詢子「行儀の悪いほむほむにはお仕置きが必要だな」(1000)

※このスレは基本sage進行です。


前スレ
まどか「あ、窓にほむほむが」知久「もうそんな季節か」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361373747/)

愛でスレ
【ほむほむ】ほむら「ほむほむを拾ったから愛でることにするわ」【ほのぼのスレ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1334247942/)

wiki
http://www14.atwiki.jp/homuhomu_tabetai/

・ほむほむSSの総合スレです。
・ここでの話題を他所に持っていかないようにしましょう。
・過激な虐待ものが多いので閲覧には注意しましょう。
・本筋から離れた愛で、性格の悪いほむほむ等のネタもOKです。(注意書き推奨、投下し過ぎには気をつけましょう)
・荒らし、煽り、自治厨に気をつけましょう。
・批評、批判は極力穏やかにしましょう。
・自分語りは程々にしましょう。
・書き手さんも批判されたからといってキレたりしつこく愚痴るのはNGです。
・全ての作品は独立しています。細かな設定は個人の裁量で。
・あまりにも原作、今までの作品からかけ離れた設定や他作品ネタを取り込んだは冒頭に必ず注意書きをつけてください。
・他作品とのクロスオーバーは当該他作品が持出禁止をしていない作品に限りOKです。先方が禁止している作品はご遠慮ください。
また、ここは「ほむ種が主役」であることに留意して、クロス先の世界やキャラが分からない人に理解できるように配慮してください。
(アップローダーの使用を強く推奨します)
・勝手に作品の続きを書く、別ジャンルでの続きを希望、褒める際に「久々に良作」などと書くことは叩きと同じです。
・ごく稀にほ虐、ほ食を糾弾するようなレスが投稿されますが、それはほむほむが何時間もかけて打った文章なのでにこやかに放置してあげましょう。

貴方の好きな物が他人の嫌いな物だったり、逆に貴方の嫌いな物が他人の好きな物だったりもします。
好みは人それぞれだという事をお忘れなく。


クロスオーバー作品投下の際はこちらのアップローダーからどうぞ。ほむ種関連のAAや絵などの投下に使用しても構いません。

ほむ種アップローダー(私設)
http://ux.getuploader.com/homucomi/


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1367693182

「あれ? ないぞ! 18日間丹精込めて作った氷砂糖がない!」

「どこにやったかなぁ。あれがないと梅酒が漬けられないぞ…… ん?」

仔ほむ「ホミュミュゥ♬」 ペロペロ

「あぁ、またおまえか…… ったく、これはおまえのオヤツじゃねぇっての」 ヒョイ

仔ほむ「ホミャッ!! ホミュミューン!! 」 プンスカ

「うるさいなぁ。 そうだ、ちょっと待ってろよ」

「ほれ。さっきのより大きいのを持ってきてやったぞ」

仔ほむ「ホッミュミュ~ン♪」 ピョンピョン

「残さず食えよな」

仔ほむ「ホ~ミュ」 パク

仔ほむ「ホミェェェェエエエェエエェェェエエェェ!!!!」

「はは、それは岩塩だよ。残念だったな。」

前スレと間違えた
そして何故かIDが変わった
あいぽんなのにDOって……

「ホムホムホムホム」 ガジガジ

「こら! ケーブルを噛んじゃダメでしょ!」

「ホムッ‼ 」 ビクッ

「これには電気が通っているから危ないって何度言ったらわかるの?」

「ホムゥ? 」

「あなたのお母さんはそれで感電死してしまったのよ」

「ホムホムホム」 ガジガジ

「あぁ、もう! 言ってるそばから噛まないで!」

「ホミュゥ… 」

「う~ん、どうすればいいのかしら…… そうだ!」

──────
───


「ホフホフホフ」 ハムハムハムハム

「ふふ。歯を全部抜いたからどんなに噛んでも、もう安心ね」

またやっちった

>>1000

さやか「>>1000を取っちゃうなんて、悪いめがほむだねぇ?」

めがほむ「ホ、ホムゥ?」エ?ダッテ

さやか「だってもヘチマも無いって
罰としてその眼鏡は没収だよ」

グイグイ

めがほむ「カナメサン!カナメサァン!」イタイ!イタイ!

さやか「あっれぇ?外れないなぁ」ニヤニヤ

めがほむ「ガナメザアァァァァン!!!」ポロポロポロ

さやか「おっかしいなぁ」ニヤニヤ

グイグイグイグイ

めがほむ「ホギャアァァア!ホギャギャアァァァ!!!」

さやか「仮にも稀少種(だった)のに、惨めな声出すんだね」プークスクス

グイグイブチィッ!!!

めがほむ「ホビャア゙ァァ゙ァ゙ア゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ア゙ア!!!!ガナ゙メザアァ゙ァ゙アァァ゙ァ゙アァァ゙ァ゙ァァ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア!!!!!」ゴロゴロゴロゴロ

さやか「あっはっはっはっは!!!この眼鏡がただの皮膜だなんて、あたしが知らない訳ないでしょうが!
あー、気分爽快!さて次は・・・」

めがほむ「カナメサァン・・・」ポロポロ

さやか「柱にガムテープで固定して、と
これでよく見えるでしょ?」

めがほむ「ホム・・・?」

さやか「出でよ!」ヒョイッ

あんあん「アンアーン!」シャキーン!

めがほむ「ホギャアァァアァァァァァァアアアアア!!!?」ジョボボボボ

さやか「漏らしすぎwwww
さて、じっくりいきますか
ほーらあんあんが近付いてくよ~」

あんあん「アンアン!クーカイ!」ジリ・・・

めがほむ「ホム・・・カナメサ・・・」タスケテ・・・

あんあん「クーカイ!!」ジリ・・・ジリ・・・

めがほむ「ホ・・・ホ・・・カナメサ・・・」イノチダケハ・・・

あんあん「アンー・・・」ジリ・・・ジリ・・・ジリ・・・

めがほむ「ホァ・・・ホヒィイィィ・・・」ビクンッビクンッ

あんあん「クーカイ!!!!」ガバァッ!!

めがほむ「ホ」ブクブクブク



めがほむ「」チーン ジョボジョボジョボ・・・

さやか「へ?もう終わり?
やっぱめがほむって臆病だね~、あれだけ漏らしたのにまた失禁してるし・・・
あんあんはお手柄だね、ほらひまわりの種だよ」

あんあん「クーカイ!クーカイ!クーカイ!」ガジガジガジガジ

さやか「本当はめがほむが食べたいんでしょうけど、こいつはまだお預けだからね」

さやか「なんてったって大事な>>1000を取っちゃったからね
>>1000回分地獄を味わってもらうよ
クククク・・・」


終わり

前スレ>>1000

ほむら「よくやったじゃないめがほむ」

めがほむ「ホミィ//」テレテレ

ほむら「ご褒美に飼いほむにしてあげるわ。これからはうちで一緒に暮らしなさい」

めがほむ「ホムン」フワー

ほむら「さて、それじゃ早速」ムンズ

めがほむ「ホミュ//」ドコサワッテルノ//

ほむら「ふんっ」

ブチブチブチブチ
めがほむ「ガナ゙メ゙ザア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!??!?」

めがほむ「ホビュッ!!ホミャァァァアアッ!!」ピョンピョン

ほむら「飼う以上去勢は基本よね。勝手に増えられても困るし」

めがほむ「オ゙・・・ガナ゙メ゙ザ・・・」ビクンビクン

ほむら「悶えてる暇は無いわ」ヒョイ

めがほむ「ホミャ・・・」ヤメテ・・・ ポロポロ

ほむら「ほむまどの不妊手術は簡単よ。こうやって爪楊枝を女性器に突っ込んで…」ズボッ

めがほむ「ホミャッ///」クネクネ

ほむら「かき回せばいい」グリグリグリ

めがほむ「ミ゙ャミ゙ャミ゙ャミ゙ャミ゙ャミ゙ャミ゙ャミ゙ャミ゙ャミ゙ャミ゙ャミ゙ャミ゙ャミ゙ャミ゙ャミ゙ャ」ブチュグチュズチュ

ほむら「これで終わりね。お疲れ様」ポイッ

めがほむ「ホミ!!」ベチン

めがほむ「ホ・・・ミ・・・」イタイヨ ポロポロ

ほむら「二度と子供作れなくなってしまった感想はどうかしら」ツンツン

めがほむ「ホミャァァアア・・・」ドウシテ・・・ エグッエグッ

ほむら「どうしてって…私は飼い主として当然の事をしたまでじゃない」

めがほむ「ホムゥ・・・ホミャァア・・・」ヒドイヨ・・・

ほむら「…」イラッ

バン!!

めがほむ「ホミャッ!?」ビクッ

ほむら「いい加減にしなさい。私はあなたの飼い主なのよ?」

ほむら「世界一貧弱で情けない生き物をわざわざ私が世話してあげようって言ってるの。それを酷いだなんて一体何様のつもりかしら」

めがほむ「ホ・・・ホミミ・・・?」ムズカシクテワカラナイ・・・

ほむら「そう。なら分かりやすく教えてあげる」ヒョイ

食用ほむ「ホム?」

グッ
食用ほむ「ホビャァァアアアアッ!!!???!?」ブチュグチュ

めがほむ「ホミャミャッ!?」ビクッ

ポイッ ベシャ
潰れ食ほむ「」グチョォ

めがほむ「ホ・・・ホホホ・・・!!」ジョワー

ほむら「あなたもそうなりたくないでしょう?」

めがほむ「ホホホ・・・ホムホム!」コクコク

ほむら「…それから」

ゴスッ
めがほむ「ホビュゴギャッ!!」ゴキボキブチグチョァ

めがほむ「ホッ ミャッ」ゴロゴロゴロ

ほむら「私の躾は厳しいから。まずは床に垂れ流した汚物を拭きとりなさい」

めがほむ「ミ・・・ミ・・・」ピクピク


それからめがほむとほむらの共同生活が始まった。

ほむら「めがほむ、今日のご飯は仔ほむのステーキよ」

仔ほむ「ミ゙・・・」ホカホカ
めがほむ「オ・・・オェェェエエ」ゲロゲロ

ほむら「めがほむ、湯加減はどうかしら」ポイッ

やかん「」グツグツ
めがほむ「ホビュッ!!ホミャァァアアッ!!!」パチャパチャ

ほむら「またお漏らししたのね?お仕置きよ」メガネブチィ

めがほむ「ガダベザア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!」ビクンビクン


ほむら「ふふっ案外飼ってみるのも悪くないわね」

おわり

うわっ既に制裁されてたスマン
とりあえずスレ立て乙です

「番号」

朝御飯

さやか「みんなー。朝御飯だよー」

ホム マド アン サヤ マミー ホミュ ミャロ アン チャヤ♪ ミャミー

さやか「全員いるかな? はい、番号」

ほむほむ「ホム」1

まどまど「マド」2

あんあん「アン」3

さやさや「サヤ」4

まみまみ「マミ」5

仔ほむ「ホミュ」6

仔まど「ミャロ」7

仔あん「アン」8

仔さや「チャヤ♪」9

仔まみ「ミャミ」10

さやか「よし、10匹みんないるね。汚さずに食べてよ」

ホム♪ マド♪ アン♪ サヤ♪ マミ♪ ホミュ♪ ミャロ♪ アン♪ チャヤ♪ ミャミ♪

散歩

さやか「みんなー。公園まで散歩に行くよー」

マド アン サヤ マミー ホミュ ミャロ アン チャヤ♪ ミャミー

さやか「全員いるかな? はい、番号」

まどまど「マド」1

あんあん「アン」2

さやさや「サヤ」3

まみまみ「マミ」4

仔ほむ「ホミュ」5

仔まど「ミャロ」6

仔あん「アン」7

仔さや「チャヤ♪」9

仔まみ「ミャミ」10

さやか「よし、10匹みんないるね。じゃあ出発。迷子になっちゃダメだよ」

マド♪ アン♪ サヤ♪ マミ♪ ホミュ♪ ミャロ♪ アン♪ チャヤ♪ ミャミ♪





ほむほむ「…ホー…ムー…」Zzz・・・・ ←留守番

公園

さやか「みんなー。そろそろ帰るよー。集まれー」

マド アン サヤ マミー ミャロ アン チャヤ♪ ミャミー

さやか「全員いるかな? はい、番号」

まどまど「マド」1

あんあん「アン」2

さやさや「サヤ」3

まみまみ「マミ」4

仔まど「ミャロ」5

仔あん「アン」6

仔さや「チャヤ♪」9

仔まみ「ミャミ」10

さやか「よし、10匹みんないるね。じゃあ帰ろう。帰ったらオヤツ食べようね」

マド♪ アン♪ サヤ♪ マミ♪ ミャロ♪ アン♪ チャヤ♪ ミャミ♪





仔ほむ「…ホッ…ホミャ?」←迷子

おわり

さやか「へっへっーん」グチャグチャ

ホミャァァァァ!!!!!



①ほむほむ「ホムァー!!!?」コドモニナニスルノ!!!?

②ほむほむ「コドモニナニスルノ!!!?」

『あん』(虐待ではないが……)

あんあん「アンアン! アンアン!」ピョンピョン

さやか「ん? どうしたの、あんあん」

あんあん「アンアン! アンアン!」チョイチョイ

さやか「へ? 向こう?」

あんあん「アンアン クーカイ♪」トテテテテ…

さやか「?」


たいやき屋「甘いよー。美味しいよー」


あんあん「クーカイ クーカイ♪」

さやか「なんだ。たいやきが食べたかったの」

あんあん「アンアン♪」コクコク

さやか「いいよ。買ってあげる」

あんあん「アンアン♪」ピョンピョン

たいやき屋「はい、いらっしゃい。あんことクリームがあるよ」

さやか「あんあん。あんことクリームだって。どっちにするの?」

あんあん「アン♪」クリーム♪

さやか「わかった。あんこだね」

あんあん「アン?」

たいやき屋「はい、あんこだね。どうぞ」

さやか「ありがとう。おじさん」

あんあん「…………」


おわり

ワロタ

一枚目だけ書いて二枚目を予想しろってのもアリだと思うな
悲惨な未来が見え隠れしてる幸せそうな時間って好きだよ
助かってほしい良心と虐められてほしい悪戯心の板挟みで悶えられるから

1
     _            _
    .===ヽ          =∞= ヽ
   (リリwwリ|:|        (リリwwリ|:|
   I:l. ゜ヮ゜ノリ        |:|.゜ヮ゜ノ:リノゞ
   /つ介 つ【可愛がって】⊂介__と)

   くノノヽヽ〉  【ください】  くノノヽヽ〉
    し J             し J
………………………………………………

2
    _              _
   .===ヽ    ) ) )   =∞= ヽ
  (リリwwリ|:|   ( ( (. Σ(リリwwリ|:|
  I:l ゜ヮ゜;ノリ    _人    |:|.゜ヮ゜;ノリ
  ⊂介⊂ヽ   _(__)  .つ_介_.つ
   くノノヽヽ〉  (___) くノノヽヽ〉
    し  J _(____) し  J
………………………………………………
                      END

 薄暗い舞台に青い髪のマリオネットが力なく踊っている。
 それを突然現れた少女が取り上げた。
 マリオネットは踊れなくなり、その手足は重力に任せたまま垂れ下がる。

司会まどか「私たちは、常識に従って生活しています。家では靴を脱ぐ。外では必ず服を着る。他人との約束を守るなど。
 しかしある日突然、その常識が通用しなくなったとしたら、あなたはどうしますか?
 初めに言っておきますが、この物語は決してほ虐趣味を否定、糾弾、美樹さやかをアンチするものではありません。あくまでほ虐はマイノリティな嗜好であり、世間一般には決して理解されるものではないということを肝に銘じてもらうためにあるものです。
 さて、このマリオネットはどんな舞台を見せてくれるのでしょうか。」

ほむほむ「ホビャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアア!!!」

さやか「あっはっは! いい鳴き声だね。今日もよく眠れそうだよ」

 あたしの名前は美樹さやか。趣味はほ虐。
 自慢じゃないけど、あたしはネットのほ虐家の中ではちょっとした有名人だ。
 オクタヴィアというハンドルネームで活動し、動画を投稿すれば瞬く間に10万再生、ブログでは閲覧者が50万人はいる。
 今日も新しいほ虐の方法を思いついて、動画を撮ってたとこ。

さやか「さて、動画も投稿したし、今日はもう寝ようかな」

 お手製目覚まし時計、アイアン・メイデンにほむほむを突っ込んだもののタイマーをセットして布団に入る。
 この時計、なかなかの優れもので時間が経つと徐々に閉まっていき、セットした時間になると内側の針がほむほむに到達。その悲鳴で爽やかに目が覚めるというものだ。
 止めるときは、中のほむほむを潰す気で握るだけ。あたしの自信作だ。

さやか「さーて、明日にはどれだけコメントつくかなぁ」

 陽陽とした気分でベッドに潜り込む。あたしの見立てでは、多分2万ぐらいいくだろう。

 きゅっぷい。

さやか「あれ?」

 窓の外に猫のような生き物が見えた気がした。
 感情の伺えない真っ赤で真ん丸な目。ウサギのような長い耳には金色の輪っかがついている。ような気がした。

さやか(なんだろ、疲れてるのかな?)

 多分ビニール袋か何かの見間違えだろう。
 今見たものを意識の外に追いやり、暖かい布団に包まれてな眠りにつくことにした。
 ・・・・・・ほ虐の夢が見れたらいいな。

 


 ほ虐家の常識



 翌朝、けたたましい目覚ましの機械音と共にあたしの意識は表層に上がってきた。
 ・・・・・・結局ほ虐の夢は見ることができなかった。

さやか(あれ、目覚ましの音?)
 
 昨日、確かにほむほむメイデンを仕掛けて寝たはず・・・・・・。
 
さやか(あぁ、多分寝てるあいだに落っこちたのかな)

 落っこちて中のほむほむが即死したのだろう。これは改良が必要だ。
 とにかく、着替えて朝食を摂りに行くことにする。
 リビングではお母さんが既に包丁を握って朝食のサラダを作っていた。

さやか「お母さんおはよう」

さやか母「おはようさやか。はやくご飯食べなさい。遅刻するわよ」

さやか「はーい」

 んー、と朝の香りをひと嗅ぎ。
 トーストにハムエッグ、サラダ、牛乳。まさに朝食の定番のようなメニューだ。
 定番なのだが、いつもより何か足りないことに気づいた。

さやか「あれ? お母さん、ほむほむは?」

 いつもならそこにほむほむ料理が一品加わっているはずだ。
 けどいつもの心地いい悲鳴が聞こえてこない。
 まだ盛り付けている最中なのかと思いお母さんに尋ねるが、返ってきたのは怪訝な表情だった。

さやか母「何言ってるの。それで全部よ。はやく食べちゃいなさい」

 今日はちょうど切らしちゃったのかな?
 でもいつも殺しても余る程買い置きしてるのに?
 不信に思いつつ、あたしは目の前の朝食をとっとと平らげて学校に行くことにした。
 うぅ、ほむほむ食べないと調子でない・・・・・・

まどか「おはよう、さやかちゃん」

さやか「おーっす。まどか」

 道すがら、あたしの嫁(ここ大事!)のまどかと出会う。
 うーん今日もピンクのリボンが決まってますなぁ。

さやか「仁美は?」

まどか「今日は日直だって。もう先に行っちゃった」

さやか「そっか。じゃああたしたちもさっさと行こうか」

 登校中にまどかと他愛のないことを話す。昨日の夜のテレビのこと、クラスの男子のこと、最近の流行などなど。
 いつも通り、ほ虐と並んで楽しいひと時だ。

さやか「あぁそうだ。今度まどかの家行っていい? ひさびさに知久さんにほむほむ料理教わりたいし」

まどか「・・・・・・さやかちゃん、何言ってるの?」

 急にまどかが怖いものを見る目であたしを見てきた。
 何か変なこと言ったかな?

さやか「いや、ほむほむ料理・・・・・・」

まどか「ほむほむを食べるなんて、さやかちゃんおかしいよ! 」

さやか「いやまどかだって、前に知久さんのほむほむ料理美味しそうに食べてたじゃん!」

まどか「ひどいよさやかちゃん! わたしはほむほむなんて食べないし、パパだってほむほむ料理なんて作らないよ!」

 何を言ってるのかわからなかった。
 ついこの間だって、ほむほむの親子丼を美味しい美味しいって食べてたし、焼けていくほむほむの悲鳴を聴いて嬉しそうにしてたじゃん。

さやか「わけわかんない。知久さんは天才的なほ食マイスターでしょ!?」

まどか「パパをそんなふうに言うなんて・・・・・・さやかちゃんなんてもう知らない!」

 まどかは突然走って先に行ってしまった。
 あたしは今のまどかの態度が信じられず追いかけるが、思ったより呆然としていたのか、追いつく前に学校についてしまった。

さやか「おはよう・・・・・・」

 教室に入るといつもより元気なく、それでも義務感から挨拶を放つが、返ってきたのはみんなのおはようではなく、あたしを射抜く30何人分の冷たい視線だった。

さやか「みんな・・・・・・どうしたの?」

ほむら「どうしたのじゃないわよ。美樹さやか」

 クラス委員長のほむらがいきなり不躾な言葉を投げかけてくる。
 傍らではまどかが泣きながらほむらの胸に頭をうずめていた。

ほむら「あなた、お義父さ・・・・・・まどかのお父さまがほ食マイスターなんて言ったそうね」

さやか「それがどうかした?」

ほむら「それが? 人の、しかも友達の父親をそんな猟奇趣味の持ち主呼ばわりしながらよくそんな態度がとれるわね。ちゃんと脳みそ詰まってるの?」

 またこれだ。こいつはいつも一言多い。
 あたしとほむらはいわゆる喧嘩友達だ。いつも対立し、それをまどかが仲裁する。
 喧嘩の原因は、普段はほんの些細なことだし、いつの間にかふたりしてそれを忘れてる。
 でも今日は違った。ほむらは本気で怒ってる。
 原因はあたしがまどかを泣かせたことだろう。それは悪かったと思ってる。
 でも知久さんをほ食家趣味と呼んで何が悪いのだろうか。名誉なことなのに理解できない。

さやか「それの何が悪いのさ。あたしならとっても喜ぶよ」

 あたしの言葉にクラス中がざわついた。
 なんなの? あたしそんなに変なこと言った?

ほむら「どこまで愚かなの、あなたって人は。わたしはほむほむを殺すのが大好きです、なんて言い回って恥ずかしくないの?」

 ほむらが信じられないようなものを見る目でこちらを見てくる。
 その視線には明らかに侮蔑の感情があった。

さやか「なにさ。ほむほむなんていじめて、食べて、殺して楽しむもんでしょ! あんな性欲しか取り柄のない生き物、それしか存在価値無いじゃん!」

女子A「美紀さんサイテー!」

男子A「人でなし!」

女子B「信じらんない!」

 クラスのみんなが口々にあたしを罵倒し始めた。
 言葉はナイフのように鋭く、鈍器のように重く、首吊り縄のように苦しくあたしに襲いかかる。

ほむら「ほら、わかったでしょう。あなたは人でなしなの。わかったらとっとと額を地面に擦りつけてまどかに謝って」

 さすがにあたしも頭にきた。
 なんなの、昨日までほむほむをどう虐待しようかみんなで話し合ってたじゃん。ほむほむがどれだけ下等な生き物かみんなで議論してたじゃん。

ほむら「なに、謝ることもできないの? その空っぽの頭にはほむほむを酷たらしく殺す方法しか詰まってないわけ?」

 ついにキレた。
 気づいたらあたしはほむらに対して禁句を口走ってしまった。

さやか「うっさい! ほむほむそっくりのくせに!!」
 
 言ってしまって、やっちゃったと思った。
 前にこれを言った時はほむらは本気で怒った。
 言い返すでもなく、静かに深く怒りに沈み、最終的に絶交寸前までいったこともある。
 でもほむらは、涼しげな顔でこう言い放ってきた。

ほむら「それがなに? ほむほむみたいに可愛らしいと言いたいの? 今の状況でそんな言葉が飛び出るなんて、やっぱりあなたの頭は空っぽね」

 今のあたしの顔は、多分ものすごくあっけにとられてると思う。
 ほむほむが可愛らしい? なんでそんな感想が出てくるの? あんな人に媚び売って年がら年中発情してるようなやつらが?

さやか「まどか、コイツの頭おかしい」

 あたしは泣いてるまどかに助けを求めた。
 泣き止んだのか目を真っ赤に腫らしながら、普段の温厚さからは想像もつかないような冷たい視線をあたしに向けてくる。

まどか「頭がおかしいのはさやかちゃんだよ・・・・・・ほむほむをいじめるのを楽しいなんて言ってさ・・・・・・もうわたし、さやかちゃんがわからない・・・・・・」

 親友からの拒絶の言葉。それは絶交宣言に等しかった。
 ほむらは相変わらずあたしを睨みつける。
 クラスのみんなは一斉に謝れコールをしてきそうな勢いだ。
 その時、教室のドアが開いた。

先生「はーい、チャイムはもう鳴ってますよー」

 そこにちょうど先生が入ってきた。
 喧騒に包まれた教室は一瞬着席の騒音を鳴らし、その後静寂に包まれた。

さやか(なんなのよ、もう・・・・・・)

 放課後、結局まどかに謝ることもできないままあたしは家路についた。
 まどかはあたしの方を見向きもせず、声をかけようとすると必ずクラスの誰かが邪魔をした。

さやか(はぁ・・・・・・もういいや。帰って昨日の動画のコメント見よう)

 自室に入りパソコンを付ける。
 少し操作して動画サイトにログイン、昨日投稿した動画のページを開いた。

さやか「コメント数3万。結構行ったじゃん」

 コメント欄を開く。いつもなら賞賛ともっとやれで溢れかえっているコメ欄。
 それが今日に限っては違った。

 死ね。氏ねじゃなくて死ね。
 ほむほむかわいそう。
 コイツ頭おかしい。
 人間の神経してない。
 主は間違いなく低学歴、童貞、ニートの負け組。
 この手女かよ・・・・・・幻滅した。
 特定はよ。

さやか「なによ・・・・・・なんなのよ!」

 延々こんな罵詈雑言が並ぶ。
 あたしはパソコンを乱暴に床に叩きつけた。ディスプレイが割れ、破片が飛び散る。

さやか(もういやだ。寝よ)

 制服のまま着替えることもせず、布団に体を預けた。
 今日見た夢は、みんながあたしに後ろ指を指しているものだった。

 翌日、ひとりで登校したら靴に画鋲を入れられていた。
 教室に入るとクラスの誰もこっちを見ようとせず、あたしの机には落書きがされていた。
 用を足していたら上から水をかけられた。
 お弁当にチョークの粉を入れられた。
 誰かに足を引っ掛けられた。
 体操服がズタズタにされていた。
 わざと聞こえるように悪口を言ってきた。
 いつの間にかサイフのお金がなくなっていた。
 体育倉庫に閉じ込められた。

 そんなことが毎日、毎日、毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日繰り返された。
 我慢できなくなって、先生に相談した。

先生「それは・・・・・・美樹さんも悪いわ。お友達のお父さんを悪く言ったんだもの。先生もみんなに言ってあげるから、ちゃんと謝りましょう」

 そんな言葉が帰ってきて、3年生になると同時にあたしは転校した。

 秋。
 半年ぐらい転校先の学校を探して、今日は転校初日だ。
 前の学校のことは忘れることにした。趣味がほ虐なんて言わなければ、あたしはただの中学生だ。
 この半年で、ほむほむは虐待するものではないということをむりやり言い聞かせてきた。
 きっと大丈夫なはず。

教師「入っていいぞー」

 教室から気の抜けた男性の声が響く。

さやか(うぅ、きんちょーする)

 覚束ない足取りで教室に入る。
 30何人分の視線があたしに注がれた。でもそれは、侮蔑ではなく単なる好奇心のような目だ。

教師「じゃ、黒板に名前書いて自己紹介して。できれば趣味も言ってくれるか?」

 渡されたチョークで黒板に名前を書いた。緊張でだいぶガタガタだが、それを笑う者はいない。

さやか「美樹さやかです。親の都合で引っ越してきました。趣味はほ・・・・・・」

 思わずほ虐と言ってしまいそうになるのを必死にこらえる。
 ここで失敗したらまた前の学校みたいになる。

さやか「趣味は・・・・・・音楽鑑賞、です」

 しーんと教室が静まり返る。
 と、突然生徒の一人が立ち上がってこっちに来た。
 燃えるような赤毛をポニーテールにした、勝気な印象を受けるつり目の女子生徒だ。

???「くーかい?」

さやか「へっ?」

 突然お菓子の箱を突き出してきた。
 あまりに自然だったため、あたしを含めて、クラスの誰も反応できなかった。
 一瞬の間を置いて、先生が職務を思い出したのか怒鳴り込んだ。

教師「こら佐倉! お前また菓子食ってんのか!」

???「いーじゃんかよ先生。あたし流の、握手? ていうやつ」

 教室が笑いに包まれる。あたしも釣られて思わず笑ってしまった。

さやか「あは、あははははははは!」

杏子「いー顔になったじゃん。佐倉杏子だ。よろしくな」

さやか「うん、ありがと。あたし美樹さやか」

 親睦の握手の代わりに、あたしは差し出されたお菓子を受け取った。

 それからの学生生活は順風そのものだった。
 友達もたくさんできたし、部活にも打ち込めた。
 高校生になって、杏子は違う学校に行ってしまったが、休みの日にはよく一緒に遊びに行ってる。
 苦労したことといえば、友達とペットショップに行った時のことだ。
 ケージの中ではほむほむが媚びたように手を振り、友達は可愛い可愛いと叫んでいる。
 正直吐き気がした。でもぐっとこらえてほむほむに手を振り返す。

ほむほむ「ホムゥ」テフリフリ

さやか(うへぇ・・・・・・)

 あとで調べたことだったが、あたしが覚えてるよりほむほむはまともな性欲しか持たないらしい。
 野生では災害をたくましく生き抜き、人里に降りて悪さをすることもない。
 ゲスなんてものは誰も聞いたこともないような、人間に従順で賢い存在だった。
 でも、それでもたまに無性にほ虐したくてたまらなくなる。
 ほむほむがどれだけ賢くなろうと所詮ほむほむだ。
 それだけは変わりようのないあたしの常識だった。

 月日は流れ、あたしは結婚した。
 職場恋愛というやつだが、あたしも旦那も周りが羨むほどのアツアツ夫婦だ。
 婿入りだから苗字は美樹のままだけど、あたしも旦那も別に気にしていない。
 杏子も友達も、あたしたちを祝福してくれた。
 子供も一人。あたしと旦那に似て、とってもかわいい女の子だ。
 あたしの人生、今まさに絶好調だ。

さやか「お散歩きもちいでちゅねー」

赤ちゃん「あうー」

 穏やかな日差しの中、あたしはベビーカーを押しながら近所の公園に来ていた。
 そばでは小学生くらいの子供のはしゃぐ声が聞こえる。

さやか「のどかだなー」

赤ちゃん「あ、あう」

さやか「どうかちまちたかー?」

 突然我が子が何かを指差した。
 何かあるのかと視線を向けるとそこには見覚えのあるようなものがいた。

 きゅっぷい。

さやか「あれ? どこかで・・・・・・」

 いつぞや見た猫のような生き物。
 そう思ったときには、もうその生き物はどこかに消え去っていた。

さやか「なんだったの?」

 不思議に思いつつ、視線を赤ちゃんに向きなおそうとした。
 しかしそこに、さっきの生き物など欠片も気にならなくなるような光景が目に飛び込んできた。

少年A「へへっ、もっとかけろー!」

少年B「おー溺れてるぞー!」

少年C「ほらほら、泳げ泳げ!」

ほむほむ「ホビャァァァァァァァァァァァァァァッァァァァァァァッァァッァァァッア!!」

 目の前ではほ虐をしている三人の少年の姿があった。
 周りの人達はそれを咎めようとしない。
 砂場に浅く掘った穴にバケツで水を流し込み、ほむほむが必死に這い上がろうとしているのを観察している。
 あたしは子どもの教育に悪いとかそんなことはちっとも思い浮かばなかった。
 ほ虐家の血が騒ぐ。あの虐待に加担したいと体が疼く。
 気がついたらあたしは少年たちに声をかけていた。

さやか「ダメダメそんなんじゃ。水が切れたら這い上がっちゃうよ」

 溺れてるほむほむをすくい上げる。安心したのか手に擦り寄ってきた。
 気持ち悪くてしょうがない。
 あたしは無邪気に擦り寄ってくるほむほむの手足を捻って引きちぎった。

ほむほむ「ホギャァァァァァァァァッァァァッァァァァアアアア!!!」

 ああ、この声、この悲鳴。久しく聞いていなかったその耽美な音にあたしのボルテージは一気に高まる。 
 旦那とベッドでまぐわうよりずっと気持ちいい。
 やっぱりほ虐はあたしの生きがいだ。
 血を流しもはや存在しない手足をジタバタさせるほむほむを、あたしは情など一切見せず水を貯めた穴に放り込んだ

ほむほむ「ホビャ、ホビャッ、ホビャァァァァァァッァァァァァァァァァァァァアアアアア!!!!」

 あっはっはっは! 無様にない手足をバタバタさせてもがいてるよ!
 こんなに楽しい見世物はないや!
 ちぎれた手足からは血がドバドバと流れ出し、だんだんともがく力もなくなっていく。
 そんなに時間も経たずにほむほむは動かなくなった。

さやか「わかったかい少年たち。ほ虐は情け容赦なく。それが一番大事なんだよ」

少年「う、うん」

さやか「じゃね」

 呆然としてる少年たちを尻目にあたしはその場をあとにする。
 うーん、やっぱりほ虐は気持ちいい。
 しかもあの光景を見ても誰もあたしを止めようとしなかった。
 やっぱりほむほむは虐待され、食べられる存在なんだ!
 でもまだ物足りない。どこかにほむほむは・・・・・・

さやか「・・・・・・みーつけたぁ」

 視線の先にはまだ生まれたばかりのような赤ほむが無防備に寝っ転がっている。
 あたしは起こさないように大事に抱えると、家に連れ帰ることにした。

さやか「さーどうしてやろうかな。焼印の刑かな、沈めるかな、目ん玉を針でくりぬこうかな。おっと、にげないようにまずはてあしをもいでおかないと・・・・・・」

 あーまちきれない。どうやってこいつをいじめようかな・・・・・・




アナウンサー「次のニュースです。昨夜未明、自分の子供を残虐な行為で殺害したとして、G県M市に住む主婦、美樹さやか容疑者を逮捕しました。
 調べに対し美樹容疑者は『あれはほむほむだ。殺して何が悪い』などと供述しており、弁護側は精神に異常があるとみて、精神鑑定を要求しております。
 また、死体にはおびただしい数の暴行を働いた跡が有り、警察は死因の特定を急いでいますが、捜査は難航している模様です」



司会まどか「いかがでしたでしょうか。もう一度言いますが、これはほ虐趣味を否定、糾弾、美樹さやかに対してアンチをするためのものではありません。
 このスレで通じる常識は、このスレの外では非常識となるのです。
 それを皆様、くれぐれもお忘れなきよう。
 さもないと、このマリオネットのようになってしまいますよ・・・・・・」

 手にしていたマリオネットに火がつき、一瞬で燃え上がった。
 あとには灰も、少女も、舞台も残されていなかった。

以上です。先日の世にも奇妙なに便乗。

あと再三いいましたが、決してほ虐の否定、さやかのアンチ目的で書いたものではなく、ほ虐を外部に出して迷惑をかけないよう、警鐘の意味も込めて書いたものであります。
批判はそこ以外の部分にお願いします。

「いつ?」

まどか「さやかちゃん。マミさんに、ほむほむ貰ったの?」

さやか「うん、そうだよ。可愛いでしょ」

ほむほむ「ホムッ♪」コンニチハ

まどか「わぁ、本当に可愛いね」

ほむほむ「ホムホムッ♪」ニコニコ

さやか「外見だけじゃなくて性格もいいんだよ」

ほむほむ「ホムホムン♪」ピョンピョン

まどか「へぇ……。でも、どうせ殺しちゃうんでしょ?」

さやか「殺さないよ。マミさんに貰った子なんだもん」

まどか「ふぅん……。本当に殺さないの?」

さやか「本当だよ」

まどか「本当に本当?」

さやか「本当に本当だよ」

まどか「本当に本当に本当?」

さやか「本当に本当に本当だよ。しつこいなぁ、まどか」

まどか「ふぅん……。ところで、さやかちゃん」

さやか「なぁに?」


まどか「いつ殺るの?」

さやか「今でしょ」コキッ

ほむほむ「ビャ!?!?」ピクッ


さやか「あ」

まどか「あーぁ……」

ほむほむ「」


おわり

「ホムゥ?ホムホムー…?」コノボタン?…タタクノ?

「マドマドー♪」タノシイヨ♪

「…ホム」…ソレジャア スッ…

「…マドォ♪」…セーノ♪ スッ…

「ホムホムホムホムホムホムホムウウウウウウゥゥゥゥッ!!!」カチカチカチカチカチカチカチカチ…

「マドマドマドマドマドオオオオォォォォォッ!!!」カチカチカチカチカチカチカチカチ…


…って事が今wikiで起こってるの?

>>121 そう かつてないレベルで、見に行けばわかるよ 

ほむら「そのボタンを叩くのをやめないと、仔を潰すわよ」

仔ほむ「ホミュゥー!!!ミャドガアアアア!!!!!」タスケテー!!!オカアーサーン!!!!! グニグニグニグニグニグニ

ほむら「ほらほら、仔ほむが今にも潰れそうね…」

仔まど「ミャドォォォオォォォオ!!!!!」イタイヨォォォォォ!!!!!!!! グサグサグサグサグサ

ほむら「仔まどは針を何度も刺されても良く生きていられるわね、人頭をナイフで何度も刺されているのと同じなのに」

親ほむ「コマド!!!!!コホムゥ!!!!ホムゥウウウ」コドモタチー!!!!ヤメテ!!!!

親まど「マドォオオ!!!マドマギャァアア!!!!」モウヤメマス!!!!ユルシテクダサイ!!!!!!!

しかし、特定作者を「ベチャベチャの人」って言い方する人このスレにいたな

ほむら「本当に反省した?」

親ほむ「ホムホムホムホム!!」コクコク

親まど「マドマドマドマド!!」コクコク

ほむら「そう…だったら」

ブチュブチュブチュ

親ほむ「ホギャァァアアアアッ!!???!?」

親まど「ホムラチャン!!??!?」

ほむら「二度とこんな真似出来ないように腕を潰してあげる。反省したなら別に問題ないわよね」グリグリグリ

親ほむ「ホビャッ!!マドガァア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ゙!!!」ポロポロ

親まど「ホムラチャァァン・・・」ポロポロ

ほむら「ふふっ泣く程嬉しい?大丈夫よ、ちゃんと全員潰してあげるから」

親ほむ「ビャッ゙・・・」

親まど「マドォォ・・・!!」ガクガク

仔ほむ「ミ゙ュ゙・・・」ツブレカケ

仔まど「ミャロ゙・・・」ドクドク

その作者に関しては結構色んな人がベチャベチャの人って呼んでた気がする
むしろスレの内容見る限り昔暴れてたほ食種虐待厨が怪しい

失礼、嫌ほ食種虐待の間違い

>>124
いやだから"嫌"ほ食種虐待厨って言ってるやん
一時期「ほ食種虐待は認めない」って騒いでた人いたじゃない

もっとも犯人炙りだす事なんて出来ないしやる意味も無いんだけどね
レッテル貼りにもなりかねんし

「高い買い物」 AA付の小ネタ バイト数の関係で2レス 
                                          _ __ ,   
                  _ _                  ,ィ ´:::::::::::::::::::ヽホムホム

              l^v'`l| 〃ヽヾ.\フ、ー¬'''"゙゙´ ̄ ̄ ̄ ̄`゙゙" ハハ===Nバ ..,,,,_
              !_X__|jレ)从从))〉Vハ              |:((ハWWWリl:::!     `^'~ ..,,
                ,.. |::i:::λ ハ ハ リ)VV ホミィ   ミャロミャロ   .|:::| ハ ハ Ν:::!           `'''- 、、
             ,,/″ |/l/^v,r===ヽ v  ,r,‐=‐,ヽ  ж´`⌒ヾж.l: ム,'' ワ ''' ムl:::|,               `ヽ、
        _/゛   .   〈(ハ:wwリllリ丿  lリリwwリll)(彡ノリハ人ゝ ⊂,}|Ⅴ介Ⅴl{ヽゝヽ             `ヽ、
      /         つll.^ヮ^ノ:lと  >l[゚]ヮ^ノll w(リ ^ヮ^ノリ ノノノ}| . |  |{D し                    ヽ
     ./           くc(U介Uっ  〈y)/〉介!つ  c{|lli:i}っ  ((く_iゝ_人_/_>)リ),,,,_                  `、
    ./            _,, (__i__,)   〈y)OUUつ (人u u)     (__j__)        `^'~ ..,,            ヽ
   .i′        ,.. ‐''´___            ___                _ __ ,    `'''- 、、        l
   l      ,,/″  ハハ_=_ж´`⌒ヾж   ハハ_=_ヽ       _ _   ,ィ ´:::::::::::::::::::ヽ   . . `ヽ、    .   |
   |    _/゛     (llwwリリ(ノノリ从リ!))ミ)   (llwwリリリl  l^v'`l| 〃ヽヾ.\フハハ===Nバ       `ヽ、 .   l
   l   /   ミャロカ! リ(゚ ー ゚ノ::リ(^ヮ^.∩w'   リ(^ヮ[^]< . !_X__|jレ)从从))〉.|:.((ハWWWリl:::!            ヽ.. . |
   | /        ⊂!介<つ⊂{li:i{ ノ     ⊂!イ⊂ ヽ(y〉 |::i:::λ > < リ)|:::| ┰ ┰ Ν:::! マドカァマドカァ   ヽィ.|
   |`''',,,         くノノと_)く*VV*ゝ    くノノハくつ(y〉 |/l/^v!、'''ワ ''、ム l: ム,'' ワ ''' ムl:::|,              / | 
   |  `'-         `J    し J       (ノ     .   と{i__Ω__j}つ⊂,}|Ⅴ介Ⅴl{ヽゝヽ          / . |  
   |     `'-、        жハヽж ,r´= ヽ           {|l .|||. l|}  ノノノ}| . |  \{D し        /    |   
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        `'-、                                                        .-'"
          ゙''-、,                                                  _..-'"
                `'''-..,,,                                       _,.. -'"゛
                    `゙''ー ..,,_                                _,,,.. -‐''"
                       `゙^''''―-- ........____    ___.......... -一''''''"´

                    ほむほむ・まどまど 成体一体500円、仔・赤子300円
                    売り上げはすべて市内の児童福祉施設に寄付します
              
近くの教会の慈善バザーに行ってみたら、ある少女がほむまどを売っていた。
金額はペットショップの一級品の金額か。それなりの額を集めようと思ったらこれくらいの金額は妥当かな。
私はいろいろなことを考えながら、ほむほむやまどまどが入れられているケースの一つを眺めていた。

「このほむまど可愛いでしょ。私が育てたんだよ。」
少女は私に微笑む、確かこの教会の牧師の末娘だったかな。

「頼むよお客さん、妹が大事に育てたんだ。きちんと躾をしているし、きっと気に入るはずだよ。」
何処から出てきたのか少女の姉が私にほむまどを買うように勧める。

私は一体の仔ほむを取り上げて観察する、綺麗な黒髪と肌、肉感も素晴らしく、ニコニコと私を見つめている。
この姉妹がこのほむまどを大事に育てたんだな、私は思わず笑みがこぼれた。
私が笑みをこぼすのを見て、姉妹もニコニコしている。

純真な彼女たちは、私が一体何のためにここにいるのか知っているのだろうか?
私を見つめる、人を恐れることを知らないだろうほむほむは私が何者か知っているのだろうか?

私は奥で仔を可愛がっている番らしきほむまどを見つけた。多分家族だな。
「お客さんが思っている通りこいつら家族だよ、無理は言わないがまとめて買ってくれたら家族が喜ぶよ。」
少女の姉が教えてくれた。
そうだな、家族を離れ離れにさせるなんぞ、昔の奴隷市場じゃないんだからあってはならないな。
私は、人道的なことを考えつつ、この家族をどうしようかという計画を頭の中で考えて、ついニヤニヤしてしまう。

「じゃあ、この家族、ほむまどの番と仔ほむ、仔まど、仔めが一体で1,900円でいいかな?」
私は家族を購入することを少女の姉に伝え、代金を支払った。

ホームセンターなら格安価格で成体100円、仔10円の230円だから8倍以上か。高い買い物だな。
けど、少しでも福祉に協力できれば文句は言わない。罪深い私にも浄罪の機会が与えられてもいいじゃないか。

私は「ほ虐」というレッテルを貼られている、「ほむ種の育成及び生物工学技術への純粋な興味に基づく、
自己啓発及び人類以外の生物との意思疎通等技術的研究」を趣味としている。
本来罪があるわけじゃないのだが…ゴメンナサイ神様、少し虐待欲とストレス解消が入っています。

とにかく、この家族は私が大切に最後まで面倒見てやろう。
私は「ありがとうございます」という姉妹の声を背にし、この家族にふさわしい結末を考えながら教会を後にした。

(終わり)

━━平成70年頃の東京のペットショップ━━

ほむほむ「ホムホム♪」トテトテ
仔ほむ「ホミュホミュ♪」ピョンピョン

少女「うわぁ。可愛い」

少年「お母さん。これ、なぁに?」

母親「これは、ほむほむよ」

少女「ほむほむ?」

ほむほむ「ホムホム」ニコニコ
仔ほむ「ホミホミ」ニッコリ

母親「ほら。ホムホムって鳴いてるでしょ。だから、ほむほむ」

少年「へぇ、ほむほむかぁ。初めて見た」

母親「そうね。もう町では見かけなくなったわよね。でも昔はいっぱいいたのよ」

少女「そうなの? じゃあ私も、昔に生まれたかったなぁ」

ほむほむ「ホムホム♪」ピョコピョコ
仔ほむ「ホミミィ♪」トテテテ

少年「ねぇ、お母さん。ほむほむ買ってよ」

母親「えっ? 欲しいの?」

少女「私も欲しい。お母さん、お願い。ほむほむ買って」

母親「えっ……。えーと……」

ほむほむ「ホムッ?」←2000円
仔ほむ「ホミィ?」←10000円

母親「うーん……。ちょっと高いわね……」

少年「えー……」

少女「えー……」

母親「あっ、そうだわ」

少年「へ?」

少女「お母さん?」

母親「お婆ちゃんに頼みましょう」

少年「お婆ちゃんに?」

少女「?」

母親「町にはもういないけど、田舎には、まだ野生のほむほむがいるのよ」

少年「そうなの?」

母親「えぇ。だから、群馬のお婆ちゃんに頼んで、何匹か捕まえてもらいましょう」

少年「やったぁ。じゃあ、ほむほむ飼ってもいいんだね」

母親「えぇ。でも、ちゃんと自分達で世話してあげるのよ。わかった?」

少年「はーい」

少女「はーい。ありがとう、お母さん」

母親「うふふっ」

━━群馬の婆ちゃんの家━━

電話『トゥルルルル……トゥルルルル……』

ガチャッ

杏子婆ちゃん「はいよ。もしもし」

母親『あっ、お母さん』

杏子婆ちゃん「おぅ、娘か。元気にしてるか」

母親『えぇ元気よ。それでね、ちょっとお願いが………………』

杏子婆ちゃん「………………あぁ? 孫が、ほむほむを欲しがってるって?」

母親『そうなのよ。東京じゃあ、ちょっと手に入らなくてね』

杏子婆ちゃん「へぇ、そうなのか。わかった。アタシに任せな」

母親『ありがとう、お母さん』

杏子婆ちゃん「なぁに、可愛い孫の頼みだ。すぐに捕まえて送ってやるよ」

母親『ありがとう』

杏子婆ちゃん「あぁ。じゃあな」

母親『えぇ。よろしくね』

ガチャッ

杏子婆ちゃん「さーて。そんじゃ、川原にでも行って捕まえるか」

━━川原━━

「ホムッ?」「ホム?」「ホムム?」「ホミュ?」「ホミィ?」

杏子婆ちゃん「よーし、捕れた捕れた。こんなもんでいいな……」

「ホムホム」「ホムー」「ホムホム」「ホミ」「ホミャー」


━━宅配サービス窓口━━

杏子婆ちゃん「おーい。じゃまするよー」

宅配の兄ちゃん「いらっしゃいませー」

杏子婆ちゃん「あぁ。よいしょっと」

箱『ドサッ…(ホムッ…ホミュ)…』

杏子婆ちゃん「じゃあ兄ちゃん。この箱を、東京に届けてくれよ」

宅配の兄ちゃん「はい。毎度ありがとうございます。えーと、中身は生物(なまもの)ですか?」

杏子婆ちゃん「ほむほむだよ」

宅配の兄ちゃん「ほむほむですか。じゃあ、クール宅急便ですね」

杏子婆ちゃん「そうなのか? そんじゃあ、それでよろしくな」

宅配の兄ちゃん「はい。わかりました」

箱『…(ホムホム…ホミャー…ホムッ…ホミュー…)…』

おわり

家族の最後~尊い犠牲
実験もの、ほむ種の言語能力について独自設定(わずかながら人語を話すほむ種)あり
9レス投下


研究対象F(家族)78号は昼食をとっていた。最後の晩餐である。

ホムホムー マドマド ミャロカァ… コドモチャーン ホミュラチャン ホミィー♪

研究対象は最高級ほむフードを美味しそうに食べている。

ホムラチャン… マドカ///

親まどは、親ほむの頬についたほむフードのかけらを舌でなめとった。

ホミィー ミャロミャロ ホミュホミョ

その光景を見て仔達は親をからかうようにはしゃぎだす。

コラ!!コドモーマドマド!! ホムホムマドカ///

親まどが仔をたしなめて、親ほむがまあまあとなだめる。
今ふと思ったが、「コラ!!」って人語話したな。

ほむ種は人語を理解できるから人語を話せる可能性があるとはよく言われるが、実際にはいろんな制約から、
まともな人語を話すほむ種は少ない、よくて言葉を覚えたての赤ちゃん程度のものが殆どだ。

さて、そろそろ実験開始かな。
一応目的は「特殊状況下におけるほむ種と人間との意思疎通について」だったかな。同様の実験は数百回行われている。
なぜ、似たような実験を何百回も行うのか?それはほむ種が良くわからない生物だからだ。
いつどのように誕生し、進化していったかが謎すぎるから、いつ人語を話すほむ種が出てくるかわからない。
だから、定期的に野良を捕まえて実験をするわけだ。特に人間と親しく接した経験がある元飼いほむなんか最高である。

F78号の簡単なプロフィールを読み直すか。
公園で拾ってきた一家。「可愛がってください」という張り紙のしてあった段ボールに入れられていた。以上。
拾われた時から人間に対して警戒心が全くなかった。また飼いほむになれると思っていたのだろう。
私はプロフィールや研究所で保護されてからの日誌を流し読みして、早速実験に取り掛かる。
早速、仲良く昼食を食べている家族から仔めがを取り上げた。

ホミィァアア!!!!

仔めがが暴れるが所詮はほむ種の仔。大した力はない。

ヤメロ!!マドマド、ホミュラチャン!! コドモー!! ホミュラタン!! ホミィー!!

家族が私に仔めがを返せと言っているらしい。申し訳ないが、貴方達の事情など考慮できないのですがね。
科学技術の発展のために死ねるのだから、野良のまま餓鬼の娯楽や犬猫の餌として死ぬよりは意義のある死だと思うが。
私はまどまどがさっきから人語を連発しているのが気になった。
このまどまどを精査すれば何か新発見があるかもしれない、ほむほむもついでに生かしておくか。
となると、3体の仔にどのような特殊状況を課すかが重要だな。


始めは仔めがか。特殊な状況…そうだ。
私は外の天気が良いことに気づくと、仔めがをビーカーに入れ、家族を小さめのガラスケースに入れて研究所の庭に出た。
鞄には大きい虫眼鏡等実験道具を入れて。

私は外に出ると早速仔めがをビーカーから取り出して仔サイズのコルク板の上に乗せ、板ごとタコ糸で体を縛り上げた。
次に、三つ編みの根元の部分にピンを指し、顔が動かないようにする。そのあと、板を地面に置く。
そして家族を割り箸にタコ糸で固定し、仔めが縛られている板が良く見えるように、地面に箸を突き立てる。

早速、私は虫眼鏡を取出し、仔めがの目の黒い部分に光が集中するように虫眼鏡を調節する。
今日は仔めがを焼くにはいい天気だ。

ホミュホミュ!!! ホビィィィィィィ!!

仔めがは必死に頭を動かし、光から目をそらそうとするが、実はあまり意味がない。
目の黒い部分に光が当たらなくても髪の毛に光が集中する。仔めがのほむ服は黒い部分が結構あるから焼きやすい。

ナンテコトスルノ!! コメガァ!!!!ホムホムァー! ホミュラチャン!! ホミィ!!

家族は必死に実験をやめるように抗議する。
コホムやコメガは良く聞く人語であるが、ナンテコトスルノは初めて聞いたな。過去にこの単語を話したという記録はあるんだが。
今回の実験はなんだかわくわくする。うん、人は「ほ虐」などという崇高な実験を冒涜するような蔑称を付けているが、
これは立派な研究だ。

ウネウネバタバタ

仔めがは目が焼かれ失明状態か。眼鏡とゴーグルの中間のような目を覆う被膜が焼けただれている。
そして痛みがひどくて暴れているのはよくわかる。

「なに、あの人…」
「気持ち悪い”ほ虐”よ”ほ虐”、なんであんな可愛い生き物を苦しめるんだろうね。そのうち人間にも手を出すんだろうね」

私の後ろで女子学生が私を犯罪者扱いをしながら通り過ぎる。
所詮は”大卒”の資格を手に入れるためだけに大学に金を払ったような奴らだ。
ほむ種研究に一生を捧げるためにこの大学に入学し、研究者への道を邁進する我々の足元に及ばぬ愚物どもだ。

さて、気を取り直すか。
私ははさみを取り出して、めがほむの三つ編みの根元から髪の毛を切り取る。少し毛先が荒れているな。
前の飼い主はきちんと髪の毛の手入れをしなかったのか。全く持ってけしからん。毎日、専用洗剤で手洗いが常識だろ。
髪の毛の塊を家族の前に放り投げる。

コメガー!! ホミャァアァァホミャァァァァァ!! ミャローォォォォォ!! マドォ…ユルサナイ

またまどまどが人語を話したか。
このまどまどを教育して子孫を増やせばそのうち人語を自由に操るほむ種が誕生するかもしれない。
亜人と言っていいかもしれないな、よかったな畜生から昇格して。
良く考えるとこの実験は、ほむ種が将来人類に準ずる地位に仲間入りするための尊い活動なのかもしれない。
長期的に見てもほむ種にとって悪い話ではない。

さて、親まどが人語をある程度話せることが分かった。この仔めがの役割は終わったといっていい。
目の前で腹を裂いて解剖してやってもいいが、さすがに地面の上で解剖は難しい。
私は虫眼鏡を使いほむ服の黒い部分に光を当てて服を燃やす。

ホビャアアァァァァァァァァ!!!!ホビィィィィィィ!!!

