安部菜々「パワプロ……?」 (53)
※モバマスSSです。
鬱ではない。でもパワプロ知らない人はすまぬ。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1398862965
↓今まで書いたやつ。
怪しいと思った方は退くのが正解かも。
安部菜々「事務所内感染」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396525005
安部菜々「耳ミン」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396709015
安部菜々「ピロートーク」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396537728
安部菜々「ピロートーク」※菜々さんしか喋りません
安部菜々「ピロートーク」※菜々さんしか喋りません - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396752568/)
安部菜々「ピロートーク」※誰も死にません
安部菜々「ピロートーク」※誰も死にません - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396795775/)
安部菜々「永遠の17歳の保健体育」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396615644
安部菜々「コンドっ……ムを事務所で失くしましたっ……!」
安部菜々「コンドっ……ムを事務所で失くしました……!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396699100/)
安部菜々「下着悶々」
安部菜々「下着悶々」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1398342936/)
事務所
友紀「あー、せっかくだしGにしたかったけどなあ……まあ、Fでいいや」
菜々「友紀さん、ゲームですか?」
友紀「そだよー。パワプロ。2011だけどね」
菜々「なんで3年前のを今更?」
友紀「サクセス好きなんだよー。ときめき青春とかすっごい好き」
菜々「はあ……えっと、野球のゲームですよね?」
友紀「うん。それのサクセスで、アイドルの名前つけた選手育ててるんだ」
菜々「へえ……あれ? でもウチの事務所で野球やってる子って……」
友紀「うん、いないね。だから能力は私の妄想で」
友紀「たとえばきらりちゃんはパワーがマックスとか」
菜々「あー、それは納得できます」
友紀「で、今は菜々さんを育ててたところ。ちょうど終わりそうだよ。あとは登録するだけ」
菜々「ナナをですか?」
友紀「うん。見てみる? 能力とかは解説するよ」
友紀「ほら、この選手。登録名は『ウサミン』ね」
菜々「あ、顔がなんかナナっぽいです。髪型も」
友紀「最近のパワプロは、個別に顔をつけることができるんだよ」
友紀「で、これが菜々さんの能力。最高ランクがSで、その下がA、ちなみに一番低いとG。今回はないけどね」
菜々「どれどれ?」
ウサミン 右投右打 一塁手/外野手
弾道 2
ミート S
パワー C
走力 F
肩力 F
守備力 C
耐エラーA
特殊能力
安定感2 盗塁2 アベレージヒッター 広角打法 バント○ 逆境○ いぶし銀 ローボールヒッター
フルカウント○ ゲッツー崩し 打撃信頼感 守備信頼感 意外性
人気者 慎重打法 慎重盗塁 選球眼 チームプレイ○
※能力は>>1の妄想とサクセスの都合です。あとソフトは2011
菜々「ちょっと待ってください」
友紀「うん」
菜々「ナナ、パワプロはよく分からないですけど、能力が何を示してるかは分かります」
菜々「足と肩がFっていうのはどういうことですか」
友紀「え? だって歳だし」ケラケラ
菜々「友紀さんより若いんですよ!!」
友紀「あ、そうだったねー」
菜々(ここまではっきり言われると文句言う気もなくなってしまいます……)
友紀「まあまあ、いいじゃん。ミートなんて最高レベルだよ? それにエラー回避もAだし!」
菜々「えっと、その2つはちょっと分かりにくいんですが、どういう能力なんですか?」
友紀「ミートは大きければ大きいほどボールがバットに当たりやすいんだよ」
友紀「で、エラー回避は、大きいほどエラーが……ミスが少ないってことね」
菜々「えっと、いいこと……なんですよね?」
友紀「もちろん!」
菜々「なんでその2つは高いんですか?」
友紀「年季の入った円熟の技ってことで」
菜々「ナナ怒っていいですよね?」
友紀「まあまあ、妄想なんだから」
友紀(本当はミートBパワーB走力A肩力B守備力B耐エラーAっていう案もあったけど黙っとこう)
菜々「それになんですか! この『いぶし銀』っていうのは!」
友紀「すっごくいい能力なんだよ?」
菜々「もうこの単語が古い感じがしてアレなんですけど!」
友紀「作るときに勝手についちゃったんだよー。選手育成には運も絡むから」
菜々「……………………それなら、仕方ないです」
友紀(本当はアイテム持ち込んで開始直後につけたんだけど)
※特殊能力はある程度なら「持ち込みアイテム」で任意につけられます
菜々「で、この『盗塁2』と『安定度2』っていうのはなんですか? 赤で書かれてますけど」
友紀「赤は悪い能力なんだよ。菜々さんは盗塁が下手で、調子も不安定ってこと」
菜々「……これには何か意図があるんですか?」
友紀「普通に育てると強くなりすぎるからねー。能力とリアル菜々さんを考慮してつけたんだ」
菜々(つまりリアルのナナは不安定って思われてるってことですかね?)
