【ダンガンロンパ】こまる「私はみんなと前に進むんだ!」【安価】 (904)

※注意

・ダンガンロンパ1、2のネタバレがあります

・主人公は苗木妹こと苗木こまる、他のメンバーはオリキャラになります

・舞台は1の希望ヶ峰学園と同じ構造、ルールも1と同じです

・オリキャラ中心になりますのでご注意ください

注意は以上です。

最初のスレ【プロローグ~CHAPTER2】
【ダンガンロンパ】こまる「それは違うよ!」【安価】
【ダンガンロンパ】こまる「それは違うよ!」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1384078808/)

二番目のスレ【CHAPTER3】
【ダンガンロンパ】こまる「私は諦めないよ!」【安価】
【ダンガンロンパ】こまる「私は諦めないよ!」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388745596/)

前々スレ【CHAPTER4】
【ダンガンロンパ】こまる「私に何が出来るの……?」【安価】
【ダンガンロンパ】こまる「私に何が出来るの……?」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390314137/)

前スレ【CHAPTER5】
【ダンガンロンパ】こまる「希望なんてあるのかな……」【安価】
【ダンガンロンパ】こまる「希望なんてあるのかな……」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1392386309/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1395753098

生徒名簿

・女子

・苗木こまる(なえぎ ――)
才能…なし→超高校級の幸運
身長…166cm
スリーサイズ…B86W57H84
料理の腕…50
掃除の腕…50
現在の精神力(5.0/10.0)
心の支えになっている人…細河琉彌・時雨りん・鉢笛舞

・揮央紅緒(きおう べにお)
才能…超高校級の暗殺者
身長…163cm
スリーサイズ…B71W54H79
料理の腕…34
掃除の腕…44
好感度…MAX
こまるへの印象【こまる、ありがとう】

・花巻清良(はなまき せいら)【死亡】
才能…超高校級の美化委員
身長…159cm
スリーサイズ…B82W57H86
料理の腕…29
掃除の腕…127
好感度…7.7
こまるへの印象【気付かせてくれてありがとう苗木さん】

・神導寺あやめ(しんどうじ ――)【死亡】
才能…超高校級の令嬢
身長…167cm
スリーサイズ…B84W56H86
料理の腕…39
掃除の腕…31
好感度…9.0
こまるへの印象【ありがとう……】

・鉢笛舞(はちぶえ まい)
才能…超高校級の応援団長
身長…170cm
スリーサイズ…B92W59H90
料理の腕…38
掃除の腕…52
好感度…MAX
こまるへの印象【こまっちゃんがいてくれて本当によかったよ】

・時雨りん(しぐれ ――)【死亡】
才能…超高校級の華道家
身長…135cm
スリーサイズ…B63W46H57
料理の腕…45
掃除の腕…80
好感度…8.2
こまるへの印象【お姉ちゃん、ごめんなさい……】

・天ヶ瀬咲(あまがせ えみ)【死亡】
才能…超高校級の女優
身長…168cm
スリーサイズ…B77W57H82
料理の腕…32
掃除の腕…58
好感度…8.9
こまるへの印象【ふふっ、さようなら】

・細河琉彌(ほそかわ るみ)【死亡】
才能…超高校級の画家
身長…162cm
スリーサイズ…B87W56H85
料理の腕…81
掃除の腕…41
好感度…MAX
こまるへの印象【最高の親友】

男子

・根駒劾斗(ねこま がいと)
才能…超高校級の不運・超高校級の希望のなり損ない
身長…177cm
料理の腕…91
掃除の腕…89
好感度…MAX
こまるへの印象【俺はお前に救われたよ】

・下村幸洋(しもむら ゆきひろ)【死亡】
才能…超高校級のハッカー
身長…174cm
料理の腕…70
掃除の腕…71
好感度…7.8
こまるへの印象【セーラちゃんの料理につき合わせちゃって悪かった】

・綾咲義光(あやさき よしみつ)【死亡】
才能…超高校級の執事
身長…187cm
料理の腕…140
掃除の腕…120
好感度…3.0
こまるへの印象【お嬢様の友達】

・ジョン・ルチアーノ
才能…超高校級のマフィア
身長…192cm
料理の腕…12
掃除の腕…50
好感度…MAX
こまるへの印象【お前は必ず守る】

・本居秋詠(もとおり あきよみ)
才能…超高校級の図書委員
身長…169cm
料理の腕…97
掃除の腕…69
好感度…7.8
こまるへの印象【さすがに怒られますよね……】

・矢頼与一(やらい よいち)【死亡】
才能…超高校級の弓道家
身長…189cm
料理の腕…67
掃除の腕…86
好感度…4.2
こまるへの印象【根駒を頼んだぞ】

・岩淵竜太郎(いわぶち りゅうたろう)【死亡】
才能…超高校級のヴァイオリニスト
身長…157cm
料理の腕…54
掃除の腕…41
好感度…0.5
こまるへの印象【憎まれてるのは理解してる】

・高坂遙佑(こうさか ようすけ)【死亡】
才能…超高校級の奇術師
身長…180cm
料理の腕…77
掃除の腕…28
好感度…4.8
こまるへの印象【……紅緒と仲良くしてあげてください】

CHAPTER6は明日辺りから本格的にスタートさせますのでよろしくお願いいたします。

スクールモードはやりますよ。
料理と掃除のステータスが重要になる予定です。

ちなみに本居君はこまるほどではないにしろ他の女子メンバー数人にもラッキースケベをやらかしてます。
後本居君がモノモノマシーンを回すと男のロマンと動くこけしが九割という裏設定もあります。

改めて本日夜から最終章開始します。

もう死亡者は出ない、予定ではいます。

天ヶ瀬さんが殺され高坂さんが処刑された第5の殺人事件から数日経った。
お兄ちゃんを失った紅緒ちゃんは塞ぎ込んでいたけど、根駒君や舞さんが側にいたおかげか今はなんとか普段通りに振る舞ってる。

ルチアーノ「……妙だな」

本居「何がですか?」

そんな私達は今、新たな問題に直面していた。

ルチアーノ「……お前達、ここ数日機械人形を見たか?」

鉢笛「そういえば、見てないね」

根駒「会わずに済むにこした事はないけどな」

揮央「……だけど確かに妙。いつもならしつこいくらいに出てくるのに」

こまる「操ってた黒幕に何かあったとか……?」

本居「いえ、食料は相変わらず補充されてますからそれはないでしょう」

モノクマがあの学級裁判から全く現れない……
根駒君の言うとおりそれはいい事なのに、とても奇妙で、すごく嫌な予感がする……そんな日々を私達は過ごしていた。







CHAPTER6【超高校級の才能のない彼女が超高校級の殺人のはてに手に入れたもの】






根駒「しかし、何というか……この食堂も広くなっちまったな」

揮央「……10人」

ルチアーノ「ここに来てから消えた命の数、か」

鉢笛「……もう、何も起きないよね」

本居「大丈夫でしょう……そう、思いたいです」

こまる「……」

ここに来てからどれくらい時間が経ったんだろう……
少なくともそんなに長い時間じゃ、ないはずで……

こまる「……」

だけどその長くない時間の間に10人も人が死んじゃったんだ。
私みたいな普通に過ごしていた人間にとって、どこか遠い世界の出来事だった殺人と処刑で……

ルチアーノ「……ふん、このままこうしていてもらちが明かないな」

こまる「ルチアーノさん?」

ルチアーノ「機械人形が姿を見せないというならそれでいい。俺達は俺達のやるべき事を行うまでだ」

こまる「やるべき事?」

ルチアーノ「……黒幕の正体を突き止める」

本居「く、黒幕の正体……」

ルチアーノ「少なくとも交渉材料にはなるだろう。わざわざルールに乗っ取って俺達にコロシアイを行わせてきた相手だ……それにずっと気になっていた事もある」

鉢笛「気になっていた事って?」

ルチアーノ「校則4だ。なぜ黒幕はわざわざ【希望ヶ峰学園について調べるのは自由、行動の制限はなし】などという校則を作った?」

揮央「……」

ルチアーノ「そのくせ学園長室の扉を破った時には高坂と共に俺達を襲った……調べる事に行動の制限がないにも関わらずだ」

根駒「確かに矛盾してるな……学園長室はあの後封鎖されてたし」

ルチアーノ「……俺は奴らがいくつかの真実を突き止める事を期待していると考えている」

こまる「真実……」

ルチアーノ「しかし知られたくない事もあった。だからこそ学園長室や情報処理室を施錠していたんだろう……ふん、それならばお望み通りこの学園を調べつくし何もかも引きずり出してやる」

本居「しかしどうするんですか?学園長室の封鎖は解けてましたけれど、情報処理室や生物室は未だに……」

鉢笛「それに寄宿舎の2階もまだ開いてないよ?」

ルチアーノ「……ふん、開いてないなら開けるまでだ」

根駒「開けるってどうやってだよ」

ルチアーノ「こまる」

こまる「は、はい!」

ルチアーノ「あの鍵を使う時が来た。色々あってお前にどこの鍵かは話せなかったが……」

あの鍵って……ルチアーノさんから預かったモノクマの形をした鍵の事?

揮央「……もしかして」

ルチアーノ「ああ、学園長室にあったんだよ……この学園の鍵を解錠するマスターキーがな」

本居「マスターキー……!」

ルチアーノ「今までは機械人形の目があって派手に動けなかったが、いないのならば遠慮なく鍵を開けさせてもらうとしよう」

鉢笛「それじゃあ早速行動開始だね!」

根駒「じゃあどこから行く?一応個室の鍵も開けられるみたいだけどさ」

揮央「……こまるはどこがいいと思う?」

【鍵を開けて調べる場所を書き込んでください】

↓2

こまる「寄宿舎の2階はどうかな?ここからも近いし」

ルチアーノ「決まりだな」

――寄宿舎2階階段前

ルチアーノ「こまる、鍵を貸せ」

こまる「はい」

ルチアーノ「何があるかわからん。念のため離れていろ」

みんなが見守る中ルチアーノさんは鍵を壁にあるパネルの穴に差し込む。
小さくピピッと音がして……シャッターはゆっくり上がっていった。

根駒「さて鬼が出るか蛇が出るか……」

揮央「どちらにせよ、叩く事に変わりはない」

鉢笛「よーし、行こう!」

本居「ま、待ってください!」

ルチアーノ「……ふん、あいつらには恐怖心がないのか?」

こまる「みんなチャンスだから燃えてるんですよ。ルチアーノさんは嫌ですか?」

ルチアーノ「……まあ、悪くはない。行くぞ」

こまる「はい!」

――寄宿舎2階

こまる「なんだか殺風景ですね……」

ルチアーノ「誰もいないからだろう。しかしわからんな」

鉢笛「何が?」

根駒「こんな場所がなんで今まで開かなかったのか、だろ?」

ルチアーノ「そうだ。さして重要性を感じないこの場所をなぜ黒幕は放置していたのか……」

本居「もしかしたら黒幕はここで寝泊まりしていたとか……」

揮央「なら個室全てを確かめる……」

1…個室を調べる
2…廊下を調べる
3…ロッカールームを調べる
4…一番奥の部屋を調べる

↓2

――ロッカールーム

こまる「ここはロッカールームみたいですね」

ルチアーノ「電子生徒手帳を使って開けるタイプか……試してみるか」

――

根駒「ダメか……」

揮央「念のため亡くなった10人のも使ったけど鍵は開かなかった……」

鉢笛「諦めてほかの場所捜査する?」

ルチアーノ「そうだな……んっ?」

本居「どうしました?」

ルチアーノ「……ふん、離れていろ」

こまる「えっ」

パァン!

根駒「うわっ!?」

ルチアーノ「開いたぞ」

揮央「……ルチアーノ、それ銃?」

ルチアーノ「俺が学園に来た時持っていたものだ。体育館で機械人形に奪われてからどこにいったかと思っていたが……床に無造作に投げ捨てられているとは思わなかったぞ」

こまる「あっ……」

じゃああれはルチアーノさんが私を助けてくれた時に使った……

ルチアーノ「さて、鍵は壊れたようだ。開けるとするか……」

本居「壊れたというより壊したんじゃ……」

そのロッカーの中には薄汚れた白衣だけがあった。

ルチアーノ「根駒、アルターエゴは連れてきているな?」

根駒「おう。書類があるかもしれなかったしな」

アルターエゴ「みんなのためにも頑張るよ!」

ルチアーノ「それならいい。それにしてもこのロッカーの中……」

こまる「ロッカーがどうかしたんですか?」

ルチアーノ「学園の生徒というより研究者のロッカー……そう見えたのでな」

研究者のロッカー……?

本居「汚れてますねこの白衣……あっ、ポケットに何か入ってます」

鉢笛「これは、名刺かな」

根駒「名刺か。一応アルターエゴに記録させとくか。えっと……!」

揮央「……根駒?」

根駒「……まさか、ここでこの名前を見るなんてな」

本居「ど、どういう事ですか?」

根駒「このロッカーの持ち主は、俺の手術を担当した研究者の1人だ」

ルチアーノ「手術……カムクライズルプロジェクトの研究者という事か?」

根駒「ああ。研究者の中で数少ない、俺に優しくしてくれた人だから……よく、覚えてる」

根駒君の手術を担当した研究者の人……その人のロッカーがなんでここに?

コトダマ:【研究者の名刺】を手に入れました。
〔根駒の手術を担当した研究者の名刺。
カムクライズルプロジェクトに関わっていた人物のようだが……〕

1…左のロッカーを調べる
2…真ん中のロッカーを調べる
3…右のロッカーを調べる

↓2

1選択

ルチアーノ「次はこのロッカーだ……離れていろ」

ルチアーノさんが銃を撃って鍵を壊すと音を立ててロッカーが開く。

鉢笛「ノートだね……」

本居「何か手がかりが書いてあればいいんですが……」

本居さんがパラパラとノートのページをめくっていく。

本居「こ、これは……」

鉢笛「どうしたのあっくん!」

本居「ぼ、僕達の名前が、書いてあります……」

根駒「なんだって!?」

ルチアーノ「……本居の言うとおりだ。このノートにはこまると高坂以外の俺達14人の名前が記されている」

揮央「……なんで私達の名前が?」

どういう事なんだろう……

コトダマ:【ノート】を手に入れました。
〔ロッカーの中に入っていたノート。
こまると高坂以外の名前が記されている〕

1…真ん中のロッカーを調べる
2…右のロッカーを調べる

↓2

1選択

ルチアーノ「次はこれだ」

パァン!

こまる「何も、入ってませんね……」

ルチアーノ「ちっ、外れか……残弾の事を考えても後1つしか開けられないか」

鉢笛「よーし、じゃあこれにしよう!」

根駒「なんでだ?」

鉢笛「なんとなく!」

揮央「……それでいいの?」

ルチアーノ「どのみちどれが正解かなどわからん……ならば鉢笛、お前の勘にかけるぞ」

パァン!

ルチアーノ「このロッカーには……書類が入っているようだな」

鉢笛「やった、当たりだね!」

本居「とにかく調べてみましょうか……」

根駒「そうだな……」

――……

揮央「……これは希望隔離計画について。これによると外での有事に備えて希望隔離計画は2つの試案があったらしい」

こまる「試み?」

ルチアーノ「1つは希望ヶ峰学園で共同生活を送らせる方法。もう1つは……意図的に意識を奪い、いわゆる冷凍睡眠状態にして遠い未来まで生かす方法だ」

こまる「れ、冷凍睡眠?SF小説とかであるあの冷凍睡眠ですか?」

根駒「……カムクライズルプロジェクトなんてやってた希望ヶ峰学園ならやってもおかしくないな」

コトダマ:【希望ヶ峰学園希望隔離計画】を手に入れました。
〔有事に備えて希望ヶ峰学園が考案していた計画。
希望ヶ峰学園で共同生活を送らせる方法と冷凍睡眠状態にする2つの方法が考えられていたらしい〕

1…個室を調べる
2…廊下を調べる
3…一番奥の部屋を調べる

↓2

個室選択で本日はここまで。

6章は当分はこうして捜査というか調査で進んでいきます。

それではおやすみなさい……

時間も遅いですが人がいたらそろそろ始めたいと思います。

――寄宿舎2階廊下

ルチアーノ「個室の鍵は全て開けられる……どの部屋から入るか」

揮央「数が多いから手分けして探した方がいい……」

根駒「じゃあ全部の鍵を開けたら2人1組で部屋を調べるか」

鉢笛「みんなで1部屋ずつやるよりはいいかもね」

本居「それでは割り振りはどうしましょうか?」

【一緒に個室を調べる人を選んでください】

↓2

上がってないのでここから↓2で

ルチアーノ選択

ルチアーノ「個室の鍵は全て開けた。後は手分けして捜査するぞ」

こまる「それじゃあ私は……」

ルチアーノ「行くぞこまる」

こまる「えっ、あっ、はい!」

根駒「……ルチアーノの奴、こまるが自分と一緒に動くって疑問にも思ってないな」

揮央「……私達も行こう」

根駒「了解。じゃあ俺はアルターエゴと一緒に揮央と組むか」

鉢笛「じゃあボクはあっくんとだね、行こう!」

本居「は、はい」

――寄宿舎2階個室

ルチアーノ「さて……手がかりを探すとするか」

こまる「じゃあ私は机を調べますね」

ルチアーノ「頼む。俺はシャワールームを含めた他の場所を調べる」

机の中には……ううっ、ひどい埃だよ。

こまる「紙もあるけどボロボロで中身は読めないし……」

もう閉めちゃおうかな……

コトン

こまる「あれ?」

一番下の引き出しが完全に閉まらない……?

こまる「引き出しの棚の向こうに何かあるのかな……」

だけど、私じゃちょっと届かない、かも……!

ルチアーノ「こっちには何もないか……何をしている?」

こまる「あっ、奥に何かあるんですけど届かなくて……」

ルチアーノ「なら俺がやる。場所を代われこまる」

こまる「はい」

ルチアーノ「取れた。これは……鍵か?」

こまる「タグがついてますね。情報処理室緊急用……ってありますけど」

ルチアーノ「情報処理室……マスターキーとは違う形状だな」

こまる「もしかして情報処理室だけは鍵が違うんじゃ……」

ルチアーノ「……無駄足になる前に見つかっただけマシか」

こまる「この部屋にはこれだけみたいですね……」

ルチアーノ「……よし、次の部屋に行くぞ」

こまる「鍵以外は何も見つからなかったですね……」

ルチアーノ「他の調査結果を期待するしかないな」

――……

根駒「俺達が調べたほとんどの部屋で薄汚れた白衣が見つかった」

揮央「ポケットの中にある名刺や胸部分のプレートによると、どうやらここの部屋に寝泊まりしていた研究者達は根駒の手術に関わっていた人が多いらしい」

根駒君の手術に……

鉢笛「ボク達はファイルを見つけたよ!表紙はボロボロだし、中も結構文字が消えちゃってたけどあっくんがどんな内容か中の残ってた文章からわかったみたい」

本居「神経や脳に関する物がほとんどでした。特に読まれていたのは記憶に関する希望ヶ峰学園の生徒の論文の写しのようです」

ルチアーノ「記憶?」

本居「その論文の読める部分をまとめると、意図的に指定した期間の記憶の消去が可能になるかもしれない……そういった内容でした」

記憶の、消去……?

コトダマ:【寄宿舎2階の個室】を手に入れました。
〔寄宿舎2階の個室に寝泊まりしていたのは根駒の手術に関わっていた研究者が多かったらしい〕

コトダマ:【記憶に関する論文】を手に入れました。
〔希望ヶ峰学園の生徒が書いていたらしい記憶に関する論文。
その論文によると意図的に指定した期間の記憶の消去が可能になるようだが……〕

1…廊下を調べる
2…一番奥の部屋を調べる

↓2

――寄宿舎2階廊下

根駒「しかしここの廊下って何か暗くないか?」

本居「電気がほとんどついていませんからね……」

ルチアーノ「どうやら切れたまま放置していたようだな。ふん、だが暗いのは廊下だけだ。瓦礫があるわけでもないのなら調査に関しては問題ない」

揮央「……私はこういう暗い場所で仕事をしていたからこれでもよく見える」

鉢笛「でも何かあったら転びそうだよね……わわっ!?」

こまる「ま、舞さん大丈夫ですか?」

鉢笛「いてて……うん、大丈夫大丈夫!特に怪我とかは……あれ?」

本居「どうかしましたか?」

鉢笛「何か手に当たって……あったあった、これだね」

揮央「……生徒証?」

根駒「生徒証ねぇ……うーん、ボロボロだな。名前は消えててわからない」

本居「××学科……ここも文字が掠れてますがどこの学科でしょう?」

ルチアーノ「一応回収はしておけ。何が役に立つかわからんからな」

こまる「……」

コトダマ:【生徒証】を手に入れました。
〔寄宿舎2階の廊下に落ちていたボロボロの生徒証。
名前の部分は消えており、××学科という部分のみが読める〕

短いですが本日はここまで。

次回で寄宿舎2階の調査は終わると思います。

それではおやすみなさい……

こんな時間になってしまいましたが、少しでも進めたいと思います

――学園長室

ルチアーノ「この部屋で最後か」

こまる「今までの部屋に比べると大人っぽい感じですね」

根駒「パソコンがあるな……持ち運びは、無理か」

揮央「……ここなら何か見つかるかもしれない」

鉢笛「調査開始だね!」

本居「何か見つかればいいのですが……」

1…棚を調べる
2…クローゼットを調べる
3…パソコンを調べる
4…ベッドを調べる
5…部屋の壁を調べる

↓2

1選択

こまる「棚にあるのは……お酒ですね」

ルチアーノ「調度品から考えておそらくここは学園長の個室といったところか」

こまる「……あれ?」

ルチアーノ「どうした」

こまる「この棚……奥行きが大きさに比べて……あっ」

ルチアーノ「隠し棚か。何かあるか?」

こまる「えっと、特には……でもお酒がある場所には埃が積もってるのにこっちには埃が全くありませんね」

ルチアーノ「埃がない?つまり最近この隠し棚は使われたという事か……?」

コトダマ:【使われた隠し棚?】を手に入れました。
〔学園長室の棚は隠し棚が取り付けられていた。
そしてその隠し棚には埃が全く積もっていなかった。
隠し棚が最近使われた可能性がある〕

1…クローゼットを調べる
2…パソコンを調べる
3…ベッドを調べる
4…部屋の壁を調べる

↓2

1選択

鉢笛「うわ、なにこれ!」

こまる「舞さん、何かあったんですか?」

鉢笛「いや、見てよこまっちゃんこのクローゼット」

こまる「えっ……」

舞さんに促されてクローゼットの中を見た私は言葉を失った。
中にあるのは白衣白衣白衣白衣……しかも胸のプレートにある名前は1つだけ。

【カムクライズルプロジェクト責任者○○○○】

こまる「またカムクライズルプロジェクトか……」

どうもここに来てからこの名前をよく聞く気がする……関係あるのかな?

コトダマ:【クローゼットの白衣】を手に入れました。
〔クローゼットの中にあった10着以上の白衣。
胸のプレートにはカムクライズルプロジェクト責任者の名前が書かれている〕

1…パソコンを調べる
2…ベッドを調べる
3…部屋の壁を調べる

↓2

1選択

根駒「やっぱり図書室のパソコンより性能がいいな……アルターエゴを移動させられればよかったんだけどな」

アルターエゴ「根駒お兄ちゃん、私はここで充分頑張れるよ!それにここは根駒お兄ちゃんと幸洋お兄ちゃんが私を生んでくれた場所だから……」

根駒「アルターエゴ……」

こまる「……」

なんだか入りづらい雰囲気だなぁ……

根駒「よし、やるぞアルターエゴ!絶対に手がかりを見つけ出して下村達の無念を晴らしてやるんだ!」

アルターエゴ「うん!」

こまる「あの、根駒君」

根駒「んっ、ああこまるか。何かあったか?」

こまる「私は特に……根駒君は?」

根駒「今アルターエゴとパソコンのデータをさらってる。だけどどうもこのパソコン学園長のじゃないっぽい」

こまる「どういう事?」

根駒「パソコンにはデータが残ってたけど中身がどれも研究成果とかそういうのばかりなんだよ」

アルターエゴ「この部屋にいた人は研究者だった可能性が高いと思うよ?」

学園長の個室に見えるけど実際には研究者がいた可能性が高い……
この学園、やっぱり前に下村君が言ってた仮の希望ヶ峰学園なのかな……

コトダマ:【仮の希望ヶ峰学園】を手に入れました。
〔学園長の個室には学園長ではなく研究者が住んでいた形跡があった。
この建物は希望ヶ峰学園ではなく、そっくりに作られた仮の希望ヶ峰学園の可能性が高い〕

1…ベッドを調べる
2…部屋の壁を調べる

↓2

申し訳ありません、完全に寝落ちしてました。
今日は19:30頃、遅くても20:00から始めます。

そういえば今日はマフィアの日だとか……

それではまた後で

1選択

揮央「……」

こまる「紅緒ちゃん、何か見つかった?」

揮央「……少なくともこのベッドは最近使われてない事はわかった」

こまる「そうなの?」

揮央「ベッドの上にある埃、時間が経ったとしか思えないシーツのシミ……間違いない」

こまる「じゃあ黒幕がここで寝泊まりしていた可能性はないんだね……」

揮央「……うん」

じゃあ黒幕……本居さんが見たっていう17人目はどこにいたんだろう。
ちょっと本居さんに聞いてみようかな……

こまる「本居さん」

本居「なんです?」

こまる「……何してるんですか?」

本居「隠し部屋でもないか調べてるんです。こんな部屋ならそういうものがあってもおかしくありませんから」

こまる「隠し部屋って……」

本居「しかし特には何もなさそうですね……」

こまる「そうそう隠し部屋があるとは思えませんよ」

本居「ありそうな気がしたんですけどね……」

そう言って本居さんが壁に手をつく。

……それと同時だった。

本居「うわっ!?」

本居さんが壁の向こうに消えたのと……

本居「うわあああああっ!?」

悲鳴が聞こえてきたのは。

こまる「本居さん!?」

ルチアーノ「どうした本居、何があった!」

本居さんの悲鳴にその場にいた全員が壁……の形をした回転扉を開けて中に踏み込む。

揮央「……!」

根駒「おいおい……マジかよ」

鉢笛「な、なんでこんな……」

こまる「……」

回転扉の向こうにあったのは机と棚があるだけの小さな部屋。
そして座り込んだ本居さんが見つめているその部屋の棚には……

容器に入った人の内臓が並んでいた。

ルチアーノ「……この部屋の主の趣味か」

こまる「じゃあカムクライズルプロジェクトの責任者だっていう研究者が?」

ルチアーノ「……どうやら希望ヶ峰学園は色々と抱えていたようだな」

ルチアーノさんは机に向かって歩くと引き出しを調べていく。

ルチアーノ「……ちっ」

根駒「どうしたんだ?」

ルチアーノ「読んでみろ、この部屋の主の研究成果とやらだそうだ」

【ようやく超高校級の連中から奪った技術を転用して作ったアレが完成した……だがこの研究が成功しているかどうか試す必要がある。
動物ではダメだ、この実験には人間を使う事が望ましい。
しかし何の才能もない人間などごめんだ……実験体はやはり希望ヶ峰学園の学生でなければ。
しかし技術をいただいた超高校級のセラピストや超高校級のプログラマーがいるクラスは避けたい……
ああ、そうだ。希望ヶ峰学園にまだ正式に入学していない79期生を使おう。
学園長には未来に希望を繋ぐためとでも言っておけばいい……
どうせだ、超高校級の神経学者の研究も使って記憶も奪ってしまおう。
あの事件について知らない方が彼らのためだろうしな……】

根駒「なんだよ、これ」

ルチアーノ「知るか。だが少なくとも……俺達は記憶を奪われている可能性がある」

揮央「いきなり気を失ってすぐにこの学園に閉じ込められたわけじゃない……?」

本居「で、ですが記憶を奪われているなんてそんな……いくら希望ヶ峰学園の研究者といえどもそんな」

鉢笛「いきなり言われても、信じられないよ……」

こまる「……」

そういえば、私……閉じ込められた時お兄ちゃんにこのパーカーを届けに来た時と着ている物が変わってた。
まさか、私も記憶を……?

コトダマ:【奪われた記憶?】を手に入れました。
〔寄宿舎2階の隠し部屋にはとある研究者の日記のような物があった。
それによると79期生は学園生徒の技術を盗んで完成した何らかの実験体に選ばれ、記憶を奪われた可能性があるらしいが……〕

ルチアーノ「記憶、か……今は考えていても仕方のない話だな」

本居「とりあえず、ここで調べられるのはこんなところでしょうか……」

根駒「資料とかだけいただいて引き上げるか」

揮央「賛成……」

鉢笛「結構時間も経ってるしね……」

こまる「それじゃあ戻りましょうか……」

――……

ルチアーノ「シャッターはまた閉めておく。1回それぞれの部屋に戻った後食堂で今後の方針を決めるぞ」

根駒「俺は脱衣場に資料とアルターエゴ置いてくる」

アルターエゴ「いない間に資料はまとめておくね!」

本居「……なんだか疲れましたね」

鉢笛「そうだね……」

揮央「……」

こまる「それじゃあ、一旦解散しましょう……」
――こまる(細河)の部屋

こまる「ふぅ……」

奪われた記憶、かあ……
にわかには信じがたい話だけど……何でだろう、あるかもしれないって思うのは……

――食堂

ルチアーノ「寄宿舎2階は調べ終わったとみていいだろう。俺もこれを取り戻した」

根駒「次はどこにする?閉まっていた情報処理室も開けられるようになったんだよな?」

鉢笛「生物室も閉まってたよね、確か」

本居「学園長室も改めて調べたいですね……」

揮央「……兄さんの個室に手がかりがあるかもしれない」

ルチアーノ「バラバラか……こまる、お前はどう思う?」

どう思うって言われても……

【調べる場所を書き込んでください】

↓2

こまる「高坂さんの部屋……とかどうでしょう」

ルチアーノ「奴は超高校級の絶望で黒幕の仲間だった……何かしら手がかりが残っている可能性はあるか」

根駒「決まりだな。次は高坂の部屋を調べるか」

鉢笛「そうだね!じゃあさっそく……」

グー……

鉢笛「……あっ」

揮央「……お腹空いた」

こまる「朝からずっと調べてたもんね……」

ルチアーノ「ふん、調べる前に食事にするか……本居」

本居「は、はい!すぐに用意します!」

根駒「俺も手伝うとするか」

【この章には自由行動がないため食事時一緒に食べる人を2人決めます】

【食事時一緒に過ごす人を2人選んでください】

↓2

根駒、揮央選択

こまる「根駒君、紅緒ちゃん一緒に食べよう」

根駒「おっ、いいぞ。ほらこっち座れよ」

揮央「……んっ」

相変わらず紅緒ちゃんは食べる量がすごい……

根駒「揮央……」

こまる「……?」

根駒君、紅緒ちゃんを見てなんだか悲しそうな顔してる……?
確かによく見ると紅緒ちゃん、何かおかしいような……

1…どうかしたの根駒君?
2…紅緒ちゃん、大丈夫?
3…自由安価。そぐわないものは下にズレます

↓2

上がってないのでここから↓2で

2選択

こまる「紅緒ちゃん、大丈夫?」

揮央「……えっ?」

こまる「なんか、その、落ち込んでるように見えたから」

根駒「食事の量もいつもより少ないしな」

揮央「……わかるんだ」

根駒「高坂の事があった後一番揮央の食事とか見てたのは俺だからな。なんとなくわかるんだよ」

揮央「……そう」

こまる「やっぱり高坂さんの事……?」

揮央「……兄さんは私にとって強い人だった」

こまる「うん……」

揮央「ずっと考えてた。そんな兄さんが超高校級の絶望になってしまった理由」

根駒「高坂が超高校級の絶望になった理由……」

揮央「最初は洗脳だと思っていたし、それもあったとは思う……だけどそれだけで兄さんがあんな風になってしまうとは思えなかった」

こまる「高坂さんが絶望した理由、か……」

揮央「もしそれが私のせいだったら……」

こまる「えっ」

揮央「……ふと、そんな事を考える自分がいる」

根駒「……揮央」

紅緒ちゃん……

――高坂の部屋

ルチアーノ「奴を縛った時に何回か入ったが……部屋を調べた事はなかったな」

鉢笛「ボクもよくご飯持っていったけど……すぐに帰っちゃってたよ」

本居「黒幕と繋がっていた高坂さんの部屋……きっと何かありますよね?」

根駒「処分してなければな」

揮央「……」

こまる「……紅緒ちゃん大丈夫?」

揮央「……大丈夫」

1…机を調べる
2…シャワールームを調べる
3…ゴミ箱を調べる
4…マジック道具を調べる

↓2

1選択

こまる「高坂さんの机に何かあるかな……」

根駒「工具セットが開いてる……金鎚は血が付いてるな」

こまる「もしかして、これ……」

りんお姉ちゃんの骨を砕いた時の……

こまる「……」

根駒「……揮央に大丈夫か聞いてたけど、お前の方こそ大丈夫なのか?」

こまる「……大丈夫だよ」

嘘だ、本当は大丈夫なんかじゃない。
りんお姉ちゃんが死んじゃったのはわかってる。
だけどこういう物を見せられると、死体がないから希望を持ちたくなる気持ちが徹底的に壊される気がして……予想以上に、辛いよ……

こまる「……他には、何もないね。違う場所探してくるよ」

根駒「こまる……」

1…シャワールームを調べる
2…ゴミ箱を調べる
3…マジック道具を調べる

↓2

1選択

次はシャワールームかな……

ルチアーノ「お前と揮央は立ち入り禁止だ」

こまる「えっ……」

ルチアーノ「いいな、お前達が入る事はこの俺が許さん……本居!」

本居「は、はい!」

ルチアーノ「こまるがシャワールームに入らないように見張っていろ」

本居「わ、わかりました」

ルチアーノさん、なんで……?