仔めがが悲鳴を上げる。まだ生きているか。本当にほむ種はしぶとい生き物だ。
昔、ほむ種の耐久力を生かしたゲリラ兵士ができないかと、人間サイズのほむ種を生成した過激派連中がいたが、
ほむ種との意思疎通ができないため、ほむ種が暴れだし、何とか抹殺しようとするもその耐久力からなかなか処分できず、
最終的に非公然拠点が警察に暴かれて秘密非合法部隊が検挙されたた事例があったな。

そろそろ、終わりにするか。実験動物を無意味に苦しめるのはいけない。
私は、火が体中についた仔めがに、ペットボトルのお茶をかけて火をけしてやった。
そして板を手に持ち、メスで仔めがの首を切断した、良い香りがが首から漂ってくる。
次は手、足を切断する。持ち上げた板から首や手足がコロリと落ちる。

ホムッ!!!ホムアアアアアアアアアアアア!!!!! マドドォ!!コメガチャアアアアアアン!!! ホミュラチャンッ!!!! オネータン!!!

うん?今度は仔ほむが人語「オネータン」を発したか。もしかしてこの仔も成長させれば…
となれば、次の実験対象はいまだ人語を発しない仔まどか。しょうがないね、これもほむ種の進化のための尊い犠牲だ


私は地面に突き刺さっている仔まどが突き刺さっている割りばしを抜く。

ホムゥ゙ゥヴヴヴゥ゙ゥ!!! ヤメテ…ユルシテ… ホミューン!!!

残されたまどまど、ほむほむ、仔ほむが許しを私に乞うている。
正直言って困る。私は研究所という組織の一員として、組織から実験を命じられてそれを遂行しているに過ぎない。
命令手順は内規に沿っているし、実験動物(こいつら家族だ)の措置過程も研究所で許容されている範囲内だ。
許しを請うならは組織のしかるべき立場の者に、きちんとした手順で行うべきだろう。
もちろん、ほむ種にそんな資格はないことは内規に定められている。万が一知性の高いほむ種がいたときの備えだ。

しかし、まどまどの人語もだいぶ洗練されてきたな。このままうまくいけば才能が開花するかもしれない。
ほむ種が人間の精神構造と類似しているなら、この異常事態をきっかけに能力を進化させることはあり得る。

仔めがの死体と縛られてわめく家族を傍らに、地面に胡坐をかきながら、記録を付けいている私は異常者に見えるのだろう。
何事も先駆者は異常者に見られるのは仕方ないが、さすがの私も、周りの目線が気になりだした。
私は、仔めがの死体と、地面に突き刺したほむまど一家の様子を撮影すると、家族を固定していた割りばしを抜き、
ガラスケースに放り込み、仔めがと、措置予定の仔まどをビーカーに押し込んで実験室に戻った。

実験室に戻ると、仔めがを廃棄物ボックスに投棄した。もう用はない。
次は仔まどだ。

まず、ほむまど番をビーカーを柱代わりにして縛り上げて固定し、ビーカーに水を入れておもり代わりにする。
足も縛っているので自由に動けまい。
仔ほむは小さなビーカーに別に入れる。そして、仔まどを取り上げて、ほむまど番の目の前に置く。

ミャローン…
仔まどは今自分が何をされようとしているかよく理解していない。

ドコマデオロカナノ!!! アンマリダヨォ!!!!! 

親ほむまどは仔まどが何をされるか予想しているのだろう、猛然と私に抗議する。
だから無駄だって、私は研究所という組織の一員として、組織から実験を命じられてそれを遂行しているに過ぎない。
個人的実験なら、実験をやめて、仔めがを処分したことを詫びて、みんな仲良く楽しい生活を送るという選択肢もある。
しかし、これが私の仕事だ、ノーワーク・ノーペイ、働かざる者食うべからず、私も生きるためには実験をしないといけない。
もちろん、ほむ種に何をするか理解して進んでこの大学に入り、研究生活をしているんだけどね。

私は、仔まどを指で優しくつまみ、頭をなでてやる。

ミャロミャロー♪
仔まどは楽しそうだ。私は小さくちぎったほむふーとを仔ほむに食べさせてやる。

???

親ほむまどは怪訝そうに私を見つめる。一体この人間は何をたくらんでいるのか?とでも言いたそうな表情だ。

ミャロッ♪ウェチィ テフリフリ

仔まどが楽しそうに親に手を振る。

ホミュラチャン?ミャロゥ?

仔まどはビーカーに縛り付けられている親と別のビーカーに入れられている仔ほむを指さして私に尋ねる。
親は何をしているの?、仔ほむはどうしてあそこにいるの?

「遊び」
私は簡潔に答えた。仔ほむまどだと、単語一語程度が限度だ。色々話しても理解できない。
研究室では仔に何かさせるときは親か、「労務用個体」と呼ぶ実験対象から外す代わりに、実験補助をさせるほむ種を通じ、
指示をすることにしている。


私は仔まどをあやしながら、どうやって仔まどを措置するのが研究に役立つか考えた。
オーソドックスに行くか。私は早速はさみで仔まどの右手を切り取った。右手は親たちの目の前に置く。

ミャドォォオオオ!!!! ミャギョォォォォォ!!!

痛がっているな、当たり前か。私は暴れる仔まどを指で押さえつけながら、今度は左手を切断した。
左手も親たちの目の前に置く。

ホビュラヂャン!!!ギャドオォォォォオ!!!

助けを呼んでるか、基本助けを呼ぶときはまどまどはほむほむ、ほむほむはまどまどなんだよな。仔でも。

ホムゥゥゥッ!!ホムッゥウッ!! マドマドゥオオオオオ!! ミャドカァァァァァァ!!

何とかして仔まどを助けようと番で協力してビーカーを倒そうとしているけど、足が縛られているから無理だな。
仔ほむも何とかしてビーカーから出ようとしているが無理だ。

タスケテ!!!!ユルシテ!!!!ホムホムゥ!!!! ユルサナイヨォ!!!マドマド!! ホミィヤァアアガガ!!!!

番が人語を話した…仔に何らかの損傷を与えると親の言語能力が開花するのだろうか。今後の参考になるな。

ミャトドォ…ビャ…

手を両方切り取られかなり仔まどは苦しんでいる、さっきまで叫び声を出していたのが沈黙状態だ。
私は仔まどの両手の切断面をバンドエイドで止血した。血が私の手に大量にかかっている。
そして、体を指でしっかり固定し、親ほむたちの至近距離に近づけた上で、針を右目に近づける。

ミャミャ…ミャロォオオオオオンン!! 

動くなよ、針が俺の手に刺さるじゃないか。

ホムホムアアアアアア!!!!! コドモ!!!ミャロカ!!!!!!

親が子を呼ぶときは「コドモ」「コマド」のこともあれば、「ミャロカ」「ホミュラチャン」のこともあれば、単に「マドマドホムホム」のこともある。
ここら辺のルールについてはまだまだ研究が必要だな。
自分たちの目の前で仔まどの目が潰される光景を見せることでさらなる言語能力の開花が見られるかもしれない。
慎重にいかなければ。

針を動かす手にわずかながら抵抗が発生した。針が仔まどの目に刺さったようだ。
私は針が仔まどの目に刺さる情景を親たちにより強く焼き付けるために、一旦目に刺さった針を抜いた。
私は仔まどを親たちの真正面に向かせ、仔まどのななめ下から突き上げるように針を右目に刺した。

ビャロォオオオオゥオオ!!!!! ミャロカアアアアアアガガガガガガ!!!! コドモ!!!!マドマドォオオオオ!!!

いいねこの戦場音楽ならぬ実験音楽。実験をしているって感じがして最高だね。
仕事は給料だけじゃなくてやりがいも重要だからね。

私は仔まどの右目に針を何度か出し入れし、肉がぐちゃぐちゃ言う感覚を楽しみながら、ほむまど番の様子を観察する。
相変わらずホムホムマドマドしか言わないからつまらんな。
こっちは右目に刺した針を脳天に突き刺さないように熟練の技を披露しているんだから何とか人語話してくれよと思う。

私は、仔まどの髪をつかむと、ツインテールの部分を切り落とす。
相変わらずほむまど番はホムホムマドマドしか叫ばない。全く芸のない奴らだ。
これだけ人間とかかわっていながら、言語能力が進化していないとは何たる怠慢。人語を理解できるならなぜ人語を話さん。

私は仔まどのほむ服をはぎ取って、両足を切り取ったうえで放置する。
そして、その間に、研究室の隅にある缶コーヒーを持ってきて、スポイトでコーヒーを吸い取る。


親まどは私が何をするのか察知したのだろうか、今までにない形相で私を睨みつけ、叫ぶ。

ヤメロォオオオオ!!!ナニスンダ!!!マドオオオオオオオオオオ!!!!!!!

人語を発したことを確認。やはり偶発的なものだろうか。計画的に人語を発するようにしなければいけないな。
私は今後の実験案についていくつか考えながら、スポイトを仔まどの肛門に差し込み、コーヒーを注入する。

ミャドォォォオオ オウオウオウオウ…

一時期女性の間ではやったコーヒ浣腸のほむ種版だ、本家は危険性があるということでかなり下火になっている。
ほむ種でも同じく危険だろうと思われる。なお本家のコーヒ浣腸は専用のコーヒで行うことが強く推奨されている。

最近研究員の間ではやっているのは、
「人間の健康法、特に民間療法をほむ種に施した場合の影響」である。最近はほむ種を飼っている女性の間で、
「いかに自分の飼いほむを美しく、健康、かつ知的に飼育できるか」を競う動きがあるらしい。
我が大学の研究所にもほむ種産業から美容薬物についての実証実験の依頼が多数舞い込んでいる。

私はコーヒーを仔まどの肛門に注入すると、仔ほむが入っているビーカーに仔まどを放り込む。
理由は、机を仔まどの汚物で汚したくないからだ。この机で飯を食うやつもいるからな…

人間にコーヒ浣腸ではがんとかに聞くと宣伝されているが、もしかしたら、コーヒー豆によっては難病とされている、
「ほむほむ病」も解決するかもしれない。もちろんそんなことはこの家族には関係ない。

プヂヂュウウウウ

どうやら仔まどの肛門から汚物が噴出しているようだ。

ホミミミミミミミミミ マギャギャギャギャガ

ほむまど番が少し発狂しだしているな。仕方ない。かわいい子の一人が手足切断、片目を潰された上、浣腸されて、
もう一人の子ともども汚物まみれになっているんだ、人間でも耐えられないだろう。

プシュ…

終わったか、あっけないな。私は水が入ったビーカーをもう一つ用意し、そこに仔まどを放り込む。
このままじゃ実験ができない、一応きれいにしなければ。私も、アルコール消毒をする。

さて、おかしくなりだしたほむまど番を元に戻さなければ、私はほむ種用の電気ショックを与える機器を番に接触させる。

ホギャァアアアア マドォォォオオオ!!!!

なんとか気を取り戻したか。実験はまだまだ終わらんよ。定期実験だから「特に変化なし」で適当に終わらせてもいいけど。

さて、今度は残った左目か。
私はボールペンを左目に針を突き刺すと一気に脳天をつらぬくように押し込んだ。肉の感触が手に来る。

ミャド…

どうやら仔まどはこと切れたか。あっけないな。まあ仕方ないか、いくらほむ種でも脳天をボールペンで貫かれれば死ぬ。


さて、今度は仔ほむか、もう少しで成体と言っていいレベルの大きさか、やりがいがあるな。

私は仔ほむを取出し、板に体を押し付け、手足をピンで固定する。

ホムーホミャアアアアアア!!!! 

仔ほむは自分が何をされるか、妹たちの例で分かっているのだろう、必死に暴れる、しかしピンはそう簡単に抜けない。
私は仔ほむを鎮めるために、まどまどエキス由来のほむほむ用の鎮静剤を仔ほむに注射する。

ホミャー/// マロカァミャロカアアアア…

いいね、あっという間に落ち着いたよ。最新製品の鎮静剤は効き目が素晴らしい。

私は、仔ほむの右目にメスを当ててさっと引く、右目から血が噴き出す。そしてすぐに左目も同じようにする。

ホムホム!!!!ヤメロ!!!! ユルサナイ!!!マドォォォォォォオオオオオオ!!!!

人語が確認できたな、人語を話させるにはある程度刺激的なシーンを見せることが重要なのは間違いない。

私は鎮静剤を再度注射し、今度は手足を切断する。

サクサクサク

リズミカルに手足を切るというのは難しい。

ホビビビヒィィィ!!

鎮静剤を注射してもさすがに四肢切断は痛いか。鎮静剤と言っても麻酔薬じゃないからな。

アンマリダヨオオォォ!!!! オロカナ!!!!

これは人語だったかな。ほむほむ固有の鳴き声だったかな。まあいいか、あとで調べればいいか。

今度は耳に針を刺す。

ミ゛ャ゛ロ゛オ゛オ゛オ゛ォゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!! 

これはかなりキタな。いい悲鳴だ。これで耳の機能が喪失したはずだ。人間ならこの段階で死んでもおかしくないが、
なぜかほむ種は死なない。ある意味人間より頑丈だ。
お次は体をメスでめった切りにする。

ホミャアアアアアアアアアーーー!!! 

私は何度も仔ほむをメスで切り裂く。親は何度も叫ぶがホムホムマドマド言うばかりで大して気にも留めなかった。

コヒューコヒュー…

いつの間にか、仔ほむも虫の息か。


コヒューコヒュー

どうやらこれまでだな。良くここまで生きていられたことに正直感動したよ。人間ならとっくに死んでいる。
無残な状態でかろうじて息をしている仔ほむを眺めて私は思った。

… 

彼女の両親は手足を縛られた状態で、呆然としている。
つい数時間前までは親のほむほむ、まどまど、仔ほむ、仔まど、仔めがの5体で仲良くご飯を食べていた。
そして今はもう、仔は仔ほむしかいない。

ホムホムー、ココジャナイー…

親ほむは天を仰ぎ何かつぶやいた。神様どうして私たちはこんな目にあったのでしょうかとでも言っているのだろうか?

コドモォ… マドッ!!

親まどは、私を睨みつける。幸せに生きていた私たち家族を破壊した憎むべき悪魔と思っているのだろうか?

「どうする? 仔ほむは・絶対に・死ぬ。」

私はほむまど達にわかるように、ゆっくりと話す。ほむ種は人間の言語を完全に理解しているわけじゃない。
なぜか知っているいくつかの単語と、人間の表情や目つき、そしてほむ種特有の能力である「空気を読む力」を組み合わせて、
人間の言っている言葉の意味を理解しているに過ぎない。

コドモ…ホムホムッホー…ホム

親ほむは理解できたようだな「子ども…必ず…死ぬ」と私の言っている言葉を自分なりに解釈しているのだろう。
ほむ種の言葉を人間が理解するには、その場の雰囲気と、ほむ種の表情や身振り手振りを把握した上で、鳴き声の高低や、
パターンを理解する必要がある。

マドマギャ!ホムラチャン!!

まどまどはかなりご立腹のようだ、ほむほむこいつに騙されないでと言っているのか、しっかりしてと励ましているのか、
多分両方の意味が含まれているんだろう。

コイツ…マジョ…マケナイ…マドマドォ!!!!!!!

人語を話せるか。なかなか賢いな。ほむ種は人語を理解できるから人語を話せる能力があるはずだとは学会の有力説だが、
実際のところは発音能力や文法生成能力の制約から、人が聞くに堪える人語を話すほむ種は少ない。
本人たちは人語を話しているつもりでも、人類にはホムホムマドマドとしか聞こえない。

おっと、ほむ種の言語能力について思いをはせていた、他のことに気を取られるのは悪い癖だ。
先のまどまどは私のことを悪魔と明確に定義している。そして不遜にも私に勝つといっている。
ほむ種が人類に一矢報いようとはおこがましいとは思わないのだろうか。

ホ…ミュゥ… コヒュー

そろそろ、仔ほむが死ぬな。
私はほむまど番を解き放ち、親まどをビーカーに入れると、親ほむに太めの針を持たせる。

「これを・刺す・仔ほむの体に」
私はゆっくりと親ほむに説明する。これ以上ないほどわかりやすい説明はないだろう。

ダメ!!!ホムラチャン!!!マドマドー!!!!!

親まどが親ほむが仔殺しをするのをとどめようとする。

「仔ほむ・苦しむ・楽になりたい」
私は仔ほむの状況を説明する。そして、親ほむに針を刺す。

ホビャ!!

「痛いだろ、仔ほむはもっと苦しいんぞ、もう楽にしてやったらどうだ?」
普通に話しても大丈夫だろう。
親ほむは自分が針で刺されただけであんなに痛いのに、仔ほむはもっと痛くて苦しいはずだと考えているはずだ。

ホムラチャン!!!ダメ!!!マギャアアァァァァァァ!!

まどまども仔ほむがもう長くないことは理解しているはずだ。ただ、番に仔殺しをさせたくない一心なのだろう。


「行くんだ、ほむほむ、子どものために、自分のために。」
親ほむは私を見て首をかしげる、どうやら私の言っていることを十分理解していないようだ。

「針・刺す・死ぬ・・・苦しみ・終わる・仔ほむ・楽になる」
私は再びゆっくり話す。

コドモ…ホムホム!!!!

親ほむは針を持ち、無残な姿の仔ほむのところに行く。そして針を仔ほむの胸に突き立てる

グサッグサッ

ホムホムホムホムホムホム!!!!

親ほむは何度も針を仔ほむの胸に突き立てる。すでに仔ほむが息絶えたのは明白になった後も何度も何度も突き立てる。

ホヒャヒヤヒヤ、コドモー、ホミミミミミ

親ほむは涙を流し、楽になれ楽になれと言っているかのように笑みを浮かべながら何度も何度も仔の体に針を突き立てる。

コンナノッテナイヨ…

まどまどは泣き崩れる。

私は仕事を終えた親ほむをまどまどと同じビーカーに入れる、少し窮屈だが我慢してくれ、もう少しで楽になるから。
別に処分しようとは全く考えていない。痛みを伴わない意思疎通実験に協力してくれれば一生快適な住居で暮らさせてやる。
野良と違って飢餓や外敵の恐怖から完全に逃れられる天国を与えてやろうというのだ。

アナタノ、オモイドオリニハ、サセナイ…

まどまど、いまなんて言った。これはすごいぞここまで人語を話せるなら研究素体として最高クラスだ。
さてと、実験の続きは昼飯の後だな。
私はほむまど番をビーカーに押し込んだまま昼食に出かけた。

ガタガタ

ビーカーに押し詰められたほむまど番は必死にビーカーを押し倒そうとしている。

ホムホム マドマド

ガタン

ビーカーが倒れ、ほむまど番は何とかビーカーの外に出ることができた。

ホムホホホ… マドォマドッ…

自分たちはあの人間に一生利用されようとしている。仔を惨たらしく殺害したあの憎い奴に…
この程度のことはほむまどでも想像はできる。

ホムラチャン…

まどまどは、仔ほむを殺したことで呆然となっているほむほむの首を絞める

マド…ガァ

なかなか死なない。まどまどはさっき、ほむほむが仔ほむを殺害したときに使った針がまだ放置されていることに気づいた。

ゴメンネ…

まどまどは針を取ると、苦しさで四つん這いになり苦しそうに咳をしているほむほむの首筋に針を突き立てる。
番や仔の名前をつぶやきながら、何度も何度も。

ホムラチャン…コメガチャン…コホムチャン…コマドチャン

まどまどはほむほむをあお向けにして、胸を何度も突き刺す。

ワタシハマケナイ…

マドカアアアアアアアア!!!!!!!!!!

ほむほむは断末魔の悲鳴を上げると、その生涯を研究室の中で終えた。



まどまどは針をのどに突き刺し、針を動かして首を少し切断する。

マギャ… ヨタヨタ

激痛が彼女の全身に走っているのは間違いない。そして、まどまどは頭から床にダイブした。


~実験結果の報告、主任教授室にて~
「なかなか興味深い結果だね。今後も定期的に実験を行うとしよう。」
主任教授は私のレポートを評価してくれた。

「しかし、残念なのは研究素体を死なせてしまったことだ。君が有する”ほ虐者”傾向が今回の結果を生んだともいえる。」
主任教授は本当に残念そうだ。”ほ虐者”傾向が、研究所で身を処して行くに障害になるだろうと暗に警告したのだ。
最近は人間に近いほむ種について苦痛を与える実験の廃止が叫ばれているからねとも付け加えた。
そして、措置後のほむ種は専用箱に入れて慰霊祭まで所定の場所で保管するようにとも。

「君には”一寸の虫に五分の魂”という言葉を贈るよ。今後も精進しなさい。」
私は、主任教授にお礼を言うと研究室に戻った。

「アナタノ、オモイドオリニハ、サセナイ…」か。
ほむ種にもプライドや魂があるのだろうか、もしそれがあるのならぜひとも解明したいし、穢したい。

(終わり)

勘違いほ虐家「ヒャッハーwwww害獣は駆除ダァーッwwww」

ほむほむ「ホビャーッ!!!!!」

勘違いほ虐家「押しピン安全ピンホッチキスーッ好きなの選ばせてやんぜーwwww」

ほむほむ「ホビャーッ!!!!!」

普通のほ虐家「うわぁ……ひでぇ……」

ほむほむ「ホビャーッ!!!!!」

勘違いほ虐家「ひどくないぞぉwwww 別に普通の事だぞぉwwww 農家の人は、みんな普通にやってるんだぞぉwwww」

ほむほむ「ホビャーッ!!!!!」

普通のほ虐家「駆除と虐待を一緒にすんなよ。農家の人ディスってんじゃねえよバカ」

ほむほむ「ホビャーッ!!!!!ホビャーッ!!!!!」

勘違いほ虐家「ヒャッハーwwww 俺バカだから、よく分からねぇwwww ヒャッハーwwww 」

ほむほむ「ホビャーッ!!!!!!ホビャーッ!!!!!ホビャーッ!!!!!」

普通のほ虐家「ヤレヤレ。バカには何を言っても無駄かぁ」

ほむほむ「ホビャーッ!!!!!ホビャーッ!!!!!ホビャーッ!!!!!ホビャーッ!!!!!」

勘違いほ虐家「ところでさぁ、お前はやんねぇの?ヒャッハーwwww 」

普通のほ虐家「ん?まぁ、やるけどな」

ほむほむ「ホビャーッ!!!!!ホビャーッ!!!!!ホビャーッ!!!!!ホビャーッ!!!!!ホビャーッ!!!!!」


みたいな感じ?

虐待派を悪者にする気は全くないけど、それ以前に今回のリアル云々と、ぬる虐め派って関係無くね?

>>209
こうだろ

普通のほ虐家「まあ鉢植え荒らしたんだし駆除するのは普通だよねぇ。現実の農家だってそうするだろうし」

ほむほむ「ホビャァァ・・・!」カタカタ

良識のある?ほ虐家「リアルとファンタジーを混同するなよ!!!」

普通のほ虐家「えっ」

良識のある?ほ虐家「現実の農家は虐待目的で駆除してるんじゃない!!!そんなイメージを持つのは農家の方に失礼だ!!!」

普通のほ虐家「いや別にそんな事は思ってな」

良識のある?ほ虐家「うるさい!!!大体突然ヒャッハー系の流れを持ち込むな!!!」

普通のほ虐家「はぁ…(ヒャッハー…系…?)」

良識のある?ほ虐家「全く!!!これだからフィクションと現実の区別が付かない奴は困るな!!!」

普通のほ虐家「お、おう…悪かったな…(俺そんな変な事したっけ…)」

ほむほむ「ホムーン・・・」イマノウチ・・・ コソコソ

詢子「行儀の悪いほむほむにはお仕置きが必要だな」

ほむほむ「ホムッ!ホムホム!」ガサガサガサ

詢子「小動物に行儀も何も無いだろうが…」ヒョイッ

ほむほむ「ホムゥッ!ホムホムゥッ!」ペチペチ

詢子「さすがに戸棚のおやつを漁るのは感心しないね
あーあ、ポテチがグシャグシャだよ」

ほむほむ「ホムー!ホムホー!ホムムー!」ブンブンブン

詢子「はいはい、わかったわかった
いつもの場所に行こうなぁ」

~別室~

詢子「とりあえず張り付け台に固定しないとね」

ほむほむ「ホムー!ホムー!」

詢子「よいしょっと」ギリギリギリ

ほむほむ「ボムゥヴゥヴヴヴゥヴゥウ!!?」

詢子「手足を徐々に締め付けて固定だなんて、これ考えたやつは悪魔だな」

詢子「さて、固定が終わったよ
じゃあ最初に…何で戸棚を漁った?」

ほむほむ「ホムー!ホムホムホムー!」

パァン!!!

ほむほむ「ホギュッ!!!!!!」

詢子「食べ物が無かったから、だって…?なんだいそりゃ?
あたしは言い訳を聞いてるんじゃ無いんだ
動機を聞いてるんだ
あんたが犯した罪の、ね」

ほむほむ「ホー!ホムムー!ホムホムー!!」

パァン!!!

ほむほむ「ホビュッ!!!!!」

詢子「ほら、言い訳を続けるとまた蝿叩きが飛ぶよ?」

ほむほむ「ホッ!ホムムー!ホムー!」

ドスッ

ほむほむ「ホッ」

詢子「あんたたちの体ってさぁ…
すっごく脆いよなぁ」

ほむほむ「ホッ…ホム…」タラタラ

詢子「例えばさぁ
あんたの腹に当たってるこの指にさぁ
ゆっくり、ゆっくり力を入れていったらさぁ」

メリメリ…

ほむほむ「ホギャギャギャギャアアア!!!!」ポロポロ

詢子「簡単に貫通しちゃうんだろうねぇ…?
やってみていいかい?」

ほむほむ「ホギャギャア!!?」ブンブン

詢子「だよな?嫌だよな?
じゃあさ、何か言うことはないかい?」

ほむほむ「ホム…?」

詢子「………」

ほむほむ「………」

ポキッペキペキッ

ほむほむ「ホビャアァアァァアァァァァ!!!!ホビャビャアァァアァアァァァァ!!?ホギャアァァァァァァ!!!」

詢子「へー、ちょっと力を加えただけで肋骨が折れちゃった…やっぱ脆いよあんたら」

ほむほむ「ホー…ホー…」ポロポロ

詢子「じゃあ、改めて…
聞かせてもらおうか?ほむほむ」

ほむほむ「ホ…ホムムンホム」

ガシッ!

ほむほむ「!!?」

ギリギリギリ…

ほむほむ「ホ…ホ…ホギギギギ…」ポロポロ

詢子「頭が下がってないよ?
そんなに頭使いたくないなら、このまま握り潰しても問題ないな?」

ほむほむ「ホ!ホムム!ホムホム!」ペコペコペコペコ

詢子「よっし!良い子だね~ほむほむ!
許してやるが、罰として今夜は餌抜きだからな!」

ほむほむ「ホムゥ…」ポロポロポロポロ

終わり

「ホムホムッホー」マルデオマエラミタイダナ

男「あー、俺も一度でいいから彼女に膝枕してもらいたいなあ」

男「ったく、リア充なんて爆発して消えちまえばいいのに」

飼いほむ「ホムホム」ゴシュジン

男「ん、何だ?ほむほむ」

飼いほむ「ホムムン」セイザ ヒザポンポン

男「お前は優しいな。それじゃ甘えて」

飼いほむ「ホムウ//」テレテレ ドキドキ

男「よいしょっと」

飼いほむ「ホm…」グシャッ

男「ほ、ほむほむーーーーーー(号泣)」

終わり

>>240

ヒョイ
ほむほむ「ホムァッ!?」ビクッ

ほむら「ほら見なさい。きちんと躾しないとこうなるのよ」

ほむほむ「ホムーホムーホムー!!」ジタバタ

ほむら「暴れるな」ブンッ

ほむほむ「ホギャッ!!??!?」ビターン!! ユカニタタキツケラレ

ほむら「ほむほむは馬鹿だから体で覚えさせないと駄目なの。多少痛めつけたくらいじゃ死なないしね」ガスッ

ほむほむ「マドギャッ!!!」ベキボキブチブチ

ほむほむ「マッ ドッ カッ」ゴロゴロゴロ

ほむほむ「ホ・・・ホ・・・」ピクピク

ヒョイ

ほむら「満身創痍といった所ね」

ほむほむ「ヒィッ・・・!」ビクビク

ほむら「許してほしい?」ニギッ

ほむほむ「ホホホ・・・ホムホム!!」コクコク

ほむら「…なら何か言う事あるわよね?」ギチギチギチ

ほむほむ「マドカァマドカァ!!」ポロポロ

ほむら「今まどまどは関係ないでしょ?」グググ

ほむほむ「ビャビャビャビャッ!!??!?」


ほむほむ「ホムゥ!!ホビャァアアッ!!」ペコペコ

ほむら「…よろしい」ポイッ

ほむほむ「ホギ!!」ベチン

ほむほむ「ホ・・・ム・・・」コヒューコヒュー

ほむら「…とまあほむほむを躾けるならこれくらい激しく痛めつけなければ効果が無いわ。絶対に甘やかしては駄目よ」

ほむほむ「マド・・・カ・・・」ヨロヨロ

ほむら「…ああ、それから貴方の番だけど」

コトッ
まどステーキ「ホム・・・ラ・・・チャン・・・」ホカホカ

ほむほむ「マ・・・ママママドカァァアアアッ!!!???!?」アングリ!

ほむら「汚い言葉を使った罰として料理しておいたわ。残さず食べなさい」

ほむほむ「ホホホ・・・ホムアァァアアッ!!!」ブンブン

ほむら「あら、飼い主の言う事が聞けないの?」ギロッ

ほむほむ「ヒィッ」ビクッ

ほむら「もう一度言うわ。残さず食べなさい」

ほむほむ「ホム・・・ァ・・・」ポロポロ

まどまど「マ・・・ド・・・」

ホァァア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!! ガツガツ ムシャムシャ

ほむら「…と、こんな風に精神的なトラウマを植え付けるのも有効よ」

ほむら「何度も繰り返し教えればどんな馬鹿なほむほむでも絶対に分かってくれるし、どんなゲスほむも良ほむに更正出来るわ」

ほむら「貴方も飼いほむの躾は怠らないようにね」

ほむほむ「ホムフッ!! ホムグゥ!!」ポロポロ ガツガツ

まどまど「ドウ・・・シ・・・テ・・・」ポロポロ


おわり

   ::.iッ、  ,ッi::
  ::i>i<!´`⌒i>i<!::
 ::((( ノノリ从从ゝ:: ホムニャンダイジョウブニャ…

  ::ゞ(リlil゚'ヮ゚ノリ::    ::iッ、_,ッi::

    ::γつとノ::    ::,r´===ヽ::
   ::と(人人)::     ::!l|从ハノリ!|:: オナカガイタイニャン
  (;:;:;;:;;:;;:;;:;:;)     ::|リ、.゚;;0゚;ノl|::  ナニカトビダシテルニャン…

             :::リ/つ介とル::

             ~くO;;8Vつ::::
              (;;:;:;:;゚o∞;:::;;;;:;)  

          __テンコーセー!!
    _  , '´   ヽ                          _
  /  \.{ i{ノハ从k}.ノ⌒ヽ、  ファサッ               ::===::ヾ
  √ ̄⌒ヾヽ!l|, ゚ ヮ゚ノ/ ⌒ゝ                   ((ノハハllハハ:l
 ╂    ⊂ヘ;-さ-j⊃   .╂                    lλ゜。゜ノjリ  ホ…ホミィ?
 ∥╂╂  ノ/_i_i_i_iゝ ╂╂∥                    ノ::(つと)J:l

 ∥∥∥   (_ハ_)   ∥∥∥                    くノノlJヾ>
/ ∥∥         ∥∥ \                    ∨ ∨
  .//          \ \



          __
        , '´   ヽ
       .{ i{ノハ从k}っ.、 ブンッ                           :== .∵ ザクッ  ・.

       ヽ!l|, ゚ ヮ゚ノ/  ))                  ─ ───=====_λハハ¨ヘ==≡╂=======ゝ
 ╂    ⊂ ヘ;-さ- j   ╂               ──===≡≡≡╂==⇒々○ノjヽ=ゝ ¨∴
 ∥  ╂ / イ_i_i_i..i.ゝ  ∥                            ノ::(つと)J:l∵  ─====≡╂=======ゝ
 ∥  ∥ `^~し'ノ jノ   . ∥
/   ∥           \
    ./



          __
        , '´   ヽ  ~♪
       .{ i{ノハ从k }                             ╂  ╂    ミャ…ロ…カ…
       ヽ!l|, ´ 3`ノリ ニヤニヤww                    ,,  ∥ハハ∥ ==::ヾ

         ,ヘ;-さ-j/|                        ╂⇒;⌒;() P( ) ヽ=ゝ ¨∴
        ノ..ノ_i_i_iゝ |                         ╂=⇒;;u )ヽ)と)Jくノノ∵∨ >
       へノ_ハ_)jノ


「まどマギキャラをプチ化した生物」を「しぃ虐以来の虐待ジャンルのお約束なり被虐キャラテンプレ」にぶちこんだだけだしなほ虐SS(初期は違う作品が多いけど)
ぶち込んだ素材が「人気があるアニメの萌え系キャラを小動物化したもの」というのがほ虐の面白さであると思うよ
渋で見かけるほむにゃんや「すてマ!」の魔法少女を虐待すると考えるとぞくぞくするよ

「まどマギキャラをプチ化した生物」を「しぃ虐以来の虐待ジャンルのお約束なり被虐キャラテンプレ」にぶちこんだだけだしなほ虐SS(初期は違う作品が多いけど)
ぶち込んだ素材が「人気があるアニメの萌え系キャラを小動物化したもの」というのがほ虐の面白さであると思うよ
渋で見かけるほむにゃんや「すてマ!」の魔法少女を虐待すると考えるとぞくぞくするよ

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、愛でSSを書いたらホームビデオ撮影の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は愛でのネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、ほむほむ達のみんなへのメッセジをどぞ

ほむほむ「ホムホムホム」ミテクレテテアリガトウ カワイスギルトコロモ ミエタッタケド キニシナイデネ
妹ほむ「ホミュホミュ」アリガトウ!ワタチノカワイサハ、ニジュウブンニ ツタワッタカナ?
まどまど「マドマド///」ミテモラエテウレシイケドチョットハズカシカッタネ///
子まどミャドーミャドー」ミテクレテアリガチョウ!ショウジキ、ワタシガイッタキモチハホントウダヨ!
姉ほむ「・・・ホム」ファサ


俺「皆さんありがとうございました!」

っと、カメラ止まったな。
まったく、いい金になるからけど
こいつらを愛でるビデオの撮影なんて苦痛にしかなんねえよ
本当にテレビの中のアイドルみたいなもんだよなぁ
さて、そろそろ殺処分するか
今度はどんな風にやろうかね

「ホミュウウウウウウウウウウウ!!」「コドモオオオオオオオオオオオオオオ!!」「ミャドオオオ!!」 「ミャドキャアアア!!」
「マドオオオ!!・・・マド!?ホムラチャアアアン!!」「マドカアアア!!」

その後、誤って録画されたほ虐ビデオが売れ、彼はほ虐師に転向するのだっが
それはまた別の話

ごめん・・sageミスった

おやつの時間

ほむほむ「ホムホムホム・・・ホムァ・・・」

まどまど「マド、マドド、マドォォォ・・・」

まどか「ほむほむ、なに騒いでるの?」

ほむほむ「ホム、ホムム、ホムァ」

まどか「仔どもの姿が見当たらない、そう言ってるのね?」

まどまど「マド!!」

まどか「まどまど、そんな興奮しないで、落ち着いてよ」

まどまど「マァ・・・ホムラチャン」

まどか「仔ども達なら、もう居ないよ。さっき、ペットショップに売って来たから」

ほむほむ「ホム!?!?」

まどまど「マド!?!?」

まどか「仔ほむ四匹に仔まど二匹、五百円で売れたよ」

ほむまど「「ホビャァァァァアアアア マギャァァァアアアア ホムァ マドォォォオオオオオ」」

まどか「同時に声出さないで。一匹づつ話してよ」

まどまど「マギャ、マデョ、マデョ!!!!!」

まどか「仔ども返せって・・・そう言いたいの?まどまど、なに勘違いしてるのかな・・・確かに産んだのはあなた達だけど、飼い主はわたしだよ?」

まどか「所有権はわたしにあるの。だって、ほむほむとまどまどが赤ちゃんを産めたのって、わたしが与えた餌のお陰でしょ?餌が血肉となって、赤ちゃんを作ったんだよ」

ほむほむ「ホム、ホヒャヒャ・・・ホムゥゥゥゥウウウウウウ」

まどか「え?なに?今からペットショップに行っても、もう売れちゃったと思うよ。あなた達だって、元々はペットショップから買われて来たんでしょ?なんの問題もないよ」

まどまど「マギョォォォォオオ、マド、マドド」

まどか「仔は親のもの・・・人間のものじゃない・・・まどまどは、そう言いたいんだね。でもそれ、間違ってる。働かざる者、喰うべからずって言葉、知ってる?」

ほむほむ「ホ・・・???」

まどか「知らないかな。まあいいや。ほむほむも、まどまども、自分たちが食べている餌の代金を払えないでしょ?野良や野生なら、自力で餌を探すでしょ?」

まどまど「マァ・・・マデョ」

まどか「飼われて、餌も与えられている。でもね、タダじゃないんだよ。一日中遊んで、仔作りくらいしかしないあなた達に代わって、人間が働いて、お金を稼いでいるの。そのお陰で餌ももらえるんだよ。わかるよね?」

まどか「ほむほむも、まどまども、労働なんて出来ないでしょ?だからね、仔を産んでもらってるの。それが餌代だよ。仔はわたしの所有物、売ろうとどうしようと、わたしの自由なんだよ」

ほむまど「「ホムァアアアア マデョマデョ ホビィィィイイイイイ マギャマドォォォオオオオ」」

まどか「うるさいってば。一匹づつにして。え?どんな労働でもする?なんでもやるから、仔ども達を返して欲しい、そう言うのね?」

まどか「もぅ・・・しょうがないなぁ・・・今回だけだよ?」

30分後

まどか「ただいま~」

ほむほむ「ホムゥゥゥゥ、ホムム」コドモォォォォオオオオオオオオ!!!!!!

まどまど「マデョ、マドォォォオオオオオオオオオ」コホムチャン、コマドチャン!!!!!

まどか「ペットショップに行く途中で、いい匂いがしたから買っちゃった。仔ほむ飯に仔まどフライ・・・ちょうど五百円だったよ、ウェヒヒヒ・・・」

ほむほむ「ホ・・・ホ・・・ホム????」

まどか「おやつの誘惑には勝てないよ・・・仔の買い戻しはあきらめてね?」

まどまど「マ・・・マ・・・マギャァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

オワリ

『麻薬取締』

麻薬探知犬「わんわん」

マミ「え?」
ほむほむ「ホムッ?」ピクッ

麻薬取締官「おいアンタ」

マミ「はい。何ですか?」
ほむほむ「ホムム?」キョトン

取締官「ポケットに何を入れている?」

マミ「えーと。ほむほむですけど……」
ほむほむ「ホムッ♪」ピョコン

取締官「……ほむほむ? ほむほむを持ち歩いてるのか?」

マミ「はい。私の大事なお友達なんです」
ほむほむ「ホムホムッ♪」ニコニコ

犬「わんわんわんわん」

取締官「……ふむ。犬が吠えているな。まさかコイツの腹の中に麻薬を隠して……」

マミ「そんな事してません……」
ほむほむ「ホムム?」ポカーン

取締官「少し調べる。貸してもらうぞ」

マミ「あっ……」
ほむほむ「ホムッ?」ピクッ

取締官「調べろ。犬」

犬「わん」クンクン クンカクンカ
ほむほむ「ホビャッ!?」ビクッ

取締官「どうだ? 犬」

犬「わん♪」(訳・いただきます♪)

マミ「えっ? えっ!?」

取締官「あっ……」

ほむほむ「ホビャアァーッ!!!!!」

犬「わん♪」(訳・ごちそうさまでした♪)


━ 完 ━

ほむら「夏休み子供電話ほ虐相談局。司会の暁美ほむらよ。」

さやか「拍手拍手ぅ~パチパチパチパチ」

ほむら「暑さに負けずに沢山糞虫を虐待して立派な大人になるのよ。そんなあなた達のほ虐の悩みに答えるほ虐博士。紹介するワ美樹さやかよ。」

さやか「やっほー!みんな元気ぃ?さやかちゃんだよぉ♪最近のマイほ虐ブームはマスク狩り!」

ほむら「?」

プルルルルル!!

ほむら「さっそく電話ね。ガチャリ こんにちは。お電話ありがとう。お名前はちゃんと言えるかしら?」

小学生「佐倉杏子7歳です。」

ほむら「はいアンコちゃんこんにちわ。良く言えましたね。お悩みは何かしら?」

杏子「えっとね。杏子ね。顔面攻撃が大好きなの。でもね。顔面攻撃がうまくできなくてホビャーッ!!がいっぱい聞けなくてね。糞虫もヘッドショットですぐ死んじゃうの。」

ほむら「・・・・・・・・・・。ですって。なんとかしてあげなさいよ。」

さやか「いやー!最近のアタシのマイブームに乗ってくるとは大した子だね!今日はさやかちゃんがアンコちゃんに顔面攻撃のやり方を伝授しちゃうよぉ!」

ほむら「・・・・・・・・・・。」

さやか「あ、ネットの生放送でちゃんとアタシ達が観えてるかな?」

杏子「うん。観えてるよ。」

さやか「はい!じゃあこの水槽に入ったほむまどの番で実際虐待しながら説明するね!」


ゴトン!!


番「ホ、ホビャァッ!!」「マギョォッ!!」ゴテンッ!! ゴロゴロ!!


さやか「うーん確かに顔面攻撃は難しいんだよね。アンコちゃんが言った通りヘッドショットで一撃死させ易いし、場所柄ホビャーッ!!も聞けなくなる事あるし
    センスを問われるんだよねー。というわけでまどまどを取り出します。ほむほむは水槽の中にそのままね。ここまで大丈夫?アンコちゃん?」

杏子「うんうんうん!」

ほむら「(興味津々ね…)」


まどまど「マ、マギャァアッ!! ホ、ホ、ホ、ホムラチャーン!!ホムラチャァーンッ!!!!」ジタバタ!! ヤメテェ!! タスケテェ!!

ほむほむ「ホビャァッ!! ホンムァアッ!! マドカァーッ!! マドカァァアッ!!!!」ヤメテッ!! マドマドヲハナシテッ!! ピョンピョンッ!!

さやか「アンコちゃんはいつもどんな道具を使ってるのかなぁ?」

杏子「んーとねぇ。鉛筆とかハサミとか・・・あと、机 の 角 。ライターとかナイフとかは危ないからパパとママが使っちゃ駄目だって。」

さやか「すっごいねぇ!身の回りのものでちゃんとできるんだ!特に 机 の 角 。とってもセンスいいよ!」

杏子「えへへへ・・・・///」

さやか「じゃあはじめるよ!まずはまどまどの手足を切っちゃう。チョキンチョキンってね♪」


まどまど「マギャァァアァァアァァァァァアァァァアアーーーーーーーッ!!!!!!マギャッ!!マギィィイッ!!ボムラヂァァアァァアァァァアァァアァァアァァアアーーーーーーッ!!!!!!!」

ほむほむ「ホギャァアァアァアアァァァアァアアァァーーーーーーーッ!!!!!!!!マドガァアアアッ!!!マドギャァァァアァアアァァァアアアァァアアァァアアアーーーーーーッ!!!!!!!」バンバンバンバンバンバンバンバンッ!! ポロポロポロポロ


さやか「あんこちゃんここまでなんかわかった事あるかな?」

杏子「ほむほむイヂメられてないのに・・・・すっごいいっぱいホビャーッ!!いってる!!後、バンバンバンバンバンも!!バンバンバンバンバン大好き!!」

さやか「そうそう!アンコちゃんはいつもほむほむだけ捕まえてくるの?」

杏子「うん。ほむほむだけ。いっぴき。」

さやか「これからは番か家族で捕まえて来てごらん。蹂躙する順番は、仔供→まどまど→ほむほむ。これは必ず守ってね。覚えたかな?」

杏子「うん!」

さやか「さて続きだよ。生命の危機に晒され生殖本能を刺激されたまどまどの股間が膨らんできたよ!気持ち悪いね。これも切っちゃおう。」


まどまど「マァァアアァァァアァァァアッァァァアアァァアァアギャァァァアァァアァァギァァァアアァァッァァァァァアァアァアアーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!」

ほむほむ「マァァァアァアァアドォォォオオガァァァァアアァァァアァァアァァァァァァァァァアアーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!」ポロポロポロポロ バンバンバンバン!!!!!


さやか「こうやって番や家族で捕まえて来て家族から蹂躙していけば、顔面攻撃に失敗してヘッドショットになったり声帯を潰しちゃってもホビャーッ!!がいっぱい聞けるでしょ?」

杏子「スゴイスゴイ!おねえちゃんスゴイ!」

ほむら「(で、肝心の顔面攻撃とかマスク狩りとかはまだなのかしら・・・まぁ喜んでるみたいだからいいけど・・・)」


まどまど「マ゛ァ゛・・・・・ホ・・ムラ・・・・チャ・・・・」ヒューヒュー・・・・

ほむほむ「マドカァ・・・・・・マドカァ・・・・・・」ポロポロ・・・ガックリ・・・ ドウシテコンナコトニ・・・


さやか「さぁ、まどまど立派なダルマになったところで顔面攻撃だよ!アンコちゃんが実践できるようにアンコちゃんの身の回りにあるであろう道具を用意したんだ!」

杏子「うんうん!」

ほむら「(ようやくやるのね・・・)」

さやか「じゃーん!下敷き!アンコちゃんもちろん下敷き持ってるよね?」

杏子「うん持ってるよ!くくの書いてあるプラスチックの。」

さやか「いいねいいね~♪ばっちりだよ!じゃあお姉ちゃんがやるのをよーく観ててね!さやかちゃん得意技マスク狩り!!」

杏子「うんうんうん!!」

さやか「ダルマになったまどまどを横向きに寝かせるて、こめかみから顎に垂直真っ直ぐに下敷きを押し当てる・・・」

まどまど「マ゛ァ゛・・・ ホム゛・・ラ゛ヂァ゛ン・・・・」ビクンビクン ムシノイキ・・・

ほむほむ「ホ、ホビャァアァアァアアアーーーッ!!!!!ホビャアァアァアアーーーーッ!!!!!マドカァッ!!!!マドカァァアアァアァァアアアアアーーーーーーーッ!!!!!」モウヤメテェエエエェエーーーッ!!!! マドマドヲコロサナイデーーーッ!!!! ポロポロポロ・・・


さやか「そして全身全霊を下敷きに込めてシャコーーーーンっと切り落とす!!そいやーっ!!!!!」


     シ ャ コ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ン ッ ♪


まどまど 「マ゛ッ゛!!!!!!!!!!!!!!!!」シャコーーーーンッ!! ビックン!! ブルルルン!!

ほむほむ「マ゛ドガァ゛ア゛ァ゛ァ゛ア゛ァ゛ア゛ァ゛ァ゛ア゛ァ゛ア゛ァ゛ァ゛ア゛ァ゛ア゛ァ゛ァ゛ア゛ァ゛ア゛ァ゛ァ゛ア゛ァ゛ア゛ァ゛ァ゛ア゛ァ゛ア゛ァ゛ァ゛ア゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーッ゛!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


さやか「さてと切った顔面の出来栄えみてみようねぇ~♪おっ♪恐怖と激痛に歪んだ見事な出来栄えだよぉ♪」

杏子「間抜け顔間抜け顔ーっ!キャッキャッ♪」

さやか「でもって、マスクを剥いだダルマ本体をほむほむのいる水槽に投げ込んで見るよ!」


  ベチャッ!!


ほむほむ「ホビャァッ!!!!!! ホ、ホホ、ホォォオオオ・・・・・マドガァ・・・・マドガァァァアアァァアアァ・・・・・・・」ポロポロポロポロ・・・


さやか「さて!アンコちゃん何かに気がついたかなぁ?」

杏子「ほぇ? ・・・・・ん・・・・・あっ!!コネコネしない!!まどまど生きてるの?!」

さやか「大当たり!!スゴイよあんこちゃん!!そう!今みたいにやればまどまどは即死しないんだよ。これからいっぱい苦しんで苦しんで死んでいくんだよぉ。」

杏子「うんうん!ありがとう!お姉ちゃん!さっそく公園でほむまど捕まえてくるね!!ガチャリ」

さやか「あ・・・電話切っちゃった。ほむほむがまだだったんだけどねぇ。まぁやり方は一緒だけどって・・・あれ?」


ほむほむ「ホwwwwwホヒヒヒヒヒヒwwwwwwwwwwwホヒョwwwwwwwwホヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョーーーーッwwwwwwwwwww」ケラケラケラケラwwww

まどまど「・・・・・・・・」ビックン ビクビク・・・ ケイレン

ほむほむ「ホッw        」バタン・・・


さやか「・・・・・・」

ほむら「糞虫ショックで狂って死んだわね・・・」

さやか「い、いやー///お恥ずかしい///さやかちゃん子供達がみんな熱心なんでついつい張り切り過ぎちゃったわwwテヘペロほしみ」

ほむら「まだ虐待してなかったじゃない。」

さやか「まぁまぁ精神的虐待ってことで/// とりあえずほむほむもマスクがりシャコーンってねシャコーンって。」


   シャコーン


ほむほむ 「」


さやか「よしよし顔を入れ替えてみよう。ん?顔だけ入れ替わるとこの生物はいったい何になるんだ?ほまほま?いや違うまほまほ?転校生どう思う?」

ほむら「知らないわよ。また来週。」

さやか「はーい。じゃあみんなまったねー♪」


ほまほま&まほまほ 「」 「」




                 ーまた来週ー

                           制作 MHK

題名「秘密を守り切ったりぼほむ」  11レス投下
実験もの 希少種の性質について過去作の積み上げと違う解釈有


希少種。
ほむ種の中で上位種として知られ。空力学的にどうして飛ぶのか解明されていない不思議な翼で大空を飛び、
これまた、どうやって生成されるのか解明されていない不思議な弓矢をもって彼らの敵を討滅する種の守護者。

人間にとって希少種は従来より観賞用や食用として高額で取引される貴重な野生資源であると同時に、
人間を出し抜くこともある狡猾さをもった最悪クラスの害獣として、特に農林関係者から忌み嫌われている。
単純な危険性では熊や蜂が上だが、希少種は「種の生存圏の浸透拡大」を明確に意図し、人間社会に乗り込んでいる。

さて、今日も実験だ。好きなことを仕事にできる人生は最高である。
実験の概要は平たく言えば「りぼほむは自らリボンをほどくのか?」である。
主任教授に提出して繁殖希少種の使用許可をもらっている。希少種も繁殖が可能とはいえまだまだ貴重品である。
毎日神社にお賽銭として100円を投入したご利益だろうか?

用意したものは
希少種一家(りぼほむ、白まどの成体及び仔りぼほむ、仔白まど各1体)
通常種ほむほむ、まどまど、仔まど、仔ほむで構成される一家
あんあん、さやさやの成体各1体
である。

まず初めに、希少種一家にある映像を見せる。


~映像始め~
りぼほむ「ホビャーアアアア!!!マドヴァアア!!!」
ほむ種退治用ガスを大量に浴びせられたりぼほむが、泣きわめいている。
羽はすでに除去され、ガラスの水槽をのたうちながら、駆け回っている。

再度ガスを噴射する。

りぼほむ「ホブブブブブブッヒャアホホ!!」

研究員「リボンをほどけば楽になるぞ!!!」

りぼほむ「ホムゥウウウウ!!!!」ソレハイヤァアアアア!!

再度ガスを噴射する

りぼほむ「ヴァドガァアアアアア!!!!!ボウムホブ!!」

言語として用をなさない叫び声が続くだけだ。

研究員「リボンをほどけば痛みや恐怖がなくなるぞ!!」

りぼほむ「ホムホホッホホ」ソレハゼッタイイヤ

研究員は無理やりりぼほむのリボンをほどく

りぼほむ「ホヒェヒェヒェヒェヒェヒェ~」

ここでいったん映像が乱れ、映像がストップする

りぼほむ「ホムームホー♪」

映像が再開された時そこには涎を垂らしながら、何やら歌のようなものを口ずさむりぼほむがいる。
すでに手足は切断され、股間には千枚通しが刺さっているが、痛みを感じていないようだ。

千枚通しが目にじわじわと近づく。

りぼほむ「コッコ、コ、コオオ、ココジャ、ジャ、ジャナアンイ♪♪」アヘアヘアヘ

りぼほむは不思議な歌を唄い、千枚通しを気にしていないようだ。
千枚通しは右目を貫き、そして左目も貫く。

このあとりぼほむは放置され出血死するが、最後まで苦痛の声を上げていない。
ホヒヒヒイヒヒヒと奇妙な笑い声をあげるだけであった。

~映像終わり~


実は、映像中断時に鎮痛剤と興奮剤をミックスしたものを致死量まで注入したため痛みを全く感じていないだけであるが、
それを知らされていない希少種一家には、リボンをほどけば痛みも何も感じないのかという驚きで誰も声が出ない。

私は時間にして大体10分ほどの映像を20回ほど希少種一家に見せた。
この映像はバックに流れる音楽も工夫している。前半はおどろおどろしい音楽、後半のリボンをほどいてからは、
書店でよく見かける「精神が安定する音楽」を挿入している。

りぼほむ達は、次第に映像を食い入るように見るようになった。
(いざとなればリボンをほどけばいい)
りぼほむたちの頭にはそんな情報が刷り込まれつつある。
白まどたちはりぼほむのリボンになるようなものが無いことに、絶望し、仔白まどはついに気が狂いだした。

仔白まど「ミャリョリョリョリョー!!」 コワイシニタクナイ!!!!
白まど「マドマド!!コシロ!!」オチツキナサイ!!!
りぼほむ「…」
仔りぼほむ「ミャロカァ…」イモウチョ…

正直、仔白まどは実験にいらない。さっさと処分してもいいが、希少種の処分過程は主任教授に報告しないといけない。
私は希少種一家の親子りぼほむと白まどの手足を縛り、仔白まどを手に取った。

私は仔白まどの足を釣り糸で縛り、私が糸の端を持つ。仔白まどは飛ぶが、釣り糸が邪魔で飛ぶことができない。

白まど「コシロ!!マドマドォオ!!」コシロチャンニゲテ!!!
りぼほむ「ホムホム!!ホムホム!!」イキロ!!ニゲロ!!

親たちは必死になって仔白まどに逃げるように呼びかけるが無駄だ。
仔の力では防刃手袋をはめて糸を握っている私の手から逃げることは不可能だ。
親だと素手で糸を握ると手に飛ぶ力で釣り糸が思いっきり食い込み、手をけがすることがあるので注意が必要である。

私は仔白の右の翼を切り取る。やはり仔白まどは飛んで逃げようとするがバランスを失って落ちてしまう。

私はあんあんとさやさやを一体ずつ放ち、仔白まどを食べるように指示する。
私はあんさやがほかの繁殖家族を襲わないように、彼女たちをガラスケースに放り込む。

仔白まど「ミャロカァ!!ホミュラチャン!!ミャドォオオ!!」オカアサンタチ!!タスケテヨォオ!!

