【ダンガンロンパ】こまる「それは違うよ!」【安価】 (1000)

※注意

・ダンガンロンパ1、2のネタバレがあります

・主人公は苗木妹こと苗木こまる、他のメンバーはオリキャラになります

・舞台は1の希望ヶ峰学園と同じ構造、ルールも1と同じです

・オリキャラ中心になりますのでご注意ください

それでは始めさせていただきます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1384078808







――突然だけど、私にはお兄ちゃんが1人います。






名前は苗木誠、本人は平均的な普通の高校生なんて言ってるけど……私はそれはちょっと違うと思っている。

だってお兄ちゃんはあの希望ヶ峰学園……卒業すれば人生の成功が約束されるって言われてるすごい学校に通ってるんだから。

……と言ってもお兄ちゃんは才能を見込まれてスカウトされたわけじゃなくて、抽選で選ばれた【超高校級の幸運】として入学したんだけど。

だけど入学してから時々家に帰ってくる時に、私でも知ってるような色々な超高校級の人達を連れてきて仲良くお話してたから……やっぱりお兄ちゃんはすごい。

本人は否定してたけど、きっとお兄ちゃんは【超高校級の人たらし】だったんだね、うん。

まあ、とにかくそんな自慢のお兄ちゃんが通ってる希望ヶ峰学園……

こまる「わあ……」

私は今、その前に立っています。

こまる「ほ、本当に入っていいのかな……怒られたりしないよね?」

なぜ私がここに来る事になったかというと、なんと才能を見込まれてスカウトされたんです!

……って言えればよかったんだけどなあ。

簡単に言ってしまうと、お兄ちゃんに忘れ物を届けに来ただけ……要するにおつかいで来たわけです。

こまる「もう、お兄ちゃんったらなんでいつも着てるパーカーを忘れるかなあ……」

お兄ちゃんは時々こういったなんで忘れるのと疑問に思うような忘れ物をする……普段もよく何かしらに巻き込まれてるみたいだし、本当に超高校級の幸運なのかな?

こまる「でも、校門前でこうやって愚痴っててもしょうがないよね……お兄ちゃんにパッとパーカーを渡してサッと帰る!それだけでいいんだから……よし、行くぞ!」

ただ忘れ物を届けに来ただけ……それなのに一世一代の勇気を振り絞るように拳を握り締めて、私は希望ヶ峰学園の中へと入っていきました。

こまる「お兄ちゃんはどこかな……玄関ホールまでは来てくれるって言ってたんだけど」

希望ヶ峰学園に入るといきなり警報がなったり、黒い服の怖い人が来た……なんて事もなく私は普通に校舎の中に入る事が出来ました。

こまる「玄関ホールなのに随分広いなあ……さすが希望ヶ峰学園」

壁にある立派な時計を見ると今は7時半……って7時半!?

こまる「あー!時計がずれてる……お兄ちゃんとの約束は8時半だから1時間も早く来ちゃったんだ……」

さすがのお兄ちゃんでも1時間も前から待ってるわけがありません。

こういう時ってどうすればいいんだろう……職員室に行けばいいのかな?

こまる「とりあえず、ここでずっと待ってるのもアレだし……ちょっとだけ探検しちゃおうかな」

二度と入る機会なんてないだろうし、誰かに会ったらお兄ちゃんに用事があるって言えば問題ないよね……たぶん。

そんな軽い気持ちで、私は最初で最後になるだろう希望ヶ峰学園への第一歩を踏み出します。

ただのおつかい、頭のどこかで家に帰ったら何をしようかななんて考えていた軽い一歩……になるはずだったのに。

グニャア……


こまる「えっ……」

だけど足を踏み入れた瞬間、私の目がぐるぐると歪み始めて……

こまる「なに、これ……」

上下の感覚も、自分がどこにいるのかもわからなくなってきて……

こまる「お兄、ちゃん……」

その一言を最後に……私の意識はプッツリと途切れてしまいます。

そしてこれが私が巻き込まれた悪夢みたいな最悪の日々の始まり、だったのでした……







【プロローグ……ゼツボウ編入試験】






こまる「……」

こまる「………」

こまる「…………あれ?」

ここ、どこ……?
私は確か、希望ヶ峰学園にお兄ちゃんの忘れ物を届けに来て……それで玄関ホールで……

こまる「えっ!?な、なにこれ……」

ようやく自分が倒れてしまったんだと理解した私の姿はここに来た時とまるで違っていました。

服装は来た時の中学のブレザーじゃなくて見た事もない学校のセーラー服に……そして手にはなぜかメガホン。

こまる「なんで、私メガホンなんか持ってるんだろう……?」

こまる「ここ、玄関ホールだよね……なんで、扉が閉まってるの?」

自分の格好やメガホンを疑問に思いながら次に目に入ったのは……私がさっき通ったはずの玄関を塞ぐ鉄の塊。

入った時はこんな扉じゃなかったのに……それどころか入る時見えた監視カメラには銃っぽいものが……本当に何が起こってるの?

???「誰かいるのか?」

こまる「!?」

そうしてただ呆然と扉の前に立っていた私に後ろから声がかけられます。

振り返るとそこにいたのは……

1…ごく普通の白いシャツを着た男の子

2…コートみたいな服を着た女の子

↓1

1選択

そこにいたのはごく普通の白いシャツを着た男の子だった。

???「お前も希望ヶ峰学園の新入生か?」

こまる「あっ、えっと……」

???「ああ、悪い悪い。自己紹介した方がいいよな?」

根駒「俺の名前は根駒劾斗。超高校級の……まあ、その幸運として入学する事になったんだ。よろしくな」

・根駒 劾斗(ねこま がいと)
・才能…超高校級の【幸運】?

こまる「私は、苗木こまるって言います」

根駒「こまるね……なんか個性的な名前だな」

こまる「よく言われます……」

根駒「それで?」

こまる「えっ?」

根駒「いや、才能だよ才能。こまるはどんな才能でスカウトされたんだ?」

こまる「……」

ど、どうしよう……私は別に才能とかあってここにいるわけじゃないのに。

だけど何も言わないのも不自然だし、ここは正直に……

こまる「あの、私は――」

根駒「……っておいおい、なんだよこれは!?」

私が口を開くのを遮るように根駒君は扉に駆け寄ります。

こまる(今まで気付いてなかったんだ……)

根駒「ここって玄関ホールだよな?なんで扉が閉まってるんだよ!?」

こまる「私もそれで困ってて……」

根駒「開く気配が全然しないし……こりゃあ、いやな予感がするぞ」

こまる「えっ?」

いやな予感って……

こまる「もしかして私達誘拐されたとか?」

根駒「……たぶんな」

こまる「そ、そんな……」

根駒君は誘拐だと確信してるみたいだけど、そんなの信じられない。

だってここは希望ヶ峰学園の中で、希望ヶ峰学園のセキュリティーは万全だってお兄ちゃんも……

こまる「お兄ちゃん……?」

そうだ、ここが希望ヶ峰学園の中ならお兄ちゃんがどこかにいる!

お兄ちゃんに話を聞けば何が起きたのかわかるはず!

こまる「っ!」

根駒「お、おい、こまる!?」

私は玄関ホールから校舎の中へと走り出す。

後ろから根駒君が追いかけてくるのはわかるけど、かまってあげられない。

こまる(お兄ちゃん、お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん……!)

だってその時の私の頭の中はお兄ちゃんに会えればなんとかなる、その事しかなかったから。

そうして私がたどり着いたのは……

1…教室だった
2…体育館だった

↓1

1選択

とりあえず私は近くにある教室に入る事にした。

無我夢中で走り回って教室の扉を開いた私を待っていたのはお兄ちゃんじゃなくて……

???「……誰?」

コートみたいな服を着た長い髪がとても綺麗な女の子、だった。

こまる「あっ、そのごめんなさい!私お兄ちゃんを探しててその……」

根駒「おいこまる!何があるかわからないんだから1人で動くのは危険……って他にも誰かいたのか?」

???「……どうやら2人も私と同じみたいだな」

こまる「同じって事は……あなたは希望ヶ峰学園の新入生?」

揮央「……揮央花火」

・揮央花火
・才能…超高校級の【???】

根駒「花火って、これまた……」

揮央「……名前は嫌いだ。呼ぶなら苗字で」

根駒「あ、ああ……それで揮央も学園に来て眩暈がした後に気がついたらここにいたのか?」

揮央「……それであってる」

こまる「あ、あの!」

揮央「……なに?」

こまる「お、お兄ちゃん見ませんでしたか!?こんなパーカーを着てるんですけど」

揮央「……!」

あれ、今揮央さんの顔が微妙に変わったような……

揮央「そうか、お前が……」

こまる「……?」

な、なんでだろう、なんか興味を持たれたみたいだけど……

揮央「……悪いけど、知らない。そもそも私はついさっきこの教室で目が覚めた……状況も教室の窓がこんな事になっている事しかわからない」

そう言って揮央さんが指差した先にあったのは……前には窓があったと思う正方形。

だけど今のそこには玄関ホールの物ほどじゃないけどしっかりと鉄板が打ち付けられていて……

こまる(お兄ちゃん……これ、どうなってるの?)

こまる「お兄ちゃん……」

私はもう二度とお兄ちゃんに会えないんじゃないか、そんな気持ちになってしまいました……

根駒「なるほどね、お兄ちゃんがここの生徒なのか……」

こまる「うん……」

揮央「……」

どうしようもなくなってしまった私はポツポツと根駒君と揮央さんにここにいる経緯を話していました。

根駒君は時々相槌を打ちながら、揮央さんは黙ったまま話を聞いてくれて……

根駒「しっかし、おつかいに来たら一緒に誘拐されたとか……なかなか不運な話だな」

こまる「本当に、そうだよね……」

揮央「……それは違う」

もう助けを待つしかないと思った私達の思考を断ち切るように揮央さんが鋭い声を出す。

根駒「違うってなにがだよ?」

揮央「……これは誘拐じゃない。そもそもわざわざ希望ヶ峰学園内で誘拐した人達をまた希望ヶ峰学園に監禁する意味がわからない」

根駒「そりゃあ、希望ヶ峰学園はセキュリティーが万全だから立てこもれば安全……」

揮央「……自分達はそのセキュリティーを突破したのに?」

こまる「確かに……言われてみるとなんか変だよね」

誘拐されたにしては私達はこうして自由に動いてるし……

根駒「じゃあ揮央はどう思ってるんだよ」

揮央「……たぶん――」

キーンコーンカーンコーン……

根駒「な、なんだ!?」

???『あーあー、マイクテスマイクテス!これより全校集会を行いますので体育館までお集まりください!』

こまる「全校集会……?」

いや、そんな事より……今の声は何?

心の底からすごく嫌な気分になって、逃げたくなるようなそんな声……

揮央「……行くの?」

根駒「行くしかないだろ。行かなきゃ何されるかわかったもんじゃない」

こまる「……」

行かなきゃ、いけないんだよね……

揮央「……苗木」

こまる「な、なに?」

揮央「……掴むほど不安なら、そのパーカーを着ればいい」

こまる「あっ……」

私、お兄ちゃんのパーカーをこんなに強く握ってたんだ……

根駒「だな。案外お兄ちゃんが守ってくれるかもしれないぞ?」

お兄ちゃんが私を……

こまる「……うん、そうする」

私は掴んでいたパーカーをセーラー服の上から着る。

そうすると不思議と抱えていた不安が溶けてなくなるような、そんな気がした。

根駒「行くか」

こまる「うん!」

揮央「……」

私達は連れ立って体育館に向かって歩き出す。

お兄ちゃん、私諦めないで頑張ってみるよ!







???「あれが苗木誠の妹、か」






一旦安価だけ出して休憩
再開は22:00から

この後体育館で最初に出会うのは……

1…ジーンズを履いた男の子とつなぎの女の子
2…スーツの男の子とブレザーの女の子
3…執事っぽい格好をした人とドレスと学生服の中間みたいな服を着た女の子

↓3まで多数決

同数なので下も採用して1選択

体育館に入った私達はそこに男女が1人ずついるのを見つけた。

どうやらあの2人も私達と同じここに連れてこられた人みたい。

根駒「おーい!」

根駒君が声をかけると2人は振り向いたけどその反応は正反対だった。

ジーンズを履いた男の子の方は最初顔を苦々しげに歪めてたけど私と目があった瞬間になぜか笑顔に。

つなぎを着た女の子の方は助かったって感じで安堵の表情に。

……女の子の方はよくお兄ちゃんも同じ顔してるからよくわかる。

???「おっ、なんだなんだ。君達も今の放送を聞いて来たのか?」

こまる「は、はい……」

この男の子、根駒君を無視して私達に話しかけてきたよ……

揮央「……」

揮央さんは話す気はないみたいだし……私が相手するしかなさそう。

こまる「えっと、あなたは?」

下村「俺?俺は下村幸洋、超高校級のハッカーだ!出来れば末永くよろしく、かわいこちゃん!」

・下村幸洋(しもむら ゆきひろ)
・才能…超高校級の【ハッカー】

こまる「超高校級のハッカー……?」

ハッカーって確かパソコンとか使って悪い事する人の事じゃ……

下村「あー、その顔は君もハッカーを勘違いしちゃってる感じかな?」

こまる「勘違い、ですか?」

下村「そうそう、ハッカーは別に悪い人じゃないんだぜ?パソコン使って悪い事する奴はクラッカーって言うんだ。俺はそういう連中を捕まえるのに協力してるってわけ」

こまる「は、はあ……」

下村「例えばこの前なんて……」

な、なんでこの人私にばっかり話しかけてくるの!?
だ、誰か助けて……

???「下村君、そこまでにしなさい」

下村「なんだよ、セーラちゃん。もしかして焼き餅?」

セーラ?「私はセーラじゃないわよ!そもそもあなたはさっきからそういう事ばかり言って……」

た、助かった……

根駒「……なんなんだよあいつ」

揮央「……女好きでしょう」

根駒「んなのわかってるよ……」

セーラ?「そもそも今の状況でよくナンパなんて出来るわね。あなたには危機感というものがないの?」

下村「わかってないなあセーラちゃんは。こんな時こそいつも通りに過ごすのが大切なんだぜ?」

セーラ?「だから私は……!」

こまる「あ、あの!あなたは?」

セーラ?「あっ……」

セーラ?さんはようやく私達が見てる事を思い出したんだろう。
マスクで真っ赤になった顔を隠してしまった。

セーラ?「ご、ごめんなさい……私とした事が取り乱してしまって」

揮央「……あなたは何者?」

花巻「私は花巻清良。超高校級の美化委員として入学する事になっていたんだけど……今となってはそれどころじゃなさそうね」

・花巻清良(はなまき せいら)
・才能…超高校級の【美化委員】

花巻清良……あっ、その名前聞いた事ある!

こまる「もしかして、花が咲いてなかった地域を花いっぱいにしたっていう……」

花巻「あら、知ってくれてたのね。私もそれなりに有名って事かしら」

下村「俺も知ってたよ、セーラちゃーん!」

花巻「だから私はセーラじゃないと何回言えば……!」

また言い争いを始めちゃった……とりあえず根駒君と揮央さんのところに戻ろう。

あっ、また誰か来たみたい。

新しく来たのは……

1…が、学ランを着た女の子?
2…スーツを着た怖い雰囲気の男の子とブレザーの女の子
3…執事っぽい格好をした人とドレスと学生服の中間みたいな服を着た女の子

あっ、↓1で

3選択

???「騒がしいですね」

???「……」

新しく入ってきたのは……あ、あれって執事?

女の子の方もなんかお嬢様って雰囲気だし、何となく超高校級の何なのかがわかる気がする。

下村「おぉ、またかわいこちゃんが!お嬢さーん!」

あっ、下村君が新しく来た女の子に向かって走り出した……やめておいた方がいいと思うんだけどなあ。

???「……ふっ!」

下村「ぐえっ!?」

あっ、執事?の人に投げ飛ばされた……

???「綾咲、いきなり人を投げ飛ばすのはよくありませんよ?」

???「はっ、申し訳ありませんお嬢様」

???「大丈夫ですか?家の執事がしたご無礼、私から謝罪させていただきます」

下村「い、いえ、大丈夫です、はい」

下村君もお嬢様の雰囲気に当てられたのかおとなしくなっちゃったね。

神導寺「ああ、ご紹介が遅れてしまいました。私は神導寺あやめ、神導寺財閥次期当主です。よろしくお願いいたしますね、皆さん」

・神導寺あやめ(しんどうじ)
・才能…超高校級の【令嬢】

神導寺「そしてこちらが執事の綾咲です」

綾咲「綾咲義光です。以後お見知りおきを……」

・綾咲義光(あやさき よしみつ)
・才能…超高校級の【執事】

根駒「あの執事も学生なのか……なんか色んな奴がいるんだな」

揮央「……」

こまる「神導寺財閥って確か……」

花巻「占いで決められた時に産まれたたった1人の子を、親戚全てが一丸となって次期当主として育て上げる変わった財閥よ……その占いも超高校級の才能を持つ人にやらせてるとか聞いたわ」

こまる「やっぱりお金持ちの考えてる事はよくわからないね……」

花巻「全くね……あら、また誰か来たみたい」

次に来たのは……

1…が、学ランを着た女の子?
2…スーツを着た怖い雰囲気の男の子とブレザーの女の子
3…タ、タキシード!?

↓1

1選択

???「体育館はここかー!」

今度来たのは……が、学ランを着た女の子?

???「うわあ!人がいっぱいいるよ!これは応援しがいがあるね!」

下村「あの胸、B92と見た……!」

花巻「あのナンパ師はもう少し痛めつける必要がありそうね……」

こまる「お、落ち着いて花巻さん……」

鉢笛「押忍!みんなはじめまして!ボクは鉢笛舞、超高校級の応援団長です!何か応援が必要な時には頑張って応援しちゃうよ!」

・鉢笛舞(はちぶえ まい)
・才能…超高校級の【応援団長】

根駒「おぉ、あれは鉢笛舞か。応援した方はどんな状況でも勝たせる常勝の女神ってネットで見た事あるぞ」

神導寺「そんなに素晴らしい方なら私も応援してもらいましょうか……」

綾咲「お嬢様はそうするまでもないと思いますが」

神導寺「……そうですね」

揮央「……また来た」

次に来たのは……

1…あれは和服かな?
2…スーツを着た怖い雰囲気の男の子とブレザーの女の子
3…タ、タキシード!?

↓1

1選択

こまる「あれ?」

???「……」

……なんか入り口からずっとこっちを見てる子がいる。

あれは和服かな?それにしても小さい子だなあ……お兄ちゃんより小さいかも。

???「えっと……」

あっ、入ってきた。

???「こ、こんにちは……」

こまる「こんにちは。あなたも新入生なのかな?」

という事は私より年上なんだこの子……人は見た目によらないなあ。

りん「り、りんは時雨りんです!よろしくお願いします、お姉ちゃん!」

・時雨りん(しぐれ)
・才能…超高校級の【華道家】

花巻「超高校級の華道家……実物は初めて見たけどあんなに小さいなんてね」

下村「あれは将来美人になるな。俺の審美眼に間違いはない!」

根駒「なあこいつ、縛っとかないか?」

揮央「……危険人物認定はした方がいいわね」

綾咲「お嬢様、彼の半径3メートル以内には近づかないようお願いいたします」

神導寺「わかりました、よしなに」

鉢笛「あの子、小さくて可愛いなあ……」

次に来たのは……

1…楽器とスケッチブック?
2…スーツを着た怖い雰囲気の男の子とブレザーの女の子
3…タ、タキシード!?

↓1

2選択

???「……ここか」

???「広くてかないませんね、この校舎は」

次に来たのは……な、なんかすごく怖そうな人が来ちゃったよ。
もう1人のブレザーの人は……あ、あれってもしかして!?

???「エスコート感謝します、ルチアーノさん」

???「お前が勝手についてきただけだろう小娘」

天ヶ瀬「ルチアーノさん、その小娘というのはやめていただけません?私には天ヶ瀬咲という名前があるんです」

・天ヶ瀬咲(あまがせ えみ)
・才能…超高校級の【女優】

こまる「やっぱり女優の天ヶ瀬咲さん!?うわ、本物だよ本物!」

天ヶ瀬「あら?もしかして私のファンですか?」

こまる「は、はい!この前のドラマもすごく素敵でした!」

天ヶ瀬「それは嬉しいですね。どうせならサインでも書きましょうか?」

こまる「ほ、本当ですか!?あ、ありがとうございます!」

天ヶ瀬「ふふっ」

???「ふん」

揮央「……あなたは?」

ルチアーノ「……ジョン・ルチアーノだ」

・ジョン・ルチアーノ
・才能…超高校級の【マフィア】

根駒「ジョン・ルチアーノ……おいおい、確かその名前って!」

揮央「……巨大マフィアのボス、か」

ルチアーノ「ふん、マフィアが気に入らないなら離れた方が身のためだぞ?」

根駒「ナンパ師に執事にマフィア……おい、男子にろくなのがいねえぞ!」

次に来たのは……

1…楽器とスケッチブック?
2…生真面目そうな男の子だ
3…タ、タキシード!?

↓1

2選択

次に入ってきたのは眼鏡をかけた生真面目そうな男の子だった。
他の人みたいに特徴があるようには見えないけど……

根駒「おっ、やっとまともそうな奴が来たじゃないか!」

???「……」

根駒「俺は根駒劾斗、よろしくな!お前の名前は?」

???「……」

根駒「……あれ?どうした?」

???「本……」

こまる「ほん?」

???「本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本!!」

こまる「きゃああ!?」

根駒「な、なんだよこいつ!?」

揮央「……彼は本居秋詠。超高校級の図書委員らしい」

・本居秋詠(もとおり あきよみ)
・才能…超高校級の【図書委員】

本居「ここには本がない、ありえない!本が読みたい!本、本本本本本ほーーーーーーーん!」

揮央「……活字中毒か」

こまる「こ、怖いよあの人……」

出来るだけ関わらないようにしようかな……

根駒「こいつもまともじゃなかった……」

次に来たのは……

1…楽器とスケッチブック?
2…また和服……じゃなくて道着?
3…タ、タキシード!?

↓1

2選択

次に来たのは……またりんちゃんみたいな和服の人だ。

揮央「……道着か」

道着?言われてみればあれって剣道とかする人がよく着てるやつだ。

鉢笛「あっ、ちょっとそこの君!」

???「俺か?」

鉢笛「その体格、道着……なにかやってるよね!」

???「弓道をさせてもらってる。そういうそちらは常勝の女神鉢笛舞とお見受けするが?」

鉢笛「いやー、ボクはただ応援してるだけで勝利はみんなが努力して掴んだものなんだけどね!いつの間にか大層な名前までもらっちゃったよ!」

矢頼「……ふっ、矢頼与一だ」

・矢頼与一(やらい よいち)
・才能…超高校級の【弓道家】

鉢笛「いや、君は一番応援しがいがありそうだね!腕が鳴るよ」

矢頼「機会があれば頼むとしよう」

スポーツする人と応援する人で意気投合したみたいだね、あの2人……こんな状況なのになんかほのぼのするなあ。


次に来たのは……

1…楽器とスケッチブック?
2…タ、タキシード!?

次に来たのは楽器を持った男の子とスケッチブックを持った女の子だった。

こまる「根駒君、行かなくていいの?」

根駒「どうせあいつもまともじゃないんだろ……俺にはわかる」

そこまで言わなくても……あっ、こっちに来た。

???「あの……」

根駒「んっ?」

岩淵「あっ、すいません、岩淵竜太郎といいます。さっきの放送で呼ばれて来たんですが集合場所はここでいいんですよね?」

・岩淵竜太郎(いわぶち りゅうたろう)
・才能…超高校級のヴァイオリニスト

根駒「……」

岩淵「あの?どうかしましたか?」

根駒「やっと、やっと会えた……まともな奴に!」

岩淵「は、はい!?」

根駒「俺は根駒劾斗!よろしくな、竜太郎!」

岩淵「は、はあ……」

泣くほど嬉しかったんだ……よかったね根駒君。
じゃあ私は女の子の方に……

こまる「こんにちは!」

???「……」

こまる「……」

???「……」

き、気まずい……

???「……」

あっ、スケッチブックに何か書き始めた……

???「……」

スケッチブックに【細河琉彌】と書いてある……これがこの子の名前?

・細河 琉彌(ほそかわ るみ)
・才能…超高校級の【画家】

細河「……」

スケッチブックに【あなたの名前は?】って書いてある……

こまる「私は苗木こまるです!よろしくお願いします!」

細河「……」

スケッチブックに【こちらこそよろしく】って言葉と握手の絵が書いてある……受け入れてもらえたみたいだ。

こまる「ひーふーみー……」

根駒「何してんだこまる」

こまる「お兄ちゃんと同じなら後1人、2人来れば揃うなあって」

根駒「なるほどな」

揮央「……来た」

???「……」

こまる「あっ、本当……ってええっ!?」

タ、タキシードにマント……それにマントはキラキラしてるよ、あの人。

???「おや……」

わ、わわっ!?こっちに来る!

???「お嬢さん、一枚お引きください」

こまる「トランプ?」

えっ、さっきまで何も持ってなかったのにいつの間に出したの?

こまる「え、えっと、じゃあこれを……」

???「ふふっ」

笑ってタキシードさんが指を鳴らした瞬間……持っていたトランプが真っ赤なバラに変わる。

こまる「すごく綺麗なバラ……」

???「そのバラは差し上げましょう。お近づきの印です」

こまる「あ、ありがとうございます!」

高坂「高坂遙佑。しがない奇術師ですがよろしくお願いしますね」

・高坂遙佑(こうさか ようすけ)
・才能…超高校級の【奇術師】

格好は驚いたけど……いい人みたいでよかった。

……それからしばらく待ったけど新しい人は誰も現れなかった。

つまり私を含めた16人……この16人がここにいる全てなんだろう。

こまる「……」

周りを見るとみんなが思い思いに過ごしていた。

下村君は女の子達に声をかけてはあしらわれてる。

花巻さんとりんちゃんは花に関係する人同士思うところがあるのか2人で話してる。

神導寺さんは綾咲さんが用意した椅子に座って壇上を見つめてる。

鉢笛さんは矢頼さんに何か話してるみたいだ。
矢頼さん、ちょっとたじたじになってる……

ルチアーノさんはみんなから離れた壁に寄りかかってみんなを見てる……なんだか怖いなあ。

天ヶ瀬さんは……あっ、本居さんに本みたいなの渡してる。
本居さん、すごく嬉しそう……本が本当に好きなんだね。

岩淵君は根駒君に捕まってる。
根駒君も嬉しいからってそこまで絡まなくても……

細河さんはスケッチブックに何か書いてる……いや、描いてるのかな?

高坂さんはトランプとかバラを手入れしてるみたいだ……あっ、またトランプがバラになった。

揮央さんは……壇上をずっと見てる。

数分、だけどすごく長い時間が流れていたような気がするそんな時間……
目を閉じていた私がもう一度みんなの様子を見ようと目を開いたその時……



――ソレは、来た。

???「お待たせいたしました!それではこれより全校集会を執り行いたいと思いまーす!」

何度聞いても慣れないと確信出来る不快な声……それと同時に壇上に現れたのは……

こまる「クマの、ぬいぐるみ?」

身体の半分が白と黒に分かれたヘンテコなクマのぬいぐるみだった。

本日はここまで
16人の紹介だけで予想以上に時間がかかってしまいました……次からはもう少しスムーズにいけるようにしたいと思います。
それではこれで

21:30から更新したいと思います

???「アレレ、どうしたの?まるで鳩が機関銃喰らって蜂の巣になったような顔して!」

私達が驚いてるのを見て不思議そうに首を傾げているぬいぐるみ。
だけどこの声って……あの放送の時と同じ、だよね?

下村「な、なんなんだよあれ!呼び出されたから来てみればあんなクマのぬいぐるみがお出迎えとか意味がわかんねえぞ!?」

まるでみんなを代表するかのように下村君が声を張り上げる。
だけど体育館にいるみんな下村君と同じ気持ち……だって、あんなぬいぐるみが出てくるなんてさすがに予想外だよ!
お兄ちゃんでもこんな体験した事ないんじゃないかな……

???「ボクはぬいぐるみじゃないよ!」

でも本人……こういう時は本クマって言えばいいのかな?
とにかくそのクマはぬいぐるみ扱いされたのが気に入らなかったみたいで、両手を上げて威嚇するような動きをしてる。
……こんな状況じゃなければ可愛いって思ったかも。

モノクマ「ボクはモノクマ!この学園の……学園長なのだ!」

だけど私のそんな呑気な考えは次にモノクマが言った言葉で吹き飛んでしまう。

学園長……あれが!?

モノクマ「えっ、何さその顔……まるでボクが学園長だなんて信じられないって言いたげなその顔は!」

根駒「いや、信じろって方が無理だろ……」

根駒君の言葉に何人か頷いたのがわかる。
それはそうだよ、あんなクマが学園長だなんて……

本居「おかしいですね……僕の記憶によると希望ヶ峰学園の学園長は霧切仁……そんな名前だったと思ったのですが?」

根駒君の言葉に続いて本居さんが眼鏡を指で押し上げながらそんな事を言う。
本居さんって普通に喋れたんだ……

モノクマ「あー、それについては色々ありまして……とにかく!今現在の学園長はこのボクなのです!」

あくまでも自分が学園長だと言い張るモノクマ……正直な話、私はこの時半分以上安心していた。
だってあんなぬいぐるみが私達を誘拐するわけないし……きっとこれはお兄ちゃん達が企画したゲームかなんかなんだろうって思ったから。

こまる「まあまあみんな。ちょっとくらい話を聞いてあげようよ」

だから私はみんなを宥めるようにそう言ったんだ。
お兄ちゃん達が企画したゲームなら乗ってあげないとかわいそうだしね。

モノクマ「やっと静かになってくれたよ……もう、集会でいきなり学級崩壊したかと思ったじゃないか!」

もうその時モノクマの言葉を真剣に受け止めてる人なんかいなかったと思う。

モノクマ「えー、話が脱線しましたが改めて全校集会を始めたいと思います!」

なんとなく張りつめてた糸が切れてのんびりしたような空気……

モノクマ「オマエラは希望ヶ峰学園に選ばれた才能溢れる高校生達……すなわち希望と言える存在なわけです」

種明かしされたらお兄ちゃんになんて言ってやろうかな、なんて考えてた私の安心感……

モノクマ「だけどまだまだひよっこなオマエラのためにボクはこの素敵な舞台を用意しました」

だけどそれは簡単に、紙が風に飛ばされるように……

モノクマ「オマエラには希望としての自覚を持ってもらうためここで一生共同生活を送っていただきます!」

……さっき以上の衝撃で消えた。

花巻「ちょ、ちょっと待ちなさい!今一生って言ったの!?」

モノクマ「うん、そうだよ?」

今まで何回かしてきたのと同じように首を傾げているモノクマ。
だけど私はもうさっきみたいな可愛いなんて思う事が出来なかった。

モノクマ「食料も水も充分あるし……一生かければオマエラにも自分達が希望だっていう自覚が産まれるでしょ?」

あれは、可愛いぬいぐるみなんかじゃない!
あれはもっと、なんて言ったらいいのかわからないけど……とにかく、気を許したら絶対にいけない何かなんだ!

モノクマ「まあオマエラがどうしても帰りたいっていうなら方法がないわけじゃないよ」

天ヶ瀬「それは興味深いですね……是非聞かせてください」

モノクマ「じゃあ説明しましょう!さっきも言いましたがオマエラはひよっことはいえ世界の希望なわけです!」

嫌な予感がする……
これ以上聞いたらおかしくなっちゃいそうなそんなとてつもない不安……

モノクマ「そんな希望を絶やそうとする人は間違いなく希望とは言えません!つまり!」







モノクマ「この中の誰かを殺した人だけは希望ではないと判断してここを出ていってもらいます!」






こまる「殺す……?」

モノクマ「その通り!オマエラには2つの選択肢があるのです!ここで一生共同生活を送るか、もしくは誰かを殺してここを出るか……いや~、楽しみだね!」

岩淵「そ、そんな……」

矢頼「到底信じられる話ではないな」

モノクマ「ここまで言ってもまだ信じてくれないんだね。全く疑り深いにも程があるよ」

鉢笛「信じられると思う方がどうかしてるよ!」

りん「ウ、ウソなんだよね……?」

モノクマ「はあ、もういいよ」

投げやり気味にそう言うとモノクマはトテトテと足音を響かせて歩き出す。
そして……私の目の前で、止まった。

こまる「えっ……」

モノクマ「ところでさ、キミはなんでここにいるのかな?キミは他のみんなみたいに才能溢れる希望じゃないよね?」

こまる「わ、私は……」

なに?なんでこんな事聞くの?

モノクマ「全く部外者はお呼びじゃないだけどなあ……でもちょうどいいや」

こまる「なに、が?」

聞いたらダメだってわかるはずなのに、私は聞いてしまった。
そしてそれに返ってきた返答は……

モノクマ「キミ、ちょっと見せしめになってくれない?」

最低で、最悪で、予想通りの答えだった……

安価を取ります

こまるを見せしめにしようとするモノクマを止めたのは誰?

こまる以外の残りのメンバーからお選び下さい

↓1

ルチアーノ選択

ルチアーノ「おい」

ガタガタと震えて殺されるのを待つばかりだった私を助けてくれたのは、予想外の人だった。

こまる「えっ……」

モノクマ「何かな?」

ルチアーノ「お前は言ったな?誰かを殺せばここから出られると」

モノクマ「うん、そうだよ。それがどうし……」

それは、一瞬の出来事だった。
パァンと響き渡る破裂音、テレビで見た事はあったけど本物はそれ以上の凄みがある。
ルチアーノさんが、いつの間にか持っていた銃でモノクマを撃ったのだ。

モノクマ「いったー!どういうつもりだよルチアーノ君!ボクの自慢のボディが凹んじゃったじゃないか!」

ルチアーノ「ルールを遵守しようとしているだけだ。お前を殺してもルールは達成されるだろう?おい、小娘」

こまる「は、はい!?」

ルチアーノ「離れていろ。跳弾で死にたくないならな」

私にそう言った後二回、三回、ルチアーノさんはまるで躊躇う様子も見せず引き金を引き続ける。
まさかルチアーノさん、私を助けようとしてくれてる……?

モノクマ「いい加減にするクマー!」

だけどルチアーノさんの行動をいつまでも傍観してくれるほどモノクマは甘くなかった。
モノクマの腕から爪みたいなものが飛び出すと、あっという間にルチアーノさんが持つ銃を弾き飛ばしてしまう。

ルチアーノ「ふん、これだけ撃ち込んでも壊せないか。頑丈さだけはまさに超高校級の学園の長に相応しいようだな」

モノクマ「まさかいきなり学園長への暴力に走る生徒がいるとはね……クマは銃が大っ嫌いなんだぞー!」

ルチアーノ「貴様の好き嫌いなど俺の知った事か」

モノクマ「うむむ、ここまで反抗的な生徒は初めてだよ……だけど学園長への暴力は校則違反!しっかり罰は与えないといけないよね!」

ダメ、モノクマは私じゃなくてルチアーノさんを殺す気なんだ!
だけどあんな大きな銃でも壊せなかったモノクマを止めるなんて……

ルチアーノ「やってみろ、この機械人形が!」

ダメ、ダメダメダメダメダメダメダメ!!
私を助けてくれた人が殺されちゃう!
嫌だ、そんなの……嫌だ!!







こまる「……壊れろ!!」






私は無我夢中で叫んでいた。
ずっと握りしめていたメガホンを使って自分に出せるありったけの声で叫んでいた。
こんな事しても意味ないのはわかってるはずなのに……何かせずにはいられなかった。

モノクマ「あれ?」

ルチアーノ「なに!?」

だけどなんでかな……気の抜けた私が意識が遠のく中最後に見たのは……

バラバラに壊れた、モノクマの姿だった……



【プロローグ・ゼツボウ編入試験……END】

【残りメンバー……16人】






【CHAPTER1……ヒキズル】





こまる「……う、んんっ」

私が次に目を覚ましたのは、見覚えのない部屋だった。
私は、どうなったんだっけ……?
確かモノクマとかいう変なぬいぐるみというよりロボット?に殺されそうになって……
それをルチアーノさんが、助け……

こまる「そうだ!ルチアーノさん!あの後どうなったのか……ルチアーノさんが無事か、確かめなきゃ!!」

慌ててベッドから飛び起きた私の目に誰かの姿が飛び込んでくる。

それは……

目覚めたこまるに付き添っていたのは?
残りメンバーからお選び下さい

↓1

ベッドから飛び起きた私はすぐ傍に誰かがいる事にようやく気付いた。

こまる「細河、さん?」

細河「……」【大丈夫?】

こまる「あっ、はい……私は大丈夫です」

細河「……」【良かった】

細河さん、心配してくれてたんだ……
それもそうだよね、私はいきなり倒れたわけだし……

こまる「あ、あの!ルチアーノさんは……?」

細河「……」【大丈夫、銃を弾かれた時にちょっと手を怪我したみたいだけど命に別状はないよ】

こまる「よ、良かったあ……」

ルチアーノさんは無事だった……その事がとても嬉しい。
文字通り命の恩人なんだ……会ったらお礼言って、少しでもこの恩を返したいな。

細河「……」【あなたが倒れた後、大変だった】

こまる「な、なにかあったんですか?」

そういえば、あれって現実なのかな……私がモノクマを壊したあの光景は。

細河「……」【あなたがモノクマを壊したのは覚えてる?】

こまる「!!」

やっぱり……あれは現実にあった事なんだ!

細河「……」【あの後モノクマがもう一体出てきたの】

こまる「えっ!?」

モノクマって換えがあったんだ……あんなに怖がった相手がもっといっぱいいるなんて……

細河「……」【どうもモノクマもあれは想定外の事だったみたい。だから慌ててルチアーノ君の銃と、あなたの持っていたメガホンを回収していった】

こまる「メガホンを?」

あのメガホン……何かすごい物だったのかな。

細河「……」【その後もうあなたやルチアーノ君に何かする気はなくなったみたいで改めて私達は説明を受けた。その時に貰ったのがこれ】

こまる「これは?」

携帯みたいな、小さなパソコンみたいな……

細河「……」【電子生徒手帳、だって】

こまる「これが生徒手帳なんですか?」

細河「……」【ここには学園生活におけるルール、校則が書いてあったよ。見てみて】

校則……ここでのルール、か。
一応見ておこうかな……

こまる「……」

細河さんから借りた電子生徒手帳に書かれたルールは7つ……正確には1つは校則が増えるかもしれないってやつだから6つ。

1、生徒達はこの学園内だけで共同生活を送る事。共同生活の期限はなし。

2、夜10時から朝7時までが夜時間になる事。夜時間は立ち入り禁止区域があるらしい。

3、就寝は寄宿舎に設けられた個室でのみ許されるらしい。
他の部屋での故意の就寝は居眠りとみなし罰する……たぶん、殺すって事なんだろうね。

4、希望ヶ峰学園について調べるのは自由、行動の制限はなし

5、学園長モノクマへの暴力と監視カメラの破壊を禁止。
私とルチアーノさん、本当によく助かったよ……

そして6……これが私達にとって一番重い校則。

こまる「誰かを殺した犯人は出られるけど自分が犯人だとばれてはいけない、か……」

細河「……」【どう思う?】

こまる「よくわかりませんね……どうやってばれてないって判断するんだろう……」

アンケートでも取るのかな……

細河「……」【そういえば】

こまる「なんですか?」

細河「……」【あなたにも電子生徒手帳が渡されるみたい】

こまる「私にもですか?」

細河「……」【あなたは部外者だけど特別に、だってモノクマが言ってた】

特別って……嬉しくないよ、こんな特別。

細河「……」【それであなたにも超高校級の称号?みたいなものが与えられるそうだよ】

こまる「私が超高校級?」

私、まだ中学三年生なんだけどな……

こまる「それで、なんて言われるんですか?」

細河「……」【超高校級の幸運、だって】

こまる「!?」

超高校級の幸運……それって、お兄ちゃんの……
私がお兄ちゃんと同じ……お兄ちゃんと……一緒……

こまる「あっ、でもじゃあ超高校級の幸運が2人いる事になっちゃいますね」

なんだか心の底から湧き上がってくるものを感じて、私は慌ててそれを押さえ込む。
だってそれはあまりに場違いな気持ち……喜び、だったから。

細河「……?」

だけど私のその言葉になぜか細河さんは首を傾げる。
あれ私、なにか変な事言ったかな……?

細河「……」【何を言ってるの?】

こまる「何って、私変な事言いました?」

細河「……」【今いる16人の中で超高校級の幸運はあなただけ、だよ?】

こまる「えっ……」

それは私に衝撃をもたらす文……だって私は確かに

【根駒「俺の名前は根駒劾斗。超高校級の……まあ、その幸運として入学する事になったんだ。よろしくな」】

そう、彼から聞いていたんだから。






【おめでとうございます!CHAPTER1でルチアーノ君がクロにならない事が確定しました!】





今回はここまで
このように選択によっては動機イベント発生前に確定シロを作れます。
色々不手際もあるでしょうがよろしくお願いします。
それではおやすみなさい……


ところで花火さんの名字は何と読むんですか?

今日も更新予定です

>>79
紹介時書けてませんでしたね……
ついでに人物安価も取りやすい様にこまる含めて女子男子の登場順に一覧にしておきます

女子

・苗木こまる(なえぎ ――)……才能なし→超高校級の幸運

・揮央花火(きおう はなび)……超高校級の???

・花巻清良(はなまき せいら)……超高校級の美化委員

・神導寺あやめ(しんどうじ ――)……超高校級の令嬢

・鉢笛舞(はちぶえ まい)……超高校級の応援団長

・時雨りん(しぐれ ――)……超高校級の華道家

・天ヶ瀬咲(あまがせ えみ)……超高校級の女優

・細河琉彌(ほそかわ るみ)……超高校級の画家

男子

・根駒劾斗(ねこま がいと)……超高校級の幸運→超高校級の???

・下村幸洋(しもむら ゆきひろ)……超高校級のハッカー

・綾咲義光(あやさき よしみつ)……超高校級の執事

・ジョン・ルチアーノ……超高校級のマフィア

・本居秋詠(もとおり あきよみ)……超高校級の図書委員

・矢頼与一(やらい よいち)……超高校級の弓道家

・岩淵竜太郎(いわぶち りゅうたろう)……超高校級のヴァイオリニスト

・高坂遙佑(こうさか ようすけ)……超高校級の奇術師

以上16人が登場人物です

それではいきます
安価も取りますのでよろしくお願いします

細河さんから体育館であった事を聞いた後、私達は学園にある食堂に向かう事になった。
どうやら何組かに分かれて学園内を調べた後、報告会をする事になったらしい。

こまる「細河さんは探索に行かなくて良かったんですか?」

細河「……」【私、こうやって筆談でしかコミュニケーション取れないから。だから情報の伝達が上手くできなくて……】

なるほど……調べても報告会に向かないって事なんだね。

細河「……」【ところで苗木さん】

こまる「なんですか?」

細河「……」【会った時から気になっていたんだけど……どうして敬語なの?】

こまる「えっ、だって私は中学生だけど皆さんは高校生ですよね?だったらやっぱり敬語の方がいいかなって……」

最初に会った根駒君とか揮央さんにはつい普段の調子で話しちゃってたけど……

細河「……」【私はそういうの気にしなくていいと思うよ?】

こまる「そう、ですか?」

細河「……」【だって少なくとも今の私達は、一緒にここから出ようって目的がある仲間でしょう?それなのにそんな他人行儀だと……ちょっと寂しいかな】

こまる「細河さん……」

やっぱり超高校級っていっても、同じ年頃の学生なんだよね……
だったらせっかくの提案だし……うん。

こまる「じゃあ、少しずつでも普通に話すようにするね?他の人が受け入れてくれるかはわからないけど」

細河「……」【うん、私の呼び方も細河じゃなくて琉彌でいいから】

こまる「うん、わかったよ琉彌ちゃん!あっ、それなら私もこまるって呼んでほしいな」

細河「……」

こまる「琉彌ちゃん?」

細河「……」【こ、こまるちゃん……】

なんだか文字がすごい歪んでるよ……大丈夫かなあ?







【おめでとうございます!CHAPTER1で細河さんがクロにならない事が確定しました!】

【なお、このように動機イベント発生前に確定シロに出来るのはCHAPTER毎に2人まで、この確定シロ決定イベントが発生するのはCHAPTER3までなのでご注意ください】






――食堂――

琉彌ちゃんに案内されて私が食堂に着いた時には、もうあの時体育館にいた人達はほとんど揃っていた。

下村「おぉ!こまるちゃん、目が覚めたんだな!」

食堂に入ってきた私達に真っ先に気付いたのは下村君……だからなんでこの人私と話す時こんなにテンションが高いの?

下村「もう心配したんだぜ!せっかくのかわいこちゃんが1人でもいなくなったらどうしようかと、調査なんか放り出して付き添っていたかったくらいだ!」

こまる「ご、ごめんなさい……心配かけちゃったみたいで」

下村君も琉彌ちゃんみたいに心配、してくれてたんだよね?

下村「全くモノクマの奴もこんな……痛っ!?」

根駒「そこまでにしろよ下村。こまるが困ってんだろ」

下村「ちぇっ、はいはい、わかりましたよ……こまるちゃん、また後でなー」

手を振って下村君は席に戻っていった……と思ったら隣に座ってる天ヶ瀬さんを口説いてる。
ああ、思い出した……そういえばお兄ちゃんの同級生にも似たように私に話しかけてきた人いたっけ。
確か桑田さん……だったかな?

根駒「全くあいつは……こまる、大丈夫か?」

こまる「……」

根駒君、この学園に閉じ込められた私と最初に会って、話を聞いてくれた人。

【細河「……」【今いる16人の中で超高校級の幸運はあなただけ、だよ?】】

だけど、私に嘘をついた人。
私は……根駒君を信じていいのかな?

根駒「こまる?」

こまる「大丈夫、心配いらないから……琉彌ちゃん、行こう」

根駒「えっ、おい、ちょっと……」

ごめんね、根駒君……だけど私、やっぱり嘘をつかれたのがひっかかっちゃうよ……

細河「……」【根駒君、あなたあの子に何をしたの?】

根駒「いや、俺は何も……」

神導寺「それではそろそろ報告会を始めましょうか。皆さん、席についてください」

細河「……」【信用は、一応しておくから】

根駒「……」

神導寺「それでは各班は報告を……」

綾咲「お嬢様、お二人ほどこの場に居られませんが」

神導寺「誰ですか?」

綾咲「揮央様とルチアーノ様ですね。あのお二方は調査の際にも単独で動いていたようです」

そういえば……揮央さんもルチアーノさんもいない。
ルチアーノさんにはお礼も言いたかったんだけど……

神導寺「こういう時こそ協力が不可欠だというのに……しかたありません。あの二人には後で私から伝えておきますので報告会を始めましょう」

花巻「じゃあまずは私達からね……私は下村君、根駒君、時雨さんと一緒に学園サイドを調べたわ」

下村「ついでに廊下とか個室にある鉄板も調べたんだけど、どれもこれもピッタリくっついて外れやしなかったぞ」

根駒「一応男子の各個室にある工具セットも使ってみたけど……すまん、何とも出来なかった」

りん「あっ、個室といえば部屋の1つ1つが誰のものか決まってて、隣からの声も聞こえなかったよ?後夜時間にはシャワーが出ないんだって」

花巻「女子のみんなに一応伝えておくわ。女子のシャワールームには鍵がかかるから下村君が来たら真っ先にシャワールームに逃げ込むように」

下村「セ、セーラちゃん、冗談きついな……」

花巻「私達からの報告は以上よ」

下村「えっ、まさか本気だったのか今の!?」

鉢笛「次はボク達かな?ボクは矢頼君、本居君、天ヶ瀬さんと一緒に学園側を調べたよ!」

矢頼「入り口を塞いでいる扉は正攻法ではどうにも出来そうになかった……あそこからの脱出は出来ないと思った方がいいな」

本居「……そんな事より、恐ろしく重大な事があります」

神導寺「重大な事ですか?」

本居「……ないんです」

神導寺「何がですか?」

本居「図書室が、僕にとっての楽園がどこにもないんですよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

根駒「また始まった……」

本居「本がない?図書室がない?ありえない、ここは学園なのにそんな事があっていいわけがない!」

天ヶ瀬「……ちなみに学園には二階へ続く階段がありましたが、シャッターで塞がっていました。もしかすると図書室は上にあるのかもしれませんよ本居君?」

本居「あのシャッターが開くまで我慢しろと!?本が読めない世界なんて、僕にとっては地獄以上の絶望的世界だというのに!?あばばばばば……!」

鉢笛「ボ、ボク達からは以上かな」

神導寺「最後は私達ですね。私と綾咲は岩淵君、高坂君と共に他の方々が調べ切れていないだろう場所を調べました」

綾咲「この食堂の奥にある厨房には大量の食糧が備蓄されておりました。食糧は毎日追加されるそうなので餓死の心配は取り除かれたかと」

岩淵「わざわざそれだけ伝えにモノクマが出てきましたよ……あのクマは神出鬼没みたいです」

神導寺「つまりどこで何を聞かれているかわからないという事です……皆さん、監視カメラもある以上発言は慎重に慎重を重ねてください」

高坂「あの早業は是非とも我が奇術の参考にしたいですね……ああ、そういえば二階がシャッターで塞がってたようですが一階にも封鎖された部屋がいくつかありましたよ。しかも1つは保健室……迂闊に怪我も出来ないようですね、ふふっ」

神導寺「……私達からは以上です」

根駒「……結局、犯人や脱出に繋がる手がかりはなしって事か」

みんなの報告が終わった後、根駒君が呟いた言葉が私達の空気を重くする。

神導寺「かといってモノクマとやらのいいように動くわけにもいきません……とりあえず今日は解散して明日また各自調査を……」

神導寺がそう言って会議を締めようとした、その時だった。

ドゴォォォォォォン!!
私達の耳に、その爆発音が聞こえてきたのは。

下村「な、なんだなんだ!?」

りん「い、今の音、学園側からだったよね?」

根駒「くそっ、いったい何が起きたってんだ……!」

みんながザワザワと落ち着きを失っている中、真っ先に綾咲さんが走り出す。

綾咲「様子を見に行って参ります。皆様はここでお持ちください」

そう言い残すと綾咲さんは食堂から出て行ってしまった……本当に、何があったんだろう?

