瑞鳳「正規空母のいない機動部隊」摩耶「タスクフォース、だからな」 (371)

このSSは前作「叢雲「拒否…ですって?」 提督「拒否…だと?」 大和「はい、拒否です」」の続編になります。
叢雲「拒否…ですって?」 提督「拒否…だと?」 大和「はい、拒否です」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1415878009/)

前作とかなり繋がりが濃いため、読んでいただけるとそれなりに楽しめると思います。
なお、前作同様独自の世界観・設定・解釈等が含まれています。
それについては御了承いただくか、直ちにスレを閉じてください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419168700

拝啓、北海道の父上、母上、お元気でしょうか?
私は今の所大きな怪我や事故もなく、元気に仕事に勤めております。
先日、私の所属する那覇鎮守府が敵の攻撃で被害を受け、拠点としての機能を喪失、解散となった事は報道などで御存知かと思います。
幸い私含め、部下の艦娘、海自職員たちは大きな怪我も無く、海自職員は原隊である沖縄基地隊に、私と艦娘は次の所属が決まるまで一時的に横須賀に身を寄せる事になりました。
さて、私と艦娘達ですが、近々纏まった休みを取れる予定です。
次の所属部隊が決まったのですが、現在編成中の部隊であり現在結成準備中で、結成までの数日間、纏まった休みが取れそうです。
ここ数年一度も帰っていないため、休みの際に帰ろうかと思います。

PS.メールでなくて手紙にしたのは母さんの大量のメールと電話の質問を恐れた事と、次の部隊がまだ結成されていない部隊なので詳細が話せないこと(機密部隊ではないので帰るころには公表されていると思います)
それと、いきなり手紙を送って驚かせたかったからです、では。



この時代にわざわざ手紙?と思ったら差出人は息子だった。
汚い字、でも何年も前の息子と同じ字で懐かしい気はしたが…後半の文を見て私はすぐ電話を取った。

「もしもし、アンタ?帰って来るってどう言う事?いつ帰ってくるの?お友達とか連れてくるの?そもそも手紙見たけど…」





「あーもー、わかったよ、日付書かなかったのは確かに俺のミスだよ、ハイハイ…来週帰るから、父さんにも伝えといてよ、それじゃあ、あぁ大丈夫だって…じゃあ」

母からかかって来た電話を切りスマホをポケットにしまう。
まったく、母さんはいつもこうだ、何かあれば勤務時間中だろうがなんだろうが電話してくるんだ。まあ、今は休憩中だから良かったが…
そろそろ戻るか、まだ那覇の事後処理関係が終わっていないからな。
タバコを消して喫煙所を離れると一人の背の低い艦娘が話しかけてきた。

「提督、またタバコ?あまり体によくないよ?」

「しってるよ瑞鳳、だがストレスが溜まるんだよ、文句言うならストレスの溜まる勤務環境に言ってくれよ…で?わざわざここに来たって事は他に何かあるんだろ?」

まさかこんな事を言うためだけに俺を探しに来たわけでもあるまい?

「えーと、報告が一件、午前中の講義が先ほど終わりました、あと…提督、実家に帰るの?」

「あぁ、そういやまだ言ってなかったな、今度纏まった休みが取れるからな…後で話そうと思ってたんだ、叢雲と摩耶も連れて後で俺のデスクまで来てくれないか?」

「了解です、てーとく」





「わざわざ呼び出してすまないな、まずは横須賀艦隊への教導、ご苦労だった」

横須賀鎮守府内の事務室。そこの隅っこに俺のデスクがある。
那覇鎮守府が解散してから、俺はここで那覇の残務処理をしながら横須賀の事務仕事、那覇所属だった艦娘達はまだ俺の部下として新兵器の電波反射弾(仮)の講師として横須賀所属の艦娘達に使用法の講義を行っている。
深海凄艦との戦いは現代兵器には厳しいものだ。小型でステルス性の高い深海凄艦をレーダーで捕らえるには目視距離と殆ど変わらない距離まで近づかねばならず、その距離ではミサイルは有効活用しにくい、砲戦・雷撃戦となると深海凄艦が圧倒的に有利になってしまう。
アメリカなんかは火力と装甲で敵戦艦に対抗できるアイオワ級4隻を現役復帰しようとやっきになっており、一番状態の良かったミズーリは現在航行自体は可能な状態になっているとか…
しかし、現代兵器が無力になったわけではない。
対艦ミサイルなら照準さえ出来ればほぼ百発百中。軽巡クラスなら一撃で戦闘不能に出来るし、射程も艦娘の砲や魚雷より長い、弾数と発射母体の耐久性という問題はあるが現代兵器も立派に深海凄艦に対抗できるのだ。
前回起きた尖閣での戦闘では戦艦相手に苦戦する艦娘艦隊を台湾のフリゲート艦が援護、対艦ミサイルの集中攻撃で戦艦・空母を撃沈し、艦娘達の窮地を救った。
沖縄では厚い輪形陣をくむ深海凄艦に艦娘航空機がうかつに接近できないところをF-2が敵空母をピンポイントで攻撃、空母を撃破し、撤退させることに成功している。
だからいかに深海凄艦をレーダーで捕らえるか、は各国海軍の大きな課題になっていた。
初期にはAWACSを深海凄艦隊に接触させ、ミサイルをデータリンクで誘導する。という案もあったが、敵に戦艦がいれば対空砲火の範囲に入ってしまい、空母がいれば撃墜されかねない。超高価なAWACSをそんな任務に使用するのは危険過ぎるとされ、実戦で使われたのは数度しかない。
何しろアメリカですらE-3やE-8は100機もない、日本に居たってはE-767とE-2あわせて20機だ。

そんな中開発されたのが電波反射弾(仮)だ。
元々は電波欺瞞用のチャフ砲弾なのだが、尖閣では艦娘が敵艦に肉薄し命中、沖縄では艦娘の爆撃隊が空戦の最中敵空母に命中させて敵艦をレーダーに映るようにし、遠距離からのミサイル攻撃を可能にしたのだ。
この結果に興味を持った自衛隊がチャフとトリモチを混ぜた砲弾・爆弾を開発、実戦で運用した経験のある元那覇鎮守府が横須賀で使用法の講義を行っている。
あぁ、実際に開発したのは俺だ、すごいだろ?この功績と沖縄防衛の功績で二佐に昇進したんだぜ?
あ、あと完全に余談だが、三式弾より零式通常弾の方が対空効果は高いって言われてるんだ、ゲームとかじゃ三式弾だけもてはやされてるがな。


とはいっても問題は多い。
まずは直撃させる事が前提になる、通常の砲弾や爆弾なら至近弾や水中弾効果なんてのもあるが、直撃させなきゃ意味がない。
さらに砲弾の性質上装薬を強く出来ない、射程は非常に短い。
せっかく命中させたとしても、海が荒れてたりして敵が波を被ると短時間で取れてしまう可能性もある。
と、艦娘で対抗可能な状況なら必要ないのでは?という意見もあるのが現状だ。

「さて、しばらく所属がハッキリして居なかった俺達だが、次の配属先が決まった」

「どこになるんだ?どうせ他の鎮守府だと思うけど…」

「私はどこでもいいわ、どうせどの鎮守府でもやることは変わらないもの…でもアンタがどこに行くのかは気になるわね」

摩耶と叢雲が話しだす。これに瑞鳳を加えた三人が、かつて俺の元で那覇鎮守府として所属していた艦娘達だ。
叢雲は俺が提督になる事が決まったときから俺の講師兼パートナーとして俺に艦娘運用のイロハを教えてくれた存在だが…

「まぁ、鎮守府も新設されないからアンタが提督になる事はないでしょ?元気でやんなさいよ?」

ずっと二人三脚でやってた相手にそれはあんまりじゃないかな叢雲さん?


「安心しろ、俺とお前たちは配属先も一緒だ、アジア対深海凄艦条約は知って居るか?」

「最近合意に至った条約、だよね?深海凄艦に対しアジア合同で対処していく、っていう…」

「その通りだ瑞鳳、これまでは対深海凄艦協定は情報提供のみだったが、今度からは対深海凄艦作戦限定ではあるが、共同作戦が可能になったんだ」

そう、これまでは各国の軍・民問わず船・航空機は深海凄艦を発見したら周辺諸国に直ちに通報する。しかしその対処は一番近い国のみに任されていた状態だ。
日本は艦娘の開発に成功しているが、他の国ではそうは行かない。フィリピンやパラオ付近にも何度か深海凄艦が出現した事があるが、アメリカやフィリピン海軍が多大な犠牲を出しながら撃退している。
現状の日本の法制度では助ける事が出来ないのだ。
実際、上記で説明した尖閣諸島の戦闘では一時的に台湾と日本が共同作戦を採ったが、国内法違反ではないかと日本は国内外から批判されてしまっているの。
実は過去にロシア軍と共同で北方海域の深海凄艦と戦闘を行った事があり、ロシア軍と共同で単冠湾に鎮守府をうつす計画も進んでいる。しかしこれは数ヶ月単位で議会での議論があっての事だ。
今まさに深海凄艦が襲来して来た。なんて場合にそんな事をしているわけには行かない。迅速に動く必要がある。


「その対深海凄艦条約に基づき、アジア周辺で対深海凄艦戦闘のみを目的とした各国の合同部隊が沖縄米軍基地の一角に設立される、タスクフォース180、それが俺達が今度配属される部隊だ」

「各国の合同部隊って…日本以外の国の海軍と合同で部隊を作るって事?」

「そうだ、ソマリア沖での対海族任務を知っているか?あれと同じ部隊を作ると考えて欲しい、今まで日本の対深海凄艦戦闘は日本の経済水域内か、日本領土への侵攻が確実となった場合…に限られていたが、この部隊なら日本を中心にアジアまでいけると言うわけだ」

「へぇ…なかなか楽しそうな話しじゃんか?」

「そうね、これまでは外国で深海凄艦との戦闘があっても何も出来なかったもの」

「その部隊…編成はどうなるの?提督。外国との合同部隊と聞くと色々調整が大変そうなんだけど…」

瑞鳳の疑問ももっともだ。
ハッキリ言って俺もそこが引っ掛かってる。


「部隊の中心は海自と米海軍になる。今の所深海凄艦との戦闘経験がもっとも豊富なのがこの二カ国だからな」
「そこに韓国・フィリピン・タイ・ベトナム・シンガポール・マレーシア・インドネシア・オーストラリアなどが参加して一部隊を形成する」

「ねぇ…言っちゃ悪いんだけど、韓国以外は大した海軍力って持って居ないんじゃないの?」

「言うな叢雲、まぁ日米韓以外はオブサーバや各国海軍との連絡、調整係になるな…」

「でもなんか燃えてこないか?こう言う合同部隊、共同作戦ってさ!いよーし、やるぞ!」

摩耶は盛り上がっているが、正直俺は不安で押しつぶされそうだ。
なにしろ…
そのTF180の最高指揮官は俺だというのだから。
明らかにおかしい。普通この手の指揮官って将官、低くても大佐・一佐クラスがなるものだろう?なのに俺は二佐だ、下手すれば部隊構成艦の艦長の方が階級が上になりかねない。
これに対して艦娘艦隊の指令である海将に文句を言ったらこう返ってきた。

「何しろ君は日本で四番目に対深海凄艦戦を経験した男だからな、安心した前、書類上TF180の指揮官は君だが、実質的な指揮は私が取る予定だ」


そして参加する国も不安が残る。
叢雲も言った通り、参加国の中でマトモな海軍力を持つ国と言えば日米韓ぐらいだ、他の国は戦力がせいぜい駆逐艦が10隻、艦艇の派遣はほぼ不可能だろう。
他のアジア圏で海軍力を持つ国、中国や台湾、ロシアは参加しない。
どうもアメリカとの関係でロシアは不参加。中国・台湾は参加を表明したらしいが、双方が自分だけを参加させろと言ってきて不参加となったらしい。一つの中国問題って奴だ。
更に韓国には不穏な噂も立っている。沖縄を攻撃した深海凄艦が数日前に存在したと思われる想定海域を韓国の艦隊が通過しているのだ。
韓国は深海凄艦を発見したが、日本に通告しなかった、それが沖縄への攻撃を招いたのではないか?と言う疑問は今だ消えて居ない。
韓国では同時刻の大統領の行動が不明だと言う話しもあるが…

参加戦力もパッとしない。
日本からは艦娘三人。アメリカからは駆逐艦二隻。以上だ。
他の国は参加できる艦艇を調整中、日米は状況に応じて増強すると言って居るが…
正直、あまりものを集めただけなんじゃないか、と言いたくなるような状態だ。

「それで提督、いつ沖縄に行くんだ?」

摩耶が身を乗り出して聞いてくる。顔が近い、後歯に青海苔がついてる。

「落ち着け、部隊の結成は決まったが、まだ最終調整を行っている段階だ、少なくとも正式な結成は一週間後だ」

「なんだ、しばらくお預けかよ…くそが」

「そうぼやくな…俺とお前たちは4日間休暇になる。俺は明後日から実家に帰る予定だが、お前たちは自由に休暇を楽しんでくれ。以上だ」





提督の一言で私たちは解散…とはならず、廊下に出たところで三人そろって話しだす。
女三人寄れば…とも言うしね。

「ねぇ、叢雲と摩耶は休暇ってどうする?」

私は少し考えている事があって二人に相談を持ちかけて見た

「うーん…私は何も考えてないわ、部屋でごろごろしてるかしら?」

「アタシもなぁ…姉妹艦は別の鎮守府で休みもあわねぇみたいだし…でも旅行には行ってみたいと思うけどな」

「じゃあそれに私も着いて行っていいかしら?」

「あぁ、アタシはかまわねぇぞ?」

「ねぇ、一つ考えている事があるんだけど…提督の実家って、見てみたいと思わない?」



「提督の」「実家?」

「そう、実家、それに家族も」

提督の実家と家族、か。前も思ったけど、提督の事はそれなりにしってても提督の家や家族の事は全く知らない。
提督があまり話そうとしないのだ。

「たしかに…興味はあるわね…」「…あぁ」

提督の家族が、どういう人か興味がある。それに私は提督が今の仕事についてからずっと提督の面倒を見てきた。
仕事としての立場は提督の方がずっと上だが、私が居なければ提督は提督にもなれず、今頃何処かの基地で万年三尉。
つまり私は恩人って事じゃない?なら提督はその恩人達を家族に紹介する意味があるわ、うん、きっとそう。


本日はここまでになります。
だいぶ長くなるかと思いますが、よろしければお付き合いください。

続編きたーーー。期待。

おお続編来たか、期待

そういえば番外編では結局ケッコンカッコカリはしなかったんだっけか

また作者の名を語った糞SSか
自己投影と顕示欲丸出し、提督と言う名の>>1
糞SSの条件全て満たした未来永劫晒されるレベルの出来


「もしもし、母さん?明後日帰るよ。休み?明日から四日だから…そっちで一泊するよ、うん、いいよいいよ、わざわざ変な事しないでも…あぁ、じゃあね」

艦娘達が出て行った後、スマホを取り出し親に電話をかける。明日はのんびりして、実家に戻って、帰ってからも一日のんびりしたいな。
そんな事を考えていると艦娘達が戻ってきた。

「あの…提督?」

瑞鳳が上目遣いで俺の顔を覗きこんできた。
可愛い。

「ん?どうした三人そろって?」

「提督の実家何だけど…私たちもついて言っていい?」

「何?俺の実家だと?」

「アタシら、せっかくの休みだから旅行に…って思っても一緒に行く奴も行く先もないんだよ」

「それに私たちはアンタの部下でしょ?御両親に紹介ぐらいしてくれても良いと思うけど?」

叢雲、こういう時だけ部下面しやがって…だが、父や母がたまに「お前がどんな人と仕事をして居るのか知りたい」みたいな話しをしていたのも事実な訳で。
まあ、親が拒否ったって言えばいいか、俺はもう一度スマホを取り出した。


「…親に聞いて見るよ、三人増えるってのは大事だしな…もしもし、母さん?何度もゴメン…」

「なぁ、提督って家族と電話するときだけ喋り方変わるよな」「普段の喋り方がかっこいいと思ってやってるのよ、しってた?」「んー、かっこよさに差はないかな?」

そこ、聞こえてるぞ。

「うん、俺の部下が一緒に行きたいって行ってるんだ、三人…やっぱ駄目だよないいよそう言うだろうって思って…え、いいの?マジで?」

俺の親は以外と心が広かったらしい…

「…あっさり通っちゃったんだけど」「どうしよう?」

お前らな…





沖縄に艦娘再配備か?。今度は米軍基地内
-最近締結された対深海凄艦条約に基づき、日米中心の多国籍部隊が沖縄を拠点とすることが、在日米軍、自衛隊への取材で明らかになった。
この部隊はアジア、東太平洋に置ける対深海凄艦を目的とした部隊で行動範囲は西はマラッカ海峡、東はミッドウェーまで及ぶとされている。
この多国籍部隊への日本の参加を各国が要望していたが、国内では野党が自衛隊海外派兵のきっかけになるとして反対、国外からも批判されていたが、与党が強行的に採決を行った形で決定された。
自衛隊からは艦娘の派遣が決定されているとの情報があるが、沖縄では最強の艦娘である戦艦大和を配備しながらも沖縄本島空襲を防げなかったことから艦娘への住民感情は良くなく、沖縄の更なる軍事基地化、負担の増加に抗議の声が上がっている。
これに対し総理大臣は「深海凄艦の脅威からアジア各国を守るのは日本の重大な責任」「対深海凄艦部隊にはどうしても艦娘の配備が必要」と、艦娘配備の必要性を訴えたほか、
沖縄への負担増加については「元々米軍基地の敷地である那覇港湾施設(旧・那覇軍港)に設備を増築するので、地元への負担は最小限に抑えられる」としているが、
同施設は日本への返還が決定していたものが深海凄艦の出現で返還が取りやめになったという事実があり、沖縄県民の反発は必至と見られている。

-市民のコメント
まったく国は何を考えているのかとあきれ果てて居ます。沖ノ鳥島を奪還したから日本は安全だと言っていたのに沖縄は攻撃されましたし、艦娘が居ながらも沖縄への空襲は防ぎきれませんでした。
艦娘も自衛隊も米軍も沖縄を守るのに役に立たないことは証明できたはずです。なのに更に沖縄に艦娘を配備するとは訳がわからないです。
多国籍部隊だっていろんな国の軍隊が同じ所に居れば参加国が多ければ多いほど攻撃される可能性は高まるし参加国の意向で海外派兵もありえてしまう。ほんとに日本を守ろうとしているのか、疑問に思います。





飛行機にのり、実家―旭川に向う。到着は夕方だ。

旭川空港。旭川と言いながら東神楽町にあると言う、某鼠の国みたいなところだ。
北海道の空港と言うと新千歳が有名だしでかいけど、こっちは除雪体制が進んでいて大雪でも運休する事がほぼないから東京―札幌便なんかが退避で着陸することも多いとか…

なんていう提督の地元自慢なのか謎の豆知識を聞いていると空港に到着した。
摩耶も瑞鳳も席が窓際で無い事をブーブー文句言ってたけど…アンタ達窓際行ったら離陸から着陸まではしゃぎっぱなしじゃない?
私?私はあの二人より頭は大人だから騒いだりはしないわ?

「まぁまぁ、急だったから窓際とか取れなかったんだよ…帰りは窓際とれるようにするよ」

「ホントか?頼むよ提督」「出来れば主翼の少し後ろがいいかな…フラップの動きとか見て見たいのよ」

「…努力するよ」




「…これはどう言う事だ、息子よ」

父の言うとうり車に乗ると、直後に怒られた。
怒鳴られたりはされないが、いかにも怒ってます的な低い声だった。

「部下を連れてくるというから海自の人を想像していたのに…なんで女の子が三人も居るんだ?それも小さい子が二人も…」
「まさかお前、三股しているのか?更に子供…援交もか?事と場合によってはこの車でお前を轢いて俺も刑務所に入る覚悟が」

「いや、電話で言った通り部下だよ、ほら、艦娘さ」

「艦娘…三人とも?」

「イエス」

「あの小さい子二人も?」

「イエス」

「装備無いよ?」

「イエス、艦娘は常に武装しているわけではありません」

「お前、悪い事してない?」

「イエス」

父は今度は自分から車を降りた。


「いやお嬢さん方すまないね、久しぶりに息子に会うと二人だけでしたい男の会話も多くて…ささ、荷物はトランクにいれて、乗ってくれ」

良かった、いつもの父の声に戻った。
艦娘達が自己紹介を始める。

「始めまして、艦娘、軽空母の瑞鳳です、こちらが摩耶に叢雲、提督にはお世話になって居ます」

「いやいや、御丁寧にどうも、こちらこそ愚息が世話になっているとかで…」

愚息が~って良くこう言う挨拶の場で言われるけど愚息と言われる奴の真正面でやられると少しグサッと来るな。

「ま、まぁ、那覇に行くまで世話したのは私な訳だし?私が居なけりゃあんたは提督になれなかったんだから、感謝しなさいよ!」

「うん、それ自体には感謝している」

「でも、尖閣の時には提督、何もしてない気が…」

「おい愚息提督、指揮官が何もしないとはどう言う事だ?」

「その低い声はやめてくれないか父さん…それにずっとここに車止めてちゃ他の人の迷惑に…」

「それもそうだな、では行こうか」

今回はここまでです。
次回は今日の夜になると思います。

また他の作者の名を語って提督に自己投影した糞SS?