――……

ルチアーノ「……」

これで良かったのか俺にはわからん。

ルチアーノ「しかしこの光景を見せるわけにもいくまい。ただでさえあいつの精神は不安定なんだ」

……高坂の考えか黒幕の考えかはわからん。
だが1つ言えるのは奴らは処理もせずに残していた……

ルチアーノ「血まみれのシャワールーム……」

時雨の死体を処理した痕跡を見せてこまるにダメージを与えたかったようだが……そうはいくか。

ルチアーノ「……さて、調べるとするか」

――……

こまる「……」

シャワールームは調べられないから他の場所を調べよう……

1…ゴミ箱を調べる
2…マジック道具を調べる

↓2

1選択

こまる「ゴミ箱に何かあるかな」

ゴミが溜まってる……マジック道具で部屋狭いしもしかして高坂さんって整頓とか苦手だったの?

こまる「よいしょっと……」

中にあるのはティッシュに、バラの花びらに……あれ?

こまる「これDVDのケース?」

ラベルには何も書かれてないし空だけどなんのDVDだろう?
高坂さんは動機のDVDは回収されてたからないだろうし……

こまる「それにしても前に来た時も思ったけどマジック道具がたくさんあるね……」

揮央「兄さんはマジックが本当に好きだったから……整頓は苦手だったけど」

こまる「じゃあ箱の中とか陰に何か落ちてたりしないかな……」

揮央「前に家の鍵が中にあったから可能性はある……」

こまる「あっ、個室の鍵だ。それにこれは……写真?」

あっ、これ……

こまる「紅緒ちゃん……」

揮央「……!」

高坂さんも持ってたんだ……紅緒ちゃんの写真。
絶望してても、紅緒ちゃんの事は頭にあったんだね高坂さん……

揮央「兄さん……」

こまる「あっ、写真の裏に何か書いてあるよ!」

えっと……【1階トイレに希望ヶ峰学園の罪が眠る】?
どういう意味……?

ルチアーノ「結局手がかりらしきものは空のDVDのケースと謎の文章か」

本居「1階トイレというと……僕が以前閉じ込められた場所でしょうか」

鉢笛「あっくん見つけた時は何もなかったけど……」

根駒「もしかしたらその後高坂が何か隠したのかもしれないな」

揮央「……行ってみる?」

こまる「そうだね……」

1…トイレに行ってみる
2…先に他の場所を調べる

【重要な選択肢です】

↓2

こまる「トイレに行ってみようか……高坂さんが残してくれた手がかりだし」

ルチアーノ「……よし、行くぞ。ただし何があるかわからん……絶対に単独では動くな」

――1階トイレ

本居「僕が閉じ込められたのはこの個室ですね……」

根駒「他の個室には何もなかったからここしか残ってないな」

鉢笛「だけど何があるんだろう。さっきみたいに隠し部屋とか?」

こまる「まさか……」

ルチアーノ「……どうやらそのまさかのようだぞ」

ルチアーノさんが個室奥の壁に触ると、一部分がまるでスイッチを押したみたいにへこむ。
次の瞬間、トイレの壁がゆっくりと下がって出てきたのは……

揮央「階段……」

根駒「この下に何かあるって事か……」

ルチアーノ「行くぞ……」

本居「まさかこんな場所があったなんて……」

鉢笛「なんだか緊張してきたよ……」

こまる「……」

この階段の向こうに……何があるの?

それは長い長い階段だった。
ルチアーノさんを先頭、根駒君を最後尾にして私達はひたすら階段を降り続けた。
そして……

ルチアーノ「開けた場所に出たな」

鉢笛「うわっ、なんだかコードがいっぱいだよ」

本居「中央に何か機械がありますね……」

揮央「降りてきた階段以外に扉が1つだけある……」

根駒「奥にも何かありそうだな……」

1…中央の機械を調べる
2…奥の部屋を調べる

↓2

1選択

こまる「なんなんでしょう、この機械……」

周りのコードは全部この機械に向かって伸びてるみたい。
後機械の周りにはカプセルみたいな物がいくつか……

ルチアーノ「むやみに近付くな。何が起きるかわからん」

こまる「あっ、はい」

ルチアーノさんの言葉に応えてチラッとカプセルの1つに目を向けた私は……言葉を失った。

【細河琉彌】

カプセルの1つに、琉彌ちゃんの名前が書いてあったから。

こまる「まさか……」

私は確かめるためにカプセルを1つずつ見ていく。

【岩淵竜太郎】
【綾咲義光】
【矢頼与一】
【神導寺あやめ】
【花巻清良】
【下村幸洋】
【時雨りん】
【天ヶ瀬咲】
【本居秋詠】
【鉢笛舞】
【揮央紅緒】
【根駒劾斗】
【ジョン・ルチアーノ】

14個。
14個のカプセルにはそれぞれみんなの名前があって。
そして中央の機械にはこう書いてあった。

【希望ヶ峰学園希望隔離プロジェクトプランB方舟計画】

方舟計画……

寄宿舎2階のあの文章と合わせると、もしかしてここで希望ヶ峰学園がやろうとしてたのは……

コトダマ:【方舟計画】を手に入れました。
〔希望ヶ峰学園が計画していた希望隔離計画の1つ。
14個のそれぞれ名前の書かれたカプセルを使うようだが……〕

ルチアーノ「こまる、どうした?」

こまる「い、いえ、なんでもありません!奥の部屋を調べてみましょう!」

根駒「あっ、待てよこまる!」

私は根駒君の制止を振り切って奥の部屋に繋がる扉を開ける。
そこに広がっていたのは……私もテレビとかで見た事がある部屋。

こまる「手術室……?」

患者さんを寝かせるベッドの近くにある台に置かれてたファイルをそっと手に取る。

【カムクライズルプロジェクト被験者番号No.56……失敗】

書かれていたのはそれだけだったけど、私はわかってしまった。
ここが、この手術室が……
根駒君を手術した部屋なんだ……

コトダマ:【手術室】を手に入れました。
〔カムクライズルプロジェクトの脳の手術を行っていた手術室。
根駒もここで手術を受けたと思われる〕

本日はここまで

色々コトダマが集まってきていますね
誰が関わっているのか勘のいい人はわかったかもしれません

それではおやすみなさい……

遅くなりましたが人がいたら進めたいと思います

――地下・手術室

根駒君が手術を受けた手術室……
その隣の部屋にあった私と高坂さん以外の名前が書いてあったカプセルみたいな機械……

こまる「つまりここはカムクライズルプロジェクトの研究所みたいな場所だったのかな……」

根駒「間違いないだろうな」

こまる「根駒君!」

根駒「ああ、全く懐かしいな……まさかこんな形でまた来る事になるなんてな」

こまる「じゃあやっぱり……」

根駒「連れてこられた時は目隠しされてたけど、この手術室は何となく見覚えがある」

こまる「そうなんだ……」

根駒「……そういえば隣の機械、俺達の名前があったな」

こまる「……じゃあもしかして寄宿舎2階の資料にあった」

根駒「……悪い」

こまる「えっ」

根駒「今それを受け入れるのは、ちょっと無理だ……」

こまる「根駒君……」

コトダマ:【寄宿舎2階の個室】と【手術室】と【仮の希望ヶ峰学園】を統合して【カムクライズルプロジェクト研究所】手に入れました。
〔こまる達が閉じ込められた建物は根駒を手術したカムクライズルプロジェクトのの研究者達が住んでいた希望ヶ峰学園そっくりに建造された研究所だった〕

――玄関ホール前

鉢笛「結局あの部屋なんだったんだろう」

本居「……希望ヶ峰学園の罪と高坂さんのメモにはありましたね」

揮央「……あのカプセルはいったいなに?」

根駒「……」

ルチアーノ「考えるのは後回しだ。今は調査を……」

キーン、コーン… カーン、コーン

こまる「っ!」

鉢笛「チャ、チャイム?」

モノクマ「いやー、オマエラ揃ってますね!」

ルチアーノ「ふん、機械人形どこに行っていた?」

モノクマ「まあ野暮用でちょっとね。オマエラいい子にしてた?」

根駒「コロシアイやらせといてよく言うな……」

モノクマ「うぷぷ、それにしてもツマラナイなあ……ボクがいないのに誰も動いてないなんてさ」

鉢笛「何を言われようとボク達は殺人なんかしないよ!」

モノクマ「うーん……だったらそろそろ真の回答編に挑戦する?」

本居「し、真の回答編?」

モノクマ「そう!ボクの正体とかその他諸々を学級裁判で明らかにするの!明らかに出来たら晴れてオマエラは卒業!出来なかったら……」

揮央「……処刑?」

モノクマ「そのとーり!うぷぷ、もう事件も起きそうにないしさ……オマエラの日常生活を見たってアイツには通用しないし!」

こまる「……アイツ?」

モノクマ「まだ内緒!さてさてそういうわけだから、大サービスで学園の部屋は開放しておくね!頑張ってくださーい!」

ルチアーノ「……こちらから持ちかける手間ははぶけたか」

根駒「どっちにしろやる事は変わらないか」

揮央「……黒幕を引きずり出す」

鉢笛「やるしかないよね!」

本居「が、頑張りましょう!」

こまる「……」

アイツって、誰の事なんだろう……

こまる「じゃあ引き続き調べましょう!」

ルチアーノ「待て」

根駒「どうした?」

ルチアーノ「なるべく機械人形に俺達がしていた事を知られたくない。カモフラージュとして2人ほど寄宿舎2階を調べるふりをさせた方がいい」

揮央「……確かに開いた寄宿舎2階を誰も調べないのは不自然」

鉢笛「……じゃあボクが行ってくるよ!」

こまる「舞さんがですか」

鉢笛「ボクはみんなほど調べるとか上手くないし……だったらまだ調べてないところにみんなが行った方がいいよ」

本居「……ふう。なら僕も行きましょう」

鉢笛「えっ、あっくん?」

本居「寄宿舎2階を調べるふりを鉢笛さん1人にやらせるわけにはいきませんし、見張られているなら記録役の僕もいた方が説得力があります」

根駒「なるほどな」

ルチアーノ「ならば寄宿舎2階の調査は本居と鉢笛に頼む。時期を見てこちらに合流しろ」

鉢笛「了解!行こうあっくん!」

本居「は、はい!」

揮央「……私達は?」

ルチアーノ「残っている調べてない場所は生物室と情報処理室……」

こまる「学園長室もしっかり調べないと……他にも調べないといけないところがあるかもしれません」

根駒「どうするか……」

【次に調べる場所を書き込んでください】

↓2

上がってないのでここから↓2で

――学園長室

根駒「結局扉は直らなかったみたいだな」

揮央「侵入した時とあまり変わってない……」

ルチアーノ「改めて調べるぞ。あの時は結局手当たり次第だったからな」

こまる「……」

学園長室にも監視カメラあるんだ……

1…机を調べる
2…左の棚を調べる
3…右の棚を調べる

↓2

また上がってないのでここから↓2で

またまた上がってないのでここから↓2で

本当に勘弁してほしい……この下でお願いします

この下で……

1選択

ルチアーノ「まずは机だ。前回は引き出しの中を調べる余裕がなかったからな」

根駒「すぐあいつら来たもんな……」

こまる「とりあえず上の引き出しから……」

上の引き出し……何もなし。
真ん中の引き出し……何もなし。
下の引き出し……あっ、何かあった。

こまる「手紙の切れ端……?」

差出人は、希望ヶ峰学園学園長霧切仁?
宛名は……あっ、寄宿舎2階で見たカムクライズルプロジェクト責任者の名前だ……

【君達は何を考えているんだ!
こちらがスカウトしていた79期生候補達が次々と姿を消しているが、その直前に君達と特徴が一致する集団と接触していたと情報がきた!
私は彼らに確認を取った上で保護するように言ったはずだぞ!?
まさか君達は無理やり彼らを……】

ここだけしか残ってない……
だけどどういう事?79期生候補……つまりみんなが消えたって……それに無理やりって……

コトダマ:【学園長からの手紙】を手に入れました。
〔学園長からカムクライズルプロジェクト責任者にあてた手紙の切れ端。
それによると79期生候補は保護されたとは到底言えない状態だったようだ……〕

1…左の棚を調べる
2…右の棚を調べる

↓2

1選択

根駒「こまる、机に何かあったか?」

こまる「う、ううん、特には何も」

揮央「なら次はこっち……」

ルチアーノ「これはトロフィーなどが置いてあった棚だな」

こまる「だけどみんな壊れてますね」

根駒「それ俺がやった」

こまる「えっ!?」

根駒「いくつか襲ってきた高坂にぶつけたんだよ。後モノクマの爪を防ぐのにも使ったしな」

こまる「そ、そうなんだ……」

揮央「……何もない」

ルチアーノ「ちっ、無駄だったか」

こまる「じゃ、じゃあ残りはこっちの棚ですね」

根駒「俺達がファイルとか抜いたのこの棚だったよな?」

揮央「そう。だから一部分がごっそりなくなってる」

ルチアーノ「残りに手がかりがあればいいがな」

こまる「えっと、じゃあこのファイルから……」

なになに【方舟計画概要】……方舟計画!?
それってあの地下の部屋にあった……!

【方舟計画とは希望を未来へと繋ぐ計画である。
対象を超高校級のセラピストの技術を応用した一種の冷凍睡眠状態にするカプセルに入れる事で若い肉体で生きたまま十年から数十年先の未来へと送る事が理論上は可能。
超高校級の生物学者と植物学者の理論を応用して食事の心配もいらないはず……
いざという時の緊急停止装置は責任者の個室の隠し棚に保管。
これが成功すれば我々は希望を人工的に生みだし、さらに超高校級を超えた存在になれる画期的計画である……】

根駒「……」

揮央「……」

ルチアーノ「……」

こまる「……」

なに、これ……

コトダマ:【方舟計画】をアップデートしました。
〔希望ヶ峰学園が計画していた希望隔離計画の1つ。
対象を冷凍睡眠状態にするカプセルに入れて生きたまま未来へ送る計画〕

コトダマ:【使われた隠し棚?】をアップデートしました。
〔学園長室の棚は隠し棚が取り付けられて中には方舟計画の機械の緊急停止装置があったらしい。
そしてその隠し棚には埃が全く積もっていなかった。
隠し棚が最近使われた可能性がある〕

こまる「……」

ルチアーノ「……どういう事だ」

根駒「俺に聞くなよ……」

揮央「……」

こまる「捜査を再開しましょう……」

【次に調べる場所を書き込んでください】

↓2

上がってないのでこの下で

情報処理室選択で今日はここまで

全然上がらないって困っちゃいますね。
そういうわけなので上がってなくても更新されてるかもしれませんのでご了承ください。

それではおやすみなさい……

ちなみに1階トイレの選択肢は死人が出るかどうかの判定でした。
あそこでトイレを調べてなかった場合1階トイレが封鎖され証拠が足りず、好感度MAXの誰かがわざと黒幕に殺されて裁判に引きずり出す展開になってました。

おぉ、もうこんな時間……
遅くですが人がいたらやりたいと思います

――情報処理室

こまる「これって……」

情報処理室に入った私達の目に飛び込んできたのはたくさんのモニターとそこに映る学園中の映像……

ルチアーノ「ふん、ここで俺達を監視していたのか……」

根駒「これはまたほとんど死角のない監視網だな」

揮央「……この情報処理室も映ってる」

紅緒ちゃんの指差した先にはモニターを眺める私達の姿。
こうやって見張られてる自分を見ると、なんだかいやな感じだね……

1…パソコンを調べる
2…テレビを調べる
3…モニターをもっと見る
4…奥にある扉を調べる

↓2

1選択

根駒「これ見よがしにパソコン置いてあるな……パスワードを入力しないといけないみたいだけど」

こまる「調べられるの?」

根駒「やってはみる……下村なら余裕なんだろうけどな……」

根駒君は小さな声で呟くとパソコンの前に座って操作を始めた。

ルチアーノ「パソコンは根駒に任せて他を調べるぞ」

1…テレビを調べる
2…モニターをもっと見る
3…奥にある扉を調べる

↓2

1選択

こまる「テレビだ……」

ついこの間までは日常にあったのに、今だとすごく懐かしいや……

揮央「映るの?」

こまる「……スイッチ押してもつかないよ。壊れてるのかな」

ルチアーノ「ふん、そうそう外の世界の情報が得られはしないか」

1…モニターをもっと見る
2…奥にある扉を調べる

↓2

1選択

こまる「それにしても、このモニター本当に全部の部屋が映ってるね……」

揮央「廊下もカバーは完璧……」

ルチアーノ「ふん……あの見覚えのない部屋が生物室か」

こまる「あっ、あれですね。その下は……あれ?」

揮央「どうしたの?」

こまる「生物室の下に映ってる部屋……」

ルチアーノ「武道場がどうかしたのか」

こまる「今何か動いたような……」

揮央「動いた……?」

ルチアーノ「本当に何か動いたのか?」

こまる「一瞬でしたけど……」

ルチアーノ「……確認してくる」

ルチアーノさんが情報処理室を出て廊下の監視カメラに映る。
そのままルチアーノさんは5階へ続く階段に向かっていった。

揮央「今のうちにあちらも調べる」

こまる「あのモノクマ模様の扉だね?」

揮央「あからさまに怪しい……一応罠がないか確認するから待ってて」

こまる「うん……」

カチャッ……

揮央「……」

こまる「どう?」

揮央「大丈夫……ルチアーノは?」

こまる「えっと、今5階に着いたよ」

揮央「根駒はどう?」

根駒「……まだかかりそうだ」

揮央「ならこちらの部屋を調べておく。行こうこまる」

こまる「う、うん」

――モノクマ操作室

こまる「うわあ……」

なんだかSFっぽい部屋だなぁ……

揮央「各部屋と廊下の位置のボタンがある……とりあえずどこかを押してみるからモニターで確かめて」

こまる「うん、わかった」

隣の部屋に紅緒ちゃんを残してモニターを見る。
ルチアーノさんが武道場に入っていったところがチラッと見えた。

揮央「……1階教室のボタンを押す」

こまる「1階教室のモニターは……あったあった。いいよー!」

揮央「……」

紅緒ちゃんがスイッチを押したのと同時に、1階教室には……

モノクマ「……」

こまる「モノクマ!?1階教室にモノクマが出たよ!」

揮央「つまりこの部屋はモノクマの操作室、か……」

モノクマの操作室……じゃあ黒幕はずっと隣の部屋に?

揮央「もしかしたらまだ隠れているのかもしれない……」

こまる「黒幕が?でもどこに……」

揮央「足下」

こまる「足下?あっ、扉が……」

ガチャガチャ……

揮央「……開かない。鍵がかかってる」

マスターキーとも違う形だけど……あっ、そういえば。

こまる「紅緒ちゃん、この鍵」

揮央「これは?」

こまる「寄宿舎2階で見つけたんだ。情報処理室緊急用ってあるしもしかしたら開くかも……」

揮央「試す価値はある……貸して」

こまる「はい」

紅緒ちゃんは受け取った鍵を下にある扉の穴に差し込む。
カチリと、扉の鍵が開くような音がした。

揮央「開いた……」

こまる「この下に、黒幕が……」

揮央「開ける」

紅緒ちゃんが扉を掴んで少しずつ持ち上げる。
そしてもうすぐ中が見えそうになったその時……

コロン……

それは、転がってきた。

こまる「えっ……」

揮央「……!」

それは私も見た事があるモノ。
体育館で壊したモノクマの中から出てきたモノ。

根駒「よし、パスワード解除した!こまる、揮央ちょっとこっち……」

揮央「……根駒!私達が出たら扉を閉めて!!」

こまる「っ……!」

根駒「なっ!?」

紅緒ちゃんが私の身体を抱き締めて情報処理室に飛ぶ。
そして机を飛び越えた根駒君が扉を蹴りで閉めた直後……

ドォン!!

根駒「ぐっ……!」

揮央「っ!」

こまる「きゃああっ!?」

爆発音と一緒に扉が吹き飛んで……机の上のパソコンが粉々に壊れたのがはっきりと見えた……

本日はここまで

やはりダンガンロンパ終盤の爆弾は外せませんでした

それではおやすみなさい……

ちなみに明日はもう少し早く始められると思いますのでよろしくお願いします

結局こんな時間になりましたが、進めたいと思います。

こまる「う、ううっ……」

何が起きたの……?
確か、私は紅緒ちゃんと一緒にモノクマの操作室を調べてて……下の扉を鍵で開けようとしたらモノクマに取り付けられた爆弾が転がってきて……あっ!

こまる「紅緒ちゃん!根駒君!」

揮央「っ……こまる、無事?」

こまる「私は大丈夫。紅緒ちゃんは?」

揮央「大丈夫……」

こまる「よかった……」

根駒「あいたた……なんだよ、今の爆発は」

根駒君も無事みたいだ……本当によかった。

ルチアーノ「こまる!」

こまる「ルチアーノさん!」

ルチアーノ「無事か!?」

こまる「は、はい、大丈夫です」

ルチアーノ「……そうか。ならいい」

ルチアーノ「根駒と揮央も問題ないようだな……おい、今の爆発音は何だったんだ」

揮央「隣の部屋の床にある扉を調べようとしたら、中から爆弾が出てきた」

ルチアーノ「床の扉だと?」

こまる「あれです。隣の部屋はモノクマの操作室だったみたいでもしかしたら黒幕が隠れてるんじゃないかって寄宿舎2階で見つけた鍵で開けたんですけど……」

ガチャガチャ

ルチアーノ「閉まっているようだが」

揮央「……また中から閉められた」

こまる「鍵は……壊れちゃってるね」

せっかく黒幕を捕まえるチャンスだったのに……

ルチアーノ「ふん、だがこれで確定したな」

揮央「黒幕はここにいる……」

こまる「うん……」

根駒「……どうする、パソコンは爆発の衝撃で壊れちまったぞ」

ルチアーノ「……ちっ、もう情報を得られない以上残った生物室に行くしかないか」

コトダマ:【モノクマ操作室の爆発】を手に入れました。
〔こまると揮央がモノクマ操作室の床にある扉を調べようとしたところ、中から爆弾が転がってきた。
黒幕は床の扉の向こうにいるようだ〕

【次に調べる場所、もしくは話を聞く人物を書き込んでください】

↓2

――生物室

こまる「さ、寒い……」

根駒「なんだこの寒さ、まるで大型の冷蔵庫だな……」

こまる「じゃあ壁にあるのも冷蔵庫なのかな……」

ルチアーノ「……ふん、生物室とはそういう意味か」

揮央「……悪趣味」

えっ?

1…壁の冷蔵庫を調べる
2…机を調べる

↓2

2選択

こまる「机の上に冊子があるね」

根駒「取扱い説明書みたいだな……なになに、【当社のご遺体安置用冷蔵庫は】……ご遺体安置用冷蔵庫!?」

ルチアーノ「ふん、その通りだ。壁にあるこれは遺体を保存するための冷蔵庫……ならば中に何があるか想像がつくだろう?」

こまる「ま、まさか……」

揮央「……」

こまる「ここに……」

壁にある、遺体安置用冷蔵庫……

根駒「ランプがついてるやつが、中に入ってる冷蔵庫らしいな……」

ランプは10個ついてる……

私は、気付いたら冷蔵庫に手をかけていた。

1…上の段の左端の冷蔵庫を開ける
2…上の段の2番目の冷蔵庫を開ける
3…上の段の3番目の冷蔵庫を開ける
4…上の段の4番目の冷蔵庫を開ける
5…上の段の右端の冷蔵庫を開ける
6…下の段の左端の冷蔵庫を開ける
7…下の段の2番目の冷蔵庫を開ける
8…下の段の3番目の冷蔵庫を開ける
9…下の段の4番目の冷蔵庫を開ける
10…下の段の右端の冷蔵庫を開ける

【2つまで開けられます】

↓2

1、10選択

私は上の段の左端にある冷蔵庫を開けようと手をかける。
思ったよりも軽く、冷蔵庫の中から寝袋みたいなものにくるまったソレは出てきた。

こまる「……」

寒さ、もしかしたらそれ以外の事で震える手でゆっくりチャックを開けると……
琉彌ちゃんが、眠るようにそこにいた。

こまる「琉彌、ちゃん……」

根駒「細河……」

ルチアーノ「……よりによって、その冷蔵庫を開くとはな」

揮央「……」

琉彌ちゃんの遺体は、血が拭き取られて首に開いた穴がはっきりと見えて……
あの時消えちゃった琉彌ちゃんは……ここにいたんだね……

こまる「……ごめんね、琉彌ちゃん」

琉彌ちゃんの遺体を見て色々こみ上げてきそうだけど、今はそんな余裕ないよね……
全部終わったらまた来るから……

ルチアーノ「……いいのか」

こまる「また、会いに来ますから……裁判が終わったらまた」

ルチアーノ「……そうか」

こまる「一応他の冷蔵庫も調べますね」

次に私が手をかけたのは下の段右端の冷蔵庫……
さっきと同じようにして開けた中にいたのは……高坂さんだった。

揮央「……!」

根駒「高坂もちゃんと安置されてたんだな」

ルチアーノ「ふん、仲間を安置しようという心はあるわけか」

こまる「高坂さん……」

私達を閉じこめてコロシアイをさせた黒幕の仲間で、天ヶ瀬さんを殺した超高校級の絶望だった人。

揮央「兄さん……」

だけど同時に紅緒ちゃんのお兄ちゃんな人……

こまる「高坂さん、私達はもうすぐ黒幕と対決します……私達は絶対に負けませんから」

こまる「……」

ダメだ、やっぱり人が死んじゃってるのを見るのは辛い……
もう、見られそうにないや……

ルチアーノ「休んでいろこまる。後は俺と揮央で確認する」

揮央「……根駒、こまるを生物室の外に連れていってあげて」

根駒「……わかった」

――……

ルチアーノ「行ったか……」

揮央「本命は」

ルチアーノ「下の段4番目の冷蔵庫だ」

揮央「了解……」

ガラガラ……

ルチアーノ「……ちっ、高坂め。わざと全てを処理しなかったな」

揮央「……首と着物、だけ」

ルチアーノ「時雨はやはり、死んでいたか……ふん、こまるが見なくて済んだのは不幸中の幸いか」

揮央「……顔色が悪い」

ルチアーノ「……時雨は俺の部屋の前で死んでいたらしい」

揮央「……」

ルチアーノ「だからこそ時折考える……もしかしたら俺は時雨を救えたんじゃないか、とな」

揮央「……ルチアーノ」

ルチアーノ「……こまるには言うなよ」

揮央「……わかってる」

ルチアーノ「……行くぞ。時雨が死んでいるのを確認出来れば十分だ」

揮央「……」


コトダマ:【遺体安置用冷蔵庫】を手に入れました。
〔生物室にある10個ランプがついた遺体安置用冷蔵庫。
冷蔵庫にはりんを含めた今まで死亡した全員の遺体が入っている〕

ルチアーノ「終わったぞ。間違いなくあの冷蔵庫には全員の遺体があるようだ」

こまる「……りんお姉ちゃんも、ですか?」

ルチアーノ「……ああ」

こまる「そう、ですか」

根駒「……やっぱりキツいな」

揮央「……死がキツくないわけ、ない」

根駒「それもそうか……」

こまる「……あっ」

ルチアーノ「どうした」

こまる「そういえばルチアーノさん、武道場に何かありましたか?」

ルチアーノ「ああ、その話をまだしていなかったな」

根駒「何か見つけたのか?」

ルチアーノ「武道場にニワトリがいた」

こまる「ニワトリって、いなくなってた1羽ですか?」

ルチアーノ「どうやら高坂は1羽だけを使いもう1羽は武道場に放していたようだな。そのニワトリの首に袋に入ったこれがあった」

こまる「これDVD……もしかして?」

揮央「兄さんの部屋にあった空のケースの中身……」

根駒「じゃあ後で視聴覚室で見てみるか」

高坂さんが残したDVD……何が映ってるんだろう。

今回はここまで

おそらく次回で捜査は終了ですね。
現在モノクマ操作室はほとんどの教室でモノクマを出せないくらいにダメージを受けていたりします。

それではおやすみなさい……

ずっと気になってたんだが、キャラの戦闘能力順ってどんな感じ?
綾咲が一番強いみたいだけど

>>225

綾咲=環境を整えた揮央>根駒>揮央=ルチアーノ>矢頼>高坂=神導寺>下村>鉢笛>本居>岩淵>天ヶ瀬>こまる>細河>花巻>りん

こんな感じですね。

それではまたこんな時間ですが進めたいと思います。

ルチアーノ「次はどこに行くか……」

こまる「やっぱりこのDVDが気になりますから視聴覚室ですよね」

根駒「そろそろアルターエゴのまとめが終わるし聞きに行くのもいいかもな」

揮央「……1つ調べたい部屋がある」

ルチアーノ「どこだ」

揮央「時雨の部屋……兄さんの事で印象には残らなかったけど、彼女も内通者ならもしかしたら」

こまる「あ……」

そういえば下村君と花巻さんの事件があった時は証拠は探しても他の面では調べてないよね……
認めたくなかったのかな、りんお姉ちゃんが内通者だって事を……

1…視聴覚室にDVDを見に行く
2…脱衣場にアルターエゴの書類まとめを聞きに行く
3…りんの個室を捜査する

↓2

3選択

――りんの部屋

こまる「りんお姉ちゃんの部屋も綺麗になってますね……」

琉彌ちゃんの部屋もそうだけど、ここで人が死んじゃったなんて全然わからない……
なんだか、複雑だな。

ルチアーノ「……前回は机やベッドの下は調べたからそこは除外していいだろう」

根駒「シャワールームも調べたから問題ないはずだな」

揮央「つまり調べるのは……」

この部屋にたくさんある、植木鉢だよね……

1…ベッド近くの植木鉢を調べる
2…扉近くの植木鉢を調べる
3…シャワールームの近くの植木鉢を調べる

↓2

1選択

ベッド近くの植木鉢には……何もないね。

揮央「シャワールーム近くの植木鉢も何もない」

ルチアーノ「ならば後は……」

こまる「根駒君が調べてる扉近くの植木鉢ですね」

根駒「……」

揮央「根駒、どうだった?」

ルチアーノ「……これが植木鉢の中にあった」

これは、ノート?

根駒「……何が内通者だ、くそったれ」

こまる「……これは」

【今日細河お姉ちゃんと岩淵お兄ちゃんの事件があった……人が死んじゃう瞬間を見た時の身体の震えがまだ収まらないよ……
だけど、今日はもう1つ書かなきゃいけない事があった。
りんは怖くなって、清良お姉ちゃんとまた寝たくてこっそり夜時間に部屋を抜け出したんだけど……その時りんは髪の長い知らないお兄ちゃんを見た。
閉まってた寄宿舎2階に行くのが見えたから、つい後を追いかけて……捕まって。
殺されちゃうのかなって怖くなったけど、そのお兄ちゃんはお願いを聞けばりんを助けてくれるし、頑張りによっては色々止めるのを考えてもいいって言ってた。
お願いは苗木お姉ちゃんと仲良くする事……なんでこんなお願いをされたのかはわからないけど、りんが頑張ればみんなが助かるかもしれない……りん、頑張るよ!】

こまる「……」

りんお姉ちゃんは、みんなを助けるために……

その後にも色々書かれていた。
その後モノクマに日々の事を報告するようにとか色々言われた事。
内通者に関して何か言われる度に自分はみんなを裏切ってるって思ってる事。
天ヶ瀬さんから渡された薬を罪悪感から飲めない事。

根駒「本当にやりきれないな……」

ルチアーノ「……髪の長い知らない男、か」

揮央「これが黒幕?」

ルチアーノ「知らないと書かれている以上間違いないだろう」

黒幕はみんなを助けたいってりんお姉ちゃんを利用したんだ。
絶対に、許せない……!

