照「……え?」
咲「やらないよ」
照「……」
咲「絶対に、やらないからね」
照「……」
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照「し、して欲しいとは、いってない」
咲「そっか、ごめんね。早とちりしちゃった」
照「そう。咲は色々考えすぎ。私はただそういう話を聞いたと言っただけ」
咲「そうだね。ごめんなさい」
照「うん……ところで咲、それとは全く関係ないんだけれど」
咲「なに?」
照「ちょっと疲れたから横になりたいんだけど……」
咲「分かった。今立つね」ヒョイ
照「あ、別にソファから立たなくても」
咲「でも、私が避けないと寝るスペースないよ?」
照「いや、ちゃんと眠れる。だから大丈夫。立たなくていい。そのままでいいから」
咲「……」
咲「分かったよ。それじゃ座るね」
照「座ってて。私は寝るから」
咲「うん」
照「……」
咲「……窮屈そうだね」
照「そんなことはない」
咲「でも首曲がってるよ。ほぼ直角に」
照「……確かに少し息は苦しい、かもしれない」
照「……」
咲「大丈夫お姉ちゃん。眠れる?」
照「う、うん。思ったより苦しいけど大丈夫……でも咲が私を心配して膝枕をしてく」
咲「そっか大丈夫なんだ。よかった」
照「……」
咲「……」
照「ううっ……」
咲「やっぱり立つ?」
照「大丈夫。姉に二言はない」
咲「……」
照「……」
咲「……」
照「」ソー
咲「」ペシッ
照「……頭叩かないで、痛い」
咲「太ももに手を伸ばさなければ叩かないよ」
照「手は伸ばしてない。伸ばしたのは首」
咲「どっちでもいいけど、膝枕はしないよ」
照「膝枕なんて望んでない」
咲「そっか。じゃあ首を伸ばさないでね」
照「膝枕は望んでないけど、太もも枕は望んでる」
咲「……」
照「あと、スカートの中とか覗き込みたいと望んでる」
咲「……」
咲「駄目だよ」
照「駄目かどうかは私が決める」
咲「いや、決めるのは私だよ……」
照「大丈夫、私は咲の姉、ちゃんと分かってる」
咲「私はお姉ちゃんの妹だけど、未だに思考が分からないよ」
照「咲は体では拒否しつつも内心では太もも枕したいと望んでいる。ツンデレ」
咲「何も分かってないね、お姉ちゃん」
照「任せて。大丈夫、痛いのは最初だけ」
咲「だからやらないよ。というか、膝枕って痛みを伴う行為じゃないよ……?」
照「どうしても、駄目?」
咲「駄目」
照「……分かった。咲がそこまで言うなら仕方ない。私が起きる」
咲「何でお姉ちゃんが私の我侭に妥協したみたいな感じになってるの?」
照「咲は一度言ったら聞かないから」
咲「いや、だから何で」
照「さ、おいで」ポンポン
咲「……膝を叩いて何を待っているの?」
照「膝枕」
咲「……」
照「本当は私がして欲しかったけど仕方が無い」
照「能力は膝枕した方に移るらしいから。私の連続上がりと咲の嶺上開花、場の支配を合わせて頑張る」
咲「寝ないよ」
照「……」
咲「いやだよ。私は」
照「寝ない? それ何語?」
咲「日本語だよ」
照「人類にそんな選択肢はない」
咲「種族のレベルで否定しないで」
照「人は寝ないと死ぬ」
咲「そうだけど、別に今寝なくても死なないよ」
照「咲が寝てくれないと私が死ぬ」
咲「意味が分からないよ……」
照「咲、寝て」
咲「嫌だよ」
照「一瞬でいいから、本当頭が触れるくらいでいいから」
咲「それ何か意味あるの?」
照「一瞬あれば咲の頭を抑えられる」
咲「嫌だよ」
照「何で?」
咲「頭抑えられたくないし」
照「じゃあ頭は抑えない。キスする」
咲「嫌だよ」
照「何で!?」
咲「何でも」
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