ごめんなさい、>>19>>20の間に以下の文章を書き忘れていました。




手荷物を受け取った後、スマホで父にメールを送る。今日は父が空港まで迎えに来てくれる手はずだ。
1分で返事が来る。『五分待て』よし、長ったらしく待つ必要はなさそうだ。

「うー…流石に涼しいな…」

「だから長袖は持ってきてて良かったろ?」

「そうね、横須賀と同じ感覚だったら風ひいちゃうかも…」

叢雲と摩耶が少し涼しそう…と言うより寒そうにしていた。
俺としてはこれが心地よいわけだが、少し前まで那覇、昨日まで横須賀に居た艦娘達には結構涼しく感じるかもしれない。
そんな事を考えていると、見た事のある車が近づいてきた。親父の車だ。
手を上げると車が目の前で止まる。窓が空いて父が声を掛けてきた。

「とりあえずお前だけ乗りなさい、君達、すまないが少し待っててくれ」



まったく、今まで女っ気のなかった息子が3人も女の子を連れているのをみた時は心臓が泊まるかと思ったが…そうか、部下というのは艦娘の事だったのか。それなら納得だ。
しかし…瑞鳳に摩耶に叢雲、私も本やゲームで知っている軍艦が今女の子として俺の運転する車に乗っているというのは…なんとも不思議な、不思議過ぎる気分だ。

「しかし、瑞鳳・摩耶・叢雲とはみな武勲艦じゃないか、艦が三隻しか居ない部隊の指揮官になった、と聞いた時は少し不安だったが、これなら心配要らなかったな?」

「いや、大変なんだよ父さん、三隻しか居ないから苦労した事がドンだけあったか…」

「えっと、あの…お父…さん?私の事、知ってるの?」

「あぁ、艦娘の君は今日あったばかりだが…駆逐艦叢雲は緒戦、各地で活躍した武勲艦と言ってもいい船だろ?」

「ふ、ふーん…ま、まぁ私、頑張ったし…」


「摩耶も瑞鳳も、いろんな戦闘に参加してるじゃないか、まぁ、本屋ゲームで知った事ばかりだけどね、でもレイテ沖…」

ここまで言ってハッとする。息子だけと話しているわけではないのだ、話している相手は艦娘。その艦娘には艦の時の記憶が残っている。というのは私も知っている。

「おい父さん…」

「いやすまない、あまりしていい話じゃなかったな…」

「ううん、良いんです」

「まぁ、事実だしなぁ…」

いかん、せっかく息子+客人が来るというのに、何か話題を変えよう。





まったく…父さんは自分の好きな話しになるとどんどん話を進めてしまうから困る。
もっとも、それに父さん自身が気づけているだけマシ、なのだろうか。
話題を史実から艦娘としての生活や那覇鎮守府であった出来事の話しに移していると見覚えのある道に入る。
あ、あそこの蕎麦屋さん潰れてら…
そして、数年ぶりの我が家についた。

「あぁ、鍵渡すからお前がドア開けなさい、母さん、お前が帰ってくるの首を長くして待ってたぞ」

「まったく、そんな事する必要があんのかよ…」

めんどくせぇ、と思いながらも家の鍵を開けて玄関に入る

「ただいまー」

すぐドタドタと音がして母さんが顔を出した。

「あぁアンタ久しぶりだね、おかえり、部下の人ってのも一緒なのか…い…」

「あ、あの、こんにちは…」

「…アンタ、まずそこで正座なさい」

「まて母さん、話を聞け」

まったく、なぜ両親そろって似たような発想に行きつくのか。





「なんだぁ~、部下って艦娘の事だったの?私はてっきりあんたが女の子を泣かせたのかと」

「まったく、母さんは早とちりだなぁ」

「おい父さんアンタもさっき」「それはそうと、こいつの仕事ぶりはどんなもんだい、もっと聞かせてくれよ」

母をなだめるのに30分位使ってなんとか居間に入る。母は既に夕食の用意を終えていた。
あぁ、家に帰ると飯の用意があるって、いいなぁ…

「提督の仕事ぶり…か…」

「正直、他の提督の元で働いた事って無いから良く判らないのよね…」

「君たちの率直な感想で良いよ」

「そうそう、この子仕事の話し全くしてくれないし…」

「母さんに俺の仕事の話してもわかんないだろう?」

「まぁそうだけど、ねぇ?」

食卓を囲んで俺の話しがはじまる。全く、いつまで立っても俺は子供扱いだ。まあ、この二人の子供なわけだが。


「まあ、今の所提督の指揮に疑問を持った事は無いかな?」

「そうね…実際に沖縄では一人も欠けないで戦いぬけたから、優秀な指揮官とだと思います」

「まあ…最初よりは成長した、と褒めてあげるわ」

叢雲、そこは俺を立てて欲しいな。いや、これでも立ててくれている。のか?

「そうか…お前はいい部下を持って幸せだな、息子よ」

「でもねぇ…みんなを戦わせて自分は後ろで、っていうのは母さん、いい気持ちはしないわ…」

「いやいや、誰かが後ろに居ないといけないんだよ、自衛隊ってのはそういうもんさ」

それに、待っている方だって辛いんだ、自分のミス一つで全滅しかねないんだからな。
いかん、せっかく実家に帰って、艦娘達も連れて来たというのに俺の評価の話だけされても困る。



「そうだ母さん、テレビのリモコンくれないか」

「はいはい、せっかくお客さんが来てるのに…ゴメンねこう言う子で」

「いやいいんです、あたしらニュースとか重要だから」

そう、俺らの仕事は社会情勢に直結してるからな。
休みでもニュースを見るのは大事なのよ。

「仕事熱心で良いことじゃないか、ほら」

父がリモコンでテレビをつけてくれた、丁度夜のニュース番組が始まるところだった。

『艦娘に人間と同等の権利を与える「艦娘の有する権利とその扱いに関する法律」いわゆる艦娘人権法が参議院を通過し、成立が決定しました。これにより艦娘は法律上の人、としての権利を有する事になりますが…先生、これにより何が変わるのでしょうか?』

「ごふっ!?」

「ちょっと提督!大丈夫!?」

「あら?喉に詰まらせた?」

最初のニュースは予想外だった。艦娘人権法、成立が近いとは聞いていたが予想外だった。


『私たち一般人の生活には大きな影響は与えないと考えています。あくまで艦娘が人権を得るのみですから…これまで艦娘は法律上の人として扱われていなかったので、刑法・民法の縛りや参政権を有していなかったんですね』
『ですがこの法律により、艦娘が犯罪を犯せば私達と同じように罰せられ、また艦娘に危害を加えれば罰せられます。』
『他にも参政権を得たり、国籍・戸籍を得る、婚姻が可能になる。等でしょうか?』
『これまで、艦娘への障害や私物の窃盗といった被害が発生していましたし、相手が艦娘だと思って犯罪行為をしたら一般人だった、というトラブルも少数ながらありました。この法律により抑制できるのではないか、という考えが政府にはあるみたいです。』

『艦娘が人権を得る事は憲法違反であるという主張も残っており、国会議事堂前には抗議の声をあげる市民が押しかけました。また野党では一部の議員が直ちに廃止する条文を加えた改正案の提出を検討している。とのことです』


『艦娘が人権を得る事は憲法違反であるという主張も残っており、国会議事堂前には抗議の声をあげる市民が押しかけました。また野党では一部の議員が直ちに廃止する条文を加えた改正案の提出を検討している。とのことです』

「あたしたちにも人権…ねぇ、正直実感がわかないぜ」

「なに言ってるの摩耶、一番の渦中にいたのあなたじゃない?」

「そういえば摩耶ちゃんは…」

「そうか、あのニュース、沖縄だったな…この話題はよくないか?」

「え?大丈夫ですって、もう済んだ事だし」

敬語を使う摩耶というのは新鮮だ。


「しかし…帰ったら何より先に書類仕事が増えるなぁ…お前たちにも大量に書類回ってくると思うけどカクゴしとけよ」

「げっ…アタシ書類関係苦手何だよな…」

「ぼやかないの、仕事なんだから」

「まぁなんにしろ人権を得たというのはめでたい事じゃないか、俺は成人してからそろそろ40年経つが、選挙だけは欠かさず行ってる、みんなも選挙だけは欠かさず行くんだぞ」

「父さんの自慢はそれぐらいしかねぇだろ?」

「ばっか!重要な事だぞ!?」

まったくこの親父は…俺の20歳の誕生日も真っ先に言ってきたのが選挙の事だった、何で議員とか目指さなかったんだよ。


「でも、選挙とか言っても良く判らないのよね」

「そうね…あんまりイメージは沸かないかな?」

「叢雲と瑞鳳が投票に行ったら門前払いされたりしてな?」

「摩耶アンタそれ全ての駆逐艦の前で言う?」

「でも、選挙は大事よ、生活だけじゃなくてあなたたち艦娘だったら艦娘の扱いに直接影響するんだから」

「まぁ、提督のお母様がそういうなら…」

「大丈夫だよ母さん、そこら変は俺か誰かが教えるから」

「だが言っとくが息子よ」

「わかってる特定の思想に誘導しない、だろ?心得てるつもりだ」

両親はこういう所だけ特に煩い。


「ところで…結婚できるようになると言ってたが、どうだい、うちの息子は?」

「おい父さん…まだ俺は…」

「て、提督と!?いやぁー…///」

「まぁ…駄目とは言わないけど…///」

「ま、まぁ提督と結婚なんて人がいないなら…考えなくもないけど…///」

「本気にしちゃ駄目よ、この人、所詮頭の中では女の子にお酌してもらいたいって事しか考えてないから」

「あぁ、そう、そうだ、もし結婚するにしてもそう言う事は良く良く考えてからするんだ、な?」

父は何を言っているんだ、そして俺も何を言っているんだ、これじゃ親戚のおじさんじゃないか。


本日はここまでです。
>>14
アレはあくまで提督の妄想でしかないので。

おつですよー

面倒な質問ですまんけど、艦娘に人権が事実上与えられて、参政権も得られる(?)ってことは、被参政権(選挙に出馬するとか)も同じく……ってことかな?そうなると年齢制限とかどーなるんだろ

霧島が議会で喋ってる図とか割と絵になりそう

>>37
被参政権も得られますが、艦娘が人権を得る=法的にも公務員になる。と言う事なので、公職選挙法にのっとり選挙に出馬するには自衛隊を辞めなくてはなりません(公務員は出馬できないという規定があります)。
ここら変説明しようとすると長くなる+こんがらがってしまいますが、艦娘が自衛隊をやめる事は出来ない(精神的・肉体的事情で戦闘不能になっても事務などで働く事になる。艦娘である以上自衛隊所属+自衛隊の装備品である)ため、被選挙権については最近までの集団的自衛権みたいな「権利は有するが、事実上行使不能」という状態になると思います。

年齢制限については艦娘は年齢不詳で成人扱い。となるため、その点のみでは法的な問題はない。と考えています。
(陽炎の小説でも、艦娘は酒やタバコを飲める。という描写があった記憶があるのでその設定を借りました。)




夜、時計は10時を回って、艦娘達が欠伸をかき始める。正直俺も眠い。
防大に入る前は夜更かしなんて当たり前だったが…数年の自衛隊生活でだいぶ規則正しい生活が見についてしまったようだ。
それでも一旦戦闘となれば2~3日普通に平気で徹夜したりすることもあるから…いやはや、習慣とかそういうのは恐ろしいものだ。
艦娘達は客間に敷いた布団で眠りについた。三人とも食事の片付けを手伝うと母にいったのだが、母は客だからとやんわり拒否していた。

「なぁ、冷蔵庫に酒がある。呑まないか?」

「…あぁ、いいよ」

冷蔵庫に日本酒とちょっとしたつまみがあったのでそれを持って父のお猪口に継ぐ、父も俺に注いでくれた。

「珍しいじゃないか、父さんが食事中に酒を飲まないなんて」

「いやぁ、お客さんの前だからな、酔っ払うのも恥ずかしいだろ?」

「艦娘、酒飲むよ」

「…そうか、今度でも誘って見るかな?」

まったく、酒好きめ。
この人のせいで俺は日本酒は飲むけど洋酒の類はビール以外は殆ど飲まなくなってしまったといってもいい。

「ねぇ、さっきの冗談の話しだけど…あんたもそろそろ30台になるのよ、結婚とか考えているの?」





提督のお母さんが敷いてくれた布団に入る。鎮守府や前に行った事のあるホテルとはまた違った、変わった温かさを感じた。
提督のお父さんの言った言葉が頭の中をグルグルしている。提督と結婚、可能なのだろうか?
いや、法的には可能になるのだ。今まで噂程度だが、鎮守府内の男性や、鎮守府の近くに住む一般人の男性と、そういう恋愛関係になったと言う艦娘の話しも聞いた事がある。
私は建造されてからずっと提督と一緒だった。
提督に指導して、那覇に移動してからは提督の元で働いて…他の人間の男性とも接してはいたが、やはり一番親しい男性と言えば提督だ。
もし、もし提督が私を受け入れてくれるなら…
その時、部屋の外から僅かに声が聞こえた。

「…まだ…考えて…ないよ…」

艦娘は平均的な人間より遥かに耳がいい、家族の話を盗み聞きするみたいで気分は悪かったが…部屋から出て居間の傍で聞き耳を立ててしまう。





「結婚なんて…まだ考えてないよ」

「そう?でもアンタもそろそろいい年なんだから、いい娘を見つけてくれると安心なんだけどねぇ?」

まったく、ここ最近母はうっとおしい。
俺としては恋愛したい相手なんて居ないし、そもそも出会いもない職場だし、結婚なんて面倒くさいだけ、という感じなのだが…
やはり親としては子供に結婚して欲しくて、孫も見たい物なのだろうか。

「まぁ母さん、それを決めるのは本人だよ」

「そうは言っても、ねぇ…?」

「なんだ、さっきも行ったが、最悪艦娘と結婚しても良いんじゃないか?」

「おい父さん、冗談はよせよ」

「俺は本気だぞ?自分の仕事を理解してくれている相手ってのは結婚相手に良い条件だからな?たまに旦那の仕事の忙しさが理解できずに不和になる、なんて話しもあるしな」


まぁ、確かにそうではある。俺は自衛隊員で艦娘の提督、作戦によっては数日単位で家に帰らないなんて起こり得るし、ぶっちゃければ女に囲まれる仕事だ。
奥さんの理解が無ければ不可能と言ってもいいだろう。

「でも私は反対よ、艦娘と結婚するなんて…確かに今日会って悪い子じゃない、というのはわかったけど、人間じゃないし、兵器なんでしょう?やっぱり…気味が悪いわ」

「母さん…」

「あんたはあの子たちと仕事をしているし、きっといろんな事を知っているんだと思うわ。でも…母さんは艦娘との結婚なんて絶対反対よ」

「母さんの言う事は分かったよ、でも、最終的にどうするかを決めるのは俺だ、そこに口出しはさせない、たとえ両親でも、だ」

「…そこまで言うなら私はもう何も言わない、でも母さんの考えだけは覚えておいてね」





『やっぱり…気味が悪いわ』『絶対反対』

提督のお母さんの言葉が胸に突き刺さる。
それは普通の人からしたら当然の感覚かもしれない。むしろ、似たような事を私は何度も言われてきたはずだ。
でも、提督の、一番信頼できる相手の肉親にまでそう思われている。その事実が私の上に重くのしかかるような感じがした。
そのまま崩れ落ちそうになった私の体を誰かが後ろから支えてくれた。驚きで声が出そうになるが、その人物が耳元で「しー…」と声を出さないよう注意を促してきた。摩耶だった。

「(…部屋に戻って寝るぞ)」

摩耶に引きずられるように客間に戻る。
全く、ついさっきまでウキウキしていた私が、本当に馬鹿みたいだ。
法的に結婚できる用になっても、周りがそれを受け入れてくれるとも限らない。
それに、もし私が提督に結婚を求めたって、母親に反対されればそんな事出来ないだろう。
そもそも、提督だって艦娘と結婚したがるだろうか?彼だって普通に人間の女性と付き合いたがるのではないか?





「…そこまで言うなら私はもう何も言わない、でも母さんの考えだけは覚えておいてね」

「…わかった、覚えておく。それと、艦娘達は誰がなんと言っても俺の仲間で部下で、今はお客さんだ。そういう事は絶対に口にしないでくれよ?」

艦娘を連れてきたのは良くなかったかもしれない。
母さんは前も電話で「艦娘なんかの上司とかだいじょうぶなのか?」見たいな事を聞いてきた事がある。
母さんは良く流されやすい人だ。
好きなドラマや芸能人なんかは毎月のように変わる。
北海道に野球チームができたときはそれまで全く野球を知らなかったのにそのチームのファンになり、ある選手の熱狂的ファンになったが、その選手が別チームに移籍してしまった瞬間他の選手のファンになって居た。何て事もある。
艦娘への不信感も、一時的に流されただけですぐ無くなると、無意識に思っていたのかもしれない。
こう言う問題は小さくは無いようだ。
俺は結婚なんて考えて無かったが、もし艦娘が俺を好いてくれて、結婚したいと言ってきたならそれは受けるべきだと考えている。
もし、何年後かにその時が来た時、家族は素直に俺を祝福してくれるだろうか?


今回はここまで。
次は今日の夜になると思います。





艦娘も、自衛隊員も任務などの理由が無ければ6時に起きる。
私たちは殆どその習慣が染み付いていて5時55分には皆目が覚めていた。
提督の家は静かだった。まだ提督自身も起きて居ないのだろう。

家人が起きて居ないのに家の中を歩き回るのはどうか?と言う思いもあるけど、仮にも上司の家族、その家族が起きて来たときに眠りこけている、というのもよくない気がする。

「…どうしようか?」

そんな話を叢雲・摩耶としていると誰かの足音が聞こえた。良いタイミングだ、同時に起きた。と言う事にすればいいだろう。

「叢雲?目が少し赤いけど…どうかした?」

「ん…なんでもないわ」





布団をたたみ、客間に出ると提督のお父さんが既に着替えて居間に居た。

「あっ…おはようございます」

「やぁ、三人ともおはよう。せっかくの休みなんだ、息子みたいにもっと寝ててもいいんだよ?」

「いや~早寝早起きが習慣になっちまってて…」

「ほら、早起きは三文の得とも言うし…」

「そうか…しってるかい?早起きは三文の得。っていうのは、早起きしても所詮三文程度しか得しないぞって意味なんだよ」

「えっ…本当なんですか?」

それは初耳、と言う事はなんだろう?このことわざは「早起きなんか無駄だぜ」という教えなのだろうか?

「まあ、言葉の意味ってのは時代によって変わってくるものだからね、早起き自体は良いことだと思うぞ」

「まぁ、そうだけど…それでお父…さん、もしかしてこれからお出かけですか?」

叢雲が疑問を投げる。確かに提督のお父さんの服装は部屋で着る物にしては少し厚着に見えた。
これから出掛ける?まだ6時、早朝だけど…

「いや、ちょっとやる事があってね、手伝ってくれるかい?」





提督のお父さんの用事、それはバイクの整備だった。
でも、これからバイクで出掛けるわけでもないらしい、ただ単に、早起きしてしまったから整備と洗車をしたくなっただけだそうだ。
提督の話しを信じるならそろそろ定年のはずだけど…パワフルな人だ。

「君たちはバイクは好きかい?」

「興味はあるけどなぁ…あたしらバイクや自動車、運転できないし…」

「私はどうせ乗るなら飛行機が良いかなぁ…」

「艤装を使ってる私達がいうのもあれだけど、こう言う乗り物って動かすのすごい複雑そうなのよ…」

「法的には人になるんだ、いずれ免許も取得できるようになるさ…そして、君達があの馬鹿息子にバイクのすばらしさを語ってやってくれ」
「息子とツーリングするのが夢だったんだが…高校がバイク免許を取得する事すら禁止していてな?それからすっかりバイクへの情熱をなくしやがった…陸だったらバイク免許も取れたかもしれないのに、なぁ?」

バイクの蓋?を開けて棒を抜き差ししながらぼやいてる。そういえば提督、普通社免許は持ってるはずだけど、運転しているところを殆ど見て居ない。
しかし、ごついバイクだ。バイクと言えば陸自の偵察用バイクが一番見慣れている私達から見ればかなりのモンスターに見える。
バイクと言えば…早さを求める某艦娘がガスタービンエンジン搭載バイクを購入・乗り回して事故を起こし大破した…なんて噂が出た事もある。まあ、免許を取れるはずがないのだけど。


「さて…オイルはOKだな…そうだ、摩耶ちゃん、瑞鳳ちゃん。車庫の奥にホースとバケツ、ブラシがあるから取って来てくれるかい?」

摩耶と瑞鳳だけ?私は?
と思っているとボロ切れでバイクを拭きながら話し掛けてきた。

「昨日は妻がすまなかった、悪く思わないでくれ…というのは無理かもしれないが、妻も妻で真剣に息子の事を考えた上での発言なんだ」

「…気づいて、居たの?」

「目が赤かったからね、泣いていたのだとは思うが、思いつくのが昨日の妻の発言ぐらいしか思いつかなかった」

やはりこの人、あの提督の父親だ。提督は悪い意味でただ者じゃないしこの人は良い意味でただ者じゃない。


「…正直な話を、聞かせてください。もし艦娘が提督…息子さんと結婚する。となったら、どうしますか?」

提督のお父さんが手を止めて、私に背を向けたまま喋りだす。
なぜだろう、哀愁を感じる背中だった。

「正直に言うと、息子の結婚相手が人間じゃない、というのは不安に思うだろう、孫の顔も見れない事がほぼ確定するわけだしね」
「でも、それを決めるのは俺や妻の意見じゃない、息子本人だと思うんだ。それにゲームや漫画のキャラクターを俺の嫁!と言うよりはずっと正しい方向じゃないのかな?」

こっちを振り向いて笑顔を見せてくれる。
さっき、私に背を向けているときはどんな顔をしていたのだろうか?

「お父さん!さっき言ってたのって、これで良いのか?」

「あぁ、ありがとう!じゃあちゃちゃっと洗車するか!」





いかん、寝過ごした。
いつもなら6時には起きているのだが…久々に酒を飲んだからか、実家の自室のベッドがそれほどまでに恋しかったのか…
目が覚めれば11時、もう昼飯の時間じゃないか。まったく、夕方には横須賀に帰るというのに…

「で、摩耶、お前は俺の部屋で何をしているんだ?」

「え?いやー…提督の言う俺の嫁って誰かなーて思って…」

かってに人の部屋で本を読むのは止めて欲しい。
その漫画はヒロインが31人居る俺の学生時代のバイブルなんだ。

摩耶を連れて居間に降りると異様な光景を見た。
両親と艦娘二人が、並んでテレビで映画を見ていた。





敵空母を攻撃する最中、敵戦闘機との空戦、艦攻を守りきったものの機体も、俺自身も被弾してしまった…
朦朧とする意識を無理やり繋ぎとめ、母艦に向う、あぁ、さっき守った艦攻が一機、俺の隣についていてくれている。
真ん中に乗っている航法員が黒板にチョークで書いた物を見せてくれた。

『母艦マデアト150マイル』

「…母艦まで、あと150マイル…あと一時間か…持ちそうにないよ…」

更に艦攻の航法員が黒板に何かを書いて見せてくる。操縦士も、機銃員も見ろと言わんばかりに手を振っている。

『レバンガ』



「うぅ…感動しました…日本にこんなすばらしい映画があったんですね…」

「わかってくれるか、瑞鳳ちゃん!わかってくれるか!!」

お前ら、馴染み過ぎじゃねぇのか?


今回はここまでです。
次回は明日の夜辺りを予定しています。



気味が悪い云々ってのはともかくとして
やっぱり自分の子供には普通に結婚して孫の顔見せてほしい罠あ


提督って一人っ子?

そうなら、親も無関心じゃいられないなぁ

>>それにゲームや漫画のキャラクターを俺の嫁!と言うよりはずっと正しい方向じゃないのかな?

