サタン「おや? そこにいるのは闇の魔導師ではないか? その眼鏡はなんだ?」
シェゾ「何でもいいだろ」
サタン「ふっ。まあそれもそうだな。だがあえて言えばお前にはもう少し落ち着いたデザインのほうが似合うだろう」
サタン「そうだ。これからアルルとカーバンクルちゃんを我が城に招いてパーティでもしようと思っていたのだ」
サタン「丁度いい。お前も来るがいい。確か城の宝物庫にお前に似合いそうな眼鏡もあったはずだ」
シェゾ「はあ? 何言ってんだ?」
サタン「何、遠慮はいらん。魔界のプリンスたるこの私の招待だ。無碍にするなどもってのほかだぞ?」
シェゾ「待て。そもそもなぜパーティに誘う?」
サタン「決まっているだろう? 未来の妃との婚前パーティだ。ならば友を招くのは当然だろう?」
シェゾ「……アイツとの婚前云々は置いておくとして誰が友だ誰が?」
サタン「え?」
シェゾ「え?」
シェゾ「まてサタン。お前俺を友達だと思っていたのか?」
サタン「な、何? 違うのか!?」
シェゾ「いやむしろどうしてお前がそう思っているのかが不思議だぞ? こう言っては何だがしょっちゅう喧嘩ばかりしていただろうが」
サタン「そ、そんな、喧嘩するほど仲が良いと聞いて恐らく私と一番喧嘩しているお前はカーバンクルちゃんに次ぐ心の友だと思っていたのに……」
シェゾ(予想以上に重い勘違いをしていやがる…!)
サタン「……ショックだ。今日はもう帰る」トボトボ
シェゾ「お、おう」
シェゾ「なんだか少し罪悪感が……」
シェゾ「それにしてもまさかサタンが俺を友達と思っていたとは意外だったな」
シェゾ「なるほど、こう言う風に相手の事が分かるわけか」
シェゾ「ん? この辺りは確か…」
セリリ「……あ」
ピピ
直下コンマ2桁
【61】
セリリ「シェゾさん、お久しぶりです。眼鏡をかけられたんですか? 似合ってますよ」
シェゾ「ああ。ありがとな」
シェゾ(今までの数値からみるとそこそこ仲がいい、と言ったところか)
セリリ「今日はどうかされたんですか?」
シェゾ「いや、特に用はないんだが」
セリリ「そうですか」シュン
シェゾ「あー、だがなんだ。少し歩きまわって疲れていてな」
シェゾ「休憩している間話し相手がほしかったんだが」チラ
セリリ「!? は、はい! 私もお話したいです」ニコニコ
シェゾ(喜んでいるのは純粋に“友達”と話せるのが嬉しいからなんだろうな)
シェゾ「どうもアイツには甘くなってしまう」
シェゾ「だがセリリでようやくこれの使い道がはっきりしたな」
シェゾ「これを使えば相手が自分をどう思っているのかが分かる」
シェゾ「特に相手が女ならどういう感情を持っているのかがはっきりとな」
シェゾ「……」
コンコン
アルル「はーい。あれ? シェゾ?」
ピピ
直下コンマ2桁
【09】
シェゾ「!?」
アルル「何? なんの用? ボク今かーくんとカレー食べてて忙しいんだけど」ジト
シェゾ「あ、いや、その」
シェゾ(09? 俺はそんなにこいつに嫌われてたのか?)
アルル「……はあ、どうせまたボクの魔力狙いで来たんでしょ。ほんっといい加減にしてほしいな」
シェゾ「ち、ちが」
アルル「いっつもいっつも絡んできてさ。食事中にまで。もう変態を通りこして気持ち悪いだけだよ」
アルル「あー、なんだかイライラしてきた。その首を切り落としたくなってきたよ」ウツロメ
シェゾ「ッ!」ダッ
シェゾ「……はあ、お前がほしい、と言い続けたせいでまさかあそこまで嫌われていたとは」トボトボ
シェゾ「そもそも俺はなぜこんなショックを受けてるんだ?」
シェゾ「……もういい。こんなモノいらん」グシャ
シェゾ「なんだろうな。妙にやる気が失せた」
シェゾ「これからどうするかな」
バサバサ
ドラコ「あ、やっと見つけた」
シェゾ「ドラコ? どうした一体?」
ドラコ「ど、どうしたって、あんたがあんな事聞いてきたから、“そういう事”なのかなって思ってさ」
ドラコ「だから、今日ウチでご飯食べてかない?」
シェゾ「……お前も物好きだな」
ドラコ「しょ、しょうがないだろ! ……気がついたら好きになってたんだから」ボソ
シェゾ「……ふん」スタスタ
ドラコ「あ……やっぱり駄目か」シュン
シェゾ「……何をしている? 食事にするんだろ。 さっさと行くぞ」
ドラコ「!? うん!」タタタ
完
因みに
90以上 好きすぎてヤンデレ
80以上 LOVE
70以上 好意的
50以上 友達
40以上 普通
30以上 苦手
10以上 嫌い
0以上 今すぐシェゾりたい
でした。ドラコは最適解だったわけです
アルルが丁度シェゾる値だったのはワロタwww
では依頼出してきます
もーちょっと書いてもいいのよ?