数分後、戻ってきた綾咲さんは1人じゃなかった。

揮央「……」

ルチアーノ「……」

こまる「揮央さん、ルチアーノさん!?」

綾咲「どうやら先ほどの爆発音はお二方の起こしたものだったようです」

岩淵「ど、どういう事ですか?」

神導寺「揮央さん、ルチアーノさん、説明をお願い出来ますか?」

揮央「……体育館でモノクマが一体壊された」

根駒「あ、ああ、確かにバラバラになっちまったけど……」

ルチアーノ「ふん、どうやらあの機械人形には自爆用の爆弾が装備されていたらしくてな。あの騒ぎに紛れて回収しておいたんだよ」

花巻「ば、爆弾ですって!?」

揮央「……彼はそれを使って玄関ホールの扉を壊そうとしていた」

ルチアーノ「それなりの威力は見込んでいたんだがな、結果は期待外れもいいところだった」

細河「……」【つまり扉はビクともしなかった?】

揮央「……そういう事。それを理解していたのかモノクマも現れなかった」

ルチアーノ「ふん」

どこに行ってたのかと思ったけど、2人なりに脱出の方法を探してたんだ……

神導寺「お二人が何をしていたのかはわかりました。ですが今後はもう少し協調して行動していただけると助かります」

揮央「……善処する」

ルチアーノ「……」

ああ、これは守る気ないよ2人共……

神導寺「とにかく、もうすぐ夜時間になりますし今日はこれで解散としましょう。皆さん、就寝する際にはしっかりと鍵をかけるよう、お願いしますね」

綾咲「夜時間は人が少なくなりますので外出も控えた方がよろしいかと」

神導寺「そうですね。では私達の間で夜時間には外出を控えるというルールを決めておきましょう。ああ、それと朝昼晩にはなるべく集まって食事会を開きましょう」

反対意見は出なかった。
確かに夜だけでもゆっくり眠りたいし、ご飯だって集まって食べた方が美味しいもんね……

神導寺「それでは皆さん、また明日の朝お会いしましょう」

綾咲「失礼します」

そう言って、神導寺さんと綾咲さんは食堂から出ていった。

誰かに話しかけますか?
話す場合>>80のメンバーから神導寺、綾咲以外をお選びください

↓1

鉢笛選択

あっ、そうだ。
ルチアーノさんにお礼を言わないと……ってもういない。

鉢笛「ありゃ、どうしたの?」

こまる「あっ、その、ルチアーノさんを探してるんですけど……」

鉢笛「ルッちゃんならあやめちゃん達より早く食堂から出ていっちゃったよ?」

こまる「あっ、そうなんですか……」

またお礼言えなかったな……

鉢笛「なになに?ルッちゃんとお話したいの?」

こまる「えっと、体育館でのお礼を言いたかったんですけど……」

鉢笛「なるほどなるほど……確かにあの時のルッちゃんはかっこよかったからね!」

……あれ?

鉢笛「やっぱり女の子はああいういざという時助けてくれる人を好きになっちゃうよね、うん!」

鉢笛さん、何か勘違いしてるような……

鉢笛「ようし、ボクも頑張って応援するよこまっちゃん!恋の戦いはどんなスポーツよりも激しい戦いだからね!」

やっぱり鉢笛さん、私がルチアーノさんに恋してるって勘違いしてる!?

こまる「ち、違います、私はただ……」

鉢笛「うおお、なんか燃えてきたよ!頑張ろう、こまっちゃん!!」

だから違うのにぃー!


・鉢笛舞と親しくなりました。

――こまるの部屋――

こまる「ああ、なんでこんな事に……」

鉢笛さん、勘違いしたままだよ……

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより夜時間になります」

午後10時……もうそんな時間なんだね。

モノクマ「間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す」

立ち入り禁止区域って食堂の事だったんだ……夜中にお腹空いた時用に明日食堂からなにかもらっておこうかな?

モノクマ「ではでは、いい夢を。おやすみなさい…」

いい夢、か……こんな状況だから確かにいい夢は見たいけど……

こまる「お兄ちゃん、私どうなっちゃうんだろう……」

そんな弱音を吐きながら私はベッドに倒れ込んで……あっという間に眠りに落ちていく。
とにかく疲れてたんだと思う……今の状況の、何もかもに。

こまる(目が覚めたら、全部夢だったとか……やっぱりお兄ちゃんが仕掛けたドッキリだったとかなら……いい、な)

そんな考えを最後に、私の意識は沈んでいった……

共同生活2日目

――こまるの部屋――

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!」

モノクマ「さぁて、今日も張り切っていきましょう~!」

こまる「んっ……朝?」

……やっぱり、夢じゃなかった。

こまる「朝から憂鬱だな……あれ?」

テーブルの上に何か置いてある……これって電子生徒手帳?

こまる「そういえばモノクマが私の分も用意してくれるって琉彌ちゃんが言ってたっけ……」

電子生徒手帳か……一応チェックしておいた方がいいよね?
そう思って起動させると最初に出たのは私の名前……そして琉彌ちゃんに見せてもらった校則と、私を含めたみんなの名前とかが書いてある通信簿 。

こまる「本当に、超高校級の幸運って書いてある……」

私の通信簿の特記欄には確かに超高校級の幸運って表示されていた。
お兄ちゃんに言ったらビックリするかな、ふふっ。

こまる「……それで揮央さんと根駒君は表示されてない、と」

やっぱり根駒君は超高校級の幸運じゃなかったんだね……なんであんな嘘ついたんだろう?

こまる「……あれ?」

電子生徒手帳の画面に他にも何か表示されてる……?

こまる「重要事項……?」

嫌な予感しかしなかったけど一応見ておくことにした。
もしも新しいルールだったりしたら嫌だしね……

モノクマ「開いたね、開いちゃいましたね?」

重要事項って項目を選択して表示されたのはモノクマとセリフが書いてある吹き出し……なにこれ?

モノクマ「えー、苗木こまるさん。昨日は本当に申し訳ありませんでした」

モノクマが謝ってる……昨日って事は殺そうとした事についてかな?

モノクマ「いくら君が才能溢れる高校生でなかったとはいえ殺そうとするなんて……クマの本能が浮き彫りになってしまったようで本当にごめんなさい」

本当に謝ってるつもりなのこれ……

モノクマ「えー、そんな苗木さんにお詫びの印としてあるものをプレゼントしたいと思いますのでこの重要事項を見たらすぐに視聴覚室へと来てください」

……プレゼント?
いったい何だろうとは思ったけど重要事項はこれだけみたいで他に詳しい事は書いてないみたい……

こまる「行くしかない、かな」

まだ朝食会には時間があるし……私は視聴覚室へと向かう事にした。

――視聴覚室――

こまる「えっと視聴覚室ってここだよね」

プレゼントってなんだろう……出来れば脱出のヒントとかいいものが欲しいんだけど。

こまる「あっ、あった」

そこに置いてあったのは【苗木こまる様へ】と書かれたDVDだった。
いいものってDVDかあ……何が入ってるんだろう。

こまる「見てみよう。みんなの役に立つ何かが映ってるかもしれないし」

私は早速DVDを取り出すと視聴覚室にある機材にセットする。
画面に映し出されたのは最初の数秒間は砂嵐で……そして次に映し出されたのは。

こまる「お兄、ちゃん……」

そう、そこに映っていたのは私のお兄ちゃん……お兄ちゃんがクラスのみんなと遊んだり、行事に参加している姿だった。

こまる「お兄ちゃん、楽しそう……」

希望ヶ峰学園に入学してからお兄ちゃんは寮暮らしだったから、私はお兄ちゃんが普段どんな風に過ごしてるのか知らなかったけど……そうか、お兄ちゃん楽しんでたんだね。

こまる「本当に、いいものもらっちゃったかも」

お兄ちゃんがこうしてるってわかっただけで勇気が湧いてくる気がする。

こまる「お兄ちゃん、私頑張るよ!頑張ってみんなと一緒に……」

だけど、私のそんな勇気は、希望は……






――ナエギくんがクロにきまりました。
おしおきをかいします――






それ以上の絶望に、塗り潰された。

こまる「なに、これ……」

画面が変わって映し出されたのは学校によくある椅子に座ってるお兄ちゃん。
だけどその椅子はゆっくりと動いていて、その後ろでは大きなプレス機が動いていて……

こまる「お兄ちゃん、ダメ……」

ゆっくり、ゆっくりとお兄ちゃんはプレス機に近付いていく。
なのにお兄ちゃんは逃げない、違う、逃げられないんだ……

こまる「やめてよ、やめて……」

そして、顔が真っ青になっているお兄ちゃんがとうとうプレス機のすぐ近くまで来て……

こまる「やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

昨日体育館で叫んだ以上の大声で絶叫した私を笑うみたいに、DVDはこんな文で終わっていた。


【苗木こまるさんのお兄ちゃん、苗木誠君は果たしてどうなってしまったのか!?】

【正解は……外に出たら教えてあげるよ!】

こまる「お兄、ちゃん……」

そう……たぶんこれが、私の人生ではっきりと自覚した最初の【絶望】だった。

最後に安価を取って本日はここまで

苗木がおしおきされるDVDを見せられて絶叫したこまるの叫び声を最初に聞きつけたのは?

↓2

それではおやすみなさい…

寝る前にミスの訂正

>>88
×花巻「じゃあまずは私達からね……私は下村君、根駒君、時雨さんと一緒に学園サイドを調べたわ」

○花巻「じゃあまずは私達からね……私は下村君、根駒君、時雨さんと一緒に寄宿舎サイドを調べたわ」

みんな揃って学園側調べてる事になっちゃいますので……

それでは改めておやすみなさい…

更新します

ルチアーノ選択

ルチアーノ「……そこで何をしている」

こまる「あっ……」

DVDを見て泣きじゃくっていた私が顔を上げると、いつの間にかルチアーノさんがそばに来ていた。

ルチアーノ「さっきの悲鳴はお前が叫んだのか?何があった?」

そういえば、何か叫んだ気がするけど……よく、覚えてないや……

ルチアーノ「……」

ルチアーノさんも黙っちゃった……何か言わないといけないのに、何を言えばいいのかわからないよ……

ルチアーノ「原因はそのDVDか」

こまる「……!」

DVDって単語を聞くだけで身体中に鳥肌が立つ。
だってさっきのDVDで、お兄ちゃんが……

ルチアーノ「……そこをどけ」

こまる「えっ、あっ……」

押し出すようにしてさっきまで私が座っていた席に座るとルチアーノさんは入ったままのDVDを再生し始める。
私は最初のお兄ちゃんの楽しそうな姿も最後のアレを見た後だと余計辛くて、とてももう一度見る気にはなれなかった。

ルチアーノ「……なるほどな」

主に私が出してる暗い空気の中で数回DVDを繰り返し見ていたルチアーノさんが席を立つ。
思わず見上げたその顔は何か考えをまとめているような、そんな顔だった。

ルチアーノ「お前はこれを見てどう思った」

こまる「どう、思った……?」

どうって言われても……

こまる「よく、わかりません……」

ルチアーノ「わからないだと?」

こまる「だって、こんなの信じられなくて……お兄ちゃんが、あのまま……そんなの信じたくなくて……」

……私は、信じたくなかった。
あの映像の先にある答えなんてわかりきっているのに、それをどうしても認めたくなかった。

こまる「嘘、あんなの嘘だよ……お兄ちゃんが、お兄ちゃんが……」

ルチアーノ「……嘘はついていない、か。おい小娘」

こまる「なん、ですか?」

ルチアーノ「お前は全てを見たわけでもないのに諦めるのか」

ルチアーノ、さん?

ルチアーノ「はっ、それならそれもいいだろう。だがな、その諦めは自分の中で生きているかもしれない兄を殺したと自覚しておけ小娘」

私が、お兄ちゃんを殺した……?

ルチアーノ「俺の言葉をどう思うかはお前次第だ。だが死体を見たわけでもない、誰かから死んだと聞いたわけでもない……お前が絶望するには早いと思うがな」

こまる「……」

……諦めるなって事?
あの映像の後にお兄ちゃんが助かったかもしれないって希望を捨てちゃだめって事?

こまる「……そう、ですね」

ルチアーノさんの言うとおりなのかもしれない……私はお兄ちゃんが死んじゃったって勝手に諦めて、絶望してたんだ。
お兄ちゃんの悪運の強さを、妹の私はよく知ってるのに……!

こまる「ルチアーノさん……ありがとうございます!」

ルチアーノ「それは何の礼だ。今のはお前が勝手に立ち直ったんだろう」

こまる「そ、そんな事ないです!ルチアーノさんは体育館で私が危なかった時も助けてくれたし……」

ルチアーノ「……話にならないな。俺はもう行くぞ」

こまる「あっ……」

行っちゃった……

こまる「ルチアーノさんっていい人だよね、やっぱり……」

向こうは本当にそんなつもりはないのかもしれないけど……でもルチアーノさんのおかげで私は立ち直れたんだし……

こまる「また助けられちゃったなあ……」

その後、私を探しに来た他の皆が来るまで私はずっと視聴覚室でボーッとしていた……






ルチアーノ「クロだとばれてはいけない、そしてさっきの映像……ふんっ、どうやらあの機械人形はまだ隠している事があるようだな」





こまる「ふぅ……」

皆に心配かけちゃったな……DVDの事は隠しておいたけど大丈夫だよね?
さてと、これから何をしようかな?


【自由行動を開始します】

【自由行動には誰かと交流するか、購買にモノモノマシーンをしに行くかのどちらかを選べます】

【それではまず今までにこまるが見つけたモノクマメダルを判定します】

直後判定
コンマ一桁の枚数分こまるはモノクマメダルを持っています。
0は10扱いです。

コンマ一桁…1
こまるは現在1枚モノクマメダルを持っています。


こまる「そういえば部屋に落ちてたこのメダルなんなんだろう……まあ、いつかわかるよね」

これからどうする?

1…誰かと話す(>>80から名前も明記)
2…購買に行ってみよう

あっ、↓1です

りん選択

――食堂――

りん「んしょ、んしょ……」

あっ、りんちゃんだ。
何してるんだろう?

こまる「りんちゃん、何してるの?」

りん「あっ、こまるお姉ちゃん!りんね、清良お姉ちゃんのお手伝いしてるんだよ!」

こまる「花巻さんの?」

りん「うん!購買屋さんにあるガチャガチャでひまわりの種がもらえたから育てるんだって!」

こまる「へぇ、購買にガチャガチャなんてあるんだ……」

機会があったら行ってみようかな……

りん「それでこれからりんがひまわりさんにお水持っていくんだ!清良お姉ちゃんは自分で行くって言ってたけど、りんにだってこれくらい出来るもん」

その割には重そうだけど……本当に大丈夫なのかな?

1…私も手伝おうか?
2…りんちゃんはえらいね
3…腕震えてるけど本当に大丈夫?

↓1

1選択

こまる「私も手伝おうか?」

このままりんちゃんにさせたら大惨事になる予感がするし……

りん「えっと、でもこれはりんがやるって決めた事だし……」

迷ってる迷ってる……じゃあもう一押ししてみよう。

こまる「私も一緒にひまわり育てるお手伝いがしたいんだ。だから手伝いたいんだけど……ダメかな?」

りん「うーん……わかった!そういう事なら一緒にひまわりさんにお水持っていこう!」

よかった、なんとか納得してくれたみたい。

こまる「じゃあ行こうか」

りん「うん!」

【りんちゃんと少し仲良くなれたみたいだ……】

【自由行動・夕方】

こまる「りんちゃん、喜んでたな。花巻さんにも感謝されちゃったけど」

こまる「さてと、夕ご飯までまだちょっと時間あるかな」


これからどうする?

1…誰かと話す(>>80から名前も明記)
2…購買に行ってみよう

また安価を忘れた……基本的には直後判定です
2選択

こまる「そういえばりんちゃんが購買にガチャガチャがあるって言ってたっけ……よし、行ってみようかな」

――購買――

こまる「あった、これだね」

なんというか思ったより悪趣味なデザインだ……

こまる「ええっとお金が必要みたいだけど……なになに、回すにはモノクマメダルが必要……あっ、もしかしてこれかな?」

なるほど、このメダルがあればこのガチャガチャに挑戦出来るってわけだね……

でも一枚しかないんだよなあ……どうしよう?

モノモノマシーンに挑戦しますか?
景品はコンマ91まではゲームのNo.に対応、コンマ92以降はもう一度やり直しです。

1…挑戦する(コンマ70以上でもう一度回せます)
2…今回はやめておく(コンマ50以上でモノクマメダルゲットのチャンス)

↓1

2選択

こまる「今日はやめておこう……一枚だけじゃさすがにね」

もっと部屋を探してみようかな……あれ?

こまる「これって……モノクマメダル?」

直後判定
01~32…一枚ゲット
34~65…二枚ゲット
67~98…三枚ゲット
ぞろ目…五枚ゲット

コンマ…75
モノクマメダル三枚ゲット

あっ、モノクマメダルがある!

こまる「あっ、ここにもあった!」

三枚も見つけちゃった……今度は挑戦してみてもいいかもしれないね。

【こまるが現在持っているモノクマメダルは四枚です】

――こまるの部屋――

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより夜時間になります」

モノクマ「間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す」

モノクマ「ではでは、いい夢を。おやすみなさい…」

もう夜時間か……今日も色々あったなあ。

こまる「モノクマからあんなDVD見せられて、絶望しそうになって、でもルチアーノさんに助けられて……」

なんだかルチアーノさんにはどんどん恩が出来ちゃってる気がするよ……

こまる「もうちょっとしっかりしないとね……とりあえず今日はもう寝ようっと」

お兄ちゃん、私諦めないで頑張ってみるよ……

こまる「おやすみなさい……」

――共同生活3日目――

こまる「うーん……よく寝たの、かな?」

窓が閉まってるせいで時間の感覚が変になってる気がするな……まあ、こんな環境じゃまともに疲れが取れる訳ないんだけど。

こまる「よし、食堂に行こう」

――数十分後――

こまる「うー、ちょっと食べ過ぎちゃったかも……綾咲さんの作るご飯美味しいからついつい手が伸びちゃうんだよね……」

こまる「ちょっと散歩でもしてこようかな……ついでに誰かいたらお話でもしようっと」

これからどうする?

1…誰かと話す(>>80から名前も明記)
2…購買に行ってみよう

↓1

???枠の揮央さんが選ばれたところで今日はここまで

現在の好感度は
ルチアーノ>細河>根駒=揮央>りん=鉢笛>その他です

3日目自由行動の後はモノクマが動くか判定を取る事になりますので。

それではおやすみなさい…

更新します

揮央選択

そうだ、揮央さんと話してみよう。
ほとんど喋らないしご飯の時もいつも1人違う席で食べてるし……これはルチアーノさんもだけど。

こまる「確か揮央さんは今日掃除当番だから寄宿舎のトラッシュルームにいるかな?」

――トラッシュルーム

こまる「揮央さーん……」

揮央「……」

いたいた……でもあれ何してるのかな?
焼却炉の蓋を開けたままずっと中を見てるけど……

揮央「……苗木」

こまる「ひゃっ!?」

揮央「……そんなところで何をしてる?」

こまる「えっと……揮央さんとお話しようかなって」

揮央「……」

こまる「……」

揮央「……好きにすればいい」

こまる「う、うん!じゃあ隣失礼して……」

うっ、焼却炉の近くだからやっぱり暑い……
揮央さんはコート着てるのに暑くないのかな?

揮央「……それで?」

こまる「へっ?」

揮央「……話がしたいと言ったのはそっち」

こまる「あっ」

ど、どうしよう……よく考えてなかったよ。
えっと何でもいいから話題、話題……

1…揮央さんの才能って?
2…なんでジッと焼却炉を見てたの?


↓1

2選択

こまる「なんでジッと焼却炉を見てたの?」

揮央「……」

なんだろう、今揮央さんの表情が……少し歪んだ気がする。

揮央「……色々思い出していた」

こまる「えっ?」

揮央「……火は全てを燃やし尽くす。例えそれが物だろうと、人間だろうと」

こまる「揮央、さん?」

今のって、まるで……

揮央「それで思った。もしここで誰かを殺したとして、この中で燃やし尽くして死体が灰になったら……」

こまる「っ!?」

揮央「……失言。今のは忘れて」

こまる「……」

【正しい選択肢を選んだため会話を発展させる事が出来ます!】

1…揮央さんは、コロシアイに乗る気なの?
2…何も言わない

↓1

2選択

こまる「……」

揮央「……」

こまる「……」

揮央「……苗木は聞かないんだ」

こまる「っ……なに、を?」

揮央「……今の言葉は私がコロシアイに乗るつもりだとそう捉える事も出来たはず」

こまる「それは!」

揮央「……なのに問い詰めもしない。もしも今私が頭を掴んで焼却炉に入れればそれだけで私は苗木を殺せる」

こまる「……!」

心臓がすごく痛い……
揮央さんが何を考えてるかがわからない……
だけどその言葉の端々にある何かで、この人は本当にやろうと思えばやる人なんだって理解させられる……

こまる「……」

揮央「……逃げない、か」

こまる「っ!」

揮央「……少し苗木本人に興味が湧いた」

こまる「えっ……」

揮央「……」

揮央さんはそれだけ言うと焼却炉を止めて、トラッシュルームから出ていった。

こまる「はぁ、はぁ……」

汗が、止まらない。
それは焼却炉の近くにいたからなんて理由だけじゃないのは……自分でよくわかっていた。

【揮央花火の通信簿2ページ目が開放されました】

【火に何かしらの思い出がある模様。ただしそれがいいものとは思えない】

【彼女はその気になれば人を殺せる?自分から逃げなかった苗木こまるに興味を抱いたようだ】

【自由行動・夕方】

こまる「……」

揮央さんと話した後、私は歩く気にもなれなくて自室に戻っていた。

こまる「揮央さん……本気なのかな?」

揮央さんがコロシアイに乗る気だったとして……私に何が出来るんだろう?

こまる「……ダメだ。こんな風に閉じこもってたら変な事ばっかり考えちゃう」

とりあえず外に出よう……

これからどうする?

1…誰かと話す(>>80から名前も明記)
2…購買に行ってみよう
↓1

購買に行ってみよう……

――購買部――

こまる「さてと、来たのはいいけどどうしようかな?」

モノモノマシーンに挑戦しますか?

景品はコンマ91まではゲームのNo.に対応、コンマ92以降はもう一度やり直しです。

【現在のモノクマメダルの枚数は4枚です】

1…挑戦する(挑戦する場合は枚数も明記。コンマ70以上でもう一度回せます)

2…今回はやめておく(コンマ50以上でモノクマメダルゲットのチャンス)

↓1

【4枚全てを使います】

【コンマが70以上のため合計五つのプレゼントが手に入ります】

連投ありで↓5までのコンマに対応
92以上の場合さらに下のコンマを採用します

【レーション】
【スカラベのブローチ】
【手ブラ】
【愛蔵リアクション芸集】
【超技林】

【以上の5点を手に入れました!】

こまる「うん、まあこんなものだよね」

外したわけじゃないとは思うけど……誰かにあげたら喜んでくれるかな?

こまる「じゃあ部屋に帰ろうっと」

少しは気分転換になったかな……

――こまるの部屋――

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより夜時間になります」

モノクマ「間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す」

モノクマ「ではでは、いい夢を。おやすみなさい…」

こまる「……」

今日も何事もなく1日が終わった……これって喜んでいいんだよね?

こまる「明日も何事もなく過ごせますように。おやすみなさい……」

――???――

モノクマ「うーん、コロシアイ全然起きないからつまんないなあ」

モノクマ「せっかく苗木さんには先に動機をプレゼントしてあげたのに全然動いてくれないし……」

モノクマ「今年はひどく反抗的な生徒もいるし学園長としては悩ましい限りだよ!」

モノクマ「さてさて……どうしようかなあ?」

↓1

コンマ30以下でモノクマが動機提示

モノクマ「よし、それじゃあみんなにも動機をプレゼントしてあげようかな!」

モノクマ「苗木さんだけなんて不公平だからねぇ……ぶひゃひゃひゃひゃ!」

【翌日動機提示イベントが発生します】

【今回は動機提示イベントが発生した後2日後に事件が発生します】

【残りの自由行動で悔いのないよう交流しましょう……】

共同生活4日目

――こまるの部屋――

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!」

モノクマ「さぁて、今日も張り切っていきましょう~!」

こまる「んっ……もう朝?」

なんだかあんまり眠れなかったな……

こまる「……食堂行こう」

――数十分後

こまる「……」

なんで……すごく、食欲が湧かない……

こまる「……これから、どうしよう」

【自由行動・朝】

これからどうする?(この自由行動の後に動機が提示されます)

1…誰かと話す(>>80から名前も明記)
2…購買に行ってみよう
↓1

根駒選択

根駒君……あれからずっと避けてるみたいになっちゃってるけど、やっぱり話をした方がいいよね?

――教室――

……いた。

こまる「根駒君」

根駒「うわっ!?な、なんだ、こまるか……驚かせるなよ」

こまる「ご、ごめん」

根駒「いや、いいんだけどさ……それで何か用か?」

こまる「……」

やっぱり私には根駒君が悪い人に見えない……
じゃあどうして嘘をついたの?
なんで揮央さんみたいに才能を隠してるの?
揮央さんみたいに……根駒君もいざとなったら誰かを……

こまる「……」

1…どうして嘘をついたの?
2…根駒君はこんな所で何をしてたの?
3…私、超高校級の幸運になったんだよ

↓1

1選択

ダメだ……やっぱり聞かないと!

こまる「根駒君」

根駒「なんだよ、そんな怖い顔して……」

こまる「どうして嘘をついたの?」

根駒「!!」

こまる「……」

根駒「う、嘘って、何のことだよ?」

こまる「私達が初めて会った時、根駒君は自分を超高校級の幸運だって言ったよね?」

根駒「そ、それは……」

こまる「だけど電子生徒手帳には根駒君の才能は不明ってなってた!琉彌ちゃんも超高校級の幸運は私になって他にいないって言ってたよ!?」

根駒「う、あ……」

こまる「どうして?なんでそんな嘘をついたの!?」

根駒「……」

こまる「根駒君!」

根駒「……ごめん」

こまる「っ……」

根駒「確かに、俺の本当の才能は超高校級の幸運なんかじゃない……だけど、それは言いたくないんだ」

こまる「なんで?」

根駒「……知られたら、俺は間違いなくみんなと一緒にはいられないからだ」

こまる「それってどういう……」

根駒「悪い……本当に、それだけは勘弁してくれ」

こまる「……」

根駒君、辛そうな顔してる……
もうこれ以上は聞いても答えてくれないかな……

こまる「わかったよ……」

根駒「ありがとな……もし覚悟が出来たら、その時は話すからさ」

こまる「……うん」

プレゼントを渡しますか?

【レーション】
【スカラベのブローチ】
【手ブラ】
【愛蔵リアクション芸集】
【超技林】

【渡す場合は上の5つからお選びください】

↓1

プレゼントは渡しませんでした

【根駒劾斗の通信簿2ページ目が開放されました!】

【彼の超高校級の才能は人に話すと今まで通りではいられないらしい】

【覚悟が出来たら話してくれるらしいけど……】

――食堂――

神導寺「それでは昼食会を始めましょう」

神導寺さんの言葉を皮切りに昼食会が始まった。
もう3日間こうしてるって事もあって和やかに昼食会は進んでいく。

下村「んぐっ……おかわり!」

花巻「下村君、食べ散らかさないで!ああ、もうこんなに食べかすが飛び散って……りんちゃんはあんな風になったらダメだからね?」

りん「はーい」

だけど私は胸が苦しいというか、なんというか……とにかく食欲がなかったからいつもよりちょっと離れた席で1人ボーッとしていた。

矢頼「相変わらず美味いな」

天ヶ瀬「全くですね」

綾咲「ありがとうございます」

鉢笛「うぐうっ、なんかこう色々負けた気分になるね!」

岩淵「綾咲さんに勝てる人はそうそういないと思いますけど……」

根駒「だよなー……頑張っても追いつける気がしねえよ」


そういえばこうしてみんなを見るのは初めてかもしれない……あれ?

細河「……」

琉彌ちゃん、何してるんだろう?

こまる「琉彌ちゃん?」

細河「……」【あっ、こまるちゃん】

こまる「何してるの?」

細河「……」【スケッチを描いてるの】

こまる「スケッチ?」

頷いた琉彌ちゃんから渡されたスケッチブックには昼食会の様子が事細かに描かれていた。
その1つ1つがまるで生きているみたいで、今から飛び出しそう。

こまる「すごい……」

細河「……」【これでも私は超高校級の画家だからね】

そう言って琉彌ちゃんはちょっと誇らしげに笑った。

細河「……」【それにしても……】

こまる「ん?」

細河「……」【もう4日目になるんだよね】

こまる「そうか……もう4日経つんだ」

4日経っても私達は脱出の糸口はおろか、何もつかめていない。
もしかしたらだからこそみんなはああして仲良くしているのかも……少しでも自分が殺されないように。

こまる「……私、嫌な子だ」

細河「……」【こまるちゃん?】

こまる「ううん、なんでもない!悲観しなくてもきっと助けは来ると思うし!」

そうだよ、私はともかくみんなは超高校級の才能を持ったすごい人達だ。
そんなみんなが連絡もしないまま帰ってこないんだから、きっと外のみんなだって探して……

ザザッ!!

【見てみて、お兄ちゃん!高校の制服だよ!】

【私ももう高校生だからね!】

【そっか、お兄ちゃんは――――――に……寂しいけど、しょうがないよね】

【お父さん、お母さん、私1人になっちゃった……】

【お兄ちゃん、助けて、助けてよ!もうこんなの嫌だよ……!】

【私が戦わないといけないんだ!私がこれを使って頑張らないと!】

【あいつは……―――――――だけは、絶対に私が捕まえてやる!!】

こまる「っ!?」

なに、今の……まるで何かひっかかって開かなかった引き出しが開いたみたいなそんな……

こまる「私は……」

モノクマ「皆さん、学園生活を楽しんでいるようですね!」

根駒「モ、モノクマ!?」

モノクマ「酷いなあ、まるで高級レストランの料理に虫が入ってたよって言いたげに……ボクは虫じゃなくてクマなんだぞー!」

下村「気に入らないのそこかよ!?」

神導寺「……何のご用でしょうかモノクマさん?」

モノクマ「いやー、みんながあまりにも和気藹々としてるからついつい混ざりたくなっちゃってね!」

矢頼「こちらは飯がマズくなるんだがな」

モノクマ「もっちろんそれが狙いでもあるしねー!」

鉢笛「こいつ!」

花巻「やめなさい!校則違反で何されるかわからないわ!」

モノクマ「ウプププ、いい感じに場が暖まってきましたね。それでは本題に入ろうかな!」

本居「本!?」

岩淵「ち、違いますよ本居君」

モノクマ「ボクはこの3日間オマエラを観察し続けてきました!そして誰もコロシアイに参加しようとしないその姿、非常に……」

モノクマ「退屈だよ!」

根駒「退屈って……」

モノクマ「まあ、だからひよこでチキンなオマエラの背中をボクは押してあげる事にしたのです!」

ルチアーノ「……動機か」

モノクマ「その通り!ルチアーノ君大正解!これで反抗的じゃなかったら花丸をあげたんだけどね!」

りん「動機って……」

モノクマ「動機は動機だよ!あら、私あの子に恋してる?の動悸じゃないからね!」

花巻「いったい何をしようって言うのよ!」

モノクマ「ウプププ……それじゃあみんな視聴覚室に来てください!面白いもの、見せてあげるからさ」

視聴覚室って……まさか!?

モノクマ「それじゃあまた後でお会いしましょうー!」

そうして言うだけ言って、モノクマは去っていった。
昨日の何事もなく過ごせますようにという願い、みんなの表情から私はそれが打ち砕かれたのを確かに感じた……

今日はここまで。
まさかこんな早くに動機提示になるとはこちらも少々予想外です。

上でも言いましたが事件は2日後なので事件発生までの間は悔いのないように過ごしましょう。

それではおやすみなさい……

更新いきます

――視聴覚室

モノクマの言葉に誘われるように私達は視聴覚室の前に来ていた。
……本当は真っ先に行ってみんなに配られると思うDVDを壊したかったけど、我先にと行ったみんなを追いかけるのが私には精一杯で。

モノクマ「やあやあ皆さん、ちゃんと全員来てくれましたね!」

でもモノクマが視聴覚室の前にいたから、どっちにしろ私は何も出来なかったのかな……

下村「来なかったら何されるかわからねえんじゃ来るしかないだろ……」

みんなが黙ってる中で下村君だけはそうボヤいていたけど、多分口に出さないだけでみんなそう思ってる。
いつも1人で行動してる揮央さんやルチアーノさんが視聴覚室にいるのが何よりわかりやすい証拠だよね……

ルチアーノ「御託はいい。さっさと動機とやらを渡すなり話すなりしてもらおうか」

モノクマ「もうせっかちだなあ。そんなんだと女の子にモテないよ?」

揮央「……早く」

モノクマ「はいはい、わかりました。それじゃあみんなにはこのDVDを差し上げます!」

やっぱり……私に渡したDVDと同じものをみんなにも……!

岩淵「DVDですか?」

モノクマ「そうそう、しかもこの中には……なんと!君達が一番知りたい事に関する情報が入っているのです!」

花巻「なんですって!?」

モノクマ「それでは皆さん、自分の名前が書いてあるDVDを持ってそれぞれ再生してくださいな」

止めたい、止めなきゃいけない……
それは確かに色々なものが映ってるのかもしれないけど、最後に映ってるのは……!

こまる「みんな、聞い……」

モノクマ「あっ、ちなみに苗木さんの分はないから!」

そんなの知ってるよ!
だって私は……!

モノクマ「みんなに黙って一足先にDVDを見たもんね?」

根駒「えっ?」

鉢笛「こまっちゃん、このDVDの中身知ってるの!?」

こまる「あっ、いや、それは……」

モノクマ「そうでーす!苗木さんは初日のお詫びって事で先にDVDを渡してあったんだよ!ちなみに中身は苗木さんが大好きなお兄さんに関する映像!ここまで言えばオマエラもそのDVDの中身が想像出来るんじゃない?」

モノクマの言葉を聞いてはっきりと、何人かの顔色が変わった。
もう、私じゃ止められないんだ……DVDの事を黙って、自分の分は既に見てる私の言葉はみんなに届かない……

だってわかるもん、みんなが私に不信感を持ったことぐらい……

モノクマ「ほらほら、早くしないと片づけちゃうよ!」

私は正直に言うべきだったんだ……DVDを持ってどんどん中身を再生していくみんなの背中を見つめながら、私はただ後悔するしかなかった……

こまる「……」

みんながDVDを再生してから、数分経った。
私はもうみんなが映ってる映像を偽物と思ってくれるしかないと祈る事しか出来なくて。

そして、私が震える中真っ先に席から立ち上がったのは……やっぱり、あの人だった。

ルチアーノ「……おい、機械人形」

モノクマ「なんだい、ルチアーノ君」

ルチアーノ「このふざけた映像はなんだ?」

モノクマ「言ったでしょ?みんなが今一番知りたい事……」

ルチアーノ「俺は貴様の製造過程など知りたくないが?」

……………………えっ?

こまる「ル、ルチアーノさん!それどういう意味ですか!?」

ルチアーノ「ふん、見たければ好きにしろ。俺には何の価値もない代物だ」

ルチアーノさんは本当に興味がなくなったみたいで、私に席を譲ってくれる。

こまる「……」

ルチアーノさんの言葉を確かめるため、私はゆっくりとDVDを再生した。

そこに映っていたのは……







【モノクマ大百科!これを見れば君もモノクママスターだ!】






こまる「……なにこれ」

軽快な音楽と一緒に流れていくのは工場みたいなところでどんどんモノクマが作られていく風景。
それで最後に書いてあったのは【ボクの最大の秘密……スリーサイズを知りたかったら外に出る事だね!】という文。
はっきり言って……くだらない映像だった。

モノクマ「もう!苗木さんまで酷いよ!ボクの秘密をたっぷり詰め込んだスペシャルなDVDなのに!」

ルチアーノ「俺からすればこんなものが動機になると思う貴様がおかしいとしか思えんがな」

ルチアーノさんの言うとおりだ、こんなものが動機になるなら私達はとっくにバラバラになってるよ……

根駒「な、なんだこれ!?なんだよ、モノクマ図鑑って!」

揮央「……くだらない」

細河「……」【何がしたいの?】

みんなにも同じものが見せられてるみたいで次々に不満がモノクマに向かってぶつけられていく。

モノクマ「酷い、酷すぎるよ……」

本当にショックだったのかモノクマはしょんぼりしてるけど、正直私はホッとしていた。
こんなものが動機になる人なんているわけ……

モノクマ「……あれ、あれれ?おかしいなあ」







モノクマ「モノクマ大百科のDVDが半分余っちゃてるぞ?」






こまる「……どういう意味?」

モノクマ「だーかーらー、半分モノクマ大百科を見てない人がいるみたいなんだよね」

モノクマの言ってる意味がわからない……DVDが余ってるからってそれがいったい……

ルチアーノ「……貴様、まさか!」

モノクマ「ウププププププププ……じゃあ半分の人はいったい何のDVDを見てるんだろうねぇ?」

こまる「!?」

ま、まさか……半分の人は私みたいなDVDを見てるの?
家族とか友達とか、とにかく色々なものが映ってて……最後には全部壊されるあの映像を。

モノクマ「まあどうでもいいか、そんな事!みんなには不評だったみたいだしモノクマ大百科は回収する事にするよ!」

モノクマは素早い動きでみんなの席からDVDを奪うと段ボールに入れて抱えてしまう。
それは体育館の時より全然速くて、私はあの初日の事すらモノクマの遊びみたいなものだったんだと理解させられた。

モノクマ「さてさて、モノクマ大百科を見ていないのは誰なのか楽しみだね!それじゃあボクは忙しいから失礼するよ、じゃーねー!」

そう言ってモノクマはDVDの入った段ボールを抱えたまま消えていく。

揮央「……一応聞く。モノクマ大百科以外のDVDを見せられたのは誰?」

揮央さんの言葉に誰も名乗りを挙げようとしない……なんで、なんでみんな黙ってるの?

ルチアーノ「ふん、黙るという事は……よっぽど隠しておきたいらしいな。自分が誰かを殺す事になるかもしれない動機を」

半分……私を抜いて七人の人はDVDの中身が別の物だったと話そうとしない。
つまりそれを動機にして殺人を起こす意思が少しでもあるって事。
そうか、これがモノクマの目的だったんだ……

揮央「……確かめようにもあんな映像、まともに見ていないから中身について聞く事も不可能」

ルチアーノ「……やってくれる」

揮央さんとルチアーノさんの言葉は今までとはまるで違った悔しさを隠しきれないものだった……

――こまるの部屋

こまる「……」

結局、あの後みんなバラバラに解散しちゃったな……
みんな疑心暗鬼になってるんだ。誰が動機のDVDを見たのか、誰が……黙って頭の中で誰かを殺す事を考えてるのかって。

こまる「……」

だけどそんな事させちゃいけない……コロシアイなんてモノクマを喜ばせるだけなんだ!

こまる「……よし!」

私がルチアーノさんにしてもらったみたいに出来るかはわからないけど……私もみんなと話してみよう!

【行動開始】

誰と話してみる?(>>80から名前も明記)

↓1

天ヶ瀬選択

まずは天ヶ瀬さんと話してみよう!

――ランドリー

天ヶ瀬「ふぅ……」

こまる「天ヶ瀬さん」

天ヶ瀬「あら、苗木さん。ふふっ、何か用ですか?」

天ヶ瀬さんはいつもと変わりなさそうだけど……

天ヶ瀬「それとも、私を殺しに来ましたか?」

こまる「なっ!?」

天ヶ瀬「モノクマの言葉を信じるのなら動機のDVDを見ているのがはっきりしているのはあなただけ。警戒されるのは当然でしょう?」

こまる「それは……」

やっぱり、私信用されてないんだ……

天ヶ瀬「とは言ってもあなたが衝動的に殺人を犯していないのも事実ですから……さて、どうやってあなたを信じましょう?」

笑顔なのに、天ヶ瀬さんが怖い……
だけど、頑張らないと……!

1…信じてくださいとひたすら言う
2…行動で示す

↓1

天ヶ瀬さんに行動で示すと決断して今日はここまで

それではおやすみなさい……

それではこまると天ヶ瀬さんの会話から続きいきます

2…行動で示す

こまる「どうしたら……」

天ヶ瀬「はい?」

こまる「どうしたら、信じてもらえますか。私の事……」

何となくだけど、天ヶ瀬さんには言葉で何を言っても通用しない気がする……
だったらもう、行動で示すしか……!

天ヶ瀬「あら、それは行動で自分の信用を勝ち取りたいという事かしら?」

こまる「……」

天ヶ瀬「そうですね……なら苗木さん」

こまる「きゃっ!?」

えっ、なに!?
テーブルに、押し倒され……


天ヶ瀬「――私の奴隷になってくれません?」


その時見せた天ヶ瀬さんの笑顔はとても綺麗で、同時に背筋が凍るほど冷たいもので……

こまる「あ、やっ……」

天ヶ瀬「あんな世界にいると仮面を被らずにはいられないんです。だからといって私は女優、羽目を外す事すら許されない……」

こまる「ひっ……」

天ヶ瀬「だけどこの閉鎖された環境なら私は自分を偽らなくていい……それはとても素晴らしい事ではありませんか?」

こまる「あ、ああっ……」

抵抗したいのに、出来ないよっ……私、どうなっちゃうの……

天ヶ瀬「……くすっ」

こまる「えっ……」

天ヶ瀬さんが、離れていく……

天ヶ瀬「くすくすっ……苗木さんはとても可愛らしいですね。あんな三文芝居にそこまで反応してくれるなんて」

苗木「芝居……」

天ヶ瀬「あら、本気にしました?どうやら私の才能もまだまだ捨てたものではなさそうですね」

あ、天ヶ瀬さん……私をからかってたの!?

こまる「天ヶ瀬さん!」

天ヶ瀬「あらあら、そんなに怖い顔をされたら泣いてしまいます」

こまる「っ……」

天ヶ瀬「くすくす……本当に可愛らしい子。いいでしょう、あなたを信じてあげます」

こまる「へっ?」

天ヶ瀬「あら、それが目的だったんでしょう?」

こまる「あっ、はい……」

なんか、全部天ヶ瀬さんの手のひらの上だった気がするよ……

天ヶ瀬「そんなあなたにいい事を教えてあげます。中身は伏せますが私が見せられたDVDはモノクマ大百科ではありません」

こまる「!」

やっぱり天ヶ瀬さんは……

天ヶ瀬「ですが殺人を行うつもりはありません」

こまる「本当ですか!?」

天ヶ瀬「信じてくれないんですか?酷い、苗木さん……うえーん」

こまる「……」

ちょ、調子狂うなあ……でもとにかく天ヶ瀬さんはもう大丈夫そうかな?

天ヶ瀬「さて、私はそろそろ部屋に戻ります」

こまる「は、はい」

なんだかスゴい疲れた……あったらお風呂に入りたいよ……

天ヶ瀬「ああ、苗木さん」

こまる「なんですか……?」

天ヶ瀬「いつかはさっきの言葉を現実にしますので」

こまる「さっきの、言葉……?」

天ヶ瀬「――いずれあなたを奴隷にして飼ってあげますからそのつもりで、くすくす」

こまる「……えっ」

天ヶ瀬「ごきげんよう、苗木さん」

う、嘘、だよね……?


【天ヶ瀬さんと仲良くなった……?】

――こまるの部屋

天ヶ瀬さん、本気なのかな……いや、きっと冗談だよね?
だって私、別にこれといった取り柄もないし……

ピンポーン……

こまる「きゃうっ!?」

ま、まさか天ヶ瀬さん!?
ど、どうしよう……開けたらいきなり襲われたりしないよね?

こまる「……」

と、とりあえず誰が来たかだけでも確かめよう。

こまる「どなたですかー……?」

細心の注意を払って扉を開けた先にいたのは……

細河「……」【こんばんは】

こまる「琉彌ちゃん?」

私がこの生活で信頼できるって確信してる、琉彌ちゃんだった。

細河「……」【入っていい?】

こまる「うん、いいよ!ちょっと待ってて……お茶食堂から持ってきたから今入れるね」

細河「……」【ありがとう】

だけど琉彌ちゃん、どうしたのかな?
ご飯の時はいつも一緒だったけど、こうして部屋に来たことはなかったし……

こまる「はい、どうぞ」

細河「……」【いただきます】

私と琉彌ちゃんはしばらくベッドに座ってお茶を飲んでいた。
それは揮央さんや根駒くん、天ヶ瀬さんと一緒にいた時と違って穏やかな時間……
琉彌ちゃんは筆談で話すから会話がなくても気まずくなるって事はないし。

こまる「それでどうしたの?」

細河「……」

こまる「用事があって来たんだよね?別にただ遊びに来てくれただけでも私は嬉しいけど……」

細河「……」【ちょっと、お願いがあるの】

こまる「お願い?」

なんだろう、琉彌ちゃんも字がすごく震えてるから迷ってるみたいだけど……

細河「……」【こまるちゃん、DVD持ってる?】

こまる「う、うん」

そういえば私のDVDは先にもらって机に入れてたからモノクマに回収されてないんだった……
でもなんで琉彌ちゃんがそんな……

細河「……」【そのDVD、見せてほしいの】

こまる「っ!?」

なんで、DVDを見せてなんて言うの?
DVDを見て琉彌ちゃんはどうしたいの?

こまる「……」

琉彌「……」【ダメ、だよね】

こまる「あっ……」

琉彌ちゃん、落ち込んでる……そうだよ。
琉彌ちゃんは倒れた私をずっと看病してくれて、ここではっきり友達になった最初の人なんだ……きっとこの話も理由があるんだよね?

こまる「……うん、わかった!」

細河「……!」

こまる「私見せるよ、DVD!」

細河「……」【い、いいの?】

こまる「だって琉彌ちゃんなら信用出来るから!」

細河「!」

こまる「じゃあ善は急げだよ!さっそく視聴覚室に行こう琉彌ちゃん!」

細河「……」【ま、待ってこまるちゃん!引っ張らないで……】

これでよかったんだよね、うん!

――視聴覚室

こまる「はい、どうぞ」

細河「……」【ありがとう】

こまる「あっ、それで見るのはいいんだけど私は離れてていいかな?」

さすがに自分でまた見たいとは思わないし……

細河「……」【うん、ごめんね】

こまる「じゃあ私外にいるから」

ふぅ、やっぱり琉彌ちゃん相手とはいえあのDVDを見られるのは緊張するな……

琉彌ちゃんがDVD見てる間暇だし学園のどこかを見ておこうかな……

どこに行く?

1…1-A教室
2…玄関ホール
3…女子トイレ

↓1

そういえば学園側のトイレって見た事なかったような……使うのはいつも部屋のだったし。
ちょっと行ってみようかな。

――女子トイレ

こまる「というわけで来たはいいけど……」

考えたらトイレなんだから特に違う所があるわけないよね……

こまる「あーあ、どこかに隠し部屋とかあればいいんだけどな」

壁とか叩いたらクルッと回転扉みたいになってるとか……なーんて、マンガの読み過ぎかな。

こまる「うーん、しょうがないから戻ろう……あれ?」

【モノクマメダルを見つけました】

直後判定
01~32…一枚ゲット
34~65…二枚ゲット
67~98…三枚ゲット
ぞろ目…五枚ゲット

判定…99

ぞろ目によりモノクマメダル五枚ゲット!

こまる「モノクマメダルがこんなにある……」

今まで私が見つけた数より多いよこれ……

こまる「もらっていいのかな……」

まさか誰かの忘れ物じゃないよね?

【現在のこまるのモノクマメダル所持数は五枚です】

そろそろ戻ろうかな……

――視聴覚室

こまる「琉彌ちゃん、いいかな?」

細河「……」【うん、もう終わったから】

こまる「じゃあ部屋に戻ろうか」

細河「……」【待って】

こまる「何?」

細河「……」【これ】

こまる「これって……スケッチブック?」

あっ、これ琉彌ちゃんが絵を描く時に使うやつだ……

こまる「あっ……」

琉彌ちゃんからもらったスケッチブック、そこに描いてあったのは……お兄ちゃんと私が並んで笑ってる絵だった。

こまる「琉彌ちゃん、もしかしてこれを描くためにDVD……」

細河「……」【こまるちゃんのお兄さんの顔がどうしても見たかった。そうしないとさすがに絵は描けないから】

琉彌ちゃん、私のために……

細河「……」【ごめんね。本当はもっと手をかけて描きたかったんだけど時間がなかったから】

こまる「ううん、十分だよ……」

お兄ちゃんが映ったDVD、本音を言えば私はまた見たいって欲求があった。
だってこのDVDしかお兄ちゃんの顔を見る機会がないし……私にとって最初だけでもお兄ちゃんの笑顔は勇気づけられるものだったから。

こまる「ありがとう、ありがとう琉彌ちゃん……!」

だけど私の友達が描いてくれたこの絵があれば、もうこんなDVDなんか必要ない。
これだけで私はまた頑張ろうって思えるから……

細河「……」【よかった】

琉彌ちゃんはスケッチブックでちょっと赤くなった顔を隠してその文だけを私に向けた。

【細河琉彌とさらに仲良くなりました!】

こまる「大切にするね、この絵」

細河「……」

さっきから文も書かないや琉彌ちゃん……照れてるのかな?