コトダマ:【りんのノート】を手に入れました。
〔りんが内通者になるきっかけが書かれたノート。
りんはどうやら髪の長い男に利用されたようだが……〕

ルチアーノ「時雨を利用したのは髪の長い男……本居にも確認した方がよさそうだな」

根駒「……下村達はもしかしたらわかってたのかもな」

揮央「時雨が内通者になった動機を?」

根駒「もちろん推測だ。だけど下村も花巻も少なくとも時雨がそういう人間だってわかってたんだろう」

こまる「……私は、駄目だね」

りんお姉ちゃんがどんな気持ちかなんて、まるで気付けなかった……

根駒「あっ、別にそういうつもりじゃ……」

ルチアーノ「……違う人間同士だ、全てわかれば苦労はしない。こまるが気に病む事はない」

こまる「……はい」

1…視聴覚室にDVDを見に行く
2…脱衣場にアルターエゴの話を聞きに行く

↓2

1選択

――視聴覚室

ルチアーノ「さて……このDVDには何が映っているのか」

根駒「高坂が持っててわざわざニワトリに持たせてたって事は結構重要かもな」

揮央「……」

ルチアーノさんがDVDを機械に入れる。
しばらく画面は暗いままで……そのまま4人でジッと見ているとパッと画面が変わった。

ルチアーノ「これは玄関ホールか?」

根駒「みたいだな……」

映ったのは玄関ホール……扉はもちろん閉じたままだけど。
しばらく何も起こらない玄関ホールが映って……ソレは唐突に始まった。

揮央「……扉が、開いた」

根駒「どういう事だよこれ」

玄関ホールの扉が音を立てて開いていく。
そして扉の向こうから誰かが足を踏み入れようとした瞬間、映像は途切れた。

ルチアーノ「なに?」

根駒「お、おい、まさか壊れたのか?」

揮央「……違う、多分わざとこのDVDにはここまでしか残してなかった」

ルチアーノ「ふん、しかしわからんな。扉が開いて誰かが入ってきたのはわかったがそれだけだ。いつのものか時期などもはっきりしてない以上この映像に何の意味が……」

こまる「……」

みんなは、気付いてない。
当然か、私だって見えたのは一瞬だったから……
だけど、きっと間違いない……
あの映像の入ってきた人物は……

私、だ。

コトダマ:【DVD】を手に入れました。
〔高坂が遺していたDVD。
玄関ホールの扉が開く瞬間とメガホンを持った半袖のセーラー服の人物の腕が一瞬だけ見えた。
この時入ってきたのはこまるであると思われる〕

本日はここまで

今回では捜査終わりませんでしたね……
次回こそ終わらせたいと思います

それではおやすみなさい……

20:30から21:00に始めたいと思います

神導寺さんは護身術も兼ねて体術も徹底的に叩き込まれてます。
2章で鉢笛さんに水泳で勝ったり、3章で学園中を動いて色々やったところからも一応片鱗は見えています。

それではまた後で

根駒「DVDは大した手がかりにならなかったな」

こまる「……」

揮央「こまる?」

こまる「えっ、あっ……ご、ごめんね。ちょっとボーッとしてたよ」

根駒「朝から捜査してたからな……」

ルチアーノ「しかし休んでいる暇はない。今日で全てが終わる……もう少し耐えてくれ」

こまる「は、はい!私は大丈夫ですから気にしないでください!」

実際私は疲れてるわけじゃない……
あのDVD、映っていたのが本当に私だとしたら……
私は……

根駒「とりあえずアルターエゴに話を聞きに行くか」

――脱衣場

アルターエゴ「根駒お兄ちゃん、データのまとめ終わったよ!」

根駒「ありがとうな。じゃあ早速聞かせてくれ」

アルターエゴ「えっと、いくつかあるけどどれから聞きたい?」

1…本科と予備学科
2…カムクライズルプロジェクト被験者について
3…カムクライズルプロジェクト研究所について

↓2

1選択

こまる「予備学科?」

アルターエゴ「えっとね、希望ヶ峰学園に入学するには才能を認められてスカウトされるのが条件なのは有名でしょ?」

こまる「う、うん」

アルターエゴ「こうしてスカウトされたのが本科生。それとは別に一般の高校と同じように入学する事が出来るシステムがあって、そうやって入学した人達は予備学科ってところに編入されるんだよ」

根駒「いわゆる才能が後から開花するかもしれない連中への救済措置……って表向きはそうなってる」

こまる「表向きって……」

揮央「……実態は研究で足りなくなった資金を高額な入学金などでまかなうために作られた存在。評議委員の老人達が笑ってるのを聞いた事がある」

アルターエゴ「受ける授業は普通の学校と変わらなくて、あくまでお金を取るためだけの存在……それが予備学科なの」

こまる「そんな……」

ルチアーノ「ふん、希望ヶ峰学園も随分堕ちたものだな」

アルターエゴ「希望ヶ峰学園には本科と予備学科しかないけど、その格差は酷かったみたいだね」

コトダマ:【本科と予備学科】を手に入れました。
〔希望ヶ峰学園には本科と予備学科の2つの学科が存在する。
予備学科生は本科とは格差をつけた扱いをされているらしい〕

1…カムクライズルプロジェクト被験者について
2カムクライズルプロジェクト研究所について

↓2

1選択

こまる「カムクライズルプロジェクト被験者について……」

アルターエゴ「カムクライズルプロジェクトの被験者はただ1人を除いて予備学科の生徒が選ばれたの」

根駒「その1人ってのは俺の事だな……」

アルターエゴ「だけど当然被験者は手術を受けたりして今までとは全然違う人になっちゃうわけだから……そのための対処方法があったの」

ルチアーノ「そうでなくとも被験者が死んだりした場合の対処は必要だ……」

揮央「それで対処方法とは?」

アルターエゴ「……行方不明扱いにするの。予備学科生は逃げ出して行方不明になったという事にして、希望ヶ峰学園の生徒としての籍も抹消する……希望ヶ峰学園の生徒じゃなくなるの」

こまる「希望ヶ峰学園の生徒じゃなくなる……」

アルターエゴ「それで成功した被験者は改めてカムクライズルとして希望ヶ峰学園本科生になる……」

こまる「……!」

予備学科生が籍を抹消されて、新しくカムクライズルとして本科生になる……
こんな感じの言葉を、私どこかで聞いたような……

コトダマ:【カムクライズルプロジェクト被験者の処遇】を手に入れました。
〔カムクライズルプロジェクトの被験者として選ばれた生徒は籍を抹消され、行方不明扱いにされる。
そして成功した場合は改めてカムクライズルとして本科に登録される事になる〕

根駒「後はこの研究所についてか」

アルターエゴ「そもそもどうしてこのカムクライズルプロジェクト研究所は希望ヶ峰学園と同じ構造なのか気にならなかった?」

こまる「そういえばなんでだろう……」

アルターエゴ「それは被験者の生徒が万が一記憶を取り戻しても希望ヶ峰学園で手術が行われたって思わせるためだったみたい」

ルチアーノ「なるほど……証言に該当する場所を探しても手術室などない。つまりその生徒の証言は信用出来ないものという結論になる」

揮央「そこまでして隠したかった……?」

アルターエゴ「この研究所についてだけは絶対に知られたくなかったみたい。だから生徒はもちろん、先生もほとんどここの存在を知らされてなかったんだって」

コトダマ:【隠された研究所】を手に入れました。
〔カムクライズルプロジェクト研究所はその存在を徹底的に秘匿されていた。
生徒はもちろん、教員もほとんどが研究所の存在そのものを知らなかったらしい〕

鉢笛「みんなー!」

本居「こちらにいたんですね、探しましたよ」

こまる「舞さん、本居さん」

鉢笛「ねぇねぇ、1つ聞きたいんだけど誰か情報処理室の扉閉めた?」

ルチアーノ「どういう意味だ?」

本居「いえ、皆さんを探している時情報処理室の扉に鍵がかかっていたので気になりまして」

根駒「情報処理室に鍵が?」

揮央「……やられた」

こまる「私達が出た後中にいる黒幕が鍵をかけたんだね……」

鉢笛「えっと、何の話?」

ルチアーノ「後で話す。それより寄宿舎2階の調査はどうだった」

本居「それなんですが……実はあの後廊下の暗がりでこんな物を見つけましたよ」

こまる「これは……」

コトダマ:【ネクタイ】を手に入れました。
〔渋い色をした古びたネクタイと黒の新品のネクタイ〕

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「……」

根駒「なんだ?モノクマ全く喋らないぞ」

モノクマ「ピー、ガガッ……」

ルチアーノ「ふん、どうやら操作室を破壊した事で思う通りに操作が出来ないようだな」

モノクマ「ガガッ、あ、赤…扉…」

ブツンッ!

本居「切れましたね……」

鉢笛「赤と扉って聞こえたから……またエレベーターに行けばいいのかな?」

揮央「……とうとう、始まる」

こまる「……うん」

――地下エレベーター前

ルチアーノ「ふん、ここにも来ないか」

根駒「だったらさっさと行こうぜ……これが最後だ」

アルターエゴ「私も頑張るよ!」

鉢笛「絶対に勝とう!」

本居「……頑張りましょう」

揮央「……行こう」

こまる「……」

私達がエレベーターに乗り込んだのと同時にエレベーターの扉が閉まる。
そしてエレベーターは地下に向かって動き出した。

今日、ここで……全部が終わるんだ。
まだはっきりと真相を掴めたわけじゃないけど、私達は必ず全てを明らかにする。
だけどなんでだろう、嫌な予感がするのは……
真相を知ったらどうにかなっちゃいそうな、そんな予感が……

チン!

私がそんな事を考えてる間に……エレベーターは最後の裁判場についた。

モノクマ「うぷっ、うぷぷ……ようこそ!最後の学級裁判の舞台に!」

鉢笛「上ではあんなに静かだったのに……」

モノクマ「うるさいよ!ボクだって好きであんな風になってたんじゃないんだからね!」

根駒「いいからさっさと始めようぜモノクマ!今日でお前と会うのも最後だ!」

モノクマ「はいはい、わかりましたよ……それじゃあ最後の学級裁判に相応しい舞台を用意しようか!」

ゴゴゴ……

本居「う、うわっ!地震ですか!?」

モノクマの言葉に反応するように、裁判場の床から7つの席が出てくる。
さらにその周りに、今まで死んでいったみんなの写真が飾られた10個の席も出てきた。

モノクマ「最後だからボクも参加させてもらうよ!うぷぷ、オマエラ絶望の用意は出来たかな?」

揮央「誰が……」

ルチアーノ「ふん、御託はいらん……始めるとしようか」

こまる「……」

いよいよ始まる……

命がけの裁判…

命がけの騙し合い…

命がけの裏切り…

命がけの謎解き…

命がけの言い訳…

命がけの信頼…

命がけの希望…

命がけの絶望…

命がけで…最後の…

学級裁判!!

22:00頃に開始

揮央さんの確定死亡フラグは【後1回で好感度MAXになるまで好感度を上げる事】
死亡フラグ消滅方法は【特定イベントをこなす事】
コンマでの追いかけっこがそれです

鉢笛さんの確定死亡フラグは【各章で何らかの選択肢で鉢笛さんを1回も選んでいない】
死亡フラグ消滅方法は【フラグ成立後3回人物選択で選ぶ】です

本居君の確定死亡フラグは【図書室解放から動機発表までに自由行動で会話をしない】
死亡フラグ消滅方法は【オススメの本を読む】です

それではまた後ほど

【コトダマ一覧】

【研究者の名刺】>>36

【ノート】>>39

【希望ヶ峰学園希望隔離計画】>>42

【記憶に関する論文】>>64

【生徒証】>>68

【クローゼットの白衣】>>83

【奪われた記憶?】>>94

【カムクライズルプロジェクト研究所】>>140

【学園長からの手紙】>>156

【方舟計画】アップデート版
【使われた隠し棚?】アップデート版>>160

【モノクマ操作室の爆発】>>202

【遺体安置用冷蔵庫】>>218

【りんのノート】>>236

【DVD】>>242

【本科と予備学科】>>253

【カムクライズルプロジェクト被験者の処遇】>>256

【隠された研究所】>>257

【ネクタイ】>>258

何人もの犠牲者を出したコロシアイは最終局面に入ろうとしていた。
希望と絶望渦巻く学級裁判の果てに待つ結末は?
苗木こまる、最後の学級裁判が今始まる…


    【学級裁判開廷!】

モノクマ「今回は最後の学級裁判という事で特別ルールが適用されまーす!」

モノクマ「ボクの正体を突き止め、この学園の謎を解き明かせばオマエラの勝利となります!」

モノクマ「まあ1つでも解明出来なかったらボクの勝ちだけどね!」

モノクマ「うぷぷ、ワックワックでドッキドッキのおしおきが楽しみだなー!」

ルチアーノ「もう勝ったつもりか?ならばその幻想ごと地獄へ消えろ機械人形」

モノクマ「本当に最期まで君の口の悪さは治らなかったねルチアーノクン」

ルチアーノ「ふん……」

揮央「1つ聞きたい」

モノクマ「なにかな?」

揮央「今回このコロシアイを引き起こした黒幕はあなたと兄さん……間違いない?」

モノクマ「……」

こまる「なんで黙ってるの……」

モノクマ「まあ、直接コロシアイの舞台を整えたのはボク達だね」

鉢笛「なんだかひっかかる言い方だね……」

根駒「だったらそんな言い方出来ないようにしてやるだけだ……アルターエゴ、解析出来てないファイルの解析は?」

アルターエゴ「ごめんなさい、まだなんだ……終わったらすぐに知らせるね!」

根駒「頼んだ」

本居「……あの」

モノクマ「うぷぷ、どうしたの迷探偵の本居クン」

本居「ぐっ……」

ルチアーノ「気にするな、話せ」

本居「そもそも、黒幕は外部の人間なのでしょうか?」

鉢笛「どういう事?」

本居「い、一応、一応ですよ?議論しておいた方がいいと思いまして……はい」

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>270
【死体安置用冷蔵庫】
【クローゼットの白衣】
【モノクマ操作室の爆発】

本居「今まで亡くなった皆さんは……」

本居「本当に全員亡くなってるんでしょうか?」

ルチアーノ「つまり本居、お前は死んだふりをしている奴がいると考えているのか?」

本居「は、はい……」

揮央「それはない……被害者達は間違いなく全員死んでいた。変装の可能性もない」

根駒「クロだってはっきり殺された……誰が死んでない可能性があるんだよ?」

本居「し、【死体が見つかっていない】人が1人、いるじゃないですか……」

鉢笛「まさか、あっくんはりんちゃんの事言ってるの!?」

本居「死体を見たのが黒幕の仲間だった高坂さんだけなら……」

本居「可能性は否定出来ないじゃないですか!」

りんお姉ちゃんが黒幕……?
それはないよ……
りんお姉ちゃんも、間違いなく……

【】を論破しろ!

↓2

正解!

こまる「それは違うよ!」


こまる「本居さん……それはありえません」

本居「苗木さんがそう思うのはわかりますが……」

こまる「違うんです……りんお姉ちゃんは、見つかったんです……」

本居「えっ」

ルチアーノ「お前は鉢笛と寄宿舎2階に行ったから知らないのだろうな本居……生物室が死体安置用の場所だという事を」

本居「死体安置用!?」

鉢笛「じゃ、じゃありんちゃんはそこに……?」

揮央「兄さんは首を残していた……だから時雨も間違いなく死んでいる」

根駒「信じられないようなら確かめに行くか?」

本居「い、いえ……すいませんでした……」

モノクマ「うぷぷ、また豪快に外したね本居クン!」

本居「うっ、ぐぐっ……」

モノクマ「そもそもさあ……オマエラは周りを本当に信用してるの?」

根駒「どういう意味だよ……」

モノクマ「だってもしかしたら生きてるオマエラの中に黒幕がいるかもしれないのにさ!」

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ>>270
【モノクマ操作室の爆発】
【DVD】
【カムクライズルプロジェクト研究所】

モノクマ「そもそも【オマエラの中に黒幕】がいる……」

モノクマ「どうしてそう考えないのかボクは不思議だよ!」

ルチアーノ「そんな言葉が信用出来ると思うのか?」

モノクマ「うぷぷ、ボクは可能性を言ってるだけだもんねー!」

本居「じゃあ今こうして動いてるあなたはなんなんですか!?」

モノクマ「ピーピー、ボクハジドウデウゴクロボットデス」

根駒「馬鹿にしてるなこいつ……!」

揮央「……だったら否定するまで」

鉢笛「えっ、証明出来るの?」

揮央「少なくとも……」

揮央「〈私達以外に人が存在するのは間違いない〉……」

【】を論破、もしくは〈〉に同意しろ!

↓2

正解!

こまる「それに賛成するよ!」


こまる「紅緒ちゃんの言う通り、私達以外にも人はいたはずだよ!」

モノクマ「なんではっきり言えるのさー!」

こまる「忘れたとは言わせないよモノクマ……情報処理室の隣、あなたの操作室であった事を!」

ルチアーノ「あの爆発騒ぎか……」

鉢笛「ば、爆発!?」

本居「い、いつのまにそんな事件が……」

揮央「あの時確かに何者かが爆弾を私達に向かって投げてきた」

こまる「つまり私達以外にいたんだよ……17人目の人物が!」

モノクマ「うひゃおう!?」

ルチアーノ「そういうわけだ……反論はあるか機械人形」

モノクマ「むぎぎ……だけどその爆弾だって、その場にいない誰かがこっそりと……」

根駒「往生際の悪い……!」

誰かがこっそりと?
それはないよモノクマ!
だってその爆発騒ぎがあった時は……

・全員アリバイがある
・全員情報処理室にいた
・全員死んでいた

正しい選択肢を選べ!

↓2

正解!

こまる「これだよ!」


こまる「だってあの爆発騒ぎがあった時みんなにはアリバイがあるんだよ!」

モノクマ「なんですとぉ!?」

ルチアーノ「まず本居、鉢笛は寄宿舎2階を調べていたな」

鉢笛「片時も離れなかったから間違いなくボク達は違うね!」

根駒「俺はすぐ側の情報処理室にいたぞ」

揮央「そして私とこまるは爆発のあったモノクマの操作室にいた……」

モノクマ「ルチアーノクンはどうなのさ!」

ルチアーノ「俺は5階に行っていたな」

モノクマ「1人ならアリバイないじゃんか!」

こまる「ううん、ルチアーノさんもアリバイはあるよ……あなたが私達を見張っていた、監視カメラにルチアーノさんはずっと映ってたからね!」

モノクマ「あふうっ!?」

ルチアーノ「ふん、俺達を監視するためのカメラでアリバイを証明してくれるとはな……」

モノクマ「むぐぐ……」
ルチアーノ「それに……それ以外でも別の人物の存在は証明されているぞ機械人形!」

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ>>270
【りんのノート】
【クローゼットの白衣】
【学園長からの手紙】

ルチアーノ「【黒幕は俺達以外の誰か】だ」

本居「ず、随分自信があるんですね?」

ルチアーノ「間違いないからな」

根駒「そうだな、間違いないはずだ」

揮央「……うん」

鉢笛「な、なんでみんなはっきり言えるの?」

鉢笛「【誰かが黒幕と会った証拠もないのに……】」

黒幕の存在……
それをあの証拠が証明してくれるはず!

【】を論破しろ!

↓2

正解!

こまる「それは違うよ!」


こまる「舞さん、証拠はあるんです!」

鉢笛「そうなの?」

こまる「りんお姉ちゃんがノートに書き残していたんです……髪の長い知らない男の人の存在を!」

本居「髪の長い、男性……」

根駒「どうなんだモノクマ!」

モノクマ「……」

ルチアーノ「だんまりか……」

揮央「だったらさらにもう1つ証明の一手を打つ……」

黒幕の存在を証明出来る……
それはあの人だ!

人物を指名しろ!

↓2

正解!

こまる「あなたなら証明出来ます!」


こまる「モノクマ……あなたは見られてたんだよりんお姉ちゃん以外にもう1人……」

こまる「本居さんにね!」

本居「……」

本居「僕ですか!?」

ルチアーノ「他に誰がいる……」

根駒「見たんだろ本居?食堂で17人目の姿を」

本居「そういえばそうでした!」

鉢笛「忘れてたの!?」

本居「い、いえ決して忘れていたわけではないんです!ただあの後全く姿を見せなかったので、正直またミスをしてしまったんじゃないかと……」

揮央「大丈夫……あなたは間違っていない……今回は」

本居「す、素直に喜べません!」

こまる「それで本居さん……17人目の人物は髪が長かったか覚えてませんか?」

本居「……ええ」

本居「僕が見た人物は髪が長かった!これは絶対に間違いありません!」

やっぱり!
つまり黒幕は……私達以外の17人目!

根駒「モノクマ!もうこれで俺達以外に黒幕がいる事は証明されたはずだ!」

モノクマ「……」

揮央「反応がない……」

鉢笛「もしかして終わった、の?」

モノクマ「……うぷぷ」

ルチアーノ「……いや、まだだ」

モノクマ「ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

こまる「何がおかしいのモノクマ!」

モノクマ「いやー、オマエラなかなかやるね!はい正解です、ボクはオマエラの中にはいない17人目の登場人物なのです!」

本居「あ、あっさりと認めましたね……」

モノクマ「だって特に困らないからね」

こまる「えっ……」

モノクマ「だってボクは言ったよね?ボクの正体を突き止めろって……つまりオマエラははっきりさせないといけないんだよ」

モノクマ「ボクがどこの何者なのかをね!」

モノクマ「うぷぷ、やれるもんならやってみなよ!」

17人目の正体……
それをはっきりさせない限り、私達は勝てない……!

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ>>270
【本科と予備学科】
【ネクタイ】
【奪われた記憶?】

モノクマ「さてさてボクは誰でしょうー!」

本居「そ、そんな事言われても……」

鉢笛「黒幕の名前なんてわかるわけないよ……」

ルチアーノ「なんでもいい、何かないのか?」

揮央「証拠、証言、黒幕に繋がる何か……」

根駒「アルターエゴ!まだ解析は終わらないのか!?」

アルターエゴ「あ、後少し待って!もうすぐ最後のファイルも解析が終わるから……」

モノクマ「うぷぷ、無駄無駄無駄無駄!」

モノクマ「【黒幕に繋がる証拠なんてあるわけないよ!】」

モノクマ「オマエラは証明出来ないんだよ……」

モノクマ「本当にツマラナイ……」

【】を論破しろ!

↓2

正解!

こまる「それは違うよ!」


こまる「もしかしたら、だけど……本居さんと舞さんが見つけたあのネクタイが証拠になるかも……」

本居「あ、あの渋い色のネクタイと黒のネクタイですか?」

こまる「渋い色のネクタイはともかく……黒いネクタイの方は新品でしたよね?」

鉢笛「うん、そうだけど……」

こまる「今まで私達が足を踏み入れてなかった寄宿舎2階から新品のネクタイが見つかった……つまりあれは黒幕の物だって可能性があります!」

モノクマ「うぷぷ、それで?ネクタイにボクの名前でも書いてあったの?」

こまる「それは……」

モノクマ「うぷぷ、映像でもあるなら話は別だったけど無駄だったみたい……」

アルターエゴ「……終わった、よ」

モノクマ「はい?」

根駒「……サンキューなアルターエゴ」

アルターエゴ「ううん……なんだか、誰かに手伝ってもらえたような気がしたから……私をずっと見守っててくれた誰か……」

根駒「……そうか」

アルターエゴ「ごめんなさい、少し、休むね……幸洋、お兄ちゃん……」

根駒「……やっぱりアイツにはかなわない、か」

モノクマ「ちょっとちょっと!何を盛り上がってるのさ!」

根駒「モノクマ!下村達が残したアルターエゴ……こいつがお前の息の根を止めてくれる!」

モノクマ「どういう意味かな?」

根駒「俺達が今まで何を解析してたと思う?それはな……」

その根駒君の言葉に反応するように、アルターエゴが映っているパソコンの画面が変わる。
そこに映っていたのは……食堂に映る長い髪をした赤い目の男の人。
そしてシークレットと書かれた【カムクライズルプロジェクト被験者名簿】……しかも今までとは違う写真付きのもの。

モノクマ「んななっ!?」

コトダマ【食堂の映像】を手に入れました。
〔食堂に映っている髪の長い赤い目の男の映像。
黒のネクタイを着用している〕

コトダマ【カムクライズルプロジェクト被験者名簿】を手に入れました。
〔カムクライズルプロジェクトの被験者が写真付きで載っている名簿。
根駒を始め渋い色のネクタイをした被験者や、色々な人物が載っている〕

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ>>270
【本科と予備学科】
【生徒証】
【食堂の映像】

ルチアーノ「これが黒幕か」

揮央「確かに黒いネクタイを着用している……」

本居「こちらの被験者名簿にも渋い色のネクタイをしている人がいますよ!」

モノクマ「ちょっと待ちなよ!」

鉢笛「な、なに?」

モノクマ「その被験者名簿にいるのはほとんど予備学科じゃない!」

根駒「それがどうしたんだよ!」

モノクマ「【予備学科の人間がこんな所に入れるわけない】でしょうが!」

予備学科の生徒は入れない……本当にそうなのかな?
少なくとも予備学科の生徒がここにいたかもしれない証拠は……あったはずだよ!

【】を論破しろ!

↓2

遅いし今回はここまで

次回黒幕登場まで行けると思います。

それではおやすみなさい……

昨日は早い時間から寝てしまい更新出来ませんでした……
こんな時間ですが人がいたら更新したいと思います。

正解!

こまる「それは違うよ!」


こまる「そんな事ない!予備学科の人だってここに来た事があるはずだよ!」

モノクマ「そんな証拠があるのかな?ネクタイだって別の子のかもしれないじゃん!」

こまる「この生徒証だよ!」

鉢笛「あっ、それボクが寄宿舎2階で見つけたやつだ!」

モノクマ「生徒証?どれどれ……うぷぷ」

根駒「何がおかしいんだ!」

モノクマ「だってさあ、この生徒証名前も学科部分も字が消えてて読めないんだもん!」

本居「た、確かにその生徒証には××学科としか書いてありませんが……」

揮央「……まだ認めない気?」

モノクマ「当たり前です!こんなの証拠にならないからね!」

ルチアーノ「……本当にそうか?」

モノクマ「はぇ?」

こまる「違うんだよモノクマ……」

学科……そう書いてあるだけで十分なんだよ!

>>270からコトダマを選べ!

↓2

正解!

こまる「これだよ!」


こまる「希望ヶ峰学園には本科と予備学科がある……そうだったよね学園長さん」

モノクマ「そうだね!苗木さんは行くとしたら予備学科だろうけど!」

こまる「……やっぱりあの生徒証は予備学科の生徒の物だね」

モノクマ「なんでそうなるのさ!」

ルチアーノ「まだわからないのか?この希望ヶ峰学園に存在するのは本科と予備学科のみ……」

根駒「学科ってつくのは予備学科だけなんだよ!」

モノクマ「のう!?」

揮央「学園長が聞いて呆れる……」

鉢笛「全くだね!」

本居「なんだか女性陣が怖くなってきました……」

こまる「……さらに言わせてもらうと、生徒証がなくたってここには間違いなく予備学科の生徒が来てるはずなんだよ!」

モノクマ「いったい予備学科が本科の寄宿舎がある希望ヶ峰学園に何しに来てるって言うの?」

こまる「そもそもここが希望ヶ峰学園じゃなかったとしたら?」

そう、寄宿舎2階のある場所で見つけた不自然なあれが……証明になるはず!

↓2

あっ、足りなかった……

>>270からコトダマを選べ!

↓2

モノクマ「うぷぷ、それがなんだって言うの?」

しまった、間違えたみたい……

5→4

寄宿舎2階のある個室……あそこに本来の用途ならないはずの物があった。
アレがここが希望ヶ峰学園と違う証明の1つになるはず!

>>270からコトダマを選べ!

↓2

正解!4→4.5

こまる「これだよ!」


さらにもう1つ……!
ロッカーの中にあったアレも証拠になるはず……!

>>270からもう1つコトダマを選べ!

↓2

正解!4.5→5

こまる「これだよ!」


こまる「この希望ヶ峰学園はもともとおかしかったんだよ……例えば寄宿舎2階の学園長の個室にカムクライズルプロジェクト責任者の白衣がたくさん入ってたり」

モノクマ「ムググ……」

こまる「それに生徒が使うはずのロッカールームにも、カムクライズルプロジェクトの研究者の名刺が入ってた」

根駒「ああ……名刺については俺が証明するぞ」

鉢笛「白衣もボクが確かに見たしね!」

モノクマ「グギギ……」

ルチアーノ「まだ何かあるか?」

モノクマ「じゃあなんだって言うのさ……」

モノクマ「希望ヶ峰学園じゃないなら、いったいここはどこだって言うの?」

こまる「……」

希望ヶ峰学園に似ただけど希望ヶ峰学園じゃない建物……
ここは本当は……!

>>270からコトダマを選べ!

↓2

正解!

こまる「これだよ!」


こまる「カムクライズルプロジェクト研究所……」

こまる「それがここの本当の名前なんだよ!」

モノクマ「ぎくぅ!?」

こまる「カムクライズルプロジェクトは根駒君以外全員予備学科の生徒が被験者に選ばれてた!」

ルチアーノ「ならばここに予備学科の生徒がいてもおかしくはない……」

鉢笛「むしろいなきゃおかしいよね!」

根駒「つまりあの生徒証はやっぱり予備学科の生徒の物で……」

本居「ネクタイもまた、被験者の生徒の物だったんでしょうね」

モノクマ「……」

揮央「まだ何かある?」

モノクマ「……それで?」

こまる「……」

モノクマ「ここがカムクライズルプロジェクトの研究所だったとして……だからなんなの?」

モノクマ「それでボクの名前はわかったの?」

モノクマ「長々と喋ってたけどさ……」

モノクマ「オマエラは結局何にも突き止めてないんだよー!」

ルチアーノ「ふん、確かにそうだな……まだ証明出来てはいない」

モノクマ「……まだ?」

こまる「……希望ヶ峰学園の生徒だけど希望ヶ峰学園の生徒じゃない」

モノクマ「はい?」

こまる「高坂さんが残したこの言葉……カムクライズルプロジェクトの内容を知って、ようやくわかったんだ!」

高坂さんが伝えたかった真意……

希望ヶ峰学園の生徒だけど希望ヶ峰学園の生徒じゃない……

この言葉が意味するのは……!

>>270からコトダマを選べ!

↓2

正解!

こまる「これだよ!」


こまる「カムクライズルプロジェクトに選ばれた人はある処置をされるらしいね」

鉢笛「ある処置?」

ルチアーノ「行方不明として希望ヶ峰学園の学籍を抹消する……予備学科なら耐えられずに逃げ出したと言い訳も可能だ」

本居「な、なんという……」

揮央「そして手術が失敗したらそのまま処理……」

根駒「成功したらカムクライズルとして本科生として改めて登録される……」

こまる「つまり被験者としての生徒は希望ヶ峰学園の生徒じゃなくなって、カムクライズルとして希望ヶ峰学園の生徒になる!」

揮央「これが兄さんの伝えたかった黒幕のヒント……」

根駒「つまり黒幕の名前は……」

こまる「……」

【閃きアナグラム開始!】

○ム○○○○ル

カ マ ム ハ サ ス エ キ ケ ミ リ イ ク ロ リ ラ シ オ ギ ズ タ ヅ

【言葉を入れて単語を完成させろ!】

↓2

正解!

こまる「これが黒幕の名前……!」


こまる「カムクライズル……それがあなたの名前だよね?」

モノクマ「……」

ルチアーノ「人工的に作り出された超高校級の希望……ふん、とんだ与太話だったか」

モノクマ「……」

鉢笛「だ、黙っちゃったよ?」

本居「認めないという、事でしょうか……」

揮央「……とことん往生際が悪い」

根駒「……こうなったら本当の名前も言ってやるしかないな」

こまる「……そうだね」

カムクライズル……それは手術で作られた名前。
つまり黒幕の本名は別にある……
生徒証、ネクタイ、そして被験者名簿と生き残ってる被験者の数……
全てを組み合わせれば出てくる……

黒幕の本当の名前が!

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ>>270
【カムクライズルプロジェクト研究所】

ルチアーノ「黒幕の本名……」

モノクマ「……」

本居「だ、誰なんです?【江ノ島盾子】ですか!?」

鉢笛「【戦刃むくろ】って子も確かようちゃんをどうにかしちゃったんだっけ?」

揮央「……【根駒】も一応手術を受けている」

根駒「被験者名簿のネクタイの持ち主は……【日向創】って言うらしいな」

モノクマ「なんなのさ……」

モノクマ「ボクの名前がなんだって言うんだよ!」

モノクマ「【ボクはモノクマ……他の名前なんかないんだよ!】」

コトダマか、ウィークポイントを記憶して【】を論破しろ!

↓2

記憶って言うのは原作みたいに【】のどれかをコトダマとして使えるって事です

安価なら下

正解!

