元お嬢様「安価とコンマで大勝負」アフロ「クインテット!」(5スレ目です) (1000)

モンスターあり剣あり魔法あり、機械も超能力もありなごった煮の世界。

革命が起きた近世のファンタジー国家で、指名手配された元貴族の少女が生き延びようとあがき、最近は安定してきたけど油断できない毎日。

彼女が野垂れ死ぬか、亡命に成功するか、反旗を翻しテロリストとなるか、はたまた魔王となって世界を滅ぼすか。

全ては安価とコンマ次第な5スレ目。

1スレ目『魔境』 お嬢様「安価とコンマで逃亡生活」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1408711559/)
2スレ目『アンブロシア』 元お嬢様「安価とコンマで魔術師生活」邪教徒「その2だ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409055017/)
3スレ目『イロモノ旅団』 元お嬢様「安価とコンマでお仕事生活」海風の妖精「3ブロシア」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409745651/)
4スレ目『魔法競技会』 元お嬢様「安価とコンマで忙しく生活」魔人「その4じゃ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411492100/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1413208217

~あらすじ~

○○○○年……フルフィリア王国で革命が起きた。

反乱軍あらため共和国軍は、革命の象徴として王族・貴族の処刑を決めた。

貴族の町ウベローゼン市に住むお嬢様であるソピアは、使用人の少年によって逃がされ、命がけの逃亡生活が始まった。

知人も増え、魔術師としての実力も付き、軌道に乗ってきたように思えてまだまだ不幸体質。

神にも悪魔にも見放されがちなソピアは果たして生き延びることができるのか……!

そして、仲間の敵対フラグ・死亡フラグを全て折ることができるのか……!


~主人公~

ソピア・ウィンベル、16歳。

世間知らずで体力にも乏しく気弱だが、頭は良く物怖じはしない方。

下級貴族の生まれで、お嬢様らしからぬ素朴な性格・口調、でも実はTPOに応じて高貴な振る舞いもできる。一般人に溶け込めるため逃亡に役立った。

魔法局ではソフィア、宿屋周辺ではルーフェリアの2つの偽名を使い分けている。

現在は元メイドのアンと海風の妖精マリンと宿屋暮らし。

★最終的な目標★

1.この国でほとぼりがさめるまで逃げ切り、安定した生活を送る

2.他国へ亡命し、そこで安定した生活を送る

3.テロリストなり魔王なりになって、共和国軍を倒す

このいずれかが現時点での最終目標となります。



※当面の目標※

1.名声と実力を上げ、上位職になる

2.かけがえのない仲間(交友度10.00)を得る

3.数日ごとに起こるイベントを乗り越える

武器戦闘系職業一覧

『剣士』…剣や短剣、斧など斬るタイプの武器を扱う勇者の職業。最も歴史と権威がある戦士ギルド。
『ソードマスター』…剣士の上位職。曲刀・双剣・大剣などありとあらゆる剣術に長ける。
『武士』…剣士の上位職。ある国の独自の剣術を扱う。その刀身には霊力が宿る。

『槍士』…突くタイプの武器は盾持ちに強い。盾と相性が良く近衛兵たちが育ててきたギルド。
『重装騎士』…槍士の上位職。大きな盾を装備し主を守るナイト。

『メイサー』…打撃タイプの武器は甲冑・甲殻に強い。どちらかというと魔法使いや鉱夫が偽名で登録することも多い。
『ヘビーメイサー』…メイサーの上位職。巨大な鎚を軽々とふるう膂力を持つ。

『ファイター』…己の身一つで戦う武人の職業。最近の若い女性の間ではダイエットに人気。

『アーチャー』…歴史ある遠距離武器使い。魔法の効果が乗ることもあり今なお愛好家は多い。

『ガンマン』…工業化が生み出した遠距離武器使い。弓を小馬鹿にしてる若者が多かったりする。
『コンバット』…ガンマンの上位職。二丁拳銃・サブマシンガン・アサルトライフルと体術で戦場を駆け抜ける次世代の戦闘術。
『スナイパー』…ガンマンの上位職。鷹の目を持ち数㎞先からでも敵を仕留める恐るべき存在。

『ホワイトシーフ』…盗賊の技術を世の為人の為に使うため近年設立したギルド。落し物探しや浮気調査など何でも屋感が否めない。
『アサシン』…ホワイトシーフの上位職。もはやホワイトではない。暗殺など裏社会での依頼を遂行する必要悪。
『忍者』…ホワイトシーフの上位職。ある国の独自の技術を扱う。潜入、逃走、情報工作に長ける。

『サイズユーザー』…鎌を愛する物好きたちが剣士から独立した。やや使いづらいが一撃で仕留めることに長ける。あとカッコいい。

『ウィップユーザー』…鞭を愛する物好きたちがメイサーから独立した。サディストが多いと思われているが偏見である。
『調教師』…ウィップユーザーの上位職。動物でも人でも鞭の恐怖で縛り付ける。サディストが多いと思われているが実際その通りである。

『罠師』……罠だけでなく爆弾やナイフ投げなどトリッキーな戦術を持つ。立ち上げたのは世紀の大奇術師だったりする。
『ボマー』…罠師の上位職。火薬や爆弾を扱い、待つだけでなく積極的に攻撃してくるけど一応罠師。



魔法系職業一覧

『火魔術師』…エネルギーを司る魔法。戦闘寄りの魔法で、軍人のほか料理人が覚えていたりする。

『水魔術師』…生命力を司る魔法。旧時代のお医者さんたちの半数は水魔術師。

『岩魔術師』…創造を司る魔法。魔法陣とか錬金術とか。

『風魔術師』…流れを司る魔法。効果範囲が広く指揮官向きの魔法。

『瘴気薬師』…火&水の上位職。薬からエネルギーを持った霧を生み出し扱う魔法使い。
『氷魔術師』…水&岩の上位職。水を固体化させる冷気を扱う魔術師。冬場以外は割と引っ張りだこ。
『召喚術師』…岩&風の上位職。場を操り魔法陣から様々なものを召喚する魔法使い。
『雷魔術師』…風&火の上位職。広範囲に渡り落雷や磁場操作ができる攻撃的な魔術師。
『竜脈術師』…火&岩の上位職。大地に眠っている力を呼び覚まして行使する魔法の専門家。
『精霊術師』…水&風の上位職。見えないけど確かにそこにいる精霊たちと話し、力を借りることができる。

『日魔術師』…昼を司る魔法。太陽光を操るだけでなく、心を癒すことにも使う。
『癒心魔術師』…日魔術師の上位職。人の心を癒しいいムードを作り上げる、陽だまりの魔法使い。

『月魔術師』…夜を司る魔法。魅了・幻惑の魔法はここに含まれる。
『蝕心魔術師』…月魔術師の上位職。人の心を蝕み意のままに操ってしまう、月夜の魔法使い。

『天術師』…日&月の上位職。天体の運行を司る魔術師。暦や占星術に詳しく祭日には欠かせない職業。

『白魔術師』…神の力を借りる魔法。宗教色が強い。
『聖教徒』…白魔術師の上位職。教会に所属している聖職者。祈りで傷を治し、魔を払い、死を遠ざける。
『クルセイダー』…白魔術師の上位職。神の力を借り受けて戦う人々。正義の心を持つ聖なる戦士。

『黒魔術師』…悪魔の力を借りる魔法。霊と話したりする魔法もここ。
『邪教徒』…黒魔術師の上位職。悪魔に最も近い人間。その身に悪魔を降ろし溢れる魔力で悪事を繰り返す。

武器戦闘系職業一覧・魔法系職業一覧 >>4


生活系職業一覧

『山人』…山の方の村人。高地や洞窟などに強くなり、鉱物や動物に詳しくなれる。
『登山家』…山人の上位職。険しい山に登るための知識と技術を備えている。未踏の地に達するのが彼らの目標。

『海人』…うみんちゅ。釣りや潜水が得意になり、船にも乗れる。
『潜水士』…海人の上位職。深い海の中で長い時間を過ごせる超人。沈没船や海底遺跡、未確認モンスターなど次々と新しい発見をしている。

『森人』…普通の農村の村人。森で迷わなくなり、採集や工作が得意になれる。
『栽培士』…森人の上位職。農家の中でも豊富な知識を持った賢者。開墾や品種改良だけでなく村を守るための知恵もある。
『木霊主』…森人の上位職。森の奥にいるという神々と話すことのできる存在。日本でいう神主や巫女。

『旅人』…流浪の民。長旅に必要な様々な技術が身に付く。



専門職系職業一覧

『料理人』…胃袋を支える人々。手練れはカクテルや薬膳に挑戦するらしい。
『調合士』…料理人の上位職。変わった食材を使う料理研究家。スパイスや薬膳に詳しく、滋養強壮効果のある料理を作る。

『裁縫師』…仕立て屋で働く人々。経験を積むとモデルになれたり、魂のこもった人形を作れたりするらしい。
『人形師』…裁縫師の上位職。魂のこもった人形を作る職人。器用に複数の人形を操る。人形はひとりでに動き出すこともあるとか……。

『木工師』…木を材料に物を作る人。ベテランになると造船や大工の仕事も来るらしい。

『石材師』…鍛冶屋などで働く人々。熟練の石材師でないと本格的な鍛冶や宝石細工は任せてもらえないらしい。

『占い師』…ジャンルを問わない魔法的知識で人を占う。占いを勉強するうちに超能力に目覚める者もいるらしい。
『エスパー』…占い師の上位職。占いの的中率を上げるうち予知能力を身に着け、それを手始めに様々な超能力を獲得した存在。

『メカニック』…近年需要がどんどん上がっている機械を作る人々。ひよっこには蒸気機関や電気は使えないらしい。
『エンジニア』…メカニックの上位職。蒸気機関・電気を使った動力を組み込んだ機械を開発する人。これからの時代を担う予定。

『牧人』…動物の専門家。著名な牧人は戦闘職でもないのにモンスターを狩ったり、または飼いならしたりするらしい。
『ブリーダー』…牧人の上位職。動物やモンスターを鍛える人。戦士数人がかりでも敵わない大型モンスターすら手懐けるというから恐ろしい。
『狩人』…牧人の上位職。様々な技術や知識を駆使して獣などを狩る人。ろくな武器も持たずに一人で大型モンスターを狩ってしまうから恐ろしい。

『レンジャー』…人命救助や工事現場で働く身軽な人々。仕事で得た技術で遺跡に潜り一攫千金を夢見る者も多いらしい。
『レスキュー』…レンジャーの上位職。様々な現場に急行し人命救助を行うプロ。仕事柄そこらの戦闘職より危機回避能力は高い。

『パン職人』…発酵は普通の料理人には扱えない。酒造に手を出す人も多い。中には菌と心を通わせ自在に操る者もいるという噂。
『操菌師』…パン職人の上位職。酵母だけでなく病原菌やキノコすら自在に操れる菌類のエキスパート。

『パフォーマー』…歌って踊って人々を楽しませる人々。いつか劇場やテレビでパフォーマンスする日を夢見ている。

『商売人』…小売店の人々。経済を牛耳るボスもいるらしい。自動車の普及で競争は激化の一途をたどっている。

※専門職は日々増え続けている


その他

『探偵』…情報収集に特化した専門職。一部の人間にしかその存在を知られていない。

『娼婦』…異性の夜のお相手をして日銭を稼ぐ人々。ギルドではない。

『清掃員』…町の表通りを清掃して日銭を稼ぐ人々。ギルドではない。

コンマでモンスター作成テンプレ

種族
十の位       一の位
1無機物系&軟体系…123液体・45鉱物・67タコイカクラゲ・890貝
2魔法系…12妖精・34妖怪・56悪魔・78ゾンビ・90幽霊
3植物系…1234草花・567キノコ・890樹木
4甲羅系…123カメ・456カニやエビ・7890カブトムシ系
5虫系…123蟻蜂・456蝶蛾・7890クモムカデサソリ
6水棲系…1234魚・567カエルやサンショウウオ・890アザラシやイルカ
7爬虫類系…123トカゲ・456ヘビ・7890ドラゴン
8鳥系…123456タカやフクロウ・7890ダチョウやニワトリ
9獣系…1234犬や猫・5678ヒヅメ系・90コウモリなどその他
0人型…12サル・3456ロボット・7890人形

特性
十の位
1鋭…爪やツノ  2硬…甲殻やウロコ  3火…炎や毒  4水…泳ぎや粘液
5岩…穴掘りや石化  6風…飛行や身軽さ  7日…光や派手さ
8月…暗視や擬態  9白…群れや美しさ  0黒…魔法や科学的

性格
一の位
12好戦的 34やや怒りやすい 56普段は穏やか 78臆病 90警戒心が無い

【30日目時点のステータス】
ソピア=ウィンベル(魔:ソフィア 旅:ルーフェリア)
見た目:スカイブルーの瞳・黒髪ふんわりロングパーマ・シックなコート・リボンカチューシャ・ムーンストーンの杖(知20)
所持金:4710G
アイテム:
フルフィリア共和国ウベローゼン市地図・旅人ギルドカード・ナイフ・金槌・ハサミ・ドライバー・ライター・花柄の傘
ポーション×2・毒消し草・回復の杖
薄汚れた赤ずきん・エセ探偵セット・白ワンピース・女中の服・緋袴・ヘアゴムセット・アザラシ革の手袋
オニキス

ジョブ:月魔術師・旅人
スキル:料理・ダンス・長旅歩き・休息・脱兎・騎馬
 月光光線魔法・精神攻撃魔法・光線魔法:精神・光線魔法:波・拡散精神魔法・強魅了魔法・全体魅了魔法・幻覚魔法・多分身魔法・迷彩魔法・盲目魔法・魔力制御
 活力の光・平静の光・加熱魔法
 受け身・考察・妖精対話・究極魅了魔法・生命の加護・ムーンブラスト

体力32/32 精神32/32
筋力30 敏捷44 知力70(90) 器用20 交渉力70 魔名声28 旅名声34 注目度0
経験値:体7・精47・筋0・敏67・知0・器83・交31

知り合い
あざとい17歳メイド:アン「またお出かけしましょうねぇ♪」(親友:9.04)
お喋りな16歳ホワイトシーフ:フィナ「応援に行けなくてゴメンね」(仲良し:7.32)
歪んだ元聖教会信徒の13歳黒魔術師:ヒレア「美味しくは無かったけど満足よ」(仲良し:7.03)
高圧的な16歳サイズユーザー:エルミス「一緒に頂点を目指しましょ!」(仲良し:6.16)
ボクっ娘ブラコン16歳女水魔術師:ミルズ「命の恩人」(友人:5.70)
文系15歳美少年新米風魔術師:トール「フラれなくて本当に嬉しかったです……」(恋心:4.09)
明るく優しい22歳ホモ日魔術師:キュベレ「色んな意味で楽しい観光だったわぁ」(友人:4.00)
頭脳派長身18歳新米岩魔術師:クルト「良い対戦相手を見つけた」(友人:3.91)
おしとやかな12歳商売人:フローラ「どうぞごひいきに」(友人:3.55)
武人な19歳火魔術剣士:テンパラス「よい戦いぶりであった」(知人:2.02)
魔法街の仕立て屋人形:クリスティ「お姉さんと会えてよかったですっ」(知人:2.00)
皮肉屋な22歳男コンバット:ロット「逃げ足だけは一流だよね」(知人:1.93)



ゾロ目で2倍上昇、100以上上回ったらもう一回(本で100上回っても無し)

月魔術はコンマにプラス20 妖精対話はコンマにプラス40

『旅人スキル』
小休止 105/150 短時間で心と体を落ち着かせる、精神が5上がる
騎馬Ⅱ 0/150 馬を駆けるように走らせ、馬上で道具を扱える
ラクダ騎乗 0/110 足は遅いが乾燥に強いラクダを操る
ウシ騎乗 0/110 足は遅いが荷物運びと山道に強い牛を操る
火起こし 57/100 木の板と枝があれば火が起こせるようになる
燻製 0/50 保存食である燻製作りを覚える
荷造り 0/100 荷物をまとめるのが上手くなる
野営 16/150 野宿のノウハウが身に付く
植物知識 0/100 草花に詳しくなる

『月魔術師スキル』
光線魔法:空 0/150 月光を凝縮して頭上からビームを落とす
月照明魔法 0/100 周囲の暗闇を月の光で照らす
精神毒魔法 28/120 精神を汚染する、治療しない限り心を蝕み続ける
精神ドレイン魔法 0/150 相手の精神力を吸い取る光の球を撃つ
操り魔法 0/250 光を当てた相手を一定時間意のままに操れる、細かく指示を出せる
注目魔法 0/150 妖しい光を当てた対象に周囲の目が集まるようにする
混乱魔法 58/100 妖しい光を縦横無尽に舞わせて相手を攪乱する
変装魔法 0/250 自分を全く違う姿に見せる
透明魔法 0/200 自分の姿をほぼ完全に消す、物に触れた部分のみ影ができる
鏡魔法 0/100 光を反射して対象に自身の分身を見せる
聴覚妨害 0/120 光を当てた相手の耳が変になる
痛覚妨害 0/120 光を当てた相手は痛みを感じ辛くなる、自分にも使える
頭痛魔法 0/120 光の球を当てた相手に激しい頭痛を感じさせる
瞑想技術 0/100 瞑想が上手くなる、訓練で精神が70まで上がりやすくなる
恐怖魔法 0/100 相手を闇で覆い恐怖を抱かせる、魅了の反対、嫌われたいあなたに
夜闇魔法 0/120 闇を纏って身を隠す、昼間だと自分の周りだけ暗くなる、眩しくて眠れない時には便利
流れ星 0/100 月魔術の魔法弾、魔人仕様だと☆型でかわいい
影打ち魔法 0/100 この魔法をかけた影を触ると本体にも感触が伝わる、遠くからこちょこちょしよう

その他関わりのある人


・魔法競技会関連
レン ヒレアと仲の良い少年、『魔法使いの家』リーダー
フュネッサ ヒレアのお姉さん的存在、『ダーク・フレッシュマン』リーダー
アリアン 聖騎士を目指す新米白魔術師、『聖教会新兵隊』リーダー
ヴィーク 士官学校に通うクルトの悪友、『ウィザードリィ』リーダー
ヘンリー ノーディス出身留学生の少年、『グリフィンクロー』リーダー
リウム ミルズをいじめていたグループの少年、『アクアリウム』リーダー
ナナカ 朗らかな魔砲少女、『キューQ(キューティークインテット)』リーダー
リディア 厨二病の風魔法少女
マナミ 優しげに見えてきつい性格の錬金少女
カノコ 箒での飛行が得意な男勝りな火魔法少女
ミドリ 身体強化を得意とする元気な水魔法少女

・会った事のある名ありキャラ
18歳女アーチャー:ハルカ 快活そうな見た目に控えめな性格
15歳女パン職人:イリス 明るく男勝り
43歳男レスキュー:キアロ ソピアと同じ宿が拠点の頼れるおじさん
40代清掃員:メヒィアス夫妻 うるさい妻と無口な夫の夫婦
30歳男剣士:ウィア&40歳男パフォーマー:マッド ソピアと同じ宿が拠点の若作り剣士と剛腕ピエロのコンビ
20歳女ファイター:ノア 赤髪で大雑把な手練れファイター、宿屋近くの酒場にいる
24歳男レンジャー:オルド イケメン細マッチョナンパ男、宿屋近くの酒場にいる
15歳女ファイター:フェイラン 気の強いカンフー娘

18歳女娼婦:エリー 元旅人で姉御肌な魔境カフェのオーナー
30歳男探偵:シュン 探偵ギルド筆頭の名探偵、自由人
33歳男岩魔術師:ガルァシア 魔境チームの熟練魔術師、威圧感があるが世話焼き
29歳男ボマー:バルザック 魔境チームの仕事人、いつも適当な酔いどれおっさんだが素面だと怖い
15歳性別不明エスパー:ネル 魔境チームの情報収集担当、神出鬼没

・仲のいい名無しキャラ
邪教徒さん 邪教の館(黒魔術師ギルド)の受付で面倒見のいいおっさん
魔法局受付さん 底意地の悪い女性。そのくせ癒しの魔法を得意とする
魔人さん 数百年前のお姫さま。魔法を極めるうちに人間ではなくなってしまった。市内に越してきてソピアの魔法の先生になった。

・その他名ありor重要人物
ブラッドレイ元帥 共和国軍六勇の一人『重壁』、エルミスの父で仕事より家族を優先したがる子煩悩
オーグロス陸軍大将 共和国軍六勇の一人『鬼顔』、キュベレの父で女性を見下す堅物の大男
師匠 共和国軍に協力する殺し屋『凶爪』、フィナの特訓を手伝う乱暴な口調の女性
ミハイ5世 王族で唯一軍の手を逃れて逃亡中の王子、ソピアの身近に潜んでいるらしい

・ギルド関係者
魔法局の月魔導師
魔法局の精霊術師
旅人ギルドの吟遊詩人
魔法局本部の受付さん

・ソピアのことが気になっている人物
初日の夜お世話になった浮浪者たち
骨のような女性
パティシエの少女
ウベローゼン南方警備隊の男性
元狩人の老人
連合帝国のアフロ外交官

行ったことのある場所


●ウベローゼン市
職業相談所
ウィンベル邸(ソピアの元自宅)
魔人の城
聖十字総合病院
・各ギルド街(>>5)
今までに行ったのは
『勇者の館(剣)』『ファンキータウン(銃)』『何でも屋(盗)』『魔法局(魔)』『聖教会(白)』『邪教の館(黒)』『登山協会(山)』『農協(森)』
『宿屋(旅)』『美食通り(料理)(パン)』『ファッションストリート(裁縫)』『牧場(牧)』『不夜街(芸能)』『オフィス街(商売)』
宿屋周辺……酒場・カフェ・道具屋
魔法局周辺……魔法のパン屋・魔法の仕立て屋・薬屋・マジックアイテム屋・図書館・岩魔術師のカフェ
聖教会周辺……道具屋・ハーブ畑・聖騎士の館
・食事
宿屋近くのカフェ&酒場・魔法局近くのカフェ・カフェ『アンブロシア』・レストラン『ランプロア』・パティスリー『ブリガド』
●ハーバリア市
ハーバリアタワー・王立造船所・海人ギルド総本山・水族館・港・市場
●ファナゼ市
中央市場・東西南北の商店街・遊園地・パフォーマーギルド本部・博物館・地下街・グリエール商会本社
●王都ティルベルク
王宮・魔人の城跡地・勇者の城・大聖堂・魔法局本部・各国大使館・ゲームセンターほか





フルフィリア共和国地図

学     麓  山
|\  /|  |
騎―王―貴―商―砂

|/  \|   \
工     港―浜  湿

貴…貴族の町ウベローゼン市
王…王都ティルベルク
港…軍港の町ハーバリア市
商…交易の町ファナゼ市


世界地図

       ノ
  ラ    |
      |

   ┌―フ―――┐

    |  |     └――┐
コ―┘   └┐         |
         サ        └┐
                  └―――――ジ


フ…ファンタジーと機械、革命の国 フルフィリア共和国
ノ…魔術師と山脈、針葉樹林の国 魔導帝国ノーディス
ジ…香辛料と自然信仰、軍拡の国 ジャルバ王国
サ…海洋貿易と亜人、湿原の国 サロデニア共和国
コ…火山と洞窟、ドワーフの国 コホーテン首長国
ラ…海賊と鎖国、海神信仰の国 ラヌーン国

40日目の敵対フラグ解除ヒント
Aさん……30日目のイベントを起こしたうえでミスをしない
Bさん……Aさんのフラグ解除&ある人物と顔見知りになる&あるスキル習得
Cさん……Aさんのフラグ解除

40日目の死亡フラグ解除ヒント
ロット……?
ミルズ……解除済み
Fさん……本人もしくはある人物と交友度を上げて戦闘イベントで解除



属性相性表(B←A AはBに強い)

火←水←岩←風←火

日⇔月

その他←黒←白←その他



以上でテンプレ終了です、5スレ目もよろしくお願いします

>>10
ミルズがFさんじゃなかったっけ

>>13 うっかり

40日目の死亡フラグ解除ヒント
ロット……?
Eさん……Aさんのフラグ解除&戦闘イベントで解除
ミルズ……解除済み

こうですね

前スレ、なんで999が1000取れなかったんでしょうね

再開します



・前スレのあらすじ

魔法の腕を競う魔法競技会、その初心者の部に出場したソピア・ヒレア・クルト・ミルズ・トールの5人。

前半の通常競技で優勝圏内に入れる成績を出せたソピア達『アンブラーズ』は模擬戦闘に挑む。

因縁の相手、宿命の対決を越え、いよいよ決勝戦へ……!

ヒレア「……どうして」


レン「……」

白魔術師「こんにちはなのです」ニコッ

岩魔術師「相手、こいつかよ……」

水魔術師「……カタキだよん」


ヒレア「どうして……! レンとその白魔術師が一緒にいるの……!?」


トール「あ、あ……」

クルト「……くっ」

ミルズ「……胸糞悪いよ」

ソピア(相手チーム『魔法使いの家』の出場メンバーは……件の日魔術師を除いた、4人だけだった)


↓1、2、3 相手チームの得意魔法(もちろんネタに走っても良い)

ソピア 体力32 精神32 光線・精神攻撃・精神光線・拡散光線・拡散精神・強魅了・全体魅了・幻覚・多分身・迷彩・盲目化・炸裂光線

トール 体45 精20 風魔法殴・エアバッグ・追い風魔法・気配察知・属性察知・空気制御・速読

クルト 体30 精40 岩石飛ばし・岩の拳・岩の体・鈍足魔法陣・岩壁・水晶壁

ミルズ 体60 精80 水鉄砲・水鉄砲:氷・上回復・解毒・解麻痺

ヒレア 体130 精130 黒魔術弾・誘導弾・炸裂弾・魔法呪い・黒魔術霧・黒魔術炎・爪・侵蝕・飛行・吸血



司会「模擬戦闘初心者の部、決勝戦は! アンブラーズ対魔法使いの家!」

司会「今回はゲストをお呼びしました。フルフィリア共和国軍、○○魔導長です!」

司会「魔導長、彼ら『魔法使いの家』は貴方が出資している孤児院の子供たちから成るチームだとか」

魔導長「はい。私はあまり顔を見せる機会が無いのじゃが、みんないい子と聞いておる」

司会「……一人、競技中にお亡くなりになりましたが」

魔導長「中にはああいう子もおるでしょう」

実況「やはり決勝まで勝ち進んできたのは魔導長の指導によるところが大きいのですか?」

魔導長「先に言った通り私はほとんど直接関わることは無いんじゃ。全てあの子たち自身の特訓の賜物でしょう」

魔導長「いや、しかし。それでも優勝してくれれば鼻が高いと言う物じゃ」

司会「いいえ……残念ですが、競技成績が悪いため『魔法使いの家』は総合優勝する可能性は無いんですよ」

司会「アンブラーズが勝てば総合優勝はアンブラーズ。魔法使いの家が勝てば総合優勝はダーク・フレッシュマンになります」

魔導長「なるほど、そうじゃったか……」

司会「それでは決勝戦を始めます」


『3、2、1……ファイト!』

ヒレア「……」

ソピア「ヒレアちゃん、しっかり!」

ヒレア「……裏切ったの……?」

ソピア「まだわかんないよ! さっきは普通に接してたし、きっとヒレアちゃんにあの日魔術師と同じチームだって言いづらかったんだよ」

ソピア「勝って話を聞こう、ね?」

ヒレア「……うん」


クルト「……準備はできたか」

ソピア(うかうかしてられない。ここは……)

1.ソピアが全体魅了魔法
2.いつも通りヒレアを前に出して侵蝕の霧
3.相手の出方を見る
4.自由安価

ソピア「ここは相手の出方を見ましょう」

クルト「……ヒレアはどう思う」

ヒレア「…………。えっ、何?」

クルト「お前は、相手の使う魔法を知っているのではないか?」


白魔術師「らー♪ らららー♪」

そうしている間に白魔術師が何やら聖歌と思しきものを歌いだす。

一方レンは地面に血で魔法陣を書いていた。

ミルズ「……これ、危険なんじゃない?」


ヒレア「……知ってる! は、早く攻撃しないと……!」

トール「えっ……」

ヒレア「レンの得意魔法は呪いだから……ひゃ、ひゃあああ!」

ソピア「ひっ、ひいいいい……」

トール「うっ、か、かゆいいい!」

ミルズ「な、なに、この趣味の悪い呪い……!」

クルト「……し、尻がかゆくて……起き上がれん……!」


水魔術師「相変わらずえげつない魔法だよん。後でレンも殺されちゃうかも」

岩魔術師「今だ、攻めるぞ!」

岩魔術師の周辺の地面が盛り上がり、大量の泥人形が作り出された。

ソピア(お、多い……! このままじゃあっという間に全滅……!)


※このレスのコンマ十の位でクルト、一の位でミルズ、6~0でかゆみから立ち直る

1.全体魅了魔法
2.拡散光線魔法
3.まだ様子を見る
4.自由安価

↓ さらにコンマ十の位でトール、一の位でヒレア、6~0でかゆみから立ち直る

ソピア27/32 トール45/45 クルト30/30 ミルズ60/60 ヒレア130/130


クルト達3人は何とか気合いでかゆみから立ち直った。

ソピア「う、うう……レン、くん……」

レン「……」

ソピア「もっと、かゆみを強くして……!」

ヒレア「な、なに言ってるの……!?」

レン「……」

ソピア「うっ、うぐううう!!」

ソピア(かかった! かゆみは強くすると痛みになる……。こそぐられ続けるよりも、ただの腹痛の方が耐えて動きやすい……!)

痛みに体力を削られながら、ソピアは拡散光線で泥人形のうち数体を破壊した。

クルト「ヒレア……! 呪いの解除法を教えろ……!」

ヒレア「あ、ああいうのは、魔法陣を壊せば消えるわ……」

クルト「岩魔術と同じか……どうにか消さねば」

ミルズ「待って、敵の岩魔術師が消えてる……」


1.体を硬化したクルトに魔法陣を消してきてもらう
2.ヒレアの霧で攻撃
3.泥人形の破壊に専念

ソピア「ヒレアちゃん! お願い!」

ヒレア「ぐ……負けない……!」

ヒレアの霧を、3人は後退して避ける。

レン「……○○(岩魔術師)! 下がれ!」

泥人形の一体の下半身から岩魔術師が飛び出してきた。

トール「そんなところに……!」


クルト「ヒレア対策はできているか……くっ、追い込まれてるぞ」

ソピア「相手が4人と言っても人数差なんてすぐに覆りますものね」

クルト「とにかく、尻の穴がかゆいままでは満足に戦えん……!」

ミルズ「兄様、真面目に話してるんだろうけど知らない人が聞いたらふざけてるようにしか聞こえないよ、なにこの魔法……」

ソピア(あの聖歌は精神力回復かな……隙をつければいいんだけど)


1.全体魅了魔法
2.迷彩魔法で姿を消して魔法陣を消しに行く
3.相手の第二波を待ってカウンターをしかける
4.自由安価

↓2

全体魅了魔法推しなのは地雷なのか正解なのか

ソピア「……敵の攻撃を岩の壁で防いでください。そこで私が姿を消して魔法陣を消しに行きます」

クルト「分かった。……サドンデスファイトでその魔法を使えば良かったのでは無いか」

ソピア「……ヒレアちゃんいましたし」


狙い通り、相手チームは水と泥の魔法弾を撃ってきた。

それをクルトが岩の壁で防ぐ。

クルト「……頼んだぞ」

ソピア「任せてください」スゥゥ

ミルズ「若干見えてるけど大丈夫?」

クルト「このまま壁を消さずに隠れつつ戦っているように見せかけるんだ。しばらくはいないことに気づかせないぞ……」


123 白魔術師「視覚強化してる私には見えたのです」
456 ソピア(たしかあの人は目がいいから、盲目魔法!)白魔術師「目、目が……!」
789 ソピア「何事もなく消せた。退散!」
0 日魔術師亡霊「ぐふふ、行かせないぞぉ……」

岩魔術師「しゃらくせぇ……!」

水魔術師「あー、完全に引きこもってるよん」

レン「なら、新しい呪いを書こう……ん? さっきの魔法陣が消えていく……」

ソピア「よしっ、何事もなく消せた! 退散!」

レン「ま、待て!」

チームには、ソピアの逃げ足に追いつける魔法弾を撃てる者はいなかった。

岩魔術師「ちゃんと見とけよ……」

白魔術師「『神の目』は遠くを見る専門の魔法ですって!」


ミルズ「お疲れさま」パァァ

ソピア「ああ……お尻が痛かった……」 ソピア32/32

クルト「反撃に出るなら今だ、どうする?」

トール「呪いが怖いのでリーダーから潰しませんか……?」

ミルズ「たぶん守ってくるでしょ。でも書く暇は与えられない」

ソピア(だったら……)


1.遠距離で魔法の撃ちあい
2.ヒレアちゃん特攻をみんなでサポート
3.全員で全身全霊をもってレンを潰す
4.自由安価

↓2

ソピア「ヒレアちゃん、敵に突っ込んで。遠慮はいらないよ」

トール「僕たちが守ります!」

ミルズ「ここまできたらキミを信じる他ないよ」

クルト「……俺も出来る限り前へ行く。頼むぞ」

ヒレア「……わかった」

ソピア「勝って、レンくんに話を聞こうね」

ヒレア「……うん」


ヒレア(敵の真ん中まで出来る限り近づく。……私だって総攻撃を受けたら死んじゃうかもしれない)

ヒレア(でも……アンブラーズのみんなを信じるの)

レン「みんな、止めろ!」

泥人形と水の弾が行く手を遮る。


ヒレア(泥人形は……)

1.魔法弾で壊す
2.クルトに殴り壊してもらう
3.ソピアが壊すと信じて真っ直ぐ突っ込む

↓はずれは1つ


ヒレア(水の弾は……)

A.素手で弾く
B.クルトに受けてもらう
C.トールが風で逸らしてくれると信じて真っ直ぐ突っ込む

↓はずれは1つ

※両方クリアで攻撃成功

ミス、123は↓1 ABCは↓2

はずれは2とA



クルト「ヒレア、危ない!」

ヒレア(泥人形共は誘導弾で蹴散らす!)

自動で敵を追尾する弾が、背後から迫る泥人形までも破壊した。

砕け散り、地に落ちる泥が硬い金属に変換される。

クルト「疑似石化か……触れずに正解だったな……!」


ヒレア(トールなら逸らしてくれる……!)

トール「させません……!」

トールが弾を叩き落とすと地面に落ちた液体は、じゅっ、と音を立てた。

ミルズ「酸の魔法弾! 当たっちゃいけない!」

ヒレア「トール、ありがとう……!」


レン「や、やば……」

白魔術師「私が止めます!」

清らかに白く輝く魔法弾、それも大きく速いものがヒレアを襲う。

クルト「……任せろ!」

クリスタルの壁が大きな光の球を受け止めると、球が破裂し、四方八方に散らばった。

ヒレア「きゃっ……!?」

ミルズ「危ない!!」バッ

ヒレア「ミルズ……!?」

ミルズ「うくっ……! ……ボクは痛みには慣れてるからね……行って!」

ヒレア「わ、わかっ」

白魔術師「うふ、引っかかった! 球はフェイクなのです!」

いつの間にかヒレアの目の前まで迫っていた白魔術師が手に持った密度の高い光を直接ヒレアにぶつける。

叫ぶ間もなく、眩い光に包まれたヒレアの身体は、粉々に砕け散ってしまった……

レン「やった! やったぞ! ヒレアが死んだ!」

白魔術師「悪魔祓い、完了なのですよ」

水魔術師「きっとあの世で彼もよろこんでるよん」

岩魔術師「残りもさっさと片づけるぞ」



ソピア「残念、それは分身です」



レン「はっ!?」

急いで姿を探すと、並んで立つチームの真ん中に、ヒレアがちょこんと座っていた。

ヒレア「……レン、さっきのどういう意味なの」

レン「うそだ……! 自分以外の分身なんてできるわけない……!」

ソピア「簡単でしたよ。私は、いつもヒレアちゃんをよく見ていたから」

レン「ひ、ひぃっ」

ソピア「ヒレアちゃん、一旦終わらせて!」

ヒレア「……うん」


12 手加減しすぎてしまい、倒しきれなかった
345678 手加減したため、レンのみ倒れなかった
90 手加減無用、魔法使いの家、全滅

水魔術師「ごめんなさい……」

白魔術師「そんな……悪魔に負けるわけには……」

岩魔術師「クソッタレ……」


レン「ひぃぃ……?」

ヒレア「……手加減したの」

レン「……」

ヒレア「あなたを……いえ、あなたに聞きたいことがあったから」

ソピア(……傷つけたくなかったんだろうね)


トール「もう降参しませんか……?」

クルト「……お前たちは強かったぞ」

ミルズ「今までの相手と違って正統派の強さだったよ」

レン「…………」

レン「……降参だよ」

『魔法使いの家、降参! 勝者は……アンブラーズ!!』

観客『わぁぁぁぁああああ!!』ピューピュー!ピュー!


レン「これで満足か……殺人鬼」

ヒレア「レン……どうして……」

ソピア「……あなたはヒレアちゃんの友達じゃなかったんですか?」

レン「か……勝手にそう思われてただけだ!」

ヒレア「う、うそよね……? 負けて悔しいからって心にもないこと言わないで……私だって傷つくわ」

レン「嘘なもんか……! ずっと言いたかった……今日、おれは言うって決めたんだ……!」

ソピア「……」


1.あなたはそうでもヒレアちゃんは友達だと思ってたんです、その言い方は無いでしょう?
2.日魔術師さんのことですね……
3.自由安価

↓2

ソピア「あの日魔術師さんのことですね……」

レン「そうですよ。こいつに殺された○○は、おれたちの仲間なんです……」

ソピア「こう言っちゃ悪いですけど、あんなひどいことされたら私でも半殺しにしてましたよ?」

レン「だからって……別に殺すことないだろ!? 裸にされたくらいで!」

ソピア「裸にされたくらいってなんですか! 『くらい』って! 数百人に全裸を見られたんですよ!」

ソピア「男子には分からないかもしれないけど、命の次くらいに大事なものを奪われたようなものです! まあ確かに殺すことないですけども!」

レン「す、すいませんお姉さん」


レン「あいつは本当は優しい奴だったんです。あいつがいればきっとおれのチームが勝ってました」

ソピア「……?」

レン「服を消滅させる魔法でどう勝つんだって思いましたよね。……あいつの得意な魔法はいわば『武装解除』」

レン「一時的に、剣や鎧、杖などの装備を消滅させるかなり珍しい魔法。珍しいから覚えるのは難しいけどあいつは優秀だった」

レン「あいつは、世界から争いを無くすのが夢だったんです」

ソピア「でも変態でしたよね」

レン「誰もが苦しむことなく、そして欲望のままに生きれる世界を作りたいとよく言ってました」

ソピア(後半さえなければ……)

レン「……いい人、悪い人って、誰が決めつけられるんですか?」

レン「お姉さんから見れば、ヒレアにも可愛いところ、優しいところがあるんでしょう。でもおれにとってはそうじゃない」

レン「こいつは、ただの、恐ろしい、殺人鬼なんですよ……!」

ヒレア「……ごめんなさい」

レン「……なんだよ」

ヒレア「ごめんなさい。私、何も知らずに、レンの大切な人を殺してしまって……」

レン「……」

ヒレア「例えば、私はミルズが嫌い。だけどソフィアの友達だから我慢できた」

ヒレア「それと同じだった……。私は、誰もがどこかで繋がってる、みんな誰かの大切な人なんだって、それに気が付かなかったの……」

ヒレア「もう絶対にこんなことしない……!」

ヒレア「だから……お願い! 私を嫌いにならないで!」


レン「……何を勘違いしてるんだよ」

ヒレア「……えっ」

レン「おれは……ずっと前から、お前の事が」

レン「大っ嫌いなんだよッ!! いっつもいっつも付き纏いやがって!! 怖がってたのが分かんなかったのか!!」

ヒレア「あ、う……」

レン「ヒレアのことを聞いてからというもの、いつ牙をむいておれを殺そうとするのか分からなくて! ずっと怖かったんだよ!」

レン「だから、邪教の館の中では……できるだけ、優しくして、嘘の不幸話までして……身を守ってたのに……」

レン「そんなおれをヒレアは一方的に気に入ってたんだ……」

レン「もう、やめてくれ……おれに関わらないでくれぇ!!」


ソピア「あのー、レンくんは、ヒレアちゃんがどんな子なのかすごく分かってるんですよね」

ソピア「だったら、こんなことを言って追いつめるのは危険って分かりませんか……?」

レン「……もう、危険なんて無いんだ。おれは守ってもらえるんだ……」

レン「……そうですよね、フュネッサさん」

ソピア・ヒレア「えっ」

ざわざわ

観客「なんだ……? 試合は終わったのにまだ退場しないのか……?」

観客「おい、ダーク・フレッシュマンのリーダーが出てきたぞ。邪教会の内輪もめか?」

キュベレ「……イヤーな予感がするわ。まるでお父さんが怒る前のような……」


クルト(何が起こっている……?)

ミルズ(口出しできる雰囲気じゃないね)

トール(僕は空気が読める男……風魔術師だから)


フュネッサ「ご機嫌いかが、ヒレアちゃま。うふふ」

ヒレア「意味が分からない……どうしてフュネッサが出てくるの……」

フュネッサ「レンさまとわたくしは同じ黒魔術師、当然知り合いですわよ?」

レン「こ、これで大丈夫だ……。フュネッサさん、言いたい事が言えました。ありがとうございます」

フュネッサ「礼には及びませんわ。わたくしは自分のしたいことをしただけに過ぎませんもの」

ヒレア「まさか……フュネッサがレンをそそのかしたの……?」

フュネッサ「利用しただけですわ。そして貴女も利用させていただきます。わたくしの夢の為に」

フュネッサは、おもむろに手のひらをヒレアの頭の上に置く。

それはいつもヒレアの頭をなでる時の動き。だからヒレアは避けなかった。

ヒレア「イ、イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」


ソピア「ちょ、ちょっと! ヒレアちゃんに何をするんですか!」

フュネッサ「これだけの魔力で苦しむなんて。うふふ、もうすぐ夢が叶うのですね……」

ヒレア「はぁ、はぁ……」

ソピア「ヒレアちゃん、ケガはない!?」

ヒレア「近づかないでッ!!」

フュネッサ「ヒレアちゃまには罰を与えたのです」

フュネッサ「人を殺してしまった殺人鬼には、このまま修羅の道を歩んでもらわなくては……」

ソピア「ほ、ほら、私がいるから! 落ち着いて!」

ヒレア「イヤァーッ! いなくならないで……!!」


フュネッサ「ここで貴女に問いかけます」

ソピア「なんですか……」

フュネッサ「貴女はヒレアちゃまの行為を許せますか? 生き方を認められますか? 人を手にかけた今でも、好きだと言う事ができますか?」

フュネッサ「ほら。どうぞ観客のみなさんの前で宣言してくださいまし」

ソピア「私は……ヒレアちゃんのこと……」


1.好きだよ
2.嫌いだよ
3.自由安価

↓2

ソピア「私は……ヒレアちゃんのこと……」

ソピア「……嫌いだよ」

ヒレア「…………そうよね」

レン「ふん……ざまあみろ」

フュネッサ「うふふ。なぁるほど。……続いて問いかけます」

ソピア「ええー……」

フュネッサ「なぜ嫌いなのですか? きっと、わたくしたちとは理由が違うのでしょう?」

ヒレア「えっ……嫌い……なの?」

ソピア「それは……」


1.人殺しなんて好きになれるわけないですよ
2.やっぱり、さっきのは間違えました
3.自由安価

↓2

連取りは気づいたらずらすシステム、まあここでは自由安価を使わないと1・2共に同じ展開になりますが



ソピア「やっぱり、さっきのは間違えました」

ヒレア「さっきの言葉は嘘だったの……? ソフィアも、私を裏切るの……?」

ソピア「私は、確かにヒレアちゃんの行為は許せません。どうやっても償えない罪だと思います。でも、」

フュネッサ「うふふ」クイッ

ソピア「私はそれでもヒレアちゃんの事を嫌いになりきれません。実際に見ていなくても何となくわかるんです。元々は優しい性格だったって」

ヒレア「ううう……」

ソピア「だから、私にできるかは分からないけど、心の傷を癒して、いつか元の優しい女の子に戻って欲しいと思っています」

ヒレア「うああ……」

ソピア「だから私は、ヒレアちゃんの事は好きだと、胸を張って言えます!」

ヒレア「…………」

ソピア(あれ? なんだかさっきからヒレアちゃんの反応が噛みあってないような)

フュネッサ「うふふふふ。ありがとうございます、ソフィアさま。おかげで全て上手く行きましたわ」

ソピア「え? え?」


クルト「……あの女、やってくれたな」ワナワナ

ミルズ「兄様、どうしたの」

クルト「……やられた、おそらくは認識反転の呪いだ!」

フュネッサ「そこの長身の貴方。優秀ですわね」

トール「え、それって……!」

フュネッサ「はい。ソフィアさまの優しいお言葉はすべてヒレアちゃまを傷つける刃になりましたわ♪」ニコッ

ザザザザザ

ソピア『ヒレアちゃん、なんで怪我してないの。それならいっそ私が……』

ヒレア『近づかないでッ!!』

ソピア『そっか、じゃあ私はもういなくなるよ。サヨナラ』

ヒレア『イヤァーッ! いなくならないで……!!』


ソピア『私は……ヒレアちゃんのこと……好きだよ』

ヒレア『…………そうよね』

ザッ

フュネッサ『なぜ嫌いなのですか? きっと、わたくしたちとは理由が違うのでしょう?』

ヒレア『えっ……嫌い……なの?』

ソピア『それは…………やっぱり、さっきの(好きだと言ったこと)は間違えました』

ヒレア『さっきの言葉は嘘だったの……? ソフィアも、私を裏切るの……?』

ソピア『私は、確かにヒレアちゃんの行為は許せません。どうやっても償えない罪だと思います。でも、』

ザザザザザ

ソピア『私はどうしてもヒレアちゃんの事を好きになりきれません。いつも見てましたから。人を傷つけることを好むその姿を』

ヒレア『ううう……』

ソピア『全部自業自得です。もっと傷つけばいいんです。そして、このまま行くところまで行って、そして処刑されればいいと思います』

ヒレア『うああ……』

ソピア『だから、私も、ヒレアちゃんの事は大嫌いです。消えてほしいくらいに』

一回目の荒らしと思われたやつは実はあってたということやな

ヒレア「あ、あ、ああああぁ……!」

ソピア「ひ、ヒレアちゃん……?」

ヒレア「……その口を閉じろ、お前こそ死んでしまえ」

ソピア「い、今のはちが……きゃっ!!」

ソピアは、何もせずうずくまっているはずのヒレアに勢いよく吹き飛ばされた。


ヒレア「力を……力を下さイ……」


フュネッサ「うふふふふ……! アッハハハハ!」

フュネッサ「ついに……ついに訪れるのね……美しく滅んだ闇の世界が……!」

ソピア(少し前に見えた幻覚は……フュネッサさんとレンくんだったんだ)


ヒレア「こコニいル全員を殺セるだケノ力を……」


魔導長「まずいぞ……避難じゃ!」

司会「は、はい……!?」

魔導長「全員は間に合わんか……! 観客と強い魔導師を優先してできる限り遠くに逃がすのじゃ!」

実況「ま、魔導長!? 突然どうされたのですか……」


ヒレア「モウ何者デモ構イマセン……」


ソピア「ヒレア……ちゃん?」

ヒレアの周りに漂っていた黒い霧が、背中で凝集し翼の形を取る。

レン「ど、どういうことですかフュネッサさん……危ないのでは……!?」

フュネッサ「守るなんて嘘に決まっているでしょう? レンさまも滅びに飲まれてくださいな……!」


ヒレア「ワタシハ……ア、アア、アアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」


膨張する霧がすっぽりと魔法街を包み込んだ。

ソピア「…………うーん」

ソピア「あれ……? みなさん?」

ソピア「クルトさん、起きて下さい! トールくん、ミルズさんも!」

ソピア「うそ……? 観客席まで……?」

フュネッサ「無駄ですわよ」

ソピア「……フュネッサさん。あなたがやったんですか」

フュネッサ「いいえ。わたくしにここまでの力はございませんわ。あれです」

天を指さすフュネッサに従い首を持ち上げると……


マリン「ソフィー! モンスターよー!」

ソピア「うひゃああ! ……マリン、おかえり。どこに行ってたの?」

マリン「たぶん封印されてたわー」

ソピア「なるほど。マリンが自由に使えたら競技で不正できるもんね。……ってことは精霊術師さんも……」

フュネッサ「うふふ、魔導師の方々も眠りに落ちました」

マリン「ソフィー! そこのはどうでもいいわー! 上にいるあれ、モンスターなのにヒレアよー? どうなってるのー?」

ソピア「そっか……暴走しちゃったんだ……」


ソピア「フュネッサさん、あなたは一体何をしたのか分かってるんですか?」

フュネッサ「もちろんですわ。ずっと計画していたことですもの。……わたくしとしては、どうして貴女が知っている風なのか気になりますが……」

ソピア「どうしてこんなことを……」

フュネッサ「わたくしの積年の夢。国は亡び、民衆は嘆き、闇の眷属が蠢く退廃的な世界。それを現実の物にしたかったのです」

ソピア「あなたの趣味でこんな……! ばかげてます!」

フュネッサ「黒魔術師とは多かれ少なかれそういうものですわ。力があれば何をしても良い。それが邪教会……」

ソピア「……私は邪教の館を高く評価しすぎていたんですね」

フュネッサ「わたくしはこれからヒレアちゃまだったものを使ってウベローゼン一帯を眠らせに参りますが……」

フュネッサ「うふ、どうしますか? わたくしの邪魔をします?」

ソピア「……」

フュネッサ「放心状態ですか。……それでは、また会うことも無いでしょう。ごきげんよう」


フュネッサが去った後、ソピアはしばらく薄暗い競技場に立ち尽くしていた。

ソピア「どうしよう……」


1.フュネッサを追いかけよう
2.他に起きている人がいないか探そう
3.とりあえず魔人さんを呼ぼう

↓2

ソピア「……あっ」

静かな競技場にカシャカシャと音を鳴らしながら、白い鎧の少女がソピアの元へ歩いてきた。

アリアン「話は聞かせてもらったぞ。もっとも、すべて分かった訳ではないがな」

ソピア「アリアンさん、どうして無事なんですか?」

アリアン「あの霧はどういうわけか黒魔術と白魔術、双方の性質を持っていた。私は両親から受け継いだお守りで悪魔の力を防いだのだ」

アリアン「そして天使の力は元々魔法防御に長けた私には通用しない」

アリアン「こちらは、お前が無事な理由こそ気になるのだが……」

ソピア「もしかしたら……このオニキスに守られたという可能性もありますけど、マリンがいるからっていうのもあり得ますし……」

ソピア「ヒレアちゃんが私を信じてくれたのなら嬉しいですし……」

ソピア「いろいろあって、私は天使と悪魔両方の力を無効化できるような気もしますし……」

アリアン「心当たりが多すぎないか……?」

ソピア「なんだか申し訳ないです」


アリアン「……お前もさすがに分かっただろう。黒魔術師に善人などいない」

ソピア「……でも、悪人とは限らないのでは……?」

アリアン「お前が何を考えているか当てて見せよう。受付の邪教徒だな?」

ソピア「……正解です」

アリアン「たしかにあの男の罪は、魔法局の意向を無視し非合法に多属性の魔法を習得したことだけだ」

ソピア(あっ、私もとっくに罪人だ……)

アリアン「しかし、あの男には一番大きな罪があることにお前は気づいていない。邪教徒は、悪魔に聞くことで他者の心の内を覗くこともできる」

ソピア「すごいですね」

アリアン「分からないか。……あの男はフュネッサのたくらみにも、レンの本心にも気づいていたんだぞ」

アリアン「白魔術師は神に背いた相手には血も涙も無いわけじゃない。だから、殺人願望を抱いた少女を保護する所まではまだ分からなくもない」

アリアン「だが、その少女の心を踏みにじり大勢の人々を殺戮する道具に仕立て上げる計画を知っていて放置した。お前はそれさえも優しさと認めるのか?」

ソピア「……流石に、認められません」

アリアン「全てに対して優しいと言うのは善き事ではない。奴は罪人である前に狂人だ」

アリアン「これで分かったか。邪教会は力さえあれば何でも許される狂った組織なのだ」

アリアン「私はこれから聖教会へ報告へ参る。……悔しいが、正義の心だけで魔を滅することはできないからな」

ソピア「……待ってください。少しだけでいいので、力を貸してくれませんか?」

アリアン「……何をしろと言うのだ?」

ソピア「まだ無事な人を探すのに協力してください」

アリアン「……教会は私が行かずとも気付いているか。協力しよう」


ソピアは控室から覗く頭を発見した。

ソピア「ナナカさん!」

ナナカ「ど、どうなってるの……?」

ソピア「どこまで分かってますか?」

ナナカ「映写魔法で試合の映像を見てたら、アンブラーズのみなさんが勝った後急に映像が消えちゃって……」

ナナカ「魔導師に何かあったなら出ない方がいいかなって思って……」

ソピア「……控室は防御魔法がかかってたのかな」

ナナカ「そうみたいですよ」

ソピア「実は――」


ナナカ「うう、ごめんなさい。展開について行けないよ……」

ソピア「大丈夫です、私も混乱してます」

ソピア「あっ、そうでした。控室には他に人はいますか?」

ナナカ「え、えっとね……」


123 ナナカのみ
456 キューQのみ
789 キューQ&魔導師たち
0 模擬戦闘参加者全員&魔導師たち

ナナカ「チームのみんなだけなら無事だよ。準決勝の後、回復をしてそのまま控室にいたんだ」

ソピア「他のチームは外で直接見てたんですね……。キューQはどうして中に?」

ナナカ「リディアちゃんが『風が良くない物を運んできた』って冗談を言うから……ノリで中にいたの」

ソピア(ノリで無事だったよこの人たち……)


