はい
唯「もみもみ」
梓「ひゃあうっ!?」
梓「ちょっとやめてくださいよ先輩~wwww」
唯「……」
梓「先輩……?」ビクッ
律「……」
澪「……」
ムギ「……」
梓「ちょ、ちょっとなんですか~wwwこういうドッキリはやめてくださいよwww」
「……」
梓「あれ? なんだか体が……」バタッ
梓「……んっ」
梓が目覚めた場所はまるでSF映画に出てくるような
無機質な部屋だった。
ムギ「目、覚めた?」
壁のモニターにムギが映し出された。
梓「ムギ先輩! な、なんですか、これ……」
律「ごめんな……ムギの言うとおりにしないと、家族全員路頭に迷っちまうんだ」
のっとりさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
支援
律先輩の声だけが聞こえる。
ムギ「そういうことよ……」ニヤッ
ムギの不敵な笑みに、梓は身震いした。
梓「……」
どうやら冗談ではないようだ。
ムギ「貴方にはこれからゲームをしてもらいます」
梓「…ゲーム?」
ムギ「ルールは至ってシンプル、その部屋から脱出できれば勝ち」
ムギ「どう? 簡単でしょ?」
梓「脱出って……」
ムギ「それじゃあね」プチッ
梓「えっ!? ちょっと!?」
梓「……」
梓はとまどいながら、部屋を見渡した。
頑丈そうなドアには外側から鍵がかかっている。
梓「はぁ……一体どうしろっての」
「…さ……あずさ……」
梓「…?」
澪「あずさ……」
梓「澪先輩!?」
つめたい壁の向こうから、確かに声がする。
澪「ごめんな……ごめんな……」
梓「先輩……」
澪先輩はかすかに泣いているようだった。
恐らく律先輩と同じく、ムギに脅迫されたのだろう。
澪「あいつは、ムギは狂ってるよ……」
梓「先輩も、私みたいに閉じ込められてるんですか?」
澪「……」
梓「先輩……? (どうしたんだろう、急に黙って)」
梓「とにかく、私は部屋を詳しく探してみます」
澪「…ああ」
梓「……」
そういえば、今何時くらいだろう。
ノドも乾いたし、お腹も減ってきた。
梓「私、どうなるんだろう……」
梓「おかしいな……」
ムギ「調子はどう?」
壁のモニターにムギが映し出された。
梓「一体どうなってるんですか! こんだけ探したのにヒントも何もでてこない!」
ムギ「…うひひ」
梓「?」
ムギ「うひひひひひひひひひひひwwwwwあはははあはははあははあはあwwww」
梓「……」ゾワッ
ムギの狂った笑いが、部屋中に響き渡った。
ムギ「あははははwwww……はぁ……」
ムギ「その部屋にヒントや隠し扉なんて無いわよ」
梓「…は?」
ムギ「じゃあね、頑張って」プチッ
梓「ちょっと! 待てやムギ! そんなのゲームとして成り立ってない!」
梓「……」
梓「(ヒントや隠し扉はこの部屋にはない……?)」
梓「ってことは……」
梓「すみません、澪先輩」
澪「……」ビクッ!
澪「な、なに?」
梓「ひょっとして、澪先輩は私の部屋の鍵を持ってるんじゃないですか?」
澪「!」
梓「そして、今すぐにでも扉を開けることができる」
梓「…そうですよね?」
澪「……」
澪「梓を助けるために扉を開けると、私の家族が破滅させられるんだ……」
梓「!?」
澪「そうムギに言われてるんだ……ごめん」
澪先輩の泣く声が、つめたい壁越しに聞こえた。
数年後
澪「あずさ……ごめん」
白衣の男「貴女は後輩が行方不明になったショックで、妄想を作り上げてしまったんですよ」
澪「違うんです……ムギが……ムギが……」
澪の泣く声が壁に吸い込まれていった。
このSSまとめへのコメント
俺が書いたのが載ってる……