幼女「ここがお化け屋敷かぁ」男「入場無料だよぉー」 (78)

幼女「はいっ、入ります」

男「おう!威勢いいね!」

幼女「わたし、勇気が欲しくて…!」

男「ほっほう!見上げた幼女だ!」

幼女「このお化け屋敷を一人で制覇したら…勇気あるよね?」

男「目の付け所が幼女だね!!大丈夫!おじさんのお化け屋敷を制覇したらもう何も怖くないよ」

幼女「ようし!じゃあがんばる!」

男「いってらっしゃ~い」

幼女「ふええ森ゾーンみたい…暗くてほとんど何も見えないよ…」

ピタッ

幼女「ひゃんっ!なにか当たった…?」

ピタンッ

幼女「ま、また…」

ペチンッ

幼女「いつっ…ちょっとずつ当たるものが固くなってきてる…?」

幼女「に、逃げなきゃ!」タタタ

ガサガサ!

幼女「ひぃ!追って来てるよぉ」

?「ハッハッハッハッハッハッ…!」ダダダ!

幼女「ど、洞窟がある…!あそこに逃げよう…!」

幼女「うぅ…薄暗い…一寸先は闇だよぉ…ふえぇ」

幼女「松明がある…!もっていこう」

メラメラ…チラッ

幼女「!」

幼女「いま一瞬、裸の男の人がいたような…」ゾッ

幼女「まさかね…」アハハ

幼女「よし、先に進もう…!」

ろくろ首「……」ニョローン

幼女「!」

幼女「な、なんだぁ…機械じゃない…」

ろくろ首「……」ニュルニュル

幼女「えっ、やだ…巻き付いて…あっ」

幼女「ヌ、ヌルヌルするぅ…あ、おまたの間に…」

ニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュル

幼女「ふっ…あは、くすぐったい!あは、あっ…あっ…ん!」

幼女「な、なんかお腹がおかしいよぉ…///」

ニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュルニュル

幼女「下腹が…んっ…」

ろくろ首「……」ササッ

幼女「あっ…行っちゃった…」

幼女「あんまり怖くはなかった…かな///」

幼女「ここは水路があるなぁ」

?「おいてけぇぇぇぇぇえぇぇ」

幼女「!?」

幼女「こ、この妖怪も知ってる…おいてけ堀」

?「おいてけぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

幼女「な、なにを置けばいいのよっ」

幼女「(命…とか言われたらどうしよう…)」

?「服ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」

幼女「お、お洋服!?」

?「服ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」

幼女「変わった妖怪さんだなぁ…んしょ」ヌギヌギ

?「シャツもぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

幼女「ええ!?は、はずかしいよぉ」

?「シャツもぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

幼女「う、うぅ~」パサッ

?「短パンもおいてけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

幼女「もうやだぁー!」

?「ニーソは残せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

幼女「うぅ…」パサッ

?「これやるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」

幼女「わぷっ…ブカブカのワイシャツ!」

?「等価交換の法則ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」

幼女「うぅ…袖が長くて手が出ないや…ワンピースみたい」

幼女「変わった妖怪さんだったなぁ…」

幼女「水路脇をどんどん進もう…!」

ザバァ!!

幼女「!」

幼女「な、なにかくる!?」

  _____
 / 彡⌒ミ /
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    彡⌒ミ__
 / (´・ω・`) / ウィーン!
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    彡⌒ミ
    (´・ω・`)__
 / (|   |) /
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    彡⌒ミ
    (´・ω・`)    
   (|   |)___
 / |__∧_|  /
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

幼女「お、おじさんだれ!?」

河童「河童だ!ここは通さないぞ!」

幼女「えぇ!?困るよぅ」

河童「俺は困らないぞッ!」

幼女「どうしたら通してくれるのぉ…」

河童「俺は河童だぞ!こんな場所で河童に童子とくれば…相撲でしょう」

幼女「す、すもう!?」

河童「おうそうだよ!」

幼女「わ、わかった」

河童「いい度胸だ。ローションをかけてやるぞ」

幼女「わわ、ただでさえぬるぬるだったのに…」

河童「そのワイシャツ薄い生地だからな!」

幼女「うぅ…透けてるよぉ…」カァー///

河童「ハハハ、桜色のぽっちが透けてるぞ?ん?」

幼女「や、やだ見ないで…」

河童「腕で隠すと相撲に勝てないぞ!」

河童「おッ!ギャラリーが集まってきたな…!」

幼女「え…?」

..           ''';;';';;'';;;,.,    ドドド ・・・
             ''';;';'';';''';;'';;;,.,   ドドドド・・・
              ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
             ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
       彡⌒ミ 彡⌒ミ 彡⌒ミ彡⌒ミ
      ヽ(゚д゚)vヽ(゚д゚)yヽ(゚д゚)v(゚д゚)っ
   彡⌒ミ  彡⌒ミ 彡⌒ミ 彡⌒ミ  彡⌒ミ
 ⊂( ゚д゚ ) と( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ )っ( ゚д゚ )つ