こまる「うーん……」

細河「?」

なんだかもう少し琉彌ちゃんと話したいな……でもどうしよう?

こまる「ねぇ、琉彌ちゃん」

1…琉彌ちゃんの部屋に行っていい?
2…私の部屋でお泊まり会をしようよ!

【この選択のどちらかで細河琉彌に重大なフラグが立ちます】

↓2

細河さんの部屋に行く事になったところで今日はここまで
選択の結果はまたの機会に

ちなみに今回後半のイベントはこまるが倒れた時に看病していたキャラが来るというものでした。
看病の選択が他の人の場合でもみんなそれぞれのやり方でこまると仲良くなって最後の選択が出ていました。

最後に現在の好感度

細河=ルチアーノ>揮央>根駒=天ヶ瀬>りん=鉢笛>その他

それではおやすみなさい……

更新いきます

1選択

こまる「ねぇねぇ琉彌ちゃん」

細河「……」【なにかな、こまるちゃん】

こまる「もっとお話したいし琉彌ちゃんの部屋に行っていい?」

細河「……」【いいけどちょっと散らかってるよ?】

こまる「それくらい気にしないよ!」

細河「……」【じゃあ私の部屋でもうちょっと話そうか?】

こまる「うん!」

――細河の部屋

こまる「うわあ……」

すごい、部屋にいっぱい描きかけの絵とかよく絵を描くのに使う台とかが置いてある。
これが琉彌ちゃんの部屋なんだ……

細河「……」【今新しく絵を描いてるの。絵の具とか元々持ってたのしかないからあんまり進んでないんだけど】

言われてみると絵はどれも下書きって感じだ。
でも絵の良し悪しがわからない私にも十分すごいって事は伝わってくる。

細河「……」【あんまり見ないでほしいなあ……未完成だしなんか恥ずかしい】

結局ほとんどの絵は琉彌ちゃんに隠されちゃった……残念。
まあ、また出来た時に見せてもらえばいいかな。

細河「……」【それで何を話そうか?】

こまる「うーん、そうだね……じゃあ」


1…琉彌ちゃんはいつから超高校級の画家って呼ばれるようになったの?
2…琉彌ちゃんは話したい事ってある?

↓1

1選択

こまる「そういえば琉彌ちゃんっていつから超高校級の画家って呼ばれるようになったの?」

細河「……」【えっと、元々私は絵を描いてたお父さんの影響を受けて絵を描き始めたんだ。確か6歳の頃だったかな……】

こまる「6歳!」

すごいなあ、そんな小さい頃から琉彌ちゃんは絵を描いてたんだ。
私が6歳の頃って何してたっけ……

細河「……」【お父さんに習いながら花とか果物とか色々描きながら一年くらいは普通に過ごしてたんだけどね。ある日、コンクールに出した絵が有名な人の目にとまって、その人が私に専門的な勉強をさせたいって言ってくれたの】

こまる「スカウトって事?」

細河「……」【そういう事になるのかな?それで通ってた学校から専門的な勉強をする学校に転校して、いっぱい勉強して、色んな場所で絵を描いて……あの頃は楽しかったなあ】

スケッチブックにペンを走らせる琉彌ちゃんは、懐かしんでるのか目を細めてる。
本当に楽しかったんだろうな……

細河「……」【……いつの間にか私の描く絵に数百万なんて値がつくようになってた】

こまる「うええっ、数百万……」

細河「……」【そこから、なんだ。私がこうなったの……】

こまる「へっ?」

細河「……」【私、本当はもっと自由に絵を描きたかった。色んな場所で色んな絵を描いて、それだけでよかった】

こまる「琉彌ちゃん……」

細河「……」【だけど周りはそれを許してくれなかった。そしてあの日……私は】

琉彌ちゃんはそこまで書いて顔を伏せてしまった……

こまる「琉彌ちゃん、辛いなら別に……」

琉彌「……」【ううん、こまるちゃんには聞いてほしいから。私、私ね……】

そして震える字で琉彌ちゃんが書いた内容は……

細河「……」【学校でいじめられて、お父さんにも殺されかけたの】

私の想像を絶する、ひどい物だった。

細河「……」【最初は無視、次は物を隠されたり絵を破かれたり……あっという間に殴られるなんて当たり前になってた】

こまる「……」

細河「……」【心配かけたくなかったからお父さんには黙ってたんだけどね。ある日家で絵を描いてたらお父さんに言われたんだ、それは絵が売れない俺への当てつけかって】

こまる「そんな……」

細河「……」【それで違うって言ってもお父さんは聞いてくれなくて……気がついたら首、絞められてて……それで、それで……】

涙を流す琉彌ちゃんを止めたくて、私は思わず抱きついていた。
だけど琉彌ちゃんの手は止まらなくて……

細河「……」【言われた、の。どうせいじめられてるんだから早く自殺でもしちまえばいいのにって……お前の絵を見るのも声を聞いているのも不愉快だって……】

こまる「琉彌ちゃん、もういい、もういいから……ごめんね、辛い事思い出させて!」

私はなんで琉彌ちゃんの過去を聞いたりしたんだろう……琉彌ちゃんが辛い思いをした事くらい、声が出ないってだけでもわかったはずなのに!

細河「……」【私は気がついたら病院にいて、声が出せなくなってた。私、あんな目に遭ったのに律儀にお父さんに言われた言葉を守ってるんだよ】

こまる「琉彌ちゃん……」

細河「……」【希望ヶ峰学園からスカウトが来た時、私は迷わなかった。だってこのままだと私もお父さんもダメになっちゃうから……】

こまる「……」

もう私には何も言えなかった。
琉彌ちゃんの過ごしてきた日々は普通に生活してきた私が口を出していい事じゃない気がして……

細河「……」【こんな事になっちゃったけどね、私よかったとも思ってる】

こまる「なんで……?」

細河「……」【こまるちゃんに、会えたから】

こまる「私、琉彌ちゃんにそこまで言ってもらえるような子じゃないよ……」

細河「……」【ううん、そんな事ない】

こまる「うっ、ひっく……なんで、そんな事……」

細河「……」【だってこまるちゃん、私のために泣いてくれてるから】

琉彌ちゃん……

細河「……」【だから私はこまるちゃんと一緒にここから出る。外に出たら休みを使ってどこかに行って、私が自然体で描いた絵をもっと見てもらいたいの】

こまる「うん、うんっ……私も琉彌ちゃんの絵を見たい!」

細河「……」【約束だよ】

こまる「うん!」

【細河琉彌の通信簿が解放されました】

【絵を描き始めたのは6歳の頃。売れない画家である父親に影響されて描き始めた】

【現在彼女の絵は数百万の値が付くらしい】

【声が出ないのは希望ヶ峰に来る前いじめられた事と父親に殺されかけた事が原因】

その日、私は琉彌ちゃんの部屋に泊まる事にした。
私を信用してあんな話をしてくれた琉彌ちゃんを1人にしたくなくて、いっぱいお話をした。

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!」

モノクマ「さぁて、今日も張り切っていきましょう~!」

こまる「ううっ、結局寝たの夜中だったから眠い……」

細河「……」【おはよう、こまるちゃん】

琉彌ちゃんも心なしか眠そうだ……

こまる「食堂、行こうか」

細河「……」【そうだね……】

――数十分後

――こまるの部屋――

こまる「ふああ……」

琉彌ちゃんを寝かせてあげたいから部屋に戻ったけどどうしようかな……
眠いけど昨日みたいに誰かと話した方がいいよね……少なくとも天ヶ瀬さんみたいに言質は取れるかもしれないし


【行動開始】

誰と話してみる?(>>80から名前も明記)

↓1

綾咲選択

綾咲さんと話してみようかな……多分まだ食堂にいるよね?

――食堂――

綾咲「おや苗木様、どうかなさいましたか?」

こまる「あっ、いや、ちょっと綾咲さんと話してみたいなって」

綾咲「私とですか?」

こまる「忙しいなら出直しますけど……」

綾咲「いえ、構いませんよ。お嬢様からも交友はしっかりとしておくようにと言われておりますので」

そう言って綾咲さんは一旦調理場へ行くと、すぐにカップとポットを持って戻ってくる。

綾咲「ハーブティーです。これで少しは眠気も収まると思いますよ?」

こまる「あ、ありがとうございます」

眠いのばれてたんだ……やっぱり執事さんってスゴい。

こまる「あっ、美味しい……」

綾咲「ありがとうございます」

さてと、綾咲さんは落ち着いてるし大丈夫だとは思うけど何を話そうかな?

1…綾咲さんってずっと神導寺さんの家で仕事をしてたんですか?
2…綾咲さんは今の生活をどう思ってますか?

↓1

1選択

こまる「綾咲さんってずっと神導寺さんの家で仕事をしてたんですか?」

綾咲「いえ、私がお嬢様にお仕えする事になったのはお嬢様が11歳の頃ですね」

こまる「そうなんですか?」

2人は幼稚園くらい昔からの付き合いって感じがしてたけどそうじゃなかったんだ……

綾咲「お恥ずかしながら……当時の私が元々仕えていたとある財閥は後継者争いをしておりまして、当時中学生だった私がお仕えしていた主人はその争いに敗北し一家離散、私も暇をいただきました」

こまる「なるほど……」

綾咲「路頭に迷いもはやこれまでかと死さえ覚悟した時、お嬢様が私を拾ってくれたのです」

神導寺さんが綾咲さんを……つまり神導寺さんは綾咲さんの命の恩人って事かな?


綾咲「私のような者を雇い入れ、ここまで導いてくださったお嬢様には本当に感謝しております。確かに私は幼少の頃よりお嬢様にお仕えしていたわけではありませんが……それでも私はお嬢様以上の主はいないと確信していますよ」

綾咲さんは本当に神導寺さんが大切なんだね……うーん、だったら大丈夫かな?

プレゼントを渡しますか?

【レーション】
【スカラベのブローチ】
【手ブラ】
【愛蔵リアクション芸集】
【超技林】

渡す場合はどれかを明記
↓1

綾咲「おや、これを私にですか?」

綾咲「ふむ……お嬢様が喜びそうですね」

綾咲「ありがとうございます。これは私からお嬢様にお渡ししておきましょう」

綾咲さんに渡したんだけど……喜んでるしいいのかな?

【綾咲と神導寺からの好感度が上がりました】

【綾咲義光の通信簿の2ページ目が開放されました】

【昔後継者争いをしていた財閥の家の一つに仕えていた】

【その家を失い路頭に迷っていたところを神導寺に救われ、恩を強く感じている】

――こまるの部屋――

綾咲さんは神導寺さんがいるから殺人とか絶対に起こさない気がしてきた……油断は禁物だけどね。

さてとこれからどうしよう……誰かと話す前に購買に行ってこようかな?

購買に行きますか?(これによって午後の行動は消費されません)
行く場合コンマ50以上で誰か1人と交流も出来ます

↓1(行く場合交流したい人も>>80から明記)

行く選択
しかしコンマ50以下なので誰もいませんでした……

――購買部――

うーん、ここに来たのは三回目だけど誰かがいるの見たことないなあ……花巻さんは一回来たらしいけど。

こまる「さてとどうしようかな」

現在こまるが持っているモノクマメダルは五枚です。

モノモノマシーンに挑戦しますか?

1…挑戦する(挑戦する場合は枚数も明記。コンマ70以上でもう一度回せます)

2…やっぱりやめておく(コンマ50以上でモノクマメダルゲットのチャンス)

↓1

【3枚使います】

【コンマが70以下のため合計三つのプレゼントが手に入ります】

連投ありで↓3までのコンマに対応
92以上の場合さらに下のコンマを採用します

【ラジオくん人形】
【狂戦士の鎧】
【万力】
を手に入れた!

こまる「……」

は、外れてないよね?
とりあえず戻ろう……うん。

――こまるの部屋――

鎧とか万力とか重かったよ……

こまる「夕飯まで時間あるし、次は誰と話そうかな?」

【行動開始】

誰と話してみる?(>>80から名前も明記)

↓1

岩淵選択

岩淵君と話してみようかな……でもどこにいるんだろう?

こまる「あれ、何か聞こえる?」

これって……もしかして。

――根駒の部屋――

岩淵「ふぅ……」

根駒「おぉ、やっぱりスゴいな竜太郎は!」

岩淵「そうかな?」

根駒「さすが超高校級のヴァイオリニストって感じだったぞ!なあ、下村?」

下村「……んがっ、すまん、寝てた」

根駒「お前、寝るなよ!?」

下村「だってよぉ、何が悲しくて狭い個室で男三人一緒にいなきゃいけないんだよ」

根駒「しかたないだろ、他のメンツはまだ部屋に誘えるほど親しくないんだよ……だいたいそれならお前が誰か誘えばよかっただろ」

下村「とは言ってもなあ……セーラちゃんはりんにかかりっきりだし、舞ちゃんは矢頼と一緒だし、あやめちゃんには近くにあの執事がいるし……」

岩淵「一応声はかけたんだね……」

下村「咲ちゃんはなんか危険な匂いがするし、花火ちゃんは撃沈したし、琉彌ちゃんは眠そうでさすがに気が引けたし、こまるちゃんは……」

こまる「私がどうかしたの?」

根駒「うおわっ、こ、こまる!どうしてここに?」

こまる「ヴァイオリンの音がしたから……扉少し開いてたよ?」

根駒「マジか!?下村、ちゃんと閉めろって言ったよな俺!」

下村「癒しが来た!これで俺達の勝ちだ!」

根駒「聞けよ!?」

岩淵「あはは……それでどうしたんですか?」

こまる「ちょっと岩淵君とお話したくて。あっ、それと話す時は根駒君達みたいに話してくれていいから」

岩淵「そう?じゃあそうさせてもらおうかな……それで話ってなにかな?」

1…なんで根駒君の部屋で演奏を?
2…岩淵君ってヴァイオリン歴は長いの?

1選択

こまる「なんで根駒君の部屋で演奏してたの?」

個室、しかも人の部屋でヴァイオリンの演奏って聞いた事ないよ……

岩淵「ああ、実は……ここだけの話、今の僕はスランプなんだ」

こまる「スランプ?」

岩淵「そう。超高校級のヴァイオリニストなんて名乗ってはいても最近パッとしなくてさ……それを打開したくて希望ヶ峰に来たんだ」

こまる「なるほど」

でもそれと根駒君の部屋で演奏する事って繋がるの?

岩淵「だからなるべく聞かれたくないんだ、今の演奏。でも1人でひたすらやっていてもジリ賃だし……そんなわけで2人に声をかけたんだ」

根駒「俺は気にしなくていいと思うけどなー」

下村「よく眠れはしたな、うん」

根駒「褒めてねえだろ、それ!?」

こまる「ふうん……」

岩淵君は根駒君達と仲良くなってるみたいだし、大丈夫かな?

下村「あっ、もうこんな時間か。そろそろ夕飯だし食堂行こうぜ」

根駒「だな」

岩淵「了解」

プレゼントを渡しますか?

【レーション】
【手ブラ】
【愛蔵リアクション芸集】
【超技林】
【ラジオくん人形】
【狂戦士の鎧】
【万力】

渡す場合はどれかを明記
↓1

岩淵「僕にこれを?」

岩淵「い、いや、なんか誰かにプレゼントもらったの初めてだから……うん、嬉しいよ!」

よかった、喜んでくれたみたい!

下村「あー!岩淵だけこまるちゃんから何かもらってやがる!こまるちゃん、俺にはないの?」

こまる「ごめんなさい」

下村「なんでだー!」

根駒「……」

こまる「根駒君?」

根駒「い、いや期待なんかしてねえよ?」

こまる「……」

【岩淵の好感度が上がりました】

【岩淵竜太郎の通信簿2ページ目が開放されました!】

【どうやらスランプに陥っているらしく、それを打開したくて希望ヶ峰学園に来たらしい】

――こまるの部屋――

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより夜時間になります」

モノクマ「間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す」

モノクマ「ではでは、いい夢を。おやすみなさい…」

夜時間か……今日もそろそろ寝ようかな。

こまる「おやすみなさい、お兄ちゃん」

琉彌ちゃんからもらったスケッチブックに挨拶して、私は眠りについ……

こまる「あっ、そうだ!」

スケッチブックにページ余ってるし……琉彌ちゃんを明日描いてあげよう!

こまる「ふふっ、楽しみだな……」

――こまるの部屋――

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!」

モノクマ「さぁて、今日も張り切っていきましょう~!」

こまる「うーん、よく寝た。それじゃあ琉彌ちゃん誘って食堂に行こうっと!」

――細河の部屋前――

こまる「琉彌ちゃーん、食堂行こうー」

うーん、出てこない。

こまる「おかしいな、いつもの琉彌ちゃんならもう起きてるはずなのに……琉彌ちゃーん?」

あれ、鍵が開いてる?

こまる「不用心だなあ……琉彌ちゃん、入るよー!」

その時私は何も考えてなかった、ただ寝坊助の琉彌ちゃんをどう起こしてあげようかななんてそれしか考えてなかった。

だから何の躊躇いもなくドアを開け……


ドアを開け………

開、け……………………





…………………………………

そして私が見たのは、何枚もの破かれた絵の中心にあるベッドの上で……










【ドライバーを喉に突き刺されて横たわる、琉彌ちゃんの姿だった】










こまる「……いやあああああああああああっ!!」







モノクマ「死体が発見されました!一定の捜査時間の後、学級裁判を開きます!!」






事件が起こったところで今日はここまで。

正直スゴい迷ったんですけどね……細河さんを生かすかどうか。

でも心を許した人が最初に殺されるっていうのもダンガンロンパの醍醐味だよね!

というわけで、おやすみなさい……

更新いきます

…………

???「………!」

ここ、どこだろう……?
私、何してたんだっけ……?

???「……る!」

ああ、そうだ……
琉彌ちゃんが起きてこないから起こしに行ったんだ……

???「…まる!」

起こしに行って、それで……それ、で……
琉彌ちゃんが、血だらけで、ベッドの上に……

根駒「こまる!おい、しっかりしてくれこまる!」

こまる「……根駒君?」

根駒「よかった、気がついたんだな!?」

こまる「私……」

揮央「……どこまで覚えてる?」

こまる「どこまで?」

揮央「細河琉彌の部屋で見たものをどこまで覚えてる?」

根駒「おい揮央!今のこまるにそんな事……!」

こまる「琉彌ちゃん……あ、あああ……!」

そうだ、助けなきゃ……琉彌ちゃんが怪我したんだ。
友達が苦しんでるんだから、私が助けなきゃいけないんだ!

こまる「琉彌ちゃん!」

ルチアーノ「どこに行くつもりだ?」

こまる「琉彌ちゃんを助けないと!」

ルチアーノ「無駄だ」

こまる「そんなの、なんでわか……」

ルチアーノ「あいつはもう死んだ。細河琉彌は殺されたんだ」

こまる「……!」

ルチアーノ「貴様もそれがわかっているからこそ倒れたんだろう。目の前の現実を認めたくなかったからこそ意識を閉ざした、違うか?」

下村「おい、いい加減にしろよ、このマフィア野郎!お前からしたら日常茶飯事かもしれないけどな、こまるちゃんは一番仲良くしていた琉彌ちゃんを殺されたんだぞ!?」

ルチアーノ「ならこのまま泣いていろとでも言うつもりか?ただ無責任な慰めの言葉をかけてただ放置……貴様らの方がよっぽど害悪だな」

下村「てめえ!」

花巻「や、やめなさいよ下村君!」

モノクマ「いやっほーう!いい感じに盛り上がってるみたいだね!」

根駒「出やがったな……おい、モノクマ!なんで細河を殺した!?」

モノクマ「はい……?」

根駒「どうせお前なんだろ!細河を殺したのはよ!」

モノクマ「おやおや、何を言い出すかと思えば……ボクは校則違反を犯していない生徒には絶対手を出しません!」

鉢笛「じゃあ、誰がるーちゃんを殺したって言うのさ!?」

モノクマ「そんなの決まってるじゃん。誰かが外に出たくて殺人を犯したんだよ……細河さんを殺したのはオマエラの中の誰かなんだよ!」

モノクマの言葉に空気がざわついたのがわかった……
この中の誰かが琉彌ちゃんを殺した……
この中の、誰かが……!

こまる「……誰?」

許さない、絶対に許さない……!

こまる「……誰が琉彌ちゃんを殺したの?」

殺してやる、見つけ出して、私がこの手で殺して……!

揮央「……苗木」

こまる「なに……?」

揮央「……どうしたいのかは自由。ただあなたがそこまで想ったあの子が今のあなたを見たら何と言うか、考えておくべき」

こまる「えっ……」

揮央「それでも復讐したいなら好きにすればいい。私は止めない、興味もない」

今の私を、琉彌ちゃんが見たら……

こまる「琉彌、ちゃん……」

……琉彌ちゃんは、望むの?
自分が殺されかけたのに、それでもお父さんの事を考えていた琉彌ちゃんが……

こまる「……琉彌ちゃんは、望まない」

揮央「……それで?」

こまる「琉彌ちゃんが望んでないのに、そんな事出来るわけ、ないよ」

揮央「……そう」

なぜだか、その答えを聞いた揮央さんが笑った。
私はそんな気がした……

モノクマ「さてと、場も暖まってきたしそろそろ学級裁判について説明させてもらおうかな!」

天ヶ瀬「学級裁判……確かアナウンスでそんな事を言っていましたね」

矢頼「裁判……つまり誰かを殺しただけでは外には出られないという事か」

モノクマ「そのとーり!世の中そんな甘くはないのです!これからオマエラには細河さんを殺したクロを突き止めてもらいます!」

りん「は、犯人探しって事なの?」

モノクマ「そうです!みんなで事件について調べたら、裁判場で誰がクロかを話し合ってもらいます!」

神導寺「……なるほど」

モノクマ「見事クロを指摘できればクロだけがおしおき、もし外したらシロ全員がおしおき!どう、シンプルでしょ?」

本居「……ちなみにおしおきとは?」

モノクマ「処刑の事だよ?」

岩淵「しょ、処刑!?つまり犯人を外したら僕達は全員死ぬって事ですか!?」

モノクマ「いいねぇ、頭のいい子は先生嫌いじゃないよ!あっ、嫌いじゃないって言ってもloveじゃないからね!」

こまる「……」

遊んでる……モノクマにはコロシアイだけじゃなくて、その後の事すら遊びでしかないんだ……

モノクマ「とにかく自分達が死にたくなかったら頑張ってクロを見つけ出す事!先生からは以上です!それじゃあまた裁判場でお会い……」

高坂「あの、モノクマさん。1つよろしいでしょうか?」

モノクマ「おや、なんだい高坂くん?」

高坂「あのアナウンスなのですが、最初に苗木さんが細河さんの遺体を見つけた時は鳴りませんでした。アナウンスが鳴るには条件があるのではないですか?」

モノクマ「ドッキーン!なかなかいいところに目を付けたね……わかりました、教えてあげましょう!」

高坂「ありがとうございます」

モノクマ「あのアナウンスはね、クロ以外の3人が死体を発見した時に鳴るよう出来ているのです!ちなみにしっかり監視カメラでカウントしてるから漏れはないから安心してね!」

クロ以外の3人が見つけると鳴るアナウンス……

モノクマ「本当はこれはデリケートな話だからタブーなんだからね!もう出血大サービス!出血多量で死んじゃうくらいの大サービスだよ!」

ルチアーノ「わかったから失せろ、目障りだ」

モノクマ「もう本当にルチアーノくんは反抗的だなあ……まあ、いいや。それじゃあ今度こそまた裁判場でお会いしましょう!」

モノクマが消えた後、私達はすぐに動く事は出来なかった。
きっとみんな、誰が犯人なのかで頭がいっぱいなんだ……

モノクマ「……」

こまる「きゃっ!?」

根駒「また出た!?」

モノクマ「ごめんごめん、ボクとした事が渡す物があったのを忘れてたよ!」

揮央「……渡す物?」

モノクマ「そうそう、オマエラは検死とか出来ないでしょう?そんなオマエラのために用意したのが……モノクマファイルー!」

こまる「モノクマファイル?」

モノクマ「これには死因とか死亡推定時刻とかその他諸々とかが書いてあるからよく目を通しておくように!」

琉彌ちゃんがいつ殺されたのか、これに書いてある……

モノクマ「それでは改めてまったねー!」

琉彌ちゃん……

こまる「絶対に、犯人は見つけてみせるからね……」

根駒「……」







【CHAPTER1……ヒキズル】非日常編






ルチアーノ「さて、それでは捜査を始めるとするか」

沈黙を保ったままの私達を声をあげたのはルチアーノさん……
その顔には殺人が起きた動揺は見られない……なんか、複雑だな。

ルチアーノ「まずは現場保全が必要だ。証拠を隠滅されてはたまらないからな……見張りを2人立てる。矢頼、綾咲、貴様らが見張りに立て」

矢頼「俺はかまわんが……」

下村「おい、なんでお前が仕切ってんだよ!?」

ルチアーノ「俺が犯人じゃないからだ」

下村「はあ!?そんな事言って証拠でもあんのかよ!?」

ルチアーノ「あるから言っている」

ルチアーノさんが犯人じゃない証拠がある……!?

こまる「あ、あの、その事聞かせてくれますか?」

ルチアーノ「……さっきそこのマジシャンが聞き出したところによればアナウンスはクロ以外の3人が見つけた時鳴るらしいな?」

花巻「嘘をついてないなら間違いないわね」

ルチアーノ「俺が細河を見つけた時にアナウンスは鳴った。誰かと同時に見たわけではないから間違いなくクロ以外の3人目は俺の事を指す。納得したか?」

下村「うぐっ……」

ルチアーノ「ああ、それと言わせてもらうなら俺の前に細河を見つけたのは悲鳴をあげて倒れた苗木、そして部屋の廊下に立ち尽くしていた岩淵の2人だ」

私の後に岩淵君、ルチアーノさんが来たんだ……

・コトダマ:【死体発見アナウンス】を手に入れました
〔クロ以外の3人が死体を発見すると鳴るアナウンス。細河の死体を発見した順番はこまる、岩淵、ルチアーノ〕

ルチアーノ「反論がなくなったところで見張りは任せたぞ矢頼、綾咲」

綾咲「……」

神導寺「綾咲、彼の言うとおりにしなさい」

綾咲「……かしこまりました」

ルチアーノ「それと少なくとも現場の捜査は俺が終わってからしてもらう。異論はないな」

誰もルチアーノさんに反論はしなかった。
もしかしたらみんなも犯人じゃない事がわかってるルチアーノさんを、無意識に信頼してるのかもしれない……

ルチアーノ「異論はなしか。行くぞ苗木」

こまる「えっ、わ、私ですか!?」

ルチアーノ「貴様は知りたいのだろう?細河を誰が殺したのか」

こまる「……!」

ルチアーノ「貴様にはここにいる誰よりも権利がある。この事件の真実を追い求める権利がな……どうする?」

私は……

こまる「……行きます」

ルチアーノ「……細河の部屋に行くぞ、ついてこい」

こまる「はい!」

ルチアーノ「それとそのモノクマファイルにはきちんと目を通しておけ。重要だからな」

モノクマファイル……琉彌ちゃんの……

こまる「わかり、ました」

コトダマ:【モノクマファイル1】を手に入れました。

〔被害者は細河琉彌。
死因はドライバーを喉に突き立てられた事による出血性ショック死。
死亡推定時刻は深夜0時から1時までの間。
被害者に抵抗の形跡はなし〕

――細河の部屋――

こまる「琉彌ちゃん……」

琉彌ちゃんは、私が見つけた時のままだった。
ドライバーが喉に突き刺さった以外は、まるで眠っているみたいで……

こまる「うっ、ううっ……」

だけど、もう琉彌ちゃんは目を開けてくれない。
もうあの可愛らしい丸い字をスケッチブックに書く事もない。
もう、あのはにかんだ笑顔を私に見せてくれない……

ルチアーノ「……」

こまる「琉彌ちゃん、琉彌ちゃあん……!」

どうして琉彌ちゃんが殺されなきゃいけないの?
琉彌ちゃんが何をしたって言うの?
私は、それを知らなきゃいけないんだ……!

ルチアーノ「気は済んだか?」

こまる「はい……私、絶対に犯人をつきとめます!」

ルチアーノ「なら調べるぞ」

こまる「はい!」

どこを調べよう?

1…細河の死体
2…周りに散らばっている破かれた絵
3…机の引き出し

↓1

1選択

ルチアーノ「……衣服の乱れはなし。モノクマファイルを信じるならば寝ているところを一突き、といったところか」

こまる「だけど、深夜0時から1時に琉彌ちゃんが襲われたならどうやって犯人は琉彌ちゃんの部屋に……」

ルチアーノ「細河の鍵を盗んだか、鍵を閉め忘れたか、もしくは……苗木」

こまる「はい」

ルチアーノ「お前が来た時鍵はどうなっていた?」

こまる「……開いてました」

ルチアーノ「……細河自身が犯人を招き入れたのか?」

・コトダマ:【開いていた部屋の鍵】を手に入れました。
〔細河の部屋の鍵は開いていた。
深夜に細河自身が誰かを招き入れた可能性がある〕

ルチアーノ「しかしドライバーか。調理場には包丁があるのになぜ犯人はこんなものを使ったのか……」

こまる「……あの、このドライバーって」

ルチアーノ「男子に配られている工具セットの中のものだな」

じゃあ、犯人は……

・コトダマ:【ドライバー】を手に入れました。
〔細河の首に刺さったドライバー。
男子全員に配られている工具セットの1つ〕

他にはないかな……あれ?

こまる「ルチアーノさん、琉彌ちゃんの指に血がついてますけど……」

ルチアーノ「……ベッドのシーツをめくってみろ」

こまる「あっ、ベッドの台に何か書いてある……」

これは……漢数字の一?

ルチアーノ「一か……ダイイングメッセージだろうがどういう意味だ?」

こまる「名前に一がある人って言ったら……」

・コトダマ:【ダイイングメッセージ】を手に入れました。
〔細河のベッドの台に書いてあった一という文字〕

ルチアーノ「死体周辺はこんなところか」

こまる「そうですね……」

琉彌ちゃん、身体をベタベタ触ってごめんなさい……

どこを調べよう?

1…テーブル
2…周りに散らばっている破かれた絵
3…机の引き出し

↓1

2選択

ひどい、あんなに琉彌ちゃんが一生懸命描いてた絵が……

ルチアーノ「犯人が破ったという事か……だがなぜそんな面倒な事をした?」

こまる「それはやっぱり見られたら困る物が描いてあったから……」

ルチアーノ「ならば持ち帰って朝にでもトイレに流してしまえばいい。わざわざここに留まってまで破る必要がない」

こまる「確かに……」

ルチアーノ「だが何が描いてあるか知る事は必要だな。切れ端を集めろ、復元するぞ」

こまる「は、はい!」

…………

ルチアーノ「破かれた絵は三枚か」

こまる「全部みんなが描いてある絵ですね……」

描いてあるのは岩淵君、矢頼さん、下村君……

ルチアーノ「これは全てこのスケッチブックのページらしいな……んっ?」

こまる「どうしました?」

ルチアーノ「……一枚足りない」

こまる「えっ?」

ルチアーノ「壁に残った絵を含めてここにあるページは15枚……だがこのスケッチブックは16枚切り離された跡がある」

一枚足りない絵……

・コトダマ:【破かれた絵】を手に入れました。
〔細河のベッドの周りに散らばっている三枚分の絵の切れ端。
それぞれ描かれていたのは岩淵、矢頼、下村の3人〕

・コトダマ:【部屋から消えた絵】を手に入れました。
〔細河の部屋に16枚あるはずの絵が一枚消えていた〕

絵からわかるのはこれくらいかな……とりあえずまとめて机の上に置いておこう。

どこを調べよう?

1…テーブル
2…ルチアーノから話を聞く
3…机の引き出し

↓1

1選択

テーブルには絵筆が数本とカップが一個……琉彌ちゃんが飲んだのかな?

ルチアーノ「食堂にあるのと同じものだな……底に残っているこの匂いはコーヒーか」

こまる「えっ?」

ルチアーノ「どうした」

こまる「……琉彌ちゃん、コーヒー嫌いなはずなんです」

ルチアーノ「……それは本当か?」

こまる「はい、前にお茶を一緒に飲んだ時そんな事を言ってましたから」

ルチアーノ「……なるほどな」

コトダマ:【コーヒーが入っていたカップ】を手に入れました。
〔細河の部屋に一個だけあったカップ。
細河が嫌いなコーヒーが入っていたようだ〕

どこを調べよう?

1…ルチアーノから話を聞く
2…机の引き出し

これが最後の安価です
↓1

机の引き出しを選択したところで今日はここまで

正直ここまでで既に犯人がわかっている人もいる気がして戦々恐々している自分がいます。

最後に亡くなってしまった細河琉彌さんのプロフィールを……

・細河 琉彌(ほそかわ るみ)
・身長…162cm
・体重…43kg
・胸囲…87cm
・容姿…茶赤色の髪に赤のベレー帽を被ってスケッチブックを常に持っている。
服装はブレザーの上に絵の具で汚れたエプロン。


それではおやすみなさい……

20:15頃より捜査再開します

ちなみに細河琉彌さんの生存フラグは>>206の選択でこまるの部屋に呼ぶ事でした。

琉彌ちゃんの引き出しには私の部屋にもある裁縫セットと人体急所マップっていう本……それと一冊の日記帳が入っていた。

こまる「……」

ごめんなさい、琉彌ちゃん。
でも手がかりがあるかもしれないから読ませてもらうね?

【○月×日
希望ヶ峰学園に来たはずの私は、いつの間にか誘拐されていたらしい……何か役に立つかもしれないから日記をつけようと思う。
白と黒の配色をされたモノクマってロボット?からコロシアイをするように言われた。
殺されかけた経験がある私には死ぬ間際の恐怖がよくわかる……あんな気持ちを誰かに味合わせるなんて私には無理。
早く助けが来ればいいな……
追記…友達が出来た。苗木こまるちゃん、まだ中学生のはずなのにまるで同い年みたい……ああいう子を大人びてるって言うのかな?】

【○月□日
モノクマから動機のDVDが提示された。
だけど私が見たのはモノクマの作り方みたいなものだった……どうやら私以外の半分の人にしか動機のDVDは見せてくれないらしい。
私は多分何を見せられても誰かを殺せないだろうけど……】

やっぱり琉彌ちゃんが見たのはモノクマ大百科だったんだね……

【○月□~△日
どうしてもこまるちゃんのお兄さんの顔を見たかったからDVDを借りた。
最初と最後の映像の差が酷すぎて思わず目を背けたくなったけど、それでもちゃんと見なきゃいけない……ちゃんと見なきゃ絵は描けないんだから】

こまる「……」

【こまるちゃんとお兄さんを描いた絵は喜んでもらえたみたい……よかった。
そうだ、私はあんな笑顔を見たくて絵を描こうと思ったんだ。
初めてお父さんに絵を見せた時の柔らかい笑顔に似た笑み……今みたいにお金になる絵を描くんじゃなくてあんな笑顔を見られる絵をまた描きたい……】

こまる「琉彌ちゃん……」

【こまるちゃんに私の過去を全て話した。
こまるちゃんは私のために泣いてくれた……ああ、そういえば誰かが私を気遣ってくれたのなんていつ以来だろう……
これで気持ちがはっきりした、私はこまるちゃんと外に出たい。
こまるちゃんに私が描いた絵を見てもらいたい。
……あっ、でもそれならいつまでも筆談っていうのも不便かな?】

こまる「うっ、っ……」

【また喋れるようにもう少し人と関わろうと思う。
だけど誰と話せばいいんだろう?びっくりさせたいからこまるちゃんにはまだ隠しておきたいし……
あっ、そういえば……話をしたいって言ってた人がいたっけ】

こまる「!?」

これって……!

【夜に2人きりはちょっと勇気がいるけど……これくらいしないと駄目だよね。
よし、話してみようあの人と……あっ、チャイム。こまるちゃんかな?】

こまる「……」

日記はここまでで終わってる。
多分琉彌ちゃんはこの時来た人に……

こまる「いったい誰なの……?」

コトダマ:【細河の日記】を手に入れました。
〔細河の部屋の引き出しにあった日記帳。
それによると事件当日細河を訪ねた人物がいたらしい〕

ルチアーノ「現場はこのくらいか?」

こまる「そうですね……次はどうすれば……?」

ルチアーノ「まずはアリバイの確認だ。犯行を行えない者を除外していけば犯人は自ずと浮かび上がる……深夜では期待は出来んがな」

アリバイか……

ルチアーノ「もしくはドライバーの出所を探るか……部屋にない奴は当然最有力容疑者だからな」

凶器の出所……

1…みんなのアリバイを確認する
2…ドライバーの出所を探る
3…その他

↓1

2選択

こまる「ドライバーの出所を調べましょう」

ルチアーノ「それなら男連中の部屋を改めるとするか……行くぞ、体育館から動かないように言ってあるから1人ずつ確かめていく」

こまる「わかりました」

――ルチアーノの部屋――

ルチアーノ「念のためまずは俺の部屋だ。見てみろ」

こまる「封も開いてませんね」

ルチアーノ「使う機会もないからな……次は見張りの2人だ。終わったらすぐに見張りをさせる」

――綾咲の部屋――

綾咲「これでよろしいでしょうか」

矢頼「綾咲は使ってないな」

こまる「ですね」

――矢頼の部屋――

矢頼「これか?」

こまる「はい、確認しました」

綾咲「矢頼さんも使っていないようですね」

ルチアーノ「……」

――本居の部屋――

こまる「封は開いてない、と」

本居「工具セットなんかあっても僕には機会がありませんよ……」

――高坂の部屋――

高坂「いくらでも調べてください」

ルチアーノ「使っていない。次だ」

――下村の部屋――

下村「こまるちゃんだけならもっと気分いいんだけどな」

こまる「あはは……使ってませんね」

下村「あっ、ちょっとトイレ行っていいか?すぐ戻るからさ」

ルチアーノ「好きにしろ、現場には既に見張りがいるからな」

――岩淵の部屋――

岩淵「は、はい」

こまる「使って、ませんね……」

岩淵「あ、あのもういいですか?下村君と一緒に捜査する約束が……」

――根駒の部屋――

根駒「ほら、俺の工具セット」

こまる「……使って、ない」

ルチアーノ「どういう事だ、これは」

根駒「な、なんだよ?」

こまる「凶器は工具セットのドライバーなのに……みんな工具セットの封すら切ってないなんて」

じゃああのドライバーはどこから出てきたの?

コトダマ:【ドライバーの矛盾】を手に入れました。
〔凶器に使われたのは間違いなく工具セットのドライバー。
しかし男子に配られた工具セットは全員封すら切られていなかった〕

こまる「なんだか謎が深まっちゃいましたね……」

ルチアーノ「とにかく捜査だ。次はアリバイだな……」

――

ルチアーノ「これで全てだな」

こまる「えっとまず男子は高坂さんと矢頼さん、本居君……女子は天ヶ瀬さん、鉢笛さん、私は部屋で寝てました」

ルチアーノ「俺は1時半まで学園側の購買部前にいた。12時頃揮央に声をかけられて10分ほど話した後、奴は寄宿舎とは反対側に向かって戻ってきたのは12時55分頃だな」

こまる「綾咲さんは眠れない神導寺さんのためにお茶を入れてたって言ってましたね。12時頃呼ばれて結局1時半までいたとか」

ルチアーノ「それは間違いない。部屋に戻る途中に神導寺の部屋から出る綾咲に会ったからな……それと一緒の部屋で話していたという花巻と時雨……共犯でもない限りこの二組はシロとみていいだろう」

こまる「それなら根駒君、下村君、岩淵君もアリバイありですね。3人で根駒君の部屋に泊まっていたらしいですから」

ルチアーノ「いや、奴らは犯行時刻には寝ていたと言っていた以上、隙を狙えばいけるはずだ」

こまる「うーん……つまりアリバイがはっきりしてるのは花巻さんとりんちゃん、神導寺さんと綾咲さんですか」

ルチアーノ「俺がシロである以上、揮央もシロであると見て間違いないだろうな」

結局半分くらいしか絞れなかったみたいだ……

コトダマ:【みんなのアリバイ】を手に入れました。
〔アリバイからシロと断定できるのは神導寺、綾咲、花巻、時雨、ルチアーノ、揮央の六人。
根駒、下村、岩淵は根駒の部屋に泊まっていたが犯行時刻には既に寝ていたらしい。
残りはアリバイなし〕

ルチアーノ「……さて、概要は判明してきたな。次は個々に話を聞くか他の場所を調べるか……どうする?」

こまる「そうですね……」

1…どこかを調べる(場所を指定してください)
2…誰かに話を聞く(>>80から人物を指定してください)

↓1

こまる「根駒君に話を聞きに行きましょう」

――トラッシュルーム――

根駒「おっ、こまるに……ルチアーノか」

下村「なあ岩淵、こんなとこ調べて意味あんのか?今日の掃除当番は花巻だろ?」

岩淵「どこに証拠があるかわからないからね。一応調べられる場所は全て調べないと」

下村「へいへい」

こまる「3人で調べてたんだね」

根駒「まあな。それで何か用か?」

1…何かわかった?
2…昨日下村君、岩淵君が部屋に泊まった時の様子なんだけど……

↓1

こまる「何かわかった?」

根駒「少なくともトラッシュルームは使ってないみたいだな。昨日の夕飯が終わってからずっと扉の鍵は花巻が持ってたらしいし」

こまる「そっか……」

つまり花巻さんはシロだから犯人は焼却炉を使って証拠を処分してないって事かな?

1…昨日下村君、岩淵君が部屋に泊まった時の様子なんだけど……
2…どこかを調べる(場所を指定してください)
3…誰かに話を聞く(>>80から人物を指定してください)

↓1

こまる「昨日下村君、岩淵君が部屋に泊まった時の様子なんだけど……」

根駒「様子って言ってもな……別にいつもと変わらなかったぞ?」

こまる「なんでもいいから気付いた事とかないの?」

根駒「うーん……あっ、そういえば」

こまる「なになに?」

根駒「昨日なんだけどすっげえ眠かったんだよ。普段は三人とも徹夜も余裕なのに昨日だけはどうしても眠くてさ……特に下村はしょっちゅう欠伸してたし朝までグッスリだったんだよ。俺が起きた時にはまだ寝てたし」

こまる「岩淵君は?」

根駒「あいつは俺が起きた時にはもう起きてヴァイオリンケースを担いでたぞ。それで一旦部屋に戻るって時に、まあ、その……こまるの悲鳴が聞こえたらしい」


昨日だけ酷かった眠気か……

コトダマ:【根駒の証言】を手に入れました。
〔下村、岩淵を泊めた日三人とも眠気が酷かった。
根駒が起きた時岩淵は既に起きてヴァイオリンケースを背負っていたが、下村はまだ寝ていた〕

根駒「そろそろいいか?」

こまる「あっ、うん。ごめんね」

根駒「いや……その、気を落とすなよ?」

根駒君……

こまる「次に行きましょうルチアーノさん」

ルチアーノ「ああ」


1…どこかを調べる(場所を指定してください)
2…誰かに話を聞く(>>80から人物を指定してください)

↓1

カップが気になるし食堂に行こう。

――食堂――

神導寺「あら、お二人もここの捜査を?」

こまる「神導寺さんもですか?」

神導寺「えぇ、少し気になる事もありましたから」

こまる「気になる事?」

神導寺「細河さんの部屋にあったというカップなんですが……ここにあるカップを含めても数が合わないんです」

こまる「数が合わない?」

神導寺「はい、綾咲が言うところによれば昨日カップを借りに来たのは根駒君達だけらしいんです。下村君、岩淵君のと合わせて3つ……そしてここにあるカップは11個……食器は人数分用意されてるのはモノクマに確認しました。そうなると1つ足りないんです」

こまる「あっ、それは私が……」

神導寺「まさか持ち出したのは苗木さんだったんですか?」

こまる「はい、カップを2つとポットを1つ……あれ?」

神導寺「今度は1つ増えましたね……まだ根駒君の部屋に3つのカップがあるならやはり数が……」

これってどういう事?
琉彌ちゃんの部屋にあったカップは出所不明のカップだった……?

……調べた方がいいかもしれない、あの人の部屋。

コトダマ:【合わないカップの数】を手に入れました。
〔食堂に人数分用意されてるカップ。
現在食堂には11個あり、2つはこまるが、3つが根駒達が借りたらしいが、そうなると細河の部屋にあったのも含めて数が17個になる〕

神導寺「あの……そういえばもう1つ気になる事があります」

こまる「なんですか?」

神導寺「……凶器のドライバーは男子全員に配られている工具セットのものだとか」

こまる「はい。でも全員の工具セットは調べたんですけどみんな封すら切ってなくて……」

神導寺「ありえません」

こまる「えっ」

神導寺「間違いなく誰かの工具セットは使われたはず。そしてそれを聞いたはずなんです……いつだったのか未だに思い出せないのが歯痒いのですが……」

間違いなく工具セットが使われたはず?
そういえば、私もどこかで聞いたような……

ルチアーノ「俺は記憶にないが……」

コトダマ:【ドライバーの矛盾】をアップデートしました。
〔凶器に使われたのは間違いなく工具セットのドライバー。
しかし男子に配られた工具セットは全員封すら切られていなかった。
しかし神導寺は間違いなく工具セットは使用され、それを誰かから聞いたと言う。
こまる自身も聞いた記憶があるがルチアーノは聞いた覚えがないらしい〕

ルチアーノ「時間もだいぶ押してきたな……どこに行く?」

こまる「……」

確かめないと……あの人の部屋を。

どこに行きますか?

↓1

――岩淵の部屋

……うーん、何もないよ。

ルチアーノ「お前は本当にこいつの部屋を調べたかったのか?」

言われてみれば……私が調べたかったのは岩淵君じゃなくてあの人の部屋だったような……

どこに行きますか?

↓1

――天ヶ瀬の部屋

天ヶ瀬「あら、どうしましたの苗木さん?私に何かご用?と言っても私は寝ていましたけど」

こまる「……」

ルチアーノ「おい」

こまる「は、はい」

ルチアーノ「何がしたいんだ貴様は」

ううう……ルチアーノさんの視線が痛い。

こまる「す、すいません、今度は必ず……」

ルチアーノ「大丈夫なんだろうな?」

こまる「はい、それじゃあ行きましょう……」

ドライバーとかカップとか色々な矛盾があるこの事件……
その矛盾に決着をつけるためにはあの人の部屋に行くしかない!

どこに行きますか?

↓1

>>314

――下村の部屋

こまる「……ありました」

ルチアーノ「何がだ?」

こまる「封の開いた工具セットです」

ルチアーノ「なんだと?」

こまる「……これってつまり」

コトダマ:【封の開いた工具セット】を手に入れました。
〔下村の部屋の工具セットの封が開いていた〕

ルチアーノ「んっ?」

こまる「どうしましたルチアーノさん」

ルチアーノ「ゴミ箱からこんな物が出てきたぞ」

こまる「これって……割れたカップとビン?」

コトダマ:【割れたカップ】を手に入れました。
〔下村の部屋に捨ててあったバラバラに砕けたカップ。
破片を見る限りどうやら2つ分あるようだ〕

コトダマ:【空のビン】を手に入れました。
〔下村の部屋に捨ててあった空のビン。
ラベルには睡眠薬と書いてある〕

ルチアーノ「ふん……これはまたとんでもない物が出たな」

こまる「はい……」

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「待ちくたびれちゃったよ!そろそろ始めよっか!」

モノクマ「オマエラ!校舎一階にある赤い扉の前までお集まり下さい!」

こまる「……」

ルチアーノ「犯人は絞られた。後は裁判で全てを明らかにするだけだ……行くぞ」

こまる「……はい」

――エレベーター前

モノクマ「うぷぷぷぷ、みんな揃ったね!それじゃあオマエラ、目の前のエレベーターにお乗りください!」

こまる「……」

ルチアーノ「苗木、最後に1つだけ教えておく」

こまる「なんですか?」

ルチアーノ「俺とお前が捜査に出た後工具セットの確認に呼ぶまで体育館から動いた奴はいない。そして下村と岩淵は岩淵が部屋から出てすぐに、根駒もすぐに合流、3人でずっと一緒にいたそうだ」

コトダマ:【ルチアーノの証言】を手に入れました。
〔こまる達の捜査中体育館から動いた者はいない。
そして下村、岩淵、根駒はすぐ合流してずっと一緒にいた〕

こまる「……わかりました」

私達がエレベーターに乗り込むと、扉が閉まりエレベーターは下に降りていく。

こまる「……」

これから私達は命を懸けて犯人を告発しないといけない……それがその人を殺す事でも。

こまる「琉彌ちゃん……」

それでも私は、知りたいんだ……琉彌ちゃんがどうして殺されたのか?
琉彌ちゃんを殺したのは誰なのか!

そしてきっとこの先一生忘れられないそれは始まる……

命懸けの裁判……

命懸けの騙し合い……

命懸けの裏切り……

命懸けの謎解き……

命懸けの信頼……

命懸けのぶつかり合い……

ガコン!!

命懸けの学級裁判……!