ソピア「みなさん、ご無事でしたか」

マナミ「あっ、ブラ……ソフィアさん」

カノコ「な、何があったんだ? 私は怖くないけどさ……」ガクガク

ナナカ「私から説明するよ。えっとね――」

ミドリ「えらいこっちゃ……」

リディア「ふっ……私の予言が的中したようね……。……なんで当たるのよぅ……」

ソピア「とりあえずはみなさん、ここを動かないでください。……何が起こるか分からないので」

カノコ「言われなくとも出る気はないぜ……」

ミドリ「あたしたちにできることは無さそうだしね」

マナミ「……任せて。まとめておくわ」

ナナカ「……私は少しだけついて行かせてください。お願いします!」


ソピア「こちらはチーム:キューQの5人を見つけました。そちらは?」

アリアン「ウベローゼン魔法局局長と受付、それと共和国軍の魔導長を発見した。確認もかねてお前に会いたいらしい」

ソピア「えっ、私にですか(軍人怖いよ)」

ナナカ「……私もキューQ代表として行きます」

アリアン「お前は……フン、まあいい」

今日はここまでです

安価要素の薄い展開が続いていますが、ヒレアのこのイベントはどこかでやらないといけないと思っていたのでご勘弁を

>>98
そこだけ見ればそうですね
>>73では『好き』を選ぶに違いないと踏んでよく読まないと気づかない罠を張りました、あっさり看破されたと思い一瞬驚いた……
>>80で1を選んだ段階で反転に気付いたわけではなく敵対させたいだけだと分かりましたが
なお1が採用されていた場合、ソピア「だから、ヒレアちゃんには人殺しを絶対にやめさせる」と続いていましたので同じ展開でした

前スレでやたらとロットを殺したがってる人もいましたが……
安価で大まかに決まって行く全体的な展開とコンマ次第で、死亡・敵対することはあり得ますが、直接的な安価でそうなることは決してないです

>>44
彼らには全体魅了が効果抜群でした、日魔術師がいないので回復できないんです(ぶっちゃけ前哨戦なので早めに終わらせたかった)
逆に白魔術師のいないアンブラーズには呪いが効果覿面でしたが……

乙です
短編のほうも面白かった(やっぱりフィナはいい子だなあ)けど本編が急展開すぎるw
ヒレアを無事助け出して、エルミスフィナフローラとのんびりお茶する生活に戻らないとね

俺もロットさんあまり印象良くなかったけど、
>>18見て確認したら2スレ目の最後取れてなくて
HTML化されたの読んだら大分イメージ変わったな


安価スレに関わらずRPで遊ぶものは結構な割合で今まで固めてきた物とかGMシナリオを崩そうとする人がいるよな。ルーザーとかルーニーとか行き過ぎたマンチキンとか

>>73で言葉でなく行動で示してたら敵対フラグが折れてた可能性が微レ存?後ここまでソピアちゃんが魔人化する気配がないな

>>119
悪い人というよりは他人のすることに対して特に口出ししない人じゃなかろうか?(多分

白魔術師が変態で(安価)ヒレアを剥いて殺害される(コンマ神)というのが多分>>1の最大想定外事項だったろうな
それこそ全部が安価でこうなったら間違いなく荒らし認定されるレベルの


つかヒレアが人を殺さないバージョン(多分こっちを想定してただろう)ではどうするつもりだったのかちょっと気になる

>>116
実はまだ4人で集まったことは無いという事実……

>>117
読めてない人がいたんですね……専ブラには詳しくないのですいません
短編は元々、ソピア視点だと見られない一面を書くための物なのでこういう感想は嬉しい限りです

>>118
ルーザーを検索してみたらスレ主は立場を明確にすべきとあったので……
意図的に話を悪い流れに導くようなレスには否定派だとここで宣言しておきます(でもネタ安価は嫌いじゃない)
ただ今回に限っては選んだ意図こそ違いましたがこちらで用意した安価なので一応荒らしではないですね

天使・悪魔と契約してまだ2日目ですし特に力を借りていないのでソピアは今のところ平気です

>>123
そんな感じです、後々掘り下げるかもしれないし掘り下げないかもしれない

>>129
競技会前に考えていた展開では『決勝戦の相手チームの黒魔術師(ヒレアの友人)と白魔術師が幸せラブラブカップルだったので嫉妬で暴走』という、
ヒレアちゃんが幼稚すぎて今思うと結構ひどい、今と全く違う展開をおぼろげにですが考えてました(フュネッサも後付)

ヒレアが本物の人殺しになってしまいかなりシリアスになりましたが、むしろ無理のない展開にできたので助かった気もしている……
こういうこともあるからネタ安価はあまり嫌いじゃないのです

魔法局受付の女性と共和国軍魔導長の二人は、いち早く事態を把握し、魔術を防ぐ壁で囲まれた魔法局局長の部屋に逃げ込んでいた。

局長「初心者の部で起きた事故で魔法局が壊滅状態……。一体どんな魔術師ならこんなことができるのだ……」

受付「残念ながら私は存じ上げません。犯人は黒魔術師ですが、邪教については詳しくありません」

魔導長「これは……アレかもしれんぞ」

局長「魔導長さま!? ご存じなのですか!?」

魔導長「うむ。アレは……アレじゃな。えっと……」

受付「冴える光をどうぞ」パァァ

魔導長「ハッ! 思い出したぞ! アレとは歴史書に語り継がれし吸血鬼!」

受付「いい仕事しましたね私」

魔導長「周囲を闇に閉ざし生命力を吸い上げる性質は文献と一致している……」

局長「ちょ、直接血を吸うとは限らないのですか……」

魔導長「これは、まずいことになったかも知れんぞ。どれほどまずいかというと、かつて現れた吸血鬼はいくつもの国を滅ぼしたと言われている」

局長「ならば急いで応援を呼ばねば!」

受付「失礼。各ギルドの実力者も軍の有力者も、国際承認式典のために王都へ出払っているのでは?」

局長「クッ……! 黒幕がいるとするならばこの日を狙ったというのか……!」

魔導長「安心しなさい。何人か町に残っている実力者に心当たりがある。連絡を取ってみよう」

魔導長「もしもし? 魔導長でございます。元帥殿、状況はつかめていますな?」

局長「軍の元帥ともあろう方が式典に参加されていなかったのですか……。よもやこの事態を見越していたのか……?」

魔導長「……。共和国軍の実力者で町に残っているのは元帥殿だけなんですよ。どうか力を貸していただきたい」

魔導長「……。元帥殿ならばそう言うに違いないと思っておりました。……では」

局長「おお!」

魔導長「駄目でした」

局長「なん……だと」

魔導長「家族が霧のせいで倒れてしまったからそばを離れるわけには行かないと」

局長「……国と、家族と、どちらが大切だと言うのですか……」

魔導長「町に残っていたのも、娘の誕生日だから今日は何があっても絶対に仕事しないと駄々をこねたからなんじゃよ」

局長「……外交関係よりも娘を取る男に国を預けてよいのでしょうか」

受付「身内すら守れない人が国を守れるわけないでしょう。いいお父さんですね」

魔導長「こうなると『重壁』はてこでも動かんぞ。次じゃ次」


魔導長「もしもーし。魔導長じゃよ。嬢ちゃん元気かい?」

ギャーギャーと電話口から女性の騒がしい声が漏れる。

魔導長「スマンスマン。仕事の話じゃ。○○さんに殺してほしい魔術師がいるんじゃが、頼めるかのう?」

局長「『凶爪』……!? そうか、今日はアサシンの集会……」

魔導長「……。そうかー。ならしょうがないのー。あまり意地悪しちゃダメじゃぞ。ではな……」

魔導長「仕事は受けられないらしい」

局長「『凶爪』ともあろう殺し屋が怖気づいたのですか……?」

魔導長「落ち着きのない弟子が、おびえて危険な森へと逃げ出すか、霧の中に特攻しそうだから目が離せないと」

局長「ふん縛ってくればいいでしょう……!」

魔導長「うっかり縄抜けを教えてしまって苦労しているらしいぞ」

受付「いつかドジ踏んで死にそうですね」

魔導長「それを分かっておるから、まだ若いのに弟子を作ったんじゃろうな。自分の生きた証を残したいんじゃろ……」

局長「いい話風にまとめないでください……! 町が、国が滅ぶかもしれないんですよ……!」

魔導長「ふむ……こうなったら……」

魔導長「諦めよう」

局長「な、何をおっしゃっているので……!?」

魔導長「わしが出ても勝機は無い。時には何かが起きるのを待つことも必要じゃ」

局長「王都から軍を呼び寄せましょう! 国の危機ですよ!」

魔導長「先ほど連絡があったのじゃが……王都でも何やら緊急事態で軍が動いておるらしい」

局長「そんなまさか……」

受付「ここで都合よく正義の味方が現れてくれたりしませんかね」


ナナカ「お待たせしました! 正義の魔法少女です!」

アリアン「神に仕えし騎士アリアン、平和のためにこの命を捧げる覚悟はできています!」

ソピア「……こんにちは」


受付「ナナカさんに、聖教会の新兵さん……ご無事でしたか」

ソピア「冗談を言ってる場合ですか……?」

受付「冗談ではありません。貴女が今回の件に関わっていることは知っていますから。貴女が犯人ではないのですか?」

アリアン「何だと……?」

ナナカ「同じチームでしたよね」

ソピア「はい……。アンブラーズ、リーダーのソフィアです。申し訳ございません」

局長「キミか……! どう責任を取ってくれるんだ!」

魔導長「局長さん、やめなさい。……ソフィアさん、知っていることを話してくれるかな?」

ソピア「……わかりました」


1.ヒレアの境遇とレンとの間に起きたことまで話す
2.1+フュネッサのたくらみまで話す
3.12+ヒレアは天使と悪魔双方の力を得て変質したことまで全部話す(魔人の事とソピアの事は話さない)

↓2

ソピア「ちょっとだけ長い話になりますがよろしいですか?」

局長「出来るだけまとめたまえ」

魔導長「構いませんよ」

ソピア「暴走してしまったのは、私のチームメイトで、黒魔術師のヒレアちゃんです」

ソピア「でもヒレアちゃんは全部悪いわけじゃないんです。実は―――」


局長「すると我々は邪教の館のいざこざに巻き込まれたと言うのか……!」

受付「基本的に魔法局はいつも迷惑をこうむってますね」

魔導長「邪教の館はしばしば問題を起こすこともあるが……ここまで大きい事件は初めてじゃ」

魔導長「そのフュネッサという女は本当に初級魔術師なのか?」

アリアン「そういえば……どの競技に置いても異常に高い成績を出していたな。模擬戦闘で私たちを倒したのも実質奴一人だった」

魔導長「すると経歴を詐称したかも知れん。そのヒレアに前々から目を付けていたと考えると、かなり位の高い魔女かも知れんぞ」

ソピア(なぜかどうすれば暴走するかも知ってたしね……。私は魔人さんという経験者から聞いた情報だし……)

魔導長「さて、ソフィアさん」

ソピア「……はい?」

魔導長「キミはこれからどうするつもりなんだい?」

ソピア「……」

魔導長「わしとしては、ここで助けを待つのをおすすめする」

ソピア「……その場合、ヒレアちゃんはどうなりますか?」

魔導長「いつか誰かに倒され、命を奪われるじゃろう。その前にどれだけの被害を出すかは分からんがの」

ソピア「そんな事させたくないです……!」

受付「貴女は所詮初級魔術師です。分別をわきまえた方がよろしいかと」

アリアン「これだけの事があって貴様はまだ黒魔術師に情けをかけると言うのか……!?」

ソピア「でも……私の発言を反対の意味にとらえてヒレアちゃんは暴走した……」

ソピア「だから、呪いを解いて、私が呼びかければきっと止まってくれると思うんです」

局長「そのためには素性の知れない魔女、フュネッサを同時に相手にしなくてはならないんだぞ!」

ソピア「そうですね、一人では絶対に無理です」

ソピア「ですからみなさん、協力願えませんか……?」


1234 ナナカ「もちろん!」アリアン「それで本当に止まるんだな…?」
5678 1234+魔導長「わしに任せておきなさい!」
90 5678+受付「…局長」局長「うむむ…」

↓コンマ一桁

RPGってこういう『お前も手伝えよ』って言いたくなる強キャラ良くいますよね



ナナカ「もちろん! 最初からそのつもりでついてきました!」

ソピア「ありがとうございます!」

ナナカ「キューQのみんなにも後で声をかけてみるね。……あっ、私たちと協力するのは、その、イヤかな……?」

ソピア「今はそんな事を言ってる場合じゃないです……!」

受付「……危険ですよ。貴女が知らない人のためにそこまでする必要はないのでは?」

受付「貴女には友達の方々と幸せに暮らす権利があります」

ナナカ「……知らない人なんかじゃないです。ソフィアさんはもう私の友達です!」

ソピア「えっ」

ナナカ「あうっ。……でも、それだけじゃないです」

ナナカ「ソフィアさんには黒魔術師のいざこざなんかで、せっかくのお友達を失ってほしくないんです」

受付「……立派になりましたね」

ナナカ「それにそれに、私の強すぎて危ない太陽光線なんて、吸血鬼退治に使わずいつ使うと言うんですか!」

ソピア「うっかり蒸発させないでくださいね……?」


アリアン「声をかけるだけ……それで本当に止まるんだな……?」

ソピア「確証はないです……」

アリアン「分かった、協力しよう」

ソピア「えっ……?」

アリアン「勘違いするな。私はあの魔女の計画を何もせず見ている自分が許せないだけだ」

アリアン「だが……もしもお前の声が届かなかったとき。いざとなったら逃げさせてもらう」

ソピア「分かりました」

魔導長「すまない。わしはもう老いぼれじゃ。魔法の知識はあるが体が追いつかん」

魔導長「足手まといになりかねんし、ここでキミたちを見守らせてもらおう……」

ソピア「大丈夫です、無理はなさらないでください……」

局長「私は支部長だ……。本部に黙って勝手な真似は許されない……」

受付「そんな事言って怖いだけでしょう。かく言う私も協力はできませんが……」

ナナカ「受付さん、どうしてですか?」

受付「申し訳ありません。私には貴女たちが勝てる図がどうしても浮かばないのです……」

受付「結局、私は自分の身が可愛いのです……」

ナナカ「しょうがないです。普通はそうですから」


ナナカ「みんな!」

マナミ「ナナカさん! 無事な人は見つかった!?」

ナナカ「うん、偉い人たちが。それとね、かくかくしかじかで――」

カノコ「……マジか」

ミドリ「ちょっとナナカぁ、無理はしないでよ!?」

リディア「吸血鬼……運命を感じるわ」

マナミ「どうしましょう……」

ナナカ「怖いなら無理はしないでください。私が戦いたいだけです」

ナナカ「でも、もしも正義の魔法少女チームとして後方支援だけでも手伝ってくれるなら……」

ナナカ「それは、とっても嬉しいなって」



~ナナカのスキル確認~

ナナカは
『太陽光線』…特殊な杖によって放たれる光線は威力が段違い
『活力の光』…精神力を回復する
『魔力収集』…周辺から魔力を集める
を持っていると分かっています

『太陽光線:空』…天に向けて放った光線が雨のように降り注ぐ
『光弾』…自分の意思で動きを制御できる光の球
『回復の光』…青い光は水魔術に似た性質を持つ
『癒しの光』…精神系状態異常を治す

↓1、2 スキル選択 ↓1コンマで体力、↓2コンマで敏捷判定

ナナカ 体力60 精神60 敏捷60 光線・魔力収集・回復光・活力光・癒し光  それなりに動ける主砲兼回復役、きっと最大の敵は自身のMP切れ



ソピア「……結局3人なんですね」

アリアン「伝説の吸血鬼と、得体のしれない魔女を相手に不安は残るが……行くしかあるまい」

ナナカ「3人で力を合わせればきっと勝てます!」

アリアン「……それはできない」

ソピア「ええっ、どうして……」

アリアン「この日魔術師ナナカが聖教会で何と呼ばれているか知っているか。魔法局の白い悪魔、だ」

アリアン「教会を傷つけたその所業を許すわけにいかないのだ。私は、悪魔となれ合うつもりはない」

ナナカ「……だそうです」

ソピア「今それどころじゃないのですけど……」

アリアン「ソフィア、私はお前に協力するだけだ。悪魔と力を合わせるなど死んでも御免だ」

ソピア(この人めんどくさい……)



~アリアンのスキル確認~

アリアンは
『聖光剣』…聖なる光を剣に変える
『ヒール』…回復魔法
『解呪』…黒魔術師の呪いを解く
を持っています

『聖光盾』…聖なる光で空中に身の丈を越える大きな盾を生み出す
『ケア』…身体系状態異常を治す
『十字斬り』…悪魔系特効
『聖域』…魔法を軽減する魔法陣、あまり長持ちはしない

↓1、2 スキル選択 ↓1コンマで物理防御力、↓2コンマで知力判定

アリアン 体力50 精神50 物理防御50 魔法防御100 知力30 剣・盾・回復・解呪・聖域  硬いだけの人、白魔術師以外とチーム組んだ方が強そう



アリアン「お前は奴らがどこに行ったのか分かるのか?」

ソピア「霧が濃い方に進んで行けばいいと思います」

ナナカ「あまり遠くないですね? どうして……?」

ソピア「止まって霧を広げているとかでしょうか?」


魔法街、広場。

フュネッサ「広場の上に浮かんだまま動かない……与える絶望が足りなかったかしら……?」

フュネッサ「でも、力は十分に増幅したはず……。あの人ならざる姿がその確たる証拠……!」

フュネッサ「このまま待っていればいずれ破壊が始まりますわ……!」

ソピア「させません!」

フュネッサ「おやぁ? 遅かったですわね? もう諦めたかと思いましたわ」

ソピア「私一人ではどうにもならない……だから、起きている人を探していたんです」

ナナカ「ソフィアさんは一人じゃありません!」

アリアン「貴様の思うようにはさせんぞ!」

フュネッサ「うふふ……雑魚がいくら集まった所で無駄ですわ」

フュネッサ「わたくし、実はベテランの黒魔術師……それも黒魔術師の国に行けばすぐにでも上位職に認定される程のベテランですの」

ソピア(やっぱり……)

フュネッサ「そして怪物と化したヒレアちゃま……貴女方如きに止められると思いまして?」

アリアン「悪しき者に潔く負けを認めるほど、私は堕ちたつもりはない」

ナナカ「破壊も、滅亡も、させません! 私は、正義のために戦う魔法少女だから!」

ソピア「……平和とか、黒とか白とか、私はどうでもいいんです」

ソピア「ただ、私はヒレアちゃんの味方」

ソピア「ヒレアちゃんをあなたの好きなようにさせるわけにいかないんです!」

フュネッサ「……分かっていませんのね」

フュネッサ「ヒレアちゃまの味方である限り、貴女様はわたくしの敵になることはできません」

フュネッサ「黒魔術師は強さこそ正義。わたくしを否定することはヒレアちゃまの生き方を否定することになるのですよ?」

ソピア「それは……」

フュネッサ「うふふ」

ソピア「ずっと前から私は否定しています」

ソピア「……私の願いは、元の優しいヒレアちゃんに戻すこと! 私も知らない、昔のヒレアちゃんに!」

ソピア「ヒレアちゃん! 聞こえる!? さっきのは誤解だったの!」

マリン「早く人間に戻りなさーい! ワタシ、モンスターとは遊べないわー!」

フュネッサ「無駄ですわぁっ! 貴女様の声はもう決して届かない!」

ヒレア「……どうして?」

ヒレア「どうして、ソフィアはあんなことを言ったの?」

『あなたがキライだからよ』

ヒレア「レンも、フュネッサも……私は神だけじゃなくあらゆる人に嫌われてるの?」

『そうよ。あなたに味方なんていないの』

ヒレア「ここはどこ……?」

『だから全部壊してしまいましょ』

ヒレア「……あなたは誰?」

『私はヒレア。私はあなたよ』

ヒレア「私、そんな醜い姿じゃないわ……」

『いいえ。これがあなたなのよ』

ヒレア「嘘!」

『私は、新しいヒレア』

ヒレア「私は……古いヒレア?」

『知ってる? 人は必ず成長するの。だからこれは仕方のないことなのよ』

ヒレア「仕方のない……?」

『あなたはこれからずっとこの暗闇で生きていく。私が今までそうだったように』

ヒレア「や、やだ……」

『苦しかった……。辛かった……。長い間ずっと暗闇で暮らすのは……』

ヒレア「いやだ! 私の体を返して!」

『やめましょ? 元々あなたが望んだことよ』

ヒレア「こんなことになるなら、力なんて欲しくなかった……! 返してよ……!」

『それとも、無理矢理取り返してみる? でも、私は大人だからとっても強いの』

ヒレア「勝たなきゃ……! 勝つためには……!」

ヒレア「足りない、だから…………」

ヒレア「もっと、力が欲しい!」

「キャアアァァァアァァアァァアァァァァ!!」

ソピア「!?」

フュネッサ「うふふふふ」

魔法局の上空で突如絶叫したヒレアの姿がさらに変貌していく。

足元から体が霧散していき、腰から下が黒い霧と同化する。その様はまるでひどく裾の長いドレスを着ているようだった。

背中の翼が巨大化し、両手の爪も長く伸び、尖っていく。

「アァアァァァアァァアアァ!!」

扇状に放たれた魔法弾が広場の地面、家屋、街路樹に着弾し……そして爆発した。

ナナカ「建物が……!」

「アァァァァァアァアァァアァァァァァア!!」

空が暗くなり、夜になる。

そして、町中から光の粒がヒレアの元に集まって来た。

アリアン「これは……!?」

フュネッサ「生命力ですわっ……! 眠りに落ちた人々は次第に衰弱していくでしょう……!」

漆黒の空をバックに振り向いたヒレア、その赤く輝く眼とソピアの目があった。

ソピア「ヒレアちゃんっ……!」

マリン「来るわー!」


1.フュネッサはアリアンに任せて、ナナカと2人でヒレアの元へ
2.フュネッサはナナカに任せて、アリアンと2人でヒレアの元へ
3.まずはナナカと2人でフュネッサを倒す、アリアンは先にヒレアの元へ
4.まずはアリアンと2人でフュネッサを倒す、ナナカは先にヒレアの元へ

※ナナカとアリアンは共闘できません

↓2(選んだものによって難易度がかなり変わります)

今日はここまで

ボス戦始まりませんでしたね……

書いてるこちらも日常の方が楽しいのでGAMEOVER無しでクリアできるといいですね(戦闘描写って難しい)


GAMEOVERしたらどこまで巻き戻れるんだろう(ワクワク

>>158-160 すまない、このスレはオートセーブなんだ

2>3>4>1の順で有利な展開でした

再開します

吸血鬼。

コウモリの翼と牙を生やした人間の姿で描かれる伝説の魔物。

闇夜に人の血を求めて町に現れ、特に処女の生き血を好み、吸血鬼に殺された死体は傀儡となると言われる。

弱点は十字架・聖水・銀の武器・ニンニク・日光・流水などであると言われるが真相は定かではない。



上空からソピアとフュネッサのいる場所に向かって魔法弾が連射される。

アリアン「させんッ!」

アリアンは光り輝く盾の魔法と自身の体を使って弾を全て受け止めた。

直後、幾度も鎧の上で爆発が起きる。

アリアン「ぐあぁっ!」

ソピア「アリアンさん!」

アリアン「……問題ないっ! こちらは私が引き受ける!」

ソピア(今のうちに目の前のフュネッサさんをどうにかしないとヒレアちゃんに声は届かない……!)

ナナカ「先手必勝、レインボーバスター!」

フュネッサはふわりと数メートルの高さに飛び上がり光線をかわすと、大量の魔法弾をばらまいた。

無秩序に放たれた弾は軌道を変え、2人に集まってくる。

ソピア(これは……誘導弾!)


1.迷彩魔法
2.魅了魔法
3.分身魔法

↓ はずれAを引くとコンマ÷2ダメージ、はずれBを引くとコンマ÷3ダメージ

↓2コンマ+50、アリアンの貢献度 100を超えるとフュネッサ戦終了まで持ちこたえる、ただしコンマゾロ目でヒレアが強すぎてすぐに負ける

貢献度73:フュネッサ戦後半になると流れ弾が飛んでくるようになります


ソピア 22/32  ナナカ 28/60  アリアン 40/50


ソピア(分身して魔法弾を逸らす!)

フュネッサ「おやぁ? 少しは頭を使いなさいな。分身したなら全員攻撃すればいいだけじゃない!」

そう言うと誘導弾を器用に操り5人のソピアに均等に命中させた。

ソピア(全弾当たらなかっただけマシかな……)

ナナカ「うく……これは精神力節約なんて言ってられないかも」

フュネッサ「そぉれもう一度!」

ナナカ「う、うそ……!」


1.迷彩魔法
2.魅了魔法
3.盲目魔法

↓はずれの場合コンマ分ダメージ

↓2コンマ分2人が回復します

回復量63、66ダメージ

ソピア 32/32  ナナカ 25/60


ソピア(ヒレアちゃんと違って誘導弾を自分で操作していたはず……それなら見えなくしてしまえば!)

ソピアが放った盲目化の光は、目を逸らすことで回避された。

一方ソピアもフュネッサが目を逸らしたすきに地面を転がり魔法弾を避けた。

回復に専念していたナナカはすべて直撃してしまったが、回復が間に合い軽傷で済んでいる。

ソピア「ナナカさんも次は避けてください!」

フュネッサ「あらあら。これでは安易に誘導弾が使えませんわね……」ハァ

わざとらしくため息をつくと不意にパチリと指を鳴らす。

ソピア(!? み、身動きが取れない……!)

フュネッサ「金縛りの呪いです。……それではもう一度」

ソピアを無効化し安心したフュネッサはさらに魔法弾をばらまく。


123 ナナカにかばわれる
456 アリアンの解呪が間に合う
789 ソピアには呪いの効きが悪かった
0・ゾロ目 マリンのファインプレー

ソピア 32/32  ナナカ 25/60


ソピア(ど、どうしよう……)

ソピア(ナナカさん……! 呪いは日魔術じゃ治せないから避けるか回復を……!)

ソピア(ダメ……! 口も動かない!)

魔法弾が向きを変えてソピアたちに殺到しようとする直前……


マリン「隙ありよー!」

フュネッサ「な、なななな何事ですの!?」

マリンがフュネッサの顔面に貼りついて髪を引っ張って妨害した。

マリン「ヒレアに何かしたのアナタねー! 許さなーい!」

フュネッサ「痛い! 痛い! やめなさいな!」

やっとの思いでマリンを引きはがすと、地面に叩きつける。

マリン「キャッ!」

フュネッサ「この悪戯妖精め……オシオキが必要ですわね!」

連射される魔法弾をマリンはひょいひょいと紙一重で避け続ける。

フュネッサ「ああ、もう、この!」


ソピア「……しめた! でも早くしないとマリンが……」

ナナカ「チャンスです!」


↓1 コンマ偶数ナナカ回復、奇数ナナカ攻撃

1.光線魔法で攻撃
2.迷彩魔法で身を隠し奇襲の準備
3.ここで必殺ムーンブラスト
4.自由安価

↓2

ソピア 32/32  ナナカ 60/60


ソピア「必殺、ムーンブラスト!」

フュネッサ「ああ、もうちょこまかと! ……きゃあ!?」

暴れるフュネッサに直撃した全力の光線が、さらに一旦拡散し、もう一度着弾する。

マリン「あわわっ! ソフィー、危ないわー!」

ソピア「ごめん、マリンなら避けると思って」

ナナカ「ふふふ♪」

ソピア(自己回復で体制を立て直しているナナカさんがほっこりとした顔をしていた)

ソピア(今さらながら叫んだことが恥ずかしい……昼だけど霧で薄暗いから赤くなった顔を見られなくて助かった)

ナナカ「えへへ、恥ずかしがらなくてもいいんだよ。こういうのは気合いが大事なんだから」

ソピア「ばれてた……」


一方、アリアンは魔法街を走り回りながらヒレアの注意を引きつけていた。

炸裂弾は少し痛いが回復も防御も間に合う程度で、時たま放たれる黒い濃霧もちょっとクラッとくるだけで問題はない。

吸血鬼「キャキャキャ!」ギュン

アリアン「くっ! ……危なかった……!」

危険なのは急降下しながらの直接攻撃。

直接呪いを刻まれるのも厄介だが、鎧さえも裂いてしまう鎌のように鋭い爪がアリアンにとって恐怖の対象だった。


フュネッサ「ふ、ふふふふふ……あーっはっはっは!!」

ソピア「!? 起き上がった……」

フュネッサ「褒めて差し上げます……わたくしに膝をつかせた初級魔法使いは貴女様が初めてですわ……」

ナナカ「ソフィアさんは仮にも優勝チームのリーダーなんですよ!」

フュネッサ「妖精を使役するのなら……わたくしも少し本気を出してお相手しましょう」

フュネッサ「わたくしは好んで受ける仕事の内容から、とある称号で呼ばれる事があるのです。そう、『ゴーストバスター』と……」

ソピア(相手に自分から切り札の内容を話させたい所だね……)


1.ご、ゴーストバスターですってぇ!?
2.私幽霊じゃないですよ
3.ダサいですね
4.自由安価

↓2

ソピア「弱い犬ほどよく吠えるってね」

フュネッサ「何ですって……!?」

ソピア「ある銃使いのお兄さんの受け売りですけどね。無駄口は余裕がない証拠です」

ナナカ「正直……ダサいです。ダーク・フレッシュマンってチーム名もダサかったです!」

ソピア(キューQに言われたくはないんじゃないかな……?)

フュネッサ「……わたくしを挑発してどうなっても知りませんわよ」

ソピア(特に今から使う魔法の解説はしてくれなかった……ぶっつけ本番でどうにかするしかない!)


フュネッサ「おいでなさい! 恨みを抱えし浮遊霊たち! 美味しい魂を献上いたします!」

どこからともなく現れた幽霊たちがフュネッサの周囲に集い漂っている。

フュネッサ「そちらが妖精なら、こちらは今までの仕事で集めた悪霊ですわ!」

マリン「モンスターが23匹よー!? に、逃げましょー!」

ソピア「こ、これは流石に……」

フュネッサ「さあ、行きなさい!」


1.魅了魔法で従えられないか試す
2.ナナカの光線で倒してもらう
3.いったん逃走し体制を整える
4.自由安価

↓2

マリン「きゃー、どうするのよー!」

ソピア「……魅了が効くかも」

ナナカ「お、お願いしますっ!」パァァ

ナナカはソピアを活力の光でサポートする。

ソピア「ナナカさんは少し目を逸らしておいてね」

眩い魅了の光が幽霊たちを照らし出した。


奇数 幽霊は完全にフュネッサの支配下にあった
偶数 元人間の幽霊たちはソピアに魅了され操られた

↓コンマ

魅了の光を浴びながらも幽霊たちはそのまま迫ってきた。

ナナカ「そんな! 効いてない……!」

ソピア「わ、わぁっ!」

しかし、幽霊たちはソピアを襲うことなく、周囲を漂うように舞うだけだった。

ソピア「効いた……。みなさん、私に協力してください!」

魅了された幽霊と、そうでない幽霊が戦い始める。


ナナカ「今のうちに! 集え、魔力よ……」

ソピア「逃がしませんよ」

盲目魔法や分身魔法を使ってフュネッサの攻撃・逃走を防ぎ、ナナカの全力魔砲でとどめを刺す作戦だ。

フュネッサ「うふふふふ……貴女方はわたくしを追いつめたとお思いでしょうが……」

フュネッサ「追い詰められているのは貴女方ですのよ?」

ソピア「どういう……」

フュネッサ「バズビーズチェアをご存知ですか?」

フュネッサ「……呪いのかかった椅子で、座った者は死に至ると言われております」

ナナカ「そんな物を出しても、椅子ごと壊しちゃいます!」

フュネッサ「誰が椅子を召喚すると言いました?」

魔法街広場の地面一帯が淡く輝きだす。

ソピア「しまった……幽霊に気を取られている間に……!」


フュネッサ「高位呪法……バズビーズフィールド。尻もちをついた瞬間が貴女方の最期!」

高く飛び上がったフュネッサは今までに無いほど大量の魔法弾をばらまいた。

ソピア「誘導弾はもう通用しません……!」

盲目化の光がフュネッサの目に当たった。

これで後は魔法弾を避け、逆にフュネッサを転ばせればソピアの勝利だ。

ソピア「あ、あれ……? 曲がらない!?」

ナナカ「それなら間をかいくぐろう!」

フュネッサ「うふふ……貴女方はここで死ぬ運命なのですわ」クスッ

ソピア(フュネッサさんはヒレアちゃんの魔法弾の先生だった……と、いう事は……この魔法弾は……!)

『炸裂弾』

ソピア「……あっ、死んだかも」

「時よ止まれ……!!」


2人に向かって飛んできていた弾がピタリと止まる。

そして、空中で炸裂した。

周囲の地面でも弾が炸裂し、2人を爆風が襲うが、何とか倒れるまでには至らなかった。

ソピア「こ、この魔法は……」

ナナカ「みんな!」

リディア「黒魔女……貴女の好きにはさせない……!」

カノコ「なにを中ボスとちんたら戦ってるんだ!」

ミドリ「怪物相手ならともかく……同じ魔術師なら力を合わせれば対抗できるはず!」

ナナカ「みんななら来てくれるって信じてたよ!」

フュネッサ「雑魚が何人集まろうと同じ事!」

指を鳴らすとリディアたちを含む全員の動きが止まった。

ソピア(マ、マリン!)

フュネッサ「悪霊よ、お行き」

マリン「ちょ、ちょっとー! お化けついてこないでよー!」

フュネッサ「うふふ。これでおしまい。さあ、全員まとめてあの世に旅立ちなさい!」

再び、その腕から魔法弾が放たれる……


途端、フュネッサが爆発した。


ソピア「!?」

ミドリ「今よ、撃ち込めー!」

棒立ちのフュネッサに、カノコが箒を変形させて作った火炎放射器の熱風と、魔力を蓄えて放ったナナカの魔砲による追撃が決まった。

魅了が解けていた悪霊たちも巻き添えで蒸発する。

立ち込める白煙の中、まだ立っていたフュネッサの元にミドリが走って行く。

ミドリ「そーれ、膝かっくん!」

あまりに下らない攻撃で地に伏したフュネッサ。その地に触れた部分が淡く発光する。

フュネッサ「ぎ、ギイャアアアアアッ!!」

恐るべき魔女は、自分の呪いによって息絶えた。

マナミ「どうやら間に合ったみたいね」

ソピア「いないと思ったら……(この人一番苦手……)」

カノコ「あの黒魔女、最後マナミったぜ」

※自分の魔法で用意した物で倒されること

リディア「くすくす」

ミドリ「ベテラン特有のドジなのかもねー」

ナナカ「み、みんなー……後ろ後ろ」

マナミ「……誰のおかげで勝てたと思ってるの!?」


ソピア「あの時フュネッサさんが自爆したのって何だったんでしょう?」

マナミ「うふふ。知りたい?」

ソピア「あなたがやったんですね……。あんな魔法使ってました……?」

リディア「……魔法弾を撃つ瞬間に相手のすぐ目の前に大たる爆弾を設置した」

ソピア「え、えげつない……!」

ミドリ「間違いなく真・必殺技なんだけど、魔法少女らしくないからって普段は使わないのよね」

ナナカ「ギルドに入る前から錬金術師としてずっと活動してたらしいから、私たちの中では一番強いんだ」

カノコ「正直マナミに限っては変身しない方が強いよな」

ソピア「真面目に戦ってたら優勝もできたでしょうに……」

マナミ「キューQとして戦って勝ったわけでもないのにキューQに入れって言うのも何かおかしいじゃない?」

ソピア「なるほど……」


「まだ……終わっていませんわっ……!」


ソピア「う、うそ……!?」

フュネッサ「例えこの身朽ち果てようとも……わたくしの野望は終わらない……!」

マナミ「まさか、亡霊になってまで戦えるなんて……」

フュネッサ「貴女方の強さに敬意を表し、全力でお相手しましょう……」

100体を越える霊魂が広場に集まってくる。

ナナカ「何度蘇っても私たち6人は負けたりしない……! この国の平和を守るために戦い続ける!」

ソピア「……5人と1人ですよー、私はヒレアちゃんのためですよー……」


↓コンマ、高いほどキューQとソピアは上手く連携が取れる

↓2コンマ、奇数でアリアン瀕死、吸血鬼乱入

連携度34:ソピア「やっぱり私と彼女たちは基本合わないんですよ」

コンマ偶数:アリアンは裏で頑張ってる



マナミ「ナナカさん、よく言ったわ!」

ミドリ「悪霊はあたしたちに任せて!」

カノコ「蹴散らしてやんぜ!」

リディア「冥土へお帰り……」

ソピア「変身はしないんですか?」

マナミ「貴女が嫌がると思って。それに属性付きの衣装では黒魔術に弱くなるでしょう」

ソピア「なるほど」


フュネッサ「転べば死亡……そしてわたくしは不死身……。あっはははは! 貴女方には絶望しかない!」

フュネッサ「一人、また一人と死んでいく仲間に、怒り、嘆き、悲しみなさぁい! そぉれ!」

幽霊をかいくぐり誘導弾が飛ぶ。

ソピア「盲目魔法、霊体にも効くといいけど……!」

フュネッサ「その手は通じま……うっ!?」

ソピア(やった、霊体だから腕で目を隠しても透けてるから避けられない!)

ソピア「みなさん、避けて!」

マナミ「アルティメット・インフィニット・たるシャワー!」ドドドドド

カノコ「ファイナルファイアー!」

ミドリ「アクアラッーシュ!」

ナナカ「ソフィアさん! たぶんみんな聞こえてない!」

ソピア「ああ、もう……! 見殺しにはできないし……シルバーの人、止めてください!」

リディア「その名で呼ばないで頂戴……私にはリディアと言う名前があるのよ」

ソピア(ダメだこの人たち。ナナカさんもおかしいけど随分マシだとよく分かる)

誘導弾はそのまま3人に直撃し……

マナミ「カードの上に転んだからセーフよ! 地面に直接触ってないからセーフよ!」

カノコ「ジェット気流で飛んでいなかったら危なかったぜ……!」

ミドリ「当たった瞬間そのまま宙返りしなかったら即死だった……!」

ソピア「もぉー!! この間に盲目魔法絶対解けてますし!」

ナナカ「仲間を信じて前を向いて戦うんだよ!」

ソピア「仲間じゃないです!」

フュネッサへの攻撃が止まり騒いでいるうちに、全員を金縛りが襲った。

フュネッサ「もうこれ以上増援はありませんわよねぇ? 一人ずつ順番に突き飛ばして終わりにしましょう……」


↓コンマ 奇数…ソピアには呪いが効きにくかった 偶数…ソピアも例外ではなかった

おっと酉ミス



マナミ「ナナカさん、よく言ったわ!」

ミドリ「悪霊はあたしたちに任せて!」

カノコ「蹴散らしてやんぜ!」

リディア「冥土へお帰り……」

ソピア「変身はしないんですか?」

マナミ「貴女が嫌がると思って。それに属性付きの衣装では黒魔術に弱くなるでしょう」

ソピア「なるほど」


フュネッサ「転べば死亡……そしてわたくしは不死身……。あっはははは! 貴女方には絶望しかない!」

フュネッサ「一人、また一人と死んでいく仲間に、怒り、嘆き、悲しみなさぁい! そぉれ!」

幽霊をかいくぐり誘導弾が飛ぶ。

ソピア「盲目魔法、霊体にも効くといいけど……!」

フュネッサ「その手は通じま……うっ!?」

ソピア(やった、霊体だから腕で目を隠しても透けてるから避けられない!)

ソピア「みなさん、避けて!」

マナミ「アルティメット・インフィニット・たるシャワー!」ドドドドド

カノコ「ファイナルファイアー!」

ミドリ「アクアラッーシュ!」

ナナカ「ソフィアさん! たぶんみんな聞こえてない!」

ソピア「ああ、もう……! 見殺しにはできないし……シルバーの人、止めてください!」

リディア「その名で呼ばないで頂戴……私にはリディアと言う名前があるのよ」

ソピア(ダメだこの人たち。ナナカさんもおかしいけど随分マシだとよく分かる)

誘導弾はそのまま3人に直撃し……

マナミ「カードの上に転んだからセーフよ! 地面に直接触ってないからセーフよ!」

カノコ「ジェット気流で飛んでいなかったら危なかったぜ……!」

ミドリ「当たった瞬間そのまま宙返りしなかったら即死だった……!」

ソピア「もぉー!! この間に盲目魔法絶対解けてますし!」

ナナカ「仲間を信じて前を向いて戦うんだよ!」

ソピア「仲間じゃないです!」

フュネッサへの攻撃が止まり騒いでいるうちに、全員を金縛りが襲った。

フュネッサ「もうこれ以上増援はありませんわよねぇ? 一人ずつ順番に突き飛ばして終わりにしましょう……」


↓コンマ再判定(酉ミスとゾロ目のボーナスってことで) 奇数…ソピアには呪いが効きにくかった 偶数…ソピアも例外ではなかった

ソピア(ダメだ、動けない……)

ソピア(マリンは……すでに警戒されてる)

ソピア(ここまで来て……負けるの……!?)

フュネッサ「うふふふふ……では最初に貴女から」

ソピア(わ、私……!?)

フュネッサ「他の5人を殺してもあまりダメージは無さそうですし、貴女を後に残すと嫌な予感がしますの」

ソピア(そんな……!)

フュネッサ「初級者にしてはよく頑張りました。それではさようなら」


123 フュネッサ「せっかくですから、貴方様にはわたくしの一番強力な魔法でとどめを刺してあげましょう」
456 フュネッサ「……気が変わりました。代わりにヒレアちゃまの成れの果てに殺させましょう」
7890 フュネッサ(余計な事をすると負ける気がしますわね……)

フュネッサ「せっかくですから、貴方様にはわたくしの一番強力な魔法でとどめを刺してあげましょう」

ソピア(全く嬉しくない……)

フュネッサの霊体は空に浮かび、魔法局の建物の屋根の先端へと上っていく。

両腕を掲げると、そこに霊魂が集まり一つの球が形成される。

球はどんどん大きくなり、ソピアどころかキューQも全員押しつぶす規模に膨れ上がった。

ソピア(禍々しい怨念のこもった巨大な魔法弾……きっと私は死んでも浮かばれず、あの一部にされるんだろうな……)

前もって首の向きを変えられたソピアはその光景を見せつけられていた。


フュネッサ「これでわたくしの配下の霊も6体増えて……何体だったかしら?」

フュネッサ「もう数える必要もありませんわね。これからどんどん増えるんですもの」

フュネッサ「従える霊の数が多いほど威力を増す『葬送弾』」

フュネッサ「受け取りなさいッ!!」


そして、ソピアは見た。

苦しむ怨霊たちの姿が迫ってくる様ではなく……

闇を貫き天まで届く閃光の塔が、フュネッサに叩きつけられる様を。


カノコ「あ、あれ? 身体が動くぜ?」

ミドリ「こ、今度こそ死ぬかと思った……」

リディア「みんなで死ねるならまだいいわ……」

マナミ「縁起でもない事言わないで」

ソピア「でも、一体誰が助けてくれたんでしょう……?」

ナナカ「もしかして……!」

『皆の者、聞こえておるか?』

ソピア(この声は……)

『わしは魔導長じゃ。よく耐えたぞ。実はこちらの映像では座標が上手く特定できんくての』

『雷撃を当てるタイミングを計っておったが、キミたちも巻き込みそうで撃つのを躊躇っていた。今ようやくチャンスが巡ってきたのじゃ』

ソピア「後でお礼を言わないと……」

『しかし、奴はまだ消滅していないぞ! 痺れて動けない今のうちにとどめを刺しなさい』

ナナカ「こ、殺しちゃうんですか……?」

『元帥殿不在の今、わしが共和国軍の代表として責任は取ろう。あの魔女を殺しなさい!』

マナミ「……私たちの攻撃は届かないわ」

カノコ「接近するのは怖いな……」

リディア「決着をつけるのは……ナナカか、ブラックのどちらかよ……」

ソピア「怒りますよ?」

リディア「ふふっ、さっきシルバー呼びしたお返し……」

ナナカ「ソフィアさん……どうしよう?」


とどめの光線は……

1.ソピアが撃つ
2.ナナカが撃つ
3.撃たずに説得

↓2票 はずれ2つ

ソピア「ナナカさん、お願いします」

ナナカ「私っ?」

ソピア「私とナナカさんでは光線の威力が全然違うので……」

ナナカ「それはこの杖のおかげだよ」

ナナカ「暗闇だと日魔術は弱くなる。これ、貸してあげるからソフィアさんが撃つといいよ」

ソピア「……とどめを刺すのが怖いんですか?」

ナナカ「……うん。そうしないと、私たちだけじゃなく大勢の人が犠牲になるって分かってるけど……!」

ソピア「責めたりはしません。私もそうですから……」

ソピア(……)


1.ナナカに撃たせる
2.2人で撃つ
3.ソピアが撃つ

↓2票

ソピア「……一緒に撃ちましょう」

ナナカ「えっ?」

ソピア「あんな人でも一つの命なんです。それを手にかけるのは、いくら自分が殺されそうになったからと言っても勇気がいります」

ソピア「魔導長さんが責任を取ると言ってくれましたが、直接手を下した責任感はずっと付き纏うでしょう」

ソピア「生涯ずっと引きずって行くことになるかもしれません……」

ソピア「だからこそ、2人で分け合いませんか?」

ソピア「自分だけじゃない……そう思うことで少し楽になりませんか?」

ナナカ「罪の重さを半分こ……」

ソピア「どちらにしろ、やらないとやられるんです」

ナナカ「分かったよ……ソフィアちゃんと一緒なら怖くない!」

ソピア「ナナカさん……ありがとうございます」

ナナカ「えへへ……ナナカでいいよ。これから2人一緒に背負っていくんだから」

ソピア「……そうだね。わかったよ」


♪いい感じの挿入歌


ナナカ「ほら、ここに手を添えて」

ソピア「え、えっと……こ、こう?」

杖の形状的に、2人で持つには体を密着させる必要があった。

ナナカ「私は気にしないから、ほら」

ソピア「こちらが気にするんだって……」

マナミ(一度戦った2人が力を合わせて友情パワーで強大な敵に立ち向かう……事実上加入する日も近いわね)

ミドリ(この人が何を考えているか分かるけど口に出したが最後、光線魔法に失敗して全滅する未来が見える……)

ソピア「すごい……魔力的な物が増幅されている感じが伝わってくる……!」

ナナカ「それじゃ、せーので行くよ」

ソピア「うん」

ナナカ「せーの!」


ナナカ「エクリプスフラッシュ!」
ソピア「これで終わり!」


ソピア(合わない)

フュネッサ「ありえません……ありませんわ……!」

フュネッサ「わたくしが……こんな素人共に……!」

フュネッサ「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」


ソピア「倒せた……?」

ナナカ「消えちゃったね……」

マナミ「2人とも! よくやったわ!」

ミドリ「あたしの魔法で疲れを取って!」

リディア「2人は最高のパートナーね……」

カノコ「友達が増えてよかったな、ナナカ!」

ソピア「ナナカさん。キューQのみなさん。この度は! 力を貸してくださり本当にありがとうございました」

ナナカ「急に他人行儀!?」

ミドリ「しかも『この度は』を強調された!?」

ソピア「これからも町の平和のために頑張ってくださいね」

リディア「……きっとツンデレなのよ」

カノコ「べっ、別に! お前を仲間に引き入れたくて手伝ったわけじゃないからな! 勘違いすんなよ!」

ソピア「そうですよね。それでは、私は急ぐので」

マナミ「待って!」

ソピア「ヒレアちゃんは例の霧を使います。あなたたちは当たるとすぐに眠っちゃうと思いますけど」

マナミ「せめて、これを持って行って」

ソピア「これは……指輪?」

マナミ「この指輪に魔力を込めると、ムーンストーンの力で貴女の月魔術が強化されるわ。役立ててちょうだい」

ソピア「なるほど、平たく言うと変身アイテムと」

マナミ「うっ、バレた……そういうことになるわね」

ソピア「いりません」ポイッ

マナミ「あぁ! 私の手作りの世界に一つしかない指輪が!」

アリアン「くっ……行かせんぞ! 待て!」

吸血鬼「クキッ?」

アリアンの投げた光の剣が吸血鬼の心臓に突き刺さった。

アリアン「……やったか!?」

吸血鬼「……キィッ!」

投げ返された剣がアリアンの脚の肉を斬る。

アリアン「ぐああっ!」

一方で吸血鬼の傷はみるみる内に修復されていく。

アリアン「く、化け物め……!」

アリアン「逃がしたか……ソフィアよ……すまない……」


ヒレア「ハァ、ハァ……」

『無駄よ。私にはどうやっても敵わない』

ヒレア「どうして……傷が……」

『私は町中の生命を吸い取っているわ。この町の全市民を一度に殺すだけの攻撃をしない限り、私が消えることはない』

ヒレア「……やる、それでも、やらなきゃ」

『……面白くないものが見えたわ』

ヒレア「……何あれ?」

ヒレアが暗闇の中で上空から見たものは、手をつなぎ一緒に戦うソピアとキューQのホワイトの姿。

そして、6人で集まってお喋りをする姿。

『きっと、ソフィアはあの日魔術師に洗脳されたのね』

ヒレア「私がいない隙をついて……?」

『もうあれはあなたの好きなソフィアじゃない。町の平和を守る戦闘員Bよ』

ヒレア「ブラックは、どうする気なの?」

『この町の平和のためにきっとあなたを殺そうとするわ』

ヒレア「……うそ」

『嘘じゃない。そもそも洗脳される前からあなたを嫌っていたでしょ』

ヒレア「……」

『私相手に無駄な抵抗をしている間があったら、復讐か、自衛でもするべきよ……』

ヒレア「そうね……フュネッサが倒されるのも見えた」

ヒレア「やられる前に……こっちからやる!」

ミドリ「みんな! あれ!」

リディア「―破壊者―……休息は許さないと言うのね」

ソピア「ヒレアちゃん……」

ソピアは吸血鬼の足元に走り寄ると、大声で呼びかける。

ソピア「ヒレアちゃん! 話を聞いて! フュネッサさんは止めたから、もう暴れる必要はないの!」

マリン「ヒレアー! こっちの水はあーまいぞー♪」

吸血鬼は黙って腕をキューQに向けて構える。

ソピア「嘘……声が届かない」

マナミ「こ、こっちを見てる……」

カノコ「に、逃げるが勝ちだ!」

ナナカ「急いで……きゃっ!」

転んだナナカを助け起こしに4人が足を止める。

そして濃霧が勢いよく、集まった4人を飲み込んでいった。

ソピア「ヒレアちゃん……どうして」

ジロリ、と吸血鬼が足元のソピアとマリンをにらみつける。

その目にソピアは敵意を感じ取った。

ソピア(あの霧に当たると私でも少しだけ眠ってしまう……できるだけ避けないとね)

ソピア(攻撃を避けながら、何とか元のヒレアちゃんに戻る方法を探るんだ……!)


1.一旦逃走しアリアンを探す
2.それでも呼びかけ続ける
3.魅了魔法が効かないか試してみる
4.自由安価(ただし相手は上空にいる点に注意)

↓2

今晩はここまで

最近亀更新ですいません

いよいよ魔法競技会編も終わりそうですね

安価は下

ソピア(とりあえず、認識反転の呪いが切れているか確かめたい)

ソピア「ヒレアちゃん、話を聞いて!」

手を振り呼びかけるも、特に反応は無い。

ソピア「どう言えば呪いの有無が分かるかな……」

マリン「!! ソフィー、危ないわー!」

ソピア「え」

考えこむソピアに、吸血鬼は突如、急降下し体当たりを仕掛けてきた。


↓ 敏捷44、コンマ56以上で回避

開幕酉ミス……



ソピア(とりあえず、認識反転の呪いが切れているか確かめたい)

ソピア「ヒレアちゃん、話を聞いて!」

手を振り呼びかけるも、特に反応は無い。

ソピア「どう言えば呪いの有無が分かるかな……」

マリン「!! ソフィー、危ないわー!」

ソピア「え」

考えこむソピアに、吸血鬼は突如、急降下し体当たりを仕掛けてきた。


↓ 敏捷44、コンマ56以上で回避

開幕ゲームオーバー



ソピア「え」

直前まで気づかなかったソピアは、回避を諦め、受け身の準備をした。

しかし、ソピアは失念していたのだ。

ただのヒレアならば体当たりか魔法弾による攻撃で間違いないのだが……

モンスター:吸血鬼には鋭い爪が備わっていることを。


マリン「ソフィー!」

喉を掻き切られたソピアは血飛沫を上げながら仰向けに倒れた。

その上にのしかかる吸血鬼が、流れる血を媒体にソピアの生命力を根こそぎ吸い上げる。

彼女を救うため、ここまで戦い抜いてきたソピアだったが……

あっけなく、死んでしまった。



GAMEOVER(また死ぬ可能性があるのでGAMEOVER編は後で)



>>231の選択から再開します

1.一旦逃走しアリアンを探す
2.魅了魔法が効かないか試してみる
3.自由安価(ただし相手は上空にいる点に注意)

↓2(GAMEOVER編で魔境チームさえ殺した相手、基本的に頭を使っている暇はない)

ソピア(面と向かって攻撃を避けるのは難しそう、一旦逃げよう!)