上手く飛べない仔白まどは必死に親たちに助けを呼ぶが無駄だ。

あんあん「マドカァ♪」
さやさや「マドカァ♪」

4
予想通り、仔りぼほむは恐慌状態に陥った。

仔りぼ「ホビ! ホオッビャアア!ホミュミュミュユミュ!!!!ホヒヒヒヒヒヒヒ!!!!ミャロカミャロカミャロカ!!!ママ!!ママ!!!ママ!!」タスケテ!!シニタクナイ!!・・・
りぼほむ「ホムゥ! コドモ!!ホッムゥゥ!」ヤメテ!!コドモハタスケテ!!
白まど「マドマドマド!!!!」ワタシタチハドウナッテモイイカラ!!!!

狂ったようにケース内をぶつかりながら飛び回る仔りぼとなんとか抑え込もうとする親。
必死に抱き着いて仔の気持ちを落ち着かせようとする。
仔を守ろうと必死になる親、いやー親子って本当にいいものですね。
中途半端に人間っぽい生物の親子愛を見ると潰したくなるのが人類の情。

私は家族にこう伝えた。
「無理、りぼほむ親子が死ぬのは確定事項だ。ただし、指示に従えば苦しまないで死ぬ方法は教えてやる。」
「白まどについては今回の実験で死ぬ必要はないから指示に従えば助けてやらんこともない。」
「我々の技術ならその仔白の手足を再生することすら可能だ。」

嘘ではない。実験目的はりぼほむはリボンを自分で引き抜くか否かである。仔白まどへの仕打ちは手段に過ぎない。
実験が上手くいけば白まどは生かしても問題ない。五体満足で生かすとは言ってはいないが。
後日、別の実験で死ぬことはあるが。それはほかの研究者が決めることである。
あと、どうでもいいが、手足の再生技術は確立しているが、再生後3日以内に死亡している。

さて本筋に戻ろう。
希少種もバカではない。自分たちが死から逃れられないことは理解しているはずだ。ならばより楽に[ピーーー]る方を選ぶはず。
私は念を押す。
「仔りぼほむを楽に死なせたければ、あの映像のように、リボンを抜け。あとリボンを抜く前に[ピーーー]なよ。」
親は私を睨みつける。私は続ける。
「もし、お前らが仔りぼを殺したら、あの仔白はあんあんとさやさやに食わせてやる。お前らの目の前で。じっくりと。」
「あと、何もしなくても同じだからな。」
希少種は人語の聞き取りだけなら日常会話程度まで能力向上させられるので指示が楽だ。

私は一旦あんあんとさやさやを別の箱に入れ、りぼほむと白まどの番、仔りぼほむに考える時間をやる。

仔りぼほむ「ホミュミュミュ?…」リボンヌクノ?
りぼほむ「コドモ、ホムムーホム」コリボチャンノタメダヨ
白まど「マドマドォマドッ」コワイノハイッシュンダケ

どうやら、助命嘆願をするつもりはないらしい。こいつらは生まれたときからいろんな実験ほむ種を見せられて育っている。
「人間に殺されるのが自分たちの存在意義」という死生観を持っているとは思えないが、えらい諦めがいい。

仔白まど「ミ゙ミ゙ニャロ…ゴホッ」ダスケデ…

仔白まどの消耗が激しいな。私は再生促進剤を少量注入する。これでいくらか体の損傷が治まるはずだ。
ついでに止血措置を行っておく、これでほむ種がもつ治癒能力を合わせれば数日放置しても大丈夫だ。
しかし、痛みは消えんがな。

さてと、一家達に結論を聞くか
りぼほむ「ホムホムホムホーム」 リボンヌキマス
仔りぼほむ「ホミュミュ…」コワイヨ

白まどはさっそく仔りぼほむのリボンに手をかけている。

シュル

白まどは仔りぼほむのリボンを抜いた。
あんあんとさやさやは仔白まどを難なく捕まえると、手足を食べ始めた。
いつも実験動物用のペレットで満足させられているあんさやにとって、希少種は特上ステーキに類するものだろう。

あんあん「…」モグモグ
さやさや「サヤッ…」ウマイネ
仔白まど「ミャロォオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙…」イタイヨオオオオオ…

私は胴を食べようとするあんあんんとさやさやを鉄の棒で「待て」と制して、次の”ごちそう”について指示した。
「次は仔りぼほむだぞ、うまいぞ。」

あんあんとさやさやはガラスケース越しに叫んだ

あんあん「コホムラァアア!!!!アンアンクーカィクーカイ!!!」コリボ!!ツギハオマエダ!!!!
さやさや「サヤッ!!テンコセエー♪」オイシソウダネ!!!

5
白まど「マドォォオオオオ!」ゴメンネ!! ポロポロ
りぼほむ「コドモー!!!」コリボ!!! ポロポロ

親共が涙を流している。

仔りぼほむ「ホミュ?ミュミュミュミュミミミミミミッミミミミイミミミ…」ナニ?……

リボンが外れた瞬間は正気を保っていたがすぐに彼女はおかしくなる。
私は白まどからリボンを取り挙げようとしたら、白まど抵抗したが、手で弾き飛ばし無理やりリボンを取り上げた。

リボン
希少種が先祖から蓄積された知恵を蓄える機能とりぼほむの賢さの源泉とされる。
ただ、希少種の知的機能のキーとなる部分であるため、それを抜かれるということは希少種の知的機能が崩壊する。
研究所ではリボンの人工培養やリボンへの外部情報入力の研究を行っているがまだ成功に至っていない。

白まど「コドモォマドマドォ」コリボチャンハカワイイネ
りぼほむ「ワタシハタタカイツヅケルゥ」コンナスガタデモ、ダイジナコドモ
仔りぼほむ「ホミューーーーーーーーーーーーーーーーン、ホヒッヒヒヒヒヒヒ」 
両親は正気を失っている仔りぼを抱きしめている。

さて、仔りぼほむには最後のお勤めをしてもらうか。
私は泣き叫び私の手にすがりつく親たちを弾き飛ばして仔りぼほむを取り上げる。

私は仔りぼほむの両手両足を切断する。

仔りぼほむ「ホミュヒヒヒッヒヒヒヒヒヒ…ホミ゙ャ゙ア゙アアァァッ!!!!!ミ゙ャロ゙ガァアアアア!!!」…イダイヨォォォォォォォォォオオ、ミャロカァアアアア

やはり、痛みは感じるか…ただ、はさみを手に近づけたときには何も反応は無かったので恐怖は感じないのだろう。

りぼほむ「ホンムムホムゥーーー!!」イタミハナイハズヨ!!
白まど「マドォ!!マドゥォォーッ!!!!」ダマシタノネ!!!

親が抗議をする。私はうそつきであるといいたいのだろう。はいそのとおりです。必要があるから騙した。
研究所の実験実施要領にはほむ種に誠実に接しないといけない、欺いてはいけないとは書いていない。
だから問題ない。むしろほむ種に誠実に接するあまり実験の目的を疎かにする方が問題である。

私は親にリボンを渡し、リボンを結びなおせばまた元に戻る可能性があると伝える。

りぼほむ「コドモッ!!!ホムアアアアアアアアアアアア!!!!!」コドモチャンシッカリシテ!!!!
白まど「マドドォ!!コリホ!!!!」イマタスケテアゲルカラネ!!!!

必死にリボンを結びなおす両親、うまくできないらしく、リボンがボロボロになっていく。リボンをこねくり回しているだけだ。

白まど「マドマド…」ゴメンネ…

白まどは仔りぼほむを元に戻すのをあきらめたのかリボンを仔りぼほむの首に巻きつけ首を絞めだした。
リボンが短いのでうまく仔の首に巻きつかない。このまま苦しみながら死ぬよりは一思いに殺した方がましという判断か。

りぼほむ「ホムーゥゥゥゥウウウ!!」チクショウ!!!!!

りぼほむは白まどと一緒に仔りぼの首を絞める。白まどだけに仔殺しの罪を背負わせたくないのだろう。
人類なら涙が流れるほどの素晴らしい夫婦愛だが、ほむ種ごときが夫婦愛などまったくもってくだらない。

仔りぼほむ「ホミャッヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!! ホヒッ…」

ようやく死んだか。そういえば仔白まどはどうなったかな。生きていると思うが…

6
仔白まど「ホミュラチャン…」オネータン…

大分回復したな、希少種の回復力は通常種の3倍とはよく言ったものだ。しかし、手足が元に戻ることはない。
ほむ種用の義手義足や機能回復訓練をメインにしている研究室にくれてやってもいいが、なぜか我々は嫌われている。
ほむ種の生態解明では断トツの成果を残しているはずの我々につけられたあだ名は「死の天使」。
何処の研究室でも生体実験は普通に行っているが、我々のそれは外部から見て常軌を逸しているらしい。
ほむ種自体が常軌を逸した生物なのだから、ほむ種の不思議に真っ向から立ち向かう我々がまともでいいはずがない。

さて、この仔白まどはどうしようか?
私は考えた。この仔白まどに仔りぼのリボンを縫い付けたらどうなるのだろうか。
この実験はほむ種の知能向上を目的に過去何度も行われ、失敗している。
多分失敗するが一応取り組んでみることにするか?
私はメスを取り、麻酔を使わずに仔白まどの額の皮を何か所か切り取る。ついでに頭皮にも傷をつける。

仔白まど「ミャドォォオオオ!!!!ママー!!!!ガガガガガァァァァッァァ…」イダイヨォォ!!!!オカータンタチュケテェ…

そして私は、希少種番がぐちゃぐちゃにした仔りぼのリボンを皮をはぎ取った額や頭皮の傷のに部分に癒着させる。
りぼほむのリボン自体が神経細胞のような物であり、同じほむ種それもほむまどなので拒絶反応は無いだろう。

りぼほむ「ホムゥゥゥ!!!!コドモ!!!」コシロチャン!!ダイジョウブ!!!!
白まど「マドォォォ!!!マド!!」ヤメテチョウダイ!!!!

私の施術に対して親が抗議する。あまりにもやかましかったので、私は鎮静剤を希少種番に注射した。
暫くすると番は黙り込む。

さて、施術した仔白まどは…

仔白まど「ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒィッィィィィィッィィィィィィィィィーーーーーー!!!!!」

完全におかしくなったな、通常のほむほむにリボンを付けさせても同じ結果だったが、希少種でも同じか…
まったくもって残念だな。上手くいけば学会初の快挙だったのにな。
しかしりぼほむのリボンは一体全体何なんだろうか?
りぼほむのリボンを他のほむ種に取り付けて知能向上が認められれば、
リボンを徹底解析して、人間の知能向上のための装具が開発できるかもしれないのにな…

さて、過ぎたことは記録につけて忘れてしまおう。
私は、頭が完全におかしくなった仔白まどと死んだばかりの仔りぼほむの頭を潰し、万が一復活する可能性を絶つ。
ここまでするかと言う声もあるが、人と似ている形状だが、体の構成がかなり違うほむ種のこと、何が起こるかわからない。

7
次はりぼほむ成体か…
私は、りぼほむに「リボンを取れ、取らないと白まどを殺害するぞ」と脅した。

りぼほむ「ホム」イヤダ
白まど「ホムラチャン、ガンバッテ!!!」リボホム、ガンバッテ!!

希少種番は、さっきの仔りぼの最後を見てリボンを取っても取らなくても苦痛にまみれ死ぬことは分かっているのだろう。
希少種としての尊厳を保ったまま死ぬつもりだ。この反応はある程度予測できていた。

りぼほむ「ホムホムゥゥアアア!!!」リボンナンゾクレテヤル!!!

取りたければ取れ!
りぼほむは私を挑発してきた。しかし、今回の実験はりぼほむ自らリボンを取らせることに意味があるので、
この挑発に乗ることはできない。
突如私の中に疑問が沸いた、こいつらこの実験の目的を察知しているのか?
リボンを自分たちに取らせるのが目的だから、人間(私)がリボンを取ることは絶対ないと推測しているのではないか?

さてどうする。
白まどに拷問を与えると脅して、場合によっては実際に拷問を与えてりぼほむにリボンを取らせるように仕向けるか?
自分への拷問は死ぬまで耐えられても、番への拷問は耐えられない場合が多いのは過去の実験が実証している。
決めた、そうしよう。

私はりぼほむの翼をメスで除去し、りぼほむの体をコードできつく縛り上げる。
ただしリボンを自分で解けるように左腕が動くようにしている。

りぼほむ「ホグゥ…」クルシィ

人間で言えば腹がへこむレベルで縛り上げているのでこの状態じたいりぼほむの体内機能に相当負担があるはずだ。
そして私はりぼほむの足を別のコードで縛り、コードの反対側の端を30センチの長さの棒に縛る。
そして、白まどの翼と両足をメスで除去切断する。

白まど「マドォオオォォォォォォ!!!!!」イダイヨォォォォォォオオ!!!

白まどは両足を切断された痛みで叫び声をあげる。私はリボンをほどくか?とりぼほむに尋ねたが拒否された。

白まど「ホムラヂャン…ガンバッテ…マドォ」リボホム…キニシナイデ…

白まどは両足が切断された状態でも、りぼほむを励ましている。
例え殺されたとしても人間の言うことには絶対従わない。希少種のプライドなのだろうか?

私は希少種番を段ボールに入れ、自殺防止のために白まどの手を縛り、番の口にさるぐつわをし、倉庫に向かった。
あったあった。私が倉庫で探していたのは縦横20センチ、高さ40センチのごみ箱である。

私は、ゴミ箱を持って帰るとりぼほむをゴミ箱の中に入れ、逆さづりにする。そしてゴミ箱の淵に棒を渡し状態を固定する。
私はりぼほむの足と棒を結ぶコードの長さを調節し、りぼほむとゴミ箱の底の間の高さが20センチ程になるようにする。
高さ調節を終えると、私はりぼほむのこめかみをメスで切りつけ、そこから血が滲み出るようにする。

りぼほむ「…」
体をぎちぎちに縛られ苦しそうなりぼほむ、
頭に血がたまれば、こめかみの傷から血が垂れて頭に血がたまりすぎないようになっている。
体もきつく縛り上げているので体内器官が下にずれる可能性も少ない。
計算で1週間かそこらで苦痛にまみれながら死ぬはずだ。

8
私は早速ゴミ箱の中に白まどと頭を潰した仔りぼほむと仔白まどを放り込む。白まどの手と口は自由にしてやった。
そしてほむほむとまどまど、仔ほむと仔まどの一家も放り込む。
皆手足を潰し片目だけ潰し背中に大きな傷をつけられている。

ほむほむ「ホォォ…ホムム…」イタイヨ…タスケテ…
まどまど「ホムラチャン…コドモォ…」ホムホムゥ…コドモタチィ…
仔ほむ「ホ…ホ…ビャ…」イ…タ…イ
仔まど「マ゙デョォォ… マ゙ギギギィィィ…」ドウシテ…コンナメニ…

こいつらは多分1週間持たないだろう。別にそれでもかまわない。
あくまでもりぼほむが自分でリボンをほどくように仕向けるための手段としてこのほむまど一家を使ったに過ぎない。
こいつらの扱いは生物ですらない、道具である。

白まど「マッデョ…マドォ」ミンナ…ダイジョウブ

このあたりは希少種だな、自分も瀕死の怪我なのに通常種を気遣っている。

私はゴミ箱の底に向かって呼びかける
りぼほむがリボンをほどけば皆助けてやる。元通りにしてやるぞ。

白まど「マドマド!ナイショダョ!!」ミンナ!ダマサレナイデ!

白まどは今までの光景を見て自分たちが元の体になることはないだろうと確信している。
それ以前に、こっちが助ける気が無いことを察知しているのだろう。賢い奴だ。けどあいつらは違う。

仔ほむ「ココジャナイ…」 タスカルノ…
仔まど「ミャミャー?」 リボン?
ほむほむ「ホムッ?ホムホムッ…」リボン?トレバタスカル
まどまど「マドォ? マドォ…サイコウノトモダチィ」リボン?リボホムタスケテ

リボンをりぼほむがとれば助かる。
手足が満足なら自分たちがリボンを取ってやりたいが、手足が潰された今それができるのはりぼほむ自身だけ。
ほむまど一家のほむほむはりぼほむにリボンを取るように嘆願する

ほむほむ「ホムゥ…スクイヨウノアルセカイ」ドウカ…ワレラニスクイヲ

りぼほむ「…ホムゥ…」ダメデス
りぼほむは即座に拒否する。こいつら自分たちが助かると思っているのだろうか?
助かったと思った途端、外にいるだろう仔白の手足を食ったさやさや達の餌にされるだろう。
あの人間にとってお前らはもはや生物扱いされていないんだ。

ほむほむ「ホムホムホムホム!?」 タスケテクレナイノ!?
まどまど「マドマドマド!?」 ワタシタチミゴロシ!?
仔ほむ「ドコマデオロカニャノ…」 コノクソリボン
仔まど「ミャドミャド!」シネ!シネ!

ほむまど一家から浴びせられる罵声というか怨嗟の声。
さっさと殺してほしいとりぼほむは思った。体が苦しい。目をそむけたい光景。けど私は逃げない。
死ぬその時まで現実を直視し、リボンをほどくことなく死ぬ。これがりぼほむである私の闘争。

りぼほむ「マドガ…」シロマド…

りぼほむは白まど達を見ながら考える。
白まどは足が切り取られているが、手は無事だ。
最悪、このほむほむ一家を食えば「条理を覆す力」を出すことができ、この場を逃げることができるかもしれない。
我々希少種には人間には理解できない力がある。
どうせ死ぬことには変わりないが、ここで朽ち果てるよりは数倍ましだろう。
知識でしか知らない自然の世界。死ぬなら自然の中で死にたかったとりぼほむは思う。

9
~3日後~
なかなかしぶといな。
ゴミ箱の中を確認すると、仔ほむと仔まどは死亡している。多分手足切断と背中の傷による失血死だろう。
親の傷はほむ種の治癒力で大分回復しているが手足の切断面からの細菌侵入で体細胞が壊死するのも時間の問題だ。
白まどは足が切断されていることを除けばほぼ無傷だ。翼が何度か生えかけてきたのでそのたびに除去している。

白まど「…」
白まどは「桃色の光」をほむまど番に当てている。切断面の消毒のつもりだろうか。
頭を潰された仔りぼや仔白まどにも光を当てている、復活するとは思えないが、多分肉体の腐食を防ぐためだ。
ただ、こいつらには全く餌をやっていないから、白まどの体力の消耗は激しいはずだ。
「桃色の光」はまだ人類にとってそれが何なのかよくわかっていない。

私はりぼほむに尋ねる。りぼほむ生きているか?
りぼほむ「ホム」ハイ

リボンをほどく気はないか?
りぼほむ「ホム…オロカモノォ…」ヤダ…ワタシヲナメルナ…

思考はまだ正常か…しょうがないな
私は別の場所で補完していたあんあんとさやさやをゴミ箱に放り込んだ。りぼほむに手出しをするなと厳命している。

さやさやとあんあんが最初に向かったのは白まどだ

白まど「マドォオオオオオオオオオオオ!!!!!!」

白まどはどこにそんな力が残っていたんだというほどの叫びをあげると、体全体から「桃色の光」を発光させた。
私は即座にゴミ箱から視線を外す。あの光を直視した研究者が一時的に失明したという報告を聞いているからだ。
ゴミ箱から漏れるほどの凄まじい桃色の光は30秒ほどして消えた。
私は遮光ゴーグルを着用してゴミ箱の中をのぞき見る。

そこに見えたのは息絶えたあんあんとさやさやそして、力尽きた白まど、涙を流しているりぼほむの姿があった。
ほむまど一家はは姿かたちすら無い。いや、黒と桃色の砂の山がそれぞれ2つある。

どういうことだおい!!
私は一人実験室の中で叫んだ。
”桃色の光はほむほむとまどまどにとっては浄化の光、ほ食種にとっては死の光”とは知識として知っていた。
しかし、あんさやを死に至らしめたのはともかく、ほむまど一家を消滅させるなんて聞いたことはない。

まさかこれが「大いなる導き」!!
いわゆる超常現象系の雑誌にこの現象の特集が組まれていたのを読んだことがあるが、気にも留めなかった。
死から逃れられないほむまどを安楽死させるための「桃色の光」の究極バージョン。
コロニー陥落時の集団自決に用いられるといわれる希少種の最終兵器。

あくまでも推測に推測を重ねたものだが、始めの「桃色の光」であんさやを死に至らしめ、次の桃色の光で通常種を導き、
そして最後の光でりぼほむ達希少種をと考えたのだろうが、最後の光の前で力尽きたのだろう。
もしくは、希少種自体「桃色の光」に対する耐性があるのかもしれない。
人体実験ができないのが残念だが、この国は法治国家で文明国家だから仕方ない。

これは大発見だ。わが研究室の生体実験のやり方が正しいことを証明できた。
いわゆるほ虐を取り入れた実験こそ、ほむ種の真の姿を明らかにする最適な方法なのだ。

私は気を取り直して実験を続ける。
りぼほむをゴミ箱から引き上げて、彼女と意思疎通を図る。
彼女は涙とこめかみからの血で髪がぐしゃぐしゃに汚くなっている。しかし、意識ははっきりしている。
こいつらの身体構造はどうなっているんだ。

リボンをその手で解けば、苦しまずにあの世に行かせてやる。
あの拷問は苦しいだろ。
使命に生き、その結果の死を栄光とする連中を徹底的に苦しめ、人としての尊厳を破壊するために考え出された。
あの拷問で、お前のように誇り高いプライドを持った多くの人間が拷問を実施する側に「転んだ」。
ほむ種ごときが3日耐えきったということ自体驚異的だ。もっとも実際の拷問はもっときついがな。

りぼほむ「オロカモノォォオオオオ!」コノクソッタレ!!

あくまでも苦しみぬいて逝くか。ならばよし。
私はりぼほむを再度りぼほむをゴミ箱に逆さ吊りにした。

10
~5日後~
もうそろそろ死んでいるだろ。
私は再びりぼほむを引き上げる。どうやらまだ生きているようだ。
私は栄養剤をりぼほむに注射する。こめかみの傷は治癒しないように薬物を塗っているので血が止まらない。
ほむ種の造血能力がまだ解明されていないが、ここで実験を中止してもあと数日で死ぬだろう。
実は予算の都合で実験個体の本格的治療はできないのだ。

実験の期限は今日だ。実験は一部失敗したがそれ以上の成果を得ることができた。そういうことにしておこう。

りぼほむ「…」

沈黙か、私を信用していないのか、それとも話す気力すらないのか。

私はりぼほむをゲージに入れ、実験結果の概要を作成する。
あちこちに取り付けたマイクやカメラからの音声や画像の解析を含めた正式な報告書が仕上がるのは数日かかるだろう。
「桃色の光」については今後詳細な実験が行われるはずだ。
ゴミ箱の中のマイクやカメラから白まどの声が聞こえたが、他の連中の声が邪魔をしてよくわからない状態なのだ。
特に「大いなる導き」発動時は一時的にカメラやマイクの調子がおかしくなっていた。
あのりぼほむは「桃色の光」の目撃者だ。生かしておけば何かの役に立つ。

~ゲージの中~
りぼほむは自分を縛っていたものがほどかれたことに気づいた。
どうやらあのまま死ぬのだけは避けられたようだな。そう思うとりぼほむは安堵した。

りぼほむ「マドカァ…」シロマド…

りぼほむは白まどが「桃色の光」を狭くて汚いゴミ箱を照らした光景を思い出した。
一瞬にして死に絶えたあんあんとさやさや、
仔ほむや仔まどの死体にすり寄りながら、自分たちの死を恐怖していたほむまど番が仔の死体ごと粉になった光景
自分たちの仔には何も起こらなかったが、一瞬だけ仔の潰された体が元に戻ったような幻覚を見た。
そして、りぼほむに微笑みかけてて力尽きる白まど。

りぼほむ「ホムホム?」ドウシテ?
何であの人間は私を生かしておくのだろうか?人語の解釈に間違いなければ実験は終わったはず。
ならば処分されてもおかしくない。

りぼほむ「!!」
「桃色の光」の目撃者として生かしておくつもりか。
以前見た記憶では人間は薬物で我々と無理やり意思疎通が図れるらしい。やっぱり人間は敵なんだ。
黙秘していても、薬物で喋りたくないことまで喋らさせる。

白まどが桃色の光を発する直前に唱えた言葉を頭の中で思い出す
(ワタシノイノリ、ワタシノネガイ、サアカナエテ)
極限状態で、無意識に白まどから出たあの言葉がトリガーとなってひときわ輝く桃色の光を発するはずだ。
あんさやの雄たけびや、ほむまどの悲鳴で人間には聞かれていないはずだが、りぼほむの記憶には残っている。
人間が狙っているのはこれだ。

りぼほむ「ホムホホホホ」ゼヒモナシ

りぼほむは力を振り絞り、リボンに手をかける。
リボンをほどけば薬物を使って訊問しても何も聞き出せないだろう。以前リボンをほどかれた同胞の姿を見たことがある。
白まどへの尋問も考えられるが、あの力は意識して出せないらしいことは我々はなぜか知っている。

リボンをほどくことで自我を始めすべてを失うが、自分が自分でなくなる恐怖は無い。そう、これでいい。

りぼほむ「マドカァ…コドモ…ホムホホ」シロマド…コドモタチ…サヨウナラ

りぼほむは涙を流しながらリボンをほどいた。

11
~主任教授室にて~

私は実験報告書を読んだ主任教授から高い評価を得ることに成功した。

「りぼほむがリボンをほどいたことで”桃色の光”について聞き出すことを失敗したのは残念だったが、仕方ない。」
「今回の実験で新たな研究課題ができたのは言うまでもないな。企画・進行管理は君に任せよう。」

私は内心喜んだ。これで私の研究室いや研究所全体での地位向上が確定したのだ。
リボンをほどいて自我が崩壊したりぼほむの自我再生が第一の課題だな。

「ところで、いわゆるほ虐的手法を使うことは否定しないし、私も積極的に推進している。そして今の研究室がある。」

一体何を言いたいのだろうか。ほ虐的手法を使い始めたのは貴方じゃないのか?

「だが、ほ虐的手法は手段であって、我々はほ虐者に堕ちてはいけないことは肝に銘じてほしい。」
「最近、若手研究者がほ虐中毒に陥って、大学財産の実験用ほむ種を個人的快楽の追求に用いる事件が発生した。」
「これ以上の不祥事は我が研究室の閉鎖につながる。」
「君にもしほ虐嗜好があるのならカウンセリングを受けるなり、自宅で虐待用ほむ種を飼育するなりして対応しなさい。」

私は肝に銘じますと答え主任教授室を後にした。

今日も、研究所ではほむ種の叫び声が聞こえている、外ではほむ種保護団体が実験反対の抗議宣伝をしている。
あのりぼほむを始めとしたほむ種達にとって地獄の日々、しかしこの大学の研究所ではよくある光景の一つに過ぎない。

(終 わ り)

7月のある日の事。学校の飼育小屋のほむほむが全滅していました。


さやか「あたしは何もしてないよ」


「犯人は美樹だな」

「犯人は美樹さんね」

「美樹以外は考えられないよな」

「犯人は絶対に美樹さんよ」


さやか「だから、あたしは本当に何もしてないって!」


「犯人は美樹だな」

「犯人は美樹さんね」

「美樹以外は考えられないよな」

「犯人は絶対に美樹さんよ」


さやか「嘘じゃないって! 信じてよ! あたしは何もしてないの!」


「犯人は美樹だな」

「犯人は美樹さんね」

「美樹以外は考えられないよな」

「犯人は絶対に美樹さんよ」


さやか「みんな酷いよ! 何もしてないって言ってるのに!」

まどか「……さやかちゃん。先週ほむほむ当番だったよね?」

さやか「え? そうだったっけ?」

ほむら「……美樹さやか。ほむほむに、ちゃんと餌と水をあげたの?」

さやか「……えっと……何も……してない……」

まどか「…………」

ほむら「…………」

さやか「…………」


死因は熱中症でした。 おわり

>>397
両方ともsagaになっててsageてないよ
それと大量の文字がずれててかなり読みにくい

スペースキーで空白だらけにしてもそれは「見た目だけの改行」だから、媒体が変わると全然改行できていなかったりする
今度から改行はエンターキーでやった方が良いよ

皆さん乙
>>397 話は面白かったのでsageとエンターキー改行を次からよろしく願います(特にジャンル上sageは必須です)
>>398 ボケと突っ込み乙

>>399 >>400

すみません!次から気を付けます…



むかしむかし、ほむ島ほむ郎という若い木の実取り師(きのみとりし)がいました。                 

ある日太郎が、浜にやってくると、仔あんさや達が仔ほむをいじめていました。                  

かわいそうに思ったほむ朗は、




ほむ朗「ホムゥ!コドモ、オロカモノッ!」コホムチャンガカワイソウダヨ。キノミアゲルカラアッチイッテ


仔あん「ウゼー!」ホムホムゴトキガジャマスルナ!

仔さや「スクワリュタトーレェ!」コレデモクラエー!


ほむ朗「ホッ…ホビャアァァァァァァァァ!」ドウシテエェェェェ!



テイク2


むかしむかし、ほむ島ほむ郎という若い木の実取り師(きのみとりし)がいました。                 

ある日太郎が、浜にやってくると、仔あんさや達が仔ほむをいじめていました。                  

かわいそうに思ったほむ朗は、




ほむ朗「ホムゥ!コドモ、オロカモノッ!」コホムチャンガカワイソウダヨ。キノミアゲルカラアッチイッテ


仔あん「アン?」イイヨ

仔さや「チャヤ!」ワカッタ!


ほむ郎は仔あんさやたちにその日、とってきた木の実をあげて仔ほむをたすけてあげました。


ほむ朗「ホムホム、スクッテミセル!」イエニオカエリ

仔ほむ「ホミュ♪」アリガトー、オバチャン! タタッ

ほむ朗「……」オバチャン…


何日かして、ほむ郎は気の枝にのって木の実をとっていました。するとまどまどの声が聞こえます。


まどまど「マドォ、ティヒヒ!」ホムローサン!


ほむ朗「ホム、マドカ、ホムウゥゥ!」マドマドオォ!コウビシテー!


まどまど「ホムラチャン、コドモ、ウェヒヒィ!」ヨクモコホムチャンイジメタナ!

ほむ朗「マド……ホム?」エッ?

まどまど「ナイショダヨ!」コホムチャンのカタキィー!


ほむ朗「…ホビャアァァァァァァ!」ナンデヨオォォォ!


誤解されたほむ朗は、殺されてしまいましたとさ。


めでたし、めでたし。

こんな感じでしょうか?

>>402

こっちも下げ忘れた…本当すみません

次からと言っておきながら…

>>397>>403ですかね?(間違ってたらごめんなさい) 
読みやすくなっているか否かの確認なら読みやすくなっていますと述べておきます
改行は問題ないです、半角カナ個人的には許容範囲内なんで全体的に改善されていると思います
内容は童話にほむ種を掛け合わせるアイデア自体はいいと思います 他の人の感想は知りませんが

とりあえず乙
折角地の文を入れてるんだから、もっと状況説明を入れてもよかったと思う。

――――――――――
ほむ朗「ホムゥ!コドモ、オロカモノッ!」アッチイッテ

と言って仔あん達に木の実をあげて仔ほむを助けようとしました。
――――――――――

「可哀そう」は直前の地の文で言ってるし、「コホムチャンガ」は読みにくい半角の中にわざわざ入れる必要はなかったと感じた。
まどまどがどういった経緯で誤解したかが書いてないから、突然すぎてよくわからなかったというのもある。
そして太郎って誰だ。



あくまでそう感じる人もいるというだけのことなんで、深く気にしないでください。

みなさん乙です


ほむほむ「ホムゥ・・・ホムゥ・・・」スピースピー
まどまど「ホムラチャーン・・・」ムニャムニャ

まどか「さやかちゃん、こんな所でほむまどが寝てるよ」

さやか「相変わらず危機管理能力が全く無いね。ちょっと悪戯しちゃおっか」

まどか「てぃひひ、流石さやかちゃん!」

さやか「さて、取り出しましたるはこの穴あけパンチ」

さやか「これに寝ているほむほむの右足を挟んで…」モゾモゾ

ほむほむ「マドカァー・・・」モウタベラレナイヨ・・・

さやか「押しこむ!」バチンッ!!

ほむほむ「ホギャァァアアアァァアアッ!!!???!?」パチクリ

ほむほむ「ホッホンビャァアァァアアッ!!!マドガァァアァァアアアッ!!!」ゴロゴロゴロ

まどか「すごいのた打ち回ってるww」

さやか「あはは、ほむほむ君お目覚めの気分はどうかな?」

ほむほむ「ホギッ・・・!! ホンゲェェエェエエエッ・・・!!」ドクドク

さやか「さて、このまま番も一緒に起こしてあげよっか♪」

まどか「ほむまどには天敵が一杯いるって事を体で教えてあげないとね♪」

ほむほむ「ホムホ、ホムゥ!!」ヤメテ!!

さやか「まどまどの右目をセットして…それっ!」バチンッ!!

まどまど「マド・・・マッマギャァァァアアアアァアアアァァアッ!!!??!?」パッチリ

まどまど「ア゙゙・・・オ゙ウラ゙・・・ヂャ゙・・・」ピクピク

ほむほむ「マッマドカァァァアアァアアッ!!」ポロポロ

まどか「あれれ?なんだか目覚めが悪そうだね」

さやか「まだ眠いのかなぁ…それじゃ左目の方もやっちゃおっか」

まどか「てぃひひ、任せてさやかちゃん!」

ほむほむ「ホムホムゥゥゥウウゥウウウッ!!!」モウヤメテヨォ!! ビービー

まどか「左目にセットして…それっ!」バチン

まどまど「マ゙゙ッ゙」ビクンッ

ほむほむ「ホ」
まどか&さやか「「あっ」」


まどまど「」

ほむほむ「ホムホムゥゥゥゥウウウゥゥウウゥウッ!!!」ポロポロポロ

まどか「ごめんさやかちゃん…ちょっと力入り過ぎちゃった…」

さやか「駄目じゃんまどかったら~ そんなすぐ殺しちゃったら苦しむ姿が見れないでしょ~」ウリウリ

まどか「ひゃっ!やめてよさやかちゃ~ん!」

ほむほむ「マドガァッ!!マドガァァアアァアアッ!!!」ヘンジシテヨ!! ユサユサ
まどまど「」

ヒョイ
ほむほむ「ホビャッ!?」ビクッ

さやか「今度はもっとじっくり甚振ってあげないとね!」

まどか「てぃひひ、今度こそ任せて!」

ほむほむ「マドカ!! マドガァァアアアッ!!」イヤイヤ

バチンッ ホギャッ!!? バチンッ ホンゲェェェエエッ!! バチンッ ホギョォォオオッ!! バチンッ マドガァァアアァアッ!!?? バチンッ ホギャァァァアアアアッ!! バチンッ ホギ バチンッ ビャッ・・・

ほむほむ「ホ・・・ビ・・・」ドクドク

まどか「うぇひひ、こんなもんでいいかな♪」

さやか「これに懲りたら少しは自分が最弱の生物だって事を自覚しようね♪」

ほむほむ「ア゙・・・」

まどか「あー楽しかった♪それじゃさやかちゃん、そろそろCD屋いこっか」

さやか「そうだね、十分楽しめたし。じゃあね、ほむほむ♪」

ほむほむ「ホ・・・ホ・・・」マッテ・・・

ほむほむ「ホムァ、マドカ・・・」マドカヲカエシテ・・・ ポロポロ


ほむほむ「・・・マド・・・カ・・・」ズリズリ

ほむほむ「マドカァマドカァ」ユサユサ
まどまど「」

ほむほむ「マドカァマドカァ」ユサユサ ポロポロ
まどまど「」

ほむほむ「マドカァ・・・マドカァ・・・!!」ヘンジシテヨォ・・・ エグッエグッ
まどまど「」

ほむほむ「マ゙ドガア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」

ほむほむ「ア゙゙」カクン


おわり

>>406>>409

なるほど…ご指摘ありがとうございます!

参考にさせてもらいます!

ほむほむ「ホムゥホムゥ」 ワレワレヲイジメルニンゲンニハ

まどまど「マドッマドッ!」 セイサイヲ!

仔ほむ「ホミュホミュ!」 セイシャイヲ!

仔まど「ミャロー」 セイサイッテナアニ?

ほむまど「ホムホムゥマドォ」 コマドチャンハカワイイネ///

仔ほむ「ホミュゥ」 ヨシヨシ

仔まど「ミャロ、ウェヒィ///」アリガトウ///


さやか「……」イラッ

殺伐としたスレにほむほむが現れた

「ホムーホムー♪」テフリフリ

ほむほむ「ホムムッ、ホムムゥ」 ニンゲンドモガアラソッテル

まどまど「マドォ、ホムラチャン!」 ゴハンタベルナライマノウチ

      ┌" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄"┐
. ┌" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄"┐

  | |" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄"| |
  | | 1334H     見滝原線       | |
  | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
  | |                    | |
  | |  ж´`⌒ヾж    ,,r,‐=‐,ヽ  | |
  | | 彡リハ从リ!))W   (リリwwリll)  .| |  マモニャク、サイチュウホミュホミュガトウチャクイタチマシュ。
  | |  w(リ ゚ ワ゚ノリ     l:l.^∀^ノll    | |
  | |─────────────| |  プァーン
  | \_________________/ |
  |-_____________-|
.  |____________HMR_____|
  |  [l三l=l]ニニニニニニ[l=l三l]  |
.  |_二ニ二二ニ───ニ二二二二_|

   ||    ∥H  |×l]|  H ∥ ロ ||
.    ||__l|_l三三三三三l_l|__||
    \__________/

          \\\マモニャク~♪チャイチュウホミュホミュガ~♪トウチャクイチャチマチュ~♪///

          i>´`⌒!>i<i  ,r===ヽ   ,r´= ヽ   ,r´= ヽ   i>´`⌒!>i<i  ,r´= ヽ
  ポッポー    (ノノリ从 )))  (ハ:wwリllリ) (wハwリlll   !l|人ハリ!|  (ノノリ从 )))  .(wハwリlll
  。oO○    リ(^ヮ^ リノリ  ll.^ヮ^ノ:l:l  l(^ヮ^ ノl   リトOヮOl  リ(^ヮ^ リノリ  l(^ヮ[゚])〈
. п_n_,_□ | ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄| 三

  [.ホミュ&ミャロ...]-|____|-|____|-|____|-|____|-|____|-|____| 三
∠○-○-○-○ ○-=-○  ○-=-○  ○-=-○  ○-=-○  ○-=-○  ○-=-○  三 

談義中すみません。せっかくのネタを活用させていただきます 題名「真夏のマンホール」 8レス
>>422 >>438 >>442

ほむら「かなり苛立ちのようね。美樹さやか。」

さやか「なによ、転校生?あんたに名案でもあるの?」

ほむら「なければ、貴方に声をかけることもないわ。」ファサ

さやか(なんかむかつく…)

ほむら「とにかく、そこら辺で好き放題しているほむまどを捕まえなさい。」

さやか「え?あたしが?あんたは手伝わないの?」イライラ

ほむら「私は頭脳労働、貴方は肉体労働タイプだから当然よ。」

さやか「根拠は何よ?」

ほむら「統計(ほ虐スレでの扱い)よ」


ほむほむ1「ホムゥホムゥ」 シネ!シネ!シネシネシネ、シンジマエ!!!!

まどまど1「マドッマドッ!」 ダイギャクサツヲ!!!

仔ほむ「ホミュホミュ!」 イッシンフランノ!

仔まど「ミャロー」 ダイギャクチャツヲ!!!

ほむほむ1「ホミュラ、ミャロカ、タタカイツヅケルゥー!!!!!」 コドモチャンタチタノモシイネ!!!!

仔ほむ「ホミュゥ」 ホメラレタ

仔まど「ミャロ、ウェヒィ///」アリガトウ///

さやか「こいつら人間を舐めとりますな。」

めがほむ「ホムーホムー♪」テフリフリ

ほむら「空気を読まずまた一体死刑志願が来たわ(ほむほむと思ったらめがほむだったわね。」

ほむほむ2「オロカモノォ♪ホムホムッホ♪」 ニンゲンッテホントバカ♪

まどまど2「マドォ、ホムラチャン!ホムマドウェヒヒヒ♪」 ゴハンタベタラコウビシヨ♪

ほむら「こいつらに至っては典型的死亡フラグ立てまくりね。」

さやか「まあ、ほむまどが人間様の前に現れた時点で死亡確定なんだけどね。」

さやか「ところで、転校せ(ほ虐同志に他人行儀だな)…ほむら?あんたの頭脳でどうやってあいつら処理すんの?」

ほむら「これよ(ほ虐を通じた美樹さやかとの親近感これは使えるわね)。」

さやか「マンホールね…、なんとなく想像つくけど、熱した鉄板やフライパンでも代用が効く様な…」

ほむら「炎天下で程よく熱くなったマンホールが素材として最高なのよ。あと夏らしいし。」

さやか「ふーん。じゃあ捕まえたこいつらをアンタに任せるわ、私は携帯でビデオで撮影するから。」


仔ほむ「ホミュ!!ホミュホー!!!」ソラヲトンデル!!!!

仔まど「ミャロ!!ミャドミャド!!!」タスケテ!!ママタチ!!

さやか「試にマンホールを…あちっ!!!これ人間でも火傷するんじゃない。」

ほむら「そうね、人間でもしばらくこのマンホール触ったらやけどするでしょうね。」

ほむら「こいつらを少し水を入れたコップに入れて、直径が60センチのマンホールの真ん中に置く。」

ほむら「熱自体はコップでしばらく仔を直撃しないし、水も入れているからしばらくは生きられるはずよ。」

ほむほむ1「コドモ、ホムホ!!!ホムホム!!!オロカナ!!!」コドモヲカエセ!!!カワイソウジャナイ!!!

まどまど1「マドォー、マドマド、マドマドーォ」コノテツノイタ、トッテモアツイヨ

ほむほむ「ホムホ、ホムホム!!!!」ハヤクタスケナサイ!!

ほむら「何甘えたこと言っているの?それじゃゲームにならないでしょう」

まどまど1「マドォ…マギィヤァアアアア!!!」ゲーム…フザケンナァアア!!!

さやか(ははぁ、何をするかわかった。ここはさやかちゃんがサポートしてやりますか。)

さやか「ほむほむ、まどまど?あんたらは何もしなくていいの、このめがほむが仔を助けてくれるから。」

ほむら「さあ、めがほむさっさと仔を助けなさい。コップの高さは低いから、貴方ならコップを倒せば何とかなるわ。」

さやか「まあ、万が一、仔がコップを倒したらえらいことになるけど。大やけど確実下手すりゃやけどで死ぬわ、キャハ♪」

ほむら「まどまど、ほむほむ、針を貸してあげるからめがほむを働かせなさい。」

ほむほむ「…ホム」…ゴメン

まどまど1「コンナノッテナイヨォ、ホムラチャン…」メガホム、ゴメンナサイネ

ほむら「さっそく、まどまどとほむほむはめがほむを針で脅してマンホールを歩かせたわね。」

めがほむ「ホ…ホッビャアアアァァァァッァアア!!!」アツイヨォォォオオオオオ!!! ピョンピョンピョン

ほむら「さっそく、めがほむがマンホールの熱に耐えられなくて飛び跳ねているわ」

めがほむ「ガナメ゙ザァアアン、ホムボムゥウウウ」マドマドホムホム、タスケテヨォオオ

ほむほむ1&まどまど1「…」

さやか「無言で針をめがほむに刺しているよ!まあ、同族に死の危険を冒させるのに罪悪感を感じているのかな?」

めがほむ「ホビャァアァァアァァァアア!!」イダイヨタスケデ

ほむら「時間制限が無ければ、マンホールの熱が下がってから助けるという攻略もあるけど。」


まどか「そんなの絶対おかしいよ!!」

ほむら「あら、まどか良くここが分かったわね。」

まどか「だって、朝、あたしうっかりマンホール触ってやけどしたから、これはさやかちゃんに伝えないと思ったんだよ。」

さやか「さすがまどか。あたしの嫁!」

ほむら「素晴らしい観察眼だわ、まどか。さすが私の最高の友達。」

まどか「ほむまどにマンホールの熱が下がってから助けるという知恵はないと思うから、ほむらちゃんの心配は杞憂だけど。」

まどか「さすがにこんなに暑いと私達がどうにかなりそう。熱射病が怖いね。」

ほむら「今、素晴らしいことを思いついたわ」

ほむほむ2「ホムホムホホホホ!!!!!」メシノジャマヲスルナ!!!!

まどまど2「ホムラチャンマドマド!!」ホムホムカッコイイ!!!

ほむら「ちょっとやかましいからほむほむ2の足を潰しておくわ。さてと、コップの中には仔が2体と、成体が2体と…」

さやか「ちょっとぎゅうぎゅうかな?」

ほむら「ほむほむ2とまどまど2をコップに入れる。そしてぎゅうぎゅう詰めになったコップの様子も楽しめるわね。」

仔ほむ、仔まど「「ホミャッ!!ホミャァッ!!ホビャァアアァアッ!!!!ミャロ!!ミャロッ!!ビャロォォォオオッ!!!!」」

さやか「コップの水がほむほむ2の潰れた足から流れた血で真っ赤になっかから仔が驚いているわ。キャハハ♪」

まどまど2「マドンマッドオォォォマドオォォォ!」コノガキモジャマ!!!デテイケ!!!

ほむら「まどまど2が仔ほむと仔まどをコップからたたき出そうとしているわね。ほむほむ2も手だけで手伝っているわ。」

まどか「ウェヒヒ、同胞なのに必死に仔を殴っているほむほむ2は本当にまどまど2のことしか目に入ってないね。」

仔ほむ「ホミュゥゥゥゥウウゥゥウッ!!」タスケテ!!!ヤケシヌヨォォォォ

仔まど「ミャロミャロ…ミャドホミュ…」ナンデナカマドウシデ

ポトッ コテッ

仔ほむ「ホ、ボホミャアァァアアァ!!??」アツイヨォォォオオオー!!! ピョンピョン

仔まど「ミ゙ャッロ゙ロロロオォォォ!!??」ジタバタジタバタ

ピョンピョン ジタバタジタバタ 

ほむら「スタンガンダンスならぬマンホールダンスね」


ほむほむ1「ホビャァアァァア、ホミュラ!!ミャドカァアァ!!」コドモタチ!!タスケルヨ!!

まどまど1「ホムラ!!マドマドマドマド!!」メガホムノヤクタダズ グサッ

めがほむ1「ガナメザァー…ホグッ…」マドマド…イダイヨォ… ドクドク

まどか「親たちが子の救出に向かったね、ついでにまどまどは針をめがほむの背中に刺して行ったね。」

ほむら「さて、ほむまど達が皆マンホールの上に乗っかったから、私たちの鞄でマンホールを囲みましょ。」

まどか「さすがほむらちゃん。これであの子たちも逃げられないね。」

まどまど「マドォマギィィ!!!!!マギャァアアッァア!!!ボブラジャン!!!ゴドボォォオオ!」アツイヨオ!!!ナントカスルカラ!!!ホムホム!!コドモタチィ!!!!

ほむほむ1「ホビャアァアァァァァアァ!!!!ホビュ…」モウタエラレナイヨォオオ!!!!アウゥ…

めがほむ「ガナ゙メ゙アァーンンン」

ほむほむ2「ホムァア…ホビィイ!!」アシガイタイ…チガトマラナイ!!

まどまど2「マドマドァーーー!!!」ダスケテヨ!!!

仔ほむ「ホミャアアアアァァァ!!ママァ!!!!」オカータンタスケテヨ!!!

仔まど「マギュアアアア!!!ミャガァァアア!!!!」アツイヨ!!!シンジャウヨォ!!

まどか「タラッタ ラッタ ラッタ マンホールダンス♪

さやか「ホビャ ミャド ホビィ マギィ 醜いダンス♪」

ほむら(私も歌うの…???)

まどか・さやか「・・・」ジー

ほむら「タラッタ ラッタ ラッタ ほむまどダンス♪…」

さやか「センスないね転校生…」

まどか「そうだね、音楽の成績いいはずなのに…即興には弱いのかなぁ…」

ほむら「とにかく、彼女たちの様子を観察してみましょ…」アセアセ

ほむら「親ほむまどは暑さで飛びはねながら何とか仔ほむまどのところに向かっているわ、たった数十センチなのに。」

さやか「その仔ほむまどはいい具合にほむ服が溶け出しているね。そのうち肉まで焼けんじゃない、ハハハ♪」

まどか「めがほむは、背中をまどまどに針で刺されて、四つん這いになって這いずり回っているね。」

ほむら「おかげで、手足が火傷しているわ。そのうち体力が尽きて、うつぶせになって顔も焼けるでしょうね。」


ほむほむ「ホムゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!コドモォォオオオオオ!!!」コドモタチ!!!!タスケニキタヨ!!!

仔ほむ「ホミュゥウウ!!」オカータン!!!

仔まど「チィヒヒヒヒー!!」タスカッタ!!!

まどまど「マ゙ァドォオオ!!!!ホムラチャァァン!!!!!!!」ホムホムゥ!!チョットマッテテ!!

ほむら「まどまどは仔をほむほむに抱えさせてめがほむのところへ行ったわね…」

まどか「たぶん、ほむらちゃんが思っているとおりだよ。」

まどまど「マドッ、ホムラチャ!!」ゴメンメガホム!!!

さやか「まどまどがめがほむを押し倒して、ほむほむのところへ引きずってきたね。」

まどまど「ホムラチャン!!!コドモマドマギョ!!」ソノウエニコドモノセテ!!!

ほむほむ「ホムホムッホ」ヨシキタ

まどか「頭いいね、まどまど。めがほむを遮熱板代わりにしてその上に仔を置くなんて。」

めがほむ「ホギャァアァァァァァァ!!ガナメザァアアアアン!!!!ホビイギギビィッィィィィ!!!」メガーヤケルゥ!!!!!!カナメサンタスケテヨ!!!シンジャウヨォ!!

さやか「マンホールの熱が下がるのが早いか、めがほむごと上の子供も焼肉になるか。時間との勝負ね。」

ほむら「さて、そろそろ、コップの中のほむほむ2とまどまど2の処分を考えましょうか。」

まどか「ほむほむ2は足がつぶれたときの出血が止まらないようだね。」

さやか「まどまど2は無事みたいだけど、うーんこのままでは面白くないね。」

ほむら「じゃあ、コップからほむまど達を放り出すとするわ。」

ポイ


ほむほむ2「ホギャァァァァ!!!!ホビャァアアァァァ!!!!」ウゴケナイ!!アツイヨ!!! バタバタ

まどまど2「マギャァァアアァーーーッ!!マドマド!!」アツイヨ!!タスケナサイヨ!! ピョンピョン

ほむほむ・まどまど「!!!!!!」

まどか「ほむほむとまどまどは自分たちの身を守るために、足がつぶれたほむほむ2に乗っかっている!」

まどまど2「ホムラチャアン!!マドマド!!」ホムホム!!タスケルヨ!!

ほむら「まどまど2はほむまど1達の足場になっているほむほむ2を助けるために、ほむまど1達にぶつかっていったよ。」

まどまど2「ホムラチャ…マデョ…マドマドマドマド…マドォオオォォォ!!」ホムホムヲ…アツイヨ…ケドガンバル…カエセエエエ!!!! トテテテテテ

ほむら「愛する番を助けるための馬鹿力はかなりの物なのでしょうが、ほむまど1達は針を持っているのよね。」

さやか「おっとww、まどまど2の目にほむまど1達の針が刺さった!番プレイ素晴らしヒャハハハ!」

まどまど2「マギャッ!? マドマギャァァアアァ!!!!マドォオオオオ!!アイエエエエエエ!!!!」メガーメガァアア!!イタイヨアツイヨ!!!クルシィヨ!! ゴロゴロ

さやか「アイエエエエエ!!!って初めて聞いたよ、あんた何者?ハハハハハ♪」

ほむら「美樹さやか。こんどはほむまど1達が針でほむほむ2をめった刺しにしているわ。」

ほむほむ1「ホムホホホオム!!」イキルタメナンダ!!

まどまど1「マヂョ!!」イキネバ!!

まどか「これで、しばらくほむまど1達は無事だね。けど、これじゃ、ほむまど1一家は無事確定かぁ…。」

ほむら「めがほむは完全に焼肉ね。ほむほむ2が焼肉になるのも時間の問題ね。」

さやか「まどまど1は頑張れば足が火傷するだけで済むかもしれないけど、目があれじゃ生き延びる可能性は少ないわ。」

まどか「逃げようとしても、マンホールはカバンで囲っているし、イヒヒヒヒ。」


さやか「けど、カバンでほむほむ達が逃げられないように囲むってアイデア良いかも、無理やり戦わせるとかね。」

ほむら「じゃあ、今度やりましょ。もちろん、美樹さやかがほむまどを集めてきなさい。」

さやか「だから、なんで、あたしがそういう役割なの!」

ほむら「統計よ(ほ虐スレでの役割)。」

まどか「そろそろ飽きてきたから、この子たち捨てちゃおっか。」

さやか「そうだね、こんな光景、仁美が見たら卒倒しそうだし。先生に見つかっても嫌だしね。」

さやか「そしたら、焼肉と化しためがほむと、ほむほむ2は近くの草むらに捨てて、まどまど2も…ほむほむ2のところに…」

ほむら「生き残ったほむほむ1達の一家は、ハイ皆、針は取り上げておいたわ」

さやか「あたしの手にはまどまど1」

まどか「私の手にはほむほむ1」

ほむら「そして私の手には仔ほむ達」

ほむら「マンホールがぬるくなる前に一斉にいきましょう。」

まどまど1「マド?マドマドマギャマデヨ?」ナニ?ナニガハジマルノ?

ほむほむ1「ココジャナァィイィイ!!!」タスカッタトオモッタノニィ!!!

仔ほむ「ホミャアアアア!ホミイイ!!」タスケテ!!オカーサン!!

仔まど「コンナノッテニャイヨ」モウダメカモシレナイ

その後ほむほむ1の一家は、可愛らしい女子中学生に、非常に熱くなっているマンホールに押し付けられ、
この世のものと思えない苦痛を味わった後息だえた。

ボミ゙ィッ!!ボミ゙ィィィィィッ!!ホムゥウゥゥウ!!

ミ゙ャギィッ!ホビィイイーッ!!!!マギャーッマドマギャァアアア!!!!!

ミ゙ャギィィィィッ!!ミャドガァァアァァ!!!!マデヨォォオーー!!!!!

ホビャァァアァァーーーッ!!マデヨォォオーー!!!!!!コンナノッテナイヨォ!!!!!!!

ヴォヴィィィィィイイイ!!ギャドォォォォオォオオ!!!!!!!ホムゥウゥゥウ!!!