そ、そんな奴がいるのか……、そ、それは問題だな……なぁ

違う人が書いてんのかって言いたいぐらい前作に比べて面白くない。

サヨの熱烈な歓迎がなくて物足りないのか?
実家を出るまで待ってりゃ戻ってくると思うが

提督に自己投影しすぎで糞つまらん。
万能じゃないからメアリー・スーにはなってないけど

コナン「毛利蘭と毛利蘭のファンは死ね!」

阿笠「新蘭キモイ 」

世良「新一×蘭キモい 蘭死ね 新蘭キモい」

コナン「蘭ファンキモい」

光彦「蘭が好きなやつは韓流ドラマが好きなクソババア」

コナン「毛利蘭キモスギワロタwwwwwwwwwwwwww」

小五郎「毛利蘭死ね!キモい蘭」

園子「毛利蘭 コンクリート女子高生」

青子「毛利蘭 ブサイク 不人気 需要なし 早く死ね 消えろ」

快斗「毛利蘭のファンであるクソババアどもは早く消えろ 新蘭キモスギ うんこカップリング 菅野智之」

コナン「蘭キモい 蘭ブス」

光彦「不正投票でたった一週間で4位から1位になった毛利蘭と毛利蘭のファンキモスギワロタwwwwww」

元太「蘭ファンは首吊れよwww塩酸かけられろwwww蘭ゴリラww不正投票蘭死ね」



昼は出前だった。
近所の定食屋から出前で取ったカツ丼を貪る。
まったく、蕎麦屋は蕎麦以外のカレーや丼物もうまいものだ。というかあの蕎麦や、潰れたと思ったら引っ越して他だけだったとはな…

「そういえばアンタ、部隊が変わったって言ったけどどこの部隊になったの?いい加減教えてくれない?」

ラーメンを食べる母に話しかけられる。
俺は無言でテレビのスイッチを入れる。良いタイミングだ、丁度お昼のニュースが始まるところだった。

『本日、内閣総理大臣が記者会見を開き日米を中心とする対深海凄艦合同任務部隊、TF180の結成が正式に決定したと発表しました。』
『この合同任務部隊は先日締結された対深海凄艦条約に基づき結成された部隊で、これまでの国内法上、対処が不可能だった近隣諸国への深海凄艦の襲撃に対応するための物で、日本を始め東南アジア各国で深海凄艦が出現した際、現地国の軍隊と共同作戦を行うための部隊と言われて居ます。』
『TF180結成にあわせて対深海凄艦対処特措法が制定されており、TF180は対深海凄艦任務において、周辺諸国の軍隊との共同作戦並びに、作戦内容に応じ参加国の軍隊の増援要請が可能となります』
『政府としてはこの部隊の結成を持って、「艦娘が居ながら周辺諸国を助けない日本」と言うこれまでの批判をかわす狙いがあると思われますが、これまでの自衛隊海外派遣とは異なり日本が海外で積極的に軍事行動を取る事を目的としているため、国内外からは反対の声も出て居ます』

「そうか、前テレビで見たが…部隊名も決まったのか」

「これ、だよ」

「え?」

母が箸を止めた。


「次に俺達が配属されるのはこの部隊だ」

「そうか…また戻ってくるのはいつになる?」

「さあ?まだ実際にどう言う運用をするかも確定してないんだ。ある程度は考えているけど…」

「合同部隊って…海外にも行くんでしょ?大丈夫なの?」

「これでも海自の二佐だよ?英語ぐらい喋れるさ」

「もし提督が喋れなくても私達が通訳しますから、大丈夫ですよ」

正直言うと不安は多い。勉強したとはいえ、俺の英語力は実践で通用するレベルなのか?最初の問題はここだ。
こう言うとき、気心の知れた奴らが一緒に居てくれるというのはどれほど心強いものか。

「しかし合同部隊所属って事は国の代表だ、しっかりやれよ」

「了解だ、父さん」





「本当にもう帰っちゃうの?明日もお休みならもう1日泊まって行ってもいいのに…」

「明後日からまた仕事だし、1日は向こうでのんびりしたいんだよ、それに飛行機のチケットも取っちゃったしね」

荷物…と言っても大した量ではないが―それを纏めていると母が声をかけてきた。
まさか関東から帰省した息子が1日しか居ない、というのは寂しいのだろうが…これも仕事だ、次に帰省できるのはいつになるだろう?

「おーい、そろそろ行くぞ!」

玄関から父の声が聞こえた。空港までは父が送ってくれる。

「じゃあ、母さん、またメールするよ、あと仕事中に電話はしないでくれよ?」

「ちょっと待って…艦娘の子達を呼んでくれる?」

「ん、いいけど…変な事は言わないでくれよ?」



「どうしました?そろそろ出発ししないと飛行機が…」

提督のお母さんに呼ばれる。提督は玄関から出て行き、お父さんと何か話しをしている。
正直、昨晩の事もあってこの人は苦手だ。

「はい、これ。本当は自衛隊員の人が来ると思ってたんだけど…渡しておくわ」

「これは…お守り?」

「あなたたちにどれだけの効果があるかはわからないけど…息子をよろしくね?あの子、大人になっても無茶な事や変な事をする事だけは変わらないから…」

「…ありがとな!」

「…ありがとう、ございます」

正直、昨晩の事もあってこの人は苦手だ。
でも、尊敬できる人だ。





-影響力を求め海外への進出をたくらむ日本・その帝国主義的野望とは
米日主導で結成される対深海凄艦合同部隊TF180はその目的をアジアに出現する深海凄艦を各国海軍と共同で撃滅する事にあると言われている。
これだけ見ればテレビで見るような「正義の味方」だが、その実態はそうではない。
この部隊は艦娘と言う強力な兵器を開発した日本がその影響力を広げようとするものに他ならないのだ。事実、TF180の主力は艦娘である事が明らかになっており、事実その指揮官は日本人。
深海凄艦退治にかこつけてその影響力を世界中に広めようと言う帝国主義的野望は誰の目にも明白だ。
先日政府はTF180に駆逐艦1隻を派遣する方針を定めた。表向きの理由は派遣するだけの余裕があるから、との事だが、TF180内でのわが国の発言力を高める事でアジアのバランサーとしての役割を果たすためだとも思われる。
平和憲法なる物を採用しながら、着々と軍拡し世界支配を目指し世界から孤立して行く日本、この国はどこに向おうというのか。


少し短いですが今回はここまでです。

>>56
実は特に考えて居ませんが…今まで特に兄弟については言及していないので、一人っ子か、それに近いもの。程度に考えてください。

さあきな臭くなってきました
>>1が本物かどうか試されるときが来た

おつー

日本の防衛技術を世界に広めるという意味なら、影響力を与えるという表現は間違ってないな(邪推)

作者を語る偽者はそろそろ諦めような?




夜・横須賀鎮守府

「よし、じゃあここで解散だ。明日は全員休み!明後日からは楽しいお仕事だ!しっかり体を休めろよ!」

飛行機・電車と乗り継いで鎮守府に戻る。まったく、こんな仕事じゃなければ一週間ぐらい実家でぐーたら生活できたんだが…自分で選んだ仕事だ、仕方ない。

「それじゃあ…提督!重巡摩耶以下2名、これより自由行動に入ります!」

「おう!…それじゃあ、な」

艦娘宿舎に向う三人を見送り、俺は海将の執務室へ向った。





「私以下艦娘三名、北海道より戻りました!」

「まったく、明日まで休みなんだからそんな報告しなくてもいいんだが…律儀な奴だな、君は」

律儀?違う。こうする事で少しでも偉い人のポイントを稼いで行くのさ。
なにせ成績や座学関係はミスばかりだからこういう所でマイナスを埋めないと。

「まあ、なんにしろ来てくれたんだ、少し話しをしようか…」

「話し…ですか?」

「どうせこんなところに来るんだ、暇なんだろう?」

「げっ…いえ、ええ、解りました…」

「少し長くなる、座りなさい」

…失敗したかもしれない。


「TF180関係の話しだ、アメリカ海軍ジョン・ポール・ジョーンズが沖縄に到着、現地部隊と共同で受け入れ態勢の最終確認に入っている。フィッツジェラルドはここ横須賀で沖縄に向けた航海準備中だ」

「TF180に参加する米海軍の駆逐艦ですね」

「そうだ、それと韓国から正式に連絡が来た。忠武公李舜臣をTF180に参加させる。と言う事だ」

「…これでTF180の戦力は駆逐艦3隻、艦娘3、になりますね」

「そうだ、これで一つの部隊としては有効に活動できるのではないかな?」

単純計算で艦船6、確かに頭数は十分、と言う感じだ。
だが…

「不安そうな顔だな?」

「はい、ジョン・ポール・ジョーンズ、フィッツジェラルド共にフライト1だったはずです、更に三隻中対深海凄艦戦の経験があるのはフィッツジェラルドのみ…艦娘も航空戦力になるのは瑞鳳のみ」
「この戦力でアジア各地を回れ、と言われても…やや不安が残ります。日本近海ならともかくパラオなどで敵艦隊と遭遇した時どこまで戦えるか…」

「解ってる。特に敵空母が現れた場合苦戦は免れないだろう…だから艦娘も増強する事になった。新造重巡を一隻TF180に配備する。現在建造中の艦娘も何名か配備する方向で話を進めている。重巡は現在任務中だが、明後日には面談が出来るだろう」

「了解です…が、新造艦…ですか?」

新造艦、というと、最新鋭を回してもらえる…ばかりとはいかない。
艦娘としての自分にまだ慣れて居なかったり錬度・他艦娘とのコミュニケーション不足…様々な理由からしばらくは実践投入が出来ないのだ。


「可能なら経験豊富な艦を…戦艦を一隻は回して欲しかったんですがね…」

「すまんな、どの鎮守府も経験豊富な艦・戦艦は提供できないと連絡があった…」

「あまり他の鎮守府の悪口は言いたくないのですが…新潟とかはどうなんです?あそこは正規空母2隻を始め戦力は充実していながら深海凄艦出現の報は一度も無い…あそこの翔鶴型は実戦経験は無くてもTF180には最適だと考えますが…」

「…ここから話す事は一人の老人の意見と、艦娘艦隊指令としての意見、二つがある。」

なんかすごい嫌な予感がする。
俺はこの話を聞いて良いのだろうか?


「…無論私もTF180のような部隊には最高の戦力を与えるべきではないかと考えている。パラオやニューギニア、マレーシアで深海凄艦と戦闘する場合、周辺諸国の応援は駆逐艦1~2隻しか望めない」
「それこそ、全艦娘から再精鋭を編成し、横須賀か呉の提督に指揮を取らせ、第七艦隊も空母・揚陸指揮艦を編成するのが最適。と思う」
「とはいえ、鎮守府同士の権益争いみたいなものも、僅かながらあるのだ、どの鎮守府も大事な艦娘は提供したがらない」
「また、TF180は任務の性質上様々な訓練や遠洋航海が予測される…新造艦の訓練には持ってこいなんだよ」

その気持ちは判らなくは無い。
もし、那覇所属時に叢雲や瑞鳳と引き換えにそれより強力と言われる艦娘…いままで面識の無い正規空母や夕雲型等と交換すると言われても、応じたりはしないだろう。
親友・妹・愛娘の命を自分以外の人間に任せる変わりにそれより出来のいい子をあげるから納得しろ。
少なくとも自分の精神構造は論理的に正しくてもそれを葛藤無しに受け入れる事が出来るほどクールでは無いはずだ。


「…無論私もTF180のような部隊には最高の戦力を与えるべきではないかと考えている。パラオやニューギニア、マレーシアで深海凄艦と戦闘する場合、周辺諸国の応援は駆逐艦1~2隻しか望めない」
「それこそ、全艦娘から再精鋭を編成し、横須賀か呉の提督に指揮を取らせ、第七艦隊も空母・揚陸指揮艦を編成するのが最適。と思う」
「とはいえ、鎮守府同士の権益争いみたいなものも、僅かながらあるのだ、どの鎮守府も大事な艦娘は提供したがらない」
「また、TF180は任務の性質上様々な訓練や遠洋航海が予測される…新造艦の訓練には持ってこいなんだよ」

その気持ちは判らなくは無い。
もし、那覇所属時に叢雲や瑞鳳と引き換えにそれより強力と言われる艦娘…いままで面識の無い正規空母や夕雲型等と交換すると言われても、応じたりはしないだろう。
親友・妹・愛娘の命を自分以外の人間に任せる変わりにそれより出来のいい子をあげるから納得しろ。
少なくとも自分の精神構造は論理的に正しくてもそれを葛藤無しに受け入れる事が出来るほどクールでは無いはずだ。


「だったら自分をTF180専属とかにしないで持ち回りで交代して行けば良いんですよ」

「しかしそうも行かんのだ…ここ最近、佐渡島・尖閣諸島周辺で中国・韓国軍の活動が活発になっている。北の不審船らしきものの目撃情報もある」
「先日など新潟鎮守府の訓練中に中国軍機が進入してくる事態もあった…中国側は訓練海域飛行禁止の連絡伝達に齟齬があったと説明しているが」

「…わざと、だと?」

「真実がわからん以上、断言はしない。しかし最悪のシナリオは…」

嫌な予感がする。
中国が艦娘を挑発している?

「…まさか、人類同士の戦闘に艦娘を使うというのですか!?」

「…話はここまでだ、今日はもう帰りたまえ、明日は休みだ、ゆっくりするといい」

…海将は俺に、何を聞かせ何をさせたかったのだろうか?





×××海軍大将から、×××主席
現在、対深海凄艦の名の元に日本国は艦娘を開発、大量生産に着手しています。
現在公にされている艦娘保有数は約150とされていますが、情報部ではその倍は保有しているのではないかと推測しております。
現在の我が海軍力を持って深海凄艦に対抗する事は可能だと分析しており、日本の艦娘力は活用するよりも潜在的な大きな脅威であると考えるべきだと思われます。
艦娘は主席も御存知かと思われますが、人間大でありながら高度なステルス性と半世紀前の軍艦に匹敵する戦闘力を保有しています。
そして現在、その艦娘を直線距離50km以遠からレーダーで正確に確認する手段を地球上の全ての国家は保有しておりません。
その艦娘を300隻以上保有する日本海軍は深海凄艦以上の脅威として、近い将来わが国に立ちはだかる事でしょう。
わが国も艦娘に対抗する手段、兵器の開発を行わない事には過去の戦争の二の舞になる可能性を危惧しております。
そのために情報部では艦娘に対する情報収集・対艦娘兵器の開発を計画しております。
以下に現在策定中のプランを記載しますので、この中の一つ以上に実行の御許可を頂きたい。

1.わが国での艦娘独自開発
→実現すればわが国の生産力を持って、世界一の艦娘保有国になる事も可能です。しかしその実現可能性は非常に低いと見積もって居ます。
日本には周辺国として、艦娘に対する情報開示を要求していますが保有艦娘一覧(一部と思われる)と、一般紙に掲載されるレベルの性能目録以外には有益な情報を入手できていません。
また、艦娘の情報は厳重に管理されていると思われ、工作員が入手した(彼いわく)信頼性の高い情報には「魂の確保」「魂の具現化」等の理解不能な情報しか入手で着ませんでした。
この情報を信用するならばわが国での艦娘の生産は不可能と結論付けられます(無論、情報部ではそうで無い事を確信し情報収集に努めております)

2.艦娘の拉致
→艦娘本人を事故に擬装し拉致できればわが国の艦娘開発、対艦娘兵器開発に多大な貢献が期待できるでしょう。
しかし、艦娘本体の警備状況、艦娘本人の戦闘能力が不明につき、成功の見込みはあまり高くありません。
ですが、単独行動する艦娘への接触に成功すれば民間人・戦闘力の低い艦娘を人質にしての脅迫、薬物投与、拷問、強姦、等により、協力者として有力な情報の入手が期待出来ます。

3.深海凄艦の研究
→現在どの国でも深海凄艦の研究が進んでいるとの情報は入って着て居ません。
我が国が他国に先んじて深海凄艦の研究、解明に成功すれば我が海軍力の大幅な増強が見込めるでしょう。
しかし現在我が海軍が展開可能な海域での深海凄艦発見の報告は皆無に近く、過去に深海凄艦の出現した釣魚島周辺の掌握が急務となります。
ですが、周辺諸国との関係悪化の可能性をお忘れ無きよう御忠告申し上げます。



×××主席から、×××海軍大将
報告書は拝見させてもらった。
3についてはリスクが大き過ぎ、許可できない。
2については確実に艦娘サンプルを安全に確保する手法を確立するための予算を編成する。
方法が確立次第再度実行許可を申請されたい。
1については可能な限りの手段を用いて遂行せよ。ただし機密保持を最優先する事。


今回は以上です。

また中国と朝鮮半島か…。つくづく日本の目の上のたんこぶになるな、あの畜生にも劣る恥知らず共は
あ、でも雪風改二を丹陽にしてくれるなら中国は100万年無税って信長が言ってたw

おつです
拉致を検討する時点でそれどうなのよ国として……これ読んでると十五年戦争期の軍部の暴走事情とか興味湧いてくるな

頻繁に隣国人拉致する国とかあるやん

新造重巡って誰だ?




昨日はほぼ丸1日、ぐっすりと眠るだけだった。
休みと言っても特に予定を立てているわけでも無い、結局1日のんびりするだけで終わってしまったが…おかげで体調は良かった。
今日から数日は残作業とその引継ぎ、それからフィッツジェラルドに乗船、沖縄に向う。
TF180の最終的な指揮権を持つのは艦娘艦隊指令となるが、俺は形だけでも指揮官だ、まさか沖縄から細かい事を一々海将にお伺いするわけにもいかない。
基本的な運用マニュアル…という程の物でも無いが、簡単な運用計画を組み立てていると海将からデスクに電話が来た。

『TF180配属予定の艦がいまわたしの部屋にいる。時間がある?ならすぐ部屋に来てくれ』





部屋に入ると海将と横須賀の提督、そして見覚えのあるような無い様な艦娘が一人居た。
彼女が新造重巡、なのだろうか?しかし妙に見た事がある気がする。
腹を露出してい艦娘というのは多い。艤装があれば外気温の変化には強くなるし、機動力のために軽装を好む艦娘も多いのだ。
でも彼女は腹を出しながら黒いインナーを着込んでいた、ピッタリしたインナー越しに僅かに見える程よい腹筋と臍の凹みが妙に色っぽかった。

「良く来てくれたな、まあ座ってくれ」

海将に促されるまま席に着く。
俺の向いに座っている新造重巡が挨拶をしてくれた。

「お久しぶりです、提督。…と言っても、覚えていらっしゃらないかもしれませんが…」


久しぶり?新造艦娘が?
いや、でもこの子は何処かで見た記憶がある。
そうだ、一人だけ居る。艤装を失い轟沈したが偶然救助された艦娘、擬装が新造されたため書類上は新造艦になっている艦娘。
そして俺はその艦娘と短い時間だが会った事がある…!

「思い出して、いただけました?」

俺の顔を見て察したのか、新造重巡は天使のような笑顔を俺に向けてくれた。

「そうだ、あきつ丸を苛めていた重巡!!」

天使が前のめりになり、思いっきり頭を机に打ちつけた。こんなずっこけ方をする奴、居るんだな。


「やっぱり君も見てたか!?やぁ、あれ好評でな?今度のイベントではまたシナリオを少し変えて行おうと思ってるんだ」

「私は稚内の彼と話していて見れなかったからなぁ…ビデオに撮影しておいたやつ、まだ残っているな?それ、『海上自衛隊の全て』のDVDの新作に特典映像として収録しよう」

横須賀提督と海将が盛り上がり始めた。
艦娘艦隊は海将の方針からか妙にノリのいい奴がそろっている気がする。

「恥ずかしいですからやめてください!そして私は古鷹です!ふ・る・た・か!!」

「何本ぐらい売れますかねぇ…」

「ほら、前陸自のDVDがオーディオコメンタリーでランキング乗ったから…同じぐらいは行くんじゃ無いかな?」

「提督も!海将も!私の話をしてください!」

天使が怒ってた。





重巡古鷹、恐らく今現在艦娘として一番の武勲艦と言える艦娘だ。
そして、一度轟沈を経験しながら今現在生存している唯一の艦娘でもある。

「そうか…古鷹がTF180に来てくれるのなら心強い、よろしく頼む…と言いたいのですが、いいんですか?」

横須賀の提督に目線を向ける。
古鷹の事は俺も資料で知っている、最初に建造された重巡艦娘で複数の戦闘に参加、恐らく水上戦闘、夜戦において一番のエキスパートと言える艦娘だろう。
旧型で、重巡の中で一番の低性能艦らしいが。

「彼女は横須賀に欠かせない存在なのでは?たしか横須賀水雷戦隊の旗艦だったかと」

「まあ、古鷹は欠かせない存在…だが、新型擬装に慣れる必要があってな、それに最近加古が艦隊指揮の勉強に積極的に取り組んでくれているから…しばらくは加古に艦隊旗艦を任せようと思う」
「それに君の部隊にとっても艦隊指揮に長けた古鷹は有用だろう?」

また訓練艦隊扱いかよ、やになるなぁ

「まだ艤装は届いて居ないので航海・実戦への参加は出来ませんが…作戦立案や秘書艦として提督のお力になれると思います、そして重巡洋艦のいい所をもっともっと知ってくれると嬉しいです!」

「重巡の事は良く知っているつもりだが…もっと色々教えてくれよ、これからよろしくな」

古鷹の差し出してきた左手を握り返した。
暖かく、柔らかかった。





×××海軍少将から、×××少佐
海軍命令-×××-×××××号について貴君の意見を述べよ。
×××××号は我が海軍、しいては我が国の将来に係わる重要な案件である。
わが国で数少ない艦娘と深海凄艦の戦闘を目撃したものとして、どのような意見でも率直に述べよ。



×××少佐から、×××海軍少将
少佐、私は哨戒活動中に深海凄艦、並びに艦娘の戦闘に遭遇、周辺諸国に通達し、短時間監視を行いました。
その所見を元に述べますと×××××号についてはその実行に反対と言わざるを得ません。
以下に理由を述べます。

1.我が海軍の戦力では小規模な深海凄艦隊には十分対抗可能ですが、琉球侵攻レベルの深海凄艦が出現した場合対抗は困難。可能であっても回復不可能な損害を生ずる可能性が高いと思われます。

2.艦娘の戦闘力、任務への忠誠心は非常に高く、単独の艦娘でも抵抗・損害無しに確保する事は非常に困難と思われます。

3.艦娘への敵対的な行動は周辺諸国のわが国に対する敵愾心を高める可能性が高く、わが国の安全保障に重大な悪影響を与えると思われます。

4.以上の理由から、×××××号はわが国を危険にさらすリスクの大き過ぎる作戦であると言わざるを得ません。日本艦娘の脅威は認めますが、むしろ積極的に友好に努めわが国のために活用するよう全力をかけるべきでは無いかと考えます



×××海軍少将から、×××少佐
貴君の意見は厳重に精査された上で、海軍命令-×××-×××××号の実行可否の検討材料となるだろう。
貴君の強力に感謝する


×××海軍少将から、×××中尉
貴君は×××少佐の乗機に無線手として登場し、少佐を監視せよ。
少佐に必要以上の親日的発言・行動。その他不振な兆候が見られたらただちに報告する事。

今回はここまでです。
次回以降、年末年始は毎日書き込みが出来ないかもしれません。
御迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。

乙です

古鷹が虐めっ子とかどういう事よ

前作で通報した中国軍人さんか。
何事もなければいいが……

おつー

>>94
そんなことあるわけないじゃん(真顔という名のゲス顔)

>>93
前スレの>>60あたり

特別大規模訓練展示で
客船に扮したあきつまるを、深海棲艦に扮した古鷹たちが襲うという
お芝居っていうか……学芸会みたいなアレを参照




明日、TF180はフィッツジェラルドに乗船し沖縄に向う事になる。
俺は横須賀の艦娘達に送迎会に参加すると言う古鷹以外の艦娘を連れて受領物資の確認を行っていた。

「へぇ…3号砲か、まだ横須賀の部隊でも殆ど配備されて無いんだろ?」

「10cm高射砲…ねぇ…対空火力は上がるだろうけど、対艦攻撃力はどうなるの?」

「無論口径が下がっているので一発当たりの攻撃力低下は避けられません、でも発射速度等は上昇していますから、それでカバーする事になると思いますよ?」

「一応対策として12.7cmB型砲も受領、任務内容に応じて換装する予定だ」
「明石、搭載機の方は用意できてるか?」

横須賀鎮守府内で明石の説明を受ける。
ここら変は海将が気を使ってくれたのだろうか、那覇で使っているものよりは性能の良い、横須賀や呉で一部の艦娘が装備しているような物がTF180用に確保されていた。


「烈風、流星を予備機含めて30機ずつ用意しています。彩雲も10機…こちらが目録になります、確認お願いね、瑞鳳」

「了解です、烈風に流星…逆ガル翼って可愛いよねぇ…」

「ですよね!私ももっと逆ガル翼を増やそうと零戦72型の開発を申請してるんですけど…許可が降りないのよねぇ…」

うん、それはもはや別の機体だ。

「アメリカで艦娘が開発されたらF4Uとかも出来るのかなぁ…運用、して見たいなぁ…」

「アメリカ・イギリス・ドイツとは技術交換を行うという噂もありますから、遠く無いうちに見れるかもしれませんね」

航空機馬鹿と装備馬鹿が二人で盛り上がってやがる。
でも正直、俺がアメリカの提督だったらF4Uは使いたく無いな、艦娘航空機の着艦事故は悲惨だぜ?