マリン「こっち来てるわー!」

逃げ出したソピアを吸血鬼が羽ばたいて追う。

ソピア「逃げ足なら負けないはず……!」

魔法街の路地を右に左に曲がって、炸裂弾の爆撃を紙一重でかわす。

ソピア「マリン! アリアンさんの居場所は分かる!?」

マリン「あの白い人ね、少し後ろの右の方よー」

ソピア(ナナカさんも白かったけどね)

ソピア「後ろに戻るのは無茶だよ……!」

ちらりと振り向くと、今もまだ彼我の距離は変わっていない。

ソピア(撒きたいんだけど……空から見ればどこに逃げても見付かっちゃうか)

ソピア(あちらから見えなくなるのは、道を曲がって家屋の陰に隠れた数秒間……)


1.曲がった瞬間に迷彩魔法
2.曲がった瞬間に家屋に逃げ込む
3.曲がった瞬間に分身魔法、分身を反対方向に走らせた隙に逃げる

↓2

T字路に差し掛かったソピアは右に曲がると家屋の壁に背を預けた。

ソピア「集中して……できた!」

作り出したソピアの分身は服の汚れまでしっかり再現した力作。もちろんマリン付き。

ソピア「これを左に走らせてヒレアちゃんを誘い込む……」


吸血鬼(右ニ曲ガッタノニ左ニ走リダシタ)

吸血鬼(アレハ分身魔法?)

確認のため誘導弾を撃つと、やはり弾はソピアの背を追わず、右側の家の陰へと向かった。


ソピア「うっ!」 体力22/32

マリン「あわわ、追い風よー!」

ソピア「あ、ありがとうマリン……逃げなきゃ」


しかし、ソピアの逃げた先は真っ直ぐ延びる道だった。

遮蔽物がないため爆撃から身を守れそうにない。

ソピア(それに、なんだかいつもより疲れるのが早いような……)

悪魔(生命力を吸い取る霧の効果で御座いますね)

ソピア(頭の中に声が!?)

悪魔(悪魔執事、サタンです。主人の命を受けてお嬢さんを支援に参りました)

ソピア(魔人先生……。嬉しいな。絶対に厚意じゃないけども)

悪魔(わたくしめの力でお嬢さんの姿を認識できなくすることも可能ですが、いかがいたしましょう?)


1.ぜひお願いします!
2.他に私自身でできる方法はありませんか?
3.自由台詞

↓2

ソピア(他に私が自分でできる方法はありませんか?)

悪魔(考えてみましょう。しかし、悠長に話している暇がおありですか?)

ソピア(不思議空間だから時間は無限とばかり……)

悪魔(ふうむ……)

ソピア(でも、真面目に考えてくれるあたり優しいですね)

悪魔(お嬢さんの持つ魔法ではどうにもならないようだ。他の方法ならありますがね)

ソピア(なんですか!?)

悪魔(そちらの妖精に時間を稼いでもらう方法です)

ソピア(えっ)

悪魔(ただし、妖精の無事は保証しかねます……。いえ、間違いなく消滅する事になるでしょう)

ソピア(マリンを犠牲にして逃げるってこと……?)

悪魔(あまりお勧めはできませんね)


1.悪魔に頼る
2.さよならマリン
3.自分で別の方法を考える(自由安価)

↓2

ソピア(やっぱり、お願いします)

悪魔(賢明な判断、素晴らしい。では……)

頭の中に響いていた声が消え、その後も攻撃を受けることなくしばらく走り続ける。

後ろを振り向くともう吸血鬼は追って来ていなかった。

ソピア(空中で止まって辺りを見回してる、私自身は分からないけど本当に認識できてないみたい)

ソピア「マリン、私見えてる?」

マリン「見えないけどどこにいるかは分かるわー」

ソピア「予定通りアリアンさんを探そう。マリン、案内お願い」


ソピア「いた! アリアンさん!」

アリアン「……」

ソピア「だ、大丈夫ですか!?」

アリアン「……」

ソピア「あっ、見えてないんだ」

ソピア(悪魔さん、解除はどうすれば)

アリアン「んなっ!?」

ソピア「わっ! ……私が見えてますか?」

アリアン「いきなり出て来るんじゃない!」

ソピア「すいません……」

アリアン「それはこちらこそだ……。吸血鬼を取り逃がした。すべて私の力不足が原因だ」

ソピア「まあまあ、フュネッサさんは倒しましたし。私もこうして無事なんですから頭を上げてください」

アリアン「かたじけない……」

ソピア「まだ動けますか?」

アリアン「もう恐らく精神力も尽きている……傷を治すので精いっぱいだった」

ソピア(一人で何とかするか、手伝ってもらうか……)


1.ポーションで体力を回復してあげる
2.活力の光で精神力を回復し、アリアンの白魔術で体力を回復する
3.隠れてもらい一人で頑張る

↓2

ソピア 22/32  アリアン 3/50


ソピア(体力だけ回復しても、魔法が使えなきゃ盾としても働いてもらえないよね……)

ソピア「ちょっと失礼します」

ソピアの手のひらからあふれる魔法の光がアリアンの精神力を回復する。

ソピア「これでもうしばらく魔法がつかえますよね? 協力お願いできますか?」

アリアン「……その魔法はどこで覚えたんだ?」

ソピア(しまったぁーーー!!)

※活力の光 ~ 精神力を回復する日魔術。日魔術。ソピアの表向きの肩書きは月魔術師。しかしこれは日魔術。

ソピア「はは……」←汗ダラダラ

アリアン「説明を求む」


1.書店で買った本に簡単な魔法が載ってたんですよ
2.実は私もある程度ベテランで、2つ目の魔術の習得を許されているんですよ
3.親が天術師でして、幼いころに簡単な魔法を教わったんですよ

↓2 はずれは1つ

は ず れ



ソピア「実は私もある程度ベテランで、2つ目の魔術の習得を許されているんですよ」

アリアン「貴様が参加したのは初心者の部だろう」

ソピア(迂闊っ!)

アリアン「すると、貴様は自分の経歴を偽って競技会に参加し、まんまと優勝して見せたと言うわけだな」

ソピア「そ、そんなわけないでしょう……。その割にはずいぶん苦戦してたじゃないですか」

アリアン「つまり、魔法局の禁忌を犯し、非合法に日魔術を習得したことを認めるのだな?」

ソピア「えっと……本に載ってたんですよ! 活力の光ぐらいありますって」

アリアン「ではなぜ初めに嘘をついた?」

ソピア「……あなたを、試したんですよ」ニヤリ

アリアン「ごまかされんぞ。所詮は貴様も殺人鬼と同じチーム、やはり罪人だったか」


12 アリアン「貴様も敵だ!今ここで討伐してくれるッ!」
345 ソピア「大人しく従ってください。今のあなたが私をどうこうできると思いますか?」
678 アリアン「今はそれどころでは無いな。話はまた後にしよう」
90 アリアン「しかしおかげで助かった。この状況だ、神もとやかく言うまいよ」

↓コンマ一桁

アリアン「しかし、今はそれどころでは無いな。話はまた後にしよう」

ソピア(話の分かる人で助かった……こちらとも戦う羽目になるかと思った……)

アリアン「この戦いが終われば、貴様も処罰されることになる。覚悟しておけ」

ソピア「待ってくれるだけありがたいです」

ソピア(逃げるのは慣れてるから、今さら聖教会が増えたところでどうってことない、よね?)


神への祈りで2人の体力が全回復した。

ソピア「水魔術より回復量が大きいのかな……」

アリアン「当然だ。神と人では魔力の差が違いすぎる」

マリン「わわっ! こっちに近づいてきてるわー!」

アリアン「くっ……白魔術に反応したか」

ソピア「あの、これからどうするんですか?」

アリアン「それは貴様が考えることだろう!」

ソピア「そうでした……」

ソピア(ただ声をかけてもダメだったから……考えをまとめないと)


↓ 杖補正無し知力70、コンマ30未満で無計画のまま襲われる

コンマ29、どういうことなの……



ソピア(そもそもアリアンさんはどんな魔法を使えるんだっけ……)

アリアン「来たぞっ!」

ソピア達の近くで減速した吸血鬼は、肩から先を霧にして飛ばしてきた。

アリアン「聖なる紋章の守護を……!」

地面に輝く魔法陣が展開され闇の霧を退ける。

アリアン「私に魔法は効かん……なっ!?」

霧はフェイクだった。

一瞬視界を奪った隙に急降下し本命の直接攻撃。

ソピア「えっ」

狙われたのはソピアだった。

アリアン「神の光よ、子羊を守る盾となれ!」

ソピアの前に大盾が現れる。

盾は一瞬で砕け散ってしまったが、アリアンはその一瞬を作りたかったのだ。

アリアン「間に合えっ!」

ソピアを突き飛ばしつつ地面を転がる。

アリアン「気を抜いていたらすぐにお迎えが来るぞ……!」

ソピア「す、すいません……」

アリアン「怪我はないか?」


12 割と深手を負った
345 かすり傷を負った
678 爪は当たらなかったが腕に当たった
90 受け身をとったため突き飛ばされた怪我さえもなかった

↓(今晩はここまで)

倒れた・吹き飛ばされた際には受け身が取れますが、爪攻撃は斬撃なのです



アリアン「ひどい怪我じゃないか!?」

ソピア「す、すいません……」

ソピアの左腕には大きな裂傷が刻まれていた。

アリアン「今すぐに治療を!」

ソピア「そ、そんな間は……」

白魔術の回復魔法は強力だ。

深手を負ったソピアも確実に助かるだろう。

しかし、水魔術と違い詠唱に時間がかかる。

詠唱中に追撃を受けてしまえば、待っているのは全滅。


1.アリアンだけでも逃がす
2.追撃覚悟で回復を試みる
3.ポーションを使う
4.諦めよう

↓1安価


吸血鬼は、
12345 ソピアは死んだと思い、町の破壊に戻る
67 上空から大量の炸裂弾を一気に投下
89 再びの急降下、爪攻撃
0 なぜか動きを止めている

↓2コンマ

ソピア 2/32  アリアン 50/50



アリアン「私だけ残るよりは可能性があるだろう!」

ソピア「で、でも……」

アリアン「……ん? 見ろ、追撃が来ないぞ」

ソピア「えっ……?」



ヒレア「……違う」

『どうしたの? あと一息でソフィアもあの憎い白魔術師も殺せるのよ?』

ヒレア「そんなことしたくない……」

『あなたがさっき望んだことじゃない』

ヒレア「……だって、おかしいもの。あの白魔術師はまったく攻撃してこない」

『きっと勝てる見込みがないからよ』

ヒレア「それに……キューQが倒れたのにソフィアはまったく心配していない」

『薄情よね。あなたも同じように簡単に見捨てられたの』

ヒレア「それに、何よりも……」

ヒレア「あなたの言う事を聞いちゃいけない気がする」



アリアン「生命の天使よ、この者の傷を癒し魂を繋ぎ止めたまえ」

光が魔法陣の内側にいる二人を包み込む。

ソピア(ヒレアちゃんがああなった元凶の一人なのにしれっと力を貸すんだね……)

アリアン「何……傷が、塞がらないだと……!?」

ソピア「これってもしかして……」


1.アリアンさんの力不足……?
2.傷口が塞がらなくなる呪い……?
3.心の中で悪態をついたから……?

ソピア「心の中で悪態をついたから……?」

アリアン「なんだと……? 貴様、こともあろうに天使様に悪態をついたと言うのか」

ソピア「まさか、誰も天使様に対してとは言ってないじゃないですか、ははは」


アリアンの好感度はもう下がらない!


天使(我々は正式な手順で呼び出されたならば手を貸しますし、神の命であれば呼び出されずとも手を貸します)

ソピア(ですよね。あなたたちがそういう存在だってことは知ってます)

アリアン「違う……これは呪いだ! 奴は貴様に触れた一瞬のうちに呪いを刻んで行ったんだ!」

ソピア「傷口呪い……?」

アリアン「それだけじゃない、魔法呪い、鈍足呪い、復活呪い、雑音呪い、いくつもの呪いが刻まれている」

ソピア「復活呪いって」

アリアン「かかったまま死ぬとゾンビ化する呪いだ」

ソピア「」

アリアン「安心しろ。全ての呪いは一度に解呪できる」


1 解呪が間に合わず追撃を受ける
23 解呪は間に合うが回復が間に合わず追撃を受ける
456 回復が間に合う
7890 回復が間に合い、ソピアが何か閃く

↓コンマ一桁

アリアン「平和の天使よ、悪魔に刻まれし諸々の呪いを解除せよ!」

ソピア(もろもろでいいんだ……)

アリアン「少しは楽になったか?」

ソピア「まだ血が止まってません……」

アリアン「顔が真っ青じゃないか……! では改めて」

ソピアの傷口が塞がり、体力も回復した。

アリアン「これでいいな?」

ソピア「……大丈夫です」

ソピア(血を失いすぎたからか若干ふらふらするけど……)

アリアン「化け物はまだ動かないようだが」

ソピア「今のうちに……」


1.畳み掛ける
2.一旦逃げる
3.作戦会議

ソピア(ヒレアちゃんを倒したいわけじゃない。それに逃げても意味はない)

ソピア「作戦会議しましょう」

アリアン「何を話し合うと言うんだ。……お前の言葉は通じなかったのか?」

ソピア「はい。残念ながら」

アリアン「ならばもう討伐するか、応援を呼ぶしか道はあるまい」

ソピア「……あの、アリアンさんは見ただけで呪いにかかっているかどうかわかりますか?」

アリアン「? 一目見ただけでは分からんが、近くで注目すれば黒魔術の痕跡が感じ取れるな。それがどうした?」

ソピア「ヒレアちゃんに認識反転の呪いが掛かっているかどうかを確認したいんです。かくかくしかじかで――」

アリアン「……ふむ。普通の黒魔術師ならば死んだ段階で呪いは解除されるが……奴は得体のしれない魔女だった。確かめる必要があるな」

アリアン「しかし、近づくのも容易ではない。それに、認識反転が無ければ声を聞き入れるのか?」

ソピア「……」


1.アリアンがヒレアに接近する方法を考える
2.暴走しているヒレアに声を届ける手段を考える
3.ヒレアが今までに使ってきた攻撃をまとめておく
4.手伝ってくれそうな人がいないか考える
5.自由安価

↓ ただしコンマ30以下でヒレア再暴走

ソピア「ヒレアちゃんはきっと声が聞こえていてもそれを理解する余裕が無いんだと思います」

ソピア「だから、無理矢理にでも落ち着かせて、会話できる状態にできないかなと」

アリアン「それこそ貴様の得意分野ではないのか?」

アリアン「魅了などの月魔術に加えて、日魔術で沈静化もできるだろう」

ソピア「日魔術は本当に初歩の初歩程度しか訓練してなくて……」

ソピア「魅了も効くとは限りませんし、直接意思を伝えるテレパシー系の魔法があればいいんですけど……」

アリアン「思いを伝える、か……。うってつけの天使がいるが、生憎私の守護天使は武の天使なのだ」

アリアン「聖教会まで呼びに行くか? 終わった後貴様と化け物をそのまま捕らえることもできるからな」

ソピア「!」ヒラメキ

ソピア(思いを伝える天使……恋愛の天使もとい運命の天使だね)

ソピア(私でも呼び出せるけど……頼らないに越したことはないかな)

ソピア(それに、私のような罪人にためらわず力を貸す運命の天使を見たら、アリアンさんの神への忠誠心が揺らいじゃうかもね……)


1.アリアンがヒレアに接近する方法を考える
2.ヒレアが今までに使ってきた攻撃をまとめておく
3.手伝ってくれそうな人がいないか考える
4.話し合いは終わり、レッツゴー!
5.自由安価

↓ ただしコンマ40以下でヒレア再暴走

ソピア「そもそも二人だけでどうにかしようという考えが間違ってるんです」

アリアン「近場には誰もいないぞ?」

ソピア「さっき、離れたところからでしたが魔導長さんが雷の魔法で支援してくれました」

アリアン「そうか、後で感謝を伝えに行かねばな」

ソピア「魔導長さんは離れた相手と会話する魔法が使えたはずです。それを使って話せたりしないかな……?」

アリアン「あれは声を別の場所に届けるだけの魔法だろう」

ソピア「そうですか、残念です」

ソピア「……やっぱり、聖教会まで助けを呼びに行きません?」

アリアン「霧に当たって倒れていなければいいがな……」

ソピア「えっと……受付のテレサさんと面識があるんです。力になってくれるはずです」

アリアン「しかし……大丈夫か? まだ顔色が悪いようだが、聖教会まで走れるか?」

ソピア(一時的な体力は回復したけど、病院だったら安静にしないといけないくらいに血を失ったはず)

ソピア(霧も相まってすごく体が怠い。いつものようには走れないし途中で倒れてしまうかも)


1.アリアンがヒレアに接近する方法を考える
2.ヒレアが今までに使ってきた攻撃をまとめておく
3.話し合いは終わり、レッツゴー!
4.自由安価

↓ ただしコンマ50以下でヒレア再暴走

ソピア「例え言葉が届いたとしても、認識反転の呪いがかかっていたら逆効果なんですよね……」

アリアン「確認するにも、空を飛んでいて近づけないのではな。何か考えはないか? お前の方が頭を使うのには長けているだろう」

ソピア「そうですね……アリアンさんは空は飛べないんですよね?」

アリアン「飛べるなら飛んでいる」

ソピア「魔導長さんに頼んで飛ばしてもらうのはどうでしょう? 攻撃を避けられるかどうかは魔導長さん次第ですけど」

アリアン「不安が残るな。霧になって逃げられたら呪いの確認はできん。それに魔導長殿に何かあってもいけない」

ソピア「全身霧にできるんですか?」

アリアン「ああ。一度確認した」

ソピア「屋内に逃げ込んで、逆に地上に降りてきてもらうとか……」

アリアン「建物ごと破壊されるのではないか?」

ソピア「魔法街ですし、魔法で壊されない建物もあると思うんですけど……」


吸血鬼「ア、アァア、アァァァァァァァッッッ!!!」


アリアン「悠長に話している場合では無さそうだぞ!」

ソピア「結構悠長に話してましたよね」

吸血鬼は暗闇の空に向かって真っ直ぐに片腕を上げている。

ソピア「何をしているんでしょう……?」

アリアン「大規模な魔法の準備だろう……! 退避だ!」

ぽたり、とソピアの頭に滴が落ちた。

ソピア「雨……?」

手の平を差し出すと、そこにも滴が落ちた。

ソピア「……これ、よく見ると赤いような……」

アリアン「ぺろっ……これは、血だ!」

魔法街に血の雨が降り注ぐ。


行動再開
1.一旦聖域を張って次に来るだろう魔法を回避
2.魔導長の元まで走る
3.屋内に誘い込むための建物を探す
4.自由安価

↓2

ソピア「逃げましょう! これに当たっても直ちに影響はないみたいですし」

アリアン「後々効いてくる魔法と考えるとむしろ怖いのだが……確実に人間の血では無さそうだからな」

2人は身を翻し血の雨の中を走る。

アリアン「ここは魔法局前の広場じゃないか……隠れる場所が無いぞ、どうするつもりだ!?」

ソピア「最初、ここでヒレアちゃんは炸裂弾をばらまきました」

ソピア「見ての通り、建物の多くが半壊しています」

アリアン「だからどうした」

ソピア「つまり、この場所なら魔法を受けても壊れない建物がどれなのかが分かるんです!」

アリアン「なるほどな……」

ソピア「早速見つけました! あそこです!」

ソピアたちが入った建物は……

123 火魔術研究所(人々が倒れている)
456 魔法の仕立て屋(なぜか壊れてない)
7890 防犯マンション(人は出払っている)

がちゃり

クリス「きゃっ」

ソピア「わわっ」

クリス「あっ、月魔術師のお姉さん! ご無沙汰してます! ってどうして無事なんですか!?」

ソピア「お久しぶりです。実は」

マリン「モンスターよー! ソフィー、警戒してー!」

アリアン「何!? モンスターだと!? こんな街の真ん中にモンスターがいるとは世も末だな……!」

クリス「はい! 外がもう本当に世も末ですっ! 一体何がどうなってるんですか!?」

アリアン「知らんふりをしても無駄だ! あの霧の影響を受けないとはさぞ危険なモンスターに違いない」

マリン「やっちゃえー♪」

ソピア「ああもう! こちらは仕立て屋の店主を務めてる自動人形のクリスティさん。普通に知り合いなので手を出さないで」

マリン「見て、奥にたくさんの人が倒れているわー?」

アリアン「何……!? くっ、貴様がやったのだな!」

クリス「はい! 広場で寝ていたら危ないと思ったので中に」

アリアン「聖光剣の一撃を受けてみよッ!」

クリス「影縫い!」

アリアン「ぐ、が……!?」

クリス「お店で暴れる人は……こうですっ!」

斬撃の姿勢で固まったアリアンは、その姿勢のまま宙に浮き、店の外へと吹き飛んで行った。

ソピア「だ、大丈夫かな……」

クリス「すぐにでも動けますよ。外は真っ暗で影なんてありませんから」

ソピア「広場に人がいないと思ったら、あなたが安全な場所に移動させていたんですね……。ありがとうございます」

クリス「えへん。わたしは生きてないから平気だったので、バリアになってるお店をシェルターに使ってみました」

クリス「これでお客さん増えますよね? ね?」

ソピア「それはどうでしょう……? でも、強いんですねクリスティさん」

クリス「そうですか? わたしはこれが平均だと思ってました」

ソピア「今のヒレアちゃんに対抗できるなら……。……あの、空を飛んでいる人を魔法で地面に降ろすことってできます?」

クリス「できますっ。手荒でもいいですか?」

ソピア「えっ」

ソピア(私たちは今まで一切攻撃していない。倒すのが目的じゃないし、余計に暴走する可能性もあったから……)

ソピア(でも地面に落とせば呪いの有無が確実に確認できる。……クリスティさん相手にだけ怒ってくれればいいけど……)


1.手伝いを頼む
2.頼まず外に出る

ソピア「せっかくなのでお願いします」

ソピア(生命力吸われないし多少の傷では死なないはずだからいいよね?)

クリス「任せてください! もちろんお代は結構です。でもお仕事受けてくださいよぅ……」

ソピア「最近忙しかったんです……ごめんなさい」

クリスティは傘をさして表に出た。

ソピア「この雨が何なのか分かるんですか?」

クリス「分かりません、当たらない方がいいと思っただけです」


アリアン「貴様……」

ソピア「待ってください、実は、協力してくれることになりました」

アリアン「なんだと……?」

ソピア「今からヒレアちゃんを下に落とすので、呪いが解けているかどうかをちゃんと見てくださいね」

クリス「ヒレアちゃんって、あのモンスターですか? まさかお知り合い?」

マリン「ソフィーとヒレアは仲良しよー♪ でも今は喧嘩中なのー」

クリス「あんなに強力なモンスターとお知り合いだなんて、驚きました!」

マリン「ソフィーは警戒心が無さ過ぎるわー……」

アリアン「お前たちに言われたくは無いだろうよ」

ソピア「来た! クリスティさん、まさか魔法弾とかで撃ち落とすつもりですか……?」

クリス「いいえ、あれ、魔法効きづらいです。だから魔法っぽくない魔法で相手します」

クリスティは片手を持ち上げ空に向ける。

間もなく、吸血鬼がじたばたと暴れ出した。

ソピア「これは?」

クリス「マリオネットの魔法です。いきますよ……えーいっ!!」

乱暴に腕を引くと、吸血鬼が引っ張られるように高度を下げ……そして地面に衝突した。

血の雨が止み、同時に舞い上がった土煙の中、落下地点へとアリアンが向かう。

アリアン「……を…………たまえ!」

土煙越しにアリアンの声と爆発音が聞こえてくる。

アリアン「ぐあっ!」

アリアンが弾き飛ばされてくると共に土煙が晴れると、地面からわずかに浮いた吸血鬼がこちらを睨みつけていた。

ソピア「どうでした!?」

アリアン「ああ、呪いは――」

マリン「避けてー!」

ソピア「!?」

怒りに目を血走らせた吸血鬼は、低空飛行で飛び掛かる……!

123 ソピアへと
456 体勢を整える前のアリアンへと
7890 クリスティへと

パキィン

甲高い音が響いた。

ソピア(この音は聞いたことがある)

ソピア(アンに洗い物を任せると2回に1回は聞くことになる、お皿が割れた時と同じ――)

クリス「振り向かないでください!」

ソピア「えっ?」クルッ

声に思わず振り向いてしまったソピアが見たのは、首を失ったまま立ち尽くすクリスティの姿。

アンティークドールは陶器で出来ている。爪で首の血管を裂こうとしたところ、割れたところからひびが入り壊れてしまったのだ。

ソピア「ひっ」

その向こうで吸血鬼も、驚いたように動きを止めている。

クリス「だから見ちゃダメって言ったのに……」

クリスティの身体はゆっくりと頭に近寄ると、抱え上げて首に乗せた。

クリス「しくしく。デュラハンみたいになっちゃったじゃないですか……お客さんが怖がっちゃいます」


※このレスのコンマが高いほどヒレアが効果的な攻撃を考えるまでに時間がかかる

↓コンマが高いほどソピアが恐怖する(このレスより小さい数字なら先に行動できます)

精神を病んだ子供が、八つ当たりの対象として人形を破壊するのはよくある話だ。

もちろんそれはヒレアも例外ではなく、自宅から邪教の館に持ち込んだぬいぐるみはとっくに残骸に変わり果てている。

しかし、八つ当たりには早い段階で飽きていた。

生き物ではない人形は苦しみもしないし死にもしない。

それは目の前の敵も同じ。霧を当てても効果はなく、直接破壊してもそれなりに平気そうな表情をしている。

オートマタ、それは今のヒレアにとって天敵と言えるのかもしれない。

ソピア「う、うわ、わわわわわ……」

一方ソピアは、数日前に見たピノキオの恐怖を思いだし震えていた。

クリス「ああっ、お姉さんが化け物を見る目でわたしを……! 許せません!」

片手で頭を支えつつ、もう一方の手を操り魔法で吸血鬼を縛りつけるが、すぐに全身を霧にすることで脱出された。

クリス「ああ……役にも立てないわたしはここで完全に壊されて、あるいはお姉さんに嫌われて、お店も潰れちゃうんです……」

クリス「わたし、なんて哀れなんでしょう……! しくしくしく」

ソピア「ひいい……」ガクガク

吸血鬼「キィィ……」←悩むポーズ

アリアン「貴様ら、メンタル弱すぎるだろう!?」

ソピア「はっ」

アリアン「結論から言うと認識反転の呪いはまだかかっていた。だが私が解呪しておいた」

ソピア「あ、ありがとうございます」

アリアン「お膳立ては済んだぞ。後は貴様の交渉次第と言うわけだ。……あの化け物を救いたいのだろう?」

ソピア「はい。でも、ヒレアちゃんは化け物じゃないです」

クリス「わたしには怯えてるのに、あちらは毅然とした態度で救おうとするなんて変じゃないですか……?」

ソピア(悩んでいる暇はない。視線で分かる、ヒレアちゃんはクリスティさんから私たちへターゲットを切り替えた)


1.運命の天使を呼び出す
2.全力で聖教会まで走る
3.クリスティに念話魔法が無いか聞く

↓2

ソピア(ゆっくり話し合ってる時間なんてない)

ソピア(だから……もう、しょうがない)

ソピア「運命の天使さん、出てきてください!」

アリアン「なにを」

運命の天使「ほいさー」

アリアン「何だと……!?」

ソピア「力をお借りしたいんです」

天使「えー、でもー……本当にいいんですか?」

アリアン「待て待て! どうして貴様が天使様を呼び出せるのだ!?」

ソピア「説明できません。とりあえず時間を稼いでおいてください!」

アリアン「見過ごせるか!」

天使「私からもお頼みします」

アリアン「お任せ下さい」キリッ

張りきったアリアンが聖域と光の盾の魔法を贅沢に使い、吸血鬼の攻撃からソピア達を守る。

アリアン「後で洗いざらい話してもらうぞ!!」

ソピア「はい(その前に逃げますけどね)」


ソピア「運命の天使さんなら、直接脳内にメッセージを届けることができるんですよね?」

天使「それだけならお安い御用ですが……貴女はすでに何度か黒魔術を使用しています」

ソピア(何度か? 一度だけじゃ……)

天使「邪教に関わる人間に手を貸すのは本来なら禁止されているわけでして」

天使「ああでも私は貴女が黒魔術を使用する前に、白魔術を使用することを認めると明言してしまった以上、神に背くことにはならないのですが……」

天使「その、私は、しにが……コホン、生命の天使と違って」

天使「きちk、じゃなくて、割り切った性格をしていないので、貴女が心配なのです」

ソピア(天使仲間から死神・鬼畜呼ばわりされてる……)

天使「少しなら問題ないかもですけど、きっと白魔術を使いすぎると痛い目見ますよ?」

ソピア「心得てます」

クリス「月魔術師のお姉さん、実は月魔術と黒魔術と白魔術のお姉さんだったんですね……!」

ソピア「火水岩風日も使えますよ」

クリス「なんと! 人間さんでそんなに使える人は初めて見ました」

天使「使えるといえば……貴女は『究極魅了魔法』も使えるはずです。まあ……どっちにしても茨の道ですが……」

ソピア(このまま天使さんに頼ると私にリスクがある。魅了を使うと私はいいけどヒレアちゃんが一生私にゾッコンになる……)

ソピア(ヒレアちゃんのことを考えるなら前者だけど……)


1.運命の天使の力を借りる
2.究極魅了魔法を使う

↓2票

ソピア「お願いします。リスクは私だけが負えばいいんです」

天使「……分かりました。では、私越しにメッセージをお伝えします」



ソピア「ヒレアちゃん!」

ヒレア「……ソフィア!? どうしてここに……」

ソピア「よかった……聞こえてるみたい」

ヒレア「……何のつもりよ」

ソピア「誤解を解きに来たの。聞いてくれる?」

ヒレア「…………」

ソピア「勝手に話すよ。……レンくんとフュネッサさんはヒレアちゃんを裏切ったかもしれない。だけど、私は裏切ってなんかいない」

ヒレア「嘘つき」

ソピア「きっと傷つけるような言葉を言ったと思う。でも、それは認識反転の呪いのせいなんだよ」

ソピア「ごめんね。私はフュネッサさんの仕掛けに気付けなかったんだ」

ヒレア「…………」

ソピア「私を信じて、お願い」


『……邪魔しないで』

ソピア「誰……?」

『私は新しいヒレア』

ヒレア「違う! こいつは、私の身体を乗っ取ろうとしてるの……!」

ヒレア「追い出すためには、もっと力が無いと……!」

『ふふ。私は決して追い出せないわ』

ヒレア「だから、私は……」

ソピア「駄目。ヒレアちゃんは手を出さないで。……ここは私に任せて」

『どうして? 部外者が私にできることなんて何もないのに』

ソピア「だって、あなたの正体は――」


1.ヒレアの中の天使と悪魔、その悪魔の部分だ
2.力そのものがモンスターになったものだ
3.ヒレア自身だ

↓2 ちょっとだけ結末が変わる

ソピア「あなたの正体は悪魔だから」

『私はそこまで優れた存在ではないわ』

ソピア「ヒレアちゃんの中の天使と悪魔、その悪魔の部分があなたですね」

『……ちっ』

ヒレア「じゃあ、天使の私はどこにいるの……?」

ソピア「それはヒレアちゃん自身だよ」

ヒレア「ど、どういうこと……? 私は天使なんかじゃない!」


~~~~~~~~

ソピア「ねぇ、お母さま。×××おじさまはどうなさったんですか? 私、怖いです……」

母「彼はとても仕事熱心。昔、いろいろあってひもじい思いをされていて、お金にとても厳しい方よ」

ソピア「では、どうして賭博場へ……?」

母「でもね、最近、仕事で辛いことがあって、心が二つに割れちゃった」

ソピア「お金を貯めるおじさまと、お金を使うおじさまに?」

母「ソピアは賢いわね。そうよ。こういう人を世間では、二重人格って言うの」

~~~~~~~~


ソピア「ヒレアちゃんは二重人格なんだと思う」

ソピア「きっと、お母さんを失ったショックと、神様に裏切られたショックを受けたときに、すでにヒレアちゃんの心は二つに分かれてたんだ」

ソピア「そして今、一気に神の力と悪魔の力を取り込んだ結果、それぞれが強い意志を持ってしまった……」

ソピア「違いますか? 悪魔さん」

『さあ? 私が知るわけないわ』

ソピア「……ヒレアちゃんが悪魔に抵抗しようとすればするほどに悪魔も強くなるんだよ。だって、元の身体は同じなんだから」

ヒレア「そう、だったの……」

ソピア「でも安心して。私は天使の方のヒレアちゃんの味方だから。あっちは追い払おう」

『私を追い出すなんて無理よ。だって私はここで生まれたもの』

『私は外の“ヒレア”くらいに強いから、殺すのも絶対に無理。仮に殺せたところでまとめて“ヒレア”ごと死んでしまうけどいいのかしら?』

ソピア「たしかに私にはどうしようもないです。なので……運命の天使さん、お願いします!」

天使「天使づかいが荒いですね、ってまだ二回目でした」

ソピア「あちらを消すことは可能ですか?」

天使「こればっかりは本人が頼まないと引き受けられません」

『甘いわ……貴女の近くには悪魔もいる。出てきなさい』

悪魔執事「……」

『貴方は私の側の味方でしょう?』

悪魔「……いいえ、ソフィアさまに従うように主より仰せつかっておりますゆえ」

『私は呪いの悪魔と契約しているのよ!?』

悪魔「悪魔は一枚岩ではないのです。それに……こちらの方が楽しい未来が見れそうだ」

ソピア「これであとはヒレアちゃんが一言頼みさえすればあなたは終わりです」

ソピア「さあ、ヒレアちゃん。悪魔を払って、外に帰ろう?」


ヒレア「…………待って!」

ヒレア「消しちゃ、ダメ……! あれが私なんだから……」

ヒレア「私は、無慈悲な神に! へらへらと笑う医者たちに! お母さんを奪われた!」

ヒレア「だから私は黒魔術の力でそいつらに復讐するんだ! それがこれからの私!」

ヒレア「優しいだけのできそこないの私に価値なんてないんだから……」

ソピア(……)

ソピア(思えば、私が会っていたヒレアちゃんは、ずっと悪魔の方の人格だったのかもしれない)

ソピア(でも、そちらの人格はもはや無差別に町を破壊するだけのモンスター……。このままにしておくわけにはいかないよね)

ソピア(ヒレアちゃんに……私は何を言えばいいんだろう)


1.ソピア「今のまま暴れ続けても復讐する前に殺されるだけだよ」
2.何も言わずに抱きしめる
3.駄目もとでヒレアの母を呼びだしてみる

↓2 ちょっとだけ今後のヒレアの行動指針が変わるかも

ソピアは、何も言わず、ただヒレアを抱きしめた。

ソピア(言葉で何を言っても信じてくれないかもしれない)

ソピア(私はお母さん代わりにはなれないけど……愛情って言ってもいいのかな? とにかく、私の気持ちを伝えたい)

どれほどだろうか、静かな時間が流れ……

ふと、ソピアの頭に手のひらが置かれた。

ソピア(あれっ?)

ヒレア「ごめんなさい……忘れてたみたい」

ヒレア「約束だったわね。不幸なソフィアを助けてあげるって」

あやすようにソピアの頭が撫でられる。

ヒレア「今なら、この力があれば、非力なソフィアを不幸から守ってあげられる……」

ソピア(……すがりついたように思われたのかな)

ヒレア「ソフィアは、例え自分のためでも、町を壊したり人を殺したりしてほしくないのよね……?」

ソピア「当然だよ。……できることなら誰も死なせたくない。それだけじゃ生きていけないことも分かってる、けど……」

ヒレア「……いいわ。生きるために必要なら罪じゃない、と私は思う」

ヒレア「それだけ聞けば十分よ」

ヒレア「……悪魔、あなたに私は渡さない」

ヒレア「私には、守らなくちゃいけない約束があるの」


暗闇に亀裂が入った。

『後悔するわよ……悪意を失った人間は正常でいられないはずよ』

ヒレア「いいえ、あなたは悪意そのものじゃない。ただの理性の無い方の私。だからいいの」

ヒレア「そして、もうあなたが復活することはないわ。だって……」

ヒレアはソピアの手を握る。

ヒレア「私が道を間違えそうになっても、止めてくれる人がいるんだから」

ソピア(結果的に、上手くいったのかな……?)


黒い世界が白く染まり……

ソピアは破壊された魔法街に戻ってきた。


ソピア「ここは……」

自分の腕の中で眠るヒレアを見る。

その姿はすでに元の人間の少女へと返っていた。

マリン「さっすがソフィー! 元通りねー♪」

ソピア「町とかいろいろ大変なことになったけどね」

ソピア「あっ、2人は?」

ソピア(さっきの場所にどれくらいいたか分からないけど、外の2人はヒレアちゃんに襲われていたはず……)


↓戻ってくるまでにアリアンにコンマ分ダメージ(50以上で……)、さらに80以上でクリスティも……

アリアンの体力が0でなく加えて交渉失敗するとこのまま連戦でした



ソピア 32/32  アリアン 0/50


クリス「お、お姉さん……! 白魔術師さんがぁ……」

ソピア「えっ!?」

ソピアが見たのはクリスティの前に横たわったアリアンの姿。

鎧には穴が開き、そこからおびただしい量の血が流れている。

ソピア「アリアンさん!」

クリス「どれだけ呼びかけても返事がないんです……」

世間知らずの2人はそろって脈の測り方を知らなかった。

ソピア「そんな……」

クリス「動けないわたしをかばって……うぅ」

ソピア「悪い人じゃなかった……いや、善人過ぎて面倒な堅物だったけど……」

ソピア「私の作戦に賛同して、信じて手を貸してくれた人が、死んじゃうなんて……」

生命の天使「いいえ、まだ彼女は天に召されていません」

ソピア「わっ」

天使「私の加護で致命傷はすでに塞がりました。ですが……」

天使「攻撃にも私の加護、命を刈り取る力が備わっていたため、完全な治癒とはいきませんでした」

天使「このまま病院に運べば命は助かりますが、しばらくは目を覚まさないでしょう」

ソピア「そうですか……」

ソピア(ある意味助かった気もするけど……)

悪魔執事「いっそ、とどめを刺されてはいかがでしょうか」

ソピア「ヒレアちゃんにできるだけ人を死なせたくないって言ったばかりなのにそんな事できるわけないじゃないですか」

悪魔「流石、お優しいのですね……」

※こぼれ話※


ソピア「あの、私も生命の加護を受けているはずなのに何度か殺された気がするんですけど……?」

天使「前述のとおり、ヒレアから受けた致命傷が塞がってもしばらくは昏睡状態です。順調に回復しても数か月後からの再開になります」

ソピア「寝てる間に処刑されそう……。あ、でも、通り魔に殺されたのはどうしてですか?」

天使「加護について知っているプロの殺し屋は一回殺しても油断しません。貴女が起き上がるのを待っていました」

ソピア「この加護、気休めにもなりませんね……」

クリス「野ざらしにしておくのもかわいそうです。白魔術師さんと吸血鬼さんをお店の中に運びましょうよ!」

ソピア「では私はヒレアちゃんを。よい、しょっ……!」

ソピア「お、重い……! 歩けない……!」※筋力30

クリス「わたしが魔法で運びますよ、あっ、でも……このままじゃ頭が落ちちゃいます」

ソピア「ひぃっ」

クリス「お姉さん、私の頭を支えておいてくれませんか?」

ソピア「分かりました。……あの、怯えてごめんなさい」

クリス「人間さんだからしょうがないです」

ソピアが背中側からクリスティの頭を支え、クリスティがアリアンとヒレアをまとめて持ち上げて運ぶ、非常に人目を引く行進が出来上がった。

もちろん広場には人っ子一人いないのだが。


ソピア「これで良し、と」

クリス「あっ、お姉さん、見てください! 空が元に戻りますよ!」

ソピア「町の人もこれで目を覚ましてくれるかな……」

クリス「太陽が覗きましたよ! きれい、まるで朝日みたい……」

ソピア「時間的に、たぶん夕日です」

ソピア(さて、ゆっくりしていられないよね……まずはじめに)


1.トール・クルト・ミルズの様子を見に行く
2.局長・受付・魔導長に報告へ
3.キューQの様子を見に行く
4.聖教会または病院の関係者を探す
5.自由安価

↓2

ソピア(まずは報告から済ませるべきだよね。特に魔導長さんには助けてもらったし……)


局長「お、遅かったじゃないか!」

受付「局長。まだ40分、霧が晴れてからは10分しか経っていません」

ソピア「お待たせしました(30分も戦い続けてたんだ……)」

局長「状況から判断して、君は事件を解決したのだね?」

ソピア「はい。ここに来る途中、身を起こしている人を見かけました」

魔導長「今、彼女はどこにいるんだい?」

ソピア「眠っているので、知り合いの家に預けてあります」

局長「な、何ィ!? 倒したのではないのかねェ!?」

受付「声が裏返ってます、落ち着いてください」

ソピア「えっと……あんな姿になった原因は取り除きました。もう暴れることも無いと思います」

局長「もし再び暴れ出したらどう責任を取るつもりだ!?」

ソピア「その時はいつでも私が止めます」

局長「いつも隣にいるわけではないだろう」

ソピア「きっと隣にいます」

魔導長「……局長殿、そこまでにしてくれませんか? 今日は誰も動けなかったが、対抗しうる戦力は何人もおるのじゃ」

局長「ふ、ふむ。魔導長殿がそう言うならば許すほかありません」


魔導長「そんなことより。彼女たちは優勝チームじゃろう。表彰はいつするのかい」

ソピア「えっ、表彰はあるんですか」

局長「事件が起きたのは決勝戦の後だ。無効試合ではない以上表彰しなければいけない」

受付「しかし今は全員そろっていませんね」

局長「中断していたベテラン部門の続きも行わねばならない……明日の13時でどうだろうか」

ソピア「13時ですね……分かりました。全員でここに来ればいいんですか?」

局長「よ、用事があるなら代表者だけでも構わないぞ」

ソピア(まあヒレアちゃんを連れてくるわけにはいかないよね……)

局長「さて、こうしてはおられない。急いで各ギルド、機関、軍への報告を行わねば」

受付「被害状況の確認、魔法競技会参加者への説明などもお忘れなく」

局長「会場へのアナウンスは頼んだぞ」

受付「私は貴方の秘書ではありません。お断りします」

局長「……まずは秘書を探すか」

受付「私はナナカさんたちを探してきますので、では」

ソピア「キューQの皆さんなら広場の端の方で寝てますよ。コスチュームじゃなく私服ですけど、人がいないので分かると思います」

魔導長「ふむ。白魔術師の子はどうしたんだい?」

ソピア「実は……残念ですが、生きてはいますけど目を覚まさないんです」

局長「聖教会には私から報告する。どちらにせよ、負傷者の治療の為に来てもらわねばならん」


ソピア「魔導長さん。先ほどは、窮地を救っていただきありがとうございました」

魔導長「こちらこそ礼を言いたい。キミは国を救った英雄なんじゃよ」

ソピア「そんな。私は自分とヒレアちゃんのために動いただけです」

魔導長「ほっほっほ。キミと話していると若いころのあやつを思い出すのう」

魔導長「国が安定した後になるじゃろうが、共和国政府からキミに勲章を贈るかも知れない」

ソピア「そ、そんなの受け取れません」

魔導長「良ければわしと会食でもいかがかな?」

ソピア「困ります……」

魔導長「老いぼれとはいえ男女が2人きりは不味いかの。元帥か憲兵部隊長あたりを呼びつけよう。彼らも英雄の顔を見たいじゃろうて」

ソピア(それは本当に困る)

ソピア(憲兵なんて確実にアウトだよ。……ん? でも国を救った英雄なら扱いも変わるのかな? どうなんだろう)

魔導長「それはともかく、わしはキミに何かしてやりたいんじゃよ」

魔導長「欲しいものやして欲しいことは無いかい?」


例1.特にない
例2.ヒレアちゃんの身の安全を保障してほしい
例3.名誉はいらないお金が欲しい
例4.雷の魔法を伝授してほしい
例5.貴族の処刑を中止してほしい
※自由安価

↓3くらいまで

ソピア「では、ヒレアちゃんの身の安全を保障していただけませんか」

魔導長「ううむ、そう来たか……」

ソピア「ヒレアちゃんに暴れる意思はありません。しかし、恐らく聖教会はそんな事お構いなしに討伐――殺そうとするでしょう」

ソピア「かといって、こんなことがあった以上、邪教の館に帰すわけにもいきません」

魔導長「……国家の法律は、聖教会の定める戒律よりも上位にある」

魔導長「しばしば聖教会は悪魔狩りを執行するが、国法にそぐわないと思われる場合、行動を自粛するのじゃ」

魔導長「しかしながら今回は、本来ならば軍が出動していた大事件……聖教会の威信をかけてでも探し出すじゃろう」

魔導長「残念ながらそのお願いを聞くことはできん……すまんの」

ソピア「匿ったら私も死刑なんですよね」

魔導長「そうなるじゃろうな……」

ソピア「……」

魔導長「……キミは吸血鬼を退治した。倒したら人間に戻ったがその後は知らない」

ソピア「えっ」

魔導長「そしてわしはこの話を聞いていない。……いいね?」

ソピア「……はい」

魔導長「魔王を改心させた勇者を火あぶりにする国にはなってほしくないものじゃ」


魔導長「それとは別に、何かキミ自身が欲しいものはないのかい?」

ソピア「……では、もう一つ。私の名前を公表しないでください。英雄として名が知れ渡るのは御免こうむります」

魔導長「謙虚な娘さんじゃな……」

ソピア「魔導長さんの友人方にも黙っていてくれると助かります」

魔導長「分かった。そこまで言うのなら、局長殿と受付嬢、日魔術師の子にもそう伝えておこう」

ソピア「よろしくお願いします」

魔導長「頼みごとだけじゃなく価値のある物でも良いのじゃぞ」

魔導長「会いたい人がいれば紹介もしてやれるぞ」

ソピア(会いたい人……。私が今一番顔を見たいのは……)

ソピア「お姉さま……」

魔導長「うん?」

ソピア「あっ、あ、あの、姉に会いたいなって」

魔導長「会えないのかい?」

ソピア「その、もう亡くなってて……で、でもこれは頼みごとじゃないです!」

魔導長「高位の白魔術師ならば、限定的に死者の魂を呼び出す事も出来るぞ」

魔導長「一方、黒魔術では天に導かれた魂を呼ぶことはできんのじゃ」

ソピア「そ、そうですか」

魔導長「優秀な白魔術師の知り合いがおる。明日紹介しようか」

ソピア「け、結構です!」

魔導長「なに、心配するでない。聖教会に忠誠を誓っていないフリーの白魔術師じゃよ」

ソピア(心配してるのはそこじゃなくて、お姉さまの魂から私が貴族の次女だと気づかれることなんです……)

魔導長「ここだけの話、共和国軍と聖教会の橋渡し役、もとい二重スパイなんじゃ」

ソピア(私にとっては、敵と敵の組み合わせ!)

魔導長「あやつと最も懇意にしてるのがわしでの、組織間の軋轢を解消させるために動いてもらっておる」

ソピア(忘れちゃいけない。魔導長さんも、お姉さまを含む貴族を大量に殺した、軍の幹部の一人)

ソピア(でもこんなにやさしそうな人なのに、どうして……?)


1.革命の件についてそれとなく聞いてみる
2.知人の白魔術師を紹介するのを全力でお断りする
3.何もしない

↓2票

ソピア「スパイだなんて、裏社会に精通していそうな人と会うのはご遠慮させてください……」

魔導長「残念じゃの。お姉さんと会えなくてもいいのかい?」

ソピア(さっきからそう言ってます)

魔導長「ふむ、それならば別の者を――」

ソピア「あ、あの! 雷の魔法を教えてください!」

魔導長「ほう。あの魔法を使いたいと申すか」

ソピア「離れた場所にあれだけの攻撃ができれば、モンスターと相対する危険を避けられると思うんです」

魔導長「そうじゃの。実際わしもここ数十年間、一度も敵の目の前に立ったことがないわい」

ソピア「あっ、でも、雷魔術師ってたしか、火魔術と風魔術の複合でしたよね……」

魔導長「……実を言うと、火魔術師は電気を扱えるし、風魔術師でも雷雲を呼べる」

魔導長「しかし虚空から雷を落とす魔法は雷魔術ギルドによって作られた特別なものでな。部外者には教えられんのじゃ」

ソピア「実力不足で使いこなせないってことではないんですね?」

魔導長「魔術師の上位職とは、いわば研究職なんじゃ」

魔導長「既存の魔法を習うのではなく新たな魔法を生み出すために設立されたギルドが、世界に一か所だけ存在する」

魔導長「これまでの研究成果を参照する権利を得るために、特定の魔術のプロフェッショナルであることが求められるのじゃよ」

ソピア「まさに秘伝の魔法ですね」


魔導長「特に何もしてやれんですまなかった」

ソピア「いえ。ヒレアちゃんの事、ありがとうございました」

魔導長「また明日じゃ」

ざわざわ

観客A「説明はまだなのか!?」

観客B「あなた、起きて!」

観客C「もう帰らないと仕事に間に合わないんだよっ!」

観客D「こら! 責任者を出しなさいよー!」

魔導師A「き、危険です! 押さないでください!」

魔導師B「もうしばらくお待ちください!」


ミルズ「兄様……何があったの?」

クルト「……1時間ほど経過している。黒魔術で眠らされたということだけは分かるが……」

トール「そ、ソフィアさんがいません……!」

ミルズ「先に起きたのかな……」


レン「ヒレア……おれのせいで……」

トール「君! 何か知ってますよね!?」グイッ

レン「ひぃっ! お、おれは何も知りません……!」

ミルズ「知ってることだけでもボクたちに話してもらうよ。あの女は何者?」

レン「た、ただの先輩です……」

クルト「……魔導師に話を聞いてきた。じきに説明されるから動かないでほしいとのことだ」

ミルズ「さすが兄様、仕事が早いね」

トール「2人とも……どうか何事もなく戻ってきてください」

ソピア「みなさん! 無事ですか!?」

トール「ソフィアさん!」

ミルズ「キミこそ、どこに行ってたの」

クルト「……ヒレアはどうしたんだ?」

レン「……フュネッサさんは……?」

ソピア「ええっと、詳しい話は場所を変えて――」

『皆の者! 静粛に!』

観客E「ま、魔導長の声だ!」

『先の騒ぎの原因は、伝説の魔物、吸血鬼でした』

観客F「実在したのか……!?」

観客G「これからどうなるの!?」

『だが安心してほしい。有志の活躍により魔物はすでに鎮圧されました』

観客H「有志って誰だ? 発表はないのか?」

『閉会式は中止となります。総合優勝チームであるアンブラーズの表彰式は明日、局長室で行われます』

『体調に違和感がある者は近くの魔導師に相談していただきたい』

『これで魔法競技会初級者の部は終了いたします。引き続きベテランの部を―――』


トール「ど、どういうことですか……」

ミルズ「まさか、ソフィアがその有志とか?」

クルト「……俺の記憶が確かなら、吸血鬼がヒレアというわけか」

ソピア「お、公の場で口に出さないでください。ちょっと微妙な立場なので」

クルト「場所を移すか」

ミルズ「いつものカフェだね」

ソピア「あ、いつものカフェはたぶん半壊してます」

トール「……へっ?」

アンブラーズとレンは魔法局のとある小部屋を見つけた。

みんなの前に立ったソピアは、天使と悪魔の事やクリスティの事などは省略して事件の顛末を語った。

トール「…………」

クルト「……驚いたな」

レン「おれのせいで、こんなことに……」

ミルズ「ソフィア、キミって馬鹿なの?」

ソピア「頭はいい方だと思ってるんですけど……」

ミルズ「お人よしが過ぎるって言ってるんだよ」

ソピア「ただの偽善者です。私にとって役に立ちそうな人を選んで助けてますもの」

レン「おれは何てことを……」

ソピア「ねえ、レンくん。よかったら、もう一度だけヒレアちゃんに会ってあげてくれないかな」

ソピア「きっとこれでおあいこだと思うよ」

レン「……おれ、チームのみんなを探すから、これで」

ソピア「……」

トール「……と、とにかく! ほとんどの人は無事なんですよね! それでいいじゃないですか!」

クルト「そうだな……」

トール「それに、僕たち優勝したんですよ!」

ソピア「忘れそうになってた……」

ミルズ「祝勝会を開かない? どこかのお店を借りてさ」

クルト「明日の表彰式の後だな」

トール「そうですね……4人でゆっくりと」

ミルズ「何言ってるの。5人でアンブラーズでしょ」

ソピア「ミルズさん……!」

ミルズ「ちゃんとキミが面倒見なよ」クスッ

トール「ごめんなさい。そうですよね、全員そろわないとダメですよね!」

クルト「……お疲れさま、今日は解散だ!」

ソピア「締めを取られた……」

クルト「すまん、リーダーはソフィアだったな……」


仲間と共に魔法局を去るソピアの背後に――

一枚の黒い鳥の羽根が落ちていた。



↓1コンマ+250、ヒレアの交友度が上がります
↓2コンマ+100、ミルズの交友度が上がります
↓3コンマ+100、トールの交友度が上がります
↓4コンマ+100、クルトの交友度が上がります

↓5コンマ×10 ソピアの耐久値(最低120)
↓6コンマ ソピアの進行度判定

この進行度、ソピアの白魔術・黒魔術習得は絶望的かも
もし下限120が無く、98/20とかになった場合、
ソピアがフュネッサとレンの会話を見る透視を使った(使わされた)段階で、ヒレアより先にモンスター化してるはずなので矛盾が生じてました


ヒレア「ありがとう……」(??:10.01)
ミルズ「お人よしすぎてちょっと引く」(仲良し:7.25)
トール「僕たちの優勝です!」(恋心:5.61)
クルト「……俺も精進が足りんな」(友人:4.97)

進行度 40/120



クリス「はいはーい、お帰りはあちらですっ。またのご来店をお待ちしてまーす!」

クリス「あ、いらっしゃいませー、ってお姉さん!」

ソピア「ヒレアちゃんはいる?」

クリス「吸血鬼さんなら二階のベッドに寝かせてありますよ」

ソピア「あれ、クリスティさん、首が繋がってる」

クリス「そうだ! 聞いてくださいよ!」

クリス「吸血鬼さんが人目に触れちゃいけないと思って、でもわたしだけじゃ首繋げられなくって」ブンブン

クリス「前が見えなくて壁にぶつかりながら階段を上って運んで、降りてきたらみなさん起きてらして」ミブリテブリ

クリス「悲鳴の嵐でした……」ズーン

ソピア「あらま……」

クリス「すぐ逃げちゃった人以外はなんとか説明して、わたしが避難させたってことを知ってくれましたけど……」

クリス「第一印象最悪……もう閑古鳥コースまっしぐらかも……」

ソピア「魔法街の外のお客さんにはいいアピールになったのでは……?」

クリス「でも優しい人もいたんです! その人にガムテープで首をつないでもらいました!」

ハイネックのドレスの襟をめくって首を見せてくる。

ソピア「服で隠れる部分でよかったですね」

クリス「あら、そういえばお姉さん、お洋服着替えたんですか?」

ソピアはいつものシックなコートから白いワンピースに着替えていた。

ソピア「これから友達の誕生パーティなのに、血まみれのお洋服で行くわけにもいかないので、宿屋に帰って着替えてきました」

クリス「いつもの大人っぽいお姉さんも素敵ですけど、儚げで幼い雰囲気も素敵ですねっ」

ヒレア「スゥ……スゥ」

クリス「吸血鬼さん、起きませんね」

ソピア「苦しそうな寝顔じゃないからきっと大丈夫。クリスティさん、もう少し預かっておいてもらえませんか?」

クリス「はい。明日でも明後日でもいいですよ。わたしベッド使わないので」

ソピア「床で寝るんですか……?」

クリス「休憩はしますけど寝ませんよ。ただの人形だったころに寝すぎたからもう十分なんだと思います」

ソピア「オートマタになる前の人形って寝てるんだ……」

クリス「夢も見ますよ。たまに悪夢を見た人形が震えてることありませんか? こう、カタカタカタって」

ソピア「それ自体が悪夢ですって……」

カランカラン

クリス「あっ、お客さんみたいです」


クリス「はい、ただいまーっ、ってオーナーさん!」

フローラ「魔法街で事件があったと聞いて飛んでまいりました」

ソピア「あれ、フローラさん」

フローラ「あら、奇遇でございますね」

ソピア「パーティ、予定通り開くんでしょうか」

フローラ「はい。すでにエルミスさんが待っておりますよ」

フローラ「それにしても……お店が無事で安心しました」

クリス「オーナーさん!? わたしの心配はしてくれないんですか!?」

フローラ「ごめんなさい。あなたが壊れる姿が想像できないもので」

クリス「壊れたんですよ! 首が割れて、今はガムテープで補強してます」

フローラ「吸血鬼……やはり恐ろしいモンスターなのですね」

クリス「わたしと月魔術師のお姉さんの活躍で退治できたんですよー!」

ソピア「ちょっとぉ!?」

クリス「ちなみに吸血鬼さんならいま上で寝てます」

フローラ「……あら」

ソピア「こらぁ!!」

クリス「わあ! なっ、なんですか?」

ソピア「空気読んでくださいよ……」

フローラ「……うふふ」

ソピア「フローラさん? 別に退治したわけじゃなくて説得しただけで、今は無害ですから……」

フローラ「やっぱり、あなたは私が見込んだお人ですね」

ソピア「えっ? えっと……」

フローラ「みなさんには内緒にしておけばいいのですね?」

ソピア「は、はいっ」

フローラ「では、店舗の確認もおえたことですし、参りましょう? エルミスさんがお待ちです」

ソピア「クリスティさん……」

クリス「はい、なんでしょう」

ソピア「私は霧に当てられて寝ていたことにしてください。それとヒレアちゃんのことは吸血鬼さんと呼ばないように」

クリス「わ、わかりました」



魔法街、エルミス行きつけのカフェ(半壊)。

エルミス「何よこれ……。これからどこで待ち構えればいいのよ」

エルミス「外で待つなんて、平民みたいな事できないわ!」(エルミスは裕福ですが平民です)

フィナ「エルミス~」

エルミス「遅い! 主であるわたしを待たせるなんてうんたらかんたら」←集合時刻の30分前に来ていた

フィナ「ごめんごめん、余所行きの服を取り出すのに手間取ってたのよ」

ソピア「お待たせ、エルミス」

エルミス「ソフィーも遅い!」

ソピア「ごめんね。競技会の後、見ての通り事件が起こっちゃったし」

エルミス「主人は最後に登場するものよ! わたしを待たせるなんてありえないわ!」

エルミス「特に、最後に来た下僕一号には何か罰を与えないと」

ソピア「ひええ」

フィナ「フローラはいいの?」

エルミス「フローラは先に顔を見せてくれたの」

フローラ「こんなこともあろうかと、でございます」

ソピア「してやられた……」

エルミス「それじゃ、罰として……新しい下僕を連れてきなさい! これは命令よ!」

ソピア「エルミスに紹介できそうな知り合いはいないって前にも言ったような……」

エルミス「ふふっ、それはどうかしらね」ニヤァ

フィナ「おー、まさに悪役の笑み」

エルミス「ソフィーは魔法競技会に参加したのでしょう? 競技はチームで行うらしいわね」

エルミス「つまり、わたしに紹介していない魔術師の友達がいるという事よ!」

フィナ「おおー!」

フローラ「名推理でございますね」

エルミス「さあ、ソフィー! 観念して友達を下僕仲間に引きずり込みなさい!」

ソピア(ぐぬぬ……無駄に頭が回るんだから)


1.私は屈しない!アンブラーズの仲間をエルミスの魔の手から守り抜く!
2.男の子だけど風魔術師の友達を紹介するよ
3.頼れる魔術師兄妹を紹介するよ
4.訳ありだけど黒魔術師の女の子を紹介するよ

↓2

ソピア(私は屈しない! アンブラーズの仲間をエルミスの魔の手から守り抜く!)