友紀「ちなみに『アベレージヒッター』っていうのは、ヒットが打ちやすいってこと。これもすっごくいい能力だよ」
友紀「正直ミートSとアベレージヒッターだけで反則級に強いんだから。プロでもいないよこんなの」
菜々「は、はあ。よく分かりませんが」
菜々「えっと、『打撃信頼感』と『守備信頼感』っていうのは?」
友紀「年長者に頼るって意味で」
菜々「……『ローボールヒッター』は?」
友紀「プロデューサー(年下)を狙ってるって意味」
菜々「『逆境○』」
友紀「ながーい(強調)あいだ頑張ってきて、総選挙2位まで昇りつめたねって意味」
菜々「……全体的にバカにしてません?」
友紀「そんなことないよー」ケラケラ
友紀「さーて、誕生日と背番号を入力、っと」
友紀「まず背番号は17でー」カチカチ
菜々「なんか意味深なんですけど」
友紀「プロ入り17年目、と」カチカチ
菜々「やめてくださいよ! 35歳じゃないですか! 17歳ですからっ! 17歳ですからー!!」
友紀「身長低めにして――よし登録完了!」
友紀「プロ野球選手・ウサミン爆誕!」
菜々「うう……あんまり嬉しくない……」
友紀「じゃ、さっそくこのウサミンをチームに入れてペナント回すよー」
菜々「なんですかそれ。チーム、って?」
友紀「チームアレンジで、自分の作った選手をプロ球団の中に入れることができるんだよ」
友紀「菜々さんにはキャッツに入団してもらいます!」
菜々「はあ、キャッツですか……」
※ここではキャッツですが、実際はジャイアンツです。
友紀「代わりに外すのは……よし、ポジション被るし衰えてるからガッツにしよう」
友紀「グッバイガッツ! ウェルカムウサミン!」カチカチ
友紀「まあ当時のガッツとウサミンは2歳しか違わないけどね!」
菜々「さ、37歳ですか……?」
友紀「がっつさんじゅうななさい」
菜々「悪意を感じます」
友紀「ウサミンがキャッツに入ったから……代わりにガッツにはアイドルになってもらおう」
友紀「【速報】CGプロとキャッツのトレード成立 アイドル小笠原爆誕」
菜々「……ガッツってあの髭の人ですよね?」
友紀「当時は剃ってたけどねー」
友紀「というわけで、菜々さんをキャッツに入れてみたよー」
友紀「そしてスタメンがコレだ!」
※2011なので若干懐かしい名前があったりします。
1 二 藤村
2 中 長野
3 捕 阿部
4 一 ウサミン
5 遊 坂本
6 右 ラミレス
7 左 高橋由
8 三 亀井
9 投 投手
菜々「よ、四番ですか……!?」
友紀「ミートはすごいしパワーもそこそこだからねー。ちなみに手動じゃなくてオートでこうなりました!」
友紀「でもラミちゃん差し置いて四番はすごいよ、さすが菜々さん」
菜々「褒められてるはずなのに嬉しくないです……」
友紀「よし、これでペナントスタート!」
友紀「どれどれ、さっそくウサミンの状態を確認して……」カチカチ
友紀「おお、すごいよ! さすが17年目のベテラン! 年棒1億円!」
菜々「ベテランとか言わないでください!」
友紀「伝統ある球団の四番だし……すごいなあ」シミジミ
菜々「このウサミンはナナとは別人ですからね!?」
友紀「さっそく開幕戦の結果を見てみよう!」カチカチ
友紀「……………………」
友紀「4の0、おまけに2三振……」
友紀「どうなってんの菜々さん!」
菜々「ナナに聞かれても知りませんよぉ!」
友紀「もう……ダメダメじゃんウサミン……」
菜々(ナナ何も悪くないのに……)
友紀「い、いやしかしシーズンは始まったばっかりだ!」
友紀「少し進めれば調子を上げてくるかもしれない! スパイスの振りかかった銭闘員のように!」