こまる「それは違うよ!」


こまる「……日向創さん」

こまる「それがあなたの本当の名前だよね?」

モノクマ「……」

ルチアーノ「カムクライズルが黒幕なら同時に被験者が黒幕という事だ」

揮央「だけど生き残った被験者はたった2人……」

鉢笛「がっくんと日向君、だよね?」

本居「根駒さんが黒幕でないのは今までの議論から明らかです」

根駒「つまりだ……該当人物はたった1人」

こまる「カムクライズルプロジェクト唯一の成功者……日向創さん、いいや、カムクライズル!」

こまる「あなたが黒幕の正体だよ!!」

モノクマ「……」

ルチアーノ「反論は終わりか機械人形?」

根駒「さっさと正体を現したらどうだ……」

鉢笛「もう観念しなよ!」

本居「も、もう言い逃れは出来ませんよ……」

揮央「……終わり」

モノクマ「……」

こまる「……」

モノクマ「……1時間」

こまる「えっ?」

モノクマ「1時間と48分……ここまで来るのにそんなに時間をかけるとは……」

揮央「……様子が、変わった?」

モノクマ「ツマラナイ……本当にツマラナイ裁判だ」

根駒「……これが、こいつの」

モノクマ「ただ、わざわざ超高校級の演劇部の才能を使って江ノ島盾子を演じずにすむのは……ありがたい話かもしれませんね」

その言葉を最後に……モノクマのいた席から煙が吹き出す。
そして煙が晴れた先にいたのは……

カムクラ「……」

【超高校級の絶望】カムクライズル

本居「長い、黒髪……」

鉢笛「赤い目……」

ルチアーノ「貴様がカムクライズルか……!」

こまる「……」

この人が、カムクライズル……
このコロシアイの、黒幕!

カムクラ「……ツマラナイ」

今回はここまで

次回学級裁判後半戦です。
カムクラとモノクマのテンションの違いはカムクラがモノクマ操作時には江ノ島盾子を演じていたからです。
操作してるカムクラ本人は完全に無表情でモノクマの台詞を喋っていました。

それではおやすみなさい……

遅くなりましたが少しでも進めたいと思います

カムクラ「……」

鉢笛「あ、あのモノクマを操作してたにしては……無口だね?」

根駒「カムクライズルプロジェクトは元々脳を直接弄くり回すからな……多分もう、あいつに日向創としての人格は残ってない」

カムクラ「人格だけでありませんよ」

揮央「どういう事?」

カムクラ「才能獲得に邪魔な物は何もかも取り除かれています。感情も思想も趣味も……」

本居「希望ヶ峰学園は、人を何だと思っているんですか……」

カムクラ「……まるで他人事ですね」

ルチアーノ「なに?」

カムクラ「それでは続きを始めましょう。あなた達は規定時間より大幅に遅れてですが、黒幕とここが希望ヶ峰学園ではない事を突き止めました」

こまる「……」

何なの、この人……
さっきから言葉に全く感情が感じられない……
これが超高校級の希望なの?

カムクラ「次はあなた達がなぜここにいるか……どうしてコロシアイが起きたのか……」

鉢笛「えっ!?そ、そっちがボク達をどうにかしたんじゃないの?」

カムクラ「……」

私達がどうしてここにいるのか、か……

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ>>270
【希望ヶ峰学園希望隔離計画】
【カムクライズルプロジェクト研究所】
【使われた隠し棚?】

鉢笛「黒幕じゃないなら……」

鉢笛「いったいボク達をここに閉じ込めたのは誰なの!?」

本居「ハ、ハッタリです……きっと」

根駒「誰が何しても不思議じゃないけどな……」

揮央「じゃあ誰なの?」

ルチアーノ「……希望ヶ峰学園自体の可能性がある」

本居「やっぱり……み、認められませんよ」

本居「【希望ヶ峰学園がこんな事をする理由がないじゃないですか!】」

【】を論破しろ!

↓2

正解!

こまる「それは違うよ!」


こまる「本居さん……気持ちはわかります」

私だってお兄ちゃんが通ってる学校だもん、悪く思いたくない。
だけど……そうしないと前には進めないんだ!

こまる「希望ヶ峰学園にはある計画がありました」

こまる「希望ヶ峰学園希望隔離計画……」

ルチアーノ「有事に備えて超高校級の才能を持った生徒を隔離する……」

鉢笛「だけど、それって有事があった時の計画でしょ?」

揮央「……そもそも有事とはどの程度のものを言うの」

根駒「それはまあ……大規模な災害とかじゃないのか?」

カムクラ「……知りたいですか?」

こまる「えっ……」

カムクラ「ならばみせてあげましょう。これが希望隔離計画が起きるほどの有事です」

周りのモニターが真っ暗な画面から砂嵐になる。
そして次に映ったのは……モノクマが大量に歩き回っている街だった。

ルチアーノ「……」

根駒「……」

揮央「……」

本居「……」

鉢笛「……」

こまる「…………えっ?」

画面の中のモノクマが人を襲う。
モノクマのマスクを着けた人達が暴れ回っている。

本居「な、な、な……」

鉢笛「なんなのこれぇ!?」

揮央「……」

カムクラ「見ての通りです。外の世界は既に絶望に染まった者達によって崩壊しています」

根駒「崩壊って……」

カムクラ「ジョン・ルチアーノ。あなたの組織も構成員の九割が死亡、一割は絶望し壊滅状態です」

ルチアーノ「奴らが今の状況を黙認しているはずがないとは思っていたが……そうか」

こまる「ルチアーノさん……」

マフィアに決していい感情を持っていなかったはずのルチアーノさん……
だけど今の顔は、私でもわかるくらい怒りを感じている顔だった……

こまる「だけどいったい何があったの……」

カムクラ「人類史上最大最悪の絶望的事件」

こまる「……は?」

カムクラ「外ではそう呼ばれているらしいですね。実に平凡でツマラナイネーミングです」

人類史上最大最悪の絶望的事件……?

根駒「と、とにかく……外が壊滅状態なのはわかった。だけどこんな状態なのに俺達は全く気付いてなかったのか?」

こまる「……それは多分違うよ」

気付いてなかったんじゃない……
きっと私達は……


>>270からコトダマを選べ!

↓2

正解!

こまる「これだよ!」


こまる「私達は多分……記憶を奪われてる」

本居「記憶を……」

鉢笛「あの寄宿舎2階で見つけたやつは本当だったって事!?」

ルチアーノ「可能性があるとは言ったはずだ……落ち着けとは言わないがな」

揮央「記憶を奪われてるとして……希望ヶ峰学園は私達をどうしたかったの?」

根駒「隔離するだけなら、わざわざ記憶を奪う必要はないしな……」

カムクラ「……」

こまる「……」

希望ヶ峰学園がここでしたかった事……
それはきっと地下にあった……

>>270からコトダマを1つ選べ!

↓2

正解!

こまる「これだよ!」


こまる「……方舟計画」

本居「は、方舟計画?なんですかそれ?」

揮央「学園長室で見た書類に書いてあった……」

ルチアーノ「それと……地下にあった部屋の機械にも書いてあったな」

カムクラ「やはりあなた達は地下に入っていましたか」

鉢笛「で、でも方舟計画ってなんなの?」

根駒「学園長室の書類によると……俺達を地下のカプセルに入れて冷凍睡眠状態にして何十年後の未来に送る計画、らしい」

鉢笛「な、何十年!?」

本居「ぼ、僕達がそんな計画に選ばれたって言うんですか?」

こまる「……」

少なくとも前から私と高坂さんは計画に選ばれてたはず……
寄宿舎2階の個室にあった書類と……同じ寄宿舎2階で見つかったみんなの名前があったアレが見つかったし……

>>270からコトダマを1つ選べ!

↓2

もう遅いし人がいないようなので今回はここまで

予定では裁判終了まで後2、3回くらいです。

それではおやすみなさい……

21:00頃より再開

それと報告。
出す才能が決まったのでスクールモードが終わった後にスーパーダンガンロンパ2を舞台の話を始めたいと思います。

それではまた後で

正解!

こまる「これだよ!」


こまる「……寄宿舎2階のロッカーにあったノートにみんなの名前があったよね」

根駒「あれは研究者が書いたものだろうから……元々俺達が選ばれてたんだろうな」

本居「ちょ、ちょっと待ってください!」

ルチアーノ「なんだ本居」

本居「僕達が方舟計画とやらに選ばれていたのはわかりました……しかし、僕はそんなものに絶対同意はしなかったはずです!」

鉢笛「そう、だよ……ボクだって同意するとは思えないよ……」

揮央「……確かに、兄さんの事もある。私も同意はしない」

根駒「……となると、どういう事だ?」

カムクラ「……」

みんなが同意したはずがない……
だったら答えは……

【ノンストップ議論開始!】


コトダマ>>270
【学園長からの手紙】
【使われた隠し棚?】
【隠された研究所】

ルチアーノ「同意したはずがないか」

本居「えぇ、そうです!こんな馬鹿げた計画、同意するなんてありえない!」

根駒「じゃあどうして俺達は実際にここにいるんだよ?」

鉢笛「……〈騙された〉とか?」

揮央「〈人質を取られた〉可能性もある……」

カムクラ「〈誘拐された〉」

本居「ゆ、誘拐……?」

カムクラ「……」

私は知ってるはずだよ……
みんなに見せてないアレが……
証拠になるんだから……

〈〉に同意しろ!

↓2

正解!

こまる「それに、同意するよ」


こまる「カムクラさんの言うとおりだよ……多分みんなは誘拐されたんだと思う」

本居「誘拐って、なんでそう言えるんですか!?」

こまる「学園長室で、私は手紙の切れ端を見つけたの」

ルチアーノ「手紙だと?聞いていないぞ」

こまる「ごめんなさい、内容が内容だったから言い出しにくくて……」

根駒「どんな内容だったんだ?」

こまる「それは……」

カムクラ「【君達は何を考えているんだ!】」

鉢笛「えっ!?」


カムクラ「【こちらがスカウトしていた79期生候補達が次々と姿を消しているが、その直前に君達と特徴が一致する集団と接触していたと情報がきた!】」

揮央「何を……」

カムクラ「【私は彼らに確認を取った上で保護するように言ったはずだぞ!?まさか君達は無理やり彼らを……】」

カムクラ「以上です」

こまる「それ、私が見つけた手紙の……」

カムクラ「超高校級の記憶力の力があれば簡単です」

ルチアーノ「79期生候補、無理やり……ちっ、どうやら認めるしかないようだな」

根駒「外があんな状態なら……誘拐されてもまともな捜査は望めないだろうな」

本居「そ、そんな……」

鉢笛「で、でも記憶ってどれくらい失ったのかな?」

カムクラ「人類史上最大最悪の絶望的事件が起きていた数ヶ月分。そこからさらに1年近くあなた達は眠っていたのでより正確に言うなら約1年半といったところです」

揮央「1年半も……私達と世界の時間はずれていた……」

カムクラ「1人だけ違います」

ルチアーノ「なに?」

カムクラ「苗木こまる。あなただけは2年以上の記憶を失っています」

こまる「えっ……」

私だけ、2年以上の記憶がない……?

カムクラ「あなたは既に高校2年。その制服はあなたが通っていた高校の制服です」

こまる「これが……」

確かにこのセーラー服に見覚えはなかったけど……私、もう高校2年生だったんだ……

根駒「ちょっと待てよ……」

カムクラ「なんですか?」

根駒「ずっと聞きたかったんだよ……カムクラ、お前なんでこまるを巻き込んだ?」

カムクラ「……」

ルチアーノ「俺も気になってはいた。こまるは偶然兄の忘れ物を届けに来ただけの一般人だ……ノートに名前がなかった以上高坂とこまるは方舟計画には選ばれていなかったはず」

鉢笛「そうだよ!なんでこまっちゃんを巻き込んだの!?」

カムクラ「苗木こまるが苗木誠の妹だからです」

こまる「お兄ちゃん……?」

カムクラ「人類史上最大最悪の絶望的事件。その後もう1つ事件が起きました」

さっきまで荒廃した街を映していたモニターの画面が変わる。
そこに映ったのは……


苗木「それは違うよ!」

お兄ちゃんが、私達と同じように学級裁判をしている姿だった。

カムクラ「希望ヶ峰学園希望隔離計画に選ばれた78期生達がシェルター化した希望ヶ峰学園に隔離された後江ノ島盾子は行動を開始しました」


モノクマ「それでは張り切っていきましょう!おしおきターイム!」


カムクラ「クラスメートだった頃の記憶を奪い、希望と呼ばれる彼らにコロシアイを行わせ、それを外の世界に中継する」


モノクマ「うぷぷ……」


カムクラ「そうして外の希望にすがる凡人達を絶望させる。それが江ノ島盾子のコロシアイ学園生活でした」


苗木「希望を捨てちゃダメだ!」


カムクラ「しかし最後の最後に江ノ島盾子はツマラナイミスを犯し、自分がおしおきされ死亡した」


苗木「希望は前に進むんだ!」


カムクラ「江ノ島盾子が一番危険視していなかった超高校級の幸運苗木誠の手によって」

ルチアーノ「苗木誠が江ノ島盾子を死に追いやったとはそういう意味だったのか……」

カムクラ「超高校級の絶望を打ち倒した苗木誠は超高校級の希望として祭り上げられました」

こまる「お兄ちゃんが、超高校級の希望……」

カムクラ「当然江ノ島盾子を崇拝していた超高校級の絶望達は面白くなかったようです」

根駒「お前も含めてか」

カムクラ「僕はどうでもよかったので無視していましたが、周りが勝手に指導者にしたのでツマラナイ計画を主導しましたよ」

揮央「計画?」

カムクラ「苗木誠を絶望させる計画」

お兄ちゃんを、絶望させる!?

カムクラ「苗木誠を絶望させる。そのために超高校級の絶望達はある人物を探しました」

鉢笛「もしかして、それが」

カムクラ「苗木誠の自宅を襲撃した際生き残った唯一の人物。あなたですよ苗木こまる」

こまる「……!」

その言い方、じゃあお父さんとお母さんはもう……

カムクラ「超高校級の絶望達が探し出した時あなたは1人外の世界でツマラナイ戦いをしていました」

こまる「……」

カムクラ「超高校級の絶望達は相談した結果あなたを絶望させて苗木誠と対峙させる計画を考案した」

ルチアーノ「ゲスな手口を……」

カムクラ「そして苗木こまるが見つかったのが、このカムクライズルプロジェクト研究所だったんです」

こまる「……!」

カムクラ「カムクライズルプロジェクト研究所は僕ですら所在がつかめていなかった。それをあなたは偶然発見していたんです」

そうか、じゃあアレはそういう意味だったんだ……

>>270からコトダマを1つ選べ!

↓2

カムクラ「何を言ってるんですか?」

しまった、間違えちゃったみたい……

5→4

>>270からコトダマを選べ!

↓2

正解!

4→4.5

こまる「これだよ!」


こまる「高坂さんが残したDVD……あれに私が映ってたのはそういう事だったんだね……」

根駒「こまるが映ってたのか、あれ!?」

こまる「一瞬、だったけど……」

カムクラ「あれは後から回収した情報処理室の記録データから抜き出しました物です」

ルチアーノ「ふん……つまり貴様らはこまるを絶望させるためにコロシアイに巻き込んだというわけか」

カムクラ「……」

こまる「……」

あれ……
ちょっと、待って……
カムクラさんと高坂さんは私がここに来て、初めてこの場所の所在を把握した……

じゃあ、まさか……

まさか……

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ>>270
【隠された研究所】
【使われた隠し棚?】
【ノート】

カムクラ「巻き込んだ、ですか」

ルチアーノ「間違っていると言いたげだな」

根駒「何が間違っているって言うんだ!」

鉢笛「こまっちゃんをこんな事に巻き込むなんてひどすぎるよ……」

本居「【苗木さんより先回りして僕達を起こし】、コロシアイに苗木さんを巻き込んだ……」

揮央「悪趣味にもほどがある……」

カムクラ「現実を認められませんか」

カムクラ「ツマラナイ話だ」

違う、DVDを見る限り最初にここに入ったのは私……
それはこの研究所がどういう扱いだったか考えればわかるはず……

【】を論破しろ!

↓2

本居「えっ、間違ってますか……?」

しまった、間違えちゃったみたい……

4.5→3.5

>>384

【】を論破しろ!

↓2

正解!

こまる「それは違うよ!」


こまる「……本居さん、違います」

本居「えっ?」

こまる「この研究所は、徹底的にその存在を隠されてました。だからカムクラさん達が先回りしたとは思えないんです……DVDを見る限り最初に研究所に入ったのは私で……」

根駒「だ、だけどな!」

カムクラ「ならば見てみましょうか」

揮央「何を……」

カムクラ「あのDVDの続きです」

また変わる……モニターの映像。
今度そこに映ったのは、この研究所に私が入った場面だった。
私は教室を探索して……4階の学園長室を見た後、急に走り出した。
そして寄宿舎側に消えた私を映して、映像は途切れた。

カムクラ「あなたが何をしたかもうわかりますよね?」

こまる「……」

寄宿舎に行ったって事は私は多分……

>>270からコトダマを1つ選べ!

↓2

正解!

こまる「これだよ……」


こまる「私は多分、寄宿舎2階の隠し棚から……方舟計画の機械の緊急停止装置を取りに行ったんだよ」

根駒「まあ、あの学園長室の書類見たら緊急停止させたくもなるか……」

揮央「……こまる?」

こまる「……」

鉢笛「こまっちゃん、どうしたの?」

本居「か、顔色が悪いですよ……」

カムクラ「気付いたんでしょう。絶望的な真実に」

ルチアーノ「……!」

カムクラ「どうやらもう1人気付いた人がいるようだ」

ルチアーノ「貴様、最初から……!」

カムクラ「苗木こまる。あなたが偶然発見したカムクライズルプロジェクト研究所。そこであなたは彼らの眠りを目覚めさせようとした」

こまる「……」

カムクラ「そして僕達はカムクライズルプロジェクト研究所の場所とそこに超高校級の14人がいる事を知り、コロシアイを計画した。あなたに問います」

こまる「……」

カムクラ「このコロシアイはなぜ起きたのか?その元凶は誰なのか?」

こまる「……」

カムクラ「答えていただきましょうか」

人物を指名しろ!

↓2

正解!

こまる「私、だ……」


こまる「私が……元凶?」

根駒「こ、こまる?」

こまる「私が余計な事しなければ……」

揮央「こまる!」

こまる「私がいたから……」

鉢笛「こまっちゃん、しっかりして!こまっちゃん!」

こまる「私の、せいで……」

本居「な、苗木さん!」

こまる「琉彌ちゃんも、岩淵君も、綾咲さんも、矢頼さんも、あやめさんも、花巻さんも、下村君も、りんお姉ちゃんも、天ヶ瀬さんも、高坂さんだって……」

ルチアーノ「やめろこまる!!それ以上……」

こまる「私がいたから巻き込まれて、死んじゃった……」

カムクラ「正解です」

こまる「……あっ、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」

私がいたから!

  私のせいで!

 みんな死んだんだ!


    私さえいなければ死なずにすんだのに!

私が、私が、私が、私が、わたしが、ワタシガ、わ、た、し、が……

こまる「私なんか、いなければ、よかったんだ……」

キリもいいので本日はここまで

どんでん返しという程ではありませんが
【巻き込まれた主人公】→【本当は周りが巻き込まれた側】
というのがこの話の1つの肝でした。

それではまた明日

始めたいと思います







――私は、取り返しのつかない事をしちゃったんだ……






――細河【……】

琉彌ちゃん、ごめんなさい……
私に琉彌ちゃんの友達でいる資格なんてなかった……

――岩淵「どこで、間違ったんだ……」

岩淵君、ごめんなさい……
私さえいなければ岩淵君が人を殺す事もなかったのに……

――綾咲「お嬢、様……」

綾咲さん、ごめんなさい……
私が余計な事したからあやめさんが傷ついて、あなたも死んでしまった……

――矢頼「誰かが動かなければならんのだ……」

矢頼さん、ごめんなさい……
死ぬべきは私だったのに……

――神導寺「……ありがとう、そしてごめんなさい」

あやめさん、ごめんなさい……
私があなたから綾咲さんを奪って、あなたの心を壊して……

――下村「違う!りんは、りんは内通者なんかじゃない、裏切り者なんかじゃない!!」

――花巻「私達は信じないわよ……絶対に絶対に絶対に!りんちゃんが裏切り者なんて信じない!!」

下村君、花巻さん、ごめんなさい……
私のせいで、花巻さんは下村君に殺される事になって……
下村君は花巻さんを殺す事になって……

――りん「りんは、みんなを騙して……みんなを裏切って……ごめんなさいっ……」

りんお姉ちゃん、ごめんなさい……
りんお姉ちゃんが苦しんだのは、私がいたからだよね……

――天ヶ瀬「本当にあなたは可愛らしい方……だからこそ手に入れたくなる、その心を砕いてでも」

天ヶ瀬さん、ごめんなさい……
私にはあなたが欲しがるほどの価値なんてなかったんです……

――高坂「絶望のショータイム……この超高校級の奇術師高坂遥佑の最後の奇術を!」

高坂さん、ごめんなさい……
私がいたから、高坂さんはコロシアイなんて……

私がいたから……

私さえ、いなければ……

こまる「……」

根駒「こまる!返事しろこまる!」

カムクラ「無駄です。彼女はもう絶望に堕ちていますよ」

揮央「これが狙い……今までコロシアイ全てがこまるを絶望させるこの時のための……」

鉢笛「こまっちゃん!こまっちゃん!」

カムクラ「無駄だというのに。ツマラナイ事をする」

本居「なんで、なんでこんな事に……」

ルチアーノ「……」

カムクラ「それではそろそろ始めましょうか」

根駒「始める?何をだよ……」

カムクラ「投票タイムです」

揮央「投、票?」

カムクラ「このコロシアイの責を負って処刑されるべきなのは黒幕である僕なのか」

こまる「……」

カムクラ「それとも苗木こまるなのか」

カムクラ「そうですね。江ノ島盾子にならって一票でも苗木こまるに入れば苗木こまるが処刑される事にしましょう」

カムクラ「僕は投票しません。そしてあなた達はどちらにしても脱出出来ます」

カムクラ「僕か苗木こまる。どちらかを殺せばね」

ルチアーノ「貴様……俺達がこまるに投票するとでも思っているのか」

カムクラ「いいえ、全く」

本居「ば、馬鹿げてる!僕達が投票するわけないとわかっていながら……!」

カムクラ「ですが苗木こまる自身はどうでしょう?」

ルチアーノ「……!」

根駒「なっ!?」

揮央「まさか……」

カムクラ「絶望した彼女が、自分自身の存在に絶望している彼女が……」
こまる「……」

カムクラ「自分自身に投票する可能性は100%です」

鉢笛「こまっちゃん……!」

本居「あ、あなたの狙いは……最初から、これだったんですか!?」

カムクラ「苗木こまるがコロシアイの引き金を引き、自分自身の手で死を選ぶ」

カムクラ「それを今監視カメラの映像を送り続けている苗木誠に見せつける」

カムクラ「彼は絶望するでしょう。唯一生き残った家族が絶望した末に死ぬその姿に」

カムクラ「これで僕の……苗木誠絶望化計画は完遂します」

ルチアーノ「貴様はどこまで……!」

カムクラ「江ノ島盾子は間違えました」

カムクラ「希望を殺したければ……自分自身に投票させるようにすればいいだけなのに」

カムクラ「本当にツマラナイ女でした」

根駒「カムクラ、イズル……!」

揮央「こうなったら……!」

カムクラ「僕を殺しますか?」

カムクラ「投票による処刑以外にあなた達にそれが出来るとは思えませんが」

鉢笛「こんな事って……」

本居「どうしようも、ないんですか……」

こまる「……」

投票……

私が死ぬ……

そうすれば、少しは償いになるのかな……

みんなは助かるんだし……

じゃあ……


――私が死んでも、いいよね?







ルチアーノ「……はっ、くだらんな」






カムクラ「……はい?」

ルチアーノ「絶望だと?こまる自身が投票して死ぬだと?」

こまる「……」

ルチアーノ「笑わせるなよカムクライズル……!」

根駒「……そうだな」

揮央「根駒……?」

根駒「みんなも何を俯いているんだよ!俺達は大なり小なり、こまるに救われたんじゃなかったのか!?」

鉢笛「あっ……」

揮央「……!」

根駒「俺達が、何とかしてやるんだ……こまるを死なせるなんて俺はしたくない!」

揮央「……根駒の言う通り」

本居「揮央さん……」

揮央「私は暗殺者、世界の希望になんてなれないけれど……」

こまる「……」

揮央「こまるの希望になる……兄さんに言われた希望を名前に刻む者として!」

鉢笛「……そうだね」

こまる「……」

鉢笛「こまっちゃんは今までいっぱい頑張ったんだよ……それなのに死んじゃうなんて、ボクは嫌だ!」

本居「……もうここまで来たら、6人全員で出たいですよね」

こまる「……」

本居「だったら……やるしかないじゃないですか!」

カムクラ「ツマラナイ決意ですね」

カムクラ「何をしたって苗木こまるが立ち直る事は不可能です」

カムクラ「何の才能もない凡人に……」

カムクラ「絶望から立ち上がる力などないのですから」

ルチアーノ「甘く見るなよカムクライズル……!」

根駒「俺達は負けない……」

揮央「こまると一緒にここから出る……」

鉢笛「そのために全力を尽くすよ!」

本居「や、やってみせます!」

カムクラ「……」


カムクラ「ツマラナイ足掻きですね」

こまる「……」

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
【本居の説得】
【鉢笛の説得】
【揮央の説得】
【根駒の説得】

カムクラ「あなた達が何をしようと無駄です」

カムクラ「苗木こまるは絶望している」

こまる「【私さえいなければ……】」

カムクラ「彼女は死にます」

カムクラ「自分自身の手によって」

こまる「【私のせいで……】」

カムクラ「それはもう決まった結末……」

カムクラ「あなた達が何をしようと覆る事はありません」

こまる「【私は死ぬべきなんだ……】」

カムクラ「凡人に絶望から立ち上がる力はない……」

カムクラ「それは絶対です」

こまる「【みんなは許してくれない……】」

カムクラ「諦めて全て受け入れなさい」

カムクラ「ここから逆転する……」

カムクラ「そんなツマラナイ展開はありません」

こまる「みんなが助かるなら……」

こまる「私が死んでもいいよね……」

【】を論破しろ!

↓2

本居「それは違います!」


本居「こういう時……今までの僕なら本の内容を思い返して言葉を紡いだんでしょうね」

こまる「……」

本居「ですがきっとそれでは苗木さんの心には響かない……」

本居「だからこれから言う言葉は僕自身の言葉です」

本居「僕は苗木さんに生きてほしい……」

本居「僕はあなたに会えなかったら未だに本の世界に閉じこもったままだった!」

本居「色々迷惑をかけてきた僕ですが……」

本居「ここだけは譲れません!」

本居「言ったでしょう?出会った事に後悔はないって……」

本居「僕は……苗木さんも含めた6人全員で外に出たい!」

【本居秋詠投票……カムクライズル】

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
【鉢笛の説得】
【揮央の説得】
【根駒の説得】

カムクラ「あなた達が何をしようと無駄です」

カムクラ「苗木こまるは絶望している」

本居「6人全員で外に出ましょう!」

カムクラ「彼女は死にます」

カムクラ「自分自身の手によって」

こまる「【私のせいで……】」

カムクラ「それはもう決まった結末……」

カムクラ「あなた達が何をしようと覆る事はありません」

こまる「【私は死ぬべきなんだ……】」

カムクラ「凡人に絶望から立ち上がる力はない……」

カムクラ「それは絶対です」

こまる「【みんなは許してくれない……】」

カムクラ「諦めて全て受け入れなさい」

カムクラ「ここから逆転する……」

カムクラ「そんなツマラナイ展開はありません」

こまる「みんなが助かるなら……」

こまる「私が死んでもいいよね……」

【】を論破しろ!

↓2

鉢笛「それは違うよ!」

こまる「……」

鉢笛「こまっちゃん……前にこまっちゃんがボクに言った事覚えてるかな?」

鉢笛「ボクの明るさに助けられてる。そう言ったよね?」

鉢笛「ボクはね、そういうこまっちゃんの優しさに救われてたんだよ?」

鉢笛「ボクは強くない。泣きたい事も辛い事もたくさんあって……それでもこまっちゃんがいたから頑張ろうって思えた」

鉢笛「あの子の話をした時もこまっちゃんはボクを前に進ませてくれた……」

鉢笛「だからあの時の恩返し、させてね?」

鉢笛「フレーッ、フレーッ、こまっちゃん!!」

鉢笛「絶望に負けないで!ボクは救われた、だからこまっちゃんが自分を責めて立ち止まるならボクがこまっちゃんの手を引いて前へ進む!!」

鉢笛「こまっちゃん……生きて!!」


【本居秋詠投票……カムクライズル】
【鉢笛舞投票……カムクライズル】

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
【揮央の説得】
【根駒の説得】

カムクラ「あなた達が何をしようと無駄です」

カムクラ「苗木こまるは絶望している」

本居「6人全員で外に出ましょう!」

カムクラ「彼女は死にます」

カムクラ「自分自身の手によって」

鉢笛「こまっちゃん、生きて!!」

カムクラ「それはもう決まった結末……」

カムクラ「あなた達が何をしようと覆る事はありません」

こまる「【私は死ぬべきなんだ……】」

カムクラ「凡人に絶望から立ち上がる力はない……」

カムクラ「それは絶対です」

こまる「【みんなは許してくれない……】」

カムクラ「諦めて全て受け入れなさい」

カムクラ「ここから逆転する……」

カムクラ「そんなツマラナイ展開はありません」

こまる「みんなが助かるなら……」

こまる「私が死んでもいいよね……」

【】を論破しろ!

↓2

揮央「それは違う……!」

こまる「……」

揮央「こまる……」

揮央「私は今まで兄さんの事しか考えた事がなかった」

揮央「兄さんを救うために暗殺者になって、兄さんを助けるためにみんなを危ない目に合わせて……」

揮央「だから償いもこめて私は命を懸けて兄さんを止めないといけない……そう思ってた」

揮央「だけどこまるはそれを否定した」

揮央「友達だからって、親友だからって……死ぬべきだと思ってた私の考えを変えてくれた」

揮央「人の命を散々奪ってきた私が言えた言葉じゃないけど……」

揮央「私はこまると生きていきたい!」

揮央「こまるが辛いなら一緒に泣く。こまるが寂しいなら一緒にいる」

揮央「それはきっと私だけじゃない……みんなもそう」

揮央「絶望しているなら……私達がこまるの希望になる!」

【本居秋詠投票……カムクライズル】
【鉢笛舞投票……カムクライズル】
【揮央紅緒投票……カムクライズル】

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
【根駒の説得】

カムクラ「あなた達が何をしようと無駄です」

カムクラ「苗木こまるは絶望している」

本居「6人全員で外に出ましょう!」

カムクラ「彼女は死にます」

カムクラ「自分自身の手によって」

鉢笛「こまっちゃん、生きて!!」

カムクラ「それはもう決まった結末……」

カムクラ「あなた達が何をしようと覆る事はありません」

揮央「私達がこまるの希望になる……!」

カムクラ「凡人に絶望から立ち上がる力はない……」

カムクラ「それは絶対です」

こまる「【みんなは許してくれない……】」

カムクラ「諦めて全て受け入れなさい」

カムクラ「ここから逆転する……」

カムクラ「そんなツマラナイ展開はありません」

こまる「みんなが助かるなら……」

こまる「私が死んでもいいよね……」

【】を論破しろ!

↓2

根駒「それは違うな!」

こまる「……」

根駒「こまる、辛いよな?」

根駒「俺もこの不運で色々あったから……少しでも気持ちはわかるつもりだ」

根駒「だけどさ、こまるはそんな俺から逃げないって言ってくれたよな」

根駒「この不運で何人も死なせてきた俺なんかに向き合ってくれて……」

根駒「だから今度は俺が向き合う番だ!」

根駒「こまる、俺はお前を責めたりしない!許さないなんて事はない!」

根駒「だからこまる自身も自分を許してくれよ……!」

根駒「今は無理かもしれない……」

根駒「だったら俺が支えてやる!」

根駒「俺はこまるに救われた……」

根駒「だからお前を助けたいんだ!!」

【本居秋詠投票……カムクライズル】
【鉢笛舞投票……カムクライズル】
【揮央紅緒投票……カムクライズル】
【根駒劾斗投票……カムクライズル】

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
【ルチアーノの説得】

カムクラ「あなた達が何をしようと無駄です」

カムクラ「苗木こまるは絶望している」

本居「6人全員で外に出ましょう!」

カムクラ「彼女は死にます」

カムクラ「自分自身の手によって」

鉢笛「こまっちゃん、生きて!!」

カムクラ「それはもう決まった結末……」

カムクラ「あなた達が何をしようと覆る事はありません」

揮央「私達がこまるの希望になる……!」

カムクラ「凡人に絶望から立ち上がる力はない……」

カムクラ「それは絶対です」

根駒「俺達が支えてやる!だからもう自分を責めないでくれ!」

カムクラ「諦めて全て受け入れなさい」

カムクラ「ここから逆転する……」

カムクラ「そんなツマラナイ展開はありません」

こまる「みんなが助かるなら……」

こまる「【私が死んでもいいよね……】」

【】を論破しろ!