   ゝηミ彡⌒ミ  ミ) 〃ミ 彡⌒ミ  (彡η r
    しu ( ゚д゚ )っ彡⌒ミ ⊂( ゚д゚ ) i_ノ┘
      (彡η r⊂( ゚д゚ ) .ゝ.η.ミ)
.       i_ノ┘  ヽ ηミ)しu i_ノ┘
           (⌒) .|
            三`J

幼女「お、お、おじさんがいっぱい…!?」

河童「河童と呼べッ!!」

幼女「こんな大勢のおじさんの前で…こんな格好で…男の子みたいに相撲するの?」グスン

河童「おう!腹くくりな!はっけよいのこったッ!」

河童1「やれやれー!」

河童56「剥いちまえー!」

河童508「尻子玉引っこ抜いてピイピイ鳴かせろー!」

幼女「うぅ…しかもギャラリーの民度が暗黒武道会並みだよぉ…!」

河童「ぐぬぬ…!」

河童「うぉお…!」

幼女「うう…!」

河童「そらっ!がっぷり組み付いてやる!」

ガシッ

幼女「ひゃんっ!おしり触らないで…」

河童「何を言う!真剣な相撲だぞ…!」

グリグリ

幼女「っ!な、なんか当たってる…」

河童「失礼ッ!懐に忍ばせたキュウリだなッ!」ハハハ

グリグリ…!

幼女「な、なんで腰を押し付けるのぉー!?」

河童「だ、黙れ…ハッハッハッハッハッハッ…」カクカクカク

グニ

幼女「!パ、パンツに手をかけちゃだめっ」

グニグニ

幼女「ん…!そ、そんなとこ指で押さないでぇ…!」

河童「し、尻子玉…尻子玉…」カクカクカクカクカクカク


河童「あ」ズピュピュピュー!!

幼女「やぁああー!?」ドンッ

河童「あたっ…!」

幼女「か、勝った…!」

河童「ふん…俺の負け、みたいだな」

幼女「うぇ…河童さんのキュウリから出たのがかかった…」

河童「さ、先に進め…もうお前を止める楔はない」

幼女「は、はい…!」

幼女「変わった妖怪さんだったなぁ…ん?扉がある」

ガララ

幼女「が、学校の教室…?」

おっさん1~50「……」

幼女「あ、さっきの河童の人たち…ランドセル背負ってる…」

ガララ

男「はい、席つけー」

男「おう、みんな休みはたのしかったかー」

おっさん1「はい、はい!ポケモンの映画見に行きましたー!」

おっさん2「ぼくはね、んっとね!!ザリガニ釣り行きました!そいでね、そいでね、クソぶちょ…パパの上司の机の引き出しにいれてあげました!」ウヘヘ

おっさん3「ぼくはね!ぼくはね!会社に行くフリごっこしたあと、缶けりして、駄菓子屋でお菓子食べて、筐体でファイナルファイトしました!」エヘヘ

男「みんなよく遊んでえらいぞー」




おっさん4「ぼくはね!ぼくはね!テレビで野球中継見ながら妻の手料理食べたり…」

男「……」

おっさんs「……」

おっさん4「え?あれ?」

幼女「?」

男「おーい、みんな聞いたかー?この中に子供じゃない奴が混じってるぞー」

おっさん4「え?えっ?」

おっさんs「……」

男「そんなやつはどうするー?」

おっさん1「極刑!」

おっさん2「だよね!」

おっさん3「叩け!叩け!目に指いれちゃえ!」

おっさん4「ひっ!ひいい!」

ドガ!バキッ!ドゴッ!メキッ!ドゴッ!