ソピア「本当にいいの?」

エルミス「観念したようね」

ソピア「たぶんエルミスのその態度、怒られるんじゃないかな」

エルミス「何を言っているの、むしろ優しいくらいでしょう?」

ソピア「本気でそう思ってるなら下僕どころか知人にもなってくれないと思う」

エルミス「それなら無理矢理従わせるまでよ。身の程の違いを思い知らせてあげるわ!」

ソピア「そっか。魔術師相手でも勝てるんだね? 遠距離攻撃が得意な魔術師に。しかも優勝チームの一員に」

エルミス「なっ、優勝チームですって?」

フィナ「おおう、ソフィーが真顔でビシバシと……」

ソピア「実は初心者の部で優勝したんだよ。ちなみに私がチームリーダー」

エルミス「やるじゃないソフィー! 褒めてあげるわ! そうとなれば、絶対に配下に加えなくちゃね」

ソピア「どうやって? 私が頼んでも了解してもらえるとは思えないけれど」

ソピア「それともやっぱり無理矢理従わせてみるのかな?」


↓コンマ 奇数…エルミスしょんぼり 偶数…ケンカ!

エルミスの機嫌:5→3


エルミス「…………いわよ」

ソピア「何?」

エルミス「勝てないわよ! わたしは!」

ソピア「それなら諦める?」

エルミス「……」

ソピア「諦めなくても、態度を改めればそれで済むんじゃないかな」

エルミス「ソフィーのバカァ!」

フローラ「ソフィアさん、そこまでにしておきましょう?」

フィナ「うんうん。これからパーティなんだからさ。確かにエルミスが悪いところもあるけど、今日は一応エルミスが主役なわけだしさ」

ソピア「そうだったね……ごめん、エルミス。きつく言いすぎたね」

エルミス「いつもと同じお願いしただけじゃない……」ションボリ



※誕生会パートでは、めんどくさい女の子エルミスの機嫌を上手く調節しながら進行します

※機嫌の数値は0~10、0になると相当面倒なことになります、10に近いほど終了時に良い結果になります



ソピア「……」テクテク

エルミス「……」テクテク

フローラ「……」テクテク

フィナ(沈黙がきつい……)

フィナ(ここは何かあたしから話題を振ろっか……)


1.師匠から教わった戦術の話をしよう!情報を交換すれば強くなる糧になるよね
2.エルミスのお家の話をしよう!どんな料理が出るのかな?
3.吸血鬼事件の話をしよう!今ホットな話題と言ったらこれしかないよね

↓2 選んだものによって機嫌が+1、±0、-1されます

フィナ「今日あたしね、師匠のギルドの集会に出席したんだよ」

ソピア「えっ、アサシンの集会に……?」

フィナ「うん。すっごく怖かった!」

フローラ「きっと誰もがこわがることでしょう」

エルミス「フィナ……殺し屋の師匠がいるの?」

フィナ「あれっ、そっか、ソフィー以外には言ってなかったっけ」

ソピア「迂闊だよ……」

フィナ「まあ、それで集会の内容はよく分かんなかったけど、」

フィナ「終わった後、町はずれの森に連れてかれてね。もうクタクタなんだよね」

エルミス「その割には元気そうよね」

フィナ「一応体力も精神力も回復したんだけどね……こう、休まずに動き続けて、気分的に疲れてる感じ」

ソピア「私もそんな感じ……今日だけでも十数回は精神力を回復したかも」

フィナ「休むと言えば、町の中では黒い霧のせいでみんな寝ちゃってたんだっけ?」

ソピア「うん、寝てたよ」

エルミス「父上がつきっきりで家を警備してたらしいわ。どうせ周りも寝てるのに」

フローラ「私は王都につづく街道で霧が晴れるのをまっていました」

フィナ「それでああいう魔法への対抗策を教わったんだ。精神力が魔術師より高ければ物理的な魔法以外は無効化できるらしいんだけど、」

フィナ「ずっと滞留してるタイプの魔法は、触れる時に気合いを入れさえすれば、後はもっと濃いのが来ない限り大丈夫なんだって」

ソピア「魔導師でも耐えられなかったみたいだけど……」

フローラ「だからエルミスさんのお父上は平気だったのですね」

エルミス「……そうね」

フィナ(あれ? エルミスがぶすっとしてる……あっ)

フィナ(自分は魔術師に勝ちようがないのに、あたしがベテランの師匠にそれを習ってるのが気に食わないんだっ……!)

フィナ(やっちまったぁ~!)

エルミスの機嫌:3→2

※戦術…-1、料理+1、事件…±0でした


フローラ(空気がわるくなってしまいました)

フローラ(エルミスさんのご機嫌を直して差し上げないと……)

フローラ(気をまぎらわすために話題を変えなくては)


1.私の今日の仕事の話
2.吸血鬼事件の話
3.王都であった承認式の話


↓2 選んだものによって機嫌が+2、+1、±0されます

フローラ「でも、どうやら霧だけではなかったようですね」

エルミス「本当よ! いつものカフェがめちゃくちゃじゃない」

フィナ「火事もあったみたいだしね」

ソピア「えっ、火事?」

フィナ「うん。ほら、ごはん作ってる時に、火を消す前に眠っちゃってそのまま……ね」

エルミス「うちの近くでも、木の上で作業してたお年よりが霧のせいで落っこちちゃって病院に運ばれていたわ」

フローラ「一時被害よりも二次被害の方が多かったということですか……」

ソピア「……」

エルミス「ねえ。ソフィーは現場の近くにいたんでしょ? 例の吸血鬼について何か見たり聞いたりしてないの?」


1.今はまだ詳しく言えないの、ごめんね
2.黒魔術師チームのリーダー(フュネッサ)が変身した姿だって噂があるよ
3.まったく何にも知らないよ

↓2

ソピア「うーん……なんかね、黒魔術師のチームのリーダーが実は吸血鬼だったって噂があるよ」

ソピア「私たちの決勝戦の後、急に変身して暴れ出したみたい」

エルミス「姿は見てないの?」

ソピア「ちょっと見えたけど、すぐに眠っちゃったんだ」

ソピア「吸血鬼が退治された後に広場の近くでその魔術師の死体が見つかったから、まず間違いないんじゃないかって」

エルミス「ふーん、もう退治されたのね」

フィナ「エルミス、倒しかったんだ?」

エルミス「当然! 伝説の魔物を討伐した日には、あっという間に一流の戦士の仲間入りよ!」

ソピア「でもエルミスあっさり眠らせられてたんだよね?」

フィナ「これも噂だけど、魔法局の人じゃなくって新人の魔術師が討伐したらしいよ」

エルミス「あれ、誰が倒したか分かってないの?」

フィナ「うん。名前も名乗らずに去って行ったとかなんとか」

エルミス「なんておバカさん! せっかくの手柄をふいにするなんて」

エルミス「でもそれだけ強いのならぜひ探し出して下僕に加えたいわね。せいぜい私に手柄を譲ってもらうわ!」



フィナ「あんまり会ってないけど、友達が怪我してないか心配だなー」

フローラ「ひとまず魔法街のお店はどちらも被害なしと分かってほっとしました」

エルミス「わたし、フローラがどこにお店を持ってるのかまだ聞いてなかったわ」

ソピア「いつの間にかフローラさんにも素で話してる……」

フローラ「魔法街には2件、ウベローゼン市全体なら9件のお店を持ってますのよ」

エルミス「ねえ、今度お買いものに行ってもいいかしら?」

フローラ「ええ。歓迎いたします。ぜひお店のみなさんとも仲良くしてあげてください」

エルミス「うふふ。フローラはわたしの下僕よ。そのフローラがオーナーを務めるお店の従業員や店長なんて、みんなわたしに忠誠を誓っているも同然ね」

エルミス「気付いていなかったけれど、わたしにはすでに何百人もの配下がいたのね!」


ソピア「フローラさん、よかったんですか?」

フローラ「お店の売り上げに貢献してもらえればなによりです」


エルミスの機嫌:2→5

※仕事±0、事件+2、王都+1
※今はまだ+3、噂+1、知らない-1 でした

エルミス「そろそろ着くわよ」

エルミスの自宅は、一軒家が建ち並ぶ、やや裕福な平民向けの住宅街にあるようだ。

フィナ「エルミスって普段偉そうなのに、ホントは庶民だったんだ……!」

エルミス「何言ってるの。やんごとなき身分だったらとっくに捕らえられてるじゃない」

フィナ「あー、そっか」

エルミス「まあそれも今だけよ。今にわたしは最も高貴な一族の令嬢になるの」

フローラ「きっといいことばかりではありませんよ」

ソピア「世間知らずになったら大変だよ……?」

エルミス「何ぃ? 嫉妬ぉ? ふふっ、大丈夫よ。わたしの下僕である以上、ただの町人よりは良い待遇を約束するわ」

フィナ「頼むよ! 安定したお給料プリーズ!」


エルミス「ただいま帰ったわ」

下コンマ「いらっしゃい」


1234 エルミス家の使用人
567 エルミスのお母さん
890 フルフィリア共和国軍元帥ブラッドレイ

母「いらっしゃい。エルミスのお友達ね。うちの子がお世話になってます」

フィナ「はじめまして、フィナといいます」

緊張した様子で頬に軽くキスをするフィナ。

フローラ「こんばんは。フローラと申します。よろしくお願いいたします」

慣れた様子で握手を交わした後、名刺を差し出すフローラ。

ソピア「お初にお目にかかります。娘さんとは親しくさせていただいております、ソフィアと申します」

膝を折りスカートのすそを持ち上げてお辞儀するソピア。

フィナ「ソフィー……エルミスは別に上流階級じゃないんだからそこまでしなくても……」

ソピア(はっ、つい訪問するときの癖で……)

エルミス「フィナこそ、初対面でなれなれしすぎるわよ!」

母「いいのよ。お友達なんでしょう?」

エルミス「あれ? 母上、父上はどこ?」

母「もう少し到着が遅れると思って、仕事の連絡にね」

エルミス「まあいいわ。あまり邪魔されたくないもの」

母「待っておかないとお父さんがかわいそうよ」


リビング。

フィナ「広ーい」

ソピア「綺麗なお家だね」

フィナ「エルミスのにおいがする」

エルミス「気持ち悪いこと言わないでちょうだい……」

フローラ「お父上はなにかご商売を?」

エルミス「……そのことはまた後で話すわ。下僕にはきちんと話しておかないといけないものね……」

フィナ「えっ、なに? まさか裏社会でブラックな仕事に携わってるクチ!?」

ソピア「フィナ、後で話すって言ってるんだし」

フィナ「そっか、ごめん」

母「今お食事を持ってきますねー」

椅子に座ってパーティの開始を待つ。

ソピア「……」

フローラ「ソフィアさん、お疲れですか?」

エルミス「初心者の部なのにそんなにハードだったの? わたしも参加すればよかった」

ソピア「きっと例年稀に見る実力者揃いだったはずだよ。それと、エルミス魔術使えないよね?」

エルミス「わたしも魔術を覚えてみようかしら。ほら、わたしって完璧じゃない。魔術師の適性だってあるのよ!」

ソピア(一日中エルミスといることになって疲れそう……! 別の町の魔法局に行ってほしい……)

ソピア「そういえばエルミスは、町から出て遊びに行っていいかお父さんに相談した?」


12345 実はまだ話してない
6789 説得できた
0 ダメって言われた

エルミス「実はまだ話してなくて……」

ソピア「勇気が出なかった?」

エルミス「違うわ! ただ、父上が忙しくて中々お話しする時間が取れなかっただけよ!」

フローラ「でしたら、今日がうってつけのチャンスでございますね」

エルミス「そうよ。せっかくだから、16歳になったってきっぱり言い切れるパーティーの最中か後がいいかなって思ったの」

エルミス「だから、あんたたちもわたしと一緒に頭を下げなさいよ」

フィナ「いいよー、一緒にあっちこっち遊びに行きたいもんね!」

エルミス「タイミングはどうしようかしら……下僕一号!」

ソピア「えっ、私? ……じゃあ」

1.いっそパーティ始まってすぐに
2.パーティ途中、お父さんが部屋を出る直前に
3.パーティが終わった後に改めて




母「はい、ケーキよ」

フィナ「これは手作りですか?」

母「知り合いのプロに頼んだ品物よ。うちの子用に特注して作らせた非売品」

フィナ「エルミスリッチ! いいなー……」

エルミス「ちゃんと分けてあげるわよ」

この後、パーティの途中にハプニングが起こります。

A.エルミスの洋服にケチャップが飛ぶ
B.ロウソクの火が一本だけなぜかどうしても消えない
C.ソピアが居眠りしてしまう

↓3 選んだものによって機嫌が+2、+1、-3されます

今晩はここまで(久しぶり)

数レスごとに挟むのもどうかと思ったので封印してました

ヒレア編GAMEOVERや>>355>>360の選択の結果などは30日目終了時にまとめてやります

次回はついにラスボス候補と対面です、魔法競技会編ほど長くはならないはず


挨拶の仕方に育ちの良さが表れてるね

そう言えば反乱軍(現、共和国軍)って王国軍から離反した軍とかではなく、農民とかが集まって出来たものなのだろうか

もし王国軍から離反した人とかも加わってるなら貴族兼軍人みたいな人も居るだろうしそういう人はどういう立場なんだろう

私生活が立て込んでいるためしばらく更新できそうにありません

再開は年末になります

なお完結は安価次第ですが、3月中に終わるのを想定しています

あけましておめでとうございます

年末年始はパソコンがネットにつながらない状態で更新できませんでした

明日の夜から低速ですが再開します

安価orコンマのところまで書き進んでいないので明日の晩に延期します、ごめんなさい

>>455
平民の挨拶(フランク)、商人の挨拶、貴族の挨拶
フィナのフォローが無かったら致命的なミスでした

>>457
共和国軍幹部は王国軍の若手実力者でした、よって離反です
貴族出身軍人は後々出てくる予定


>>445より ソピア「きっと例年稀に見る実力者揃い~」
「近年稀にみる」か「例年類を見ない」でした
ついでに、2回に1回レベルで「ございます」を誤用していたことが分かりました、敬語って本当に難しい

少しですが更新します

ソピア「いっそパーティが始まったらすぐにお願いしてみようよ」

ソピア「心配事は先に終わらせて気兼ねなくお食事を楽しまない?」

エルミス「そうね……。フォローは任せたわよ?」

ソピア「できるだけね」

エルミス「父上はまだかしら……」足パタパタ

フィナ「ごはん覚めちゃうもんね」

フローラ「……そういう意味では無いでしょう?」


「ただいま戻った!」


母「お帰りなさい、お父さん」

「エイラのお友達はもう?」

母「いらっしゃってますよ」

「待たせてしまったな」


ソピア(厳しいと噂のエルミスのお父様……)

ソピア(なんだか緊張してきた……)

ガチャリ

「こんばんは」

フローラ「あらっ」

フィナ「お、お邪魔してます!」

「いらっしゃい。君たちがエイラと懇意にしてくれている子供たちだね?」

ソピア「はい、いつもご迷惑をおかけしてます」

フィナ「エイラ?」

エルミス「ごめんなさい。騙すつもりは無かったのだけど……」

フローラ「もしかしてあなたは……」

「もう黙っている訳にもいかないだろう?」

エルミス「ええ……」

エルミス「実は……わたしの本名はエイラ・ブラッドレイ」

フィナ「ブラッドレイってまさか……!!」

ソピア「? 有名な人なの?」

フローラ「……ご存じないのですか?」



「ならば名乗らせてもらおうか。この私こそがフルフィリア共和国軍元帥ブラッドレイだ」



ソピア「………………っ!?」

ソピアは混乱し、そしてその後一瞬にして恐慌状態に陥った。


目の前にいるのは、親友の父親であり、それ以前に――――

姉を殺し、父母を監禁した者たちの首謀者。

命がけの逃亡生活を強いた元凶。

彼は、ソピアから安らかな日常と未来を奪った男。

ブラッドレイ元帥は、ソピアにとって最も恐るべき、そして憎むべき存在であった。


しかし、胸の内に沸きあがるのは復讐心ではなく……恐怖。

ここは元帥の家。文字通り相手にとってのホームであり、つまりソピアにとってアウェー。

椅子に座ったソピアには、立ち上がった元帥はより強大な存在に感じられた。

もしかしたら、自分の正体は知られているのか?

エルミスは最初から私をだますつもりで近づいてきたのか?

疑心暗鬼に囚われたソピアがふと顔を上げると、元帥と目が合ってしまった。

途端、ソピアの中から恐怖の感情が溢れだし……


ソピア「キャ――」

フィナ「ウギャーーーーーーーーッッ!!!!」

フィナ「ひっ、ひぃ、ごめんなさい! あっ、あたしは善良な一般市民です! 大切な娘さんに近づいてすいませんでした!」

フィナ「いいい今すぐ出て行きますので! どっ、ど、どうか命だけは!」

エルミス「やかましいわね! 一旦黙りなさいフィナ!」

フィナ「承りました! 申し訳ございません!」

元帥「……落ち着いてくれ。暴徒ならばともかく、娘の客にそんな真似は決してしない」

フィナ「ありがとうございます! ありがとうございます!」

フローラ「なにかやましい事情でもあるのですか?」

エルミス「まったく……びっくりしてソフィーが固まっちゃったじゃない」

ソピア「……う、え、あれ?」

ソピア(……フィナの方がとんでもない反応をしたから助かった……?)


↓コンマ判定 ソピアの精神力32、コンマ+32が100を越えたらソピアが冷静になる、50以下でどう見ても怪しい

前回更新からもうこんなに経ってたんだ……
今日書く予定だったのですが無理そうなので明日やります。やります。

ソピア(なんとなく今ので冷静になれた……)

ソピア(うん、よく考えてみたらまだ正体が知られたと決まった訳じゃない。むしろ知られてないと考える方が自然)

ソピア(それに、これは逆にチャンスでもあるかもしれない。元帥の考えを改めさせる……のはちょっと難しいかもしれないけど)


エルミス「ソフィー、大丈夫? 顔が青いわよ?」

ソピア「う、うん、大丈夫だよ。それよりフィナの方が真っ青じゃないかな」

元帥「国民に適度な畏れを抱かせることは統治に必要ではあるが、恐怖政治になってしまってはいけないな」

元帥「私たちは何か失策を犯したのだろうか?」

フィナ「だって、その……殺し屋を雇って人をたくさん殺してると……」

元帥「どこで殺し屋の話を?」

フィナ「あ、えーっと、あたしは何でも屋で活動してて、それで風の噂で」

元帥「私たちが処刑しているのは、労働者を虐げてきた元特権階級の者たちだけだ」

元帥「それも惨殺ではなく、適切な手順に従い極力苦痛を伴わない手段で執行している」

元帥「国の平穏と市民の自由のために仕方なく行っているんだ」

フローラ「堂々としていればよいのですよ」

エルミス「フィナを見て王族だと思う人なんていないわよ」

フィナ「それはそれでひどいよね!? ま、育ちが良さそうな感じの2人ほど疑われたことはないだろうけどさ」

エルミス「わたしは元帥の娘よ? 疑われるなんてあってはならない事だわ」

元帥「エイラを貴族と間違えて連行してきた三等兵の首を斬ったことがあったな」

フィナ「ひっ!」

ソピア「なんてこと……」

元帥「…………免職しただけだ」


1234 元帥「物騒な話はここまでにしようではないか」
567 フィナ「元帥は昼間の吸血鬼騒ぎの時何してたんですか?(地雷)」
890 フィナ「でも高飛車で我がままなエルミスって貴族と同じじゃん(大型地雷)」

↓コンマ一桁

フィナ「ちょっと気になったんですけど、元帥は昼間の吸血鬼騒ぎの時何してたんですか?」

元帥「……む」

エルミス「家に来る途中言ったじゃないの。わたしたちの家を守ってたのよ」

フィナ「そうじゃなくってー」

フィナ「寿命以外で死ぬことは無いとまで言われている元帥がどうして解決に向かわなかったんだろうと……」

元帥「…………」

フィナ「はっ! 元帥の視線が厳しいっ!」

フローラ「フィナさんはもう少し考えてから話すとよいとおもいます」

元帥「いや、理由はあるのだ」

元帥「吸血鬼はあくまで私を誘い出すための陽動で本命はエイラかもしれない……そう考えたのだ」

フィナ「なるほどー、それはやむを得ないですねー」

ソピア(いやいやいやいや)

ソピア(もしかしてこの人……少しお馬鹿、というより、親馬鹿?)

ソピア(…………!!)

ソピア(エルミスを人質に使うという悪魔的な発想が浮かんだ……)

忙しさだけならもっと忙しい中書いてる作者さんもいるでしょうけど、最近プライベート以外でもパソコンと向き合いっぱなしで目が霞んでるのです
休日に一気に更新したいところ

予告、明日更新
終わらない30日目がようやく終わる!かもしれない

元帥「食事が冷めてしまったな」

母「今、温め直してきます」

元帥「今のうちに、改めてお名前を聞かせてもらってもいいかな?」

ソピア「名乗り遅れてすいません。魔法局のソフィアです」

フィナ「何でも屋の新人、フィナです。さっきから失礼してごめんなさい」

フローラ「……商売人のフローラと申します」

元帥が軽く驚きの表情を浮かべる。

元帥「ほう、君が噂の」

フローラ「あの家と私は関係ございません」

フローラは眉をひそめつつ、遮るように早口で言い返した。

元帥「パーティの途中ではあるが私からも頼ませていただこう」

元帥「グリエール家に戻ってはいただけないか?」

エルミス「えっ、グリエールって……フローラ?」

元帥「彼女は会長の孫なんだ」

フローラ「おじいさまに頼まれましたか」

元帥「断るわけにはいかなくてな。近いうちに直接事務所を訪ねようと思っていたんだ。手間が省けた」

グリエール商会。国内最大の経済力を持つ一族であり、もしも敵に回せばこの国で生きていくことは不可能に限りなく近い。

それは現在国を支配している共和国軍の元帥と言えども例外ではなかった。

エルミス「そんな……わたしはグリエール家の令嬢を下僕と呼んでいたというの……!?」

エルミス「フローラ、ごめんなさい。あなたはわたしの下僕じゃなくって右腕だわ!」

フィナ「それって殺し屋のお得意様第二位の!? ひええ……」

フィナ「……よし、師匠に国外逃亡の手段について聞いてみよう」

ソピア「待ってください。フローラさん、初めてお会いしたときに普通の家庭の出身だって言ってましたよね?」

フローラ「はい。私はごく平凡な家庭で育ちました」

フローラ「1年前、私が両親から経営を引き継いだ後、商会の代理人に私がグリエール家長男の隠し子だと知らされました」

ソピア「隠し子って……」

エルミス「お金の力ね。富豪の男は妻以外にもたくさんの女性に手を出すのよ。もちろん父上はそんなことしないけど」

元帥「会長の息子たちは関係を持った女性の中から、最も品格のある女性を選び正式にめとると聞いている」

フローラ「はい。母はあまり育ちが良くありません。だから、そんな女から優秀な子供が生まれるわけがない……」

フローラ「そう言って、実父は母との関係を無かったことにしたんです」

元帥「世間では、フローラ嬢の母がお金目当てにすり寄ってきたことにされているのだろうな」

ソピア「ひどい話!」

フィナ「えっと、つまり我が家にふさわしくないって言って追い払っておいて、意外と稼いでるから戻って来いって言ってるんだよね?」

フィナ「……あたしだったら乗っちゃうかなぁ」

フローラ「私は人の為に商売をしているのです」

フローラ「お金のために人を殺す家になど死んでも入りたくありません」

元帥「……良い返事は聞けなかったと伝えておこう」

フィナ「はぁー……」

フィナ「まさかエルミ……エイラとフローラに何ともやんごとなき正体があったとは……」

エルミス「エルミスでいいわよ。というより、間違っても外で言わないでちょうだいね」

フローラ「できれば、普通に接してくれると助かります」

フィナ「ハッ! これはソフィーにもまさかの正体が!」

ソピア「一般市民だよ」

フィナ「いいや嘘だねっ! 正体を現せ!」

ソピア「いや、一般市民だよ……」

エルミス「そこは冗談でも神ですくらい言いなさいよ」

ソピア「自分のこと冗談でも神って言うのはちょっと……」

エルミス「わたしは平気で言えるわよ?」

ソピア「エルミスだからね」

エルミス「それってどういう意味かしら!?」

ソピア(理不尽……)

フィナ「エルミス、ほら、そろそろ、ね」

エルミス「……父上。大事なお話があるの」

元帥「かしこまってどうしたんだ、エイラ?」

エルミス「今まで、父上はわたしの身を案じて門限を決めていてくれたでしょう?」

エルミス「もう少しだけ遅くまで出かけることを許して欲しいのよ」

エルミス「同じ16歳の下僕たちはよく泊りがけで別の町に出かけているわ」

エルミス「もう16歳になったのだから、わたしも冒険がしたいの!」

フローラ「私たちからもどうかよろしくお願いいたします」

フィナ「エルミスの強さなら危険なんてありませんよ!」

ソピア「私たちが付いているので無茶はさせません」

元帥「駄目だ」

元帥「大人を舐めてはいけない。君ら三人だけではエイラを守りきることはできない」

元帥「エイラが誘拐されてしまえば国家を揺るがす問題になりかねないのだ」

エルミス「父上はわたしと国とどっちが大事なの!!」

元帥「エイラに決まっているだろう!!」

ソピア(うわぁ)

エルミス「だったらどうして!?」

元帥「大事だからこそ危険な目に遭わせたくないんだ……!」

ソピア(……どうしようかな)


1.エルミス、諦めよう
2.では私たちの実力を見せましょう
3.信頼できる兵士を護衛につかせてはどうですか?
4.自由安価

ソピア「信頼できる兵士を護衛につかせてはどうですか?」

ソピア「保護者を任せられるような強い人、軍にはたくさんいらっしゃるのでは?」

元帥「ならば私がついて行こう」

ソピア(何言ってるのこの人)

エルミス「父上はちゃんと仕事してね」

元帥「しかし、この私に打ち勝てないような軟弱な男にエイラは渡せん!」

エルミス「結婚するわけじゃないんだから!」

元帥「ふむ、1人では弱くとも12人集まれば……」

エルミス「1ダースもいらないわよ! 邪魔でしかないじゃない!」

元帥「……エイラはどういった兵士なら納得できる?」

エルミス「できたら護衛なんていない方がいいのだけれど」

エルミス「従順で、むさくるしくなくて、空気みたいな人がいいわね」

元帥「……ううむ」


↓コンマ奇数で交渉成功

元帥「……駄目だ」

元帥「私の知る限りでは、その条件に該当し実力のある軍人はいない」

ソピア「あんなにいるのに……?」

元帥「私が実力者として認めているのは10人だけだ」

フィナ「少なすぎますって!」

元帥「1人で並の兵士100人を倒しきる試験をクリアした者しか認められん」

エルミス「……いじわる」チラッ

ソピア(視線で助けを求めてきてる……)


1.フローラ「エルミスさん、あまり無理を言うのはよろしくありませんよ」
2.ソピア「私たちの知人から護衛をつけるのでは駄目ですか?」
3.フィナ「あたしがその試験受けてみます!」
4.自由安価

フィナ「あたしがその試験受けてみます!」

元帥「ほう」

ソピア「無茶はよくないよ……」

フィナ「でも、まあ半分くらいはいけるんじゃないかなーって」

元帥「そこまで言うならば、少し試してみようではないか」


元帥は玄関から門衛を3人呼び寄せた。

元帥「この3人を相手にしてみなさい」

門衛「元帥殿、よろしいのですか? 年端もいかない少女相手に我ら3人掛かりなどと……」

元帥「もちろん素手で戦ってもらう」

フィナ「あたしも素手ですか?」

元帥「いや、武器の使用は許可しよう。門衛はかすり傷でも脱落とする。良いな?」

門衛「ハッ」

フィナ「よーし、エルミスのためにもこんなところで負けるわけには行かないよね!」


1234 フィナ、惨敗
567 門衛、1人脱落
89 門衛、2人脱落
0 門衛、全滅

↓コンマ一桁

フィナ「とりゃー!」

門衛A「……」スッ

門衛B「ふっ」ササッ

フィナ「こ、この」

門衛C「はっ!」ドン

フィナ「キャッ」ドサッ

門衛B「捕らえた!」


フィナ「生意気言ってすいませんでした……」

元帥「エイラのために挑んだのだろう。その心意気は評価しよう」

フィナ「で、では!」

元帥「しかしその実力では認められんよ」

フィナ「師匠だったら意外とチョロいのにぃ……」

エルミス「しょうがないわよ。大の男3人を相手にするなんてわたしでも無理だもの。下僕が勝てるわけないじゃない」

ソピア(私、軍人3人くらいなら相手にしたことあるような……)

フローラ「エルミスさん。今は平和になるのを待ちましょう?」

元帥「その通りだ。今日だけでも事件が2つも起きた。憲兵隊長の息子も行方不明になっている」

元帥「本当ならエイラの自由にさせてやりたいのは私も同じなのだ」


1.諦める
2.自由安価

↓2まで

ソピア「あの、門衛さん。ためしに私とも戦ってみてくれませんか?」

元帥「君は、たしか魔術師だったか」

ソピア「流石に100人は難しいかもしれませんけど……」

元帥「いいだろう。ソフィア嬢とも同じルールで戦ってあげなさい」

門衛「はっ」


12 魔法競技会の直後なので気分的に疲れていた
345 なんと門衛のコンマ-2人が幻術耐性を持っていた
67890 完封勝利

ソピア(まずは全体魅了魔法で…………あれ、精神力は足りてるはずなのに、魔法が出ない!?)

門衛B「来ないならこちらから行くぞ」ススッ

ソピア「ちょっと、タ、タンマ……わっ!」ドサッ

ソピア(あぁ……今日は魔法を使いすぎた)

元帥「……他愛もない」

エルミス「せめてもうちょっと頑張りなさいよ!」

フィナ「だってソフィーあたしより弱いもん」

フローラ「私は当然棄権いたします」


ソピア「ごめん、エルミス」

エルミス「言い訳は聞きたくないわ」

フローラ「来年もう一度頼んでみればいいのですよ」

フィナ「あたし庶民でよかったー」


※交渉に失敗しました

エルミスの機嫌:5→2

母「温まりましたよ。お肉がちょっと硬くなったけど許してちょうだいね」

元帥「ご苦労」

ソピア「火を点けるよー」

ソピア達は手分けして、電灯(輸入品、高価)の明かりを消し、保冷剤(氷魔術師作、高価)を取り除き、ケーキのセッティングを行った。

フィナは見慣れない道具をもの珍しそうに見ている。


エルミス「さあ! わたしに歌を奉げなさい!」

フィナ「もちろん! バースデーソングと言えば『HAPPY BIRTHDAY』でいいよね?」

エルミス「遅れてるわね。今の流行りは『キャンドルフォーユー』よ」

フィナ「……ごめん、うちテレビ持ってないんだ」

ソピア「え? 歌うの?」

フィナ「そこから!?」

ソピア(そっか……演奏が無いから歌うんだ)

フローラ「ふふ、お友達同士のお誕生会も普通のパーティと変わらないものなのですね」

フィナ「えっ」

フローラ「あっ……気になさらないで」

フィナ(まさか、誕生日パーティに呼ばれたことがない……?)


↓1 コンマ10の位 ソピアの歌唱力(1~0) 1の位 フィナの歌唱力
↓2 コンマ10の位 フローラの歌唱力 1の位 エルミスの歌唱力

歌唱力
ソピア…10 歌もダンスもプロ級
フィナ…5 平民
フローラ…10 12歳とは思えない美声
エルミス…3 微妙



ソピア「ごめん。その歌どっちも知らないかも」

フィナ「どういう育ち方したらこの年まで知らずにいれるの?」

ソピア「ダンスは色々調べて踊るくらい好きだけど、歌うことはほとんどなかったかな……」

フローラ「わかります。大きな声を出すのは恥ずかしいですものね」

フィナ「あーなるほど、みんなで歌う時は口パクしてた感じかー。よくいるよね、そういう子」

エルミス「いい機会ね。テレビっ子のわたしが流行りの歌を教えてあげるわ!」

元帥「おぉ、久しぶりにエイラの歌が聴ける」

ソピア「お上手なんですか?」

元帥「上手だぞ。まあ、父親目線であることは否定できないがな」


エルミス「宿屋まぁでぇ↑連れてってぇ↑」

フィナ(音痴じゃないけど、これは……)

ソピア「聴いたことある歌だった。振り付けが可愛いんだよね」

フローラ「お上手でしたよ、エルミスさん」

元帥「満足だ」

エルミス「そんなに褒められると照れるじゃない///」

エルミス「ほら、下僕たちも何か歌ってみなさいよ。バースデーソングじゃなくても知ってる歌でいいから」

~ソピア歌唱中~

エルミス「なんでよ!」


~フローラ歌唱中~

エルミス「なんでよ!」


ソピア「なんでだろう」

フローラ「……そんなによかったでしょうか? 自分ではわかりません」

フィナ「どうして歌知らなさげだった2人がこんなに……神様って不公平だ」

エルミス「意味が分からないわ……意味が分からないわ……」ワナワナ

元帥「エイラが下手なわけじゃない……お友達2人が上手すぎるんだ」

ソピア「えっと、なんだか、ごめんなさい」

元帥「気を落とすことはない。下手な歌で祝われるより何倍も良いだろう」

エルミス「そ、そうよね」

エルミス「せっかく上手いのだから小声でごまかしたりしないで、せいぜいわたしを楽しませなさい!」

ソピア(お父さん、ナイスフォロー!)

エルミス「せーの、ふーーー」

歌が終わると同時に、エルミスは一気にケーキの上のロウソクの火を吹き消した。

エルミス「けほけほっ、あれ?」

16本のロウソクのうち、1本だけが燃え続けている。

フィナ「消さないと15歳のままだよ!」

そんなことはない。

エルミス「そ、そんなのヤダ! ふーーーー」

火は揺らめくが、まるで消える様子が無い。

エルミス「うっ、えほっ! そ、ソフィー、妨害してないでしょうね!?」

ソピア「私、火や風は扱えないよ(嘘)」

フローラ「せきが止まったらもう一度チャレンジです」

エルミス「……よし、ふーーーーー」

元帥「代わりに消そうか、エイラ?」

エルミス「いい! 父上は見てて! ふーーー!」

ソピア「きっとこれは試練なんだよ」

フィナ「ファイトだよ!」

フローラ「エルミスさんはここで負ける人じゃありません」

元帥「……」ソワソワ

エルミス「ふぅー! ふぅー!」

ソピア「がんばって、エルミス!」

フィナ「いけるいける!」

フローラ「エルミスさん、あと少しです!」

そして……ようやく、部屋が薄暗闇に包まれた。

元帥が電灯のスイッチを入れる。

エルミスがやりきった顔をしている。

そして、3人はそんなエルミスに惜しみない拍手を送るのだった。


エルミスの機嫌:2→3

※洋服→エルミス泣く…-3、ロウソク→謎の盛り上がり…+1、居眠り→ソピアの顔に落書き…+2 でした

元帥「では名残惜しいが……私はそろそろ職務に戻ろう」

元帥「帰りはきちんと送るように門衛たちに伝えておくが、あまり帰りが遅くなりすぎないようにしなさい」

フローラ「私は21時に迎えが来ますので大丈夫です」

元帥「そうか。時間まではゆっくりくつろいでいくといい」


「「ふぅ」」

元帥が退室すると共に、ソピアとフィナの安堵の息が重なる。

エルミス「何、2人ともやっぱり緊張してたの?」

フィナ「まあ、ね。いろいろ失礼もしちゃったし……」

ソピア「私も、そんな感じかな」

フローラ「きっと怖がる人の方が多いと思います」

エルミス「父上そんなに怖いかしら? 融通は利かないけど優しい人じゃない」

ソピア・フィナ((それはエルミスに限ってだよ!))


モグモグ

カチャ

エルミス「……何話す?」

元帥についての話、食事についての話は大方終わってしまっていた。

フローラ「普通の女の子たちはどんな話題で盛り上がるのでしょう?」

フィナ「あたしは知ってるよ、女子数人集まったらこれしかないでしょ! 恋バナ!」

ソピア「イバナってどんなの? 子供でも危険?」

フィナ「美味しいの?って言わないだけマシだけど、知らない単語をモンスターだと思うのは女子としてどうかと思う」

フローラ「もしかして、学校の人たちがよくお話になっている『なんとかちゃん好きな人教えてよー!』のような話ですか?」

フィナ(フローラの交友関係が心配になってきたけどそっとしておこう)

フィナ「そう、それ! 好きな人発表会ね!」

エルミス「面白そうね。じゃあ、まず、ソフィー!」

ソピア「どうして必ず私が最初なんだろう」

ソピア(今まで一度も恋したことないからなぁ……どう答えよう?)


1.気になる人ならいる、かな?
2.今はいないよ
3.今まで誰かを好きになったことなんてない
4.自由安価

↓2

ソピア「気になる人ならいる、かな?」

フィナ「おぉー! 誰誰!?」

ソピア「え、えっと……」

フィナ「って聞いてもわかんないかー。どんな人?」

ソピア(私の気になっている人は……)


1.皮肉屋ガンマン、ロットさん
2.守る魔術師、クルトさん
3.一途な美少年、トールくん
4.炎の剣士、テンパラスさん
5.見た目はイケメン、キュベレオネエさん
6.その他(登場人物なら誰でもOK)

↓(共通の知り合いがいない場合名前は出さない)

ソピア(クルトさん、かなぁ)

ソピア(容姿もたぶんかっこいいし、頭が良くて話が合うし)

ソピア(妹思いだし、たまに熱いところもあるのがいいよね)

ソピア(その分自分の意見をしっかり持ってるから、たまに辛辣なところもあるけど)

ソピア(自分が常に正しいと思いこまず、行動派で視野を広げようとしてるのが好印象かな)

ソピア(これを恋って言うのかどうかは知らないけどね)


ソピア「魔術師の人だよ。年上で頭がいい人」

エルミス「見た目はどんな感じ?」

ソピア「背が高くて……ってエルミスに言ったら特定されちゃう……!」

フローラ「恋人になりたいと思いますか?」

ソピア「今のところ、それはないかな……」

ソピア(ミルズさんがいる以上クルトさんに近づける人はいないと思う)

フィナ「四六時中その人の事が頭から離れなかったり?」

ソピア「しないしない」

ソピア(そんな余裕はないよ)


※今後ソピアがクルトを少し意識するようになります


ソピア「そういうフィナはどうなの? 私だけに言わせるのはおかしいよ」

フィナ「え? こっ、ここは先にフローラから」

エルミス「言いだしっぺがなんで恥らってるのよ」

フローラ「別におもしろい答えはできませんよ?」


コンマ、好きな人は……

↓1フィナ 1~6いない 7890いる
↓2エルミス 1~7いない 890いる
↓3フローラ 1~8いない 90いる

フィナ…恋に恋するお年頃
エルミス…箱入り娘に出会いはない
フローラ…天才商人だって恋をする



エルミス「先にわたしから言うけど、好きな人はいないわ」

エルミス「だって、わたしに釣り合う男の人が身近にいないんだもの」

ソピア「お父さんが許してくれなさそうだしね」

エルミス「ええ。こんな話、もし聞かれてたらどうなることか」

ソピア「それで、フィナはどうなの?」

フィナ「えーっとね、実はー……」

フィナ「いないんです、ゴメンナサイ」

ソピア「言いだしっぺなのに」

フィナ「うん。だから恥ずかしくて……」

エルミス「なるほどね。フローラもいないのよね」

フローラ「いますよ」

ソピア「私だけ言って損し、って、えっ!」

フィナ「その年で!?」

フローラ「私の年でも珍しくはありませんよ?」


フローラの思い人は
123 同い年の男の子
456 お世話になっている社員
78 経営しているお店の店員
90 ライバルの同業者

フィナ「なんだろう。なんかお相手が想像できない」

ソピア「スーツをぴっちり着こなした大人の男性か、はたまた小学生か……」

フローラ「その中間くらいの年齢の方ですね」

エルミス「お兄さんって感じ?」

フローラ「はい。私と同じ、商人の方です」

フィナ「あはは。それはたぶん恋じゃなくって憧れじゃないかな? 親戚のお兄さんに恋するのってそういうものだってよく聞くよ」

フローラ「親戚ではございませんよ?」

エルミス「親戚で商人だったら恋するわけないでしょ」

フィナ「そっか、金の亡者一族だった……」

フローラ「でも実は、彼は私の商売敵なんです」

ソピア「それは辛い……」

フィナ「決して結ばれないこの思い! だって貴方と私は敵同士! うわっ、すっごい大人っぽい……」

フィナ「陰険な副社長の嫌がらせ! オフィスに広まる悪いウワサ!」

フィナ「そして会社の壁を乗り越えて結ばれる2人……フローラ、僕と経営統合しよう(低音)」

エルミス「フィナはどこでそういう話の元を仕入れてくるの……?」


こうして、4人の夜は過ぎて行った。

一方そのころ……


今現在の様子が見れます(ソピアが魔法で見ているわけではありません)

1.トール
2.クルト
3.ミルズ
4.キュベレ
5.ロット
6.邪教徒

↓1、2、3 1人ずつ計3人選択

同刻 バー:ユニセックス


キュベレ「お邪魔するわ」カランカラン

ママ「アーラ、いらっしゃい、キュベレちゃーん! また可愛い男の子連れ込んじゃって、もーぅ!」

キュベレ「今日はそういうんじゃないわよ、健全なオツキアイ♪」

ママ「それだったら個室用意しとくわよぅ。どーぞ、ごゆっくりぃー」


キュベレ「さて」

リウム「な、何なんですか、こんな怪しい店に俺を連れ込んで」

キュベレ「お話しましょ。ううん、違うわね。お話聞かせてちょうだい」

リウム「は?」

キュベレ「こう見えてアタシ、聞き上手なのよ」


リウム「……今日の競技会の――」

キュベレ「うんうん。それね。アタシもいまいち全容がつかめてないのよねぇ」


リウム「幼馴染が――」

キュベレ「あ、実はアタシも分かるわ、それ! お友達に従順にされても困っちゃうわよね」


リウム「俺は……病院を継がないといけないんです」

リウム「姉ちゃんじゃなくて、男の俺が」

キュベレ「うんうん」

リウム「俺は知識ばっかり詰め込んで頭でっかちになっていくばかり」

リウム「回復魔術では幼馴染の女子に、流体の制御ではクラスの優等生のメガネに負けっぱなしなのに……」

キュベレ「ふんふん」

リウム「家では、寝る時と食事の時以外はずっと勉強しかさせてもらえないんだ」

リウム「だから逆に学校では勉強をサボって、次第に不良たちとつるむようになって」

リウム「これじゃいけないって分かってた。でも、突然現れた飄々とした優等生は、まるで俺をあざ笑うかのようで……」

キュベレ「それで、ミルズちゃんに暴力を加えちゃったのね」

リウム「……あ、あいつらが悪いんだ……! お、俺を煽るから! おおおお俺が医者の息子だからって、悪いことを悪いと注意もせずにぃ……!!」

キュベレ「はいはい、落ち着きなさいよ」

キュベレ「男だから継がされるなら男捨てちゃわない? というのは軽い冗談として」

キュベレ「あのねぇ、お医者さんは魔法じゃなくて知識と技術があればいいの。魔法の腕で劣等感を感じる必要はないのよ」

キュベレ「それともリウムくんはお医者さん、継ぎたくないわけ?」

リウム「…………なりたいよ。俺は、不思議な技で人を治す、頼れる医者に憧れてたんだ」

キュベレ「そ。だったらアタシが言うべきことは一つね」

数時間後 聖十字総合病院

看護師「あの、今夜は吸血鬼事件のけが人が多くこれ以上の診察は不可能でして……」

キュベレ「患者の皆さんには悪いけど、大事な用事なのよ」

キュベレ「あ、ちなみにアタシ、こういうものなの」ピラッ

看護師「!? す、すぐにお連れします!」


名医「たしかに私が○○だが……見る限り健康体のようですが」

名医「かの陸軍大将のご子息、ジーク・オーグロス殿が、一体どういったご用事で?」

キュベレ「その呼び方はやめてちょうだい。キュベレよ。よろしくね」

名医「え、ええ」

キュベレ「今日は息子さんの件でお話があって来たの」

名医「まさか、息子が何か無礼を働いたのですか?」

キュベレ「何も無かったわけじゃないけど、何もされてないわ」

キュベレ「ねぇ、アナタ。息子さんとはちゃんとお話ししてる?」

名医「いえ、あまりできていません。多忙の身でありまして」

キュベレ「まあ、しょうがないわよね。アナタの助けを必要としてる患者さんが大勢いるわけだし」

キュベレ「でもね。まさか息子さんがお医者さんを継ぐことを当然だと思ってないでしょうね?」

名医「……違うのでしょうか。息子本人もそう思っていると考えていましたが」

キュベレ「いいえ。確かに医者になりたいのは事実みたいだけど、あの子はやらされていると思ってるみたいね」

名医「何か問題がありますか? モチベーションが落ちたとしても結果が同じなら構わないでしょう」

キュベレ「ゴールは同じでも、自分で志すのとやらされるのとでは全く違うものなのよ」

キュベレ「きちんとお話してあげなさい。いいわね?」

名医「……ジーク殿のご命令とあれば、御意のままに」

キュベレ「そんなんじゃないわ! おせっかいオネエの戯言よ。でも後で彼にちゃんとアナタとお話したか聞くからね?」


病院正門前

リウム「キュベレさん! あなた、俺の幼馴染たちにも……」

キュベレ「なあに? まあ、ついでにねぇ。それとあの女の子についてはアタシが間違ってたわ。アナタが医者の卵だから一緒にいるわけじゃないみたいよ?」

リウム「え? それってどういう……」

キュベレ「それは自分で確かめなさいな」

キュベレ「お気楽自由に生きれたら人生ハッピーよ♪ それじゃ、アタシは夜の蝶になってくるから、まったね~♪」

同刻 邪教の館


牧師「この事件で一体どれだけの被害が出たと思っているんですか!?」

魔導師「貴方がたは事の重大さを正しく認識しておられない……!」

邪教徒「……何度も申し上げておりますように、当邪教の館は今回の事件に一切関与していません」

邪教徒「あくまで当ギルドに登録されている黒魔術師が個人で起こした事件であると認識しております」

商人「だから我々は悪くないと言うのか!?」

白魔術師「やはり邪教の館は犯罪の温床でしかありません! 組織を解体すべきです!」

軍人「黒魔術を用いれば事件の計画をあらかじめ知ることも可能であったはずだ」

邪教徒「……プライバシーにかかわるため、なるべく調べないようにしております。故に今日の事件の発生は想定外であります」

商人「信じられるか!!」

牧師「証拠を出していただきたい」

邪教徒「……邪教の館、および在籍する黒魔術師たちも例外なく被害を受けました」

邪教徒「このことから我々が組織的に起こしたものではないと分かって頂けるかと……」

魔導師「もういい、早く会長を出せ……!」

邪教徒「会長は病床に伏しており……」

魔導師「緊急事態だ、こちらの権限で呼び出させてもらう」


会議場外

邪教徒「……平等である事は罪なのか?」

邪教徒「ここに集うのは、それぞれにあまり他人に認められぬ事情を持つ者たち……」

邪教徒「我らが見放せば彼らに居場所はなくなる。ここは不当な理由で悪魔の烙印を押された者の安息の地」

邪教徒「それを守るためにも、ある程度調査し、特に危険な者は追放するべきなのか?」

邪教徒(……悪魔たちよ、この私にヒレアの現状を教えたまえ)

邪教徒(…………)

邪教徒「そうか……。あの娘が救ったか」

邪教徒「……ヒレアもフュネッサと同様に罪人だ。誰か一人を心配し肩入れするようではいけないか……」

邪教徒「いや、邪教の館代表としてではなく、私個人として喜ぶだけなら問題ないだろう」

邪教徒「その不平等を裁く神など、我らにはいないのだからな……」

成功・失敗のどちらかを選んでください(何の正否かは一応伏せる)