↓2

ルチアーノ「それは違うぞ!!」

ルチアーノ「……」

ルチアーノ「ふん、何を言っているんだお前は」

ルチアーノ「人を散々救っておいて……今さら自分が犠牲になろうとでも言うのか?」

ルチアーノ「お前は自分を省みない俺を変えた……その時お前は何といった?」

ルチアーノ「お前を犠牲にして助かって俺達が喜ぶと思うのか……!」

ルチアーノ「お前を失えば俺は絶望する!他の連中も同じだ!」

ルチアーノ「お前は俺達を絶望させてまで死にたいのか!」

ルチアーノ「ふざけるな、ふざけるなよ苗木こまる!」

ルチアーノ「死のうとするなら庇って傷ついてでも生かしてやる……!」

ルチアーノ「お前はそれだけの存在なんだこまる!」

ルチアーノ「……俺は」

ルチアーノ「俺は、お前を失いたくない!」

ルチアーノ「俺は、お前と共にここから出る!」

ルチアーノ「この俺の全てを懸けてでも……お前を絶望から救ってやる!」

【本居秋詠投票……カムクライズル】
【鉢笛舞投票……カムクライズル】
【揮央紅緒投票……カムクライズル】
【根駒劾斗投票……カムクライズル】
【ジョン・ルチアーノ投票……カムクライズル】

こまる「……」

カムクラ「終わりましたか?」

ルチアーノ「……」

根駒「……」

揮央「……」

鉢笛「……」

本居「……」

カムクラ「どうやらあなた達の声は彼女には届かなかったようですね」

こまる「……」

カムクラ「もうツマラナイ茶番は終わりです」

こまる「……」

カムクラ「苗木こまる。投票していただきましょうか」

こまる「……」

カムクラ「絶望しているあなたが出す答えは1つしかありえません」

こまる「……」

カムクラ「本当に予定通りの……ツマラナイ結末だ」

こまる「……よ」

カムクラ「……!」

こまる「それは、違うよ……」

カムクラ「馬鹿な……」

こまる「それは、違うよ!」

ルチアーノ「ふん、手間をかけさせる」

根駒「一番信じてた癖によく言うよ」

揮央「……これで逆転」

鉢笛「こまっちゃん、おかえりなさい!」

本居「し、心配しましたよ……」

こまる「ごめんなさい!だけど……もう大丈夫です!」

カムクラ「有り得ない……」

カムクラ「何の才能もない凡人風情が……」

カムクラ「なぜ絶望から立ち上がれるんですか……」

ルチアーノ「貴様にはわからないだろうなカムクライズル」

根駒「簡単なんだ、とても簡単な話なんだよ」

揮央「私達はこまるに助けられて……」

鉢笛「ボク達はこまっちゃんを支える!」

本居「ひ、1人で辛いなら……仲間と一緒に頑張ればいい」

こまる「まだ整理なんてつかない……」

こまる「自分が許せないし、絶望しかけてる自分もいる」

こまる「私はお兄ちゃんみたいに希望になんてなれないし……」

こまる「前をずっと向くなんて出来ないけど……」

こまる「だけど私は1人じゃない!」

こまる「みんなの言葉が、思いが!私に前へ進む力をくれる!立ち上がる勇気をくれる!」

こまる「超高校級なんて枠に収まらない……」

こまる「強い絆が私達にはあるんだ!!」

カムクラ「……」

ルチアーノ「ふん、言葉も出ないか?」

カムクラ「……ふざけるな」

根駒「はっ?」

カムクラ?「ふざけるなあああああああっ!!」

本居「うわっ!?」

カムクラ?「だったら俺は!何のために!脳を弄くり回されて!感情も自分自身も捨てて!」

鉢笛「よ、様子がおかしいよ!?」

カムクラ?「絶望して、色々して……」

揮央「これは……」

カムクラ?「凡人でも前を向けるなら、希望を持てるなら……」

こまる「もしかして……」

カムクラ?「俺は、何のために……」

カムクラ「……」

カムクラ「……まだ完全に消えてませんでしたか日向創」

こまる「……」

カムクラ「どうしました?」

こまる「今のは……」

カムクラ「さあ?ツマラナイ凡人の悲鳴、といったところでしょうか」

こまる「……」

カムクラ「さあ投票してください。これ以上ツマラナイお喋りをするつもりはありません」

こまる「……」

ジャラララララララ……


カムクラ カムクラ カムクラ


チャッチャッチャッー!

学級裁判閉廷!

今回はここまで、次回エピローグです。

こまるに他のみんながコトダマをぶつける……これもやりたかった展開でした。
ちなみに細河さんが生きてた場合はルチアーノさんより彼女が優先されてラストになってました。

それではおやすみなさい……

21:00頃から開始します

今回で多分本編はラストになります。

それではまた後で

カムクラ「……」

ルチアーノ「終わったな」

カムクラ「そうですね」

根駒「……あっさり、受け入れるんだな」

カムクラ「感情は捨てましたから。恐怖もありません」

揮央「……」

カムクラ「しかし予想を超えられるというものがこんなに楽しいものだとは……知りませんでした」

鉢笛「な、何を言ってるの……」

カムクラ「僕は才能に愛されていますから予想した事が何もかも当たっていました」

本居「そ、そこまで……」

カムクラ「しかし今日……初めて予想を超える結末が訪れた」

こまる「……」

カムクラ「あなたという才能を持たない人間に僕は負けた……」

カムクラ「ああ、なんてオモシロイ……」

こまる「……」

カムクライズル……
あなたは気付いてるの?
感情がないって言いながら……
あなたは最初とは違って今とても嬉しそうだって……

カムクラ「それでは……そろそろ始めるとしましょうか」

根駒「まさか……」

カムクラ「おしおきですよ。僕自身の」

揮央「自分をおしおきするの……?」

カムクラ「江ノ島盾子ですらした事が僕に出来ないはずがありませんから」

こまる「待っ……!」

カムクラ「それでは皆さん、さようなら」







congratulation!!

カムクラクンがクロにきまりました。
おしおきをかいしします。






カムクライズルが消えていく。
今までクロになったみんなが消えていった扉の向こうへ……

ルチアーノ「……こまる」

こまる「……」

ルチアーノ「お前はこれでいいのか」

こまる「……」

根駒「……俺はいいと思うぞ」

こまる「……」

揮央「私は、こまるに任せる」

こまる「……」

鉢笛「こまっちゃんがやりたいように……やればいいんじゃないかな?」

こまる「……」

本居「苗木さん……これを」

こまる「これ……」

本居「寄宿舎2階で、見つけました」

こまる「……」

カムクラ「……」

ああ、これで終わる……
ツマラナイ事しか起きなかったツマラナイ連中が蔓延るツマラナイ世界とも……
希望も絶望もツマラナイ……
この世界に未来などないのですから……

カムクラ「……?」

この音は……

モノクマ「……」

モノクマ?
なぜもう動かす人間もいないはずのモノクマが……
……ああ、そういう事ですか。

こまる「動け!」

苗木こまる……あのメガホンであなたがモノクマを操っているんですね。

こまる「……モノクマ」

こまる「カムクライズルの、おしおきを止めて!!」

ああ、本当に……
あなたは予想を超えてくる。
どうやらあなたもまた……凡人ではない人間だったようですね。

モノクマ達がおしおきの機械を壊していく。
モノクマ達が私達の道を作る。

こまる「早く行かないと……!」

私にカムクライズルを許すなんて出来ないかもしれないけど……
それでも私は死なせたくない!
これ以上……私は!

カムクラ「……」

いた!

床が崩れる、カムクライズルがそれに巻き込まれて落ちようとしている。

私は……

こまる「っ!」

すんでのところで、その手を掴んだ。

こまる「はぁ、はぁ……」

カムクラ「……なぜですか?」

こまる「私は、もう死ぬのは見たくない!たとえそれがあなたでも!」

カムクラ「……しかしどうするんですか?あなた1人で僕を引き上げるのは不可能だ」

ルチアーノ「誰が1人だと言った」

カムクラ「……」

根駒「お前を助けるなんて癪だけどな……」

揮央「こまるが望んだ。あなたを助けたいって」

鉢笛「ボク達はそれを手伝うって決めたの!」

本居「だ、だから……死なせません!」

カムクラ「……」

こまる「死なせるもんか……江ノ島さんに出来なかった生きて償う道をあなたには選んでもらう!」

カムクラ「……」

こまる「今、引き上げるから……!」







カムクラ「お断りします」






こまる「いっ……!」

カムクラさんが私の腕に傷をつける。
私はその痛みに私は腕を離してしまって……

カムクラ「……」

こまる「あっ!?」

カムクラ「さようなら」

落ちていく。
カムクラさんが、深い深い闇に落ちていく……

こまる「そんな……」

ルチアーノ「……ちっ」

根駒「くそっ!」

揮央「……」

こまる「私は、私は……」

鉢笛「こまっちゃん……」

本居「苗木さん……」

こまる「うっ、くっ……壊れろぉ!!」

モノクマが壊れていく。
バラバラになって、砕けて、消えていく。

それが最後の学級裁判の……
このコロシアイの結末だった。







CHAPTER6【超高校級の才能のない彼女が超高校級の殺人のはてに手に入れたもの】

END












【日向創のネクタイ】を手に入れました!












EPILOGUE【出会い、別れ、再会、未来】






――生物室

こまる「……」

あの後、私達はモノクマ操作室の床下の部屋から緊急用の扉を開けるスイッチを見つけた。
空気清浄機は動いてるからまだ当分は過ごせるけど……私達の答えは1つしかなかった。

こまる「琉彌ちゃん……」

だけどその前に私はやらなきゃいけない事があって1人生物室にいた。

こまる「私達外に行くよ。行って色々あるかもしれないけど……必ずみんなを迎えに来るよ」

いつまでもこんなところにいるのはダメだもんね……

こまる「このエプロン返すね?これは元々琉彌ちゃんのだから……」

私は返さなきゃいけなかった。
琉彌ちゃんにエプロンと……

こまる「りんお姉ちゃんにも簪返すね……」

りんお姉ちゃんに簪を。

私はみんなの死を背負って行かないといけない。
だからこれが私なりの償いで……
私なりの決意の表れ。

こまる「また、来るね……バイバイ」


ルチアーノ「もういいのか?」

こまる「はい。いつまでもいると挫けちゃいそうですし……」

ルチアーノ「そうか」

こまる「行きましょう、ルチアーノさん」

ルチアーノ「ああ」

ルチアーノ「……」

ルチアーノ「細河、お前はこまるを……」

ルチアーノ「……いや、お前には愚問だな」

ルチアーノ「また来る。だから今は安らかに眠れよ」

――玄関ホール

鉢笛「あっ!こまっちゃん、ルッちゃん!」

本居「もういいんですか?」

こまる「うん、ごめんなさ……」

根駒「こまる」

こまる「あっ……ごめんね」

根駒「それでいいんだよ!俺達は元々同い年だったんだしな!」

揮央「ルチアーノ以外は、だけど」

ルチアーノ「ふん、俺はスカウトが遅かったからな」

本居「そう見えて意外に気にしてませんか……?」

ルチアーノ「黙っていろ本居!」

本居「はいぃっ!」

ルチアーノ「ふん、こまる。そろそろ始めるぞ」

こまる「はい」

私はスイッチを取り出す。
この先に何が待っているかは私にはわからない。

根駒「外出たら何するかな……とりあえずこまるの兄貴達とかまともな奴探して復興手伝うか」

アルターエゴ「私もお手伝い頑張るよ!」

根駒「おう、任せた!」

揮央「……」

根駒「んっ?何辛気くさい顔してんだよ揮央」

揮央「私は……何が出来るだろう。人を殺す事しか出来なかった私が……」

根駒「……まっ、わからないさ。とりあえず出たら飯作ってやるからその後考えようぜ」

揮央「……飴もつけて」

根駒「了解」

だけど……

鉢笛「ボクの応援でどれだけみんなの力になれるかはわからないけど……うん、頑張ろう!」

本居「本が残っていればいいんですが……」

鉢笛「いざという時は自分で作っちゃえばいいんだよ!」

本居「作るですか……それもいいかもしれませんね」

鉢笛「応援するよあっくん!」

本居「あはは、ありがとうござい……うわっ!?」

鉢笛「……あっくーん?」

本居「ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」

私は1人じゃない。
みんなと一緒なら頑張れる。
才能がない私でもきっと……

ルチアーノ「……俺は生き残って絶望しているファミリーの馬鹿共を叩き直さなければならない」

こまる「……」

ルチアーノ「……こまる、お前は」

こまる「手伝いますよ」

ルチアーノ「……愚か者」

こまる「ルチアーノさんはほっとくと1人になってますからしっかり見張らないと!」

ルチアーノ「……お前には負けたよ」

こまる「じゃあ、押すよ」

本居「とりあえず本をかき集めます!後、料理も時々頑張ります!」

鉢笛「みんなの道にいい事があるよう応援してるからね!」

揮央「……とりあえず飴を食べてから考える」

根駒「さーて、あいつらの分も頑張っていきますか!」

ルチアーノ「……絶望などしない。どんな事が待っていてもな」

こまる「……」

お兄ちゃん、私……
絶望には負けない、お兄ちゃんのように前を向いて進むんだ。

だって私は……前向きな苗木誠の妹なんだから!

カチッ……

扉が開く……

世界がどんな事になっていても……
希望がずっと持てなくても……
絶望しちゃいそうになっても……
この絆があれば私は前に進める。

だから……

私はみんなと前に進むんだ!







「――――こまる!!」

こまる「あっ……」












こまる「――――ただいま、お兄ちゃん!」












EPILOGUE【出会い、別れ、再会、未来】END






――???

「……」

「ああ……」

カムクラ「やはり死ねませんでしたか」

カムクラ「……」

カムクラ「ああ、ツマラナイ世界がまた待っている……」

カムクラ「どうやらこれを行うしかないようだ……」

カムクラ「【全人類江ノ島化計画】……せいぜい利用させてもらいますよ江ノ島盾子」

カムクラ「今度こそ……」

カムクラ「何もかも、終わらせましょう……」

これにて本編は終わりです。
後は小ネタをやってこのスレを埋めて……スクールモード、さらに終わったら続編に入ります。

ちなみに今だから言いますが……安価なしの元々考えていた展開では今の生き残りメンバー、鉢笛さん以外は死んでました。

質問等あればなんでもどうぞ

一番好きなキャラとかコンビ

案外天ヶ瀬さんと高坂の爆弾組が生き残ってた可能性が

個人的に一番報われて欲しいキャラを教えて欲しいです

もしかして、高坂は記憶消されてない?

>>1が考えてたカップルとか親友とかの組み合わせを知りたいかな

岩淵君は琉彌ちゃんが好きだったみたいだし、明かされてないキャラの裏設定見たい

1つずつ答えていきます

まず次回作才能



・超高校級の???
・超高校級の槍使い
・超高校級の傭兵
・超高校級の王子
・超高校級の福祉委員
・超高校級のチェスプレイヤー
・超高校級の文芸部
・超高校級のハンター




・超高校級のセラピスト
・超高校級の幸運

・超高校級の歌手
・超高校級のダンサー
・超高校級のパティシエ
・超高校級のチアリーダー
・超高校級のシスター
・超高校級の放送委員

次回作才能はこんな感じです

安価なしの展開

・1章
被害者…細河琉彌
クロ…綾咲義光

・2章
被害者…神導寺あやめ
クロ…神導寺あやめ

・3章
被害者…本居秋詠
被害者…天ヶ瀬咲
クロ…ジョン・ルチアーノ

・4章
被害者…岩淵竜太郎
クロ…時雨りん

・5章
被害者…高坂遙佑
クロ…根駒劾斗

・6章
被害者…揮央花火

というわけで安価なしの生き残りメンバーは

こまる
下村
花巻
矢頼
鉢笛

こうなっていました。

これはフラグがないとか…動機が気になる

ていうか4章……りんちゃんがクロになる図が思いつかないんですが

超高校級の槍使いっていったい何したらそんな風に呼ばれるんだよ・・・・・・

超高校級の傭兵だと残姉と被るな

>>488
お気に入りだったのは細河さんと鉢笛さん
コンビではルチアーノ&こまるですかね

>>490
細河さんですね

>>491
黒幕側なのでもちろん消されてません

確か確定退場だったのは綾咲あやめ主従(特に綾咲は回避不可能)
岩淵(条件的に死亡フラグ)辺りで
下村花巻が???コンビと入れ替わって矢頼がルッチー・本居と交換って所か

>>493

当初の想定は

・親友
こまる&揮央
こまる&細河
根駒&岩淵
根駒&下村
鉢笛&矢頼
鉢笛&神導寺
下村&本居
りん&揮央

・男女
下村&花巻
神導寺&綾咲
根駒&こまる
岩淵→細河→ルチアーノ
天ヶ瀬&本居
りん→矢頼

こんな感じです

>>502
正当防衛の殺人です
岩淵君に殺されかけて突き飛ばしたら……といった風に

>>503
槍投げや槍の演舞等槍に関する事に関しては右に出る者がいないという設定です

>>504
戦刃さんが1つの傭兵部隊フェンリルに所属していたのと違い、こちらは傭兵部隊を率いてあらゆる勢力を転々としていた設定です
後フェンリル嫌いの設定もあります

>>501
動機はほとんど変わりません
1章の外の世界映像に+1人だけ一緒に脱出出来るというのがプラスされるのと
4章の裏切り者がいるに名前を出さないくらいでしょうか……

本編で起きた事件の他に、どんな事件を構想してましたか?

>>511

共犯者を使って死体発見アナウンスで自分が犯人じゃないよう偽装したり
爆弾の煙で周りが見えない内に殺したり
衆人環視の中毒を使ったり
事件にはなりませんが監視カメラのないところで睡眠薬を飲ませて、校則違反でモノクマに殺させたりするなんて展開も考えてました

とりあえず本日はここまで

残りは小ネタで埋めていきますので何かあればどうぞ
まだ質問等あれば答えられる範囲で答えます
とりあえず最初の小ネタは生き残りメンバーのおしおき案の予定

それではおやすみなさい……

安価なしルートでの簡単な事件のあらましとか、クロの動機とか簡単でもいいので知りたいな
あと全員の反論台詞と考えてありました?展開が展開だからルッチーとか、早期退場の岩淵クンとか…
でもりんお姉ちゃんとか反論する図が浮かばない……

一章の確定シロ、誰が来ると思ってました?
ルッチー選ばれるの意外みたいに言ってたから

最後のこまるに希望を撃ち込むシーン(ver.細河)が見たいです

推理力というか、頭の良さ順はどんな感じですか?
ルチアーノ、本を読んでない本居あたりが高そう

まずは質問から

>>518

安価なしの話はこんな感じです。

・1章
動機…外の世界映像+誰か1人だけ一緒に脱出
クロ…綾咲さん
食器用洗剤や魚の毒を混ぜた物を使って細河さんを殺害、しかし無差別としか見えない状況だったので神導寺さんを巻き込む殺人はしないはずと最初は嫌疑を逃れる。
しかし本当に毒を仕込んでいたのは神導寺さんが唯一食べない食材だった事がわかり、そのため前提が崩れてクロだと発覚。
最後は神導寺さんが負い目を感じないように、神導寺さんに心にもない罵詈雑言を吐きながら処刑。

・2章
動機…秘密
クロ…神導寺さん
綾咲さんの事でほとんど壊れかけてしまう神導寺さん。
さらに動機の内容が【綾咲さんが殺人をしたのは神導寺さんのため】というものだったため最後まで綾咲さんを信じなかった自分に絶望、死を選ぶ。
死体は高坂君が有効活用しました。

・3章
動機…願い事を叶える
クロ…ルチアーノさん
天ヶ瀬さんが何かを嗅ぎ回っている事に気付き殺害しようとするも、本居君に邪魔されて本居君を殺してしまう。
その後天ヶ瀬さんも殺すものの本居君が残していたダイイングメッセージによって犯行発覚。
動機は願い事で日本にいた頃生き別れた幼なじみを見つけるため。
しかしモノクマによってその幼なじみは天ヶ瀬さんだった事を知らされ発狂、おしおきされながら最期は自分の拳銃で頭を撃ち抜く。

・4章
動機…裏切り者の存在
クロ…時雨りん
モノクマによって裏切り者がいる事が明かされ、岩淵君が疑心暗鬼に囚われる。
何か役に立ちたいとりんが岩淵君を励まそうとするも、逆に岩淵君に殺されかける。
抵抗して突き飛ばしたら岩淵君が頭をぶつけて死亡、その場に遭遇した下村花巻コンビが偽装工作を行う。
学級裁判でも下村花巻コンビがりんが犯人じゃないよう誘導するが、最終的にりんが耐えられず自白。

・5章
動機…提示なし
クロ…根駒劾斗
モノクマと高坂君の会話を聞いてしまった根駒君が絶望側の高坂君を殺害。
あらゆる才能をそれなりに使える事を利用して偽装工作を行う。
最後は自分はみんなのために絶望を殺しただけだと言う根駒君を、モノクマがだったらなんで偽装工作したの?と論破。
根駒君は既に自分が絶望していた事を理解して処刑される。

・6章
黒幕を引きずり出すため、高坂君の事で責任を感じていた揮央さんが他のメンバーにアリバイがある状況でわざとカムクラに殺される。

・反論台詞

根駒「それは違うな!」

揮央「それは間違ってる……」

下村「女の子の言う事でもそれは賛成出来ないな!」

花巻「汚れきってるわよ、その推理!」

りん「そ、それは違うんじゃないかな!」

本居「そ、その推理には賛同出来ません!」

岩淵(猫被り時)「それはどうでしょうか?」

岩淵(本性時)「んなもん、認められるかよくそったれが!」

ルチアーノ「戯れ言なら黙っていろ……」

細河【それは間違ってると思うよ!】

神導寺「その推理はおかしいです!」

綾咲「意見の具申をさせていただきます」

鉢笛「その推理にエールは送れないよ!」

矢頼「それでは真実は射抜けんぞ!」

天ヶ瀬「うふふ……少しよろしいですか?」

高坂「くくっ、その程度ではお話になりませんよ……」

>>519
根駒君辺りかなと思ってました

>>521
純粋な頭の良さなら
綾咲>神導寺=下村>本居>根駒=高坂>ルチアーノ=天ヶ瀬>揮央>こまる=細河=花巻(平均)>矢頼>りん>岩淵=鉢笛


こんな感じです。

遅いけど最後に貰えるアイテムとか
(絶望バットみたいな)

>>526

生き残りメンバー以外は出てますので生き残りメンバーのものを

ルチアーノ【形見のブローチ】

根駒【カムクライズルプロジェクト被験者証】

揮央【刃の欠けたナイフ】

鉢笛【くすんだ鉢巻き】

本居【レンズの割れた眼鏡】

こんな感じです

残りはまた後にして先に昨日言ったようにおしおき案を……

【BOOK&DEATH】

【超高校級の図書委員本居秋詠処刑執行】

本居さんが本棚の並んだ部屋で本を読んでいる。
だけどそこの本棚は空っぽで唯一ある本は殺人とか死とか書いてある本。
本居さんはため息をついて本を閉じる。

すると本棚、いや、部屋そのものがガタガタと揺れ出した。
本居さんが周りを見回したのと同時に……本棚が本居さんに向かって倒れてくる。
驚いて逃げ出す本居さんを追いかけるように本棚はドミノのように倒れて……とうとう本居さんの下半身は本棚の下敷きになってしまった。
抜け出そうともがく本居さん、だけど身体は全く抜けない……
そこにモノクマが台車で本を運んできた。
本棚が倒れている状況に怒ったモノクマは本居さんの顔の周りを囲むように煙突みたいな上だけに穴がある棚を作ると……本を上から落とし始めた。
本は真っ直ぐ本居さんの顔に落ちる。
痛みに顔をしかめる本居さんをよそにモノクマはどんどん本を投げ込んで投げ込んで投げ込んで……
本に顔が埋まってきた本居さんが腕をじたばたさせるけど、頭は棚に覆われてるからどうしようもなくて。
モノクマが六法全書や電話帳を投げ込んだ辺りで本居さんの動きは完全に止まる。
そしてモノクマが少し棚の口から出てる本を思いっきり踏みつけると……本が沈むのと同時に何かが潰れた音がした……

【大逆転!勝利のエールは君のもの!】

【超高校級の応援団長鉢笛舞処刑執行】

舞さんが身体を固定された状態でグラウンドの観客席に立たされていた。
グラウンドではモノクマ達が野球をやっていて舞さんはそれを応援させられているらしい。
グラウンドでモノクマが大きな当たりを打つ。
ボールは観客席に入って、舞さんのお腹に直撃した。
咳き込む舞さんを無視して喜ぶモノクマ……スコアボードには逆転の文字が踊っていて。

そこから舞さんは色んな競技を応援させられては痛い目に遭わされた。

サッカーではまたボールをお腹に、バレーとテニスでは胸辺りボールを叩きつけられて、剣道、弓道やクレー射撃では足に折れた竹刀に矢、銃弾が突き刺さる。

だけど身体を固定された舞さんは逃げる事も倒れる事も出来ない。
ぐったりしながらただ機械に腕を動かされて応援を強要される。

そして……砲丸投げの玉がお腹に突き刺さった時、舞さんは血を吐いて顔をガクッと垂れた。
もう動かなくなった舞さんはただ機械に腕を動かされ続けるだけだった……

【アサシンの終焉】

【超高校級の暗殺者揮央花火処刑執行】

揮央さんが暗い中に佇んでいる。
その手には今回のターゲット【モノクマ】と書かれた紙がある。

揮央さんは早速暗視スコープを着けるとモノクマがいる部屋に向かって足音を殺しながら走り出した。
ゆっくり扉を開けてモノクマが中にいるのを確認した揮央さんはナイフを取り出すと部屋に乗り込む。

その瞬間、部屋にある巨大なライトが強烈な光を放った。

揮央さんはライトがついた途端に足を止めると、暗視スコープを外して投げ捨てる。
どうやら目が一時的に見えなくなってしまったらしい……

揮央さんは頭を振ると深呼吸をして、耳を澄ませる。

その瞬間、揮央さんの横にあったスピーカーが大きな音を出した。

揮央さんは耳を押さえて横に転がる。
今度は鼓膜を破られてしまったらしい……
揮央さんは目と耳を使い物にならなくされても、まだ諦めない。

だけど今度は強烈な臭いを放つ色んな物が揮央さんの周りに落とされた。

揮央さんは鼻を押さえる。
どうやら鼻もまた使い物にならなくなってしまったようだ……

目も耳も鼻も使えない揮央さんは動かずに目が回復するのを待つ。
そして揮央さんが視力を回復した先に広がっていたのは……

鋭い爪を構えたモノクマの大群が飛びかかってくる瞬間だった……

【幸運、不運、紙一重】

【超高校級の不運根駒劾斗処刑執行】

根駒君が狭い部屋の床に座り込んでいる。
根駒君の視線の先には坂、さらにその上には大きな丸い岩があって。
根駒君が立ち上がって部屋を出るのと同時に、岩が転がりだした。

岩に追いかけられる根駒君、その途中にもナイフや矢がどんどん根駒君に降り注ぐ。
根駒君はそれを全部避けていきながら岩から逃げ続ける。
とうとう行き止まりに追い詰められる根駒君……その背後にどんどん迫る岩。

根駒君は辺りを見回すと壁にスイッチがあるのを見つけて、それを押す。
すると床に穴があいて根駒君は床の下にあるスロープを滑り台のように滑っていく。

スロープの出口まで着いて一息つく根駒君。
無事に岩から逃げ切った安堵から笑う根駒君を……

転がり続けて根駒君の上に飛び出した岩が押し潰した。

【Godfather of Dystopia】

【超高校級のマフィアジョン・ルチアーノ処刑執行】

ルチアーノさんが街を1人歩いている。
そこにナイフを持ったモノクマの仮面を付けた誰かが襲いかかってくるけど、ルチアーノさんはあっさりと相手をねじ伏せた。

そのまま歩くルチアーノさんに次々に襲いかかるモノクマの仮面を着けた武器を持った人達……
ルチアーノさんは最初は素手で、次はナイフを奪って、そしてとうとう銃を取り出して襲いかかってくる人達を撃っていく。

ルチアーノさんの周りに倒れる人達が増えてきた頃……モノクマの仮面を着けた人達の武器が銃に変わってルチアーノさんを待ちかまえていた。
ルチアーノさんは応戦するけど数が違いすぎてどんどんルチアーノさんが傷ついていく。

ルチアーノさんは横道に逃げ込むと、怪我をした腕を押さえながら路地の角に座り込む。
するとルチアーノさんを追いかけてきたのか近くにカツ、カツと足音が響いた。

ルチアーノさんは銃を構えてその相手が来るのを待つ。
そしてその影がすぐ近くまで来たのを確認すると、ルチアーノさんは銃を向けて……固まってしまった。

そこにいたのは……私のマスクを被った人間だったから。

パァン!!

破裂音がした後、胸から血を流したルチアーノさんが路地に座り込む。
壁に寄りかかったルチアーノさんの銃に一発だけ残った銃弾がキラリと光を反射していた……

生き残りメンバーのおしおきは以上です。
次は>>520の【細河さんが最後の学級裁判にいたら】を書こうと思います。

【もし最後の学級裁判に細河さんがいたら】

細河【……】

こまる「……」

細河【こまるちゃ……】

細河「……」

ビリビリ!!

細河「……」

細河「こ……ま、る……ちゃ……」

細河「こ……まる……ちゃ……ん」

細河「……こまる、ちゃん」

細河「けほっ、こほっ!」

細河「な、れ、ない、ね。ひさ、しぶ……喋っ……と」

細河「だ、けど……こう、し、ない、と……こま、るちゃ、んに、は、届かな、い、よね?」

細河「ずっ、と……わた、しは、逃げて、た……けほっ!」

細河「だけど、こまる、ちゃん、に会え、たから……わたし、は……また、喋ろう、って思えた……」

細河「こまる、ちゃんに、会えなかったら……まだ、きっと、逃げてた……けほっ、こほっ!」

細河「……っ」

細河「こ、こまる、ちゃん」

細河「私は、嫌だ」

細河「こまるちゃんが、死んじゃうなんて、嫌だよ」

細河「けほっ……!」

細河「こまるちゃんは、私を、絶望から救ってくれた……」

細河「だから……」

細河「今度は、私の番……」

細河「こまる、ちゃん!」

細河「辛い時は、私が隣を歩くから……」

細河「どんな事があっても……離れないから……」

細河「……こまるちゃん!」

細河「私と一緒に外に出よう……!」

細河「私がこまるちゃんを絶望なんてさせないから……!」

次は奴隷ENDを書いていきます。

――???

私は何もかも失った……
殺して殺されて私が心の支えにしてた人達はみんないなくなった……

キィィ……

そんな私を、救ってくれた人がいる……

天ヶ瀬「うふふ、いい子にしてましたか?」

こまる「……はい」

天ヶ瀬咲さん……
絶望しかけていた私を救ってくれた恩人……ううん、違う。

天ヶ瀬「ああ、そうですわ。あなたのおかげでようやく全てうまくいきそうです」

こまる「そんな、全部ご主人様がすごいだけです」

私の大好きなご主人様……

天ヶ瀬「くすくすっ、そんな謙遜しなくてもよろしいのに……あなたは私の一番のお気に入り……それだけの価値はあるんです」

こまる「あ、ありがとうございます……」

天ヶ瀬「うふふっ、だから……」

こまる「っ……」

ご主人様が私の肩にカプリと噛んで歯形をつける。
少し血が流れていたけど、ご主人様からの痛みなら嬉しさ以外の感情なんて浮かばない。

天ヶ瀬「こまる。ご褒美をあげます……うふふ、嬉しいでしょう?」

こまる「はい」

天ヶ瀬「くすっ、本当にあなたは素直ないい子ですわ」

ご主人様がいてくれれば私は他に何もいらない。
みんなも早くご主人様の素晴らしさをわかってくれればいいのに……

天ヶ瀬「さて今日はどうしてあげましょうか……リクエストはありますか?」

こまる「ご主人様が望む事なら私は何でも受け入れます」

天ヶ瀬「……うふっ、うふふふふふふふふふふふ」

ご主人様が私を見て笑う。
ご主人様を喜ばせられたのならこんなに嬉しい事はないよ……

天ヶ瀬「ああ、本当にあなたに出会えてよかった……」

ご主人様が私を抱き締める。
ご主人様の温もりが私の心に染み込んでいく。
ああ、今の私は幸せだよ……

天ヶ瀬「一生離しません、あなたは永遠に私のモノですわ」

こまる「はい、ご主人様……」

ご主人様が笑う、私もまた笑う。
ご主人様の髪に触れて私の首に着けられた首輪の鈴がチリンと鳴った……

【ゲームオーバー】

こんなの見たらルッチー辺りがブチギレそう

上のルッチーのオシオキってこまるを助けた場合バージョンのオシオキなのかな?