おっさん4「あが…あがが…」

おっさん5「ハハハ、顔が腫れてドドリアさんみたいになってら」

男「笑えるなッ!日直、バラしてグッピーにやるか森ゾーンに捨てとけ!」

幼女「………」ガタガタガタガタ

男「」

男「おーい、みんな聞いたかー?この中に子供じゃない奴が混じってるぞー」

おっさん4「え?えっ?」

おっさんs「……」

男「そんなやつはどうするー?」

おっさん1「極刑!」

おっさん2「だよね!」

おっさん3「叩け!叩け!目に指いれちゃえ!」

おっさん4「ひっ!ひいい!」

ドガ!バキッ!ドゴッ!メキッ!ドゴッ!

おっさん4「あが…あがが…」

おっさん5「ハハハ、顔が腫れてドドリアさんみたいになってら」

男「笑えるなッ!日直、バラしてグッピーにやるか森ゾーンに捨てとけ!」

幼女「………」ガタガタガタガタ

男「さて、他のお友達にも聞いてみよっかなー」

おっさんs「聞こう聞こう!」

幼女「ぁ……ぅ……」ブルブルブルブル




男「よ う じょ 何してた…休み」

幼女「は…はう…」

幼女「え、えと…」

男「……」ジー

おっさんs「じーーーっ(低音)」ジー

幼女「う、うぅ…お、お母さんのお手伝いしたり…」

おっさん8「へーえ…幼女ちゃん大人びてるんだなー」

幼女「お、大人びてなんか…!」

おっさん9「いーやっ!大人びてる!」

幼女「ち、ちがいます…!」ジワァ

幼女「プリキュア!プリキュア見てましたぁ!」

おっさんs「……」

幼女「ぷ、ぷりきゅあ…うっ…ぐすっ…ぷりきゅあ見てましたぁー」

男「……」

男「ディスピアは何故トワを拐った…」

幼女「え…」

男「答えろィッ!!」

おっさんs「「「答えろ!答えろ!答えろ!答えろ!」」」

幼女「ひいい!答える!答えるから!」

幼女「き、希望を!希望をプリキュアたちから奪うためです!」

おっさんs「大当たりぃぃい!!!」

幼女「ひぃ!」

男「はっはっは…幼女もたくさん遊んだみたいだな。えらいぞー」

幼女「あ、はは…」

男「では授業始めるぞー。教科書開いてー」

幼女「な、なにこの教科書…?」ドキドキ

男「なにってコミックエルオーだよなぁ」

おっさん10「せんせぇー、幼女ちゃんに朗読してもらいたいです」

男「お!いい考えだな。幼女、読め」

幼女「はい…」


幼女「『お~えぇえぇ。うまい。うまいでー沙織ちゃん』(な、なにこの漫画…)」

おっさん1「『チュプ』」

おっさん2「『クプ』」

幼女「『は~口ちっちゃ…やっぱこどもフェラえーなー』」

おっさん3「『ペロペロ』」

幼女「『ちっちゃいベロで必死にペロペロや』」ブルブル


おっさん1「うっ!やばいやばい」

男「出したいやつから先に出していいぞー」

おっさん1「お先ッ!」シコシコピュッ

幼女「ふえ!?な、なに!?」

おっさん2「もいっちょ!」シコシコピュッ

おっさん1「おい、あいつ呼んでこい!あいつ!」

おっさん10「またトイレに隠れてたぞー!」

ズルズル…

花子「うぶ…もう許して」ガタガタガタガタ

幼女「わ、わたしと同い年くらいの子…あなたもお化け屋敷の従業員」

花子「ちがう…私はほんも……」

男「喋るなッ!お化けに人権はねえッ!!」

おっさん15「ハハハ、アナルにウナギいれてみようぜ!」

花子「ひ、ひぃぃい!」ガタガタガタガタ

幼女「…!」ガタガタガタガタ




おっさん30「ようし今日もいっぱい出……」

おっさん30「」バタリ

男「おっ!どうしたおっさん30!」

おっさん1「息してねぇッ!」

おっさん2「またテクノブレイクか。今月で3人目だな」

男「おう幼女、台車に乗せるからこのおっさん保健室まで運べ」

幼女「は、はいっ(教室から出られる…!)」

花子「……」ウルッ

幼女「うっ……あの、その女の子も顔色が…」

男「あ?」

幼女「!」ビクッ!

