ミカエレミカ
誰もわたミカサの単独ヒロインを書かないから自分で用意した
アナタ達もミカエレミカの素晴らしさを理解すべき
ミカサ「ということ、アルミンどうすればいい?」
アルミン「えっと、いきなりそんな事言われても……とりあえず順を追って話してくれないかな?」
ミカサ「わかった。私は今朝お母さんの夢を見た、男の人は好きな女の人を守りたがるらしい、エレンもそうに違いない」
アルミン「ま、まあ大体の場合男は好きな子を守りたいと思うかな……それで?」
ミカサ「エレンが私に守られたく無い、って言うのはそういうことに違いない。けど」
アルミン「(それは前提なのか……)」
ミカサ「私は強い…エレンより強い…すごく強い。ので…エレンに守られる事が出来ない…例えば……怪我をしても」
アルミン「そ、そこまではっきり言うとエレンへこんじゃうよ?」
ミカサ「私は…強いばかりか…エレンより頭もいい…勉強も……教われない。どうしよう……どうしたらエレンより弱くなれる?」
アルミン「えぇ~、言っちゃうの?そこまで言っちゃう?」
ミカサ「私1人では分からなかった。だからアルミン、力を貸してほしい」
アルミン「で、でも僕なんかじゃ無理だと思うよ?(エレン的にミカサは家族だろうし……)」
ミカサ「大丈夫…自信を持って、アルミンには正解を導く力がある。私もエレンも以前はその力に命を救われた」ガシッ
アルミン「(それってこんな場面で言う事かな……)わ、分かった」
アルミン「この後エレンも相談があるって言ってたから、その時にそれとなく2人で出かけるよう言ってみる」
アルミン「2人で出かけたら、エレンに守られるってシチュエーションも作れるかもしれないよ」
ミカサ「ありがとう」
アルミン「(とは言ったが、これは……)すまない、もう一回言って貰っていいかな?」
エレン「なんだ?何か思いついたのか!」
アルミン「いや、ちょっと聞き間違いかなって思って」ハ、ハハハ
エレン「なんだよしっかり聞いてくれよ、こんな相談できるのお前しかいないんだから」
アルミン「ごめんって、だからもう一回頼むよ」
エレン「俺はミカサより弱い、そればかりか頭でも及ばない。そんな俺がミカサを守るにはどうすればいいと思う?」
アルミン「(はい、ド直球で来ましたー!!いや、待てまだ家族とかそういう意味かもしれない)」
アルミン「(母さんは俺が守る!的な奴。だから顔を赤らめるな、惚気とかもう沢山だ……)」
アルミン「それって家族的な意味で?それとも男女的な意味?」
エレン「ど、どっちだっていいだろ!!」カアァ
アルミン「(乙女かっ!!)ああいいよもう、大体分かったから……」ハァ
エレン「?――それで、何か案は無いか?」
アルミン「とは言ってもね……。そうだ、ミカサが女の子しやすい状況を作ればどうかな?」
エレン「女の子しやすい?」
アルミン「そうだよ、普段ミカサはエレンと一緒にいるけど、それは家族と家の中にいるような雰囲気だ」
アルミン「それが外に2人で出かけるとなると、少しは雰囲気も変わるんじゃないかな?2人で、ってのが重要だよ?」
エレン「なるほど、そういえば母さんも父さんと2人きりで出かけた後は、なんだか凄くツヤツヤしてたな」
アルミン「(小母さんも小父さんもナニやってるの気付かれてるんですかーっ!!)」
アルミン「ま、まぁそこまでいかないにしても。ミカサも機嫌がよくなって失敗しやすくなると思うよ」
エレン「そこでフォローを入れるって事か。でもこれって根本的な解決になってないような……」
アルミン「(どうしてこんな時だけ鋭いかな!!)」
アルミン「そこはそれ、もうエレンの努力でどうにかするしかないよ」
アルミン「ミカサが強い事には変わりないんだから、君は今の所状況を利用するしか無い」キリッ
エレン「わかったよ、さっそく今度の休暇にでも誘ってみるかな……」
アルミン「家族の壁は厚いと思うけど頑張ってね(どっちかが一歩踏み出せばすぐに崩壊する張りぼてだけどね)」
エレン「だ、だからそんなんじゃねーって!……でもまあ、ありがとうな。予定聞いてくる!」ダッ
アルミン「(だから乙女かっ!)うん、いってらっしゃい」
アルミン「後はミカサ次第だよ、頑張ってさっさと爆ぜてくれ……」ハァ
エレン「おーい、ミカサー!!」
ミカサ「エレン?どうしたの」
エレン「あ~そのな、次の休日暇か?」
ミカサ「!?……暇、凄く暇。何もやる事が無くて困ってた」
