サタン「何!? アルルはボクっ娘じゃなくて男の娘だっただと!?」 (19)

サタン「異議あり!」

ルシファー「サタン検事」

サタン「私の目に狂いがなければ……いや、狂ってなどいない!」

サタン「アルルは女の子! バスト80! ウエスト60! ヒップ85の列記とした女の子だ!」

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サタン「第一女の子でないとおかしい点はいっぱいある!……シェゾ弁護士!」

シェゾ「なんだ」

サタン「お前はいつもアルルに……というかみんなに変態扱いされていたな」

サタン「しかしアルルが男の娘であると変態と呼ばれるのはおかしい……ホモの方が正しいんじゃないのか?」

サタン「よってアルルは女の子! どうだ!」

シェゾ「……異議あり」

ルシファー「シェゾ弁護士」

シェゾ「サタン検事……俺は変態と呼ばれようがホモと呼ばれようが関係ない」

サタン「関係ないだと!?」

シェゾ「何故なら俺は……変態でもホモでもないからだ!」

サタン「みんな言ってるのにか?」

シェゾ「お前らが一致団結して勝手に変態扱いしているだけだろ!」

シェゾ「アルルが男だろうが女だろうがあいつ(の魔力)が俺のものになるのに変わりはない!」

サタン「違う! お前は変態だ! 変態じゃないとアルルが女の子だという証明ができん!」

シェゾ「違う! 俺は変態ではない!」

サタン「変態!」

シェゾ「違う!」

サタン「変態!」

シェゾ「違う!」

ルシファー「論点がズレてます」

サタン「ズレてない! こいつが変態か否かでアルルが女の子か男の娘かが決まるんだ!」

ルシファー「静粛に!」ビリッ!

サタン「!!! わ、私のカーバンクルちゃんの盗撮写真が……」

ルシファー「次逆らったらどうなるか分かりますか?」

サタン「……はい」

ルシファー「お二人だけで話しては埒があきませんからね、証人を呼びましょう」

サタン「証人?」

ルルー「……」

サタン「ルルー! お前は……私の味方だよな!?」

ルルー「サタン様……アルルは男の娘です」

サタン「!! お前まで……待て、お前にも聞きたいことがある!」

ルルー「なんでしょう?」

サタン「お前はいつもアルルに……『幼児体型だのちんちくりん』だの言っていたな」

サタン「胸がないのを馬鹿にするという事は……アルルが女の子だからじゃないのか!?」

サタン「よってアルルは『女の子』! どうだ! 今度こそ……」







幼児体型だのちんちくりん→女の子

ルルー「それは違います!」

BREAK!

サタン「何ぃ!?」

ルルー「サタン様……目の前にひょろひょろの成人男性がいたらどう思いますか?」

サタン「……? 弱っちいなと思うが」

ルルー「それと同じです」

サタン「まさか……アルルが男なしからぬ体型をしているから馬鹿にしていたというのか!?」

ルルー「はい、男でしたらサタン様の様にムキムキマッチョでないと……」

サタン「いやいやいやいや! 貧乳だから馬鹿にしていたんだろう!?」

ルルー「違います!」

サタン「ぐぬぬ……」

ラグナス「サタン、そろそろ負けを認めた方がいいぞ」

カミュ「アルルは間違いなく男の娘だ」

サタン「お前達まで……!」

ラグナス「サタン……こう考えた事はないか?」

サタン「?」

カミュ「『ボクっ娘』という概念は存在しない……」

サタン「存在しないだと……たわけ!」

サタン「性別によって一人称が違う日本だからこそ生まれた萌え属性を……お前達はなかったことにするというのか!」

ラグナス「なかったことにするんじゃない」

カミュ「始めからそんなものはなかったんだ」

サタン「ふざけるな! じゃあお前達は……」

サタン「柳生九兵衞も! ティア・ノート・ヨーコも! ジェミニ・サンライズも! イエロー・デ・トキワグローブも! 菊地真も! サーナキア・ドレルシュカフも! みんな男の娘だというのかぁ!」

ラグナス・カミュ「ああ」

サタン「おのれえええええええ!」

シェゾ「サタン、いい加減に目を覚ませ」

ルルー「サタン様……」

ラグナス「いい加減に認めたらどうだ?」

サタン「認めん! 私は絶対に認めんぞぉ!」

カミュ「じゃあ……本人の口からだったら認めざるを得ないんじゃないのか?」

サタン「!!?」

ルシファー「証人、前へ」







アルル「……」

サタン「アルル!!」

アルル「サタン……」

サタン「アルル……お前は女の子だろう!?」

アルル「……違うよ、ボクは男の娘なんだ」

サタン「いや違くない! お前は女の子だ!」

サタン「第一、私は知っているんだぞ、お前がボクっ娘になったきっかけが……」

アルル「?」

サタン「父親の失踪だろ!」

アルル「!」

サタン「私は聞いたことがあるからな……どうだ! これでお前がボクっ娘だという事が……」

アルル「……お父さん」ウルッ

サタン「!!」

アルル「お父さん……今どこにいるんだろうな……元気に……してるかな?」グズッ

サタン「ア、アルル……」

ラグナス「見損なったぞサタン!」

カミュ「アルルを泣かしたな!」

サタン「ち、違う! 私は……」

ぞう大魔王「島流しの刑だぞう」ガシッ

サタン「ちょ、ちょっと待て! 最後に……最後にアルルに聞きたいことがある! 」

アルル「何?」

サタン「……お前の性器を見せてくれ!」

ルシファー「アルルさん、よろしいですか?」

アルル「うん」

サタン(これで……これでアルルが女の子か男の娘かどうかが……)

アルル「サタン、じゃあ脱ぐね」

サタン「あ、ああ……!」

ヌギッ

サタン「!!!!!!!!!!」

ルシファー「サタン検事……やっと分かってくれましたか?」

サタン「あ……ああ……」

サタン「ああああああああああああ!」

後日

ウィッチ「アルルさんと結婚できるなんて夢の様ですわ!」

アルル「ボクも嬉しいよウィッチ!」

ルルー「ハッピーエンドですね、サタン様」

サタン「バッドエンドの間違いだろ……」

カーバンクル「ぐーー!」

シェゾ「くそ……結婚したという事はアルルの近くにはいつもウィッチがまとわりついているということ……これは益々アルル(の魔力)を俺のものにしずらくなった」

インキュバス「こんなこともあろうかと助っ人を……」

シェゾ「助っ人?」

デミトリ「Come on baby…」

シェゾ「!?」

ガシッ

デミトリ「イアアアア……!」

ボワン!

シェリー「」

デミトリ「お似合いだな」

シェリー「結局こういうオチかああああああああああ!」

〜終わり〜

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