男「こいつは今から使うんだよ。なぁ、みんな」

おっさんs「うん!」

男「それともなんだ?他に穴があるの?代わりになってくれんの?」

幼女「ひっ…」

花子「うぅ…」

幼女「わ、わたしは…(勇気が欲しくて…絶対に無理だって状況も切り抜けられる強さと勇気が欲しくて…!ここにはいったんだ!)」グッ

幼女「…あります」

おっさんs「!」

男「ほぅ。どこにある?」

幼女「――そこです」

おっさん30「」

おっさんs「!」

男「…ふむ」

おっさん1「俺が先ー!」

ヌポッ

おっさん2「あ!ずりーぞ!!」

おっさん1「死体の穴きもちいいー!!」

おっさん3「お口もらったぁー!!ひゃんっ!ぬるぬるするぅ!」

おっさん4「う…」

おっさん5「あんじゃん!もう一個!」

おっさん4「あ…あ゙ぁ゙…やめろ…!」

おっさん6「犯せ!」

おっさん7「犯せ!犯せ!」

おっさん8「犯せ!犯せ!犯せッ!!」

おっさん10「…俺も穴ほしいなぁ」

おっさん11「お、花瓶なんかもってどうした?」

おっさん10「なければ作ればいいよな」

ガシャァン!!