航空機馬鹿と装備馬鹿が二人で盛り上がってやがる。
でも正直、俺がアメリカの提督だったらF4Uは使いたく無いな、艦娘航空機の着艦事故は悲惨だぜ?

「でも…タスクフォース、機動部隊って言いながら空母は私一人しか居ないのよね…横須賀や呉みたいに4隻ぐらいで空母部隊、くんで見たいな」

「タスクフォース、合同任務部隊、だからな…それに瑞鳳は参加できないんじゃないか?」

「むぅ…数は少なくても精鋭なの!」

摩耶と瑞鳳が何か言いあっている、しかし…複数の空母からなる大規模機動部隊、か。
一度でいいから指揮して見たいものだ。空母四隻を持つ横須賀の提督がうらやましいぜ。


「あぁ、すまない明石、水上機だが半分を零観から零式水偵に変更、出来ないか?」

「零式水偵は予備機が多数あるので可能ですが…いいんですか?」

「零観は航続距離が短いだろう?速度も水偵とほぼ同じだし、三人乗りの水偵の方が索敵には役に立つ。彩雲が使えなかったときの保険として数機欲しい」

「解りました、用意しておきます」

「それと古鷹の艤装は?」

「現在最終チェック中らしいです、直接沖縄に輸送するそうですよ」

「現地到着前に一回見てみたかったが、止むを得んな…ん、明石、目録のこれは?」

「陸自の艦娘航空機ですね、一式戦、二式戦…あと少数四式戦が含まれて居ます、艦娘からの発艦は出来ませんが、長時間現地にとどまる場合などに使用できるのでは無いか、と言う事でTF180に配備されるそうですよ」

「…こいつらに頼るケースってのは考えたくはないな…」

こいつらを使う、と言う事は、沖縄か展開先の陸地が空襲を受ける。と言う事だからな。
目録に記載されたキ-43、キ-44、四式…何かと4が多いのが妙に不安を感じてしまった。
ちなみに俺が一番好きな戦闘機は…一式戦三型かな?





―沖縄県議会議員「新造する弾火薬庫・燃料タンクについて」
-那覇軍港施設に艦娘部隊配置のため、艦娘用装備の火薬庫・燃料庫が新造されていると言う話を聞いた。
それ自体は当然だろう、燃料がなければ艦娘は動けないし、弾薬がなければ戦えない。
しかしその弾火薬庫・燃料タンクの詳細が公表されないのはなぜか?
いくら米軍基地内の施設と言っても、どんなものがどれだけあるか?という当然の事が判らなければ付近に住む住民は眠れぬ夜をすごす事になる
防衛省は周辺住民、国民の不安を払拭するために火薬庫の設計図面や設置場所の正確な位置を示す地図、火薬の種類や砲弾の数・量など具体的な資料を提示し、住民に直接説明すべきである。





「駆逐艦フィッツジェラルドへようこそ、テートク以下、艦娘達の乗船を歓迎します」

「感謝いたします、沖縄までよろしくお願いします」

「…あなたは我々の指揮官です、敬語は結構ですよ」

フィッツジェラルド艦長は俺より年上の中佐だった。
年功序列では無い、と言っても相手は年上、しかも外国軍人だし…と、敬語で相手したら真っ先に駄目だしを食らった。
「(あなたは我々の指揮官だ、ゆえに我々より上にある物として振舞ってくれなければ士気に係わる。)」
流暢な日本語で、俺にそう耳打ちしてくれた。

よかろう、なら傲慢に振舞わせてもらう。

「…了解した、では部屋に案内してくれ」

元々フィッツジェラルドには女性兵士用の設備があるが、現在女性は搭乗していない。
そこを艦娘用の設備に割り当て、ヘリコプター甲板に簡易的な艦娘装備格納庫、簡易整備施設を搭載している。


「二時間後に歓迎レセプションが開かれます、皆さんはそれまで寛いでください」

「待ってくれ艦長、それまでの間時間があればTF180の運用について話しあいたい、いいか?」

「了解です、30分後に艦長室に来てください」

「感謝する…お前たちは部屋に待機、いいな?それと全員俺が持って行った荷物を確認、装備する事」

「了解」

やはり、自分より年上で背も高い外国人相手にタメ口は疲れる。
こういう時敬語の存在しない英語圏の人間として生まれていたら…とか思う。
いや、英語だって敬語と言うほどの物はなくても丁寧語は存在するし…やめよう、頭痛くなってきた。
艦長は日本語に堪能なんだ、日本語で日本人に接するように話そう。





艦長命令で当直以外は食堂に集まる。
全く、地球の海の半分を支配する第七艦隊の駆逐艦が三隻しか居ない部隊に転属になるとは…俺は正直上層部への懸念がぬぐえない。
第一なんで日本人の指揮下に入らなくては行けないのか?それに値するだけの力を持つ日本人が指揮を取るなら納得の一つも出来るものだが
その日本人は階級は中佐、そうだよ、うちの艦長と同じ階級さ!
テートク―艦娘達にそう呼ばれているため、TF180でも同じ名称の役職が与えられるらしい―の顔を見たか?さえない若造だ。
うちの最高のオヤジがあんな奴の下になるなんて、納得いかないぜ。神よ、あなたは意地悪だ。

「マスターチーフ、アンタはどう思う?」

隣にいた上級曹長に話しかける。
こいつは艦内の上級曹長の中で一番年上だからか「俺がこの艦のマスターチーフだ」とか言い出した奴だ。
もし、艦の外でその自称をしたら軍法会議だな。しかしそれ以外は頼れるタフガイだ、流石に宇宙から落下して無傷とはいかないが。

「…任務だからな」

まったく、アンタはどうしてそう何でもその一言で済ませちまおうとするんだ。


「飯は良いが飲み物は飲むな」という命令で料理をむさぼっていると艦長がやってきた。
そしてドアの向こうから日本語が僅かに聞き取れる。

「なぁ…まじでこのカッコで行くの?」
「いいんじゃない?こう言う服着る機会も滅多にないし…あ、叢雲、帯が緩んでる…よっと」
「あ、ありがと、古鷹」
「いいか、こう言う場は最初の一撃が重要なんだ…」
「あんた那覇の時もそう言って椅子の上に登ったわよね」
「なんか私は制服とあんまり変わってない気がするんだけど…」

「皆、食事をしながらで良い、聞いてくれ」
「本艦は皆も知っての通り、沖縄に向け航行中である、沖縄に到着次第TF180として任務につく事になる」
「沖縄までの航海、そしてその後もTF180として共に任務に励むゲストを紹介しよう、TF180指揮官と僚艦となる艦娘達を紹介する」

あーはいはい、頼りないリーダーと艦娘達の紹介ね。
俺が艦長の方を振り返ると冴えない顔のテートク…と、カラフルなキモノを着た艦娘達がそこにいた。
神よ、我をこの部隊に配属してくれた事に感謝を。


本日はここまでです。

乙です

金剛や伊勢、鳳翔なら、艤装のままでも大喜びしてくれるんかね

>>101
いくら現実の市民団体でもこんなテロリスト御用達みたいなことしないだろ?




「いきなりキモノで乗員を釣るとか、考えましたねテートク」

「こう言うのは第一印象って大事じゃないか?それだけで全て決まる、とは言わないが…第一印象を覆すのは難しいからね、第一印象で好感を持たせれば後はらくだ」

「良い考えだ、ビール飲みますか、ノンアルコールだが」

「頂こうか」

乗員たちに囲まれる艦娘を見ながらテートクと話す、最初見た時は私も目を奪われ、そして心を奪われそうになった、始めて日本に来たころはあんなスタイルも肌も隠すような服のどこが良いものか、何て思ったりもしたが…
このBeautifulとしか言い表せない感覚はなんなんだろうな?


「フルタカ!こっち向いて!smile!」

「え、えーと、こう、でいい?」

「Beautiful!」

「Murakumo is Beautiful!」

「ちょっと!何勝手に写真取ってるの!?」

「Oh!TUNDERE!」

「提督!艦長!こいつらちょっと怖いんだけど!」

「あーはいはい、諸君!艦娘達の事も考えてくれよ!」

「そりゃねーぜテートク!!」

さて、乗員達がけだものになる前に止めに行こうか。
テートク?彼は指揮官の才能があるよ、もっとも大規模部隊の隊長にはなっては行けない部類だが。
部下と笑顔で触れ合えるというのは小規模部隊ならともかく、大規模部隊では毒になる。もっとも私もその部類だ。
横須賀のテートクに比べて経験の浅い若造と思っていたが、彼となら楽しめそうだ、彼の経験不足は私とJPJ艦長で補えばいいのだから。





沖縄、那覇軍港
正式には那覇港湾施設という。
沖縄県内にある軍港としてはホワイト・ビーチに次ぐ規模を持っており、2万トン船舶が7隻同時に接岸可能な規模を持っている。
軍港と言いながら米陸軍の施設であるが、ホワイト・ビーチ付近に艦娘用設備を増築するスペースがなかったため、本施設がTF180母港として運用される事になった。

フィッツジェラルドが入港した時、既にJPJ、忠武公李舜臣が入港していた。
船を降りると初めて見る面々と懐かしい面々が俺達を出迎えてくれた。

「お久しぶりです!提督、また会えて嬉しいッスよ!!」

「お前!浜風を追って呉に転属願いだしたんじゃないのかよ!?」

「転属願い一佐に握り潰されたんすよ!」

かつて那覇鎮守府に出向して事務や艦娘の整備を行っていた沖縄基地隊の連中だった。
沖縄に駐留している艦娘に詳しい人物、としてTF180への出向を申請していたのだ。
あぁ、彼らの顔を見ていると那覇時代を思い出す。

「フィッツジェラルド、JPJ、李舜臣各艦長・副艦長、艦娘は集合してくれ」
「悪いが、施設設備の説明を頼みたい、良いか?」

「了解、提督」





沖縄に新たに艦娘部隊が配備されると言う話を聞いていらい、私は仕事の合間を縫って反対活動を行ってきた。
無論、仕事もあるから活動できない日の方が多いわけだが…休日などはデモや署名活動を行ってきた、署名も主催者に寄れば数万人の署名が集まったと言う、少なくとも県民が沖縄への艦娘の配備、更なる部隊の増強は望んで居ないのは明白だ。
そもそもなぜ沖縄に配備する必要があるのだろう?
配備目的は東南アジアにおける深海凄艦への防御だと言う。
ならその東南アジアに配備するのが筋じゃないのか?何でまた沖縄なんだ?
いっそ硫黄島のような離島に配備すればいいのに。
やはり、他の人が言っていたように対深海凄艦というのは建前で、中国や北朝鮮へのけん制を考えて居るように思えてならない。
ただでさえ中国とは関係が悪化しているというのに、なぜそんな挑発するような事をするのか?

「先生、準備できました!」

何名かの生徒が私に声をかけてきた、せっかくの休みなのに参加してくれた彼らには感謝しなくては。

「メガホンは持ちましたか?のぼりは…大きいから先生が持ちます。では行きましょうか」

マイクロバスに乗って那覇港湾施設に向う。途中、「那覇鎮守府 右折1.5km」と書かれた看板が見えた。
まだ鎮守府や鎮守府近くの公園などは民間人が入る事は出来ない。
また、近いうちに似たような事になるのは…そのためにも、少しでも多く市民の声を届けよう。







防衛省より護衛艦隊・艦娘艦隊(二ヶ月前の日付)

対深海凄艦合同部隊(仮)配備場所について。
対深海凄艦合同部隊(仮)の拠点となる地点について、以下の要望を鑑みて最終決定を通知する。

要望
1.主な作戦行動場所である東南アジアに近接している事。

2.参加する各国部隊がそれぞれの母国との通信が容易である事。

3.参加する各国部隊と母国との人員・物資の流通が容易である事。

4.参加する各国部隊の艦艇が長期間停泊・補給・整備が行える事。

5.参加部隊、人員の安全が確保出来る事。

候補地
日本 石垣島(地元より提案)・沖縄(那覇鎮守府・ホワイト・ビーチ・那覇港湾施設)・硫黄島(一部議員により提案)

台湾 高雄

韓国 釜山

フィリピン マニラ・レイテ

シンガポール

1の要件については日本・韓国以外の全てに適していると考えられる。

2については硫黄島以外の全ての候補地においてインターネットの普及が進みつつある事、参加艦艇自身に通信設備を有する事からどの候補地でも問題ないと思われる。

3については硫黄島以外の全ての候補地において適していると思われる

4については大規模港湾を持たない硫黄島・石垣島以外は適していると思われる。

5についてはレイテ島は現地治安を鑑みて不適当、シンガポールは近年マラッカ海峡を交通する船舶数の増大(深海凄艦出現前の約1.4倍)により、海賊発生件数も増加しており、不適当と思われる。


また、国会より以下の追加要望が出された事で再度検討を行った。

追加要望
6.母港所在地が他国との戦闘に巻き込まれる恐れがない事。
→釜山は不適当と判断

7.深海凄艦による襲撃の危険性が少ない事
→深海凄艦活動圏に近いフィリピン、過去に周辺で深海凄艦出現の方を受けた日本は不適当であると思われる。

8.地元の理解が得られる事
→民間人の在住していない硫黄島が最適、事前調査では高雄・マニラ・シンガポールが好意的、高雄・マニラでは誘致運動が行われている。
→→北大東島沖事件以降、沖縄・石垣島では反対運動が活発になっている。

9.アジア対深海凄艦条約参加国である事
→台湾の不参加が決定、日本と中国・台湾で独自に地位協定を結ぶ案も提出されたが、却下。

10.日本国内である事
→日本国外で武力行使を目的とした自衛隊派遣は許されない。
→→日本国外の候補地は全て不適当

以上の点から候補地の検討を行った。

石垣島:2.3.5.6.9.10の6要件を満たす。
沖縄:2.3.4.5.6.9.10の7要件を満たす。
硫黄島:2.5.6.8.9.10の6要件を満たす。
高雄:1.2.3.4.5.6.7.8の8要件を満たす。→要望9により事実上廃案
釜山:2.3.4.5.7.9の6要件を満たす。
マニラ:1.2.3.4.5.6.8.9の8要件を満たす。
レイテ:1.2.3.4.6.9の6要件を満たす。
シンガポール:1.2.3.4.6.7.8.9の8要件を満たす。

以上からマニラ・シンガポールが最適と言う結果が出たが、要件10を最優先すべしとの指示により、対深海凄艦合同部隊(仮)は沖縄に配備する事。



この決定の半月後、那覇鎮守府は解散している。

今回はここまでです。

おつですよ
シンガポールええやん……って思ったけどな。まぁ自衛隊を海外に設置となるとまた面倒そうだもんね
なお硫黄島は島流しが目的の模様

乙です

高翌雄も雪風などに好意的だな。

偽作者は神SSの作者を騙って駄作作るの止めろ




「あー、諸君、わざわざ沖縄までご苦労だった。特にJPJは中東・米第五艦隊からの出向、ご苦労だった。」

翌日、基地内講堂台で演説めいた事をする。
TF180の結成式、俺は指揮官として訓示を行っていた。
多分、緊張だなんだでたどたどしい英語になっているだろう、俺はちゃんと喋れているだろうか?
海将がカンペを持たせてくれてホント良かった。
目の前に並ぶ約1000人を見渡す。30人の那覇鎮守府でドキドキしてたのに、目に見える範囲に艦娘や沖縄基地隊の人間が居なかったら逃げ出したくなる所だ。

「諸君らは本日より対深海凄艦合同部隊として、各国共同で対深海凄艦作戦を遂行する事になる。」
「今はまだ艦船3、艦娘4の小さな部隊だが…有力な海軍力を持たない国が深海凄艦の脅威に晒された場合、我々がその窮地を救わなくてはならない厳しい任務になるが…私と諸君ならやり遂げられるだろう」
「タスクフォース・180へようこそ」

「Task Force 180!!」

「FUU!!」

フィッツジェラルド艦長が叫び、船員が叫んだ。
お前らは海兵隊か?起動歩兵隊か?





「あ゛ー…終わったー…」

「お疲れ様ですテートク。なかなか様になってましたよ」

結成式が終わるとフィッツジェラルド艦長が声をかけてきた。
アンタは叫ぶだけだから楽だったろうよ。

「そんな事はない、タイミング良く叫ぶのは大変なんです」

「よっ、提督、お疲れさん!」

二人で話していると摩耶が首を突っ込んできた。

「お疲れ様です、マヤさん」

「あぁ、いいって艦長、アタシらは船で使われる側なんだから…」

敬礼するジェラルド艦長相手に摩耶が頭を掻きながら手を振る。実はこの部隊、艦娘が一番偉いと言う妙な矛盾を孕んでいた。


国際部隊を創設するに当たり、艦娘の扱いをどうするか?というのが一つの問題になった。
自衛隊内であれば艦娘は艦娘艦隊の所属、その内部では各隊旗艦というのはあるが、それ以外に階級的な上下は存在しない。
護衛艦隊や第七艦隊との合同作戦でもそれぞれ部隊は分かれていたから艦娘に階級は必要なかった。艦娘自体が自分たちは艦艇で使われる側だからと階級を拒んだと言う事情もある
とはいえ、TF180のような小規模な合同部隊となるとそうもいかない。
国際部隊ではより階級が重要になるし、艦娘と他国の艦艇・人員も積極的に交流する必要がある。
一応の処置として、艦娘は元になった艦の艦長の階級が割り振られる事になった。
結果、TF180の指令は中佐の俺なのに、フィッツジェラルド、JPJ、李舜臣艦長は中佐。摩耶、古鷹、瑞鳳が大佐扱いになってしまっている。
これにあわせて俺を大佐に…という案もあったらしいが、稚内の雪隠が猛抗議して保留となったそうだ、全くあいつは邪魔しかしない。

「艦長、明日からは艦隊運動、艦娘収容・展開、対潜哨戒を含めた訓練を始める。これが訓練計画…確認しておいてくれ」

「了解しました…計画に不備があれば突っ込んでも?」

「…是非そうしてくれると助かる」





『ほう、では無事に初日は終える事が出来たようだね』

「はい、私としてはなんとか…と言った感じですが」

『だが明日からは訓練も始まるのだろう?これから忙しくなるぞ?』

「まったく…タイムラインについては先程送った通りです」

『二週間は共同訓練か…まあ妥当な範囲だろうな、頑張りたまえ』





TF180(結成時)
水上打撃部隊
米-フィッツジェラルド(対空・警戒)(旗艦)
米-ジョン・ポール・ジョーンズ(対空・警戒)
韓-忠武公李舜臣(対潜・警戒)

艦娘水上打撃部隊
摩耶(指揮・水上攻撃)(旗艦)
古鷹(水上攻撃)
叢雲(対潜・水上攻撃)

艦娘航空戦隊
瑞鳳(制空・水上攻撃)
烈風30機・流星12機・彩雲6機

TF180防空隊
一式戦20機・二式単戦15機・四式戦10機





「こちらは日本国航空自衛隊である。貴君は日本国の領空に接近しつつある、直ちに西方へ変針せよ。繰り返す…」

待機室でトランプをしていたところにアラームが鳴り、全速力で機体に飛びつく。
離陸し官制に従い飛んでいくと未確認機を発見した。
見たところ中国のY-8だ

「こちらアヴァランチ2、アンノウンは中国、繰り返す、アンノウンは中国、これよりターゲットアルファと呼称する」

『コントロール了解、写真撮影の後、再度警告を実施せよ』

「アヴァランチ了解、こちらは日本国航空自衛隊…」

日本語・英語・中国語・ロシア語・朝鮮語と警告を繰り返す、写真を取るとコックピットの連中がこちらに手を振るような動きをしているのが見えた。
まったく、気楽な奴らだ。ただの新潟観光なら手を振り替えしてやりたいところだが…あいにく、今日はそうはいかない。

「コントロール、こちらアヴァランチ、アルファは南西に変針、艦娘部隊の訓練海域に向っている」

『コントロール了解、警告を続け、監視を続行せよ』





「…了解しました、提督…みんな聞いて!訓練は中断します!翔鶴、瑞鶴は艦上機の収容用意を!私も収容に入ります!」

提督からの通信を聞き、艦隊に指示を出す。
まただ、と少し呆れてしまう。ここ最近頻繁にスクランブルで訓練中止、という状態になって居た。

「もう…またぁ!?」

「文句言わないの瑞鶴、さ、みんな戻ってきて!」

「んー、ここんところ頻繁に来るよねー、三回に一回ぐらいは訓練中止になってない?」

「全く、嫌になるな…皐月、瑞鶴さんの後ろについてくれ、私は翔鶴さんのトンボ釣りをする」

「おーけー!まかせて!」


空を見上げるとプロペラ機と二機のジェット機が見えた。
恐らく通信にあった機体、そしてスクランブルしたF-15だろう、こうして見るとジェット機でプロペラ機を護衛しているようにも見える。

「毎回毎回うっとおしいわね…いっそ一発ぶちかましてやろうかしら?」

「止めなさい五十鈴」

「分かってるわよ千歳さん…でも、イライラするなぁ…」

ここ最近、訓練中に外国機が接近して訓練中止。という事態が増えた。
訓練中止自体は別に良い、事故でも起こしたら大惨事なのだから。
でもそうそう何度も訓練中止では困るし、士気にも係わってくる。
瑞鶴や五十鈴なんかは明らかに苛立ちを隠せないみたいだ。

前、提督に領海内で訓練できないかと提案してみたが却下された。
領海では航空機を使った訓練に十分なスペースが確保出来ないのと、民間航路に支障が出ると言う理由で許可は出せないそうだ。
外務省経由で再三抗議していると言うが…どうもその抗議は意味を成して無いみたいだ。



空を見上げるとプロペラ機と二機のジェット機が見えた。
恐らく通信にあった機体、そしてスクランブルしたF-15だろう、こうして見るとジェット機でプロペラ機を護衛しているようにも見える。

「毎回毎回うっとおしいわね…いっそ一発ぶちかましてやろうかしら?」

「止めなさい五十鈴」

「分かってるわよ千歳さん…でも、イライラするなぁ…」

ここ最近、訓練中に外国機が接近して訓練中止。という事態が増えた。
訓練中止自体は別に良い、事故でも起こしたら大惨事なのだから。
でもそうそう何度も訓練中止では困るし、士気にも係わってくる。
瑞鶴や五十鈴なんかは明らかに苛立ちを隠せないみたいだ。

前、提督に領海内で訓練できないかと提案してみたが却下された。
領海では航空機を使った訓練に十分なスペースが確保出来ないのと、民間航路に支障が出ると言う理由で許可は出せないそうだ。
外務省経由で再三抗議していると言うが…どうもその抗議は意味を成して無いみたいだ。





「空母タイプが三人…千歳・翔鶴・瑞鶴と思われます、現在航空機着艦中の模様」

「資料に無い艦娘は?」

「確認できません、前回の偵察時と編成は同一…まあ、あそこの艦娘が若葉か文月かは不明ですが…」

監視員が手元の資料を見比べながら監視結果を報告してくる。

「機長、監視終了です、帰還しましょう」

「日本空軍の諸君!護衛ご苦労!」

「ほら、ふざけるな、まだ任務の途中だぞ?彼女らには悪い事をしてしまったな、とっとと引き上げるか」

「機長は艦娘、お好きなのですか?」

無線手に声をかけられる。前の無線手は結構気さくな男だったが、代わりの彼は妙に無口、そんな彼が任務以外の事を話してくるのは珍しかった。


「あぁ、中尉には話して無かったな?中尉が配属される前だが…艦娘の航空機に助けられた事があった」

「助けられた?」

「深海凄艦の戦闘機に追跡されたとき偶然すれ違ってな、深海凄艦がその機体にターゲットを移したから無事に帰ってこれたんだよ、恩のある相手を嫌いになるのは難しいもんさ」
「中尉は艦娘、嫌いか?」

「嫌いです」

ハッキリと物を言う奴だ、とはいえ、気持ちは分からなくはない。
軍からしてみれば仮想敵だし、かつてアジアを荒らし回った日本海軍の記憶があるとか言う存在、好きになるのは簡単じゃないだろう?