通りすがりの猫娘(大阪出身)「寝言は寝てから言うにゃ」
友紀「とりあえず、交流戦前までスキップ!」
交流戦前
友紀「さーて、どうなったかな?」
菜々「どうなってればいいんですか?」
友紀「とりあえず打率三割は欲しいねー。じゃ、見ていくよー」
成績(交流戦開始前まで)
ウサミン .286(161-46 4位) 2本塁打 23打点 0盗塁
得点圏.395 三振29 四球22 併殺9(リーグワースト) 出塁率.366 猛打賞5回
友紀「併 殺 王 ウ サ ミ ン」
菜々「ど、どういうことですかっ?」
友紀「チャンス潰しまくってるってことだね」
友紀「他の数字は……まあまあかな。でもキャッツの四番にしてはちょっと足りないかも……」
菜々「は、はあ……」
友紀「まったく……菜々さんはしょうがないなあ」
菜々「理不尽じゃないですか?」
友紀「ウサミンの名を冠する限り! この子は菜々さんの分身!」
友紀「つまり菜々さんが叩かれてしかるべき!」
菜々「納得いきません」
菜々「……この子が大活躍すれば、ナナが文句言われることもないんですよね?」
友紀「そりゃあねえ。キャッツも首位突っ走るだろうし」
菜々「それなら! 菜々はウサミンを応援します!」
菜々「ウサミン電波注入!」ビリビリー
友紀(注入するものなんだ)
菜々「ウサミン、頑張ってください!」
友紀「さーて、この電波がウサミンにとって吉と出るか!」
友紀「オールスター開幕までスキップ!」カチッ
前半戦終了
友紀「菜々さんオールスター出場おめ!」
菜々「あ、ありがとうございます……?」
友紀「三番ファーストだって! 頑張って!」
菜々「そ、そうですね! せっかくの舞台だし頑張ってくださいウサミン!」
~ミミミンミミミン(第1試合終了)~
友紀「4の1、1三振1四球……まあ、ノーヒットよりはいいかなあ」
友紀「なおセリーグは勝ちました」
菜々「ま、まだ2試合目があります!」
友紀「そうだねー……お、次は三番DHだ」
友紀「さてさて、打撃に集中したら活躍できるかなー?」
~ミミミンミミミン(第2試合終了)~
友紀「4の1、1三振! 8回に代打でケ[ピザ]を送られ途中交代!」
友紀「なおセリーグは勝ちました」
菜々「うぐぐ……! また微妙な結果に……!」
菜々「こ、この分は後半戦で頑張ります!!」
友紀「菜々さん楽しんでるねー♪」
友紀「じゃ、後半戦に行くまえに、前半戦のウサミンの成績見てみよっか」
友紀「首位打者になってるかなー?」カチカチ
ウサミン .286(341-97 8位) 7本塁打 40打点 0盗塁
得点圏.322 三振60 四球45(リーグ3位) 併殺19(リーグワースト)
出塁率.368(リーグ2位) 猛打賞8回
友紀「併 殺 王 ウ サ ミ ン」
菜々「なんでですかぁ!!」
友紀「足遅いからね。仕方ないね」
友紀「うーん、しかし打率ランキングも落ちちゃったか」
友紀「よんたま選んでるから出塁率はいいんだけど」
菜々「これはいいことですよね?」
友紀「そだね。塁に出るのはいいことだからね」
友紀「でも四番としてはなあ……ラミちゃんにもうなぎにも負けてるし」
※ラミレスは本塁打・打点トップ 阿部は出塁率トップ
菜々「こ、後半戦は頑張るんですよ!!」
友紀「さっきも聞いたよー」ケラケラ
友紀「じゃ、さっそくその後半戦を進めてみますかー」
友紀「ちなみにキャッツは現在首位でマジック42! このままいけば優勝だよー!」
後半戦終了
友紀「キャッツ優勝!!!!!!!!!」
友紀「圧倒的勝利っ……!!!!」
友紀「まあ当然ですけどね」ドヤァッ
菜々(ゲームの中の話ですよね?)