おっさん11「」

花子「あ、あいつら…!」

幼女「早くいこ!」ガララ

花子「その…助けてくれて、ありがと…」

幼女「ううん…いいよ…気にしないで」

花子「……なんで危険な目にあうかもしれないのに助けたの…?」

幼女「……あたしね、いじめられてるんだ」

花子「……」

幼女「元々クラスの女の子たちの間でね、いじめられてた女の子がいてね」

花子「…分かった。ばか正直に助けたら、今度はあんたが…」

幼女「ちがうよ。何もできなかったの」

花子「え…」

幼女「さっきの人たちと一緒。今思えばおかしいと思うけど、わたしは泣いてる女の子を見て笑ってたよ…」

花子「…そうやって合わせないと今度はあんたがやられるしね」

幼女「うん…まぁ」

花子「人ってそんなもんよ。自分の為に、他人から奪わずにはいられないの。それが尊厳や…もっと大事なものでも。あのおっさんたちのようにね」

幼女「……」

幼女「…本当は友達になりたかったんだけど…声をかけようと思ったんだけど…いつも出来なかった」

花子「その子はどうなったの…?」

幼女「亡くなったよ」

幼女「トイレで見付かったの」

花子「へぇ…小さい子が…」

幼女「うん。大々的に取り上げられたみたい…知らなかった」

花子「…奴等から逃げるために、ずっとトイレに引きこもってたから」

幼女「あ、ごめん」

幼女「…本当は友達になりたかったんだけど…声をかけようと思ったんだけど…いつも出来なかった」

花子「その子はどうなったの…?」

幼女「亡くなったよ」

幼女「トイレで見付かったの」

花子「へぇ…小さい子が…」

幼女「うん。大々的に取り上げられたみたい…知らなかった?」

花子「…奴等から逃げるために、ずっとトイレに引きこもってたから」

幼女「あ、ごめん」

幼女「……その子にね、許してなんて言えないよ。いつも助けを目で求められてたのに、助けられなかったから…」

花子「そっ…」

幼女「わたし、今度は絶対に助けたいって思って…強くなりたいって思って。でも、気が弱いから今度はわたしがいじめられてるんだけどね」アハハ

花子「ふーん、まっ興味ないけどね」

幼女「だから強くなる為にここにきたんだぁ」

花子「危なっかしいったらないわ…」ハァ

保健室――

幼女「こっちが出口なんだ?」

花子「えぇ…ちょっと待って…」

ガラス棚「ガタガタガタガタ!」

幼女「わぁ!?中で骸骨が暴れてる!?」

花子「彼も『本物』よ。迷子に優しくしてたら男の怒りを買ったみたいで…待ってね?いま開けるわ」

人体標本「カタカタカタ」

人体標本「カタカタカタ」

花子「えぇ。その通りね…ここは地獄よ。怪異の私たちにとっても…あいつら鬼より鬼だわ」

人体標本「カタカタカタ」

幼女「え?なに?」

花子「怪我してる…だって」

幼女「あ、本当だ。肘擦りむいてる…たぶん河童さんと相撲したときかな…?」

人体標本「カタカタカタ!」

花子「河童と!?大丈夫なの!?か、からだとか…?」

幼女「うんっ!白いのかけられたけど平気だったよ?」

花子「ダメじゃない!」

幼女「ダ、ダメなの?」

花子「あなたは知らなくていいわ。まぁそれで済んだなら…」

クルクルクル

幼女「骸骨さん包帯巻くの上手だねー!」

人体標本「カタカタカタ」

花子「伊達に人体知り尽くしちゃいないぞってさ」

人体標本「カタカタカタ」

幼女「ありがと!全然痛くないよ!」

幼女「ふしぎー!動かすと痛かったのに痛くない!身体が軽いし」

人体標本「カタカタカタ…!」ポンポン

幼女「?」

花子「…人体標本とわ、わたしのおまじないがかかってるの!その包帯…痛まないのは当然でしょ…」

幼女「そっかぁ…ありがとう」ニパッ

花子「ふん」プイッ

人体標本「カタカタカタ…」

花子「次がラストステージだから少し休んで英気を養いなさいだって…」

幼女「最後、かぁ…」

花子「私が隠してたお菓子が戸棚にあるから食べましょう」ガサゴソ

幼女「花子さん本当優しいね」

花子「…黙って食べろ」プイッ

幼女「……よしっ!」

花子「……行くの?」

幼女「うんっ。休憩したし、お菓子食べたし…そろそろ先に進むよ!」

花子「そう…」

人体標本「カタカタカタ」

ごめん!ジムいってました
ありがとう

花子「悪いけど、ついてはいけないわ。私たちは他にもあのクソ男に拘束されてる仲間を助けに行くから。モーツァルトさんや口裂け女さん…」

人体標本「カタカタカタ…」

花子「八尺ちゃんは脚立代わりにされてて、件さんは馬代わりに…ひどい。二宮金次郎はメガストアで買収されたですって…!あんのエロガキ…!」

幼女「大変そうだね…いいよ、わたしは一人でも大丈夫だから!」

幼女「また…会えるかな?」

花子「…ふん、怪異なんだから会わない方がいいでしょ」

幼女「わたしは会いたいなぁ」

花子「生きて…生きて出られたら…どこかで会えるわ」

幼女「!…うんっ」


幼女「うわ、校庭がお墓だらけになってる…窓から見たときは普通だったのに…」

幼女「うぅ…暗くはないけど霧が立ち籠めてて先が見えにくい…」

幼女「怖い…一人だと心細い…でも進まなくちゃ…!」

ザッ…ザッ…

幼女「だ、だれ!?」

二宮金次郎「……」

幼女「銅像…?」

二宮金次郎「…」ニヤリ

幼女「!」

幼女「はぁ…はぁ…!」タッタッタ

二宮金次郎「……」ダダダダダダダダダダダダ!

幼女「ひぃ…銅像がベルセルク読みながら…追いかけてくるよぉ…!」

二宮金次郎「ルケレイプ…」

二宮金次郎「シールケレ○プ。シールケレ○プ。シールケレ○プ。シールケレ○プ」

幼女「ひぃぃい!」

ガシィ!