>>31
ふむ。では1人だけやり直すか
直下コンマ2桁
好きなキャラも記名
【80】
シェゾ(こ、これは!? そう言うことなのか? そう言うことでいいのか?)
アルル「ど、どうしたのシェゾ!? シェゾが家に尋ねに来るなんて」
アルル「……あ、もしかしてまたいつもの?」
シェゾ「……いや、そうじゃない」
アルル「? あ、そうだ! シェゾおなか減ってない? 今丁度カ―君とカレー食べてたんだけど」
シェゾ「……もらおう」
アルル「え? いいの?」
シェゾ「誘ったのはお前だろう」
アルル「あ、うん! ちょっと待ってて。今準備するから!」
アルル「えへへーおいしいねーカー君!」ニコニコ
カーバンクル「ぐっぐぐー!」
シェゾ「……随分嬉しそうだな」
アルル「そりゃあ嬉しいよ!」
アルル「だってシェゾとこんな風に仲よくご飯食べられるなんて思わなかったもん」
アルル「そう思ったらなんだかすっごく嬉しくってさ」
アルル「頬がニヤけちゃって止まんないよ」テレテレ
シェゾ「……そうか、いつも突っかかって悪かったな」
アルル「え? どうしたのシェゾ? 様子が変だよ。その眼鏡の所為?」
シェゾ「まあ、間違ってはいないな」
アルル「ふーん。あ、それでなんで僕のウチに来たの? 魔力を奪う以外で何の用?」
シェゾ「ああ」カチャ
シェゾ「アルル」
アルル「なあに?」
シェゾ「……お前がほしい」
アルル「……なんだ。結局いつものじゃないか」ハア
シェゾ「おい。何を勘違いしている」
アルル「はいはい分かってますよ。お前【の魔力】がほしい、でしょ?」
シェゾ「違う。俺はお前がほしいと言ったんだ」
アルル「……え? それって」
シェゾ「これをつけてみろ」スッ
アルル「この眼鏡がどうしたの?」
シェゾ「いいからつけてみろ。そうしたら俺をみて眼鏡に魔力を込めろ」
アルル「うん。あれ? なんか数字が出てきた?」
シェゾ「その数字は俺からお前への好感度を顕わしている。99が最大で80以上だと恋愛感情のようだ」
アルル「へ?」
シェゾ「その数字はお前にしか見えない」
シェゾ「けれど今の値がどのくらいなのかは見なくても分かる」
アルル「そ、それって、え? 嘘? シェゾが僕を?」
シェゾ「もう一度言うぞアルル」
シェゾ「お前がほしい」
アルル「……いいよ」
アルル「僕も、君がほしい」
アルル「え、えへへ、なんだか照れちゃうね」
シェゾ「……そうだな」
アルル「でも信じられないなー。シェゾとこういう仲になれるなんて思わなかったもん」
シェゾ「それは俺もだ。その眼鏡でお前の数値を見てようやく自分の気持ちを自覚したんだからな」
アルル「あー、成程ねー……ん?」
アルル「ちょっと待ってシェゾ。それって僕の気持ちはシェゾにバレバレだったってこと?」
シェゾ「あ、い、いや待て。確かにそうだが今となっては」
アルル「シェゾが来た時嬉しかった事とかやっぱりかっこいいなあとかそう思ってたのも全部筒抜け!?」
アルル「わ、わわわ、わあああああああ!!」
シェゾ「お、落ち着けアルル! 流石にそこまでは」
アルル「しぇ、シェゾの馬鹿ー!」ジュゲム
シェゾ「ぎゃああああ」ばたんきゅー
今度こそ完
アルルおいしいですね。流石主人公A
今度こそ本当に依頼出します
ありがとうございました
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