「ま、相手も人間みたいなもんさ、案外話して見たら仲良くなれるかもしれないぞ?」


今回はここまでです。

乙です

乙乙。
リアルでは中国でも艦これのパクリゲーというか、二番煎じなゲーム作ってるんだよなぁ…。
人の褌をさも自分の物のようにして相撲を取ろうってんだから、面の皮が厚いというか、心臓に毛が生えてるような連中ばかりというか。




「これより艦隊運動を行う!各艦は旗艦に追従し陣形を維持しろ」

訓練初日、艦娘と艦艇で組んでの艦隊運動。
TF180の運用思想としてはフィッツジェラルドに艦娘を搭載、現地で下ろして艦艇は後衛、艦娘は前衛というものだが常にそうとも言えない。
敵の襲撃が想定される場合などは艦娘と同部隊として行動しなければならない。

単縦陣や対潜警戒なら艦娘・艦艇が一まとめになっておりあまり問題はないが、輪形陣などだと問題だ。
艦艇、艦娘が入り混じる陣形だと艦艇側が艦娘に近づき過ぎてしまう。
無論至近距離ならレーダーで確認できるわけだが、どうしても目視に頼ってしまう。艦娘のサイズに慣れないと陣形を狭め過ぎてしまうのだ。

「李舜臣、貴艦は瑞鳳に接近し過ぎている、JPJは叢雲に接近している、レーダーを確認し適切な距離を保て」

ジェラルド艦長の檄が飛ぶ。第七艦隊で共同作戦をしていたフィッツジェラルド以外はかなり苦労しているようだ。
訓練用にレーダー反射板をつけていてもこれだ、これは実戦投入までに苦労するだろうな。





「クレーン下ろせ!」「接続を確認、巻き上げます!」

「まずは叢雲からね、大丈夫?」

ヘリ甲板に設置されたクレーンからフックが降りてきた。
それを叢雲の艤装に取り付け、甲板から顔を覗かせている乗員に向かって親指を立てる

「あー…UFOキャッチャーの景品ってこんな気分なのね…」

ぽけーっとした顔の叢雲がするすると上に登っていく、確かにシュールな光景だ。
それにこれ、下から見たらスカートの中が丸見えだ、指摘するのも可哀想だし、黙っていよう。


「叢雲!パンツ見えてるぞ!今日はクマさんか?」

「なっ!?摩耶アンタ何言ってるの!見るなぁ!!」

「ムラクモさん!動かないで!」「クレーンが外れたら大変です!」

「もう、摩耶!」

「悪い悪い、あまりに可愛いもの履いてるからついからかいたくなって」

全く、摩耶を見ていると加古を思い出す。
あの子は良く寝る子だけど、起きているときは今の摩耶みたいに私をからかってきたりする。


「ムラクモの収容を確認」「次、クレーン下ろします!」

「じゃあ次は摩耶の番ね」

「え?予定ではアタシが最後…」

「いいからいいから、暴れると変なところにフックが引っ掛かっちゃうよ?」

瑞鳳が摩耶の艤装にフックを取り付け笑顔でGOサインを出す。

「瑞鳳!おまえなぁぁぁぁ…」

叫ぶ摩耶がゆっくりと空に登って行った。


「へぇ…摩耶あなた、結構大人な下着つけてるのね?」

「馬鹿!見るなぁ!!」

「マヤの収容を確認」

「どうしたんです摩耶さん、好きな男でも出来たんですか?」

「お前らには関係ないだろ!?クソが!!」

「オウ、マヤ、レディーがそんな汚い言葉を使うのはイタダケナイ、ここはこの艦に習ってfecesと言うべきデス」

「ふぃーしーず?って…それあれじゃねぇか!クソ野郎が!!」

ここからは見えないが甲板から楽しそうな声が聞こえてきた、フィッツジェラルド乗員と沖縄基地隊、私たちの仲は良好、と言った感じ。


「次は古鷹ね、はい」

「え?私?」

「古鷹は今の艤装に慣れてないでしょ?何かあったら困るから私が待機してるね?」

そんな事を言いながら瑞鳳にフックを取り付けられた、ミシっ、という音がして腕が持ち上げられる。
私の艤装は右半身に集中している、おかげでバランスが悪く、失敗作呼ばわりされた事もある、でもこの艤装のお陰で私は生き延びられた。
だから新艤装も前の艤装の拡大版をお願いしていたのだけれどっ…

「んっ…く…っ!」

正直、右腕だけを持たれて釣り下げられるというのはかなり辛い、左手でフックを掴んで少しでも楽になろうとする。

「ふーん、古鷹は白…」

下からそんな瑞鳳の呟きが…まって!スカートの中見ないでよ!





顔を赤くする古鷹が見えなくなって次のクレーンが降りてくる、私も自分の艤装にフックを取り付け、OKを出す。
すこし間があった後、私の体も中に浮き上がった。
こうして文にするとほのぼのしているように見えるけど、実はこれ、全艦20ノットの速力で行っている。
ウェーキの影響を受け難い斜め後方で、艦娘も並走しながらこの作業を行っている。
もしフィッツジェラルドが加速・減速すれば私たちは高波を被ってしまうし、舵を切ろうものなら良くて衝突、下手すればそのまま転覆だ。
まったく、提督もきつい事、させるよね?



今年はここまでです
というわけで、よいお年を

乙です

偽作者は今年を最後にSS書くのやめような?

あけおめ
今年もお願いしますね。

>>白…
スパッツじゃないのか?

薄い黒インナーの下に真っ白なもの履いてたから透けて見えたスケベティック。
多分




「これで定期報告を終わります」

『ご苦労…慣れないところで大変だろう?』

「まあ、任務ですから、ね」

『…本当に君は良くやってくれている、近いうちに昇進も出来るだろう』

「その昇進も任務、でしょう?」

『そうだ、だが、昇進に値するだけの活躍を見せてくれなくては困る、では』

本国との通信を切断する。
まったく、任務とは言え、日本人の指揮下で艦娘と共に任務に励む、というのはなかなか苦しいものだ。乗員の中にも米軍指揮ならともかく日本は…という意見も多い。
しかし我慢してくれ、国際競争で上位に立つにはそういった事も必要なんだ。
わが国は実の所、TF180に参加する理由は無いに等しい。
米軍のように太平洋諸国の防衛を受け持っているわけでも無いし、日本のように艦娘を持つわけでもない。今現在深海凄艦の脅威に晒されているわけでもないのだ。
米日の腹のうちは少しでも無関係に近く、経済力・海軍力を持つ我が国を引っ張り出して、少しでも負担を減らしたい、そんな所だろう。
一応わが国にも参加する理由は完全に皆無、と言うわけでもない。


アジア、ASEANへの影響力を拡大すると言う面もあるし、もし日本が陥落しようものなら次は我が国が深海凄艦に狙われる。
しかし我が国が参加するのに見返りがそれだけではあまりにも不足過ぎる。
艦娘だ、艦娘は強力な兵器だ、軍艦と互角の戦闘力を持ちながら隠密性に優れ、しかも維持コストは何百分の一、今現在世界の海軍力を比較すればほぼ間違いなく日本が米海軍を抜き世界一位になるだろう。
当初艦娘の配備に複数の国が反対した際、日本政府は「艦娘はあくまで対深海凄艦用兵器であり、それ以外の目的には決して行使しない」という声明を発したが…深海凄艦が滅んだとき、どうするかについては一言も発していない。
しかし日本は艦娘を東海にも配備している、深海凄艦戦後にも艦娘を兵器として運用する事は間違いないのだ。

と、なるとわが国も艦娘を開発しなくてはならない、日本は既に米英独とは艦娘の技術交換を行っているらしい、がわが国の要請には応じる様子を見せない、あからさまな差別であるし、将来の敵に技術は渡せない、という意図もあるのだろう。
日本は艦娘技術の変わりにステルス・ミサイル・航空機用エンジンなどの最新技術を入手していると言う。
日本は今後十年で大きく軍拡するだろう、それに対抗するにはわが国も艦娘が必要だ。
我が国が日本の指揮下に入ってまでTF180に参加し、本艦を派遣したのはそれが理由だ、艦娘と直に接すれば艦娘の事が判る、私が昇進して大佐になればTF180の指揮官も交代するし、そうなれば艦娘の情報の入手も容易だ。
日米は狂ったように深海凄艦深海凄艦と騒ぎ立てているが、世界は既にその後も視野を入れて動き始めているのだ。





『まったく、彼、怒っていたぞ、君のせいで昇進を握り潰されたとな』

「いいんすよ、あいつは一佐なんてやれるタマじゃない、二佐だって分不相応なくらいです」

『君は彼に手厳しいな』

「そりゃ当然でしょう、あいつの成績を知るあなたならそう思ってくれると思ってましたが?」

『…だが彼は人気者だった』

「えぇ、成績の低い連中の間では、ね」

『君も仲が良かったと聞いているが?』

「まさか?」


横須賀の提督から電話がかかってきて何事かと思えば世間話、どうも忘鎮が俺のやった事に対してかなり御立腹のようだ。
当然さ、あいつがTF180の指揮官に決まったとき抗議したし、一佐への昇進の話しも抗議した、今頃奴は俺が全ての昇進を妨害しているとでも思っているのかもしれない。

「そもそも何であいつが提督になったんです?他にも提督に立候補した人は居たでしょう?それこそあいつより優秀な人材は沢山居た」

『そうだ、その上で、海将は彼を選んだ』

「なぜです?」

『…当時海自もどのような人物を提督とすべきが、迷っていた。護衛隊郡指令なら従来どうり成績優秀者がなるべきだ、一隻の船に数百人が乗り、個性のなくなり易い艦艇と違い艦娘は一人一人意思を持つ、そんな艦娘の指揮をどのような人間に取らせるかで揉めたんだ』
『結局横須賀・呉は手堅くかつて護衛隊郡や地方隊の指揮をした事もある人間…私だな、を提督とした、女性の艦娘を指揮するなら女性の方がいいのでは?と言う事で新潟は女性の成績優秀者だ、他の鎮守府は立候補者の中からそれぞれ偏った人間を選んだ』
『君も十分偏っている、君の場合は成績優秀な若者、彼の場合は成績の悪い若者、だ』

「…那覇ならそれでも良かったかもしれません、ですがTF180は…」

『そうだな、君の疑問ももっともだ、だが君はロシア海軍との強いつながりがある、君を北方から外すわけにはいかんのだ』


結局鎮守府を無くしたあまりものの奴がTF180に行った、というわけか。
まったく、那覇の時といい、どうしてあいつにだけ厄介事が舞い込むのか?
…馬鹿なお前は気づいて居ないかもしれないな、忘鎮。
でも合同部隊ってのはみんな仲良しとはいかないんだ、みんなが裏を掻こうとして薄汚い欲望にまみれている。
おまえ自身がどうなろうが知らんこっちゃない、でも艦娘に何かあったら俺は提督の一人として、お前を許さん
防大の課題と違って俺は助けてはやれない、自分一人で何とかするんだな。





「提督、瑞鳳です、入ります」

提督に呼ばれたと聞き司令室の扉を叩く、中から「入れ」と声がしたのでドアを開けると提督の他にJPJの艦長も居た。

「お疲れ様です、ズイホウさん、いきなり呼び出してすみません」

「あっ、はい!お疲れ様です!」

敬礼をされて慌てて答礼する。正直、中佐クラスの人に敬礼されるのは慣れないなぁ…

「呼び出してしまいスマンな、瑞鳳、君に重要任務を頼みたい」

「重要任務…ですか?」

「お願いします、ズイホウさん、これは我が艦だけではなくTF180、その人員に係わる重要案件なんです」

今回はここまでです。
それと、あけましておめでとうございます。
今年もつたない時間がかかるだけのSSにお付き合いくださりありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。

乙です




港湾施設のゲートから出て街に向う。提督とJPJ艦長から課せられた重要任務、それは各艦のコックたちに日本料理を教える。というものだった。
那覇港湾施設の職員や、日本勤務の長いフィッツジェラルドのコックさんなら日本料理、作れると思うんだけど…



「じつは、テートクがうちの乗員にズイホウさんが料理好きだと言う事を漏らしてしまいまして…それで乗員たちがぜひズイホウさんの料理を食べたいと」

「とはいえ瑞鳳ひとりに数百人分の料理を作らせるわけにはいかない、そこで瑞鳳のレシピをコックに教える、と言う事で納得してもらった」

「提督…艦長…仕事、しようよ」

「「申し訳ない」」



そんなわけで、レシピと試食会のために買出しを行う事になった。
最初は今ある物で十分…と思ったが、一部の食材や調味料に不足していたのだ。
いっそ納豆にとろろでヌルヌルパーティーにしてしまおうか?
いや、止めよう、せっかく料理を作るのだから美味しく食べてもらいたい。
作る予定の料理と、見せてもらった食材の在庫リストを思い浮かべながら買い物を終えて施設に戻る



ゲートに近づくと外に出るときは気づかなかったが、やはりというか、なんというか、那覇の時に見知った光景が見えてきた。
フェンスに括り付けられたビニールテープに複数の横断幕。
「アメリカは港を帰せ」「米軍基地への配備反対」
これらは私も、少しは理解できる。
ここは沖縄、ここは日本。いくら同盟国と言っても、外国の軍隊が我が物顔でいるのはちょっと…と私も思わないわけじゃない。
それにここ、那覇港湾施設は日本への返還が決定していたのにその返還が無期限延期になったと聞く。
いらなくなったから返すよ。と言って置いてやっぱだめ。ってなったらそれは怒りたくもなるだろう。
「沖縄が攻撃目標になる!」「政府は艦娘・合同部隊を即時撤退させよ!」
ここらへんは私には良く理解できない。
複数国歌からなる軍隊が居ると、何処かの国が戦争になった場合、その国の軍隊も居るTF180も攻撃対象になる。
と主張しているのをテレビで見た事があるが…それはつまり、TF180参加国全てを敵に回すと言う事だ。
今の地球上に深海凄艦以外に日米韓、更にタイやベトナム、オーストラリアなんかとまとめて戦争をしようと言う国が存在するのだろうか?
しかし、これだけはいいわけ出来ないんだろうな。
「守るべき国民を盾にする艦娘―あなたはこれでも艦娘の配備に賛成しますか?」
遠くてハッキリとは見えないが…たぶん、タンカーを盾に砲撃を行う叢雲と浜風の写真がラミネート加工されて電柱に貼られていた。


「あれ?づほ…ちゃん?」

そんな事を考えながら歩いていると懐かしい声が聞こえた。
振り返ると女の子、那覇鎮守府の近くの中学校に通っていた女の子だった。
事あるごとに私を妹として家に引き込もうとする子だ。

「あ、ひさしぶ…」「づほちゃん!どうして沖縄に居るの!?鎮守府は引き上げたって…!」

挨拶する前に詰め寄られる。
…悪い子じゃないんだけど、やっぱりすこし怖い。

「あの…えっと…また沖縄に転属になって…」

「え…づほちゃん、どうして…」

なんだろう、嫌な予感がする。
相手は口元に手を当てて信じられないものを見るような顔でこちらを見ていた。
お願い、そんな目で私を見ないで欲しい。


「だ、大丈夫だよづほちゃん、もうづほちゃんが戦わなくても良い用になるから」

「え?」

「づほちゃんみたいな可愛い子を戦わせるなんておかしいと思うんだ、だから今づほちゃんたちが戦わなくて良いようにってみんなで運動してるの」

「ほら!」と言いながら小脇に抱えていた物…横断幕を広げる。
「艦娘の沖縄配備反対」「艦娘の実戦投入反対」

「待って!私は自分の意思で…」

「大丈夫だよづほちゃん、私が守ったげるから、もう戦わないでも、前の時みたいに怪我とかしないでいいから」

「…ごめんなさい、わたし、もう戻らないと…」

「待っててね!づほちやん!!」

今まで何度も悪口を言われてきたし妨害もされてきた。
それらは全て悪意の上でのものだった。
でも今度は純粋に善意で存在価値を否定されている。それはいままでの何倍も辛い。





づほちゃんが私を避けるように基地に戻っていく、少し悲しいけど、気持ちは分かる。
づほちゃんは、いや、艦娘は戦うためだけに作られた、戦う事しか知らない、それが戦わなくて良い、と言われても多分混乱するよね?
艦娘は沖縄を守ってくれる、というクラスメートも居るけど、私はそうは思わない。
艦娘自身はそうだったとしてもその上の自衛隊や政府は?艦娘の主力は沖縄からはなれた関東だし、結局艦娘が居ても沖縄は攻撃された。
先生から聞いた沖縄の様子は悲惨なものだった。艦娘は沖縄を守れない、それでも自衛隊は艦娘を沖縄に縛りつけて無理な仕事を強制している。それしか知らない事を良い事に。
私はそれが、許せない。
だから嫌われたって構わない。それが艦娘達の幸せになるんだから、そのためならいくらでも嫌われ役になろう。





「ふー…」

湯船に浸かると体の疲れが一気に抜け落ちる気がした。
まったく、那覇鎮守府のときより湯船が大きくてありがたい。
今は小規模な部隊ではあるが、後々の増強も考えているのか遥かに大規模な設備が使える。こうしてみると私たちだけで独占しているみたいだ。
湯船に使っていると浴場のドアが開いて誰かが入ってきた。

「ふぅ…疲れたなぁ…あ、叢雲入ってたの?」

瑞鳳だった、放送で呼び出しが会った後重要任務を受けるとか行って一日中見なかったけど

「ねぇ瑞鳳、アンタが受けた重要任務ってなんだったの?終わったなら教えて欲しいんだけど?」


「うん、あの…JPJの艦長が日本料理を教えて欲しいって言うから、お味噌汁とかてんぷらとか…あとだし巻き卵とか」

「あ、そう…」

空いた口が塞がらない。重要任務と言いながら、何をさせているんだ…
JPJの艦長も変人…いや、たぶん事を無駄に大げさに言ったのは提督だろう。

「それで、どうだったの?」

「おおむね好評だったかな?でも玉子焼きは艦内で実際に出すのは難しいって言われちゃった」

「アーレイ・バーク級って300人は乗って居るじゃない、流石に300人分の玉子焼きは、ね」

頭の中で生卵を300個、デカイ鍋に投入するシーンを想像してしまった。
うん、溶くだけで大変そうだ。


本日はここまで、です。

おつです
あれ、おかしいな……雑煮がしょっぱい……

乙です

そらタンカー盾にしたら言い逃れはでけんな

政府の情報操作より
プロ市民の情報操作の方が
何倍も危険だよな

>>166
攻撃受けて座礁したタンカー

前スレ読めば分かる

本人達の意志や考えとか必要性とか全部無視して部外者の考えだけで決めつける奴らにイライラする

166はマスゴミにとってお得意様

艦これSSなのにここまで艦娘の影が薄くて艦娘以外のキャラがたってるSSって珍しい気がする。
名前もない癖に

「地獄への道は善意で舗装されている」とは誰の言葉だったか…。
背後を守る無能な味方の方が目の前の強力な敵より厄介なのと同じように、無責任な善意の方がハッキリした悪意よりも質が悪いと言える。
マスゴミもプロ市民のアホどもも獅子身中の虫たる中韓もきっと「良かれと思って」やってることに違いはないんだろうね。

>>172
前スレでも出た名言やな




「本日は基本的な艦娘用装備の整備講習を行います、艤装、特に機関は艦娘にとって生命線となります、取り扱いには注意してください」

今日はフィッツジェラルドの整備員に対して艦娘の取り扱い方の講義を行う。
寄港中であれば地上の設備と俺達、元那覇の人間が整備できるが、洋上に出るとそうはいかない、簡易的な整備設備で、フィッツジェラルドの乗員が中心で整備を行う事になる。
彼らは将来的にアメリカで艦娘が開発されたらその整備に回る事になるのだろう。

「こちらが整備マニュアルになります」

艤装のサンプルとマニュアルを用いて説明を行う。相手の船員も技術畑の連中だからか講義は比較的スムーズに進んだ。
那覇鎮守府が解散になると同時に呉に転属願いを出したのを握り潰されたときは人生に絶望したが、また艦娘に係われる仕事につけて良かった。
それに新たに古鷹さんが加わった。
提督、古鷹さんいいっすね、俺古鷹さんが移動になると同時に転属願いだしますから。


「すいません、失礼します」

講義も最終段階という所で会議室のドアが開く、誰だ?受講者リストには載って無かった気がするが…

「すいません、前に使用した時に忘れ物をしてしまって…」

そう言いながら彼は奥の方の机から荷物を取っていく、多分JPJのアジア系乗員か李舜臣の乗員だろう。
まったく、仮にも兵士たるものしっかりして欲しいものだ。





NORADより、国防省へ
偵察衛星の画像解析の結果、ガダルカナルにおいて深海凄艦の活発な活動が確認。
何らかの活動の兆候と思われるため、周辺諸国への警戒を要すると判断。





洋上での戦闘訓練中、フィッツジェラルドに本国から通信が入る。
艦長からもたらされた情報はニューギニア方面の深海凄艦の行動が活発化、インドネシア方面に進出する可能性がある。とのものだった。

「…いままで深海凄艦の大規模な活動は日本方面とハワイに集中していたんだがな、パラオやインドネシアは小規模な侵攻しかなかったが…」

「海将…日本の艦娘艦隊指令から聞いた話だが、最初は一気にけりをつけようと日米を攻撃…それがうまくいかないので勢力拡大に乗り出しているのではないか?という話しだ」

「深海凄艦がそんな事をするのか?君はどう思うマスターチーフ?」

「…考えられない事ではない、初期の深海凄艦は近くの船を狙うだけだったが、ニューギニアでは沿岸・軍事施設のみを狙っているし沖ノ鳥島ではヤマトのみを狙っている、戦術的・戦略的な動きを見せ初めているのは確かだ」

…最初は手当たり次第、拠点設営を覚えたら脅威度の高い目標を集中攻撃、それが駄目なら戦力拡大か…確かに、軍事的に進歩して来ていると言える。
米軍が行った偵察衛星・ブラックバードによる偵察ではガダルカナルに深海凄艦の物と思われる地上施設まで確認され始めている、どんどん敵は進化しているのだ。


「インドネシアの体制はどうなっている?」

インドネシアから出向している大尉に話しかける、インドネシアは兵力は参加していないが情報・資金提供の面で大きな貢献をしてくれている国だ。

「…空軍からの連絡デハ、哨戒機と深海凄艦との遭遇が増えているソウデス、海軍デハ警戒態勢を敷いてイマスガ…」

戦力不足、だろうな。
インドネシア、日本ではそこまで馴染みの無い国かもしれないが、人口は世界第四位、国土面積・経済でも世界15位の有数の大国でもある。
しかし海軍の主力となるのは1500トン程のシグマ級・ファタヒラー級フリゲートが7隻、より大型の戦闘艦となると2000トン級の81型フリゲート、クロード・ジョーン級駆逐艦があるが、どちらも1950年代設計の旧型艦だ。
複数の深海凄艦と交戦になれば大損害は免れないだろう。

「政府内デハこの状況を楽観視シテイル風潮があるみたいデス、今まで本格的な侵攻は受けて居ませんでしたカラ…」

「テートク、どう思う?米日共にインドネシアを支援する事は困難だ、ここは我々の出番、ではないですか?」


インドネシアはどの国とも同盟を結ばない非同盟主義を貫いてきた。国境が接触している国は東ティモール、パプアニューギニア・マレーシアの三国しかなく、海を隔てて接触している国でもインド以外は軍事的な驚異にあるとは言い難い。
この姿勢は深海凄艦がニューギニアに拠点を設営してもなんら変わる事は無かった、今まで深海凄艦との衝突が無かったからだろう。
しかしお陰でどの国もインドネシアを支援する事は出来ない。支援できるのは条約に則って活動できるTF180だけだ。

「…意見を問いたい、現在のTF180は実戦投入可能な状態にあるか?」

「艦艇のみ、艦娘のみの部隊としてなら戦闘は問題無いと考えます」

「同じく、ですが艦艇・艦娘合同での作戦行動は訓練不足では無いデスか?」

「敵部隊の規模にもよりますが、十分可能でしょう」

各艦長の意見はほぼ一致しているようだ。

「了解した、明日私が最終判断を出す、各艦はいつでも出港できるよう準備を整えてくれ」

さて、俺は海将に連絡しに行くかな。





海将の判断は簡単だった。

「君からの報告でTF180は作戦行動可能な錬度に達していると判断する。外務省を通じでインドネシアにTF180派遣要請を出すよう交渉する、TF180は出港準備を整えろ」



TF180全艦へ
インドネシア政府からの派遣要請に基づき、本部隊はインドネシア・スラバヤへ移動する。
将来的なソロモン諸島解放にも繋がる作戦である。各員の奮励・努力に期待する。

―TF180指揮官


本日はここまでです。

艦娘の技術を狙ってる国があるな

アメリカ製戦闘機のブラックボックスを勝手に開けて問題になり
ロシアのロケットマニュアルを勝手に持ち出し信用を失ったのに懲りない国だ

おつ
>>182
まぁ世界随一の技術だもんねぇ……

前に某タックル番組でたけしが言ってたんだけど、「日中韓で対立が激しいのは、お互いがすごく近くにあって、どうしても比べてしまうから」だって。
イタリアサッカーのミラノダービー(インテル vs ミラン)が激しいのも、チームの本拠地が同じところですごく近いから。まぁあの番組のことは大体信用しちゃいけないけど、これはなるほどって思ったわ
長文すまん

乙です

ここまで艦娘の影が薄い艦これSSも珍しい。駄SS

忘れた振りして仕込んでおいた盗撮カメラとICレコーダを回収か
セコイ国だ

インドネシア派遣となれば、オランダ人が火病する光景が見られるな

イギリス人が名前読めなかった艦はどうみても噛ませ犬役しかまってないが、
宗主国へ献上をする材料を仕入れたから、収支は十分すぎる?