エレン「そ、そうか。じゃあさ、久しぶりに2人で出かけないか?」
ミカサ「(エレンからデートのお誘い!!アルミンありがとうっ!)」
ミカサ「行く、絶対行く、何があっても行く。久しぶりの2人きりだ」コクコク
エレン「よ、用はそれだけだ、またな」スタスタ
ミカサ「(やったよ、お母さん!)うん、また……あの、エレン!」
エレン「ん?」
ミカサ「とっても、とっても楽しみにしてる」ニコッ
エレン「お、おう……じゃあなっ!!」ダダダッ
ミカサ「(顔真っ赤なエレン可愛い……)」
―休暇―
ミカサ「(あれから1週間、クリスタに可愛らしい女の子講座をして貰ったし準備は万端)」
ミカサ「(クリスタも可愛いって褒めてくれたから大丈夫)よし、行こう」フンス
ミカサ「(デートらしく待ち合わせしたけど、エレンはどこだろうか?)」キョロキョロ
エレン「お、やっと来たな!待ってたぞミカサ」トントン
ミカサ「エレン?ごめん、待たせた……」クルッ
エレン「(おおっ!?こんな服持ってたのか…)い、いやいいよ別に。早く行こうぜ」
ミカサ「待って……この服、どう?」テレリコテレリコ
エレン「(やめろ、顔を赤らめるな!抱きしめたくなるだろ!!)」ムムム
ミカサ「(難しい顔してる……)やっぱり変?」シュン
エレン「(悲しそうな顔させてしまった、照れてる場合じゃない!)」
エレン「いや、その……似合ってるよ。普段そんな恰好見ないから、ちょっと驚いただけだ……」
ミカサ「……ありがとう」パアァ
エレン「行こうぜ、ほら」
ミカサ「うん……手、繋ぐの久しぶりだ」ギュッ
エレン「そ、そりゃ俺等ぐらいの年になったらそうそうやるもんでもないだろ」
ミカサ「やっぱりエレンの手は温かい……」
エレン「そうか?でもお前の手は冷たいからな、丁度いいんじゃないか?」
ミカサ「……たまに、たまにでいいから繋ぎたい」
エレン「手をか?別にいいけど……」
エレン「ははっ、何か変な気分だな。長い事お前が甘えてくる事は無かったけど、昔に戻ったみたいだ」
ミカサ「エレンは私に厳しくなった」
エレン「そうか?……っとあそこの店見てみようぜ、その髪飾りクリスタのだろ?つけてるの見た事ある」
エレン「代わりの買ってやるよ」
ミカサ「え……大丈夫、自分で買える。だから選んで」
エレン「馬鹿、こういう時は男が買ってやるものだ(アルミンが言ってたってのは、確か言っちゃ駄目なんだよな?)」
ミカサ「うん、でも……」
エレン「遠慮すんなって、ほら行くぞ」グイッ
ミカサ「分かった、お願いする」
エレン「んー、こっちの花かこっちの雪結晶か悩むな……」
ミカサ「あの、エレン?そろそろ……(顔が近すぎる、動悸が凄い……)」
エレン「え?ああスマン、やっぱ無駄遣いは良く無いからな。一番似合うのを選ばないと……よし!」
エレン「こっちの雪結晶にしよう、買ってくるからちょっと待ってろよ」タッタッタッ
ミカサ「(あ……)待ってる」
ミカサ「(あんな風に優しく触られたのも久しぶり……)」サワサワ
ミカサ「あ……(折角髪留めを買って貰っても休日以外に使えない……)」
エレン「またせたな。ほら、クリスタには悪いけどそれ仕舞ってコレ付けろよ」
エレン「飾り気が多いから絶対に訓練とか正式配属後の任務とかでつけるなよ、それは完全に私用だからな」
ミカサ「うん、分かった。大切にする……」ギュッ
エレン「ほら、つけ難いならやってやるよ」
ミカサ「……ん、ありがとう。どう?」
エレン「っし、良く似合ってるよ。それ選んで間違いじゃなかった」ニカッ
ミカサ「これも宝物にする。……ありがとう、エレン」ニコッ
エレン「おう、じゃあそろそろ昼飯食いに行くか!」
ミカサ「あ……お昼ならサシャにおすすめの店、聞いてきた」
エレン「おお、サシャのオススメなら間違いないな。そこにするか」
ミカサ「確かこっち、案内する」ギュッ
ミカサ「……ここだ、小さい食堂だけど味がいいって言ってた」
エレン「へぇ…見た目は普通の一軒家だけど、店なのかコレ」
ミカサ「一応看板は出てるけど、ちょっと初見では入りにくそう……」
エレン「だな。……すいません、開いてますか?」コンコン
ミカサ「普通に入っていいと思うけど……」
エレン「いや、なんとなくやらないと駄目な気がしてさ」
ミカサ「分からなくもない」
店員「はいはーい、ちょっとまってくださいねー!」ドタドタドタ
店員「おまたせしました!えっと、2名様ですか?」ガチャ
エレン「あ、はいそうです。席空いてますか?」