ロット「……はっ、はっ」

これほど全力で走り続けたのは実に久しぶりだ。

この前下水道で走った時は、ルーちゃんの足に合わせたせいで死にかけたけどな。

ロット「くく、こんな時に俺は何を考えてるんだ」

思わず笑ってしまった。


しかし、笑っていられる状況ではない。

今日、自分はテロリストとして国際承認式を襲撃したのだ。

ロット「! ちっ、まだ近くに兵士がいたか……!」

当初の計画では、自分と仲間数人が兵士たちを相手にしている間に、隠密行動に長けた仲間が外国の要人を拉致する予定だった。

そして、要人の身柄と引き換えに王族・貴族の解放を迫るつもりだった。

外国からの要請があれば、共和国軍も応じざるを得ないだろう。

しかし、そう上手くはいかなかった。

拉致担当の仲間は、世界への影響力が強い連合帝国の外交官を狙ったようだが……

そのアフロヘアの外交官は想像よりもずっと強く、返り討ちにされてしまった。

また、六勇と称される共和国軍の実力者の内なんと5人が会場に集結しており、自分を除く陽動担当の仲間は全滅した。

一人命からがら逃げ続け、もうどこの森の中かも分からない。

ロット(彼女も救えないで、みじめに自分だけ逃げて……カッコ悪いな、俺って)

ロット(どうせ死ぬなら……最後に……)


※成功を選ぶとアフロ外交官は死亡していました

今週はここまで
終わらない30日目の終わりは結局来週の土日になりそうです

申し訳ないです、病気により何も手が付けられない状態にありました
今週末来れそうになければ落とします

明日夕方投下予定です

安価を出すところまで書き進められなかったので明日に延期です…

フローラ「あら、もうこんな時間」

ソピア「そろそろお開きにする?」

エルミス「そうね。真夜中の一人歩きは危ないわ」

フィナ「楽しかったよ。招待してくれてありがと、エルミス!」


フローラ「忘れるところでした、エルミスさん、これをどうぞ」

エルミス「花束? もしかしてプレゼントかしら」

ソピア「いろんな花が入ってますね」

フローラ「普段は数種類の花に絞ってまとめるのですけど……」

フローラ「エルミスさんの周囲にたくさんのお人が集まるようにと願いを込めて、できるだけカラフルにしてみました」

エルミス「よく分かってるじゃない!」

フィナ「あ、あたしも忘れるところだった。フローラ、ありがと」

エルミス「何? 食べ物?」

フィナ「エルミスまで……あたしをなんだと思ってるの」

エルミス「下僕2号」

フィナ「まあいいや。あたしからはこれ」

エルミス「アクセサリー? ……わっ、指輪ね」

フィナ「ラピスラズリだよ。キレイだし実用的なものがいいかなって」

フィナ「なんでも身につけると恐怖や幻覚に打ち勝って冷静な判断ができるようになるらしいよ」

エルミス「……それ、あなたにこそ必要なんじゃない?」

フィナ「じゃーん、お揃いでーす! これからも仲良くしようね!」

エルミス「ええ。逃がさないからね?」


エルミスの機嫌:3→4

ソピア「あの、私のプレゼントなんだけど……」

エルミス「……忘れたの?」

ソピア「ううん。持ってくるには少し大きかったから宿屋まで取りに来てもらいたいんだ」

エルミス「前もって何でも屋にでも配達を頼んで置きなさいよ」

フィナ「今は人手が足りないんじゃないかなぁ」

エルミス「まあいいわ。大きい分期待できるもの」

フローラ「門限はよろしいのですか?」

母「お父さんいないし、いいんじゃない。門衛の方々にちょっと離れてついて行かせましょう」

エルミス「ありがとう母上!」


母「では皆さん、お気をつけて」

ソピア「はい。お邪魔しました」

社員「会長、お迎えにあがりました」

フローラ「ご苦労さま。それではみなさま、私はこれで失礼いたします」

フィナ「みんなまたねー!」

エルミス「ソフィー、行きましょ」


1 見知らぬ大人に絡まれる
23 こんなところにモンスター
45 知り合いと遭遇
67890 何事もなく宿屋へ

↓コンマ一桁

町中でモンスター遭遇

>>6を元にモンスター作成

↓1コンマで種族
↓2コンマで特性2つ (性格は好戦的固定)

エルミス「ソフィーの宿って初めて行くわね」

ソピア(しまった……)

ソピア「押し掛けたりしないでね。お願いだから。周りの迷惑になるから」

エルミス「あんまり顔を見せなかったら行くから気を付けなさいよ」

エルミス「! ソフィー、止まって。何かいるわ」

ソピア「ん? ここ、住宅街だけど」

エルミス「……事件の後で人気がなくなったせいで、お客さんが来たみたいよ」

ソピア「うそ……もう疲れて魔法使えないのに」


1.遠回りして行こう
2.正面から戦おう
3.引き返して門衛さんを呼ぼう

ソピア「門衛さんを呼んで来よう? エルミスを守るためにいるんでしょ?」

エルミス「そうね。わたしが相手をするまでもないわ。お洋服汚したくないものね」


ソピア「あの、門衛さん。向こうにモンスターがいるんですけど……」

門衛「こんなところにか?」

エルミス「本当よ。退治してちょうだい」

門衛「ハッ」



ケイブアシッドビートル。

強酸を分泌して生ごみや死骸を溶かして食べる甲虫モンスターの一種。

食べ物の少ない洞窟内で暮らすため積極的に生きた獲物を襲うようになった。



門衛「くっ、すばしこい奴め……! おっと!」

暗闇に身をひそめていたのは気持ちの悪い見た目の大きな黒い虫であった。

門衛が近づいた途端に勢いよく襲い掛かり、地中に潜っては口だけ外に出して酸を浴びせようとする行動を繰り返していた。

ソピア「負けはしないと思うけど……」

エルミス「ソフィー、先に行きましょ」

ソピア「えっ、でもいいの?」

エルミス「いいのよ。もう変なのはいないでしょうし」

ソピア「まあ、宿屋はもうすぐそこだけど……」


1.門衛さんを待とう
2.門衛さんを撒こう

ソピア「やっぱり駄目だよ。何があるか分からないし、後で怒られるよ」

エルミス「平民で下僕のソフィーには見張られてることの窮屈さが理解できないみたいね」

ソピア「エルミスは守られている生活がどれだけ恵まれてるか分かってない」


門衛「お待たせして申し訳ない。連絡しておいたから地ならしと後処理は軍が行ってくれる」

ソピア「ありがとうございました」

エルミス「じゃ、行くわよ。あんまり近くに寄らないでちょうだいね」

門衛「ハッ」




旅人ギルド直営宿屋、玄関前。

ソピア「お待たせ。私からのプレゼントは…これだよ」

エルミス「これは、鎌?」

ソピア「エルミスをイメージして特注で作ってもらった、たぶんこの世に一つしかない武器だよ」


エルミスの機嫌:4

↓コンマ一桁分エルミスの機嫌が上がります(0は10)

エルミス「へえ……」

ソピア「エルミスずっと初心者用の武器使ってたよね。だから使わないかなって思って」

エルミス「……ありがとう」

ソピア「……? もしかしてお気に召さなかった?」

エルミス「いえ、そんなことないわ。ソフィーがわたしのことを思って用意してくれたのはすごく伝わったのだけど……」

エルミス「ただ、最近自分で新しい武器を予約してしまったのよ」

ソピア「あっ……」

エルミス「そうね、せっかくいただいたのだもの。時々こちらも使わせてもらうわ」


エルミスの機嫌:4→5


※機嫌は最終的に5でした

↓コンマ1~5でもう少し話が続く、6以上なら帰る

エルミス「……実はソフィーに話したいことがあったのだけど」

ソピア「え? うん、聞くよ」

門衛「プレゼントは渡せたようだな。エイラ様、帰りましょう」

ソピア「ちょ、ちょっと、今は……」

門衛「申し訳ない、何か大事な話の最中でしたか」

エルミス「いいえ。別に今話したい気分でも無かったからいいわ」

ソピア「えー」

エルミス「それじゃ、これからもよろしくね、下僕一号」

ソピア「うん、またね……」


※一番嬉しかったのはフィナのプレゼントだったようです


↓1コンマ+100+50、エルミスの交友度が上がります
↓2コンマ+100、フィナの交友度が上がります
↓3コンマ+100、フローラの交友度が上がります

エルミス「今まで正体を隠していてごめんなさい」(仲良し:7.91)
フィナ「はー、もしかしたらソフィーもただ者じゃないかもね…?」(親友:9.15)
フローラ「商人ですから。秘密は守ります」(友人:5.18)


アン「お帰りなさいませ、お嬢様ぁ」

ソピア「ただいま……」

アン「お疲れですねぇ?」

ソピア「うん……アンに会うのすごく久しぶりな気がするよ」

マリン「約半年ぶりねー」

ソピア「気分的にはね……」

アン「何かあったのですかぁ? たしかに、競技会とお誕生会の予定はありましたけど……」

ソピア「実はね…………」


ソピアは魔法競技会の結果、ヒレアの件、エルミスの正体の件を簡潔にまとめて話した。


アン「わぁ……」

ソピア「人生で今後こんなに濃い一日はもう無いんじゃないかな……」

アン「よくご無事でしたねぇ、魔導長さんと元帥さんに直接対面したのに」

ソピア「うん。でも……切り札は手に入れたかも」

アン「ヒレアさんと、エイラさんですか」

ソピア「損得抜きに大事な人ではあるけどね」

アン「ヒレアさん、身寄りがないらしいですけど今後どうされるのでしょうかぁ……」

ソピア「もしかしたら一緒に暮らすことになるかも。アンは大丈夫?」

アン「さすがお嬢様、お優しいですぅ。お嬢様がお決めになることならアンは文句なんてございません」

ソピア「どうなるにしろ、明日の朝迎えに行かないとね」

30日目終了

【ステータス】
ソピア=ウィンベル(魔:ソフィア 旅:ルーフェリア)
見た目:スカイブルーの瞳・黒髪ふんわりロングパーマ・白ワンピース・リボンカチューシャ・ムーンストーンの杖(知20)
所持金:4710G
アイテム:
フルフィリア共和国ウベローゼン市地図・旅人ギルドカード・ナイフ・金槌・ハサミ・ドライバー・ライター・花柄の傘
ポーション×2・毒消し草・回復の杖
薄汚れた赤ずきん・エセ探偵セット・シックなコート・女中の服・緋袴・ヘアゴムセット・アザラシ革の手袋
オニキス

ジョブ:月魔術師・旅人
スキル:料理・ダンス・長旅歩き・休息・脱兎・騎馬
 月光光線魔法・精神攻撃魔法・光線魔法:精神・光線魔法:波・拡散精神魔法・強魅了魔法・全体魅了魔法・幻覚魔法・多分身魔法・迷彩魔法・盲目魔法・魔力制御
 活力の光・平静の光・加熱魔法
 受け身・考察・妖精対話・究極魅了魔法・生命の加護・ムーンブラスト

体力32/32 精神32/32 進行度40/120
筋力30 敏捷44 知力70(90) 器用20 交渉力70 魔名声28 旅名声34 注目度0
経験値:体7・精47・筋0・敏67・知0・器83・交31

知り合い
歪んだ元聖教会信徒の13歳黒魔術師:ヒレア「ありがとう……」(??:10.01)
お喋りな16歳ホワイトシーフ:フィナ「はー、もしかしたらソフィーもただ者じゃないかもね…?」(親友:9.15)
あざとい17歳メイド:アン「またお出かけしましょうねぇ♪」(親友:9.04)
高圧的な16歳サイズユーザー:エルミス「今まで正体を隠していてごめんなさい」(仲良し:7.91)
ボクっ娘ブラコン16歳女水魔術師:ミルズ「お人よしすぎてちょっと引く」(仲良し:7.25)
文系15歳美少年新米風魔術師:トール「僕たちの優勝です!」(恋心:5.61)
おしとやかな12歳商売人:フローラ「商人ですから。秘密は守ります」(友人:5.18)
頭脳派長身18歳新米岩魔術師:クルト「……俺も精進が足りんな」(友人:4.97)
明るく優しい22歳ホモ日魔術師:キュベレ「色んな意味で楽しい観光だったわぁ」(友人:4.00)
武人な19歳火魔術剣士:テンパラス「よい戦いぶりであった」(知人:2.02)
魔法街の仕立て屋人形:クリスティ「お姉さんと会えてよかったですっ」(知人:2.00)
皮肉屋な22歳男コンバット:ロット「逃げ足だけは一流だよね」(知人:1.93)

今夜はここまで

今回のコンマは思わず笑ってしまった

ようやく終わる30日目、いよいよ話も終盤に入ります

3月中完結は難しそうですができるだけ急ぐつもり

4月になりましたが続きます、明日更新予定

(吸血鬼編ゲームオーバー)


吸血鬼「キェアアアア!!」

血だるまになり倒れ伏すソピアの前に立ち、吸血鬼が勝どきを上げた。

そして死体へとおもむろに手を伸ばし、鋭い爪で皮膚に紋様を刻みつけた。

ソピア「……」

フラリと不気味に揺れながらソピアが立ち上がる。

しかし、その目にはもう生気は宿っていなかった。


魔導長「くっ……!」

局長「どうしました魔導長さま!」

魔導長「……やはり、彼女たちの手に負える怪物では無かったか……」

受付「まさか」

魔導長「全滅じゃ。……あれを制御する魔女はもういない。破壊という目的が無くなった代わりに、もう動きが予測できん」

局長「で、では、どうすれば……!」

魔導長「すでに王都へ連絡したじゃろう。あとは間に合うのを信じて待つのみじゃよ」

それは意外と早かった。

バロロロロ...

吸血鬼「?」

聞きなれない音に吸血鬼が見上げると、二つのプロペラが付いた箱が宙に浮かんでいた。

開いた扉から舞い降りたのは5つの影。


勇者「やあやあ! 我こそが勇者なり! 吸血鬼よ、此度の暴走、その意義を問いたい!」

共和国軍憲兵隊長。通称勇者。


鬼顔「化け物に話が通じるものか。早く斬れ!」

共和国軍陸軍大将オーグロス。通称鬼顔。


貴腐「ふふ、ゾンビがいっぱいだ。私の兵士とどっちが強いかな?」

共和国軍衛生兵長。通称貴腐。


女帝「……ねえちょっと。貴方まで降りてよかったのかしら?」

共和国軍海軍大将。通称女帝。


白服「あっ、そういえばヘリコプターに自動操縦システムは……」

共和国軍空軍大将。通称白服。


直後、激しい墜落音が轟いた。

白服「高かったのになぁ」

鬼顔「また軍資金の無駄を……!」

爆炎を背に佇む闖入者に吸血鬼は臆せず襲い掛かる。

白服「え”え”!? 狙いはボクかい!?」

その爪が痩せた男の首にかかる寸前……一人の人間がその爪を弾いた。

女帝「1分遅刻よ」


元帥「娘が心配だ。5分以内に終わらせるぞ」

重壁の異名を持つ、共和国軍元帥ブラッドレイ。


今、フルフィリア未曽有の危機に、六勇と称される実力者全員が一同に会したのだ。

吸血鬼「……!?」

元帥は生身であった。しかし、爪が通らない。

さらに、魔法弾も、呪いも、何もかもが通用しない。

勇者「貴様! 元帥殿になんたる狼藉を! 許さぬ!」

光り輝く剣が吸血鬼の身体を両断した。

吸血鬼「ギッ、ギイィィィ!!」

先ほど白魔術師に斬られた時と同様に再生を試みたが、傷口が塞がるどころか霧になることさえ叶わない。

吸血鬼「ィィぃ………………」

元帥「終わったか……では、私は帰らせてもらおう」

勇者「元帥殿、お疲れさまです!」

貴腐「私たちいらなかったねぇ」

女帝「仕事はこれからよ! 貴方は死体の後処理、私は生存者の記憶改竄と情報操作! 急ぎなさい!」

白服「ボクのヘリぃ……」

鬼顔「直せないのか。それならここで細かく解体しろ!」

気がつくと、私は路上に倒れていた。

目はかすむけど、少し離れたところにソフィアが見える。

私の味方なのに、私を助けてくれようとしたのに、ソフィアにはひどいことをしてしまった……。

ソフィアも死んじゃったのかしら。

それなら、あの世で謝らなきゃ。

天国か、地獄かは分からないけれど。

……お母さんも、いるかな?

…………いたらいいな。

………………

……………………




女帝「あ。霊魂も消滅させておかないと。復活されたら困るわぁ」



GAMEOVER:5 あっけない歴史的大事件



現在保留にしている仕事依頼

●通常依頼
・中型モンスター退治 依頼者:アーチャーのハルカ
ウベローゼン東公園の池に現れたという中型モンスター討伐の協力者を募集します。報酬の1100Gを人数で分けます。

・恐怖!呪いのフルフィリア人形 依頼者:ウベローゼン南警備隊
丘陵で発見された人形師の工房から出てきたのか、夜な夜なフルフィリア人形たちがやって来て眠れない。1800Gで退治してくれ、頼む!

・誰かヤル気のある奴いねぇのか! 依頼者:レンジャーのオルド
オレと郊外の遺跡探検に行こうぜ! できれば若い女の子で! 賃金なんて無いが、財宝が出てきたらオレたちの物だ!

・イタズラ妖精をこらしめて 依頼者:元狩人の老人
知人の家が野生の妖精に目を付けられたらしい。火もつけられたそうな。妖精は危険なので1400G出すと言っておるので誰かこらしめてやってくれ。

●旅人依頼
ストック無し

●月魔術師依頼
・魅惑の手袋 依頼者:クリスティ
ピアニストさんたちに重宝される魔法の手袋を作ります。お姉さんの魅了魔法をお貸しくださいな。

ソピア「ん……あれ? も、もう9時だ!」

アン「おはようございますぅ、お嬢様。よく眠れましたかぁ?」

ソピア「うん……疲れてたからね。でも急がないと……!」

アン「朝ごはんはこちらに用意してありますよ」

ソピア「えっと、加熱魔法で……」

温かいパンとウインナー、ちょっと硬くなったスクランブルエッグを食べた。

ソピア「温かい食事があるって幸せ」

アン「ですねぇ」


メリル「ルーちゃん、遅かったね。それと、優勝おめでとう!」

ソピア「ありがとうございます」

メリル「新聞にも載ってたよ。ほれ」

~フルフィリア全国新聞~

●第987回ウベローゼン魔法競技会結果

・初心者の部
総合優勝:アンブラーズ(ソフィア・クルト・ミルズ・トール・ヒレア)

・中級者の部
うんぬん~~~~~~

・ベテランの部
いろいろ~~~~~~

・フリー部門
ながなが~~~~~~


メリル「有名人になっちゃったねぇ」

ソピア「有名になるのは避けたいんですけどね……」

ソピア(ちょっと他の記事も……)


ソピアの目に留まったのは

1.王都ティルベルク、テロリスト逃走中
2.ウベローゼン市、吸血鬼騒動
3.ハーバリア市、第二マーケットオープン
4.フルフィリア大学学園祭のお知らせ
5.広告:カフェ・アンブロシア

↓1、2 複数選択OK

ソピア(広告は飛ばして……)

マリン(ねーねーソフィー。ここ見てー)

ソピア(ん? ……はっ!)


☆カフェ:アンブロシア☆

高くて危ないハーブに手を出すくらいなら

安くて安全 アンブロシアへ

※カフェ:アンブロシアは違法ハーブの販売・使用に反対します
※危険な植物は専門の料理人が調理することでのみ安全に賞味できます

○新商品 フルーツツムージー つむじ風のような吸引力に引き込まれること間違いなし


ソピア「アンブラーズ優勝記事の真下に載ってる……まあ勝手に名前使っちゃったからね」

ソピア「今日も昼からみんなを連れていくんだったね。楽しみだなぁ」ニタニタ

ソピア「昨日の事件はどう載ってるのかな……?」


●ウベローゼン市に吸血鬼襲来

昨日午後4時40分ごろ、ウベローゼン市魔法街第一屋外競技場に人型のモンスターが出現し混乱が起きた。

魔法競技会初心者の部、模擬戦闘決勝戦の直後の事であった。

モンスターは黒い霧を放出し、人々を眠らせ、ウベローゼン市全体の機能を停止させた。

1時間後、モンスターは討伐され、眠らされていた市民は目を覚ました。

魔法局局長○○氏(58)は様々な特徴が一致することから、このモンスターは伝説上の怪物、吸血鬼であったと発表した。

「吸血鬼が現れたのは実に数百年ぶりの事だ。まさか実在するモンスターであったとは」局長は驚きを隠せない。

モンスターを目撃した観客○○さん(27)は、モンスターは参加者に化けてすり代わっていたと話す。

「優勝チームのアンブラーズに霧を使う女の子がいた。あの子に化けているのを見た」

モンスターが模擬戦闘に参加していた場合、アンブラーズの優勝は果たして正当なものであったのかという疑問が残る。

先日、旧貴族邸宅の跡地に現れた古城との関連を疑う識者も多い。

共和国軍魔導長○○氏(84)は事件終息の声明を出している。

「吸血鬼は有志によって討伐されました。もう怯える必要はありません」

共和国軍は王都で同日にテロが起きたにも関わらず優れた対応力を見せた。今後の安全保障への期待が高まる。


※ウベローゼン市の被害

4名死亡、8名重傷、21名軽傷

魔法街周辺の家屋、2棟全壊、13棟半壊


ソピア「うっ、若干疑われてる……。まあ、観られてたしね……」

ソピア「でも……王都でテロ? 私知らない」


●国際承認式テロ外交官襲撃、1名逃走

昨日午前10時50分ごろ、ティルベルク勝利の広場に10名のテロリストが現れた。

広場で開かれていた国際承認式を狙ったものであると考えられる。

テロリストには、スナイパー、格闘家、火魔術師などが含まれていたが、観衆含め1人のけが人も出なかった。

テロリストの内9名はその場で共和国軍と交戦し死亡。1名がいまだ逃走を続けている。

逃走中のテロリストは身長180cm程度、短い黒髪、マントを羽織っており外国風のジーンズにホルスターをぶら下げている。

共和国軍は、発見した場合は接近せずに兵士を探して報告するように通達している。

また、テロリストの中には逃亡中の元貴族も含まれていた。


ソピア(ジーンズにホルスター……なんだろう、胸騒ぎがする)


テロリストに含まれていた元貴族の人数

123 4人
456 3人
78 2人
90 1人

↓コンマ一桁

ソピア(私と同年代の少年少女が笑ってる絵の広告が気になった)


☆フルフィリア国立大学合同学園祭☆

今年もこの季節がやってきた

共和国初めての合同学園祭となる今回のテーマは『変化』

新しくなった学園の輝きをお見せします


~アクセス~

・王都ティルベルクより北西の街道を直進

・フルフィリア鉄道王都駅より学園都市行き列車を利用


ソピア「学校かぁ」

マリン「ソフィーは学校行ったことあるのー?」

ソピア「ううん。アンや家庭教師に教わってたからずっと家にいたんだ」

アン「あれれ、ソフィーも学園生活に憧れちゃったりします?」

ソピア「ちょっとね。でも共同生活って大変そう……喧嘩や暴力なんて日常茶飯事なのかも……」

アン「そのぉ、ミルズさん程の目に遭う事はそうそうありませんからね……」

○募集○

・実行委員サポーター 依頼者:学園祭実行委員長
学園祭準備の人手が足りないため、一日1000Gで協力者を募集します。食事・宿付き。
当日の仕事はほとんどありません。一足早く来場して私たちと一緒に学園祭を作ってみませんか?

・学園祭警備 依頼者:士官学校学長
学園祭当日に来賓・要人の警護を行う。1400G。
通常は士官候補生の業務であるが、近ごろ事件が多いため増員することになった。

※お問い合わせは各市内の学園都市事務所まで


ソピア「仕事も出来るんだ。ちょっと遠いのが難点だけど……」

ソピア「あっ、ハーバリアの記事だ。マリンと出会った所だね」


●ハーバリアに第二マーケットがオープン

軍港の町ハーバリア市に新しい施設が完成した。

ファナゼ市を中心に全国に事業を展開するグリエール商会が運営する市場だ。

商会は今後他国との貿易を拡大していくプランを立てているとのことである。


ソピア「ハーバリア、また行きたいなぁ」

ソピア「メリルさんに聞けばまた漁師組合から依頼が出てるかも?」

兵士「メリルさん、こんちわーっす」

メリル「おや、どうした、軍からの届け物かい」

兵士「もうすぐ平和になるよって知らせですよ」

メリル「ふんふん…………どうだかね。流石にここまで残った連中だ。手ごわいよ」

兵士「ま、俺が捕まえられるとは思えませんね」

メリル「そんなこと言って。聞いたよ。共和国軍になって昇進したんだろう?」

兵士「肩書きだけっすよ。結局仕事は連絡係という名の雑用のまんま」

メリル「血なまぐさい仕事がしたいのかい?」

兵士「断固お断りっす! 町を駆けまわって世間話するのが俺の性に会ってます。それでは」


ソピア「メリルさん……それは?」

メリル「想像の通りさ。ご覧」

×××通達×××

元王子、ミハイ・オフィリアス・ド・フルフィリア5世は今なお逃亡中

特徴:
27歳
次期国王の座にあったフルフィリア王家の長男
王家の人間に共通の特徴として赤い瞳を持つ
髪は母に似て黒色
インドア気質で病的に細身で白い肌をしている

潜伏場所推定:
見た目に反して優れた弓の腕を持ち単身で遺跡の調査に赴く実力者だがサバイバル技術に長けている訳ではない
町のどこかで知人に匿まわれているものと推定する
もしこれを読んでいる者の中に匿っている者がいるならばすぐに出頭せよ、今ならまだ懲役刑で済むだろう


元貴族は残り5名が逃亡中

以下、名字のアルファベット順で氏名と特徴を挙げる


アン「昨日のテロで4人減っちゃったんですかぁ」

ソピア「実名が挙げられてる……」

メリル「ようやくって感じだね。人数が少なくなったから細かい情報を載せられるんだろうさ」

アン「へー。残ったみなさんのファミリーネーム、VWXYZと並んでるんですねぇ」

ソピア(どれか読んでみよう)


1.Vの貴族
2.ソピア・ウィンベル(W)
3.Xの貴族
4.Yの貴族
5.Zの貴族
6.見ないで出かける

↓1、2 2つまで選択OK

イデア・ベアトリクス・フォン・ヴァレンティン

特徴:
騎士の名門、ヴァレンティン家の長女、25歳
若い女性ではあるが騎士としての教育を受けたため女性にしては屈強
外はねした短めの赤毛、橙色の瞳

潜伏場所推定:
優れた武術の使い手であるが所詮は若い貴族であり実戦経験は皆無
積極的な性格のため軍内部に潜伏している可能性がある


アン「やっぱりお強い人が残ってるんですねぇ」

メリル「騎士団領じゃちょっとした内戦になったらしいね。貴族出身の軍人と庶民出身の軍人の戦いさ」

メリル「人数では勝ってたけど、貴族というか騎士は形式を重視するもんだから銃器が使えなくて負けたんだってね」

アン「男性の騎士は逃げて生きるより死を選んだのですね……」

ソピア「えっと……私は、と」


ソピア・ウィンベル

特徴:
ウベローゼン市の男爵、ウィンベル家の次女、16歳
長い金髪に茶色の瞳、薄い顔立ち、痩せ型

潜伏場所推定:
特に優秀でもなく自活能力も無いはずの箱入り娘であり、なぜ生きて逃げ延びているのかまるで分からない
黒魔術および占術によりいまだ生存していると判明したが実に不可解だ
頭は悪くないので極めて力の強い協力者や軍の上層部の内通者がいるかもしれない
モンスターと戦えるような人物ではないため、依然ウベローゼン市内のどこかに潜んでいるだろう


ソピア「失礼な!」

アン「でもでも、協力者や内通者、居場所は当たってますよ」

ソピア「偶然だよ偶然。ヒレアちゃんとエルミスの事は昨日まで知らなかったし」

メリル「生きてるかどうか占いで分かっちゃうのか、厄介だねぇ」

ニコラ・アニータ・ザネッティ

特徴:
麓町の元伯爵、ザネッティ家の娘、外見の特徴は不明
10代後半の少女であることは間違いない、ひどく我がままな娘であったらしい

潜伏場所推定:
不明、最悪国外の可能性あり
ザネッティ家は大地主であったが度重なる不幸に見舞われ、4年前、邸宅に火を放ち一家心中した
彼女も心中に巻き込まれ死亡したとみられていたが、黒魔術による調査の結果、未だ生存しており己の貴族としての復権を狙って行動していると分かった


アン「革命と関係なく生活してる人ですねぇ」

ソピア「ニコラさんについては軍も諦めようよ……そっとしとこうよ……」

メリル「貴族としての復権を狙ってる、ってのがまずいんだろうね」


メリル「後は2人の男性。ファナゼの大富豪とウベローゼンの公爵様だね」

ソピア「これ以上減りませんように……」

メリル「おっと、お客だ。怪しまれる前にお行き」

ソピア「行ってきます!」

アン「ソフィー、お気をつけて~」

月魔術はコンマにプラス20

『旅人スキル』
小休止 105/150 短時間で心と体を落ち着かせる、精神が5上がる
騎馬Ⅱ 0/150 馬を駆けるように走らせ、馬上で道具を扱える
ラクダ騎乗 0/110 足は遅いが乾燥に強いラクダを操る
ウシ騎乗 0/110 足は遅いが荷物運びと山道に強い牛を操る
火起こし 57/100 木の板と枝があれば火が起こせるようになる
燻製 0/50 保存食である燻製作りを覚える
荷造り 0/100 荷物をまとめるのが上手くなる
野営 16/150 野宿のノウハウが身に付く
植物知識 0/100 草花に詳しくなる

『月魔術師スキル』
光線魔法:空 0/150 月光を凝縮して頭上からビームを落とす
月照明魔法 0/100 周囲の暗闇を月の光で照らす
精神毒魔法 28/120 精神を汚染する、治療しない限り心を蝕み続ける
精神ドレイン魔法 0/150 相手の精神力を吸い取る光の球を撃つ
操り魔法 0/250 光を当てた相手を一定時間意のままに操れる、細かく指示を出せる
注目魔法 0/150 妖しい光を当てた対象に周囲の目が集まるようにする
混乱魔法 58/100 妖しい光を縦横無尽に舞わせて相手を攪乱する
変装魔法 0/250 自分を全く違う姿に見せる
透明魔法 0/200 自分の姿をほぼ完全に消す、物に触れた部分のみ影ができる
鏡魔法 0/100 光を反射して対象自身の分身を見せる
聴覚妨害 0/120 光を当てた相手の耳が変になる
痛覚妨害 0/120 光を当てた相手は痛みを感じ辛くなる、自分にも使える
頭痛魔法 0/120 光の球を当てた相手に激しい頭痛を感じさせる
瞑想技術 0/100 瞑想が上手くなる、訓練で精神が70まで上がりやすくなる
恐怖魔法 0/100 相手を闇で覆い恐怖を抱かせる、魅了の反対、嫌われたいあなたに
夜闇魔法 0/120 闇を纏って身を隠す、昼間だと自分の周りだけ暗くなる、眩しくて眠れない時には便利
流れ星 0/100 月魔術の魔法弾、魔人仕様だと☆型でかわいい
影打ち魔法 0/100 この魔法をかけた影を触ると本体にも感触が伝わる、遠くからこちょこちょしよう

進行度 40/120

※魔法を習得すると必要値の10分の1進行度が上がります
(例:変装魔法250/250、習得! → 進行度が25上がり65になる)

↓1、2、3 31日目に行う訓練を選択

そういや黒魔術じゃなくても進行するのか

>>664 間違えました…進行度は黒魔術と白魔術でのみ増えます



ソピア「昼から魔法局で表彰式の後、アンブロシアで祝勝会」

ソピア「その前にクリスティさんの仕立て屋にヒレアちゃんを迎えに行かないとね」

マリン「元気になっててほしいわー」


31日目朝 現在地:宿屋 ※注目度0
1.早速ヒレアを迎えに行く
2.その前に邪教の館へ行く
3.その前に魔人の城へ行く
4.その前に宿屋で依頼を探す
5.その前に魔法局で依頼を探す
6.その前にロットがよくいるカフェへ寄る

事件から一夜明けた魔法街は家屋や石畳の修復工事で込み合っていた。

レンジャー「どいたどいた!」

ソピア「す、すいません」

男性「お? たしかキミはルーフェリアちゃんだっけ?」

ソピア「えっと……?」

男性「レンジャーのオルドだ。ほら、ロットのカフェの」

ソピア「あっ、失礼しました。お久しぶりです」

オルド「オレもレンジャーだからさ。こうして工事に駆り出されてるワケ」

ソピア「朝から大変ですね」

オルド「にしても魔法街って初めて来たけど、変わったものいっぱいでおもしれーな。ルーちゃんは魔法街よく来るの?」

ソピア「そうですね。いつも来てます」

オルド「女の子のレベルもたけーし、仕事終わったらナンパすっかな!」

ソピア「魔術師は見た目で強さが分かりませんから、思わぬ反撃に気を付けた方がいいですよ」

オルド「忠告サンキュ。言われなかったら気弱そうな子狙う所だったぜ……」



ソピア「お邪魔しまーす」カランカラン

クリス「お姉さん! おはようございます!」

ソピア「ヒレアちゃんは……」

クリス「昨日の晩、目を覚ましました。お姉さんを待ってましたよ!」

寝室。

ソピア「ヒレアちゃん?」

ヒレア「……あっ」

ソピア「よかった。元気そうだね」

マリン「おはよーねー」

ヒレア「ごめんなさいっ!」

ソピア「うん?」

ヒレア「みんなに、迷惑かけたわ」

ソピア「原因はヒレアちゃんじゃないよ」

ヒレア「ソフィアを、殺すところだった」

ソピア「大丈夫。私は生きてるよ」

ヒレア「町の人にも迷惑をかけた。何人か、死んじゃった」

ソピア「それは……」

ヒレア「これから私は、魔法でたくさんの人を助けようと思うの。それが私の罪滅ぼし」

ソピア「うん。それでいいと思う」

ヒレア「それとね……」

ソピア「うん」

ヒレア「私がもっとひどいことをする前に、ただの悪いモンスターになる前に止めてくれて……本当に、ありがとう……!」

ソピア「……どういたしまして」

ヒレア「だから……その……人を助けるのもしたいけど……私はまず、ソフィアの力になりたい」

ソピア「ありがとうね」

ヒレア「まだ何にもしてないわ。ずっと助けてもらいっぱなしで……」

ソピア「じゃあ、これからたくさんお願いするからね?」

ヒレア「うん……私に任せて!」


1.体はどうなった?
2.まだ魔法は使えるの?
3.これからどこで暮らしたい?
※自由安価

↓2くらいまで

ソピア「ヒレアちゃん、まだ魔法は使えるの?」

ヒレア「うん、黒魔術も白魔術も使える。でも、もう天使や悪魔の思い通りにはならないわ」

ヒレア「これからは貰う魔力の量は自分で決められるわ。それとね……」

ソピア「ひいっ」

ベッドに寝そべるヒレアの体がボロボロと崩れ落ち、部屋に黒い霧が立ち込めていく!

霧は部屋の真ん中に集まると、再びヒレアの形を取った。

ヒレア「化け物の魔法、使えるみたいなの……」

爪を鋭利な刃物に変形させて見せつつ、ヒレアは困ったように笑った。


ソピア「ヒレアちゃん、これからどうする? 邪教の館はもう……」

ヒレア「うん。最初から私を助ける気なんてなかったのかもしれない……」

ヒレア「でも、本当にそうなのかしら?」

ソピア「えっ?」

ヒレア「みんなフュネッサのせいかも知れないわ。一度話を聞いてみないと」

ソピア「もし大丈夫そうなら、また邪教の館のお世話になるの?」

ヒレア「ううん。できたら……できるだけ、ソフィアのそばにいたいかも」


ソピア「そろそろ出ようか。クリスティさん、お世話になりました」

ヒレア「ありがとうございました」

クリス「問題ないですよっ。使わない寝室でよければいつでもお貸しします」

ヒレア「ねえ、ソフィア」

ソピア「なあに?」

ヒレア「ソフィアにとって、私って何?」

ソピア「うーん、そうだね……」

1.妹
2.仲間
3.救世主

ソピア「妹ができたような感じ、かな」

ヒレア「それなら、これからはお姉ちゃんって呼ぶわ」

ソピア「なんだかくすぐったい……私がお姉ちゃんって言う側だったから……」

ヒレア「ソフィアも家族を亡くしたのよね……でも、もうこれで寂しくない」

ソピア「うん。これからもよろしくね」

ヒレア「よろしく……お姉ちゃん」



>>355>>360での選択肢の結果

>>355
ヒレアに語りかける声の正体は……
1.ヒレアの中の天使と悪魔、その悪魔の部分だ → 天使ヒレア、破壊衝動や幸せな人への殺意が無くなり善意で行動する
2.力そのものがモンスターになったものだ → 無力ヒレア、手に入れた力を失い元の心が不安定なだけのヒレアになる
3.ヒレア自身だ → そのままヒレア、自身の闇を受け入れ吸血鬼の力を自分の意思で行使できるようになる

>>360
なお復讐を願うヒレアに……
1.ソピア「今のまま暴れ続けても復讐する前に殺されるだけだよ」 → 復讐者、一旦収まるが心の隅に爆弾が残る
2.何も言わずに抱きしめる → ソピアびいき、主にソピアを助けることに執着するようになる
3.駄目もとでヒレアの母を呼びだしてみる → みんなの天使、ソピアにも他人にも平等に優しい

選ばれたのはソピアびいきの天使ヒレアです

ヒレア「よろしく、お姉ちゃん」(義姉妹:10.01)

※ヒレアがかけがえのない仲間になりました

※今後ヒレアは運命共同体、何があっても裏切らず、ソピアのために命を賭けてくれます



クリス「またお越しくださいねっ」

ヒレア「……」キョロキョロ

ソピア「大丈夫だよ……」

記者「失礼します! 少し取材させていただいてもよろしいですか!」

ソピア「ええっ!」

ヒレア「お姉ちゃん……大丈夫じゃなかったじゃない」

記者「ん? コホン。お二人はアンブラーズのソフィア氏とヒレア氏ですよね?」

ソピア「は、はい」

記者「私たちは、吸血鬼を退治したのはあの場に居合わせた魔術師の中で最も優秀な、アンブラーズの面々であると考えているのですが」

記者「真偽のほどはどうなのでしょうか?」

ソピア「そ、それは」

クリス「月魔術師のお姉さんなら霧ですぐ倒れちゃいましたよ。ですよね、お姉さん!」

ソピア「あ、はい。一番近くにいたので……」

記者「ヒレアさんはモンスターにすり替わった偽物であったとも言われていますが?」

ソピア「実は……決勝戦の直後、ワープさせられていたみたいで」

ヒレア「うん、そうなの」

ソピア「広場で気絶していたところをこちらのクリスティさんに保護してもらっていたんです」

クリス「ですですっ」

ソピア「それで、今ちょうど迎えに来たところだったんですよ」

クリス「記事にするときはちゃんとわたしのお店の名前も載せてくださいね! ね!」

記者「ふむ、なるほど……お話ありがとうございました」

記者「最強の嗅覚を持つ敏腕記者のこの私が外すなんて……。まあ他のチームもどうせ外れよね……当たり無しならしゃーないか」


ソピア「……どの分野にも飛び抜けて優秀な人っているんだね」

ヒレア「出歩いていていいのかしら……?」

ソピア「もう流石にあんな人はいないはず……」

ヒレア「……信じてるからね」

ソピア「昼になる前にちょっと寄り道するかも知れないけどいい?」

ヒレア「うん。お姉ちゃんの用事は私の用事よ」


31日目朝 現在地:魔法街 ※注目度10
1.どこかへ行く(ウベローゼン市内、行く理由もあるとなお良し)
2.誰かと会う(同じ場所にいる人は同時指定可、できれば理由も)
3.依頼を受ける(>>639>>652)
4.依頼探し(宿屋・魔法局)※経過無し
5.自由安価

※優勝記事により注目度が上がっています、ただし職務質問ではなく声をかけられるだけ

↓ 行動安価、コンマ10以下で声をかけられる

ソピア「オルドさん」

オルド「お? どしたん?」

ソピア「遺跡探索の依頼を出してましたよね?」

オルド「おう。もしかしてルーちゃん興味ある?」

ソピア「はい。ぜひ一度行ってみたいんです」

オルド「やりぃ! 遺跡には危険もあるけど、大丈夫、オレが守るからな」

ソピア「あの、実は一応私も魔法が使えるんです」

オルド「なるほど。それでここにいたのか、納得だぜ。なあ、後ろの娘は?」

ヒレア「妹のヒレアです」

オルド「似てないな。ま、いっか。つーかヒレアってまさか……アンブラーズのか?」

ソピア「私がアンブラーズのリーダーで――」


オルド「マジかよ……ソフィアの正体はルーちゃんだったのか。ちょっと深い遺跡でもいけそうだな……」

ソピア「あ、あんまり強くはないですからね? ちょっと珍しい魔法が使えるだけで」

オルド「んで、時間はどうする? オレは今日か明日の昼なら空いてるけど」

1.早速今日行こう
2.明日の昼で

色男な24歳レンジャー:オルド「ちょっと若いけど姉妹丼もアリだな……」(知人:1.50)

※オルドが知人枠に追加されました


ソピア「善は急げです。早速今日行きましょう」

オルド「了解。オレは仕事終わったらこの辺で待っとくぜ」

ソピア「ちょっと遅くなるかもしれませんけど……」

オルド「なあに、女の子を待つのなんて苦じゃねぇさ」

ソピア「ヒレアちゃんも来るの?」

ヒレア「お姉ちゃんが危ない目に遭ったらどうするの。心配だから付いてくわ」

オルド「しっかりした妹さんだな」



魔法局会議室。

ソピア「あっ、もうみなさん揃ってますね」

トール「こんにちは。昨日の疲れは取れましたか?」

クルト「……ヒレアも、元気そうだな」

ミルズ「やあ。体に変なところはない?」

ヒレア「化け物に変身できるわ」

ミルズ「そ、そうなんだ」


例1.みなさんの方こそ調子はどうですか
例2.午後から遺跡探検に行くんですけど誰か一緒に来ませんか?
例3.祝勝会で行くお店ってまだ決まってませんよね?
※自由安価

↓2くらいまで

姉妹丼って(笑)

>>685 オルドさんはヤリチン(1スレ目安価より)



ソピア「私とヒレアちゃん、今日午後から遺跡探検に行くんですよ」

ミルズ「昨日の今日で……元気だねキミたち」

トール「市内だけでもいくつかありますけど、どこの遺跡ですか?」

ソピア「知り合いの男の人に連れてってもらうのでまだ分かりません」

ミルズ「……大丈夫かな」

ソピア「危なそうならすぐ帰りますよ」

ミルズ「そうじゃなくて、その男。やましい狙いがあったらどうするの」

ヒレア「私をどうにかできるくらい強いなら昨日何してたのよ……」

ミルズ「一瞬で全裸にする奴もいるくらいだし、どんな手を使うか分からないよ」

クルト「……そうだな。遺跡に行くと騙して郊外におびき出すつもりかも知れん」

ミルズ「ボクも行く。1人くらい増えてもいいでしょ」

クルト「もちろん俺も同行させてもらいたい、いいか?」

ソピア「私は大丈夫です。トールくんはどうします?」

トール「すいません、僕は遠慮します……」

ソピア「この後祝勝会ですけど、行くお店って決まってますか?」

クルト「俺たちは特に当ては無いな……」

トール「まだ決めてないなら僕の知ってるお店を紹介しますけど……」

ソピア「いえ、大丈夫。私にはぜひ連れて行きたいお店があるんです」ニヤリ

ミルズ「へえ、楽しみだね」

ヒレア「お姉ちゃんが悪い表情してる……」

トール「お姉ちゃん?」

ヒレア「ソフィアと私は家族になったの」

トール「そういう事でしたか……」


ソピア(まだかな……)

ミルズ「ウベローゼン! 下ローゼン!」サッ、サッ

クルト「上じゃあらへんがな!」バシッ

ソピア「お、お二人とも……一体どうしたんです……?」ビクビク

ミルズ「ああ、今テレビで人気のパフォーマーの一発ギャグだよ」

ソピア「意味が分かりません……」

ミルズ「意味が分からないところに面白さを見出すんだよ」

クルト「笑いと恐怖は表裏一体な所があるからな……どちらも予想外の事態によって起こる感動だ」

トール「いや、ギャグが怖かったんじゃなく、よりによって二人がそれをやったことが怖かったのでは……」

ミルズ「ソフィアはお笑い番組を全く知らないようだね」

ソピア「はい……テレビに触れることがほとんどなかったので。私も一緒にお笑い番組を見てみたいです」

ミルズ「番組と言わず、今度パフォーマー街まで遊びに行かないかい?」

クルト「……先ほどのギャグをする『白魚キング』はコメディ系パフォーマーの中でも特にサービス精神旺盛でよく人前に出てくるコンビだ」

ヒレア「クルトとミルズってこんな人たちだったんだ……」

そういえばソピアがミルズ相手に敬語をやめたのをすっかり忘れてた、競技会中もずっとミスしてたはず




魔導長「アンブラーズの皆さん、全員そろっているね」

ソピア「魔導長さま、ご苦労さまです」

局長「……その娘は、危なくないのか……?」

ヒレア「ごめんなさい。迷惑をかけました。でも、もうあんなことはしません」

ソピア「原因はもう取り除きましたよ。暴れることはありません、それこそ私が頼まない限り、決して」

魔導長「ではこれより、小規模ながらアンブラーズの表彰式を行います」

局長「アンブラーズ代表、ソフィア」

ソピア「はい」

局長「アンブラーズ、貴殿らは第987回ウベローゼン市魔法競技会、初心者の部にて総合優勝という輝かしい成績を収めました」

局長「新人魔術師の頂点に立った貴殿らを、魔術師としてのさらなる成長を願いつつ、ここに表彰します」

局長「○月○日、ウベローゼン魔法局局長○○」

局長「……恐るべき怪物を含んでいたとはいえ、君たちの魔術師としての技術、知力、判断力は本物だ」

局長「ぜひこれからも魔術の勉強に励み、次世代の魔法局を支える魔術師になって頂きたい」

ソピア「……頑張ります」


ソピア「表彰状と杖を象ったトロフィーをもらったけど……」

ミルズ「キミが受け取るべきだよ」

ソピア「いや、その……気持ちは嬉しいけど、私、宿屋暮らしで置き場所が無いよ……」

トール「それでしたらクルトさんに。僕も家に帰らないことが多いので……」

クルト「……ああ。分かった。俺たちが預かろう」

ミルズ「祝勝会するお店ってなんて所?」

ソピア「では……清聴してください」

トール「……ゴクリ」

ソピア「……その名も美しい、カフェ・アンブロシア、です」

クルト「アンブロシア……だと? それはアンブラーズという名と関係があるのか?」

ソピア「流石はクルトさん、鋭い。その通り、実はカフェ・アンブロシアの魅力に取りつかれた人々をアンブラーと呼ぶのです」

ソピア「アンブラーの集まったチームだからアンブラーズ。そのままでしょう?」

トール「えっと……僕たちはそのアンブラーではないんですけど……?」

ソピア「いずれアンブラーになる者たち、と言った方が適切だったかもしれませんね」

ソピア「きっとあなたたちもすぐにカフェ・アンブロシアの事が忘れられなくなるでしょう」

ヒレア「そんなに美味しいの?」

ソピア「美味しいよ? それはもう。この世に並び立つものが無いほどに……」

トール「な、なんだかソフィアさん、目が怖くないですか?」

ミルズ「……ボクも寒気がしてきたんだけど」

クルト「しかし、それほど勧めてくるのならば一度食べてみない訳にはいかないだろう」

30分後……

クルト「ぐ、ぐぐぐ……なんという事だ……! これは食物ではない、劇物だ!」

ソピア「最初だけですよぉー。慣れればこんなに……あぁ、舌がとろける(物理)」

クルト「……過ぎた美味は……毒となる、か……また一つ……学んだな…………ガハッ」


ミルズ「アハハハハ! 最高の気分だよ! アハハハハ!」

トール「ぼ、僕は……一口で十分です。これ以上食べたら、きっと他の料理は美味しく食べれなくなってしまう……!」

ミルズ「そんなこと言わずに! トールもほら飲みなって!」

トール「や、やめてくださいっ……飲みたいけど、飲みたいけど、駄目なんですっ……!」

ミルズ「楽になっちまえよ、ほぉら」

トール「というかミルズさんキャラおかしいですよ! だ、誰か助けてください!」

ソピア「呼びました?」

トール「ソフィアさん! 助かっ……てない!」

ソピア「はい、トールくん、あーん」

トール「ああ、逆らえない……あーん……」


ヒレア「やだ……やだっ! 来ないでよぉ!」

クルト「我がままは良くないのだー……観念したまえー……」

ヒレア「私は食べないわ! 邪教の館でさえこんな怪しいものは無かった! 先に帰る!」ガチャッガチャッ

ミルズ「逃げ場なんて無いよ! アハハハハ!」

ヒレア「え……なんで、鍵……? おかしい! みんな狂ってるわ!」

トール「くるるってるるのはヒレレアさんじゃないですかぁ?」

ソピア「はい、ヒレアちゃん。お姉ちゃんが食べさせてあげるよ。あーん」

ヒレア「んっ、んんんん! やっ、やめて……」

ソピア「ヒレアちゃん……私は悲しいよ。私はこんなにヒレアちゃんの事を考えてあげてるのに……」

ヒレア「えっ……?」

ソピア「お姉ちゃんの言う事が聞けないの!?」バチン

ヒレア「痛いっ! ……は、はたいたわね、あなたはソフィアじゃない……!」

ソピア「うぇええ? 私は正真正銘の生身の真実のそのものの究極の確固たるソフィアですよ?」

ヒレア「そうなの……私はずっと騙されてたんだ! 裏切られたんだ! うわあああ!」ブワッ

店主「わあ、くろいもやがあ」

トール「うわっ! ヒレレアさんが怪物になりりました!」

吸血鬼「キィィ……ユルサナイ……コロス、コワス、コノミセ、ケシサルゥゥゥ!!」

ソピア「たいへんだ! はやくアンブロシアの料理を食べさせないと!」グイ

ヒレア「むぎゅぅぅぅぅぅぅうううううう!!!」

ソピア「これにて、一件落着!」

マリン「あはは、地獄絵図ねー」

クルト「……よく覚えていないが、すごく恥ずかしい言動をしていた気がするぞ」

ミルズ「怖いね。あの店も、ソフィアも」

ソピア「そう? みんな美味しく食べれたように見えたけど。ね、ヒレアちゃん?」

ヒレア「ふん」ムスッ

オルド「おっ、来た来た。って人増えてね?」

ソピア「駄目でしたか? こちら、アンブラーズのミルズとお兄さんのクルトさんです」

ミルズ「アンブラーズという名前に嫌悪感を覚えるようになったね」

クルト「まったくだ」

オルド「何があったかは聞かないぜ。んで、まあ、オレは3人で良かったんだけど……」

ミルズ「ソフィアたちに変な気を起こさないように見張ろうと思ってね」

クルト「……ミルズ、初対面の相手に失礼な物言いはやめるんだ」

ミルズ「だっていかにも女性を軽く見てそうな男じゃないか」

オルド「……半分仕事だから自重するさ。それより……ヒレアちゃん、なんかおかしくないか?」

ソピア「そうですか?」

オルド「なんか……目がおかしい気がするんだが」


※ヒレアは目が尋常じゃなく大きくなっています

※ソピアはいつもより傷の治りが早いです

※クルトは筋力が強化されています

※ミルズは若干身長が縮んでいます

※ここにはいませんがトールは髪が伸びてます

ヒレア「ほっといて……」

オルド「お、おう。じゃ、今日挑む遺跡選ぼうぜ」

ソピア「たくさんあるらしいですね」

オルド「とりあえず日帰りできそうな範囲にある遺跡をリストアップしておいた」

オルド「★の数が多いほど危険な遺跡だが、その分調査が進んでないからお宝も眠ってる」

オルド「戦えるメンツが揃ってるから★3、4個が妥当かね」

ソピア「ふむふむ……」


1.ウィーチャ村落遺跡(危険度:★)
   人類黎明期の建物や土器が出土する、ウベローゼン郊外に位置
2.ストーン・キューブ(危険度:★★)
   石レンガで出来た立方体の謎に満ちた建築物、王都南に位置
3.カドゥシェル神殿(危険度:★★★)
   かつて信じられていた自然信仰の神殿、ファナゼ北の山中に位置
4.古の大聖堂(危険度:★★★★)
   旧都と同じ時代に存在した聖教会の神殿、ウベローゼン下水道から洞窟を経由して入る
5.旧都ローレムリア(危険度:★★★★★★★)
   王都の地下に広がる危険な都市遺跡、王都魔法局本部の地下から入る