友紀「さてと、シーズン中の成績も確定したから、見てみようか」
友紀「ウサミンはどれくらい盛り返したのかなー?」
菜々「」ドキドキ
ウサミン .280(536-150 10位) 9本塁打 57打点 0盗塁
得点圏.287 三振96 四球72(リーグ3位) 併殺25(リーグワースト)
出塁率.366(リーグ2位) 猛打賞12回
友紀「……なんともいえない」
友紀「しかも結局併殺王だし!」
菜々「つ、辛いです……」
友紀「打率も三割行かないしなあ……キャッツの四番がこれは……」
菜々「くっ……で、でもポストシーズンでは!」
友紀「それを期待したいけどねえ。じゃ、次はクライマックスシリーズ第二ステージまで飛ぶよー」
友紀「2位・虎の球団 VS 3位・ミルミル球団の結果、阪神が勝ち上がり!」
友紀「虎の球団VSキャッツ、1試合目!」
友紀「2-1で我らキャッツの勝利! いえい!」
菜々「そ、それよりウサミンは……!?」
友紀「ちょっと待ってね。えーと……」カチカチ
友紀「お。4の2だ。得点には絡んでないけどね。チャンスも潰してない」
菜々「やればできるじゃないですか!」
友紀「ちなみに勝利打点はウツドンのジエンゴだったよ」
友紀「そんじゃー2試合目!」
友紀「3-1でまたもや我らがキャッツ勝利!!」
菜々「う、ウサミンはどうなりましたっ?」
友紀「4の0」
菜々「」
友紀「ダメダメだねー」
菜々「つ、つ、次こそは……!」
友紀「あちゃー、3試合目ウサミン絶不調だね」
菜々「なっ……!」
友紀「これは期待できないかなー」
菜々「ま、まだ分かりませんよっ?」
友紀「そんじゃー試合を進めてみよう」カチカチ
~ミミミンミミミン(試合終了)~
友紀「6‐5でキャッツ勝利!!!!!」
友紀「日本シリーズ進出ぅぅぅぅぅっ!!!!!」
菜々「う、ウサミンは!? ウサミンはどうなんですかっ!?」
友紀「ちょっと待って確認するね」
菜々「」ドキドキ
友紀「ウサミンは!」
菜々「ビクッ」
友紀「なんと!!」
菜々「(大活躍大活躍大活躍大活躍……!)」ドキドキドキドキ
友紀「5の0、三振1」
友紀「しかもウサミン以外先発全員安打」
菜々「」
友紀「これ、負けてたらたぶん戦犯扱いだったねー」
菜々「に、日本シリーズでは……(震え声)」
友紀「いやー、ベンチ入りも怪しいんじゃない!」
菜々「か、活躍しますもん!」
友紀(ムキになって涙目……かわいいなあ。年上じゃないみたい)
友紀「まあウサミンの大爆発に期待して……日本シリーズまでスキップ!」
友紀「相手はソフトバンクだよ!」
友紀「ソフトバンクとの1試合目!」
菜々「おお、ウサミン好調じゃないですか! これは期待できますね!」
友紀「どうかなー」
~ミミミンミミミン(試合終了)~
友紀「キャッツ勝利! ウツドン完投! 4‐2!!」
友紀「お! ウサミン4打数2安打2打点! しかも6回に同点タイムリー打ってる!」
菜々「ほら! ほら活躍しましたよ!!」キャッキャッ
菜々「ナナは本番に強いんです!!」
友紀「この調子がずっと続いてほしいんだけどねー」
友紀「2試合目いくよー!」
友紀「7‐6でキャッツ勝利!」
友紀「ウサミンは5打数2安打1打点! ……でも1併殺」
菜々「で、でもヒットは打ってますし……」
友紀「それでもゲッツーは……略してウサゲはなあ」
菜々「うっ……そういう呼ばれ方すると屈辱的ですね……」
友紀「なら頑張ってもらわないと。3試合目いくよー」
友紀「2‐3! むきー! キャッツ惜しくも敗戦!」
友紀「ウサミンが悪い!」
菜々「なんでですか!」
友紀「だって4タコだよ! 4の0! 三振1!」
友紀「ウサゲしなかっただけマシとは言わないからね! 初回にうなぎが二塁打で出塁してるんだから返してよ!」
菜々「つ、次こそは! 次こそは打ちます! 4試合目にゴー!」
友紀「ウサミン4タコ」
友紀「そしてキャッツ敗戦」
友紀「藤村も長野も塁には出てるんだよ!? なんで返さないのさ!」
菜々「あ、相手の摂津投手がいい球すぎて!」
友紀「こっちの砂遊びだって調子よかったじゃん! ……5回まで」
菜々「そこからいきなり崩れましたからねえ……」
友紀「これで2勝2敗……相手は勢いに乗ってる……!」
友紀「次の試合は打ってよウサミン!」
菜々「次こそは活躍しますよ!!」
第5戦
友紀「ウサミン5の1、三振1……」
友紀「そしてキャッツ敗北で王手かけられた……」