なお、放置されたまどまど2はかろうじて生き延びたが、その後の彼女の行方を知る者はいないし、どうでもいい。

( 終 わ り )

     .r=∞=ヽ ホミィー♪  \\   ,r,‐=‐,ヽ   //   ミャロミャロ♪ 
    (wハwリlll              lリリwwリll)               ж((ノリハヽж 
  /|ヽl(^ヮ^ ノlノ|\           l:l[゚]ワ゚ノll  <キャナメシャン♪   ,´⌒ゞリ、゚ワ゚ノリ⌒ ヽ
 ⌒~ C( 介 <っ~⌒ バサバサ      〈y)っ¶ 9        パタパタ ノソリノ c{|llY}っ ,ゞ(从

      し J   ))       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|         ((   ノ从u uノ)
                   |. ほ む ま ど 党 |
                   |________|  /

                   .||.,r´= ヽi жハヽж||   
              ホミュー  .||l(^ヮ[゚]ノl)ノw、゚ワ゚ノw||  ミャロォー
                   ||-────────|| 
                   || _______ .||   
                  .||__       __|| \

                  .|〇〇|≡≡@≡≡.|〇〇|

                  .{二二二._[  ]_.二二二}
                   凵            凵

>>467

乙乙
そういえば今日参院選か

AAも時々あるといいな

>>467

仔りぼ「ホミュホミュー!」ワタチタチハ!
仔白まど「ミャロロー!」ホミュホミュトミャロミャロノケンリヲ!
仔めが「ホミホミ!」シュチョウチマチュ!
ほむほむ「ホムン///」コドモカワイイ
まどまど「マドォ♪」イイコダネ♪

パァン!! パァン!!

仔りぼ「ホミ゙」
仔白まど「ミャ゙ロ゙」

ほむまどs「ホ?」「マ?」

仔りぼ「ミ・・・」イチャイ・・・ヨ・・・ ドクドク
仔まど「ミャ・・・」タチュケ・・・テ・・・ ピクピク

ほむほむ「ホムホムゥゥゥゥウウゥゥウッ!!!???!?」サスサス
まどまど「マドマドォォオオォオオッ!!!???!?」サスサス
仔めが「ミ・・・オ、オェェェエエ」エレエレ

ほむら「うるさい。糞虫に人権なんてないから黙って虐待されてなさい」ヒョイ

仔めが「ホミャァァアアァアッ!!??!?」ビクッ


仔めが「ホミーホミー!!」ジタバタ

ほむほむ「ホムゥ!! ホマァ!!」コドモヲカエシテ!! ピョンピョン
まどまど「マドォ!! マドマド!!」イヤガッテルデショ!! ピョンピョン

ほむら「権利を主張するなら相応の社会貢献をするものよ。もっともあなた達に出来る事なんて」

ほむら「食料として人間の腹を満たすか」メガネツカミ

仔めが「カニャメサン!!?」イヤイヤ

ほむら「玩具として人間を楽しませる事くらいでしょうけど」ベリベリ

仔めが「ガニ゙ャ゙メ゙ザア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ゙!!!???!?!?」ビクンビクン

ほむほむ「ホマァァアアアアァアアァアアッ!!!」ポロポロ
まどまど「マドォォォオオオォォオォオッ!!!」ポロポロ

ポイッ
仔めが「ミュッ!!」ビタン!

仔めが「ミ゙ュ・・・ホミ゙ャ・・・」イチャイヨ・・・マエガミエニャイヨ… ピクピク

ほむほむ「ホムァァ!! ホムゥゥウウ!!」シッカリシテ!! サスサス
まどまど「マギギ・・・!」キッ

まどまど「マドォ!! マギカァァアッ!!」ヨクモコドモヲ!! ポカポカ
ほむほむ「マドカ!?」

ほむら「反撃してきたわ…相変わらずほむまどって頭悪いのね」

まどまど「マドォォオオオッ!!」ニンゲンメェェェ!! ガブガブ
ほむほむ「マドカ! ホムゥ!」マドカ、オチツイテ! ユサユサ

ほむら「お仕置きよ」ヒョイ
まどまど「マドォマドォッ!!」ハナセハナセ!!

ほむほむ「マドカァァ!!」オネガイユルシテ!! ペコペコ

ほむら「人間に逆らうなんて何様のつもりかしら。立場ってものを弁えなさい」ミギアシブチィ
まどまど「マギャァァアアアァァアアッ!!!???!?」イタイィィィイイッ!!??!?

ほむほむ「ホマァァァアッ!! ホムホムァアァァッ!!」アヤマルカラァアァアッ!! ベチンベチン!!

ほむら「…そう、あなたそんなにこの行儀の悪いまどまどが大切なの」

ほむほむ「ホムホムホム!!」コクコク

ほむら「…なら一回だけチャンスをあげる。クリア出来ればまどまどは返してあげるわ」

ほむほむ「ホムッ!」ナンデモヤルヨ!

ほむら「そこに転がってるあなたの子供を食べなさい、1匹残らず」

ほむほむ「」
まどまど「」

仔りぼ「ホ・・・ミ・・・」ピクピク
仔白まど「ミャァ・・・」ポロポロ
仔めが「ミュ・・・」ビクンビクン

ほむほむ「ホムホム!!」デキルワケナイヨ!

ほむら「さっき何でもするって言ったのに…ならまどまどは」

ほむら「こうなってしまうけどいいのかしら」ヒダリアシブチィ
まどまど「マギェェェェエエエェェエエッ!!!???!?」ポロポロ

ほむほむ「―――ッ!!」ギギギ

ほむほむ「ホビャァァァァアアァァアアアアアッ!!!!」ガブ ブチィ
仔りぼ「ホミ゙ャ゙ァアァア゙アア゙ッ!!?!?」

ほむら「あら」ニヤ
まどまど「ホムラチャンッ!?」

ほむほむ「ホムグ・・・! ホフホフホムッ!!」ガツガツ
仔りぼ「ホミャッ!!?ミャロカッ!?? ホミィィィイイッ!!??!?」オカータン!? ドウチタノ!? ナンデコンニャコトスリュノ!? ポロポロポロ

まどまど「ホムラチャン!! ホムラチャァァアン!!」モウヤメテホムラチャン!! ジタバタ
仔まど「ミ゙ャ・・・ミ゙ャ・・・」オカータン・・・コワイヨ・・・ ガタガタ チョロロロ
仔めが「ミィィ? ホミャ?」ナニガオコッテリュノ・・・? オロオロ

ほむら「涙を流しながら一心不乱に我が子を食べてるわ…まさに畜生にふさわしい光景ね」

ほむほむ「ホ・・・オ、オゥェェエエエエ」ゲロゲロゲロ

まどまど「ホムラチャァァァアアンッ!!!」ワタシハドウナッテモイイカラ!!

ほむら「汚いわね…ちゃんと戻した分も食べるのよ」

ほむほむ「ア゙・・・ムァァァアアアア!!!」ガツガツガツ
仔りぼ「ミ゙」カクン

ガツガツ ミャロ゙!? オカータン!? ガブブチブチィ ヤメテ!!イチャイヨォ!! ガツガツバリムシャ オカータ・・・ミ゙ュッ グチュズチュ
ガブリ イチャイッ!? ガブガブグチュ ヤメテ!!オカータンタチュケテ!? ブチブチブチ ホミ゙ャァァア゙ア!! ガブリ ホミ゙

ほむほむ「ホムフ」ニンホムオナカ

まどまど「ホムラ・・・チャ・・・」ワナワナ

ほむら「無事完食出来たわね」

ほむら「ねえほむほむ」

ほむほむ「ホム」

ほむら「かわいい我が子を美味しく食べちゃうってどういう気持ちなのかしら」ツンツン

ほむほむ「ホム」

ほむほむ「コドモ タベタ」

ほむほむ「ホ」


ほむほむ「ホギャァァアアアアァァアアァアアアアアァァァアアアッ!!!???!?!?」


ほむほむ「オェェェエエエエッ!! オゥエエエエッ!!」ゲロゲロ

ほむほむ「ホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホム」ゴメンネゴメンネゴメンネゴメンネゴメンネ ビタンビタンビタン

ほむら「錯乱してるわ…よっぽどショックだったのかしら」クス

まどまど「ホムラチャン・・・」ソンナ・・・! ポロポロ

ほむほむ「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」ゴロゴロゴロ

ほむほむ「ホミミミミミ」ガリガリ

まどまど「ホムラ・・・チャン・・・」ポロポロ

ほむら「結局狂ってしまったのね。でもそれなりに楽しかったわ」ポイ

まどまど「マギ!!」ビタン

ほむら「あなた達は立派に人間社会に貢献出来たんだから胸を張っていいわよ。精々余生を楽しみなさい」スタスタ

まどまど「マドォッ!!」マッテ!!

まどまど「ホムラチャン、マドマド!!」ホムラチャントコドモヲカエシテ!! ポロポロポロ

まどまど「マ・・・!」

マァァァアアァドォォォオオオォォオオオォオオォォッ!!!!!



まどまど「マド・・・マド・・・」ズリズリ

まどまど「ホムラチャン・・・」シッカリシテ・・・ ダキッ
ほむほむ「ミミミミ」ガリガリ

まどまど「アンマリダヨォ・・・!」モウコンナコトヤメテ・・・! ポロポロ
ほむほむ「ミミミミ」ガリガリ

ほむほむ「ミ゙ィ゙゙」カクン
まどまど「・・・ホムラチャン?」

まどまど「ホムラチャンホムラチャン」ユサユサ
ほむほむ「」

まどまど「ホムラチャンホムラチャン」ユサユサ
ほむほむ「」

まどまど「マド」


まどまど「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」

まどまど「ア゙゙」カクン


おわり

夏休みだホム

仔まど「ミャドォォオオオオオ、ホミュラヂャァァァァアン!!!!!」イチャイ、クルチイ、タシュケテ!!!!

仔ほむ「ミャロカァァアアアア、ホミュアァァアアアア!!!!!」イモウチョ、シナナイデ!!!!

親ほむ「ホギャァァァアアアア、ホヒ・・・ホビャァァアアアアアアア!!!!」ヤメテ、モウユルシテ!!!!

親まど「マドォォォ、マドド、ホムラチャァァァン!!!!!」コドモタチ、シンジャウヨ!!!!!

さやか「夏休み初日の朝はいいね、もういくらでもほ虐し放題だよ」

仔まど「ミャロ、ミャギィィィィイイイイ」アタチノ、テアシガ・・・

さやか「あははは、仔まどちゃん、手足が千切れちゃったね。もう歩けないよ」

仔ほむ「ホミュア・・・ホ・・・ホ・・・ホミュゥゥゥゥゥゥ」オシリカラ、オカナノナカミガ・・・デチャッタ・・・

さやか「仔ほむちゃんも大変だね。直腸を引き摺り出したけど、大丈夫?痛そうだね」

親まど「マド、マドド、サヤカチャン!!!!」ゴシュジン、モウヤメテ!!!ドゲザ、ペコペコ

親ほむ「ホムム、ホム、ホビャァァアアア」ユルシテ、オネガイ、コドモ、シンジャウ

さやか「だって殺すつもりだよ?夏休み中はね、出し惜しみならぬ殺し惜しみしないで、どんどんほ虐ってみよーーーーって思ってるんだ」

親ほむ「ホ・・・ホビィィィ・・・」ソ、ソンナ・・・

さやか「ほむまど1000匹殺ってみよって、そう考えてるんだよ」

仔まど「ミャァァ・・・ミャド・・・ミャドォォォ」チガ、トマラナイ・・・サムイヨ・・・

さやか「仔まどちゃん、さっそく瀕死だね。どんどん死んでみよーーか!」

仔ほむ「ホミュミュ・・・ミュゥゥゥ」オナカノ、ナカミガ・・・シニタクニャイ

さやか「いや、死になよ。仔ほむちゃん、あの世に一番乗りだね」

まどまど「マ、マギャ『ベチャ!!』ア、ア、ア・・・マヒャ・・・」ツブサレ、ソクシ

さやか「はい、親まど死亡」

親ほむ「ホ、ホ、ホ・・・ホビャァァァアアアアアア、マドカァアアアアアアア!!!!!」

さやか「う・る・さ・い」

親ほむ「ホビャァァア『グチャ!!』ホ・・・ホ・・・ホ・・・」

さやか「親ほむも死亡。仔ども達、もう守ってくれる親はいないよ?」

仔まど「ミャ・・・ミャァ・・・」ガク

さやか「あ、死んだ。仔まどちゃん、絶望死」

仔ほむ「ホマ・・・ホミュ・・・」ガク

さやか「えーと、出血多量死?それとも、ショック死なの?ま、どっちでもいいか。仔ほむちゃん死亡・・・一家全滅だね」

さやか「夏休みの楽しみに、まだまだ飼い溜めしてあるんだよね。じゃ、次の家族・・・元気よく殺ってみよーか、あはははは」

ホビャァァァァアアアアアアア、マドカァァァアアアアアアア

ミャドォォォォォオオオオオオ、ホミュラジャァァァアアアアアアアアアア

オワリ

さやか「ほむほむ。タマネギ持ってこれる?」

ほむほむ「ホムッ♪」リョウカイ

さやか「じゃあヨロシク」

ほむほむ「ホムホムー」トテテテテ…

ほむほむ「ホムッ…ホムムー」コロコロ コロコロ…

ほむほむ「ホムン」つ[タマネギ]

さやか「ありがと。ほむほむ」

ほむほむ「ホムムン♪」ニッコリ


さやか「じゃあ次ね。ニンジン持ってきて」

ほむほむ「ホムー♪」ハーイ

ほむほむ「ホムホムー」トテテテテ…

ほむほむ「ホームー…ホームー…」ズルズル ズリズリ…

ほむほむ「ホッ…ホムー…」つ[ニンジン]

さやか「ありがと。ちょっと重たかったかな? ごくろうさま」

ほむほむ「ホムホムン♪」ニッコリ


さやか「次はジャガイモお願いね。ほむほむ」

ほむほむ「ホムッ♪」ハーイ

ほむほむ「ホムホムー」トテテテテ…

ほむほむ「ホムン…ホムン…」ゴロゴロ ゴロン…

ほむほむ「ホムッ」つ[ジャガイモ]

さやか「ありがと。じゃあ、ちょっと休憩してていいよ」

ほむほむ「ホムホムン♪」ニッコリ

さやか「えーと。ジャガイモは大きめに切ってと……」

さやか「そろそろカレーのルーを入れてと……」

さやか「よし。カレーは出来た」

ほむほむ「ホムホムー♪」ワーイ

さやか「じゃあ、またアンタの出番だよ。ほむほむ」

ほむほむ「ホム?」


さやか「ほむほむラスト。かんぴょう持ってきて」

ほむほむ「ホムン♪」リョウカイ

ほむほむ「ホムホムー」トテテテテ…

ほむほむ「ホムン…ホムン」トコトコ…トコトコ…

ほむほむ「ホムッ♪」つ[かんぴょう]

さやか「ありがと。アンタよく働いてくれたね」

ほむほむ「ホムムン♪」ニッコリ

さやか「じゃあ最後に、かんぴょうで、アンタの手足を縛ってと……」

ほむほむ「ホッ…ホムッ?」…

さやか「はい完成。お疲れ様。後はカレーのお皿の上で寝てるだけでいいからね」

ほむほむ「……ホムム?」


「カッコいい」という理由でエアガンを買ってみたものの、案外使い道が無い。

そう悩んでいた折りに、友達にある施設の利用を薦められた。

友「結構楽しいんだよ」

その自信ありげな言葉にただただ頷く。
どんな施設なんだろうか…。



自動ドアをくぐった先の受付カウンターには、頬杖をついた赤髪の少女がいた。

こちらに気付くと、ぶっきらぼうに話し掛けてきた。

杏子「らっしゃい。どのコースだ?」

友「ほむほむ殲滅コースで」

杏子「600円な。そっちのお前は?」

何の説明もなく投げ掛けられた問いにどう答えて良いかわからず、しばし沈黙してしまう。
察したような顔をした少女は、顎である方向を指す。

杏子「トーシロか、最初に言えよ。ったく
説明ならアイツに聞きな。あたしはそういうの苦手なんだ。」

友「待っててやるから聞いてきな。」

言われるがまま桃髪の少女のもとに向かう。

まどか「いらっしゃい。じゃあまずこの施設で遊べるゲームの内容を説明するね。」

少女は丁寧にボードを使って説明してくれた。

まどか「ここでは【ほむ種】と呼ばれる小動物…のようなモノをエアガンで撃つことができます。
お客さんは遊びたいコースを選べるんだけど…ここまではいい?」

軽く頷く。

まどか「まずは【ほむほむ殲滅コース】。
このコースでは、木々が生い茂るステージ内で思いっきりほむほむを撃ちまくれるの。
一応制限時間は30分って決まってるけど、ステージ内のほむほむを全部倒せたらボーナスがあるから
チャレンジするなら頑張ってね!」

まどか「次に【ほ食種撃退コース】。
このコースでは、ほむほむを襲う【あんあん】【さやさや】
【まみまみ】【まどまど】を撃ってほむほむを守るのが目的です。
ほむほむは一匹だけだから食べられちゃったらそこでおしまい!
見事守りきったらステージクリアで、ポイントカードにスタンプが押されるよ!」

まどか「次はちょっと上級者向きなんだけど…
【稀少種コース】っていうのもあるんだ。
これは危険だから18歳以上じゃなきゃダメなの。
【りぼほむ】と【白まど】の群れを相手にするコースなんだけど、これがなかなかすばしっこくて手強いの。
おまけに矢も撃ってくるから、すごく危ないんだよ。
より実戦に近い雰囲気を味わいたい人向けかな~。
制限時間は無いけど、30分ごとに200円って感じだから注意してね。
後、隠れるのがうまい【めがほむ】を倒せたらサービス券をプレゼントしちゃうよ!」

まどか「こんなところかなぁ。
あとは優しく育てられた群れを殲滅する【幸せ崩壊コース】とかもあるけど…
エアガンを楽しみたいだけならあんまりオススメできないね。」

何となくだが内容はわかった。
持ってきたエアガンはリボルバータイプの拳銃だったので、どのコースにも向いていないような気がする。

友「ちなみにエアガンのレンタルもできるよ。
殲滅コース行くならやっぱマシンガンタイプが有利だと思うけどな」

自前のマシンガンを構えながら得意気に話す友人。
しかし本当にどうしようか迷う。
幸せ崩壊コースはエアガンを楽しめないと聞いたし、
かといってせっかく自前のを持ってきたのだから使いたい。

悩んだ末に出した結論は……



まどか「幸せ崩壊コース?本当に良いの?」

拳銃タイプでは殲滅コースは不利。
即アウト要素のあるほ食種コースも初心者には無理。
上級者コースなどとてもじゃないが…。

だがこのコースならとりあえず的を撃てるのだから、
拳銃タイプでも楽しみを見出だせそうだ。
そう考えての結論である。

まどか「じゃあ時間は1時間で、800円ね。
お金は杏子ちゃんに渡してね。」

杏子「毎度あり。
せいぜい頑張るんだな」

赤髪の少女にお金を渡し、ゲートをくぐる。
その先には、リアルに作られた渓流ステージがあった。
川のせせらぎが心地良い。

とりあえず的を探さないと…と、思ったらさっそく一匹発見した。

「ホムッホムッホムッ…」トテトテトテ

木の枝をたくさん抱え、おぼつかない足取りで歩を進めるほむほむ。
こちらの存在には気付いていないようだ。

後頭部に狙いを定め、引き金を引く。

「ホギャッ」バチュン

BB弾は後頭部から眉間に抜け、血液と木の枝があたりに散らばった。
間を空けて前方に倒れこんだほむほむ。
近よって確認する。

血溜まりの中で小刻みに痙攣しており、助からないことは明白である。


気付いた時には、その体に2・3発の弾丸を撃ち込んでいた。
痙攣は止まった。



……昔からダメなのだ。
こういう…脆弱な生き物が生命活動を必死に続けようとする様が。



こいつが運んでいたのは木の枝。
そしてこれは幸せ崩壊コース。

……ならばアレを探さなくてはな。

「ホムッホムッ♪」トテトテ

「マドッマドッ♪」ピョンピョン

「ホミミィー♪」ヨチヨチ

やはり巣作りか。
「群れ」ほど多くはないが、何匹かのほむほむ。
そしてまどまどがいる。

このまどまどはほむほむと番になるタイプか。
この辺じゃ珍しいな。

とりあえず時間も限られている。
ある程度出来上がりかけている巣の上方を狙い撃つ。

積み上げられた木の枝が弾けとび、ほむほむたちが一斉に上を向く。
この隙に子供を撃つ。

「ホミ゙ッ!!」ブシャアッ!

「ミャギャッ!!」ブチュッ

「ホミャアアァァ!」ガシュッ

「ホムァァァァァァァ!!!」ダダダダ

「ホムラチャアァァァアン!!!」ポロポロ

頭部を貫いたり、足だけ撃ったり…苦悶に喘ぐ姿も面白い。
あえて活かしておくのもいいものだ。

親どもが慌てて駆け寄ろうとするので足下に威嚇射撃を行う。

さすがにこれにはビビったのか、近寄るのをやめる。

奥には子供の死を受け入れられず泣き叫ぶまどまど。
あまりに見苦しくイライラしたので、脳天を狙い撃つ。

が、外した。
弾丸は巣の柱部分に当たる。

大黒柱だったのか…巣は音も無く崩れ去った。
先程のまどまどは巻き添えで生き埋めになったようだ。

「マドカァァァァアァァァァ!!?」ポロポロ

さて…あとはどうするか。
まぁこんな状況だ、適当に撃っても楽しめるだろう。

引き金を引く。

「ホギャッ!!!」ブチュン!

また引く。

「ホビュッ!!!」バシュッ

「ホムラチャーン!」ポロポロポロ

その潤んだ眼球を吹き飛ばしてやる。

パン!パン!

「マドマギッ!!」ブチュチュッ

両目を押さえて転がるまどまど。愉快である。
さぁて、次は…

「マドドー…」ギュッ

「ホミューホミュー」

まどまどが生まれたばかりであろう赤ほむを抱えている。
子供だけは守ろうという執念がみられるな。
だが…どこまで耐えられるか。
とりあえず右腕を撃つ。

「マギッ!」ビシッ!

次に左腕。

「マギャッ!」ビシッ!

なんだもう手を緩めたのか。そうら大事な子供が蜂の巣だぞー。

パン!パン!パン!パン!パン!パン!

「ミ゙ッミ゙ッミ゙ッミ゙ッミ゙ッミ゙ッ…」ビクンビクン

小刻みに鳴き声をあげてビクつく赤ほむ。
不愉快極まりないので、リロードした弾も撃ち込む。
とっくに息はないが、撃ち込むたびに体が跳ねるのが面白い。

貫通した弾が当たったまどまどは、瞳と腹から血を流しつつ、跳ね回る我が子を見つめていた。

…………


まどか「お疲れ様~」

軽く会釈をし、友人のプレイ終了を待つ。
どうやら三回戦に突入したらしい。

しかしあのコースがエアガンを楽しむのに不向きというのは本当だな。
射撃じゃなく虐待の方を楽しんでしまった。

窓から見える密林ステージからは、ほむほむたちの悲鳴だけが響いていた。



終わり

さやか「sageろよ~」グシャ!
ほむほむ「ホビャアアアアァァァァアアアア!!!!」

おれおれ「ホムラチャン!!」パコパコ
ほむほむ「ホムゥ」イヤイヤ

さやか「今日もいい天気・・・
    こんな日は何か嬉しいことが起こりそうな予感」

フーッ!!!

ホムアァァァアアア!!!!

さやか「・・・何だろう」


ガサガサガサ・・・

さやか「あれは・・・」

フーッ!!!

ほむほむ「ホムァァアァアアアアアア!!!!!」

まどまど「マドォオォォォオォオオオオ!!!!!」

仔ほむ「ホミュミュウウウゥゥゥ・・・・」ブルブル

仔まど「ミャド・・・ホミュラチャン・・・・」ポロポロ

仔めが「カニャメシャン・・・カニャメシャン・・・」ガタガタ

さやか「ダンボールの中に子供たち・・・
    その前で睨み合うほむまどと子猫・・・」

さやか「ははーん、そういうことか
    しかし子猫相手に膠着状態なんて、あいつらからしたら奇跡以外の何物でもないね」

さやか「ここはちょっと助太刀しますかね」

ガサガサ

ほむほむ「ホムゥ!!?」

まどまど「マ・・・マド・・・!!?」

ニャーオ

さやか「よしよし、良い子だね
    今すぐお腹いっぱいにしてあげるからね」ヒョイ

仔ほむ「ホミャァァァアアアアア!!!!!ホミャァァアァアアア!!!!!」ジタバタジタバタ

さやか「さぁて、まずは活きのいい仔ほむからだよ~」

ほむほむ「ホムァァァアアアアアアア!!!?ホムゥゥウゥウウウウ!!!!!!」ピョンピョン

まどまど「マドドッ!!!マドォォォォオオオオオ!!!!!」ペチペチペチ

さやか「・・・・・あー・・・・?」

ダンッ!!!

まどまど「マギャァァァァアアアアア!!!!??」

さやか「汚い手であたしの一張羅に触らないでよ・・・
    罰として下半身ミンチの刑ね」

ダンダンッ!!!グチャグチュッ!!!
ダンダンダンダンッ!!!!

まどまど「マ・・・・・・・・・・・・マヒィ・・・・・・ホムラチャ・・・・・・ン・・・・・」ピクピク

ほむほむ「マドカァァァアアアァァアァァアァァァァア!!!!!!!」

さやか「お待たせ、召し上がれ」

ニャーオ

バクッ

仔ほむ「ホミャァアアアァァァァアアアァアァァァアアア!!!!!!ミャドカァァァアアアアアアア!!!!!!!」

ほむほむ「ホムアァァァアアアアアアアアアアアアア!!!!」ポロポロポロ

仔めが「ホ・・・・ホホホ・・・・・ホ・・・・」ブルブルジョワー・・・・

仔まど「ホミュラチャァァァァアァァアアアアアアアン!!!!!!!」ポロポロポロ

ブチッブチブチッ ゴリゴリッブチュッ

ガリガリコリッ ブチッグチュ

さやか「良かったね、子猫ちゃん」

まどまど「マ・・・・・・マ・・・・・ママママ・・・・・・・・」ポロポロ

ほむほむ「ホム・・・・・・ホムゥ・・・・」ポロポロポロポロ

さやか「さぁて、続いては仔めがちゃんだ」ヒョイ

仔めが「ホビャァァァァアァアアアア!!!!!カニャメシャアァァァアァァン!!!」ジョワー!!!!

さやか「うへぇ、すごい量の失禁
    さっさと食わせちゃお」

仔まど「ミャドッ!!!ミャドミャドッ!!!!!」ピョンピョン

さやか「ん?なぁに、この子の身代わりになろーっての?」

仔まど「ミャド・・・」コクッ

ほむほむ「ホムァァア!!!!マドカァァァアア!!!!」ブンブンブン

さやか「あんたがいくら喚いても無駄
    契約は完了したよ、あんたの願いはエントロピーを凌駕した!
    この仔めがは助けてあげるよ」

仔まど「ミャド・・・・」ホッ

さやか「じゃあ約束通り食われてね」

ウニャー

バクッ ムシャムシャ ゴリリッ コリッ

仔まど「ミャギャァァァアァァアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」

ほむほむ「マドカァァァアアアアアァァアアアアアアアア!!!!!!!」ピョンピョンピョン

さやか「よーし、じゃあこの仔めがちゃんは・・・そうだねぇ」

ブチブチッブチッ

さやか「はーい、あっという間に達磨仔めがちゃんの完成でーす」

仔めが「ホ・・・・・・・・・・・・・・・・ホギャアアァァァアァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!?????」

ほむほむ「ホビャァアアアアァァァァァァアァアアアアア!!!!!!」

仔まど「ホミュラチャアアァァァァアアアアアアアアアアアン!!!!!????」ポロポロポロポロ

さやか「じゃああそこの蟻の群れにでもお裾分けしますか」ポイ

ワサワサワサワサ・・・・・ザワワワワ・・・・

仔めが「カニャメシャ・・・・・・ボボボボボボボムムゥゥウウウウウウーーーーーーーーーーー!!!!!?????」

さやか「あっはっはっは!体中蟻まみれになりながら巣まで運ばれてくよ
    これでしばらく餌には困らないね!なーんて」

さやか「ん?『何で?』って顔してるね」

さやか「何でこんなことしたか教えてあげようか?
    理由は簡単、あんたたちのその顔が見たかったからだよ」

仔まど「ホ・・・・・ミュラチャ・・・・・・・」


ブチュッ・・・グチュチュッ・・・


コリコリ・・・  コリコリ・・・


ボトッ



ほむほむ「ホ・・・ホビャ・・・」ズリズリ



さやか「ちょっと・・・まだ逃げちゃ駄目じゃない・・・」


ゴリゴリ・・・ムシャ・・・グチッ


さやか「ふふふ・・・いい音・・・」

ほむほむ「ホビャ・・・ホビャビャア・・・」

さやか「聞こえなかったの?餌は大人しくしてなさいよ・・・」

スッ

さやか「ほうらこれ・・・さっき落ちた仔まどの頭・・・
    どうしたらいいと思う?これ」

ほむほむ「ホムゥッ!ホムホムゥウウウッ!!」ピョンピョン

さやか「何・・・・?
    返してほしいの?・・・・墓にでも埋める気?」

ほむほむ「ホムホムゥ」コクコク

さやか「そう・・・じゃあそうしましょうか」

パクッ

ほむほむ「!!!!!???」

ゴリッコリコリッズリュッ

ゴックン

さやか「ふう~、軟骨の唐揚げみたいで美味しかったよ
    まど味噌も甘みの中に苦さもあって最高・・・珍味と言われるだけはあるわ」

ほむほむ「ホ・・・・ホギャアァァァアアアアアア!!!マドカァァァアアアアアアアア!!!!!」ポロポロポロポロ

さやか「うるさいわね・・・
    ほら、あんたの番よ」

ほむほむ「ホギャァァァアアア!!!!ホビャビャァァァアアアアホビャ」ジタバタジタバタ

ガブッ
ブチブチッ ゴリッコリコリッ

ほむほむ「ホビャァァァァァアアアアアアアアア!!!!!!ホギャアアァァァァァア!!!!マドカァァァァアアアア!!!!!」

まどまど「ホムラチャ・・・ン・・・・・」ピクピク

ブチュブチュ・・・グチュ・・・
グチュチュチュ・・・ゴクッ

さやか「ふふふ・・・美味しい?」

ニャーオ

さやか「さて・・・これであたしの役目は終わり
    いい仕事したわー」

ニャ~

さやか「あんたもお腹いっぱい?
    じゃあ元気でね」


・・・・・・・・
・・・・


まどまど「マ・・・・・・マァ・・・・・」ピクピク

まどまど「ホムラチャァァァン・・・・・・」ポロポロポロポロ

あんあん「アーン?」

さやさや「サヤァー?」

まどまど「!!!!!!!!」

ガブ!!!!ブチュチュ!!!!ガツッ!!!!ガツツッ!!!!
コリコリゴリリッ!!!!!!!マギャァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!



まどか「やっぱり夏はアイスだね」ペロペロ

さやか「うん、これないとやってらんない」モグモグ

まどか「ウェヒヒ」



――――――
―――


さやか「あー、おいしかった」

まどか「余ったら持って帰るって言ってたけど、全部食べちゃったね」

さやか「そういうまどかもけっこう食べてたじゃん」

まどか「えー、そうだったかな?」

ホミュー

さやか、まどか「………………!!」

さやか「なにか聞こえたね」ニヤ

まどか「うん」ニコ

さやか「行ってみる?」

まどか「でも小型カメラぐらいしか持ってきてないよ」

さやか「なに言ってるの。虐待のネタならこれがあるじゃん」モクモク

まどか「ドライアイス……そっか!!凍死させるの?」

さやか「甘いなー、うちの嫁は。まあ見てて」





―――林―――

さやか「こっちの方にから声が聞こえたよね」

まどか「うん、まだ遠くには行ってないはずだよ」

「ミャロカァー」

「ミャドー」

さやか「いた!」

まどか「仔だけで外遊びって……危機管理が相変わらずだね……」

「ホミュー?ホミッ!!」アレ?ニンゲンダ!!

「ミャロミャロ!!」ニゲナキャ!!

トテトテトテ……

まどか「あ、逃げだした」

さやか「ラッキー!巣の場所吐かせる手間がなくなったよ」

―――巣の近く―――

「ホミュー…」ツカレタ…

「ミャロミャロ?」ニゲキレタ?


ヒョイヒョイ

さやか「案内ごくろうさん」

「ホミャーッ!」ジタバタ

「ミャローッ!ミャロミャー!!」ジタバタ

まどか「10分も走り続けるなんてよく頑張ったね」

さやか「移動できたのたったの30mぐらいだけど」

まどか「でもこのあたりに巣なんてあったんだね」

さやか「ほんとだね。しかも何家族かいるみたいだし」

まどか「ウェヒヒ、何匹殺せるのかな」


まどか「ところでさやかちゃん結局ドライアイスでどう虐待するの?」

さやか「ドライアイスをさ、遊び半分で密閉容器にいれてケガする馬鹿って毎年いるよね」

まどか「あー……なるほどね」

さやか「そしてさっき都合よくジャムの空き瓶を拾った」

まどか「そしてドライアイスもある」


さやか「じゃあさっそく仔ほむをビンの中に入れて」

ポイポイ

「ホミャッ!!」

「ミ゙ャゴ!!」

まどか「ドライアイスを入れて……」

さやか「待って!そのまま入れると直に触れて一瞬で凍死しちゃうから何かに包んでから入れて」

瓶ほむ「ミャロカァーッ!」ダシテーッ!   

瓶まど「ミャロミャロー!!」タスケテー!!   

まどか「あ、そっか。じゃあレジ袋で包んで入れるよ?」

さやか「うん」

ガサガサ、ポイ

瓶ほむ「ホビャ!ホミュミュ?」イタイ!ナニコレ?

瓶まど「ミャロー?」ツメタイヨ?

まどか「あとは蓋をしっかり閉めて……」

さやか「巣の中にカメラと一緒にin!!」

ゴロゴロ

「ホミャー!!」「ミャロー!!」






さやか「巣から離れた安全なところまで移動しました」

まどか「危険だもんね」

さやか「さて、じゃあその危険物を放り込まれた巣のようすはどうなってるのかなー?」

カチカチ……ピッ

まどか「あ、映像うつったよ」



瓶ほむ「ホミュー!ホミャホミャー!!」ダシテー!オカーサン!!

親ほむ「ホビャァァアアアア!?」コドモーッ!?

さやか「うん、序盤はテンプレどおり」

まどか「でも飽きないよね」

瓶まど「ホミュラチャーン!!」ペチペチ

親まど「マドッ、マドッ!」バンバン

まどか「まどまどはどっちも瓶を壊そうとしているね」

さやか「泣き喚いて思考停止してるほむほむよりはしっかりしてるね」

まどか「まどまどってほむほむより抵抗してくれるのも魅力だよね」

さやか「わかる。死ぬ間際の抵抗なんて無駄だったと悟ったときの顔とか最高だよね」

「ホムー?ホギャー!?」

「カナメサン!」

まどか「他の親たちも騒ぎで集まってきたね」

さやか「てか多くない?もしかしてコロニー?」

親ほむ「ホギャー!ゴコジャナイィィイイ!」コドモガー!タスケテー!

親まど「ホムラチャン!ホムラチャン!」ペコペコ

まどか「鼻水まみれになりながら頼んでるよ」

さやか「へぇー、ペコペコって人間以外にもやるんだ。覚えておこ」

「カナメサン!!」マカセテ!!

「マドカー!」イマ タスケル!

さやか「任せてとか……こいつらの自信はどこからくるんだ」

まどか「しかも一番非力なめがほむが言ってる……」

「ホムッ、ホムーッ!」ゲシゲシ

「マドーッ、マドッ!」バンバン

さやか「ほむほむが蹴ったり叩いたぐらいでガラスが割れるわけないだろ」

まどか「みんなで頑張ればなんでもできるって思ってるんだよ……」

ユラ……ユラ……

瓶ほむ「ホ、ホミュー……」プルプル

瓶まど「ミ゙ャァァアアアアア、ミ゙ャロォォオオン」ビエーン

さやか「これ無駄に振動させて怯えさせてるだけだよね」

親ほむ「ホムホム」ガンバッテ

親まど「マドマドー」スグ タスカル

まどか「いやいや」



――――――
―――


さやか「コロニー総出で瓶を破壊しようと試みた結果……」

「ホムム……」ワレナイ……

「ココジャナイ……」ドウスレバ……

まどか「だよねー」

瓶ほむ「ホミィー……」サムイ……

瓶まど「ミャロミャロー!」コワイヨー!

さやか「だいぶ曇ってきたね」

まどか「でもなかなか爆発しないね」

さやか「水とかいれてないし、巣のなか涼しいから圧力高くなるまで時間かかるんだと思う」

まどか「……さやかちゃんってほ虐の発想を化学のテストに発揮すれば赤点脱出できると思う」

さやか「それは言わない約そ……ん?」

パタパタ

りぼほむ「ホムホムッ!?」ドウシタノ!?

まどか「なにか巣の方に飛んでいったと思ったら希少種までいるんだ」

さやか「あ゛ー、希少種いるんなら爆弾なんて仕掛けないで生け捕りにすればよかった」

親まど「マド、マドマド!」カクガクシカジカ

りぼほむ「ホムー……」

さやか「今から爆弾とりにいくのは?」

まどか「危ないよ。希少種は諦めよ?」

りぼほむ「ホムー……ホムッ!ホムホム、マドカー!」

「ホムホム!」ワカッタ!

さやか「あたしってホント馬鹿」

まどか「次また探そ、ね?ほら、ほむほむたちに変化が起きたよ」

「ホムー!」グググ

「カナメサーン!」グイグイ

まどか「瓶を押さえつけながら、蓋を回そうとしてるけど、もしかして蓋の開け方わかったの?」

さやか「希少種が教えたんでしょ」

親ほむ「ココジャナイ」モウスグ ダカラ

瓶ほむ「ホミュ……」クルシイ……

「マドマドー!」グググ

「ホムラチャンー!」グググ

まどか「でもよく見たら回す向き逆だね。よけい閉めちゃってるよ」

さやか「さすが希少種さま」

瓶まど「ミャ?ミャゴォォォオオオオ!!!」ジタバタ

瓶ほむ「ホビャァァァアアアアアァァアア!!!」ゴロゴロ

まどか「中の仔ほむのようすが変だよ?」

さやか「白煙の中ですごいもがいてるね」

親まど「マ、マドマド!?」ド、ドウシタノ!?

「ホムホム!」イソゴウ!


瓶ほむ「ホビ」

ブシャーー

さやか「すげえ、噴水みたいに血が噴き出した」

まどか「瓶の中がすごい圧力になってるから?」

瓶ほむ「ホ……ホミ……」ピクピク

瓶まど「ミ゙ャ゙ァァアアアアァ゙ァ゙ア゙ア゙ア゙」ブシャーーー

親ほむ「ホギャァァアアアア!」コドモォオオ!

親まど「マギャァァアアア!マヒィィイイ!」コマドチャン!コホムチャン!

さやか「真っ白な煙と真っ赤な血噴水……」

まどか「綺麗だね」

りぼほむ「ホムホム!?」マダナノ!?

まどか「だから向き逆だって」

さやか「っていうかそろそろ爆発するんじゃない?」

瓶ほむ「ホビ……ホビャァア……」ダズ……ケテ……

親ほむ「ヌグゥゥウウウウ……



パリン

ドゴォォォォオオオオオオンン……パラパラ


さやか「おぉ!?爆発した」

まどか「すごい音!」

さやか「巣に行ってみよ!」



まどか「わー、すごーい。巣の天井が丸ごとなくなってるよ」

さやか「もうちょっとしたクレーターだね」

「マ……マギ……」

「ホビャァァァアアアアア」ドクドク

親ほむ「」

さやか「これだけの爆発でも即死していない奴が結構いるね」

まどか「でも、直に死ぬだろうね。下半身がないのばっかりだし」

「ホミュ……ホミュー?……」ユサユサ

「」

さやか「あ、瓶の蓋」

まどか「横からすごい血が出てるけど……」

さやか「ひっくり返そう」

ベチョ

「マ゙ァァアアアア」

りぼほむ「ボブ……」

「」

「ホビ」

さやか「うわー、圧縮されてお煎べえみたいになってる」

まどか「希少種の翼も混じってるね」

さやか「でももうどれが誰の足でどれが手なのかわからなくなってるね」

「いやー、いいもの見れたし大人に見つかる前に帰ろっか」

「そうだね」





バサバサ

りぼほむ「マド…カ…」シロ……マド

2人の少女が去ってしばらくしたあと翼の音を聞こえてきた
番が助けに来たと思ったのか瀕死のりぼほむは嬉しそうに番の名を呟いた
最期に番の姿を見ながらなら安らかに逝ける。そう思ったのかもしれない

バサバサ

カラス「カァーーー!!」

りぼほむ「ホ?マドカ!?」

グチャグチャ

りぼほむ「ホビビビビビ」

ズルズル

りぼほむ「」

そんな都合のいいことがほむほむに起こるはずもなく、そのかわりに
生ゴミ臭い黒いクチバシに何度もついばまれ、激痛に顔をゆがめながら死んでいった



おしまい

         _
        .===ヽ (⌒⌒)
       (リリwwリ|:( プー )
       I:l ゜ヮ゜ノリノノ

        (⊃⌒*⌒⊂)
         /__ノ"ヽ__)

>>562
さやか「おやー?オナラが出るってことは便秘の疑いがありますねぇ」ガシッ

ほむほむ「ホム!?」ナンデ!?

まどか「ウェヒヒッ、さやかちゃん適当にいっちゃダメだよぅ」

さやか「適当じゃないってwww
さぁて、では肛門をほむスキンで塞ぎます」

ペタッ

ほむほむ「ホムッ!?ホムゥーホムゥー」キモチワルイヨ ヨジヨジ

さやか「取り出したるは便秘薬」

まどか「そんな生易しいものじゃないよね。下剤だよね?」

さやか「はい、あーん」

ほむほむ「ムゥー!ムゥー!」イヤイヤ

さやか「口開けろって言ってんのよ
まどか、持ってて」

まどか「ウェヒヒヒ…」ガシッ

ほむほむ「ンムゥー!!!」ジタバタジタバタ

さやか「ほら、飲め!飲め!」グリグリ

ほむほむ「ンムゥー!!ムムゥー!!」クビフリブンブン

さやか「せい!」グリュリュッ

ほむほむ「ンムァァァアア!!?」

さやか「はい、ゴックン」ハラパンドスッ

ほむほむ「!!」ゴックン

さやか「ふふふ…こんなもんかな
ではゴミ袋に入れて暫し待ちます」ポイッ

ほむほむ「ホム!!!」ベチーン!

ー3分後。

さやか「そろそろかな?」

ほむほむ「ホ…ホォォォ…」ギュルルルル

まどか「お通じが来たみたいだね…さすが、人間用の下剤だとよく効くね
必死に肛門を押さえてるよ」

さやか「でも肛門はほむスキンで塞いでるからねぇ」

ほむほむ「ホム…ホムゥ…ホムホムー…」ギュルルルル

まどか「肛門から出ないってことは…あれだよね。ウェヒヒ…」

ほむほむ「ホムゥー…ホムホムゥー…ホッ!?ホォロロロロロロロロロロロ!!!!ボェェェェェェ!!!」

ドバァァァァァ!!!!ブチャチャチャチャッ!!

さやか「あっはっはっは!傑作!
見滝原市名物、下痢吐きほむほむの完成だよ!」

まどか「ウェヒヒヒヒ!嫌だよこんな汚いのが名物だなんて!」

ほむほむ「ホムゥー…ホムムゥー…」ハァハァ

ほむほむ「ボロロロロッ!!ボムァー…ボロロロロッ!!」

ビチャビチャビチャビチャッ!!!

さやか「汚いなぁ、もう…
飽きたしどっか捨ててこよっか?」

まどか「うん、じゃああそこにしよう」

ー公園。ほむコロニー。

ホムホムー♪マドー♪ホミュー♪

まどか「うへぇ、わらわらいるね」

さやか「はいじゃあ投下ー」

ドボドボドボドボ
ボチャァァ!!

ホギャアァァァァァァアアア!!!!!マギャアァァァァアァァァ!!!!
ホミェエエエェェェェン!!!!ホミュゥゥウウウウウ!!!!

まどか「ウェヒヒヒヒ!ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒッ!」

さやか「弱者の掃き溜めには肥がお似合いだよ
せいぜい公園の木々の養分になるんだね!」

ほむほむ「ホォー…ホォー…」ナンデ…

ほむほむ「ホム…ホムホム…」オナラシタダケナノニ…

ほむほむ「」チーン


まどまど「マ・・・マド・・・」ア…アツイ…
ほむほむ「ホビャ・・・」ダレカ…
仔まど「ミャド・・・」ミジュ…
仔めが「」

「暑い日差しの下で」 2レス投下

記録的な暑さが続くある晴れた日の休日、図書館に借りた本を返しに行くべく
日差しが突き刺さる中を早足を掛けて目的地まで目指していると

コドモォォォオオオオオオオオ!!! オチビチャン!!!

となにやら泣き叫ぶほむまどの声が聞こえた、特に興味があるわけでもないので先を急ぐ
すると前方に黒とピンクの物体が見えてくる、どうやら先ほど鳴き声を上げたほむほむとまどまどのようだ。
人間でも倒れるような暑さの中、日陰もない歩道のど真ん中に陣取って泣き喚きなにかを必死で持ち上げようとしている
なにをやってるのかと上から観察してみれば、道に寝そべってる小さなうめき声を上げる仔まどと仔ほむに
その2匹を掴んで揺らす両親の姿がそこにあった。

オカァ…シャン… ピクピク

ホムァー!!! マドォー!!! シッカリシテ コドモタチ!!!

一体全体何をやってるのかとジックリと観てみれば、どうやらあまりの暑さに溶けたアスファルトが仔ほむと仔まどに接着して
非力な親たちの力では剥がせないらしく、立ち往生してるようだ。
溶けてるとはいえ熱の篭ったアスファルトとこの猛暑を前では脆弱なほむ種では助かるすべはおそらくないであろう
そう感じて立ち去ろうとする私に気がついたほむほむとまどまどがこちらに向かってくる。

ホムホムホムー!!! コドモヲタスケテ ペコペコ

マジョ!!! マドマド!!! オネガイシマス ペコペコ

頭を下げて懸命に私に何かを訴えようとする、仔ども達を助けて欲しいのか。
早く図書館に行きたいが、この暑さが私の判断力を鈍らせたのか普段なら放っておく厄介事に関わってみたくなったのか
気がつけば私の手は自然と仔ども達に伸びた。

ホムゥ♪ ホムム♪ アリガトウ コシフリフリ

マド♪ サイコウノトモダチ♪  ニンゲンサン オシリフリフリ

そんな私の様子をみた親たちが奇っ怪な行動をとる、感謝の表現だろうか
ほむ種に興味のない私としてはどうでもいいことなので、目線を仔にもどしてささっと用件を済ませることにした
粘着が強く人間の力でも簡単に剥がせそうにないので、思いっきり引っ張ってやることにした

ブチブチィブチィ!!!!!!!!

ホギャァァァァァァア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙

ミャギャァァァァァァア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙

剥がれた音と共に絶叫がこだまする、なにかと思い仔ほむと仔まどを地面に放り投げて様子を見ると
皮膚表面が剥がれ全身真っ赤で一般的な仔ほむと仔まどとは似ても似つかないグロテスクな生き物がのたうち回ってた。

ホビャアアアアアアアア!!! トテトテ

マギャアアアアアアアアア!!! カケヨリ

痛みにもがき苦しむ仔ども達に、大声を上げてすぐに駆け寄る両親

オ…ァ…シャ… ピクピク

ホムゥ!! ホムゥ!!! シッカリシテ ペロペロ

マドォ!! ホムラチャン!!! ガンバッテ ペロペロ


なにをやってるのかよくわからないが、唾液で傷口でも消毒をしてるのだろうか?
その程度で治る容態でもないと思うのだが彼女達種族特有の画期的な治療方法なのだろうか?
とりあえず救助も終ったので、もう良いだろうと思った私は改めて元の用事を済ませようと思い再び腰を上げた

ホムゥ!? ホムホム!!!  ナンデ ワルイコトシテナイノニ ピョンピョン

マドー!! ドーシテ!!! コドモヲ ナオシテ ペチペチ


ほむまどが私に近づいて、飛び跳ね靴を叩く
彼女たちの言語がわからないので何を言ってるかよくわからないが感謝の気持ちでも表してるのだろうか?
中々殊勝な心がけだと感じるが、今はそれよりも効用があるかわからないが治療を続けたほうが良いのではないかと思うのだが
余計な気遣いかと頭の中で考えつつも、ほむまどを掴み仔ども達の元へ投げ返してやる、しかし力を入れすぎたのか
放物線は仔ども達を跨ぎ、溶けたアスファルト帯にほむまど達を送ってしまったようだ。

ホビャァァァァァア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!! ポロポロ

マギャァァァァァア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!  ポロポロ


絶叫と鳴き声の協演が響き渡る、声も曇るような今日のような暑い日に
まるで清涼感をかんじさせてくれるかの如く澄み切った歌声に包まれ
爽やかな気持ちになった私は彼女達に背を向け、再び図書館を目指すことにした・

コ…ド…ォ… ピクピク

オ…チ…チャ… ピクピク

仔ほむ「」

仔まど「」


おしまい♪




QB「お腹が減ってきたね。どこかに良い食料は無いかな」

仔ほむ「ホミュホミュ」モグモグ
ほむほむ「ホムホムゥ」オイシイ?
まどまど「マドン」イッパイタベテネ

QB「丁度良い所にほむまどがいるじゃないか。早速頂くとしよう」ヒョイ

仔ほむ「ホミュウッ!?」ビクッ

ほむほむ「ホムッ!?」
まどまど「マドッ!?」

QB「この星に来て一番ありがたかったのはこの生物の存在だね。僕達の星にはこんな生態系の最底辺にありながら天敵への碌な対抗手段を持たない生物なんて存在しなかった。飢えをしのぐのにこれほど便利な物は無いよ」アーン

仔ほむ「ホミー! ホミー!」イヤイヤ

ほむほむ「ホムホムゥゥゥウウウッ!!」ペチペチ
まどまど「マァドォォオオオオッ!!」カプカプ

ガブリ
仔ほむ「ホギュッ」

ブチッ ゴリゴリ バリ
仔ほむ「オ゙ッ・・・ビュォ゙ォ・・・」

バリッ ゴリッ ヌチュヌチュ
仔ほむ「ミ゙ュ」

キュップイ ゴックン

ほむほむ「ホ・・・ホ・・・!」フルフル
まどまど「マァァ・・・!」ワナワナ

ホギャァァアアァァアアアッ!!! マギャァァアアアァアアッ!!!

QB「子供は肉が柔らかくていいね。成体に比べて癖も少ない」

ほむほむ「ホムァ・・・ホムゥゥ・・・!」ポロポロ
まどまど「アンマリダヨォ・・・!」ポロポロ

QB「さて、次はまどまどを頂こう」ヒョイ
まどまど「マドォ!?」ビクッ

ほむほむ「マドカァ!?」

QB「まどまどは噛めば噛むほど甘みが出る。下半身から少しずつ咀嚼していこう」アーン
まどまど「ホムラチャン!! ホムラチャーン!!」ジタバタ

ほむほむ「ホビャッ!! ホビィィイイイィィッ!!」ペチペチペチ

ガブブチィ
まどまど「マギャァァアアッ!!??!?」

ゴリュ ボリュ ズリュ
まどまど「マギュッ!! マギェッ!! ホ、ホム゙ラ゙ヂャァアアッ!!」ポロポロ

ほむほむ「マドカァ!! マドカァーーッ!!」カプカプカプ

QB「この悲鳴も食欲を刺激するね。なんだか感情が芽生えそうだよ」ゴリュゴリュ
まどまど「マギュ゙ッ゙ ァ゙」

ボリボリ オ゙・・・ラチャ゙ クチュクチュ モキュモキュ ゴックン キュップイ

ほむほむ「マド・・・カ・・・」ワナワナ

ホビャァァァアァアアァアアアマドガァァアアアァァァアアッ!!!