↓行く遺跡を選択

ソピア「とりあえず★2つのストーン・キューブにしませんか? 私たちは遺跡初めてなので……」

オルド「ストーン・キューブならオレも何度か行ったことあるな。そんなにヤバイモンスターもいないし観光地にもなってる」

クルト「確か中は立ち入り禁止になっているのではなかったか?」

オルド「レンジャーギルドの印見せれば通れるぜ。中はちょっとばかし危ないからな」

オルド「軽く洞窟みたいな感じでモンスターが棲みついてるから、普段は隠れて避けながら探索してる」

オルド「オレ、筋力には自信あるけど武器使うのや格闘は苦手なんだ。戦闘は任せたぜ?」


※競技会があったばかりなので新魔法習得はありません


ウベローゼン市西口を出たソピア一行は、王都行きの街道から南に外れ、舗装されていない小道を歩いていた。

ソピア「旅人ギルドの証明が無くても外に出られましたね」

オルド「遺跡調査って言ってあるからな。ただし伝えた日までに帰って来ないとしばらくライセンスを取り消されちまう」

ヒレア「死んじゃったりして帰れなかったら?」

オルド「行方不明扱いだな。なんかどーにかして生死を調べるらしいぜ?」


1234 何事もなくストーン・キューブ到着
5678 取るに足らないモンスター遭遇
90 ちょっと強めのモンスター遭遇

↓コンマ一桁

ガサッ

ヒレア「何かいるわ」

オルド「おっ、遺跡に付く前に早速お手並み拝見か」

クルト「油断はするなよ」


↓1、2コンマ >>6を元にモンスター作成

ヒレア「捕まえた!」

ミルズ「トカゲ?」

オルド「ああ、あれはストーンドラゴン。ストーン・キューブの周辺によくいる臆病なモンスターだ。何もしないから逃がしてやりな」

ヒレア「はい」

石の色をしたトカゲは急いで草むらに駆け込んでいった。あまり素早くはない。

ソピア「あれでドラゴンなんですね」

クルト「……まだ子供か?」

オルド「分かんないけど、あの大きさのが遺跡の中にもわんさかいたな」


オルド「見えてきたぜ。あれがストーン・キューブだ」

ソピア「なんですかあれ、魔法局よりもずっと高いような……」

クルト「話には聞いていたが……ここまで大きいとはな」

木々の隙間から見えてきたのは、高さ200mはあろうかという立方体だった。

石でできたその姿は材質だけが古代的で、その整った形状の不思議さを引き立てている。


案内人「観光の方ですか?」

オルド「レンジャーだ。中に入らせてもらうぜ」

案内人「人数と時間は?」

オルド「5人。遅くても20時までには出てくるつもりだ」

案内人「はい、手続きは完了です。お気をつけて」

オルド「ストーンキューブは大きいが、町からも遠くないしモンスターもそんなに強くない」

オルド「だから中はすでに調べ尽くされてるんだよな」

オルド「宝を狙うなら隠し通路みたいなものを探すか……堅実に石板の欠片を持ち帰って小銭を稼ぐかだ」

オルド「まだこの建物が何のために存在したのかは分かってないらしいから、学者は石板の文字の解読に力を入れてるんだ」

オルド「もしも新しい発見ができれば謝礼金がもらえるかもしれないぜ!」


ソピア「中、狭いですね……」

オルド「入口はまだ広い方だぞ」

ミルズ「どうする? ボクは外で待っててもいいけど」

ソピア「ついて来なくていいの?」

ミルズ「遺跡までくれば問題ないでしょ」

クルト「動きづらいのも考え物だ……人数を減らすのもありかも知れんな」

オルド「2つのチームに分けて探索してもいいな」


1.それでも5人で入ろう(戦闘時の行動にペナルティ)
2.人数を絞ろう(クルト・ミルズ・ヒレアから分かれるメンバーを選ぶ、複数指定可)

今日はここまで

次回(たぶん明日)遺跡探検からです

ミルズ「じゃあボクは待っとくからね。ケガしたらすぐ戻ってきなよ」

クルト「ミルズに何かあってもいけないからな……俺も残るぞ」

ソピア「では、行ってきます」

ヒレア「私がいるから心配いらないわ」

オルド「おし! こっからは気ィ抜くなよ」


ヒレア「……天井低い」

オルド「通路も正方形だからな。横には広く動けるだろ?」

ソピア「クルトさんは来なくて正解だったかも……」

オルド「しっかし便利だなー光の魔法」

ソピア「たいまつは消してもいいですよ?」

オルド「いや。火を使うと空気が無くなった時にすぐ分かるんだ。ソフィちゃんこそ魔力を節約した方がいいんじゃねぇか?」

ソピア「わかりました」

ヒレア「……階段ね。どうする?」


1.とりあえずできるだけ上ってみよう
2.一階からくまなく探索しよう
3.どんなモンスターがいるか探してみよう
4.オルドも行ったことの無い奥まで真っ直ぐ向かおう
5.自由安価

ソピア「とりあえずできるだけ上まで行ってみませんか?」

オルド「確かに、昔から高い所は宗教的に重要な意味合いを持つことが多いからな。何かあるとしたら上の方かもしれねぇな」


ストーンキューブ2階。

ソピア「3階への階段、無いですね」

オルド「4階からは螺旋階段になってた気がするから楽になるはずだ」

ヒレア「……待って。静かに」

マリン(通路の奥、10m先にモンスターよー)

ソピア「……何かいるみたいですね」

オルド「……回り道、必要そうか?」

ヒレア「面倒。そのまま進んで逃げなかったら倒すわ。ちょっと待ってて」


↓1、2コンマ >>6を元にモンスター作成

スターインプ。

闇属性の妖精とも言われる小悪魔のモンスター。

性格はやはり悪魔らしく邪悪な面があるが基本は妖精と大差なく子供っぽい。

この個体は夜闇を司り非力だが人を惑わす厄介者。


ヒレア「……何かと思ったら、小悪魔じゃない」

小悪魔「げげっ、デーモン!?」

ヒレア「誰がデーモンよ……」

小悪魔「でもオマエからすごい力を感じるぞー!」

ソピア「知ってるの?」

ヒレア「館で教わったの。悪魔としてはよわっちいけど、強い悪魔を呼び出す儀式に使えなくもない、生贄か燃料みたいなもの」

小悪魔「オイラは燃料じゃないやい! って、神官までいるぞー!」

ソピア「私?」

小悪魔「オイラもここまでかー。神官さま、デーモンさまに逆らっても勝てやしないなー」

マリン(小悪魔は妖精と変わらないわー。ソフィーなら力を奪い放題よー)

小悪魔「何でもします! 後生ですから! 吸い尽くすのだけはやめてくだせえ! オイラはまだ消えたくない!」

オルド「モンスターが命乞いしてる……どういうこった?」

ヒレア「……どうする? 奴隷にでもする?」


例1.仲間にする
例2.邪魔にならない所へ逃がす
例3.モンスターとしての力を奪って消滅させる
※自由安価

安価↓ インプへの命令

ソピア「あなた、ずっとここに住んでるの?」

小悪魔「へ、へえ。そうでやんす」

ソピア「だったらここの地理について教えてくれませんか? 私たち、今遺跡探索の最中なんです」

ソピア「特に悪いようにはしないので。お願いします」

小悪魔「案内すればいいんだなー? 終わったら解放してくれるのかー?」

ヒレア「ええ。その代わり……化かしたり、罠にはめようとしたら、分かってるわね?」

小悪魔「わ、わかった! 変な真似はしない!」

ソピア「ヒレアちゃん……?」

ヒレア「小悪魔の扱いはこれが正解なの。気を抜くとすぐに人を陥れようとするんだから」

ソピア「妖精とは違うんだね」

オルド「マジかよ、モンスターを利用しやがった……」

ソピア「会話ができるなら人と変わりませんよ」

ヒレア「私たちは上へ行きたいの。階段まで案内しなさい」

小悪魔「階段ならこっちだー」


3階から4階への階段は螺旋階段になっており、4階を過ぎてもそのまま上へ続く。

各踊り場にある出入口から各フロアの通路に出られるようになっている。


ヒレア「階段はちょっと天井高いのね……」

ソピア「でも、踊り場まで正方形にこだわってますね」

オルド「螺旋階段自体も上から見たら正方形だ」

ソピア「何か意味があるんでしょうね……」

オルド「さて、この辺からはオレも未知のエリアだ。ここの階段でモンスターに出くわすと迂回して進みようがねぇんだよな」

マリン(さっそくお出ましよー。ちょうど真上に三匹いるわー)

ソピア「……慎重に進みましょう」


↓1、2コンマ >>6を元にモンスター作成

ロックインプ
主に岩場に棲む下級悪魔。
体格の割には力持ちで、石を投げる、人を転ばせるなどの悪事を働く。

ドラゴンライダー
強そうな異名だが、ドラゴン族に乗ってさえいれば誰でも名乗れる称号。
見栄を張ったところで、この個体はストーンドラゴンに乗ったロックインプでしかないのだ。

インプチーフ
周辺のインプ達の総元締め。そこらのインプよりは強いが所詮はインプ。
あくまで格下悪魔。大悪魔であるデーモンには束になっても敵わない。



ヒレア「なんだ、また小悪魔じゃないの……」

小悪魔B「げげっ、デーモン!?」

ソピア「デジャヴ……」

トカゲに乗った小悪魔C「さらに神官まで!?」

小悪魔「みんな! この方々に逆らっちゃ駄目だー!」

偉そうな冠をかぶった小悪魔D「なんだって!? まさか我々を支配しに来たのかー!?」

ソピア「いえ、私たちはこの遺跡に貴重なものを求めて探索に来ただけです。終わったら帰りますよ」

オルド「……なあ。その冠、値打ち物じゃねえか?」

小悪魔D「んー? この冠は昔この辺で拾ったお宝だぞー」

オルド「よっしゃ! その冠、オレらに寄越せ!」

小悪魔D「なんで人間なんかのいう事を聞かなきゃいけないんだー! オマエなんかこうしてやるー!」

ヒレア「やめなさい」

ソピア「あ、それ下さい」

小悪魔D「調子にのってごめんなさい、お宝は差し上げます」

小悪魔B・C「リーダァー!」

※薄汚れた冠を手に入れた

ソピア「結構重いですね」

オルド「たぶん銀じゃねーか? 磨けば光ると見た」

ヒレア「……ここは小悪魔の巣なのかしら」

小悪魔「怖ーいモンスターもいるぞ! オマエら運がいいなー」


ソピア「あれ? 行き止まりかな」

オルド「ここが最後の踊り場だな。最上階ってわけだ」

ヒレア「……階段が中途半端に途切れてるわ」

ソピア「悪魔さん、ここが一番上ですか?」

小悪魔「たぶんそうだぞー。でもオイラはいつも入口の近くにいるからなー」


1.最上階を探索する
2.行き止まりの天井を押してみる
3.古代の呪文っぽく適当に唱えてみる
4.自由安価

実は回避力が高く狭い通路で戦わないといけないため手強いインプ共、相手が凄く悪かった



ヒレア「アム・シール・レクット・ルーナ・コムラート!」

ソピア「なにそれ?」

ヒレア「秘密の通路が開くかもと思って、あてずっぽうで呪文を唱えてみたの」

ソピア「ヒレアちゃんの魔力だと何か予想外の魔法が発動しそうだからやめようよ……」

オルド「もっと単純でいいんじゃないか? 開けゴマ!」

ソピア「駄目ですね。私も適当に唱えてみますか」


ソピア「3、1、4、1、5、9、2、6、5、3、5...」

オルド「なるほど、数字って可能性もあるか」


ソピア「……アンブアンブリアンブラー!」

ヒレア「ひぃ……」ブルッ


ソピア「エルミスペッタンコ! ……ぷっ、ふふっ」

オルド「なんか一人で笑い出したぞ……」

ヒレア「お姉ちゃんもあれでいけるとは思ってないわ、絶対」


ソピア「無駄な時間を過ごしましたね」

小悪魔「ちなみにオイラも呪文なんて知らないからなー」


1.最上階を探索する
2.行き止まりの天井を押してみる
3.もう帰ろうか
4.小悪魔に秘密の場所を知らないか脅す
5.自由安価

ソピア「もう帰りませんか?」

ヒレア「うん。クルトたちが心配しちゃうから」

ソピア「実は昨日の疲れも少し残ってるし……」

オルド「ま、ソフィちゃんたちのおかげで冠は手に入れたし、普段より収穫はあったな」

ソピア「さあ悪魔さん。出口まで案内なさい」

小悪魔「やっと解放されるー、とほほ」


↓ コンマ奇数…ただでは帰れない コンマ偶数…そのころ外では

螺旋階段。

ソピア「ふぅ、降りるのも一苦労ですね」

オルド「空気が薄いからな、あまり急ぐなよ」

ゴォォン

ヒレア「今何か音しなかった?」

オルド「ん? そうか?」

ソピア(マリン、何かいる?)

マリン(近くのモンスターはそこの悪魔だけよー)

ソピア「気のせいだよ」


小悪魔「ここが出口だぞー!」

ソピア「……どこですか?」

小悪魔「……あれー?」

ヒレア「ねえ、あなた。私たちを迷わせて……覚悟はいいかしら?」

小悪魔「ま、待ったー! 絶対ここで間違いないんだい!」

ソピア「悪魔さんも迷わされてる?」

オルド「……いや、あるいは」

一筋の汗がオルドの足元に落ちた。

オルド「オレたち……閉じ込められたかもしれねぇ」


1.まさかさっきの適当な呪文がいけなかった?
2.まさか冠を持って出ようとしたから?
3.しょうがないです。壁を破壊して脱出しましょう

ソピア「まさか、冠を持って出ようとしたから?」

ヒレア「……あの小悪魔のリーダーの仕業ね」

小悪魔「違うぞー! オイラたちは外に出ようとしないから、知らなかったんだー!」

ソピア「まあ、それなら何とかなりそうですね。冠は悪魔さんに持って帰ってもらいましょう」

オルド「ダメだ! それは戻しちゃいけない!」

ソピア「えっ、なんでですか、そうしないと帰れないじゃないですか」

オルド「いいか? よく聞いてくれ。冠を持ち出そうとしたら出入口が塞がった。つまりこれはただの高価な冠じゃねえんだ」

オルド「このストーンキューブを作った古代人が、他の財宝を差し置いても、絶対に持ち出されたくないアイテムなんだ!」

オルド「とんでもない高値が付くに違いない。それに、ストーンキューブの研究も大きく進歩するだろう」

オルド「こんなお宝中のお宝。レンジャーとして、見逃すわけにはいかねえんだ!」

ソピア「そう言われましても、外に出れなければ宝の持ち腐れですよ……」

オルド「……クソッ、他に何か方法はねえのかよ。ソフィちゃんもお金は必要だろ?」

ソピア「まあ、そうですね……悪魔さん、何かいい案ありません?」


12 知らないぞー!
3456 リーダーにしか入れない秘密の場所があった!
7890 最上階に空気穴があった!

↓コンマ一桁

小悪魔「知らないぞー!」

ソピア「もうしょうがないですよ。冠は置いて帰って、その存在を学者さんに伝えましょう」

オルド「万事休すか……ほらよ、リーダーに返してやれ」

小悪魔「分かったぞー! オイラはここでお別れだー!」


※薄汚れた冠を手放した…

ヒレア「いつ開くのかしら」

ソピア「螺旋階段の途中で音がしたんだっけ。それなら少し待たないとね……」

オルド「……」


↓コンマ 偶数…音を立てて石の壁が開いた 奇数…依然出口が現れない

ソピア「……」

ヒレア「……」

オルド「……」

ソピア「……そろそろ現れてもいいころですよね?」

ヒレア「うんともすんとも言わないわ……」

オルド「マジかよ……冠は関係なかったのか?」

ソピア「いえ、まさか……一度触れた人は二度と出れなくなる冠ってことかも」

ヒレア「やぁぁぁ!!」

ソピア「ちょ、ヒレアちゃ」

ズドン、ドン、ドン、ドン

オルド「げほっ、ごほっ……何だよ!?」

ヒレア「だめ……全力の炸裂弾を撃ちこんだのにびくともしない」

ソピア「……ムーンブラスト!」キィン

ヒレア「無駄よ……『今の』私の全力でもだめだったんだから」

ソピア「それって……」

オルド「……もしかして、オレら、古代人の怒りに触れちまったのか……?」

ソピア(数百年に一度の怪物をも超える、数千年来の呪い。私たちは敵に回してはいけない存在を敵に回してしまった……)


1.これから開くかもしれないしクルトさんが華麗に助けてくれるかも!ここで待とう
2.まずは小悪魔どもを探そう
3.さっき音が鳴ったあたりまで戻ろう
4.他の出口が無いか一階を探索しよう
5.やっぱり呪文がいけなかったんだ、何か唱えよう
6.自由安価

ソピア「一回離れるのが正解なのかも……螺旋階段まで戻りませんか?」

オルド「もう……何でも試してみるしかねえな」


螺旋階段。

オルド「……なあ、ここ3階だよな?」

ソピア「ええと、はい、そうですね」

オルド「んで、螺旋階段は3階から始まるんだよな?」

ヒレア「あなたの方が詳しいんじゃないの? ……あれっ」

オルド「どうして螺旋階段が下に続いているんだ……?」

ヒュウウ

ヒレア「……上から風が吹いてきてる!」

ソピア「どこかが空いてるのかな?」

オルド「どうする? どっちかがはずれならどっちも試すけどさ」

1.上る
2.下る

ソピア「下りましょう。上は小さい穴かもしれないです」

オルド「了解……頼りにしてるからな。……チッ、情けねーなオレ」


ソピアたちは新しく現れた階段を黙々と下った。

踊り場には出入り口は無く、下り階段だけの一本道。

階段の終わりには一つだけ出入り口があり、たどり着いたのは壁一面が文字の刻まれた石板で覆われた通路だった。

ヒレア「……一階にこんな場所あったかしら」

ソピア「……私の想像だけど、ここは地下一階じゃないかな。まだ、人の手が入っていない……」

オルド「まさか。ストーンキューブはてっぺんから一階までの高さで綺麗な立方体なんだ」

ソピア「それが間違っていたのかもしれませんよ。昔の人は、ここを立方体と思わせることで地下を隠したのかも」

オルド「なんつーか、新発見なのに……テンション上がんねーな」


通路を進んでいくと、途中から床・壁・天井が土へ変わった。

形も綺麗な正方形を保たなくなり、もはや普通の穴ぐらのような通路だ。

マリン(ソフィー、引き返した方がいいわー)

ソピア(どうしたの?)

マリン(……今までにないような気配。息がつまりそうな程の視線)

ソピア(大丈夫だよ。しっかりして)

マリン(どうしてそう言い切れるのー)

ソピア(だって、私は……)


1.モンスターとの交渉術に長けてるからね
2.一人じゃないからね
3.軍人の方がもっと怖いからね
4.自由安価

ソピア(一人じゃないからね。マリンもヒレアちゃんもいるし、外にはクルトさんたちもいる)

ソピア(あ、一応オルドさんもいる)

ソピア(私は一人で何もできない子だからこそ、みんなに頼るんだよ)

ソピア(だから……みんなの力を借りて戦おう)


突然、天井の高い空間がソピア達を出迎えた。

たくさんの岩が転がった周辺の景色はもはや遺跡の一部とは思えなかった。

ソピア「広くて全然照らせてませんね」

オルド「こんな時のために、光玉も持ってきておいた」

ヒレア「何それ?」

オルド「よく分かんないが魔術師が作った道具だ。こう、投げて衝撃を与えると照明になる」

オルドが投げた3個の光玉が空間を照らし出す。

ヒレア「岩ばかりで歩きにくそう……」

空間は全体がすり鉢状になっており、中央のみ特に大きな岩が集まって膨らんでいる。

オルド「真ん中の岩でけーなぁ。よじ登れば外に出られるのか?」

追加とばかりに投げた光玉が大きな岩にコツンと当たる。


グルル...


オルド「……これ、岩じゃねぇ」

ソピア「巨大な、モンスター……!!」

アースドラゴン。

地中の空洞に棲む、ストーンドラゴンたちの母。

ストーンキューブに祀られていた守り神でもある。


ゴゴゴゴ


岩の擦れる重い音と共に、ドラゴンの首がソピアたちの前に伸ばされた。

頭部は高さ2mはあり、首を横に振る動きだけでソピアは死んでしまうだろう。


オルド「……や、やべ、来るんじゃなかった」

ヒレア「お姉ちゃん……怖いよ」

ソピア(さっきは力を合わせて戦うって言ったけど……このドラゴン、戦おうと思えるようなサイズじゃない)

ソピア「…………あなたは話せますか?」

ドラゴン「……………………」


123 いらっしゃい、人間と話すのは久しぶりです
456 私は怒っている
789 今から死ぬ汝らと話すことなどない
0 問答無用の噛みつき

↓コンマ一桁

話の分かるドラゴンさんと判明したところで今日はここまで

ドラゴンさんのいる地下ルート以外にも、ストーンキューブの中心や屋上に行くルート、何事もなく帰れる展開もありました

ドラゴン『…………いらっしゃい、人間と話すのは久しぶりだ』

ヒレア「しゃ、喋れるのね……」

ソピア「私たちを閉じ込めたのはあなたですか?」

ドラゴン「……………………」

ソピア「冠を持ち出そうとして申し訳ございません」

オルド「……悪かった」

ドラゴン『あの冠は、大したものでは無い』

ソピア「え、では、どうして……?」

ドラゴン『そなたらを招くため。必ず此方の元に辿りつけると思った』

ドラゴン『此方の名はアースドラゴンと申す。フルフィリアの大地を司っている』

オルド「か、神様みたいなもんか……」

ソピア「ええと……アースドラゴンさま」

ドラゴン『呼びにくいか。ドラゴンでも、アースでも、あーさんでも、あっちゃんでも構わない』

ソピア「では……あっちゃん」

ヒレア「それ選ぶの!?」

ソピア「どうして私たちをここに呼んだんですか?」


12 インプ達をいいように扱えた事に驚いたから
34 若い子と話がしたかったから
56 魔人の知り合いだから
78 恐ろしい魔物が遺跡に入って来てびびったから
90 美味しそうな匂いがしたから

↓コンマ一桁

ドラゴン『そなたらはインプを手玉に取っていただろう』

ソピア「はい。もしかして、あなたの配下の悪魔でしたか?」

ドラゴン『違う。あれは訪れた人間を襲うために住みついただけだ』

オルド「たしか……神官とデーモンとか言ってたか」

ドラゴン『二千年前は神官の数も多く、魔族も決して珍しい者では無かった』

ドラゴン『今や此方と対等に話せる者も久しかった。それこそがそなたらを呼んだ故だ』

ソピア「なるほど、妖精と心を通わせるスキルを持ってる人のことを、昔は神官と呼んでいたんですね」

ヒレア「ドラゴンって妖精だったの?」

ドラゴン『龍の身は精霊を溜め込みやすい。此方の力は生者よりも神により近い』

ソピア「妖精もドラゴンも、ごく一部だけがたくさんの精霊を吸収して神に近づくってことですか?」

ドラゴン『妖精の事はあまり知らない』


オルド「なあ、ヒレアちゃんって魔族なのか?」

ソピア「すいません……そこはあまり首を突っ込まないでくれると助かります」

オルド「わーった。男は細かいこと気にしちゃ駄目だよな」


ヒレア「私たち、夜までに帰らないといけないから、いつまでもここにはいられないのだけど」

オルド「宝はいらないからオレたちを帰しちゃくれねぇか?」

ヒレア「また後日伺うので今日のところは……」

ドラゴン「……………………」


123 面白い話をしてほしい
456 久方ぶりに土の外が見たい
789 少し力を試したい
0 神官よ、此方の退屈を紛らわすためこの場に残ってほしい

↓コンマ一桁

ドラゴン『久方ぶりに土の外が見たくなった』

ヒレア「……その巨体が地上に出てきたら大パニックになるわ」

ソピア「今たぶん軍もピリピリしてるので、たぶん無礼を働くことになるんじゃないかと……」

オルド「新聞記者は大喜びだな……」

ドラゴン『かつて訪れた人間も同じことを言っていた』

ソピア「まあ……数百年前でも出てこられたら困るでしょうし」

ドラゴン『故に、此方に留まること二千年になってしまった』

ソピア(感情は窺えないけど、なんだか寂しそうに見えた)


1.外の話をするのでそれで満足していただけませんか?
2.小さく変身できません?
3.知り合いや頭のいい人に相談するので今日は一旦帰してくれませんか?
4.自由安価

ソピア「すごい魔法が使えるんですから、もう少しコンパクトなサイズになれません?」

ヒレア「……例えば、人の姿になるとか」

ドラゴン『生身では限界がある。人間の5倍までなら小さくなれる』

オルド「亜人でも5倍あるやつぁいないぜ……」

ドラゴン『代わりに分身を使う。生身で外には出れないが、此方と感覚を共有できる』

オルド「なるほど、端末か」

ヒレア「分身なら小さくなれるのね?」

ドラゴン『もし人間の姿になる場合、そなたらの理想の人物像を参考にする』

オルド「えっちょっと待て、オレの好みがバレんの!? 恥ずい!」

ヒレア「あなたみたいな人の好みなんて聞かなくても分かるわ」

ソピア「まあ、人間の姿になると決まった訳じゃないですから……」


ドラゴンの前に現れたのは……

1.誠実そうな10代の作業服の少年
2.優しげな30代のエプロン姿の女性
3.胸の大きい20代の露出の多い女性
4.手乗りドラゴン(10cm)
5.手乗りストーンキューブ(5cm)

ソピア「……!?」

分身「僕がアースドラゴンの分身です。これでいかがでしょうか?」

オルド「おー子供か。これなら問題ねえな」

分身「オルド様、ヒレアお嬢様、よろしくお願いします」

ヒレア「あれ? どうしたの、お姉ちゃん?」

ソピア「……あの、アースドラゴンさん。その、姿は、やめてください」

分身「な、何か問題がございましたか!? ソピアお嬢様?」

ソピア「やめてください!」

オルド「ど、どした?」←名前については気づいてない

ヒレア「……別の姿にして。お願い」

ドラゴン「……………………」


※まさかの精神攻撃

1.優しげな30代のエプロン姿の女性
2.胸の大きい20代の露出の多い女性
3.どこか見た目に違和感のある人間(オリジナル)
4.手乗りドラゴン(10cm)
5.手乗りストーンキューブ(5cm)

↓(ただしコンマ一桁が0で拒否されたドラゴンが怒る)

ドラゴン『人の姿が認められないなら、石になろう』

ポトン

ヒレア「これは……ストーンキューブ?」

オルド「……色合いまで忠実に再現されてるぞ!」

ソピア「紐が付いてますけど……」

ドラゴン『装身具だ』

ヒレア「きっとネックレスよ」

ソピア「なるほどね」


※ソピアはストーンキューブを首から下げた


ドラゴン『大きさは任意で変えられる。また、石を握って念じれば此方と通じることができる』

ソピア「意外とオシャレかも?」

オルド「なんつーかお土産みたいだな」

ゴォォン

ドラゴン『出口を開けた。頼みを聞き入れてくれて感謝する』

ソピア「では、私たちは帰ります」

オルド「……ああ、無事に帰れるんだな」

ヒレア「……私も、だめかと思った」

ドラゴン『少し待ちなさい』

ソピア「なんですか?」


↓コンマ 偶数…褒美の宝を寄越そう 奇数…外まで送ろう

ドラゴン『大地を司る力でそなたらを外まで送ろう。目を閉じなさい』


オルド「ま、眩しっ」

ヒレア「外……出れたのね、ほっ……」

ミルズ「ソフィア!」

ソピア「ただいま!」

ミルズ「ただいま、じゃないよ! 突然入口がしまって……何があったの!」

ソピア「遺跡の主のアースドラゴンさんに気に入られて、この石をもらったんだ」

ミルズ「ああ……もうっ。どうしてキミはそう危険に飛び込むの……危険なドラゴンだったらどうするんだ」

ソピア「それならそれで外に出るには戦うしかないし……」

ミルズ「死んだらおしまいなのに、キミは一体どれだけ心配かければ気が済むんだ!」

ソピア「でも私、遺跡では一度も戦ってないよ」

ミルズ「そういうことじゃない!」

ヒレア「ねえ、クルトは?」

ミルズ「兄様なら入口が現れてすぐにキミたちを探しに……ああっ!」

ソピア「すぐに追いかけましょう! まだそんなに奥まで行ってませんよね!?」


クルト「ソフィア! ヒレア! オルド! どこだ!」

クルト「やはり俺もついていくべきだったか……」

クルト「……む?」


1234 クルト、モンスターに襲われる
567 クルト、インプ共に遭遇
890 クルト、高そうな壺を見つける

クルト「これは……壺か」

クルト「欠けてはいるが原型は留めている。こんなものがまだ残っていたのか」

クルト「……荷物が多く持ちきれなかった冒険者が置いて帰ったのかもな」

ミルズ「兄様!」

クルト「ん、ミルズ。どうした」

ミルズ「ソフィアたちが戻ってきた!」

クルト「何? 入れ違いか……。ついでだ、この壺は持ち帰るとしよう」


オルド「お、見付かったか」

ソピア「全員無事に戻りました」

クルト「ミルズから大体の顛末は聞いた。ソフィア、お前はいつも俺の想像を超えて来るな……」

ミルズ「それも連日ね」

ソピア「ありがとうございます」

クルト「だが、あまり調子には乗らないことだ……常に上手くいくとは限らないのだからな」

ヒレア「……私とドラゴンの石がついてるから、もうお姉ちゃんに怖いものはないと思うわ」

オルド「今回はそういう慢心が首を絞めたんじゃねーの?」

ソピア「……もっと危ないものってあります?」

クルト「そうだな……たとえば神話の世界には、片手で大陸を持ち上げる巨人が登場する」

ミルズ「テレビの受け売りだけど、全ての人類は宇宙人の管理下にあるらしいよ。眉唾だけどさ」

オルド「関わりたくねえな。昨日までのオレだったら冒険心が勝ってたがなぁ……」

ソピア「宝物は無かったけど、貴重な経験ができましたね」

クルト「先ほどこの壺を拾ったのだが、これはどうだ?」

オルド「マ、マジか!? クルト、グッジョブだ! これでノルマクリアだな」


帰り道。

ミルズ「すっかり暗くなったね」

クルト「……これは雨が降るかも知れんな。早足で進むぞ」


1.妖精について話す
2.悪魔について話す
3.ドラゴンについて話す
4.他の遺跡について話す

↓1、2

オルド「ストーンドラゴン、ただの雑魚と侮ってたがまさかあんな親玉がいるたぁな」

ソピア「ドラゴンってやっぱり強いんですね」

クルト「ああ。ドラゴンとトカゲには2つの違いがあるからな」

ヒレア「単純な強さじゃなくて?」

クルト「1つは、蓄えられる精霊の量の違いだ」

ソピア「精霊はたしか妖精のエネルギー源ですね」

クルト「そして、魔法を使うために必要なものだ。最もほとんどの場合6歳までに完全に充填される」

ミルズ「魔法を使うと減るけど普通はしばらく待てば元に戻る。魔法を一気に使いすぎると疲れるのはこのためだね」

ヒレア「容量はみんな一緒なの?」

クルト「個人差はある。フルフィリア人は世界でも容量が大きい民族らしいな」

ミルズ「なんか聖教会や邪教の人はちょっと違うって聞いたことがあるけど」

クルト「人間以外にも魔法が使えるモンスターもいるが……ドラゴンは桁違いだ」

ソピア(マリンがいつもの調子を崩したのはそれが原因……)


クルト「もう1つが、成長の限界が無いということだ」

オルド「まあ、数千年生きる生き物なんてドラゴン以外に聞かねえしな……」

クルト「弱いドラゴンであっても外的要因以外によって死ぬことが無い。普通の生き物と違い長く生きるほど病気にも強くなる」

ソピア「人間と会話できるのは?」

クルト「肉体だけではなく、頭脳も神経も成長し続けるからだ。ただしその知性は十分に生かせていないだろうがな」

ミルズ「人間と違って群れる相手がいないからね」

ヒレア「魔法も人の方が進歩してるのかしら」

クルト「いや。種類は少ないが、独自の魔法を生み出しているのだろう」

クルト「分身の石を生み出す魔法、魔法陣も無しに瞬間移動させる魔法……どちらも分類は岩魔術だろうが、俺の知らない魔法だ」

オルド「難しいな。オレには魔法向いてねーや」

オルド「ソフィちゃん、また遺跡探検行こうぜ!」

ソピア「……もう遺跡はこりごりです」

ヒレア「うん。私も反対よ」

オルド「他の遺跡なら大丈夫だろ?」

ミルズ「そこにも今回のように主がいたらどうするの」

ヒレア「頭が良くても、本気じゃなく力試しで襲ってくるかもしれないわ」

ソピア「他の遺跡ってどんな感じなんですか?」

オルド「いや、実はな……オレもまだ★3つより上の遺跡には行ったこと無いんだ」

ソピア「えー……」

オルド「一応カドゥシェル神殿なら入口までは行ったぜ」

ソピア「どうして引き返したんですか?」

オルド「幽霊・妖精・ゴーレムの巣窟だったからな……モンスター避けて山上るので限界だった」

ミルズ「★1の遺跡ならいいんじゃない?」

オルド「ウィーチャ村落遺跡か。あそこ何もねえぞ」

ヒレア「宝も、モンスターも?」

オルド「おう。掘っても何も出てこない。まあ元々ただの村だからな」

ソピア「オルドさん、せっかく筋肉あるんですからどこかのギルドで戦う練習もしてみては?」

ヒレア「モンスターに対抗できないのに狭い遺跡を探索しようなんて危ないわ」

オルド「うーん、でもなぁ……」

ソピア「苦手分野があっても努力すれば克服できますよ!」

オルド「……あんまムキムキだと脱いだ時女の子が引くっていうしな……訓練ばっかだと遊ぶ時間無くなるし……」ボソボソ

クルト「……しょうもない男だ」ハァ

学者「状態のいい壺です。2500G相当ですね」

オルド「人数で割って500Gずつだな」

クルト「……俺たちは付き添いだ」

オルド「壺の発見者はクルトだろ。遠慮するな。……男に借りは作りたくねえ」

ソピア「はい、ヒレアちゃん」

ヒレア「お姉ちゃんがもらっておいて」

ソピア「いいの?」

ヒレア「私はこれからまだどうするか分からないから」


4710G→4700G(昨日の宿屋分)→5700G

※アンブロシアでのお食事代は祝勝会のためサービスでした(アンブラーズという名前でちょっと広告になったため)


ソピア(普段ならこれから魔人先生のところに行くけど……疲れたしたまには休んでもいいかもね)

ソピア「ヒレアちゃん、どうする? 今から邪教の館に言って話を聞く?」

ヒレア「……明日でも、明後日でもいいけど」


31日目夜 現在地:考古学会館 ※注目度10
1.邪教徒に会う
2.魔人の城で魔法の特訓
3.依頼を受ける(>>639>>652)
4.依頼探し(宿屋・魔法局・その他)
5.自由安価

邪教徒「邪教の館へようこそ。……来たか」

ソピア「来ました」

邪教徒「ヒレア、無事であったか。喜ばしいことだ」

ヒレア「……」

ソピア「単刀直入に聞きます。あなたは、ヒレアちゃんを破壊のための道具として利用しようという計画を知っていましたか?」

邪教徒「……知らなかった。知ることは可能であったがな……」

邪教徒「悪魔に誓って、私は嘘をついていないと断言できる」

ヒレア「信じるわ」

邪教徒「む?」

ヒレア「邪教徒さんが悪い人だって言ったのは聖教会の人でしょ」

ソピア「そうだね。あの時は信じてしまったけど……」

邪教徒「ふむ、聖教会の嘘であると思ったのだな……」

ヒレア「そうじゃないわ。きっと邪教徒さんが本当はどんな人なのか知らなかっただけよ」

邪教徒「……変わったな」

ヒレア「そうかしら?」

邪教徒「うむ。そなたは真っ直ぐになった。……黒魔術師に似つかわしくないほどにな」

ヒレア「ええ……私の中の悪魔は、もう消えたから」

邪教徒「まさか聖教会に行くのか? 我々は館に残っても構わないが……」

ヒレア「……聖教会は正しいけど優しくない。邪教は優しいんじゃなくって甘い。どっちも嫌よ」

ヒレア「だから私は、見放された人に手を差し伸べるの。ソフィアみたいな人たちにね」

邪教徒「そうか。……そなたの選択を尊重しよう」

ヒレア「……ねえ、お姉ちゃん」

ソピア「うん?」

ヒレア「私は館から出ないといけなくなっちゃった。どこに住めばいいかしら?」

ソピア「私と一緒に暮らしてもいいけど、それはヒレアちゃんが決めることだよ」

ヒレア「私は……」


1.お姉ちゃんと一緒に暮らす
2.前住んでた家に戻る
3.丘の上に現れた城を訪ねてみる

ヒレア「最近、丘の上に現れた古城を訪ねてみようと思うの。魔人が住んでるっていうあのお城」

ヒレア「魔人と魔族って似てるでしょ? それに、私と同じ気配を感じるから……」

ソピア「……まあ、問題ないかな。無闇に暴走させるような真似はしないと思うし」

ソピア「魔人先生、いつも退屈してるらしいからいいかも。寝室は……有り余ってるよね」

邪教徒「そうか……ヒレア、そなたは人の世界を離れるのだな……」

ソピア「魔人さんも元は人間ですからね?」

ヒレア「お姉ちゃん、私を紹介してくれる?」

ソピア「うん。早速行こう。今日の帰りは遅くなりそうだね……」

邪教徒「ヒレアよ、達者で暮らせるよう願っておるぞ……」


ヒレア「ねえ、魔人さんって怖い?」

ソピア「ちょっと、おっかないかな。でも気さくな人柄だよ。きっと寂しかったら人と話すのが楽しいんだと思う」

ヒレア「変な事されないかな?」

ソピア「ちゃんと言えばやめてくれるし無理強いはしないよ」

ヒレア「お姫さまなのよね……ちょっと緊張」

魔人の城、謁見の間。

ヒレア「誰もいないわ?」

ソピア「こんばんはー。魔人先生、来るのは分かってましたよねー?」

ボウッと玉座に炎が立ち上ると、鋭い目をした女性が現れた。

魔人「いかにも……!」

魔人「くくく、小童よ。わらわの城に何用じゃ?」

ソピア「分かってるくせにー」

魔人「黙れい。分かるからと言ってコミュニケーションを疎かにしてはいかんじゃろ」

ヒレア「……私はヒレアといいます。お母さんを亡くして……」

魔人「あ、その辺りは飛ばしていいぞ。わらわは何でも知っておるからな。要件を簡潔に述べよ」

ヒレア「……私を泊めてください!」

魔人「この城で暮らしたいと申すか。いいだろう、歓迎するぞ!」

ヒレア「ありがとうございますっ」

ソピア「二つ返事ですね」

魔人「頼みの内容は知っておったからな」

ソピア「どう、ヒレアちゃん?」

ヒレア「話しやすい人ね」

魔人「ある意味じゃろ。ふん、分かるぞ」


1.城の部屋を見て回る
2.魔法の特訓をする
3.このまま何か話をする

目が痛いので更新途切れがちです、すいません
今日はここで止めます

魔人「ここにはたくさんの部屋があるが、後で適当に見回っておくといい」

ヒレア「はいっ」

ソピア「案内してあげればいいのに……」

魔人「わらわはそれよりお主と話したいのじゃ。何やら面白いことになっておるようじゃないか」

ソピア「面白いこと……クルトさんたちの唐突なギャグですか?」

魔人「そういう事ではない! あんな低俗で無意味なものをこのわらわが面白いと言うものか」

ソピア(何を話せば満足してくれるんだろう……)


例1.先生のおかげで魔法競技会で優勝できました!
例2.魔人さんとアースドラゴンさんはどちらがお強いのでしょう
例3.……私の状態のことですか?
例4.生き残りの貴族が私含めて5人だけになりましたね
※自由安価

↓2くらいまで(ヒレアは交友度最大なのでいろいろ知られても問題はありません)

ソピア「本当にこの広間に来るまでにたくさんの部屋がありましたね」

ヒレア「一人暮らしなのにこんなに部屋が必要なのかしら……」

魔人「一人暮らしではないぞ。数体の悪魔に部屋を貸しておるし、ペットを飼っている部屋もある」

ヒレア「どんなペットがいるんですか?」

魔人「いつか話し相手になればと世話の必要ないドラゴンを何匹か。だが、恐らく環境が悪いのじゃろうな。育ちが悪くて困る」

魔人「ケルベロスもいるがあれは可愛くない。けど捨てる訳にもいかんし……自動餌やり装置の開発には骨が折れた」

ソピア「意外と賑やかだったんですね……。他の部屋は何のために?」

魔人「ほとんど書庫と倉庫じゃぞ。部屋が有り余ってしょうがない」

ソピア「設計ミスですか」

魔人「お主にわらわの出自について話したのを覚えておるか? この城はかつて王家の離宮だったのじゃ」

ソピア「なるほど、部屋が多いのも納得しました」

魔人「わらわはこの城の事などよりお主の事が気になるのじゃがの」


ソピア「そういえば」

魔人「うむ」

ソピア「先生のおかげで魔法競技会で優勝できました。ありがとうございます!」

魔人「そっちか……。わらわの生徒ならば当然じゃ。優勝しなければおかしい」

ソピア「決勝と準決勝では苦戦しましたけど……」

魔人「見ていたがあれは苦戦の内に入らぬ。魔術師同士の戦いは隙の読みあいじゃ。攻めに入ってからの決着はあっという間であったろう?」

ソピア「ヒレアちゃんがいたのはちょっとずるかったかもしれません……」

魔人「化け物級の存在は他にもおったからセーフじゃ。ほれ、魔法少女に負けた留学生がおったじゃろ?」

ヒレア「グリフィンクロー?」

魔人「あやつら、黒霧の異変に気づかずに去りおったわ。吸血鬼程度の魔の気配など慣れっこといった風にの」

魔人「案外ノーディスにはわらわのような魔人が普通に生活しておったりしてな?」

ソピア「興味深いですね」

魔人「だがわらわはもっと他の事に興味があるぞ」

ソピア「……私の状態の事ですか?」

魔人「ようやくか」

ヒレア「どうしたの? ……お姉ちゃん、それって私に関係あるの?」

ソピア「…………ううん、関係ないよ」

魔人「こやつはお主のために身を削って頑張ったという事じゃよ」

ソピア「ちょっと魔人さん!」

魔人「ただ命がけで戦っただけではないぞ。のう、お主。こやつに認識解除や念話の魔法が使えると思うか?」

ヒレア「認識……あの時ね。私は最後に念話で助けてもらった……。どちらも月魔術でしょ……? そうよね?」

魔人「残念。まだまだこやつにそのレベルの魔法は使いこなせなかった」

ソピア「…………」

魔人「さて、どうしたと思う? 敬虔な聖教会信者であり熱心な黒魔術の勉強家であったお主ならば分かるであろう?」

ヒレア「……まさか。うそ」

魔人「そう! こやつはお主を助けるために天使と悪魔に身を捧げた! ははは、これぞ本末転倒と言うものじゃのう!」

魔人「おっと、わらわは別にお主らを貶めたいわけではないぞ。ただ仲間が増えることが嬉しいのだ」

ヒレア「お姉ちゃん……なんてことを……」

ソピア「ばれちゃったね……でも、いいんだよ」

ヒレア「良くない! 私を助けようとしたのなら、それがどれだけ危険なのかも分かってたはずなのに!」

ソピア「あの時はそれ以外に方法が無かったんだよ……そうしないとヒレアちゃんに殺されてたから」

ヒレア「私のせいで…………」

魔人「くく、自分の責任を理解した様じゃな……。さあどうする?」

ヒレア「簡単なことじゃない。今度は私が止めてあげればいいんでしょ?」

魔人「やけにあっさりしとるな?」

ヒレア「過ぎたことはしょうがないもの。恩返しのチャンスが増えたと思わなくっちゃ」

ヒレア「だから、お姉ちゃん。辛いときは私に頼って。おかしくなりそうな時はそばにいてあげる」

ヒレア「誰かに迷惑をかける前に正気に戻すわ。でも、お姉ちゃんなら暴走なんてしないと思うけどね」

ソピア「ヒレアちゃん……うん、頼りにするからね」

魔人「仲睦まじいのう。だが、そのかりそめの姉妹愛がいつまで保つかな? くくく、はっははは!」

ソピア「魔人さん、お兄さんやお姉さんと仲が悪かったから羨ましいだけですよね。分かります」

ソピア「ヒレアちゃんを信頼してるから……ちゃんと言っておかないとね」

ヒレア「……まだ何か隠してたの?」

ソピア「実は私……本当の名前はソフィアじゃなくて、ソピアなんだ」

ヒレア「…………ほとんど一緒じゃない」

ソピア「ソピア・ウィンベル、聞いたこと無いかな……私は貴族なんだよ」

ヒレア「えっ? 貴族って、軍人に追いかけられてる……? 初めて会った時、殺されそうになったって言ってたの、そういうことだったの?」

ソピア「護衛の黒魔術師さんもいたし、あの場では言えなかったんだ。ごめんね」

ヒレア「いいわ。あの時の私が貴族って聞いていたらその場で殺していたかもしれないもの。でも、逃亡中の身なのに私に構う余裕があったのかしら?」

ソピア「心強い味方を探してたんだ。まさかここまで心強くなるとは思わなかったけど……」


ソピア「生き残りの貴族は私含めて5人だけ。他の皆さんはどうしているんでしょう……」

魔人「ふむ、ここで話してしまうには勿体ないほど面白いことになっている者もおるな」

ソピア「私より特殊な状況にいる人はいないと思います」

魔人「さてさて、そう決めつけるのは早いのではないか?」

魔人「創造神を破壊神としてけしかけ明日にも世界を滅ぼそうとしておる貴族がおるやも知れんぞ?」

ソピア「いるならぜひ手を組みたいですね」

魔人「冗談はさておき、お主の近くにも数人の貴族が潜んでおるな」

ソピア「それこそ何の冗談ですか!? 王子様も近くにいるんですよね!? 私の周り集まりすぎですって!」

魔人「嘘はついておらんぞー。信じるか信じないかはお主次第じゃ」


ソピア「ではそろそろお暇します。ヒレアちゃん、また来るね」

魔人「待てい。今日は魔法の勉強はいいのか?」

ソピア「忘れてました……」


1.火魔術を習う
2.水魔術を習う
3.岩魔術を習う
4.風魔術を習う
5.日魔術を習う(2回目)
6.目指せ月魔術マスター
7.リスク覚悟で白魔術
8.リスク覚悟で黒魔術
9.今日はもう遅いので帰ります

ソピア「日魔術をもう少し覚えたいです」

魔人「ふむ、主に2種類を鍛えていく訳じゃな」

ヒレア「お姉ちゃん、月魔術師じゃなかったの?」

ソピア「魔人さんに先生を頼んで教えてもらってるんだ」

魔人「お主にも教えてやろうか? 1人も2人も変わらぬ」

ヒレア「私はいい。……太陽は苦手」

魔人「さて、教わりたい魔法を選ぶといい」

魔人「習得した魔法の種類によっては、まとめて一つの魔法として扱えるようになることもあるぞ」


○現在習得している日魔術
活力の光 精神力回復
平静の光 混乱治し
加熱魔法 人間ヒーター

○メニュー
太陽光線魔法 0/100 日の光を集めてビームを撃つ
ライトボール 0/100 眩く輝く魔法弾を撃つ
目覚めの光 0/100 眠っている人を気持ちよく目覚めさせる朝の光
平穏の光 0/100 恐怖に陥った人を助ける救いの光
平和の光 0/100 興奮状態の人を鎮める穏やかな光
照明魔法  0/100 太陽の光で周囲を照らす、月魔術より明るい
乾燥魔法 0/100 物を乾かす黄色い光
虹魔法 0/100 色とりどりの光を放つ

↓1、2、3 メニューから教わる魔法選択、コンマ+100なので確実に習得

平和の光 125/100

スキル『平和の光』を習得しました

ソピア「興奮状態って例えばどんな時ですか?」

魔人「主に怒っている時じゃな。魔法によって起こる状態で言うならば狂気、暴走が該当する。月魔術師の天敵といえる魔法じゃ」


平穏の光 179/100

スキル『平穏の光』を習得しました

ソピア「これは恐怖に陥った状態を治すだけ?」

魔人「勇気が欲しい時にも使える。勇気は依存からの脱却を助け、魅了の解除にも効くぞ。同じく月魔術師殺しの魔法じゃな」


『平静の光』『平和の光』『平穏の光』は『癒しの光』に統合されました

『癒しの光…混乱・魅了などのあらゆる精神の異常を治す暖かな光』

訓練『陽だまり魔法 0/120 自分の周辺に癒しの光を降り注がせる』が解放されました

魔人「癒しの光を覚えてしまえばお主は一人前の日魔術師じゃ。もう日魔術師向けの依頼だって達成できるぞ」

ソピア「ルール上仕事を受けられないんですけどね……」


ライトボール 188/100

スキル『ライトボール』を習得しました

訓練『フラッシュボール 0/120 着弾すると閃光を放ち目をくらませる魔法弾』が解放されました

訓練『ヒートボール 0/120 着火にも使える高温の魔法弾、火の玉に比べて真っ直ぐ飛ぶ』が解放されました

魔人「何気にお主、魔法弾を覚えるのは初めてじゃろ?」

ソピア「光線とどう違うんですか?」

魔人「昨日散々経験したと思うが、魔法弾は名前の通り実体がある。壁を壊したり、ものによっては軌道を操ることもできる」

魔人「遮蔽物の無い正面に撃つだけなら光線の方が速いから便利じゃな」


ソピア「ありがとうございました。私は帰ります。魔人さん、あまりヒレアちゃんに意地悪しないでくださいね」

ヒレア「お姉ちゃん、また来てね?」

ソピア「もちろんだよ。おやすみ!」



※このレスのコンマ分オルドの交友度上昇

↓1コンマ分ヒレアの交友度上昇(意味はあまりないけど目安として上がる)
↓2コンマ分クルトの交友度上昇
↓3コンマ分ミルズの交友度上昇

まさかの100、クルトさんデレ期



オルド「ただ者じゃねえな」(知人:1.59)
ヒレア「今度は私が助ける番!」(義姉妹:10.15)
クルト「いつも俺の想像を超えてくる」(友人:5.97)
ミルズ「危ないことはやめなよ」(仲良し:7.67)


アン「お帰りなさいませぇ、お嬢様。あれ? ヒレアさんはご一緒じゃなかったんですか?」

ソピア「うん。とりあえず魔人さんの城に住むことが決まったよ」

アン「そうでしたか、アンも一度お会いしたいですねぇ」

ソピア「その内連れてくるよ。ところで……アンに聞きたいんだけど」

アン「何でもお聞きください♪」

ソピア「魔人さんによると……私の近くに王子様と貴族が潜んでるらしいんだ」

アン「……へえ、そうなんですか?」

ソピア「アンは王宮に仕えてたんだよね。私の近くで最近それっぽい顔を見なかった?」

アン「……見てませんねー」

ソピア「そっか。しばらく注意してみてくれないかな。できたらコンタクトしておきたいからね」

アン「りょーかいですっ」

5700G→5690G

~31日目、訓練結果~

恐怖魔法 103/100

スキル『恐怖魔法』を習得しました

訓練『全体恐怖魔法 0/120 周囲の対象を深い闇で覆い恐怖に陥れる』が解放されました

ソピア「どう? 私怖い?」

ヒレア「恐くないけど……少し嫌悪感があるわ」

ソピア(ショック)


瞑想技術 57/100

ソピア「精神力を鍛える前にまずは効率よく鍛えるための訓練を……」

ヒレア「それ、意味あるのかしら?」


混乱魔法 135/100

スキル『混乱魔法』を習得しました

訓練『狂気魔法 0/120 月の光で狂気に陥った者は暴走する』が解放されました

ソピア「どう? 目が回った?」

ヒレア「綺麗ね」

マリン「キラキラだわー」

ソピア(まあ、効かない相手もいるよね……)

31日目終了

【ステータス】
ソピア=ウィンベル(魔:ソフィア 旅:ルーフェリア)
見た目:スカイブルーの瞳・黒髪ふんわりロングパーマ・白ワンピース・リボンカチューシャ・ムーンストーンの杖(知20)・ストーンキューブ
所持金:5690G
アイテム:
フルフィリア共和国ウベローゼン市地図・旅人ギルドカード・ナイフ・金槌・ハサミ・ドライバー・ライター・花柄の傘
ポーション×2・毒消し草・回復の杖
薄汚れた赤ずきん・エセ探偵セット・シックなコート・女中の服・緋袴・ヘアゴムセット・アザラシ革の手袋
オニキス

ジョブ:月魔術師・旅人
スキル:料理・ダンス・長旅歩き・休息・脱兎・騎馬
 月光光線魔法・精神攻撃魔法・光線魔法:精神・光線魔法:波・拡散精神魔法
 強魅了魔法・全体魅了魔法・恐怖魔法・混乱魔法・幻覚魔法・多分身魔法・迷彩魔法・盲目魔法・魔力制御
 ライトボール・活力の光・癒しの光・加熱魔法
 受け身・考察・妖精対話・究極魅了魔法・生命の加護・ムーンブラスト

体力32/32 精神32/32 進行度40/120
筋力30 敏捷44 知力70(90) 器用20 交渉力70 魔名声28 旅名声34 注目度0
経験値:体7・精47・筋0・敏67・知0・器83・交31

知り合い
心優しい義妹13歳吸血鬼:ヒレア「今度は私が助ける番!」(義姉妹:10.15)
お喋りな16歳ホワイトシーフ:フィナ「はー、もしかしたらソフィーもただ者じゃないかもね…?」(親友:9.15)
あざとい17歳メイド:アン「またお出かけしましょうねぇ♪」(親友:9.04)
高圧的な16歳サイズユーザー:エルミス「今まで正体を隠していてごめんなさい」(仲良し:7.91)
ボクっ娘ブラコン16歳女水魔術師:ミルズ「危ないことはやめなよ」(仲良し:7.67)
頭脳派長身18歳新米岩魔術師:クルト「いつも俺の想像を超えてくる」(友人:5.97)
文系15歳美少年新米風魔術師:トール「僕たちの優勝です!」(恋心:5.61)
おしとやかな12歳商売人:フローラ「商人ですから。秘密は守ります」(友人:5.18)
明るく優しい22歳ホモ日魔術師:キュベレ「色んな意味で楽しい観光だったわぁ」(友人:4.00)
武人な19歳火魔術剣士:テンパラス「よい戦いぶりであった」(知人:2.02)
魔法街の仕立て屋人形:クリスティ「お姉さんと会えてよかったですっ」(知人:2.00)
皮肉屋な22歳男コンバット:ロット「逃げ足だけは一流だよね」(知人:1.93)
色男な24歳レンジャー:オルド「ただ者じゃねえな」(知人:1.59)

ソピア「おはようございます」

メリル「おはよう、ルーちゃん。今日は一日雨降りだね。これから寒くなるから気を付けるんだよ」

ソピア「今日は新聞はありますか?」

メリル「目新しい情報は無いねぇ。うん。テロと吸血鬼の影響でちょっと不安感が広がってるくらいだね」

メリル「ところでルーちゃんは今後旅人としての技能が必要な場面があるかい?」

ソピア「えっと、たぶんあると思います」

メリル「競技会で優勝するほどの魔術師だから、もう何でも魔法でできるんじゃないかと思ってね……」

ソピア「そうですね……火起こしならもう魔法でできますよ」

メリル「そんな優秀なルーちゃんのために、本当はもう少し名声が必要だけど、いくつか訓練を追加しておいたよ」

メリル「魔法より便利かはわからないけど上手く活かしておくれ」


※訓練が解放されました

初級通訳 0/80 フルフィリア周辺で最もメジャーな外国語をマスターする
商談 0/80 価格交渉が上手くなる
重荷運び 0/100 重い荷物が持ち運べるようになる
夜目 0/100 暗いところでもものが見える


ソピア(昨日は帰ってすぐ寝たから今日は少し早めに起きた)

ソピア(移動する前に……)


1.今後の目標を定めてみる
2.依頼を探す(宿屋かカフェ)
3.宿屋近くで誰かを探して話す

ソピア「誰を探して話そうかな」


1.カッコつけガンマン:ロット
2.遺跡チャラ男:オルド
3.ファイターレディ:ノア
4.清掃員:メヒィアス夫妻
5.ヘンテココンビ:ウィア&マッド
6.レスキューおじさん:キアロ
7.野良猫
8.野鳥
9.宿屋に依頼に来る人を待つ

↓1、2

ウィア「ふあ~あ。今日も仕事か」

マッド「フルフル」

ソピア(見た目の若い剣士ウィアさんと、ほぼ喋らないピエロのマッドさん)

ソピア「おはようございます」

ウィア「ルーちゃんじゃないか。久しぶり」

マッド「Good morning, Lady」

ソピア「最近どうですか?」

ウィア「いつも通り、毎日モンスター狩りさ」

マッド「ピョンピョン」

ウィア「いや、マッド。あれは俺たちじゃ相手にならないよ」

ソピア「……吸血鬼の話ですか?」

ウィア「よく分かったね。まあ、あれは依頼になる前に倒されちゃったからね」

マッド「フルフル」

ウィア「ああ。聞いてみよう。ねえ、キミもこのウワサ知ってるかな?」

ソピア「なんですか?」

ウィア「実はこの宿屋に……こっそり貴族が泊まってるらしいんだ」

ソピア「……」


1.ウィアさんのことですか?
2.私は違いますよ
3.まさか。それならとっくに捕まってますよ

ソピア「私は違いますよ」

ウィア「俺、まだ何も言ってないぞ」

マッド「ニシシ」

ソピア「いえ、なんだか疑われてる気がしたので……」

ウィア「そんなこと言うなんて逆に怪しいよな。な、マッド?」

マッド「フルフル」

ソピア「ち、違いますって!」

ウィア「どうかな? ますます怪しくなってきた」

マッド「ニタニタ」

ソピア「私、もう行きますから!」

ソピア(なんなのこの人たち!? まさかばれてる……わけないよね?)