>>172
良かれと思ってやってないよ、あの特権階級どもは
権力闘争の一環で起こした些細な妨害としかおもっていない
剣と魔法のファンタジー世界で、些細な理由で主人公の作戦を邪魔して失地する悪徳領主みたいなものだ

容易いことではない
すげえどうでもいいけど
いちいちマスター付けなくてもチーフだけでいいんじゃね?

マスターチーフって階級の最先任上級曹長の事だから、略すると別の階級になっちまうんじゃね?
それにこのSSのマスターチーフはあの人とは別人だからこだわりがあるんだろ




ーニュース速報、インドネシアがTF180の出動を要請―

「インドネシアからの要請によりTF180が沖縄を出港、インドネシアへ向います」

「TF180の主力は自衛隊と聞いています、自衛隊が海外で武力行使をすると言う事ですか!?」「議会の承認は取れているのですか!?」

「TF180は国際条約に則り設立された国際共同部隊であり、自衛隊員を中心に構成されていますが自衛隊ではありません、またTF180は要請があれば議会承認等を必要とせず行動する権限を有しています」

「そもそも外国での武力行使を前提とした部隊に日本が参加する事は国内法・憲法違反ではないのですか!?」

「憲法9条で禁止されているのは国際紛争を武力により解決する事です。深海凄艦は国家ではないため、問題はありません」

「その理屈では日本が国家承認していない国家へは侵略し放題と言う事ではないですか!他国の対日感情はどうなるのですか!?」





舟山郡島、定海に深海凄艦の生体が漂着、生存しているものの戦闘能力は喪失している模様。研究のため回収する。





「テートク、出港準備が完了しました、JPJ、忠武公李舜臣共に出港準備できています」

「了解した、司令部要員と艦娘達も乗船させよう」

タラップを上がりフィッツジェラルドに乗船する、俺と艦娘達、インドネシアの連絡員、沖縄基地隊の整備員数名も一緒だ。
陸地の方を見ると施設に残る隊員や元々施設で働いていた米陸軍の兵士が手を振ってくれている。
自分が出撃のために船に乗るというのも初めてだし、任務に出るときにこうやって見送られるのは、多分初めてじゃないだろうか?

「ちょっとアンタ!何立ち止まってんのよ?」

「後がつかえてるぞ、提督!」

「アウチ!」

摩耶に尻を蹴り飛ばされた、痛い。





「よし、一時間目はここまでー、日直、号令!」「起立、礼!」「「ありがとうございました!」」

授業が終わり、休み時間になる。大抵休み時間にやる事は決まっている。寝るか、友人と話すかだ。
俺達、と言うより、この学校は旧那覇鎮守府の近くにあり、艦娘や提督が訪れた事もある。そんなわけで今日の話題は今日出港すると言う艦娘部隊の話しだった。
最近はTF180が出来た事もあって外国の話しをする事も増えた。お陰で国外の事にも目を向ける機会が増えた…
まあ、話しの90パーセントはどの艦娘が可愛いとか、そういう話しだけど。

「那覇軍港だもんな…こっからだと少し遠いから直接会いに行くのは無理だよなぁ…」

「それに米軍施設だろ?前の鎮守府みたいにはいかないだろうよ」

「どんな艦娘が居るんだろうな…アメリカの艦娘とか、居るのかな?」

「ばーか、アメリカはまだ艦娘作ってねぇよ」


那覇鎮守府の艦娘とはそれなりに仲が良かった、しかし那覇鎮守府が解散してからは一度もあっていない。那覇の艦娘達は元気だろうか…
瑞鳳さんとか今どこにいるんだろうな?俺は瑞鳳さんと将来を誓い合った仲だ。18になったら瑞鳳さんにもう一度プロポーズして…結婚するのだ。
艦娘人権法が成立、施行も近い、きっと俺が18になるときには艦娘と人間の結婚も一般的になっているさ。

「たすくふぉーす、ねぇ…どんな艦娘がいるんだろうな?可愛い子だといいけど」

「国際…合同部隊だっけ?そんな部隊に入るくらいだから、頭の良い優等生がそろってるんじゃないか?」

頭の良い、優等生…ねぇ。
頭の中で過去にネットで見たメガネをかけた戦艦…敷島?だっけ?を思い出した。

「霧島、だよ。でも、優等生か…俺もお付き合いしたいなぁ…」

「おいおい、俺達には摩耶様が…」

あぁ、今日が平日で無ければ、実際に現地にいって艦娘を見てみたかった。
俺達は摩耶様に一生着いて行くと誓った仲だ(そして俺は瑞鳳さんと将来を誓った仲でもある)
しかし、他に艦娘が居るなら…一目見て、お近づきになりたいと思うのは男として当然の思考なのである。
そんな話をしている中、いつもは積極的に話しに混じってくる奴一人が一心不乱にスマホを弄っていた。
まったく携帯電話の類は持ち込み禁止なのにな?それを守ってる奴は半分居るかどうか、だが。




「よーし授業だー、席に…」

つけー、と言おうと思ったが…教室に入ると生徒が何人か喧嘩していた。
口げんかで良かった。手が出てたら大問題だ。

「あんたら艦娘の事なんてゲームのこま程度にしか考えてないんでしょ!」「うっせー!良く考えてるから自分だけの考えを押し付けるのはどうだって話ししてんだよ!」
「じゃあなんなの!艦娘が戦闘で死んじゃっても良いっていうの!?」「そうは言わないけど…本人が戦う事を望んでるならそれを否定するのもあれじゃないか」
「それが本人の意思じゃないのよ!国に洗脳されてるようなもんなんだし!それでも戦わせろっていうの!?」

「「先生はどう思うんですか!?」」

ああ、まずは落ち着けお前ら、授業をさせろ。

結局の所、私には「どちらの考えも決して間違って居ない。でも相手の意思を考えずに押し付けてしまっては相手を傷つけてしまう。」といった事しか言えなかった。
私自身も、何が正しいのかは分からないというのが現状だ。
艦娘が戦いたくないのであればその艦娘に戦う事を強要する事は許される事では無いだろう。そういう意味ではあの女子は間違っては居ない。
仮に艦娘が戦う事しか知らなかったとするなら、戦う事は艦娘にとっての幸せだと言える。それを奪うというのは傲慢なのではないだろうか?
そういう意味ではあの女子は大きく間違っている。
私もニュースレベルでしか知らないが、艦娘人権法が成立したから艦娘も社会に出て来る機会が増えるだろう。艦娘にとって何が幸せか?どうあるべきか?という話はその後になってから考えるべき話題ではないのだろうか?
担任として、私は正しい事を教えられているのだろうか?




「なるほど、それで男子と喧嘩になってしまった、と」

「はい、戦う事しか知らない艦娘からそれを奪う。というのは存在意義の否定で逆に傷つける事になるって…」

放課後、私は先生の所を訪れてた。
担任の先生には私の考えを否定された。ハッキリとは言われなかったが、あれはやんわりと否定されていたんだと思う。
だから私に活動の事を紹介してくれた国語教師にも相談に来たのだ。

「すこし…気分の悪くなる話をします。親に虐待されている子供を想像して下さい」

「…はい」

確かに少し気分が悪い。自分が産んだ子供を苛め抜くなんて、ねぇ?


「親に虐待されている児童は大抵の場合、回りの人に助けを求める事は無いのだそうです。親が自分を苛めるのは自分が悪いから、と思ってしまったり、それが普通の親子である。と認識してしまうのだとか」
「つまり、その子供にとっては親に虐待されている状況が平穏で幸せだ、とも言えます、なので母親を逮捕したり、児童を保護する人に対して敵対的になる事もあるとか…では、現状が当然だと思っている虐待されている児童を助ける事は悪い事なのでしょうか?」

「正しい事、だと思います」

「艦娘も同じです、安心して下さい、先生はあなたが間違っているとは思いませんよ、むしろ正しいと思ってます」

うん、そうだよね、国に戦う事を強要されている艦娘を助ける。多分艦娘のみんなは反発するだろう、戦う事が当然だと思ってるんだから。
でも艦娘が損傷するなんて話は良く聞く。づほちゃんも何度か損傷したし、沈んでしまった艦娘もいるという。
私はそれが間違っていると思う。艦娘だって戦う以外の事をしていいはずだ、むしろ戦う必要なんて無い。
私と同じ位、いや、私より小さい子が国の命令で戦って怪我して、死ぬなんて間違ってる。
づほちゃんは私の事を嫌っているだろう。でも構わない、づほちゃんには幸せになって欲しいから。待ってて。私が国から解放してあげる。


本日はここまでです

おつです
先生の意見はたぶん、「国を守る」という意味なら不正解。でも、「先生」という意味なら正解なんだろうね

アメリカの艦娘か……ミズーリはぜひ見たい

乙です

他のSSでも出撃させないで愛でるだけみたいな話あるから、どちらが正しいとは言えない。
この世界で艦娘が生まれてきた経緯による部分が大きいだろうな

ただ、左よりの団体の方が洗脳に関してはプロなのは確か

亀だが零式水偵の方が零観より高性能なのか…?

>>202 sage
零式水偵→偵察
零観→着弾観察

コミーは駆除しないとダメ
ハッキリわかる

汚染された奴も切り捨てなきゃダメなのかは状況次第
この沖縄も、リアルの沖縄同様、史上初の「能動的」切り捨てが行われることになるかも?




沖縄を出て一週間、アタシたちは海の上に居た。
沖縄からスラバヤまで約二週間。その間はアタシら艦娘はたまに艤装の整備や提督達の会議に参加する位で暇なもんだ、瑞鳳なんかはちょくちょくヘリ甲板から瑞鳳を出したりしてるが…

「摩耶、そろそろ食事、行こう?」

古鷹が声をかけてきた、さて食堂に行くか。





しかし…米軍艦の食事ってのは妙に合わない。
いや、不味い訳じゃないけど…味も油も濃い気がする。

「なら食うなよ。艦娘は二ヶ月くらいは飲まず食わずでも平気なんだろ?」

「あぁ?んだと?そりゃ艤装つけてたときの話しじゃねーか?」

「だったら艤装つけてずっと後をつけてればいいんだ、どうせ何もしないんだから」

食堂で若い少尉に難癖をつけられる。
いや、悪いのはアタシだ、自分の乗っている船、家にも等しいところの飯を口に合わないと言われたら嫌な思いもするだろう。
後から思えばアタシもイラついていたんだと思う。船の中で、訓練は出来ない、体は動かせないで鬱憤が溜まってた。そう思いたい。
確かに艦娘は擬装があれば数ヶ月は飲まず食わずで行動できるのが大半だ、潜水艦娘には飲まず食わずで世界一周が出来るレベルの奴だっている。
でもそれは出来るってだけだ、死にはしなくても長時間の航行は精神的な疲労が大きい。だから弁当も持ってくし、長距離の移動は乗り物だって使うんだ、それを馬鹿にされたみたいで一気に頭日が上ってしまった。





「んだと!?」「なんだ艦船が人間に逆らうのか?JAPの旧型が!」

「「摩耶!」」「少尉!」

摩耶が机を叩いて立ち上がると同時に少尉も立ち上がり、古鷹と提督、艦長が叫んだ。

「…悪い」

「…チッ」

少尉が食事を残したまま退席してしまう。
摩耶は椅子に座りなおし、食事をがつがつと荒っぽく食べ始めた。


「…申し訳ない、テートク。彼には私から良く言っておきます」

「いやこちらこそすまない…摩耶」

「あぁ、アタシの方も悪かった…ごめん」

「…実は彼の祖父は第一次ソロモン海戦で戦死している、それでどうも艦娘を嫌っているらしい、仲間を侮辱して悪く思わないでくれ、とは言えないが…」

「いいんだ艦長…アタシが悪かったんだから」


そんな奴日本に回すなよ…と思ってしまうが、そう簡単な問題ではないのだろう。フィッツジェラルドは深海凄艦出現前から第七艦隊に配属されている、きっとあの少尉もそうだ。
日本自体には恨みは無かったとしても、艦娘は米軍人たちの父や祖父と戦った船そのものだ。
日本や現在の自衛隊は許せても…という感情はあるのだろうか?

「…すみません、御馳走様です…」

古鷹が頭を下げて食器を下げに行く、一瞬だが涙ぐんでいるようにも見えた。
…何らかのフォローが必要だろうか?

「テートク、食事の後、一杯どうです?話しあいたい事もある」

「…いいだろう」





あぁ、やってしまった。艦長や日本のテートク、上官達の前であの行動。下手すりゃ懲罰物だ。
最初第七艦隊に配属されると聞いたときは嫌ではあったが文句を口に出したりはしなかった。
日本人も自衛隊も、祖父を殺した連中の血縁者ではあるが子孫というだけだ、彼らが祖父を殺したわけではない。それを頭で理解できたからこそ、彼らとは友好的に付き合えたはずだ。
でも艦娘は違う、連中は祖父を殺した連中そのものなんだ。
それ自身は祖父に会った事は無い。でもときたま一人で泣く祖母の姿は何度も見た。
頭で理解しているからこそ、艦娘は許せないんだ。そんな連中が中佐や大佐待遇で艦内を闊歩しているならなおさらだ。
祖父の仇をうちたい等とは思わないが、それでも好きにはなれない。





「まずは…私の部下がすまなかった、猛一度謝罪させてほしい」

艦長室で艦長がグラスに注いだブランデーを手渡しながら頭を下げてくる。

「いえ、あれは摩耶が愚痴を漏らしたのが悪い」

アメリカは親が軍人なら子も軍人、という事が多いと聞いた事がある。

「艦長、失礼だがあなたの父は…」

「…父は軍人ではないが祖父は軍人だった、戦死こそしなかったが足を失っている」

「…」


「だが、それを日本人や艦娘にどうこう言うつもりは無い。日本ではこう言うのだろ?昨日の敵は今日の友。と。彼はまだ若いのさ」

「…艦娘もストレスが溜まっているようだ、今思えば常に訓練していたのが一週間船の中だからな」

良く良く思えば艦娘が日本国外に向かうというのは初めてだ。
戦闘や訓練でもせいぜい2~3日しか船に乗る事はなかったのだから。

「まあ、常に体を動かしている人がずっと運動をしなかったらストレスも溜まるだろうなぁ?」

「…艦上で出来るなにか、やりますか?」

「やろうか?一つ案がある。やや規則違反になりかね無いが…あなたが目をつぶれば可能だ」

「聞きましょう」


今回はここまでです。

>>202
>>203の方も言われていますが、元々零式水偵と零観は別用途の機体です。
偵察目的の零式水偵は三人乗りで航続距離も長いのに対し、零観は敵艦隊の真上に長時間張り付いて観測を行うための機体なので上昇力や運動性に優れる反面二人乗りで航続距離も短めです。

艦これのゲームでは零観は完全に零式水偵の上位互換となってますが、個人的には索敵の水偵、命中の零観と区別しても良かったかな?なんて思ってたりします。

乙です

一気につまらなくなった。
糞SS




「提督!パスだ!」

「おう!任せろ…とぉ!!」

摩耶が投げてきたボールを受け取りゴールに向う。
俺の投げたボールはすぐ黒人兵士に奪われた。

「HAHAHA!テートク!もうすこし考えてシュートするんだな!」

「あーもう!何やってんのよアンタ!」

「瑞鳳!ブロックして!」

「え!?うん!」

「HAHAHAHA!!オレは動いてないぜ!ボールを取ってみな!」

「うーん!うーん!!」

ボールを両手で掲げる黒人兵士の前で瑞鳳が両手をぶんぶんしながらピョンピョンはねていた。
しかし悲しいかな、ボールには全く届かなかった。

「はい、シュート」

ホイッスル、12-62、日本チームの負け、JPJチームの勝利だった。


「ナイスシュートだったぜ!伍長!」

「オラクソ提督!お前もっと本気だせよ!!」

「ウルセー!」

最後に3ポイントを決めた伍長に米軍兵士から賛辞が、俺には日本人から野次が飛ぶ。

「瑞鳳さん!良く頑張った!!」
「ズイホウAdorable!」

フィッツジェラルドがJPJと李舜臣に出した命令は「李舜臣のリンクスで希望者5名をフィッツジェラルドに運べ」というものだった。
そして、フィッツジェラルドのヘリ甲板でバスケットボール大会が始められた。
と、行っても面積が足りないからバスケットもどきだが…


そう当たり戦で日本チームは李舜臣チームに敗北、今しがたJPJチームにも敗北した。
当然だ、JPJもフィッツジェラルドも李舜臣もチーム5人は全員成人男性、米軍艦組みには190センチを超える大男が混じってる。
対して日本チームは俺と艦娘4人。俺だって身長は170台だし叢雲や瑞鳳は身長は日本人女性の平均以下だ。
身長が物を言うバスケット大会では勝ち目が無いのだ。
さっきの試合だって摩耶がいれた3ポイントシュートぐらいしか得点になってない。

「提督!しっかりしろよ!」

「ウルセー!じゃあてめぇ出てみろやぁ!」

「嫌です!俺達の指が万が一突き指でもしたら誰が艦娘の擬装を整備するんですか!」

お前ら、絶対俺を苛めて楽しんでいるだろ!?


「イイデスカ、ズイホウ、ムラクモ。basketballはセが高い方が有利、あなた達は不利デス」
「しかし背が低い事は悪い事ばかりデハありません、ネイト・ロビンソンという選手は背が低いながらもNBAで活躍してイマス」

「うん、頑張る!」
「…私たちはその選手の四分の三ぐらいしか身長無い気がするけどね…」

JPJチームの連中が艦娘達にドリンクを手渡しながらバスケット講義をしていた。
ああ、俺だけが敵にも味方にも文句を言われるのだ、いいぜ、耐えてやる。これも部隊のためだ。





李舜臣チームがJPJチームに41-55で敗北、最終戦であるフィッツジェラルドチームと日本チームの戦いが始まった

「大尉!パスを!」

「貰ったわ!摩耶!!」

「おう!行くぜ!!」

「シット!?」

米兵のパスを叢雲が奪い、摩耶がシュートを決める、2ポイントだ、JPJチームの指導が功をそうしたのか叢雲と瑞鳳が前に出て積極的にパスを奪っていた。
…長身の彼らから見たらあの二人、すごいうっとおしいかも知れない。


「いいか!アタシらが不利だがまだ得点差は二倍だ、可能な限り食いつくぞ!」

「おー!」

「提督は頼りにならないわ、私とズイホウでパスを奪って摩耶と古鷹に渡す、後は野となれ山となれ、よ!!」

「了解!」

まて、叢雲今何を言った、そして古鷹、君まで叢雲に同意するか。
畜生、俺の底力を見せてやる。

「大尉!マヤをマークしてくれ!少尉はフルタカ!その二人を抑えれば相手は攻めれない!」

「OKチーフ!」

「しまった!」

なぜか俺にボールが飛んできて受け取ってしまう。前方には筋肉モリモリのマッチョマンが三人。
摩耶と古鷹は…完全にマークされててパスが出来ない。

???「ドリブルこそチビの生きる道なんだよ……!」


「さあテートク、そのボールを渡してもらおうか?」
「艦長が全勝したら乗員全員に奢ってくれるというのでな」
「…テートクにも、穴はアルンダヨナ?」

不穏な事を言いながらにじり寄ってくる筋肉モリモリのマッチョマンが三人。
俺はさっきドリブルをやめてしまったから動けない。

「提督!こっち!」

…マッチョマンのうちの一人その両足の間から叢雲が顔を出していた。
体張ってるなお前、俺は容赦なく叢雲の胸にボールを投げ込んだ。

「What!?」

「小さ過ぎて気づかなかったぜ!!」

「煩いわね!こうでもしないと試合にならないのよ!古鷹!!」





米兵のパスを瑞鳳が弾き、提督がボールを受け取る、しかし提督は三人に包囲されてしまった。
はやく提督にパスを貰おうとするが、私も摩耶もマークされてしまう。
私の前でパスを妨害していたのはあの少尉だった。

「…お前にだけは絶対負けたくない」

「…奇遇ですね、私もです」

艦長から彼の事は聞いた。
でも私が彼に償う事は出来ない。私も彼の祖父もお互いの国を信じて戦った結果なのだから、戦争が終われば恨みっこは無しのはずだ。
そう思ってしまう私は、やはり人間とは精神構造が違うのだろうか?
過去の事では恨みっこ無し、そして今はスポーツだ、だから、私は何も考えないで全力でプレイしよう。

「っ!あのチビ!」

少尉が提督の方を向いて叫んだ、叢雲が屈んで兵士のまたの間から顔を出していた。みんな私や摩耶、提督の持ってるボールに視線が集中していたみたい、私も気づかなかった。

「古鷹!」

叢雲がボールをキャッチした姿勢のまま私にパスを投げる。
取った。


「行かせねぇ!」

少尉が目の前に立ちはだかる。

「装備も持ってない艦娘が突破できるわけ無いだろ?」

「確かに、私は旧型の重巡洋艦です、でも、それだけにちょっと凄いモノがあるんですよ?」





あぁ、結論から言おうか、バスケは古鷹無双だった。
艦長や俺は、バスケで汗を流せば

「探照燈照射」

「Ohhhhhhhhh!?」

「探照燈照射」

「目が!目がぁぁぁぁ!?」

「はい、これで3ポイントシュートです」

汗を、流せば。
ストレス解消になるし、あの少尉と古鷹の仲も改善する。そう思ったが。


「おい艦娘!卑怯だ…「探照燈照射」ぐああああああ!?!?」

「私、これでも大佐待遇なんです、軍人なら節度をわきまえましょうね?」

ニコニコしながら目を潰していきシュートを決めていく。

「艦長!これって反則じゃないのか!?」

「艦長、私、自分の身体しか使ってませんし…相手に触れてもいないしトラベリングもしてません」

「…ルールブックには自分の身体を光らせてはいけないとは書いてないからなぁ」

「探照燈照射」





時間だ、ホイッスルを鳴らす。
65-70で日本チームの勝利だ。
後半はいささか混乱してたが…艦娘を見下している乗員も少なくは無い、あの少尉も含めて、いい薬になった、と思う事にしよう。

「お疲れ様です、いい試合でした!」

フルタカは天使のような笑顔で我が艦のチームにタオルとドリンクを配っていた。
…艦内の規律が良くなった。そう思うことにしよう。
艦娘と言えど流石は重巡フルタカ、武勲艦の名に恥じない鬼神振りだった。
フルタカでこれなら…日本で一番激しく戦ったというジンツウなどはどんな女の子なのだろうか。
疑問と、そして恐怖は尽きない。


今回はここまでです。

乙です

笑ってしまった

おつ
スポーツは国家間を越える、はっきり分かんだね

乙です

つまり磨きぬいたスキンヘッドで照明を反射させれば
人間でも太陽拳ならぬ古鷹拳ができる……!?