裁判前なので今日はここまで

犯人は果たして誰なのか?
最初ですからもうわかってる方もいると思います。
推理、雑談はお好きなようにしていただいて構いません。

それでは次の学級裁判編にてまた。
おやすみなさい……

19時から裁判開始します
それと>>316のコトダマ:【封の開いた工具セット】の説明文を訂正します。

【封の開いた工具セット】
〔確認した時は封がしてあった下村の部屋の工具セットが開いていた。
中からドライバーがなくなっている〕

コトダマ一覧

【死体発見アナウンス】>>267

【モノクマファイル1】>>268

【開いていた部屋の鍵】>>272

【ドライバー】、【ダイイングメッセージ】>>273

【破かれた絵】、【部屋から消えた絵】>>278

【コーヒーが入っていたカップ】>>281

【細河の日記】>>292

【みんなのアリバイ】>>298

【根駒の証言】>>306

【合わないカップの数】>>308

【ドライバーの矛盾】>>296>>309

【割れたカップ】、【空のビン】>>318

【ルチアーノの証言】>>319

【封の開いた工具セット】>>327

こまる「ここが、学級裁判の裁判所……」

円形に並んだ16個の席、そしてそれを見下ろすように高めの場所にモノクマが座っていた。

モノクマ「はいはーい、それでは名札のある席にそれぞれ着いてくださーい!」

こまる「……」

言われるがままそれぞれの席に向かう私達……そして私は空いている隣を見て思わず息を飲み込んでしまう。
そこには赤い×印を書かれた琉彌ちゃんの写真があったから。

こまる「なに、これ……」

モノクマ「死んじゃったからって仲間外れは可哀想でしょ?それにどういう形でも学級裁判には常に全員が参加してないとね!」

こまる「……!」

ルチアーノ「落ち着け。冷静さを欠けば死ぬぞ」

こまる「……はい」




      【学級裁判開廷!!】

モノクマ「まずは、学級裁判の簡単な説明から始めます!」

モノクマ「学級裁判の結果はお前らの投票により決定されます」

モノクマ「正しいクロを指摘できれば、クロだけがおしおきですが……」

モノクマ「間違った人物を指摘した場合は、クロ以外がおしおきとなり……」

モノクマ「みんなを欺いたクロだけが、晴れて卒業となりまーす!」

モノクマ「それじゃあまずは何からいこうか?」

神導寺「まずは全員が状況の把握をする事が大前提です。事件の概要を簡単に説明したいと思いますが……」

根駒「そうだな……全員が現場とか見たわけでもないしな」

こまる「……」

何か気付いたら私も言わないと……

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ>>328
・細河の日記
・モノクマファイル1
・ドライバー

神導寺「被害者は細河琉彌さん……死因はドライバーを【喉に突き立てられた】事による失血性ショック死です」

下村「えげつねえ事しやがるな……」

綾咲「死亡推定時刻は昨日の深夜……午前0時から1時までの【一時間】ですね」

花巻「昨日そんな事が起きてたなんて気付けなかったわ……」

天ヶ瀬「それは仕方がありません。部屋は防音だったわけですから」

鉢笛「だけど犯人も卑怯な奴だよ!女の子の【寝込みを襲う】なんて!」

【】のどれかを論破しろ!

↓1

正解!

こまる「それは違うよ!」

こまる「ちょっと待ってください、鉢笛さん。琉彌ちゃんは寝込みを襲われたわけじゃないと思います」

鉢笛「えっ、なんで?」

こまる「琉彌ちゃんの部屋には日記があったんですけど……それには事件当日、誰かが訪ねてきたって書いてあったんです」

鉢笛「じゃあるーちゃんはそいつに……?」

こまる「たぶん……日記には夜って書いてありましたし、もし違うなら琉彌ちゃんは続きを書いてたと思います」

鉢笛「そっか……」

本居「……おや?」

神導寺「どうしました?」

本居「いえ、今の苗木さんの言葉が真実なら細河さんは誰かを迎え入れてその人物に殺されたわけですよね?」

矢頼「何か問題があるのか?」

本居「問題……というよりは少し気になるといった感じですが」

本居さん、何が気になるんだろう?

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ>>328
・開いていた部屋の鍵
・モノクマファイル1
・空のビン

本居「モノクマファイルによると細河さんの遺体には抵抗の形跡がないとあります」

高坂「確かに書いてありますね」

本居「いくら迎え入れた相手と言っても……襲われたのに全く抵抗しないなどありえるんでしょうか?」

ルチアーノ「細河は即死ではないようだしな……普通ならありえないだろう」

りん「き、〔気絶させられていた〕とかなのかな?」

花巻「もしくは〔一撃で抵抗できないくらい深手〕だったとかかしら」

揮央「……〔寝ていた〕んじゃない」

根駒「いや、さすがにそれはないだろ……」

〔〕のどれかに同意しろ!

↓1

正解!

こまる「それに賛成するよ!」

こまる「……多分、揮央さんの言った通りだと思う」

根駒「じゃ、じゃあ細河は犯人の目の前で寝ちまったって言うのか!?」

こまる「もちろん、琉彌ちゃんは自分の意思で寝たんじゃない……眠らされたんだよ」

矢頼「根拠があるのか?」

間違いなく琉彌ちゃんは犯人に眠らされた……その証拠は!

>>328のコトダマから正解をお選び下さい

↓1

正解!

こまる「これだよ!」


こまる「証拠は、このビンだよ」

天ヶ瀬「あら、それはいったい何のビンですか?」

こまる「……ラベルには睡眠薬って書いてありました」

綾咲「睡眠薬……つまり犯人は細河さんにその薬を飲ませ眠ったところを殺害したと?」

こまる「……はい」

花巻「そ、それでそんな物騒なものどこから出てきたわけ!?」

こまる「……」

間違いなくこれは犯人が使った物のはず……
だけど本当にあの人が犯人なの……?

神導寺「答えてください苗木さん。それはどこから?」

こまる「……下村君の部屋から見つけました」

下村「……」

岩淵「し、下村君の部屋から!?」

花巻「う、嘘……」


矢頼「下村、あれはお前の持ち物なのか」

下村「……そうだって言ったらどうなんだよ」

花巻「し、下村君、あなた!」

下村「おっと、待った!確かにそれは俺のかもしれないけど……事件に関係してるとは限らねえんじゃねえか?」

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ>>328
・開いていた部屋の鍵
・ドライバーの矛盾
・封の開いた工具セット

下村「その【睡眠薬】が俺の部屋にあったんなら俺のなんだろうよ」

神導寺「しかし犯人ではないと主張するおつもりですか?」

下村「ハッカーなんてやってると頭が冴えちまって寝つけない事も多いんだよ。そんな時こそそいつの出番ってわけだ」

高坂「つまりその睡眠薬と今回の事件は関係がないと?」

下村「まあ【他に事件に関係してる証拠なんてない】んだからそういうこった。これは信じてもらうしかないわな」

鉢笛「ぐぬぬ、怪しい……」

【】のどれかを論破しろ!

↓1

下村「えーっとなに言ってんだこまるちゃん?」

しまった、間違えちゃったみたい……
印象が悪くなっちゃった……


下村君の部屋にあったのは睡眠薬だけじゃない……
もっととんでもない物が見つかってるんだ……

>>343の3つのコトダマのどれかで【】のどれかを論破しろ!

↓1

正解!

こまる「それは違うよ!」

こまる「下村君……部屋から見つかったのはこれだけじゃないんだよ?」

下村「……」

こまる「この工具セットが下村君の部屋にあったんだよ……封が開いてドライバーが入ってない工具セットが」

鉢笛「ドライバーって、も、もしかして!」

矢頼「凶器のドライバーか」

ルチアーノ「間違いない、凶器のドライバーと工具セットのドライバーは同じ物だ。そしてそれが入ってない工具セットが貴様の部屋から見つかった……どういう事だこれは?」

下村「……」

花巻「下村君、あなた、なの?あなたが細河さんを……」

下村「……」

根駒「それは違うな!」反論!

こまる「!?」

【反論ショーダウン開始!】

コトダマ>>328

【合わないカップの数】
【破かれた絵】
【みんなのアリバイ】

根駒「下村が犯人/なわけがない!」

根駒「確かにドライバーはなくな/ってるかもしれない……」

根駒「だけどどんなに怪しかろうが/下村は犯人じゃないんだよ!」

根駒【細河が殺された時間、下村には俺の部屋にいたっていうアリバイがあるんだからな!】

正しいコトダマで斬れ!

↓1

正解!

こまる「……根駒君、一つだけ聞いていい?」

根駒「な、なんだよ」

こまる「根駒君が食堂から借りたカップ、まだ部屋にある?」

根駒「えっ……」

こまる「綾咲さんが言ってたらしいんだけど、昨日私と根駒君達がカップを借りた後、他に借りた人いないんだって」

綾咲「はい、間違いありません。私が昨日深夜お嬢様にお茶を入れるのに使ったのは専用のカップでしたし……何より夜時間直前にカップの数を確認致しましたので」

根駒「そ、それが、何だって言うんだよ!?カップなんて俺の部屋にあるに決まってるだろ!」

こまる「だけどそれはありえないんだよ、根駒君……数が合わないから」

根駒「か、数?」

こまる「そう、琉彌ちゃんの部屋にも一個カップがあったんだけど……それを合わせたらカップが17個になっちゃうんだよ」

天ヶ瀬「あらあら、一個余分ですね」

こまる「多分根駒君の部屋にはカップはないと思う。だって根駒君達が使ったカップは……」

>>328から根駒の部屋にあったカップ3つのありかを示すコトダマを2つ選べ!

↓1

正解!

こまる「これだよ!」

こまる「実は下村君の部屋から他にも見つかった物があったの」

根駒「は……?」

こまる「このコーヒーカップの破片……調べたら2つ分あった」

根駒「……」

こまる「琉彌ちゃんの部屋のと合わせたら……ちょうど3つだね」

根駒「あ、あああああ……!」

こまる「誰かが根駒君の部屋からカップを持ち出して琉彌ちゃんの部屋に置いたのは間違いないんだよ。それで一番怪しいのは間違いなく……下村君なの」

根駒「そん、な……」

下村「……」

モノクマ「おやおや?もう結論が出ちゃった感じかな?」

きっともう、誰も下村君を信用してない……
なんか釈然としないけどこれで事件は……


神導寺「ああ!」

こまる「神導寺さん?」

神導寺「そうです……やっと思い出しました」

花巻「お、思い出したって何を?」

神導寺「ドライバーです。私はドライバーの紛失を確認した際、全員封も開けていないと聞いてずっと不思議だったんです」

天ヶ瀬「不思議とは?」

神導寺「どこかで聞いたからです。工具セットを使用したという発言を」

鉢笛「だ、だからそれがゆっきーじゃないの?」

神導寺「違います。工具セットを使用したと発言したのは……あなたです、根駒君」

根駒「……!」

神導寺「あれはそう、みんなが閉じ込められ調査を報告しようと集まった時……」

――

下村「ついでに廊下とか個室にある鉄板も調べたんだけど、どれもこれもピッタリくっついて外れやしなかったぞ」

根駒「一応男子の各個室にある工具セットも使ってみたけど……すまん、何とも出来なかった」

――

神導寺「そう、確かにおっしゃっていました」

りん「えっ、えっ、どういう事?」

本居「なるほど……つまりそういう事でしたか」

鉢笛「わ、わかるように説明してよ!」

高坂「根駒君は使っていたはずなんですよ。工具セットをね」

矢頼「しかし確認した時には封は開いていなかった……」

こまる「……」

まさか下村君の部屋にあった工具セットって……

・根駒の物だった
・下村の物だった
・モノクマの物だった

正しい選択肢を選べ!

↓1

正解!

こまる「あれ、根駒君の工具セットだったの……?」

ルチアーノ「なるほど、どうりで記憶にないわけだ。俺はその報告会とやらにはいなかったからな……そして下村、貴様の不自然な行動にも合点がいったぞ」

下村「……」

ルチアーノ「貴様、確認を終えた後トイレに行っていたが……本当は根駒の部屋から工具セットを持ち出す事が目的だったんだな?」

下村「……」

こまる「それで、私とルチアーノさんが岩淵君の工具セットを調べてる間に……工具セットを未使用の自分のと入れ替えた」

高坂「それだけじゃないでしょうね……おそらく睡眠薬とカップも元々根駒君の部屋にあったのでは?」

天ヶ瀬「ふふっ、つまり下村君は根駒君を庇おうとしていたわけですか」

下村「……」

花巻「何とか言ったらどうなのよ……」

りん「お兄ちゃん……」

下村「……はあ、バレちまったか」

寝落ちしてしまいました……
続きから再開します

鉢笛「認めるんだ……」

下村「このまま犯人にされるのもアレだしなー。はいはい、俺は確かにドライバーの入ってない根駒の工具セットとカップと睡眠薬のビンを自分の部屋に移しました!まっさかあの後俺の部屋見られるとは思ってなかったよ」

綾咲「なぜそんな事を……」

下村「だってよぉ、あんな証拠がボロボロ見つかったら速攻根駒の奴がクロとして選ばれちまうだろ?」

ルチアーノ「……間違いないだろうな」

下村「俺としてはだ、そんな事されて議論もしない内に決めるのはごめんなんだよ。もし間違ってたら死ぬんだしさ」

花巻「だ、だからといって、あなたがしたのは捜査の攪乱、妨害行為じゃないの!」

下村「まあやり方はちとまずかったかもな……だけどなセーラちゃん。俺、根駒はそこまで悪い事する奴には見えなかったんだよね」

根駒「し、下村……」

下村「さぁ、議論を再開しようぜ。その結果絶対根駒が犯人なら俺はもう何も言わない」

矢頼「とはいえどうする……」

神導寺「下村君が犯人ではないとすると……今度最有力容疑者となるのは根駒君という事になりましたね」

根駒「うぐっ……」

花巻「証拠だけはたくさんあるみたいだしね……でも下村君の容疑も晴れたわけじゃないわよ」

綾咲「根駒君を庇うと見せかけて……という可能性もありますからね」

下村「ありゃりゃ、それは困ったな。うーん……仕方ない、これは言いたくなかったんだけど……言っちゃいますかね」

下村君、まだ何か隠してるの……?

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ>>328
・細河の日記
・死体発見アナウンス
・ドライバーの矛盾

下村「実は俺には【アリバイがある】んだよねー」

ルチアーノ「ふん、根駒の部屋にいた事は【アリバイにはならない】ぞ。根駒と岩淵が寝ている隙に抜け出せるからな」

下村「まあな。それくらい俺もわかってるよ」

神導寺「それではアリバイとは何を指すのですか?」

下村「実は……俺、昨日の夜トイレに行きたくて外に出てたんだよ。根駒の部屋のトイレ壊れてたからさー」

花巻「そ、外に出てたあ!?」

下村「で、その時会った人がいて……ついでに見ちゃったんだよね」

鉢笛「何をさ!」

下村「琉彌ちゃんの死体」

りん「えっ、じゃあお兄ちゃん……」

下村「その通り!【俺が死体の第一発見者】だったんだよ!」

【】のどれかを論破しろ!

↓1

正解!

こまる「それは違うよ!」

こまる「ちょっと待って!下村君、それはおかしいよ!」

下村「何がさ」

こまる「下村君が第一発見者なら死体発見アナウンスがおかしな事になっちゃうんだよ」

神導寺「死体発見アナウンス……クロ以外の人間が3人死体を見つけると鳴るアナウンスでしたね」

揮央「……確かにおかしい」

鉢笛「えっ、な、何が?」

ルチアーノ「……死体を俺が見つけた時、アナウンスは鳴った。そして俺の前に部屋にいた苗木と岩淵が死体を見ていたはずだ」

花巻「で、でもそれじゃあ岩淵君か苗木さんが見つけた時点で死体発見アナウンスが流れなきゃおかしいわよ」

高坂「下村君が嘘をついている可能性は?」

下村「そこでいきてくるのがアリバイってやつだ。なあ、咲ちゃん」

天ヶ瀬「……」

こまる「えっ……」

天ヶ瀬「……はあ、本当に困った方。内緒にしてくださいとあれほどお願いしたはずなのに」

鉢笛「え、咲ちゃん、寝てたんじゃなかったの?」

天ヶ瀬「実は私、寝付けなくて……散歩をしようと外に出たんです」

綾咲「お嬢様の出されたルールを無視されたのですか……」

天ヶ瀬「申し訳ありません……ですがそのおかげで下村君のアリバイを証明出来るのですから許してくださいな」

下村「さっきも言ったけどさ、俺はあの日トイレに行きたくなって起きたんだよ。でも根駒のトイレはなんか使えなかったから外にあるトイレを使おうと思って部屋を出たんだ」

矢頼「元々個室のトイレは夜時間中水は流れないがな」

下村「あっ、そういえばそうだったな……」

揮央「出た時間は?」

下村「確か……12時半だったかな?まあとにかく外に出た瞬間、ドアを開けて出てきた咲ちゃんとばったり出くわしたわけ」

天ヶ瀬「顔を合わせての第一声が咲ちゃんのトイレも壊れたの?でしたけど……全く、あれは少々デリカシーに欠けてましたよ下村君」

下村「ごめんごめん」

下村「それで咲ちゃんと話してて、ある話を聞いたんだよ」

根駒「話?」

下村「琉彌ちゃんが誰かの話を聞きたいらしいってさ」

天ヶ瀬「細河さんが誰かの相談を受けようとしていたのは見て知っていましたのでつい……」

下村「だったらお話しようと思って琉彌ちゃんの部屋に咲ちゃんと一緒に行ったわけ」

天ヶ瀬「そしてインターホンを鳴らした後、ドアが開いていた事に気づいた下村君が細河さんの部屋に入ったのですが……一分もせずに出てきたんです」

矢頼「ではその時に……」

天ヶ瀬「開口一番下村君は言いました……琉彌ちゃんが死んでる、咲ちゃんは見ない方がいいと」

ルチアーノ「貴様ら、なぜそれを早く言わなかった!」

下村「だってその後、俺怖いから一緒にいてほしいって言われて咲ちゃんの部屋に朝までいたから。スキャンダルはまずいだろ?」

岩淵「なっ!?」

下村「というわけで俺朝帰りしてたんだよ……悪いな、根駒、岩淵」

花巻「な、なななな……だ、男女が朝まで1つの部屋にだなんて……」

天ヶ瀬「よろしければ朝まで何をしていたか詳しくお話しましょうか?」

花巻「い、いいわよ!」

下村「柔らかかったなあ、咲ちゃんの手」

花巻「や、やめてってば!」

天ヶ瀬「ふふふ、朝まで手をつないだだけでしたけど安心しましたわ」

花巻「……手?」

下村「あれ?もしかしてセーラちゃんやきもち?」

花巻「違うわよ!」

モノクマ「こらこら、オマエラー!そんな甘酸っぱい話ばっかりしてないでさ、事件について話しなさいよ!」

こまる「と、とにかく下村君の話が本当ならおかしくなるのは死体発見アナウンスだよね」

鉢笛「クロ以外の3人が死体発見をしたら鳴る……つまり見つけた4人の中に犯人がいるわけだね!」

ルチアーノ「俺は3人目だから除外だ」

神導寺「つまり犯人は……」

矢頼「苗木、岩淵、下村の誰かだな」

下村「えっ、まだ俺疑われてるのか?」

高坂「12時半前に細河さんを殺害した後、何食わぬ顔をして天ヶ瀬さんと出くわした可能性がありますから」

下村「マジかー……」

岩淵「ぼ、僕は犯人じゃありませんよ……」

こまる「……私だって違うよ」

綾咲「3人まで犯人が絞れたというのに……」

何か、何かないの……?

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ>>328
【根駒の証言】
【ダイイングメッセージ】
【みんなのアリバイ】

天ヶ瀬「残念ながらお役には立てなかったようですね……」

神導寺「いえ、犯人は絞れましたから」

根駒「犯人が、あの3人の中に……」

揮央「……」

鉢笛「な、何か証拠はないの!?」

岩淵「そんな事言われても……【もう新しい証拠なんてない】ですよ」

下村「【目撃者もいない】しなあ」

りん「り、りん達死んじゃうの……?」

花巻「りんちゃん……大丈夫、大丈夫だから」

ルチアーノ「……苗木」

こまる「……わかってます」

【】のどれかを論破しろ!

↓1

正解!

こまる「それは違うよ!」

こまる「……証拠ならあるよ」

岩淵「ほ、本当に?」

こまる「琉彌ちゃんの手に血がついてたんだけど、ベッドの横に何か書いてたみたいなんだよ」

高坂「ダイイングメッセージというやつですか」

神導寺「どんなものだったのですか?」

ルチアーノ「横に書かれた棒だったな」

花巻「そ、それだけ?」

鉢笛「横に書かれた棒……一……まさか矢頼君が!?」

矢頼「犯人は絞られただろう鉢笛」

鉢笛「あっ、そうだった……」

りん「横に書かれた棒……下の字の一番上とかかな?」

下村「下って俺かー……って俺ぇ!?」

花巻「下村君、やっぱりあなたが……」

下村「ち、違う違う!俺は犯人じゃないって!」

下を書こうとしてた……本当にそうなのかな?
だけど他に解釈なんて……

揮央「……そもそもそれは本当に横棒なの?」

こまる「えっ……」

揮央「細河琉彌は死に際に犯人に繋がるメッセージを遺そうとした……そう、ベッドで死にそうになっている状態で」

こまる「ベッドで……」

揮央「……おそらく腕を上げる気力もなく、線を引くのが限度だった細河琉彌は本当に下を書こうとしてたの?」

根駒「どういう意味だよ?」

揮央「その一本の線こそ細河琉彌のメッセージだった……縦に書く気力もなかった彼女の唯一の……」

ルチアーノ「……そういう事か」

まさか、あれは……

【閃きアナグラム開始!】

○ニ○○ル

シ・ラ・イ・ャ・ハ・キ


言葉を選んで穴を埋めて答えを出せ!

↓1

正解!

こまる「これだよ!」

こまる「……イニシャル」

神導寺「イニシャル、ですか」

揮央「そう、細河琉彌が書きたかったのは……おそらくイニシャル」

根駒「……」

揮央「そしてその一本の線で示せるイニシャルは……」

高坂「Iですか」

花巻「つまり犯人はIのイニシャルを持つ人物……」

りん「そ、それって……」

下村「……」

ルチアーノ「……苗木、お前が言え」

こまる「……」

ルチアーノ「捜査の時も言ったがお前には権利がある。真実を求める権利がだ……」

こまる「……はい」


もう犯人に当てはまるのは1人しかいない……
あなたが琉彌ちゃんを……殺したんだね。

人物を指名しろ!

↓1

正解!

こまる「犯人は、あなただったんだ!」

こまる「……岩淵君」

岩淵「!?」

こまる「あなたしかいないよね……イニシャルがIなの」

岩淵「ちょ、ちょっと待ってください!そんな、たかだか一本の横棒くらいで……」

揮央「……それだけじゃない」

ルチアーノ「下村が犯行を行う可能性を疑われたのは奴が根駒の部屋からドライバーを持ち出せたからだ。その時点で実質苗木がクロの可能性はほぼ消えていた」

こまる「岩淵君は……下村君と同じように出来るチャンスがあるんだよ。根駒君の部屋に証拠を残すのも、ドライバーを持ち出すのも……」

岩淵「な、なななな……」

根駒「りゅ、竜太郎……お前なのか?お前が細河を……」

岩淵「ぼ、僕は……僕は……」

岩淵「……」

こまる「岩淵君!」

岩淵「うるっせえんだよ、このクソガキがあああああああああ!!」

りん「ひっ!?」

岩淵「さっきから黙って聞いてりゃ、そんなくだらねえもんで人を犯人扱いしやがって……ふざけんのも大概にしろや!」

根駒「りゅ、竜太郎……?」

ルチアーノ「それが貴様の本性か」

岩淵「けっ、こちとら礼儀正しいヴァイオリニストを強要されてるからな。本当はヴァイオリンなんかだいっ嫌いだってのによ!」

下村「うへぇ、怖い怖い……」

岩淵「だいたいどう考えても怪しいのは下村だろうが!そいつは実際現場にまで入ってんだぞ!?」

揮央「……あくまでも認めないつもり?」

岩淵「あったり前だ!オレは犯人なんかじゃないんだからなあ!」

こまる「……」

岩淵君は追いつめられてる……だからきっとあんな態度なんだ。
だったらこのまま突き進むよ……見てて琉彌ちゃん!

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ>>328
・破かれた絵
・根駒の証言
・ルチアーノの証言

岩淵「【オレが犯人だなんて証拠はねえ】んだ!犯人は下村なんだよ下村!」

下村「【俺が犯人だって証拠もない】だろうに……」

花巻「だけど岩淵君の言い分にも一理あるわよ……その横線だけでイニシャルを示していたなんて……」

高坂「何かあればいいんですが……」

鉢笛「そういえばさ、あの絵はどういう意味だったのかな?」

矢頼「破かれたあの絵か……俺も破かれていたな」

岩淵「へっ、知らねえよ!大方細河が破いたんじゃねえのか!絵に描いてた【4人】が嫌いでよぉ!?」

【】のどれかを論破しろ!

↓1

正解!

こまる「それは違うよ!」

こまる「岩淵君、ちょっと待って」

岩淵「なんだよ!?」

こまる「4人ってどういう事?」

岩淵「ああ?絵に描いてあった4人に決まってんだろ!俺、矢頼、根駒、下村の絵が破かれてたんだから他に何があるんだよ!」

こまる「……」

岩淵「なんだよ……なに黙ってやがるんだよ?」

揮央「……語るに落ちた」

岩淵「は?」

ルチアーノ「いい事を教えてやる岩淵……俺達が見つけた絵は貴様、矢頼、下村の三枚分だけだ」

岩淵「はっ、はあ……?」

鉢笛「うんうん!ボク達が見た時も絵は三枚だったよ!」

神導寺「これはどういう事でしょうか……絵が消えてしまうなんて」

岩淵君と現場にあった絵の数の違い……
その答えを示すのはきっとあれだね……

>>328からコトダマを選べ!

↓1

正解!

こまる「これだよ!」

こまる「実は……部屋から一枚絵が消えたみたいなんだ」

神導寺「それは本当ですか?」

こまる「はい」

ルチアーノ「間違いない。確かに一枚消えていた」

花巻「消えた絵か……下村君は何か知らないの?」

下村「いや、俺は琉彌ちゃんの生死を確認したらすぐ部屋出たし……確かに絵みたいなのは床に落ちてたけど」

岩淵「……へっ、絵がなくなったからってなんだってんだ?結局そんなもん、オレがクロって証拠にはならねえぞ!?」

鉢笛「た、たしかにそうだよね……」

揮央「……いや、それは違う。現場から消えた以上その絵は重要」

根駒「だけど消えたの俺の絵だろ……?」

こまる「……もしかしたら」

高坂「もしかしたら、なんですか?」

こまる「まだ、犯人が気付かずに持ってるのかも……」

りん「え、絵を?」

こまる「うん」

岩淵「はははは!まだ気付かずに持ってるだあ?ありえねえよ、そんな事ぉ!」

いや、岩淵君が絵がなかった事に気付いてなかったなら……まだ処分されずにあるはずなんだ!

【パニックトークアクション開始!】

岩淵「証拠に気付いてない犯人なんかいるわけないだろうが!」

岩淵「たとえ絵を持ち出してたとしてもすぐ処分するに決まってるっつうの!」

岩淵「これだからガキの言う事はくだらねえんだよ!」

岩淵「もしまだ犯人が絵を持ってて犯人がオレだってならなあ……」


岩淵【どこにあるか言ってみろやあ!!】


ヴァイ

オリン ケー




並び替えて答えを示せ!

↓1

正解!

こまる「これが私の答えだよ!」

こまる「……岩淵君」

岩淵「あ?」

こまる「事件が起きてからヴァイオリンって弾いた?」

岩淵「言っただろオレはヴァイオリンがだいっ嫌いなんだよ!そもそもそんな暇あるわけねえだろうが!外に出してもいねえよ!」

こまる「そう……」

根駒「ヴァイオリンが、どうしたんだ?」

こまる「ずっと気になってたんだ……ドライバー、睡眠薬、カップ……犯人は色々持って動いてたけどどうやって運んでたのか」

花巻「それは……やっぱり袋とか?」

こまる「だけどもし誰かに見られてたら怪しまれちゃいます。だから多分犯人は持っていても疑われない物で運んでたはず……」

ルチアーノ「岩淵の場合……それがヴァイオリンケースか!」

岩淵「なっ!?」

こまる「岩淵君がなんで絵を破いたのかはわからないけど……多分冷静じゃなかったと思う」

綾咲「人を殺した後なら……当然でしょうね」

こまる「その時絵が一枚ヴァイオリンケースに滑り込んだとしたら?岩淵君が消灯した根駒君の部屋っていう暗がりの中で他の証拠を処分したせいでその事に気付いてなかったなら……」

岩淵「な、なななな……」

こまる「見せてもらえるよね岩淵君……ヴァイオリンケースの中を!」

岩淵「……断る」

根駒「竜太郎!」

岩淵「断る断る断る断る断る断る断る断る断る断る断る断る断る断る断るぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

ルチアーノ「……矢頼、そいつを抑えろ」

矢頼「ああ」

岩淵「やめろぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉおおぉぉぉぉぉぉおおおぉぉぉぉ!!」

こまる「……」

ルチアーノ「出たな」

神導寺「しかもこれは……」

花巻「血が、たっぷりとついている……」

天ヶ瀬「ヴァイオリンにもついている以上……乾いてなかったのは明白ですね」

岩淵「……」

根駒「竜、太郎ぉ……」

下村「もう言い訳しないのか?」

岩淵「……」

矢頼「言葉もないようだな……」

こまる「それじゃあ、事件の流れをまとめるよ」

【クライマックス推理開始!】

こまる「まず犯人は根駒君の部屋からドライバーを持ち出すために根駒君の部屋に泊まった……下村君がいたのは誤算だったのかもしれない。根駒君が眠気がひどかったって言ってたから多分睡眠薬でも飲ませたんだと思う」

こまる「深夜、犯人は琉彌ちゃんと話をしたいからって部屋を訪ねた」

こまる「その時一緒にお茶でも飲もうって2つカップを持っていった犯人は琉彌ちゃんの隙をみてこっそりカップの一つに睡眠薬を入れる」

こまる「睡眠薬入りの飲み物を飲んで眠くなった琉彌ちゃんは耐えきれずにベッドで寝ちゃったんだと思う……犯人はその琉彌ちゃんの喉に、ド、ドライバーを、刺した」

こまる「次に犯人は琉彌ちゃんの部屋にある絵を破り始めた……だけど犯人はミスを犯したの」

こまる「その時犯人がドライバーや睡眠薬をしまっていたヴァイオリンケースを開けっ放しにしていたせいで絵が一枚ケースに入っちゃったんだよ」

こまる「さらにまだ生きていた琉彌ちゃんがダイイングメッセージを残した。犯人を示すイニシャルを……」

こまる「その事に気付いてなかった犯人は睡眠薬と一つのカップをヴァイオリンケースにしまって、泊まっていた根駒君の部屋に戻った」

こまる「部屋に戻った犯人は罪を着せるために根駒君の部屋に睡眠薬のビンとカップを置くと自分も眠りについた」

こまる「だけど犯人にとって最大の誤算が始まった……下村君が起きて外に出て、しかも琉彌ちゃんの遺体を発見しちゃったの」

こまる「下村君はその後一緒にいた天ヶ瀬さんの部屋に泊まったんだけど……根駒君の戻った時下村君は部屋に睡眠薬のビンがある事、カップ一つとドライバーがなくなってる事に気付いた」

こまる「そして死体が発見されて工具セットの確認をした時……下村君は根駒君の部屋から証拠を持ち出して自分の部屋に隠した」

こまる「根駒君をはめようとした犯人の思惑はそうやって潰されたんだ……」

こまる「これが真実だよ、岩淵竜太郎君……!」

岩淵「……」

モノクマ「えー、議論の結論が出たようですね、それでは投票タイムと参りましょうか!」

モノクマ「では、オマエラはお手元のスイッチを押して、投票してくださーい!」

モノクマ「はてさて!クロとなるのは誰なのか!?」

モノクマ「その答えは、正解なのか?不正解なのかー!?」

モノクマ「うぷぷぷ!それではいきましょう!投票ターイム!」

ジャラララララララ……


岩淵 岩淵 岩淵


チャッチャッチャッー!

学級裁判閉廷!

遅いから今日はここまで……
次回は岩淵君のおしおきと他色々です
色々見直さないといけない気もしますが、学級裁判実際にやってどうだったでしょうか?
感想とか意見をもらえたら嬉しいです。

とりあえずおやすみなさい……

更新します

モノクマ「あらあら!大正解っ!!」

モノクマ「今回、細河琉彌さんを殺したクロは…」

モノクマ「岩淵竜太郎クンでしたー!!」

岩淵「……」

こまる「岩淵君……あなたが、琉彌ちゃんを……!」

根駒「なんでだ……」

下村「根駒……」

根駒「なんでだよ竜太郎!なんで人を殺すなんてバカなまねしたんだよ!?」

岩淵「……けっ、わかんねえのか?おめでたい頭してんなお前」

根駒「なっ……」

岩淵「なんで殺しをしたかだあ?決まってんだろ、外に出るためだよ……オレは示されたルールに従ったまでなんだよ、バーカ!」

揮央「……その割には色々お粗末だったみたいだけど?」

岩淵「しかたがねえだろ!学級裁判なんてくそったれなモノがあるなんて知らなかったんだからな!」

本居「動機はやはりDVDですか?」

岩淵「……まあな。あのDVDは今までオレがしてきた苦労全てを否定する最高で最低な代物だったよ」

神導寺「それは……もしかするとあなたが何回も口にしたヴァイオリンが嫌いだという話と関連が?」

岩淵「そうさ……オレはな元々ギターが好きだった。クラシックなんざ聞いたことねえしヴァイオリンの音なんて眠くなるだけ以上の意味なんかなかった」

矢頼「……」

岩淵「だけどある日、手持ち無沙汰だったからって遊びでヴァイオリンを演奏してから……オレの人生は完全に狂っちまったんだ」

鉢笛「りゅうちゃん……」

岩淵「苦痛だったぜ?したくもないヴァイオリンをただ才能があるとかいう理由だけで無理やりやらされて……悪影響だからってロック聞くのも禁止されて持ってたCDも全部捨てられて……」

岩淵「挙げ句の果てには言葉までクソジジイ共に虐待混じりのやり方で矯正された!オレには自由なんかありゃしなかった!ただ音楽家の家系だからって見栄とくだらねえプライドで……何もかも否定されたんだ」

根駒「竜太郎……」

岩淵「だから希望ヶ峰に逃げてきたのさ……ここなら少しは自分の好きに生きられると思ったからな」

下村「……」

岩淵「DVDに映ってたのは……クソジジイ共がくたばってて、あのいかれた家が燃えてる映像だった。オレは確かめなきゃいけなかったんだよ……本当にヤツらがくたばったのか!オレはもう自由に生きていいのかをなあっ!!」

こまる「……だからなんだって言うの?」

わかってる……本当に怒りを向けなきゃいけない相手は別にいるって。

だけど、私はどうしても……そう言わずにはいられなかった。

岩淵「は?」

こまる「岩淵君がどんな生き方をしてきたかなんて私にはわからない。だけど、だけどね……そんなもの、琉彌ちゃんを殺す免罪符になんかならない!!」

ルチアーノ「……苗木」

こまる「返して、琉彌ちゃんを返してよ!あなたが自分勝手な理由で殺した琉彌ちゃんを今すぐ生き返らせてよ!!」

岩淵「……」

こまる「返して、よぉ……うっ、ううっ……」

天ヶ瀬「そもそも……なぜ細河さんだったのですか?」

岩淵「なに……?」

天ヶ瀬「なぜ細河さんを殺す標的に選んだのか聞いているのです。言い方は悪いですが……体格的にも時雨さんの方がよっぽど殺しやすいと思いますけれど?」

りん「っ……!」

花巻「ちょ、ちょっと天ヶ瀬さん!?」

岩淵「それは……」

天ヶ瀬「言えないのならばはっきり言ってあげましょう。あなたは細河さんが喋れないから標的にしたのでしょう?彼女なら悲鳴をあげられないから……」

岩淵「……!」

天ヶ瀬「万が一にも悲鳴をあげられない細河さんを狙い、あなたを親友と思っていた根駒君へ罪を擦り付けようとし、さらにはこうして同情を誘う……あなたはとことん姑息で、利己的な人ですね岩淵君」

岩淵「オレは……」

モノクマ「うぷぷ……非常にいい雰囲気ですね!ボクとしてはもう少し観賞していたいところだけど……時間がないしそろそろ始めようか!」

根駒「始めるって……」

モノクマ「もちろん、今回のクロである岩淵竜太郎クンへのおしおきだよ!」

岩淵「おしおき……処刑……!」

根駒「ふ、ふざけんな!そもそもモノクマ、お前がこんな事しなけりゃ竜太郎は……!」

モノクマ「あのねぇ根駒クン、ボクが動機を配ったところで本人が決意しないと殺人なんて絶対に起きないの、わかる?」

ルチアーノ「何があろうと細河殺害という道を選んだ岩淵の負け、というわけか」

根駒「違う、違う違う違う違う!お前だ、お前さえいなかったら……!」

モノクマ「もううるさいなあ……そもそも根駒クンは初めてってわけじゃないでしょ?大切な人が死ぬのなんてさ!」

根駒「……!」

なに、今のどういう意味……?

モノクマ「さて根駒クンも黙ったし始めちゃおうか!」

岩淵「オレは、オレは……」

モノクマ「今回は超高校級のヴァイオリニストである岩淵竜太郎クンの為に、スペシャルなおしおきを用意しました!」

岩淵「オレはオレはオレはオレはオレは!!」

モノクマ「では張り切っていきましょう!」

岩淵「オレはぁあああぁあぁあっ!!」

モノクマ「おしおきターイム!」

岩淵「どこで、間違ったんだ……」








イワブチくんがクロにきまりました。
  おしおきをかいしします。






【~自己葬送曲第四楽章~
超高校級のヴァイオリニスト岩淵竜太郎処刑執行】


モノクマが持っていたハンマーで出てきたスイッチを押すと、どこからともなく出てきた首輪が岩淵君を捕まえて彼を裁判所の外に引きずっていく。

もがきながら引きずられていく岩淵君が連れていかれたのは、真ん中に一本の柱が、両脇に鋭い刃物がたくさん生えたような壁があるコンサートホールみたいな場所の舞台上だ。

柱に叩きつけられて首輪が取れた代わりに足と腰を拘束された岩淵君の手には、彼がさんざん嫌いだと口にしたヴァイオリンがある。

そこにモノクマが合格、不合格と書かれたプレートを持ってやってきた。

何をモノクマから聞かされたのか岩淵君は青ざめた顔をしてヴァイオリンを弾き始める……同時にゆっくりと刃物だらけの壁が中央に向かって動き始めて。

しばらくは普通に弾いていた岩淵君だったけど、突然ヴァイオリンの弦が一本切れて岩淵君の頬を切り裂いた。

岩淵君は何かを叫んでいるけどモノクマは寝ていてまるで話を聞いていない。

モノクマに何を言っても届かないと悟った岩淵君は震えながら続きを弾き始める。

曲が進むにつれて何本もある弦は次々に切れて岩淵君の唇を、肩を、目を、胸を切り裂いていく。

そして曲が終わるか終わらないかというその直前……最後の弦が切れて岩淵君の喉を切り裂いた。

噴水のように喉から血を吹き出して、やがて岩淵君は動かなくなった……
いつの間にか止まっていた壁と合格の札を挙げて喜んでいるモノクマが、酷く場違いだった。

こまる「あ……」

私達が見た岩淵君の最期……それは絶望としか言いようがない光景だった……

モノクマ「いやっほーう!!エクストリーーーーーームッ!!」

モノクマ「アドレナリンが身体中に行き渡ってるううー!!」

ルチアーノ「……クロをとことんまで弄んで処刑する。これがおしおきというわけか」

花巻「なによ、なんなのよこれ……」

りん「うわあああああんっ!!」

神導寺「うっ……!」

綾咲「お嬢様!?」

本居「は、はははは……こんなの、あまりに、ファンタジーすぎる……」

揮央「……」

根駒「竜太郎が……竜太郎……」

天ヶ瀬「……これが秩序を乱した者への罰」

下村「寒気がするぜ、くそっ……」

鉢笛「なんで、なんでこんな事になっちゃったの……」

矢頼「くっ……」

高坂「……ふむ」

モノクマ「いやー、おしおきの瞬間は本当に興奮しちゃうね!」

根駒「お前、何が目的なんだ……何がしたいんだよお前は!」

モノクマ「目的?うーん……そうだね。強いて言うなら……」

モノクマ「オマエラが絶望する事かな!」

こまる「絶望……」

モノクマ「うぷぷ、いずれわかるよオマエラにも……それじゃーねー!」

そう言ってモノクマは消えていった……

結局私達はそれぞれ重い足取りで戻っていった。
みんな、打ちのめされてたんだと思う……

――細河の部屋

こまる「琉彌ちゃん……」

琉彌ちゃんの遺体はなくなっていた。
モノクマがどこかに連れて行っちゃったのかな……

こまる「琉彌ちゃん……」

血も消えてすっかり琉彌ちゃんが殺された跡なんてなくなっているベッドに私は横になる……
琉彌ちゃんが最期に見た景色も……こんな味気ない部屋の天井だったのかな?

こまる「琉彌ちゃん……」

さっきから琉彌ちゃんの名前を呟く事しか出来ないや……
モノクマが望んでるのが私達が絶望する事なら……多分私はもう……

こまる「……死んじゃえば、琉彌ちゃんのところに行けるのかな……」

私はもう何も出来ない……事件の真相を確かめるために動いてたけどそれも終わったから……

こまる「……私も逝こう」

フラフラと琉彌ちゃんの部屋にある裁縫セットを取り出す……人体急所マップって本通りに刺せば……

こまる「琉彌ちゃん、私も今そっちに行くね……」

カサッ

こまる「……これは?」

人体急所マップの間から落ちた折り畳まれた紙を拾い上げる。

こまる「……あ」

それは、二枚の絵だった。
一枚は琉彌ちゃんと私が並んで描かれた……もう一枚は中央に私達が、周りには岩淵君も含めたみんなが笑ってる絵……

こまる「琉彌、ちゃん……」

そしてそれぞれの絵の後ろには琉彌ちゃんのあの可愛らしい丸い文字でこう書いてあった……

【全員で脱出記念!】

【新しく出来た最高の友達こまるちゃんと一緒に!】

こまる「琉彌ちゃん……琉彌ちゃん……!」

琉彌ちゃんは信じてたんだ、みんなで脱出する事を。
琉彌ちゃんはこんな弱音を吐いてる私を最高の友達と思ってくれてたんだ……

こまる「うわあああああん!!うっ、っ、わあああああああん!!」

泣いた、私は思いっきり泣いた。
底に溜まった絶望を流すかのように、琉彌ちゃんの名前も交えて泣き続けた。

こまる「うっ、ひっくっ……」

琉彌ちゃん……ごめんね。
琉彌ちゃんは信じてたんだよね、こんな状況でも全員で脱出するって希望を。

こまる「……だったらダメだよね」

私は立ち止まっちゃいけない……琉彌ちゃんの想いも背負って前に進まないといけないんだ。

こまる「それでいいんだよね……琉彌ちゃん」

目を閉じて浮かんだ琉彌ちゃんは……笑顔で頷いてくれた、そんな気がした。

――????

ルチアーノ「来たか」

???「何のご用ですかルチアーノさん?」

ルチアーノ「なに、ちょっとした確認だ……天ヶ瀬、貴様だな?」

天ヶ瀬「何がですか?」

ルチアーノ「しらばっくれるな……貴様が岩淵を唆したのだろう」

天ヶ瀬「……根拠はあるんですか?」

ルチアーノ「あの睡眠薬だ」

天ヶ瀬「……」

ルチアーノ「俺も最初はあれを岩淵の所有物だと考えていた。しかし同時にあの睡眠薬をどこかで見た気もしていたが……そして思い出した」

天ヶ瀬「……」

ルチアーノ「ここに連れてこられた日……貴様の荷物の中に睡眠薬があったのをな」

天ヶ瀬「……」

ルチアーノ「天ヶ瀬、貴様が黒幕の仲間なのか……答えてもらおうか」

天ヶ瀬「ふっ、ふふふ……うふふふふふふふ」

ルチアーノ「何がおかしい?」

天ヶ瀬「残念ですが……私は黒幕の仲間ではありません。ですがルチアーノさんの観察力に敬意を表して懺悔いたしますわ」

ルチアーノ「懺悔だと?」

天ヶ瀬「私、殺人があるとしたら細河さんが危ないと岩淵君に言ってしまったんです。なんせ彼女は喋れないから悲鳴も出せないからと……」

ルチアーノ「貴様……」

天ヶ瀬「それともうひとつ……私、持っていた睡眠薬を落としてしまったんです。ああ、もしそれを岩淵君が拾って使ったのだとしたら……ああ、私はなんて罪深い女でしょう!」

ルチアーノ「あくまで認めないか……天ヶ瀬」

天ヶ瀬「なんでしょう?」

ルチアーノ「最初貴様を小娘扱いしたが訂正してやる……貴様はしたたかな女狐だ天ヶ瀬咲……必ずその化けの皮を剥がしてやるから覚悟しておけ」

天ヶ瀬「あらあら、怖い人……話がそれだけなら失礼しますわ、ごきげんよう……」

ルチアーノ「……」

――天ヶ瀬の部屋

天ヶ瀬「なかなか鋭い方……それでこそ私のお気に入りに相応しいです、ルチアーノさん」

天ヶ瀬「しかし失敗してしまいましたわ……細河さんを失った苗木さんが絶望しているところを慰めて奴隷として手に入れるつもりだったのに、もう彼女は立ち直ってしまったようです」

天ヶ瀬「ふうっ、こんな事なら胸を痛めてまでお気に入りの1人だった細河さんを切るような真似をしなければよかった……苗木さんと細河さんをまとめて奴隷化する策を考えるべきでした」

天ヶ瀬「ああ、後悔してもしきれません……」

天ヶ瀬「まあ失ってしまったものはしかたありません……次の策を使ってお気に入りを手に入れるとしましょう」

天ヶ瀬「ああ、誰か知りませんが感謝します……私にこんな素晴らしい環境を用意してくださって」

天ヶ瀬「ふふっ、ふふふふっ、うふふふふふふふふふふふ……」







第一章【ヒキズル】END

残り14人

To Be Continued...










・プレゼント【叶わない夢の絵】を手に入れました!
・プレゼント【絶望ヴァイオリン】を手に入れました!




不穏なフラグもばらまきつつ今回はここまで
おしおきはもう少し残酷にすべきでしたね……
感想お待ちしてます

それではおやすみなさい…

明日CHAPTER2を開始します
とりあえず今日は番外編を







【とあるクロの話】






岩淵「はあ、はあ……」

とうとう、やっちまった……オレは人を殺しちまった。
だけどどうしても目の前で動かなくなった細河が、本当にもう死んでるのかって思いたくなる。

岩淵「……苗木は、オレを恨むんだろうな」

つい数時間前変な人形をよこしてきた細河と一番仲のよかった中学生の事を考える。
あいつは細河が殺されたと知ったら犯人を許さねえんだろうな……

岩淵「……細河。オレのために犠牲になってくれや」

いや、どうせこいつも苗木も外に出るために人を殺すチャンスを窺ってたに決まってんだ……
オレ達は同じ穴の狢、殺したってそこまで罪悪感なんかかんじなくていいはずだ。

岩淵「……いつまでも、ここにいるわけにもいかねえな」

今の状況を誰かに見られて人を呼ばれたらオレは終わりだ。
間違いなく警戒されて次のチャンスは来なくなる……せっかく人を殺したんだ、そんなの冗談じゃねぇ。

岩淵「とりあえずカップと睡眠薬……」

そうだ、細河が眠る前にオレとの会話に使ってたスケッチブック……これも置いとくわけにはいかねえ。
ヴァイオリンケースにありったけ証拠を入れておこうとスケッチブックを手に取ったオレは……目を奪われた。

岩淵「これ、オレ……」

そこに書いてあったのは細河が会話に使ってた文とその隅に小さく描かれたオレ……
落書きみたいな、でも小さいけどオレへの敵意なんてまるで感じられねえその絵に……オレは気付かされた。

細河は、本当に誰かを救おうとしてたんだ。
それをオレは騙して、薬で眠らせて、ドライバーで……コロシタ。

岩淵「……やめろ」

改めて自分のした事を突きつけられたオレにいつの間にか細河の部屋にいるみんなが不愉快な視線を送ってくる……やめろ、なんでそんな目でオレを見やがる?

岩淵「見るな、そんな目でオレを見るんじゃねえクソがあ!!」

……気がついた時、オレは紙切れを持って立っていた。
床に散らばった大量の絵……さっきの視線はどうやら絵のものだったらしい。

岩淵「……はっ、何してんだオレは」

壁にかかってた4枚……根駒、下村、夜頼、オレの絵がなくなってやがるな……ちっ、4枚も絵を破ってたとか無駄な時間を過ごしちまった。

岩淵「さっさと、戻らねえと……」

オレは証拠を放り込むとケースのふたを閉じて細河の部屋を出る。
遅い時間だからか、もう廊下には誰もいなかった。

岩淵「急ぐか……量が足りなくて下村にはそんなに睡眠薬飲ませてねえしな……」

しかしいったい誰なんだ?
わざわざインターホンを鳴らした後に睡眠薬をオレの部屋の前に置きやがったのは……

岩淵「まあ、考えてもしょうがねえか」

誰があの睡眠薬を置いたかなんて今となってはどうでもいい事だ。
とにかくまだ終わってねえんだ、急いで根駒の部屋に証拠残さねえと……

だけど、何もかもを振り払うように根駒の部屋に入ったオレは気付いてなかった……


カチャッ……


天ヶ瀬「ふふっ、しっかり細河さんの部屋から出るところを見せていただきました……せっかくお気に入りを切ったんです、せいぜい私が苗木さんを手中に収めるために働いてください、岩淵君」


――オレは何もかもあいつの手のひらの上だったんだって事に。


【とあるクロの話】終わり

以上今回のクロ岩淵君の細河さん殺害直後の諸々でした。


最後に現在精神が一番危険な人をあげておきます。

・現状精神が一番危険な人は苗木こまる。
危険度は一見立ち直ろうとしてるように見えて、きっかけがあれば即石田化するレベルです。

それではおやすみなさい……

そろそろ開始しますが人はいますか?