>>551
そうです
爆弾時は自分が助けられなかった母親のマスクをした人間に射殺されていました

>>548
この場合ルチアーノさんはすぐにでも天ヶ瀬さんを殺してやりたいと思っていますが、こまるが完全に壊れるため手が出せなくなってます。

後ルチアーノさんと天ヶ瀬さんの幼なじみ設定は安価なしだった時のなので今はない設定です。

さて次は何を書いたものか……

男子主人公でスクールモードの場合誰が主人公になるかで揉めそうですね……

そういえば聞こうと思ってたのを忘れてました。

今回の話、男女それぞれで一番気に入ったキャラクターを教えていただきたいです。

ルッチー・本居・後個人的に下村(男子)
細河・花巻・りん(女子)
綾咲あやめ主従はなぁ………所謂『周りが濃すぎた』のだ

【本居秋詠の受難】

こまる「本居さん」

本居「おや、苗木さん。今日も本を読みに来てくれたんですか?」

こまる「本居さんが勧めてくれる本、面白くてつい……今日もオススメの本、いいですか?」

本居「もちろん。僕としては本を好きになってくれるのならこれほど嬉しい事はありませんよ」

――……

こまる「んー!ふぅ、読み終わったー」

本居「どうでした?」

こまる「すごく面白かったです!さすが本居さん!」

本居「そう言っていただけるとオススメしたかいがありますね。おっと、もうこんな時間ですか」

こまる「あっ、そろそろ戻らないと……じゃあ私、失礼しますね」

本居「はい。また……あっ、苗木さん。スカートに糸くずがついてますよ」

こまる「えっ?どこですか?」

本居「あっ、そっちじゃなくて……」

スルッ、パサッ……

こまる「……えっ?」

本居「あっ……」

こまる「きゃあああああっ!?なんで!?どうしてスカートが落ち……」

本居「な、苗木さん落ちついて……うわあっ!?」

こまる「きゃうっ!?」

ドサッ、ムニュ……

こまる「ひうっ……!」

本居「あ、あああ!ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」

ガラッ

ルチアーノ「本居、こまるがここに……」

本居「っ!?」

こまる「ルチアーノ、さん……」

ルチアーノ「本居……貴様何をしている?」

本居「ち、違い、違っ、違うんです!これはその、不幸な事故で……」

ルチアーノ「……ならばさっさとその胸を掴んでいる手を離せ本居!!」

本居「は、はいぃ!」

こまる「う、ううっ……!うわああんっ!琉彌ちゃーん!」

ルチアーノ「待てこまる!逃げるならスカートを履いてからにしろ!」

バタバタ……

本居「はぁぁ……とんだ災難でした」

天ヶ瀬「……」

本居「うわあっ!?あ、天ヶ瀬さん!?」

天ヶ瀬「本居君のそれは本当にわざとではないんですか?」

本居「違います!!」

END

前スレ>>980のネタを元にしました。
そして今回はここまで。

しかし予想出来ていた高坂君はともかく神導寺さんもゼロとは……

それではおやすみなさい……

男はルッチーと下村かなぁ
最初は下村特に好きでもなくチャラい奴やなーと思っていたけど成長しちゃってまぁ
女は天ヶ瀬さんと鉢笛さんかな
天ヶ瀬さんは生き残らせてやりたかったねぇ

ところで本居君が本欠乏症状態だったら(非)日常の時と裁判の時どんな感じだったのかな?

おはようございます

とりあえずザッと見たところ男子ではルチアーノさん、下村君
女子は細河さん、りんちゃんが人気みたいですね

実のところ下村花巻コンビはキャラを考えてる段階では男女逆だったんですが……変えて正解だったみたいですね。

>>575
スカート履かないまま逃げてたら妙な誤解を受けそうな……

下村花巻の男女逆って、花巻君と下村さんってことかな?

本居君はこまる以外の女子にどんなラッキースケベを発動させてるんだろうか

各キャラの好みのタイプとか知りたいです

>>578
欠乏症時の本居君は(非)日常ではラッキースケベが毎回からコンマ判定で30以下だと起きる仕様に。
学級裁判では今まで論破されたところの半分以上が同意に変わります。

>>581
そうですね。
当初は病弱で花が好きな花巻君と男が苦手で男装して軽い男を演じる下村さんといったキャラクターでした。

>>586
予定されていたのも含めてだと

細河…抱きつく、胸を掴む

鉢笛…胸に飛び込む、水をかけて服を透けさせる

揮央…回避されますが、その際パンツを見てしまう

神導寺…綾咲さんが全力阻止

花巻…つなぎの中に手が入る

りん…着物をはだけさせる

天ヶ瀬…胸を揉む、キスしてしまう、スカートの中に頭が入る

これくらいはやらかします。

>>588

根駒…こんな自分でも受け入れてくれる人

揮央…美味しいご飯を作れる人

下村…かわいこちゃん

花巻…いざという時信頼出来る人

りん…甘えさせてくれる人

本居…本を大切にしている人

岩淵…おとなしめな子

ルチアーノ…芯のある人

細河…頼りになって優しい人

神導寺…自分と分け隔てなく過ごしてくれる人

綾咲…努力家な人

鉢笛…明るく元気な人

矢頼…自分をしっかり持っている人

天ヶ瀬…弱い人

高坂…素直な人

イメージとしてはこんな感じですね。

突然ですが安価です。

↓3までこまる含めて好きなキャラの名前をどうぞ
被ったら下でお願いします

こまる「絶望病?」

根駒「ああ。なんでも高熱と一緒に色々な症状が出る病気なんだってさ」

こまる「色々な症状って例えば?」

揮央「真面目になったり、泣き虫になったり、嘘つきになったり……」

こまる「それは本当に病気の症状なの……?」

根駒「さあな。俺達も本居が読んでた本から見つけた話だし……んっ?」

揮央「どうしたの?」

根駒「なんか、食堂が騒がしくないか?」

こまる「……みたいだね。何かあったのかな?」

――食堂

こまる「へっ?」

根駒「な、なんだこれ!?」

揮央「……」


ルチアーノ「ふっ、相変わらずここには綺麗どころが揃っているな……思わず目移りしてしまう」

下村「お前は何言ってるんだよルチアーノ!」

ルチアーノ「男は喋るな、耳が腐る」

下村「て、てめえなあ!」

花巻「幸洋君だわ……」

りん「お兄ちゃんだね……」


神導寺「ああ、もう!早く飲み物を持って来いって言ってるんだよ!!」

綾咲「あ、あやめお嬢様!そのような汚い言葉づかいは……」

神導寺「うるせえんだよ、この【ピー】で【ピー】の【ピー】がぁ!!」

綾咲「」ピシッ

本居「あ、綾咲さんが固まってしまいました……」

矢頼「しっかりしろ綾咲!」


細河「……」

岩淵「ほ、細河?さっきから黙ってるけどどうかしたのか?」

細河「……わんっ」

岩淵「は?」

細河「……わんっわんっ」スリスリ

岩淵「う、うおっ、はっ!?ほ、細河、ちょっと、身体すりよせてくるなって……」

細河「くーん……?」

岩淵「……」

ドサッ!

鉢笛「ちょっとりゅうちゃん!?」

岩淵「オレもう死んでもいいわ……」

鉢笛「何言ってるの!」

根駒「なんだよこのカオスは……」

こまる「意味がわからないよ……」

揮央「……」

トントン

揮央「えっ?」

高坂「紅緒」

揮央「兄さん、どうしたの?」

高坂「……愛しています」

揮央「っ!?」

高坂「わかってます、妹なのにこんな感情を抱くなんて間違っています!しかし私はそれでも……!」

揮央「に、兄さん……わ、私は」

天ヶ瀬「その言葉を真に受けない方がよろしいですわよ?」

こまる「あ、天ヶ瀬さん、これどういう……」

天ヶ瀬「図書室の文献に照らし合わせた結果、どうも絶望病という症状らしいですわ」

こまる「えっ……」

これが、絶望病?


ルチアーノ「世界中の綺麗どころは等しく愛しいものだ!花巻、時雨、お茶でもどうだ?」

神導寺「ああ、イラつくイラつくイラつく……」

細河「わおーんっ!」

高坂「ああ、なぜだ!なぜ私と紅緒は兄妹に……神よ、あなたは残酷過ぎる!」

こまる「……」

こまる「えー……」







EXTRACHAPTER【襲来、絶望病!】






こまる「えーっと、とりあえず絶望病にかかってるのはルチアーノさん、あやめさん、琉彌ちゃん、高坂さんの4人で合ってるよね?」

ルチアーノ「ああ、そうだな。お前の髪は美しいなこまる」

こまる「ルチアーノさん、とりあえず黙っててください」

根駒「分類するならルチアーノは……下村病だな」

下村「おい待てよ!俺、こんなに酷くないだろ!?」

花巻「ま、まあ、少しはマシかもしれないけど……」

下村「少し、なのか……」

りん「お、お兄ちゃん、ドンマイだよ!」


こまる「次にあやめさんが……」

神導寺「おらおら!早く飯を用意しな!!早くしねえとお前を頭からバリバリ食っちまうぞ!」

本居「わ、わかりました!ほ、ほら綾咲さん……」

綾咲「……」

矢頼「諦めろ本居。綾咲は当分動けそうもない」

本居「そ、そんな……」

こまる「あやめさんはガラが悪くなってるからオラオラ病って名前にしようか……」

天ヶ瀬「それがよろしいですわね」

こまる「それで次が……」

細河「くーん」

こまる「琉彌ちゃん、すっかり犬になっちゃってるよ……」

細河「わんわん!」

こまる「うわっ!ちょ、ちょっと琉彌ちゃん、くすぐったいよ……」

下村「こんな状況じゃなきゃ見てて楽しい光景なんだけどな……」

花巻「幸洋君、あなたって人は……」

根駒「細河はわんわん病ってか?それで最後が……」


高坂「ああ、悲劇だ、これは悲劇に違いない!血という宿命が愛し合う2人を引き裂くなど……悲劇以外になんと言えばいい!」

揮央「に、兄さん、お願いだからもうやめて……」

天ヶ瀬「彼はシスコン病でいいでしょう」

根駒「そうだな」

鉢笛「りゅうちゃん、保健室に連れて行ったよー」

こまる「お疲れ様です、舞さん」

ルチアーノ「遅かったな、鉢笛。まさか俺をじらしていたのか?」

こまる「私の髪を弄りながら舞さんを口説かないでください……」

鉢笛「あ、あはは、まあボクはいてもやる事なかったしね」

花巻「それでどうするの?熱があるから看病しないといけないけど……」

根駒「竜太郎と綾咲は戦力にならないだろうな……」

綾咲「……」

りん「あ、綾咲お兄ちゃん、ずっと同じ場所から動いてないよ……」

下村「目も虚ろだな……大丈夫なのかよ、あれ」


細河「はっ、はっ」

こまる「こ、こら、琉彌ちゃん!膝の上に乗ったらダメだってば!」

ルチアーノ「細河もわかるか、こまるの魅力が」

細河「わんっ!」

ルチアーノ「個人的にはお前も魅力的だとは思うが……悪いな、今はこまるが優先だ」

細河「きゅーん……わんわんわんっ!」

こまる「私を間に挟んで何を話してるんですか!」


神導寺「本居ぃ!ほらキビキビ働け働け!」

本居「な、なぜ僕がこんな目に……」

矢頼「フォローはする。だから今は耐えろ本居よ」

本居「ぐぐぐ……」


高坂「ああ、紅緒!あなたはどうして紅緒なんだ!」

揮央「に、兄さん……」

根駒「とにかく、まずは休ませないとな……ふざけてるように見えて熱はあるんだ」

鉢笛「じゃあ担当を決めてそれぞれ看病しよう!」

こまる「……で」

ルチアーノ「ふっ、どうやら俺達は赤い糸とやらで繋がっているようだなこまる」

細河「わんわん!」

こまる「なんで私だけ2人担当なの!?」

根駒「いや、ルチアーノも細河もこまるが一番扱いうまいしな」

こまる「だ、だからって……」

鉢笛「ご、ごめんねこまっちゃん。なるべく手伝うようにはするから!」

ルチアーノ「安心しろ鉢笛。たとえ離れていても俺達は繋がっている」

こまる「……」

細河「くーん」

下村「それじゃあ俺達はあやめちゃんのところ行ってくるから頑張ってくれこまるちゃん!」

根駒「あいつ、強いから止めるのも一苦労だな……」

花巻「じゃあ私達は……」

天ヶ瀬「それでは図書室の文献探しを手伝っていただけませんか?治療法までは手が回っていませんので」

りん「風邪薬じゃもちろんダメだよね……」

鉢笛「じゃあボクはこまっちゃんを手伝うよ!」

こまる「ありがとうございます……あっ、そういえば紅緒ちゃんは……」

天ヶ瀬「高坂君に部屋に連れ込まれましたわ」

こまる「……」

――こまるの部屋

とりあえず根駒君達がベッドをもう1つ運んでくれたけど……

ルチアーノ「お前といると身体中の血液が沸騰しているような気分になる……緊張しているのかもしれないな」

こまる「それは熱ですから……」

鉢笛「るーちゃん、汗拭くからね」

細河「きゅーん」

私が寝ているルチアーノさんの額に濡れたタオルを乗せて、舞さんが琉彌ちゃんの身体を拭いていく。
……よく考えたらルチアーノさんがいるのに琉彌ちゃんの身体を拭くのってまずいんじゃないのかな?

鉢笛「はい、終わり!るーちゃん服着せるよー」

細河「わうんっ」

鉢笛「あはは、るーちゃんくすぐったいよ!」

こまる「……辛いところとかありませんか?」

ルチアーノ「……はぁ、大丈夫だ。こまるがそばにいるからな……」

こまる「……」

下村君じゃないけどこんな状況じゃなきゃ、素直に喜べたのかな……
まあ普段のルチアーノさんがこういう事言うなんて、ありえないんだけどね……

こまる「……はあ」

――翌日

こまる「えっ」

根駒「くっ、俺に近付くな!俺の封印された力がお前を傷つけてしまう……!」

揮央「ヤッホー!今日も1日元気にいきましょー!」

下村「……あ、あうっ、女の子、怖いよぅ……」

花巻「おーほっほっほ!今日もいい天気ですわ!」

りん「くすっ、クスクス……」

岩淵「うっ、ひっく、この子怖いよー!」

本居「ワレワレハウチュウジンデス、ハイ」

綾咲「やってやる!!やってやるぞぉ!!」

矢頼「全員静かにしたまえ!」

鉢笛「……はあ、ダルい」

天ヶ瀬「はい!天ヶ瀬咲です!よろしくお願いします!」


こまる「……なに、これ」

まさか、みんなも絶望病に……?
まともなの、私だけ……?

ルチアーノ「賑やかだな。これもこまるの魅力の力か?」

神導寺「うるせえ!はったおすぞこら!」

琉彌「わんっ!」

高坂「紅緒!どこに行ったんですか紅緒ー!」

こまる「……あは、ははは」

まさか、これ全部私が看病するの……?

こまる「……か、勘弁してぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

――

こまる「……!」

こまる「あ、あれ?」

こまる「夢……?」

こまる「よ、よかったー……さすがにあれはどうしようもないもん」

こまる「さてと、早く支度して食堂に行こうっと」

こまる「それにしても……」

こまる「なんだか熱っぽいなぁ……」

END

揮央は部屋に連れ込まれて大丈夫だったのか、色々な意味で

普段のルッチーも結構キザなセリフ言ってると思うんだけど
そこら辺はこまる的にはどうなんですか

>>634
揮央さんが色々負けかけましたが何とか無事でした

>>636
こまるは【病気だから言っている】事と【口説くための言い方である】事の2つがひっかかってますので……

――食堂

下村「野郎共、よく来てくれた!」

根駒「今度は何を始めるつもりなんだ?」

下村「まあたまにはボーイズトークってやつをやろうと思ってな」

岩淵「らしくない事言ってんな……」

ルチアーノ「裏があるようにしか見えないが」

下村「俺信用ないな!?」

綾咲「お嬢様にちょっかいを出すからです」

高坂「家の紅緒にも……」

下村「まあまあ!それはそれという事で!」

本居「ま、まあいいのでは?」

矢頼「そうだな。たまにはこういうのも悪くないだろう」

下村「よっしゃあ議題は俺達79期生の中で、誰が一番モテるかだ!」

根駒「……こんな事だろうと思った」

高坂「私は79期生ではないんですがね」







EXTRACHAPTER【79期生男子の日常】






下村「お前らもさ、色々女の子とのエピソードとかあるだろ?」

岩淵「まあ、ない事はないけどよ……」

下村「聞かせてみろよ。モテモテの俺が色々審査してやるから」

矢頼「それは何の意味があるんだ」

下村「わかってないな矢頼。女の子との交流にいちいち意味を求めるものじゃないんだよ!」

根駒「かっこいい事言ってるつもりでも全然かっこよくないからな!?」

下村「まっ、とにかく始めようぜ。じゃあ……あいうえお順で綾咲からだな!」

綾咲「私ですか」

本居「やっぱり執事ですから女性から人気があるんじゃないですか?」

綾咲「どうなのでしょうか。執事としての職務に従事する日々なので……」

根駒「えっ、じゃあまさか浮いた話とかないのか?」

綾咲「数人ほどに交際を申し込まれた事はありますが……全て断っています」

高坂「もしやそれは神導寺家の意向なのではないですか?」

綾咲「はい。私はお嬢様の執事であると同時に教育係も担当していますので、他に心を向けるような事は慎めと言われております」

下村「なんだそりゃ……」

綾咲「どちらにせよ、両立は不可能でしょうからお断りしたとは思いますけれどね」

岩淵「執事って大変なんだなー……オレにはわかんねえや」

下村「そういうお前はどうなんだよ岩淵。次はお前だぞ」

岩淵「オレか?オレは対外的には礼儀正しいヴァイオリニストだからそれなりにモテるぜ」

根駒「まあ竜太郎は猫被り上手いからな……」

岩淵「プレゼントとかもよく贈られてくるぞ。まあどこぞの誰かさんにはかなわないだろうけどよ」

高坂「ところであなたの本質を知りながら好意を寄せてくれる女性はいなかったのですか?」

岩淵「……」

矢頼「高坂。どうやら踏み込んではならん場所だったようだぞ」

高坂「おや、申し訳ありません」

岩淵「べ、別に構わねえし。いずれは今の俺を受け入れる奴がいてくれるはず……」

根駒「……」

根駒(細河は振り向いてくれないだろうって事は、言わない方がいいよな……)

高坂「次は私でしょうか」

下村「高坂もモテるだろ?なんせ1人で公演するほどのマジシャンなんだしな」

高坂「どうなんでしょうね。ファンの方はいらっしゃいますけど、そこまで好意を抱いてくれるような女性はほとんどいないのではないでしょうか」

岩淵「有名だからっていう所謂ミーハーってやつだな……んっ?待てよ、じゃあそれなりに有名なオレも……」

根駒「ま、まあ!でもそんな事ばっかりってわけでもないだろ!」

高坂「そうですね……そういえば必ず飴を贈ってくれるファンがいます」

綾咲「飴は確か高坂様の好物でしたね」

高坂「はい。それも私の好きな味の飴ばかりが……その事は誰にも話してはいないはずなんですがね」

根駒「……」

下村「……」

本居「……」

矢頼「……」

ルチアーノ「……」

高坂「おや、どうしました皆さん」

下村「うっさい果報者」

高坂「はい?」

――……

こまる「あれ?紅緒ちゃんこの飴だけ分けられてるけど」

揮央「それは私が食べる物じゃない……」

こまる「えっ、じゃあもしかしてこれ……」

揮央「……秘密」

下村「次は俺だな!」

岩淵「お前はさぞかしあるんだろうなぁ、下村」

下村「もちろんだ!女の子との交流は俺の人生みたいなもんだからな!」

根駒「そこまで言うか……下村らしいと言えばらしいけどさ」

下村「ファンクラブのかわいこちゃん達からファンレターとか色々贈られてくるんだよなー。毎回全員に返事は出してるけどなかなか骨の折れる作業なんだよ、これが」

本居「さ、さりげなくすごい事実を言ってませんか?」

下村「そうか?俺からしたら骨は折れても特に苦痛には感じないぞ」

矢頼「そういったマメな姿が下村、お前に惹かれる者の多い証拠なのだろうな」

下村「まっ、褒められて悪い気はしないな。かわいこちゃんならなおよしだけど」

綾咲「ですがお嬢様にちょっかいをかけるのは慎んでいただきたい」

高坂「こちらも下村君は紅緒の相手としては少々心配ですね」

下村「この過保護組が……」

ルチアーノ「……ふん、俺はほどほどにしておいた方がいいと思うがな」

――

ピンポーン

花巻「……いないのかしら」

こまる「花巻さん?」

花巻「ひゃあ!?」

こまる「ビ、ビックリしたぁ……どうしたんです下村君の部屋の前で」

花巻「あっ、えっと、幸洋君とお茶でもしようかなー……なんて」

こまる「……花巻さんって本当に下村君好きですよね」

下村「次はお前だぞ根駒」

根駒「……」

岩淵「どうしたよ」

根駒「ない」

本居「えっ」

根駒「俺には浮いた話とか、ない」

岩淵「んっ?そういや根駒って確か……あ」

矢頼「……そうか。根駒、お前は不運の力で」

根駒「察してくれてサンキューな」

下村「あ、あー……なるほど、な。そりゃ、あるわけないよな……」

根駒「悪いな。面白い話出来なくて」

綾咲「気になさらなくてよろしいかと。人には様々な生き方とそれに連なる事象があるものです」

根駒「ん、ありがとうな」

下村「こほん。じゃあ気を取り直して……本居、出番だぞ!」

本居「ぼ、僕ですか?僕もそんなたいした話は……」

下村「嘘つけや!俺知ってるんだからな、お前がこの前舞ちゃんにラッキースケベかましたの!」

本居「あ、あれは事故であって浮いた話とかでは……!」

根駒「そういえば本居、お前天ヶ瀬にもやっちゃったんだって?」

綾咲「お嬢様に対してはいつも阻止してはいますが……」

高坂「紅緒は下着を見られたとか……」

本居「うっ、ぐっ……そ、それがあるから、女性はほとんど僕には近付かないんです……」

矢頼「本居も苦労しているのだな」

根駒「でもさすがに物理法則無視でスカートの中に顔突っ込んだのはまずいだろ」

本居「で、ですから僕も困ってるんですよ……」

ルチアーノ「……ふん」


――

天ヶ瀬「……」

こまる「天ヶ瀬さん、どうしたんですか?ぼんやりしてるなんて珍しいですね」

天ヶ瀬「あら、苗木さん……ふふっ、少し考え事をしてましたの」

こまる「考え事?」

天ヶ瀬「ええ、そうです。殿方にスカートの中へ頭を入れられてしまった場合、どうしたらいいのかわからないもので」

こまる「あー、わざとなら怒れますけど本居さんは本人もすごく申し訳なさそうですもんね」

天ヶ瀬「……私、本居君とは言ってませんが」

こまる「本居さんくらいしかそういう事起きそうな人いないですから」

天ヶ瀬「それも、そうですわね」

根駒「次は矢頼か。そこんところどうなんだ?」

矢頼「前在学していた校の女子生徒達がよく俺の弓を見学に来ていた」

下村「あー、なるほど。弓道してる時の矢頼はモテるだろうな、そりゃ」

本居「あれは様になっていますからね……」

矢頼「とはいえ俺はまだまだ未熟で修行中の身。あそこまで持て囃される資格もまだない故に彼女らの言葉は慢心しないための修行と思う事にしている」

綾咲「矢頼様は真面目なのですね」

矢頼「そうしなければ流されてしまう未熟者なだけだ」

高坂「これはご謙遜を」

矢頼「……それに」

岩淵「ん?」

矢頼「何よりも自分が真に愛する者から好意を持たれる事に勝る物はないと、俺は考えているのでな」

ルチアーノ「ふん、なるほど」

根駒「お前も少しは矢頼を見習ったらどうだ下村?」

下村「飛び火してきやがった!?」

下村「と、とにかく!最後はルチアーノだな」

ルチアーノ「ふん、生憎マフィアという肩書き上まともな女が近付いてきた事はほとんどない」

岩淵「長身金髪で黒いスーツとサングラス、ついでに怖い顔してる外国人なんて怖くて近付けねえんじゃねえの?」

ルチアーノ「ふん」

本居「ま、まず、その眉をひそめる仕草を改善なさった方が……」

ルチアーノ「別に困らん」

本居「はあ……」

綾咲「しかし確かにマフィアという肩書きは近寄りがたい空気を作るでしょうね」

ルチアーノ「ふん、いい虫除けになる。周りをチョロチョロされても鬱陶しいだけだ」

下村「ふーん」

ルチアーノ「なんだその目は」

下村「いやあ、その割には……」


細河【あっ、いたよこまるちゃん】

こまる「ルチアーノさん、ようやく見つけましたよ!」

ルチアーノ「……何の用だ」

こまる「何の用だ、じゃありません!琉彌ちゃんの絵のモデルお願いしたじゃないですか!」

細河【お願いした】

ルチアーノ「柄ではないと言っただろう」

こまる「またそういう事言って……」

ルチアーノ「……そもそも人にやらせるならお前がモデルになればいい」

こまる「え゛っ」

ルチアーノ「細河もこまるなら文句はないだろう?」

細河【そういえばこまるちゃんも柄じゃないっていつも逃げる】

ルチアーノ「ほう?」

こまる「……あっ、私急用思い出したんで失礼します!」

ルチアーノ「逃げるな。人に押しつける前に手本を見せてもらおうか」

こまる「あ、ううっ……」

ルチアーノ「行くぞ細河」

細河【うん♪】

ルチアーノ「楽しそうだなお前は……」

こまる「うー……」


岩淵「……」

本居「行ってしまいましたね」

矢頼「ふっ、仲良き事は何とやら、だな」

高坂「くくっ、そうですね」

綾咲「どうやらここまでのようですね。それでは私は夕食の準備に入りますので失礼します」

根駒「……本当、言う割にはここの女子とは仲いいよなルチアーノ」

下村「……あのリア充!」

根駒「うん、それお前にだけは言われたくないと思う」

END

またラスト前に寝落ちしてしまいました、本当にごめんなさい。

なんだか逆に絶望高坂が恋しくなってくる不思議
前に高坂と天ヶ瀬が手を組んでた可能性もあるって言ってたけど、その場合どんな感じになってたの?

>>663
これはまず天ヶ瀬さんのお気に入りが1人も死んでおらず、高坂君がお気に入りに手を出していない前提で起きる話です。

天ヶ瀬「さて、次はどうしましょうか……」

「くくっ……」

天ヶ瀬「……何かご用ですか高坂君?」

高坂「いえ、楽しそうだなと思いましてね……仮にも閉じ込められた人間の顔ではない」

天ヶ瀬「うふふ、それをあなたに言われるとは思いませんでしたわ」

高坂「私は実際に楽しんでいますからね。今回の事件も本当に充実していました」

天ヶ瀬「ふふっ、正直な方。私はただお気に入りさえ手に入ればそれでいいんです。たとえ一生出られなくても」

高坂「外の世界に未練はないと?」

天ヶ瀬「ないわけではありませんけれど、どうせ外のモノは失われていそうですし……だったらお気に入りを全て手に入れる方が有意義ですわね」

高坂「くくっ、苗木さんですか」

天ヶ瀬「あら、気付かれてましたの?」

高坂「もちろんです。既に神導寺さんを手中に収めたようですが、本命は彼女でしょう?」

天ヶ瀬「それは心外ですわ。私はお気に入り全てが心の底から欲しいですし、手に入れたモノはきちんと愛情を持って接します」

高坂「おやおや、これは失敬……」

天ヶ瀬「……ふふっ、高坂君?」

高坂「なんでしょう」

天ヶ瀬「もしも私のお気に入りに手を出さなければ……あなたの楽しみを手伝ってさしあげますよ?」

高坂「ほう……つまり殺人を起こすと?」

天ヶ瀬「はい。お気に入りを手に入れるためには1度絶望させるのが一番ですから……」

高坂「絶望……」

天ヶ瀬「どうします?乗りますか?」

高坂「くくっ、やはりあなたに目を付けたのは正解だった……」

天ヶ瀬「……?」

高坂「いいでしょう、契約成立だ。せいぜいお互い楽しみましょう」

天ヶ瀬「うふふ、高坂君が仲間なら心強いですわ……」

天ヶ瀬(まあ、全てのお気に入りが手に入ったら……)

高坂(くくっ、天ヶ瀬さんのお気に入りが全て彼女の手の内に入り依存したら……)

天ヶ瀬(高坂君には――)

高坂(あなたは――)

天ヶ瀬(死んでもらうとしましょう)高坂

高坂「くくっ、くくくくくくっ……」

天ヶ瀬「うふっ、ふふふふふふっ……」

こんな感じです。
もちろん信頼なんて欠片もなく、2人はあくまでお互いを利用する事しか考えていません。

「……」

「今日の調査は全て終了ね。事務所に戻りましょう」

「はい!やっぱり超高校級の探偵だけあってすごいですね霧切さん!」

霧切「ふふっ、ありがとう。でもあなたが見つけてきた証拠があったからこそよこまるさん」

こまる「そ、そんな、私なんてたいしたお手伝い出来ませんでしたよー」

「ふん、相変わらず自分を卑下しているのかお前は」

こまる「あっ、ルチアーノさん!」

「……!」

ルチアーノ「霧切、車を手配してある。戻るなら送るが?」

霧切「ええ、お言葉に甘えるわ」

「……」

こまる「あれ?お兄ちゃん、どうかしたの?」

苗木「……別に」

こまる「嘘だー。お兄ちゃん、すっごく機嫌悪そうだよ?」

苗木「べ、別にって言ってるだろ……」

こまる「んー?」

ルチアーノ「何をしている。早く乗れ2人共」

こまる「あっ、はーい」

苗木「……」

霧切「苗木君」

苗木「き、霧切さん……」

霧切「その顔から察するに、まだ認められないのかしら?大変ね、お兄ちゃんも」

苗木「そ、そんなのじゃないよ!」

霧切「ふふっ、話は事務所で聞いてあげるから早く車に乗りましょう」

苗木「……」







EXTRACHAPTER【ある兄妹の対称な日々】






こまる「それじゃあお兄ちゃん、私ルチアーノさんの所に寄ってから帰るね」

苗木「えっ、ま、また?」

こまる「夕ご飯作りに行くんだ。ルチアーノさん、ほっとくと火事起こしそうだし」

ルチアーノ「ふん、電子レンジに卵を入れてはならない事は把握している」

こまる「それ常識です!」

苗木「だ、だけどルチアーノクンにも迷惑なんじゃ……」

こまる「えっ、迷惑なんですか?」

ルチアーノ「……いや、お前と過ごす時間は嫌いではない」

こまる「良かった!もう変な事言わないでよお兄ちゃん!」

苗木「だ、だけど!」

こまる「あっ、そろそろ行かないと!じゃあまたねお兄ちゃん!霧切さんも!」

霧切「ええ、ルチアーノ君がいるなら平気でしょうけど、念のため気をつけてね」

こまる「はい!それじゃあまた明日ー!」


苗木「……」

霧切「苗木君、いつまでも道に立っていてもしかたないわ。事務所に入りましょう」

苗木「……こまる」

霧切「重症ね、これは」

霧切「それで、さっきの話の続きだけれど」

苗木「……」

霧切「まだ認められないのかしら。こまるさんとルチアーノ君の事」

苗木「……当たり前だよ」

霧切「やっぱりルチアーノ君がマフィアだから?」

苗木「それも、あるけど……」

霧切「……」

苗木「やっぱりほら、こまるはまだ子供なわけだし……」

霧切「彼女はもう高校2年生よ。分別くらいはつくと思うのだけれど」

苗木「それは違うよ!【もう】じゃなくて【まだ】高校2年生なんだよ霧切さん!」

霧切「……ふぅ、その台詞、まさかこんな形で聞く事になるとは思わなかったわ」

苗木「そもそもボクの知らない間に79期生のみんなと馴染んでるってどういう事なんだよ……」

霧切「そこからして不満なのね……」

霧切(こまるさんも大変ね、苗木君頑固なところがあるし……)