アブラテカテカ中年ハゲの集団がバスケ界トップに君臨する時代……頭皮が熱くなるな




全く、今日は散々だった。
艦長に言われて後部甲板に行けばなぜかバスケをする羽目になり、マスターチーフの指示でマヤやフルタカのマークをする羽目に。
マスターチーフはこの船で一番経験の長い人間だ、階級こそ俺の方が少尉で上だが、佐官クラスすら奴には逆らえない。
これはあれだろうか?前のトラブルを解決しようと連中に担がれたのだろうか?
なんであれ、任務は任務…と思っていたら、フルタカは目が光りだすし…やっぱり艦娘は嫌いだ。
俺はつかれて甲板の隅に座ってたが、まだ何人かは1on1や3on3でバスケをやっていた。

「お疲れ様、少尉」

隣に座った人物にドリンクを振舞われる。
さっきまで左目をチカチカさせながら暴れ周った艦娘がいた。

「…何の用だよ」

「なんでもねぇよ、ゲームが終わったから挨拶に来ただけだ」

もう一人艦娘が増えてた。
なんでこいつらは話しかけてくるんだ。


「そりゃアタシらは、日本とアメリカは戦争してたさ」

「でも、それももう何十年も前の事、なんです、それを持ち出していがみ合うというのも変だと思いませんか?」

「…さすがは船の考える事だな、艦娘には祖父を殺された気持ちなんてわからんだろうよ」

「わかりません」

「そしてアタシらは一回アメリカ人に殺されているんだ、その気持ちは人間には分からないだろう?」

なに?


「私は…古鷹は第一次ソロモン海戦で貴方のお爺さんを殺しました。私が直接手を下したかどうかわからない。でもその時妹が目の前で死んでいます」

「…アタシはレイテで目の前で姉を殺されて、アタシ自身も殺された。お前に分かるか?アタシの身体の中で300人以上の人間が死んでいく、その気持ちが」

「…それに比べれば俺は祖父が一人死んだだけだから、俺があんたらを嫌うのは間違っているって言いたいのか?」

「ううん、そんな事を言いたいわけじゃないんです」

「アタシ自身は、姉貴も艦娘として生まれ変わったからアメリカ人にそこまで恨みを感じていないってだけなのかもしれねぇ、でもアンタの爺さんはよみがえらない、アンタの感情は、多分人として正しいんだと思う」

「だから、私達を嫌っていても構いません、でも、この部隊にいる間だけは、仲間として、友達としてつきあってくれませんか?」

そういえばそうだ、艦娘が、日本の軍艦そのものだというのなら、その日本軍に勝利したアメリカ軍は艦娘やその仲間を大量に殺している事になる。
アメリカ人に一族を皆殺しにされたと感じている艦娘もいるはずだし、ナガトなんかにいたっては人体実験だ。
サラトガにいたってはアメリカに最大の貢献をしたのに、その味方に人体実験で殺された。と言う事になるのか。
俺の祖父が日本に殺されたなら日本人だってアメリカ人に殺されている。どうしてこんな簡単な事に気づかなかったんだろう?


「…さっき、厨房に行ってコック達に謝ってきた」

マヤが顔を背けながら、小さな声で話し始めた。

「…最近運動して無いからダイエットしたくて…それでアメリカの料理を口にあわないなんて言っちまったんだ、だからお前にも謝っておく、ゴメン」

「フルタカ、俺の祖父は重巡アストリアに乗ってた…もしアメリカが艦娘アストリアを作ったら、祖父の話し聞けるか?」

「うん、多分」

「俺も謝っておく、悪い」

艦娘はやはり嫌いだ、祖父を殺したのだから。
でもこの部隊にいる間だけは、艦娘を恨まなくてもいいよな?grandfather。


「これで恨みっこなし、だね」

フルタカが微笑んでくれた。俺も微笑を返そう。

「じゃあ明日からは敬語でお願いね、私この艦の艦長より偉いから」

「アタシも頼むぜ、少尉」

やっぱ少しは嫌っててもいいよな?grandfather。
まったく、この船が巡洋艦で艦長が大佐でない事がこれほどまでに悔しいとは。







JPJ、バスケ参加隊員へのインタビュー

「あ?フィッツジェラルドで何をやったかって?何の事は無い、ただのバスケだよ」
「あぁ、まあ楽しかったよ、フィッツジェラルドには負けたけど李舜臣と日本には勝てたからな」
「それに艦娘とも仲良くなれた…俺がボール持って頭の上においたらさ、目の前でズイホウが手足をジタバタしながらピョンピョン飛んでんの、でも俺の肩にすら届かない」
「いやぁ、もう可愛いのなんのって…マヤが俺にぶっかってファールになった時にいい体験もしたしな…」
「…その体験?秘密だ」
「あぁ、一つイイコト教えといてやる…ズイホウとマヤ、いい匂いしたぜ?」
「汗の匂いっていうのかな、でもいい匂いだった…でもあれと同じ匂いがお前からしてたとしたら、俺はお前に風呂に入れって言うね」
「映像をよこせ?ハッハッハ、冗談言うなよ、フィツジェラルドの連中がビデオ持ってたから、インドネシアに着けば見せてもらえるかもな?」
「ところで、トイレ行っていいか?ムラクモと1on1してから…おさまんねぇんだ」





忠武公李舜臣、バスケ参加隊員へのインタビュー

「フィッツジェラルドではバスケットボールの試合を行いました。レクリエーションの一環。なんだそうです」
「まあ、楽しかったですよ。フィッツジェラルド・JPJに負けてしまいましたが…そんな睨まないで下さい、日本には勝ったんですから、全敗したわけじゃないから怒らないで下さい」
「狭いコートだったし、相手はさいしょっからバスケをする事を知ってたみたいです。次は負けませんから」
「でも、違う国の人間と一緒にスポーツできた事は楽しかったですよ、米軍艦にも艦娘にも興味を持ってましたから」
「艦娘ですか?殆どはバスケ初体験だったみたいです、試合前にバスケのルールブック読んでましたよ」
「でもそれですぐドリブルや3ポイントシュート決めるんですから、凄いですよね」
「え?次はもっと頑張れ?当然です、レクリエーションでも負けっぱなしは嫌です」
「あ、でもあの日本チームには勝てそうにないですね」



今回はここまで。
次ははやければ今日の夜、遅ければ明日の夜になる予定です

乙です

アメリカ艦娘とか入手次第解体してやる。あいつらは艦娘になってもゆるしておけん

米帝は物量=力=正義だけではないから困る(諦観)

ドイツ艦は21世紀になってから評価下がったけど、艦これはロマンだから関係ない

アメリカ艦娘とか駆逐艦だけでも170近く出す羽目になるわけなんだが…。メリケンはマジクレイジーだなw

>>245
ドイツ艦も四隻しかいないんだし全員だすと思ってるの?バカなの?




「ようこそ、インドネシアへ、我々は皆さんを歓迎します」

スラバヤ、ジャワ島にあるインドネシア第二の都市であると同時にインドネシア最大の港湾でもある。
入港時に海軍軍楽隊が行進曲「軍艦」、錨を上げて、韓国海軍歌の演奏で俺達を歓迎してくれた。


「インドネシア海軍の皆様にこのような熱烈な歓迎を受けて感動の極みです」

「早速ですが、現在まで入っている情報を教えていただきたい、我々も常に本国からの情報提供を受けているが、やはり現地の方から直接話しを聞かない事には…」





「パプアニューギニア、およびオーストラリア軍からの情報ではガダルカナル島の深海凄艦がニューギニア島の北側を西に向かって移動している兆候が見られるとの事です」
「ですが深海凄艦はガダルカナル以外の島々や沿岸都市を襲撃する兆候は見せず、昨日ビアク島の北方での目撃を最後に情報が途絶えています」

「深海凄艦は船を執拗に攻撃するが、沿岸都市などはよほどの大都市・大規模軍事施設以外は攻撃しない事が知られている、ガダルカナルとビアク島の間には攻撃対象となる都市などは存在しない、と言う事か」

「おそらく、そういう事なのでしょう。ビアク島以東で攻撃対象となりえる箇所を検討したところフィリピンのダバオ、マカッサル、そしてここスラバヤが攻撃対象となる可能性が高いと判断しました」
「少なくとも深海凄艦にとって脅威となりえる軍事力をもつ国となるとフィリピンか我がインドネシアしか考えられません」

「現在、インドネシアはユーラシアとオーストラリア、更にオーストラリア以東の各国を繋ぐ生命線になっています、インドネシアが大被害を受ければオーストラリアやニュージーランドは完全に孤立する事になります。ナウル共和国にいたっては半年間、完全に通信が途絶しているとのことです」

あぁ、ナウルはきっと深海凄艦関係ないから


「敵の戦力は分かりますか?」

「残念ながら…ですが、ガダルカナル島以外での航空機の活動は殆ど確認されていないため、空母級の深海凄艦は存在しないと思われますが…」

それは朗報、だ。しかし、ガダルカナルの深海性艦はかなりの規模を誇っている、それが空母を伴わず出撃することなど、ありえるのだろうか?

「…偵察、とか先遣隊、何じゃないか?」

今まで黙っていた摩耶がぼそっとつぶやいた。


「ほら、人間だって拠点を設営する前にはその拠点を守る拠点を構築したり、用意したりするだろ?そのための前線基地を作るつもりだったんじゃないかなって…」

「テートク、なら我々はガダルカナルを攻めずとも、この先遣隊を撃破すれば良い、ということになる、先遣隊を潰せれば連中も一時的にしろ勢力拡大をあきらめるだろ?」

「なら、やることは決まったな、インドネシア軍にひとつ協力を要請したい、ビアク島~ハルマヘラ島間に哨戒網を敷いていただきたい、ハルマヘラ以東は大きな島が多すぎる、ここより東に深海凄艦を入れてしまうと水上部隊では対処がまにあわなくなってしまうかもしれない」

「了解しました、空軍に伝えます」

「フィッツジェラルド、JPJ、忠武公李舜臣は燃料補給を終え次第ハルマヘラ方面へ出航、艦娘たちは装備の点検をしてくれ」





―TF180、スラバヤに入港。流れる軍艦マーチに困惑する人々―

平和な港湾に三隻の「世界最強の軍艦」イージス艦が進入し、湾内を航行する帆船や漁船が蜘蛛の子を散らすように逃げ出す。
陸地からは勇ましい軍艦マーチが演奏され、平和な港を一時的に不穏な空気が包んだ。

現地時間昼、日米韓を中心とする対深海凄艦合同任務部隊「タスクフォース180」がインドネシアのスラバヤに入港したが、このときインドネシア軍の軍楽隊が軍艦マーチを演奏したことが現地住民たちの間で議論を呼んでいる。
TF180はインドネシアの要請で派遣されてきた。自らが招待したゲストを歓迎するのに華々しい演奏は重要だろう、しかし、なぜかつてインドネシアを占領・支配した「侵略の歌」を流す必要があるのだろうか?

「軍艦マーチはTF180側から演奏するように指示されました、我々は不安に思いながらも演奏をしました、任務ですから」

インドネシア軍の某軍曹は語った。

「少し震えが着ました、かつて苦しい時代の象徴であった音楽が休日に聞こえてきましたから」

スラバヤ市民は語る。

インドネシアの要請で派遣された部隊が、かつてのその国の屈辱の歌を演奏させる…
何か黒いものが見えてしまうのは記者だけではないだろう。
TF180の発表では数週間、スラバヤを拠点として周囲で対深海凄艦作戦を展開する予定だ、スラバヤ市民にとって、眠れない日が続くかもしれない。


短いですが今回はここまでです。

おつ
真相かどうかは分からんが、これは軍艦マーチを演奏しろって言ったヤツにも非があるかもよ

この記者はどこの何者だ?

乙です

いや、軍艦マーチって海上自衛隊の公式の行進曲だから演奏しない方がかえって不味いんじゃないか?

某南半島国では旭日旗にケチを付けるのが流行らしいぞ

じゃあエレクトリカルパレードとか流しながら入港すれば良かったんですか(半ギレ




翌日朝、TF180はスラバヤを出航、ハルマヘラへ向かった。
この日は食事会やら記者会見やらが予定されていた、のだが、島の多いインドネシアでは接触が遅れれば致命的な事になりかねない。
それに俺もそういった事は苦手だ。

「瑞鳳、偵察機を発艦させてくれ、それと曹長、李舜臣にリンクスで艦隊前方の対潜哨戒を行うように連絡してくれ」

瑞鳳が艦橋から出て行く。

「提督、私たちは?」

「そうだな…すぐに遭遇、ということはないだろうが、艦娘待機室で待機、いつでも出動できる態勢を整えておいてくれ」

「了解です、待機に入ります」

古鷹・摩耶・叢雲が艦橋から出て行った。


「テートク、李舜臣からです、二機のリンクスの内、一機が故障で出動不能。修理予定は未定。万全な対潜哨戒は困難であると」

「…悪い軍曹、瑞鳳に流星も対潜哨戒装備で出すように伝えてきてくれないか?あと曹長は李舜臣にはもう少し接近してからヘリを出すように伝えてくれ」

「行ってきます!」

軍曹がダッシュで艦橋から出て行く。
ソナーを積んでいるリンクスは頼りになる対潜戦力だが…さすがに二機では不足すぎただろうか?
帰ったら対潜に優れる船の配備を要請したいな。
海自のDDHとかどうだろう?しらね型とか。





「きちょう、にちぼつまであと1じかん」
「あと30ぷんいないにひきかえさないとふぃっつじぇらるどまでもどれなくなります」

航法員が警告してくる。無論、そんな事は百も承知、しかし敵を見つけないわけには…

「こうほうし、ねんりょうのよゆうはあとなんふん?」

「あと27ふん」

「…かえったらゆうはんのおかず、いっぴんおごるよ」

「…45ふんです」

「よし、もうすこしきたもみよう!」





まったく、うちの機長は…まあいい、機長の性格を考えていくらか余裕を持たせて燃料の報告をしてたんだ、それに飯のおかずが増えるなら悪くない。

「…きちょう!ひだりかほう、しんかいせいかん!」

「ずいほうさんにだでん!」

「だでんします!」

「よしこうほうし!きさまのおかずをもらうぞ、これでかしかりなしだ!」

「きちょう!はなしがちがいます!」





『艦長、彩雲が敵艦隊を発見しました、駆逐イ級4、駆逐又は軽巡1、位置は…じーいーびー…ゲベ島南20km』

「感謝します、ズイホウ」

艦長が電話を置き、俺に向きなおす。

「ズイホウからです、ゲベ島南にて深海凄艦隊を確認したとのこと、数は5、駆逐艦4、軽巡1」

「ビンゴだ…だが今からじゃ空襲はできない、夜戦を仕掛けるべきか?」

「意見具申、よろしいですか?」

「なんだ?マスターチーフ」

上級曹長が挙手する、艦長も一目置いている存在だ、意見は聞くに値するだろう


「敵も我々が発見したことに気づいているはずです、直ちに攻撃をしなければここで逃がす結果になりかねます、もし敵が全速で北上すれば補足できないままダバオへの侵攻を許しかねない」
「可能な限り早期に撃滅するべきだろう、と思う」

「私も同感だ、どうする?」

「二人の意見が一致しているならそうしよう」
「艦隊は速度25ノットまで増速、これより艦娘部隊による夜間攻撃を開始する」

ただでさえ現代艦艇は深海凄艦相手には不利、それも夜戦ならなおさらだ。
しかし今回の目的は敵先遣隊の撃退、重巡2と駆逐艦1なら勝てない相手ではないだろう、全滅させずとも撃退できれば目的は達成できる

「艦娘部隊は発進後艦隊50km前方まで移動し、敵艦隊への攻撃に入れ、フィッツジェラルド以下各艦は電探以下各装備により敵別働隊の監視を」





「提督…提督ぅ…はっ!?」

いけない、待機中だったのに、すっかり上の空だった、警報音が鳴りあわててベッドから飛び起きる。
ドアを開けて部屋を出ると摩耶とぶつかりそうになった。



「擬装の接続、OKです!」

「チェック…オールグリーン!フルタカ?」

「大丈夫です、おろしてください!」

ヘリ甲板に行くとすでにフルタカがクレーンにつながれて海に下りていくところだった。

「俺、ジョージワシントンの連中見てから一度こんなポーズしてみたかったんだよ!」「それはカタパルトがある船でやれ!!」

冗談を言い合いながら私と摩耶に擬装を取り付けて行く、米兵がチェックリストを読み上げ、沖縄基地隊の隊員が何か呟きながら彼の頭を小突いた。

「摩耶さん、提督の指示で観測機には照明弾を搭載しています、活用してください!」

「サンキュー!お前らも頼むぜ!」

「まかせてください!」





「叢雲さん、擬装の取り付け、終了しました、確認を」

「…」

「叢雲さん?」

「えっ!?あ、ええ…大丈夫、行けるわ」

行けない、体がまだ火照っている、これから戦闘なんだ、気合を入れないと。

「ムラクモ、おろします!」

私を吊り下げたクレーンがガラガラと音を立てて下りていく、周りを見ると夕日をバックに航行するJPJが見えた。

「敵は軽巡1、駆逐艦4、軽巡は私が撃ちます、摩耶と叢雲は駆逐艦をお願い、夜戦になるわ、魚雷に気をつけて!」

最近提督とあまり話していない気がする。それも当然。TF180としての仕事もあるから、提督は各艦長や古鷹ぐらいとしか話していないことが多い。
今のTF180、艦娘部隊は軽空母に重巡2隻、対潜だってヘリを持っている李舜臣がいる。あれ?私、要らないんじゃ…
ううん、そんなことあるものか、私はずっとあいつを育ててきたんだ、これからも、ずっとそうよ、そうでしょ?提督。
海面に着水してクレーンがはずされた。
さあ、行くわ、出撃よ。

今回はここまでです。

艦娘放置とか提督の風上にも置けんな。
作者も艦これやめろよ

乙です

乙です。
リンクスの故障も出し惜しみしてるだけなんじゃ…?とか邪推しちゃうねw




おかしい。
提督の指示ではもう敵と遭遇しているはずの地点だ。
確かに偵察機が発見した直後に全速で逃げられたら遭遇はできない、しかし北方に離脱したならフィリピン海軍の哨戒網に引っかかっているはずだ。
南進したならアタシ達に遭遇する、東にはハルマヘラ島、まさかもう東に撤退した?
しかし先遣隊とは言っても勢力拡大は深海凄艦にとっても重要な事のはずだ、一戦も交えずに撤退するのか?
古鷹の指示で水偵を発進させる、アタシは北、古鷹は東。
深夜だから成果は期待しにくいが水偵なら燃料を節約すれば夜明け後に収容できるはずだ。

「摩耶、そっちは?」

「んーん、まったくだ」

「そう…」

「提督に報告します、摩耶と叢雲は引き続き警戒、お願い」


古鷹、横須賀鎮守府から異動してきていまはTF180、艦娘部隊の旗艦だ。
この提督の人事は妥当なものだろう、横須賀は精鋭部隊だし古鷹はその中でも色々戦果を揚げている。
でも、提督。アタシは那覇からずっと一緒だったんだ。那覇ではアタシが旗艦だった、大和が居たときもだ。
それが後から来た古鷹に旗艦の役を渡す。と言うのも、どうも割り切れないものを感じる。
うん、わかってる、これはアタシのわがままだって。でも、叢雲や瑞鳳が旗艦にされてたならこんな風に思うことはなかっただろうな。

「ねぇ、電探の反応…おかしくない?」

「え?」

叢雲がぼそりと呟いた、確認してみるが、何もおかしなものは…

「左舷方向なんだけど…」

「左舷…ハルマヘラ島じゃなくて?」

「うん、その島なんだけどなんか妙に反応が強い部分が…」


うん、確かに電探に映るハルマヘラ島、その一部に妙によく電波を跳ね返す部分があるが島や岩じゃ…スクリュー音?

「叢雲!古鷹!増速しろ!左舷砲戦用意!!」

一気に速力を上げる、私たちの隙間を航跡が通過して行った、魚雷、さっきの妙なスクリュー音はこれか!