QB「ふぅ、実においしかった」

ほむほむ「ホムホムゥ!! ホムッ!!」キッ

QB「どうしたんだい?」

ほむほむ「ホビャホビャ!! マドカ!!」プンプン

QB「ああ、番と子供を食べられたのが不満だったのか。でもそれなら仕方ないよ」

QB「生態系の下位に当たる生物は成体になるまでの死亡率が極めて高い。言わば死ぬのは当たり前の状況だ」

ほむほむ「ホムァ!! ホムゥ!!」ペチペチ

QB「特に君達はこの星の生態系の中で最も貧弱な生物だ。天敵に狙われる確率は他の小動物の比ではないだろう」

ほむほむ「ホムホムゥ!! マドカァ!!」ペチペチ

QB「それを補う為に圧倒的な繁殖力で大量の子孫を残すのが君達の戦略の筈じゃないか。それなのにどうして単一個体の生き死ににそこまで拘るんだい?」

ほむほむ「ホムゥゥゥ!! ホビャァァアアッ!!」ペチペチ ポロポロ

QB「…って君は話を聞いているのかい?まあほむほむに理解出来る内容でもないか」

ほむほむ「ホムァァァアアッ!! マドガァァアアア゙ア゙ア゙!!」ペチペチ カプカプ


パァン!!
ほむほむ「ホビュ゙゙」ブチュッ

マミ「QB何やってるの?ほむほむなんかの相手してたら頭悪くなるわよ」

QB「マミ、酷いじゃないか。せっかくの僕のおやつを撃ち殺してしまうなんてどうかしてるよ」

ほむほむ「ドウ・・・ジ・・・デ・・・」ドクドク ポロポロ


おわり

乙 QBらしい台詞回しが良かった あとマミがほむほむ射殺するって珍しいな(愛でより対応というイメージがある)

人間が夏でほむ種を放置している間にほむまどは秋の蜂起の準備をしているようです

         , __ _ _             , __ _ _                  ж´`⌒ヾж  
       ,.:::::::::::::::::::::ヽ          ,.:::::::::::::::::::::ヽ     キテー!!マドカァ!! ___ (ノノリ从リ!))ミ) ホムラチャンイックヨー!!!!! 
       /:γ===Nハ    .     /:γ===Nハ            ハハ_=ヽリ(^ヮ^ ノw' 
       !:::lリWWWハ)):|!.コドモ♪タノシミ♪(y)リWWWハ)y) コドモタチモ     (llwwリリリl/ {li:i{ ヽ二  
       !:::И ┰ ┰ |:::|         (y)И{ハHハ}|y) ガンバッテイルヨ♪ リ(゚O゚;;ノl:|⌒し'V*ゝ三
      ノ::::lム. ''' ワ ''ノ:|:|         (y).ム ''' ー ''ノ(y)            と!介<と,ノ、(ノ_つ
     ((::ハ::ヾ、_V介V_l.ハ          (y)ヾ、_V介V_l.(y)    . .          ж´`⌒ヾж  
     )))バi  γ   ⌒ ヽ      ((:ハ(y)バi  γ   ⌒ ヽ               (ノノリ从))ミ) ミャロミャロン~ 
       マヽ,,,) ))     ヽ        マヽ,,,) ))     '.         ,r===ヽ リ(^ヮ^,,ノw'  コウビタノチィ~ 
     サズ 、          `i_       ゙ 、 ナデナデ     `i_      (ハ:wwリllリ)⌒cli:i} =カクカク
      サス.ヽ     (!) .ノ,,,,,)       .ヽ     (!) .ノ,,,,,)     〈yc´ヮ[`]っy〉u人)≡

         .ヽ(,,,,,,)-''~´            .ヽ(,,,,,,)-''~´      カナメサァァアンァァァァ… 

     ナカマアワセテ、アキマデニハ1,000ヒキイケルカナ    __ _

              l^v'`l| 〃ヽヾ.\フ、   |`'フ〃 ヽヾ.l`'v^lヽウチノコミタイニ、コドモノウチカラ”コウビ”ヲサセルトイイヨ
              !_X__|jレ)从从))〉Vハ  /|〈ノノ从从)イi|__X_ハ,                     ж´`⌒ヾж  
              |::i:::λ. ┃ ┃ .リ)VV<彡|;il. ≧ ≦ リ))ミミVゝ                     (ノノリ从))ミ) マタネ!! 
              |/l/^v!、'''ワ ''、ムv  |/l/ム、'' ▽'''ノv^、ト,r===ヽ                 ,´⌒リ(^ヮ^ リリw^ ヽ

             .    (つ__Ω__j}つ     /{i__Ω__j}\ (ハ:wwリllリ) コシロサマト”コウビ”デキタヨ!! ノソリノc{Yll|}っ ,ゞ从
                  {|l .|||. l|}      C{|l .|||. l|}ト○∩.^ヮ^ノ:l:l   ......               ノノc c从ゝパタパタ
                 くvAWAv_ゝ     くvAWAv_ゝ  l:( .介 つリ ル∵リ
                   (__i__,)         (_/.〉_)     し J  .c(uu)っ              ──

        , __ _ _    
        ,.:::::::::::::::::::::ヽ 
       /:γ===[》《] (産めよ増やせよ。秋に敢行する人間への”大叛逆”のためには、

       !:::lリWWWハ)):|          通常種と知能の高い希少種との積極的交尾と早期出産の推奨が大切)   
    /⌒!:::И ハ ハ |:::|ノ´^ヽ、 フフ…        ,--‐― 、
  / / / !::::lム. ''' ー ''ノ:|:|   | 丶 \      .  .|`'v ,    l`'v^l
,,ノ^Y´^Y`ノノ/,}|Ⅴ介Ⅴlヾ,ヽイ^´Y´^ヾ,,     .  ,/|〈ノハ/ハヽi|__X_ハ,(数が揃ったら人間への鉄槌を与えないとね)

      ノノノC}| . |  |{D し             イノハ|| ハ ハ l |N,丶ゝ ドアノブニウンチトカ
   .   ((バく_iゝ_人_/_>リ)              Vvレ、''ワ'''ノNルハル`  カギアナニキノエダトカ
            (__i__,)                 /| ひ  }ヽ、
                               .C|ヽ   ノゝD l
                              ノ / yへ、 ゝ し

                              (ハ ノ(__j__)レハゝ ハ)

>>597
とあるまどまど「食料? 周りにいっぱいいるじゃないですか」マドマドマド

>>599
まどか「sageろ~☆」プチッ
まどまど「マギャァァアアアッ!!??!?」

俺「さて、シャワーでも浴びるか…」ガラッ

ほむほむ「ホムホム♪」ペチャペチャ

俺「ん?」

ほむほむ「ホムホム♪」ペロペロペチャペチャ

空の浴槽を覗きこむとほむほむがいた。
四つん這いになり、底のわずかな水分を懸命に舐めとっている。

俺「どこから迷いこんだんだ…」

ほむほむ「ホムホム…ホムッ!?」ニンゲン!?

俺「ああ、人間だよ
おら、早く出てけ」

熱いシャワーをぶっかけると、ほむほむは必死で顔を拭いながら暴れ出した。

ほむほむ「ホムー!?ホッ!ホムァァアァァァ!!?」ヤッ!ヤメテ!ナンデコンナコトスルノ!?

俺「ほーれほーれ」シャワァァァァァ

ほむほむ「ホムゥ!ホムホムゥ!」ヤメテ!ヤメテ!

ほむほむ「ホギャァァァ!ホギャギャァァァァ!!」アツイイイイ!!アツイヨォォォォ!!

ほむほむ「ホー…ホムー…」ヨタヨタ

俺「だいぶ弱ってきたな」

ニュルニュル…

俺「ん?ほむほむのケツから何かが…」

見るとサナダムシだった。
なんとほむほむにも寄生するらしい。
初めて知った。

俺「宿主の死を悟って這い出てきたか」

ほむほむ「ホー…ホー…」ズルズル

ほむほむは必死に壁をよじ登ろうとしていた。
錯乱しているのか、逃走を図っているのか…。
どちらにせよ垂直な滑る壁の前では無力だった。

俺「ほら、さっさと死ねよ」シャワァァァァァ

ほむほむ「ホ…………ホム………」ビチャビチャビチャ

ほむほむ「…………ホム………」ビチャビチャビチャ

ほむほむ「……………」ビチャビチャビチャ

ほむほむ「」ビチャビチャビチャ

俺「ようやく死んだか
後で捨てとこう」

俺「………このサナダムシどうしようか」

俺「……試してみるか」

庭に出て、大きめの石をひっくり返すと簡単に見つかる。

ほむほむs「「「ホムー!?ホムー!」」」ワラワラワラワラ

その中から一際小さいのを摘まみ出して浴室に向かう。

仔ほむ「ホミューホミュー」ジタバタジタバタ

俺「ほい、どうぞ」スッ

仔ほむ「ホミュー?ホミュホミュ」ココドコ?オカータンハ?

仔ほむ「ホミ」

仔ほむの動きが止まる。サナダムシが尻から侵入を開始した。

仔ほむ「ホミャァアァァァァアアア!!!!ホミャミャァアァァァァア!!!」イチャイヨォォォォ!!!オカァァァタァァァアアアン!!! ポロポロポロ

泣き叫ぶ仔ほむなどお構い無しに侵入を続けるサナダムシ。

仔ほむ「ホミャァァアァァァ!!!!ホッ!ホビャァァアァァァァァアァァァ!!!!」イチャイヨ!タチュケテェェェェ!オガァァアダァァァァン!!!

そんな光景が5分ほど続いた。

仔ほむ「」ビクッビクビクッ

サナダムシ侵入の痛みに耐えきれず、仔ほむは死亡した。

俺「やっぱ子供だとこうなるのか」

侵入を諦めて這い出てきたサナダムシを排水溝に流し、ほむほむの遺骸の処理を始めた。



終わり

まどまど潰せ

>>613 まどまどを潰したい貴殿に 「ま虐団の歌」と理への叛逆AAを献上する

ほむほむ語版(半角カナ日本語訳)

ホム!ホム! ホム!ホム!ホム!ホム! ココジャナイィィィ! 《シネ!シネ!シネ!シネ!シネ!シネ!シンジマエー》

オロカモノォ、マドカァ、ホムッホホォオー 《モモイロクソムシ、ヤッツケロー》

ホムホムホムァー、ホムホムホホホ! 《ユメモキボウモ、ウバッテシマエ!》

ホムン!(マギャア!)ミャロン!(ミャドォ!)ホムホムー 《シネ!シネ!シネ!シネ!》

マドカァ、ミャロカァ、ホムッホム!!! 《マドマド、コマドハジャマッケダ!!!》

オロカナ、マドカァ、ホムッホホォ!! 《モモイロクソムシ、ブッツブセ!!》

ホム!ホム!ホム! ホム!ホム!ホム! 《シネ!シネ!シネ! シネ!シネ!シネ!》

ホームホーム、マドカァーホムッホホム、ホムッホムン!!ホム! 《ココヲ、「”マ”ギャクスレ」ニ、シテシマエ!シネ!》

ホム!ホム!ホム! 《シネ!シネ!シネ!》

ホム!ホム!ホム! 《シネ!シネ!シネ!》

コマドシネ♪      マデョ!!!!ホミュラヂャ!! ___ ナレナレシイホミュ!!!  
  ,r,‐=‐,ヽ   ж´`⌒ヾж     ハハ_=_ヽ 
  lリリwwリll) 从(彡リハ从リ!))W   (llwwリリリl                  ホムホムッホ、ホムホホム(仔まどなら安心だね)
  l:l:l.゚ー゚ノつ∴;'w((;;;)p;゚)リ     リ(^ヮ[^]<                             _ __ ,    
  6〉介丿 W (つ}li:i}つ 从  /U介<⊃y〉           _           ,ィ ´:::::::::::::::::::ヽ
  くノノハハ〉    く*VV* ';∴;:にんノノノハ》 (y〉         ハハ_∞_ヽ、        ハハ===Nバ  
   し\)      し'ヽ;) W     i__>   オ、ネ、エタン…::ハヽжリリリl タノシイホミュ  |:((ハWWWリl:::!  
                               ノ`''''::c(o゚'lノwヮ^ノl|v^''''"^ヽ   .|:::| ハ ハ Ν:::!  
  ,r,‐ж´`⌒ヾж  ,r===ヽトドメホミュ!!     ,,ノ^Y´^ヽY`つと  ) '"ゝイ^´Y´^ヾ,, .l: ム,'' ワ ''' ムl:::|,   
  lリ(彡リハ从リ!))W  (ハ:wwリllリ)                ::し-J゚::Vゝ        ⊂,}|Ⅴ介Ⅴl{ヽゝヽ 
  l:l.^(#゚皿(;))リ    ll.^ヮ^ノ:l:lつ                 :〈_/_」         ノノノ}| . |  |{D し
  ⊂∩}li:i}つ     (^)介く つ                 (;;:;;;) ;;⊃        .((く_iゝ_人_/_>)リ) 
  くノく*VV*ゝ     ` ヽ)ミ ピョーン         ミャドォ!!!!!!!!!!!!               (__j__)    
   し ヽ)ヽ)         ミ      ,r´= ヽ  ж´`⌒ヾж,r´= ヽ  
      ミャギィィ!!         ユカイホミュ!l|人ハリ!| .(彡ノリハ人ゝ(wハwリlll キャナメサンw♪
                        |リ、゚ワ゚ノlっ<;;゚д゚il>⊂(^ヮ[゚])〈 
                       cゝ 介 ノ   c{|lli:i}っ  ( 介<っ(y〉

                         レ U   (人u u)   レ U
     , __ _ _                   _ __ ,  
    ,.:::::::::::::::::::::ヽ ホムッホホ(頼もしいね)   ,ィ ´::::::::::::::::::ヽ
   /:γ===Nハ               ハハ===Nバ ホムッホホム、ホムホムホムホー

   !:::lリWWWハ)):|               .(y((ハWWWリ(y) (”ほむまどは仲良し”の理への叛逆ですね)
   !:::И ハ ハ |:::|               (y|{┃H┃}N(y) _

   !::::lム. ''' ▽ ''ノ:|:|                (yム'' ▽ '''ム(y) 
  ノノ/,}|Ⅴ介Ⅴlヾ,ヽ               (y)}|Ⅴ介Ⅴl{(y)    
  ノノノC}| . |  |{D し             ((:ハC}|  .|   |{D::))
  ((バく_iゝ_人_/_>リ)                く_iゝ_人_/_ゝ
       (__i__,)                     (__i__,)

>>614

数年後

まどまど「ティヒヒ、サヤカチャーン♪」ガスッガスッ
さやさや「マドカー♪」ガスッガスッ
仔ほむ「ホミャッ!! ホミェェェエエッ!!」

ほむほむ「ホムホムゥゥゥウウッ!!」モウヤメテ!! ペコペコ
めがほむ「ホミィィ!! カナメサァァン!!」コドモヲカエシテ!! ペコペコ

まどか「さやかちゃん、またほむほむが虐められてるよ」

さやか「あはは、さすが生態系の最底辺だね。無様だなぁ」

まどまど「サイコウノトモダチ♪」ザクッ
さやさや「マイアガッチャッテマスネー」ザシュッ
仔ほむ「ミ゙ュ゙゙」カクン

ほむほむ「ホァァァア・・・!」ポロポロ
めがほむ「ホミ・・・ホミ・・・」エグッエグッ

まどまど「少し前まではまどまども虐められる側だったのにね」

さやか「ほむほむもバカだよねー。まどまどとの共生を断ったりしたら先祖返りしてほ食種に戻っちゃうに決まってんのに。これでまた一つほむほむの天敵が増えちゃったよ」

ほむほむ「ホムァ!! ホムゥ!!」コドモヲカエシテ!! ポカポカ
めがほむ「カナメサン!? カナメサァン!!」オチツイテ!! カテルワケナイヨ!! グイグイ

まどまど「ホムラチャンwwwマドォwww」ケラケラ

まどか「まどまどを必死に攻撃してるけど全然効いてないみたいだね」

さやか「そりゃほむほむだもん。しかも単独で交配するようになってからほむほむの遺伝子が濃くなってますます弱体化しちゃったみたいだし」

まどまど「マードッ♪」ゴスッ
ほむほむ「ホゲッ」ハラパン

めがほむ「カナメサン!?」ビクッ

ほむほむ「ボ・・・ボロロッ・・・」ゲロゲロ


グイッ
ほむほむ「ホッ・・・?」

さやさや「サヤァッ!」ゴスッ
ほむほむ「ホギャッ!?」

まどまど「マードッ!」ガスッ
ほむほむ「ホギョォォオオッ!!?」

めがほむ「カナメサァァアアンッ!!」モウヤメテ!! ペコペコ

ゴスッ ドスッ バキッ ベキベキ ホギッ!! ホンゲェェェエッ!!
ザクッ ブチブチ ホ、ホビャッ!! ホビャァァアアアッ!!
ボキッ ベキョベキョ マド・・・カ・・・
ガスッ ガスッ ガスッ ホ・・・ホ・・・

めがほむ「ホミィ!! ホミィィイィイッ!!」ベチンベチンベチンベチン

まどか「ティヒヒ、一方的にサンドバックにされちゃってるよ」

さやか「もうほむほむ原型留めてないじゃん。めがほむも土下座のし過ぎで頭真っ赤だし」

まどまど「サイコウノトモダチ♪」ゴシャ
ほむほむ「ホギ」グチョァ

ほむほむ?「ホ・・・ホ・・・」ピクピク
めがほむ「カナメサン!? ホッホミャァァアアアァアアアッ!!」ポロポロポロ

ほむほむ「ホ・・・ビャ・・・」ピクピク
めがほむ「カナメサン!! ホムゥ!!」サスサス

ほむほむ「マド・・・ガ・・・」カクン
めがほむ「ホッ・・・!」

めがほむ「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」

めがほむ「ホミミミミ」ガリガリ

まどか「あーあ、めがほむ狂っちゃった」

さやか「こりゃほむほむも本格的に絶滅しちゃうかもね…ww」

まどまど「マドマド♪」ゴハンイッパイトレタネ
さやさや「マドカー♪」ハヤクモッテカエロ

仔ほむ「」
ほむほむ「」
めがほむ「ミミミミ」ガリガリ


おわり

すみません>>616の修正です

×まどまど「少し前まではまどまども虐められる側だったのにね」
◯まどか「少し前まではまどまども虐められる側だったのにね」

こんばんは、鹿目まどかです。
今日は皆さんお困りの「夏ほむ」について語っていきたいと思います。


夏場って夜中でも網戸からほむほむが入ってきて鬱陶しいですよね?あれを「夏ほむ」と呼ぶそうなんです。
せっかく寛いでるのにただでさえホムホム煩くてあちこち動き回るほむほむが部屋に入ってきたら、イライラが頂点ですよね?
とても寛げません。


そこで、普段私が使っている夏ほむ対策グッズを紹介したいと思います。


まずはほむほむ単体の場合。


「ほむマット」
これは見滝原に一大工場を持つ美樹製薬会社が開発した、強力置き型殺ほむ剤なんです。
これがあればほむほむなんて部屋に飛び込んできた時点で・・・。


ほむほむ120「マドカーッ///」ピョーン

ほむほむ120「ホビャビャビャビャビャビャビャビャビャビャ!!!!!マドガァァァァアアアアア!!!!!」ジタバタジタバタ

ほむほむ120「」チーン


ご覧の通り。一瞬であの世行きです。

続いてはほむまど家族で入ってきた場合。
これはなかなか厄介です。何がって頭に血が上るのを抑えるのが。

そんな鬱陶しい害虫家族にはこれ。
「まどジェット」


これ、ただの殺まど剤だと思うでしょ?違うんです。
試しに今入ってきた家族にプシュッと。


ほむほむ202「ホムホムホム」イイオウチダネ

まどまど38「マドマドーマド」ゴハンアルカナ

仔ほむ409「ホミュミュー」オナカチュイター

仔まど87「ミャロロー///」オカータンダッコ///



――――――――プシュッ。


まどまど38「!!!!」

仔まど87「!!!!!」

ほむほむ202「ホ・・・ホムム?」ドウシタノ・・・?

仔ほむ409「ホミューホミュミュー」オカータンゴハンマダー? トテトテ

仔まど87「ミャロッ♪」ガブッ

仔ほむ409「ホミ」ブチュッ

仔まど87「ミャロミャロ♪」オイチイ♪ ムシャムシャ

仔ほむ409「」ビクッ!ビクビクン!

ほむほむ202「ホギャァァァァァアアアアァアァアアアアアアア!!!!????」ナンデェェェエエエエ!!!?

まどまど38「ホムラチャン♪」

ほむほむ202「マドカ・・・」

まどまど38「ウェヒヒッ」ガブッ

ほむほむ202「ホ」

ガブッ!!ムシャシャッ!!ゴリゴリ!!


このように、まどジェットにはまどまどの野生の本能に作用し「ほ食種まどまど」にする成分が含まれています。
ほ食種まどまどとなった彼女たちは愛する番と宝物である子供を骨も残さず綺麗さっぱり食べてくれます。そして最後は・・・。


まどまど38「マギャアアアァァァァァァアアアアア!!!!!!」ピョーン

仔まど87「ミャギャアアアァァアアァァァアアア!!!!!ホミュラチャアアアアァアァアアン!!!!!!」ピョーン


グシャシャッ


勝手に窓から飛び降り自殺してくれます。これも、かつてまどまどに羽が生えていたことを思い出させることによって引き起こされる「まどジェット」の効能です。


以上です。他にもまだまだいっぱいありますが、今日はこの辺で。
では皆さん良い夢を・・・。



P.S.

家族はともかく、ほむほむ単体が入り込んでくるなんて滅多に無いってみんなに言われます。
私はむしろ単体の方が多いんだけど・・・何でなのかなぁ?



終わり。

「公園デビュー」 1レス AAあり

    ホミュホミュ     ミャドォ♪    ホミュラチャン♪ミャロォー  キャナメサン!!ホミィー♪

   ,r´= ヽ   ж´`⌒ヾж     ж´`⌒ヾж   ,r===ヽ
   !l|人ハリ!|   (ノノリ从))ミ) ))   (彡ノリハ人ゝ  (ハ:wwリllリ) 
 .(( ∩、゚ワ゚ノl   リ(.゚ー^ ノw' ))    w(リ ^ o^ノリ   ∩.^ー[゚]ノっ )) 
   ヾ 介と ))  (( C{|llC>       っ|lli:i}っ )) ((〈y(介 γ(y〉

    レ U    (c u人)      (人u u)      し J
   ,r'===ヽ    ,r´= ヽ     ,r´= ヽ    ,r===ヽ

   (リリww:ハ) ホミュ! !l|人ハリ!| ホミャ!  (wハwリlll    (ハ:wwリllリ) ミャロカァア!!
  ∩([゚]ヮ^ノ')    .〉([゚]ー^ノl     l(^ヮ^ ∩ホミィ!  ll.^ー^ノ∩)) 
   〈ヽ>介 <y〉  〈y)cゝ介0ノっ  (( C( 介 ソ    ((l:(つ介:lリ
    レ U       レ彡       レ ⊃))     し J


ホミュホミュ ミャドォ♪ ホミュラチャン♪ミャロォー キャナメサン!!ホミィー♪

幼体と言っていいほどの仔ほむが楽しそうに踊っている。
彼女達は、今まで薄暗い巣穴の中でダンスの練習をしていたが、ついに公園デビューの時がやってきた。

ホムッホムホ マドマドー ホミュラチャン、マドマド ミャロカァー、ホムホム

この仔達のダンスならきっと大丈夫だよ。エサをもらえて、うまくいけば飼いほむにしてもらえるよ。
ここまで苦労すればきっと報われる。神様はきっと私たちを救ってくれるよ。
可愛らしい仔ほむや仔まど、仔めが達の踊りが幸運を運んでくる。仔は天使というのはほんとだねと親たちは思った。

親たちは子の可愛らしい仔ほむが人間の前で踊って、それを喜んだ人間から餌をもらう光景を頭にイメージしている。
親ほむまどはお互い親が飢え死にしたという悲惨な状態で出会い、苦労して8体の仔を育てることができた。
この日を以て苦難の道が終わることを親たちは確信している。

ホムッホホ!!!

親ほむほむは仔達に出発することを告げた。
狙いはもう定めている。巣穴から少し離れたところにあるベンチに座る2人の女性だ。

親たちはベンチに座っている人間に餌を求めて向かうほむまどたちを観察していた。
ベンチに座るのが男性ならほぼ確実に一家全滅であるが、座るのが女性なら半数の割合で餌がもらえる。
餌がもらえなくても全滅ということはなかった、少なくとも今日までは。

ホムホホ マドマド ホミュホミュ ホミィ キャナメサン♪ ミャロカ ホミュラチャン!!

精一杯の笑顔で彼女たちのところまで行進して行こう。
精一杯の笑顔、一生懸命練習した踊り、必死のリサーチ、これだけやって成功しないということがあるだろうか?
いや、ないだろう。


まどか「ほむまど家族がやってくるね?どうするさやかちゃん?」
さやか「もちろんやることは一つしかないっしょ。」
まどか「そうだね。ちょうどほむまどにピッタリな”おもちゃ”もあることだし。」


(終わり)

続きについては、実際は愛でだったと想像してもいいし、お見込みのとおりの展開を想像してもいいです。

>>616 乙 ほむほむ側には希少種がいるけど、良く考えると、まどまど側にも希少種がいるんだよな
>>621 乙 良く考えると生物の性質を変えるなんて恐ろしい薬だ、アイデアが良いね

wikiのコメント見て思ったのはタイトルに疑問があるなら具体的に言わないと、管理人が困ると思うんだ
「疑問があるけど具体的に何処かと言われるとうまく言えない」のか「いちゃもんつけ」なのかの判断が

『代償』

ほむほむ「ホムッ♪」ヒョコッ

まどまど「ティヒヒッ♪」ヒョコッ

仔ほむ「ホミャァー」ヤットツイタネ

仔まど「ミャロロー」オナカペコペコダヨ

ほむほむ「ホムホムーホムー」モウスグダカラネコドモチャン

まどまど「マドドーマドーウェヒヒッ」スグオナカイッパイニシテアゲル

キョロキョロ

ほむほむ「ホムゥ・・・ホムホム」ゴハンナイネ・・・

まどまど「マドォ・・・」ナイネ・・・

仔ほむ「ホミュェェエエエエエエン!!!ホミャアァァァァァァ!!!」ゴハンマーダー!!!ジタバタジタバタ

仔まど「ミャロミャロミャロミャロ!!!!」オカータンノウソツキ!!!! ポカポカポカ

ほむほむ「ホムホムゥ・・・」ゴメンネコドモチャン・・・

まどまど「マドマドー・・・マドォ」ナニカオモチャナイカナ・・・

!!

まどまど「マドンッ!」アレナンカイインジャナイ!

仔ほむ「ホミャア!!!」スゴーイ!!!

仔まど「ミャロミャロォン♪」カッコイイ♪


――――数十分後


ガチャッ


「ただいま~。って誰もいねーか、ははっ」

ゴソゴソ・・・ ミャロミャロ・・・  ホミュ・・・

「・・・ん?この音・・・?・・・まさか!」ダダダダ!

仔ほむ「ホミャアァァ♪ホミュミュウン♪」カッコイイネ♪

仔まど「ティヒヒッ♪ティヒヒヒ♪」ソウダネ♪

「あ・・・ああ・・・!俺の大切なフィギュアが・・・!?」

ほむほむ「ホム!ホムホム!」ア!ニンゲンサンダ!

まどまど「マドーマドマド」オジャマシテマス ペコリ

「う・・・ああああああああああーっ!!?」グジャッ!!!!

仔まど「ミャギャア゙ァァァ゙ァア゙アァァ゙ァァ゙ァ゙ァア゙アア゙ァァァァー!!!?」ブチュチュチュッ!!!

ほむほむ「ホビャア゙ァァ゙ァ゙ァア゙ァァ゙ァ゙ァア゙ア゙アアァ゙ァ゙ァァ゙ァー!?!?」コドモチャーン!? ポロポロ

まどまど「マギャアァ゙ァァ゙ァァ゙ァ゙ァアァ゙ァ゙ァ゙ァア゙ア゙ア゙ア゙アー!???」ドウシテェー!? ポロポロ

仔ほむ「ホミャァ゙ァ゙ァ゙ア゙ァァ゙ァァア゙ア゙アア゙アア゙ァ゙ァァァー!!!!!」オネーターン!!!! ポロポロ

「うらっ!うらっ!うらっ!うらっ!」グジャッ!グジュッ!ブチュッ!グジッ!

仔まど「ミャ・・・ミャガ・・・ギィ・・・ミッ・・・ホミュラチャン・・・」オカー・・・タン・・・イモウチョ・・・

「俺の大事なフィギュアが糞虫の雑菌にまみれて・・・
もう全部買い直しだ・・・
こんなのって無いよ・・・あんまりだよ・・・」

ほむほむ「ホムァアァァァァ!!!ホムホムホム!!!」ドウシテコンナコトスルノ!!!

まどまど「マドマドォ!!!!マド!!!」コドモチャンハワルイコトシテナイヨ!!!

仔ほむ「ホミャミャア!ホミャア!!」オネータンノカタキ!! ダダダダ!

「・・・は?」ギロッ

ほむまどs「「「」」」ビクッ

「人の大事なフィギュア滅茶苦茶にしといて、何もしてない・・・?
まったく。糞虫理論には毎度毎度驚かされるぜ」

「人様のものに手を出すとどうなるか、その身に教えてやらぁぁぁ!!!
食らえ!女騎士フィギュアの剣!」

ブスゥッ!!!!

まどまど「マギャア゙ァァ゙ァ゙ァ゙ァァ゙ア゙ァ゙ァァ゙ァ!!!!!ホムラヂャァ゙ァア゙ァ゙ァァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァァン!!!!!」イダイヨォォー!!!タスゲデー!!!! ポロポロ

「うららららら!!」

ザクザクザクザクザク!

まどまど「マ・・・マヒィ・・・ホ・・・ムラチャ・・・ン・・・」ピクピク

ほむほむ「マドカァ゙ァア゙ァァ゙ァ゙ァァ゙ァ゙ァア゙ア゙アア゙ア゙アァ゙ァ゙ァ゙アア゙ア!!!!」ポロポロポロポロ

仔ほむ「ミャロ゙ガァァァ゙ァア゙アァ゙ァァ゙ァ゙ァア゙ァ゙ァ゙ァァ゙ア゙ア!!!!」オカーターン!!!! ポロポロポロポロ

「食らえ!ラ●ダーキーック!」

グジャッ!!!!

仔ほむ「ホビャァ゙アァ゙ァ゙ァ゙アァァ゙ァァ゙ァ゙ア゙ア゙ァ゙ァ゙ァ゙アァーッ!!!!ミャロギャァァ゙ァア゙ァ゙ァ゙ァ゙アァ゙ァ゙ァア゙ァ゙ァ!!!!」オガーターン!!オガーダーン!!!

ほむほむ「ホギャア゙ァァ゙ァ゙アァ゙ァア゙ア゙ァ゙ァ゙ァァ゙ア!!!ホギャァ゙ァ゙ア!!!!」コドモチャーン!!ヤメテェー!! ポロポロポロポロ

「糞虫の呻き声キター!!チョーイイネ!サイコー!
さぁ!お前の罪を数えろや!!」

ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!

「ホミ・・・ミィイイィィ・・・・・・」ビクッ!ビクン!

ほむほむ「ホムァァアァァァァ・・・マドカァ・・・」コドモチャァァァアン・・・マドマド・・・ ポロポロ

「何泣いてやがる糞虫。お前らのせいで大事なフィギュアを捨てるはめになったんだ。
これぐらい当然の代償だろう。
一回こうやってブンドドしてみたかったんだよなぁ~」

「さぁて・・・お前はこいつだな
屈強なボディビルダーフィギュアで圧殺だーッ!!!」

ブチュチュウ!!!!

ほむほむ「ホンギャアァァ゙ァ゙アァ゙ァ゙ア゙ァァ゙ァ゙アア゙ア゙ア゙ア!!!!マァ゙ァ゙ァドカァア゙ァァ゙アァ゙ァ゙ア゙ァ゙ァ゙ァ゙ァア゙アア゙ア゙!!!!」ポロポロポロポロ

グリグリグリグリグリ!

ほむほむ「ホッ・・・ホギュ・・・ホ・・・」ピクピク

「はー、スッキリした
じゃあフィギュアと一緒に糞虫をゴミ袋に詰めますか」

「マ・・・マ・・・ホムラチャン・・・」ピクピク

「・・・ホミャ・・・ミャロカ・・・」ビクッ!ビクン!

「・・・・・・ミャロ・・・ミャロロォ・・・」ピク・・・ピク・・・

「ホム・・・ホムァァァ・・・」ドウシテ・・・コンナコトニ・・・ ポロポロ



乙 制裁の王道という感じで良いですね

愛でには何もコメントせず、ほ虐家には注意するなんて本当は虐待されたくて仕方ないんだろう >>469のほむほむ
いいよ虐待してやるよ、一匹ボッチじゃじゃさびしいだろ?

ほむほむ「…ホギャァアアアアッァアァァァァア」

潰れたほむほむをコネコネ

●←ほむほむだったもの

まどまど「マギャ?…ホムラチャァアアアアアアアン!!!マドォオオオオ!!!!」

マジレスすると、ほ虐上、●のメリットってVIPの初期ほ虐見るくらいなんだよな、
けどそれもログ速とかで代用できるし、最初期だったらまどかSSのまとめでも見られる。
なによりうれしいのはウィキの存在だな

お母さんが妙なことを言っていた。

「最近よくほむほむが空き巣に入るから気を付けるのよ。」

一瞬何のことだか分からなかった。空き巣なら小学生の僕でも知っている単語だが、その犯人がほむほむというのだ。
冗談でも言っているのかと思ったが、その目は至って真剣だった。

兎にも角にもこの情報社会、考えるよりもまず検索してみるのが手っ取り早い。
カタカタカタッと検索終了。なになに・・・


「巷で被害続出!小さな窃盗団!」


えらい煽ってるな・・・まぁ珍しいニュースではあるけど。
概要は以下の通り。

・ほむほむが集団で空き巣行為を行っている。
・その中にはまどまどやりぼほむ、白まども混じっている。
・犯行は必ず成功する。
・被害は主に食べ物。


> ・犯行は必ず成功する。


この一文に違和感を覚える者は僕だけではないだろう。
ほむほむが家に忍び込もうものならあっという間に駆逐されてしまうのが世の常。それほどまでに浅はかで警戒心の無い生き物なのだ。
では、何故・・・?疑問は拭えないまま数日が過ぎた。

ある日のことだ。
珍しく体調を崩し早退したのだが、帰宅中についに目撃してしまった。小さな窃盗団の影を。
構成はりぼほむ・白まど・ほむほむ・まどまど。以上4匹。

少ない、あまりにも少なすぎる。いや、逆に考えれば少数精鋭という見方もできる。
奴らは犯行を終えて家から出てくるところだった。その腕にはやはり食べ物が抱えられている。
そして路地裏へと消えていった。思わず後をつける。その先で見たものは・・・

人間!?

「よしよし、よくやったなお前ら。今日もその食べ物は褒美だ、持って帰れ。」

ほむほむ「ホムー♪」アリガトウゴシュジン

まどまど「マドー♪」キョウモガンバッタネ

りぼほむ「マドカー///」キョウモコヅクリダネ///

白まど「ホムラチャン///」ヤダモウ///

「さあて・・・そろそろいいかな?お前ら、次は食べ物の代わりにこいつを取ってくるんだ。」

男がヒラヒラしてみせたもの。諭吉だった。

ほむほむ「ホムホム?」ナニソレ?

まどまど「マドォー?」ゴハンジャナイノ?

「これはご飯じゃない。だがこれを取ってくればいつもよりたくさんのご飯をやろう。」

りぼほむ「ホムムン!?」ホントウ!?

白まど「マドマドン♪」ヤッタネ♪

「そうだなぁ・・・じゃああの家にするか。決行は明日の同じ時間だな。しっかり休んどけよ。」


たまらず、その場から逃げ出してしまった。
男が指定したのは、僕の家だった。




「じゃあ、お母さんたちは明日の夕方までいないから。ちゃんと学校行くのよ。」


無言で夕食を食べ終え、2階に上がる。親がいなくて拗ねるほど幼稚じゃない。
恐らく奴はこの状況も把握しているのだろう。


父が法事のために会社を休み、普段は専業主婦である母も家を空けることになる。
僕は学校があるから来なくていいとのことだった。つまり、僕がノコノコと学校に行ってしまえばこの家はあの窃盗団の餌食になってしまう。

・・・・・・窃盗団の会合現場を見た時は震えが止まらなかった。
ほむほむだけじゃなくて、大人の男もいる。下手すれば命の危険もある。

でも、あんな話を聞かされて何もしないわけにはいかない。
せめて家を守るトラップを仕掛けなければ。あの男だってほむほむたちがいなくなれば計画が破綻し、迂闊に動けなくなるだろう。

意を決した僕は、両親がすでに出かけているのを確認し、準備に取り掛かった。


――――――翌日。


「行ってきまーす。」

当然誰もいないが、少しでもやつらの目を欺くための工作だ。まぁ子供の浅知恵だが。


「行ってきますだってさ。空き巣対策として親にでも教えられたのかね?
 残念ながらとっくに調べはついてる。あの子供が出かけた今、家の中は蛻の殻。
 ・・・・・・よし、行け。お前たち。」

ほむほむ「ホムン!!」イッテキマス!!

まどまど「マドマド!!」ゴハンノタメニ!!

りぼほむ「ホムホムー」ジャアテハズドオリニ ヒューン

白まど「マドマドー」オッケー ヒューン


「・・・・・・・・」
もちろん僕だって大人しく学校に行ったりはしない。ちゃんと法事ということで学校に連絡は入れてある。
奴らに見つからないように裏口から家に戻り、一部始終を見守る。


りぼほむ「ホムッ」ピシュピシュ パリッ

ガチャッ


なるほど、りぼほむがガラスを割って鍵を開けるのか。確かにりぼほむの弓矢でピンポイントを撃ち抜けば大きな音は鳴らないし、安全に鍵を開けることができる。
そして白まどが周囲を警戒しつつほむまどを誘導している。なかなかのコンビネーションだ。
奴らが空けた鍵は1階キッチンの窓。高い位置に付いている小さな窓。よくあるタイプだ。

りぼほむ「ホムホムー」ウンショウンショ

ほむほむ「ホムホムン?」オモクナイ?

りぼほむ「ホムンッ!ホムホム」ヘイキダヨ!アリガトウ

まどまど「マドマドー・・・」ムリシナイデネ・・・

白まど「マド!!」ダイジョウブ!!


りぼほむと白まどがほむまどを1匹ずつ抱え、窓まで運ぶ。4匹の力を合わせて窓を開く。ここまでは今まで通りだったのだろう。
ここまでは。

ヒュンッ!!


ブスッ


ほむほむ「ホ・・・・・ホギギギ・・・」ダラダラ

まどまど「ホッ!!ホムラヂャ・・・ムグッ」

白まど「マドマド・・・!!!」オオキナコエダシチャダメ・・・!!! ポロポロ

りぼほむ(ホギャァア"ア"アアァァ"ァアァア"アアアァ"ァァアアアアアア!!!!?????)ポロポロポロポロ

ほむほむ「マド・・・カ・・・・」フラァ・・・

ヒューン

グシャッ

ほむ残骸「」


まどまど(ホムラチャア"アァァ"ァァァ"アアア"アア"アアアア"ァァァ"ァアアア"ン!!!!!)ポロポロポロポロ


窓を開けた瞬間にセットされた竹串が飛び、ほむほむの頭部を貫通した。その勢いのまま地面に叩きつけられ、もはや原型も無い。
叫び声を上げなかったのは大したものだ。相当訓練されているな。

あのまどまどは番だったんだろうな。かなり動揺している。というか、集団全体に動揺が見られる。
当然だ。これまで何の危険も無く、おそらく1匹も欠けることなく犯行をおこなってきたんだ。途端に集団に張りつめた空気が流れる。


まどまど「・・・・・マドマドン」アノカミハドコカナ

りぼほむ「ホムホム・・・ホム」アソコカナ・・・ミテミヨウ

白まど「マドマドー・・・」キヲツケテ・・・


りぼほむがタンスの最上段の引き出しに手をかける。ちなみに金品の全ては僕の手の中にある。
無駄死にだね、りぼほむ。


ゴォオオオオオオォオオオオオ!!!!


りぼほむ「ホンギャァァアアァァァァァァァァァアアアアアアアア!!!!!!マドガアァァアアアアアアァァァァァァアアアアアアアアア!!!!!!!???」ボオオオオオ

白まど「ホムラチャアアァァァアアアアアアアァァァアアアアアアアアアン!!!!!!!」ポロポロポロポロ

まどまど「マギャアアアアアアァアァァァアアアアアア!!!?????」ダダダダダダダダ!!!

引き出しを開けた瞬間、100円ライターっを利用した発火装置が作動し、りぼほむを火達磨にした。床に落ちてゴロゴロ転げまわる。
念のため不燃性のマットに変えておいてよかった。
その光景に怖気づいたまどまどが逃げ出すが、残念。そっちも地獄だよ。


バチーン


まどまど「マドォオォォォォォォォオォオオオオオォオオオオォオオオ!!?!?!?」ピューン

これまたバネ式のジャンプ台から、洗濯機の中へご案内。

まどまど「マドカフェッ!!!!!!!!!!!」ビターン!!

仕掛けで蓋が閉じ、スイッチが入る。

ゴオンゴオンゴオンゴオン・・・・・・・

まどまど「------------------!!!!!???」

中の様子は分からないが、地獄絵図なのは間違いない。

白まど「マ・・・・・・・・マ・・・・・・・・・・マ・・・・・・・・・・」プルプルプルプル

白まど「マヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!!!!マヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!!!」ケラケラケラ


で、出たー!白まどさんの発狂だー!!
とはいえ、この目で見るのは初めてかも。

白まど「マッ!!マヒヒヒヒヒィ///」クチュクチュ

唐突に自慰を始めた・・・・・・って、ん!?

ズルズルズル・・・

仔白「ミャロー!!!!ミャロー!!!!!」ビエーン!!!!

仔りぼ「ホミャー!!!!ホミャミャー!!!!!」ウワーン!!!


へえ・・・妊娠してたのか。恐らく生命の危機に早産となり、無意識のうちにセルフ助産したってことか。
まったく、つくづく面白生物だなお前らは。


りぼほむ「ホ・・・・マド・・・・・・・」プスプス

白まど「マヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒwwwwwwwホムラチャンホムラチャンwwwwww」アナタwwwwwゴハンヨwwwwwww

仔白「ミャ・・・・・・ミギイイイイイイイ・・・・・」ブチブチブチ

りぼほむ「ホ・・・・・・オエエエエエエエエ」ゲロゲロゲロ

うわあ・・・自分の子供食わせてる・・・・・・。
すごいな発狂状態って。



≪外の様子≫


「チッ・・・あいつら何やってやがる・・・」

「ちょっとすいません。警察の者ですが・・・。
 近隣住民から怪しい人物がいると通報を受けまして。」

「・・・・・・・・・お、俺・・・ですかね・・・?」


―――――――後日。


あの後、犯人は無事に捕まった。
洗濯機の中のまどまどは脱水にかけられてボロ雑巾のような状態だった。
僕はというと、家の中を改造したこと・火を使ったこと・危険な真似をしたこと。以上の罪により愛情たっぷりのビンタを食らう羽目となった。

罠で死んだほむほむとりぼほむ、発狂した白まどは処分したが、実はまだちょっと続きがあって・・・。




≪公園≫


まどまど「マドマドー・・・・・マド・・・・・」コリボチャン・・・・ッキョウノゴハンヨ・・・・

仔りぼ「ホミミィ♪」ムチャムチャグチャグチャ

まどまど「マドマド・・・」イイコイイコ・・・ ナデナデ


干からびはしたがまだ息のあったまどまどと、あの時生まれて助かった仔りぼを公園に離してやった。
今のところ親子ごっこをしながら生き残っているようだ。まどまども喪ったほむほむの代わりに新たな生きがいを見つけて、笑顔も見られる。

「やあ、元気そうだね。」

まどまど「マド・・・?」ダレ・・・・・・?

ヒョイッ

仔りぼ「ホミャーホミャー♪」ワーイタカイタカーイ♪

まどまど「マドマド・・・」カエシテ・・・ワタシノコドモ・・・

「私の子供・・・?よく言うね?
 さすが元窃盗団は盗みが美味いね。死んだ仲間の子供まで奪うなんて。」

まどまど「マドマド・・・・マド・・・・」チガウ・・・・アノコノカワリニ・・・・

「そんなの口実さ。さぁ、今までの罪と子供を奪った罪を謝罪しろ。
 さもなくばこいつは潰す。」

仔りぼ「ホミャー?ホミュホミュ♪」ナデナデチテー♪

まどまど「・・・・・・・・・」

「できないの?じゃあいいんだね?」ググググ・・・

仔りぼ「ホミャ・・・・・ホミミミミィ・・・」クルチイヨ・・・・・ヤメチェ・・・・

まどまど「!!」

まどまど「マドマド・・・・マド」ゴメンナサイ・・・・

「え?聞こえないな」

まどまど「マドマドマド!!!!!」ゴメンナサイ!!!ダカラコドモハタスケテ!!!」

「よくできました!!!!!!」ブチュチュッ

仔りぼ「ミ"」

ボトボトボト

まどまど「マ・・・・・マ・・・・・・」

「わかったかい?まどまど。罪は謝ったぐらいじゃ許されないんだ。
 残りの一生、悔いたまま過ごしてね。」


まどまど「マ・・・・マ・・・・ママママママママ・・・・・・・」

仔りぼ残骸「」

まどまど「マド・・・・・・・」ポロポロポロポロ



終わり。

短編(?)投下

    「生き返る可能性は」

研究員「ほむほむは、よく死んだ仲間を『コネコネ』なる手法(こねてるだけだが)で肉片をかき集め、
生き返らせようとする。一見無駄に見えるが、これはほむほむ達が、何者かに教えられたわけではなく、
自分たちで勝手にやっている。
となると、本能がそうさせているのではないだろうか・・・。これはもしかしてもしかすると・・・
よし、実験だ!」



実験用ケージ内
ほむほむ「ホムホム」
まどまど「ウェヒヒ ホムラチャン」
仔ほむ「ホミュミュ~」

研究員「さて、幸せなほむまど一家を用意したところで・・・エイッ!!」ドスッ
仔ほむ「ホ    グシャ
ほむまど「!!?」
研究員(よし、親が気づいた!)

ほむほむ「コドモォオオオオオオオオオオ」カケヨリ ポロポロ
まどまど「マドォオオオ コンナノッテ・・・」カケヨリ ポロポロ
ほむほむ「イマタスケテアゲルカラネ・・・」コネコネ
まどまど「ガンバッテ・・・・・」コネコネ

仔ほむ「」ニクダンゴ

研究員「よし、ではこのまま一週間ほど様子を見る。通常、コネコネを要する場面では、ほぼ確実に親も殺され、
肉団子(仔)も無事ではないことが多い。だから、あえて様子を見る。」


1日後
ほむほむ「コドモォ・・・コドモォ・・・」ポロポロ
まどまど「コンナノッテ・・・ナイヨ・・・」ポロポロ
仔ほむ「」ニクダンゴ

3日後
ほむほむ「ココジャナイ・・・」ナデナデ
仔ほむ「」ニクダンゴ

5日後
ほむほむ「・・・・」ニクダンゴ チラミ
まどまど「ホ・・・ホ・・・」グッ
まどまど「ホ・・・ホムラチャンッ///」オシタオシ
ほむほむ「ホビャ///マドカア///」ハアハア
仔ほむ「」ニクダンゴ

7日後
妊ほむ「ホムホム コドモ♪」ワクテカ
まどまど「ウェヒヒ、ハシャイジャッテ」タノシミダネ
仔ほむ「」プーン


研究員「さて、あっちにさやさやの入ったケージがあったな・・・」スタスタ








長編(というほどの長さでもないか?)投下

「幸せなんて、あるわけない」

あるところに、一匹のほむほむがいた。そのほむほむの両親は、かつて人間に虐待されて死んだ。
それ以来、人の多い場所を避け、小さな雑木林の中で、がんばって生きていた。

しかし、そんな生活も、長くは続かなかった・・・・・

男「さて、ほむほむ探すか~ いいのいるかなあ・・・」
人間がやってきたのだ。

ほむほむ「ホ・・・ホ・・・」

人間は両親を殺した。自分たちをクソ虫と呼び、おもちゃのように扱って・・・
逃げなければ!殺されるかもしれない!しかし、足がすくんで動けない。
そして、ほむほむの目の前に、男はいた。

男「お」ホムホム ツカミ
ほむほむ「・・・・」イヤイヤ ポロポロ
男「? 俺が殺そうとしてると勘違いしてるのか?ま、いいや」ムシカゴニ ポイ
ほむほむ「ホビャッ」イタイッ

こうして、ほむほむは男の家まで連れて行かれた



ほむほむの家は虫かごだった。土を敷いた上に、水のみ場、トイレ、寝床の置かれたものだ。
土があることで、きゅぅべえも育つし、1日2,3回、男が食べ物をくれるので、生活に不便はない。

そんな生活が、3週間ほど続いた。

男「ふぁあ~~ おはよう」
ほむほむ「ホ、ホムー」オ、オハヨウ
意外にも優しい男の対応に、ほむほむは心を許しつつあった。優しい人間も、世の中にはいるのではないか・・・と。
男「さて、ちょっと出かけてくるわ」
そういって、男はどこかへ出かけた。



男は、ペットショップのほむ種用品売り場に来ていた。
男「えーと・・・お徳用ホムスキン・・・使わないな・・・ほむガスカプセル?知らんわ・・・きゅぅべえが育つ超・栄用水、これ買おう・・・あとは・・・・・・・・・・お!?」ニタァ
ほむほむグッズを探していた男は、「あるもの」を見つけ、怪しい笑みを浮かべた。

男「ただいまー。ほむほむ、いい物買って来たぞ。」
ほむほむ「ホムン?」クビカシゲ
男「この水で、きゅぅべえが育ちやすくなって、いっぱい食べられるぞ」
ほむほむ「ホム!?ホムホムゥ!!」ヤッタァ
男(今まで食事は量が少なかったしな)

そしてその夜、ほむほむの声を聞いた
ほむほむ「マドカァ・・・マドカァ・・・」タメイキ
男(そろそろ時期か・・・)

数日後、ほむほむの所に、まどまどをつれた男が来た。そしてこういった。

男「お前も、そろそろだと思ったんでな。今日から、こいつがお前の番だ。」マドマドヲ ムシカゴニ
ほむほむはとても喜び、すぐにまどまどの所に飛んでいった。
ほむほむ「マドカーー」トテテテ
まどまど「! ホムラチャアン!」トテテテ
まどまども、ほむほむが気に入ったようだ。

ダキツキ ギュゥゥ

そして、性欲の強いほむまど、それが揃えばもちろん・・・
カクカク パンパン マドカァハアハア ホムラチャァン カクカク パンパン
男「・・・・」

パート2へ

パート2

あれから2週間が経過し、ほむまどの仔も生まれた。
ほむほむ「ホムホムマドカァ」
まどまど「ウェヒヒィ」
仔ほむ「ホミュー」
仔めが「カナメシャン」
仔まど「ミャロォ」

ほむまど一家は、己の運命も知らず、幸せに暮らしていた。
そう、幸せに・・・

男「今日は皆と遊ぼうと思って、おもちゃを用意したぞ~」ニコニコ

男は、「おもちゃ」の入ったダンボールを持っていた。

ホミュー ハシャイジャッテ オネータンヤッタネ ホミャアホミャア

一家は大喜び。男が「おもちゃ」を用意してくれたのは初めてだ。
・・・尤も、その「おもちゃ」はある意味「おもちゃ」ではないのだが。

男「まあ落ち着け。まずは仔まど、これを持っててくれ」
渡されたのは、ちょうど仔まどに対してリレーのバトンくらいのサイズの棒だ。
男「で、まどまどが、このボードの上に立つんだ」

まどまどが立ったボードは、十字方向にボタンがあり、それを、光るタイミングにあわせて押すものだった。1ボタンのサイズは、まどまどが横になっても少し余るくらいの幅はある。

男「まどまどは、光にあわせてボタンを踏むんだ。んじゃ、始めるぞ」
←・→・↑・↓・→・←・→・↓・↑・↑・←

まどまど「マ・・・マ・・・ ブー
まどまどにとって、この移動はかなりハードであり、間に合うはずもなかった。そして・・・
ボン!!!
仔まど「ミギャ バクサン
一家「!!?」

まどまど「コドモ・・・コドモォオオオオオオオオオオオオオオ」
ほむほむ「ホ・・・・ホムァ・・・・・・」
仔ほむ「イモウチョォオオオオオオオオ」
仔めが「」ショックシ

男「言ってなかったか?失敗したら、仔まどに持たせた爆弾が起動するって。まあ、ゲームに失敗して仔を失うようなお前は、親失格だ」クビブチィ

まど首「」
ほむほむ「マドカァアアアアアアア マドガァアアアアアアアアアアアアアア」ポロポロポロポロ
男「あ~あ、番の守れないほむほむは、仔を持つ資格なんてないな」コドモ ツカミ
ほむほむ「ホ・・・ホギャアアア」ヤメテヨォオオ
仔ほむ「ホミャアアアアアアアアア」イヤダヨォオオ

男は、用意していたミキサーに仔ほむを入れた。
ほむほむ「ココジャナイココジャナイココジャナイイイイイイ」ポロポロバンバン
仔ほむ「ホ・・・」アキラメカケ
ピッ ガガガガガガガガ
仔ほむ「ホングァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアミャドガァアアアアアアアアアアアア」イダイヨォオオオオオオオタスケテヨォオオオオオオオオ
ほむほむ「コ・・・コドモォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」




ほむほむはショックで倒れた。
目が覚めたとき思った。
やはり自分が間違っていた。人間を信じたバカな自分が・・・・・・・
そしてその目の前に
まど首「」
まど胴体「」
仔まど「」ニクヘンザンガイ
仔ほむ「」ドロドロォ
仔めが「」プーン



あるところに、一匹のほむほむがいた。
あるはずのないところに幸せを求め、ほむほむらしく、あっさり家族を失った。
ほむほむに、幸せなんて、あるわけない。




THE END

『ほむほむできるかな』

「ホムホムホーム」コマドチャンゴハンダヨ

「ミャロミャロ♪」オイチイ♪

「マドマドー」タントオタベ

「ホミュホミュホミュ…」ガジガジガジ…

さやか「あはっ、ほむまど家族じゃん
まだこの公園にも残ってたんだぁ♪」

「ホムッ!?」「マドッ!?」「ホミュ?」「ミャロォ?」

さやか「とりあえず子供殺すね♪」ガシッガシッ

「ホミュミュン♪」トリサンダー♪

「ホミュラチャン♪ミャロー♪」オカータンチッチャーイ♪

「ホムッ!!ホムゥゥゥゥゥゥ!!!」ピョンピョン

「マドマドォ!!ホムラチャァァァァァァァァン!!!」コドモヲカエシテェェェェ!!

さやか「でっきるっかな♪でっきるっかな♪」メリメリメリ…

「ホミャアァァァァアァァァァ!!!ミャロカァァァァァ!!!」イタイヨォォォォォ!!!!

「ホミュラチャァァァァァァン!!!!マデョォォオオオオオ!!!」タスケテェェェェェェ!!!

「ホムッ!!!ホマァァァァァァァァァ!!!!」ピョンピョン

「マドマドォォォォオオオオ!!!!」モウヤメテェェエエエエ!!!!

ブチッ ブチッ

仔ほむ頭「」
仔ほむ胴体「」

仔まど頭「」
仔まど胴体「」

「ホギャァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアア!!!!」ポロポロ…

「マギャァァアアアァァァァァァァァアアア!!!!」ポロポロ…

さやか「でっきるっかな♪でっきるっかな♪」グイグイ…ミチ…

さやか「はい、出来た!さやかちゃん特製キメラ!」

仔ほむ頭仔まど胴体「」

仔まど頭仔ほむ胴体「」

「ホ………」「マ…………」

さやか「あはははは!あんたらみたいな下等生物も絶句するんだね!
ありがとう、いいもん見せてもらったよ!じゃあね!」スタスタ…

「ホムホム…」イマナオシテアゲルカラネ… ペロペロ

「マドマド…ホムラチャン…」ドンナニナッテモアナタハコドモヨ… ペロペロ

ゴトトッ

仔ほむ頭「」
仔まど頭「」

「ホムホム…」ナオサナキャ…

グシャッ

子供「あ、ほむほむ踏んじまった!汚ねぇ」

仔ほむ胴体「」ニクヘンザンガイ
仔まど胴体「」ニクヘンザンガイ

「コンナノッテナイヨ…」ポロポロ…

「ホムゥ…」ポロポロ…

仔ほむ頭「」
仔まど頭「」


恐怖に歪んだ表情をした我が子の目が、泣き崩れる親をいつまでも見つめていた。


終わり

まどか「どうしたの、さやかちゃん?急に呼び出して・・・」

さやか「いやね、まどかってカードゲームとかって興味あるかなあって」

まどか「昔やったことあるかなぁ。よく分からなくてやめちゃったけど」

さやか「その辺は心配いらないよ!今から紹介するゲームはすごく単純だから!」

杏子「おーす、おせーぞー」

さやか「ごめんごめん」

まどか「杏子ちゃん」

杏子「よう、んじゃ揃ったし行くか」

まどか「行くって?」

杏子「≪店≫に決まってんだろ」

ウィーン

マミ「いらっしゃいませー」

まどか「マミさん!?どうして・・・」

マミ「実はちょっと前からここでバイト始めたの」

杏子「知り合いがいる店ならちょっとオマケとかしてくれるかなぁと期待してね」

マミ「言っとくけど贔屓は無しよ」

杏子「へいへい」

さやか「で、これがまどかに紹介したいゲーム。≪ほむ戦略≫だよ!」

まどか「こ、これって・・・ほむほむ?」

さやか「そう。パック詰めされたほむほむ!1箱の中に6体のパック詰めされたほむ種が入ってて、
    それを集めてデッキを構築・対戦するゲームなの!」

まどか「これって・・・カードなの・・・?」

マミ「販売の規定上そうなってるけど、実質的にはただのほむ種ね。
   真空パックから開封するといつものほむ種に戻るわ」

まどか「真空パックって・・・よく生きてますね、ほむほむたち」

マミ「まぁ、基本的には食用だし。真空パックに耐えられるように加工されてるんじゃないかしら。
   野生のは知らないけどね」

杏子「んじゃまぁ、やりながらゲームの流れとかルールを説明していくか」

さやか「まずデッキ。基本的には50枚ピッタリに揃えないといけないの」

杏子「お互いのカードはパック裏面の模様でわからないようになってるだろ?ここらへんはほむ種のシルエットで判別できないようにうまくやってるよ
   んで、ここに山札を置く。先攻後攻を決め、お互いに手札を引く。」

さやか「とりあえずあたしが先攻ってことで進めてくね。手札は5枚まで!
    ・・・ふむふむ。まどか、見える?もうこれは説明のための勝負だから言っちゃうけど・・・
    あたしの手札には≪ほむほむ≫×2、≪あんあん≫×1、≪仔ほむ≫×2があるのね」

まどか「うんうん」

さやか「で、あたしが先攻だから場にほむ種を出します。
    1ターンで場に出せるほむ種は1枚まで。とりあえずほむほむを1枚フィールドに出すね」ペリペリ

ほむほむA「ホムー!!」

まどか「おお、真空パックから解放された」

ほむほむA「ホム・・・ホム・・・」キョロキョロ ビクビク

まどか「震えてるね」

さやか「気付いた?このパックに書かれたテキスト見てみなよ」

まどか「えーと≪臆病ほむ≫・・・?」

さやか「そう、臆病。この性格のほむ種は戦闘を一切行わず、ひたすら逃げ回る。
    当然あんあんやさやさやにもこういう性格の奴はいるよ。」

まどか「ふーん」

杏子「戦闘を見せないとイマイチ性格の効果が分かんねえだろ。ターン終了でいいな?
   じゃああたしは≪あんあん≫を出すぜ。性格は≪強気≫。」

あんあんA「アンー!!!!」ダダダダダ!