――細河の部屋――

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!」

モノクマ「さぁて、今日も張り切っていきましょう~!」

こまる「んっ」

こまる「……」

こまる「おはよう、琉彌ちゃん」







CHAPTER2【ゼツボウ連鎖】(非)日常編






――食堂――

神導寺「……苗木さんは?」

下村「また琉彌ちゃんの部屋。というか多分琉彌ちゃんの部屋に寝泊まりしてるっぽい」

花巻「苗木さん、自分の部屋は鍵もかけないでずっと放置してるみたいね……この前りんちゃんと入ったけど生活臭が全くしなかったもの」

鉢笛「でも無理ないよ。るーちゃんとこまっちゃん、すごく仲がよかったもん……」

根駒「……だな」

揮央「……あなたは平気なの」

根駒「……俺は乗り越える事にしたからな。乗り越えて、それでモノクマをぶっ倒す!竜太郎も、それで喜んでくれるはずだ」

揮央「そう」

こまる「おはようございます」

根駒「おう、おはようこまる」

綾咲「何かお召し上がりになられますか?」

こまる「……じゃあ、食欲あまりないんで少しだけ」

綾咲「かしこまりました」

夜頼「苗木、そのエプロンは?」

こまる「これですか?琉彌ちゃんの形見……って言えばいいんでしょうか。モノクマが特別にあげるってくれました」

高坂「死んだ人の形見を特別にプレゼント、ですか」

天ヶ瀬「悪趣味もここまで来ると笑えてきますね」

根駒(だけど一番の問題は、その細河の形見のエプロンをごく自然に着ちまってる苗木かもしれない……)

下村「そういえばルチアーノと本居の奴はどこに行っちまったんだ?」

りん「本居お兄ちゃんならさっき学園側に行ったみたいだよ?」

花巻「珍しいわね……ルチアーノ君ならともかく本居君がなんて」

ルチアーノ「誰ならともかくだ」

根駒「あっ、ルチアーノ。本居が学園側に行ったらしいんだけど見てないか?」

ルチアーノ「知らん。俺はさっきまで部屋にいたんだからな……んっ?」

こまる「んくっ……」

ルチアーノ「……あいつのアレはなんだ」

下村「あのエプロン?琉彌ちゃんの形見なんだと」

ルチアーノ「……形見か」

揮央「……行かないの?」

ルチアーノ「なぜだ」

揮央「……いつものあなたなら苗木に何かしら言う場面」

ルチアーノ「……もう俺には何も出来ん。後はあいつ自身が考えて、行動する事だ」

揮央「……そう」

ルチアーノ「……少なくとも、まだ囚われたままの俺にはかける言葉などない」

根駒「何か言ったか?」

ルチアーノ「……空耳だ」

本居「皆さん、皆さん皆さん皆さん!!」

神導寺「本居さん、遅刻ですよ」

本居「ああ、すみません……ってそれどころではないんですよ!」

天ヶ瀬「何かあったのですか?」

本居「学園側の二階に続く階段を塞いでいたシャッターが……」

モノクマ「ちょっとちょっと本居クン!ボクがいつ発表しようか考えてたのに何を話そうとしてるのさ!」

根駒「出やがったな……!」

こまる「モノクマ……」

モノクマ「あらあら苗木さん。本当にそれ着たんだ?」

こまる「……私の勝手だよ」

神導寺「それで?今度は何をしに現れたのですか?本居さんの話では二階へ続く階段を塞いでいたシャッターがどうとか……」

モノクマ「ああ、そうそう。この後発表しようと思ってたんだけど……この希望ヶ峰学園は学級裁判を乗り越える度に新しい世界が広がるようになっております!」

下村「新しい世界?」

モノクマ「オマエラだって一生暮らしてく上で刺激は欲しいでしょ?学級裁判後に広がった新しい世界を是非とも堪能してください!」

ルチアーノ「……ふん」

モノクマ「オマエラ感謝しなよ?新しい世界を広げるために犠牲になった細河さんと岩淵クンにさ!」

こまる「……!」

根駒「お、落ち着けこまる!」

モノクマ「それじゃーねー!」

鉢笛「新しい世界って何の事だろ……」

下村「外への出口……なわけないよな」

綾咲「調べて参りましょうか?」

神導寺「……いえ、初日のように手分けして捜索しましょう」

綾咲「かしこまりました」

揮央「……私は行く」

ルチアーノ「……ふん」

花巻「あっ、2人とも待ちなさいよ!」

神導寺「花巻さん、もういいです。あの2人に関しては止められそうにありませんから……」

根駒「じゃあまた三手に分かれるか」

本居「早くしましょう、早く!二階なら図書室があるかもしれないんですから早く!」

天ヶ瀬「落ち着きがなかったのはそのせいですか……ではどうしましょう?」

こまる「……」

私も誰かと一緒に調べようかな……

どの組と一緒に調べますか?

1…根駒、下村、花巻、りん
2…本居、天ヶ瀬、神導寺、綾咲
3…鉢笛、矢頼、高坂

↓1

1選択

下村「こ、これは!」

花巻「どうしたの下村君!もしかして出口が……」

下村「大浴場を塞いでいたテープが消えてやがる……!つまり、これは、混浴の、チャンスじゃないか!」

花巻「何をバカな事を言ってるの!」

下村「大丈夫大丈夫、そんなに嫌なら誘うのはセーラちゃんだけにするから」

花巻「そういう事を言ってるんじゃないわよ!」

こまる「……」

りん「お姉ちゃん、大丈夫?」

こまる「りんちゃん……」

りん「えっと、えっと、りんにはお姉ちゃんの気持ちがわかるなんて言えないけど……でも辛いなら頼ってほしいなって……」

こまる「……うん。ありがとうりんちゃん」

りん「えへへ、どういたしまして」

根駒「おーい、みんなこっちに来てくれ!」

こまる「行こうか」

りん「うん!」

花巻「だいたいあなたはいつもいつも……」

下村「ちょっとりんもこまるちゃんも置いてかないでくれよ!?」

花巻「聞いてるの、下村君!」

下村「き、聞いてるから落ち着いてくれってセーラちゃん!」

――倉庫――

根駒「ここも開いてたみたいだな」

花巻「ほ、埃っぽい……げほっ、ごほっ!」

りん「お、お姉ちゃん大丈夫?」

花巻「だ、大丈夫よりんちゃん……ごめんなさい、私ちょっと外に出てるわ」

下村「背中さすろうか?」

花巻「あなたにされたら違う意味で危険だから断るわ」

下村「ひでぇよセーラちゃん……」

こまる「ジャージとか保存のきく食べ物とかあるみたいだね……りんちゃん飴食べる?」

りん「わあ、ありがとう!」

根駒「しかしこんな量をよくもまあ用意出来たもんだ……」

下村「黒幕は相当金持ちって事だな!」

……でもこっちには出口はないみたい。

こまる「そろそろ戻る?」

根駒「そうするか……他のみんなに期待だな」

うん、少しは気分転換になったかな……

――食堂――

神導寺「皆さん、戻りましたね。それでは各班調査結果の報告を」

花巻「まずは私達からね」

――

花巻「寄宿舎サイドはそんな感じよ」

鉢笛「お風呂開いたんだ!よかった、シャワーだけなのも味気なかったんだよね!」

矢頼「次は俺達か。二階に更衣室と屋内プールがあった。更衣室にはダンベルなどのトレーニング機器もあったぞ」

下村「更衣室とプールだと!?」

こまる「そういえば倉庫に水着があったよ」

下村「……」

こまる「下村君?」

下村「やるか、やるしかないか!」

花巻「何を考えてるか想像はつくけどとりあえず落ち着きなさい、下村君」

高坂「ちなみに更衣室は男女に分かれていて入るには男子側は男子の女子側は女子の電子生徒手帳が必要なようです」

下村「はあ!?なんでそんな面倒くさい……セーラちゃん、入る時一緒に入れてくれ」

花巻「何を言ってるのあなたは!?」

鉢笛「あっ、それしたら不純異性交遊で天井にある銃で撃つって言ってたよ?」

根駒「銃って玄関のアレみたいなのがそんなとこにもあるのかよ!?」

下村「そんな時だけきっちりしやがって……!りん、電子生徒手帳貸してくれるか?」

りん「えっ、は、はい」

下村「ありがとうな、使い終わったら返す……いてえっ!?」

花巻「いい加減にしなさい下村君。りんちゃんも電子生徒手帳は重要なものなんだから簡単に貸したらダメよ」

下村「ちくしょう、俺が悪い事したってのかよ……」

高坂「そういえばモノクマが電子生徒手帳の貸与を禁ずるという校則を新たに作るようです」

下村「……希望が潰えた」

こまる「そ、そんな事で……」

神導寺「私達も二階を調べました。その結果図書室を発見しました」

こまる「もしかして本居さんがいないのって……」

天ヶ瀬「図書室に籠もったまま出てこないんです本居君。相当嬉しかったみたいで奇声をあげてました」

根駒「あいつは本当に中毒なんだな……」

綾咲「図書室は奥に書庫がある以外は特に変わったところはありませんでしたが……下村様」

下村「なんだよー……俺は今、落ち込んでんだよ……」

神導寺「申し訳ありません……ですが今回は下村さんにしか頼れないんです」

下村「なんでしょうかお嬢様」

花巻「立ち直り早いわねあなた……」

下村「女の子相手に暗い顔は出来ないからな!それで俺にしか出来ない事ってなんだいあやめちゃん」

神導寺「綾咲」

綾咲「こちらなのですが」

下村「パソコン?こりゃまた古い型だな……ありゃ?電源つかないじゃん」

神導寺「それがあればまた違ったアプローチから情報を手に入れる事が可能だと思ったのですが……直せそうですか?」

下村「うーん、よく見てみなきゃわかんないけど……まああやめちゃんの頼みならやってみるよ」

神導寺「ありがとうございます。私達からは以上です」

根駒「出口は見つからなかったけど、とりあえず倉庫も開いたしパソコンも手に入った。これで一歩前進出来るかもな」

こまる「そうだね……」

琉彌ちゃん、私達脱出に向かって少しずつ近づいてるよ……

天ヶ瀬「同時に行動範囲が広がった事で殺すのも容易くなった気がしますけどね」

……天ヶ瀬さんの放ったその言葉は、一瞬で空気を凍りつかせた気がした。
そうだ、これだけ広い範囲になったら人を殺すチャンスも増えるんだ……
もしかしたらまた琉彌ちゃんみたいに誰かが……

神導寺「天ヶ瀬さん……不安を煽るような発言は控えてください」

天ヶ瀬「あらすいません。つい口が滑ってしまいました」

神導寺「皆さんも不安ではあるでしょうが決して早まった考えは持たないように。もう二度と事件は起こさせません……神導寺の名において私は誓います」

根駒「神導寺……」

神導寺「夕食をとった後、今日は解散としましょう。綾咲、お願いします」

綾咲「はっ」


夕食時、誰と話しますか(重要安価です)
>>80より死亡した2人、揮央、ルチアーノ、本居以外のメンバーからお選び下さい

↓1

りん選択

こまる「……」

りん「お姉ちゃん」

こまる「りんちゃん?」

りん「隣座っていい?」

こまる「うん、いいよ」

りん「ありがとう!お姉ちゃんはご飯食べないの?」

こまる「うん……ちょっと食欲ないから」

りん「……」

こまる「あはは、大丈夫だからそんな顔しないでりんちゃん」

りん「……無理だよ」

こまる「えっ?」

りん「だってお姉ちゃん、泣きそうな顔してるもん。りんは身体も小さいし捜索の時に言ったみたいに軽々しく気持ちがわかるなんて言えないけど……」

こまる「りんちゃん……」

りん「あっ、そうだよ、そもそもそこがおかしいんだよ!」

こまる「な、何が?」

りん「りんの方が年上なんだから、りんじゃなくてお姉ちゃんがりんをお姉ちゃんって呼ぶ方が自然なんだよ!」

こまる「私がりんちゃんを?」

りん「うん!」

こまる「……そうだね。じゃありんちゃんは私をなんて呼ぶの?」

りん「……えーっと」

こまる「決まってないんだ……」

りん「……り、りんはいいの!とにかくこまるお姉ちゃんはりんをお姉ちゃんって呼んで!」

こまる「わ、わかったよ……りんお姉ちゃん」

りん「あっ……」

こまる「お姉ちゃん?」

りん「なんだか照れちゃうや……う、うん!りんはこまるお姉ちゃんのお姉ちゃんだからいっぱい甘えていいからね!」

こまる「……ありがとうね」

りん「じゃあお姉ちゃんからこまるお姉ちゃんにプレゼント……はい!」

こまる「これってバラ?小さいね」

りん「ガチャガチャで出たやつなんだけど綺麗だからこまるお姉ちゃんにあげるよ!」

こまる「ありがとう、すごく嬉しいよ……」

……私、少し勘違いしてたのかもしれない。
琉彌ちゃんが死んじゃって、自殺はしないって決めててもどこか心はボロボロで……

こまる「りんお姉ちゃん」

だけど、私は1人じゃない。
こうして心配してくれて私を見てくれてる人がいる……

りん「なあに?」

こまる「ありがとう」

りん「もう、こまるお姉ちゃんお礼ばっかりだよ、あはは!」

こまる「わ、笑わないでよー……」

りん「じゃあ今日はりんお姉ちゃんがご飯食べさせてあげる!はい、あーんして」

こまる「え、えー……」

琉彌ちゃん、私、もう少し周りも見てみる。
ずっと立ち止まってたら琉彌ちゃんに怒られちゃうもんね。

だけど、部屋に泊まるのはもうちょっと許してね?





天ヶ瀬「……」







【おめでとうございます!CHAPTER2で時雨さんがクロにならない事が確定しました!】

【時雨さんからイン・ビトロ・ローズをもらいました!】






遅いので今日はここまで。

今回の話で一応こまるは持ち直しました。
ただしもしりんが今回の事件で被害者になると……
そうならないようお気をつけ下さい。

それではおやすみなさい……

余裕があれば21:30頃から始めたいと思います。

後ゲーム性を増すためこまるの精神状態をわかりやすいように数値化する事を考えています。
以下例として大きな出来事での推移を

始まり…5/10

細河と友達に…6/10

苗木君のおしおきのDVDを見る…3/10

直後ルチアーノに叱咤される…3.5/10

細河と親友に…8/100

細河が殺害される…0.5/10

真実を知りたいと奮起…2/10

裁判後気が抜ける…1/10

細河の絵を見て自殺を思いとどまる…1.5/10

捜索、りんと姉と呼び合う仲に…5/10

自由行動では数値は上がっても下がる事はほとんどなし。
それをしたらすぐに0になりそうなので。
0になったらゲームオーバー。
天ヶ瀬さんが生きている場合彼女の奴隷end。
彼女が退場していたら耐えきれなくなり……

ちなみに細河さん殺害の際大幅ダウンしてるのは彼女がコロシアイ生活で最初にできた友達だからです。

こんな感じでどうでしょうか?
何か意見があればお願いします。

始めます

――こまる(細河)の部屋

こまる「うー、結局りん……お姉ちゃんに押されて普通にご飯食べちゃったよ」

こまる「……これからはもう少しみんなと話したりしよう」

そうしないと琉彌ちゃんの絵みたいに笑顔で脱出なんて無理だもんね、うん!

こまる「よーし、そうと決まれば……」

ピンポーン……

こまる「あれ?」

誰だろ、夜時間までにはまだ時間があるけど……

こまる「はーい、今開けます」

こまるを訪ねたのは?
この選択によって確定シロを決めるイベントでの確定シロ候補が変わります

1…下村
2…鉢笛

↓1

1選択

下村「こっまるちゃーん!」

こまる「下村君?」

下村「そんな他人行儀な!気にせず舞ちゃんみたいにゆっきーって呼んでくれても……いや、待てよ」

こまる「えっと……」

下村「……こまるちゃん、頼みがある」

こまる「な、なにかな……?」

下村「幸洋先輩って呼んでみてくれないか?」

こまる「えっ?」

下村「頼む、この通りだから!ねっ、いいだろ!?」

な、なんか鬼気迫るものを感じる……しょ、しょうがないよね。

こまる「ゆ、幸洋先輩……?」

下村「……」

こまる「せ、先輩?」

下村「いい……」

こまる「あ、あのー……」

下村「最高だ、最高だよこまるちゃん!!」

こまる「きゃっ!?」

下村「この学園じゃそんな風に呼ばれる事なんてまずないと思ってたけど……やべえ、興奮してきた!」

こまる「……」

ドア閉めようかな……

下村「おっと、本題をすっかり忘れてた」

私が不穏な空気を漂わせてる事に気付いたのか、下村君は数回首を振るとキリッとした表情を向けてくる。
さっきのがなかったら少しはかっこいいと思ってたかもしれない。

下村「今日さ、あやめちゃんが二度と事件を起こさないって宣言しただろ?」

こまる「あっ、うん」

下村「俺さ、そのためにもみんなが仲良くなる必要があると思うわけ」

こまる「はあ……」

下村「というわけで……ちょっとしたイベントを企画してみました!」

こまる「イベント……?」

下村「そうそう!」

なんでだろう、いやな予感しかしないよ……

こまる「イベントってなんですか?」

思わず敬語になってしまうような雰囲気を漂わせる下村君が考えてたイベントは……

下村「題して!第1回希望ヶ峰水泳大会!場所は二階のプール!明日10時、各自水着を持参して集合だ!」

……とても彼らしいものだった。

【翌日プールでイベントが発生します】

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより夜時間になります」

モノクマ「間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す」

モノクマ「ではでは、いい夢を。おやすみなさい…」

結局参加する事になっちゃった……下村君強引過ぎるよ。

こまる「まあ、私も仲良くなる必要があるって意見には賛成だし……いいのかな?」

とりあえずもう寝よう……

こまる「おやすみなさい……」

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!」

モノクマ「さぁて、今日も張り切っていきましょう~!」

こまる「んっ……もう朝?おはよう、琉彌ちゃん」

こまる「ふうっ……最近疲れがとれないなあ」

こまる「さてと、食堂に行こう」

――食堂

こまる「おはようございます」

下村「そんな事言わずに!なあ、頼むよ!」

こまる「……」

なにあれ……

りん「あっ、こまるお姉ちゃんおはよう!」

こまる「うん、おはようりんちゃ……」

りん「……むうっ」

こまる「……りんお姉ちゃん」

りん「えへへ、うん!」

こまる「それでりんお姉ちゃん、下村君どうしたの?」

りん「お兄ちゃん、この後プールで水泳大会やるって言ってるんだけど……何人かに断られちゃってるの」

こまる「ああ……」

考えてもみればそうだよね……全員が全員参加してくれるわけないよね。
……下村君の企画だし。

下村「ち、ちくしょう、なぜだ……なんでこんな素晴らしい企画を断れるんだ!」

根駒「まあまあ下村、それでも半分以上は参加してくれるわけだし……」

下村「お前なあ……それじゃあ意味がないんだよ!」

根駒「下村、お前そこまでみんなの絆を……」

下村「俺は!こんな時だからこそ女子全員の水着が見てえんだよ!むしろ俺以外の男はいらん、お前なんで参加してんの!?」

根駒「……お前に少しでも感動した俺がバカだった」


こまる「誰が断ったの?」

りん「えっとね……花火お姉ちゃんでしょ、ルチアーノお兄ちゃんに本居お兄ちゃん……後咲お姉ちゃんもかな」

なるほど……確かに参加しそうにないメンバーだね。

下村「ちくしょう、見たかったのに。花火ちゃんや咲ちゃんの貧に……」

揮央「死にたいの?」

天ヶ瀬「何か言いました?」

下村「……なんでもありません」

……私も参加するのやめようかな。

ちょっと夕飯食べてきます

再開します

――倉庫

こまる「水着って言ってもなあ……」

私は今りんちゃんと一緒に自分達と倉庫に入れない花巻さんの水着を取りに来ている。
学園だから学校指定の水着しかないんだけど……これでいいんだよね?

りん「こまるお姉ちゃん、水着あった?」

こまる「うん、だいたいのサイズは揃ってるみたい」

りん「よかったあ、りんのサイズがなかったらどうしようかと思ったよ」

こまる「そういえばりんお姉ちゃん和服だけど着付けとか大丈夫なの?」

りん「うん、大丈夫だよ!1人で寮に入るんだから着付けくらい覚えておきなさいってお母さんに言われたから!」

こまる「それなら安心だね。それじゃあ行こっか」

りん「はーい!」

――二階階段前

こまる「花巻さーん」

りん「セーラお姉ちゃーん、はい水着だよ!」

花巻「りんちゃん、苗木さんありがとう」

こまる「でも意外でした。花巻さんが下村君の企画に参加するなんて」

花巻「まあ下心が見え見えでも下村君の言ってる事に一理はあったから……私もみんなと仲良くなれるならそうしたいしね」

りん「うん、りんも!」

花巻「……それを差し引いても下村君の暴走を考えると憂鬱だけどね」

こまる「あはは……」

――男子更衣室

下村「……」

根駒「おい、落ち着けよ下村……」

下村「ちょっと黙ってろって!聞こえないだろ!」

根駒「……いくら聞き耳立てても無茶だろ。女子更衣室の音を聞くなんて」

下村「人間やろうと思えば不可能はない!」

根駒「……ダメだこりゃ」

矢頼「……むっ?」

高坂「なんですか矢頼さん?」

矢頼「高坂、お前の背中のそれは……」

高坂「ああ、これですか?すいません、お見苦しいものを見せてしまって……水着は全身を覆い隠せる物ですのでご安心を」

矢頼「……」

矢頼(背中に広がるあの火傷の痕……どうやらこいつも何かしら抱えているようだな)

下村「うおっ、離せよ綾咲!」

綾咲「お嬢様に不埒な考えを抱いている方を放っておくわけにはいかないので」

下村「離せ、せめて衣擦れの音だけでも……!」

根駒「やれやれ……」

――女子更衣室

花巻「なんだか向こうが騒がしいわね……だいたい誰が騒いでるのか想像はつくけど」

こまる「下村君……ですよね」

花巻「はあ、やっぱりこのまま回れ右して帰ろうかしら」

鉢笛「えー!せいちゃん帰っちゃうの!?そんなのダメだよ、一緒に楽しもうよ!」

花巻「わ、わかったからちょっと離れて鉢笛さん……というか早く水着を着て」

鉢笛「えっ、なんで?」

花巻「……色々見てると落ち込むのよ」

鉢笛「んー?」

神導寺「ふぅ……」

りん「わあ……」

神導寺「あら、どうされました時雨さん」

りん「あやめお姉ちゃん、肌綺麗だなあって」

神導寺「あ、ありがとうございます」

こまる「確かに神導寺さんの肌とか髪とか見てて羨ましい……」

神導寺「そ、そんな私なんて……」

あっ、照れてる……こんな神導寺さん初めて見るかも。

神導寺「私なんて皆さんに比べたら……そう、皆さんに比べたら……」

あれ、神導寺さん……?

神導寺「そ、そろそろ、参りましょうか。皆さんお待ちしてるでしょうし」

今暗い顔してたけど、気のせいかな……?

――プール

下村「さあさあ皆様、お待たせ致しました!女性陣がそろそろ入場してくる頃です!」

根駒「お前、本当に女が絡むと立ち直り早いな……」

下村「馬鹿やろう!レベル高いかわいこちゃん達の水着だぞ?テンション低くなんかしてられるわけねえだろうが!」

根駒「……」

下村「だいたいなんだかんだ言ってもお前も楽しみなんだろ?」

根駒「……そりゃ、なあ」

下村「じゃあおとなしく見てろって……おっ、来た来た!」

神導寺「皆さん、お待たせしました」

下村「一番手は超高校級の令嬢、神導寺あやめちゃんだー!きめ細かい白い肌と流れるような金髪をなびかせて今登場!俺の心眼で見抜いたスリーサイズは上から84・56・86!さすが超高校級の令嬢、学校指定のスクール水着だと尚更際立つ素晴らしいプロポーション!」

神導寺「な、なんだか恥ずかしいですね……」

綾咲「……」

矢頼「綾咲、下村をあのままにしていていいのか?」

綾咲「……さすがお嬢様、素晴らしいです」

高坂「聞いてませんね」

りん「わあ、プールだよプール!」

下村「二番手は超高校級の華道家時雨りん!発展途上のその身体はある意味スクール水着にピッタリな体型か!スリーサイズは上から63・46・57!まあ、今はまだ色々と乏しいけど将来に期待したい!」

りん「お兄ちゃんも楽しそうだね!」

花巻「下村君……何をしてるのよあなた」

下村「三番手は超高校級の美化委員花巻清良!いつもはツナギに隠れたその肢体が今日ここに明らかとなる!スリーサイズは上から82・57・86!……さっすがセーラちゃんだな!」

花巻「あ、あなたねぇ!いい加減にしなさいよ!?」

鉢笛「なになに?そんなに騒いでどうしたの?」

下村「来た、四番手は超高校級の応援団長鉢笛舞!ヤバい、ヤバすぎる、スクール水着を押し上げるそのバストはもはや凶器!スリーサイズは上から92・59・90!……もう優勝でいいんじゃないかな」

鉢笛「へっ?まだ泳いでないよ?」

矢頼「鉢笛、下村は気にしなくていい」

鉢笛「うーん?」

こまる「……」

えっ、まさかあの空気に自分から行かなきゃいけないの!?

下村「さあ、最後はいよいよ今回唯一の中学生の登場だ!」

……下村君、後でプールに突き落としてやる!

こまる「……」

下村「最後に来たのは中学生だけど超高校級の幸運、苗木こまるちゃん!中学生にしては立派に成長しているその姿は本当に素晴らしい!スリーサイズは上から86・57・84!いやあ、最近の中学生はスゴいな全く!」

こまる「下村君……」

根駒「満足か?」

下村「ああ、全く最高の気分だぜ!だけどまだまだ始まったばかりだ……水泳大会、始めようじゃないか!」

花巻「そうね、だけどその前に……あなたはちょっと頭を冷やしなさい」

下村「どわあっ!?」

花巻「ふん!」

こまる「花巻さんに先を越されちゃったか……」

……とにかく楽しもう、うん。

今回はここまで。
振り返ってみると今回は下村君大暴走回でした。

次回第二章の2人目の確定シロを決めたいと思います。

それではおやすみなさい……

余裕あれば21:30頃から

後いない3人の女子のスリーサイズと裁判中の席順も出しておきます

細河琉彌…上から87・56・85

天ヶ瀬咲…上から77・57・82

揮央花火…上から71・54・79

席順

こまるを中心とした時計回りで

こまる→細河→矢頼→ルチアーノ→綾咲→神導寺→天ヶ瀬→本居→岩淵→りん→花巻→下村→鉢笛→揮央→根駒→高坂→こまる

そういうわけで何人か不参加の状態で始まった水泳大会。
……でも簡単に勝負自体はついてしまった。

神導寺「勝ちました」

鉢笛「負けちゃったー!くーやーしーいー!」

花巻「はあ、はあ……ちょっとついていけないわよあの2人……」

りん「清良お姉ちゃん、大丈夫?」

こまる「花巻さん、何か飲みます?綾咲さんが一式用意してくれてますけど」

花巻「お願い、できる……?」

こまる「わかりました」

鉢笛「あーちゃん、もう一回!今度こそボクが勝つよ!」

神導寺「いいですよ。受けてたちましょう」

あの2人元気だなあ……

下村「ああ、水に濡れる女の子達は本当に素晴らしいぜ……くそぉ、カメラを持ってないこの身が恨めしい!」

根駒「またそんな事言ってプールに突き落とされても知らないぞ……しっかし綾咲は速いな」

綾咲「執事としては色々身につけておかなければいけませんからね。むしろ高坂様があれほど食らいついてくるとは予想外でした」

高坂「くくっ、これでも負けず嫌いなので」

矢頼「俺ももう少し鍛えた方がいいか……」

――30分後

こまる「ふわあ……」

勝負が神導寺さん、綾咲さんが勝ちで終わった後はみんな思い思いに過ごす事になった。

鉢笛さんが相変わらず神導寺さんに勝負を挑んだり、あんまり泳げなかったりんお姉ちゃんが綾咲さん達に泳ぎを習っていたり……あっ、また下村君が花巻さんに突き落とされた。

こまる「気持ちいいな……」

で、私はというと……コースの1つを借りて背泳ぎで少しずつ進みながらゆったりと水に浮かんでる。

こまる「こんなに落ち着いたの、いつぶりかな……」

ここに来てから気が張る事ばっかりで落ち着くなんて夢のまた夢で……せっかく出来た友達も失って……
……プールって便利だね、泣いてるのを簡単に隠せるや。

こまる「あー……ダメだ!」

1人でいても暗くなっちゃう……せっかくのイベントなんだからもっとみんなと話さないと!

誰と話そうかな?

(確定シロイベントです)

>>80から今回プールに来たメンバーの中から選んでください。

↓1

矢頼「ふむ……」

こまる「……矢頼さん?」

矢頼「むっ、苗木か。どうした」

こまる「いえ、何してるのかなあって」

矢頼「今回の水泳、あまり成績が奮わなくてな……鍛え直す必要があると思って道具を選定していたところだ」

こまる「随分いっぱいありますね……」

矢頼「希望ヶ峰らしく種類は豊富だからな。とはいえ闇雲に使っても効果的な鍛錬にはならん」

こまる「確かに……」

このちっちゃなダンベルとかあんまり意味がなさそうだし……

こまる「わ、わわっ!?」

これ予想以上に重……バ、バランスが取れない……!

矢頼「苗木!?」

こまる「あっ、えっ、きゃっ……!?」

あっ、足滑っ……プールサイドにぶつかる……!

矢頼「苗木!」

……あれ?痛くない?

矢頼「大丈夫か?」

こまる「矢頼さん……?」

矢頼「すまない。俺の中では軽いものだからバランスを崩すとは思わず油断した」

こまる「い、いえ……あ、ありがとうございます」

矢頼さん受け止めてくれたんだ……

矢頼「……くっ」

こまる「や、矢頼さん?もしかして怪我したんですか?」

矢頼「気にするな、少し足を変な形でついただけだ」

ど、どうしよう……私のせいで矢頼さんが……

矢頼「そんな顔をするな苗木。あくまで俺が動いた結果こうなっただけの話だ」

苗木「でも……」

矢頼「お前に怪我がなければそれでいい。どうしても気になるなら応急処置をしたいから鉢笛を呼んできてくれないか?」

こまる「は、はい!」

はあ、失敗しちゃった……
でも矢頼さんって落ち着いてて頼りになる人だよね……







【おめでとうございます!CHAPTER2で矢頼君がクロにならない事が確定しました!】

【プールイベントによってこまるの精神力が回復しました!】

【現在こまるの精神力は7/10です】






――こまる(細河)の部屋

こまる「うーん……楽しかったあ!」

やっぱりプールっていいものだよね。
下村君のセクハラがなければもっといいんだけど……

こまる「あれ?」

机の上に何かある。

こまる「……モノクマメダル?」

【CHAPTER1の学級裁判の報酬としてモノクマメダルを9枚進呈します!】

【現在こまるが持っているモノクマメダルは11枚です】

こまる「よくわからないけど……一応もらっておこうかな」

購買部に行きますか?(行動消費はしません)

↓1

行く選択

――購買部

こまる「さてと、何が出るかな……」

何枚使いますか?
(人物も書いた場合コンマ50以上で現れます)
(コンマ70以上でもう一回回せます)

↓1

【4枚使います】

【コンマ50以上のため回した後神導寺さんがやってきます!】

【コンマ70以上のため計五回回せます】

↓5までのコンマに対応するアイテムが手に入ります。
コンマ92以上は下にずれます。

↓5

【浮き輪ドーナツ】
【赤いマフラー】
【最速カップラーメン】
【オモプラッタの極意】
【おでこのメガネ】

を手に入れました。

こまる「これで5個目っと」

神導寺「あら苗木さん」

こまる「あれ、神導寺さん?」

神導寺「何をしてらっしゃるのですか?」

こまる「ちょっとそこのモノモノマシーンを回してたんです」

神導寺「モノモノマシーン?」

こまる「あっ、もしかして回した事ないですか?」

神導寺「はい」

こまる「えっと、じゃあ回してみますか?このモノクマメダルを使うんですけど……」

神導寺「あっ、それなら持ってます。部屋にあった装飾品だと思っていたのですがこの機械に使うんですね……では失礼して」

こまる「結構色々ありますから頑張ってください!」

神導寺「はい……いきます!」

神導寺さんが当てたのは?
直後コンマに対応したプレゼントを神導寺さんが当てます。

【新品のサラシ】を神導寺さんが手に入れました!

神導寺「これは……」

こまる「サラシみたいですね」

神導寺「誰かが怪我をしてしまった時の包帯代わりになりそうですね。後で綾咲に渡しておきましょう」

こまる「……」

神導寺さんっていつも色々考えてるんだなあ……
事件をもう起こさないって宣言してたけど1人で気負ったりしてないのかな?

神導寺「どうしました?」

こまる「えっ?」

神導寺「私を見ていらしたようなので……」

こまる「あっ、えっと……」

1…疲れてません?
2…あんまり1人で頑張らないでくださいね?
3…やっぱり綺麗だなって思って……

↓1

3選択

こまる「やっぱり綺麗だなって思って……」

神導寺「えっ……えっ、ええっ!?」

おぉ、あの神導寺さんがすごく動揺してるよ……

神導寺「な、何をおっしゃるんですか!」

こまる「いや、本当にそう思いますよ?女の子としては羨ましいくらい……」

やっぱりお金持ちだからなのかな?
いや、でも神導寺さんって元がいいからなあ……

神導寺「そんな、私はそこまで言われるほど……」

うーん……

追加選択発生!

1…やっぱりいいもの使ってるからかな……
2…やっぱり元が綺麗だからかな……

↓1

2選択

こまる「やっぱり元が綺麗だからかな……」

私がどれだけいいもの使っても多分神導寺さんみたいにはなれないし……

神導寺「……ううっ」

こまる「神導寺さん?」

神導寺「す、すいません……私、人に褒められるの、慣れてないんです」

こまる「えっ?」

神導寺「神導寺の家では優れていて当たり前という考え方ですから褒めるという事はしないんです。だって産まれた時から定められていた後継者なんですから……」

こまる「お、お父さんやお母さんにもですか?」

神導寺「……父や母に会った事はありません。甘えが産まれるからと許されていないんです」

こまる「そんな……」

神導寺「その代わり、あらゆる優れた物や人材は提供されました……そのために神導寺の家は……」

こまる「神導寺さん?」

神導寺「……あっ、な、なんでもないんです。ですから褒められると戸惑ってしまうんです。取り乱してしまってすいません」

こまる「あ、謝られる事じゃありませんよ!」

神導寺さん、苦労してるんだな……

プレゼントを渡しますか?

【レーション】
【手ブラ】
【愛蔵リアクション芸集】
【超技林】
【狂戦士の鎧】
【万力】
【浮き輪ドーナツ】
【赤いマフラー】
【最速カップラーメン】
【オモプラッタの極意】
【おでこのメガネ】

渡す場合上から選んでください。
↓1

神導寺「お、大きなドーナツですね……」

神導寺「でも間食なんてほとんどした事がないので少しワクワクします……!」

神導寺「ありがとうございます、苗木さん」

喜んでもらえたみたいだ……

【神導寺あやめの通信簿2ページ目が開放されました】

【神導寺家の意向で褒められた事が一度もなく、両親にも会った事がない】

本日はここまで

次回は自由行動からです。

現在のこまるから、こまるへ両方含めての好感度

細河(死亡)>りん=ルチアーノ>天ヶ瀬>根駒=神導寺>矢頼=下村>揮央=綾咲=花巻>その他>岩淵(死亡)


それではおやすみなさい……

20:30頃から始めます

――こまる(細河)の部屋

うーん……荷物増えてきたかな?

こまる「邪魔になったら私の部屋に移動させないとね」

さてと、じゃあ夕飯前にちょっと外で誰かと話そうかな

【自由行動を開始します】

誰と話しますか?
>>80からお選び下さい

↓1

高坂選択

――二階教室

こまる「あっ、高坂さん」

高坂「おや、苗木さんですか」

こまる「何してるんですか?」

高坂「奇術の練習……と言えばいいんでしょうかね。よろしかったら見ていきますか?」

こまる「いいんですか?」

高坂「観客がいてこその奇術師ですから」

こまる「じゃあ、お願いします」

高坂「それでは高坂遙佑による奇術の数々をどうぞ、ご覧あれ」

――数十分後

高坂「……以上です」

こまる「すごい、すごいです高坂さん!」

高坂「くくっ、そう言っていただけると奇術師冥利につきますね」

本当に夢の中にいるみたいだった……でも特にすごかったのは……

1…薔薇を使った奇術
2…人形を使った奇術
3…トランプを使った奇術

↓1

1選択

こまる「特に薔薇を使ったやつがすごかったです!」

高坂「あれは結構簡単なんですけどね」

そんな事を言いながらまた手から薔薇をポンと出す高坂さん。
うーん、全然簡単なやつには見えないけど……

こまる「高坂さん、薔薇が好きなんですか?」

高坂「ええ、奇術師として使い慣れた道具ですので……特に赤い薔薇は気に入っています」

こまる「赤い薔薇ですか?」

高坂「ええ……赤い、まるで血のように染まった薔薇、がね」

こまる「えっ……」

なんだか、高坂さんの雰囲気がおかしいような……

高坂「くくっ、少々驚かせてしまいましたか……冗談ですから気にしないでください」

こまる「は、はあ」

高坂「そろそろ夕食ですね。行きましょうか」

こまる「あっ、はい」

冗談……本当にそうだったのかな?

【高坂遙佑の通信簿2ページ目が開放されました!】

【奇術の道具でお気に入りなのは薔薇。
特に赤い薔薇が気に入っているらしいが……】

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより夜時間になります」

モノクマ「間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す」

モノクマ「ではでは、いい夢を。おやすみなさい…」

こまる「今日は楽しかったな」

これで少しでもみんなと仲良くなれたならいいんだけど。

こまる「ふぁ……疲れちゃったしもう寝ようかな」

こまる「おやすみなさい……」

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!」

モノクマ「さぁて、今日も張り切っていきましょう~!」

こまる「うーん、んっ……おはよう、琉彌ちゃん」

こまる「昨日の疲れはあまり残ってないかな……?」

こまる「さてと、食堂に行こう」

――食堂

こまる「おはようございまーす」

神導寺「あっ、苗木さん……」

こまる「あれ、どうしたんですか?みんな揃ってそんな顔して」

綾咲「それが……本居様が部屋にいらっしゃらないのです」

こまる「本居さんが?」

下村「それどころか部屋には鍵もかけてなくてさ……本居の奴、昨日部屋に帰ってきてないみたいなんだよ」

鉢笛「だからこれからみんなで探しにいくところだったんだ」

根駒「万が一、って事もあるからな」

万が一って……まさか本居さんが琉彌ちゃんみたいに……?

神導寺「それでは手分けして探しましょう。苗木さんは私達と一緒に二階の捜索をお願いします」

こまる「わ、わかりました!」

――二階

神導寺「ここでさらに男女に分かれましょう。綾咲、皆さんと更衣室側をお願いします」

綾咲「御意」

神導寺「私達は図書室側です。参りましょう」

天ヶ瀬「正直……あまり気にする必要もない気がしますけどね」

確かに……本居さんが超高校級の何かって考えたら……

――図書室

神導寺「……いませんね」

天ヶ瀬「あら、間違いなくここにいると思ったのですが……」

こまる「奥の書庫にいるとか……」

神導寺「……行ってみましょう」

神導寺さんが少し緊張した様子で書庫に続く扉を掴む。
もし向こうで本居さんが……そう考えてるんだろうな。

神導寺「本居君……いるんですか?」

そして私達が書庫で見たのは……

本居「……」

脚立に座ってひたすら本のページをめくっている本居さんの姿だった。

天ヶ瀬「はあ、やはり気にする必要はなかったようですね」

神導寺「……本居君」

本居「……」

神導寺「本居君!」

本居「……あれ、どうしたんですか?皆さん、揃いも揃って」

こまる「本居さんが朝食会に来ないからみんな心配してたんですよ……」

本居「おや、もうそんな時間でしたか。すいません、ついついここの本を読みふけってしまっていたもので」

天ヶ瀬「それはまた……超高校級の図書委員であるあなたならだいたいの本は読んだ事があるんじゃないのですか?」

本居「えぇ、もちろん。しかしこの書庫にある本はそう簡単に読む事が出来ない珠玉の品の数々……僕自身初めて読むものも多かったもので」

こまる「……」

そんなに夢中になるのってどんな本なのかな……?
私は少し興味が湧いて床に置いてあったファイルを手に取ってみる。

こまる「えっと、これは……」

こまる「ジェノサイダー翔事件ファイル……?」

――

【――さん!早く行きましょう!】

【ちょ、ちょちょちょっと、待ちなさいよ……!なんであたしがこんな……】

【あっ、あいつらが来ますよ!】

【ひぃぃ!もう、あたしがブスだからこんな目に遭うの!?……くしゅん!】

【――さん?】

【んなダセェ名前であたしを呼ぶなっつうの!】

【あっ、変わっちゃったんですね……えっと、ジェノサイダーさん?】

【んー、あんた誰?】

【えっと、私は……】

こまる「あ、ぐうっ!?」

神導寺「苗木さん!?」

痛い、頭が痛い……!
なんなの、この頭に浮かぶ光景……
知らない、私こんなの知らない!

こまる「私、何か忘れて……?」

神導寺「苗木さん、大丈夫ですか!?」

こまる「……あっ」

気がついたら、神導寺さん達が私を見ていた……
心配、かけちゃった……

こまる「だ、大丈夫です……ちょっとこのファイルを読んだら、その」

神導寺「ジェノサイダー翔事件ファイル……あの殺人鬼の事ですか」

本居「女性には少々刺激の強い物ですからね……きちんと棚に入れておくべきでしたか」

天ヶ瀬「しかしそんなものがどうしてここに?」

本居「どうやらこの書庫にあるのは極秘情報やら機密やら表に出回らないものばかりのようでしてね」

天ヶ瀬「あら、そんなものを読んであなたは平気なのですか?」

本居「危険なのはわかってはいますがね。興味があるとついつい読んでしまうんですよ」

神導寺「……とにかく皆さん心配しています。朝食会にはきちんと参加してください、いいですね?」

本居「わかりました。お騒がせしてどうもすいません」

神導寺「苗木さん、立てますか?」

こまる「はい、大丈夫です……」

だけどこれで二回目……私、どうしちゃったんだろう……

――こまる(細河)の部屋

こまる「う……」

とりあえず頭痛は収まってきたけど……本当に私、どうしたんだろう。

こまる「はぁ……」

気分転換、してこようかな。

購買部に行きますか?(行動消費はしません)

【現在モノクマメダルは七枚です】

↓1

行く選択


――購買部

こまる「さてと、何が出るかな……」

何枚使いますか?

(人物も書いた場合コンマ50以上で現れます)

(コンマ70以上でもう一回回せます)

↓1

上がってない……なので改めて

何枚使いますか?

(人物も書いた場合コンマ50以上で現れます)

(コンマ70以上でもう一回回せます)

↓1

枚数が書いてないので一枚って事でいきます。
コンマ50以上なので回し終わったら揮央さんが現れます。

↓1のコンマに対応するアイテムが手に入ります。
コンマ92以上は下にずれます。

【すきバサミ】を手に入れました!

こまる「……ハサミ?」

美容院とかで見るやつかな?

揮央「……」

こまる「きゃあっ!?」

き、揮央さん!?

揮央「……」

こまる「あ、あのいつからそこに?」

揮央「……苗木がそれを回してるところから」

こまる「き、気付かなかった……」

心臓に悪いよ、本当に……

こまる「そ、それで揮央さんはどうしてここに来たの?」

揮央「……ここに来る理由なんて1つしかない」

えっ、揮央さんもやるんだそれ……

揮央さんが当てたのは?
直後コンマに対応したプレゼントを揮央さんが当てます。

【マックロワッサン】を揮央さんが手に入れました!

揮央「……」

こまる「うわ、真っ黒……」

食べられるのこれ……

揮央「……むぐっ」

こまる「あっ」

揮央さん食べちゃった……

揮央「……」

こまる「……だ、大丈夫?」

揮央「何が?」

こまる「それ、あんまり健康に良さそうな色してないけど……」

揮央「……問題ない、美味しいから」

こまる「えっ」

美味しいんだ、それ……

揮央「……ダメ、あげない」

こまる「えっ、えっ?」

揮央「……苗木、これが欲しそうな目をしてた」

こまる「いや、取らないよ……」

揮央「……そう」

揮央さんって意外に食いしん坊なのかな……
そういえばなんだかんだ言って食事会には絶対に来るし、食べ物を残した事もなかったような……

揮央「……ごちそうさま」

こまる「うーん……」

揮央さんの普段とは違う一面、かな?

プレゼントを渡しますか?

【レーション】
【手ブラ】
【愛蔵リアクション芸集】
【超技林】
【狂戦士の鎧】
【万力】
【赤いマフラー】
【最速カップラーメン】
【オモプラッタの極意】
【おでこのメガネ】
【すきバサミ】

渡す場合上から選んでください。
↓1

こまる「あの揮央さん、これ……」

揮央「……!」

こまる「……」

揮央「……ふっ!」

こまる「わっ!?」

差し出したら一瞬で持っていかれちゃった……

こまる「あの、揮央さん?」

揮央「……もう返さない」

こまる「えー……」

揮央さん、どれだけ食いしん坊なの……

揮央「……感謝する」

まあ、喜んでくれたみたいだし……よかったのかな?

【揮央さんと仲良くなりました】

――こまる(細河)の部屋

こまる「意外だったなぁ。まさか揮央さんがあんな……」

怖い人だと思ってたけどやっぱり同年代の女の子なんだよね……

こまる「さてと、ハサミはしまったしまた誰かと話そうかな」

【自由行動を開始します】

誰と話しますか?
>>80からお選び下さい

↓1

花巻さんが選択されたところで今日はここまで

後自由行動を三回ほどやったら動機を発表するかの判定を開始したいと思います。


それではおやすみなさい……

遅いですが少しやりたいと思いますけど人はいますか?

花巻選択

――ランドリー

花巻「ふんふんふん……」

こまる「花巻さん?」

花巻「あっ、苗木さん。どうしたの、何か洗濯があるなら手伝うわよ?」

こまる「いえ、そういうわけじゃないんです。ただ花巻さんがいるならここかなって」

花巻「私を探してたの?ふふっ、何かしら?」

花巻さんって普段下村君やりんお姉ちゃんと一緒だから本当にお姉さんって雰囲気なんだよね……

1…下村君と仲いいですよね?
2…りんお姉ちゃんと仲いいですよね?

↓1

2選択

こまる「りんお姉ちゃんと仲いいですよね?」

花巻「りんちゃん?そうね。私も花を扱ってるからあの子とは話が合うのよ」

こまる「一緒にひまわりを育ててるとか……」

花巻「まだ一輪だけどね。いずれはこの学園を花いっぱいにしてみせるわ。ここは殺風景過ぎるもの」

こまる「お、応援してます」

花巻「ふふっ、ありがとう。それにあの子は素直だし、まるで妹と一緒にいる気分になるのよ」

こまる「妹さんがいるんですか?」

花巻「えぇ、私にとってとても大切な、生きがいとも言える存在だった……」

だった?

花巻「……今はもういないわ」

こまる「あっ……」

花巻「気にしないで。もうずっと昔の話だから……」

辛い事、思い出させちゃったかな……

プレゼントを渡しますか?

【手ブラ】
【愛蔵リアクション芸集】
【超技林】
【狂戦士の鎧】
【万力】
【赤いマフラー】
【最速カップラーメン】
【オモプラッタの極意】
【おでこのメガネ】
【すきバサミ】

渡す場合上から選んでください。
↓1

花巻「ハサミ?あら、これすきバサミじゃない」

花巻「そうね、もし髪を整えたかったら私がしてあげるから声をかけてね」

花巻「ふふっ、妹相手にやってたからこれでも自信があるわよ?」

【花巻清良の通信簿2ページ目が開放されました】

【妹がいたらしいが昔に亡くしてるようだ…】

――こまる(細河)の部屋

花巻さんに悪い事しちゃったかな……なんか自己嫌悪。

こまる「まだ夕飯まで時間あるな……」

誰かと話そうかな

【自由行動を開始します】

誰と話しますか?
>>80からお選び下さい

↓1

――体育館

根駒「……」

こまる「根駒君?」

根駒「こまるか……なんか用か?」

こまる「……」

……私は根駒君と2人きりになる事をずっと避けてきた。
だって根駒君は岩淵君……琉彌ちゃんを殺したあの人と仲がよかったから。
それを向こうもわかってたのか、2人きりになるのを避けてた気がする。

こまる「……」

根駒「……」

何を、話せばいいんだろう……

根駒「……ごめんな」

こまる「えっ……」

根駒「俺が、竜太郎を止められなかったから……細河がその……」

1…それは違うよ!
2…根駒君のせいじゃないよ

↓1

1選択

こまる「それは違うよ!」

根駒「……!」

こまる「私だって、琉彌ちゃんが誰かの話を聞こうとしてるなんて知らなかった……大切な友達が何をしようとしてるのか見えてなかった」

根駒「こまる……」

こまる「根駒君は悪くない。悪いのは私達にこんな事させる黒幕だよ……」

そう思わないと、やってられないよ……

根駒「……違うんだよ」

こまる「根駒君?」

根駒「黒幕だけじゃないんだ、これは絶対俺にも責任があるんだよ……」

こまる「それって、どういう……」

根駒「……俺は――だから」

こまる「……えっ?」

根駒君、今なんて……

根駒「悪い……今のは忘れてくれ」

こまる「あっ……」

行っちゃった……

こまる「どういう事……?」

根駒君は確かにこう言った……

【根駒「……俺は人殺しだから」】

どういう意味なの……?

【好感度は変動しませんでした】

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより夜時間になります」

モノクマ「間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す」

モノクマ「ではでは、いい夢を。おやすみなさい…」

こまる「……」

根駒君の言葉が気になって仕方がない……

こまる「……寝よう」

考えたって、わからないんだから……

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!」

モノクマ「さぁて、今日も張り切っていきましょう~!」

こまる「うーん……おはよう、琉彌ちゃん」

あんまり眠れなかった……

こまる「……食堂に行かないと」

――食堂

綾咲「おや、苗木様おはようございます」

こまる「おはようございます綾咲さん。あれ?」

綾咲さん、お盆持ってどこに行くんだろう?

