研究者「やるか?」
一方通行「…そォだな、やってやるよ。そンでまずはどいつをぶっ殺せばいいンだ?」
研究者「いいや、一方通行。今回の実験では我々が実験素体を用意することはない」
一方通行「…は?」
研究者「君が自ら喰種の居場所を見付け、そこで彼らを狩る。反撃は受けるだろうが、君ならば何の問題もないだろう」
一方通行「却下だ。俺はこの実験を下りる」
研究者「何故だ?」
一方通行「決まってンだろ。そンなめんどくせェことやってられるか」
研究者「君にとっても悪い話ではないはずだが」
一方通行「はァ…あのなァ、喰種って普段は人間に化けてンだろ? そンなのをどォやって見付けンだよ。そこら辺歩いてる人間捕まえて片っ端からブチ殺せばいいのか? ふざけンな、やってられっか」
研究者「まあ、落ち着け。何も君ひとりに全てを丸投げするつもりはないよ。居場所を見付ける為の手段はこちらで用意する」
一方通行「手段ってなンだ?」
研究者「喰種特別対策局。通称CCG。君も聞いたことくらいはあるだろう」
一方通行「ああ、まァ名前くらいはな」
研究者「君には暫くの間そこで過ごしてもらう」
一方通行「は?」
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CCG本部
有馬「君が学園都市の一方通行…かな? CCGへようこそ。歓迎するよ」
一方通行「あァ…」
一方通行(クソが。とっとと128体ぶっ殺して帰ってやる)
有馬「来たばかりだよね。施設の中、案内するよ」
一方通行「あァ、頼むわ」
職員「あのっ! 特等自らそんなことなさらなくても! 案内なら我々がしますから!」
有馬「僕がするからいいよ。一方通行、ついてきて?」
一方通行「…わかった」
一方通行(それにしても…この優男。こいつがあの有馬貴将か。とても無敗の捜査官には見えねェな)
有馬「ねえ、一方通行」
一方通行「なンだ?」
有馬「君は強いの?」
一方通行「…そォだな。まだ負けたことはない」
有馬「へえ、それは頼もしいね」
亜門「有馬特等! お久しぶりです」
有馬「ああ、亜門君。久しぶりだね」
亜門「ん? 有馬特等、こちらの方は?」
有馬「ああ、彼は一時的にCCGで預かることになった一方通行だよ」
一方通行「…そォいうことだ」
亜門「っ!」
亜門(この子は…きっと喰種に両親を喰われたんだな。だからCCGが保護をして……クソっ、喰種共!)ギリ
一方通行(なンか変な誤解を受けてそォだな。まァ、いいけど)
亜門「有馬特等!」
有馬「なに?」
亜門「この子は、しばらく自分に預からせてもらえませんか!」
一方通行「はァ!? なにいって」
有馬「うん、いいよ」
一方通行「って、はァああっ!!? おい、冗談じゃねェぞ!」
有馬「それじゃあ、彼のことはよろしくね」
亜門「はい!ありがとうございます! 一方通行ッ! 今日からよろしくな」ニコッ
一方通行「くそっ」
一方通行(あの野郎、本当に行きやがった。まァいい。どォせすぐに帰ることになるンだから誰の元に居ようが関係ねェか)
とりあえずここまで
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