菜々「つ、次とその次で2連勝すれば……!」
友紀「そのためにはウサミンが打たなきゃダメなんだよぉ!」
友紀「ほら見てよ! 2番のPP頑張ってるよ! 5の4だよ!?」
友紀「なんで4番が返さないのさぁ!」
菜々「う、ウサミンだってそんなことは分かっています!」
菜々「逆境に打ち勝って、ここまで来たウサミンです……ここからが本領発揮です!」
友紀「頼むよぉ……ほんと頼むよぉ……(懇願)」
第6戦(ソフトバンク王手)
友紀「勝ったあああああああああああああああ!!!!」
友紀「ウツドン完封! サンキューウツドン!!」
菜々「なんか大活躍してますねえ」
友紀「そんなこと言ってる場合ですか? 今回4打数0安打の安部さん」
菜々「し、四球選んでますし……(震え声)」
友紀「ランナー返せって言ってんの!! ほらまたPP5の4だよ!? なのに得点は8番矢野のセカンドゴロの間にエラーで出塁してた坂本ホームインの1点だけ!」
友紀「明日負けたら戦犯認定だからね!!」
菜々「うう……う、ウサミン頑張って……!!」
第7戦(勝った方日本一)
友紀「……………………!」
菜々「」ドキドキ
友紀「…………………………………………!!」
菜々「」ドキドキドキドキ
友紀「………………………………………………………………っっっ!!!」
菜々「」ドキドキドキドキドキドキ
>シアイシュイリョー!!
友紀「日本一だあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
友紀「なおウサミンは3打数1安打1四球(冷静)」
友紀「……また微妙な成績で終了」
菜々「……………………」
友紀「キャッツの四番としては非常にふがいない成績で終わりました」
菜々「うう……面目ないです」
友紀「そのくせ日本一決定後の撮影では一番目立つ位置に陣取っていた模様」
菜々「あ、アイドルですもん……」
友紀「今のウサミンはプロ野球選手でしょっ? アイドルはCGプロに移籍したガッツだよ!」
友紀「そして年間表彰式へ」
友紀「ウサミン、獲得タイトルなし!」
菜々「え? ベストナインもですか?」
友紀「ゴールデングラブもなし!」
友紀「ベストナインは畠山、GGは栗原でした!」
菜々「そ、そんな……」
※ちなみに各タイトル
MVP ラミレス(キ)
新人王 榎田(神)
首位打者 青木(ヤ)
本塁打王 ラミレス(キ)
打点王 ラミレス(キ)
盗塁王 藤村(キ)
最多勝 西村(キ)
最優秀投手 内海(キ)
最優秀防御率 吉見(中)
最多奪三振 内海(キ)
最多セーブ 山口(ど)
最優秀中継ぎ 渡辺(神)
友紀「いやー……それにしても残念な結果だったよ菜々さん。キャッツは日本一だったけどね」
菜々「……………………」
友紀「もうちょっとやってくれると思ってたんだけどなあ」
菜々「…………………………………………」
……………………
……このままじゃ、終われない。
ケラケラと笑う友紀さんを見ながら、ナナは決意しました。
ゲームの中で役に立てなかったのなら……
リアルで、貢献してやろう、と。
目指します。プロを。
そして、次こそはキャッツの日本一に貢献します。
年齢? 性別? そんなの関係ない。
ナナは――私は、できる。
メイド喫茶からここまでだって、長い下積み時代を乗り越えてきた。
今から、プロになることだって、できる……!
見ていてください、友紀さん!
本物のナナは、真のキャッツの四番になってみせますから……!!
後に安部菜々はプロテストを受け、NPB初の女子プロ野球選手として華々しくデビュー。
プロ野球界に旋風を巻き起こすのだが、それはまた別の物語――
菜々「いや、そんなことないですからね!? 菜々はあくまでアイドルですから!」
友紀「いいじゃん。ミートSだしエラー回避Aだし」
菜々「ゲームの中の話ですから!」
友紀「いいと思うんだけどなあ、キャッツ入団」
友紀「菜々さんをキャッツに入れる代わりに、同じ読みの苗字のうなぎをアイドルにしておこう。小林くんも入ってきたし」
阿部「ファッ!?」
小林「やったぜ」
HARA「ファッキューユッキ」
END
以上。くぅ疲。
お粗末様でした。書きたいことだけ書いた。
読んでいただいた方、ありがとうございました。
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