こまる「さてと、それじゃあ作っちゃいますね!」

ルチアーノ「悪いな」

こまる「いえ、好きでやってますから!」

ルチアーノ「それならばいいのだがな」

こまる「ルチアーノさんはゆっくりしててくださいねー」

ルチアーノ「ああ」

ルチアーノ(とは言ったものの……)

こまる「~~♪」

ルチアーノ(やはりいつまで経っても慣れんな。こういった穏やかな時間は)

ルチアーノ「俺も昔はこういった時間を過ごしていたはずなんだがな……」

こまる「何か言いましたー?」

ルチアーノ「いや、なんでもない」

ルチアーノ(ふん、らしくもない思考だな)

こまる「えっと、他には……」

ルチアーノ(……それもこれもあいつの影響か)

ルチアーノ「……悪くはないな」

苗木「……霧切さん」

霧切「何かしら?」

苗木「またカップラーメンが増えてるんだけど……」

霧切「作る時間がないのよ」

苗木「だからってこれは酷いよ!」

霧切「……そういえばこまるさんからこのタッパーをもらったわ」

苗木「えっ?」

霧切「彼女もカップラーメンが多い事には思うところがあったみたいね」

苗木「つまりそれって……」

霧切「こまるさんの手料理という事ね。苗木君も食べるでしょう?」

苗木「う、うん」

――……

霧切「それじゃあいただきましょうか」

苗木「……」

霧切「美味しい……苗木君はいつもこれを食べているのね」

苗木「……違う」

霧切「えっ?」

苗木「味付けが、家で作るときと違う……」

こまる「どうですか?」

ルチアーノ「ああ、美味い」

こまる「えへっ、それなら良かったです」

ルチアーノ「ほぼ毎日しているのだから今さら不安になる事もないと思うがな」

こまる「そんな事ありませんよ。毎日工夫するの手探りなんですから!この前ようやくルチアーノさんが好きな味付けわかってきましたし……」

ルチアーノ「……なるほどな、ここ最近味付けが変わっていたのはそのためか」

こまる「やっぱり食べてもらうなら美味しいって思ってほしいので……」

ルチアーノ「お前は努力家だな」

こまる「そ、そうですか?」

ルチアーノ「少なくとも俺はそう評価する。こんな俺のためにお前はよくやってくれているとな」

こまる「……あ、ありがとうございます」

ルチアーノ「礼を言うのはこちらの方だ。わざわざ俺の口に合う味付けを試行錯誤してくれていたのだからな」

こまる「あっ……」

ルチアーノ「ありがとう、こまる」

苗木「……」

霧切「苗木君、いつまで落ち込んでいるつもり?」

苗木「だってまさかもうここまでだなんて……」

霧切「料理の味付けの話?確かにあれは間違いなくルチアーノ君のための味付けだろうけれど……」

苗木「こまるはこうやってルチアーノクンの好きな味付けを作り始めてる……つまりこれは」

【閃きアナグラム開始!】

はなよめしゅぎょう

苗木「そうか、わかったぞ!」


苗木「花嫁修業……こまるはルチアーノクンと結……」

霧切「論理が飛躍しすぎよ苗木君。さすがにそこまではまだ考えてはいないはずよ」

苗木「そんな事わからないじゃないか!霧切さんが慰めてくれるのは嬉しいけど……」

霧切「ふぅ、これじゃまだ妹離れは出来そうにないわね……はい」

苗木「えっ?」

霧切「こまるさんから苗木君によ」

苗木「あっ、これボクの好きな……」

霧切「ふふっ、こまるさんもまだ完全な兄離れは出来ていないようね」

苗木「家の味付けだ……母さんと同じ……」

霧切「元気は出たかしら」

苗木「う、うん!ありがとう、霧切さん!」

霧切(それでもいつかは苗木君、あなたはこまるさんの旅立ちを受け入れないといけない……)

霧切(……私に出来るかしら?父の事で苗木君がしてくれたようにあなたを支える事が)

霧切「ふふっ、一番先走っているのは私、みたいね……」

END

前スレであった苗木兄妹+霧切さん+ルチアーノと、こまるとルチアーノの日常を拾わせていただきました。

そして本日はここまで。

それではおやすみなさい……

・1章のDVD

根駒、揮央、鉢笛、細河、下村、りん、ルチアーノ、綾咲【モノクマ大百科】

こまる【苗木誠の日常とおしおきの映像】

岩淵【家族全員の死亡している姿と家が燃えている映像】

神導寺【家が廃墟になっている映像】

天ヶ瀬【外にいる自分のお気に入り達が絶望、死亡している映像】

矢頼【前にいた学校とそこの弓道部部室が破壊されている映像】

花巻【自分が汚染を改善した地域がまた汚染されている映像】

本居【集めていた本がバラバラに破かれている映像】

高坂【絶望側のため何も映っていないDVDを渡されていた】

・2章の動機

こまる【苗木さんは兄である苗木誠クンが希望ヶ峰学園に行く前日、1人寂しくてお兄ちゃんと言いながら朝まで泣いていた】

揮央【揮央さんは一時期胸を大きくしようと色々していた】

下村【下村クンは中学生の頃女の子に『生理的にちょっと……』とふられた】

鉢笛【鉢笛さんは家ではぬいぐるみに囲まれて寝ている】

本居【本居クンは女の子の集団に突っ込んで訴えられかけた事がある】

りん【時雨さんは家で母親以外の親類に虐待されていた】

神導寺【神導寺さんの家は綾咲クンの前の家を離散させ、家族に金を握らせて綾咲クンを天涯孤独の身の上にした】

綾咲【綾咲クンは神導寺さんを殺そうとしていた事がある】

天ヶ瀬【天ヶ瀬咲さんは女優になるまで気に入らない相手を百人近く自殺に追い込んだり社会的に抹殺した】

根駒【根駒クンは家族に始まり、親戚、友達などを死に追いやった超高校級の不運である】

花巻【花巻さんは優秀な妹さんと常に比較されて育ち、妹さんを憎んでいた】

矢頼【矢頼クンは殺人犯の息子】

ルチアーノ【ルチアーノクンは自分のせいで大切な人を死なせた】

高坂【高坂クンは超高校級の絶望】


岩淵【岩淵クンは猫を被っている】

細河【細河さんは父親に殺されかけた事がある】

動機はこんな感じでした。

そういえばスクールモードですが、やっぱり主人公にこまる以外に男子メンバーの誰かを選べるようにも出来る方がいいんでしょうか

えー、要するにスタートからこまる以外を主人公に選べる方式という事です。
わかりやすく言うなら原作のスクールモード主人公は苗木君ですが、他のキャラクターを主人公として選んでスクールモードを始めるみたいな感じで……

おはようございます

あまりの岩淵クン推しに衝撃を隠しきれないです
一応才能で生き方決められたり苦労した人とは相性いいんですけどね岩淵クン

とりあえずスクールモードは1回こまるでやって様子見、二週目諸々は多数決でもして決めますね

次の埋めネタは何にしようか考え中です
要望等あればどうぞ

下村「……」

根駒「何してんだ下村」

下村「根駒、見てみろよこれ」

【女子会にて男子禁制!】

根駒「この前俺達が集まってたから同じ事してるんじゃないのか」

下村「うーむ……何を話してるんだ」

根駒「俺に聞かれても困るっての」

――食堂

鉢笛「ごめんね。こまっちゃんとるーちゃんにお茶菓子まかせちゃって」

こまる「気にしないでください舞さん。私達が好きでやってますから」

細河【そうそう】

りん「向こうまで持ってくね!」

こまる「ありがとう、りんお姉ちゃん」

揮央「……」

花巻「揮央さん、まだダメよ?」

揮央「……わかってる」

神導寺「私もお手伝い出来ればよかったんですが……」

天ヶ瀬「あやめさん、人には適材適所というものがあります。ここはダメでもきっとあやめさんに相応しい活躍の場がありますわ、うふふ」

神導寺「そ、そうですね、頑張ります!それでは……79期生女子の会合を始めたいと」

天ヶ瀬「固すぎますわあやめさん……」







EXTRACHAPTER【79期生女子の日常】






神導寺「ところでいったい何をお話したらいいんでしょうか……生憎私はお友達と集まった経験が……」

こまる「そんな重く考えなくても何でもいいんですよ?」

細河【楽しくお喋りしたりする事が目的みたいなもの】

神導寺「何でもですか……それでは少しご相談が」

鉢笛「えっ、なになにどしたの?」

神導寺「実は机の中にこんな物が入っていたのですが」

天ヶ瀬「手紙ですか」

りん「あっ、もしかしてラブレター!?」

神導寺「はい。中身を改めたところ、内容は私に好意を抱いてくれていると……こういった事は初めてなので戸惑ってしまいまして」

こまる「あやめさん、ラブレターもらった事ないんですか?」

神導寺「家に届いたお手紙は危険物がないか家の者が検閲していますので……前にいた学校では呼び出される事はあっても行っても誰もいないという事が多くて……」

花巻「人を呼びだしておいていないなんて酷い話ね」

天ヶ瀬「……」

天ヶ瀬(綾咲君辺りが処理しているのでしょうけれど……確証もないですし黙っておきましょう)

神導寺「とにかくお断りする事になりますが、受け取った以上はきちんとお返事をしなければいけませんね」

こまる「あやめさん、頑張ってください!」

鉢笛「えーちゃんもよくファンレターもらったりするの?」

天ヶ瀬「そうですね、当然事務所にチェックされていますが」

こまる「天ヶ瀬さんは人気女優ですもんね……」

天ヶ瀬「人気女優といっても色々苦労しますけれど。苗木さんはその手の手紙をもらった事はないんですか?」

こまる「わ、私は一般人ですから……」

細河【こまるちゃん可愛いのに見る目ないんだ】

こまる「ちょ、ちょっと琉彌ちゃん!?」

花巻「りんちゃんはどう?」

りん「もらった事はないけど……お買い物してて声をかけられた事ならあるよ!」

花巻「そうなの?」

りん「でもりんが高校生だってわかると離れてくの。なんでかな?」

花巻「……」

揮央「……クッキー美味しい」

鉢笛「そういえばせいちゃん、ゆっきーと最近どうなの?」

花巻「んぐうっ!?」

りん「わわっ!清良お姉ちゃん大丈夫!?」

花巻「けほっ、こほっ……ちょっと鉢笛さん!」

鉢笛「えっ、ボク何か変な事言った?」

花巻「わ、私と幸洋君がどうとか……」

こまる「あっ、私もそれ聞きたいです!」

細河【私も私も】

神導寺「私も……」

天ヶ瀬「くすくす、では私も」

花巻「な、なんでそんなに聞きたいの!?」

こまる「女の子は恋の話が大好きなんです!」

神導寺「お友達と話す時は恋バナが一番だと聞きました!」

花巻「そ、そう言われても……たいした話なんてないわよ?」

こまる「いいんです!」

鉢笛「こまっちゃん、ノリノリだね……」

りん「こまるお姉ちゃん目がキラキラしてるー」

揮央「チョコレート美味しい……」

こまる「それで、下村君とはどうなんですか!」

花巻「な、苗木さん怖い……えっと、幸洋君とは最近……」

天ヶ瀬「そういえば鉢笛さん」

鉢笛「なに、えーちゃん?」

天ヶ瀬「この前本居君に胸を触られたようですけれど」

鉢笛「あー、うん。あっくんだからそういう事だって諦めてるけど」

りん「りんもこの前着物の帯外されちゃったよ……本居お兄ちゃんだからしょうがないけど」

細河【私もスカート下ろされた……本居君だから仕方ないけど】

天ヶ瀬「皆さん色々されてますのね……私もこの前スカートの中に頭を入れられてしまいましたわ。本居君だからしかたがありませんけれど」

鉢笛「本当、あっくんだからねー」

揮央「ビスケット美味しい……」

――

本居「へっくしゅん!」

矢頼「風邪か本居」

本居「い、いえ、そんな兆候はなかったんですが……」

花巻「それで幸洋君ったら私と一緒にいたいって言って……もうあの時は本当に夢みたいだったわ……」

こまる「花巻さんと下村君は本当に仲がいいんですね……」

花巻「そういえば苗木さんはどうなの?」

こまる「へっ?」

花巻「ほら、ルチアーノ君とよく一緒にいるじゃない」

こまる「ル、ルチアーノさんですか?」

鉢笛「そういえばこの前一緒にご飯作ってたよね」

こまる「あれはルチアーノさんが何かしないように見張って……」

りん「お弁当あげてたよね?」

こまる「それはルチアーノさんがちゃんとご飯食べようとしないから……」

天ヶ瀬「娯楽室で一緒にビリヤードしてましたわよね?」

こまる「教えてくれるって、言うから……」

神導寺「まあ、こまるさんはルチアーノさんと絆を深めてるんですね!」

こまる「ち、違いますってばあ!」

細河「……」

揮央「……いいの?」

細河【えっ】

揮央「……あなただって」

細河【いいの】

揮央「……」

細河【確かにあの人は好きだったけど、私が好きになった時にはもうあの人は私以外の人を見てたから】

揮央「……」

細河【だからいいの。最初から争う気なんてないし……】

揮央「……んっ」

細河【へっ?】

揮央「あげる」

細河【これ、飴?】

揮央「お気に入り……だけど……琉彌は仲間だからあげる」

細河【仲間……】

揮央「……これはこまるにも話してないけど、私は昔絶対に許されない人を好きになっていた」

細河【そ、それって高】

揮央「それ以上はダメ……それに今はそういうのじゃない普通の感情だから」

細河【……揮央さん】

揮央「紅緒でいい」

細河【紅緒ちゃん?】

揮央「そう」

細河「……」

揮央「いずれ、また前を向けたらいい。私は琉彌を応援する」

細河【……ありがとう】

END

唐突に安価を
↓8までこまる含めた好きなキャラを
被ったらさらに下で

さすがに無理があったかもしれませんね
連投ありで残り6人お願いします

A組…神導寺、高坂、ルチアーノ、矢頼、こまる、細河、天ヶ瀬、揮央+アルターエゴりん

B組…下村、花巻、りん、根駒、本居、鉢笛、綾咲、岩淵

以上の組み合わせが決定しました

――体育館

こまる「なんだろうね、急にみんなを体育館に集めるなんて」

細河【下村君だから変な事……なのかな】

矢頼「信用がないのだな、下村も……」

揮央「日頃の行い……」

高坂「話を聞くだけならまだいいでしょう」

ルチアーノ「ふん、くだらん事なら帰ればいいだけだ」

天ヶ瀬「あら、それはそれであんまりではありませんか?」

神導寺「しかしなぜ私達だけなのでしょう……」

下村「それは厳正な審査の結果なんだぜあやめちゃん!」

アルターエゴ「なんだぜー」

こまる「あっ、下村君と……」

細河【アルターエゴだね】

天ヶ瀬「アルターエゴ、あんな子でしたかしら」

ルチアーノ「おい下村、俺達を呼び出した用件はなんだ?」

高坂「内容によっては……」

下村「うへ、怖い怖い……こりゃさっさと話して退散しますか」

アルターエゴ「頑張ってお兄ちゃん!」

下村「おうよ!あー……それではこれより!」


下村「79期生によるドキドキ王様ゲームを始めるとしようじゃないか!」


ルチアーノ「さて、覚悟はいいか下村」

神導寺「ル、ルチアーノさん!待ってください!」

こまる「やっぱり変な事だった……」







EXTRACHAPTER【王様は誰だ!】






下村「まあまあ、落ち着けよルチアーノ。お前は運がいい方なんだからさ」

ルチアーノ「何が言いたい」

下村「いや、なるべくみんなが王様取りやすいように半分に分けたんだけどな?あやめちゃんと分けられた綾咲がそれはもう……」

神導寺「な、何かしでかしたんですか!?」

下村「いや、根駒とガチでやり合ってるだけだから大丈夫大丈夫」

こまる「それ大惨事だよ!」

下村「本居の野郎、逃げてる間に舞ちゃんに抱きついてたよ……全く羨ましい」

天ヶ瀬「……」ピクッ

下村「でだ、ルールは簡単。10回王様ゲームをやる!それだけだ!」

細河【下村君はもう1つの組に?】

下村「まあね。司会進行はアルターエゴにまかせとくから安心してくれ」

アルターエゴ「頑張るよ!」

高坂「それはどうしても参加しなければならないのですか?」

揮央「……私はいいよ」

高坂「紅緒?」

揮央「今までこんな風に遊ぶ事出来なかったし……これもまたいい経験だよ兄さん」

高坂「紅緒……」

ルチアーノ「おい高坂、まさかそれで……」

こまる「私もいいと思いますよルチアーノさん」

ルチアーノ「……」

細河【一緒にやろう、ね?】

ルチアーノ「……ちっ、お前達がやるなら抜けるわけにもいかんか」

矢頼「神導寺、どうやらやらねば収まりがつかんようだ」

神導寺「……しかたがありませんね」

下村「後命令する時はきちんと節度を守ってくれよ、俺まだ死にたくないから。じゃあ俺は行くから後はアルターエゴに進めてもらってくれよ!」

アルターエゴ「それじゃあさっそく始めようか!」

こまる「随分ノリノリなんだね」

アルターエゴ「うん!聞いた事はあるけどどんな事するのか見た事はないから楽しみなんだ!」

天ヶ瀬「知識を欲するアルターエゴらしいですわね」

神導寺「あ、あの咲さん?」

天ヶ瀬「なんですかあやめさん」

矢頼「どこか不機嫌なようだが何かあったのか天ヶ瀬」

天ヶ瀬「いえ、そんな事はありませんわ。今さら気にしてもしかたがありませんし……うふふ」

ルチアーノ「ふん、よく言えたものだな」

細河【それでどうやって進めるの?】

アルターエゴ「私が画面にパネルを表示するからみんなで選んでね。まず王様を発表して命令出した後にその数字の人を発表するから」

高坂「まさに運というわけですね」

揮央「……」

アルターエゴ「それじゃあさっそくパネルを表示するね!みんな選んでね!」

……

アルターエゴ「選んだね?それじゃあ王様を発表します!」

ここで王様ゲームを安価で行うか決めたいと思います

コンマ判定の場合直後コンマで王様判定

神導寺…01~12
高坂…13~24
ルチアーノ…25~36
矢頼…37~48
こまる…49~64【主人公補正で他より範囲が広めです】
細河…65~76
天ヶ瀬…77~88
揮央…89~00

の表で王様を決めます

その後命令を取り、王様を抜いた同じ表でコンマ判定を行う流れになります

安価ありだと全員に回らない可能性が十分あります
安価なしなら全員に最低1回王様が回ります

安価ありか安価なしか意見お願いします

アルターエゴ「最初の王様はあやめお姉ちゃんです!」

神導寺「わ、私ですか?」

アルターエゴ「それじゃああやめお姉ちゃん、命令をお願いします」

神導寺「……」

神導寺(どうしましょう……ここはやはり無難な命令をするべきなんでしょうか)

神導寺(しかしこれはあくまで盛り上がるためのレクリエーションゲーム。いきなり無難な命令を出して場を白けさせてしまっては……とはいえあまり過激な命令は終わった後の関係に影響してしまいます)

神導寺(くっ、一番手でさえなければ他の方々の命令を参考にする事も可能ですが、それはもう不可能な望み。なるべく終わった後に影響せず、それでいて盛り上がる命令を考えなくては……!)

こまる「あやめさん、唸ってどうしたんだろう……」

天ヶ瀬「真面目なところが仇になっているようですわね……あやめさんらしい」

アルターエゴ「あやめお姉ちゃん?」

神導寺「……1番が王様とハグです!」

神導寺(これしかありません!私自身が命令に組み込まれればある程度融通はききますし、周りは女子が多いので影響も少ないはず!)

アルターエゴ「それじゃあ1番を発表するね!……1番は高坂お兄ちゃんです!」

神導寺「……えっ?」

高坂「私、ですか」

神導寺(ま、まさか……ここでこんな……)

高坂「……神導寺さん?」

神導寺「は、はい!ど、どうぞ高坂君」

高坂「それでは失礼して……」

ギュッ

神導寺「……」

高坂「……」

神導寺(……なんででしょう。とても落ち着きます)

神導寺(高坂君が揮央さんのお兄様だから……?ああ、兄妹がいれば私もこんな温もりを感じられたんでしょうか……)

神導寺「……お兄、様」

揮央「……」ピクッ

高坂「神導寺さん、いつまでこうしていればいいんですか?」

神導寺「えっ、あっ!も、もう大丈夫です!ありがとうございました!」

高坂「お礼を言われるような事はしていませんよ」

神導寺「あ、あっ、そう、ですね」

揮央「……次早く」

アルターエゴ「はーい。それじゃあまたみんなパネルを選んでね!」

アルターエゴ「2回目の王様は高坂お兄ちゃんです!」

高坂「私ですか」

揮央「兄さん……」

高坂(さて、紅緒もいるのですからここは安全策を取るべきでしょうか。しかし最初の神導寺さんの命令で上がったハードルをなるべく維持する必要もあるでしょう)

高坂「6番の方に私から飴を食べさせてあげましょう」

高坂(ならばこれくらいの命令に留めておきましょうか。紅緒に当たればまた楽に事が運びますが……)

アルターエゴ「6番は紅緒お姉ちゃんです!」

揮央「……!」

高坂(どうやら私は運がいいようだ)

高坂「紅緒、こっちに」

揮央「うん……」

高坂「口を開けて……はい、どうぞ」

揮央「んっ……」

高坂「懐かしいですね。昔はよくあなたにこうして飴をあげたものです」

揮央「んんっ……」

高坂「無理に喋ろうとする必要はありませんよ紅緒」

揮央「んうっ……」


天ヶ瀬「……飴を食べさせているだけなのになんで揮央さんはあんなに嬉しそうなんでしょう」

神導寺「わかりません……」

矢頼「ただ兄に甘えているのではないのか?」

こまる「そうですね。紅緒ちゃんの気持ちよくわかります」

細河【わかるんだこまるちゃん……】

ルチアーノ「……ふん」

アルターエゴ「3回目の王様は……ルチアーノお兄ちゃんだね!」

ルチアーノ「俺か」

こまる「頑張ってくださいルチアーノさん!」

細河【頑張れー】

ルチアーノ「何を頑張れと言うのだお前達は」

ルチアーノ(ふん、付き合いきれるか。どう思われようが俺は俺の好きなようにやらせてもらう)

ルチアーノ(とはいえこまる達がいる事を考慮すると……ふん、この程度にしておくか)

ルチアーノ「2番と3番にこのゲームが終わるまで手をつないでもらう」

天ヶ瀬「無難ですわね」

ルチアーノ「ふん」

アルターエゴ「2番と3番は……こまるお姉ちゃんと琉彌お姉ちゃんです!」

こまる「琉彌ちゃんとなら安心だね!」

細河【うん!】

高坂「人選も無難ですね」

ルチアーノ「貴様らは何が言いたいんだ」

アルターエゴ「4回目の王様は与一お兄ちゃんです!」

矢頼「むっ……」

矢頼(確率的には覚悟していたが……ここで来てしまったか)

矢頼(そもそも俺はまだ未熟な身。誰かに命令する資格などあるのか……)

矢頼(……ならば)

矢頼「俺は3番と精神統一のための座禅をさせてもらうとしよう」

こまる「座禅……」

細河「……」

こまる「あっ、スケッチブック持つよ琉彌ちゃん」

細河【ありがとうこまるちゃん】

天ヶ瀬「あらあら、座禅とはまた……」

ルチアーノ「矢頼らしい話だがな」

天ヶ瀬「まあ、とにかく当たった方はご愁傷様……」

アルターエゴ「3番は咲お姉ちゃんだよ!」

天ヶ瀬「……」

高坂「くくっ、ご愁傷様です天ヶ瀬さん」

天ヶ瀬「……」

矢頼「天ヶ瀬。すまんな、俺はやはり誰かに命令出来る器ではなかったのだ……」

天ヶ瀬「……ふぅ、しかたありません、わね」


神導寺「向こうで座禅を始めてしまいましたね」

揮央「……終わるまで待つの?」

アルターエゴ「とりあえず2人には口で選んでもらうよ」

こまる「それがいいかも」

アルターエゴ「5回目の王様はこまるお姉ちゃんです!」

こまる「やった、王様だよ!」

細河【こまるちゃん、頑張れ!】

こまる「うん!」

ルチアーノ「命令には責任がつきまとう。慎重にしろよこまる」

こまる「な、なんだかそう言われるとプレッシャーが……」

高坂「あくまでゲームなんですからそこまで深く考えなくてもよろしいとは思いますが」

神導寺「ですがあれを見ると……」

矢頼「……」

天ヶ瀬「……」

揮央「……やっぱり慎重にした方がいい」

こまる「そ、そうだね」

こまる(さてと、命令って言っても何にしようかな……)

こまる(うーん……あやめさんがハグ、高坂さんが飴を食べさせて、ルチアーノさんが終わるまで手繋ぎ、矢頼さんが座禅……じゃあ)

こまる「王様のほっぺに4番の人がキス!」

細河【こまるちゃん、攻めるね】

こまる「一応これくらいはやった方がいいかなって」

アルターエゴ「4番はあやめお姉ちゃんです!」

神導寺「私ですか……」

こまる「どうぞ、あやめさん!」

神導寺「は、はい。それでは……」

チュッ

神導寺「こ、これでよろしいですか?」

こまる「はい!」

神導寺「なんだか照れてしまいますね……」

こまる(あやめさん、顔真っ赤……そ、そんな顔されたら私も照れちゃうよ)

アルターエゴ「6回目の王様は……琉彌お姉ちゃんだよ!」

琉彌【私が王様……】

こまる「琉彌ちゃん、やったね!」

琉彌【う、うん。でもいざ王様になると緊張するね】

こまる「そうだよね。色々考えちゃうし……でも琉彌ちゃんの命令なら私も頑張るよ!」

細河【こまるちゃん……それじゃあ】

細河【7番の人が……王様の頭を撫でる!】

ルチアーノ「頭を撫でるか。頭を預ける事は相当な信頼の証というが」

アルターエゴ「7番はこまるお姉ちゃんだよー!」

高坂「問題はなさそうですね」

揮央「確かにあの2人なら問題ない……」

こまる「琉彌ちゃん、頭撫でるから帽子取るねー」

細河【うん】

こまる「琉彌ちゃんの髪はサラサラしてるよねー」

細河【そ、そんな事ないよ】

こまる「そんな事あるよー。琉彌ちゃんの髪触ってて気持ちいいもん」

細河【恥ずかしいよこまるちゃん……】

神導寺「仲がいいですね2人共……」

ルチアーノ「ふん、下村がいたら大騒ぎしそうだな」

アルターエゴ「7回目の王様は咲お姉ちゃんだね!」

天ヶ瀬「ふふっ、うふふ……とうとう私ですか」

天ヶ瀬(せっかく手に入れたチャンス……存分に有効活用させていただくとしましょう)

天ヶ瀬(狙うはやはり……)

天ヶ瀬(うふふ、最良の結果を手に入れるためにはリスクも覚悟の上……)

天ヶ瀬「2番、6番、7番の方々にゲーム終了まで私をご主人様と呼んでいただきましょう」

ルチアーノ「3人を選んだか」

高坂「通常自分が関わるならリスクを考えて安全策を取りますが……」

天ヶ瀬「関係ありませんわ。既に座禅で痛い目を見ていますので怖い物などありません」

アルターエゴ「2番、6番、7番は……あやめお姉ちゃん、こまるお姉ちゃん、琉彌お姉ちゃんだね!」

天ヶ瀬「……うふっ、ふふふふふふふふふふふふふふ」

揮央「……天ヶ瀬、笑いすぎ」

天ヶ瀬「いえ、ここまでうまくいくとは思わなかったもので……それでは皆さんお願いしますね」

神導寺「わ、わかりましたご主人様」

こまる「ご主人様……なんだか不思議な気分ですね」

細河【誰かをご主人様なんて呼ぶの私初めてだよ】

天ヶ瀬「うふふ……」

矢頼「座禅では雑念を払えなかったか……」

アルターエゴ「8回目の王様は紅緒お姉ちゃんだね!」

揮央「王様……」

こまる「紅緒ちゃんの命令する姿ってなんだか想像つかないね……」

揮央「そんな事ない……私だって色々言いたい事はある」

高坂「おや、そうだったのですか……今まで我慢していたんですね紅緒」

揮央「……兄さんには、ないから安心して」

天ヶ瀬「うふふ、相変わらずお兄さんには甘いですわね。ねぇ、あやめさん」

神導寺「そ、そうですねご主人様」

天ヶ瀬「うふふ」

矢頼「それで揮央、お前は何を望む?」

揮央「……ご飯」

細河【やっぱりご飯関係なんだ……】

揮央「全員でご飯を作ってほしい」

神導寺「全員への命令……」

ルチアーノ「……つまり俺もか」

天ヶ瀬「特に腕のある3人がいないというのによくやりますわね……ねぇ、苗木さん、細河さん」

こまる「あっ、はい。そうですねご主人様」

細河【私もそう思いますご主人様】

天ヶ瀬「うふふ、ふふっ」

揮央「さっそく食堂で調理……」

高坂「ふむ、久しぶりに腕を振るうとしましょうか」

揮央「……楽しみ」

揮央「……満足」

高坂「それはよかった」

こまる「相変わらず紅緒ちゃんはすごい食べっぷりだよ……」

細河【全部食べちゃったもんね】

ルチアーノ「後2回か……ふん、さっさと終わらせるぞ」

神導寺「なんだかんだとここまで来たんですね」

天ヶ瀬「全員1回は王様になったわけですか……ここまでうまく振り分けされたら意図的な物を感じてしまいますわね」

アルターエゴ「私はそんなズルしてないよ!」

矢頼「とにかく残り2回。だいぶ時間も過ぎているから9回目を始めるとしよう」

アルターエゴ「それじゃあみんなパネルを選んでね!」

――……

アルターエゴ「9回目の王様は……あやめお姉ちゃんです!」

神導寺「ま、また私ですか!?」

天ヶ瀬「うふふ、運がいいですわねあやめさん」

こまる「あやめさん、今度はどんな命令をするんだろう」

細河【なかなか想像つかないね】

揮央「……また兄さんと抱き合うの?」

高坂「紅緒、私が当たったのは偶然ですから」

神導寺「……あの」

アルターエゴ「なあに?」

神導寺「命令というより、お願いなのですが……それでもよろしいですか?」

アルターエゴ「別にいいけど……」

神導寺「それでは、皆さんにお願いします……これからも私と仲良くしていただけますか?」

こまる「あやめさん?」

神導寺「私、こんな風に誰かと遊んだ事が全くなくて……色々ありましたが本当に楽しかったんです」

矢頼「神導寺……」

神導寺「ですから、その、こんな場で言う事ではありませんが……」

こまる「……そんなのお願いされなくても当然じゃないですか!」

細河【私達はお友達だよ】

天ヶ瀬「……うふふ、仲良くするのは悪い事ではありませんから」

ルチアーノ「……ふん、勝手にしろ」

矢頼「仲間の存在は己を高める。こちらから頼みたいくらいだ」

揮央「……構わない」

高坂「嬉しそうですね、紅緒……ふっ、妹共々よろしくお願いします」

神導寺「……ありがとうございます皆さん!」

アルターエゴ「最後の王様は……こまるお姉ちゃんだよ!」

こまる「私?」

ルチアーノ「ようやく終わりか……」

高坂「始めた時はどうなる事かと思いましたが、大きな問題もなく終わりそうですね」

天ヶ瀬「うふふ、前半はともかく後半は楽しませていただきましたわ。ねぇ、あやめさん」

神導寺「はい、私も楽しかったです!」

天ヶ瀬「あら、残念」

神導寺「えっ?」

矢頼「下村には感謝しなくてはならないかもしれんな」

揮央「……美味しかった」

細河【私も楽しかったな。こまるちゃんは?】

こまる「うん!どうなるかと思ったけど楽しかった!」

アルターエゴ「それじゃあこまるお姉ちゃん!最後の命令をどうぞ!」

こまる「それじゃあ、私からの最後の命令は――」

END

――武道場

綾咲「私はお嬢様を救わなければいけない……退いていただきます!」

根駒「落ち着けっての綾咲!」

本居「あわわ……どうするんですかこの状況!」

岩淵「知るかぁ!おい下村、お前なんとかしろや!!」

下村「あー……やっぱり綾咲をあやめちゃんと離したのは失敗だったか」
岩淵「しみじみ言ってんじゃねえぞ、こらぁ!」


りん「あっ、りんが王様ー!」

鉢笛「あちゃー、また外しちゃったよ。りんちゃんすごいね!」

花巻「えっと、これでりんちゃんが4回目の王様ね。鉢笛さんは?」

鉢笛「ボクまだ2回だよ!せいちゃんは3回だっけ?」

花巻「そうね。それでりんちゃん、命令は何にする?」

りん「うーん……それじゃあね、膝枕してほしい!」

花巻「りんちゃんは相変わらず欲がないわね……」

鉢笛「もう、りんちゃんはかわいいなぁ!それくらいお安いご用だよ!」


下村「……まあ、女の子達は楽しそうだしいいか」

岩淵「よくねえ!」

根駒「お前らも綾咲止めるの手伝ってくれよ!俺1人じゃ限界だっての!」

綾咲「お嬢様、今私が……!」

本居「だ、誰か何とかしてくださーい!」

END

後200ほどですね……ここで次回のためにまたちょっと質問を。

以前はキャラについて質問させていただきましたが、今回は本編で一番良かったCHAPTERを教えていただきたいです。

次回作についてなんだけど、主人公は?日向?