「魚雷!?どこから…」

「島から!?海岸の森林地帯に上陸して潜んでいたの!?」





「艦娘部隊、マヤからです!距離8000にて敵艦隊との交戦に入りました!」

「8000?なんでそこまで敵に気づかなかった!?」

「上陸して森林地帯に潜んでいたようです!」

「SHIT!」

「さらに通信!敵艦隊は総勢8!三隻は駆逐艦の模様!」

8隻、偵察機が発見した奴のほかに3隻いたと言うことか。
5隻なら艦娘部隊で圧倒出来ただろうが、8隻だとこちらも相当な覚悟をせねばなるまい。

「テートク!JPJから通信!」

『本艦隊と艦娘部隊の距離は約40km、ハープーンの射程内です、火力支援が可能です』

JPJからの支援の提案、だが、許可はできない

「却下する、終末誘導段階で艦娘を誤射する恐れがある」

『本艦の海星ならGPS誘導で攻撃可能です』

「だめだ、海星も最終段階ではアクティブレーダーホーミングを行う、この近距離戦では許可できない」

対艦ミサイルは指定された地点まで移動後、レーダーで目標を捜索してから攻撃する。
レーダーを見ると乱戦になっているようだ、この状態でミサイルを撃てば艦娘に命中しかねない。




「艦娘部隊、マヤからです!距離8000にて敵艦隊との交戦に入りました!」

「8000?なんでそこまで敵に気づかなかった!?」

「上陸して森林地帯に潜んでいたようです!」

「SHIT!」

「さらに通信!敵艦隊は総勢8!三隻は駆逐艦の模様!」

8隻、偵察機が発見した奴のほかに3隻いたと言うことか。
5隻なら艦娘部隊で圧倒出来ただろうが、8隻だとこちらも相当な覚悟をせねばなるまい。

「テートク!JPJから通信!」

『本艦隊と艦娘部隊の距離は約40km、ハープーンの射程内です、火力支援が可能です』

JPJからの支援の提案、だが、許可はできない

「却下する、終末誘導段階で艦娘を誤射する恐れがある」

『本艦の海星ならGPS誘導で攻撃可能です』

「だめだ、海星も最終段階ではアクティブレーダーホーミングを行う、この近距離戦では許可できない」

対艦ミサイルは指定された地点まで移動後、レーダーで目標を捜索してから攻撃する。
レーダーを見ると乱戦になっているようだ、この状態でミサイルを撃てば艦娘に命中しかねない。

「古鷹、対艦ミサイルの火力支援を行いたいがその状況では使用できない、いったん南方に離脱、敵艦隊と距離を取れないか?」

『やってみます!』





「くそっ!簡単なこと言ってくれるわね!」

左に見えた影にB型砲を撃ち込む、命中して火が上がったのが見えた、沈むまで砲撃する暇はない、次。
右から突っ込んでくる影が見える、発砲煙、右に舵を切り敵に突撃する。さっきまで私のいたところに水しぶきが上がる。
外したわね、次を撃つ前に仕留めてやる。
この乱戦で探照灯や照明弾を使えばこちらが丸見えになって不利になってしまう、見たところ深海凄艦も混乱しているようだ、イ級を砲撃しているイ級が見えた。

「愚か者め!沈めっ!!」



「くそっ、ふざけるな!」

擬装に小口径弾が命中する、これぐらいで沈むものか

「ぶっ殺されてぇか!?」

こちらに発砲した影に三号砲を撃ちこむ、弾薬に誘爆したのか派手な花火が上がった。

「よし、次だ!」

次の目標…そのときかなり大きい発砲炎が見えた、距離とサイズからして巡洋艦サイズ、次はあいつだ、古鷹がやるという話になってたが、この乱戦じゃそんな作戦も意味はない。
あたしは舵を切ってそいつに向かって突撃した。





『こちら叢雲!敵一隻大火災!こちらは大丈夫よ!』
『摩耶だ!一隻を沈めた!少々被弾したが大丈夫だ!』

敵艦に向かい砲撃を続けていると二人から通信が入る、戦闘は今のところ順調。

「二人とも、南下はできそう!?」

『私は大丈夫よ!現在南下中、敵…たぶん二隻に追撃されてるけど振り切れる!』

『摩耶だ!敵軽巡を発見した!仕留めてから南下する!』

敵軽巡、おそらく敵の旗艦。これを倒せば敵艦隊は混乱するはず。
右舷に近づいてくる電探反応、重巡クラスの砲撃が私のそばに着弾した。

「敵軽巡を確認!撃破します!」

あれが敵か、摩耶と二人がかりなら…
舵を切ってそっちに向かう。





しまった、外したか。敵もこちらに気づいたのかアタシの方に突っ込んでくる。
装填はまだ終わっていない、いったん距離をとる?いや、このまま突っ込んでやる、肉を切らせて骨を絶つ、だ。



敵は砲撃を外したのにそのまま突っ込んでくる、なら返り討ち。
こう見えても夜戦は得意…
近づくにつれて相手の輪郭がよく見えてくる、軽巡ヘ級…違う!

「摩耶!発砲中止!!」

「なっ!?くそっ!!」

高速で摩耶とすれ違う、同士討ちなんて冗談じゃない、敵軽巡はあきらめて素直に提督に従おう。





「艦娘部隊、南下を始めました」

「敵艦隊、追撃を開始」

「古鷹、艦娘部隊の位置を、前方に敵艦は見えるか?」

『私のすぐ右に摩耶がいます、叢雲は…2000m後方、前方に敵影は見えません』

艦娘が一塊になった、畳み掛けるならいまだ。

「レーダー反応、最南の三つをアルファ、ブラボー、チャーリーと呼称、その後方目標郡デルタに攻撃開始!」

「艦娘がくると本艦も戦闘に巻き込まれるぞ!主砲、砲撃用意!」

「攻撃目標、目標郡デルタ!」

「Harpoon、FIRE!!」

『JPJ、Harpoon、FIRE!!』

『李舜臣、海星発射!!』

各艦から二発づつハープーンを発射する。

「フルタカ、艦隊からハープーンを発射した、着弾まで全速で南下してくれ」

『了解です!』





古鷹と並んで全速で南下を続ける

「叢雲!遅れてるぞ!急げ!」

「わかってる!やってるわよ!」





「くそっ!こんなことで!」

私の周りに水柱が上がる、駆逐艦が何隻か私についてきているらしい

「このっ…ふざけないで!」

その場でターンしバックしながら魚雷を撃ちこむ、これで敵も回避しなければならないはず…
そのとき、私の上を数発のミサイルが飛び越えた。

『ハープーン、目標デルタ-2、デルタ-4補足!』

『海星、目標デルタ-2、デルタ-3補足!』

『ハープーン、目標デルタ-1、チャーリー補足…チャーリー!?』

『JPJ!ハープーンを自爆させろ!』

『叢雲!急速回頭!!』

「えっ…うそ…」

魚雷を撃った後前に振り向く、私の目の前にハープーンが映った。

今回はここまでです

乙です

作者は艦これアンチ

艦娘にハープーンぶちこむクズwww

何スレか前から粘着もしもしが沸いてるのな……

内容が内容だから仕方ないね。
嫌ならもう書くの止めればいいよw

こういう奴のせいでOの評価が相対的に下がるから困る
嫌なら見ないでブラウザバックしてろよ

しかしこの三佐陸等はしつこいな

敵はおそらく1人なので、>>1にはぜひ頑張って頂きたい所存

そういえば考えてみると明らかにシンガポールとか海外にタスクフォース置いた方がいいのに、諸条件無視って風潮的にも厳しい沖縄に置かれてるんだよな
外国どころか政界、自衛隊内部にクロがいるかもしれないぞこれ

見事なまでに小説的にありがちな、出し惜しみから小出し、そして味方撃ちの無能指揮官である

>>291
節子、それクロじゃなくて、アカや

ありがちすぎて面白くなくなってきたわ。
延々と左翼出してネトウヨSSしてりゃよかったのに

永遠に晒されるレベルでつまらないと思うの

お久しぶりです。数日間放置してしまい申し訳ありませんでした。
実のところ続きを書かなければ、とは思って居たのですが、続きをかけないと判断し、打ち切りとするべきだと判断し、挨拶だけでもと思い書き込ませてもらいました。

以下、理由と言う名の言い訳

1.前作前々作と書けば書くほど続きが頭の中で出来て来て書き込みが追いつかないような状態で、今回もその前提で書き始めたのですが、今回途中で続きが脳内で構成できなくなってしまったこと。

2.世界観を広げすぎて自分でも収拾がつかなくなり始めていること(資料などを探すのつらくなってしまった事)

3.指摘された方も居ましたが、自分で見返してみても大幅にクオリティが低下していること。

4.3にかぶるのですが、味方を無能にしないと話を展開させれなくなったこと。

等から、好きではじめたSSではありますがこのまま続けても自分も誰も得しないと判断しました。

続きを期待されていた方も少数ながらいらっしゃったかも知れませんが、自分個人の理由で中断することをお許し願いたいと思います。まことに申し訳ありません。
このSSの続きを書くことはないと思います。また、別のSSを書くにしても一度で終了しなければ次回からはトリップをつけたいと思います(自分を棚に上げて言うのもアレですが、他人としか思えないとの感想は結構ショックでした)

以上です。重ね重ね、申し訳ありません。HTML化依頼を出してきます。

えー。残念だ、楽しみにしてたんだけど。てか揶揄してた奴だって極めて少数の愉快犯だったろうに。>>1が決めたなら仕方ない

そんなにかまってほしかったの(´・ω・`)?

無能読者により荒らし大勝利の悪例

残念だ

何と…

一旦休んでもらってその後の力作に期待しようぜ

お疲れ様でした。
残念と言う気持ちはありますが、仕方ないのでしょうね。

もしあれば…で結構なのですが、今後の予定していた流れとか、プロットみたいなのはあるのでしょうか?
このまま未完なのはあまりにも惜しいし、簡単な続き、結末だけでも知りたいと思います。

いや、もう書かないでください。
ネトウヨが喜ぶネタしか書けない作者なんて艦これファンにとって害悪でしか無いです。
ネトウヨ御用達ネタ以外は面白くないし、SS書くのに向いていません。

変な粘着沸いてる時点で人気はあるからな
次スレに期待

>>302
重ね重ね申し訳ないです。
一応最後の最後どうするか?と言うプロットだけはあって

謎の艦娘「寧海」が暴走

寧海の為に新潟・舞鶴の艦娘・護衛艦群が壊滅

同時に太平洋中の深海凄艦が一斉に西進

寧海「<(゜∀。)」

アジア中の全海軍力で寧海および深海凄艦を迎撃。TF180は対寧海

叢雲が最後に突撃。「幸運を、死に行くあなたに敬礼を」なんて茶番

寧海撃沈、深海凄艦撃退に成功するもほぼすべての海上戦力を失いマラッカ海峡・日本海なども敵勢力下に

艦娘再生産計画、吹雪・叢雲・漣・五月雨・電が第一ロットで生産されるが、全員記憶を失ってて退職願を出す提督とすれ違ってEND

という感じでしたが、そこまでどうつなげるか、がまったく思い浮かべなくなった。と言う感じです。

もう喋んな

ほんとSS書くのに向いてないわ。
>>301や304の社交辞令なんて真に受けないで一生ROMってろ

永遠に晒されるレベルでつまらないと

海外勢いらんやん、そのプロットだと

批判してるの全部末尾Oの時点で察しが付く

海外艦出たこと無いやん

あんまり荒らすと月に変わって通報よ☆

そもそも前作から一通り見たけど神SSとか評価する感想が有ったのが理解できん。
自己投影するは登場人物は無能しかいないわで面白いと言える要素あったか?
珍しいタイプのSSってもハーメルンとかなら腐るほどあるだろ?
高い評価してるやつはみんな洗脳でもされてたの?

>>313
修羅の島ネタとかはちゃんと調べてあったからな
そういう点が評価なんだろう、きっと

この手のネタなら、深海凄艦まだいるのに無視してスーパー艦娘対戦、みたいな展開をやらかした方が良かったんじゃないかな
中華軍はともかく、○○光復軍なんぞファンタジー艦隊になってしまうが、その辺は妄想でクリアだ

つまり左翼に艦娘をいじめさせれば神SSがかけるわけか、ひらめいた。

マジかよ左翼最低だな。それをネタにするのも最低だな。つまり>>1は最低だな

打ち切りになってよかった。
本当の作者も浮かばれるだろ。

作者コロすなwww


残念、終わっちゃうのか

やめてよかった公文式
終わってよかったクソSS

本当のクソSSに荒しなんか沸かないわ
必死に叩いてるのは関心が高かった証拠だよな

前前作までよかったのに前作今作と赤の他人としかおもえんくらいの糞だったからその反動よ。

まあ実質乗っ取りだしねぇ

粘着批判してるもしもしは
作者に端末水没でもさせられたの?

投下の度に罵倒する粘着もしもしが気持ち悪すぎるスレだったわ

それもこれも酉付けなかった>>1が悪い

つまり作者が全ての諸悪の根源

いや一人で必死に上げてる

末尾0の>>326がすべて悪い

>>327自演おつ

末尾Oばっか批判してる的なレスから
唐突に他末尾が湧き出して批判レスが始まるっていう

わざとらしい

まあストーカー気質の電波系に目を付けられたら
書いててもしんどいだけだよな

>>1お疲れ様

>>329
自己紹介ですかね

末尾Oの荒し君は負けず嫌いだからww

このSSがここまで荒れたのは外伝から。
荒れた理由は同じ人が書いたとは思えないほどつまらないから。と言うもの。
つまり、他人の文章としか思えないほどレベルが落ちたので、他人が過去作の作者を騙ってるのではないかと思われたことが原因。
これは作者がトリップをつけていれば荒らしに付け入る隙を与えなかったと言うことであり、つまり、SSが荒れたのは>>1が原因。
荒らしは許されないが、簡単に予防できた荒らしに漬け込まれる隙を作ったままの>>1はSSの内容では擁護できない。

あほか

作品中数行ならともかく
偽者がスレまで作り、続編であることを謡ったら本人から抗議が来るわ
来ない時点で当人だろうが

それに、どんなベストセラー作家でも出す作品すべてが売れるわけじゃない
特に新ジャンルに挑戦しようものなら今までの固定ファンから抗議文すらくる

このSSを偽者だと非難出来るのは当人だけだ
332が当人で無いのなら、332が行っている行為は荒らしに他ならない

あほか
と言うか落ち着けよ。一度も>>1が偽物だ。と断言した訳じゃないぞ?論点がずれておる。
トリップつけてれば偽物と騒ぐやつが調子に乗らないですんだのにね?って言ってるんだよ。

あと、「ほんとに偽物だったら本物が出てくる」って言うけど、このタイトルで前作のタイトルが想像できる奴がいるかって話。
読者にしろ作者にしろここに投下されるSS全てチェックしてる訳じゃない。俺も二作目三作目はこのスレ見るまで存在に気付かなかったし、
仮に三作目以降が偽物だったとしても一二作目の作者はまったく気づいてない可能性だってあるんだぜ?
(那覇鎮守府奮闘記 ○日目 みたいなタイトルだったら君の言うとおり「偽物だったら本物が出てくるじゃん」って言えたんだけどね)



タイトルから分かるとおもうぞ
必死にageてる末尾Oもいるんだし

まあ偽者といって荒らしてるのは末尾Oのsage進行無視してる約一名だしね
つまんないなら来なきゃいいのに

自分はふつうに面白かったよ

でも、age続けるのは同意できないけど>>332の言うことも一理はある。
何日にもわたって書き続けるならトリップは付けるべきだよね、混乱とかもあるし。

あとタイトルだけで続きも乗ってわかる奴は正直すごいと思う。
俺は外伝だけはタイトルだけじゃいくらageられてもわからなかったと思うから。

好き勝手言ってるばっかで草生える
特に>>332なんて、なんだかんだで荒らしを扇動するような奴の典型だわ

瑞鳳と摩耶のセリフがタイトルな時点でなんとなく続きかなって分かったけどな
もし作者が違っても入れ込んでるキャラだろうし絶対に分かるよ

トリップつけないから荒らしたなんてのも理由にならん
面白い面白くないは主観、一々合わせられる訳ないし、同じような流れだと今度はマンネリだと言って叩くんだろ?
きりがない、面白くないならスルーが基本

>>338は外伝ってんだが>>339は外伝もわかったの?

悪い、>>338じゃなくて>>337な?

なんとなく見当は付いたが

摩耶「…くそがっ!」提督「…恨んでくれても構わんよ」
叢雲「私たち、何のために・・・」 提督「・・・それが俺たちさ」
叢雲「拒否…ですって?」 提督「拒否…だと?」 大和「はい、拒否です」

瑞鳳「正規空母のいない機動部隊」摩耶「タスクフォース、だからな」

提督こそ抜けたが、タイトルがメインキャラのセリフだし、ギャグっぽくないし、しかも瑞鳳と摩耶だし。
なんとなく分かるし、少なくとも気になって開いてみるんじゃねえの?

それに、SS読むときも好きなキャラがタイトルにあれば、まあふつう開くんじゃね?
もし作者が違っても二人もメインヒロイン冠したタイトル開かないわけないよな

>>342
外伝ってのは

ケッコンカッコカリノカリ・他

だと思うぞ?

>>343
すまん、そっちはわからん。
てか今知った。

だがこのスレは分かるだろ、普通にさ
約一名の偽者連呼厨は”本当の作者”とやらが見つけにくいって言い訳してるんだから
このスレが分かるかどうかを示せば十分だろ

>>344

いや
「作者がトリップ付けなくて偽者と思われたのは作者の責任」
って言うのに
「本物の作者が居たら絶対出てくる」
って反論した奴に
「(仮に偽者だったとして)荒らしが出はじめた外伝(>>343で言った奴な)を作者が「自分の作品の続編を語った偽者」だと判断するのはスレタイだけじゃ不可能だから、上の反論は無意味」
っていういいわけしてるわけで。

どんどん論点がずれてておかしな事になってる。

ちなみに外伝読んでみたが
完全にギャグパートだろ?DVDアニメに付いてるオマケ編みたいな
作風違うのも当たり前だし、ギャグだと思えば面白かったよ

いや、作風の違いを見ても内容は劣化してるだろ、一作目二作目だってギャグパートはあったけどそれより明らかにつまんなかったもん。

外伝がなぜ論点に加わってきたのか説明ヨロww

ちなみは君は334なのか?
自分の論点の基準は334(=332?)なのだが、そこに外伝の言及はあったか?

「(仮に偽者だったとして)
・・・っていういいわけしてるわけで。

スマン、ちっとも分からん笑
どのスレか、主語くらい付けてくれんか?

>>348
俺…というか>>345って事で良いんだよな?

まず、俺は>>334>>332ではない、証明する方法は無い。
外伝を論点に加えた理由は>>332が最初に「外伝から~」と外伝を引き合いに出してるから。

>>349
なるほど、外伝自体認識してなかったから読み飛ばしていたな
しかし、外伝の存在は論点に重要か?

このスレ(外伝もか?)が偽者が書いたと言う事が論点ではないのか?
その為には本当の作者がこのスレと自分は関係ないと証言できればいい
その為にはこのスレ(あるいは外伝でも)を本当の作者が見ている可能性が重要
(もちろん偽でないなら抗議は来ない!)
という流れだと認識しているが違うのか?

それを踏まえて
このスレの方がタイトルが似ている分見つけやいだろうと述べたまでだが

ズレているか?

>>350
たぶん、俺と君で論点、というか焦点がずれてる。

>このスレ(外伝もか?)が偽者が書いたと言う事が論点ではないのか?

俺は(たぶん>>332もだけど)の焦点は「このSSシリーズが叩かれ始めたのは外伝から」と言う事を一番の要因だと考えてる。そして「外伝とこのスレを書いたのは本物か否か」ではなくて、「外伝を書いたのは偽者じゃね?という突っ込みを与えてしまった事」を重要視してる。

>その為には本当の作者がこのスレと自分は関係ないと証言できればいい
>その為にはこのスレ(あるいは外伝でも)を本当の作者が見ている可能性が重要
>(もちろん偽でないなら抗議は来ない!)

そのとおり、だけど、荒らす連中は調子に乗るから、最初に荒らされ始めた外伝の時点で作者が本物か否かはっきりさせることが出来ればベストだったと考えてる。
だけど
・作者がトリップを付けて居ない
・外伝はタイトルが大きく違うから「仮に外伝の作者が偽者だとしてもタイトルですぐわかるだろ」は反論としては少しずれている(このスレのタイトルなら見つけやすいだろうとは思うけど、問題が発生した外伝じゃないから意味は無い)

なので「作者もトリップとか付ければ荒らしを呼び込まないですんだかもしれないよね」って考えている。

誰がどう見ても
>>332=334=349

このスレで話題にならなかった
もうHTML化されてる外伝に粘着してるあたり
自白しているようなものだわ

もう全員荒らしで
こここうしたらよかったんじゃない?が粘着になるんだから。

>>351
なるほどな
というか君と332以外誰もそんな事が論点だと思ってないぞ
外伝の話題自体が332で突然出てきたんだからな

まあなるほど
そう説明され読み返せば、いきなり>>15で荒しが沸いたのが説明付くな
つまり荒らしクンは外伝から粘着してたのか笑

>>332

いやあ
毎回毎回>>1が投下する度に末尾Oが似たような文句で罵倒してさ
パッと見て少数(下手すると一人)の偏執的で粘着質な荒らしが居るようにしか見えないのに

いけしゃあしゃあと

「このスレが荒れたのは(以下略)トリップ付けずに一時的に作風変えた>>1が悪い!」

自分で荒らしておいて他人事
というか、同じ理由で継続的に罵倒してたのが大勢居るように印象操作
挙句の果てには自分勝手すぎる理屈で責任転嫁の無罪主張

>>1が作中で描いてたイカれ左翼も真っ青だな

他のスレ見ればわかるけどさ
トリップ付けずに何スレも続けてる人や作風変えてくるけど特定されてる人はいっぱい居るよ?
こんな風に粘着荒らしの被害に遭ってるのは見たこと無いけど

つーか一番はっきりとした正論がもう書かれてたね 
>>333 >>339

「そもそもトリップをつけるべきだった」
と当の作者が言ってるのに
トリップつけないのが悪いと言うのも作者は悪くないと擁護するのもどちらもおかしい。

荒らされるからトリップつけるべきだったと言ってるんのであって
悪いのは気に入らないからと偽者呼ばわりして荒らしていたやつ

まあ、荒らす奴の思考は理解不能だとよくわかったから言うだけ無駄だろうがな

家に鍵かけないで泥棒に入られた時、鍵かけなかった家主に責任はまったく無いと言えるのか
と言うところの認識のちがいがあってそれでみんな拗れてそう。

SS終わってるのに伸びてるから何の話かと思えば感想や内容の議論じゃなくて草生えるwww
やっぱ未来永劫晒されるべきだわwww

ツマラナイ、お前偽者だろ!

偽者が出たのも1がトリップ付けてないからだ!

ムカつくから荒らしてやるぜ

俺は何も悪くない、全部1が悪い!


これががゆとり教育かorz
まで読んだ。

>偽者が出たのも1がトリップ付けてないからだ!

ちゃうちゃう、1がトリップつけてれば偽物だって言われることもなかったのに、だ。

これがゆとりか

>>361
偽者だって書き込んでるのはお前のスマホとPCだけだからもういいよ

なんで偽者だと決め付けてるのか理由が知りたいわな

外伝はパロディでわざとキャラを崩壊させてるんだからシリアスの本編と雰囲気違うのは当たり前だぞ
まさかそれくらい分からないわけないよな

脳内ソースという名の妄想だろうね

偽者なら本物から文句の一つもある筈なのに

完全な思い込みで因縁つけて長期嫌がらせとか
こいつストーカー殺人とかやらかすタイプじゃないかな

ID変わってるはずだけど>>361な。

>>362
少なくとも俺は偽者だって書き込んで居ないのに偽者だって書き込んでると思われている件…

>>363
キャラや雰囲気だけじゃなくて文の書き方まで変えちゃったからじゃないかな?
外伝以外は丁寧に書いてるし地の文も新聞記事とか以外は誰かの支店になってるけど確か外電だけは台本形式だし。

>>362もちょっとした勘違いから思い込み起こしてネチネチ叩き続けるタイプだな

>>365
外伝はギャグを強調したいから書き方も崩してんだろ
パロディとシリアスで文章の書き方変えるのはSSでは良くある、しかも外伝として別スレにしてる。
それで偽者呼ばわりは酷い、批判する前に最低限の読解力は持とうぜ

読解力もつのは>>367の方だろ?
>>365はあくまで「そう考えた奴がいたんだろうな」って分析しているだけじゃないか

ここまで分かりやすい自演も珍しい

かまってちゃん作者は始末に終えんな

今度は作者へ八つ当たりか ┐(´-`)┌ ヤレヤレ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年01月22日 (木) 02:31:10   ID: ZMlfgbhi

変なの湧いとるやんけ

2 :  SS好きの774さん   2015年03月05日 (木) 03:06:05   ID: Fssr8PA0

面白いんだけどなぁ
変なの湧いて、うざい

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