綾咲「ああ、これでしょうか?本居様がまた図書室にいるようですので……」

こまる「……またですか」

本居さん、本当に図書室から動いてないんだ……

綾咲「既に苗木様の食事の用意は出来ておりますので」

こまる「わかりました」

綾咲「失礼します」

綾咲さん、苦労してるなあ……

こまる「おはようございます」

鉢笛「あっ、こまっちゃん!こっちこっち!」

あれ、女の子で集まって何してるんだろう?

こまる「何してるんですか?」

揮央さんまで一緒なんて珍しい……

揮央「……美味しい」

……会話には参加してないみたいだけど。

鉢笛「よーし、これでみんな揃ったね!じゃああーちゃん、進行よろしく!」

神導寺「あの、舞さん……本気なんですか?」

鉢笛「当たり前だよ!みんな仲良くした方がいいんだったらこれが一番!」

花巻「まあいいんじゃない?私は賛成よ」

りん「りんも!」

天ヶ瀬「私も賛成です」

神導寺「……はあ、わかりました」

こまる「あのー……話が見えないんですけど」

鉢笛「あっ、ごめんごめん……女の子同士の親交を深めようと思ってさ。あーちゃんに提案したんだ!」

こまる「何をですか?」

鉢笛「ふっふーん、裸の付き合いってやつだよ!」






下村「!!」

根駒「おい、落ち着け下村」

下村「馬鹿やろう!お前それでも男か!今の言葉を聞いて気にならない奴がいるか?否、いない!」

根駒「自己完結しやがった……」

とりあえずここまで

下村君は最初原作でいうところの葉隠君枠だったはずなのにどうしてこうなったのか……

それではおやすみなさい……

21:30から始めたいと思います

――こまる(細河)の部屋

こまる「うーん、女子のみんなでお風呂か……」

鉢笛さんが主導してたらしいけど、みんな随分乗り気だったなあ……

こまる「とりあえず夜まで時間はあるし、それまで何してようかな?」

購買部に行きますか?

【現在モノクマメダルは六枚です】

↓1

行く選択

――購買部

こまる「……」

下村「出ろ、役に立つ物出ろー!ええい、俺が欲しいのはこれじゃねぇ!」

下村君何してるんだろう……

下村「くっ、メダルがなくなった……また探してこないと……」

行っちゃった……

こまる「さてと、気を取り直して何が出るかな……」

何枚使いますか?

(人物も書いた場合コンマ50以上で現れます)

(コンマ70以上でもう一回回せます)

↓1

【三枚使用します】

【コンマ21なので誰も来ませんでした……】

↓3のコンマに対応するアイテムが手に入ります。
コンマ92以上は下にずれます。

【華麗な王子さま】
【ダンブル・ウィード】
【自動消滅カセットテープ】
を手に入れました!

こまる「うーん、まあまあかな?」

さてと下村君が戻ってこない内に部屋に戻ろう……

――こまる(細河)の部屋

こまる「メダル少なくなってきちゃったかな……」

夜まで時間あるしまた探してみようかな?

【自由行動を開始します】

行動を選択してください
1…誰かと話す
>>80からお選び下さい )

2…モノクマメダルを探しに行く
(人物も書いた場合コンマ50以上で現れます)

↓1

高坂選択

――図書室

高坂「ふむ……」

こまる「高坂さん?」

高坂「おや、苗木さん」

こまる「何読んでるんですか?」

高坂「推理小説ですよ」

こまる「推理小説……ですか?」

高坂「はい。この手の本は読んだことはなかったのですが……読んでみると色々と興味を持たされますね」

こまる「興味、ですか?」

高坂「えぇ……」

1…何に興味を持ったんですか?
2…何も聞かない

↓1

1選択

こまる「何に興味を持ったんですか?」

高坂「推理小説というものでは様々な物が垣間見えます。人を殺す犯人の心理、殺される事に怯える被害者達の恐怖、死にゆくもの達の最期の叫び……」

こまる「……」

なに、なんなの……

高坂「ああ、実に面白い……」

高坂さん、あなたは……

高坂「こんな、こんな生温い感情だと思われているとは……くっ、くくっ……」

あなたは、いったい何を感じてるんですか……

プレゼントを渡しますか?

【手ブラ】
【愛蔵リアクション芸集】
【超技林】
【狂戦士の鎧】
【万力】
【赤いマフラー】
【最速カップラーメン】
【オモプラッタの極意】
【おでこのメガネ】
【華麗な王子さま】
【ダンブル・ウィード】
【自動消滅カセットテープ】

渡す場合上から選んでください
↓1

高坂「……私にこれを?」

高坂「ふむ……何かに使えるかもしれませんね」

高坂「ありがたく受け取ります」

喜んで、もらえたのかな……?

【高坂遙佑と仲良くなった……?】

――こまる(細河)の部屋

こまる「……」

高坂さん、様子が変だったな……

こまる「天ヶ瀬さんといい、揮央さんといい……やっぱりみんな何か抱えてるんだよね……」

琉彌ちゃんだって、過去に色々あったし……

こまる「……こんな時は外に出ないとダメだよね」

【自由行動を開始します】

行動を選択してください

1…誰かと話す
>>80からお選び下さい)

2…モノクマメダルを探しに行く
(人物も書いた場合コンマ50以上で現れます)

↓1

2選択
【コンマ50以上のため本居君と会話追加】

――図書室

こまる「また来ちゃった……」

でもここ広いしモノクマメダルも落ちてるかも……

こまる「よし、探すぞー」

直後判定
01~32…一枚ゲット
34~65…二枚ゲット
67~98…三枚ゲット
ぞろ目…五枚ゲット

【コンマ53……二枚ゲット!】

こまる「うー……見つからないよ……」

机の下と本の間にあった二枚しか見つからなかった……はあ、ついてないなあ

本居「……苗木さん」

こまる「本居さん?」

本居「机の下に潜り込んで何をしてるんですか」

こまる「ちょ、ちょっと探し物を……あいたっ」

ううっ、頭ぶつけた……

本居「……白」

こまる「えっ、何か言いました?」

本居「い、いえ、何でもありません」

なんで顔赤いんだろう?

本居「ところで探し物とは?」

こまる「えっとこのメダルなんですけど……」

本居「ああ……そういえばそんなメダルを下村君が拾ってましたよ」

こまる「そうですか……」

下村君……根こそぎ持ってくつもりなのかな?

本居「はは、災難でしたね……そうだ。よかったら本でも借りていったらどうですか?」

こまる「本?」

本居「本は素晴らしい物ですからね……本は人類史に残る史上最高の発明なんですよ!」

こまる「は、はあ……」

本居「故にこの図書室は本当に素晴らしい希望の園です!この少し傷んだ紙の匂い!なんてかぐわしい……ここは天国にも勝る楽園なんです!」

も、本居さんが熱くなってる……とりあえず何か借りてみようかな?

こまる「じゃあ……」

1…恋愛小説
2…文学書
3…ノンフィクション

↓1

3選択

こまる「ノンフィクションとか……」

本居「ノンフィクション物ですか……それならこれはどうでしょうか?」

こまる「【ノヴォセリック王国に住む謎の生物マカンゴを追え!】ですか」

本居「ヨーロッパの小国ノヴォセリック王国に生息していると言われるマカンゴという生物を追った記録のような物です」

こまる「へぇ……」

本居「希望ヶ峰学園からも機材開発に超高校級のメカニック、超高校級の王女として来日していたノヴォセリック王国の王女、動物に関する知識を教える役として超高校級の飼育委員と3人ほど協力しているらしいので先輩方の活動を知る意味でもいい本だと思いますよ」

こまる「なるほど」

希望ヶ峰学園の人達の活動記録か……うん、ちょっと面白そうかも!

こまる「わかりました、じゃあこれ借りていきますね」

本居「それでは図書カードに記入をお願いします」

こまる「あっ、はい」

部屋に帰ったら早速読んでみようっと。

プレゼントを渡しますか?

【手ブラ】
【愛蔵リアクション芸集】
【超技林】
【狂戦士の鎧】
【万力】
【赤いマフラー】
【最速カップラーメン】
【オモプラッタの極意】
【おでこのメガネ】
【華麗な王子さま】
【ダンブル・ウィード】

渡す場合上から選んでください
↓1

本居「これはよく西部劇で見る……確かダンブル・ウィードでしたか」

本居「……」

本居「あの、これをどうしろと?」

あんまり喜んでくれなかったみたいだ……

【本居秋詠の好感度が少しだけ上がりました】

――こまる(細河)の部屋

こまる「……」

……確かに面白いよこの本!

こまる「マカンゴがどんな動物かは結局わからなかったけど……この先輩達が話してる部分だけでも十分面白いよこれ」

でもちょっとメカニックの先輩が不憫な場面が多かったかな……

こまる「……あっ、もうこんな時間!お風呂行かなきゃ!」

――大浴場前

鉢笛「こまっちゃーん」

こまる「あれ、まだ鉢笛さんだけですか?」

鉢笛「えっと、あーちゃんはタオル取りに戻ったでしょ。せいちゃんはりんちゃんを呼びに行って、えーちゃんと花ちゃんはまだ来てないよ」

天ヶ瀬さんと揮央さんはまだ来てないのか……

こまる「よかったら呼びに行きましょうか?」

鉢笛「うーん、そうだね、そうしよっか。じゃあこまっちゃんはどっちを呼んでくる?」

1…揮央
2…天ヶ瀬

↓1

揮央さんを呼びに行くと決めたところで今日はここまで

下村君がモノモノマシーンを回していたのは男のロマンやその他色々使えそうな物を手に入れるためです。

それではおやすみなさい……

20:00頃から始めたいと思います

――揮央の部屋前

こまる「えっと揮央さんの部屋はここだったよね……」

ピンポーン……

こまる「……」

……出ない

こまる「……」

ピンポーン……

こまる「……なんか、やだな」

こうしてるとあの時を思い出しちゃう……チャイムを鳴らしても出てこなかった琉彌ちゃんの事を……

揮央「……何をしてるの」

こまる「あっ……」

よかった……揮央さんは無事だった……

揮央「……苗木?」

こまる「あっ……き、揮央さんどこ行ってたの?今日は女子のみんなで一緒にお風呂の約束だったのに」

揮央「……?」

こまる「揮央さん?」

揮央「……いつそんな約束を?」

こまる「えっと、朝ご飯食べてる時……」

揮央「……」

まさか揮央さん……

揮央「……食事に集中して聞いてなかった」

こまる「……」

鉢笛「あっ、こまっちゃん、花ちゃん!」

こまる「お待たせしました。もうみんな来てるみたいですね」

揮央「……」

鉢笛「ありがとうね、こまっちゃん!こっちもしっかりえーちゃん捕まえてきたから!」

天ヶ瀬「すいません、色々準備をしていたら遅くなってしまいました」

花巻「準備って……お風呂入るだけよね?」

天ヶ瀬「ふふっ、内緒です」

神導寺「……」

りん「あやめお姉ちゃん、どうしたの?」

神導寺「い、いえ、こういった経験は初めてなものですから緊張してしまって」

りん「そうなんだ……じゃありんと一緒だね!」

神導寺「時雨さんもですか?」

りん「うん!」

神導寺「そうですか、私1人ではないんですね……くすっ、それならいざという時は助けてくださいね?」

りん「うん、いいよ!」

鉢笛「よーし、それじゃあお風呂に突撃だよ!」

――大浴場

りん「わあー!すごい広いよ!」

花巻「あまりはしゃいだらダメよ、りんちゃん」

りん「はーい!」

確かに広い……寮がある学園だとこれくらいなのかな?

神導寺「奥にあるのはサウナでしょうか?」

鉢笛「ほほう、サウナ……私入ってこようかな!」

天ヶ瀬「全く元気ですね、鉢笛さんは……」

揮央「……」

こまる「揮央さん?」

すごく眉を寄せてるけどどうしたんだろう?

揮央「……なんでもない」

こまる「う、うん」

なんだか聞いたらいけない気がする……そっとしておこう。

りん「こまるお姉ちゃんも早くー!」

こまる「あっ、うん!今行くよ!」

――

こまる「ふぅ……」

やっぱりお風呂にゆっくり浸かれるっていいよね……疲れが取れていく気がするよ……

こまる「……あっ」

誰か隣に入ってきた……誰だろ?

こまるの隣に来たのは?
女子メンバーの中からお選びください
↓1

りん選択

りん「こまるお姉ちゃん!」

こまる「あっ、りんお姉ちゃん。花巻さんは一緒じゃないんだ?」

りん「清良お姉ちゃんは咲お姉ちゃんと何か話してるんだ……だからりん1人になっちゃって。花火お姉ちゃんとあやめお姉ちゃんは舞お姉ちゃんと奥の部屋に行っちゃったし」

神導寺さんはともかく揮央さんは鉢笛さんに捕まったんだろうなあ……

こまる「じゃあ2人でお話でもしようか?」

りん「うん!ねぇねぇ、こまるお姉ちゃん」

こまる「なにかな?」

りん「どうしたらこまるお姉ちゃんみたいに大きくなれるかな?」

こまる「へっ?」

りん「りんって色々小さいから大きくなりたいなって思って……こまるお姉ちゃんはどうやって大きくなったの?」

1…牛乳、かな?
2…揉めばいいんじゃないかな?
3…よ、よくわからないなあ……

↓1

2選択

こまる「揉めばいいんじゃないかな?」

多分りんお姉ちゃんが気にしてるのって胸の事だよね?
まあ、私はそんな言うほど自分でしたわけでもないんだけど……

りん「揉むって……どこを?」

こまる「えっ、それはもちろん……」

りん「揉んで背が大きくなるって聞いたことないけど……こまるお姉ちゃんが言うならきっとそうなんだね!」

こまる「……」

……しまった、勘違い!?
身長関連はお兄ちゃんがいて家じゃタブーになってたから無意識に選択から外してたよ……

りん「ねぇねぇ!それでどこを揉んだら背が大きくなるの?」

こまる「そ、それは……」

りん「それは?」

こまる「えっと……」

だ、誰か助けて……

りん「こまるお姉ちゃーん!早く教えてよー!」

こまる「ううっ……」

【時雨りんの好感度が少し上がりました】

こまる「ううっ……なんであんな勘違いしちゃったかなあ……」

なんとか誤魔化したけどりんお姉ちゃん納得してないみたいだったし……

こまる「……そういえばサウナの3人遅いな」

結構長い時間経ってる気がするんだけど……

こまる「ちょっと様子見てこよう」

のぼせてたら大変だろうし……

こまる「鉢笛さん、神導寺さん、揮央さん大丈夫ですか?」

サウナの強さをコンマで判定します

鉢笛↓1
神導寺↓2
揮央↓3

鉢笛…79
神導寺…33
揮央…84

鉢笛「や、やるね花ちゃん……だけどまだまだあ!」

揮央「……しつこい」

神導寺「きゅう……」

鉢笛さんと揮央さんはいいとして……神導寺さんは危ないって!

こまる「神導寺さん、大丈夫ですか!?」

神導寺「あっ、苗木さん……」

こまる「これ以上は危ないから外に出ますよ!」

神導寺「て、手間をとらせて申し訳ありません……」

――脱衣場

こまる「大丈夫ですか?」

神導寺「は、はい……少し楽になりました」

こまる「あの2人に付き合うなんて無茶ですよ……」

鉢笛さんも揮央さんも強そうなのに……

神導寺「ふふっ……」

こまる「神導寺さん?」

神導寺「なんだか、楽しくて」

こまる「楽しい?」

のぼせかけたのが?

神導寺「神導寺の家ではこんな風に過ごすなんて絶対にありえない話でしたから……お友達と過ごす日々とはこんなに楽しいものだったんですね」

こまる「……」

神導寺「改めて決めました……私はもう殺人なんて起こさせません。神導寺の家の名にかけてではなく皆さんと過ごす学友、神導寺あやめ個人として……」

こまる「神導寺さん……」

神導寺「……あやめでいいですよ」

こまる「えっ?」

神導寺「私達は友達、でしょう?こまるさん」

こまる「……はい!あやめさん!」

【神導寺あやめの好感度が大きく上昇しました!】

――こまる(細河)の部屋

こまる「ふぅ、ちょっとのぼせちゃったかな?」

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより夜時間になります」

モノクマ「間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す」

モノクマ「ではでは、いい夢を。おやすみなさい…」

こまる「夜時間だしお茶飲んだら寝ようかな」

段々皆と仲良くなれてる気がする……この調子でやっていければいいな。

こまる「おやすみなさい……」

――????

モノクマ「うぷぷぷぷぷ……いいねぇ、非常にいい感じだよ!」

???「……」

モノクマ「希望を掴めば掴むほど、事件が起きれば強い絶望になるからね!」

???「……」

モノクマ「えっ?じゃあやるのかって?うーん、どうしようかなあ?」

直後判定
コンマ40以下で第2の動機発表

コンマ43……セーフです!

モノクマ「うーん、まだいいや」

???「……」

モノクマ「どうして?だってまだまだ彼女には希望を持ってほしいからね」

???「……」

モノクマ「楽しみだよ、希望を持った彼女が一転絶望に堕ちたらどうなるか。それを彼が見たらどうなるか……うぷ、ぷぷぷぷぷぷぷぷぷ、ぶひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

???「……」

――動機発表が延長されました

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!」

モノクマ「さぁて、今日も張り切っていきましょう~!」

こまる「おはよう、琉彌ちゃん!」

モノクマの言葉じゃないけど張り切っていこう!

――食堂

こまる「おはようございます!」

鉢笛「ぐてー……」

こまる「鉢笛さん?どうしたんですか?」

鉢笛「また負けた……あーちゃんに続いて花ちゃんにまで……」

揮央「……」

あはは、結局あの後負けたんだ鉢笛さん……

神導寺「あっ」

こまる「あっ」

神導寺「おはようございます、こまるさん」

こまる「……おはようございます、あやめさん!」

【延長に入ったためさらに自由行動が増えます!】

誰と食事をとりますか?
>>80からお選びください

↓1

鉢笛選択

鉢笛「ぐてー……」

こまる「鉢笛さん、隣いいですか?」

鉢笛「うん、いいよー……はあ」

落ち込んでるなあ、鉢笛さん……

鉢笛「そりゃボクはね、ただの応援団長だし応援してるみんなみたいな力はないけどさ……ここまで負けが続くとさすがに落ち込むよ」

こまる「うーん……」

1…鉢笛さんには誰にも負けないところがあるじゃないですか
2…きっと今度は勝てますよ、私が応援します!

↓1

2選択

こまる「きっと今度は勝てますよ、私が応援します!」

鉢笛「こまっちゃん……」

こまる「だから頑張りましょう、ね?」

鉢笛「……うー、こまっちゃーん!」

こまる「きゃっ!?」

だ、抱きつかれちゃったよ。

鉢笛「こまっちゃんはいい子だな、もう!ボク、嬉しくて大感激だよ!」

こまる「あ、あはは……」

復活したのはよかったけど、ちょっと力が……

鉢笛「よし、決めた!こまっちゃん、ボクの専属応援団になってよ!」

こまる「せ、専属応援団?」

鉢笛「うん!あー、ボクが男の子だったらプロポーズしちゃうくらいだよ!」

こまる「な、何言ってるんですか!?」

鉢笛「あっ、でもこまっちゃんはルッちゃんが……」

こまる「だ、だからそれはですね!」

鉢笛「ああ、もうこまっちゃん!ボク、どうすればいいのかな!?」

こまる「と、とりあえず落ち着いてくださーい!!」

【鉢笛舞の好感度が上昇しました!】






天ヶ瀬「……へぇ」

――こまる(細河)の部屋

こまる「もう鉢笛さんにはまいっちゃうよ」

でもあの人と喋ってるとお兄ちゃんの同級生の人を思い出すな……

こまる「ふふっ、よし!時間がもったいないから動こう!」

購買部に行きますか?

【現在モノクマメダルは五枚です】

↓1

文字化け……わからないのですいませんが改めて

購買部に行きますか?

【現在モノクマメダルは五枚です】

↓1

行く選択

――購買部

こまる「よーし、やるぞ!」

何枚使いますか?

【延長のためコンマが下がります】

(人物も書いた場合コンマ40以上で現れます)

(コンマ60以上でもう一回回せます)

↓1

枚数書いてないのと天ヶ瀬さんか綾咲さんかわからないのでもう一度


何枚使いますか?

【延長のためコンマが下がります】

(人物も書いた場合コンマ40以上で現れます)

(コンマ60以上でもう一回回せます)

↓1

五枚使います

【コンマ40以下のため誰も現れませんでした】


↓5のコンマに対応するアイテムが手に入ります。
コンマ92以上は下にずれます。

【超技林】
【もしもFAX】
【毛虫くん】
【白うさぎの耳あて】
【光線銃ズリオン】
を手に入れました!


こまる「……」

ま、まあこんな時もあるよね……

こまる「部屋に戻ろう、うん」

――こまる(細河)の部屋

こまる「……被ったのは初めてだなあ」

でもこの耳当ては可愛いかも……

こまる「さてと、じゃあ気を取り直して……」

【自由行動を開始します】
行動を選択してください
【延長のためコンマが下がります】

1…誰かと話す
>>80からお選び下さい )

2…モノクマメダルを探しに行く
(人物も書いた場合コンマ40以上で現れます)

↓1

2選択
【コンマ40以上のためルチアーノ君との会話追加】

――脱衣場

こまる「モノクマメダルあるかな……」

直後判定
01~32…一枚ゲット
34~65…二枚ゲット
67~98…三枚ゲット
ぞろ目…五枚ゲット

【コンマ03のためモノクマメダル一枚ゲット!】

こまる「あれだけ探して一枚しかないなんて……」

私には探し物の才能はないみたいだ……

ルチアーノ「お前は何をしているんだ」

こまる「あっ、ルチアーノさん!モノクマメダル探しです!」

ルチアーノ「モノクマメダル?ああ、あの悪趣味極まりないメダルか」

……相変わらず言うなあルチアーノさんは。
確かに悪趣味ではあるけど。

こまる「そういうルチアーノさんはお風呂ですか?まだ早いですけど……」

ルチアーノ「違う」

こまる「えっ、じゃあ何をしに来たんですか?」

ルチアーノ「考え事だ。ここには監視カメラがないからな……不愉快な視線を感じる事なく物を考えられる」

こまる「あっ、なるほど……言われてみればそうですね」

ルチアーノ「ふん、呑気な奴だ」

こまる「あはは……」

あっ、そういえばルチアーノさんって……

1…日本語上手ですよね?
2…いつも1人ですよね?

↓1

1選択

こまる「日本語上手ですよね?」

ルチアーノ「……それはそうだろう。俺は日本産まれだ」

こまる「……えっ!?」

ルチアーノ「俺は日本で産まれ日本で育った。母しかおらず貧しい家庭だったが……今思えば一番幸せだったのはあの時代だろうな」

こまる「……」

ルチアーノ「だが忘れもしないあの日……俺の人生は滅茶苦茶にされた。マフィアだった父の使いと名乗る奴らが俺を無理やり父のいる国へ連れて行った……必死に俺を守ろうとした母を殺してな……!」

こまる「!!」

ルチアーノ「お前に言う事ではないが……岩淵の奴の気持ちが俺には理解できる。したくもないものを無理やりやらされるのは……ただの地獄だ」

こまる「……」

ルチアーノ「……苗木」

こまる「はい……」

ルチアーノ「お前には教えてやる。俺はあの機械人形に意のままにされているのが嫌なだけで外に出る気など全くない」

こまる「ルチアーノ、さん……」

ルチアーノ「――母が殺されたあの日から、俺には何もないんだからな」

ルチアーノさんはそう言って脱衣場から出ていった。
最後に俺にはいらないと渡されたモノクマメダルは……とても、重く感じた。

【ルチアーノからモノクマメダル三枚を受け取りました】

【ジョン・ルチアーノの通信簿2ページ目が開放されました】

【元々日本で産まれ日本で母親に育てられた】

【父親によって無理やりマフィアにされ、母親はその際に殺されてしまったらしい……】

今回はここまで

段々他のキャラが掘り下げられてきてますね。
この調子でいきましょう。

最後にステータスと好感度

【こまるの精神状態は8.5です】

細河(死亡)>ルチアーノ>りん=神導寺>天ヶ瀬=鉢笛>根駒>矢頼=下村>揮央=高坂=花巻>綾咲=本居>>>岩淵(死亡)

数値表示(10がMAX)

×細河…MAX

ルチアーノ…4.5

りん
神導寺…4.0

天ヶ瀬
鉢笛…3.5

根駒…3.0

矢頼
下村…2.5

揮央
高坂
花巻…2.0

綾咲
本居…1.0

×岩淵…0.5

20:00頃から開始します

しかしまさか天ヶ瀬さんに対してここまで反響があるとは予想外だった……

好感度の上がり幅について少し

一応こまる以外の十五人全員にそれぞれ違う計算式を考えてはいます。
揮央さんはその中でもかなり特殊な方で現状ではかなり上がり幅が低い設定です。
ただし揮央さん、特定の物をプレゼントすると普通に好感度が上がります。

ルチアーノは一番最初の確定シロイベントで選択している影響が大きいです。
仮にこれがなかった場合、現時点の好感度は確定シロだから起こったイベントの上がり諸々を引いて……1.0くらいでした。

――こまる(細河)の部屋

こまる「ルチアーノさん……」

あんなルチアーノさん初めて見た……
ルチアーノさんはどんな事にも動じない強い人だって思ってたけど……もしかしたらそれは間違ってるのかもしれない。

こまる「……外、出ようかな」


【自由行動を開始します】

行動を選択してください

1…誰かと話す
>>80からお選び下さい )

2…モノクマメダルを探しに行く
(人物も書いた場合コンマ50以上で現れます)

↓1

揮央選択

――倉庫

揮央「……」

あっ、揮央さんだ。
倉庫で何ゴソゴソやってるんだろう?

こまる「揮央さん?」

揮央「……!」

こまる「何してるの……?」

揮央「……別に。何もしてない」

こまる「……」

怪しい……

こまる「……もしかして食べ物探してたとか?」

揮央「……」

あっ、眉が動いた……

揮央「……苗木はエスパー?」

こまる「いや、それは違うよ……」

しょうがない……食べ物探してるなら……

1…アメのある場所を教える
2…ドーナツのある場所を教える

↓1

2選択

こまる「確かドーナツのある場所なら調査の時見たからわかるよ?」

揮央「……ドーナツ」

こまる「えっと確かここに……あったあった。はい、揮央さん」

揮央「……むぐっ」

こまる「美味しい?」

揮央「……美味しい」

こまる「よかった。私が作ったわけじゃないけど……」

揮央「……んぐっ、んっ」

揮央さん、嬉しそうだね……でもこんなに食べて夕ご飯食べられるのかな?

プレゼントを渡しますか?

【手ブラ】
【愛蔵リアクション芸集】
【超技林】
【狂戦士の鎧】
【万力】
【赤いマフラー】
【最速カップラーメン】
【オモプラッタの極意】
【おでこのメガネ】
【華麗な王子さま】
【もしもFAX】
【毛虫くん】
【白うさぎの耳あて】
【光線銃ズリオン】

渡す場合上から選んでください

↓1

揮央「……苗木」

こまる「な、なに?」

揮央「……お湯がない」

こまる「……食堂でわかしてあげるよ」

揮央「……感謝」

揮央さん、カップラーメンまで食べる気なんだ……本当に夕ご飯大丈夫なの?

【揮央さんの好感度が上がりました】

【なお揮央さんは夕飯もしっかり完食しました】

――こまる(細河)の部屋

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより夜時間になります」

モノクマ「間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す」

モノクマ「ではでは、いい夢を。おやすみなさい…」

こまる「うぷっ……」

ううっ、揮央さんの食べっぷりを見てたら胸焼けしてきた……
いくらなんでも食べ過ぎだよ揮央さん……

こまる「気分が悪いからもう寝よう……おやすみなさい」

――???

モノクマ「またまた希望を持ったみたいだね、あの子は」

モノクマ「じゃあそろそろやろうかな?それともまだまだ様子を見ようかな?」

モノクマ「よーし、ルーレットで決めようかな!」

↓コンマ50未満でモノクマが第2の動機を発表

【コンマ59……動機発表が回避されました!】

モノクマ「あちゃー!外れだよ!ボクはクマ界1運がいい事で有名なのに!」

モノクマ「うぷぷ、でもいつまでも逃げられると思わない事だね……ぶひゃひゃひゃひゃ!!」

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!」

モノクマ「さぁて、今日も張り切っていきましょう~!」

こまる「うーん……おはよう、琉彌ちゃん」

最近静かだなあ……ずっとこのままでいけたらいいのに。

こまる「そのためにも今日も頑張ろうかな!」

――食堂

こまる「おはようございまーす」

私が挨拶をすれば既にいたみんなが挨拶を返してくれた。
うん、やっぱり挨拶は大事だよね。

誰と食事をとりますか?
>>80の中から選んでください)

↓1

矢頼選択

矢頼「うむ……」

こまる「矢頼さん?」

矢頼「苗木か」

こまる「えっと、皿を睨んでどうしたんですか?」

矢頼「恥ずかしい話だが、俺はどうもこのニンジンが、苦手でな……」

こまる「ああ、結構苦手な人多いですからね……」

実を言うと私も少し苦手だったりするのは秘密だ。

矢頼「せっかく綾咲が作ってくれたのだから食べなければならないのは理解しているのだが……」

こまる「……」

うーん、私も気持ちはわかるけど……

1…やっぱり食べないとまずいんじゃ……
2…揮央さんにあげましょう!

↓1

1選択

こまる「やっぱり食べないとまずいんじゃ……」

綾咲さんより揮央さん辺りが怒りそうな気もするし……

矢頼「やはり、それしかないか……!」

そんな悲壮感を漂わせなくてもいいんじゃ……

矢頼「うぐっ……」

こまる「が、頑張ってください……」

【矢頼与一の好感度が少し上がりました】

――こまる(細河)の部屋

こまる「矢頼さんがニンジンが苦手だったなんてね……」

少し親近感が湧いたかも……

こまる「さてと今日はまずどうしようかな?」

購買部に行きますか?

【現在モノクマメダルは四枚です】

↓1

行く選択

――購買部

こまる「よーし、やるぞ!」

何枚使いますか?

【延長のため引き続きコンマが下がります】

(人物も書いた場合コンマ40以上で現れます)

(コンマ60以上でもう一回回せます)

↓1

四枚使います

【コンマ40以上のため綾咲さんが現れます】

【コンマ60以上のためもう一回回せます】

↓5のコンマに対応するアイテムが手に入ります。
コンマ92以上は下にずれます。

【ポージョボー人形】
【超技林】
【イン・ビトロ・ローズ】
【はっぱふんどし】
【黄金銃】
を手に入れました!

こまる「また被った……」

でもりんお姉ちゃんからもらったあのバラもあるから……外れではないよね

綾咲「……苗木様」

こまる「うわっ!?あ、綾咲さん?」

綾咲「申し訳ありません。驚かせてしまいましたか」

こまる「い、いえ……」

揮央さんといい、綾咲さんといい人の背後にいきなり現れるのが流行ってるの……?

こまる「あ、綾咲さんもモノモノマシーンを回しに来たんですか?」

綾咲「……いえ、私は苗木様を探していました」

こまる「わ、私を?」

綾咲「はい。苗木様……あなたにとってあやめお嬢様はどういう存在ですか?」

こまる「あやめさんですか?」

どういう存在って……

1…一緒に閉じ込められただけの他人

2…友達
3…脱出を目指す仲間

↓1

こまる「……友達です」

あやめさんは言ってた、私達は友達だって。
だからこそ私はこうしてあやめさんって呼ぶようになったんだし……

綾咲「友達……友達ですか……それはあの方が神導寺家の令嬢だから言っているわけではありませんよね?」

こまる「なっ……」

何それ、私があやめさんを友達だって言うのはお嬢様だからだって言うの!?

こまる「バカにしないでください!私はあやめさんをそんな色眼鏡でなんか見てません!」

綾咲「……」

綾咲さんは黙ってるけど、この言葉は絶対に否定しないといけない。
ここまで言われて、黙るなんて私には無理だ。

綾咲「……無礼をお許しください、苗木様」

こまる「へっ……?」

綾咲「あなたを試させていただきました。もしここで少しでも迷いを見せたら二度とお嬢様と接触をさせない覚悟でしたが……あなたは思った以上にあやめお嬢様個人を見てくださっているようだ」

こまる「……」

綾咲「今後ともお嬢様と仲良くしていただけるよう、お願い申し上げます」

綾咲さんはどこまでもあやめさんが大切なんだね……

プレゼントを渡しますか?
【手ブラ】
【愛蔵リアクション芸集】
【超技林】×3
【狂戦士の鎧】
【万力】
【赤いマフラー】
【最速カップラーメン】
【オモプラッタの極意】
【おでこのメガネ】
【華麗な王子さま】
【もしもFAX】
【毛虫くん】
【白うさぎの耳あて】
【光線銃ズリオン】

渡す場合上から選んでください
↓1

綾咲「……ふむ」

綾咲「どうしたものでしょうか……」

喜んでもらえなかったみたいだ……

【綾咲義光の好感度が少し上がりました】

――こまる(細河)の部屋

こまる「綾咲さんがあそこまでするなんて、あやめさんも大変なんだね……」

私は友達として恥ずかしくないようにしよう……

【自由行動を開始します】

行動を選択してください

1…誰かと話す
>>80からお選び下さい )

2…モノクマメダルを探しに行く
(人物も書いた場合コンマ50以上で現れます)

↓1

神導寺選択

――購買部前

こまる「あっ、あやめさん」

神導寺「こまるさん、こんにちは」

こまる「こんにちは」

うーん、綾咲さんに仲良くするように頼まれてすぐに会えるとは思わなかったよ……

神導寺「あのこまるさん?」

こまる「なんですか?」

神導寺「もしも大丈夫ならばよろしいのですけど……綾咲があなたに失礼な事を言ったりしませんでしたか?」

こまる「えっ」

神導寺「どうやら綾咲が私が親しくしている方に色々と変な事を言っているようで……舞さんは私をどう思うか聞かれたそうですので」

綾咲さん、鉢笛さんにも同じ事言ったんだ……

1…綾咲に言われた事を正直に話す
2…ごまかす

1選択

こまる「えっと、実は私も……」

神導寺「やはりこまるさんの所にも言っていたのですね!?綾咲、何という事を……」

こまる「で、でも気にしてませんから」

神導寺「……本当にすいません。綾咲には私からキツく言っておきますので」

こまる「いやいや、本当に気にしてませんから!」

神導寺「……それならばよろしいのですけど」
こまる「きっと綾咲さんも心配なんですよ、あやめさんの事が」

あれは妹に悪い虫がつくのを嫌がるお兄さんって感じだったし……

神導寺「綾咲はただ過保護なだけです。年だって私とほとんど変わらないのに……いつまでも妹みたいに」

こまる「あれ……」

もしかしてあやめさんって……

【追加選択肢発生】

1…綾咲さんの事……
2…妹扱いとか嫌なんですか?

2選択

こまる「妹扱いとか嫌なんですか?」

私にはお兄ちゃんがいるからそういうのを嫌がる気持ちがよくわからないけど……本当に嫌なのかな?

神導寺「当たり前です!私は綾咲の妹ではないんですよ!」

こまる「その割にはあやめさん、綾咲さんに甘えてる気がしますけど」

神導寺「うっ……た、たしかに前にお話したように私は父母と共におりませんでしたから綾咲に甘えてる部分がないとは言えませんが……!」

素直じゃないなあ、あやめさん……本当は嬉しいんだよね?
きっと綾咲さんは本当にあやめさんの事を考えてくれてる人だから……

プレゼントを渡しますか?
【手ブラ】
【愛蔵リアクション芸集】
【超技林】×2
【狂戦士の鎧】
【万力】
【赤いマフラー】
【最速カップラーメン】
【オモプラッタの極意】
【おでこのメガネ】
【華麗な王子さま】
【もしもFAX】
【毛虫くん】
【白うさぎの耳あて】
【光線銃ズリオン】
【ポージョボー人形】
【イン・ビトロ・ローズ】
【はっぱふんどし】
【黄金銃】
渡す場合上から選んでください
↓1

上がってないので
安価下

また上がってない……
さらに安価下

神導寺「これは可愛らしい耳当てですね……これを私に?」

神導寺「ありがとうございます。大切に使わせていただきますね」

喜んでくれたみたいだ!

【神導寺あやめの好感度が上がりました!】

【神導寺あやめの通信簿3ページ目が開放されました!】

【神導寺曰わく綾咲は自分に過保護でどこか妹扱いをしているらしい】

【本人は文句を言ってはいるが甘えられる綾咲の存在は大きいようで本気で嫌がっているようには見えない】

――こまる(細河)の部屋

こまる「ふぅ……」

なんだかあやめさんが羨ましいな。
私もお兄ちゃんに甘えたいけど……今は無理だから。

こまる「無い物ねだりしてもしょうがない、か」

【自由行動を開始します】

行動を選択してください

1…誰かと話す
>>80からお選び下さい )

2…モノクマメダルを探しに行く
(人物も書いた場合コンマ50以上で現れます)

↓1

2選択(コンマ50以上のため下村君との会話追加)

――視聴覚室

こまる「モノクマメダルあるかなっと」

直後判定
01~32…一枚ゲット
34~65…二枚ゲット
67~98…三枚ゲット
ぞろ目…五枚ゲット

【コンマ97……三枚ゲット!】

こまる「こんなところかな?」

三枚見つけられれば十分だよね

こまる「じゃあそろそろ戻……」

下村「あれれ、こまるちゃん!こんなところで何してるんだい?」

こまる「……下村君」

下村「あ、あのさこまるちゃん。いくら俺でもそんなうわ、めんどくさい奴に見つかったって言いたげなその目はキツいんだけど……」

こまる「えっ、そんな事思ってな……」

下村「じゃあ俺に会いたかったんだね!俺もこうして話す機会がなかなかなくて寂しかったよこまるちゃん!」

あ、相変わらず人の話を聞かないよ下村君……

下村「よし、じゃあこうして2人になれた記念だ!特別にこまるちゃんの質問になんでも答えてあげようじゃないか!」

こまる「……」

1…なんでそんなに女の子に声をかけるの?
2…下村君はこの生活に不安とか感じてないの?

↓1

1選択

こまる「下村君はなんでそんなに女の子に声をかけるの?」

下村「えっ、そんなの1人でも多くのかわいこちゃんとお近づきになりたいからに決まってるじゃん」

こまる「……」

なんて単純明快な回答……下村君らしいと言えばらしいのかな?

下村「かわいこちゃん達とスキンシップは俺のモチベーションを高め、俺のさらなる活躍にかわいこちゃん達が惚れ直す……まさにWin-Winな関係ってやつなわけ!」

それは絶対違うと思う……

下村「ファンクラブだってあるんだぜ俺!そうだ、こまるちゃんも入らない?俺のファンクラブ!」

こまる「ご、ごめんなさい」

下村「玉砕!?……まっ、気が変わったらいつでも言ってくれよ、歓迎するからさ!」

立ち直り早いなあ……

プレゼントを渡しますか?
【手ブラ】
【愛蔵リアクション芸集】
【超技林】×2
【狂戦士の鎧】
【万力】
【赤いマフラー】
【最速カップラーメン】
【オモプラッタの極意】
【おでこのメガネ】
【華麗な王子さま】
【もしもFAX】
【毛虫くん】
【光線銃ズリオン】
【ポージョボー人形】
【イン・ビトロ・ローズ】
【はっぱふんどし】
【黄金銃】
渡す場合上から選んでください
↓1

下村「こ、これは……超技林じゃないか!」

下村「いやあ、ファンクラブにいるゲーム好きな子達が欲しがってたから助かった!」

下村「ありがとなこまるちゃん!お礼に今度デー……」

喜んでくれたみたいだ……

【下村幸洋の好感度が上がりました!】

【下村幸洋の通信簿2ページ目が開放されました!】

【女の子に声をかけるのはモチベーションを高めるため。本人的にはWin-Winな関係らしい】

【ファンクラブが存在しているようだ……】

――こまる(細河)の部屋

こまる「つ、疲れたあ……」

下村君逃がしてくれないんだもん、さすがにキツいよ……

こまる「そろそろ寝よう……おやすみなさい」

――???

モノクマ「ふんふんふーん……」

モノクマ「今日も回すよ、運命のルーレット!」

直後コンマ60以下でモノクマが第2の動機発表

すいません、寝てしまいました
20:30頃動機発表から再開します


後好感度

×細河…MAX

神導寺…5.0

ルチアーノ…4.5

りん…4.0

天ヶ瀬
鉢笛
下村…3.5

矢頼…3.3

根駒…3.0

揮央…2.7

綾咲…2.5

高坂
花巻…2.0

本居…1.0

×岩淵…0.5


最後にヒントを

現時点で動機が発表された場合クロ候補は2人、被害者候補は3人です

それではまた後で

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!」

モノクマ「さぁて、今日も張り切っていきましょう~!」

こまる「おはよう、琉彌ちゃん」

さてと今日も頑張って……

モノクマ「それと校内放送です!」

こまる「えっ……」

モノクマ「オマエラ生徒諸君は、至急体育館までお集まりくださーい!さあ急いだ急いだー!」

こまる「体育館に集合……?」

何のつもりなの、今までおとなしかったのに……

こまる「とにかく、行かなきゃ!」

――体育館

神導寺「朝から全員を呼び出すとは……どういうつもりなのでしょうか」

根駒「嫌な予感しかしないな……」

ルチアーノ「……」

天ヶ瀬「さてさてどうなる事でしょう……ふふっ」

鉢笛「え、えーちゃん、怖くないの……?」

天ヶ瀬「怯えていても喜ばせるだけですから……それに私は女優。これくらいの演技は朝飯前です」

鉢笛「す、すごいなあ」

下村「怖いなら俺がまた部屋に……」

花巻「下村君、お願いだから黙ってて」

下村「はい……」

りん「お兄ちゃん……」

こまる「……」

モノクマ「皆さん集まってますね!それでは全校集会を始めまーす!」

根駒「出やがったなモノクマ……!」

モノクマ「うぷぷぷ……いいねぇ、その目!その親の敵を見るかのような目……こ、興奮してきたよ」

花巻「へ、変態ね、こいつ……」

モノクマ「やだな、ボクを下村クンと一緒にしないでよ!」

下村「誰が変態だ、このクマ野郎!」

綾咲「そうですね、下村君は女好きと評した方が妥当かと」

下村「それフォローになってねぇよ!?」

ルチアーノ「……くだらん話はいらん。さっさと呼び出した理由を話せ機械人形」

モノクマ「せっかちだなあ、もう本題に入れなんて。もう少しボクの話にも付きあってよ!」

天ヶ瀬「ふぅ、それで何の話ですか?」

モノクマ「退屈なの」

りん「へっ?」

モノクマ「事件が起きなくてつまんないの!つまんないつまんないつまんないつまんなーい!!」

こまる「そんなだだをこねる子供みたいに言われても困るよ……」

モノクマ「苗木さん、今の洒落のつもり?」

こまる「なっ……ち、違うよ!」

モノクマ「まあ、というわけで今日はオマエラに……新しい動機を用意しましたー!!」

こまる「ど、動機……!?」

根駒「竜太郎を殺人に駆り立てたアレをまただと……!」

神導寺「……無駄です」

モノクマ「はえ?」

神導寺「あなたが何を企もうとも、この私が殺人など起こさせません!!」

綾咲「お嬢様……」

モノクマ「うぷ、うぷぷぷぷ……それはまたご苦労様。でもコレを見てからも同じ事が言えるかな?」

そう言ってモノクマが取り出したのは……封筒?

モノクマ「えー、今回の動機は……オマエラの恥ずかしい思い出や秘密にしたい過去です!」

矢頼「過去だと?」

モノクマ「そうそう、人間なら誰にだって知られたくない秘密はあると思うんだ!だから今回はそれを集めてみましたー!」

揮央「……その封筒にその秘密が?」

モノクマ「はい、そうです!それでは配りますので、さっさと見やがってくださーい!!」

モノクマがばらまく封筒を私達は慌てて拾い上げる。

こまる「……」

秘密……いったい何が書いてあるの?

こまる「……!!」

恐る恐る中の確認をした私は固まってしまった。
そこに書いてあったのは……

【苗木さんは兄である苗木誠クンが希望ヶ峰学園に行く前日、1人寂しくてお兄ちゃんと言いながら朝まで泣いていた】

こまる「……んにゃあっ!?」

な、なん、なんでこんな事知ってるの!?

鉢笛「な、なんで?」

下村「どうして知ってるんだよ、こんな事!?」

次々とみんなから声が挙がる……無理もないよ。
こんな誰も知らないはずの秘密がバレてるんだから……

モノクマ「タイムリミットは今から24時間!それまでにクロが出ない場合……その紙に書いてある秘密を世間に公表しちゃいまーす!!」

根駒「なっ!?」

モノクマ「全国を飛行船で周りながらばらまいちゃう?それとも電波ジャックでもして全国放送しようか?ぶひゃひゃひゃ、楽しみー!」

天ヶ瀬「……モノクマさん」

モノクマ「なになに?嫌だからって泣いても温情はあげないよ?」

天ヶ瀬「そうですね……確かに知られないに越した事はありませんが……」

モノクマ「うんうん!」

天ヶ瀬「――くだらないですわ」

モノクマ「……はい?」

天ヶ瀬「【天ヶ瀬咲さんは女優になるまで気に入らない相手を百人近く自殺に追い込んだり社会的に抹殺した】……全く、この程度の秘密で私が動くとでも?」

こまる「えっ……」

天ヶ瀬、さん……?

モノクマ「……はっ!ちょっとちょっと天ヶ瀬さん!まだタイムリミットじゃないのに自分からバラすなんて何を考えてるのさ!」

天ヶ瀬「だってくだらないんですもの。こんなのバレたところで痛くも痒くもありません……だって」

そう言って笑う天ヶ瀬さんの笑顔は……

天ヶ瀬「――その方々は勝手に自分で死んだり、消えていっただけですもの」

底冷えするほど、冷たく恐ろしい笑みだった……

天ヶ瀬「お話がこれだけなら失礼しますわ。私お腹が空いてしまったので……ごきげんようモノクマさん」

天ヶ瀬さんは笑って体育館から出て行った……
あんな秘密をくだらないって天ヶ瀬さんはいったいどんな考え方をしてるの……!?

モノクマ「はあ……本当に今年はままならない事ばっかりだなあ……」

鉢笛「で、でも確かにこれのために人を殺すかって言われると……」

下村「知られたくない事なのは事実だけどなあ……」

こまる「……」

確かにそうだ……私の秘密だって確かに知られるのは恥ずかしいけど人を殺す動機にはならない。

こまる「どうやら、外れだったみたいだねモノクマ……」

モノクマ「……本当にそうかな?天ヶ瀬さんとは違う人がチラホラいるみたいだよ?」

こまる「えっ……」

神導寺「あ、あああ……なんで、なんでこの事を知って……」

こまる「あやめさん!?」

モノクマ「あれあれ、どうしたの神導寺さん?まさかバレたくないからって誰かを殺したくなっちゃった?」

神導寺「……!」

モノクマ「うぷぷ、それはないよねぇ?だってさっき殺人なんか起こさせませんって言ったんだからねぇ?」

神導寺「うっ、あっ……」

綾咲「……それ以上のお嬢様に対しての無礼は私が許しません」

モノクマ「うぷぷぷ、綾咲クンも人の心配していられる立場なの?顔がそんなに青いのに」

綾咲「黙れ……!」

モノクマ「はいはい、わかりました!それじゃあオマエラ、24時間後を楽しみにしてるからねー!」

モノクマが消えていった後の私達は動揺以外の感情が抜け落ちてしまったようだった。
それほど、天ヶ瀬さんの暴露と神導寺さんの混乱は衝撃的だった……

神導寺「……」

綾咲「お嬢様、大丈夫ですか?」

神導寺「だ、大丈夫、です綾咲……だけど申し訳ありませんが今日は部屋に戻ります……」

綾咲「ならば私も……」

神導寺「ついてこないで……!」

綾咲「!!」

神導寺「……1人にしてください」

綾咲「お嬢、様……」

こまる「……」

あやめさん、どうしてあんな……

根駒「……俺も、部屋に戻る」

下村「はっ?根駒、お前朝食会は!?」

根駒「欠席にしといてくれ……」

下村「お、おい待てよ!」

花巻「私も、ごめんなさい……部屋に戻るわ」

下村「セーラちゃんまで!?」

結局その後本居さん、高坂さん、揮央さん、ルチアーノさん、綾咲さん……次々と朝食会の欠席の旨を伝えて体育館から出て行った。

りん「みんな、バラバラだよ……」

矢頼「……秘密とは人によって重みが違うのだ、わかってやれ時雨」

こまる「……」

これからどうなっちゃうの……

――こまる(細河)の部屋

こまる「……」

半分以上の人がいない朝食会……静かすぎて嫌だったな……

こまる「……これからどうしよう」

【自由行動を開始します】

行動を選択してください

1…誰かと話す
>>80からお選び下さい )

2…モノクマメダルを探しに行く
(人物も書いた場合コンマ50以上で現れます)

↓1

揮央選択

――食堂

揮央「……むぐむぐ」

……食堂に行ってみると揮央さんが1人で食事していた。

こまる「揮央さん、食事したいなら朝食会欠席しなきゃよかったのに」

揮央「……んっ、今日の綾咲のご飯はおいしくなさそうだから辞退した。それだけ」

こまる「だからってこの量は……」

えっと、丼が五つに空の皿が4つ、りんごとかバナナもある……

揮央「……これでも少なめ」

こまる「えっ」

1…揮央さんの秘密って何?(コンマ10以上で揮央さんが秘密を教えてくれます)
2…そんなに食べてお腹壊さないの……?