やっぱり後半が多いですね。
しかしCHAPTER4がここまで評価されているとは……

>>809
次回は男子の超高校級の???が主人公です。
ただし日向クンではありません。
日向クンはこの後原作と同じ道を進みます。

名前は決めてある?

>>814
もちろん次回の登場人物全員の名前は既に決めてあります。

少し埋めネタを思いついたんですが、次回作のキャラクターって出しても大丈夫ですか?
次回作始めるまでは出さない方がいいならその方向でいきますが……

じゃあ次回作の埋めネタにしますね。
ちなみに内容は超高校級の委員会メンバーの会合です。
花巻、本居の本編メンバー+原作から石丸、田中、罪木+次回作のメンバーから福祉委員、放送委員が集まるという話の予定

神導寺「ふぅ……」

神導寺(ここで過ごす事になってそれなりに時間が経ちましたが……慣れない事が多くて疲労が溜まってしまいますね……)

神導寺「このままだと倒れてしまうかもしれません……」

神導寺(綾咲や皆さんにこれ以上心を乱してほしくありませんし……あそこで少し気分転換をしましょう……)

――音楽室

神導寺「あら……?」

神導寺(中から、音が……誰かいるんでしょうか?)

岩淵「……」

神導寺「……岩淵君?」

神導寺(このヴァイオリンの音色……なぜだかとても私の心に響いて……激しさの中にどことなく何か……)

岩淵「……」

神導寺「あっ……」

岩淵「何見てんだよ神導寺」

神導寺「すみません、お邪魔してしまいましたか?」

岩淵「別に。どうせもうやめるつもりだったからな」

神導寺「そうですか……いい音色だったのでもう少し聞いていたかったんですが」

岩淵「いい音色?これがか?」

神導寺「はい」

岩淵「はっ、お世辞はよせよ。ただ滅茶苦茶に弾いただけのアレがいい音色なもんか」

神導寺「私はお世辞なんて……」

岩淵「だったらお前音楽のセンスないんだな」

神導寺「……そうなんでしょうか」

岩淵「いや、知らねえけど……つうか何しに来たんだよ」

神導寺「気分転換にピアノでも弾こうかと思って」

岩淵「んだよ、それなら早く言えよ。すぐに出ていったってのに」

神導寺「いえ……あの岩淵君?」

岩淵「なんだよ」

神導寺「もしよろしければ……もう少しだけヴァイオリンを聞かせてくれませんか?」

岩淵「はあ?」

神導寺「あっ、無理にとは言いませんから……」

岩淵「……わけわかんねえ奴だなお前」

――……

岩淵「……」

神導寺「……」

神導寺(ああ、そうです。なぜか私の心を強く揺さぶってくるこの音色……もっと聞いていたいです……)

岩淵「……なあ神導寺」

神導寺「えっ?」

岩淵「お前本当にこんな音色がいいのか?」

神導寺「あっ、はい」

岩淵「……これはな、オレのどうしようもないむかつきをぶつけてるんだぞ?」

神導寺「むかつき、ですか……?」

岩淵「……オレは家のためにヴァイオリン以外の道を潰されて、これ以外になくなった」

神導寺「あ……」

岩淵「オレから何もかも奪いやがったヴァイオリン。だけどこれしかないって自分でもわかってんだよ……だからそんなオレのやりきれない感情を叩きつけてる……お前がいい音色だって言ってんのはそんなもんなんだぞ」

神導寺「……」

神導寺(そう、ですか……そういう事だったんですね)

岩淵「……まあ、こんなんでも聞いていたいってんなら好きにしろよ」

神導寺(岩淵君のこの音色に心を揺さぶられるのは……彼も私と同じように家という鎖から逃げられない人間だから)

岩淵「……」

神導寺(私は嬉しいのかもしれません……こんな風に私と同じ物に縛られている人を見つけて)

岩淵「……」

神導寺(激しい怒り、やるせなさ、悲しみ……だけどそれをもたらす物を捨てられない、これを捨てたら今度こそ何もなくなってしまうかもしれないから……)

神導寺(私にとっては神導寺の家名、岩淵君にとってはヴァイオリン……)

岩淵「……」

神導寺(私達にとって抱えるには重くて、捨てるには自分自身に食い込みすぎたもの……)

神導寺(それを感じられるこの岩淵君の感情のままの音色が……私には心地いい)

岩淵「……」

神導寺(岩淵君……私達、案外似たもの同士なのかもしれませんね?)


END

――武道場

矢頼「……」

タンッ

矢頼「こんなものか……むっ?」

揮央「……」

矢頼「揮央、来ていたのか」

揮央「……相変わらずいい腕」

矢頼「俺などまだまだだ。この道を極めようと日夜修行に明け暮れていてもな」

揮央「……ここまでの腕があってまだなの?」

矢頼「ああ、そうだ。そもそも俺程度では永遠に弓の道を極める事など不可能かもしれんが……それでも足掻かずにはいられん」

揮央「……よくわからない」

矢頼「確かになかなか理解しがたい思考かもしれんな……我ながら難儀な性格だ」

揮央「……なんでそこまで?」

矢頼「……追いつきたい背中があった」

揮央「……」

矢頼「そいつは俺などよりはるかな高みにいた。超高校級、いや、それ以上の腕を持つ弓の射手だった」

揮央「……」

矢頼「しかしあいつは……俺の父はその弓の腕を人を殺める事に使った」

揮央「……!」

矢頼「俺は超えなければならんのだ。弓も心も、何もかも父以上にだ……」

揮央「……矢頼」

矢頼「……こうして父にこだわっているようでは、まだまだだろうがな」

揮央「……そんな事ない」

矢頼「揮央?」

揮央「家族について簡単に振り払えるほど、割り切れるほど、人は強くない。だから私は囚われる事を間違ってるとは思わない……」

矢頼「……どうやらお前は囚われながらも前に進もうとしているようだな」

揮央「……」

矢頼「……やはり俺はまだまだ修行が必要なようだ」

揮央(矢頼、私はそんなのじゃない。私は多分誰よりも……)

矢頼「……」

タンッ

END

下村「……」

カタカタカタカタ…

下村「これでよしっと……」

鉢笛「おー、相変わらずすごいねゆっきー」

下村「おっ、舞ちゃん!今日も相変わらずかわいいな!」

鉢笛「もう、ゆっきーは本当にお世辞が上手いんだから」

下村「おいおい、俺ほど女の子に正直な奴はいないぜ?」

鉢笛「あんまりそういう事言ってると女の子に刺されちゃうよ?」

下村「刺されるのはセーラちゃんからの釘だけで充分だって!」

鉢笛「あははっ、もうせいちゃんの尻に敷かれてるんだゆっきーは」

下村「それ物理的なら大歓迎だな!」

鉢笛「仮にも女の子にセクハラ発言だよそれ!」

下村「ごめんごめん。あっ、そういえばなんか用があるんじゃないの舞ちゃん」

鉢笛「あー、うん。ちょっとゆっきーに聞きたい事があって」

下村「聞きたい事?いいぜ、何でも聞いてくれよ!」

鉢笛「……誰かに好かれるってどんな感じ?」

下村「へっ?」

鉢笛「あんまり自慢出来る話じゃないんだけど……ボクってこんなでしょ?だからそういう対象として意識された事なくって」

下村「……えっ、マジで」

鉢笛「マジマジだよ!」

下村「そりゃ、何というか見る目ない奴ばっかなんだな……」

鉢笛「そんな事言ってくれるのゆっきーだけだよ……ボクだってこれでもぬいぐるみとか大好きな普通の女の子なのに」

下村「応援団の中に男とかいないわけ?」

鉢笛「いるけどみんなボクが見るとすぐ目をそらすんだもん!顔も下向いてる子多いし……」

下村「……あー」

下村(つまり顔より下に視線が向くと……そりゃ、男なら見ちまうよな……)

鉢笛「あー!ゆっきーもみんなみたいに下向いてる!」

下村「……なあ舞ちゃん」

鉢笛「なに?」

下村「舞ちゃんはもう少し自分の危険さを理解した方がいいと思うぜ」

鉢笛「ボクが危険!?いったいどこが!?」

下村「……例えばそうやって色々ヤバいものを強調する体勢とか」

鉢笛「ゆっきーが何言ってるか全然わかんないよ……」

下村「……いずれわかるさ、うん」

下村(変な奴に騙される前にセーラちゃんに色々教えとくよう頼んどこう……)

END

高坂「この一枚のトランプが……このように赤い薔薇になってしまうわけです」

りん「わあ……!」

高坂「どうぞ時雨さん」

りん「ありがとう高坂お兄ちゃん!」

高坂「くくっ、それにしても奇術を見せてほしいと頼まれるとは思いませんでした」

りん「りん、一度高坂お兄ちゃんのマジック見てみたかったから……」

高坂「それは光栄です。ふむ、ならば……」

りん「?」

高坂「ワン、ツー……スリー」

りん「わあ、また何か出てきた!」

高坂「どうぞ、私の公演のチケットです。いつでも見に来てください」

りん「い、いいの?」

高坂「よくなければ渡しませんよ」

りん「あ、ありがとう……りん、絶対に見に行くね!」

高坂「ええ、歓迎しますよ」

りん「えへへ……あうっ。高坂お兄ちゃん、いきなりりんの頭撫でてどうしたの?」

高坂「いや、すみません。時雨さんを見ていたら紅緒の幼い頃を思い出してしまい、つい」

りん「紅緒お姉ちゃんを?」

高坂「ええ、紅緒も私の奇術を見ては目を輝かせていたものです。私もそんな紅緒の顔が嬉しくてよく披露したものだ」

りん「そうだったんだ……」

高坂「それが今ではめっきり奇術をねだらなくなって……これが兄離れというやつなのですかね」

りん「うーん、りんは紅緒お姉ちゃん、高坂お兄ちゃんの事大好きだと思うけど……」

高坂「そうだといいのですがね……どうも幼い頃2人きりになってしまった兄妹なものですから少々過保護に考えてしまう」

りん「……いいなあ」

高坂「はい?」

りん「あっ、えっと、その……りんにもお兄ちゃんとかお姉ちゃんいるけどあんまり仲良くないから……」

高坂「そうなのですか」

りん「うん……りんがいい子じゃないからよく怒鳴られたり叩かれちゃうし……」

高坂(若干5歳にしてその才覚を現した華道時雨流始まって以来の天才……どうやら受ける嫉妬も並大抵ではないらしい。いずれ彼女はそれに立ち向かう事になるはず……)

りん「いい子にしないとみんな怒るから……だから」

高坂「時雨さん」

りん「えっ……」

高坂「次はどんな奇術を見たいですか?」

りん「あ……じゃ、じゃあね……えっと」

高坂(ならば今は、ここにいる間くらいは……下村さんや花巻さんほどではなくとも彼女が笑顔でいられるようにするとしましょうか)

高坂「くくっ、ショータイムはまだこれからですよ」

END

ルチアーノ「ん……?」

花巻「痛っ!?うう、また失敗……私才能ないのかしら……」

ルチアーノ「何をしている花巻」

花巻「ルチアーノ君……見てわからない?料理してるのよ」

ルチアーノ「俺には包丁で自分の身を削っているようにしか見えなかったがな」

花巻「わざわざそういう事言わなくていいわよ!それより絆創膏貼らないと……」

ルチアーノ「ふん、随分指を傷つけたものだな」

花巻「今まで掃除ばっかりでまともにやらなかったツケが回ってきたのかしらね……はあ」

ルチアーノ「ふん、ただ立っているだけならそこをどいていろ。俺も調理場を使わせてもらう」

花巻「……ルチアーノ君が?」

ルチアーノ「なんだその顔は」

花巻「いや、卵をレンジに入れて爆発させたり、油から火柱吹き上げさせたり、包丁でまな板抉る人に調理場を任せるのは……」

ルチアーノ「……」

花巻「な、何よ。私事実を言っただけよ?」

ルチアーノ「ふん……お前にだけは言われたくないと思っただけだ」

花巻「な、なんですって!?」

ルチアーノ「塩と砂糖を間違え、物を焦がし、挙げ句この前は鍋に洗剤をぶちまけたそうじゃないか?」

花巻「な、なんでそれを……」

ルチアーノ「ふん」

花巻「だけど料理の体もなしてないあなたよりは全然マシよ!」

ルチアーノ「食材を無駄にした量では負ける」

花巻「う、っ……!」

ルチアーノ「……」

花巻「……」

ルチアーノ「花巻」

花巻「なによ……」

ルチアーノ「不毛だ、これ以上この話題はやめる事を提案する」

花巻「……そうね。じゃあ私も1つ提案」

ルチアーノ「なんだ」

花巻「料理、一緒にやってみない?」

ルチアーノ「……」

花巻「ほら、1人じゃ無理でも2人ならうまくいくかもしれないじゃない?だから……」

ルチアーノ「……ふん、足を引っ張るなよ」

花巻「そっちこそ火事は起こさないでよ?」

ルチアーノ「……減らず口を」

花巻「ふふっ、それはお互い様よ」

END

本居「……」

細河「……」

本居「あの、細河さん」

細河【なにかな、本居君】

本居「僕を絵に描いて楽しいですか?」

細河【なんでそんな事聞くの?】

本居「いえ、絵のモデルならもっと相応しい人がいると思いまして……」

細河【私は本居君を描きたいと思ったから描いてるんだけどな】

本居「……それなら、いいんですが」

細河【ほら、普段通りに本読んでリラックスしてて。日常生活の絵を描きたいんだから】

本居「はあ、わかりました……」

――

細河【出来たよ】

本居「本当に早いですね……どれどれ」

細河【……どうかな?】

本居「少し、美化しすぎでは?」

細河【えっ、そう?】

本居「僕はもっとこう、なんといったらいいのか……」

細河【私はそうは思わないけど……】

本居「ちょ、ちょっと細河さん!?」

細河【ほら、髪を上げれば私の絵のイメージとピッタリ】

本居「そ、そうですか?」

細河【本居君はもっと自信を持っていいと思うよ?】

本居「そう言われましても……」

細河【まあ、簡単に出来たら苦労しないよね】

本居「……すみません」

細河【謝らないで、私もちょっとはしゃぎすぎちゃったから】

本居「そんな事は……」

細河【でも本居君は本居君自身が思うより素敵だって事は心の中に留めておいてほしいな】

本居「ぜ、善処はします」

細河【うん!】

本居「あはは、な、なんだか気恥ずかしいですね。ちょっと頭を冷やしてきま……っと!?」

細河「……!?」

本居「す、すみません!いきなり抱きついたりして……!」

細河【ビ、ビックリした……】

本居「ああ、本当にどうして僕はこうなんだ……」

細河【そ、そんなに自分を責めないで?これは事故だし……】

本居「ぐっ、本当にすみません……」

細河【……これはまだまだ本居君が自分に自信を持つのは遠そうだね】

END

根駒「ふっ!せいっ!」

天ヶ瀬「うふふ、これはまた珍しい光景ですわね」

根駒「……天ヶ瀬」

天ヶ瀬「急にトレーニングなんて始めていったいどうしたんです?」

根駒「別に何かあったわけじゃないさ。たんなる気まぐれだよ」

天ヶ瀬「そうですか……私はてっきり自分の親しい方を亡くしたくないから鍛えてるのだと思ってましたわ」

根駒「……なんだよ、それ」

天ヶ瀬「うふふ、私の世界は色々ありますから……事前調査はしっかり行っていますの【超高校級の不運】さん?」

根駒「お前、知って……!?」

天ヶ瀬「色々知りましたわ。あなたのご両親、親族、施設……あなたに付きまとう死についても」

根駒「っ……」

天ヶ瀬「だからあなたは自分を鍛えている。そうすれば死の危険から守れるかもしれないから……違いますか?」

根駒「……」

天ヶ瀬「うふふ、沈黙は肯定とさせていただきますわ」

根駒「それで、その事を知ってどうしようって言うんだよ……」

天ヶ瀬「別に何もしません。強いて言うなら……ふふっ、あなたに興味が湧きました」

根駒「は……?」

天ヶ瀬「足掻き続けてしかし失敗するあなたの姿は人によっては滑稽でしょうが、私にとっては美しくすら感じます」

根駒「……」

天ヶ瀬「あなたの経験はいつ心を壊してもおかしくないのに……あなたはそれに耐えている」

根駒「……」

天ヶ瀬「根駒君。私はあなたみたいな人、嫌いじゃありませんわ」

根駒「……お前、いったいなんなんだ」

天ヶ瀬「うふふ、私はただの女優ですわ」

根駒「ただの、ね……」

天ヶ瀬「……そろそろ失礼しますわ。トレーニング頑張ってくださいね、ふふふ」

パタン…

根駒「なんだかよくわからない奴だな……天ヶ瀬」

――

天ヶ瀬「……面白い方。色々裏切られもしたでしょうにまだ人と繋がりを持とうとして」

『あなたみたいな人、私大嫌いだったのよ咲』

『本当にバカな女だな天ヶ瀬。ノコノコ騙されて、お前はこれから何もかも失うんだぜ』

『あなたなんか死んでしまえばよかったのよ!』

『咲、お前のせいで何もかも滅茶苦茶だ!この疫病神が!』

天ヶ瀬「人なんて繋がりを持っても何の意味もない。せいぜい利用できるかできないか……それだけですのに、ね」

END

――調理場

こまる「えーっと……」

綾咲「苗木様、何をなさっているんですか?」

こまる「あっ、綾咲さん。ちょっとお菓子でも作ろうかなって」

綾咲「それならば私が……」

こまる「いえいえ!いつもご飯作ってもらってるのにそこまでさせられませんって!」

綾咲「そうですか……」

こまる「それにそんなに手間がかかるものにする気はありませんから……よしっ、型取れた!」

綾咲「クッキーですか。あやめお嬢様も好んでおられますね」

こまる「あっ、それならちょっと量多いんであやめさんにもお裾分けしますよ」

綾咲「……申し訳ありません、まるで催促してしまったみたいですね」

こまる「そんな、気にしないでください。私が好きでするんですから!」

綾咲「……そう言っていただけるとありがたいです」

こまる「あっ、そうだ。どうせならあやめさんがどんなのが好きか教えてくれませんか?」

綾咲「はい、かしこまりました」

――

こまる「出来た!後は袋に入れてラッピングして……綾咲さん、じゃあこれあやめさんに」

綾咲「確かに頂戴致しました。きちんとお嬢様にお渡しします」

こまる「それでですね……綾咲さん」

綾咲「はい」

こまる「これ、綾咲さんにです」

綾咲「クッキー……私にですか?」

こまる「お礼も兼ねてですけど……」

綾咲「……ありがとう、ございます」

こまる「それじゃあ、私は部屋に戻りますね!」

綾咲「……」

ガサゴソ

綾咲「……」

サクッ

綾咲「……美味しいですね」

綾咲「ふっ、こういった事もいい経験になります」

綾咲「さて、急いでお嬢様にお届けするとしましょうか……」

END

こんばんは

ここ数日スクールモードの設定について色々考えてました

現状は

【行動2回+自由行動1回で1日】

【行動ではこまるを料理、掃除、休息のいずれかに割り振って同時に一緒に行うキャラと休ませておくキャラも決める】

【料理、掃除は一緒に行う人間によって経験値が手に入り、100で1アップ】

【経験値はグループの一番高い人物の数値から低い側の数値を-した数値になる。
一番高い人物の経験値は3固定】

例『料理を選択、50のこまる、81の細河、27の花巻が一緒になるとこまるに31、花巻に54、細河に3の経験値が入る』

【こまると一緒に行動させられる人数は3人。休息なしで行動させられるのは3回まで、4連続で行動させるとそのキャラは強制休息で自由行動で選べなくなる】

【こまるは4日目で休息。他に休息したキャラと話せる】

【5日終了毎に料理か掃除のレベルが全員一定以上か判定。クリアすると全員の好感度が上がり、連続クリアすると上がる数値も増える】

【好感度が一定数値を超えると各キャラでイベント発生。上手くいけば好感度がかなり上がる】

【期間は50日、好感度MAXになった相手とED】

【自由行動では誰かと過ごすか、モノクマメダルを探すか、購買部に行くか選択。
誰かと過ごす以外ではコンマ50以上で誰かと話せる】

【最初に選んだキャラ以外にモノクマメダル一枚で1人乱入あり】

【こまると一緒に行動したり、乱入させたキャラ同士でも好感度が上がる】

【こまる以外のキャラ同士で好感度がMAXになったキャラを一緒に行動させると経験値は倍になる】

【コンマ判定の際、モノクマメダル一枚につきコンマを2上げられる】

とりあえずこんなものです

何か意見があればどうぞ

日数減らした方がいいですか
30日……プレゼントや乱入など活用すればそれでも問題ないかもしれませんね
後現状購買部は自由行動内の選択肢の1つですが、本編みたいに自由行動前に行くか行かないか決めるようにした方がいいですか?

下村「よっ、紅緒ちゃん!」

揮央「……下村」

下村「今日もかわいいな、紅緒ちゃんは。ポッキー食べるか?」

揮央「……もらう」

下村「じゃあ俺がくわえるから反対から……」

揮央「……馬鹿な事言わないで」

下村「つれないな、紅緒ちゃんは……まあ言ったからにはちゃんとあげるけどさ」

揮央「……感謝」

下村「礼なんていいって。代わりにデートでもしてくれれば……」

揮央「……やっぱり返す」

下村「ちょ、冗談だって!だからそんな苦渋の選択みたいな顔しないでくれよ!」

揮央「……下村はいじめっ子なの?」

下村「いや、そんなつもりはないんだけど……俺女の子には優しいぜ?」

揮央「こんな事されて喜ぶのは花巻くらい……」

下村「いやいや、セーラちゃんにしたら説教されそうだって」

揮央「……下村以外ならそうかも」

下村「……」

揮央「……私、変な事言った?」

下村「いや、紅緒ちゃんって単独行動してばかりの印象だけどちゃんと見るとこは見てんだなと」

揮央「……失礼」

下村「ごめんごめん」

揮央「……ご飯」

下村「はい?」

揮央「ご飯作ってくれたら許す」

下村「本当に紅緒ちゃんは食べるの好きだな……そんなんで太ったりしないのか?」

揮央「太らない程度には運動してる」

下村「あの量は普通の運動でどうにかなるとは思えないぜ……?」

揮央「……元々太らない体質もある」

下村「ああ、だから胸に脂肪が」

揮央「――死にたいの?」

下村「ごめんなさい」

揮央「……なんで下村が人気があるのかわからない」

下村「そりゃもちろん俺がかっこいいからさ!」

揮央「……」

下村「……」

揮央「……」

下村「あの、撤回するからその呆れ果てたって感じの目はやめてほしいかなー……」

揮央「……変な事を言う下村が悪い」

下村「反省してます」

揮央「……本当に変な奴」

END

――図書室

りん「ジー……」

本居「……」

りん「ジー……」

本居「時雨さん?」

りん「わわっ!」

本居「……あ、あの、なぜ逃げるんですか」

りん「幸洋お兄ちゃんと清良お姉ちゃんが本居お兄ちゃんと話すときは距離を取りなさいって言ってたから……」

本居「……いや、まあ気持ちはわかりますけど」

りん「ごめんなさい……」

本居「いえ、僕が至らないのがいけないので……それで、何か用事でも?」

りん「本を借りようかなって」

本居「それはいい事ですね。どんな本をご希望ですか?」

りん「えっと……恋愛小説とかあったら」

本居「恋愛小説ですか?」

りん「ダ、ダメ……?」

本居「いえいえ、そんな事ありませんよ。わかりました、何冊かこちらで選びますのでその中からどうぞ借りていってください」

りん「あ、ありがとう!」

――

本居「こんなところでしょうか……やはり腐川冬子さんの本は外せないですね」

りん「面白いの?」

本居「その作者は【超高校級の文学少女】……僕達の先輩ですからね」

りん「そうなんだ……じゃあこれ借りる!」

本居「はい、それではこのカードに名前を書いてくださいね」

りん「はーい」

本居「しかしまたどうして恋愛小説を借りようと?」

りん「幸洋お兄ちゃんと清良お姉ちゃんが仲良しさんなの見てたらいいなぁって思って……でもりんには清良お姉ちゃんにとっての幸洋お兄ちゃんみたいな人はいないから……」

本居「まずは物語から入ろうと」

りん「おかしいかな?」

本居「おかしくなんてありませんよ。時雨さんにはまだそういうお相手はいないんでしょう?」

りん「うん」

本居「だったら物語から入る事は悪い事ではないと思いますよ。まあ、僕もそういった経験がないので偉そうな事は言えませんが……」

りん「本居お兄ちゃんもないの?あっ、カード書けたよ」

本居「如何せん本ばかりの生き方をしてましたからね……はい、確かに。それでは返却日は1週間後なので忘れないでくださいね」

りん「うん、ありがとう本居お兄ちゃん!」

パタパタ……

本居「ふぅ、年を考えれば不思議ではないとはいえ、時雨さんもその手の話に興味が出てきたんですね」

本居「……僕にもそんな相手がいずれ現れるんでしょうか」

本居「ははっ、考えてもしかたないですね……本の続きを読むとしましょうか」

END

根駒「よし出来たっと」

神導寺「根駒君、何をしているんですか?」

根駒「おう、神導寺。細河みたいにちょっと絵を描いてみたんだよ」

神導寺「これはなかなかよく出来てますね……」

根駒「そうか?」

神導寺「はい。一応審美眼も鍛えられていますから本気にしていただいてもいいですよ」

根駒「それならよかったよ。ほら、近くに細河がいるからボロクソに言われるんじゃないかと」

神導寺「くすっ、細河さんを比較対象にしてしまったら誰だって劣りますよ。そんなまねはしません」

根駒「綾咲でもか?」

神導寺「はい」

根駒「あいつは色々すごいけどやっぱり本職には勝てないのか」

神導寺「綾咲も人間ですから。何でも完璧というわけではないんです」

根駒「ふーん、そんなもんなのか」

神導寺「でもそういう根駒君こそすごいと私は思いますよ?」

根駒「俺?」

神導寺「はい。料理も掃除も他の事だってそつなくこなすじゃないですか。それに以前綾咲でも専門外な事を根駒君は出来たでしょう?」

根駒「そりゃそんな事もあったけど……神導寺だって色々こなせるじゃないか」

神導寺「私なんてまだまだですよ……料理や掃除だって全然ですし」

根駒「……否定は出来ないな」

神導寺「ですよね……」

根駒「いや、そこは真剣に受け止めなくてもいいんだぞ!?」

神導寺「えっ、そうなんですか」

根駒「いや、友達特有のノリってこんなもんだって聞いたからやってみただけなんだけど……」

神導寺「そうなんですか……すみません、気付けなくて。私友達なんていなかったもので……」

根駒「いや、こちらこそ……俺も友達付き合いなんてなかったから不快な気分にさせて本当に……」

神導寺「……ふふっ」

根駒「……ははっ」

神導寺「なんだかおかしいですね」

根駒「だな」

神導寺「根駒君、私ここに来てよかったと思います。ここに来てから今まで全然知らなかった世界を知れましたから」

根駒「俺もそう思う」

神導寺「もちろん根駒君に会えた事もよかった事の1つですからね?」

根駒「……本当にか?」

神導寺「はい」

根駒「そっか……ありがとうな神導寺」

神導寺「くすっ、どういたしまして」

END

ピンポーン…

岩淵「んあっ?誰だよ、こんな朝っぱらから……」

ピンポーン…

岩淵「はいはい、出るからちょっと待てっての……」

ガチャッ

花巻「おはよう岩淵君」

岩淵「んだよ花巻か。下村なら来てねーぞ」

花巻「わかってるわよそんな事。幸洋君とはさっき会ったもの」

岩淵「じゃあ何の用だよ」

花巻「岩淵君、あなた持ち回りの個室の掃除忘れてたらしいわね」

岩淵「うげっ、誰だよそんな事言ったの!?」

花巻「根駒君よ」

岩淵「あんの器用貧乏!」

花巻「そういう事だから今日はやらなかった分私が徹底的に掃除するわよ!」

岩淵「ふっざけんな!だいたいオレより高坂の部屋とかの方がヒドいだろうが!?」

花巻「高坂君の部屋なんてとっくにやったわよ!」

岩淵「とにかくオレは断る!自分の部屋の掃除なんて適当でいいんだ、適当で!」

花巻「……私は別にいいわよ」

岩淵「あん?ずいぶんあっさり引き下がるな……」

花巻「私がやらないなら綾咲君辺りが来るだろうし」

岩淵「はあ!?絶対抵抗出来ねえじゃねえかそれ!」

花巻「そうね、いずれやるなら今私にやらせた方がいいんじゃない?驚くくらいきれいにしてみせるわよ」

岩淵「……あー!もう、わかったよ!」

花巻「それじゃあお邪魔するわね」

岩淵「ったく、なんでこんな事朝っぱらから……」

花巻「さてと、始めるから何かあったら言ってね」

岩淵「おう……」

――……

花巻「……」

岩淵(さすが超高校級の美化委員……部屋がどんどんきれいになりやがる)

花巻「これは捨てていいのかしら?」

岩淵「おう、好きにしてくれ」

花巻「わかったわ」

岩淵(人よりは苦手でもそれなりにやってたつもりなんだがな……)

花巻「よいしょっと」

岩淵(しっかし花巻もよくやるもんだ。オレはあんな風にめんどくさがらないで掃除なんて出来ねえや)

岩淵「なあ花巻」

花巻「なにかしら?」

岩淵「お前ってさ……」

花巻「私って?」

岩淵「……いや、やっぱりなんでもねぇ」

花巻「何よそれ……」

岩淵(いい嫁になるなって言おうと思ったけど、あの料理の腕じゃやっぱり無理だな……)

花巻「岩淵君、あなたすごく失礼な事考えてない?」

岩淵「なっ!?か、考えてねえよ!」

花巻「ふーん……」

岩淵(おちおち考え事も出来やしねえ……下村も苦労してんだな……)

END

細河「……」

矢頼「細河、顔色が優れないようだがどうした」

細河【あっ、矢頼君。体調が悪いわけじゃないから大丈夫だよ】

矢頼「ならばいいのだが……無理はするなよ」

細河【うん、ありがとう……あの、矢頼君】

矢頼「どうした?やはり気分が……」

細河【そうじゃないの。えっと、矢頼君は子供の頃どんな子供だったの?】

矢頼「子供の頃の俺?」

細河【うん】

矢頼「……昔の俺は自分で言うのもなんだがかなりやんちゃ坊主でな。よくいたずらをしては父と母に叱られていた」

細河【なんだか想像出来ないね……】

矢頼「あの頃の俺は弓を引く事すらしていなかった。父は優れた腕を持っていたが、自分が弓の道に進むなど考えてもいなかった」

細河【……じゃあお父さんの影響で弓道を?】

矢頼「そうだと言えば、そうなのかもしれんな……俺は父の影を常に意識している」

細河【……私もお父さんの影響で絵を始めたんだ。今は純粋に絵を描くのが好きだから、だけど】

矢頼「それは……いい事なのだろうな」

細河【そうなのかな?】

矢頼「いつまでも囚われているよりはな。そういう意味では細河は俺よりも心が強いという事でもある」

細河【私が?それは、ないよ。矢頼君の方が私なんかよりずっと強いよ】

矢頼「それこそないと思うが。俺などまだまだ未熟者だ」

細河「……」

矢頼「……この件に関してはお互いに納得は出来そうもないな」

細河【そうだね】

矢頼「……そろそろ他の者も来る。気分が悪くなったら言うんだぞ」

細河【うん】

矢頼「……」

矢頼(細河。あの男の影に未だ囚われている俺が強いなど……)

細河「……」

細河(矢頼君、違うよ……私が殺そうとしたお父さんの言葉をずっと守ってる私が強いなんて……)

矢頼(ありえん話だ)

細河(そんなの、ないよ)

END

こんばんは

本日21:00頃より新スレに入りたいと思います


そういうわけなので多数決を取りたいと思います。
こまるのスクールとスーダン、どちらを優先しますか?
スーダンの方を望む書き込みもあったのでこの際多数決で決めてしまいたいと思います。

スクールモードスレ立てました。

【ダンガンロンパ】こまる「みんなと平和な学園生活!」【スクールモード】【安価】
【ダンガンロンパ】こまる「みんなと平和な学園生活!」【スクールモード】【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399896580/)

それではここはHTML依頼を出してきます。

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