ソピアは怒ったような調子で早足で去って行った。



ウィア「ふーん、警戒が強いみたいだね」

マッド「キョトン」

ウィア「うん。大丈夫さ。次は上手く誘導しよう」



宿屋近くのカフェ。

ソピア「あれ? ロットさんいない……」

オルド「ロット? 最近見ねえなぁ」

ノア「あいつと仲のいい弓使いもね」

ソピア「仕事はもう終わってるはずなのに……」

オルド「仕事って?」

ソピア「4日前私のところにロットさんが来て、2日間カフェにいないって伝えに来たんです。昨日にはもう帰ってきてるはずなんですけど……」

オルド「なんかあったんかね?」

ノア「あたしらにゃ関係ねーだろ?」

オルド「ま、そうだな」

ソピア「……ちょっと心配」

ノア「見かけたら教えるよ」

オルド「心配いらねえって。ロットに限ってくたばるとかあり得ないしな」

ソピア「……ありがとうございます」

ソピア(何があったんだろう……)

ゾロ目で2倍上昇、100以上上回ったらもう一回

月魔術はコンマにプラス20

『ステータス』
ランニング(体力)・瞑想(精神)・筋トレ(筋力)・ダッシュ(敏捷)・お勉強(知力)・家事(器用)・自分磨き(交渉力)

『旅人スキル』
小休止 105/150 短時間で心と体を落ち着かせる、精神が5上がる
騎馬Ⅱ 0/150 馬を駆けるように走らせ、馬上で道具を扱える
ラクダ騎乗 0/110 足は遅いが乾燥に強いラクダを操る
ウシ騎乗 0/110 足は遅いが荷物運びと山道に強い牛を操る
初級通訳 0/80 フルフィリア周辺で最もメジャーな外国語をマスターする
商談 0/80 価格交渉が上手くなる
重荷運び 0/100 重い荷物が持ち運べるようになる
夜目 0/100 暗いところでもものが見える
荷造り 0/100 荷物をまとめるのが上手くなる
野営 16/150 野宿のノウハウが身に付く
植物知識 0/100 草花に詳しくなる

『月魔術師スキル』
光線魔法:空 0/150 月光を凝縮して頭上からビームを落とす
月照明魔法 0/100 周囲の暗闇を月の光で照らす
精神毒魔法 28/120 精神を汚染する、治療しない限り心を蝕み続ける
精神ドレイン魔法 0/150 相手の精神力を吸い取る光の球を撃つ
操り魔法 0/250 光を当てた相手を一定時間意のままに操れる、細かく指示を出せる
注目魔法 0/150 妖しい光を当てた対象に周囲の目が集まるようにする
狂気魔法 0/120 月の光で狂気に陥った者は暴走する
変装魔法 0/250 自分を全く違う姿に見せる
透明魔法 0/200 自分の姿をほぼ完全に消す、物に触れた部分のみ影ができる
鏡魔法 0/100 光を反射して対象自身の分身を見せる
聴覚妨害 0/120 光を当てた相手の耳が変になる
痛覚妨害 0/120 光を当てた相手は痛みを感じ辛くなる、自分にも使える
頭痛魔法 0/120 光の球を当てた相手に激しい頭痛を感じさせる
瞑想技術 0/100 瞑想が上手くなる、訓練で精神が70まで上がりやすくなる
全体恐怖魔法 0/120 周囲の対象を深い闇で覆い恐怖に陥れる
夜闇魔法 0/120 闇を纏って身を隠す、昼間だと自分の周りだけ暗くなる、眩しくて眠れない時には便利
流れ星 0/100 月魔術の魔法弾、魔人仕様だと☆型でかわいい
影打ち魔法 0/100 この魔法をかけた影を触ると本体にも感触が伝わる、遠くからこちょこちょしよう


↓1、2、3 32日目の訓練内容選択

瞑想が反映されてない

>>818 瞑想反映しておきました、システムミスの指摘助かります



ソピア「朝から不穏……」

ソピア「気を取り直して行動しよう。ヒレアちゃんがいないとなんだか寂しいな……」

マリン(ワタシがいるわー)

ソピア(そうだったね。胸元にドラゴンさんの分身もぶら下がってたね)


32日目朝 現在地:宿屋 ※注目度5
1.どこかへ行く(ウベローゼン市内、行く理由もあるとなお良し)
2.誰かと会う(同じ場所にいる人は同時指定可、できれば理由も)
3.依頼を受ける(>>639>>652)
4.依頼探し(酒場・宿屋・魔法局)※経過無し
5.確認(行ける場所・登場人物・予定)
6.自由安価

6.周辺に居ると思われる貴族探し
無理なら↓で

5

今晩はここまで、>>820OKです、ついでに>>821もやるかも

ミス発見、表彰式が局長室ではなく会議室で行われてました、移動したってことで…

次の更新はちょっと間が空くかもしれません

明日から時間を見つけて更新再開します

ソピア(魔法競技会も終わって、ヒレアちゃんの生活についても一段落したことだし、ちょっと頭の中を整理してみよう)


~交流を深められそうな人物~

・ソピアの仲間
義妹13歳吸血鬼:ヒレア
海風の妖精:マリン
古代遺跡の祭神:アースドラゴン
数百歳元王女:魔人

・よく会う名ありキャラ
お喋りな16歳ホワイトシーフ:フィナ
あざとい17歳メイド:アン
高圧的な16歳サイズユーザー:エルミス
ボクっ娘ブラコン16歳女水魔術師:ミルズ
頭脳派長身18歳岩魔術師:クルト
文系15歳美少年風魔術師:トール
おしとやかな12歳商売人:フローラ
明るく優しい22歳ホモ日魔術師:キュベレ
武人な19歳火魔術剣士:テンパラス
魔法街の仕立て屋人形:クリスティ
皮肉屋な22歳男コンバット:ロット
色男な24歳レンジャー:オルド
宿屋のおばちゃん:メリル

・疎遠な名ありキャラ
18歳女アーチャー:ハルカ 快活そうな見た目に控えめな性格
15歳女パン職人:イリス 明るく男勝り
43歳男レスキュー:キアロ ソピアと同じ宿が拠点の頼れるおじさん
40代清掃員:メヒィアス夫妻 うるさい妻と無口な夫の夫婦
30歳男剣士:ウィア&40歳男パフォーマー:マッド ソピアと同じ宿が拠点の若作り剣士と剛腕ピエロのコンビ
20歳女ファイター:ノア 赤髪で大雑把な手練れファイター、宿屋近くの酒場にいる
19歳聖教徒:テレサ 市内の聖教会で受付を務める正統派シスター
15歳女ファイター:フェイラン 気の強いカンフー娘

・魔法競技会参加者たち
名医の息子水魔術師:リウム ほか取り巻き4人
孤児院の黒魔術師:レン ほか友人3人(1人死亡)
正義の日魔法少女:ナナカ ほか仲間4人
(士官学校の岩魔術師:ヴィーク 学校に戻った)
(留学生の魔法使い:ヘンリー ほか友人4人 帰国)
(操霊の魔女:フュネッサ 死亡)
(堅物新米聖騎士:アリアン 意識不明)

・よく会う名無しキャラ
邪教徒さん
魔法局受付さん

・ソピアのことが気になっている人物
初日の夜お世話になった浮浪者たち
骨のような女性
パティシエの少女
ウベローゼン南方警備隊の男性
元狩人の老人
連合帝国のアフロ外交官
共和国軍魔導長
共和国軍元帥ブラッドレイ

~行ったことのある場所~

●ウベローゼン市
職業相談所
ウィンベル邸(ソピアの元自宅)
聖十字総合病院
ブラッドレイ邸(元帥・エルミスの自宅)
・各ギルド街(>>5)
今までに行ったのは
『勇者の館(剣)』『ファンキータウン(銃)』『何でも屋(盗)』『魔法局(魔)』『聖教会(白)』『邪教の館(黒)』『登山協会(山)』『農協(森)』
『宿屋(旅)』『美食通り(料理)(パン)』『ファッションストリート(裁縫)』『ノーレイ財団(機)』『牧場(牧)』『不夜街(芸能)』『オフィス街(商売)』
宿屋周辺……酒場・カフェ・道具屋
魔法局周辺……屋外競技場・日魔術ホール・魔法のパン屋・魔法の仕立て屋・薬屋・マジックアイテム屋・図書館・岩魔術師のカフェ
聖教会周辺……道具屋・ハーブ畑・聖騎士の館
・食事
宿屋近くのカフェ&酒場・魔法局近くのカフェ・カフェ『アンブロシア』・レストラン『ランプロア』・パティスリー『ブリガド』
●ハーバリア市
ハーバリアタワー・王立造船所・海人ギルド総本山・水族館・港・市場
●ファナゼ市
中央市場・東西南北の商店街・遊園地・パフォーマーギルド本部・博物館・地下街・グリエール商会本社
●王都ティルベルク
王宮・魔人の城跡地・勇者の城・大聖堂・魔法局本部・各国大使館・ゲームセンターほか
●ダンジョン
魔人の城・ストーンキューブ



~予定(会話内で出てきた話題)~
メカニックギルドでトランシーバーについて、または魔法街で連絡魔法について調べる
精霊術師にマリンのことを報告
クルト・ミルズとパフォーマーギルドへ遊びに行く
ロットを探す
など

~予定(メタ)~

【仲間集め】
すでに仲間になったヒレアとイベントを終えたミルズ以外は、今後、敵対・死亡などによる脱落が起こり得ます
また、最終的に交友度10.0を超えていない知人は、ソピアの正体を知った際、敵対または静観の立場を取ることになります
知人になっていないキャラと交流を重ね仲間に引き入れるのを目指すこともできます、終盤は交友度が上がりやすくなるかもしれません

【エンディング】
ソピアには現在、国を滅ぼす事が可能な戦力と共和国軍を脅すためのカードが揃っています
自由安価で、国外逃亡・両親救出・クーデターなどの計画を練ることもできます
ただしカードは多いに越したことはありません



ソピア(純粋な人間の仲間がいない……今のままクーデターを起こしても人間が起こした事件だと思われなさそう)

ソピア(今まで通りお仕事や遊びで交流を深めるのが先かな?)

ソピア(私の魔法の技術と仲間だけは充実してるけど他がまだまだってところだね)

ソピア(精神力を鍛える、情報を集める、物資をそろえる、やることはいっぱいだ)

ソピア(魔人さんとウィアさん、2人は知り合いではないのに話の内容に共通点があった……)

ソピア(やっぱり、この宿屋には私以外の貴族がいるに違いない!)

ソピア(合流出来たならきっと助け合えるはず)

ソピア(同じ逃亡中の身の上だから簡単に尻尾を掴ませないと思うけど、ちょっと探してみようかな)

ソピア(数年前から行方不明のニコラさんは見つからないとして、残り3人の内誰かが近くにいる……)

ソピア(どうやって探そうかな?)


1.まだ見ていない2人の貴族の特徴確認
2.人外の力に頼る(マリン・魔人・ドラゴン・天使・悪魔から選択、複数可)
3.聞き込み(アン・メリル・キアロ・メヒィアス夫妻・カフェから選択、複数可)
4.特徴の近い人を探す(コンマが高いほど良い結果)
5.隠し扉を探す(コンマが高いほど良い結果)
6.自由安価

↓2くらいまで

ソピア(まずは残り2人の貴族について調べなきゃね)

メリル「昨日の通達書かい? はいよ」


レオナール・グザヴィエ

特徴:
ファナゼ市の男爵で金融業・不動産業を営む大富豪の男性、55歳
頭髪は薄い、カイゼル髭、筋肉質で骨太

潜伏場所推定:
本格的なアウトドア趣味を持ち、自宅やオフィスにいることはほとんど無い
猟銃・ナイフの扱いに長け、格闘術にも精通している
山中や海岸線、洞窟など、人の訪れない土地を選んで逃亡しているに違いない


ウィルアック・ヨークフィールド

特徴:
ウベローゼン市を治める若公爵、37歳
金髪赤目、細身でやや小柄

潜伏場所推定:
貴族の町では公爵としての仕事も少なく、雑事も家の者に押し付け外をほっつき歩く“放蕩貴族”
兵士が身柄を押さえに邸宅を訪れた際も当然のように長く留守にしていた
世話役である執事のデューク(48)も未だ見付かっておらず共に行動していると思われる
普段は市内の外出に留まるがどこに逃げていても不思議ではない、国境では40歳程度の男性2人組を入念に調べよ


ソピア(屈強なおじさまと常にどこにいるのか分からない公爵様……)

メリル「……調べるのは構わないけど、あまり人前で話さない方がいいよ」

ソピア(たしかに、何も知らない人に突然、貴族見てませんか? なんて聞けないね)

ソピアたちの泊まる個室。

ソピア「アンはまだいるかな?」

アン「あら~? お嬢様、お出かけになったのではぁ?」

ソピア「ちょっと調べものをね。昨晩、近くに貴族と王子様がいるって話したの覚えてる?」

アン「はい。さっそく今日から気を付けてみようと思ってますけど」

ソピア「ねえ、アンは本当に何にも知らない?」

アン「はてな?」

ソピア「昨日尋ねたときに少し言い淀んでいた気がするの」

アン「あれれ? ひょっとしてお嬢様、アンのこと疑ってますぅ?」

ソピア「……隠し事があるなら話してほしいな」

アン「隠し事なんて言われましてもーっ……お昼はずっと病院でお仕事のお手伝い、終わったらまっすぐ宿屋に帰りますし、」

アン「おかしなことをする時間なんてないですよ。嘘だとお思いならキアロさんに聞いて確かめてください」

アン「王子様以外の方は顔も知りませんから、会っても分かりませんし、アンは向こうから話し掛けられるほど有名人ではありませんよ?」

ソピア(……やっぱりアンは隠し事をしてる!)


1.仕事が終わって私が帰ってくるまでの間は時間があるよね?
2.魔法競技会のとき観に来てなかったけど何してたのかな?
3.じゃあキアロさんに確かめてみよう
4.まばたきが増えてるよ
5.アン、あなたこそが貴族の一人だったんだよ!
6.アン、あなたこそが王子様だったんだよ!

↓ 2つある正解のどちらかを引けば進行

正解


ソピア「ううん。時間はあったはずだよ」

アン「そんなこと……」

ソピア「魔法競技会、応援に来るって言ってたよね。でも、私が事の顛末を話した時、全く知らない風だった……」

ソピア「おとといのお昼、アンはどこで何をしてたのかな?」

アン「そ、それはぁ…………今夜話します」

ソピア「今話して」

アン「……そのぉ、実は……」

ソピア「うん」


アンは周囲をキョロキョロと見回すと、ソピアの耳元へ口を近づけて小声で言った。

アン「…………王子様にお会いしました」


ソピア「……やっぱり近くにいたんだね。どこで会ったの?」

アン「この部屋です」

ソピア「王子様から訪ねて来たんだ……」

アン「突然目の前に現れたのでびっくりしちゃいました。なんでも、別の世界から来たんだとか」

ソピア「別の? 王子様とは別の王子様なの?」

アン「しっ。ここまでにしましょっ。黒魔術師に聞かれる恐れがあります」

ソピア「……うん」

ソピア(秘密の会話を盗み聞きするのは一度私も体験した。たしか心も読めるんだっけ。……黒魔術への対策を魔人さんに聞いておかないとね)

ソピア「それで……会えるの?」

アン「また来ると言ってました」

ソピア「分かった。この件は向こうから動きがあるまで保留ね」

アン「はい。……内緒にしていて、申し訳ありません。口止めされていたんです……」

ソピア「こちらこそ、問い詰めてごめんね。話してくれてありがとう」

ソピア(別の世界……魔人さんかドラゴンさんなら何か知ってるかな?)

宿屋ロビー。

ソピア(王子様が近くにいらっしゃって今も健在なのは分かったけど、貴族も近くにいるんだよね)

ソピア(ウィアさんに噂について詳しく聞いてみようかな? リスクは高いけど……)

ソピア「ウィアさん見てませんか?」

メリル「ウィアとマッドかい? 20分前に仕事に出て行ったよ」

ソピア「うーん、追いつくのは無理かな……」


32日目午前 現在地:宿屋 ※注目度10
1.どこかへ行く(ウベローゼン市内、行く理由もあるとなお良し)
2.誰かと会う(同じ場所にいる人は同時指定可、できれば理由も)
3.依頼を受ける(>>639>>652)
4.依頼探し(酒場・宿屋・魔法局)※経過無し
5.自由安価

学園都市事務所:ウベローゼン支所。

町を東西に横切る街道に面した、古びたレンガの建物の一階にそれはあった。


ソピア「ここかな? ……すいません、学園祭での仕事の募集を見て来たのですけど」

事務員「どちらのお仕事ですか?」

ソピア「警備の仕事です」

事務員「警備には向いていないように見えますが……魔術師の方ですか?」

ソピア「月魔術師のソフィアと申します」

事務員「ええっ、まさかあのアンブラーズのソフィア選手ですか!?」

ソピア「い、一応……」

事務員「あなたなら問題ありません! あなたは学園都市、士官学校でも有名なんですよ」

ソピア「そんなことに……」

事務員「受付は終えました。学園祭は3日後(35日目)です。明後日の日が上っている内に士官学校を訪ねて下さい」

ソピア「2日後に学園都市……と。分かりました、ありがとうございます」

事務員「そうそう、あちらの方もお仕事仲間ですよ」

??「ソフィアさん!」

ソピア「あなたは……」


声をかけて来たのは……
1.ハルカ
2.テレサ
3.フェイラン
4.リウム
5.レン
6.ナナカ

※誰だったか思い出せない、そんな時は>>834参照

ついに1スレ目以来の再登場を果たす



ハルカ「ソフィアさん、あたしのこと覚えてるかな?」

ソピア「あなたは……たしかハルカさんでしたね。お久しぶりです」

ハルカ「競技会見てたよ。キミ、すごく強かったのね……」

ソピア「いえ、ハルカさんと会ったころは魔法は一つしか使えませんでしたし、あれから努力した結果です」

ハルカ「あたしも悔しくて色んな技を覚えたから、もう中型モンスター程度なら手こずらないよ」

ハルカ「お互いあのガンマンの男の人に毒舌で発破を掛けられたおかげね」

ソピア「……ロットさん本人にそんな気は微塵もなかったと思います」

ハルカ「そう、ロットさんって言ってたね。ロットさん元気?」

ソピア「最近姿が見えなくて……まあ心配かけておいて、その内へらへらしながら帰って来そうな気がしますけど」

ハルカ「仲いいんだね……」

ソピア「そんなこと無いです! 何と言うか交友できてません。よく会ってるのに絆が深まりません。早くも腐れ縁ですよ」

ハルカ「でも、仕事仲間がいて羨ましいな」

ソピア「たまに依頼を見かけますけど、まさか今もお一人で?」

ハルカ「積極性がないって……よく言われる」

ソピア「学園祭は人手も多いと思うので、きっといい出会いがありますよ」

ハルカ「そう信じたいな……。じゃ、また学園祭でね」


ソピア(大きな仕事を受けると知ってる人に会う確率も高いんだね)

ソピア(あの恐るべきカフェのエスパーや探偵の人がいない事を祈りたい……)


32日目昼 現在地:学園都市事務所 ※注目度10
1.どこかへ行く(ウベローゼン市内、行く理由もあるとなお良し)
2.誰かと会う(同じ場所にいる人は同時指定可、できれば理由も)
3.依頼を受ける(>>639>>652)
4.依頼探し(酒場・宿屋・魔法局)※経過無し
5.自由安価

不定期な更新で申し訳ないです




魔法街、仕立て屋。

ソピア「こんにちはー」カランカラン

クリス「いらっしゃいませ! あ、お姉さん、今日は何のご用事ですか?」

ソピア「今日はこの前言っていたお仕事を手伝おうと」

クリス「やったぁ! ではでは、ちょうど今お客さんいないので奥にご案内しますねっ」


ソピア「へえ、立派なキッチンダイニングもあるんですね」

クリス「どうせ使わないし談話室としてお客さんに解放しようかしら……」


ソピア「そこは、書庫?」

クリス「魔導書がありますよ。でもちょっと古いから使えないかもです」

ソピア「魔導書は古い方が価値があるのでは……」

クリス「外国では今でも新しい魔法が作られてるらしいですよ? きっと新しい物の方がいい物です」


クリス「ここが作業室です。で、あっちの扉は裏口」

ソピア「カラフルな布がいっぱい……」

マリン「なにか面白いことするのー?」ヒョコッ

ソピア「魔法の新たな使い方に挑戦するの」

マリン「運ぶくらいなら手伝うわー」

クリス「ああっ、散らかさないでくださいね!」


1.さっそく作りましょう
2.ところで首は大丈夫?
3.お客さんは少し増えましたか?

ソピア「ところで首は大丈夫なんですか?」

クリス「いつまでもガムテープというわけにもいけませんものね。どこかに依頼を出そうと思ってます」

ソピア「人形職人さんに?」

クリス「調べてみたら、オートマタの修理は普通の職人さんには難しいらしくて。ちょっとお店を閉めて別の町へ行かないとダメそうなんですよ」

ソピア「私、旅人ギルドにも登録してるので、一応見せてください」

クリス「お時間があるならぜひお姉さんに頼みたいですね。えとえと、これが出そうと思ってる依頼書です」


・職人に会いたい 依頼者:クリスティ
工業都市に暮らす国内一の職人にある物を修理していただきたいのです。500G払いますので同行させてください。


ソピア「500Gって最低料金ですね……」

クリス「わたし一人でも行けるのですけど、検問を抜けるのに旅人が要るんです」

クリス「できるだけ早く直したいので、お姉さんに受けていただけるととっても助かります!」

ソピア(お金が欲しいなら別の依頼も一緒に受けちゃえばいいけど……)

ソピア(35日目に学園都市で仕事があるから、もしかするとウベローゼンに帰らずに工業都市からまっすぐ学園都市に行くことになって忙しいかも……)


1.明日出発すれば時間に余裕はあるので受ける
2.35日目より後でよかったら……(コンマ奇数で後でもOK)
3.今日のところは一旦保留です
4.忙しいのでお断りします

ソピア「分かりました。そのお怪我は私の責任でもあるので、引き受けます」

ソピア「ただ、その後別の仕事があるので、もし修理が長引いたら帰りは別の人に頼んでくださいね」

クリス「ありがとうございます! さっそく今夜荷造りしておかなくちゃ」


クリス「では予定通り、魅了魔法を使った手袋作りに挑戦しましょう」

ソピア「よろしくお願いします」

クリス「いえいえこちらこそよろしくお願いします!」

マリン「よろしくねー」

ソピア「ええと、まずは?」

クリス「こちらが材料となる絹糸と同じく絹の生地、そして型紙です」

クリス「完成した手袋がこちらになりまーす」

クリス「腕をまくって……手袋をこちらのエンチャントバッファーポーションに浸します」ボチャッ

クリス「ちなみにこれ、素手で触れてはいけません。わたしは陶器製なので何ともないのです」

クリス「あとはポーションが乾く前に魔法をかけるだけです!」

ソピア「え、えっと、普通にかければいいんですか?」

クリス「はい、手袋を魅了するつもりでやっちゃってください!」

ソピア「は、はい!」


↓ 知力90、コンマ10以上で完成、コンマ60以上で時間に余裕を持って完成

ソピアの魔法に反応して手袋がほのかに光った。

クリス「お姉さん、筋がいいですね!」

ソピア「成功ですか?」

クリス「もう少し時間に余裕があるので、こちらで活力と癒しも付けてしまいましょう」

クリスティが水魔術と日魔術でさらに手袋を加工する。

クリス「ポーションが乾くまでならいくつでも魔法をかけられるんですよ。でも一度乾くと二度と魔法をかけることはできません」

クリス「かと言ってポーションに浸けすぎると、魔法が中々効いてくれなくなるので難しいんです」

ソピア「すごく手際がいいですね……」

クリス「こう見えて数十年のキャリアがありますからっ」

クリス「さて、あとはしっかり乾かして、水洗いすれば完成です♪」


ソピア「コツは掴みました。どんどん作っていきましょう」

クリス「一つで十分なんですよ?」

ソピア「売れちゃったらどうするんですか?」

クリス「これは売り物じゃないです。そうだ、今増やしちゃいましょう」


クリス「さて、ここに完成品『魅惑の手袋』があります」

クリス「これははめている人の手の傷を癒し、指の動きを良くして、さらに周囲の人が見とれるようにする効果を持っています」

クリス「有名なピアニストさんは普段からこれをはめて、本番前に外しているそうですね」

クリス「そしてこちらに用意したのは魔法のかかっていない絹の手袋です」

クリス「この絹の手袋と『魅惑の手袋』を複製用ポーションに浸けて、魔法に対応した粉末精霊をふりかけます」

クリス「1時間待てば『魅惑の手袋』2つ目が完成です♪」

ソピア「意外と簡単……?」

クリス「たぶん普通の仕立て屋さんや魔術師さんたちは、粉末精霊を使いこなせないと思いますよ。あとやっぱり素手は危ないです」

ソピア「人形であることの利点をしっかり活用してますね……」

クリス「えっへん。この方法ならオーダーメイド品でも同じように複製できちゃうんです」

クリス「そうそう、他にも何か作りませんか? 必要なものがあれば自分用でも構いませんよっ」

ソピア「私が使える魔法で作れるものは……」


1.恐怖のドクロシャツ、プリントされたドクロと目が合うと恐怖が止まらなくなる
2.自動迷彩マント、常に周辺の環境に合わせた保護色に変わる、外で落とすと地味に探しづらい
3.今日はもう帰る

ソピア「迷彩魔法を覚えたんですけど、いい使い方ありませんか?」

クリス「迷彩マントはいかがですか? 透明マントに比べたら需要は落ちちゃいますけど、鼻の利かない猛獣から逃げる時とかに便利ですよ」

ソピア「使える場面はあるかも知れない……作ります!」

クリス「今回使うのは大きめの布です。さっきより大変かもしれないけど、頑張ってくださいね」

ソピア「よしっ」


↓ 知力90、コンマ60以上で完成

クリス「これは……」

ソピア「これは……?」

クリス「よく出来ました!」

ソピア「やった!」

クリス「では、これを乾かして複製するので、2時間ほど経ってからまた来てください」

ソピア「どこに行こうかな……」


1.魔法局の受付
2.精霊術師さんの部屋
3.岩魔術カフェ
4.図書館
5.魔法街広場
6.まだ入ったことのない建物

岩魔術師の集うカフェ。

ソピア「こんにちはー」

クルト「……ソフィアか。よく会うな」

ソピア「ここは壊れてなかったんですね。ミルズさんは?」

クルト「ポーション学の講義だ」

ソピア「もう、危ないことはないですよね?」

クルト「さあな……気を付ける用には言っておいた」

ソピア「攻撃されないとしても、暴言を吐かれてるかも……」

クルト「……ミルズは強い。魔法に依らない精神攻撃など、なんともないだろう」


例1.工業都市へ行く依頼に誘ってみる
例2.学園祭へ誘ってみる
例3.クルトとミルズの家族について聞く
例4.クルトの将来について話す
例5.ドラゴンを呼び出してみる
※自由安価

↓2くらいまで

ソピア「クルトさんのお家って元々商家でしたよね」

クルト「ああ。ファナゼ市でもそこそこ稼いでいる方でな。家は小さかったが、立派な家具と、大量の本があった」

ソピア「事業をウベローゼンに移したんですか?」

クルト「いや……父は、他の商売人との競争に敗れたんだ」

ソピア「あっ、すいません……」

クルト「なに、ありふれた話だ。……どう敗れたのか聞くか?」

ソピア「……クルトさんが大丈夫なら」

クルト「……ファナゼの商人はみな、事業を始めるために借金をする。俺の父もそうだった」

ソピア「グリエール商会からですか?」

クルト「いいや。基本的には富豪……貴族たちだ。彼らは商人に金を貸し与え、その利子でさらに私腹を肥やす」

クルト「ファナゼには奴隷市場があったろう。返済できなくなった商人は、家族ごと奴隷として売られるんだ……」

ソピア「クルトさんのお父さん、何とか返済できたんですね……」

クルト「……父と母、そして借金をした貴族は学生時代からの親友でな。ほとんど無条件で金を貸してくれていたのだ」

ソピア「他の商人さんから見たらちょっとズルいですね……」

クルト「ある日、その親友は父にとある事業の話を持ちかけたんだ。費用は莫大、だが成功すれば父は億万長者、親友も国内一の大富豪間違いなし」

クルト「貴族が表だって商業活動をするのは恥ずかしい事と見なされている。それで、父は親友の提案に快く乗り、資本金を借り受けた」

ソピア「どんな事業だったんですか?」

クルト「ファナゼ鉄道計画だ」

ソピア「ファナゼに鉄道なんて通ってましたっけ? ……あっ」

クルト「父が事業に着手した、その最初の月末の事だ。……親友の貴族は急激に利子を吊り上げ、即刻金を返すよう迫ってきた」

クルト「もちろん返済できるはずもない。俺たちは……夜逃げしたんだ」

ソピア「ひどい……。どうしてそんな裏切るようなことを……」

クルト「表向きは、もっと信頼できる他の商人に事業を移したかったとのことだが……」

クルト「……これは父の想像だが、彼はミルズを奴隷として購入したかったのではないか」

クルト「彼はかつて俺の母に恋していた、横恋慕だ。ミルズに若き母の面影を見たのかもしれない」

クルト「……ミルズはこの話を知らない。教える必要もないだろう? 彼は処刑されたのだからな」

ソピア「……はい」

ソピア「クルトさん……突然ですけど、クルトさんには夢ってありますか?」

クルト「最近ヴィークとその話をしたばかりだな……。恥ずかしながら明確なビジョンは無いんだ」

ソピア「私だってそうですよ。今後どうなるかなんてわかりません。でもこうなったらいいな、とかあるでしょう」

クルト「…………」

クルト「……世界を見てみたい」

クルト「俺はミルズを守るため、不測の事態に備えるため、様々な経験を積むことが重要だと考えてきた」

クルト「だが、俺は肝心なところで慎重すぎた。実践が大事だなどと、口先だけだったのだ」

ソピア「でも、守るためには慎重さも大事なのは間違いないと思います」

クルト「いや、ミルズは強いんだ。俺が守る必要などまるでないほどにな」

クルト「ソフィア、お前を見ていて思ったんだ……俺は自分の壁を破る必要があると」

クルト「俺は……どうしたらいいんだろうな」


1.クルトさんは今のままでいいと思います
2.危険に飛び込む必要が無いならわざわざ飛び込まず平和に暮らした方がいいと思います
3.旅をしましょう、自分の知らない場所へ行くのです
4.修行です、誰かに弟子入りするのです
5.イメチェンしましょう
6.自由安価

ソピア「イメチェンしましょう」

クルト「なんだと……!? お前は意味を分かって使っているのか?」

ソピア(この間読んだ雑誌に書いてあった言葉だけど……イメージチェンジの略だよね?)

ソピア「何もそんな大それたことをしなくても、普段の自分のイメージに合わない事に挑戦すればいいのです」

クルト「ああ、なるほど、そういう事か……」

ソピア「例えばクルトさんはインテリメガネで長身のイケメン岩魔術師で、防御魔法を得意としてますけど」

ソピア「違うタイプの魔法を勉強したり、メガネを外してみたり、あえて小柄になってみるのもいいと思います」

クルト「小さくなるのは不可能だがな……」

ソピア「アンブロシア」

クルト「うぐ……!」

ソピア「そもそもクルトさんの場合、経験が大事って言ってるんですから、あとは有言実行するだけではないですか?」

クルト「そうだな……」

ソピア「あえて地雷原に飛び込んでいく思いきりが大事なんです! でも、私の真似はしない方がいいです」

ソピア(私の場合は無茶をしない=そのうち死ぬ、だからね……)

クルト「……悩んでいる暇があるなら行動すべきだな。何か変わった依頼を探してみるか」

クルト「礼を言う。お前のおかげで道が見えてきたぞ」


↓コンマ+50、クルトの交友度が上がります

クルト「悩んでいても始まらないか」(友人:6.53)


クリス「お姉さん、おかえりなさい! お姉さんの分の迷彩マント、完成してますよっ」

ソピア「ありがとうございます。両面とも迷彩なんですね」

ソピアは自動迷彩マントを手に入れた。

ソピア(身を隠す効果は迷彩魔法より頼りない。魔力の節約には良さそう)

クリス「こちらが今日の分のお礼です。今日は1000Gだけですけど、商品が一つ売れるごとに50G差し上げますね」

5690G→6690G

ソピア「……かなり美味しい仕事、なのかな?」

クリス「ですです。まあ、売れるかどうかにかかってますけども……」

ソピア「私の名前を出すのは駄目ですけど、月魔術の商品入荷って宣伝すれば分かる人には分かるんじゃないかな?」

クリス「そーですね、それで宣伝してみます。お姉さん、今日はお手伝いに来ていただき誠にありがとうございました!」

クリス「それと、明日はよろしくお願いしますっ」ペコリ

ソピア「はい。それでは明日の朝か昼に迎えに来ますので、準備しておいてくださいね」


ソピア「依頼達成の報告に来ました」

受付「こんばんは、救国の英雄ソフィアさん」

ソピア「人に聞こえる時には絶対に言わないでくださいね……」

受付「しかし、吸血鬼退治の功績が知られずとも、貴女の名声はうなぎ登りの様ですよ」

ソピア「あー、全国版の新聞に優勝記事載ってましたからね……」

受付「しかもリーダーで月魔術師ですから、貴女は注目の的になっています」

ソピア「困ったなぁ……」


※このレスのコンマ一桁分魔術師としての名声アップ(クリスティ依頼の分)

↓コンマ÷2(最低15)、魔術師としての名声アップ(魔法競技会優勝分)

↓2 コンマ×2(最低50)、クリスティとの交友度が上がります

クリスティ「やったー新商品できました!」(友人:3.42)

魔名声28→33→48


ソピア「名声が上がるのって私にとってはリスクの方が大きい気がする……」

ソピア「暗くなってきたから今日はもうお仕事は無理かな。期限切れの依頼もあるからね」

ソピア「工業都市に他にも誰かと一緒に行くなら今日中に誘わなきゃ」


32日目夜 現在地:仕立て屋 ※注目度10
1.誰かのところへ
2.工業都市へ行く他の依頼を探す
3.その他の依頼を探す(酒場・宿屋・魔法局)
4.魔人の城へ行く
5.自由安価

メリル「ルーちゃん、何きょろきょろしてるんだい?」

ソピア「いえ、ウィアさんいらっしゃらないかな、と」

メリル「2人の帰りは結構遅いよ。用事があるなら明日の朝だね」

ソピア「うーん、明日工業都市に行くから、最悪4日後になるかも……」

メリル「工業都市?」

ソピア「友達の依頼で。何か工業都市に行くついでにできそうな仕事はないですか?」

メリル「ちょっと待ってね……あー、無いねぇ。剣士ギルドの方に来てないか確認してみるよ」


メリル「あったあった。同行するのが旅人だけじゃ不安って人や家が近い人はあっちを利用するんだよ」

ソピア「どれどれ……?」


・手紙の配達 依頼者:退職した職人
かつて共に工場で働いていた同僚へ手紙を届けてもらいたい。300Gで頼む。

・灰色の町に彩りを 依頼者:商人の少女
工業都市にフラワーショップを開店するための商談を控えています。700Gで安全に送って頂ける人を募集いたします。

・社会科見学 依頼者:ウベローゼン東小学校
社会科見学で工業都市へ行く班の小学生5名と教員1名を護衛してください。片道900Gです。

・迷子の息子 依頼者:匿名の聖剣士
俺の息子と思しき少年を工業都市で見かけたという噂を聞いた。迎えに行くので500Gで町まで同行を頼みたい。


ソピア(王都から帰ってくる時は多すぎたけど、大丈夫そうならいくつか同時に引き受けるのもありだね)


↓ 受ける依頼選択、複数可、受けないのもOK

ちなみに二番目のはフローラ



ソピア「これとこれにします」

メリル「分かった、連絡しておくよ」

ソピア(明日は手紙を受け取ってから西口で男の人と合流だね)


ソピア「こんばんはー」

ヒレア「お姉ちゃん、おかえり」

ソピア「私は住んでないからね、ここ」

魔人「ふふふ、どうじゃ。わらわの言うとおり、王子も貴族も近くにいたじゃろう」

ソピア「本当にいましたね……貴族はまだ分かりませんけど」

ヒレア「今日、私も魔人さんに修行に付きあってもらったの」

魔人「魔法を使う際にいちいち異形と化していては不便極まりないからな」


1.ヒレアを旅に誘う
2.魔人に他にもヒントを聞く
3.早速魔法を習う

ソピア「私、明日からしばらく仕事で町を離れるんですけど」

魔人「そうらしいの。しかし、お主は実に生き急いでおるな」

ソピア「仕事ですから……」

ヒレア「お姉ちゃん、どこに行くの? また危ない事するのかしら?」

ソピア「工業都市に人を送って、学園都市でお祭りの警備だよ」

ヒレア「……悪の工場が開発した殺人マシン相手に大立ち回りしそう」

魔人「立ち入り禁止の旧校舎に侵入して初代学園長の悪霊を怒らせそうじゃな」

マリン「道中で貴族と合流し軍に追われたりしてー」

ソピア「そんな余計なことしませんって……。万が一そんなことになっても、依頼者がお強いので大丈夫ですよ」

ヒレア「誰?」

ソピア「仕立て屋の人形のクリスティさん。首を直せる職人さんは工業都市にしかいないんだって」

ヒレア「……それ、私のせいだったわね」

ソピア「巻き込んだ私の責任でもあるから、ヒレアちゃんは別に何もしなくてもいいよ」

ヒレア「ダメ。私も行く」

魔人「一人増えても問題なかろう」

マリン「ヒレアも一緒でいいでしょー?」

ソピア「……分かった、いいよ。それなら明日の朝、迎えに来るからね」



魔人「さて、今日は何を習得したい?」

ソピア「あの……私、白魔術または黒魔術を選ぶ利点はあるのでしょうか?」

魔人「お主の場合、どの術も並の魔術師より強力じゃぞ。もちろん使いすぎると人間をやめることになるがの」

ヒレア「心配いらないわ。使いすぎておかしくなったら私が止めてあげるから」

魔人「くくっ、そんなお主をわらわが止めるとしたらどうする?」

ソピア「冗談じゃないんですよね……」


1.火魔術を習う
2.水魔術を習う
3.岩魔術を習う
4.風魔術を習う
5.日魔術を習う(3回目)
6.目指せ月魔術マスター
7.ちょっとだけなら白魔術
8.ちょっとだけなら黒魔術
9.その前にどんな魔法があるのか見せて

ソピア「月魔術で、覚えておきたい魔法があるんです」

魔人「ふむ、さすがのわらわでも一度で教え込むのは厳しいものもあるな」

ソピア「また帰って来てからになりますね……」


光線魔法:空 0/150 月光を凝縮して頭上からビームを落とす
月照明魔法 0/100 周囲の暗闇を月の光で照らす
精神毒魔法 28/120 精神を汚染する、治療しない限り心を蝕み続ける
精神ドレイン魔法 0/150 相手の精神力を吸い取る光の球を撃つ
操り魔法 0/250 光を当てた相手を一定時間意のままに操れる、細かく指示を出せる
注目魔法 0/150 妖しい光を当てた対象に周囲の目が集まるようにする
狂気魔法 0/120 月の光で狂気に陥った者は暴走する
変装魔法 0/250 自分を全く違う姿に見せる
透明魔法 0/200 自分の姿をほぼ完全に消す、物に触れた部分のみ影ができる
鏡魔法 0/100 光を反射して対象自身の分身を見せる
聴覚妨害 0/120 光を当てた相手の耳が変になる
痛覚妨害 0/120 光を当てた相手は痛みを感じ辛くなる、自分にも使える
頭痛魔法 0/120 光の球を当てた相手に激しい頭痛を感じさせる
瞑想技術 57/100 瞑想が上手くなる、訓練で精神が70まで上がりやすくなる
全体恐怖魔法 0/120 周囲の対象を深い闇で覆い恐怖に陥れる
夜闇魔法 0/120 闇を纏って身を隠す、昼間だと自分の周りだけ暗くなる、眩しくて眠れない時には便利
流れ星 0/100 月魔術の魔法弾、魔人仕様だと☆型でかわいい
影打ち魔法 0/100 この魔法をかけた影を触ると本体にも感触が伝わる、遠くからこちょこちょしよう


↓1、2、3 魔法を選択、魔人がいるのでコンマに+100されます

流れ星 190/100 スキル習得!

訓練『刃星 0/100 淵が刃になった薄い星形弾を回転させながら撃ち出す、いわゆる気円斬』が解放されました
訓練『流星群 0/120 星形弾を両手から連射する、腕がマシンガン』が解放されました
訓練『星屑 0/100 小さな大量の星形弾をばらまく、ショットガンまきびし』が解放されました

魔人「おや、魔法弾は昨日覚えたばかりじゃろ」

ソピア「魔人先生の特別仕様というのが気になったので」

魔人「ちなみに派生する魔法もわらわが考えた。他に使い手はどこにもおるまいよ」

ヒレア「……割と誰でも考え付く発想じゃないかしら」


透明魔法 152/200

ソピア「これさえ覚えてマントを作れば、きっと大繁盛間違いなし……!」

ヒレア「自分が隠れるためじゃないの……?」

魔人「確かによく売れるが、治安は悪くなるに違いないぞ」


瞑想技術 245/100 スキル習得!

訓練『賢者の瞑想 0/150 瞑想がより上手くなる、訓練で精神が100まで上がりやすくなる』が解放されました

ソピア「これで精神力が伸ばせるかな……」

※訓練時に『精神力』を選ぶとコンマ一桁分上昇します
※通常50から上は上がりにくくなりますが、精神力に限り70までは普通に上がります

魔人「(※必要値を100以上上回ったので)少し時間があるな。わらわの力で少しドーピングしてやろうじゃないか」


↓コンマ十の位+一の位分、精神力が上昇します

精神力:32→47


ソピア「……!」ゾワッ

魔人「これくらいか。これ以上は身体に異常が出かねん。もっと上げたければ自分で瞑想に励むが良い」

魔人「すでに悪魔たちの影響で通常の倍ほど上がりやすくなっているからな」

ソピア「気の弱さも克服できたでしょうか?」

魔人「元々お主は我慢強いじゃないか。ステータスで表すならば精神防御が高いと言うべきか」

ヒレア「お姉ちゃんに気が弱いイメージなんて全くないわ」

ソピア「無理するのが当たり前になっちゃったのかな……」


宿屋。

アン「お帰りなさいませ~」

ソピア「ただいま。今日、王子様はお見えにならなかった?」

アン「いいえ。今どこで何してらっしゃるのでしょうねぇ……」

ソピア「私、明日からしばらく町に帰って来ないかも知れないから、何かあったらよろしくね」

アン「ちょ、ちょっと待ってください、しばらくってどれくらいですか?」

ソピア「明日から2泊3日の予定。もしかしたら3泊かも」

アン「そんなに……! アンも一緒に連れて行ってはいただけませんかっ!?」

ソピア「どうして? アンもお仕事あるんでしょ」

アン「ではその3日の間、どうやってお嬢様のご無事を確かめればいいのですか?」

ソピア「そうだね……連絡の取りようが無かったね」


1.同行させる
2.町に残す(ただしコンマ0なら押し切られる)

ソピア「……やっぱり、アンにはウベローゼンに残ってほしいな。長旅だからこそ、その間の情報収集が疎かになる」

ソピア「また王子様が現れるかもしれないし、何か大きな事件が起きるかもしれない」

アン「他のお友達に聞くと言うのはどうでしょう?」

ソピア「できたら宿屋にいる人がいいんだ。……アン、ロットさん覚えてる?」

アン「感じの悪い兄貴分の人ですよね?」

ソピア「感じの悪いって……まあそうだけど。あの人、まだ戻って来てないんだ」

アン「そのロットさんが帰ってくるかもしれないと?」

ソピア「うん。何事も無いとは思うけど……もしかしたら私の所に来るかも知れないから、その時は対応しておいてほしいんだ」

アン「なるほどぉ、それならお引き受けします。……アンはいらない子じゃないですよね?」

ソピア「もちろん。ロットさんや王子様の件は、いま最も大事なことだからね」

6680G


↓コンマ一桁分ソピアへの魔力過剰蓄積が進行(1日おきに判定、0は10)

進行度49/120


~32日目、訓練結果~

夜目 86/100

ソピア「この訓練、逆に目が悪くなりそう……」


野営 170/150

スキル『野営』を習得しました

※寝袋やテントがあれば野宿ができるようになりました

ソピア「道具をそろえるのにお金がかかるね……」


小休止 181/150

スキル『小休止』を習得しました

精神47→52

ソピア「休憩を挟めば一晩くらいなら寝ずに行動できるかも」

魔翌力過剰蓄積ってなんだっけ

>>905 天使&悪魔パワー、MAXになるとソピアがモンスターになります、時間経過または白黒魔術的行動で上昇


32日目終了

【ステータス】
ソピア=ウィンベル(魔:ソフィア 旅:ルーフェリア)
見た目:スカイブルーの瞳・黒髪ふんわりロングパーマ・白ワンピース・リボンカチューシャ・ムーンストーンの杖(知20)・ストーンキューブ
所持金:6680G
アイテム:
フルフィリア共和国ウベローゼン市地図・旅人ギルドカード・ナイフ・金槌・ハサミ・ドライバー・ライター・花柄の傘
ポーション×2・毒消し草・回復の杖・自動迷彩マント
薄汚れた赤ずきん・エセ探偵セット・シックなコート・女中の服・緋袴・ヘアゴムセット・アザラシ革の手袋
オニキス

ジョブ:月魔術師・旅人
スキル:料理・ダンス・長旅歩き・小休止・脱兎・騎馬・野営
 月光光線魔法・流れ星・精神攻撃魔法・光線魔法:精神・光線魔法:波・拡散精神魔法
 強魅了魔法・全体魅了魔法・恐怖魔法・混乱魔法・幻覚魔法・多分身魔法・迷彩魔法・盲目魔法・魔力制御・瞑想技術
 ライトボール・活力の光・癒しの光・加熱魔法
 受け身・考察・妖精対話・究極魅了魔法・生命の加護・ムーンブラスト

体力32/32 精神52/52 進行度49/120
筋力30 敏捷44 知力70(90) 器用20 交渉力70 魔名声48 旅名声34 注目度0
経験値:体7・精47・筋0・敏67・知0・器83・交31

知り合い
心優しい義妹13歳吸血鬼:ヒレア「今度は私が助ける番!」(義姉妹:10.15)
お喋りな16歳ホワイトシーフ:フィナ「はー、もしかしたらソフィーもただ者じゃないかもね…?」(親友:9.15)
あざとい17歳メイド:アン「またお出かけしましょうねぇ♪」(親友:9.04)
高圧的な16歳サイズユーザー:エルミス「今まで正体を隠していてごめんなさい」(仲良し:7.91)
ボクっ娘ブラコン16歳女水魔術師:ミルズ「危ないことはやめなよ」(仲良し:7.67)
頭脳派長身18歳岩魔術師:クルト「悩んでいても始まらないか」(友人:6.53)
文系15歳美少年風魔術師:トール「僕たちの優勝です!」(恋心:5.61)
おしとやかな12歳商売人:フローラ「商人ですから。秘密は守ります」(友人:5.18)
明るく優しい22歳ホモ日魔術師:キュベレ「色んな意味で楽しい観光だったわぁ」(友人:4.00)
魔法街の仕立て屋人形:クリスティ「やったー新商品できました!」(友人:3.42)
武人な19歳火魔術剣士:テンパラス「よい戦いぶりであった」(知人:2.02)
皮肉屋な22歳男コンバット:ロット「逃げ足だけは一流だよね」(知人:1.93)
色男な24歳レンジャー:オルド「ただ者じゃねえな」(知人:1.59)

33日目、朝

ソピア「準備OK。アン、行ってくるよ。お留守番よろしくね」

アン「お気をつけて! 無理はなさらないでくださいね~!」


ソピア「おはようございます! 手紙配達の依頼を受けに来ました」

おじさん「……朝早くからうるせぇなぁ」

ソピア「すいません。まだ起床時間では無かったですか」

おじさん「……ほらよ、この手紙だ。届け先は裏面に書いてある地区を自分で探せ」

ソピア「は、はい」

おじさん「くれぐれも汚したりすんなよ」バタン

ソピア(まあ中にはこんな依頼者もいるよね……)


魔人の城。

ソピア「あれ? 開かない」

閉じた扉の隙間から黒い霧が漏れ出てきた。

ヒレア「おはよ、お姉ちゃん」

ソピア「ちゃんと開けて出て来ようよ……」

ヒレア「入口の扉重いもの。それと魔人さん、鍵を閉めるのを面倒がったの」

ソピア「荷物は持たないの?」

ヒレア「お金はないけど野宿するから大丈夫よ」

ソピア「私が出すから一緒に泊まろう」

カラン

『店主不在のためしばらくお休みですm(_ _)m』

クリス「よしっ」

ソピア「クリスティさん、おはようございます」

クリス「お姉さん、ちょうど今出てきたところですよ。妹さんも一緒なんですね」

ヒレア「私のせいでお店を休ませることになってごめんなさい……」

クリス「名誉の負傷ですよ! 気分を変えて、観光もかねて楽しく行きましょう!」

ソピア「行きは仕事でもう一人同行するのでよろしくお願いします」


ウベローゼン西口。

ザワザワ...

アレッテゼッタイソウヨネ

ドウシテコンナトコロニ?

ソピア(その男の人は周囲から明らかに浮いていた)

ソピア(精悍な顔つきで力強く正面を見据え、磨き上げられた鎧が朝日を鋭く反射する様子には、すごく嫌な予感がした)

クリス「まさかあの方ですか?」

ヒレア「きっとそうね。お姉ちゃん、頑張って」

ソピア「あ、あの……」

男性「む?」

ソピア「ひょっとして、あなた、匿名の聖剣士さんではないですよね?」

男性「いかにも! 匿名での依頼、誠に申し訳ない!」

男性「私の名は○○! フルフィリア共和国軍、憲兵隊長を務める者だ! 協力を感謝する!」


↓憲兵隊長『勇者』の名前か苗字(カナ3文字以上で)

勇者「私の名はアルフレッド! フルフィリア共和国軍、憲兵隊長を務める者だ! 協力を感謝する!」

ソピア「憲兵……隊長……!?」

ソピア(憲兵とは軍内部の規律を守る役職だと聞いたことがあるけど……)

ソピア(この人の付けているワッペン、軍人の中でも、私の家に攻めてきた兵士、それと職務質問をしていた兵士と同じ……!)

ソピア(つまり、私を追っていた兵士の、直接の上司……)

勇者「驚かせてしまったようだな! しかし、この件は軍とは無関係ゆえ、名を明かすわけにはいかなかったのだ! 許してほしい!」

勇者「……む? 君は!」


123 俺の目はごまかせんぞ!ソピア・ウィンベル!
456 ただ者では無いな!
789 魔導長殿が大層褒めていた少女か!
0 う、美しい……!

