男「ところでさ。どっちの家でやるの？　やっぱり場所って重要だろ」

友「オレの家だけど」

男「え？　おまえの母親っていつも家にいるんじゃないの？」

友「うん、いるよ。べつにいいだろ」

男「いやいやいや！　おまえ、バレたらどうするんだよ！？」

友「バレるもなにも、もうおふくろには言ってあるぞ」

男「はあ！？」

友「しかも、意外なことに（勉強することを）けっこう喜んでくれたよ」

男「（子どもがセックスすることを）喜ぶの！？」

友「おう。アンタも成長するんだねえって。ちょっと涙目になってたよ」

男「そ、そうか。親ってよくわかんねえなあ」

男「ていうか、なんでそういう流れになったんだよ？」

友「その女ってさ、幼馴染なんだよ」

男「ああ！　あの胸のでっかい子か！」

友「胸は関係ないだろ」

男「大いにあるだろ」

男「……で？　その幼馴染と、どういう流れでそんな話になるんだよ？」

友「学校おわりにふたりで帰ってたんだよ」

男「ほうほう、それで？」

友「そんで喋ってたら、将来の話になって、そういう流れになってた」

男「将来って……えらい先を見据えてらっしゃるのねえ」

友「おいおい、そんな先のことでもないぞ」

男「おまえの幼馴染は、おまえにナニする気なんだろうな？」

友「さあ？　あっちは気合入ってたし手とり足とりやってくれるんじゃね？」

男「て、手とり足とりってヤベエな」

友「でもなあ」

男「なんだよ、なんか不服なことでもあるのかよ」

友「やっぱり一人でしたほうがいいって言うよな（勉強は）」

男「一人でするとか……やめろよ、お前。むなしくなるだろ」

友「いやいや、みんなそう言うじゃん」

男「……ああ、たしかに。経験者は語るよなあ、一人でヤったほうがいいって」

友「まあでもアイツが、やる気まんまんだからな」

男「うらやましいなあ」

友「でもさあ、アイツったら朝からやろうって言うんだぜ」

男「朝から！？　普通は夜にやるもんじゃないの！？」

友「なんでも朝が一番効率よくできるんだってよ、アイツがそう言ってた」

男「こ、効率……？　よくわかんねえけど朝からとは、たまげたわ」

友「ホントな。ムダに熱心だからなあ。そのまま夜までやるんじゃね？」

男「夜まで！？　体力もたないだろ！？」

友「いや、さすがに休憩するとは思うぞ」

男「そういう問題なのか……？」

男「お前の幼馴染っておとなしそうなのに、すげえな」

友「けっこう激しい性格してんだよ、アイツ」

友「あっわるい、ちょいとトイレかりるわ」

男「……おまえ、オレん家のトイレで変なことすんなよ？」

友「なに言ってんだ、おまえ」



男「いやあ、それにしてもうらやましいなあ」

男「ん？　アイツのスマホ、ラインきてる」

男「しかもちょうど話題にしてた幼馴染の子からじゃん」


LINE 　マユミ
明日ほかに誰かさそう？


男「ほ、ほかに誰かを……さそう！？」

友「あー、スッキリした。って、なに人のスマホ見てんだよ」

男「お、おまえ！　これ！！」

友「ん？　ああ、アイツからライン来てたんだ」

男「……ほかに誰かさそうって、どういうこと？」

友「そのまんまの意味だろ」

男「え？　なに？　ふたりでヤルんじゃないの？」

友「オレはそのつもりだったけど」

友「まあアイツがほかに誰か呼びたいなら、それでもいいんじゃね？」

男「おまえも、おまえの幼馴もすげえな！」

友「なんなら、おまえ来る？」

男「ええ！？　オレが行っていいの！？」

友「べつに、二人でも三人でもそんなに変わんないしな」

男「いやあ、だいぶちがうと思うけどなあ」

男「でもこんなチャンス、二度とないと思うんで！　イカせてもらいます！」

友「おう、明日は三人でがんばろうな」

男「がんばるって……やめろよ///」

友「なに照れてんだよ」

男「あ、じゃあさ。明日はオレん家でやろうぜ」

男「オレん家なら、明日は家族出払ってるからさ」

友「じゃあそうするか」

次の日


友「あのさ、ひとつ聞いていい？」

男「なんだよ」

友「なんでおまえ、全裸なの？」

男「だって普通は全裸でするもんじゃないの？」

友「普通じゃねえよ、それ。ていうかマユミ泣き叫んで帰っちゃったじゃねえかよ」

男「……ってことは、オレとお前だけ？」

友「……おう」

男「アッー！」



ごめん最後オチが思いつかなかった