幼女「わわっ!?離してぇ!!」ジタバタ

二宮金次郎「因果律からは逃れられぬ」

ヌギヌギ…

二宮金次郎「それはまさに鉄塊だった」ボロン

幼女「いやぁー!!」

幼女「やめてぇー!!」

二宮金次郎「キャスカ…四の五の言うな。今は生きてることだけ感じてりゃいい」サワサワ

幼女「うぅ…ていっ!」

グラッ

二宮金次郎「!」バターン

幼女「背負った薪の重みで簡単に倒れた…!!」

二宮金次郎「…!」ジタバタ

幼女「薪が重くて一人じゃ立てないみたい…今のうちに!」タッタッタ

二宮金次郎「グリフィイイイス!!!!」

幼女「はぁ…はぁ…怖かった…!」

幼女「霧が晴れ…?ここは、駅のホーム…?」

幼女「この満員電車が行き着く先が、ゴール…!」

幼女「…」ゴクリ

スタスタスタ…

ガタンゴトン…ガタンゴトン…

おっさんs「……」

幼女「……」ビクビク

おっさん1「君。君」

幼女「は、はい!なんでしょう…」

おっさん1「座る?なんか顔青いから気分悪いのかなって」

幼女「……!」ジーン

幼女「(ここであった人たちはみんなアレな人たちばかりだったけど…こんな人もいるんだ)」グスン

幼女「はいっ、ありがとうございます!」

おっさん1「うん、分かった。はーどっこいしょ」スッ

幼女「!?」

おっさん1「ん、どした?」

幼女「ざ、座席に…顔が…!?」

男「……」

幼女「顔だけ出してる!」

おっさん1「些細なことだよ。ほら、早く座って」

幼女「い、いいです!やっぱり座りません!」

おっさん1「…は?」

ゾロゾロゾロ…

おっさん2「そういうこと言うんだ?」

おっさん3「人の好意無下にして…これだから幼女は…」

おっさん10「おっさんが座ってた席はいやか?おん?」

幼女「ち、ちがう…そんなんじゃ…」

男「……」シタナメズリ

おっさん1「うっ…ずぴっ…うおおん…うおおん!」

おっさん12「おっさん1泣いたー」

おっさん35「泣かした!泣かした!」

おっさん64「いーけないんだ!」

幼女「す、座りますから…!!」

幼女「うぅ…」チョコン

男「……ンフー…ンフー…」

幼女「ひゃあんっ!?鼻息が…!?」

幼女「(そういえば下はぱんつ1枚だったよぅ…!)」

おっさん1「ははは、この痴幼女顔赤くなってるぞ!」

幼女「くっ…んん…」プルプル

男「…………ペロッ」

幼女「!?」

男「ペロッ…ペロッペロッ」

幼女「ふっ……んっ……やぁ…!」プルプル

男「ペロッペロッペロッペロッペロッペロッペロッペロッペロッペロッペロッ」

幼女「~~~~~~~~~~~ッッッ!?」ビクビク

おっさん1「おい、この幼女感じてないか!?」

おっさん5「痴女かもしれんッ!」

おっさん8「痴女!?こっわ!!」

幼女「っ……!」プルプル

おっさん1「というかさーここおっさん専用車両なのになんで幼女が乗ってんの?」

おっさん2「ホントだよな。マジありえないし」

おっさん3「マジで怖くない?」

おっさん5「キモいよねー」

男「チュポッペロッネチュ…チュッ…ズズ!ネプリ…!」ンフーンフー

幼女「んっ…やぁ…っ!」

幼女「ひぃ、んっ…あっ…!」ピクンピクン

おっさん1「イったら痴女確定だなッ!」

おっさん9「確かにッ!」

おっさん2「Twitterにバラまこうぜッ!!」

おっさん3「YouTubeにもなッ!」

おっさん5「ナイトスクープにも投稿だッ!」

おっさん6「珍百景にもなッ!」

幼女「いやぁ…そんなのいやぁ…!!」ピクンピクン

幼女「(こうなったら…!)」ググッ

おっさん1「び、微妙に立ち上がったぞ!」

おっさん22「あ、あれは!」

おっさん1「知ってるのか!?」

おっさん22「あぁ…あれは空気椅子…!!微妙に立ち上がり座席からのダメージを軽減している!」

おっさん1「幼女…考えたな…!」

幼女「…くっ」プルプル

幼女「(で、でも…!)」プルプル

ガタンゴトンガタンゴトン――

おっさん1「幼女の大腿四頭筋に早くも震えが走ってるぞッ!」

おっさん2「無理もない…!あんな小さな身体でここまで歩いてきたんだ。自覚はなくとも、疲労は蓄積している…!」

おっさん3「さらに不規則に揺れる電車が彼女から体力を奪っている…時間の問題だな…」

幼女「……」ガクガク

男「ンフーンフーンフー」

幼女「……まだ!」

幼女「まだ終わらないよ…!」

キュッキュッ

おっさん1「あ、あの立ち方は…!」

おっさん22「三戦立ち…!空手道に古くから伝わる守りの型だ…!」

幼女「……」ググッ

おっさん1「持ち直したぞ!」

おっさん22「へっ…矢でも鉄砲でもってか…!」

幼女「(でも…安定する立ち方をしても時間の問題…!)」

幼女「(どうする…どうすれば…!)」

男「フーッ…!フーッ!」

幼女「~~~~~~~~ッッッ!」

おっさん1「な、なんだ!何が起こってる!?」

おっさん22「あ、あれは!」

おっさん1「知ってるのかおっさん22!」

おっさん22「あぁ…あれは吐息だ…!吹き掛けた息が幼女の内腿を優しく撫でている…!!」

幼女「や、やば…い…!」ピクンピクン

申し訳ありません
自慰したら眠くなりました…本当に申し訳ないです

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