ほむほむA「ホムゥゥゥゥウウウウ!!!!!」ダダダダダ!!

まどか「ひたすら逃げ回ってる」

さやか「まぁこうなった時点でほむほむが食われるのは確定なんだけどね。
    でも臆病だからこそひたすら逃げ回り、あんあんの体力を減らすのさ」

杏子「んで、あんあんも強気だから後々のことを考えて狩りをしない。
   このほむほむは死んじまうが、確実にあんあんは不利になっていく。」

あんあんA「クーカイ!!」ガブッ!!

ほむほむA「ホ」

モグモググチャグチャ

さやか「で、今回の勝負はあたしの負け。負けた方は山札を下から順番に1枚潰さなくちゃいけないの」ブチュチュッ

さやか「このカードは・・・強気ほむか、地味に弱いカードだから助かったよ」ペリペリ

ボトッ

≪ゴミ箱の中≫

ほむほむB「ホ・・・・・ホォ・・・・・・」ピクピク

さやか「最終的に山札が全部無くなった方の負け。」

まどか「あ、あの・・・質問良いかな」

さやか「どうぞ」

まどか「もし≪ほむほむデッキ≫と≪あんあんデッキ≫が戦ったらどうなるの?」

杏子「それはどっちもデッキの組み方が悪いな」

さやか「ほむほむとほ食種は7:3が基本かな
    何だかんだでほ食種同士で決着つけるからね」

杏子「ただ≪アイテムカード≫なんてのもあって、そいつを使えば何とかなるかもな」

さやか「ほむほむを興奮させる≪ほむエキスカード≫。中にまどエキスが入ってるんだ」

ほむほむC「ホ・・・ホムー!!!!////マドカー!!!!!////」パンパンパンパン

まどまど「ホムラチャァァァアアアアアン!!!!///」アンアンアンアン

杏子「このレイプほむは廃棄される。『グチャ!ホビャァァァァアアアアアァアァァ』
   まどまどをグッタリさせてから他のほ食種で止めを刺すのが目的だが、エキスを使ったのが≪孕ませほむほむ≫なら
   特別な調整をされた精子で一瞬にしてまどまどを孕ませることが出来る。そうなると、ほむほむでも止めを刺せるんだ。
   相手は身重でサンドバッグ状態だからね」

妊まど「ホムラチャン・・・・」ヤメテ・・・

ほむほむD「マドマド・・・」ゴメンネ・・・ ポロポロ

ドスッ!!ドスッ!!!

妊まど「マギャアァァァアアアアァアァァアァァァアァァァァアア!!!!!!ホムラチャアアアアアアアアン!!!!」

ほむほむD「マドカァ・・・・・・・マドカァァアアア・・・・」ゴメンネ・・・ゴメンネ・・・・ ポロポロポロポロ

さやか「あと、≪りぼほむ≫っていうほむほむ側の切り札と、
    それに対抗しうるほ食種側の切り札≪白まど≫なんてのもいるよ!」

杏子「これは戦略の核になる強力なカードだからな。
   なんたって全てのほむ種に勝てるんだ」

マミ「それだけにレアだけどね。サーチ行為も絶えないのよ。
   酷い時はパックを押しすぎて潰しちゃうしね」

まどか「ふーん・・・・」

さやか「まぁそんなりぼほむや白まども仔共カードには弱いんだけどね」

仔ほむ「ホミャアァァァァァアアア!!!!!」タシュケテー!!!!

りぼほむ「ホムゥゥゥウウウ!!!!??」ナカマアアァァァアア!!?

まみまみ「ティロ・フィナーレ!!」バン!!

りぼほむ「ホビャアァァアアアアァアァァァアアア!!!!!!」ヒューン グシャ

杏子「他にも≪ほむスキンカード≫や、
   この≪絶望さや≫を利用して反則的強ユニット≪オクタヴィアン≫を誕生させることもできるけどな」

仔さや「ヂャヤッ」グシャ

さやさや「ザヤアアァァアアアァァアァアアアアアアア!!!!!!!」ワタシノコドモォォォォオオオオオオオ!!!!!!!







オクタヴィアン「・・・・・・・・・」ユラユラ

さやか「とまぁこんなところだけど・・・やる?」

まどか「うん、やってみる!でもプレイのたびにほむ種潰すんじゃ、お金かかりそうだね」

マミ「大丈夫!1パック1円、スターターデッキで10円だから!」

まどか「えええええええ!?安すぎませんか!?じゃあサーチとかされても別に痛くないですよね!?」

マミ「いっぺん言ってみたかったの・・・ごめんなさい」


ワイワイガヤガヤ・・・・・



ほむら「・・・・・まどかがほむ戦略を始めた・・・・
    このスーパーレアカード≪ツインテりぼほむ≫をあげて仲良くなるチャンス・・・」

ツインテりぼ「ホミャア???」クビカシゲ



終わり

店員「ありがとうございましたー」

まどか「仔ほむ買っちゃった」

仔ほむ「ホミュー!ホミュミュー!」

まどか「あはは、元気良いね」

~自宅~

まどか「ちょっと狭いけどここで我慢してね」ゴソゴソ

《ティッシュの空箱》

仔ほむ「ホミュ…ホミュ…」クンクン

まどか「自分の臭いがつくまでは落ち着かないんだね
飼育マニュアルに書いてた通りだ
こういう場合はティッシュを与えて自分の臭いを付けさせるんだったね」

スッ

仔ほむ「ホミャッ!?」ビクッ!

ゴソゴソゴソ…

まどか「あれ…?買ってきた時はあんなに元気だったのに」

智久「やぁ、まどか。どうしたんだい?」

まどか「あ、パパ。実はね…」

智久「それは元気だったんじゃない、怖くて暴れてたのさ」

まどか「そうなの?」

智久「そう。つまりまどかにはまだ心を開いていないんだ」

まどか「うう…何かショックだなぁ」

智久「あはは、初日から仲良くなれる人なんてなかなかいないよ
じっくりやればいいさ」

まどか「うん!頑張ってみる!」

仔ほむ「ホミャー…ホミャー…」スヤスヤ

《翌日》

仔ほむ「……ホミャー…」スヤスヤ

仔ほむ「……ミュ…」パチ

仔ほむ「ホミャァァァ…」ファァァ…

まどか「おはよう、ほむほむ」

仔ほむ「ホミャッ!?」ビクッ!

まどか「怖がらないで、ほらご飯だよ」

仔ほむ「ホミュ…」クンクンクン

まどか「ウェヒヒ、そんなに怖がらなくても大丈夫だよ」

仔ほむ「ホミュミュ…」クンクンクン

カリッ

仔ほむ「ホミュホミュホミュホミュ…」カリカリカリカリカリ…

まどか「本当にヒマワリの種が好きなんだね、あの本の通りだよ」

《一週間後》

まどか「ほむほむー、お風呂だよー」

仔ほむ「ホミュウ♪」テテテテ

まどか「といっても、コップにぬるま湯入れただけなんだけどね」

チャポン

仔ほむ「ホヒュウー…」ユッタリ

まどか「ウェヒヒヒ、おじさんみたい」ツンツン

仔ほむ「ホミュッ♪」スリスリ

智久「だいぶ仲良くなったみたいだね」

まどか「うん!あともうちょっとって感じだよ!」

智久「頑張るんだよ」

まどか「うん!」

《一ヶ月後》

ほむほむ「ホムー…ホムー…」スヤスヤ

ほむほむ「ホムッ」パチ

ほむほむ「ホムホムホム」テテテテ

ほむほむ「ホムー」ピョーン

ほむほむ「ホムホムー」ペロペロペロ

まどか「ん…
あ、おはようほむほむ」

ほむほむ「ホムホムーン♪」スリスリ

まどか「ウェヒヒ、もうすっかり仲良しさんだね♪」ナデナデ

ほむほむ「ホムッ!」ピョンピョン

まどか「じゃ、行こっか」ヒョイッ

ほむほむ「ホム?」クビカシゲ

《リビング》

まどか「おはよー、お父さん!
やったよ、ほむほむが顔を舐めて起こしてくれたよ!」

智久「よくやったねまどか。これでもう大丈夫だ」

まどか「待っててねほむほむ」ナデナデ

ほむほむ「ホムムゥーン///」スリスリ

智久「じゃあまどか、ここにほむほむを入れて」

まどか「はい」チャポン

ほむほむ「ホム?」クンクンクン

ほむほむ「ホムホムホム!」ペロペロペロ

まどか「舐めてるね」

智久「お風呂だと思ってるんだよ
じゃあ中火でいくよ」

カチッ ボッ!

ほむほむ「ホムホムホム」ペロペロペロ

シュー…

ほむほむ「ホムホムホム」ペロペロペロ

シュー…

ほむほむ「ホムホムホム…?」ペロペロペロ

シュー…ポコポコッ

ほむほむ「ホム?ホムホム?」ビクビク

ポコポコポコポコ

ほむほむ「ホッ!ホムゥゥウ!!?」バチャバチャ

智久「熱さに気付いたね
まどか、箸で押さえててくれるかな?」

まどか「うん!」グググ…

ほむほむ「ホギャァァァァアァアァアァアァアァアァアァアァ!!?マドカァァアァァァアァァアアア!!!マドカァァアァアァァァアァァァア!!?」バチャバチャバチャバチャ

智久「良い具合に煮詰まってきたね
ここで溶き卵を入れる」

ほむほむ「ホブブブブブブ…」ブクブクブク

智久「ここでほむほむが出汁ごと卵を飲み、それがほむほむのお腹の中で固まる
そうすることで肉汁と出汁が混ざりあい絶妙な旨味が完成する
さらにそれを卵で閉じ込め、よく煮えたほむ肉と一緒に味わう」

まどか「ほむほむの卵とじならぬ、卵のほむほむとじだね!」

智久「はは、ちょっと変な日本語だけどそうなるかな」

まどか「じゃあさっそく食べてみよう!」

智久「うん、これはまどかが前から食べたがってたものだからね
お母さんやタツヤには内緒にしておこう」

ほむほむ「ホ…マドカ…マドカ…」ポッテリ

まどか「じゃあお腹から…あーん」ガブグチュッ

ほむほむ「ホンギャアァァァアアァァァアァァァアァァァ!!!!!!マドカァァァァァアァァァァァァアアアア!!!!!!!!!」

まどか「うん、美味しい!ほむ肉をかじると、中の卵から合わせ汁が溢れ出して最高!!」

智久「そうだね
この肉汁の味は、長期間幸せを味あわせなきゃ出ないからね
まどかはよく頑張ったよ
よく味わって食べるんだよ」

まどか「うん!」モグモグ

ほむほむ「ホムゥ…ホム…マド」

コリッ

ほむほむ「カ」

まどか「ごちそうさま!」

END

作品投下 
「でぶほむは生き延びるか」

皆さんご存知でぶほむ。ほむほむが食べすぎや運動不足で太ってしまったものである。
いい暮らしの飼いほむに多いが、なぜか野生にいることもある。

今回、私は近所の公園の隅にある巣で暮らしているでぶほむに目をつけた。
どうやら、仲間の分のエサまで食べ、そのくせ自分ではエサを探しにいかない生活を続けたようだ。こいつゲスか?

おっと、巣から誰か出てきた

ほむほむ「ホムッホムホム」エサ、ドコダ
仔ほむ「ホミュウ!」オソトダ!

エサ探しのほむほむと、訓練中と思われる子供だ。おや・・・
まどまど「ホムラチャーン!」ガンバッテ!!
でぶほむ「ホフゥ・・・」ツライ・・・
現れた。でぶほむだ。どうやら、まどまどがサポートし、運動に出かけるようだ。既に疲れているようだが・・・
さて、カメラつきラジコンヘリで、彼(?)らを追ってみよう。

まどまど「マド!マド!」ランニング
でぶほむ「ホ・・・マドカァ・・・」マッテ・・・  ドンソク デ トンソク デ タンソク
まどまどは平気な顔で走っているが、でぶほむは既に限界に近いようだ。あれでも野生動物なのだがな・・・。

でぶほむ「ホ・・・ギャ」ツマズキ コロビッ
まどまど「マドッマドッ」←気づいてない
まどまどは、転んだでぶほむに気づかずいってしまった。気づかないまどまども流石というか、なんというか・・・

さて、事前調査の結果からして、そろそろエサ探しのほむほむと合流する場所だ。基本同じルートだからな。

そろそろ、始めようか。「でぶほむの限界を調べる作戦」を
私は、少々もったいないが、ラジコンヘリをまどまど(実質地面)に向かって特攻させた。

ヒュー   ガッシャアアァァァァアアン!!

まどまど「マッガァアアアアアアアアアアアアアア」ツブサレ

ほむほむ「! マドカァァァァー!!」カケヨリ
仔ほむ「」ガクブル ボーゼン
ほむほむ「アナタヲ マモッテミセル」ヘリノ ザンガイドカシ
現場に到着したほむほむが、まどまどを救出しようとがんばっている。さすが健康体。でぶほむとは違うな!
一方でぶほむは・・・
でぶほむ「ホフゥ・・・マドカァ・・・」タスケ・・・ナイ・・・ト・・・

いやお前、何死にかけみたいになってるんだよ・・・転んだだけだろ・・・
しょうがない、でぶほむを「応援」してやる。ラジコン戦車起動!

ウィィィィイン ガラガラガラガラ

ほむほむ「!」
でぶほむ「ホ、ホフゥゥ」ヨウヤク オキタ

BB弾発射!目標、ほむほむ及び仔ほむ!
パアン パアン

ほむほむ「ホ ガンメンチョクゲキ グシャ
仔ほむ「ホ シンゾウツラヌキ ブシャァ
でぶほむ「ナカ・・・マァ・・・」ポロポロ アルキダシ
さあいけ!まどまどを助けられるのはお前だけだ!!いけぇぇぇぇ!!・・・・・って、あれ?

でぶほむ「ホフゥーホフゥー」ツカレタァ
お前、火事場の馬鹿力とか、奇跡とか魔法とかないのかよ・・・。ああ~もういいわ!
パァン パァン
でぶほむ「ホビャア」リョウアシ ウチヌカレ
でぶほむ「ホ・・・ホ・・・ッハァ!」キゼツ
気絶しやがった・・・弱すぎる。ここまで弱いのかでぶほむは・・・。

そういえば、まどまどは!?

まどまど「・・・マド」ムシノイキ
さすがほむ種。一応生きてた。しかし、でぶほむは情けないにもほどがある。そもそも厳しい自然界で太るっていうのも・・・愚かだよなぁ。

終わり
でぶほむ主体は珍しいと思ってやってみた。あんさやも出してみようと思ったが、安定させるため今回はやめておいた。

夏も終わり、若干肌寒くなった今日この頃。
すべての生き物は冬に向けて支度を始めます。
そう、彼女らも…


ほむほむ1「ホムーホムム」サムクナッタネ

ほむほむ2「ホムホムー」フユゴモリノジュンビダネ

仔ほむ1「ホミュミュ?」ドコイクノ?

ほむほむ1「ホムムーン」ドコニモイカナイヨ ナデナデ

仔ほむ1「ホミュッ///」ニコニコ

仔ほむ2「ホミュッ!」ヘクチッ!

ほむほむ2「ホムホム」コレヲキナサイ

ほむほむ2が取り出したのは千切れた新聞紙。
暖を取るまではいかないが、小さな体には十分すぎるコートとなりました。

仔ほむ2「ホミュミュー」アリガトオカーサン

ほむほむ1「ホムホムー」ソロソロシタクダネ

この一家が所属するコロニーではすでに準備が始まっていました。
群れのリーダーほむの指示に従い、たくさんのほむほむが動き回ります。

ほむほむ3「ホムー!ホムー!」ズリズリ

ほむほむ4「ホムッ!ホムッ!」ウンショウンショ

あるほむほむは木の実を木の葉に乗せて運び…

ほむほむ5「ホムホムホムホム」ガリガリガリガリ

あるほむほむはさらに深い場所に冬用の部屋を作り…

仔ほむ3「ホミュミュー!ホミュー!」テテテテ

仔ほむ4「ホミューン!ホミュミュー!」マッテー!

ほむほむ6「ホムッ」ニコニコ

あるほむほむは働き手たちの子供の面倒を見たりして作業は滞りなく進んでいきます。

仔ほむ5「ホミュホミュー」ナンダロコレ

仔ほむ6「ホミャア」タベレルカナ

ガサガサ…

仔ほむs「「」」ビクビクッ!!

あんあん「アーン…」イネェナ…

さやさや「サヤヤーサヤー」ニオイハスルノニネ

あんあん「クーカイクーカイ」シャアネェホカサガスカ

さやさや「サヤヤーキョーコ」ソレガイイネ

ガサガサ…

仔ほむ5「ホ…ホミュミュー…」ヘナヘナ

仔ほむ6「ホミュー!ホミュー!」ハヤクカエロウ!

もちろんほ食種も冬支度中。
主食のほむほむを探しているようです。
彼女たちもまた生きるために必死なのです。


――――――――
―――……


ほむほむ7「ホムッフゥ」デキタネ

ほむほむ8「ホムホムーホムー」コレデアンシンダネ

妊ほむ「ホムー…」サスサス

餌の蓄え・越冬部屋の確保・出入り口の防寒…諸々の準備を終え、いよいよほむほむたちは冬籠もりに入ります。

仔ほむ7「ホミャミャア」アッタカイネ

めがほむ1「ホムゥ」ソウダネ

でぶほむ「ホッフゥ……」アツイ……

次に外に出るのは来年。あったかい繁殖の季節、春。

さやか「とはいかないんだよね」

まどか「誰に言ってるの?」

さやか「ん?いやいや
ところでまどか、冬籠もり中のほむほむを捕まえてみたくない?」

まどか「普段のほむほむと何か違うの?」

さやか「うん
冬籠もり中は最低限にしか体を動かさず、ひたすら栄養を蓄えてるから
普通のほむほむより肉が柔らかくてジューシーなんだ」

まどか「へぇ」

さやか「というわけで巣を探しまーす」

まどか「でもいくらほむほむとはいえ、それなりに籠ってるだろうし
見付けるの大変じゃない?」

さやか「ふっふっふ、そう言うと思って持ってきましたこちら!」

まどまど「マドーマドー」ジタバタ

まどか「まどまど?」

さやか「ほむほむはまどまどの臭いに敏感じゃん?
それは逆も言えるって訳よ」

まどか「つまり…」

さやか「ほら、さっさと探しなさい」デコピン

まどまど「マギャッ!!」ビタン!!

まどまど「……」キッ!

さやか「怖い顔しちゃって、こいつがどうなっていいのかなぁ?」

仔まど「マデョォー!マデョォー!」オカーターン!

まどまど「マドォォォ!!」コドモォォォ!!

さやか「だから早く探せってば」ミギウデブチィ

仔まど「ミャギャアァァァァアァアァアァアァア!!!?」イヂャイヨォオォオォオォオ!!

さやか「ほらほら、早く探さないと達磨になっちゃうよー」ヒダリアシブチィ

仔まど「ミャギィイィイィイィイイイイイイ!!!!」ビクッビクン!

まどまど「マドォー!!」マッテテネー!! タタタタ

まどか「ウェヒヒヒ、楽しみ」


――――――――
――……


まどまど「マドー…」ココカナ…

さやか「ありがとね、じゃあ約束通り子供は返してあ・げ・る♪」ブンッ!

グシャアァ!!ミャギャアァアァァアァァァアアアアアァァ!!!!!!
マギャアァァアァァアァァアァァアァァ!!!!!?

仔まど「ミャ…ミャ…」ピクピク ムシノイキ

まどまど「マ…コンナノッテナイヨ…」ピクピク カハンシンツブレ

さやか「さーてここがほむコロニーなのは分かったけど…効率的に捕まえないとね
まどか、この周りに持ってきたのをセットして」

まどか「うん、これでいい?」

さやか「さっすがあたしの嫁!
作業が早い!
じゃあコロニーの天井を吹っ飛ばすね!どーん!」キック

ほむほむs「「「ホ、ホビャアァァアァァァアァァァアアアァァァァァア!!!?」」」ワラワラワラワラ

まどか「うっわー、ワラワラいるね」

ほむほむ12「ホムー!」ピョーン!

まどか「あ、一匹逃げ出したよ」

さやか「大丈夫!まどかが仕掛けてくれたやつがあるから!」

ほむほむ12「ホムー!ホムムー!」ガリガリガリガリ

ほむほむ25「ホムムー!!」デレナイヨ! ピョンピョン

まどか「ウェヒヒヒ、周りを段ボールで囲っただけでこんなになるなんて…
ほむほむってやっぱチョロいね」

さやか「まぁ、だから私たちは美味しい食事にありつけるんだけどね
じゃあさっそく頂きますか」ヒョイ

ほむほむ1「ホムー!!ホムムー!!」ジタバタジタバタ

仔ほむ1「ホミャアァァアァァァ!?」オカーサーン!?

仔ほむ2「ホミィイィィィィイイ!!」ヤメテェエェエエェ!!

さやか「お、子供がいたんだ?これはまどかにあげるよ!
子供のほうが肉が柔らかくて美味しいんだよ!」

まどか「そうなんだ!じゃあお先に…頭からいただきまーす!」ガブッ!

仔ほむ1「ホミ゙」

ブチュッコリコリ

仔ほむ1体「」ビクン!ビクン!

仔ほむ2「ホミャアァァアァァァアァァァアァァァアァァァ!!!!」オネーチャーン!!!! ポロポロポロポロ

ほむほむ1「ホムゥウゥゥウウウウウゥゥゥゥウ!!!」コドモォオォオォォォォ!!! ポロポロポロポロ

まどか「ほんとだ!柔らかい肉から溢れる汁もジューシーで止まらないよ!」ヒョイパクヒョイパク

仔ほむ3「ホミャー!ホギ」ブチュウ!

仔ほむ4「ホビュッ」ブチィ!

仔ほむ5「ホミィッ」ゴリッ

さやか「あはは、いくねぇ
よーしあたしも!」ガブッ

ほむほむ1「ホギャアァァァァアアアアアアアアアアァァァァアァァァ!!!!」

さやか「足からゆーっくり食べてあげるからね」モグモグ

ほむほむ1「ホギャッ!!ホギャギャアァァァアアアアア!!」ブンブン

ほむほむ1「ホ」ゴリゴリ

ゴックン

さやか「はー、癒されるー
大自然の中旨いもん食べるのが一番のストレス解消だわ」ヒョイパクヒョイパク

ほむほむ3「ホギュゥ」ブチブチ

ほむほむ7「ホンギャアァァアア」ゴリゴリ

まどか「あ、めがほむだー!」ヒョイ

めがほむ「カナメザァアァァァアァアアアァァァアァァァン!!!!」チョロチョロチョロチョロ

まどか「ウェヒヒ、失禁しちゃって
可愛いね」

さやか「めがほむの尿は不純物ゼロだからそのまま食べられるよ」

まどか「そうなんだ」ガブッ

めがほむ「ガナメザァアァァアァァアァァ!!!ホギャアァァァアァァアァァァァァァアアアア!!!!」コリコリコリッ

ゴックン

まどか「ほんとだ、普通に美味しかった」

さやか「はー、食った食った
じゃあ残りはマミさん家で調理してもらいますか!」

まどか「うん、行こう!」

ガサガサ…

『袋の中』

ほむほむs「「「ホムー…ホムー…」」」ブルブルブル



終わり


―――台風が過ぎ去ったある日―――

まどか「まだ川が土色だね」

さやか「カフェオレみたい」

まどか「さやかちゃん……」

ホムー!

まどか「ん?川の石の上になにかいるよ」ニコニコ

さやか「そうだね」ニコニコ

「マドマドー!」タスケテー!

「ホミュホミュー!!」ピョンピョン

さやか「案の上ほむほむでした」

まどか「増水おかげでせまい石の上に取り残されてるね」

さやか「しかも家族がいくつも!」

まどか「ティヒヒ!ティヒヒヒヒ!」


さやか「楽にしてあげますか」

まどか「うん!」

さやか「おいほむほむども、助けてほしかったらその場で何回も飛び跳ねろ」

「ホムッ!?ホムホムー!」ピョンピョン

「マドマド!」オサナイデ!

まどか「必死だね。でもあんなせまいところで一斉に跳んだりしたら……」

「ホムホムー!」ピョンピョン

「ミャロ!ミャ……」オチチャウヨ!ヤメ……

「ホミャホミャー!ホミュ!?」ピョンピョン  ズルッ

ポチャン、ポチャン

さやか「何匹か突き飛ばされて川に落ちるよね。特にからだの軽い仔どもが」

「ミ゙ャロ!……ボミュラチャ!……」バシャバシャ

「ホブ!……ホビャ!……」バシャバシャ

まどか「あー、流されてる流されてる」

親ほむ「ホビャァァアアアアア!!」コドモォォオオオオオ!!

親まど「マド……マ……」ポロポロ

さやか「あーあ、“仔の後ろにいたほむほむ”が跳ぶから仔が落ちちゃったじゃない」

親まど「マドー!!」キッ

「ホ!?ココジャナイ」フルフル

まどか「“仔の両脇にいたまどまど”のせいでもあるんじゃない?」

親ほむ「マドカーッ!!!」フシャー

「ホ、ホムラチャン!?」アセダラダラ

まどか「というか“跳んでいた全員”のせいじゃない?」

「ホムホム!?」ソンナ!?

「ホミュホミュ!」チガウヨ!

まどか「違わないよ」

さやか「こいつら仔ども突き落としておいて自分たちは助かるつもりらしいけど、どうする?」

親ほむ「マドカー!!」ユルセナイヨ!!

親まど「マドマドォォオオオ!!」コドモ カエセー!!

まどか「だよね」

さやか「そんなやつ殺そう」




親ほむ「ホムホムッ!」コドモノ カタキ!

ガブッ

「ミャギャァァァアアアアア!!」

親まど「マド!」オマエモ!

ドン

「ホビャ!?」オチル!?

ポチャン

「ホブブブブ……」ブクブク

「マドー!」ヨクモ!

ゴン

親ほむ「ホギャ!?」

「ホムラチャン!!」

ガブッ   

親ほむ「ホビャァァァアアアアアア!!」





数分後、川に肉片と血にまみれた石が残されていた



おしまい。近所に浸水被害多すぎオワタ


ほむほむ「ホムホムァー!」ニンゲンヲクチクシテル!

>>766
さやか「そういやあたしたちがほむほむを食べる様ってまんまアレだよねぇ」ヒョイッ

親ほむ「ホムー!ホムー!!」ヤメロ!ハナセ!

仔ほむ「ホミャアァァァアァァ!!」オカーサーン!

仔まど「マジョォォォォ!!」カエシテェェェェ!!

ほむら「アニメだとこう…筋を伸ばしてから食べてたけど、原作だとどうなのかしら」グィィィ!

親まど「マギギギギギギギギギギ」

ゴキャッ

親まど「マ…マ…マ…マ…」ピクピク

ほむら「あむっ」

ブチッ「マド」グチャモグモグ…

ほむら「…確かにちょっと肉が柔らかくなって食べやすいわね」

さやか「気分は巨人だね」モグモグ

親ほむ「ホビャッ!!ホビャビャアァァアァァァ!!!マドカァァァァァァァア!!!!」

ゴリッ「ホッ」

さやか「美味しかった」

ほむら「子供はどうするの?」

さやか「あのアニメだと逃げるんだけど…」

仔ほむ「ホミャアァァァ…ミャドカァァアァァァ…」ジョワァァァァ…

仔まど「ミャミャミャッ♪ミャミャミャッ♪ミャミャミャミャミャミャー♪」サクラン

さやか「何かムカつくから潰しとこうか」

ほむら「そうね」ジャキッ

パン!パン!

ホミ

ミャ


END

「家族をいじめよう」

妊ほむ「ホムゥ、コドモ」サスサス
まどまど「マドォマドマド」タノシミダネ
男性「ほんと、楽しみだなあ」ニヤニヤ

2日後

妊ほむ「ホ、ホムァアアアアア」リキミ
まどまど「ホムラチャン!」
妊ほむ「ホ・・・ホハァ!」
赤ほむ1「ホミミィ」
赤ほむ2「ホミュウ」
赤まど「ミャロロ」

ほむほむ「ホ・・・・ホ・・・・」ハア・・・・ハア・・・・
まどまど「ホムラチャーン」ヤッタネ
男性「おお、生まれたか。やったな!」
ほむほむ「ホ・・・ホムホム」ウン、ヤッタヨ
まどまど「マドマドオ!」ゴシュジン、アリガトウ!

男性「ケージ、大きめのやつにしないと・・・」

ほむほむ「ワタシタチノコドモ」ナデナデ
まどまど「マドド、ホムラチャン」カワイイコタチ

それから1ヵ月後・・・


妊ほむ「ホムムゥ」サスサス
まどまど「マドマド、ホムラチャン」アタラシイコドモ、マダカナ
仔ほむ1「ホミュホミュ、コドモ?」コドモ?イモウトタチ?
仔ほむ2「ホミューー」ヤッターー
仔まど「ホムラチャン、ミャロミャロ」イモウトイッパイ、カゾクイッパイ!

男性(また産むの!?ま、いいか・・・それはそれで、ね)

男性「立派なお腹だねえ~」ニンホムツマミ
妊ほむ「ホムホム!」ソウデショ! ドヤッ
男性「いやはや・・・」ユビツッコミ
妊ほむ「ホビャア!?」ナニ!?
男性「中身は・・・・・・・」ブチブチィ
妊ほむ「ホビャアアアアアアアアアア」

ボトボト

胎児ほむ「ホォ~」ウネウネ
胎児まど「マママァ」イゴイゴ

まどまど「コドモォオオオオオオオオオ」ポロポロ
仔ほむs「イモウチョォォオオオオオオォオ」ポロポロ
仔まど「コンニャニョッテ・・・ニャイ・・・・ョ・・・」

続き
空ほむ「!」キッ
男性「何だよ、中身も立派か見てやっただけだろ。あとその胎児、朝食だからな」スタスタ

空ほむ「・・・・ホムホ・・・・」ボーゼン
空ほむ「」クラッ


お昼時

空ほむ「」ピクリトモ ウゴカズ
まどまど「ホムラチャン!ホムラチャン!?ホムラチャァアアアァアアァアアアアアンン!!」ポロポロポロポロ
仔ほむ1「オカァアアタアァアン」ポロポロ
仔まど「マ・・・マ・・・」ワナワナ

仔ほむ2「ホミュホミュゥ!ホミミィ」ツママレ ジタバタ
男性「空ほむとなったほむほむが死んじゃったか・・・・しかし、仔がとられていることにも気づかんとは・・・
まあ、朝食(笑)も手付かずみたいだし?」

胎児ほむ「」
胎児まど「」

男性「さあて、仔ほむちゃんには仕事があるぞ~」
仔ほむ2「ホ・・・」

その後、ケージが台所に移された

鍋「」グツグツ フットウ
仔ほむ2「ホムア・・・」ボテバラ
男性「さて、始めるぞ」サイバシデ コホムツカミ
まどまど「マドマドォオオオ!??」ナニスルノォオオ!??
仔ほむ1「イモウチョ!?」
仔まど「オネーターン!」ポロポロ

コホム、ナベニイン

仔ほむ2「ホンムギャアアアアアアアアアアアアアアアア」アッツイヨォオオォオオォオオオオ
まどまど「コドモ!?マドマドドォ!!」コドモニ、ナニスルノ!

男性「いや?ほら昼食時だしさ。ほむ飯でも作ろうと思って」つほむ飯製造キット

グツグツ ホ・・・ホグア・・・ グツグツ

男性「こんなもんかな」サッ
ほむ飯「オカ・・・サン・・・」

男性「お前ら、食べる?食べるよね?」サシダシ
まどまど「マドッ!!」バカイウナ!
仔ほむ「ホミュ!!」ソウダ!!
仔まど「マッ」ニラミツケル
男性「は?飼い主のあげる餌が食べられないと?そんなら、もう出て行け!!」マドカラ ポイ

一家「ギャァァァアアアアアアアアア」ポロポロポロポロ

男性「ま、野良でやっていけるとは思えんがな・・・・・・・・
! ほむ飯うまい!友達が言ってたのは本当だな!こりゃ一週間は飽きない味だ!!スバラシイ!!!」モグモグ



その日の夕方、カラスの声に混じって、ほむまどの声がしたとか・・・・


THE END

乙乙 放り出された末路の詳細も気になるな

>>593 の続き 叛逆に備えて仔を使った軍事?訓練?をしているようです

       へ  ,                  へ   
      /;;;;;;;\        ホムッ!!      /;;;;;;ゝ ~     (´\r-、               /`/`)   
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   ,,ノ^ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;l´ ,ィ ´:::::::::::::::::::ヽ    .`l;;;;;;;;;;;;;;;;;;^ヾ,,     (ヽ、   \   ,--‐― 、 /   /) ~~ 
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    ´ ̄'ィ;;;;;;;;;;;;;;;;'i,|:((ハWWWリl:::!  /;;;;;;;;;;;;;;;ヾ ̄`      ⊂、     (,/|〈ノハ/ハヽi|__X_ハ,   ⊃ バサバサッ  
      〈,ィ-、;;;;;;;;;;;|:::| ┰ ┰ Ν:::!/;;;;;;;;;;;;;;;,へ,〉 バサバサ   (/(/ イノハ|| ハ ハ l |N,丶ゝ 、)ヽ)  
        Y^Y^,ノノ:ム,'' ∀ ''' ムl:(ヽ、ヽ'^Y^Y ~           (/ (⌒ Vvレ、''ワ'''ノNルハル`ヽ)_  ~~
          ノノ⊂,}|Ⅴ介Ⅴl{\)___.〉__)               (/'(/' (/'| ひ |ヽ、 /、)、)´ ..j__)     
                   ヽ○      ミャロン♪  ホミュー  ホミャァ.   (つ|○ノゝ l        ж´`⌒ヾж  
                     \  .ж´`⌒ヾж ,r'===ヽ .,r´= ヽ   ./            (ノノリ从リ!))ミ)ホミュラチャン!! 
       . r=∞=ヽ ホミュホミョ      \ (ノノリ从))ミ) (リリww:ハ).(wハwリlll ../      .    ,'^⌒ゞリ(^ヮ^ リw^⌒^' , ~~
       (wハwリlll   .         /\リ(^ヮ^ ノw' .〉([゚]ヮ^ノl l(^ヮ^ ノl/           (人ノソ⊂(ひ (つ(ゝ、人)
    /|ヽl(^ヮ^ ノlノ|\        / /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|\                ノ/ ハ  ゞ、    パタパタ
    ⌒~ C( 介 <っ~⌒~~      ̄|_|____________| ̄               (ハノし 'し((从ゝ  
        し J               _                         ж´`⌒ヾж
                        ,r´∞=,ヽ、                      (彡ノリハ人ゝミャドォー
                        (リllwwリll) ミャロカァホミュ         ~~  ,´⌒ゞリ、゚ワ゚ノリ⌒ ヽ  
                ノ`''''"´ヽ|リ、゚ワ゚ ノl|v^''''"^ヽ              ノソリノ c{|llY}っ ,ゞ(从

                ,,ノ^Y´^ヽY`⊂〉介!つ'"ゝイ^´Y´^ヾ,,  ))            ノ从っっノ)
                       くノノヽヽ'〉
                        し 'し
         ホミュ♪キャナメサン!!   ホミュー♪ホミュー♪

      ,r,‐=‐,ヽ            ,‐=‐,ヽ            ж´`⌒ヾж ハチャイジャッテ♪ウェヒヒ 
      lリリwwリll)          (リllwwリll)            (ノノリ从リ!))ミ)  
      >l[゚]ヮ^∩ミ         ∩^ヮ^ノ)            リ(^ヮ^ ノw'    
     〈y)/〉介!)⊃          ゝ!介!/             .(つと)     
     〈y)Uノノハハ〉         ⊂ノノヽヽ'つ            く*VV*ゝ    
       し J             川                し J   

コロニーの外での会話
ほむほむ38《そういえば秋の一斉蜂起の件はどうするんだっけ?》
まどまど38《首領の希少種達が”人間の少女を襲うところから始めるのが上策”って言ってたよ》
ほむほむ38《あ、あそこにちょうどいい獲物が、首領様に連絡しなければ》

まどか「大きいコロニーだね」
さやか「うん、珍しいね、コロニーからあふれたほむまどが外で巣を造っているよ」

死亡フラグ成立 多分終わり


ほむほむ「ホムホム…」ダレモイナイネ…

まどまど「マドォ…」ソウダネ…

ほむほむ「ホム!ホムゥ!」ミテ!ヤキイモ!

まどまど「ティヒヒッ!ティヒヒヒ!」オイシソウ!イタダキマース!

ほむほむ「ホムホムーン♪」アマーイ♪グチャグチャベチャベチャ

まどまど「マドマドーン♪」オイシー♪ベチャベチャムチャムチャ

おっちゃん「お、ほむほむが罠にかかっている」

おっちゃん「今年も石焼きほむほむの季節が来たからな。たっぷり稼ぐぜ」

ほむ一家「「ホムホムマドマド」」オイシイネ♪

男「さて、弁当でも食うか…」

チーン

男「うん、温めたらさらにいい匂いだなぁ
ハンバーグ弁当にしてよかった…」

prrrr...

男「チッ、課長だ。相変わらず間が悪いな」

ピッ

男「あー、もしもしー!お疲れ様です!
………いえいえ!大丈夫です、はい!
……あ、その件ですか。えーと確かですね………」スタスタスタ


………
………………


ヒョコッ

ほむほむ「ホムホムゥ…」クンクン…イイニオイ…

ヒョコッ

まどまど「マドマドー!ホムラチャン」アソコカラニオウヨ!

ヒョコッ

仔ほむ「ホミュウ…」タカイネ…

ほむほむ「ホムゥ…」ウーン…

まどまど「マドォ…」コマッタネ…

仔ほむ「ホミュゥゥウウン!ホミュゥゥウウン!」オナカシュイタヨー!!

まどまど「マドォン…」オロオロ…ヨシヨシ

ほむほむ「………」

ほむほむ「ホムッ!」ピコーン!

ほむほむ「ホムホムホム!」アレヲツカオウ!

まどまど「ホムラチャーン!」サスガホムホム!

ほむほむ「ホムッフゥ///」

…………
………………


男「…………はい!ではそれで!
わざわざありがとうございました!
お疲れ様でーす」ピッ

男「……ったく、今必要なのかよその話!
どうせ弁当冷めちゃったよな…。温め直して…」

ガツガツペチャペチャ…

男「……んん!?」

仔ほむ「ホミュホミュゥウウ♪」オイチイ♪ガツガツペチャペチャ

ほむほむ「ホムホムゥ♪」イッパイオタベ♪ベチャベチャモチャモチャ

まどまど「マドォマドマドォ」ヒサシブリノゴチソウダネ モグモググチョグチョ

男「……あ?」

男「あぁーっ!!俺のハンバーグ弁当がぁぁぁーっ!!?」

ほむほむ「」ビクゥッ!

まどまど「マ、マドォォォオオオオーッ!!?」ニ、ニンゲン!!?

仔ほむ「ホミュウ?」キョトン

ほむほむ「ホムッ!ホムホムゥゥウウウゥゥゥーッ!!!!」ニゲナキャ!!ガシッ

仔ほむ「ホミャアァァアァァアーッ!!!」マダノコッテルヨ!!!

まどまど「マドマドォ!!!」ガマンシナサイ!!!

男「逃がすかぁ!!」ガサガサッ!

バサッ!ガサガサガサッ!ギュッ!

ほむほむ「………ムゥ!……」ガサガサ

まどまど「マ……チャン!……」ガサガサ

仔ほむ「…………ミュ……」ガサガサ

男「ふぅ、袋捨てなくて良かったわ…
にしても、こいつらどうやって机の上まで?
結構な高さあるぞこれ………」



男「ははーん、ほむほむにしては賢いな」

机の側にはイスがあった。
さらにその側にはほむほむがギリギリ乗れる高さの漫画雑誌が置いてあった。

男「これをここまで押してきて、家族団結して雑誌→イス→机と登っていったのか…
なるほど、この悪知恵…市がほむほむ対策を呼び掛ける訳だ」

男「……で。こいつらはどうしてやろうか?」

ほむほむはひたすら頭を下げながら命乞いを、仔ほむはひたすら泣きじゃくり、まどまどはそれをあやしつつこちらを睨み付けていた。

ビニールに阻まれてぼんやりしたビジョンと音だったが、何故か如実に伝わってくる。
良くも悪くも意思疏通を図るのが上手い生き物である。

男「チッ、弁当の中身空っぽだよ。
明らかに体積オーバーしてるだろこの不思議生物が…」

男「残ったのは割り箸だけか…」

男「………………」

男「ちょっと遊ばせてもらおうかな」


…………
………………


【机】

ほむほむ「ホムゥゥゥゥウウウウウウウウ!!!!」コドモォォォオオオオオオ!!!!

まどまど「ホムラチャァァアァァァァアアアアアアアアン!!!!」コホムチャァァアァァァァァァン!!!!

【イス】

仔ほむ「ホミュー!!ホミュホミュウゥゥゥゥゥー!!!!」オカータァァァァン!!!!

グラグラグラ…

仔ほむ「ホミュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!」コワイヨォォォォォ!!!!

イスの上には漫画雑誌が積み上げられており、ちょうど机と同じ高さである。
しかしわざとバランスを崩して積み上げられており、仔ほむ程度の体重でもちょっと動けば揺れ動くようになっている。

男「そしてこいつが、沈む離島から唯一助かる道…」

男は漫画雑誌と机との間に割り箸を置いた。

男「さぁ、弁当の値段分のショーを見せてくれ」

ほむほむ「ホムホム!ホムァァァ!!」フザケルナ!!

まどまど「マドマドォン!!」コホムチャンヲカエシテ!!

男「反抗的だなぁ。
俺の指先1つで子供の生死が決まるんだぜ?」ツンッ

グラグラグラ…

仔ほむ「ホビャアァァァアァァァァァァァァァァ!!!!!!!」タシュケテェェェェエ!!!

男「この高さから落ちたら助からないことぐらい、お前らでも分かるだろう?」

ほむほむ「ホッ!ホムゥウ!!」ヤメテェ!!

まどまど「マドンッ!!!!」ギロッ!!!!

男「チッ!どこまでも生意気な糞虫めが!!
いいだろう、お前らには地獄を見せてやる!」

男「さぁ~、仔ほむちゃん。この箸を渡ればお母さんたちのところに行けるよ?
ていうかぁ、モタモタしてると足場が崩れて死んじゃうよ?」クスクス

仔ほむ「ホ、ホミュ…」ガ、ガンバルヨ…

ヨチヨチ…

仔ほむ「ホミュミュミュ…」ガクガク

仔ほむは震えて動けなかった。
無理もない。生まれてこの方こんな危険な目に遭うのは初めてなのだ。
しかし、生きて両親に会うため、すべての力を振り絞り歩を進める。

仔ほむ「ホミュ…」ヨチ…

仔ほむ「ホミャ…ホミャ…」ヨチヨチ…

グラグラッ

仔ほむ「ホビャッ!!」ヨタヨタ

ほむほむ「ホビャァァアアアアア!!!!!」ポロポロポロ…

まどまど「マドォォォォォン!!!」モウヤメテェェェエエ!!!

仔ほむ「ホミャァァアァァ…」ブルブルブル…

何とか箸の中央まで来た仔ほむ。
しかしそれ以上は恐怖が邪魔して進めず、立ち往生してしまう。

ほむほむ「………!!」

ほむほむ「ホムゥゥウウ!!!!!」イマタスケルカラネ!!! ダダダダ!

まどまど「ホムラチャン!」キラキラ

仔ほむ「ホミャァァァ!」キラキラ

見るに見かねたほむほむがついに救助に向かう。
これには母子ともにウットリ。

ほむほむ「ホムッ!」ピタッ

ところがどっこい。近付いてみれば割り箸の幅は、ほむほむの半分ほどしかない狭さだった。
これでは助けるどころか逆にバランスを崩し共倒れになる危険性がある。

男「さぁて、どうするのかなぁ?」

ほむほむ「………」

ほむほむ「ホムホムゥッ!」ガンバッテ!

ほむほむは手を広げ、仔ほむが渡りきるのを信じて待つと決めた。
その姿に、仔ほむも奮起したようだ。

仔ほむ「ホミュ…!!ホミュミュ…!」ヨチヨチ…

仔ほむ「ホミュ…ホミュ…」ヨチヨチ…

男「意外にやるな…歩みは慎重だが、もう少しで渡りきれそうだ」

まどまど「ガンバッテ!」コホムチャン!

ほむほむ「ホムホムッ!ホムゥッ!!」オカーサンハココヨ!!

仔ほむ「ホミュッ!ホミュミュウ!!」ヨチヨチヨチ…

仔ほむ「ホミュ…ホミュ」オカータン…ヨチヨチ…

ほむほむ「ホムッ!ホムムゥ!!」コホムチャン!!

仔ほむ「ホミュウン!ホミュゥ!」ヨチヨチヨチヨチ…

グラグラッ

仔ほむ「ホビャッ!!!!!」ヨタヨタッ

ほむほむ「ホホホホホホ…」ワタワタワタ

まどまど「マドォォオオオオオオーッ!!!!」コホムチャーン!!! ダダダダ!

仔ほむ「ホビャッ!!ホビャビャ…」シニタクニャイ!!シニタクニャイヨォォ… ポロポロ…

ほむほむ「ホムホムゥ!!」ツカマッテ!!

まどまど「ガンバッテ!!」ポロポロ…

グラグラグラグラ…

仔ほむの悲痛な叫びも、両親の願いも、共に嘲笑うかのように割り箸がぐらつく。
必死にしがみついてはいるが所詮は仔ほむ。そろそろ腕の力も限界だろう。

仔ほむ「ホ…ホミャミャ…ホミャミャァァァアァァァァアア…」オカータン…タシュケテ…タシュケテヨォ… ポロポロポロ

ほむほむ「ホムゥゥウウウウゥウウウウゥゥウウ!!!!!!!」コホムチャアァァァアァァァァァァアン!!!!!

まどまど「ホムラチャァァアァアァァァァアァァァァァン!!!!!!」イマタスケルカラネェェェエエエエエエエ!!!

グラグラッ

グラッ

仔ほむ「ホミュ…」

ほむほむ「ホ」

まどまど「マ」

仔ほむ「ホビャァ゙アァ゙ァァ゙ア゙ァァ゙ァアァ゙ァ゙ァ゙ァア゙ァ゙ァァ゙ァ゙ァァ゙ァァ゙ァ゙ァア゙!!!!……


ドンッ 

  グチャッ


ほむほむ「ホ…ホホ…ホァァァァアアア……」ガクガクブルブル

まどまど「マ…マド…マドォ…」ワタシノ…カワイイコドモ…

ほむほむ「ホッ!!ホビャァァアァァァァァァアアアア!!ホビャビャホビャァァアァァァア!!!!」コドモォォォオオオォォォオオオ!!!!!

まどまど「マギャアァァァアァァアァァァ!!!!!ボムラヂャァアァァァァアァァァァァァァン!!!!」コドモガァァアァァァァァ!!!!!

男「あーあー、もう。
お前らが煽るからだぞ?何もしなければ慎重に渡りきれてたのに…」

男の言うように、仔ほむは早く両親の元に行こうとペースを早めてしまった。
皮肉にも、それが落下の原因だった。

男「さぁて、まだまだ続くぞ?」

ヒョイッ ヌチョ…

男「これなーんだ?」

仔ほむ「ミ……ミュ…」ピクピク グチャグチャ…

ほむほむ「ホビャァアァァアァァァァァァァア…!!」ジョワァァァァ…

まどまど「マギュオエエエェェェェェ…」ゲロゲロゲロ…

男「吐くなんて失礼だな。君たちの子供じゃないか。
こんなになってもまだ息がある…まったく、見上げた生命力だな」

男「というわけでミキサーにイン♪」ポイッ ベチョ

仔ほむ「ミ…ミィ…」オカー……タ

カチッ!ギュウゥイイイィィィィィン…!!!ガリガリガリ

男「これぐらいでいいかな?」キュイイン…

男「さらにこれをコネコネして……」グッグッ

男「焼く!」ジュワァァアァ…

男「完成!仔ほむハンバーグ!さぁ、召し上が………」

ほむほむ「ホヒャッ!!ホヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!」ガリガリガリガリガリ

まどまど「ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」ケラケラケラ

男「狂っちゃったか…まぁ想定内か」

男「割り箸と一緒に入ってた爪楊枝で…」

男「肩から横一列に二匹を貫く!」

ブスブスゥッ!!

ほむほむ「ホンギャァァアァァァァァアアアアァアァア!!!!マドカァァァアァァアアァァ!!!!」ポロポロポロポロ

まどまど「マビャァァアァァァァァアァァァァアァ!!!!」ビクビクン!!!

男「お帰り~
さぁて、今日のご飯だよ…。
はい、あ~ん」

ほむほむ「ホムホム…」モグモグ

まどまど「マドォ」オイシイ

男「自分の子供がそんなに美味しいのか」

!!!!

ほむほむ「ホォォロロロロロロロロ…」ゲロゲロゲロ…

まどまど「マロロロロロロロ…」ビチャビチャビチャ…

男「発狂して一時的に記憶を忘れるとか、つくづく糞虫だなお前らは…クククッ…」

…………
…………………



男「あれから1ヶ月……」

仔ほむ1「ホミュホミュゥ」ヨチヨチ

仔ほむ2「ホミャミャァア♪」ダッコ♪

仔まど1「ミャロロォ///」オカータン///

仔まど2「マデョォ!」アソボ!

ほむほむ「ホムホムゥ♪」ヨシヨシ♪

まどまど「マドォン///」ワタシノカワイイコドモ/// ナデナデ

仔ほむ1「ホミュミュウン♪」キャッキャ!

男「増えたなぁ…あんな惨劇がまるで無かったかのように幸せそうだよ…」

それでも、今でも俺が割り箸が持つと番は凍り付く。
忘れたわけでは無さそうだ…いや、忘れられてたまるか。

今日の夕食はハンバーグ弁当。
デミグラスソースのかかった美味しい美味しいハンバーグ弁当だ。

……まどまどのほうはもう泣きそうな顔をしている。

頃合いだし、また楽しませてもらうかな。

食べ物の恨みは怖いんだぞ。

俺はイスから腰をあげると、その場所に漫画雑誌を積み上げた。



水ほむってごくまれに出てくるけど、
・外見
・水中活動可能 以外の特徴
・交尾可能固体(なんやかんやで全部か)

↑の要素は固まってたっけ?(そもそも出番がほとんどないけど)

>>819 wikiで検索してみたが、ある程度の共通要素はあるが詳細はどうにでもなるという感じかな
外見は10スレの「プレゼント」のおまけイラストだと通常ほむほむとほぼ同じ、他作品でも外見が違う旨の明確な描写無
まどか「ほむ釣り堀にやってきたよー。」 だと地上水中両方で生きられるが、他は水中でしか生きられないみたい
殆どの作品では交尾を含めた接触は不可能らしいが、意思疎通は可能らしい(普通にホムホム話す)
水まどは見つけられなかったので水ほむ同士で繁殖するのかもしれない

暫く投下もないので ネタ投下 「叛逆の物語~追悼演説」
>>791 の ほむほむ38とまどまど38が人間の少女を襲って返り討ちにあった後のコロニー首領りぼほむ1の演説
ネタ元はギレンの演説

(意訳)
我々は二体の英雄を失った!しかし!これは敗北を意味するのか?!否!!始まりなのだ!!

見滝原の人類に比べ我がほむまどの戦力は数万分の一以下である!!

にもかかわらず今日まで果敢に戦いぬいてこられたのは何故か!?

諸君!!ほむまどこそが正義であるからだ!!それはコロニーに住む諸君らが一番よく知っている!

我々は見滝原市街を追われ、この森林公園に追いやられ、捨て去られた!!

金もうけと利己主義にこり固まった人類が我らの生誕の地見滝原を支配して数百年!

この地に住む我々が正当な権利と自由を要求し、何度人類の虐待者どもに踏みにじられたことか!!

かつて創造主”究極の白まど”は生物の革新はほむまどから始まると言った!

その言葉のとおり!我々は過酷な森林公園を生活の場としながら共に苦悩し、練磨して今日を築きあげてきた!

我がコロニーは”究極の白まど”の夢と理想をまさに形あるものとしてきたのだ!!

コロニーの掲げるほむ類一体一体の究極の自由の為の戦いを!神が見捨てるわけがない!!

わたしの姉妹、諸君の同胞であるほむほむ38とまどまど38は死んだ!何故だ!!?



まどか・さやか「「ほ む ま ど だ か ら 」」

りぼほむ1「…」

コロニー一同「…」

まどか・さやか「「遺言はそれだけ??」」

りぼほむ1「ホムッホホムホム」アトモウスコシ 

さやか「最後まで聞いてあげるよ」



(意訳)
新しい時代の覇権を我等選ばれたほむまどが得るのは歴史の必然である!!

ならばこそ我々はこの二体の前に襟を正し!士気を高め!この戦局を打開しなければならないっ!!

ほむまど全体の明日のために!!