↓1

2選択

こまる「そんなに食べてお腹壊さないの……?」

揮央「……壊した記憶はない」

すごい胃してるんだね揮央さんは……

揮央「……昔はこのりんご一個も食べられなかった」

こまる「えっ……」

揮央「……色々あって貧しかった私は食事もまともにとれなかった。兄がくれた飴玉一個……あれは私にとって唯一で一番のご馳走」

こまる「揮央さん……」

揮央「……ごちそうさま」

プレゼントを渡しますか?

【手ブラ】
【愛蔵リアクション芸集】
【超技林】
【狂戦士の鎧】
【万力】
【赤いマフラー】
【オモプラッタの極意】
【おでこのメガネ】
【華麗な王子さま】
【もしもFAX】
【毛虫くん】
【光線銃ズリオン】
【ポージョボー人形】
【イン・ビトロ・ローズ】
【はっぱふんどし】
【黄金銃】

渡す場合上から選んでください
↓1

揮央「……カレー」

こまる「うん、そうだね」

揮央「……」

こまる「……?」

揮央「……作って」

こまる「これレトルトカレーだよ?」

揮央「……」

こまる「……わ、わかったよ」

【揮央さんの好感度が上がりました!】

【揮央さんは華麗な王子様を美味しくいただいたようです】

こまる(細河)の部屋

こまる「揮央さんが食糧不足を招きそうな気がしてきたよ……」

モノクマ「それは大丈夫です!」

こまる「きゃあっ!?」

モノクマ「食糧は絶対に不足しないようにしておりますので!まあどれだけ補充してもかなりハイペースでなくなるんだけどね……」

こまる「それまずいんじゃ……」

モノクマ「まあ食糧不足を避けるために揮央さんを殺すなんて事がないようにねー!」

消えた……

こまる「……」

【自由行動を開始します】

行動を選択してください

1…誰かと話す
>>80からお選び下さい )

2…モノクマメダルを探しに行く
(人物も書いた場合コンマ50以上で現れます)

↓1

神導寺選択

――神導寺の部屋前

こまる「あっ、綾咲さん……」

綾咲「苗木様ですか……」

こまる「神導寺さんは、まだ?」

綾咲「はい……部屋に閉じこもったまま出てきてくださらないのです」

こまる「そうですか……」

綾咲「……私は無力ですね」

こまる「綾咲さん?」

綾咲「お嬢様がこれほど苦しんでいらっしゃるのに何も出来ない……情けない、話です」

こまる「……」

私には何も言えなかった……肯定も否定も軽々しくしていいものじゃない事はわかったから……

こまる「あの綾咲さん、ずっとここにいるつもりですか?」

綾咲「はい、お嬢様が出てきてくださるまで控えているつもりです」

こまる「……」


1…私にも手伝わせてください!
2…無理はしないでくださいね?
【この選択肢によって重大なフラグが成立します】

↓1

1選択

こまる「私にも手伝わせてください!」

綾咲「しかし……」

こまる「私あやめさんの友達ですから……心配なんです!」

綾咲「……」

こまる「綾咲さん!」

綾咲「……わかりました。苗木様、お願いします」

こまる「はい!」

頑張ろう、あやめさんの友達として!

綾咲にプレゼントを渡しますか?

【手ブラ】
【愛蔵リアクション芸集】
【超技林】
【狂戦士の鎧】
【万力】
【赤いマフラー】
【オモプラッタの極意】
【おでこのメガネ】
【もしもFAX】
【毛虫くん】
【光線銃ズリオン】
【ポージョボー人形】
【イン・ビトロ・ローズ】
【はっぱふんどし】
【黄金銃】
渡す場合上から選んでください
↓1

綾咲「これを私に?」

綾咲「銃ですか……撃てはしないようですが」

綾咲「護身用にいただいておきますね」

喜んでくれたのかな?

【綾咲義光の好感度が上がりました!】

【こまるは今夜神導寺さんの部屋の前にいる事になります】

――神導寺の部屋前

こまる「……」

神導寺さんの部屋の前に陣取って三時間……綾咲さんからもらったご飯を食べながら私は一歩も動いていない。

こまる「綾咲さん、ちゃんと休んでくれてたらいいんだけど……」

綾咲さんには朝になったら交代する約束で部屋に戻るように言っておいた。
もしかしたら男の人だからこそ話せない秘密かもしれないし……

こまる「さてと長丁場になるだろうけど頑張ろう」

???「……」

こまる「あれ?どうしてここに……」

【この選択肢によって重大なフラグその2が成立します】

1…りん
2…矢頼

2選択

矢頼「苗木」

こまる「矢頼さん、どうしてここに?」

矢頼「苗木が神導寺の部屋前に陣取っているのが見えたのでな……神導寺は?」

こまる「……まだ」

矢頼「そうか……手伝うか?」

こまる「いえ、もしかしたらあやめさんは男の人がいるから出てこないかもしれないので」

矢頼「そうか……無理はするなよ?」

こまる「はい」

矢頼さんは私の頭を一撫でしてから部屋に戻っていった……

こまる「よし、頑張ろう」

だけど、どれだけ待ってもあやめさんは出てきてくれなかった……

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!」

モノクマ「さぁて、今日も張り切っていきましょう~!」

こまる「朝、か……」

結局、私は何も出来なかったのかな……

モノクマ「おはようございます、苗木さん」

こまる「きゃああっ!?」

モノクマ「いい加減慣れてほしいんだけどなー」

こまる「な、なに、なんなのモノクマ」

モノクマ「ちょっといいニュースと悪いニュースがあってね……まずはいいニュース、おめでとうございます!」

こまる「な、何が?」

モノクマ「秘密の発表が中止となりました!」

こまる「えっ……」

モノクマ「それと悪いニュースなんだけど……苗木お姉ちゃんはあの子と仲いいよね?」

えっ、なに……

モノクマ「落ち込まないで、しょうがない事だからね」

何を、言って……

モノクマ「あっ、言葉の意味を知りたかったら……二階の教室に行ってみなよ」

モノクマの言葉なんて最後まで聞いてなかった。
だって、モノクマの言葉の意味は……要するに……

――二階教室

こまる「……」

嘘だ、嘘に決まってる……
だって、琉彌ちゃんがいなくなった私の心の支えになってくれたのはあの子なんだ……
彼女まで、そうなったら私は……

ガラッ……

私、は……壊れ、ちゃう……







――現実は変わらなかった

血が飛び散る教室にいたのは……

【包丁を花のように身体中に咲かせたりんお姉ちゃんだった】






こまる「……あ」

ドサッ……




【こまるの精神力が0になりました】

【ゲームオーバーです】

そういうわけで>>440で言ったようにりんが殺されてしまったためゲームオーバーです。
この後ロードしますが……その前に。

晴れて天ヶ瀬さんの奴隷になる事が決定しましたが……こまるの奴隷生活見ますか?

じゃあロードしましょうか……

それでは戻る場所の選択肢を

1…重大フラグ1が発生する綾咲との会話

2…重大フラグ2が発生する神導寺の部屋前

↓3まで多数決で

ロードデータ2を選択
選択肢は強制的に1になります

りん「こまるお姉ちゃん!」

こまる「りんお姉ちゃん?どうしたの?」

りん「あやめお姉ちゃんを助けるお手伝い!」

こまる「りんお姉ちゃん……」

りん「りんもあやめお姉ちゃんを助けてあげたいから……一緒に頑張ろう!」

こまる「うん、ありがとう!」

よーし、りんお姉ちゃんも来てくれたし頑張ろう!

――

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより夜時間になります」

モノクマ「間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す」

モノクマ「ではでは、いい夢を。おやすみなさい…」

こまる「夜時間になっちゃったね……」

りん「うん……」

こまる「りんお姉ちゃん、大丈夫?」

りん「ちょっと眠いだけだから大丈夫だよぉ……」

こまる「そ、それ大変なんじゃ……!」

りん「眠いよぅ……」

ま、まずい!ここで寝たら校則違反でりんお姉ちゃんは……!

こまる「えっと、りんお姉ちゃんの部屋は……ダメだ、私の部屋の前だから一番遠いよ!」

こ、こうなったら……

こまる「あやめさん!開けてくださいあやめさん!」

隣のルチアーノさんは戻ってないから、目の前のあやめさんの部屋に入れてもらうしかない!

カチャ……

神導寺「な、なんですかいったい……」

こまる「りんお姉ちゃんが寝ちゃいそうなんです!お願いします、入れてください!」

神導寺「なっ……わ、わかりました!」

チェーンを外してドアを開けてくれたあやめさんの部屋に走るように入る。
よかった、これでりんお姉ちゃんが寝ちゃっても……

りん「……えへへ、うまくいった?」

こまる「えっ」

神導寺「……」

りん「お兄ちゃんから教わったんだ。出てきてほしい時は身が危ないと思わせろって」

下村君……変な事を教えて!

りん「これでお話出来るね、あやめお姉ちゃん」

神導寺「くっ……」

こまる「あやめさん、あの紙に何が書いてあったかはわかりませんけど……私もりんお姉ちゃんも心配なんです!」

神導寺「……」

こまる「お願いです、あやめさん!秘密を話せとは言いませんから、せめてご飯くらいは……」

神導寺「……心配を、かけてしまったのですね。ごめんなさい、ごめん、なさい……」

あやめさんは震える声で呟くと床に崩れ落ちる。
その目からは涙がポロポロとこぼれ落ちていた……

神導寺「……私が怖いのは秘密が全国に公表される事ではないんです」

泣き止んだあやめさんの声はまるで懺悔をするかのような声だった。
私とりんお姉ちゃんはベッドに座るあやめさんの隣に座ってただその言葉に耳を傾ける。

神導寺「私が、何よりも恐れていたのは……綾咲にこの秘密が知られる事なんです」

こまる「綾咲さんに……?」

神導寺「見てもらった方が、早いですね……」

そう言ってあやめさんは私にあの封筒を渡す。

こまる「見ていいんですか?」

神導寺「……はい」

あやめさんの了解を得て私達は封筒をゆっくりと開ける。
そこに書かれていたのは……

【神導寺さんの家は綾咲クンの前の家を離散させ、家族に金を握らせて綾咲クンを天涯孤独の身の上にした】

あやめさんの言葉の意味がよくわかるものだった……

神導寺「綾咲は、私を恩人だと思っているようですが違うんです……私が、神導寺の家こそが綾咲を傷つけた原因なんです……」

こまる「……」

神導寺「神導寺の家は後継者とした存在に最高の教育、物品、人材をあてがいます……中学生だったとはいえ既に超高校級の執事の素質を持っていた綾咲は、のどから手が出るほど欲しかったのでしょう……」

りん「……」

神導寺「だから私は怖いんです……もし綾咲にこの秘密を知られてしまったら、綾咲にもし憎まれたらと……」

こまる「あやめさん……」

りん「あやめお姉ちゃん……」

神導寺「ふ、ふふっ……おかしいですよね?憎まれて当然なのに、憎まれるのが怖いだなんて……」

こまる「……あやめさんはこのままでいいんですか?」

神導寺「えっ……」

こまる「だって綾咲さん、とても辛そうで、泣きそうな顔してたんですよ……?自分は無力だって、情けないって……」

神導寺「……」

りん「あやめお姉ちゃん、綾咲お兄ちゃんの事はあやめお姉ちゃんがやってって言ったわけじゃないんだよね?」

神導寺「は、はい」

りん「だったら、きっと謝れば許してくれるよ!だって綾咲お兄ちゃんはあやめお姉ちゃんが大好きなんだから!」

神導寺「……」

こまる「もし許してくれなくても何度でも謝りましょう。綾咲さんが許してくれるその日まで……私達も傍にいますから」

神導寺「……私に、出来るでしょうか?」

こまる「もちろん!だってあやめさんは殺人を止めようと頑張れる人ですから!」

りん「うん、そうだよ!」

神導寺「ありがとうございます2人共。私、明日綾咲に謝ります……それで憎まれたら、その憎しみを受け入れます」

こまる「よかった……」

神導寺「あ、あの、それでお願いがあるんです」

こまる「なんですか?」

神導寺「きっと明日の朝の放送のすぐ後秘密が暴露されます。その時私が逃げないよう……2人に私の部屋に泊まっていただきたいんです」

りん「あやめお姉ちゃんの部屋にお泊まり?」

神導寺「よ、よろしければなんですが……」

こまる「……いいですね、そうしましょう!」

りん「りんもりんも!」

神導寺「あ、ありがとうございます!」

もうあやめさんは大丈夫……明日綾咲さんと話した時何もかもが上手くいけばいいな。


その日、私達は安堵をしながらあやめさんの部屋に泊まっていった。
だけど私は気付いてなかったんだ。
もう【悲劇】は起こっていた事に……

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!」

モノクマ「さぁて、今日も張り切っていきましょう~!」

こまる「おはようございます、あやめさん!りんお姉ちゃん」

神導寺「お、おはようございます……」

りん「頑張ろうね、あやめお姉ちゃん!」

神導寺「は、はい!」

――食堂

神導寺「あら……?」

りん「誰もいないね?」

こまる「おかしいな……この時間なら綾咲さんとか花巻さんとか矢頼さんとかはもういるのに」

あっ、綾咲さんはもしかしたら交代のためにあやめさんの部屋に行ったのかも……

矢頼「むっ、苗木!時雨!神導寺!」

りん「あっ、おはよう与一お兄ちゃん!」

神導寺「どうなさったんですか?そんなに慌てて」

矢頼「モノクマから聞いていないのか!?」

こまる「えっ?」

矢頼「奴は俺の部屋に来てこうのたまったのだ。秘密の公表はなくなったと……!」

こまる「そ、それって……!」

まさか、また……!

矢頼「下村や鉢笛も同じ事を言われたらしく全員の安否を確かめているところだ!」

こまる「じゃあ私達も手伝います!」

矢頼「頼む!」

神導寺「手分けしましょう!こまるさんと矢頼さんは寄宿舎を、私は時雨さんと学園側に向かいます!」

りん「う、うん!」

こまる「わかりました!」

神導寺「くっ……私があんな風に塞ぎ込んでいなければ……!」

矢頼「過ぎた事を悔やむな!急ぐぞ!」

こまる「じゃあ私は倉庫側に行きます!」

矢頼「ならば俺はランドリー側に行く!」

――倉庫

こまる「誰もいないかな……」

ポタッ……

こまる「えっ?」

何これ、ヌルッとして……赤い……?
よく見たら床に水たまりみたいに溜まってる……

こまる「……血?」

私はその溜まってる部分の出元を探るように上を見上げ……


そこで、時が止まった。

だってそこにいたのは……






【手のひらと胸に包丁が刺さり、頭から血を流し、首にロープが巻きついて……】

【倉庫の棚の高いところに磔にされた超高校級の執事、綾咲義光さんだったから】






こまる「きゃあああああああああっ!!」

矢頼「どうした!?」

こまる「や、矢頼さん……う、うえで……」

矢頼「上?……なっ、綾咲!?」

ピンポンパンポーン…!

モノクマ「死体が発見されました!」

モノクマ「一定の自由時間の後、学級裁判を開きまーす!」

それは……またあの悪夢の始まりを告げる、最悪のチャイムだった……




CHAPTER2【ゼツボウ連鎖】(非)日常編 終了

残りメンバー14→13

今日はここまで

今回の被害者候補は時雨りん、綾咲義光、神導寺あやめの3人でした。

ぶっちゃけてしまうとりんはゲームオーバー直結だったからこそ助かりました。

ちなみに上での質問ですが前回細河琉彌さんの死亡フラグを回避した場合の被害者候補は時雨りん、下村幸洋でした

それではおやすみなさい……

何もなければ20:00頃から捜査開始します

クロは重要選択で被害者と同時に判定してますので今回のクロは既に決まっています。

最後にステータスと好感度を

【事件が発生したためこまるの精神力が下がりました】

【現在のこまるの精神力は5.5です】

好感度

×細河…MAX

神導寺…5.5

ルチアーノ
りん…4.5

天ヶ瀬
鉢笛
下村…3.5

揮央…3.4

矢頼…3.3

×綾咲
根駒…3.0

綾咲…2.5
高坂

花巻…2.0

本居…1.0

×岩淵…0.5

それでは

うーん、昨日半分寝てたせいか少々変なところがある……
とりあえず>>772で神導寺さんがドアのチェーンを外したって記述は間違いです。
実際は原作の腐川さんみたいに物置いてた事に脳内変換お願いします。

それでは捜査開始します







CHAPTER2【ゼツボウ連鎖】非日常編






――倉庫

こまる「綾咲、さん……」

なんでこんな事になっちゃうの……?
あやめさんが勇気を出して話をしようって決めたその日に綾咲さんが殺されるなんて……酷すぎるよ。

矢頼「くっ、やはり止められなかったか……!」

下村「お、おい矢頼!死体が発見されたってどういう……んなっ……」

鉢笛「ヨ、ヨシさん!?」

みんなの安否を確認していたらしい下村君と鉢笛さんも倉庫の惨たらしい光景に息をのんだのがわかる。
当然だよ、だって綾咲さんの死体は思わず顔を背けたくなるくらい酷かったから……

矢頼「下村、鉢笛……他の者達は無事だったか?」

下村「男子の方はとりあえず根駒と高坂は部屋で寝てたから叩き起こして学園側に行かせた。ルチアーノと本居は部屋にはいなかったぞ」

鉢笛「えーちゃんとせいちゃんも部屋にいたよ!花ちゃんはちょっと前に食堂覗いたら来てておにぎり食べてた。後はりんちゃんとあーちゃんなんだけど……」

矢頼「時雨と神導寺は苗木と共にいたそうだ。今学園側に向かってもらっている」

鉢笛「そ、そうなんだ……じゃあ後はルッちゃんとあっくんが見つかれば……」

矢頼「……被害者は1人、という事になるな」

下村「ちっ、とりあえずあやめちゃんが来る前に一回出た方が……」

りん「みんなー!」

神導寺「皆さん、こちらにおられたのですね!図書室で本居君とルチアーノさんは、見つ、か……」

こまる「あ、あやめさん!見たら……」

神導寺「あや、さき……?」

その時のあやめさんには、もう私の言葉なんて届いてなかった。
あやめさんはフラフラと綾咲さんが磔にされている棚に向かって……そして、感情を爆発させた。

神導寺「綾咲……綾咲、綾咲ぃー!!」

矢頼「よせ神導寺!あれほど高いところに登ろうとするのは無茶だ!」

神導寺「離して!離してください!綾咲が、綾咲があんな所にいるわけないんです!!早く降ろさないと綾咲がかわいそうじゃないですか!?」

あやめさん、錯乱してる!
と、止めないと……だけどどうすれば……!

神導寺「綾咲、綾咲綾咲綾咲ぃ!!」

ルチアーノ「ふん……」

ガッ…!

神導寺「あっ……」

こまる「ル、ルチアーノさん!?何を……」

ルチアーノ「気絶させただけだ……また起きたようだな殺人が」

こまる「は、はい……」

気付いたら寝ていた……
今日は人がいたら早めの18:30頃から再開したいと思います

難易度は前回とそう変わらない……と思います、はい

現状体調が悪いわけではないのですが、色々ありがとうございます

じゃあ続きいきましょう

ルチアーノ「今回死体発見アナウンスを鳴らした三人目は誰だ?」

矢頼「……俺だ」

ルチアーノ「ならば矢頼、今回は貴様が捜査権限を持つ事になるな。俺は貴様の指示通り動くとしよう」

矢頼「俺がか……わかった。やるしかないのであればやろう」

下村「どっちが偉いんだかわかんねえな、これ……」

矢頼「とりあえず鉢笛、お前は神導寺を連れて部屋に戻り、そばについてやってくれ。くれぐれも早まった真似をさせないようにな」

鉢笛「わ、わかったよ!」

矢頼「時雨は他の者達に今回誰が被害者となったかを伝えてきてくれ……やれるな?」

りん「うん、頑張ってみる……」

矢頼「今回の見張りはルチアーノと下村にやってもらう」

ルチアーノ「いいだろう」

下村「まあ……しかたないか」

矢頼「そして苗木」

こまる「はい」

矢頼「捜査を手伝ってくれないか?前回色々な証拠を見つけたのはお前だからな」

こまる「わかりました」

綾咲さん……あやめさんのためにも、絶対あなたを殺したクロを突き止めます!

ルチアーノ「その前にやる事があるな……おい、どうせいるんだろう機械人形」

モノクマ「はいはーい、呼ばれて飛び出てモノクマでーす!」

下村「出たなクマ野郎……」

モノクマ「いやー、また殺人が起きてしまいましたねー?しかも被害者は殺人を起こさせないって言ってた神導寺さんの執事である綾咲クンだなんて……皮肉な話だよね!」

矢頼「戯れ言を……早く例の物を渡してもらおうか」

モノクマ「はいはい、わかってますよ……モノクマファイルー!」

ルチアーノ「ご苦労、用は済んだからさっさと失せろ」

モノクマ「はあ、本当にクマ使いが荒いなあ……じゃあボクは他の人のところに行くとするよ……じゃあね」

こまる「……相変わらず人の神経を逆撫でしますねあいつ」

下村「ほっときなよこまるちゃん。相手してたら疲れるだけだし」

矢頼「全くだ……」

下村「結局綾咲の死因はなんなんだ?上を見る限り、結構色々やられてるみたいだけどさ……」

矢頼「……どうやら死因は胸部の包丁のようだな。傷口が心臓にまで達しているようだから、ほぼ即死である事に疑いはない」

ルチアーノ「刺殺か……」

こまる「じゃあ他の傷は……」

矢頼「……全て死亡後につけられたものだそうだ」

こまる「……!」

じゃあ犯人は綾咲さんを刺し殺した後……手のひらに包丁を刺したり、頭を殴ったり、首を絞めて磔にしたっていうの!?

ルチアーノ「ふん、どうやら犯人はよほど頭のおかしい人種のようだな」

下村「た、確かにな……普通殺すにしてもここまでしねえだろ」

揮央「そもそも必要性がない……」

こまる「揮央さん!」

揮央「……綾咲のご飯はもう食べられない、か」

それは普段無表情な揮央さんがはっきり見せた……悲しみだったのかもしれない。
少なくとも、私はそう思った。

揮央「……話を続ける」

矢頼「ああ」

揮央「……心臓を一突きした以上、犯人にもそれ以上の行動は無意味だったはず」

下村「心臓刺されたらそりゃ死ぬもんな……」

揮央「なのに犯人はわざわざ綾咲をあんな所に磔にした……証拠も数多く残す可能性があるのにそんな事をした理由……それを調べる必要がある」

矢頼「そうだな……それも調べてみるとしよう」

コトダマ:【モノクマファイル2】を手に入れました。
〔被害者は綾咲義光…
死亡時刻は午後10時半頃。
死体発見現場となったのは寄宿舎エリア1階の倉庫。
致命傷は刃物による胸部への一撃。傷口は心臓にまで達しており即死だったもよう。
尚頭部にある殴打の痕、手のひらにある刺し傷に生活反応はなし〕

下村「あれ?」

こまる「どうしたの下村君?」

下村「えっ、いや……綾咲が殺されたのが午後10時半頃だよな?」

矢頼「そのようだな」

下村「……俺さ、実は小腹が空いたんで11時半頃に倉庫来てるんだよ。だけどその時……綾咲の死体なんかなかったぞ!」

こまる「えっ!?」

ルチアーノ「間違いないか?」

下村「ああ、間違いない。だってその時俺セーラちゃんと一緒だったし」

ルチアーノ「……花巻に確認すればわかる事だ、間違いないだろう」

矢頼「ふむ……つまり綾咲は別の場所で殺されここまで運ばれたというのか?」

こまる「そんな、何のために……?」

コトダマ:【下村の証言】を手に入れました。
〔昨夜11時半頃倉庫に来た時、綾咲の死体は倉庫に存在しなかった〕

ルチアーノ「とにかく死体を詳しく調べなければならんな……綾咲を降ろす、下村手伝え」

下村「おいおい、マジか?2人がかりでもあそこから降ろすのはキツいんじゃねえの?せめてもう1人……」

矢頼「ならば俺が……」

ルチアーノ「いや、矢頼は捜査を続けろ。時間はあまりない……それに貴様、足を痛めているだろう?」

矢頼「むっ、しかし……」

揮央「……根駒を呼ぶ」

下村「おっ、サンキュー花火ちゃん!」

ルチアーノ「そういう事だ……お前達は俺達が死体を降ろす間他の場所を調べておけ」

こまる「そうしましょう、矢頼さん」

矢頼「……わかった」

【死体を降ろす作業が行われるため、数ターン倉庫に行けません】

――寄宿舎エリア・ホール

矢頼「もやる事は山積みだ……まずはどう動くか」

こまる「そうですね……」

1…どこかを調べる(場所を指定してください)
2…誰かに話を聞きに行く(>>80からお選びください)

↓1

花巻選択

――食堂

花巻「……」

こまる「花巻さん!」

花巻「ああ、苗木さん……りんちゃんから話は聞いたわ。今度は綾咲君が……」

こまる「はい……それで花巻さんに聞きたい事がありまして」

花巻「何かしら?」

矢頼「綾咲の死体は倉庫で見つかったのだが、死亡時刻が10時半頃とモノクマファイルにはあってな。しかし下村が昨夜11時半頃倉庫に行った時には死体はなかったと言っている」

花巻「ああ、なるほど……その時間帯私は下村君と一緒だったからその確認ってわけね」

矢頼「話が早くて助かる」

花巻「そうね……えぇ、私がいたのは入口付近だけど確かに綾咲君の死体なんて倉庫には見当たらなかったわ。隠されていたわけではないのよね?」

こまる「はい……上を見上げればすぐにわかります」

花巻「じゃあやっぱりなかったわね。その時確か上を見ながらどう上の棚を掃除したらいいか下村君と話した記憶があるから」

矢頼「そうか……これで下村の証言は裏付けが取れたな」

こまる「ちなみに倉庫にはどれくらい……?」

花巻「10分もいなかったと思うけど……」

こまる「そうですか……ありがとうございました」

花巻「私も一応捜査はしてみるから何かあったら言ってね」

コトダマ:【下村の証言】がアップデートされました。
〔昨夜11時半頃花巻と倉庫に来た時、綾咲の死体は倉庫に存在しなかった。
倉庫にいたのは10分ほど〕

1…どこかを調べる(場所を指定してください)
2…誰かに話を聞きに行く(>>80からお選びください)

↓1

1…食堂選択

こまる「そういえば綾咲さんを殺した凶器ってここの包丁……でしたよね?」

矢頼「確かにそうだったな……確認しておくか」

――調理場

こまる「包丁が3本無くなってますね……使われたのはやっぱりこれみたいです」

矢頼「いったいいつ包丁が持ち出されたのか……」

こまる「夕食会はいつも通り7時でしたか?」

矢頼「ああ、いつも通り夕食会があったのは午後7時頃……少なくともその時なくなっていれば綾咲が気付くはずだ」

こまる「じゃあ持ち出されたのは7時から夜時間になる10時までの間……」

矢頼「いや、さらに絞れる」

こまる「えっ?」

矢頼「俺は夕食の後鉢笛と茶を飲んでいてな。その時調理場には綾咲以外いなかったはずだ」

こまる「何時ぐらいまでってわかります?」

矢頼「8時だ。鉢笛が時計を見て大浴場に行くと言っていた時に俺も時計を見たから間違いない」

つまり包丁は8時から10時の間に持ち出された……

コトダマ:【調理場から消えた包丁】を手に入れました。
〔綾咲殺害とその後の工作に使われたと見られる包丁。
調理場から3本消えており、持ち出された時刻は昨夜8時から10時までの間の可能性が高い〕

1…どこかを調べる(場所を指定してください)
2…誰かに話を聞きに行く(>>80からお選びください)

↓1

えっ?苗木ってこまるって事ですか?

よくわからないので下の1…綾咲の部屋でいきます

こまる「……何もないですね」

矢頼「いつも神導寺の下にいた綾咲らしいといえばらしいがな……」

綾咲さんの部屋はまるで最初から誰もいなかったかのような生活感のない部屋だった。

矢頼「とにかく調べてみよう。もしかするとここが殺害現場かもしれんからな」

こまる「はい」

どこを調べますか?

1…机周辺
2…ゴミ箱
3…ベッド周辺
4…シャワールーム

↓1

2選択

こまる「あっ……」

矢頼「何かあったのか?」

こまる「これ……モノクマから配られた秘密の入ってた封筒ですね」

矢頼「中身は入っていないのか?」

こまる「そうみたいです……だけどこれ、随分グシャグシャに握り潰してますね」

矢頼「ふむ、確かに綾咲らしくないな……ここまでするほど、奴の秘密は重かったというのか?」

コトダマ:【グシャグシャの封筒】を手に入れました。
〔モノクマから配られた綾咲の名前入りの封筒。
グシャグシャになるまで握り潰されていた。
中身の紙はなくなっている〕

どこを調べますか?

1…机周辺
2…ベッド周辺
3…シャワールーム

↓1

3選択

こまる「ひっ……!」

矢頼「これは……」

シャワールームの扉を開けた私は思わず叫びそうになった。
なぜならシャワールームの壁にはまるで呪いのようにビッシリと文字が書き込まれていたから。

【私は執事】
【全ては主のために】 【私にはそれしかない】
【私は許されてはいけない】
【私は罪人】
 【私は償わなければならない】
  【なのに私は……】


こまる「綾咲さん……」

矢頼「いったい奴は何を抱えていたというんだ……!」

一番最後に書かれたらしい一文……それが綾咲さんの最期の叫びなのかもしれない。

【全ては執事として、あやめお嬢様のために……】

コトダマ:【シャワールームの文章】を手に入れました。
〔綾咲の部屋のシャワールームの壁に書き込まれていた文章。
どうやら綾咲は何かしらの罪を抱えていたようだが……〕

どうしますか?

1…机周辺を調べる
2…ベッド周辺を調べる
3…他の場所に行く

↓1

2選択

こまる「……」

矢頼「ベッド周辺には何もないか……」

こまる「……」

矢頼「苗木、無理はするな。辛いなら外に出てもいいんだぞ?」

こまる「いえ……大丈夫、です」

根駒「あっ、2人共ここにいたのか?」

こまる「根駒君?」

根駒「死体、降ろし終わったから伝えに来たんだ」

矢頼「そうか……苗木どうする?」

こまる「そうですね……」

倉庫に戻りますか?

1…はい
2…いいえ

↓1

こまる「その前に机も調べておきましょう」

矢頼「そうだな、調べるなら徹底的に調べておいた方がいいか……根駒、すまないが」

根駒「じゃあ俺も手伝うとするか」

こまる「ありがとう」

矢頼「ふむ、工具セットは相変わらず使われてないようだな……」

こまる「工具セット……」

根駒「工具セット、か」

矢頼「……すまん、嫌な事を思い出させた」

こまる「いえ……」

根駒「気にしないでくれよ矢頼……んっ?」

こまる「どうしたの?」

根駒「このメモ帳、何か書いた痕があるぞ?筆圧がずいぶん強かったみたいだな……ちょっとペンで擦って浮かび上がらせてみる」

こまる「うん、お願い」

根駒「……マジかよ」

矢頼「どうだ?」

根駒「こんな文が出たぞ……」

こまる「これって……!」

コトダマ:【呼び出し状】を手に入れました。
〔綾咲の部屋のメモ帳に浮かび上がった呼び出しの文面。
内容は『時雨りん様。本日夜の12時頃に二階教室まで来てください。大事な話があります。
綾咲義光』とある〕

どうしますか?

1…どこかを調べる(場所を指定してください)
2…誰かに話を聞きに行く(>>80からお選びください)

↓1

1…倉庫選択

下村「遅かったな」

矢頼「綾咲の部屋を調べていてな……綾咲は?」

下村「そこだよ。今ルチアーノと花火ちゃんが見てる」

こまる「っ……!」

やっぱり近くで見ると余計に酷く感じる……

ルチアーノ「やはり犯人は常軌を逸した存在のようだな……見てみろ」

矢頼「それは……ケチャップか?」

下村「綾咲の頭のは血じゃなくてケチャップだったんだよ。床に溜まってたのもそうだった」

こまる「どういう、意味?」

ルチアーノ「犯人は演出したかったんだろう。磔にされ、首を絞められ、頭を割られて血を流す死体をな」

根駒「おいおい、狂ってるなんてレベルじゃないぞそれ……!」

揮央「……首のロープもただ巻いてあるだけだった。それと頭を割ったのはたぶんこれ」

こまる「そ、それ、私が綾咲さんに渡した黄金銃……」

揮央「……グリップ部分で力いっぱい殴りつけたみたい。少し血がついていた」

コトダマ:【黄金銃】を手に入れました。
〔こまるが綾咲に渡した黄金銃。
これで死亡した綾咲の頭を殴ったようだ〕

何を調べますか?

1…包丁
2…ロープ
3…綾咲の死体

↓1

2選択

ルチアーノ「綾咲はこのロープを首に巻かれていた。ロープはそれぞれの棚の柱に括り付けられていた」

こまる「あれ、このロープ……なんか変」

下村「へっ、何が?」

こまる「何か布っぽいのがついてた跡があるんだよ」

根駒「言われてみればそうだな……なんなんだこれ」

矢頼「倉庫にはなかったのか?」

下村「こんなのなかったな……」

揮央「……」

コトダマ:【謎のロープ】を手に入れました。
〔綾咲の首に巻きつき身体を棚に固定していたロープ。
布らしきものの断片がついている〕

何を調べますか?

1…包丁
2…綾咲の死体

↓1

1選択

こまる「この包丁……間違いない、調理場から消えた3本だ……」

揮央「……調理場?」

こまる「うん、調理場から包丁が消えてたんだけど……」

揮央「……ありえない」

こまる「えっ?」

揮央「……昨日私は料理を作るために調理場に入ったけれど……その時包丁は全て揃っていた」

ルチアーノ「それは何時頃だ?」

揮央「夜の9時半」

矢頼「9時半、だと!?」

揮央「その後私は食堂が閉まるまで食事をしていた……その時私以外で調理場に入ったのはただ1人」

根駒「だ、誰だ!?」

揮央「……綾咲」

下村「はあ!?」

揮央「綾咲だけ。私が最後に包丁を見た後調理場に入ったのは……」

こまる「……」

これって、どういう意味……

コトダマ:【調理場から消えた包丁】をアップデートしました。
〔綾咲殺害とその後の工作に使われた包丁。
調理場から3本消えており、持ち出された時刻は昨夜9時半から10時までの間の可能性が高い〕

コトダマ:【揮央の証言】を手に入れました。
〔9時半に調理場に入った時には包丁は揃っていた。
その後食堂が閉まる10時までで調理場に入ったのは綾咲だけ〕

こまる「あっ、綾咲さんの服のポケットに何か入ってる……」

これはメモ用紙……中身は……

矢頼「これは……綾咲の部屋にあったものか」

こまる「そうみたいです……」

コトダマ:【メモ用紙】を手に入れました。
〔綾咲の服のポケットに入っていたメモ用紙。
内容は綾咲の部屋にあった呼び出し状と一致している〕

こまる「……あれ?」

なんだろ、これ……

下村「んっ?こりゃラメか?」

こまる「ラメってあのキラキラしててなかなか取れないやつ?」

根駒「なんでそんなもんが綾咲の服に……」

だけどこれ、どこかで見たような……

コトダマ:【服についていたラメ】を手に入れました。
〔綾咲の服についていた金色のラメ。
どこかで見たような記憶があるが……〕

これで綾咲さんの体からわかる事は調べ終わったかな……

ルチアーノ「しかし妙だ」

下村「何がだよ」

ルチアーノ「綾咲がここまで呆気なく殺された事がだ」

矢頼「確かにな……それは俺も疑問だった」

根駒「どういう事だ?」

矢頼「綾咲義光という人間は、おそらくこのメンバーの中で1、2を争う強者だ」

ルチアーノ「事実奴は執事としてあらゆる護身術、武術、剣道、柔道、合気道……それを標準以上にこなすらしい」

こまる「そんな綾咲さんが……真っ正面から心臓を刺された?」

確かに、何かがおかしいかも……

コトダマ:【綾咲の違和感】を手に入れました。
〔綾咲はあらゆる武術に長けていたらしい。
しかし綾咲は心臓を一突きされて死亡している…〕


1…どこかを調べる(場所を指定してください)
2…誰かに話を聞きに行く(>>80からお選びください)

↓1

りん選択

――玄関ホール

りん「あっ、こまるお姉ちゃん、与一お兄ちゃん!」

こまる「りんお姉ちゃん、何してるの?」

りん「うん、みんなに言った後倉庫に戻ったら色んなところを調べてみろってルチアーノお兄ちゃんに言われたから誰もいないここを調べてたの!」

矢頼「それで何かあったのか?」

りん「うん!」

りんお姉ちゃん、何かを見つけたんだ。
だけどこっちも聞きたい事があるし……

1…りんの話を聞く
2…綾咲の呼び出し状について聞いてみる

↓1

1選択

まずはりんお姉ちゃんの聞いてみよう

こまる「何を見つけたのりんお姉ちゃん?」

りん「あのね、あそこのレターボックスにこれがあったの」

こまる「これは電子生徒手帳?誰のだろ……」

ブゥン…

こまる「細河琉彌……!?」

矢頼「細河の電子生徒手帳がここにあるだと……」

りん「モノクマが言ってたんだけど死んじゃった人の電子生徒はそこのレターボックスに入るんだって……だけど岩淵お兄ちゃんの電子生徒手帳がないの」

こまる「……消えた岩淵君の電子生徒手帳、か」

コトダマ:【消えた岩淵の電子生徒手帳】を手に入れました。
〔死亡した人の電子生徒手帳は玄関ホールのレターボックスに送られる。
しかし岩淵の電子生徒手帳はレターボックスから消えていた〕

そうだ、この呼び出し状についても聞かないと……

こまる「りんお姉ちゃん、このメモ見てくれる?」

りん「何これ……りん知らないよ?」

こまる「綾咲さんの部屋にあったんだけど……」

りん「うーん……だけどこんなメモやっぱり知らないよ……」

りんお姉ちゃんは綾咲さんが殺された時には私やあやめさんと一緒だったから絶対犯人じゃないんだけど……
だけど知らないって事は綾咲さんはりんお姉ちゃんを呼び出さなかった?

りん「あっ、でもそういえば……」

こまる「なに?」

りん「昨日私がこまるお姉ちゃんと一緒にあやめお姉ちゃんの部屋の前に立つちょっと前……8時半くらいの事だったんだけど……」

――

りん『あれ?綾咲お兄ちゃん?』

綾咲『っ……時雨様』

りん『りんの部屋の前で何してるの?りんに何かご用?』

綾咲『……』

りん『綾咲お兄ちゃん?』

綾咲『時雨様……申し訳ありません』

りん『えっ、えっ?』

綾咲『お嬢様とこれからも仲良くしてあげてください……失礼します』

りん『綾咲お兄ちゃん……?』

――

りん「そういえば綾咲お兄ちゃん、あの時ポケットに何か入れてた!」

こまる「……」

まさか、綾咲さんは……

こまる「りんお姉ちゃん……」

りん「きゃう!?」

こまる「りんお姉ちゃん……!」

りん「えっ、なんで泣いてるのこまるお姉ちゃん?どこか痛いの?」

矢頼「……」

コトダマ:【りんの証言】を手に入れました。
〔午後8時半頃綾咲がりんの部屋の前に立っていた。
りんが声をかけた時綾咲は何かをポケットに入れた〕

こまる「……」

矢頼「苗木、大丈夫か?」

こまる「大丈夫です……行きましょう」

消えた電子生徒手帳……綾咲さんの体にはなかった以上多分あるのは……

【後少しでコトダマが揃います】

どこを調べますか?
(場所を指定してください)

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ヒント…電子生徒手帳を使う場所です

こまる「鉢笛さん、あやめさんはどうです?」

鉢笛「まだ寝てもらってるよ……裁判まではゆっくり休ませてあげたいと思うから」

こまる「そうですね……」

神導寺「あ、やさき……すぅすぅ……」

こまる「……」


どこを調べますか?
(場所を指定してください)

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――男子更衣室

こまる「ありました!」

矢頼「こちらも見つけたぞ」

こまる「岩淵君の電子生徒手帳……ロッカーと壁の隙間にありました」

コトダマ:【消えた岩淵の電子生徒手帳】をアップデートしました。
〔死亡した人の電子生徒手帳は玄関ホールのレターボックスに送られる。
しかし岩淵の電子生徒手帳はレターボックスから消えて男子更衣室にあった〕

矢頼「そんなものは昨日の夕食会前にトレーニングに来た時はなかった……これもな」

こまる「……」

コトダマ:【男子更衣室の血の痕】を手に入れました。
〔男子更衣室の壁と床にある血痕。
矢頼曰わく昨日の7時前トレーニングに来た時にはなかった物〕

矢頼「間違いない、綾咲はここで……」

こまる「……」

だけどわからない……綾咲さんをあんな目に遭わせたひとがまだ……

キーン、コーン…カーン、コーン

モノクマ「えー、ボクも待ちくたびれたんで…思い切って始めちゃいますか?」

モノクマ「お待ちかねの……学級裁判を!!」

モノクマ「ではでは集合をお願いしまーす!」

モノクマ「学校エリア1階にある赤い扉にお入りください」

モノクマ「うぷぷ、じゃあ待ってるからね~!!」

矢頼「……行くか」

こまる「はい」

また始まるんだ……あの学級裁判が。

――学校エリア1階

こまる「あっ、下村君、ルチアーノさん。根駒君と揮央さんも」

下村「よっ」

ルチアーノ「……証拠は集まったか?」

こまる「はい、後は……裁判で全てを明らかにします」

揮央「……提案がある」

根駒「提案?」

揮央「綾咲を殴りつけた黄金銃……あれについてはここにいるみんなだけの情報として黙っていてほしい」

こまる「えっ……」

揮央「……」

こまる「……わかった、そうしよう」

コトダマ:【黄金銃】をアップデートしました。
〔こまるが綾咲に渡した黄金銃。
これで死亡した綾咲の頭を殴ったようだ。
この存在を知るのはこまる、揮央、矢頼、根駒、下村、ルチアーノのみ〕

こまる「あっ、みんなちょっと先に行ってて。私あやめさん達を迎えに行ってくるから」

根駒「遅れるなよ?何されるかわかんねえし」

こまる「うん」

――寄宿舎エリア・ホール

こまる「……」

あやめさん達を迎えに行く前に……ちょっと綾咲さんに最後の挨拶をしに倉庫によってこう。

――倉庫

こまる「……あれ?」

綾咲さんの死体が……もう消えてる!?

こまる「……最後の挨拶すらさせてくれないんだ。凶器はほったらかしの癖に……しかも包丁が一本なくなってるし」

杜撰だなあ……

こまる「戻ろう」

そして食堂で気つけのお茶を飲んでいたあやめさん、鉢笛さんと合流して……私は向かう。

鉢笛「一応持ち直したよあーちゃん。さっき食堂でボクがお茶を入れてる時に1人でトイレ行ったみたいだし」

こまる「そうですか……」

神導寺「……」

あやめさん……

――エレベーター前

モノクマ「えー、みんな揃いましたね!」

神導寺「……」

モノクマ「神導寺さん、この度はご愁傷様でした……でも気を落とさないでね。うぷぷ!」

こまる「この……!」

モノクマ「じゃあさっさと裁判場に行くとしましょう!一足先に行ってるね~!」

神導寺「……行きましょう、皆さん」

こまる「……」

綾咲さん……

みんなの食事の世話を一手に引き受けて、いつもあやめさんを気遣ってた……

綾咲さんをあんな目に遭わせた犯人は……この中にいる……!

私達はエレベーターに乗り込んでいく……そして動き出したエレベーターはゆっくりと深い深い地下の裁判場に向かっていく……

そして……止まった。

モノクマ「どうどう、模様替えしたんだよ?せいぜいこの新しい裁判場に相応しい最高にホットな議論をお願いね!」

こうしてまた始まる……

命がけの裁判…

命がけの騙し合い…

命がけの裏切り…

命がけの謎解き…

命がけの言い訳…

命がけの信頼…


命がけの……学級裁判が…!

今日はここまで

あまり謎という謎はないのでほとんど真相に気付いた方もいるでしょうが、裁判の方も頑張っていきたいと思います。

それではおやすみなさい…

19:30頃から学級裁判を開始したいと思います
なんとか今年中に2章は終わりそうですね……

コトダマ一覧

・【モノクマファイル2】>>803

・【下村の証言】アップデート版>>807

・【調理場から消えた包丁】アップデート版>>837
・【グシャグシャの封筒】>>819

・【シャワールームの文章】>>821

・【呼び出し状】>>827

・【黄金銃】アップデート版>>851

・【謎のロープ】>>835

・【揮央の証言】>>837

・【メモ用紙】
・【服についていたラメ】>>838

・【綾咲の違和感】>>839

・【りんの証言】>>845

・【消えた岩淵の電子生徒手帳】
・【男子更衣室の血痕】>>850


再び行われる疑心暗鬼の学級裁判!
綾咲義光の命を奪ったのは誰なのか?
苗木こまる、2度目の学級裁判の幕が開く…

    【学級裁判開廷!】

モノクマ「まずは、学級裁判の簡単な説明から始めましょう!」

モノクマ「学級裁判の結果はオマエラの投票により決定されます」

モノクマ「正しいクロを指摘出来れば、クロだけがおしおき。だけど…もし間違った人物をクロとした場合は…」

モノクマ「クロ以外の全員がおしおきされ、みんなを欺いたクロだけが晴れて卒業となりまーす!」

モノクマ「じゃあまずは…凶器の話からいってみましょう~!!」

綾咲さんを殺した凶器…まずははっきりさせておかないと。

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ
【モノクマファイル2】
【黄金銃】
【謎のロープ】

下村「綾咲の死体はひでえ事になってたわけだが……死因勘違いしてる奴はいねえだろうな?」

鉢笛「えっと確か頭から血が出てたし〔撲殺〕だよね?」

花巻「く、首にロープが巻き付いてたし〔絞殺〕なんじゃないの?」

本居「包丁が刺さってましたから〔刺殺〕ではないのですか?」

下村「……ダメだこりゃ」

〔〕のどれかに同意しろ!
↓1

こまる「それに賛成だよ!」

こまる「本居さんの言うとおり、綾咲さんの死因は包丁で胸を刺された事だってモノクマファイルには書いてあるよ」

鉢笛「えっと、じゃああの頭からの血とかは……?」

矢頼「あれはケチャップだった」

りん「ケ、ケチャップ?」

花巻「なんでケチャップなんか……」

ルチアーノ「犯人は綾咲を殺害するだけでは飽きたらず、奴の頭を殴りつけた上、首にロープを巻き、さらに包丁を手のひらに刺して磔にした……大方ケチャップは殴りつけた時に出た血の量が少なかったためにぶちまけたんだろうよ」

天ヶ瀬「あらあら、それはまた……随分と常軌を逸してらっしゃるんですね、今回のクロは」

花巻「そ、そんな事する人がこの中にいるってわけ……?」

ルチアーノ「そこの機械人形の仕業でないのならな」

モノクマ「ボクはそんな事しないクマー!」

矢頼「話を続けるぞ。綾咲を殺した凶器は調理場の包丁だったが……問題はいつこれが持ち出されたかだ」

包丁が持ち出された時間……これが最初の一歩だね。

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ>>859
・揮央の証言
・りんの証言
・下村の証言

矢頼「昨日午後7時に夕食会が行われた……その時に包丁が3本も消えていれば綾咲が黙っているはずがない」

根駒「つまり【包丁が消えたのは7時以降】ってわけか……その時夕食会にいたのは誰なんだ?」

鉢笛「えっと、ボクに矢頼君にえーちゃんにりんちゃんにゆっきー……後花ちゃんだね!」

天ヶ瀬「そしてその時調理場には綾咲さんがいて……さらに入ったのは……私と鉢笛さん、くらいでしたか」

高坂「くくっ、つまり包丁を持ち出せたのはあなた方のどちらかというわけですか」

鉢笛「ボ、ボクじゃないよ!?」

天ヶ瀬「私も違います」

花巻「だけど【包丁が夕食会の時に持ち出された】ならやっぱり2人しか……」

【】のどれかを論破しろ!
↓1

正解!