↓コンマ一桁

勇者「俺の目はごまかせんぞ! ソピア・ウィンベル!」

ソピア「へ!? ……何の事でしょうか」

勇者「とぼけても無駄だ! 俺の守護天使が教えてくれたのだ! さあ、観念しろ!」

ヒレア「……!」サッ

クリス「えっ? その方は月魔術師のお姉さんですよ?」

ソピア「そ、そんな! 私、違います。剣を収めてください」

勇者「何か否定する根拠があるのか!? 聞くだけ聞いてやろう!」


1.その天使の言う事が正しいとは限らないのでは?
2.私は元帥の娘のエイラさんとお友達なんですよ
3.私は魔法競技会の優勝者です。魔導長さんから聞いていませんか?

※せっかくゾロ目なので言い逃れのチャンスを

↓正解は一つ

あたり



ソピア「その天使の言う事が正しいとは限らないのでは?」

勇者「何だと!?」

ソピア「もしかしたら勘違いされているのかもしれません」

勇者「そんな事は……」

ソピア(今のうちに……!)

ソピア(天使さん! 運命を司る天使様! 呼びかけに応えてください!)

天使(はいはい、どうしました? よくピンチに陥ってますねーあなた)

ソピア(そこの憲兵隊長に本当のことを黙っててください、お願いします!)

天使(彼の守護天使は武の天使なので、私ではちょっと……)

ソピア(神様にかけあってください!)

天使(はーい、少々お待ちを)

勇者「守護天使よ! なぜ答えぬ!」

ソピア「やっぱり間違っていたのでは……」

勇者「神の言葉が間違ったことなど一度も無い!」

天使(お待たせしましたー。結論から言うと、今、武の天使が彼に嘘をついています)

ソピア(よ、よかった……)

天使(神にとっては勇者も信仰を広める上で大変重要な人物なのですが、今はあなたを逃がす方が後々ためになるとお考えになられたようです)

ソピア(聖教徒でもないのに神様に一目置かれてしまった……)


進行度:49/120→69/120

勇者「失礼した! 勘違いであったようだ! こんなことは初めてだ……」

ソピア「神様はともかく、天使は全能ではないということですね」

勇者「それどころか君は素晴らしい人物だそうじゃないか!」

ソピア「えっ」

勇者「月魔術師ソフィア、君の活躍は聞き及んでいるぞ!」

勇者「魔導長殿によると、実は君が吸血鬼を退治したらしいな!」

勇者「あえて公表しない謙虚な態度が素晴らしい! 自己の功績を喧伝し勲章をせがんだ、かつての俺が恥ずかしく思える!」

ソピア「あの、あまり大声で言わないでください……」

ソピア(魔導長さん、黙っててくれるって言ったのに……軍の要人には話したんだね)


ウベローゼンと王都を結ぶ馬車街道は、今朝も至って平和そのものであった。

ヒレア「……」←吸血鬼だと知られると危ないので黙っている

ソピア「……」←余計な事を言うと危ないので黙っている

クリス「……」←2人が静かなので黙っている

勇者「ふむ……これまでの遠征でも、冒険者たちは面食らっていたな」

勇者「自分の反省も兼ねて新聞で公表したが、一応この件はプライベート。息子探しで憲兵隊を動かすわけにはいかなかった」

勇者「しかし、ソフィア。君は本来我らが軍に表彰されるべき人物だ、楽にしたまえ!」

ソピア(楽にできる訳ないでしょう……黙って歩けるだけでも私も進歩したと思う)

勇者「どうした? 静かに風景を楽しむのも良いが、せっかくの機会だ。味気ないじゃないか!」

ソピア(私が話題を振らないといけないみたい。情報収集だと割り切って話さなきゃ……)


例1.息子について聞く
例2.昔の活躍について聞く
例3.最近の仕事について聞く
※自由安価

↓2くらいまで

ソピア「憲兵隊長さんは……」

勇者「アルフレッドで構わない! 今はプライベートだからな」

ソピア「アルフレッドさんはどうして勇者と呼ばれるようになったんですか?」

勇者「俺の武勇伝が聞きたいか、いいだろう!」

勇者「これは俺が君くらいの少年だったころの話だ……」

勇者「王都で暮らしていた、魔術に傾倒していた公爵が、当時の王家を倒し国の乗っ取りを目論んだんだ」

クリス「ええと、たしかノーディスの思想に感化されたんでしたね?」

勇者「ほう、よく知っているな。強い魔力を持つ者ほど偉いという馬鹿げた思想だ!」

勇者「当時のフルフィリアは王制であったが、その公爵はより一層その支配を強めようとしていた」

勇者「もちろん一般市民は反対した。しかし、こともあろうに当時支配者階級であった貴族たちは、公爵を恐れて機嫌を取り始めたのだ!」

勇者「公爵とその手下は『魔王軍』を名乗り、王国軍と各地で紛争を起こした……!」

ソピア「その魔王を倒したから、勇者と呼ばれるようになったんですね」

ヒレア「……正義の味方だったのね」

勇者「いや、初めは復讐心に任せて戦っていた。俺は両親を内戦で失ったのだ」

勇者「今後俺のような境遇の子供を生まないために、俺は憲兵隊長として秩序を守る仕事に努めている!」

ソピア(どの口がおっしゃるのやら……!)


ソピア「探している息子さんってあなたに似てますか?」

勇者「いや、息子は養子だ。俺は聖教会に所属しているため結婚が許されていない!」

ヒレア「……もしかして孤児?」

勇者「ああ。ある貴族の家で見せ物兼奴隷の仕事をさせられていた亜人だ」

クリス「亜人ということは南のサロデニア国方面の人でしょうか?」

勇者「分からん! ただ、俺は亜人差別には反対している。フルフィリアもこれからは亜人を積極的に受け入れていくべきだ!」

ソピア「あの……行方不明って家出じゃないんですか」

勇者「……家出されるようなことをした覚えが無いのだが……忙しくてあまり家に帰れず寂しい思いをさせてしまったのだろうか!?」

ヒレア(暑苦しかったんじゃないの……)

クリス「あっ、もうすぐ王都ですね!」

ソピア「王都といえば先日のテロ、まだ犯人が捕まっていないんですってね」

勇者「憲兵たちに命じて捜索を続けている! できることなら俺も合流すべきなのだが、息子も放ってはおけない!」

ソピア「でも、未然に食い止められてよかったですね」

勇者「食い止められていない。テロ自体は起きてしまったのだ! 各国に不信感を抱かれてしまった時点で我ら共和国軍の負けだ!」

勇者「テロリストに交じっていた4人の貴族は、反乱を目論んでいたにもかかわらず黒魔術で居場所を知ることができなかった……!」

勇者「残り5人も反乱を目論んでいないとは限らない。何としても捕らえなくては!」

ヒレア「……反乱を起こす可能性があるから捕らえるの?」

勇者「その通りだ! 反乱の芽を摘み取らなければ、いつ第二の魔王軍が現れ、一般市民を傷つけるか分からない!」

勇者「現に先のテロでも、要人に怪我は無かったが、観衆に怪我を負わせてしまった……!」

勇者「彼らが逃亡を続けている限り、市民の安全は守られない! 故に、たとえ弱者であっても容赦はできないのだ!」


仕事で来るのは二度目の王都ティルベルクは、前回と変わりない賑わいを見せていた。

ヒレア「久しぶり。お母さんと大聖堂に通ってた頃が懐かしいわ……」

クリス「こんなに広いなら一人くらい職人がいても良さそうですのに……」

ソピア「地図を確認しておこう」

フルフィリア共和国地図

学     麓  山
|\  /|  |
騎―王―貴―商―砂

|/  \|   \
工     港―浜  湿
貴…貴族の町ウベローゼン市

王…王都ティルベルク
港…軍港の町ハーバリア市
商…交易の町ファナゼ市

勇者「ふむ……ソフィア!」

ソピア「何ですか?」

勇者「工業都市へ向かう前に、少し寄り道してもいいだろうか!」


1.寄り道する時間はありません(コンマ9か0で押し切られる)
2.あまり時間をかけないでくださいね


ソピア「あまり時間をかけないでくださいね。ちなみにどちらへ?」

勇者「大聖堂の知人に会いに行く! お前たちも来るか!?」

ヒレア「ねえ、お姉ちゃん。私もいっていい?」

ソピア「せっかくだから全員で行きましょうか。クリスティさんもいいですか?」

クリス「はいっ、一度見ておいて損は無いです♪」


修道女「こんにちは。あら? ヒレアさん!」

ヒレア「……こんにちは」

修道女「先月はいらっしゃらなかったようですが、どうされたのですか? お母様は?」

ヒレア「お母さんは死んだわ」

修道女「まあ……! 神よ、彼女の母に救いを与えたまえ。ヒレアさんは祈らないのですか?」

ヒレア「私はもういいの。神も悪魔も信じない」

修道女「そうですか……」


修道士「失礼、貴女には即刻大聖堂を出ていただきたいのですが」

クリス「ふぇっ? わたし何か悪い事をしてしまいましたか!?」

修道士「……貴女は悪魔のしもべでしょう」

クリス「ち、違いますよ?」

修道士「この世の全ての人形は、傀儡の悪魔の影響を少なからず受けています」

修道士「幼子の持つぬいぐるみ程度ならば受け入れますが、神以外に作られし人を引き入れては、神がお怒りになられてしまう」

クリス「ぐすん、差別反対っ」


ソピア(天使様、先ほどは誠にありがとうございました……)

運命の天使(神の決定に従ったまでです)

武の天使(……この娘が勇者より尊重すべき人間なのであろうか?)

運命の天使(神のお考えは私たちには計り知れないものです)


123456 何も起こらない
78 知り合いの聖教徒に会う
9 モンスター退治のため天使の化身が顕現する
0 勇者「騙したな、ウィンベル!」

↓コンマ一桁

何事もなく王都を発った一行は、線路沿いの街道を南西に進む。

石炭を満載した機関車が音を立てて隣を追い越していった。


勇者「徒歩というのもいいものだな! 君たち、疲れてはいないか!?」

クリス「わたし疲れ知らずなんです。えへん」

ソピア(気分的に疲れてる……)

ヒレア(少し浮いてると楽ね)

マリン(ソフィー、あそこの木の陰にモンスターよー)

ソピア(あーそうなの。まあ大したことないでしょ)

マリン(でもちょっとおっきいわー)

ソピア(あーそうなの。でも相手が悪かったね)


↓1、2コンマ >>6を元に中型モンスター作成

ガタンゴトン、ガタン...ゴトン.....

ブロロロロ...

機関車の音が静まると、どこからか異音が聞こえてきた。

クリス「何の音でしょう?」

勇者「芝刈り機か!?」

ヒレア「お姉ちゃん、もしかしてモンスター?」サッ

ソピア(一応光線撃つ準備しとこう)

ガサガサッ!

ソピア(上!?)

木の陰、より正しく言うなら茂った葉の中から現れたのは、プロペラのついた機械。

ヘリコプターサイズのドローンと言えば伝わるだろうか。

4対のプロペラの下には、カメラと銃器、そして爆弾が装備されている。

クリス「な、なんですかあれーっ!?」

ヒレア「やっぱり暴走機械に襲われた!」

勇者「白服め……また試作品を外に捨てたな!」

機械は空中で静止すると、カメラを一行に向けた。

ソピア(く、来る!?)


1.光線で脆そうな部位を撃つ
2.ダッシュで真下を通って先に進む
3.誰かが動くのを待つ

今話題のドローンwwww

>>932-933 気円斬やドローンはネタというよりは説明するのに便利だったので安易に使ってしまいました



ソピア(まあ危なそうなら私以外がなんとかしてくれるよね)

勇者「鉄の塊相手に剣では分が悪い! 誰か頼めるか!?」

クリス「回ってるので魔法の糸切られちゃいそうです……」

ヒレア「……私が魔法使ってもいいのかしら? でも、機械に霧は通用しないし……」

マリン(全員相性が悪いみたいねー)

ソピア(もうっ! みなさん多少相性悪くてもどうとでもなるでしょうに!)

ソピア「……って、あれ? 何もしてきませんね?」

勇者「機械の事はよく分からんが、我々を敵と認識していないのではないか!?」

ソピア「ゆっくり下を通り過ぎてみますか……?」

ヒレアは身を挺してソピアを守れる位置につき、クリスティとアルフレッドも身構えながら機械に近づいて行った。

カメラと銃器が向きを変えて一同を追っている。

機械の足元を越えてある程度離れると、ガサガサと音を立てて機械は再び木の中へと戻った。

クリス「ほっ、撃たれなくてよかったです……」

ヒレア「わざわざ戻る必要あったのかしら?」

ソピア「通行人をおどかす仕掛けなのかも……」

勇者「はた迷惑な奴だ! 戻ったらすぐに苦情を申し立てねば!」

線路沿いの道をさらに進んでいくと、徐々に露出した岩が増え、背の高い木々が数を減らす。

緑の多い地域と比べて動物の気配もなく、同様に人間も全くと言っていいほど見かけない。


ソピア(大聖堂に行って思い出したけど、私、生命の加護と究極魅了魔法という、一度きりの切り札を2つ持ってたっけ)

ソピア(ギリギリでごまかせたけど、アルフレッドさんに一度私の正体を知られてしまった……)

ソピア(もしかすると軍の会議でもう一度調べられるかもしれない……)

ソピア(……ここが究極魅了魔法の使い時なんじゃないかな?)

ソピア(周りにはクリスティさんとヒレアちゃんしかいないから、アルフレッドさんの人が変わったのを私のせいだとは思われる可能性は低い)

ソピア(……ただ、究極魅了魔法を使うことになりそうな相手は他にもいる)

ソピア(ロットさん、エルミス、フィナの師匠、ブラッドレイ元帥……それに緊急事態を回避するのにも使える)

ソピア(……工業都市についたら、たぶん今後アルフレッドさんに使うチャンスは無い)

ソピア(どうしよう……憲兵隊長に究極魅了魔法、使っちゃう?)

※究極魅了魔法~使われた対象はソピアにその一生を捧げることになり決して逆らうことはできない


1.使う
2.使わない

↓ 使う3票入ったら使う、使わないが先に1票でも入ったら使わない

ソピア(いや、一生で一度きりの魔法をここで使うのは惜しい)

ソピア(アルフレッドさんがもう一度調べなおそうとしない可能性と、神様が何度でも真実を伏せてくれる可能性に賭けよう……)

ソピア(それになにより、この暑苦しい人が私にゾッコンになるなんてイヤ!)


勇者「皆の者! 工業都市が見えたぞ!」

クリス「なかなか遠かったです」

ヒレア「なんだか暗い街ね……」

ソピア「全体的に灰色で、他の街に比べて観光向きじゃなさそう……」

クリス「麓町の石炭と外国の鉱石でいろんなものを作ってるらしいですね」

ソピア「なるほどね、街を飾りたててもすぐに汚れちゃうから、汚れの目立たない灰色を選んでるんだ」


↓1、2、3くらいまで 工業以外にどんな特色がある?(観光名所、施設、人の気質、名物など)

↓4 工業都市の名前

風邪をひいて休んでました、明日再開します

工業生産の要、モスボラ市。

農業に向かない荒地に作られた工業団地が大きくなり、そのまま都市として発展したものである。

王都ティルベルクおよび、石炭の産地である麓町とはフルフィリア鉄道で結ばれており、ドワーフ達の国、コホーテン首長国の国境にも近い事から、鉱物資源の輸入も盛ん。

この町で作られた工業製品は、王都を経由して、商業都市ファナゼや港湾都市ハーバリアから外国へと輸出される。

無骨な作業員たちの作り出す素朴な雰囲気と、外国からもたらされた技術が同居する町並みは灰色で統一されており華が無い。

しかし、夜間でも都市中が電灯の光で照らされており、モスボラ山の山頂から眺める景色の物珍しさ、美しさはこの町の目玉の一つだ。

モスボラ山自体は水力発電所が建てられ、崖下にはゴミ山が広がっているなど、自然環境は極めて悪い。

食は職人や作業員にとって数少ない楽しみであり、屋台通りの味は庶民的ながらレベルが高い。中にはこだわりの強い変わった店もあるとか……。



ソピア達がモスボラ市に到着したのは、ちょうど昼食どきの休憩時間だったようだ。

しばしの暇を楽しむ作業員たちの笑い声が聞こえてくる。

女将「いらっしゃいませぇ! 少々お待ちを!」

ヒレア「ここ、食堂じゃないの?」

ソピア「地図によると宿屋であってるはずなんだけど……」

女将「ごめんなさいね。うち、一階で食堂開いてるからお昼は混んでてね。あんた、どこから?」

ソピア「ウベローゼンからです」

女将「おやまあ、遠かったでしょ。そうそう、依頼達成の報告ね」


↓コンマ一桁×2+5(勇者の知名度分)、名声が上がる

旅名声:34→41

6680G→7680G


ソピア「クリスティさんとアルフレッドさんはこれからどうするんですか?」

クリス「わたしは職人さんの工房を探します。きっとすぐに見つかりますのでお気になさらず」

勇者「まずは情報提供者に会いに行く! 息子を拾ったら、夜は憲兵の詰所に泊まる予定だ!」

ソピア「一応、依頼はここまでですね」

ソピア(でも、職人さんや息子さん、すぐに見つかるかな……?)


1.アルフレッドについて行こう
2.クリスティについて行こう
3.ヒレアと2人で観光しよう

ソピア「クリスティさん、工房探しに同行してもいいですか?」

クリス「お手伝いしてくれるんですか? ありがとうございます!」

ソピア「それでは。アルフレッドさんもお元気で」

勇者「うむ! いずれまた会おう!」

ソピア(もう会いたくない……)

クリス「でもお手紙の配達はどうするんですか?」

ソピア「あっ、先にそっちを済ませてきます」


ソピア「御免くださーい」

元職人「……お? なんだ?」

ソピア「ウベローゼン市の○○さんからお手紙です」

元職人「おお、あいつか。ふんふん」

元職人「……私は引っ越さんと言ってるだろうが! くそったれ!」

元職人「ウベローゼンなど気取ってるだけじゃないか! 絶対にモスボラの方がいい町だ!」

ソピア「あの……」

元職人「あァ!?」

ソピア「お代……」

元職人「金か、ほらよっ! ったく!」バタン

ヒレア「……お姉ちゃん何にもしてないのにね」

ソピア「いろんな人がいるから……」

7680G→7980G

※このレスのコンマ一桁÷2分名声上昇


ソピア「さて、職人さんについてどこかで聞き込みでもします?」

クリス「適当に歩いていればその内見つかると思ってました」

ソピア「何時間かける気なんですか……?」

ヒレア「空を飛んで上から探してみたら?」

ソピア「いやいや」

クリス「それは名案ですねっ!」

ソピア「いやいやいやいや」


33日目昼 現在地:工業都市モスボラ

1.宿屋
2.居住区
3.鉄鋼業区
4.紡績区
5.外国人街
6.屋台通り
7.フルフィリア鉄道駅
8.郊外
9.飛ぶ

旅名声:41→42


ソピア「町はずれで聞いてみましょう」

ヒレア「どうして?」

ソピア「高名な職人さんって他の職人と離れてひっそりと暮らしているイメージがあるからです」

クリス「なるほどっ、なんだかそんな気がしてきました」


町の郊外へ歩みを進めると、通りを歩く人の姿が消えていった。

もはや工房はおろか、人の気配のする家すらあまり見かけない。

クリス「話を聞ける人すらいなくなっちゃいました」

マリン「なんだかお化けが出そうな雰囲気ねー」

ヒレア「お姉ちゃん……こわい」

ソピア「何かいたらマリンが気づくよ」

クリス「お化けでも話が聞けたらいいんですけど……」

ソピア「下手に曲がると道に迷いそうだね」

マリン「看板があったわー」

ヒレア「左、モスボラ山。直進、コホーテン国境検問所。町の外に出ちゃうわよ?」


33日目昼すぎ 現在地:工業都市モスボラ

1.宿屋
2.居住区
3.鉄鋼業区
4.紡績区
5.外国人街
6.屋台通り
7.フルフィリア鉄道駅
8.モスボラ山
9.国境

モスボラ市において最も工業都市の趣を感じないのが居住区だ。

比較的彩りのある家屋と、教育機関、医療機関が集い、昼間には労働者の妻たちが井戸端会議に盛り上がる姿も見受けられる。


ソピア「あのー、少しお聞きしてもよろしいでしょうか?」

女性A「あら、どうしたの? 他所の人かしら?」

クリス「はい。この町に暮らす職人さんを尋ねてやってきました」

女性B「職人ならここじゃなくて工場の方にいると思うけど」

女性A「工場の周りに関係するお店やギルドも集まってるわよね」

女性C「ちなみに、何の職人か分かる?」

ソピア「人形職人です」

女性A「……人形って陶器よね。陶器って鉄鋼業区と紡績区どちらかしらね?」

女性C「困ったね。木工なら紡績区って覚えてたけど……」

女性B「鉄鋼業と紡績の間に工房があるんじゃない」

クリス「ありがとうございます。そのあたりを探してみますね!」


ソピア「行こう。日が落ちる前に見つけたいね」

クリス「暗くなっても平気ですよ?」

ヒレア「私も」

ソピア「職人さんが寝ちゃうでしょ……ん?」

看板『喫茶:ネクタール こちら→』

ソピア「…………」

ヒレア「…………」

クリス「はて?」

ソピア「美食の予感がする……!」

ヒレア「悪夢の予感がするわ……」


33日目昼すぎ 現在地:工業都市モスボラ

1.宿屋
2.喫茶:ネクタール
3.鉄鋼業区
4.紡績区
5.外国人街
6.屋台通り
7.フルフィリア鉄道駅
8.郊外
9.モスボラ山
10.国境

ヒレア(あの後、私たちは力づくでお姉ちゃんを、看板の指し示す向きとは反対方向に引きずっていった)

ヒレア(お姉ちゃんは一昨日のカフェで見せたような魔物の眼で、私とクリスティ、さらにマリンをも震え上がらせていた)

ヒレア(最終的に仕事優先と言って落ち着いてくれたけど……私は今、一刻も早くこの町を出たい)


いくつもの煙突から漂う白煙、どこかから聞こえてくる金属同士のぶつかる音。

うって変わって工業都市そのものといった町並みからは、いずれ訪れる機械文明の力強さを感じずにはおれない。

そんな近代的な風景の中、古風な装いのソピア達はひどく浮いていた。

クリス「魔女、妖精、人形、吸血鬼、揃いも揃ってゴシックな世界観で場違いですよね」

ヒレア「こら。ばれちゃうじゃない」

ソピア「その人形の専門家がこんなメタリックなところにいるのかな……」

クリス「あの一際高い煙突は何でしょう?」

ソピア「ええと、地図によると、火力発電所らしいですよ。観光地じゃないですね」

ヒレア「この近くなのは間違いないから、近くで聞いてみましょ?」


1.製鉄所通り
2.鍛冶屋通り
3.戦士ギルド街

モスボラ市中央製鉄所の周辺には、製錬された鉄を材料に使う工場が軒を連ねている。

整備中の機械が置かれている通りの雰囲気はウベローゼン市のメカニックギルド周辺のものに近い。


クリス「すいませーん、この辺りに人形職人さんはいらっしゃいませんか?」

工員A「こんな町で人形職人だぁ? んな奴いねぇだろ」

工員B「あいつじゃねぇの? お化けじいさん」

工員A「おう、たしかにあのパーツは人形だったな」

クリス「ご存じなんですかっ?」

工員B「ちょっと裏に行った所にある閉鎖された工場に住みついてる変な人だよ」

工員A「行くのはおすすめしねぇぞ。肝試しに行ったガキが捕まって人形の材料にされたって噂もある」

クリス「その点はご心配いりません、わたし完成品ですので!」チラッ

工員B「か、解体されないように気を付けなよ」


ソピア「ヒレアちゃん、そっちは?」

ヒレア「だめ。誰も知らないみたい」

クリス「お姉さん! 妹さん! 職人さんの居場所わかりましたよ!」

ソピア「本当ですか?」

クリス「はい、お化けじいさんという人だそうです」

ヒレア「お化け……?」

フェンスの隙間から敷地に入ると、蔦に覆われた廃工場が見付かった。

入口付近には人形の腕や脚、胴体などのパーツが散らばっている。

クリス「お化けじいさーん! いらっしゃいますかー!?」

マリン「お化けじーさーん!」

ヒレア「それ悪口じゃないの……?」

職人「こらぁガキどもぉ! 出て行け! さもなくばバラして人形の材料にしちゃるぞぉ!」

クリス「あっ、噂どおりです!」

職人「おや、逃げんのか? まさか客か?」

クリス「はい、お化けじいさんがここにいらっしゃると聞いてやってきました!」

ソピア「凄腕の人形職人と聞いてウベローゼンから……」

職人「……もしやお前さんら、オートマタか?」

ヒレア「いいえ。こっちの子だけ」

クリス「わたしです! いろいろあって首が取れちゃったので、直してもらいたいんです」

職人「ほう。……とりあえず上がりなさい」

ソピア「お邪魔します」


職人「これなら2日あれば十分直せるぞ」

クリス「よかったぁ……ぐらぐらして変な気分だったんです」

職人「しかしこれだけの年代物ながらほとんど破損が無いとは、大切に扱われてきたのだな」

ソピア「誰かのものじゃないみたいですよ」

職人「そうか……。放置していてもオートマタになるのか」

ヒレア「もしかしてあなた、オートマタを作っているの?」

職人「まだ一体も完成しておらんが。この数十年間、毎日語りかけ手入れしているが一向に兆候すら表れないのだ」

クリス「わたしが目を覚ました時ほこりまみれでしたよ。手入れしすぎるのもいけないかもしれません」

職人「……私が生きているうちに動き出してほしいんだ」

クリス「人間さんの寿命じゃ無理ですよ」

職人「私は……無機物に心を宿らせたいのだ。人は皆、人形は古臭い、機械の方が容易く制御でき便利だと言う」

職人「しかし、モンスターとして討伐対象になるオートマタと機械を比較すると、オートマタにはわずかな感情があるように、私には思えるのだ」

ソピア「クリスティさんはこの通り感情豊かですから、職人さんの説は正しかったことになりますね」

クリス「どうでしょう。商売の為に人間さんの真似をしているだけかもしれませんよ」

職人「寂しいことを言うんじゃない。人間だって自分が何者なのか分からなくなる時がある」


↓コンマ×2+50、クリスティとの交友度が上がる

クリスティ「道中お気をつけて!」(友人:4.48)



ソピア「ごめんなさい。帰りは一緒に行けませんけど……」

クリス「いいえ。ここまでありがとうございました! またお店で!」

職人「モスボラは夜も明るいが事故には気をつけなさい」


マリン「あらー? さっきの場所で気配が増えたわー」

ヒレア「クリスティに反応して周りの人形が動き出したのかもね」

ソピア「それならいいけど……まあ、危ないことにはならないはず」

マリン「これから観光ねー」

ソピア「観光地は少ないけどね。珍しいものはいろいろあるから退屈はしないかも」


33日目夕方 現在地:工業都市モスボラ

1.宿屋
2.喫茶:ネクタール
3.火力発電所
4.紡績区
5.外国人街
6.屋台通り
7.フルフィリア鉄道駅
8.モスボラ山
9.国境

モスボラ市において外国人といえばコホーテン首長国の人々、すなわちドワーフを指す。

外国人街は貿易に携わるドワーフ達の事務所や宿泊所、市場が集まった一画だ。

昼食を摂るのを忘れていたソピアたちは、外国人街のレストランで軽食を頼んでいた。

7980G→7960G

ヒレア「ドワーフなんて生まれて初めて見たわ」

ソピア「私も。ドアもテーブルも椅子も低いんだね」

店員「お待ちどお」

干し肉やドライフルーツのサンドイッチは食料に乏しいコホーテンならではの料理だ。

ヒレア「保存食ばっかりね……」

ソピア「ディナーには溶岩焼きが人気らしいよ。美味しいのかな?」

ヒレア「せっかくフルフィリアに来たのだから、ドワーフの人たちもフルフィリア料理を食べればいいのに」

ソピア「どうだろう。ドワーフと人間じゃ味覚が違うのかもよ」


ソピア「すいません、私たち観光客なんですけど、楽しい場所知りませんか?」

ドワーフ「観光? 俺たちは見せ物じゃねーよ。」

ヒレア「ごめんなさい」

ソピア「……見るとしたら市場くらいかな」


1.自動車売り場
2.機械売り場
3.武器防具売り場
4.書籍売り場
5.食料品売り場
6.コホーテン大使館
7.外国人街を離れる

↓1、2

大使館は他の建物と異なりフルフィリア人の来客が多いためか、ドアを屈んでくぐらずとも入ることができた。

エントランスとロビーは大理石がふんだんに使われており大層美しい。

ドワーフ女性「こんにちは。コホーテン大使館へようこそ。本日はどういったご用件でしょうか?」

ソピア(特に用事が無くても一階は見学自由と掲示されていたけど……)


1.コホーテンへの入国について
2.移民の受け入れについて
3.大使に面会したい
4.特に用は無いです(施設内を見学する)

↓複数可

ソピア「コホーテンへ入国したいのですけど、手続きはどのようにすればいいんですか?」

ドワーフ女性「入国手続きは国境検問所にて行います。検問所では、身分証明、滞在理由と期間を聞かれますので準備しておいてください」

ソピア「身分証明はギルドカードでいいですか?」

ドワーフ女性「構いません。あっ、旅人ギルドの方は依頼書を見せていただければすぐに終わります」

ソピア(依頼で国を出てしまえばそのまま国外逃亡も不可能じゃない?)

ドワーフ女性「ただし、おそらく名声が50以上でなければ国外へ行く依頼は受けられなかったはずです……」

ソピア「そうでしたか……」

ドワーフ女性「確かとは言えないのでギルドにご確認ください。それと、今は出国手続きの方に時間がかかりますね」

ソピア「あー、今物騒ですからね」

ドワーフ女性「身分証明だけで半日は待たされるらしいです。私どもドワーフはすぐに通されますが……」

ソピア(身分を保証してくれる人、白魔術や黒魔術を欺く手段がないと国を出るのは難しそう)


1.大使館一階を見学する
2.自動車売り場
3.機械売り場
4.武器防具売り場
5.書籍売り場
6.食料品売り場
8.大使館を出て外国人街を離れる

太陽が地平線に接し、空に月が見えるようになると、電灯の光が町のあちらこちらで輝き始めた。

ソピア「明日は昼になる前に町を出るから、どこか行くなら今夜中だよ」

ヒレア「んー、どうしましょ」


33日目日暮れ 現在地:工業都市モスボラ

1.喫茶:ネクタール
2.火力発電所
3.紡績区
4.屋台通り
5.フルフィリア鉄道駅
6.モスボラ山
7.国境

ヒレア「お姉ちゃん、どこに向かってるの?」

ソピア「いいからいいから」

ヒレア「……はっ、ここは!」

看板『喫茶:ネクタール こちら→』

ソピア「どことなくアンブリーな雰囲気を感じるよね」

ヒレア「いやぁぁぁー!」


町の一角で異様な存在感を放つ、その店が喫茶:ネクタールに違いないと、2人は一目見て理解した。

その建物の形を例えるならば、未知の内臓。

建物のあちこちのくぼみには淡く発光する謎の液体が溜まっており、それは淵から滴になり垂れ落ちる。

扉の纏う雰囲気は、店に入るというよりも、店に飲み込まれるという表現が似合う。

ヒレア「私一人じゃ止められなかった……」

ソピア「うん。中々お洒落な外観だね」

ヒレア「どこが!? どう見てもアンブロシアのお仲間!」

ソピア「姉妹店かな? では早速……」

ヒレア「待って! とりあえずこの手を離して!」

ソピア「離さないよ?」

ヒレア「私たち、さっきまで軽食食べていたじゃない! また今度にしようよ!」

ソピア「アンブリーな食べ物は別腹、アンブラーの常識だよ」

ヒレア「私、ちょっと散歩してくるわ!」ブンッ

ソピア「逃げた……」

ソピアは人目をはばからず飛行するヒレアを止める手段を持たなかった。

ソピア「まあ、いっか……。私だけ食べていこう」


モスボラ市上空。

ヒレア「いつまでも逃げてちゃダメよね……いつかアンブラーとしてのソピアと向かい合わなくちゃいけない」

ヒレア「……どこかで暇をつぶしましょう」


1.鉄鋼業区
2.紡績区
3.フルフィリア鉄道駅
4.モスボラ山

↓ ヒレアの行き先

ヒレア「なんだか煙い……」

モスボラ市の空は常に工場や発電所から出た排煙が漂っている。

ヒレア「山なら町中よりは空気が綺麗そうね……」

ヒレア「下にモンスターも見えるしこのまま飛んでいきましょ」


店主「いらっしゃいませぇ~」

ソピア「わぁ」

喫茶ネクタールの店内には大小様々な器が置かれ、その中に謎の液体が満たされていた。

店主「ごちゅうもんがおきまりになりましたら、かまないようにおしえてくださいぃ~」

ソピア「わかりました」

店主「けっして、しょうひんめいを、かまないでくださいね」


ヒレア「山頂には展望台があるのね……」

ヒレア「あれはたしかダムっていうものね。思ってたより小さい」

ヒレア「あそこだけ何か違って見える…………きゃっ、よく見たら全部ゴミじゃないの」

??「わー!」

ヒレア「ん? 人の声……?」

??「く、来るな!」

ヒレア「誰かがモンスターに襲われてる!? 助けなきゃ!」

ヒレア「声が聞こえたのは……あっちね! 見つけた!」


1.山頂
2.ダム
3.ゴミ山

小さな広場と屋根のついた展望台が整備されているモスボラ山山頂。

一組の男女が展望台の中まで追い詰められていた。

女性「と、止めてよ! お願い!」

男性「こんな無様な死に方は御免だぁ!」

彼らを追いつめているのは一見するとただの樹木に見えるモンスターだ。

くねくねと枝を曲げながら少しずつ彼らに近づいて行く。

ヒレア「そこまでよ!」

急降下したヒレアの爪が枝の数本を斬り飛ばした。

ヒレア「あなたたち、怪我はない?」

男性「あ、新手か!?」

女性「イヤーッ!!」

ヒレア「落ち着いて! 私は叫び声が聞こえたから助けに……」

ヒレア「……あなたたち、どうして踊っているの?」

ヒレア「とにかく、とどめを刺さないとね」チラッ

男性「だ、だめだ! そいつの踊りを見ちゃ……!」

ヒレア(……あ、あれ? なんだか無性に踊りたく……)


ソピア「店主さん、決まりました」

店主「かまないようにごちゅうもんをどうぞ」

ソピア「……ごくり」

ソピア「ヘムプライツェンのラミュヒェル煮を一つ」

店主「ひぇむぷらいてんのらむへりゅにがおひとつ」

ソピア(自分は噛み噛みだ……)

ソピア「それと、アシエレ茶を一つ、お願いします」

店主「ちがう。それ、あ江れ茶。いっかいめだから、とくべつにせ~ふ」

ソピア(噛んだわけじゃないもん……)

ソピア(ともかく、アンブロシアとはまた違ったメニュー名で何が出てくるか想像がつかない。楽しみ)


ヒレア「でもこのくらい我慢できるわ」

手のひらから放たれた炎が、樹木をあっという間に炭へと変えた。

ヒレアが倒したのは、ファンキートレント。人を踊りに誘い、踊らせたまま切り刻み養分を吸い取るモンスターであった。

女性「あ、ありがとう……」

ヒレア「まだそこにいて。群れが来たみたい」

動かない木々の間から、動く木々がゆっくりと近寄ってくる……


1.魔法で全部燃やす
2.飛び回って爪ギロチン
3.霧で2人を抱えつつ飛んで逃げる

ヒレアは展望台に男女を残し、単身木々の合間に飛び込んだ。

ヒレア「出でよ、地獄の火炎。インフェルノ!」

両手を広げて周囲のモンスターを林ごと焼き払う。

女性「すごいっ」

男性「前に出ないで、俺の後ろに隠れてて」

女性「でももう――」

カッ

女性「えっ……」

男性「ミユキ!」


ヘムプライツェンのラミュヒェル煮。

ソピア「あむ」

ソピア「……うひひひひ」

アコーレ茶(ア江レ茶)。

ソピア「ごく」

ソピア「宇非非非非非非非」

店主「はじめてなのにへいきなあなた。もしかしてぇ、アンブラーですかぁ?」

ソピア「やっぱり。喫茶:ネクタールとカフェ:アンブロシアには関係があるんですね」

店主「わたぁくし、アンブロシアマスターの弟子なのです」

ソピア「あの人の。通りで味が似ていると思いました」

店主「まーだまーだ、マスターにはおよびません。そんけいしてまぁす」

ソピア「そうですか? 飲み物ならここも負けてないと思いますよ。何か秘訣でも?」

店主「じつは……モスボラらしく、せきゆをしょうしょう」

ソピア「石油を飲んだのは初めてです……」

※アンブロシアで修行していない人は決して真似しないで下さい


ヒレア「けほっ……まさか、大爆発するなんて」

全身に大量の爆薬を蓄えたヤマカジノキは、全く動かないにも関わらず、その危険性からモンスターとして図鑑に載っている。

女性「イヤーッ! ねえ、起きてよタカシ!」

男性「……」

ヒレア「……あなたを守って気絶しただけ、だと思う」

女性「アンタのせいよ! アンタが余計な事しなければタカシは火傷しなかったのに!」

ヒレア「……ごめんなさい」

女性「もうどっか行ってよ! 化け物! 死神!」

ヒレア「……周り、山火事だけどいいの?」

女性「全部アンタのせいじゃない! 放火魔!」


123 ヒレアは逃げるように立ち去った
456 ヒレアは無理矢理男女を連れて山頂を離れた
7890 ヒレアの白魔術が解禁され山火事も火傷もなんとかした

↓コンマ一桁

ソピア「ごちそうさまでした」

店主「デザートはいかがでっすか?」

ソピア「そうですね……うーん」

客1「ねー、あれ。山の頂上明るくない?」

客2「やあねぇ、噴火かしら?」

客3「モスボラ山は火山じゃないぜい」

ソピア「これにしよう。すいません、ラフクリェラ……ラフクリェヤリャクリームください」

店主「かみましたね?」

ソピア「うっ」

店主「かみましたね?」


ヒレア(このままじゃ……この人たち、私のせいで死んじゃう)

ヒレア(お願いします……! 今だけでいいので、私に救う力をください……!)

不思議なことが起きた。

天から白い光の柱が降り、ヒレアを包み込んだのだ。

女性「な、何……!?」

光の中から、ヒレアのシルエットが男女に向かって腕を振る。

男性「うぅ……」

女性「タカシっ! 怪我は……治ってる!」

男性「……天使だ、俺を迎えに来たのか?」

女性「えっ?」

ヒレアの背中からは、一対の、ほのかに光る純白の羽根が生えていた。

その服も色が反転し、黒よりも白の部分が増えている。

ヒレア「……炎を消して、元通りに……」

全身から光の粒子が放出され、モスボラ山の頂上部がすっぽりと包まれる。

炎は鎮火され、木々は再生し、そしてモンスターも復活した。

ヒレア「夜の力は、静けさの力……もう暴れないでね」

男性「モンスターが大人しく帰ってく……」

女性「ごめんね、ひどい事言って。ホントにありがとう! ……あれ?」

光が薄まると、ヒレアの姿はどこにもなかった。

店主「かんだあなたにはラフクリェラクリーム。ラフクリェヤリャクリームではなくラフクリェラクリーム」

ソピア「ど、どう違うんだろう……いただきます」

店主「にやり」

ソピア「きゃぁぁぁー! 苦いぃぃぃー!」

店主「かんだあなたがわるいのです」

ソピア「どうじで噛む゛ごどが厳禁な゛の゛……!?」

店主「うちのメニュ~めいは、は~ぶ、ぽ~しょんのかしらもじ。かむとちがうは~ぶ、ぽ~しょんがまざります」

客1「見てみて、山が真っ白!」

客2「まだ雪には早いのにねぇ」

客3「明るいけど眩しくない、綺麗な光だんな」

ソピア「わぁ苦すぎて幻覚が見えるよ」

マリン(あれヒレアよー)

ソピア「ヒレアちゃん、山になっちゃったんだ~」

マリン(ソフィーしっかりしてー!)

7960G→7760G


展望台の屋根の上。

ヒレア(本当に綺麗な眺め。地上に星空があるみたい)

ヒレア(天使と悪魔にもらった、生命と夜の力。こうして誰かを助けることにも使えるのね)

ヒレア(光の数でどれだけの人が生きているのか分かる。私はこれだけの数を一度に奪おうとしたってことも……)

ヒレア(まあ、何よりも、まずはお姉ちゃんが命の危機を感じずに暮らせるようにするのが先だわ)

ヒレア(……そろそろ戻りましょ)

ヒレアちゃんゾロ目覚醒

ファンキートレントとヤマカジノキは2スレ目の最後の方で作った木々です

次スレ立てました → 元お嬢様「安価とコンマで旅歩き生活」吸血鬼「やっとその6ね」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430900309/)

※番外編

※性転換ネタ注意




【お嬢様のドキドキ☆ハンサム庶民街 ~ 私の心をつかまえて!】


「お嬢様! おはようございます!」

ソピア「……え? ちょ、ちょっと、あなた誰!? なんで私の部屋にいるの!?」

「そ、そんなぁ!? ボクのことを忘れてしまわれたのですか!? よよよ……」

ソピア「え、本当に誰? 使用人じゃないし……」

「執事のジョンですよぉ……たしかに、執事らしいこと何一つできてませんけどっ……!」

ソピア(こんな男の子、いたっけ……?)

ソピア「で、でも、執事だとしても! なんで寝室に入ってきてるの、変態なの……!?」

ジョン「ここは宿屋ですよ? それにボクとお嬢様は一緒のお風呂にも入った仲じゃありませんか」

ソピア「イ、イヤーーー!!」

ジョン「お、お嬢様ぁ! なぜ急に恥じらいを覚えたのですか! お待ちを、ぶべっ!?」←転んだ


ジョン「遅ればせながら、ここは乙女ゲーム的世界です!」

ソピア「え?」

ジョン「お嬢様は非常におモテになります。知り合いのほぼすべての男性がお嬢様を巡って対立していると言っても過言ではないでしょう!」

ソピア「……え?」

ソピア(見慣れないダンディなおじさまに見送られながら宿屋を出た。マリンもいないしどうなってるの……?)

ソピア(魔法街に来たけどほとんど男性しかいないなんて珍しいな。……あれ、あの男の子、こっち見てる……?)

「……美しい」

ソピア「は、はい?」

「君は、なんて美しいんだろう」

ソピア「あ、ありがとうございます……?」

ソピア(育ちは良さそうな装いだけど……貴族じゃないよね)

「君に出会えて僕はなんて幸運なんだろう。魔法街に来て本当によかった」

ソピア「あのー、もう行きますよ?」

「ま、待ってください! ぜひ僕と恋人に……いえ、友達から初めて下さい!」

ソピア「友達、なら別にいいですよ。私、月魔術師のソフィアといいます」

「ソフィアさん……可憐な名だ。良ければ午後からお食事に行きませんか、もちろん僕が支払います」

ソピア「……はい。別に予定はないので構いませんよ」

「本当ですか。約束ですよ。そうだ、指切りしましょう。……まだ、手を握るのは恥ずかしいから」

ソピア「ふふっ。はい。では指切りして約束しましたし、私はひとまず用事があるので……」

「……くっくっくっく」

「くはっ、はーはっはっはっは!!」

ソピア「ひぃ、何この人……!」

「まんまと騙されたな! 好青年のフリなんて簡単だったぜ!」

ソピア「騙された……? 私を騙したんですか?」

「おいソフィア! これでお前は俺様の支配下に置かれたのだ! 今日からは俺様の忠実な下僕として働いてもらうぞ」

ソピア「げ、下僕って……まさか」

「俺様はエリオ。エリオ様と呼べ。これは命令だ。俺様に逆らおうって言うんなら――」

ブォン

エリオ「――女だろうと容赦しねぇ」

ソピア(首すれすれの大鎌の刃を見ながら、私はようやくここがどういう世界なのかを理解した)

「やっ、ソフィー! オレと遊ぼう、なっ、なっ!」

ソピア「いやぁぁぁ馴れ馴れしい人に立ちはだかられたぁぁぁ」

「うわっと! いきなり精神攻撃魔法はやめて! 避けれるけど、怖いから!」ビクビク

ソピア「うーん、たぶん……フィ、フィ……」

「フィリップ。……えー、名前忘れられてたとかマジでショックだよ」

ソピア(合ってた!)

フィリップ「んー」キョロキョロ

ソピア「どうしたの?」

フィリップ「よしっ、エリオはいない。ちょっとオレ行きたい所があるんだけど、頼んでいい?」


フィリップ「ドキドキするなー」キョロキョロ

ソピア「さすがにあの傍若無人なエリオも一人で乗り込む度胸は無いと思うけど」

フィリップ「ま、まあスイーツバイキングだしな。ううむ、居心地悪い……」

ソピア「甘党ヘタレ……」

フィリップ「しょーがないだろ!? 男が一人でこんなところで食べてたら討伐依頼出されるわ! だから唯一の女友達のソフィーにお願いしたんじゃん!」

ソピア「この世界女の子少ないもんね」

フィリップ「さーってせっかくの機会だ、全品目食べつくすぞー!」


フィリップ「あー大満足! ホントありがとな! オレますますソフィー大好きになっちゃうよ!」

ソピア「も、もう。軽々しくそんな事言っちゃダメだよ」

フィリップ「照れちゃって~。あ、そうそう。今日ソフィーを誘ったのはもう一つ理由があるんだけどさ」

ソピア「なに?」

フィリップ「実は知ってんだよね。ソピアお嬢様のコト」

ソピア「……!」ガタッ

フィリップ「あ、動かないで。オレは0.5秒あれば人を殺せる。エリオは0.8秒かかるけどね」

ソピア「……ここで殺しますか? それとも私を軍に引き渡す気ですか」

フィリップ「ソフィーの正体黙っててほしいよね? それじゃ、まだ動くなよ」

ソピア(フィリップは黒い笑みを浮かべると……)

フィリップ「一番のスイーツ、いただき」ニヘッ

ソピア(私の頬に口づけし、すぐにへらへらとした情けない笑顔に戻った……)

フィリップ「驚いた?」

ソピア「……キスしたかっただけですか」

フィリップ「ちょ、タンマタンマ! 撃たないでぇ!」

エリオ「見つけたぞ!」ガシッ

ソピア「ひぃっ」

フィリップ「うわっ、店の前で待ってたのか!?」

エリオ「ちぇっ、俺様抜きで何してたんだよ……今すぐ集合だ!」

ソピア「とりあえず、両肩掴んでるの離してください……」


「……ごきげんよう」

スッ

ソピア「えっと……薔薇の花束?」

「お姉さんによく似合うこの花束を選びました、どうぞ」

ソピア「まあ、お上手」

「ほんの気持ちでございます」

フィリップ「フレディ……オレたちでも赤い薔薇の花言葉くらい知ってるんだけど」

フレディ「99本束ねると『永遠の愛』という意味になるのですよ。ご存知でしたか?」

エリオ「おい、こら! 下僕は俺様の所有物だ! 手ぇ出すなよ!」

フレディ「物、ですか。それならば、買収させていただきましょう」パチン

ソピア(フレディくんが腕を掲げ指を鳴らすと、カフェに黒スーツの男性達が現れた!)

ソピア(赤絨毯が引かれ、何人かがアタッシュケースを開き大量の金貨や外国の紙幣を見せつけた!)

ソピア(宝石や絵画を持った黒スーツに続いて、豪華なドレスや装飾品の乗ったテーブルをクリスティさんが押してきた!)

ソピア「ってクリスティさん!? どうして!?」

クリス「フレディさんはわたしの店のオーナーですよっ!」

ソピア「そうじゃなくて……」

クリス「人形に性別なんてないですし、それにフルフィリア人形には女性型しかありませんからね」

フレディ「今ならそのオートマタもお付けしましょう」

クリス「売られたー!?」

フィリップ「露店商かよ!」

エリオ「ソフィーは俺様の持ち物だ! 売り物じゃねぇ! 世の中は財力じゃねぇ、武力だ!」

フィリップ「なるほどね。エリオ、どっちが上かここではっきりさせようか!」

フレディ「そうですか。仕立て屋さん、そこの2人は僕を殺そうとしています。僕が死んだらお店は続けられないでしょう?」

クリス「なるほどっ、ぶちのめせばいいのですね!」

ソピア「わ、私のために争わないでぇーっ」

ソピア(一生に一度は言いたい台詞! ……ともかくここは分身魔法と迷彩魔法でデコイを置いてさっさと逃げよう)

ソピア「ふぅ、早く一日終わってほしいよ……」

エリオ「下僕め、逃がさないぞ!」

ソピア「追いかけてきた!? あっ、ぐ、軍人さん!」

軍人「ん? どうしたんだいそんなに慌てて」

ソピア「助けてください! ストーカーに追われています!」

軍人「ストーカーだって!?」

ソピア「あ、あれです!」

軍人「ああー……。ごめんな。あれは無理だ」

ソピア「ええっ!?」

エリオ「無駄だぜ! この国にいる限り俺様の支配からは逃れられない!」

ソピア「いやぁーーー!!」


ソピア(その日、私は夜になるまでウベローゼン中を逃げ回った……)

ソピア(しかしどうやらエリオには門限は無いらしい。元帥さんは息子と娘で甘やかし方が違うようだ)

ソピア(自慢の逃げ足と魔法を駆使してエリオを撒くと、私は邪教の館へと逃げ込んだ)


邪教徒「いらっしゃい……。邪教の世界へようこそ」

ソピア「…………いますか?」

邪教徒「……誰がだ」

ソピア「あー、うー……ヒ、ヒレ、ヒル……」

邪教徒「……?」

「邪教徒さん。誰。そこの頭抱えた女の人」

邪教徒「おぉ、レアル。まだ寝ていなかったか」

レアル「今起きたところ」

ソピア(今回は間違えた!)

レアル「…………さぞ愛されてるんだろうね」

ソピア「ぎゃふ!」バキッ

邪教徒「客人であるぞ……! いきなり顔面を殴りつけることはないだろう!」

ソピア(初対面のレアルくんに顔面を殴りつけられた私は、さらに主に顔とお腹を狙った蹴りで追い打ちを受けていた)

ソピア(待ってこれ痛いひどく痛い即死級じゃない分余計にきついえっ年下の男の子ってこんなに筋力あるのトールくんひ弱すぎ問題)

邪教徒「こらレアルやめないか! これ以上やっては死んでしまうぞ……! 何が気に入らなかった」

レアル「はぁ……はぁ…………お母さんに似ていて、むかついた」

ソピア(私は身を起こすとレアルくんを強く抱きしめた)

レアル「な、何するんだっ!」

ソピア「事情は魔法で(嘘)すべて分かってる。私に甘えていいんだよ」

レアル「……う」

邪教徒(……それから、外はストーカーがいて危ない、顔があざだらけで人前に出られない、と理由を語り、彼女は邪教の館に住みついた)

初日。

レアル「……ここは僕の部屋なんだけど」

ソピア「ごめんね。私の泊まる部屋がないから……」


3日目。

レアル「……血、ごちそうさま」

ソピア「じゃあ今度は私の番だね。あーん」

レアル「や、やめろ……近づかないでっ」


1週間後。

レアル「……ねえ」

ソピア「うん?」

レアル「明日もソフィアの作ったごはん食べたい」

邪教徒「ふむ……胃袋を掴んだか」

ソピア「人聞きの悪い事言わないでください」


2週間後。

ソピア「レアルくんと夜のお散歩に行ってきますね」

邪教徒「ちょっと待った」

ソピア「なにか問題でも?」

邪教徒「……夜に子供を外に出すのは」

ソピア「私はもう16歳で、レアルくんの許可も得ています。それでも駄目ですか?」

レアル「お姉ちゃんは危ない人じゃないよ」

邪教徒「……好きにするといい」

ソピア「邪教徒さんならそう言ってくれると思ってました。行ってきます」

レアル「行ってきます」

邪教徒(そして……2人は夜闇に姿を隠し、二度と姿を見せなかった)

邪教徒(しかし私はあくまで中立の立場……誘拐しても見過ごされると分かっていたのだろう)

ソピア「……はっ!?」

アン「おはようございますぅ。お嬢様、寝汗がすごいですよ?」

ソピア「ゆ、夢か……」

アン「嫌な夢でも見たんですかぁ?」

ソピア「うーん、なんというか……同性だから許されてることっていっぱいあるんだなって」

アン「そうですね。例えばこういうこととかですねぇっ♪」

ソピア「ひゃわっ! やめっ、そこは触らないで!」

アン「いいじゃないですかぁ、男の子ならともかく、女の子同士なんですから、ねっ?」

ソピア「頼むからやめてお願いします……」

ソピア(アンってこんなに積極的な子だったっけ……?)

ソピア(またマリンもいないし、なんだか嫌な予感がする……!)





ロッテ「未熟なルーちゃんの顔を見てたらイタズラしたくなってきちゃった。ほら、お姉さんが導いてあげるよ」

クララ「私は真面目なはずなのに、どうして貴女を見ていると胸が高鳴るのでしょうか。……私に、新しい経験をさせて下さい」

ロール「いいえ! 今日のソフィアさんはあたしと図書館でご本を読んで過ごすんです! そのあと……えへへっ」


ソピア「いやぁぁぁぁぁ」

アン「ここは百合の世界ですぅ! そしてもちろんお嬢様は知り合いの女の子全員から狙われていますっ♪」

ソピア「うわぁぁぁぁぁ」





店主「しんしょ~ひん、ど~でした~?」

ソピア「…………全部悪夢でした」


※ユメミルフィーユ 食べると眠り込み、何度起きても覚めない多重構造の夢の中に囚われる


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