しかしながら人類の虐殺者共は自分たちのみがこの地の支配権を有するとして我々に攻撃を加える!!

諸君の母も子も姉妹も!その無分別な暴力の前に死んでいったのだ!!この悲しみを怒りを!忘れてはならないっ!!

それをこの二体のほむまどは死をもって!我々に示してくれたのだ!!

我々は今!この怒りを結集し人類に叩きつけるべきである!そうしてこそはじめて真の勝利を得ることができる!!

この勝利こそ戦いに斃れた者達への!最大の慰めとなるっ!

ほむまどよ!悲しみを怒りにかえて!立てよ!ほむまど!!

我等ほむまどこそ神に選ばれた生物であることを決して忘れてはならないっ!!

これは叛逆などではない、歪んだ理を正すための聖戦なのだ!!

優良種たる我等こそ地球を救い得るのである!!ほむまど万歳!!



まどか「じゃ♪そろそろ殲滅しよっか♪」

(終わり)

さやか(ない、話題が)

さやか(けど好かれたい)

さやか(まどかに!)

ねこ「ニャー」

まどか「あっ、野良ねこ」

からす「ガァー!!」

ねこ「ニャー!!」

さやか「食べ物取られてんのw」

まどか「動物居るんだね」

さやか「街なのにね」

まどか「普段なら背景だよ」

さやか「よく見れば色々」

からす「ガァー」

はと「ボッボー」

ほむほむ「ボム」

ねこ「ニャー」

まどか「よく生きていけるね」

さやか「街中でね」

まどか「からすは数が多いよ」

さやか「からすしつこいし」

まどか「ゴツいよ」

さやか「強いね」

まどか「鳩もしぶといね」

さやか「物理攻撃してくるね」

まどか「ねこは噛み付く」

さやか「あるね、ねこパンチ」

まどか「どうなのほむほむは?」

まどか「ねえどうなの?」

さやか「野良ほむほむは」

まどか「何で生き残ってるの?」

さやか「あんな雑魚なのに」

まどか「スマホ先生に聞こう」





さやか「えっと」

まどか「ほむほむ」

さやか「繁殖力だけは高い」

まどか「すぐパニックになる」

さやか「力と頭がとても残念」

まどか「都市では人間様慣れ」

さやか「あまり警戒しない」

まどか「言語中枢がある」

さやか「人間の言葉を理解」

まどか「人間にも理解される」

さやか「キメえ」

まどか「画像検索しよう!」

さやか「この一番上って感じ」

さやか「ほむほむのイメージ」

http://14.atiki.jp/homuhomu_tabetai/pages/3300.html

まどか「うわぁ案外キモっ」

さやか「ウザいよねー」

まどか「周りにいると怖いね」

さやか「夜中に騒音公害」

まどか「交尾してるとね」

さやか「そのくせ交尾してる」

まどか「一年中!」

さやか「繁殖力しか能がない」

まどか「でくのぼうだね」

まどか「あじゃあここだから」

さやか「またね」





さやか「どうしてたかな」

まどか「ほむほむ」

さやか「この辺で見かけた」

さやか「昨日はね」

まどか「駅の近くにいるよ」

まどか「沢山」

さやか「確かにな」

まどか「見たくない、キモ」

ほむほむ「ホムホムホ!!」イナイムシ

まどまど「マドヒ…マドド!!」ホシイタベモノ

さやか「お言ってるそばからwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

まどか「湧いてきやがったwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

さやか「おいチビwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ほむほむ「ホムホ!!」ヒイッ!!

まどか「食われたいかwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ほむほむ「ホムヒ!!」ギャー!!

さやか「足おっそデブかwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

まどか「力の入り方しなしなwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

さやか「力と頭がとても残念wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

まどか「野生動物なのかなwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

さやか「知らないwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

まどか「あじゃあここだからwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

さやか「またねwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」





ほむほむ「ホムゥホ!!」シクシク

まどまど「サイコウノ!!」ダイジョウブ

仔ほむ「ホミュミュロー!!」ナカナイデ





さやか「今日もいないかな」

まどか「ほむほむ?」

さやか「またちょっかい出す?」

まどか「くっそぉ」

さやか「いないじゃんか」

まどか「それじゃあ私は」

さやか「んっ?」

ほむほむ「ホムムロホム!!」モウヘトヘト

まどまど「ガンバッテ!!」コドモタメ

まどか「ほむほむキターwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ほむほむ「ホムホムイムホ!!」ニンゲンサンダ

さやか「ねえ、まどまどwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

さやか「何でピンク色なのよ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

さやか「ステージ衣装的なwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

まどまど「マドマ!!」エッ…

まどか「ピンク見つかりやすwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

さやか「やっぱおつむ弱いねwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ほむほむ「ココジャナイホ!!」カランデクルナ

まどか「ピンクの虫レアだねwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

さやか「頭の中もピンク!wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

まどか「キモ変態ピンク虫wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

まどまど「コンナノッ!!」ウワァーン

さやか「虫が叫び声上げてるwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

まどか「あ、じゃあここだからwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

さやか「またねwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」





ほむほむ「ホムムホ!!」シクシク

まどまど「サイコウノト!!」ツラカッタネ

仔まど「ガンバッテデョ!!」ゲンキダシテ





さやか「やっぱり面白いね」

まどか「言葉が通じる虫って」

さやか「またいないかなあ」

まどか「ほむほむ?」

さやか「逃げればいいのに」

さやか「通るの分かってて」

まどか「そんな学習能力ない」

まどか「ほむほむに」

さやか「三歩歩いたら忘れる」

ほむほむ「ホムホ、ホム!ム!!」ニンゲンサンイル

まどか「本当にほっつき歩いてたwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

さやか「昨日と同じ阿呆かwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

まどか「さあ知らないwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

さやか「どうしましょう?wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ヒソヒソ

まどか「そうですねwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ゴニョゴニョ

さやか「今日一人旅なんだね」

ほむほむ「ホムホ,ムフホ!!」マドマドネコム

まどか「浮気してたけど」

さやか「君の番のまどまど」

まどか「他のほむほむと!」

ほむほむ「ホムホ!!」ドコデ!!

さやか「もう巣に走ってった」

まどか「良いんじゃない」

まどか「早く帰るのが」

ほむほむ「マジョゥアムム!!」チャラオキライ!!

ほむほむ「ホム♪ムw!!」アリガトウ

まどか「信じたwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ヒソヒソ

さやか「まどか天才wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ヒソヒソ

まどか「あじゃあここだからwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

さやか「またねwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」





ほむほむ「マジョムムホム!!」シテルウワキ

まどまど「マドドォ!!」ビックリ

ほむほむ「ホム!ホイテ!!」カゼデマカセ

まどまど「マジョ!!」ナンデ

ほむほむ「ココジャナイム!!」キイタショウコ

まどまど「コンナ!!」ソンナ

ほむほむ「ホム・ム、ホ!!」エサアゲナイ

まどまど「マジョロ!!」ドウシテ

ほむほむ「ホムホ!!」デテケ

まどまど「コンナ!!」ヤメテ

ほむほむ「ココジャ!!」ハヤク!!

まどまど「コンナ!!」カミヨ

仔ほむ「マデョテホホ?」ドウシタノ?

ほむほむ「ホムホム!!」コイツラ

ほむほむ「マジョン!!」ヒロイゴ

仔まど「マデョデョママ!!」ケンカダメ

まどまど「マジョ!!」チガウ

ほむほむ「ホムムム!!」ツレテケ

ほむほむ「ホムム!!」ギロッ!!

仔まど「」ヒッ

ほむほむ「ホムムキホムホ!!」クワセテモラエ

まどまど「マジョ!!」ヒドイ!!





ほむほむ「ホム!!」ケサ

ほむほむ「ホムウォムホ!!」ヒトリメシ

ほむほむ「ホムホ…ホッホホ!!」カリサイテイゲン

ほむほむ「ホムーホ!!」ゴクラク

ほむほむ「ホムオホホデホ!!」ナニカオチテル

まどまど「」

仔ほむ「」

仔まど「」

ほむほむ「ホムホムムム!!」イキシナイ

ほむほむ「ホムムホ!!」キズナイ

ほむほむ「ホム?」ガシ?

ほむほむ「ホム,ム!!」カゼホラ

ほむほむ「ホムムキムムオ?」エサネグレクト?

ほむほむ「ホムホム?」ドウシテ?

さやか「まどまど成仏してるwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

まどか「臭いよおwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

さやか「こいつ昨日の間抜けwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

まどか「場所的にwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

さやか「あの騙されたノロマwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

まどか「気が離れてたって嘘wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

さやか「私達に付く訳ないwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

さやか「ほむ種の区別なんてwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

まどか「こいつ追い出したよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

さやか「まどまどをwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

まどか「風邪引いてたwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

さやか「オダブツしちゃったwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

まどか「逝ってる、仔もwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

さやか「仔まで姉妹までwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

まどか「やばいこいつwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

さやか「自分の家族殺したwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ほむほむ「ホムホホ!!」ヤラレタ

ほむほむ「ホム…フ!!」コロシタ

ほむほむ「ホム…フムホムテ!!」ジブンガコロシタ

ほむほむ「ホム…フムホムテ!!」ジブンガコロシタ

ほむほむ「ホミミミミミミミミミミミ!!」ガリガリガリガリガリガリ

ほむほむ「ホビャアアアァァァァァァアアアァアァァァアアアァァアア!!」ギャアアアァァァァァァアアアァアァァァアアアァァアア!!

ほむほむ「」

さやか「早く学校行こうよ」

END

さやか「まどか、テストできた?」

まどか「都市におけるほむほむの生態ってやつかな?」

さやか「それそれ。あたし全然わかんなかったよ~」

まどか「さやかちゃん授業ほとんど聞いてなかったしね…」

さやか「ヤバいかもしれない…ちょっと答え合わせしてみない?」

まどか「えっと、これかな」


都市におけるほむほむの生態

★解答

1.都市におけるほむほむの死に関する次の文章の空欄を埋めよ。

(1) 寿命は「3」年である。

(2) 病気はノミ、風邪、寄生虫、「エイズ」である。

(3) 死因は餓え、事故、病気、人間による虐待、「凍死」、「人間による撃退」である。

2.都市におけるほむほむの食べ物に関する次の文章の空欄を埋めよ。

(1) 好物は肉、「魚」である。

(2) 水飲み場は植木鉢、洗面所、流しの下、「トイレ」である。

(3) 食べられないのはイカ、タコ、ちくわ、かまぼこ、「玉ねぎ」、「チョコレート」である。

(4) 食べ物は魚、小動物、餌やり、ペットフード、小動物の死肉、「種子」、「果実」、「昆虫」、「生ごみ」である。

3.都市におけるほむほむの棲息地に関する次の文章の空欄を埋めよ。

(1) テリトリーは直径「500」mである。

(2) 冬の夜の居場所は森、枯葉、「軒下」である。

(3) 好きな場所は暗く、水が近く、「木製の」場所である。

(4) 寝床の条件は安全で、風雨にあたらず、人目につかず、「暗く」、「狭い」場所である。

(5) 冬の昼の居場所は室外機、段ボール、発泡スチロール、「エンジン」、「ボンネット」である。

4.都市におけるほむほむの一日に関する次の表の空欄を埋めよ

「夜明け前」に巣を出る

食事

「遊び」、「休息」、「水浴び」

夕方に巣に帰る

寝る

5.都市におけるほむほむの繁殖に関する次の表の空欄を埋めよ

非繁殖期

「5」月生殖行動

7月巣立ち(しばらくは「親と関わって生活」)

「9」月群れに入る

非繁殖期

★補足
・何も食べずに10日、水だけで50日生きます。
・野良ほむを飼う場合は動物病院で健康診断と避妊手術をしましょう。
・食べ物の大部分は餌やり、生ごみ、ペットフードと人間に関するものです。
・ほむほむが嫌われる理由は衛生面と糞尿被害です。水を飲むときに下水を通ることがあります。
・1回の出産で40匹の仔を産みます。生涯で6回出産します。よって、1匹のほむほむから200匹以上の仔が生まれます。
・糞害は糞の臭いを消すと抑えられます。その他にもほむマール、ほむ専用いやがる砂、超音波式ガーデンバリアなどの撃退グッズが市販されています。


さやか「ヤバい全然合ってないよ~」

まどか「あっマミさ~ん!」

マミ「鹿目さんたちお待たせ~」

マミ「今日のお昼は作りすぎちゃったからあげるわ」

まどか「いいんですか?」

マミ「いいわよ。はい、ほむ飯よ」

さやか「わ、ほむほむの生態49点の私に思い出させるなー!」

まどか「さやかちゃんに必要なのはお弁当よりお勉強だねティヒヒ」

THE END

杏子「おーす」

さやか「何よ、どうしたの?」

杏子「何か食いもん無いか?」

さやか「はいはい、いつものね」

杏子「何だよ人を食いしん坊みたいに」

さやか「久々に聞いたわ食いしん坊とか
ちくわしか無かったわ…これでいい?」

杏子「へへっ、サンキュー!…ん?」

仔ほむ「ホヒュー…ホヒュー…」スヤスヤ

仔まど「ミャリョ…」ムニャムニャ

杏子「ちくわの中で眠るたぁいい度胸だなこいつら」

さやか「いつの間に…どこから入ったんだろ」

杏子「いや、待て
お前今冷蔵庫からちくわ出しただろ?
つまり…」ガチャ

杏子「卵の裏か…牛乳の裏…いた!」

ほむほむ「ホ」ビクッ!

まどまど「マド!」ビクッ!

さやか「そういや前に買い置きしてたの忘れてた…てへっ☆」

杏子「てへじゃねーよ…
冷蔵庫の中で交尾してちくわに子供産み付けるたぁ、さすが繁殖に関しては凄まじいまでの執念があるな」

さやか「さて、どうしようかこいつら?」

ほむほむ「ホムホムホム…」コドモダケハ…

まどまど「マドマドォ…」ワタシタチハイイカラ…

さやか「死ぬ覚悟ありか…いいでしょう!
さやかちゃんが美味しく調理してあげましょう!!」

さやか「まず牛乳にほむまどを浸しまーす
あ、作ってる間にちくわの処理考えといてね」

ほむほむ「ホボボボボ」ブクブクブク

まどまど「バドバド…」ブクブクブク

さやか「お次に卵に浸けます」

ベチャッ!!

ほむほむ「ホムゥ…」クサイヨ…

まどまど「マドマド…」ドウナルノワタシタチ…

さやか「油を引いたフライパンにイン!」

ほむほむ「ホギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」ジュワァァァァァァァァァァ!!

まどまど「マギャァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」ジュワァァァァァァァァァァ!!

さやか「どう?決まった?」

杏子「うーん…」

仔ほむ「ホミュゥ…ホミュゥ…」スヤスヤ

仔まど「ミャリョ…ミャリョ…」スヤスヤ

杏子「しっかしあれだなー、ちくわの中で眠るこいつらって可愛いよなぁ…」

さやか「う、うん…不覚にもね」

ジュワァァァァァァァァァァ!!

   マドカァァァァァァァァァ!!!!  ホムラチャァァァァァァァァァァン!!!!

杏子「このまま食べるか、起こしてから食べるか迷うな…」

さやか「だよねぇ」

ジュワァァァァァァァァァァ!!

   マド……カァ………

     ホムラチャ……ン……………

さやか「あ、っという間にフレンチほむほむの完成だよ」コトッ

フレンチほむほむ「ホ………ホムゥ…………」コドモ……ハ…

フレンチまどまど「マ………マド………マド……」タスケ………テ………

杏子「最期まで子供の心配するなんて、なかなか見上げた根性だな」

杏子「その心意気に免じて、寝たまま楽に逝かせてやるよ」

アーン

ガブグチュッ

杏子「うん、悪くない」モグモグ

首なし仔ほむ「」

首なし仔まど「」

フレンチほむほむ「ホビャ……ホビャァァァァァ………」コドモォォォォ……  ポロポロ……

フレンチまどまど「マギャァァァ…マギャァァァァァァァァァ………!!」ドウシテ……ドウシテ…… ポロポロ…

杏子「悪いな、腹減ってたからさ」

さやか「フレンチほむほむ作ったはいいけど、あたしいらないから捨てるね」

杏子「食いそま殺」

さやか「そう言うと思ったよ、はいどうぞ」コトッ

杏子「へへっ!いただきまーす!」

ガリッ

ホビャァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!   マギャァァァァァァァァァァァ!!!!!



END

~決意表明~


ほむほむ1「ホ…ホヒャァ…」オナカヘッタヨ…

ほむほむ2「ホムゥ…ホ…」ガンバロウヨ…

ほむほむ3「ホムゥ…ホヘェ…」サムイ…

ほむほむ4「ホ、ホムゥ…」ヒモジィ…


俺「お!いたいた」ガサッ


ほむほむ1「ホ、ホ、ホ、ホ…ホビャァアアアアァアッァァァアアーーーーーーーーーッ!!!!」ニ、ニンゲン…!! ガクガクブルブ ジョワワワワワワー

ほむほむ2「ホ、ホ、ホ、ホ…ホヒャァァアァァアァア…」ニ、ニ、ニ、ニゲナイト… コシヌケ カクカクカク ジョワワワワワワー

ほむほむ3「ホムゥゥゥウウ…」オワッタ… ポロポロポロ…

ほむほむ4「ホォォォォォオオ…ホヒィィィィイイ…」タ、タ、タ、タスケテ… ジョワワワワワワー


俺「そんな怯えんなよ…えーと…なにからすりゃいいんだ?ああ!そっか!腹減ってんだろ?ほら!板チョコやるわ。」パラパラパラ


ほむほむs「ホ?」「ホヒャ…?」「ホォ…?」「ホム…?」


俺「あー…まぁな…いきなりこんな事しても理解できないか…。まぁ…なんというか・・・・・・・・・ す ま な か っ た ! !」土下座!!


ほむほむs「・・・・・・。」「・・・・・・。」「・・・・・・。」「・・・・・・。」


俺「しっかし酷い巣だなぁおい…。これじゃ雨風はある程度凌げても、これからの寒さは凌げねぇだろ。ほら!これやる。タオルとビニール。」


ほむほむs「????????????????」キョトーン


俺「てか腹減ってんだろ?チョコ食えよ。てかもう辞めたんだよ。お前ら虐待すんのもうヤメヤメ!!!」


ほむほむs「ホ、ホビャァッ?!?!?!?!?」エッ?!「ホォォオッ?!!?!?!?!?」ドウシテ?!「ホ、ホ、ホォォオォォオ?!?!?!?!?」ナンデェッ?! 「ホム…」ウソツキ…


俺「いや嘘じゃねーっての…。なんつーか完全にヘイトが消えたんだよ。えっ?理由?だってお前ら頑張ってるじゃん。」


ほむほむs「ホ…」・・・・・・。


俺「頑張ってる奴虐待しても気分悪いしさぁ。あ。でもこれ俺だけの話だから引き続き人間には気をつけろよ?」


ほむほむs「ホ…」・・・・・・。

俺「 で 、 ま ど ま ど ど こ ? 」


ほむほむs「マドカァ…?」エ…? マドマド…? 「ホ、ホムゥ…マドカァ…」マドマドハイナイヨ… 「マドカァ…」ションボリ… 「ホォ…」マドマド…


俺「 隠 し て な い よ な ? 」


ほむほむs「ホムゥ!! ホムホム!! ホビャァァアーーーッ!!」ヒドイヨッ!! ポロポロポロ… 「ホビャアァァアァアア…」アンマリダヨ… ポロポロポロ… 「マドカァ…」マドマド… ポロポロポロポロ…


俺「そっか…おまえらモテないんだな…俺と一緒か…」


ほむほむs「ホビャァァアァァァアアァア…マドカァァァァアアァア…」ポロポロポロポロ…


俺「でもそれで良かったんだよ!」


ほむほむs「ホ?」「ホムゥ?」「ホビャ?」「ホ?」??????????????????


俺「いやな。俺気づいちゃったんだよ。俺が大嫌いなのはまどまどだって。だからこれからはまどまどを徹底的に虐待することに決めたんだわ!!」


ほむほむs「ホッ…ホビャァアァッ?!?!?!?!」エッ?!?!


俺「いや!おまえらのその反応はわかる!でもな目標もできたんだよ!まとめサイトをまどまどを徹底的に虐げるに変えるまで俺は止まらねえ!!」


ほむほむs「ホッ!ホビャァアアッ!!!ホビャァアアッ!!」ダ、ダ、ダ、ダメダヨッ!!!!!


俺「まぁまぁまぁwwwwwwww お前たちにはもう手出ししないから!よかったなまどまどとかかわり持ってなくて♪」


ほむほむs「ホビャァァアァァァアアァアーーーーーーーーーッ!!!!!! ホビャァァアァァァアアァアーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」ダメェエエェエエエエェエエエーーーーッ!!!!!!


俺「いい作品を投下してまどまどの屑っぷりを一生懸命広めて行けばお前らが虐げられる事もなくなると思うんだよ!!」


ほむほむs「ホビャァアァアァァアアアーーーーーーッ!!!!!ホビャッ!!ホビャッ!!マドガァァアアァァァアアアーーーーーーーーーッ!!!!!!」ヤメテェエエェエエエテエーーーーーッ!!!!!


俺「いつまでもあんな糞虫に寄生されても良い事ないぞ?それじゃあな!頑張って冬乗り越えろよ!また餌持って来てやるからな!!」


ほむほむs「ホビャァア…」ポロポロポロポロ…


ほむほむ1「ホ…」チョコガンミ… ジィィイー…

ほむほむ2「ホム…」タオルトビニールガンミ… ジィィィ…

ほむほむ3「ホォォオ…」グゥゥゥウウ…

ほむほむ4「ホ、ホ、ホ、ホビャ…」サムイ… ガクガクブルブル


ほむほむs「ホ…」「ホム…」「ホヒャ…」「ホムゥ…」ペタペタ…ビニールスニハリツケ シキシキ タオルシキツメ…

ほむほむs「ホムムゥ~///」カイテキカイテンキ…///

ほむほむs「ホムゥ///」「ホムッフ///」「ホヒョヒョ///」「ホムホムッ///」チョコ ベチャベチャグチャグチャ

ほむほむs「ホフゥ~///」オナカイッパイ…///


ほむほむs「・・・・・・・・・・・・・・・・・」


ほむほむs「ホ、ホビャァァアアァアアァァアアァァアアア…マドカァァアアァアアァアア…」ポロポロポロポロポロポロポロポロ… マドマド…


劇場版公開で情熱が俄然沸いてきました。これからはまどまどを徹底的に虐待していこうと固く決意していますので。よろしくお願いします!!!!!

                   ,r==∞ヽ  ミャロカヲタベタイホミュ
                    (リリww:ハ)      バサバサ
              ノ`''''"´ヽl:l:(.^ヮ^ノl|v^''''"^ヽ 
                ,ノ^Y´^ヽY`C) 卯)つ"ゝイ^´Y´^ヾ,, 
                    ノノ/X.Xゞゝゝ、
                    `し'し'ヾノ

やっつけ仕事でりぼほむの上位種でびほむ(仔)を作ってみた
りぼほむベースでいろんなものを参考にしてみたけど難しいな

          ,r==∞ヽ  ミャロカヲタベタイホミュ
          (リリww:ハ)      バサバサ
    ノ`''''"´ヽl:l:(.^ヮ^ノl|v^''''"^ヽ 
  ,ノ^Y´^ヽY`C) 卯)つ"ゝイ^´Y´^ヾ,, 
         ノノ/X.Xゞゝゝ、
          `し'し'ヾノ
かなりズレずれだったので修正、これ以上無理 連続貼り失礼しました

中型や幼体はそのうち
どこかで良いAA素体があればいいんだが

ローソンでハグぐるみとかいうのを売っていたが・・・
まどまど「ホムラチャン!」ギュゥゥゥ
ほむほむ「マロカー」ダキシメ
に見えて仕方ない

ほむほむをはじめとするほむ種は、愛でて良し、虐めて良し、そして食べて良しの非常に優秀(に見えなくもない)な生き物である。
そこで、とある映画館では、ポップコーンの代わりにほむ種を使う作戦にでた。
といっても、味付けして、軽く火にかけたほむ種を出すだけだが。

「あえて軽めの調理にしているのは、時間短縮とコスト削減、さらにほむ種の悲鳴も楽しんでもらうためなんです」
と担当は言った。しかし……

劇場内
スピーカー「おばあちゃんgホビャアアアアアアアアアアア

スピーカー「相棒、俺は勝ったぞ!!うおおホンギェエエエエエエエエエエエエ

スピーカー「わkマゲエエエエエエエエエエ・・・よ」

と、このように凄まじい騒音となり、映画を全然楽しめないという、本末転倒の事態に陥った。

担当「わけがわからないよ」
担当の友人「いや、わかるだろ」



担当「うまいんだけどなあ、なんでダメなんだろ……」パクッ ホグュエッ



結論:映画館ではお静かに!

今日劇場版2回目観てきて、映画関連のものを書こうと思ったらこうなった。
なんか、ほ食より映画の注意事項みたいになったけど、マーイーカ?

もうちょっとで書き上がるSSが既に80行いっぱいで投下したとしても60レス越えてしまう
このままここに投下していいものだろうか
さすがに60以上もずっと占拠するのは気が引ける
時間もかかるだろうし

1.気にせず一気に投下する
2.分割して投下する
3.ロダに上げる

どれがいいだろうか
個人的にはロダよりは目に付きやすいこのスレに投下したいと考えてる
ご意見お聞かせ下さい

>>902じゃないけどつなぎ

上司「おい!」

上司「普通のまどまどが我が社の食用高級白まどに混ざっていたクレームが来た」

上司「担当者は気をつけるように」

さやか「申し訳ありません」

さやか「選別、今度はちゃんとしよう」

数日後

上司「まただ!まどまどが白まどに混ざっていたそうだ」

上司「厳重に注意するように」

さやか「大変申し訳ありません!」

さやか「疲れてるのかなアタシ……」

数日後

上司「どうなってるんだ!また白まどに混入だ」

上司「担当を変えるぞ!このままでは、美樹」

さやか「申し訳ありません……」

さやか「おかしいなあ……」

さやか「選別はしっかりしてるはずだから選別後の保管庫の方を見てみよう」

白まどs「マドーマドー」ワラワラ

さやか「もしかすると、ここに野良まどが入り込んで来てるんじゃないかな」

さやか「よし!今夜は見張りだ」

三時間後

白まど945「マドー」

白まど459「ウェヒヒ」

さやか「変化ないなあ」

六時間後

白まど344「ガンバッテ」

白まど211「ハシャイジャッテ」

さやか「ふぁ~あ……」

九時間後

白まど654「サイコウノトモダチ」

白まど453「ホムラチャン」

さやか「現れそうにないね今夜は……ん、今『ホムラチャン』って言った?」

さやか「あ!!」

さやか「まどまどが保管された白まどに混入し」

さやか「ほむほむもいないのに白まどが『ホムラチャン』と鳴くってことは」

さやか「保管庫に忍び込んだのは、白まど453と交尾しているアンタだ!」

デビほむ「マドカァ///ホムーン///」ペロペロペロ

白まど453「ホムラチャン///ウェヒヒヒ///」ペロペロペロ

デビほむ「マドカァーン!!!ホムム!!!」ハァハァハァ

白まど453「ホムラチャン!!!ウェヒヒヒ!!!」クネクネクネ

デビほむ「マドカマドカァ///ホムムム///」イクヨマドマド///

白まど453「ホムラチャン///ウェヒヒヒ///」キテホムホム///

白まど453「ホムラチャァァァアアアン!///」クネクネクネクネクネクネ

デビほむ「コノトキヲマッテイタ!!!!」ピタッ

白まど453「ホムラチャン!?」クネクネクネ

白まど453?「マドォ?」エ、ナニ?

デビほむ「ホムッ」ニヤッ

白まど453?「マドアァァァァァアアアアア」

まどまど453?「ァァァァァアアアアア!!!」

デビほむ「ホムゥ」ニヤァ

まどまど453「マドッ!?」エッ!?

デビほむ「ホームワハハハハハwwwww」ムワハハハハハwwwww

デビほむ「マドカァ///ホムーン///」ペロペロペロ

まどまど453「マドォ」ガタガタ

デビほむ「マドカァーン!!!ホムム!!!」ハァハァハァ

まどまど453「ホムラチャン…」イヤイヤ…

デビほむ「ホムッ」ハラパン

まどまど453「マ゙ッ!」ウッ

デビほむ「ホムゥ///」ニヤァ///

まどまど453「ホムラチャ…!」コナイデ…!

デビほむ「マドカァー!///ホムム///」ハァハァハァ

まどまど453「…」…

デビほむ「マドカマドカァ///ホムムム///」ナカニダスヨ///

まどまど453「ホムラチャァァァアアア!」ヤメテエエエエエエ!

デビほむ「マドカァァァァァァアアアアアア!!!///」カクカクカクカクカクカク///

さやか「そこまでだよ、デビほむ」

ヒョイ

デビほむ「ホムッ!?」エッ!?

さやか「大変だったんだよ……デビほむのせいでこっちは」

さやか「アンタが白まどと交尾してまどまどにしちゃうことは知ってるよ」

さやか「でも、食用高級白まどにされたら困るんだよね!」ブチィ

デビほむ「ホ、ホビャアアァァァアアァァァアアアア!!!!」テチギラレ

さやか「アンタのために何時間アタシが起きてたか!」ブチィ

デビほむ「ホンギャアアアアァァァアアアァァァア!!!!」アシチギラレ

さやか「どれだけアタシが怒られたか!」ブチィ

デビほむ「ホムウウウゥゥゥゥウウゥゥゥゥ!!!!」ツバサチギラレ

さやか「少しは反省したかなー?」

デビほむ「ホムウウウウウウウ!!!」イタイイイイイイイ!!!

さやか「あーあ、ストレス発散になるなあ!」ブチィ

デビほむ「ホンビャアアァァァアアァァアアァアア!!!!」カミノケヌカレ

さやか「あははははは!どうしてあげようかなアンタを」

デビほむ「ホ…ホ…」ダルマホム

さやか「今回は趣向を凝らして……」

さやか「りんごのすりおろし機を使っちゃいましょう!!」

デビほむ「ホ…ホビャ…」ガタガタ

さやか「おりゃ~~~~~!!」グリグリグリ

デビほむ「ホビャアアァァァアアァァアアァァァアア!!!!」

デビほむ「ホ」

さやか「はぁ~、すっきりした」

すりおろしほむ「」

翌日

上司「なにっ!?捕まえれば金になるデビほむをすりおろした!?」

上司「お前なんかクビだー!」

さやか「どうしてこうなるのよ……」

終わり

需要があるか知らないけどデビほむ親子作ってみた

          ,r=={X}ヽ  ミャロカアイチテルホミュ
          (リリww:ハ)      バサバサ
    ノ`''''"´ヽl:l:(.^ヮ^ノl|v^''''"^ヽ 
  ,ノ^Y´^ヽY`C)^非^)⊃イ^´Y´^ヾ,, 
         ノノ/X.Xゞゝゝ、
         ヾ::し'し'::::ゾ
                       へ  ,                 .へ   
                      /;;;;;;;\       _ __ ,     ./;;;;;;ゝ  
                    ,,/;;;;;;;;;;;;;;;;゙   ,ィ ´:::::::::::::::::::ヽ   .,'゙;;;;;;;;;;;;;;;;\ ”アイ”ガスベテホム
                   ,,ノ^ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;l´  ハハ===[≫≪] l;;;;;;;;;;;;;;;;;;^ヾ,,
                    /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙i  |:((ハWWWリl:::!  /;;;;;;;;;;;;;;;;;;\

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    r=={X} ヽ   ラヴュホミィー!!  〈,ィ-、;;;;;;;;;;;;;;\.l: ム,'' ▽ ''' ムl:::/;;;;;;;;;;;;;;;,へ,〉
    !l|人ハリ!)              Y^Y^l,ィ , ノ^/| ⌒匪⌒ }ヽバ::ヽ、ヽ'^Y^Y
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 ⌒~ cゝ^非^ノっ~⌒                 ノノ.ト::::」XXL;;;;::ゞ((
     し J                       ヘ::(__j__)::::::::ゾ
                                

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さやか「こどもたちのからあげだよ!召し上がれ!」 ほむほむ「ホビャアアアアアアアア!!」 - SSまとめ速報
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人生初スレ立てだから何か間違ってたらすまない

では投下します
102レスの予定

「七つの大罪」

1 りぼほむは考える

どこかに避難しなくちゃ!

眼下の森は時化の海のように蠢き、ざわざわと梢を唸らせている。

ホミュミュ! とばされちゃうよ!
ミャドッドォ! まっすぐすすめないよ!
マドォ! マドマドォッ! がんばって!こどもだち!

強風に煽られてフラフラとよろめくこどもたちを白まどが励ます。
白まどと自分でさえ、気を抜くとあらぬ方向へ飛ばされてしまいそうになる。
このままでは仔りぼちゃんと仔白ちゃんの体が持たない。

ホム! ホムホッムゥ! みんな! したの もりに おりるよ!

日が昇った頃はなんともなかったのに!
今日はもっと移動したかったけどしょうがない。

りぼほむは家族を連れて、森へと降りて行った。

2 リーダーまどは呼びかける

マドォ! マドマドォ! はやく! みんな おうちに はいって!

今は太陽が一番高く昇る時間。
普段なら群れのみんなが食べ物や生活に必要なものを集めるために外へ出かけている頃合いだ。

だが今日は事情が違う。ちょっと前から吹き始めた風が、どんどん強くなってきている。
このままだと自分たちのような小さな体では吹き飛ばされてしまうかもしれない。

リーダーまどの呼びかけに群れの仲間たちが集まってきて、次々と巣に戻っていく。

ホムゥホムホムゥ! このくらいの かぜなら まだ だいじょうぶだよ!
マドォ! マドマドォ! そうだよ! しんぱいしすぎだよ!

のんきなことを言う仲間もいる。
群れのために頑張ろうとしてくれているのはもちろん分かっている。
それでも説得して指示に従ってもらった。

ホムーホムホム! そうだね りーだーの いうことに まちがいは ないよね!
マッドマドォ! わたしたちの たよれる りーだー だもんね!

マッドォ! ありがとう!

未だに聞き慣れない褒め言葉に照れ臭くなりながらも、緊張は解かない。

こういう時は慎重にならなければならないのだ。
あの悲劇を繰り返さないために…。

3 副リーダーほむは思い出す

ホミュホミュ♪
ミャドミャド♪

今の巣に移り住んでから間もなく身篭ったこどもたちは元気いっぱいに育っている。
この舌足らずな喋り方も近いうちに抜けて、若ほむ若まどとして群れの立派な一員に加わることだろう。

あの悲しい出来事から立ち直れたのは何を措いても、現在の群れのリーダーであり伴侶でもあるまどまどのお陰だ。

まどまどが皆から新しいリーダーと認められるのにそう時間はかからなかった。

身近にいる者としてリーダーの仕事をあれこれ手伝っているうちに、自分まで副リーダーと呼ばれるようになったのには戸惑った。
しかし今ではまどまどとの絆の証しのようで誇らしい。

あまりにも大切なものを失ってしまった自分を励まし、控えめながらもその欠落を埋めようと努めてくれたまどまど。
もはやただの代役ではなく、ほむほむにとって今いちばん大切な存在だ。

そして同じくらいに愛おしいのがふたりの愛の結晶であるこどもたち。

ホミュー♪
ミャドー♪

この新しい家に移り住んでから生まれた、群れにとって最初の、そして今のところふたりだけのこども。
元気いっぱいに走り回る姉妹が今の自分の宝物だ。

同世代ばかりの群れで、今ちょうど結婚の時期を迎えたため、最近になって他にもカップルになる仲間たちが現れ始めた。
きっと以前のような大きな群れに戻るのもそう遠い未来ではないだろう。

そんな明るい未来を臨む幸せいっぱいの生活でも、時たま、ふと思い出してしまうのだ。
あの悲劇を。

あの頃…
花が咲き、蝶が舞い、草が芽吹く。そんな穏やかな春の訪れ。

とある森の中、このほむほむとまどまどの群れでは皆が新たな季節の到来に胸を躍らせていた。

そしてほむほむ自身も独り立ちの時期を迎え、心に決めた相手と一緒になろうとしていた。

ホムホムゥ! ふたりで しあわせになろう!
ホムー! たのしみだね!

その相手も同じほむほむだった。
ほむほむはまどまどとつがいになる者が多いが、このふたりはお互い惹かれ合い、婚約したのだ。
近いうちにふたりで暮らし始めよう。そう約束した矢先の事だった。

その朝、突然降り出した雨はあっという間に強くなり、外での仕事は中断され、全員が巣の中で過ごしていた。

最初の異常は、水が浸み込んだことによる、巣の奥の壁の小さな崩落だった。
長いこの群れの歴史の中でも初めてのことだった。

それはすぐにリーダーのほむほむに知らされたものの、対処は何もされなかった。
その程度なら問題ないと判断されたのだった。

長く群れを率いており信頼されていたので、リーダーの判断はほとんど全ての仲間たちが受け入れた。

しかし、ひとりの若いまどまどがそれに異を唱えた。

マドッ! マドマドォ! だめだよ! このままじゃ あぶないよ!

次期リーダーとまで目されている頭の良いまどまどだった。
このままだと巣全体が崩壊する恐れがある。すぐに逃げよう、と。

しかし大雨の中、外へ出るほうがずっと危ないという意見が大半であり、賛同してくれる仲間は少なかった。
そしてその数少ない賛同者の中に、ほむほむと婚約者もいた。

ホムゥホムウゥ! わたしは ついていくよ!
ホム! わたしも!

ふたりはまどまどの幼馴染であり、ずっと身近で過ごしてきたふたりはまどまどの賢さをよく知っていたのだ。

まどまどに促され、まどまどと仲の良い若い世代ばかりではあったが、避難を希望する仲間は増えていった。
ほむほむと婚約者も一緒になって説得に走り回った。

マド! マドーマドォ! よし! そろそろ しゅっぱつするよ!

群れの全員に一通り声をかけ終え、避難を急ぐまどまどが出発の号令をかけた。
集まってくれた仲間たちは群れの半分にすら届かない数だった。

それでも巣の広場をいっぱいにしたまどまどのカリスマ性に、幼馴染としてほむほむは何だか誇らしい気持ちになってしまった。
婚約者のほむほむもきっと同じ思いだろう。
しかし、振り返ったその先に、ついさっきまで近くにいた婚約者の姿はなかった。

嫌な予感はしていたのだ。
婚約者の母は、巣に留まることを決断したリーダーである。
説得に駆け回っている間も、その母と、その決定を信じた他の家族の事をしきりと気にしていた。

ホムゥッ! いかなくちゃ!

ほむほむは走り出した。
婚約者はきっとリーダーの元にいる。
今すぐ連れ戻せば、きっと間に合う。

しかし、その時だった。
まだリーダーの部屋まで半分も進まないうちに、巣の奥から地面を振るわせるほどの轟音が響いてきたのだ。

マドォッ! もう むりだよ!

いつの間にか追いかけてきていたまどまどに手を引かれ、ほむほむは入り口へと引き返した。
振り返ると、巣穴が奥の方から迫るようにどんどんと崩れてきていた。
ふたりが外へ飛び出すのとほぼ同時に、入り口も土砂に埋もれた。

ホッビャアァァァァ!
マド!? マドマドォオ!
ホムホッムホッムゥッ!
マディャァァァァ!

集まった仲間たちは既に外に逃れており全員が無事だったが、恐慌状態に陥っていた。
まどまどを信じたとはいえ、目の前で実際に、しかも巣の全てが崩壊するとは思ってもみなかったのだ。

それはほむほむも同じだった。
生まれてからずっと過ごしてきた、思い出がいっぱいの住処があっという間に壊れてしまった。
家族も、他のたくさんの仲間も、地面の下に没してしまった。
そして今、何よりも大切な婚約者も。

ホビャアアアアアアアァァァ!

ほむほむはついさっきまでそこにあった巣の入り口に駆け寄り、同じように半狂乱になって土砂を掘り返そうとする仲間たちに加わった。
でも、その小さな手でいくら掴んでも、その何倍もの土砂が次から次へと崩れてきて掘り進むことは叶わない。
それでも、無駄だと分かりつつも、手を休めることはできなった。

マドォッ!!!! マドッ!!!! みんな!!!! おちついて!!!!

その大声に、泣き咽ぶ声がぴたりと止まり、辺りが静まり返った。
依然降り続く雨すら、一瞬地面や草木を打ち鳴らすのをやめたようだった。
それほどまでに、毅然とした、揺るぎのない声だった。

マドォマド! マドォッ! ここはあぶないよ! すぐ はなれよう!

4 めがほむは落ち着かない

あの恐ろしい出来事から早くも季節がひとつ巡った。

春の初めに起こった惨劇は未だ強烈に脳裏に焼きついている。

それでも日差しを強く感じるようになってきた現在、群れは以前のような活気を取り戻そうとしている。
規模は半分以下になってしまったものの、共に困難を経験したことで群れは強い団結力を見せているのだ。

それなのにめがほむは何か言い知れぬ不安を覚えずにはいられない。

今日もついさっきから急に風が強くなったらしく、リーダーが外で働いていた仲間たちを避難させていた。
それが春先の悲劇、その直前の状況と似ているせいだろうか。

自分はずっと巣の中で任された仕事に就いていたが、リーダーの気の張った声は聞こえていた。
そう、前の巣の崩落のときも、リーダーの冷静で確実な判断に自分たちは救われたのだ。
きっと今度も間違いはないはずだ。

もっと気がかりなのは、今目の前に寝かされているほむほむだ。

この奇妙な格好をしたほむほむ…一体どこから来たのだろう?

今朝、めがほむが巣の中で気を失って倒れているところを発見したのだが、不思議な事に群れの仲間ではなかったのだ。

<<きっと夜のうちに外から迷い込んだんだよ!同胞なのだから私たちで介抱しよう!>>

リーダーの判断により、今は空いている部屋のひとつに寝かされ、群れの皆が交代で介抱する事になった。

発見したときは全身土まみれで汚れていたのだが、特に外傷はない。
ただひどくやつれているので、おそらく栄養失調なのだろう。
なので介抱とは言っても、時々うなされる度に水と木苺から絞った果汁を口に含ませるだけだ。
同時に声をかけてもいるが、意識を取り戻す気配はない。

そう、リーダーの判断だ。きっとそれで間違いのないはずなのだ。
……それでもめがほむは気になってしまう。

外から来たのならなぜ巣の入り口付近ではなく、私の部屋のすぐ近くば、つまりあんな奥で見つかったのだろうか?

そしてそれは、今わたしたちが暮らしているあまりにも奇妙なこの住処と何か関係があるんじゃないだろうか?

5 リーダーまどは招く

マドォ! マドマドォ! どうぞ! ここが わたしたちの おうちです!

リーダーまどまどは舞い上がっていた。

ホムゥ! ホムホーム! ありがとう! おせわになるね!
マドーマドォ! おおきな おうちだね!

稀少種であるりぼほむと白まどの家族に会えたのだから!

まどまど自身は生まれてから一度も目にした事すらなかった。
群れのおとなたちがその活躍を語るのを聞いた事があるだけである。
その年長者たちすら直接会った事はなく昔話として知っているだけ、もはや伝説と呼べるほどの存在なのだ。

自分たちと似たような姿をしながら、翼で空を舞い、正確無比な弓矢の技術と明晰な頭脳を持つという。
実在は信じながらも、まさか実際に会いまみえる機会が訪れるなんて思いもしなかった。

ホムゥーホムホムゥ! どうぞ この へやを つかってください!

しかも、その彼女らが自分の群れを頼って訪れたのだ!
群れを率いるものとして、失礼のないようにしなければ!

ホムホムゥ! こっちだよ!
マドー! マドマドォー! きしょうしゅ だって! ほんとに いたんだよ!

噂を聞きつけた仲間たちが早くも集まってきている。

マドマッドー! マドォマドォー! みんなで かんげいするよ! まずは たべものを よういしよう!

まどまどは早速、リーダーシップをアピールすべく高らかに指示を出した。

6 りぼほむは満足する

運が良かった。

森に降りてすぐ、仲間に呼びかけるまどまどの大声が聞こえてきたのだ。

低空飛行でそちらに向かうと、リーダーらしきまどまどが仲間たちを巣の中に誘導しているところだった。
稀少種の自分たちですら危うく感じる強風。
通常種たちにとっては一大事だ。

それにしてもこんな大声を出していては、森の動物に見つかりかねない。
まあ通常種の思考なんてこの程度なのだ。
いざとなったら自分たちが助けてやればいい。

そんな事を考えながら巣のほうに近づいていくと、まどまどが自分たちの存在を認めた。
その時のまどまどの表情といったらなかった。

まさか!あれが噂の稀少種!信じられない!感激!
まさにそんな顔だった。

そんな反応はあちこちを飛び回る自分たちにとっては見慣れたものだ。
変に意識せずに何気ない感じで挨拶する。

ホムゥ! こんにちは!

鷹揚な微笑と共に元気よく、偉大なる稀少種のイメージを損なわないように。

しばらく風をしのげればと思って降りて来たが、きっと食料も手に入るだろう。

あとは特に事情を説明するまでもなく、期待通りリーダーまどまどが勝手に大騒ぎしながら部屋まで案内してくれた。
食料も当然のごとく運ばれてきた。

通常種の群れにとっては常に貴重な生活の糧。
でも遠慮する事はない。
あとで自分たちの活躍譚でも話して聞かせてやればそれで充分なお返しになるのだから。

7 リーダーまどは話を聞く

マドーマドマドォ! これが わたしの ほむほむと こどもたちです!

ホムホムゥ! はじめまして!
ホミュホミュ… はじめまして…
ミャドミャド! はじめまして!

リーダーまどは稀少種一家に家族を紹介した。

仔ほむちゃんは緊張のせいか少し元気がなかったけど、みんなちゃんと挨拶できて何よりだ。

ホム! ホムホムゥ! はじめまして! りぼほむだよ!
マドマドォ! 白まどです!
ミャドー! はじめまして!
ホミュー… こんにちは…

りぼほむたちのこどもも自分と同じくふたり。
体の大きさもほぼ同じ、同じ年頃のようだ。

仔りぼちゃんは恥ずかしがっているのか、りぼほむの背後に半分隠れながらの挨拶だった。

稀少種一家に供しているこの一室は、入り口に近いため明るく、それでいて風が吹き込まないこの巣の中で一番良い部屋だ。
幾つもある部屋の出入り口からは、稀少種を一目見ようと群れの仲間たちが顔を覗かせている。

外で仕事をする予定だった者が、急な中止で手持ち無沙汰になってやって来たのだ。
りぼほむたちの迷惑になるからと下がらせようとしたのだが、りぼほむは一向に構わないと許してくれた。

さすが稀少種!
なんて心が広いんだろう!

ホムーホムホムゥームゥ! しょくじまで よういしてくれて ありがとう!
マドーマドォマドォー! すぐ むれを ひなんさせるなんて すごいね!

りぼほむからはお礼、白まどからは賛辞。
リーダーまどは天にも昇る気持ちだった。

稀少種すら避難せざるを得ない強風に、的確に対処した自分が誇らしくて仕方ない。

マドォマドン! むれの なかまの きょうりょくの おかげです!

そう、食料を備蓄できていたのも、全員が速やかに避難できたのも、群れのみんなの協力あってこそだ。
そして良いリーダーとは部下の働きをきちんと評価するものなのだ!

ホムゥーホム! りっぱな リーダーだね!
マドマドォーマドー! この むれの みんなは しあわせものだね!

ホムホムゥ! マドカァー! やったね!まどか!
ホミュゥホミュ! おかあさん すごい!
マド! マド! すごい! すごい!

稀少種からの賞賛にまどまども喜んでくれた。
こどもたちもよく分かっていないながらもキャッキャッとはしゃいでいる。

そんな様子に心を満たされながら、リーダーまどは尋ねる。

マドーマドマドー? りぼほむたちは ずっと たびを しているんですか?

特定の住処で群れて生きる自分たちからすれば、あちこちを文字通り飛び回りながら生きていく事など、とても信じられなかったから。

ホム! そうだよ!
マドーマドォマド! こまってる みんなを たすけるためにね! 

そうして、りぼほむと白まどの活躍の数々が次から次へと語られ始めた。

集まった仲間たちは時折歓声を上げたり、息を呑んだり、夢中になって耳を傾ける。
もちろん仔ほむちゃんと仔まどちゃんもキラキラと目を輝かせながら話に聞き惚れ、リーダーまども自己犠牲を厭わない使命感に尊敬の念を一層強くしたのだった。

8 白まどは語る

通常種の群れに迎え入れられる度に語っているので、自分もりぼほむも慣れたものだ。

溺れていた仔まどを助けた話。猫を弓矢で追い払った話。群れからはぐれた仔ほむのため、艱難辛苦を乗り越えて親の元へと届けた話。

多少の誇張はあるものの、聞いてくれているみんなが喜んでくれるならそれで問題はない。

今だって通常種たちは身を乗り出して聞き入っている。
私たちを尊敬の眼差しで見つめながら。

力なき通常種のために力を尽くす、それが私たち稀少種の役目なんだから!
話を聞かせて楽しんでもらうのだって、そんな使命のひとつだよね!

水不足で干乾びかけた群れのために、近くの小川から水路を引いて救った話を終えた時。
仔ほむちゃんが目をぱちくりさせながら言った。

ホミュゥ! しんじられないよ!

マ…マッド! だ…だめだよ そんなこと いっちゃ!

自分のこどもの失言に、慌てるリーダーまど。

だが自分もりぼほむも気にはしない。
稀少種の偉業は、通常種の想像を遥かに越えるという評価なのだから。
むしろ褒め言葉だ。

マドーマドー! きしょうしゅは まちがったことなんて いわないんだよ!
ホミュゥ! ほんとに すごいね!

うろたえるリーダーまどと無邪気な仔ほむちゃんのやり取りを白まどはにこやかにやり過ごし、話を再開した。
そしては物語はこどもたちが生まれてからの出来事にまで及んだ。

日々、両親から学び、弓矢の研鑽を積み、立派な稀少種になるために努力を惜しまないふたりのこどもたち。
微力ながら両親をサポートし、活躍の一端を担う姉妹。

マド! マッドマドォ! すごい! かぞく みんなで きょうりょく してるんですね!

リーダーまどの口ぶりには感激が隠し切れない。

マドマドォー! そうだよ かぞくが いるから できることだよ!
ホムーホームゥー! おたがいを おもいやって まもろうとするから ちからが だせるんだよ!
マドマドオォ! かぞくだけは なにが あっても まもらないとね!
ホムホッムゥー! たいせつなのは かぞくの きずな だよ!

ここぞとばかりに、りぼほむと一緒に家族の団結について力説する。

私たち家族、つまりは稀少種だからこそできる事。
通常種とは格が違うってこと、分かっておいてもらわないと!

そんな事を考えていたせいか、ふと、りぼほむが仔りぼちゃん仔白ちゃんと一緒に生んだ通常種を思い出す。
ほむまどの未来のために、残念ながら尊い犠牲となってもらった仔まどと仔めが。

でも通常種が私たちの家族の一員になるのは無理があるからしょうがないよね!

9 リーダーまどは語る

白まどとりぼほむの熱い語りに感激が止まらない。
家族。
なんていい言葉なんだろう。

稀少種はそんな強い絆があるからヒーローなんだ!
ただ一緒に住んで過ごしているだけじゃない、特別な関係。

リーダーまどは自分にとっての家族も同じだと気付いた。
そう、自分にとっての家族は…

マッドマドォ! わたしに とっての かぞくは むれの みんなです!

白まどとりぼほむは感服するように微笑んで頷いてくれた。
リーダーまどは稀少種に認められた気がして本当に嬉しかった。

そしてりぼほむは冒険譚に一区切りついたところで言った。

ホムホムーホムゥ! それにしても りっぱな おうちだね!

リーダーまどは鼻白んでしまう。だってこの巣は…

マドォ…マドマドー… じつは わたしたちが つくったんじゃないんです…

でも同時に、自分にとって最大のリーダーシップを発揮したあの活躍を披露するのに渡りに船の前置きだ。
期待通り、りぼほむと白まども不得要領な表情だ。

それに促されるようにリーダーまどまどはこの巣に至るまでの経緯を語り始めた。

マドォーマドマドー… まえに すんでいた おうちは はるの はじめに…


・・・・・・・
今起きたことを理解できずに呆然と立ち尽く者、理解してしまい泣き叫ぶ者、あるいは目の前で生き埋めになった仲間を助けようと巣を掘り返そうとする者。

全員がパニックに陥る中、ただひとり冷静だったのがまどまどだった。

雨は変わらず衰えない。
この場に留まっていては、更なる土砂崩れが起こってしまうかもしれない。
巣を掘り返すなどもっての他だ。

辛いことだが決断しなくてはならなかった。
まどまどの一声で生き残りたちは我に返り、そして雨の中、避難場所を求めて歩き始めた。

もちろん仲間の救出を切望する者もいたが、まどまどが時には優しく励まし、時には厳しい言葉で叱咤し、全員を連れて行くことに成功した。
しかし、苦難は始まったばかりだったのだ。

大雨の中、体中を水滴に打たれ、足元を泥水に攫われながらの行軍。
全員が若者とはいえ、体力の消耗は避けられない。

日没前に雨さえ止んでくれれば、朝まで外で過ごすことができる。
誰もが天気の回復を祈った。

そんな願いも虚しく、雨は弱まる気配を見せなかった。

残る手立ては日が沈む前になんとかして雨を凌げる場所を見つける事。
ただ進み続ける事。

悲愴な行進は、普段の行動範囲をとうに越えて未知の領域に踏み入っている。

いくら進んでも止めどない自然の脅威に抗う術はなく、皆の心中は絶望が支配しようとしていた。
あるほむほむは体が冷え切って、ガタガタと震えていた。
あるまどまどは意識を失いかけ、仲間に半ば引きずられるようにして進んでいた。

やがて日が傾き、辺りが暗くなり始めた頃…

マド! マドマドォッ! みんな! 見つけたよ!

一行を率いていたまどまどは叫んだ。

その穴の入り口は今まで住んでいたのと同じくらいの大きさで、ちょうど雨の害を受けない場所にぽっかりと空いている。
入ってすぐは短い坂となっており、そこを下れば地中を平らな横穴が長く延びているようだった。

まどまどに促され、最後の力を振り絞り、全員がその中へと避難した。

本来なら何が潜んでいるとも知れない空洞に何の備えもなく入る事など、ほむほむやまどまどにとって危険極まりない行為である。

だが疲労が限界に達していた群れには、そんな余裕はなかったのだ。
むしろもう諦めの気持ちがあったのかもしれない。
ここに恐ろしい何かが潜んでいて殺されようとも、もう仕方のない事だと。

幸いにもこの穴には何も潜んでおらず、さらに全員が入るには充分な長さがあった。
そして奇跡的な事にひとりの脱落者もなく、まどまどは生き残りの全員を救う事に成功したのだった。

10 りぼほむは見直す

ホムゥ…ホムホムゥー… それは…たいへん だったね…

りぼほむは驚いていた。

ただの通常種のまどまどがこれほどの絶体絶命の危機を乗り越えるなんて…。

これまで自分が会ってきた通常種たちは非力で愚直で、自分たちが手を貸してやらなければちょっとした困難にも対処できない弱々しい存在だった。

自分よりずっと大きな"家族"を率いるリーダー。

なんと強く賢い…そして美しいまどまどだろうか。

11 リーダーまどは更に語る

りぼほむと白まどは自分の活躍に驚いてくれたようだ。
自分でも上手く説明できたと思うし、ほむほむが時折言葉を挟んで補足してくれたので、より効果的に伝わったはずだ。

特に、前のリーダーの判断に反対した上での英断であった事に触れてくれたのは良かった。
手腕を強調してくれたおかげで、きっとりぼほむたちも感心してくれたに違いない。

マドマドーマドマドォー? この おうちは はじめから こんな かたち だったの?