店員「はははっ、ウチはいつも閑古鳥が鳴いてますんで!」
ミカサ「それじゃあ2人で」
店員「はい!それではあちらにどうぞ!」
エレン「中も普通の家みたいだな、テーブルも2つだけだし」
ミカサ「なんだか懐かしい雰囲気だ」
エレン「そうだな、家に帰ってきたみたいな感じがする……」
店員「お客さーん!ウチはメニューとか無いんですけど食べれない物あります?」
エレン「いえ、大丈夫です!」
店員「はーい!それじゃあお水はそこの水差しからご自由にお願いしますねー!!」
ミカサ「凄く親しげな人……」
エレン「そうだな。こんな飯屋もあるんだなぁ、美味かったら何回も来そうだ」
ミカサ「じゃあ何回も来る事になる、サシャの舌は確か」
店員「おっまたせしましたー!川魚のフライとサラダスープ、それと当店自慢のパンになります!」
エレン「お?揚げ物なんて久々だな!早く食べようぜ!」
ミカサ「うん、美味しそうだ。いただきます」
エレン「っとっと、忘れる所だった。いただきます」
ミカサ「元々エレン達には、この挨拶の習慣が無かったから」カチャカチャ
エレン「そうだな、確かミカサのご先祖様が使ってた食前の挨拶だろ」ウマイナ
ミカサ「そう、数少ないお父さんやお母さんとの思い出……」ウン、オイシイ
エレン「今でも必ず言ってるしな、俺は結構言い忘れるけど」ハハハ…
ミカサ「それでカルラおばさんにいつも怒られてた」ア、パンガヤワラカイ
エレン「ああ、せっかくとてもいい挨拶を教えて貰ったんだからしっかりしなさい。ってな」オォ!ホントダ
ミカサ「……美味しいね」
エレン「……ああ」
ミカサ「………ふぅ、ご馳走様でした」
エレン「美味かった……、ご馳走様です」
店員「お粗末様でした。いやぁ、明日なら肉が入ってきてたんですけど、タイミング悪かったですねぇ」
エレン「いえ、とても美味しかったです。また来ますので」
ミカサ「私も……また来ようと思います」
店員「はい!またのご利用をお待ちしてますね!!」
カランカラン――
ミカサ「とても、いい場所だった」
エレン「そうだな。今度はアルミンも連れて来よう」
ミカサ「うん、3人でまた。でも……」
エレン「どうした?」
ミカサ「2人きりでも、また来たい……」カアァ
エレン「…………ああ、また来ようぜ」
アルミン「で、それだけだったの?」
エレン「ああ。ちょっと足伸ばして草原の方でゆっくりして、それだけだな」
アルミン「いや、満足してるならそれでいいんだけどさ……守る守らないの話はどうなったのさ?」
エレン「?今回は無理だったから次誘った時にこそ、って思ってるけど」
アルミン「(もしかしてエレン、デートに誘う口実が欲しかっただけなのか!?)」
アルミン「そ、、そうなんだ。まあ頑張ってね、応援してるから……」
エレン「おう、ありがとうな!」
アルミン「(で、案の定ミカサも口実作りだったと……)」
ミカサ「アルミン聞いてる?今回は失敗したから今度はヒール、と言うものを履いてみようと思うのだけど」
アルミン「あ、ああ。でもヒール履いたらエレンより背が高くなっちゃうよ、男ってそういうの気にするし……」
ミカサ「むぅ……。何かいい案は無い?」
アルミン「(この2人は本当にもう………)」
アルミン「う~ん、難しいな。次の休暇まで時間もあるし、色々考えてみようよ」
ミカサ「あ、今度の休暇はアルミンも一緒。今日食べたお店が凄く良かったから3人で、ってエレンと話してた」
アルミン「へぇ、じゃあ僕も行ってみようかな」
アルミン「(エレンとミカサ。僕の素敵な親友達は、さっさと末永く爆発するべきだと思う)」
おわり
こうしてみると、やっぱりわたミカサはメインヒロイン。芋女とか天使とか蹴り女のssの方が目立つのはおかしい。
まぁ前の2つはアニメインなわけですけどね!
エレン「アニ可愛い」ボソッ アニ「っ!?」
エレン「アニ可愛い」ボソッ アニ「っ!?」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1367380817/l50)
エレン「ミカサとアニの立場が逆転?」
エレン「ミカサとアニの立場が逆転?」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1369068995/)
もよろしく!
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