こまる「それは違うよ!」

こまる「待ってください花巻さん!包丁が持ち出されたのは夕食会より後のはずです!」

花巻「ど、どうしてわかるの?」

こまる「夕食会以降包丁を目撃してる人がいるからです……だよね揮央さん」

揮央「……そう。私が9時半頃見た時は包丁は確かに揃っていた」

花巻「じゃあ包丁が持ち出されたのは夕食会よりずっと後……9時半以降って事ね」

こまる「はい。だから天ヶ瀬さんや鉢笛さんだけが持ち出せたわけじゃないんです」

根駒「なあ……そもそも昨日の夕食会から夜時間まで食堂にいた人間の詳しい内訳を知りたいんだけど話してくれないか?」

矢頼「そうだな……まずさっきも言ったように7時から夕食会は始まった。この時食堂と調理場にいたのは……さっき鉢笛が言ったメンバーだ」

鉢笛「ボクは7時10分くらいに飲み物を取りに行ったよ」

天ヶ瀬「私は7時15分頃に同じく飲み物のおかわりをお願いしました」

矢頼「夕食会が終わったのは7時45分頃……天ヶ瀬と揮央はこの時食堂から出て行ったはずだ」
下村「その後8時くらいに舞ちゃんが風呂に行くってでてったはずだぜ」

りん「そういえばお兄ちゃん、舞お姉ちゃんに一緒にお風呂入ろうって言ってたよね」

下村「……ま、まあとにかく8時に舞ちゃんが出たのは間違いない!」

矢頼「さらにその後8時半の少し前頃に綾咲が食堂から出て行った……その間に時雨も食堂から出て行き、そのすぐ後に綾咲が戻り、さらに花巻が来た」

花巻「やっぱりどうしてもお腹が空いちゃって……」

下村「そうそう。それで綾咲がセーラちゃんの飯を作って……9時くらいまでセーラちゃんは食事してたな。途中で矢頼は出て行ってたっけな」

花巻「そうそう、私が食べ終わってすぐに高坂君も来たわね」

高坂「確かにそうですね。あれは9時頃でした」

下村「それで9時半頃俺とセーラちゃんは食堂から出て……」

揮央「……私が食堂に来た」

本居「僕も軽食を取りに9時半過ぎに行きました。食堂では高坂君と少し話しました」

高坂「その後揮央さんが食堂に戻り食事を……その後は夜時間になるまで誰も調理場には行きませんでしたね」

【夕食会から夜時間までの人の出入り】

・時刻7時
夕食会
・いた人物
食堂…矢頼、鉢笛、天ヶ瀬、りん、下村、揮央
調理場…綾咲

・時刻7時45分
夕食会終了。天ヶ瀬と揮央退出
・いた人物
食堂…矢頼、鉢笛、りん、下村
調理場…綾咲

・時刻8時
鉢笛退出
・いた人物
食堂…矢頼、下村、りん
調理場…綾咲

・時刻8時半前
綾咲、りん退出
・いた人物
食堂…矢頼、下村
調理場…誰もいない

・時刻8時半少し過ぎ
綾咲が調理場に戻り、さらに花巻が食堂に。
・いた人物
食堂…矢頼、下村、花巻

調理場…綾咲

・時刻9時
矢頼退出、高坂が食堂に。
・いた人物
食堂…下村、花巻、高坂

調理場…綾咲

・時刻9時半
下村、花巻退出。揮央が調理場、本居が食堂に。
・いた人物
食堂…高坂、本居

調理場…綾咲、揮央

・時刻10時
夜時間のため食堂が封鎖

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
・綾咲の違和感
・メモ用紙
・男子更衣室の血痕

根駒「なるほど……ってちょっと待てよ!」

下村「どうした?」

根駒「この表を見る限り調理場にはほとんどの時間綾咲がいて〔包丁を持ち出すチャンスなんかない〕じゃねえか!?」

ルチアーノ「確かにな……可能性があるとすれば揮央だが」

揮央「……私には無理」

天ヶ瀬「あら、なぜです?」

揮央「包丁を持ち出す事が出来たとしても……私には〔綾咲を殺せない〕」

〔〕のどれかに同意しろ!
↓1

正解!

こまる「それに賛成だよ!」

こまる「……私も揮央さんに綾咲さんは殺せないと思う」

本居「なぜですか?」

こまる「綾咲さんは超高校級の執事として護身術や武術を人並み以上にこなせたらしいんです」

矢頼「そうだ……そんな綾咲が無防備に心臓を一突きされ殺されるなど……可能性は低いと言わざるを得ない」

根駒「揮央じゃないなら……じゃあ誰が包丁を持ち出したんだ?」

こまる「……」

1つだけ可能性はある……でも本当にこの推理が合ってたら……それって……
だけど……目を背けるわけにはいかない!

こまる「1人……いるよ」

下村「へっ?」

こまる「1人だけ……包丁を持ち出せた人がいるんだよ」

根駒「マジか……だ、誰だよそれは!?」

人物を指名しろ!
↓1

正解!

こまる「……あなたしか、いないよ!」

こまる「……綾咲さん」

神導寺「……なんですって?」

こまる「包丁を持ち出せたのは綾咲さん自身……そう考えるのが自然だと思う」

矢頼「……やはり、そうなのか」

花巻「ちょ、ちょっと待って!?包丁を持ち出したのが綾咲君なら……じゃあ彼はもしかして」

こまる「……」

辛い……これを言う事はさらにあやめさんを傷つける事だから……

こまる「綾咲さんは……」

それでも……

綾咲が包丁を持ち出した目的は?

・料理をするため
・人を殺すため
・護身用にするため

選択肢から選べ!

↓1

正解!

こまる「……あなたしか、いないよ!」

こまる「……綾咲さん」

神導寺「……なんですって?」

こまる「包丁を持ち出せたのは綾咲さん自身……そう考えるのが自然だと思う」

矢頼「……やはり、そうなのか」

花巻「ちょ、ちょっと待って!?包丁を持ち出したのが綾咲君なら……じゃあ彼はもしかして」

こまる「……」

辛い……これを言う事はさらにあやめさんを傷つける事だから……

こまる「綾咲さんは……」

それでも……

綾咲が包丁を持ち出した目的は?

・料理をするため
・人を殺すため
・護身用にするため

選択肢から選べ!

↓1

正解!

こまる「この状況で包丁を持ち出す理由なんて……1つしかありません」

下村「それじゃあ、綾咲は……」

揮央「……誰かを殺そうとしていた」

天ヶ瀬「あらあら、主が殺人を起こさせないと言っているのに従者が殺人を起こそうとするとは……」

矢頼「天ヶ瀬!それ以上は……」

神導寺「……」

りん「あやめお姉ちゃん……」

神導寺「嘘……」

こまる「……」

神導寺「そんなの、嘘です!!」反論!

【反論ショーダウン開始!】

神導寺「綾咲が人を / 殺そうとしていた?」

神導寺「そんな事 / ありえません!」

神導寺「きっと包丁は / 護身用にするために……」

神導寺「いいえ!それ / 以外ありえません!」

神導寺「それ / とも……」

神導寺【綾咲が殺人を犯そうとしていた根拠でもあると言うんですか!?】

コトダマ>>859
・下村の証言
・呼び出し状
・謎のロープ

正しいコトダマで斬れ!

↓1

正解!

こまる「その発言、斬らせてもらいます……!」

こまる「……綾咲さんの部屋のメモ帳にある文章が書いてありました」

神導寺「な、なんですか……」

こまる「……りんお姉ちゃんを夜の12時に二階の教室に呼び出す手紙です」

神導寺「なっ!?」

りん「えっ……」

こまる「二階の教室……深夜にりんお姉ちゃんをそんなところに呼び出して綾咲さんは何をする気だったんでしょう?」

ルチアーノ「何かしらの目的があったのは間違いないだろうな」

神導寺「……嘘、です」

こまる「……」

神導寺「綾咲が、そんな……」

こまる「あやめさん……」

神導寺「……」

モノクマ「うぷぷ、うぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ!!ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

神導寺「……」

モノクマ「ねぇねぇ、神導寺さんどんな気持ち?神導寺さんの大切な執事さんはキミを裏切って人を殺そうとしてたみたいだよ?」

神導寺「い、いや……」

モノクマ「絶望してる?絶望しちゃってる?だよねだよね?だって誰よりも信用してた綾咲クンに裏切られちゃったんだもんねー!」

神導寺「いや、いやあ……!」

あやめさんは耳を塞いで、まるで子供のようにうずくまってしまう。
私達は誰もそんな彼女に声をかける事が出来なかった……

揮央「……それで」

そんな空気を破ったのは揮央さん……彼女はいつものように無表情で淡々と喋る。

揮央「綾咲は殺したんじゃない、殺された方……まだ事件は何も解決してない」

根駒「……そりゃ、そうだけど」

下村「何を話せばいいんだよ……」

こまる「……」

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>859
【調理場から消えた包丁】
【黄金銃】
【謎のロープ】

揮央「とにかく何でもいい……議論しなければ私達は死ぬ」

鉢笛「議論か……じゃあ【ヨシさんを縛ってたロープ】についてとかどう?」

花巻「それより【綾咲君の手のひらに刺さってた包丁】の意味について話した方がいいんじゃない?」

本居「そもそも綾咲さんは本当に倉庫で殺されたのですか?」

りん「綾咲お兄ちゃん……なんでりんを……」

天ヶ瀬「皮肉ですね。人を殺そうとした代償を【自身の用意した凶器】で払うなんて……」

高坂「くくっ、さらに【ロープで磔】にされ、【黄金色に輝く銃で頭を割られ】……悪い事は出来ませんねぇ」


【】のどれかを論破しろ!
↓1

正解!

こまる「それは違うよ!」

こまる「……高坂さん」

高坂「はい、なんでしょう?」

こまる「なんで、知ってるんですか」

高坂「……なにがでしょうか」

こまる「綾咲さんの頭の怪我が……黄金銃で出来たものだって、どうして知ってるんですか!?」

高坂「それは、捜査をしたから……」

ルチアーノ「ありえんな」

高坂「はい……?」

下村「あの銃はな、見つけてすぐ揮央が保管してたんだよ。だからお前が見る機会なんてなかったはずだ」

根駒「それに高坂、お前が倉庫に来てないのはみんな知ってる事だぞ……!」

高坂「そ、それは……」

矢頼「それを知っている理由、話してもらおうか!」

高坂「ま、待ってください!そんなの言いがかりです!そ、そう、私は聞いたんですよ、あなた方が黄金銃について話しているところを!」

こまる「……高坂さん、それだけじゃありません」

高坂「な、なにがですか!?」

こまる「やっとわかったんです……あのロープが本当はなんだったのか」

そう、高坂さんが持っていたものならあれは多分……

【閃きアナグラム開始!】

○ん○く○

ば き し な ん こ

↓空欄を埋めて答えを示せ!

正解!

こまる「そうか、わかったよ!」

こまる「高坂さん……あなたは超高校級の奇術師です」

高坂「そ、そうですが」

こまる「だったら持ってますよね……万国旗」

高坂「……!」

鉢笛「万国旗ってあの国旗がたくさんついてるやつ?」

こまる「はい。綾咲さんを縛っていたロープ……あれは万国旗から国旗を外したものなんじゃないんですか?」

高坂「……」

こまる「それにもう1つ!高坂さんを示す証拠があります!」

高坂さんは黙って金色にキラキラと輝くマントを握り締めている……
そうだ、証拠はこんな目の前にあったんだ……!

>>859から1つコトダマを選べ!

↓1

正解!

こまる「これだよ!」

こまる「高坂さん……」

高坂「……」

こまる「そのマント、すごくキラキラしてますよね」

高坂「……」

こまる「綾咲さんの服にも、ついてましたよ……同じようなキラキラ光る金色のラメが……!」

高坂「……」

こまる「高坂さん……あなたが綾咲さんをあんな目に遭わせた犯人ですね?」

高坂「……」

下村「高坂、てめえが綾咲を!」

根駒「あんな惨い事をよく出来たなお前……!」

高坂「……」

神導寺「……高坂君、あなたなんですか?あなたが、綾咲を……」

高坂「……」

矢頼「答えろ、高坂!」

高坂「……くくっ」

高坂「……素晴らしい、なんて素晴らしい」

高坂「苗木さん……さすが私が見込んだだけの事はある……こんなに楽しいショーは久しぶりですよ」

こまる「こ、高坂さん……」

矢頼「ショーだと……!」

高坂「他になんと表現すればいいんです?命を懸けた最高のショー……負ければ死に、勝てば生き残る……こんなにスリルのあるゲームがどこにあるんでしょうか?」

下村「やっぱりイカレてやがった……」

高坂「しかし苗木さん……あなたは本当によく働いてくれました。確かに私は証拠をわざと残したり、わざと失言をしてみせましたが……」

こまる「……!」

わざと……?
今までのが全部高坂さんの思惑通りだったって言うの?

高坂「まさか全てしっかり拾い集めるとは……あなたには感服しますよ」

神導寺「もういいです……高坂君」

高坂「ほう?」

神導寺「あなたにはしっかり罪を償っていただきます……!」

高坂「……罪とはなんの事でしょうか?」

鉢笛「とぼけないでよ!そんなのヨシさんを殺した事に決まって……」

高坂「ああ、そういえば1つ言い忘れていました……」







高坂「綾咲さんを殺したのは私ではありませんのであしからず……」






学級裁判中断!

今日はここまで

高坂遙佑の参考キャラはどなたかが予想されていた通り、金田一少年の事件簿のキャラクター、地獄の傀儡師・高遠遙一です。
次回学級裁判後半戦です。

それではおやすみなさい…

19:00から再開します

ところでよかったらこれからに活かしたいので現状印象が強いキャラと一番目立ってないんじゃないかってキャラがいたら教えていただきたいんですが……

ではとりあえずまた後で

【学級裁判再開!】

下村「ちょ、ちょっ、ちょっと待て!」

高坂「なんですか」

根駒「綾咲を殺したの……お前じゃないのか?」

高坂「えぇ、違いますよ。確かに綾咲さんを倉庫に磔にしたのは私です……彼が持っていた黄金銃で頭を殴ったのも、倉庫にあったケチャップを頭にかけたのも、包丁を手のひらに突き刺したのもね」

花巻「そこまで認めといて、殺したのは自分じゃないって言うわけ!?」

高坂「はい」

矢頼「信用されると思うのか?」

高坂「信用されないのであれば仕方ありませんね……みんな仲良く処刑されるとしましょうか」

そう言って微笑む高坂さんの目は冗談を言っている目じゃなくて……
みんな、その自信と余裕に溢れた目を見てると不安になってしまったのか黙ってしまう……

本居「……ちょっと待っていただきましょうか」

こまる「本居さん?」

本居「おかしい、おかしいですね……」

ルチアーノ「何がおかしいと言うんだ」

本居「高坂さん……」

高坂「はい」

本居「やはりあなたしか犯人はいないようですよ」

神導寺「……!本居君、それはどういう意味ですか!?」

本居「今から思えばあれはまさに決定的瞬間……だったというわけだ」

下村「もったいぶらずに早く話せっつうの!」

本居「それではお話しましょう、僕の見た決定的瞬間をね」

本居さんが見た決定的瞬間……

高坂「……くくっ」

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>859
【下村の証言】
【調理場から消えた包丁】
【りんの証言】

本居「綾咲さんが殺されたのは【10時半】……」

本居「そして現場は【倉庫】……」

本居「間違いないですね?」

ルチアーノ「ああ、そうだ」

本居「夜時間が始まってから20分くらい後でしたか……また図書室に向かう途中、僕は見たんですよ、倉庫に入った高坂さんの姿を」

高坂「……」

本居「何をしていらしたのか少々気になって見てましたが……あなたは20分近くも倉庫から出てこなかった」

根駒「つまり……」

本居「高坂さん、あなたは事件発生時刻に現場にいたんですよ。【殺した綾咲さんの死体と一緒に】ね!」

高坂「……なるほど、これは決定的だ」

【】のどれかを論破しろ!
↓1

正解!

こまる「それは違うよ!」


こまる「……確かに、決定的ですね」

本居「ふふっ、そうでしょう?これほどまで決定的な……」

こまる「高坂さんが犯人じゃないって証明する、決定的証言です……」

本居「なっ……ど、どういう事ですか!?」

こまる「下村君が見てるんです……11時半頃、死体がなかった倉庫を」

下村「……間違いない。11時半に綾咲の死体は倉庫になかった」

本居「……み、見落としただけじゃないんですか?」

花巻「それはないわ。下村君だけじゃなくて私も見ているもの。間違いなく倉庫に死体はなかったわよ」

本居「い、移動させたのかもしれない!」

ルチアーノ「そしてまた戻したのか」

本居「それ、は……」

天ヶ瀬「うふふ、まさか一番怪しい人物の無実を証明してしまうなんて……しかしおかげで結論を間違えずにすみました、お礼を言いますわ本居君」

本居「ぐ、ぐうっ……!」

高坂「くくっ、私もお礼を言うべきでしょうか?」

根駒「だ、だけど……犯人じゃないなら高坂はなんで死体に工作なんか……」

高坂「そんなの……」







高坂「ただ死んでる死体なんて見てもつまらないからに決まってるじゃないですか」






根駒「は、はあ?」

高坂「細河さんの死体は素晴らしかった……破かれた自身の才能の象徴たる絵、そしてその中心で息絶えたその姿……まさに美しいの一言でした」

花巻「な、なんなのよ……こいつ、いったいなんなのよぉ!?」

高坂「それに比べて綾咲さんの死体はどうも物足りなかった……だから私が彩りを添えてみたわけです」

りん「こ、怖いよ……」

高坂「くっ、ふふっ、いかがでしたか三重殺を施したあの死体は?私の管轄はトリックでこちらは素人とはいえよくできていたでしょう?」

こまる「……」

この人は、高坂遙佑って人は……とてもじゃないけど私みたいな普通の人間に理解出来るような人じゃなかった。

高坂「惜しむらくは毒殺と溺死を表現出来なかった事と謎を複雑化出来なかった事……まあ、それは今後の課題にしておきます」

ただ……この人が危険な人だって事だけはよくわかった気がした……

ルチアーノ「……高坂」

高坂「はい」

ルチアーノ「貴様のした事についてとやかく言うつもりはない……俺達が今しなければならん事はそれではない」

根駒「確かにな……」

ルチアーノ「だからこそ吐いてもらうぞ……貴様はどこで綾咲の死体を発見した?」

高坂「……さあ」

下村「て、てめえ、言わねえつもりか!?」

高坂「いえいえ……私が口を開いても信用されるとは思えないので……私の工作を見破ったあなたならたどり着けているのではないですか?ねぇ……苗木さん?」

こまる「……」

りん「ほ、本当なのこまるお姉ちゃん?」

こまる「……可能性だけど示す事は出来るよ」

高坂「くくっ、やはり見込んだ通りだ……」

綾咲さんが亡くなった場所……それはきっと!

>>859からコトダマを選べ!

↓1

正解!

こまる「これだよ!」


こまる「男子更衣室……多分綾咲さんが亡くなった場所はそこです」

下村「だ、男子更衣室?全然違う場所じゃないかよ!」

天ヶ瀬「根拠はおありなんですよね?」

こまる「はい。男子更衣室を調べたら壁と床に血が飛び散った跡がありました」

矢頼「俺が7時直前までトレーニングに使っていた時にはなかったものだ。あれは間違いなく綾咲の血だろう」

高坂「……やはり気付いていましたか」

鉢笛「認めるんだね、ヨシさんが男子更衣室にいたって!」

高坂「暴かれたなら黙る意味もありませんから。はい、確かに綾咲さんは男子更衣室で死んでいました……包丁を胸に刺した状態でね」

花巻「……これで犯人は絞られたわね!」

下村「おぉ、さすがセーラちゃん!」

犯人が絞られる……本当に?

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>859
【消えた岩淵の電子生徒手帳】
【メモ用紙】
【謎のロープ】

花巻「間違いない、犯人は……【男子の中の誰か】よ!」

鉢笛「せいちゃん、どういう事?」

花巻「思い出してみて、更衣室に入るにはその性別の電子生徒手帳をカードリーダーに通さないといけない」

りん「う、うん、一緒に通ったり貸したりもダメなんだよね」

花巻「そう、つまり【男子更衣室に入れるのは男子だけ】って事よ!」

神導寺「確かにそれなら……男性にしか犯行は無理ですね」

【】のどれかを論破しろ!
↓1

正解!

こまる「それは違うよ!」


こまる「花巻さん……男子更衣室に入れるのは男子だけとは限りませんよ」

花巻「えっ……」

こまる「さっき言った通り男子更衣室からは血の痕が見つかったんですけど……他にももう1つ見つかった物があるんです」

鉢笛「見つかった物って?」

こまる「岩淵君の電子生徒手帳です」

根駒「竜太郎の……!?」

こまる「りんお姉ちゃんがモノクマから聞いたみたいなんだけど、亡くなった人の電子生徒手帳は玄関ホールにあるレターボックスに送られるらしいの」

りん「うん、確かにそう言ってたよ!」

モノクマ「はい、そのとーりです!」

ルチアーノ「なるほどな……校則で禁止されているのはあくまで電子生徒手帳を貸す事。死んだ奴から借りるのまでは禁止されていない、というわけか」

花巻「それじゃその岩淵君の電子生徒手帳を使えば女子でも犯行は可能……ってわけなのね。結局振り出しに戻っちゃったじゃない!」

下村「……なあ、結構ヤバいんじゃねぇかこれ」

矢頼「確かに……マズいな。まだ犯人の糸口すら掴めていないとは」

本居「……ま、待ってください!」

ルチアーノ「今度は何だ……少なくとも高坂を倉庫で目撃した貴様はアリバイがあるから犯人から除外されているぞ」

本居「い、いえ……よく考えたら怪しい人がいるじゃないですか」

揮央「……怪しい人?」

本居「そうです……あなたですよ!時雨りんさん!」

りん「ふえっ!?」

花巻「ちょっと本居君!あなた何を言い出すのよ!?」

本居「だ、だって怪しいじゃないですか!彼女には不自然な点があるんですよ!?」

りん「えっ、り、りんが不自然って……」

こまる「……とりあえず聞いてみよう、りんお姉ちゃん」

りんお姉ちゃんは絶対犯人じゃないけどね……

人いないようなので今日はここまで……
今年中には終わらない予感がしてきた……

もう今年中には終わらないですね、これは……
ゆっくりでも進めますが人はいますか?

いないようなんでまた後にします

最後まで寝落ちっていう……あけましておめでとうございます
人いたら少しやりますけど……

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ
【りんの証言】
【調理場から消えた包丁】
【消えた岩淵の電子生徒手帳】

本居「思い出してください!綾咲さんが包丁を持ち出した目的を!」

本居「彼は人を殺そうとしていた……」

本居「そしてその標的は【彼の部屋のメモ帳から明らか】だ!」

本居「時雨りんさん!あなたこそ綾咲さんが狙っていた標的だった!」

本居「つまりあなたは綾咲さんから【呼び出しの手紙をもらったはず】なんだ!」

本居「なのにそれを黙っている……あまりに不自然じゃないですか!」

本居「それに小さいあなたなら相手を油断させる事も出来たはず……」

本居「これらの情報から時雨りんさんは怪しいと判断します!」

花巻「……」

鉢笛「……」

下村「……」

本居「な、なんでそんな目で見るんですかあ!?」

早く楽にしてあげよう……

【】のどれかを論破しろ!
↓1

正解!

こまる「それは違うよ!」


こまる「本居さん……そもそもりんお姉ちゃんは呼び出しの手紙なんてもらってないんです」

本居「な、なんですって?」

こまる「りんお姉ちゃん、確か最後に綾咲さんに会ったのって8時半頃だったよね?」

りん「う、うん……綾咲お兄ちゃんが部屋の前に立ってたんだけど、りんが声をかけたらポケットに何か入れて行っちゃったの」

本居「ポケットに何か……ま、まさか」

こまる「そうです、綾咲さんは確かに呼び出しの手紙を書きました……だけどそれをりんお姉ちゃんに渡す事はなかったんです!」

本居「し、しかしそんなの嘘をついてるかも……」

こまる「証拠もあります!」

綾咲さんがりんお姉ちゃんに手紙を渡していない証拠……

>>859からコトダマを選べ!

↓1

正解!

こまる「これだよ!」


こまる「綾咲さんの死体のポケットの中に呼び出しの手紙が入ってたんです」

矢頼「俺も確認した、間違いないだろう」

こまる「もし本居さんの主張通りりんお姉ちゃんが怪しいなら……この手紙をそのままにするはずがないんです」

本居「む、むぐぐ……」

こまる「それに……りんお姉ちゃんにはアリバイもあります」

本居「アリバイ!?」

こまる「10時半頃……私とりんお姉ちゃんはあやめさんの部屋にいたんです。そのまま泊まったんで……そもそもりんお姉ちゃんには犯行なんて無理なんです」

本居「……も」

りん「も……?」

本居「もっと早くそれを言ってくださいよぉぉぉぉぉぉぉ!!」

こまる「ご、ごめんなさい……」

神導寺「私も早く言うべきでした……」

下村「あのさ……そもそも犯行時刻の10時半頃アリバイがない奴って誰だ?」

根駒「一応俺が聞いて作ったアリバイ表はあったんだが……事件現場が男子更衣室ならそれも作り直しだな」

こまる「まず私とりんお姉ちゃん、あやめさんはさっき言った通りあやめさんの部屋にいたよ」

高坂「私もその時間帯は倉庫にいたと本居さんが証明してくださいましたね……くくっ」

本居「ぐぎぎ……」

下村「俺はセーラちゃんと部屋で一緒だったぜ」

天ヶ瀬「あら?男女が同じ部屋にいるのは問題だったのでは?」

花巻「だ、だって、怖かったの。あんな秘密を知られてて……りんちゃんはいなかったし下村君なら、その……一番信じられたし……」

下村「セ、セーラちゃんがデレた!?」

花巻「ち、違うわよ!」

揮央「……私は倉庫で色々回収した後部屋に戻ろうとして鉢笛に捕まった」

鉢笛「結局ボクの部屋に来てくれたくせに~、花ちゃんは素直じゃないなあ」

揮央「……」

ルチアーノ「揮央の証言は間違いない。奴が鉢笛に捕まった時廊下で俺とすれ違ったからな」

鉢笛「ルッちゃんもあんなに誘ったんだから来てくれれば良かったのに」

ルチアーノ「ふん、あそこまで粘ったのは貴様が初めてだったがな」

天ヶ瀬「私はランドリーで洗濯をしていました。矢頼君と根駒君が証明してくださいますよね?」

矢頼「ああ……天ヶ瀬は確かにランドリーにいた」

根駒「途中天ヶ瀬は出ていったけど、3分も経ってないな。矢頼と俺は話してたし……アリバイ成立だよな?」

りん「あ、あれ……?」

こまる「りんお姉ちゃん、どうしたの?」

りん「男子更衣室まで行くのに……時間って結構かかるよね?」

根駒「人によるけど往復で5分から10分くらいか?」

りん「じゃ、じゃあ、これ、誰も綾咲お兄ちゃんを殺すなんて無理なんじゃ……」

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ
【綾咲の違和感】
【揮央の証言】
【モノクマファイル2】

ルチアーノ「……どういう事だ」

下村「誰にも綾咲を殺す時間がないじゃねえか!」

根駒「現場が〔倉庫ならチャンスある奴もいる〕けど……男子更衣室なら確かに無理だぞこれ」

揮央「……まさか」

花巻「だ、〔誰かが嘘をついてる〕の!?」

矢頼「それとも〔共犯がいる〕のか……」

りん「だ、〔誰も綾咲お兄ちゃんを殺してなんかいない〕んだよ、きっと!」

本居「そ、それはさすがに……」

神導寺「綾咲、あなたは……」

〔〕のどれかに同意しろ!
↓1

正解!

こまる「それに賛成だよ!」


こまる「……」

とうとう、ここまで来た……
綾咲さん……今全てを明らかにしますから。

こまる「……りんお姉ちゃんの意見に賛成します」

下村「こ、こまるちゃんまで綾咲を殺した奴なんかいないっていうのか!?」

根駒「じゃあモノクマか!?」

モノクマ「うぷぷ、ボクじゃないよー!」

こまる「モノクマでもないよ……」

鉢笛「じゃあヨシさんはなんで死んだのさ!?」

こまる「そもそもおかしかったんです……綾咲さんが抵抗もなく心臓を一突きされたなんて」

本居「それは確かにそうですが……」

高坂「……くくっ、ならばあなたはどう考えているんですか?」

こまる「答えは最初から一つしかなかったんです……」

綾咲さんは……

1…事故死
2…校則違反
3…自殺

正しい選択肢を選べ!

↓1

正解!

こまる「これだよ!」


こまる「……綾咲さんは自殺、したんだと思います」

花巻「じ、自殺……?」

根駒「マジ、かよ」

矢頼「……やはり、そうだったのか」

ルチアーノ「自殺……確かにそれなら綾咲に全く抵抗の形跡がなかったのも、全員にアリバイが成立する状況で死んだのもつじつまは合うが」

揮央「……」

神導寺「自殺……綾咲が、自殺……」

高坂「くっ、くくっ……自殺ですか」

こまる「何がおかしいんですか」

高坂「そこまで言うからには……お答えいただけますよね苗木さん」

高坂「綾咲義光がなぜ自殺を選んだのかを!」

【パニックトークアクション開始!】

高坂「綾咲義光は誰かを殺そうとしていた……」

高坂「しかし彼は考えを変え自らの命を絶った……」

高坂「つまり綾咲さんは外に出るための殺人を起こそうとしたわけではない」

高坂「ならばなぜ彼は今回の凶行に及んだのか……」

高坂【綾咲義光がそこまでした理由は何のためかお答えいただきましょうか!】


あやめの

神導寺 守るため

秘密を


並び替えて答えを示せ!

↓1

正解!

こまる「これが私の答えだよ!」


こまる「綾咲さんがそんな事をした理由……そんなの1つしかないって、わかってて言わせるんですね……」

高坂「さて?何の事でしょうか?」

こまる「……秘密を守るためです」

高坂「どなたの?」

こまる「っ……あやめ、さん」

神導寺「えっ……」

こまる「綾咲さんはあやめさんの秘密を守るため、殺人を犯そうとして……最終的には自殺を選んだんです」

高坂「本当にそれだけですか?」

こまる「もちろん……それだけじゃありません」

そう、綾咲さんは……ずっと前から思い悩んでて、きっとアレがトドメになったんだ……


>>859からコトダマを2つ選べ!

↓1

正解!

こまる「これだよ!」


こまる「綾咲さんの部屋……そのシャワールームを見た人いますか?」

矢頼「あれか……」

下村「んっ、何かあったのか?」

矢頼「綾咲のシャワールームの壁、そこにはビッシリ文字が書かれていた……」

こまる「執事として、とか自分は償わなきゃいけないとか……色々あったけど共通してるのはまるで自分を責めるような言葉だって事……」

矢頼「そして秘密の入った封筒がグシャグシャになってゴミ箱に捨てられていた……綾咲は何かしら抱えていたのは間違いない」

こまる「綾咲さんはあやめさんの秘密を守るためと同時に……どうしても自分の秘密を知られたくなかったんです」

本居「自分が死んだとしても、ですか……」

こまる「はい……」

ルチアーノ「つまり電子生徒手帳を持ち出したのも綾咲か……男子更衣室で死んだ事といい何のためだ?」

こまる「それは……」

綾咲が男子更衣室で自殺し、岩淵の電子生徒手帳を持ち出した理由は?

1…不可能犯罪を演出するため
2…女子に犯行が不可能という状況にするため
3…男子の誰かに罪を着せるため

↓1

正解!

こまる「これだよ!」


こまる「……多分、女子には犯行が不可能だって状況を作りたかったんだと思います」

神導寺「まさか、私に疑いがかからないように……?」

高坂「なるほど。そういえば確かに綾咲さんは電子生徒手帳をポケットに入れて死んでましたね……面白くなりそうなので男子更衣室に置いていきましたが」

矢頼「高坂、貴様はどこまで……!」

こまる「事件の流れを、まとめます」

神導寺「お願いします……」

あやめさん……

【クライマックス推理開始!】

こまる「秘密をモノクマからもらった綾咲さんは……最初りんお姉ちゃんを殺すつもりだったんだと思います」

こまる「りんお姉ちゃんを呼び出す手紙を書いた綾咲さんは夕食会が終わった後、りんお姉ちゃんの部屋に手紙を置くため部屋まで行きました」

こまる「だけどそこで綾咲さんは部屋に戻ろうとしてたりんお姉ちゃんと会って……自分のやろうとしていた事に愕然としたんだと思います」

こまる「りんお姉ちゃんに手紙を渡すのをやめた綾咲さんは……それでも事件を起こさなければならなかった」

こまる「あやめさん、そして自分の秘密を守るために……綾咲さんはとうとう自殺の決意を固めてしまったんです」

こまる「包丁と岩淵君の電子生徒手帳を持ち出した綾咲さんは男子更衣室に行きました」

こまる「女子……ひいてはあやめさんに絶対容疑がかからないようにするためです」

こまる「そして10時半頃……綾咲さんは自分で包丁を胸に刺して、亡くなってしまった」

こまる「だけど事件はこれで終わらなかった」

こまる「男子更衣室に入って綾咲さんの死体を見つけた高坂さんが、工作を始めてしまったんです」

こまる「高坂さんは綾咲さんが持っていた電子生徒手帳を部屋の隅に捨てて……綾咲さんの死体を倉庫に運びました」

こまる「倉庫に運んだ綾咲さんの頭を黄金銃で殴りつけ、包丁を手のひらに刺した高坂さんは自分の万国旗から旗を取って綾咲さんを倉庫の棚に磔にしました」

こまる「わざと自分に繋がるような証拠を残して……結果事件は複雑化してしまった」


こまる「これが……真相です、あやめさん」

神導寺「綾咲……」

モノクマ「えー、議論の結論が出たようですね、それでは投票タイムと参りましょうか!」

モノクマ「では、オマエラはお手元のスイッチを押して、投票してくださーい!」

モノクマ「はてさて!クロとなるのは誰なのか!?」

モノクマ「その答えは、正解なのか?不正解なのかー!?」

モノクマ「うぷぷぷ!それではいきましょう!投票ターイム!」


ジャラララララララ……


綾咲 綾咲 綾咲


チャッチャッチャッー!


学級裁判閉廷!

今回はここまで
続きは夜にでもやります


それではおやすみなさい…

夜は寝ちゃうから今から第2章終わらせたい……遅いですけど人いますか?
最後に安価があるんですが

モノクマ「はいはい正解です!今回綾咲義光クンを殺したクロは……」

モノクマ「綾咲義光クン自身でしたー……はあ」

下村「なんでため息ついてんだよ……」

モノクマ「だってさー、自殺じゃこう、盛り上がりにかけるじゃない。全く綾咲クンも諦めないでちゃんと殺人事件を起こしてほしかったよ……」

鉢笛「あんた、なんて事言うんだ!ヨシさんは最後の最後に人を殺さない決断をしたんだぞ!」

モノクマ「でも事件自体は起こしたよね?何もしないって決断は出来なかった時点で偉そうな事は言えないよねー!」

鉢笛「そ、それは……」

高坂「くっ、くくっ……」

矢頼「何がおかしい高坂!」

花巻「そもそもあなたがあんな事しなければここまで……!」

高坂「いえ、本当に人とは面白い生き物だと思いまして……まあそれだからこそ私のような存在が動きやすいのですが」

ルチアーノ「貴様、何が言いたい」

高坂「簡単な話ですよ……神導寺さん」

神導寺「……なんですか」

高坂「知りたくありませんか?綾咲さんが死に際に考えていた事を……」

モノクマ「はいはい正解です!今回綾咲義光クンを殺したクロは……」

モノクマ「綾咲義光クン自身でしたー……はあ」

下村「なんでため息ついてんだよ……」

モノクマ「だってさー、自殺じゃこう、盛り上がりにかけるじゃない。全く綾咲クンも諦めないでちゃんと殺人事件を起こしてほしかったよ……」

鉢笛「あんた、なんて事言うんだ!ヨシさんは最後の最後に人を殺さない決断をしたんだぞ!」

モノクマ「でも事件自体は起こしたよね?何もしないって決断は出来なかった時点で偉そうな事は言えないよねー!」

鉢笛「そ、それは……」

高坂「くっ、くくっ……」

矢頼「何がおかしい高坂!」

花巻「そもそもあなたがあんな事しなければここまで……!」

高坂「いえ、本当に人とは面白い生き物だと思いまして……まあそれだからこそ私のような存在が動きやすいのですが」

ルチアーノ「貴様、何が言いたい」

高坂「簡単な話ですよ……神導寺さん」

神導寺「……なんですか」

高坂「知りたくありませんか?綾咲さんが死に際に考えていた事を……」

本居「な、何を言い出してるんですかあの人……」

天ヶ瀬「気になさらない方がよろしいのでは?どのみち彼の考えなど常人には理解できませんわ」

高坂「くっ、くくっ、くくく……さあこの事件、最後のショータイムといきましょうか!」

高坂さんは笑いながら赤いバラを取り出して……手をかざす。

高坂「ご覧あれ、これが綾咲さんの最期の声です!」

気付いた時高坂さんはもうバラを持っていなかった。
その代わり手にあったのは……1つの封筒。

高坂「超高校級の執事綾咲義光……彼が電子生徒手帳や現場だけで主の危険を回避しようとしたと思いますか?いいえ、もしかしたら男子の誰かが投票され神導寺さんが死んでしまうかもしれない以上、さらに手を打っていたはず……」

こまる「まさか、それ」

高坂「そうですよ。綾咲さんの部屋に遺されていた最期の言葉……彼の遺書です」

神導寺「遺書……」

高坂「さて、神導寺さん……あなたには最高のショータイムをプレゼントしましょう」

そして高坂さんはその遺書を……モノクマに向かって投げた。

根駒「なっ!?」

モノクマ「はりゃ?なんだこれ?」

モノクマは封筒から手紙を取り出すと中を読んで……さっきまでの不機嫌さが消し飛んだみたいに笑い出した。

モノクマ「ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!いいねぇ、実にいいよ!これは是非みんなにも聞かせてあげないといけないね!」

モノクマ「うぷぷ、それではこのモノクマが綾咲クンの最期の声を読んであげますのでよーく聞くように!えー……」

――

綾咲『あやめお嬢様、そして皆様方。この手紙を読んでいらっしゃる頃、もう私はこの世にはいないでしょう』

綾咲『皆様、そしてあやめお嬢様への懺悔のため私がなぜ今回の行動に及んだのか、文章として残します』

綾咲『事のきっかけはあやめお嬢様へお仕えする前に遡ります』

綾咲『当時私が見習いとして仕えていた家は後継者争いに敗北し離散する事となってしまいました。暇を出された私は産まれた家に戻るつもりだったのですが、家族は私1人を残して蒸発してしまい、私は帰る家も失っていました』

綾咲『あの時の孤独を私は一生涯忘れる事はないでしょう……そんな時に私を拾ってくださったのがあやめお嬢様でした』

綾咲『あやめお嬢様の下で新たな人生を始めた私ですが……正直に告白します、私はその時ある企みを胸に抱いておりました』

綾咲『……復讐です』

綾咲『私が以前仕えていた家と争っていた家に神導寺家が便宜をはかっていた……私はその事実を暇を出される直前に知りました』

綾咲『さらに私の家族の下に神導寺財閥の手の者が訪れていた事も近隣の方に聞かされていました』

綾咲『私は許せなかった。私から仕えていた家も家族も奪いさった神導寺家が』

綾咲『故に神導寺財閥の後継者であるあやめお嬢様とお会いした時は心が躍りました。神は私の復讐の後押しをしてくださっているのだと嬉々として復讐の準備をしていたのです』

綾咲『……しかし私はその考えを改めざるを得ませんでした』

綾咲『あやめお嬢様もまた、神導寺家に人生を狂わされた人だったのです』

綾咲『お嬢様には心を許せる家族がおらず、友人さえも作る事を許されない……それを知った時私は己を恥じました』

綾咲『そしてそんな状態でもお嬢様が家の名に恥じないよう努力を重ねる姿を見て、私の復讐心はいつの間にか溶けてなくなっていました』

綾咲『この方は私が真に仕えるべき主なのだと、そう思ったのです』

綾咲『しかし私は復讐を考えていた事があるという事実をどうしても頭から離す事が出来ませんでした』

綾咲『神導寺家を混乱させる、ただそれだけのためにお嬢様の殺害計画すら練っていたという過去……それは私にとって決して知られてはならない秘密だったのです』

綾咲『あのモノクマから渡された封筒……そこにその秘密を書かれていた時私は震えが止まりませんでした』

綾咲『なぜモノクマがこの秘密を知っているのか、これがもしあやめお嬢様の耳に入ったら……それを考えただけで恐怖しました』

綾咲『そして私は……その事実を知られたくないために再び許されない過ちを犯そうとしました』

綾咲『この手で時雨様を殺害しようとしたのです』

綾咲『……呼び出しの手紙を時雨様の部屋に残す直前時雨様に会った時、私は己の浅はかさ、恐ろしさに愕然としました』

綾咲『もう人を殺させないと宣言したお嬢様を、目の前で疑いもせずにいる時雨様を、そして他の皆様方をも私は裏切ろうとしている』

綾咲『その時、私は人として一番失ってはならないものを失ってしまったのです……』

綾咲『もはや自身の秘密が露見する事などどうでもよくなっていました。私は償わなければならなかった……皆様を、そしてお嬢様を裏切ったその罪を』

綾咲『そんな私に残された道……それがこれなのです』

綾咲『私はもはや人に非ず。ならばせめて執事として、あそこまでお嬢様を苛む秘密を自身の命を使って守り抜いてみせようと』

綾咲『お嬢様……拾ってくださった大恩を仇で返してしまい申し訳ありません』

綾咲『ですが、私にはもうお嬢様のお側にいる資格はないのです……』

綾咲『あなたの未来に輝かしき世界があらんことを』

――

モノクマ「綾咲義光……以上でーす!」

こまる「そん、な……」

りん「うぇ、っ、ひっく……」

事情を知ってる私とりんお姉ちゃんは呆然とするしかなかった……
綾咲さんは全部知ってたんだ……
あやめさんは綾咲さんを苦しめたのが自分の家だって事を綾咲さんに知られるのが怖かったからあれだけ動揺してたのに……
そんなあやめさんだって、綾咲さんが恨んでたとしても受け入れるって決めて話そうって決意してたのに……

神導寺「……」

モノクマ「うぷぷ、酷い話だよねー。神導寺さんがもっと早く勇気を出してれば綾咲クンは死なずに済んだなんてさ!」

根駒「ど、どういう事だ?」

モノクマ「神導寺さんの秘密はね!今遺書に書いてあった綾咲クンについての話なの!それで神導寺さんは綾咲クンに秘密を知られるのが怖いからひきこもってたわけ!」

モノクマ「うぷぷ、綾咲クンはもうその事について知ってて許してたのにねー!」

本居「な、なんですかそれ……」

鉢笛「じゃ、じゃあヨシさんは……」

モノクマ「無駄死にってやつですね!」

天ヶ瀬「まさに、悲劇……ですね」

矢頼「何という事だ……」

下村「綾咲の馬鹿やろう……」

花巻「うっ、ううっ……」

ルチアーノ「……」

揮央「……」

みんなが綾咲さんと神導寺さんのすれ違いが生んだ今回の事件の真相に呆然となか……

高坂「くくっ、本当に面白い」

この人だけは、何も変わらなかった。

高坂「たった1つのすれ違いが取り返しのつかない悲劇を生む……素晴らしいショータイムでした」

神導寺「私が、私のせいで綾咲が……」

モノクマ「うぷぷ、高坂クン!ショーの幕引きにはまだ早いよー!」

高坂「ほう?」

モノクマ「本当はリアクションもないしする気もなかったけど……やっぱりクロはおしおきしないとね!」

神導寺「……えっ?」

モノクマ「うぷぷ、今回は超高校級の執事である綾咲義光クンの為に、スペシャルなおしおきを用意しました!」

神導寺「やめて……もう綾咲を……傷つけないで……おしおきなら、私が受けますから、お願いです……」

モノクマ「あっ、綾咲クンの主である神導寺さんには特別席で見てもらいますから!」

神導寺「いや……綾咲……助けて、綾咲……」

モノクマ「それでは張り切っていきましょう!おしおきターイム!!」

神導寺「綾咲ぃ……」







 あやさきクンがクロにきまりました
おしおきをかいしします






【命を懸けて主のために
超高校級の執事綾咲義光処刑執行】


椅子に縛られたあやめさんを大量のモノクマ達が武器を持って取り囲んでいる。

そんな神導寺さんを守るようにグッタリとした綾咲さんが糸に吊られて立っている。

一体のモノクマがナイフをあやめさんに向かって投げる……だけど投げられたナイフはその前に動かされた綾咲さんに刺さってあやめさんには届かない。

それを合図にしたみたいにモノクマ達がナイフを、槍を、矢を……次々にあやめさんに向かって投げつける。

その全部を綾咲さんが自分の体を使って防いで、その度に綾咲さんの体はボロボロになっていく。

そしてモノクマ達が武器を投げ終わった時、綾咲さんの体は色々な物が突き刺さった酷い物になっていて……

もう終わりだと言うようにモノクマ達にあやめさんの拘束が外される。

あやめさんはボロボロの綾咲さんの体にすがりついて、ひたすら泣き続けていた……

モノクマ「いやっほう!!エクストリーーーーーームッ!!」

矢頼「綾咲……くっ」

揮央「……綾咲」

モノクマ「あっ、神導寺さんはクロじゃないから早く戻ってね!」

神導寺「……」

鉢笛「あーちゃん!」

こまる「あやめさん……」

神導寺「……」

高坂「ああ、最後まで素晴らしかった……楽しませていただきましたよ皆さん」

下村「高坂ぁぁぁぁぁぁ!!」

高坂「ぐあっ!?」

花巻「下村君、落ち着いて!!」

根駒「やめろ下村!」

下村「離してくれ、根駒、セーラちゃん!こいつは、このゲス野郎は許さねえ!!」

花巻「お願い、やめて!もし高坂君を死なせてしまったらあなたがクロになっちゃうのよ!?」

下村「俺は構わねえ!」

花巻「私が構うの!!」

下村「……!」

花巻「お願い、だから……」

下村「くそぉっ!」

根駒「高坂」

高坂「……くくっ」

根駒「殴らないだけで、俺も絶対お前を許さないからな……!」

高坂「どうぞ、ご自由に……」

本居「……」

天ヶ瀬「本居君」

本居「は、はい!?」

天ヶ瀬「改めてお礼を言います。あなたが高坂君を見ていなければ今頃私達は死んでいましたわ」

本居「い、いえ……役に立てたのなら何よりです」

天ヶ瀬「くすっ、ご褒美にあなたもお気に入りの1人にしてあげます」

本居「は、はい?何の話ですか?」

天ヶ瀬「気にしないでくださいな」

りん「こまるお姉ちゃん……」

こまる「りんお姉ちゃん」

りん「りん達、何も出来なかった……あやめお姉ちゃんを助けるなんて、無理だったのかな……」

こまる「……私にも、わからないよ。だけど今はあやめさんを支えてあげよう……ね?」

りん「……うん」


鉢笛「あーちゃん、何してるの!?」

鉢笛さんの悲鳴につられた私達が見たのは……
血まみれの包丁を自分の首に突きつけているあやめさんの姿。
あれ……倉庫からなくなってた包丁の一本!?

りん「あやめお姉ちゃん!?」

神導寺「来ないでください!!」

根駒「バカなまねはやめろ、神導寺!」

神導寺「もう無理です、私には無理なんです……これ以上生きていくなんて」

下村「あやめちゃん!」

神導寺「元々私は後継者になんてふさわしくなかったんです……だって、私は綾咲がいなければここまで……」

花巻「神導寺さん!」

神導寺「綾咲……今私も逝きます」

こまる「あやめさん、ダメー!」

【この判定により神導寺あやめの運命が決まります】

01~32…???
34~65…???
67~98…???
ぞろ目…???

直後判定

パァン!!

こまる「えっ……」

包丁があやめさんに刺さる事はなかった。
その前に……天ヶ瀬さんがあやめさんを平手打ちしていたから。

神導寺「あっ……!」

天ヶ瀬「いい加減になさい神導寺さん」

神導寺「じゃ、邪魔しないでください!私は……」

天ヶ瀬「綾咲さんの願いを無碍にしたいならお好きになさい」

神導寺「えっ……」

天ヶ瀬「綾咲さんが望んでいたのはあなたが死ぬ事ですか?あなたの従者の最期の望みはあなたが生きて輝かしき未来を掴む事ではないのですか」

神導寺「でも、私どうしたら……綾咲を失った私には……」

天ヶ瀬「大丈夫です……私があなたを支えてあげますわ。私に任せていれば何もかも上手くいきます……」

神導寺「天ヶ瀬、さん……」

天ヶ瀬「うふふ……」

神導寺「天ヶ瀬さん……」

包丁が、カランと音を立てて床に落ちる。
あやめさんは天ヶ瀬さんの胸で泣いて、天ヶ瀬さんはそんなあやめさんの背中を撫でてあげていた。
よかった……あやめさん、早まらずにすんだんだ……











天ヶ瀬「まず、1人目……ふふっ」







第二章【ゼツボウ連鎖】END

残り13人

To Be Continued...












・プレゼント【ボロボロの執事服】を手に入れました!






これにて第2章終わりという事でここまで

今回のコンマ判定の結果神導寺さんが天ヶ瀬さんの奴隷に堕ちました。

ちなみにコンマ判定の内訳

01~32…神導寺さんが自殺
34~65…神導寺さんが天ヶ瀬さんの奴隷に
67~98…こまるが包丁を奪い取る
ぞろ目…綾咲さんの姿がよぎり神導寺さんが覚醒

という感じでした。
天ヶ瀬さんはお気に入りならこまる以外も付け狙っています。
そして実は天ヶ瀬さんは今回も裏で動いてますがそれはまたいずれ

2スレ目は明日立てますので

それではおやすみなさい…

こんばんは

新スレ行く前に少々返レスと色々を

天ヶ瀬さんの言う奴隷とは要するにペットとか愛玩動物みたいなもの
天ヶ瀬さんはお気に入り(奴隷にしたい人)と認定した相手の扱いはいい方です

神導寺さんが覚醒した場合簡単に言うと最終生存メンバーの1人に神導寺さんが確定していました

ちなみに2章のクロ候補2人の内もう1人は神導寺さん。
そしてゲームオーバーになった回でりんを殺害したのは綾咲さんです。
今回とは逆に神導寺さんが死んでしまった場合綾咲さんは石田化して、死亡確率がグンと高くなりました。

次スレです
【ダンガンロンパ】こまる「私は諦めないよ!」【安価】
【ダンガンロンパ】こまる「私は諦めないよ!」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388745596/)

後は適当に雑談でもして埋めてしまいましょう

今回事件を引っ掻き回したはずの高坂君があまり目立てていないのは気のせいですかね……

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年12月18日 (水) 23:15:47   ID: OkdkkcqO

面白かった!続き楽しみです!

2 :  SS好きの774さん   2014年04月06日 (日) 15:40:30   ID: ZMYByiFT

あやさきと言うと某借金執事しかおもいうかばない

3 :  SS好きの774さん   2014年06月20日 (金) 18:09:39   ID: DxvOcpXp

オリキャラってことで手が伸びんかったけどこりゃ面白い

4 :  SS好きの774さん   2015年07月18日 (土) 00:53:36   ID: D3b2LUVW

なんかなー似たような設定でオリキャラとか言われてもな……寒いわ

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