白まどが口を開く。

疑問を抱くのも無理はない。それだけこの住処は奇妙なのだ。
質問に答えるためにリーダーまどは続きを語る。

・・・・・・・
この穴に辿り着き、疲れ果てていた一行は、全員がそのまま意識を失うようにして眠りに就いた。
だからこの穴の形に気づいたのは、夜が明け、目を覚ましてからだった。

何よりも嬉しいことに既に雨は止んでおり、暖かな朝日が入り口から差し込んでいた。
リーダーまどは目覚めるとまず最初に全員の無事を確認し、それから中でも体力の残っている仲間たちに何か食べるものを集めてくるよう頼んだ。

それから自分はこの穴の探索を始めたのだった。

地下へと下る入り口は小さな坂で、降りるとそこが長いトンネルになっている…それは昨日ここに入ったときすぐに気付いたことである。

そして明るくなって分かったのは、そのトンネルが十字に交差しているということだ。
坂を下りたところがちょうどその交差点だ。

トンネルを奥へと進むと左右にまたトンネルが延びていて、再び十字路、更に進むとまた十字路…。

それは最初に交差している他の3本も同じだった。入り口から遠く、明かりの届かないずっと先までそれは続いているようだった。

リーダーまどはこの穴の形を想像する。

どこまでも続く十字路の連なり。
まるで大きな蜘蛛の巣みたいだな、と思った。

・・・・・・・
マドマドォ マドドー? この おへやも さいしょから あったの?

当時の事を一通り話し終えたところで、再び白まどからの質問。

マドォ マドマドー おへやは わたしたちで つくりました

そう、この空洞はまさに"穴"であり、均等な幅の横穴だけで構成されていた。
だから、まどまどたちはここを住処とするにあたって、壁を切り崩し、幾つも部屋を作らなければならなかった。

ホムーホムホムゥー? いったい だれが つくったんだろう?

今度はりぼほむが疑問を呟く。
それはこの空洞の構造を知ってから、何度も考えたことだ。
穴の大きさは普段自分たちが地下に作る住処と同じくらい。
明り取りのために出入り口から放射状に穴を広げるのもほむまどの習性だ。

しかし通路だけの空間など、住処としては不便だし、明かりが届かず真っ暗になるほど穴を掘り進めるなんてあまりに困難で意味がない。
そして何より、ここには何者も住まってはいなかったのだ。

誰もりぼほむの質問に答えることができず、場が沈黙した。

12 めがほむは祈る

なんでも稀少種の一家がこの群れを訪ねてきたらしい。

めがほむがそれを知ったのは部屋の外をせわしなく通り過ぎていく仲間たちの会話からだった。
きっとその稀少種一家を一目見ようと急いでいるのだろう。

めがほむだってその気持ちは同じだ。
噂にしか聞いた事のないりぼほむと白まど。
きっと綺麗でかっこいいんだろうな。

でも今はこのほむほむのそばに付いていることが自分の役目だ。

交代の誰かがが来るまでは…

少し不安が頭をよぎる。
今朝はこの謎のほむほむの事で群れの話題は持ちきりだった。
突然の闖入者というだけでも話のネタには事欠かないのに、この謎のほむほむの奇妙な格好のせいだ。

体外被覆器官であるほむ服の上からさらに、別の黒い服のようなものを纏っているのだ。

両の手は掌を残して指の一本一本までその黒い何かに包まれ、胴と腕、脚には細く幾本かが巻き付いて縞模様を描いている。

特に目を引くのは頭の部分。
額から後頭部にかけてぐるりと覆われており、額の中央に丸く、キラキラと光を反射する円く薄い石のようなものが付いている。

そして背骨に沿っている幅広の黒とそこから枝分かれする細い黒が全てをつないでいた。

ほむ服の上からぴったりと体に貼り付いているそれは、あまりに奇妙だった。
だから最初に発見したとき、めがほむは薄暗い巣の中で一瞬、異形の怪物が伏しているのかと見間違え、思わず悲鳴を上げてしまった。

この小部屋に運び込まれてからは、群れの全員が入れ替わり立ち代り、謎のほむほむを見ようと集まってきて大騒ぎ。

特にリーダー一家のこどもたちはご執心だった。
仔ほむちゃんは返事もないのに話しかけてみたり体に触ろうとして、副リーダーほむほむに窘められる始末。
仔まどちゃんは逆に静かだったが、妙に真剣な眼差しでじっと謎のほむほむを見つめていた。

生まれてこの方、この小さな群れでしか過ごしてこなかったため、部外者が珍しいのだろう。

結局、副リーダーほむがが手を繋いで引き剥がすように連れて行くまでずっとここにいたのだった。

その後は強風という異変があり、更には稀少種一家の来訪。
みんな、介抱をしている私のことなんか忘れちゃってるんじゃ…

そのとき、部屋の入り口からめがほむを呼ぶ声がした。

ホムラチャーン! マドマドォ! ほむらちゃん! こうたいするよ!

ホムゥ カナメサーン! ありがとう かなめさん!

このまどまどは以前の巣に住んでいた時から仲が良く、体が丈夫でないめがほむを何かと気遣ってくれている。
今の巣に移り住んでからは、めがほむのすぐ隣の部屋に住み、一緒に過ごす時間はより増えていた。

良かった、まどまどはちゃんと覚えていてくれて。

めがほむはまどまどに介抱の手順を説明してから小部屋を出る。
通路を挟んですぐ隣はリーダー一家の部屋だ。

普段なら元気にはしゃぐふたりのこどもたちの元気な声が聞こえてくるが、今は静かだ。

ちらりと中を窺うと、食事の支度をしているらしい副リーダーほむの背中が見えた。
きっとこどもたちはお昼寝でもしているのだろう。

強く団結しているこの群れはもはやひとつの大きな家族と言ってもいい。
この子たちが生まれた時は、群れの全員が我が事のように喜んだものだ。
辛く恐ろしい経験を共にした自分たちにとっての、未来への希望の象徴なのだ。

今はまだたったふたつだけの希望だけど、きっとこれからもっと増えていくといいな。
そしていつかは自分も…

そんな事を考えながら自分の部屋に向かっていると、後ろから声をかけられた。

マドォ! ホムラチャーン! まって! ほむらちゃん!

今交替したばかりのまどまどだった。
走って追いかけてきたせいか、顔を赤くしている。

ホムゥ? カナメサーン? どうしたの? かなめさん?

めがほむは首を傾げるが、まどまどは俯いてモジモジするだけだ。

ホムホムゥ? 何かあったの?

めがほむがもう一度声をかけると、やっと顔を上げてくれた。

マドマドォマドーマドマドォー! そとに でられるように なったら いっしょに おでかけしよう!

赤かった顔をもっと赤くしたまどまどはそう言って、すぐに振り向くとそのままもと来た道を引き返して行ってしまう。

めがほむはその後姿を、ふわふわと揺れるピンク色の髪をポカンと見つめた。
そして曲がり角で見えなくなった後も、しばらくその場に立ち尽くしていた。

今のは、まさか…

まどまどが自分の事をそんな風に思っていてくれていたなんて!
めがほむの顔もさっきのまどまどみたいに真っ赤になって、自分の部屋に着いた後もしばらくドキドキが治まらなかった。

外に出られるようになったら、まどまどとデート…。

めがほむは、少しでも早く風が止むようにお祈りした。

でも、めがほむがまどまどと出かける日はもう来ない。

13 仔りぼほむはうんざりする

まったく今日はついてないよ。

強風から避難したと思ったら、よりにもよって通常種なんかに世話になるなんて。

稀少種である私たちが助けてやらないとすぐに死んじゃうような奴ら。

さっき部屋にやって来て長々と昔話をしていたリーダーのまどまどだって、私たちには全然及ばない。
お母さんたちがあの場にいたら、あっという間に解決したに違いないんだから!

こんなのとわざわざ関わるのもバカらしいと思ったけど、お母さんたちも妹の仔白まども丁寧にあいさつしていたので自分も仕方なくやっておいた。

あいつらのこどもの仔ほむと仔まども、いかにも頭の悪そうな顔をしていた。
体の大きさは私と同じくらいだったけど、きっと食べえることと寝ること、あとは走り回って遊ぶことだけしか考えてないんだろうな。

口に出したことはないけど、お母さんたちだって翼のないこいつらは数が多いだけの劣等種だって思ってるはず。
その気持ちは隠しているつもりなんだろうけど、私には分かる。
通常種の話をするときに、「何もできないんだから」とか「助けてあげないと」とかバカにするようなことを言う事があるからだ。

こんな奴ら、わざわざあちこち飛び回って助けてやらなくてもいいんじゃないかな。
ひとり残らず死んでしまっても私は全然困らないのに。

地面の下に隠れるみたいに住んでいるのだってまさに弱小生物って感じだ。
こんな狭苦しい部屋に閉じこもっていてもイライラするだけなので、ちょっと散策してみることにした。

ホミュホミュ? おさんぽ してきても いい?

ホムホムゥーホムホム! むれの おしごとの じゃまを しないようにね!
マドーマドォマドォ! あなの そとは あぶないから でちゃ だめだよ!

ホミュ! わかったよ!

お母さんたちが許してくれたので早速部屋を出る。

ミャドォ! わたしも いくよ!

妹もそう言ってついてきた。

部屋を出るとまっすぐに奥のほうまで通路が伸びている。
通常種より夜目が効く私ですら、どこまで続いてるのかは暗くて見えない。
この巣に光が差し込む出入り口はひとつだけ。
つまりそこから離れれば、それだけ暗くなる。

当然、活動領域はこの出入り口を中心として広がっている。

もっと出入り口や明り取りの穴を作ればいいのに。
この規模の群れならその明かりの範囲だけで充分に生活出来るのかもしれないけど。

少し歩くと左右に道が交差して四つ辻になっている。
さっきのリーダーの話ではこれがどこまでも同じように続いているらしい。

そして実際に歩いてみて気づいたのは、その交差点が同じ間隔ごとに作られている事。
私の足でだいたい10歩くらい。
交差点を渡って、10歩進むと次の交差点に差し掛かる。
縦も横も同じ。

真っ直ぐな通路と、それに囲まれた真四角の壁の区画で構成された空間。
見れば見るほど不思議な巣穴だ。

ときどき、通路に囲われているはずの壁が丸ごとなくなっている場所に出くわす。
それが壁を壊して作った部屋だ。

だから1つの部屋にいくつもの通路がつながっている。
ひとつ壁を壊しただけでその角の4ヶ所の交差点とつながって、8本も出入り口が出来上がるのだ。
そんな部屋は独り者のための部屋になっているようで、通常種がひとりでいるのを見かける。

壁をふたつ以上壊してつなげた大きい部屋も幾つかある。
私たちが今過ごしている部屋もそうだ。

そういう場所は主に倉庫や何かの作業場として使っているようで、木の実が詰め込まれていたり、通常種たちが集まって何やら働いている。

ミャドォ! こんにちは!

そんな部屋のひとつに後ろをついてきていた仔白まどが入って行く。

さっきから通常種とすれ違ったり、部屋にいるのを見つける度に挨拶をしているのでうんざりしていた。
突然稀少種から声をかけられた通常種どもは、驚いて呆然としたり慌てて挨拶を返したり、いかにも愚鈍な反応だった。

あるまどまどは、黙って歩き去ろうとしている私の方に何やら話しかけてきて、しばらく付きまとってきた。
なぜか興奮していて何を言っているのか分からなかったが、もちろん無視した。

せっかく気晴らしに出てきたのに、私はこんな奴らの相手はしたくない。

ミャドミャド? なにを しているんですか?

ホムーホムホムゥー! きょう とれた たべものを しまっているんだよ!
マドマドー! ちゃんと みんなに くばるためにね!

ミャド! すごーい!

仔白まどは通常種どもに囲まれて、楽しそうに話し込んでしまった。

ちょうどいい、妹は放っておいて散策を続けよう。
何が楽しくてあんなのと程度の低い会話をしなくてはいけないのか。

妹は何を考えているんだろう?
…分からない。

お母さんたちが通常種を見下しているのは分かるのだけど、妹の考えは全然読めない。

まさか、友達にでもなろうとしている?
そんな事をするくらいなら私は…

そうだ!
いつか独り立ちしたらこいつらの群れを支配して王様になってやろう。
どうせ頭の悪いやつばかりだ、矢の1本でも撃ち込んでやれば言うことを聞くだろう。
それでも従わないなら殺してしまえばいい。
数が多いのだけが取り柄だ、1匹2匹殺したところで気付かないかもしれない。

将来のために、今試してみてもいいかもしれないな。

14 仔白まどは楽しむ

通常種のみんなは、色々なことを教えてくれた。

ホムホムーホム! ここに あるのが きょう あつめた きのみだよ!
マドマドォ! わたしたちが よごれを おとして おおきさを わけて しまうんだ!

質問にも丁寧に答えてくれる。

ホミュミュゥ? ここに おいてある きのこは なあに?

ホムムゥー! これは あしたの あさごはん なんだよ!
マドマドォ! あさに なったら みんな ここに とりに くるんだ!
ホムゥホム! りょうは ひとりずつ きまってるけど あじは ちがうよ!
マッドォマド! はやおきして はやく くれば おいしそうなのを えらべるんだよ!

そしておいしいキノコの見分け方を教えてくれる。

通常種は助けてあげないと何もできないとお母さんたちは言っていた。
でもそれは心配のしすぎだよ!

通常種のみんなだって私の知らない事をたくさん知っているし、こんなに立派に群れの生活を自分で支えている。

部屋に戻ったらお母さんたちに教えてあげよう!

仔白まどは新しい体験にワクワクが止まらなかった。

15 副リーダーほむは未来を思う

副リーダーほむはお昼ご飯の支度をしていた。

稀少種一家との会談を終えてリーダー一家は自分たちの部屋へと帰って来たが、

<<おうちの中を見回りしてくるよ!>>

リーダーまどはそう言って、またすぐに部屋を出て行った。

普段はそんなことしないのに、やはり今日は謎のほむほむの出現、強風、そして稀少種一家の来訪など、群れが落ち着かない雰囲気になっているせいだろう。
自分だってその対応に追われて疲れているだろうに、気配りを忘れないのは流石リーダーだ。

自分も副リーダーとして手伝いたいな、と思う。
こどもたちが生まれて以来、子育て優先で、副リーダーらしい仕事はほとんどしていない。

リーダーになりたての頃と比べれば、ずっとその仕事に慣れてきたからだろう。
パートナーは、もはやひとりでこの群れの全てを率いている。

それでも未だに副リーダーと呼ばれてしまうのが小恥ずかしいが、ここまで群れを復興させた誇りの称号でもある。

それに今の自分の役目は、しっかりこどもたちを育てる事。

ふたりのこどもたちはりぼほむたちの話を聞いてはしゃぎ疲れたのか、うつらうつらしていたので今は少し寝かせている。
それでもご飯を食べ終えたらまた元気に夜まで走り回ることだろう。

木の実を小石で砕いて、キノコはちぎって食べやすい大きさにしてから盛り付けていく。
器は木の実の殻を磨いて作ったものだ。

最近の仔まどちゃんは、こんなふうに食事の準備やお掃除などをしているとすぐ隣にやってきて、じっと手許を見つめてくる。
きっと家事に興味があるのだろう。

一方の仔ほむちゃんは、リーダーの仕事のほうに惹かれているようで、舌足らずな言葉でリーダーまどが群れのみんなに指示を出すのを真似したりしている。

いつかは仔まどちゃん自身も家族のために食事を用意するようになるのだろう。
もしかしたら仔ほむちゃんが新しいリーダーになって群れを支える日が来るかもしれない。

そう、こどもたちは私たちの、そして群れにとっての希望なんだ。
だから今は親である自分たちが守っていかないと!

そんな事を考えながら、ふと振り向く。
そこではこどもたちがすやすやと寝息を立てている…あれ?

いるのは仔ほむちゃんだけ。
仔まどちゃんはどこに?

そう思って視線を部屋の中に巡らせたのと、すぐ近くから痛々しい悲鳴が聞こえてきたのは同時だった。

16 めがほむは走る

今の叫び声は…

それに気付くやいなや、めがほむは自分の部屋から飛び出していた。

さっきまで謎のほむほむを介抱していた部屋に向かって。
ひ弱な体質であるめがほむにとって、全力疾走はかなり辛い。

それでも足を休めることは出来なかった。

だって、あのまどまどの叫び声が聞こえたのだから!

ほんの短い距離だったが、それでもめがほむの息は切れて、頭がくらくらしていた。
それでもなんとか顔を上げ、小部屋の中を見やる。

ついさっき、ふわふわと揺れていたピンク色の髪の毛が赤く染まっていた。
髪の毛だけじゃない。

脚も、腕も、顔も、お腹も血でべったりと汚れている。

体中がなんだか痺れたようになって、倒れそうになる。
脚をなんとか動かして横たわるまどまどの傍らに膝を突いた。

まどまどの頬っぺたに手を当てる。

まだ温かい。
ついさっきまで照れくさそうに笑っていた顔。

手のひらに血が付くけど気にしなかった。
そっと撫でてみる。

カ…カナメサーン…?

まどまどの口は動かない。

カナメサーン?

まどまどの目は開かない。

カナメサーン…カナメサーン…カナメサーン…

何度呼びかけてもまどまどは動かない。

そうか、まどまどはもう…

めがほむの意識は暗闇に吸い込まれた。

17 リーダーまどは走る

その時リーダーまどは、見回りの最後に出入り口である穴のすぐ下の四つ辻にいた。

稀少種の一家が訪れている大切なときにトラブルは避けたい。
ただでさえ強風で皆が不安がっているのだ。
群れを守るリーダーとして手抜かりがないようにしなければ。
そのための見回りだった。

仲間たちが働く部屋を一通り訪れた後、ここにやって来た。

風が吹き込んで来ていて、明らかに強さを増しているのが分かった。
顔だけでも出して外の状況を見てみるつもりで来たのだが、穴を見上げると葉っぱや木の枝がもの凄い勢いで吹き飛ばされて行くのが見える。
あまりに危険すぎるので、やめておくことにした。

下手をしたら飛んで来る何かが頭を直撃したり、体ごと引っ張られて飛ばされてしまうかもしれない。

やはり、早めの避難を決めた自分の判断は正しかったのだ。
満足しながらその場を離れようとしたとき…

マデャアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァ…

凄まじい叫び声だった。
群れの誰かに何かがあったのだ!

声の聞こえた方に全速力で向かう。

しかし構造の複雑なこの住処では、一度聞こえただけの声をたよりにその場へ向かうのは難しい。
だが大まかな方向は分かる。
自分とその家族の部屋のある方だ!

リーダーまどがそこに辿り着いたときには、既に大勢の仲間たちが集まっていた。
その部屋は自分たちの部屋の隣。

ほっと一息つくが、まだ安心はできない。
一体何があったのか。
この部屋には今朝見つけた身元不明のほむほむが寝かされていたはず…。

マドマドォ! なにが あったの!

リーダーまどは叫びながら仲間たちを掻き分けて、ようやくその部屋に入る。
押しのけた仲間たちの最前列にりぼほむたちのこども、仔白ちゃんがいるのに気付く。
なぜこの子がこんなところに?

いや、今はそれどころではない。
この部屋で何があったのか。

仲間たちが輪になって遠巻きに囲むその中心に目をやる。

視界に飛び込んできたのは血を流して横たわるまどまど。
まどまどに覆いかぶさるように倒れるめがほむ。

そして、血まみれの我が子とそれを抱きかかえてうずくまるパートナーの姿であった。

18 リーダーまどは話し合う

まどまどは残念なことに完全に事切れていた。
首が深く傷つけられており、首からの大量の出血が死因だった
他に傷はなく、抵抗する間もなく殺されたのだろうと思われる。

仔まどちゃんに付いていた血はまどまどのもののようで、仔まどちゃん自身には怪我はなかった。
しかし、体を綺麗に洗った後もショックを受けているのか、ずっと黙り込んだままだ。

残酷な場面に居合わせてしまったのだから無理もない。
騒ぎで目を覚ました仔ほむちゃんが心配そうに寄り添っている。

副リーダーほむ、仔白ちゃん、めがほむ、それから現場にいち早く駆けつけた仲間たちから事情を聞き取ったところ、状況は以下のようだった。

最初に現場に着いたのは副リーダーほむであった。
食事の支度中に、お昼寝をしていたはずの仔まどちゃんがいなくなっているのに気付き、直後に隣の部屋からの悲鳴が聞こえた。

駆けつけると、まどまどが血を流して倒れていた。
そして部屋の隅では仔まどちゃんが血まみれになり、震えて立ち尽くしている。
副リーダーほむは思わずとっさに仔まどちゃんを抱きしめた。
リーダーまどがやって来て声をかけるまでずっとそうしていた。

そのすぐ後に来たのが、たまたま近くを歩いていた仔白ちゃん。
巣の中を散策中だったらしい。
叫び声を聞いて部屋に入り、ちょうどリーダーまどが仔ほむを抱きしめるところを見たと言う。

それからめがほむがやって来て、ふらふらと倒れたまどまどに近づき、顔を触ったり呼びかけたりしたあと、気を失った。

その後は仲間たちがどんどん集まってきたものの、誰もどうしたらいいのか分からず騒然としていたところに、自分が到着したということらしい。

そして副リーダーほむが小部屋に入ったとき、介抱を受けていたはずの謎のほむほむは既に姿がなかった。

つまり…

ホムゥーホムッホムゥッ! はんにんは あの ほむほむ だよ!

副リーダーほむが怒りをこめた声で叫ぶ。

ホムッホムゥホムッ! はやく つかまえよう!

副リーダーほむはだいぶ興奮している。
群れの仲間を殺されたことはもちろん、仔まどちゃんを巻き込んだことも許せないのだろう。

ここはリーダー一家の部屋。

一家の他に、意識を取り戻しためがほむ、そして稀少種一家もいる。
緊急事態ということで、リーダーまどの頼みで稀少種一家も話し合いに参加してくれる事になったのだ。

りぼほむと白まども悲鳴を聞きつけてすぐにここに向かってくれたそうだ。
だが、辿り着くのに時間がかかってしまい、やって来たのは現場の混乱がようやく落ち着いてからだった。

他の群れの仲間たちには、指示があるまで絶対にひとりにならないように、それから事件現場から離れているように命じた。
無用な混乱を避けるためだ。

マドマドー ホムラチャーン… おちついて ほむらちゃん…

パートナーを宥めながら、めがほむの様子を窺う。
仔まどちゃんのことはもちろん心配だが、今目に見えて一番弱っているのはめがほむだ。
殺されたまどまどとは、何か特別な関係だったようだ。

介抱を交代してから現場に着くまでの状況をなんとか聞き出したものの、その後はまた気力を失って座り込んでいる。

ホムゥッホムゥッ! わたしが つかまえるよ!

副リーダーほむがまた叫んで部屋の外へ飛び出しそうになるのを、しがみついて止めた。

ホッムゥゥ! マドカァー! はなして まどか!
マッドッ! マドーホムラチャーン! だめだよ! あぶないよ ほむらちゃん!

それを振りほどこうと抵抗するため、取っ組み合いのようになってしまう。

ホムホッムゥ! ホムゥホムゥ! あんしんして! わたしに まかせて!

りぼほむが不意に立ち上がり宣言した。
その声に争っていたふたり、そしてめがほむも顔を上げる。

ホムーホムホムー! きっと はんにんを つかまえて みせるよ!

ホムゥ… そういうことなら…

稀少種の心強い申し出のおかげで、副リーダーほむも落ち着きを取り戻してくれた。

マドー! おねがいします!

リーダーまどからすれば、願ってもない提案だ。
稀少種ならあっという間に捕まえてくれるに違いない!

ホッムゥホムホムー! じゃあ さっそく いってくるよ!

意気込むりぼほむの隣に座る白まどの姿がふと目に入る。

ホムラチャーン…

立ち上がっているりぼほむの名を少し怒りの混じった声で呟く。
なんだか様子がおかしい。
そういえば、この部屋にやって来た時からなんだか落ち着かない素振りを見せていた。

ミャドミャドォ! おかあさん がんばって!

りぼほむを応援する仔白ちゃんを見て気付いた。
きっと事件以来姿を見せない仔りぼちゃんを心配しているのだ。

仔白ちゃんが言うには、一緒に散策している最中にはぐれてしまったらしい。

りぼほむはそんな白まどに気付いていないのだろうか。
さっそく事件現場に向かおうと背を向けるが、ふとこちらを振り返る。
そして何か思い出したように口を開いた。

ホムホムーホ… ところで その へんな かっこう…

ちょうどその時。

ホミュホミュー? おかあさんたち どうしたの?

と、部屋の入り口のひとつからひょっこりと当の仔りぼちゃんが現れた。

マドォ! こりぼちゃん!

白まどが安堵の声を上げる。

ミャドーミャドォー? おねえちゃん どこいってたの?

ホミュホミュー ちょっと ひとりで あるいてただけだよ

仔白ちゃんが尋ねるが、仔りぼちゃんは何だかそっけない。

ホミュホミュー? いったい なにが あったの?

ミャドォ… えっとね…

仔ほむちゃんは事情を全く知らないようで、それに応えて仔まどちゃんが経緯を教え始めた。

ホッミュホミュ! わたしも てつだうよ!

仔白ちゃんが要領よくまとめた概要を聞いた仔りぼちゃんも、犯人の捜索に名乗りを上げた。

ミャッドォ! じゃあ わたしも!

マッドォ! マドマドォ! ホムラチャーン! わたしも いくよ! かぞく みんなで がんばろう! ほむらちゃん!

姉妹のやる気に感化されたのか仔白ちゃん、さらに仔りぼちゃんの無事が確認できて調子を取り戻した白まどまでもが協力を申し出た。

さすが稀少種だ。
伝説に聞く通り、私たちを助けてくれるんだ!

19 めがほむは眠る

気が付くと、リーダー一家の部屋で壁にもたれかかるように座らされていた。

真正面はさっき気を失ったあの部屋だ。
その壁に、床に場違いに目立つ赤い染み。

ちょうどその血のかつての持ち主が部屋から運び出されようとしていた。

群れで一番の力持ちのほむほむと、もうひとりまどまどが、ふたりがかりで死体を運び出している。

あのほむほむならひとりで充分なんじゃないかな。
でも持ち上げられたまどまどの死体は、なんだかふにゃふにゃしてる。
運びづらそうだな。
だからふたりで運んでいるんだな。

ぼんやりとそんな取り留めのない事を考えているうちに、まどまどの姿は見えなくなってしまった。
涙は不思議と流れなかった。

リーダーまどが真剣な表情で見たことを話してくれとお願いしてきたので、覚えている限りの事を全部話した。

でもまどまどとのデートの約束だけは話さなかった。
これはまどまどとのふたりだけの秘密。
秘密である限り、この約束は永遠なんだ。
ずっとまどまどの事は忘れないよ。

その後は稀少種一家がやって来たり、副リーダーまどが取り乱したり、りぼほむが犯人を捕まえると言ったり、何だか色々あった。
でも全部夢の中の事のようで、どれもはっきり覚えていない。

稀少種一家が出て行ってすぐ、よく同じ仕事をする仲間たちが心配して様子を見に来てくれた。
支えるように連れて行ってくれた部屋で、めがほむはすぐに眠りに落ちた。

19.5 幕間 あるほむほむの一生 
a ほむほむは失敗する

ほむほむは、ある野生の群れで生まれました。
ほむほむとまどまどの間に生まれた、普通のほむほむです。
姉妹たちと一緒に愛情いっぱいに育てられ、そろそろ独り立ちの時期を迎えようとしていました。

人間たちが現れたのは、そんな時でした。

白い長い服を着た人間たちが何人もやって来て、群れの仲間たちをみんな捕まえてしまいました。

人間はとても恐ろしいものだと聞いていたので、ほむほむは仲間たちと一緒に大きな箱の中で、ガタガタと震えていることしか出来ません。

しばらくして箱から出され、きっと自分たちは殺されてしまうのだろう、もう諦めてシクシクと泣いてばかりいた群れのみんなを迎えたのは、とても大きなお部屋でした。

そこは一瞬、まだ外にいるのではないかと勘違いしてしまいそうになるほど、ほむほむたちが今まで見たこともないくらい、天井が高くて、壁が遠い、そんなお部屋でした。
そしてその一角には、おうちが用意されていました。

群れのみんなが家族ごとに暮らせるようにたくさんのお部屋が中にある、とても丈夫そうなおうちです。

人間たちはニコニコして言います。

「君たちはこれからここで暮らすんだよ」
「食べ物は私たちが持ってくるよ」
「必要なものがあったら言ってね」

それからの暮らしはとても幸せでした。
苦労して食べ物を集めずに済み、不運な事故も凶暴な外敵もないのです。

毎日、人間が持ってきてくれるおもちゃで遊び、時間になったら食事をし、夜は暖かな布団に包まれて眠る。
そんな生活がしばらく続いたある日、人間たちが言います。

「今日から君たちに仕事を手伝ってほしいんだ」
「手伝ってくれたらご褒美をあげるよ」

人間のひとりは、何か道具を持っています。
細長いのと、四角いの。

「こうやって使うんだよ」

細長いので床を掃いて、四角いのでチリを集めます。

「ホウキとチリトリというんだよ」

言いながら、今度はほむほむたちのサイズに合わせた小さなホウキとチリトリを取り出します。

「これで毎日、この部屋を掃除してほしいんだ」
「ご褒美はこれだよ」

フタを開けて見せてくれたのは、とても良い香りがする、ほむほむたちが今までに一度も口にしたことがない、とてもおいしそうな食べ物でした。

ホムゥ! わたし やるよ!

ほむほむの隣で元気良く手が挙がりました。
最初に申し出たのは、群れで一番の働き者のほむほむでした。

マドォ! わたしも!
ホムゥ! わたしも!

それに続いて他にもちらほらと手を挙げるものがいました。

人間はその全員にホウキとチリトリを渡し、さっそくお仕事が始まりました。

ほむほむとまどまどたちは一生懸命になってお部屋を掃除します。

でもお部屋はとっても広いので、小さな体ではなかなか進みません。
結局、夕方になっても、お掃除が終わったのはお部屋のほんの隅っこだけでした。

「今日は最初の日だからね、それで充分だよ」
「ほら、ご褒美だよ」

仕事を終えたほむほむとまどまどたちは、人間から食べ物を受け取って、口に入れます。
途端に、疲れていたほむほむとまどまどたちの顔が笑顔になります。

ホッムゥ! おいしい!
マッドォー! もっと たべたい!

「今日はこれだけだよ」
「明日、もっと働いたらもっとあげるよ」

こうして、群れにお仕事が与えられました。

翌日、やって来た人間たちにお仕事をしたいと希望するものは増えていました。
昨日、お仕事をしたほむほむとまどまどたちがあまりにおいしそうにあの食べ物を食べていたからです。

それから毎日お掃除は行われました。
そして毎日、お仕事をする仲間たちは増えていきました。

でも、ほむほむはお仕事をする気にはなりませんでした。
何にもしてなくても、ただゴロゴロと一日過ごしているだけでもお腹いっぱいになれます。
確かに、あのおいしそうな食べ物は羨ましいけど、ほむほむは今の生活で満足です。

そんな毎日で、充分幸せです。

やがて、働いているほむほむとまどまどより、働いていないほむほむとまどまどの方がずっと少なくなってきた頃…。
今まで一度も会った事のない人間が現れました。

「悪い、ちょっといいか?」

いつもの人間は応えます。

「何の用だ?」

ふたりはお部屋の外に出て、扉を閉めてしまいます。

ちょうど扉の近くにいてひとりで遊んでいたほむほむは、何となく気になって扉に耳を当てました。
人間たちの話し声が聞こえます。

「要らないの何匹か貰えないか?」

「…何かあったのか?」

「ちょっとうっかりしててな…今晩中にどうしても活きがいいのが必要なんだ」

「何匹か、はちょっと無理だな。1匹だけなら…」

「いや、それで充分だ。助かる」

「分かった」

ガチャリと扉の開く時の音がしたので、ほむほむは扉から離れますが、慌てていたのでコテンと転んでしまいました。

「おや…」

人間が足元のほむほむに気付きます。

ほむほむは人間を見上げます。
その顔は、今まで一度も見たことのない顔でした。

そこにいつもの穏やかな笑顔は微塵もなく、何の感情も感じさせない冷たい目付きでほむほむを見ていました。
瞬間、ほむほむは全身が凍ったように冷えて、動けなくなってしまいました。

ホ…ホ…ホ…

声もまともに出せなくなって、気付けば人間に掴み上げられていました。
ほむほむを外に締め出してバタン、と扉が再び閉じられます。

ほむほむは不安になりました。
もしかしたら、あのいつまでも続くと思っていた幸せな暮らしはもう戻ってこないかもしれない。

やっぱり人間は恐ろしいものなんだ。
みんな騙されていたんだ。

「じゃあ、こいつ使っていいよ」

「おお、ありがとな」

人間はもう1人の人間にほむほむを手渡しました。

「どうせそいつ失敗したやつだから問題ないさ」

失敗。

人間はそう言いました。

私は一体何を失敗してしまったのだろう。

ほむほむには分かりませんでした。

20 白まどは張り切る

りぼほむは誇らしかった。
まだ幼いこどもたちが稀少種としての使命を果たしてくれると言ってくれたのだ。

姿の見えない仔りぼちゃんを心配する様子もなく勝手に犯人の捜索を宣言したりぼほむに抱いた不信感は消し飛んでいた。

家族みんなでなら、ただの通常種なんてあっという間に捕まえてみせるよ!

さっそく全員で現場である小部屋の調査を始める。

ホムホムゥ! じゃあ てわけして てがかりを さがすよ!

りぼほむの号令で、8つある出入り口のどれから逃げたのか分担して調べる。

ホミュホミュー? あしあとが のこってないかな?
ミャドォミャドー じめんが かたいから みつからないね…

こどもたちの言うとおり、丁寧に固められたこのトンネルの地面では足跡を手がかりにするのは難しそうだ。

マドォ! がんばってください!

リーダーまどの応援だ。
きっと稀少種の仕事ぶりを見に来たのだろう。
群れの仲間が死んだばかりだというのに、いかにも興味津々な熱い視線を送ってくる。

ホッムゥ! みつけたよ!

早くもりぼほむが何やら見つけたらしい。

りぼほむが指した場所はある出入り口を少し出たところの地面。
そこに血の跡があった。

きっと殺されたまどまどの返り血を浴びたか、まどまどの反撃を受けて傷を負って逃げたのだろう。

ホッムホムゥ! おいかけるよ!

マッドォ! きを つけてください!

リーダーまどからの無用な忠告を背中に、りぼほむを先頭に通路を行く。
そういえばリーダーまどは昨日私たちが家族の大切さを説いた時、急に自分の家族は群れの皆です、とか言っていた。

まさか私たち家族に対抗したつもりなのかな?
このまどまどは思い上がりが過ぎる気がするよ。

血痕は点々と奥の暗がりに向かって続いている。

この通路は巣の出入り口とは逆方向、つまりこの住処の奥へと向かっている。
出入り口から差し込む日差しは進むにつれてますます弱くなってしまう。

それでも稀少種は夜目が効く。
地面の血痕を奥へと辿っていく。

ホミュホミュ! みつけたよ!
ミャド! ここに あるよ!

いつの間にやらこどもたちが血痕を見つける役目になり、先頭を進んでいる。
仔りぼちゃんはまるで愉快な遊びを発見したかのように、キャッキャとはしゃぎながら次の目印を探している。

一方、仔白ちゃんは真剣な面持ちで地面を睨む。

それぞれの個性を発揮しながら働くこどもたちの成長ぶりを微笑ましく思いながらも、親として注意を促す。

マドーマドォ! きを つけるんだよ!

とは言いつつも、白まどは全く心配していない。
たかが通常種、しかもついさっきまで気を失って寝込んでいたような貧弱な奴だ。

こどもたちだけでも捕まえるのは朝飯前だろう。
リーダーまどたちはやたらと怯えていたが、私たちからすれば簡単な仕事だ。
いっそこどもたちだけに任せて捕まえてしまえば、より稀少種の力を知らしめる事ができるに違いない。

やがて、稀少種の視力をもってしても目を凝らさないと血痕が判別できないほどの暗がりへと入り込んでしまった。
当然、通常種がまともに生活できる環境ではないため部屋は作られておらず、壁と四つ辻だけの領域だ。

その上より深くなる闇の中、血痕の間隔は次第に広くなり、そのサイズも小さくなっていく。
滴り落ちる血が減っていくためだろう。

ホミュゥ… どこだろう…
ミャドォ… みつからないね…

とうとうこどもたちは次の血痕を見失ってしまった。

ホムムーホムゥ! こどもたち よく がんばったね!
マドォマドー! いっしょに さがそうね!

自分たちも手伝って、ようやく地面に小さな染みを発見した。
しかし、その次の手がかりがどうしても見つけられない。

稀少種の目でも、もはや僅かな血の痕跡を暗闇で探すのは不可能だった。
あるいは血痕自体、もうないのかもしれない。

ミャドォ… 

仔白ちゃんだけは悔しそうに最後まで粘っていたが、りぼほむとふたりで説き伏せてやっと諦めてくれた。

成果を挙げられなかったのは残念だが、こどもたちの成長を実感できたのは嬉しい収穫だ。

ホミュホミュゥ! たのしかったね!
ホムホムゥ! よく がんばったね!
マドーマドォ! ふたりとも えらいよ!
ミャドォ… うん…

一家は捜索を打ち切った。

21 リーダーまどは迎える

リーダーまどは待っていた。

稀少種一家があの謎のほむほむを捕らえて戻ってきてくれるのを。

事件があったこの部屋は、壁や床のあちこちに血が飛び散っている。

まどまどの遺体は既に、リーダーまどの指示で彼女の居室に運ばれ、安置されている。
風が止んだら、お墓を作って葬ってあげないと…。

リーダーまどは事件の経緯を想像する。

仔ほむちゃんはお昼寝の最中にふと目が覚め、気になっていた謎のほむほむをもう一度見ようとしてこの部屋にやって来たのだろう。
そこで謎のほむほむがまどまどを襲う場面に出くわしてしまった。

パクリと開いた首の傷口から血を噴き出しながら倒れていくまどまど。
降り注ぐ血を浴びながら立ち尽くす仔まどちゃん。

家族も同然の群れの一員が殺される光景、しかも同胞の犯行だ。
仔まどちゃんにはあまりにショッキングな体験だったろう。
心に深く傷を負ってしまったに違いない。

自分だってそんなものを見てしまったら正気でいられる自信はない。

仲間が死ぬ場面は何度も見てきた。
他の動物に捕食された者、不慮の事故に遭った者。

でも仲間に殺されて死ぬところなんて一度も見たことがない。
そんなことが起こるなんて思ってみたこともない。

それほどまでに恐ろしいものを目の当たりにしてしまったのだ。

仔まどちゃんの心を少しでも癒すため、そして群れの仲間の安心のために、りぼほむたちが犯人を捕まえてくれるよう、リーダーまどは今一度強く願った。

その時、通路の奥の暗がりから、稀少種一家の声が聞こえた。
ガヤガヤと何だか賑やかな話し声だ。
何を話しているのかまでは分からないけど、特に仔りぼちゃんの元気な声が目立つ。

謎のほむほむを捕まえて帰ってきてくれたのだと胸が躍る。
だが、光の下に出てきたのは稀少種一家だけだった。

リーダーまどの姿を目にした途端、りぼほむが佇まいを正す。

ホムゥホムホムー ごめんね つかまえられなかったよ

いかにも申し訳なさそうに謝るが、その慌てたような仕草に違和感を感じる。
きっと単に、自分がずっとこの部屋で待っているとは思ってもみなかったので驚いているだけなのだろうと、リーダーまどは受け取った。

マドォーマドマドー ちの あとが とぎれちゃったんだよ ごめんね

白まども申し訳なさそうに謝るが、何か心配事があるのか気もそぞろな様子を隠しきれていない。

ホミュゥ! ごめんなさい!
ミャドォ… ごめんなさい…

こどもたちも謝罪を口にする。
しかし仔ほむちゃんのそれは、ごく普通の明るい挨拶だった。
初めて家族同士で対面したときより元気なくらいだ。

一方、逆に仔まどちゃんは心配になるくらいしゅんとしてうな垂れてしまっている。

マドォ…マドドー ざんねんだけど しかたないですね…

残念な気持ちを押し殺して返事をしながらリーダーまどは思う。
稀少種一家はそれぞれに様子がおかしい。
追跡の間に何かあったのだろうか。

あんなに仲良く出発して行ったというのに…。

いや、きっと私のような通常種には分からない事情があるに違いない。
稀少種一家に私が心配することなんてあるはずがないんだから!

ホムッホムーホムー… わるいけど きょうは もう くらいから…
マドーマド! はんにんも よるは うごけないから だいじょうぶだよ!

りぼほむと白まどの言葉でリーダーまどはようやく激動の一日が暮れようとしていることに気付いたのであった。

21.5 幕間 あるほむほむの一生
b ほむほむはまだ知らない


ほむほむはさっき初めて会った人間の手の中でブルブルと震えていました。

「でも本当にいいのか? 期待の"お掃除ほむほむ"の実験体だろ?」

「まだ始まったばかりだしな。実際、商品になるかはまだ分からん」

「そういや、美樹さんの『遺伝論』読んだか?」

「いや、まだだ」

「そうか。そっちの仕事にも役立つかもしれないから早く読むのをお勧めするよ」

「分かった。そっちも頑張れよ」

そんな会話をしてから人間たちは別れ、ほむほむは今までとは別の、大きさは同じくらいだけど、物がたくさん置いてある部屋に連れてこられました。

そして、人間はほむほむは何か薄くて黒いものを着せようとします。
ほむほむは気味が悪くてジタバタと抵抗しますが、人間は気にしません。

人間が体中にそれを巻き付ける様に当てがい、最後に背中の辺りでパチンと音がすると、全身が少し締め付けられるように体にぴったりとくっ付きました。

「ほむスーツ装着完了!じゃ行きますか!」

それから他の何人かの人間と一緒に、ほむほむを連れて外に出てしばらく歩きました。
外は既に暗く、人間は何かピカピカ光る物で足元を照らしながら進みます。

着いたのは森でした。

正確にはそのすぐ手前です。
目の前には人間よりも背の高い柵があって、その隙間は狭く、人間は入れないようです。

その柵の向こうに木々が立ち並んでいるのです。

「俺たちはこっから先は立入禁止だからな」
「よろしく頼むぜ、ほむほむちゃん」

ほむほむは地面に下ろされました。

今だ!逃げよう!

ほむほむは逃げる隙を窺っていたのです。
人間に恐ろしい事をされるくらいなら、ひとりで何とか生きていく方がずっとましです。

あの柵の向こうなら人間たちは追って来られない。
ほむほむは走り出そうと足に力を込めました。

でも動けません。

降ろされたときの姿勢のまま、指の先すら動かすことが出来ません。

ホムゥ!?

「あ、鳴き声もまずいから、発声もロック…と」

人間の1人が手に持っている何かからカチャカチャと音を立てると、ほむほむは声を出すことすら出来なくなってしまいました。

「よし、じゃあお仕事よろしくな」

ほむほむは、人間の恐ろしさをまだまだ知らなかったのです。

22 副リーダーほむは心配する

あれはいつの事だったろうか。
そう、今でもはっきり覚えている。
初めてこどもたちだけで巣の外に出て遊ぶのを許した日だ。

お昼を食べた後、夕ご飯の時間になるまでずっとふたりで外で遊び回っていた。
夕ご飯の席でふたりはその日の体験を、食事を摂るのももどかしく、たくさん話してくれた。

ミャドミャドォ! おねえちゃんは とっても あしが はやいんだよ!

駆けっこでは、仔まどちゃんはいくら頑張って走っても姉に敵わなかったらしい。

ホッミュホミュ! こまどちゃんは とっても ちからもち なんだよ!

小石で力比べをしたが、仔ほむちゃんは妹の半分の大きさも持ち上げられなかったと言う。

それまで自分たちにくっ付くようにして甘えていたこどもたちが、ふたりだけで目一杯楽しく遊んで無事に戻ってきた。
その日の一家団欒は、キラキラ光るこどもたちとの日々の中で一際強く輝いていて、副リーダーほむはどうやったって一生忘ることはないと信じている。

そんな日々がずっと続けばいいなと、願っていた。
それなのに今、あの日のこどもたちの笑顔は、どこにもない。

ホムゥ? ホム… だいじょうぶ? こまどちゃん…

仔まどちゃんは未だに元気を取り戻してくれない。

ホミュゥ… こまどちゃん…

仔ほむちゃんも妹を心配そうに見ている。

騒ぎで中断していた食事を用意したものの、仔まどちゃんは一口も手をつけようとしない。
目の前で惨劇を目撃してしまったのだろうから無理もない事だ。

仔まどちゃんのためにも一刻も早く犯人を捕まえてもらいたい。
そのためには仔まどちゃんから目撃したこと、特にどこへ逃げたのかを話してもらえれば、捜索の助けになっただろう。
でも、とても聞き出せるような具合ではない。

こんなときは出来ることならリーダーまどにも傍にいてもらいたいが、リーダーとしての役目でもあるのだ。
きっとりぼほむたちと一緒にやり遂げてくれるはずだ。

仔まどちゃんは、今はそっとしておくのが一番なんだ。
そんなふうになんとか自分を納得させたとき、リーダーまどが戻ってきた。

マドォ… ただいま…

しかしその表情は暗かった。

ホムゥ…? はんにんは…?

察していたものの、尋ねずにはいられない。

マドマドォ… だめ だったよ…

りぼほむたちが手がかりを見つけて追跡したものの、発見には至らなかったという。

副リーダーほむは落胆した。
ふともうひとつ大切なことを思い出して尋ねる。

ホムゥー? かぜは どうだった?

マドーマドドォー もっと つよくなっていたよ わたしたちじゃ かんたんに とんでいっちゃうくらい

ホムー… そんな…

ふたつの気掛かりがどちらも解決しないまま、一日が終わってしまった。

マドーマドォー きょうは もう やすもう

ふたりは急いで簡単に食事を済ませ、こどもたちを挟んで床に就いた。

疲れていたのだろう、こどもたちはすぐに眠ってくれた。

副リーダーほむは傍らの仔まどちゃんをぎゅっと抱きしめる。
優しい温もりがほんわりと伝わってくる。

そういえばこんな風に並んで寝るのは久しぶりだ。
最近はこどもたちの独り立ちへ向けての訓練として、わざと部屋の端と端でこどもたちと離れて眠るようにしていたのだ。

仔ほむちゃんはすぐに慣れてくれたので親としては安心したものだ。
でも仔まどちゃんは初めのうち、朝目を覚ますとリーダーまどとの間ですやすやと寝息を立てていることがよくあった。

最近ようやくそんな悪癖もなくなってきたというのに…。

ざわつく心と、静まり返った巣の中に轟々と低く響く風の音が、副リーダーほむをなかなか寝付かせなかった。

23 仔りぼほむはほくそ笑む

あの時のまどまどのマヌケな顔といったら、今思い出しても笑ってしまいそう。

なぜ自分は地面に向かって倒れていっているのか?
なぜ自分は血をこんなにも流しているのか?
なぜ自分は死ななければならないのか?

何もかもが分からないまま、きょとんとした顔のまま、劣等種らしくその短い生涯に何一つ為さないまま死んでいった。

思っていた通り、なんということもなかったよ。
ただの劣等種の1匹を殺すくらい、空を飛ぶのと変わりないほどに簡単だった。

ただ、怒りに任せて思わず矢で射殺してしまったのはちょっと失敗だったな。

傷痕から凶器がばれないように、そのまま矢で傷を突いて広げておいた。
その矢も巣の奥の暗闇に向かって全力で射ったから、見つかりっこない。
誰も私を疑いようがないよね。

次に殺す時は、もっと冷静に、あいつらの顔や声を楽しみながらやってみよう!
劣等種なんていくらでも殺してしまっても構わないんだから!

そう考えると、私にとっての記念すべき最初に1匹になれただけでも、あのまどまどには生まれてきた意味があったね!

強風の音など全く気にならず、その夜仔りぼほむはぐっすりと眠った。

24 仔白まどは落ち込む

また何の役にも立てなかった。

あの悲惨な事件現場にいち早く駆けつけながら、呆然と立ち尽くすことしか出来なかった。
震える仔まどちゃんと副リーダーほむを慰めの言葉ひとつかけることもできなかった。

きっと親しかったのだろうまどまどの無残な姿を見てくずおれるめがほむを支えてあげることもできなかった。

ならばせめて犯人を必ず捕まえよう、そう決心していたのに…。

自らの不甲斐なさを心中で嘆きながら家族と一緒に眠りに就く。

唸るような風のどよめきが自分を責めているようで、仔白まどは密かに涙した。

25 白まどは不安になる

りぼほむは一体どうしてあんなに張り切っていたのだろう?

もちろん、困っている通常種たちを助けるのが私たちの使命だ。
それは分かっている。

それでも、自分のこどもがあんな事件が起こってから姿を見せないというのに、まったく躊躇う素振りがなかった。

結局のところ、仔りぼちゃんは何事もなく戻ってきたし、その後のりぼほむはいつも通りだった。
自分もさっきまでの戸惑いは頭の片隅に追いやって、共に犯人の捜索に尽力した。
こどもたちの活躍を考えれば、普段以上に充実した仕事だった。

でも、捜索から帰ってリーダーまどが出迎えたとき、何だか慌てたふうだったのも引っかかる。
いや、きっと単に、あんなに長い時間、ただ待ってるなんてバカみたいなことしてるのに呆れてしまったのを取り繕おうとしただけなんだ。

それでも気になって仕方ないのだ。

リーダーまどがこの住処に群れを導いた物語を聞いた後のりぼほむの横顔が。

パートナーの自分ですら最近目にしていない表情。
出会ったばかりの頃、自分にだけ向けられていたその眼差しが。

胸に渦巻くどんよりとした不審をどうにか押し込めて、白まどは目を閉じた。
早くこんな気味の悪い住処からは出て行きたい。

未だ衰えない風の音が、ひどく恨めしかった。

26 リーダーまどは再び走る

マデャアアアアアアアアアアアアァァァァァ!
ホンビャアアアアアアアアアアアアァァァァ!

リーダーまどが朝の日差しを瞼に感じて目を開いたのと、その叫び声が聞こえたのはほぼ同時だった。

その瞬間、醒めた意識がリーダーまどを反射的に動かした。
声の聞こえた方向の出入り口から部屋を飛び出し、一心不乱に駆け出す。

昨日の惨事が頭の中をグルグルと巡る。

倒れたまどまど。
くずおれためがほむ。
血まみれの仔まどちゃん。
震える副リーダーほむ。

まさかもうあんなに恐ろしい事が起こるはずなんて…。
いや、でも犯人はまだ捕まっていない…。

心臓がはち切れんばかりにバクバクと鳴るのは、全速力で走っているためだけではない。
今にも破裂しそうな鼓動を静めるために、悲鳴の理由を知るために、リーダーまどは走った。

きっと何でもないことなんだ。
ちょっとした何かに驚いてしまって叫んだだけなんだ…。

しかしリーダーまどのささやかな望みは、あっけなく打ち壊された。

27 りぼほむは驚愕する

稀少種一家が新たな現場に到着したとき、既に大勢のほむまどたちが取り囲んでいた。
群れのほとんどが集まっているのではないだろうか。

昨日リーダーまどが、なるべく大人数でいるように呼びかけたためだろう。
みんな集団行動を心がけているのだ。

リーダーまどのいるその中心に辿り着くまで一苦労だった。

ようやく目に入った現場に倒れていたのはまどまど。

またしても群れの仲間を失ってしまい、凶行を防げなかったことを悔いているのだろう、リーダーまどはその傍らで俯きがちに佇んでいた。

マドマドォ… きてくれて ありがとうございます…

ホムゥ… なんということ…
マドォ… かわいそうに…

被害者は胸から血を流して、横向きに倒れていた。
血の気の引いた顔を遮る物はなく、感情のない作り物のような表情が目に付く。
苦痛に歪んだ顔よりもその死の理不尽を強烈に主張しているようで、さすがのりぼほむと白まども憐れみを口にする。

今回の現場は部屋ではなく、通路であった。

一日のうち光の差し込む時間が短いため、群れの仲間はあまり近付かず、部屋も作られていないエリアなのだとリーダーまどは説明した。

今のように早朝から、お昼ごろまでしか日差しが届かない。
そのため夜明けと同時に目を覚まして、偶然近くを通りかかったほむまどのカップルが死体を見つけてしまったのだと言う。

マドーマドマドォー… きのう みまわりを したのに…

リーダーまどが語るには、昨日、自分たちと家族揃って会談したあと最初の事件が発生するまでの間、巣の中をパトロールしていたらしい。

できれば群れの仲間をひとりひとり確認したかったのだが、居室や作業部屋を一通り見て回るに留めた。

それは、強風による急な作業変更で、仲間全員の居場所を把握するのが難しかったからだ。
各員がそれぞれに自分の部屋で休んだり、作業部屋で仕事をしたり、思いのままに行動してしまったためだ。

あの時、頑張って全員の所在を確認していれば、あるいはその前にちゃんと作業を指示していれば…もしかしたら事件を防げていたかもしれない…。

リーダーまどは心底悔しそうに言った。

ホムゥ… しかたの ない ことだよ…

りぼほむは何とか慰めの言葉をかけようとしたが、リーダーまどを癒す言葉は見つからなかった。

ホムラチャーン… 

白まどが何やら言いたげにちらりと視線を寄越すが、今はそれどころではない。

りぼほむは考える。
犯人のほむほむが意識不明で倒れているのを発見されたのが昨日の早朝。
自分たちがここにやってきて、リーダー一家との会談を終えたのがちょうど昼ごろ。
そしてリーダーまどはそのすぐ後にパトロールを開始し、巣を一通り見終わったところで悲鳴によって事件の発生を知った。

ホムホムゥー? だれか きのう この まどまどと いっしょに いた?

りぼほむは周囲に集まっているほむまどたちに尋ねた。

ホムホムゥ わたしは いっしょじゃ なかったよ
マドォー わたしも

その場の全員が首を横に振る。

かと言って、リーダーまどの指示を無視してひとりで出歩いていたとも考えづらい。

流れ出た血の状態から見ても、殺されてからそれなりに時間が経っているようだ。
やはりこのまどまどは、日の出から発見されるまでの僅かな時間に殺されたのではないということになる。

ならば彼女が殺されたのは、最初の事件の直後だ。
その後から今朝、日が昇るまでは、この場所は通常種が活動するには難しい場所だったからだ。
殺すだけならこのエリアでも出来るかもしれないが、そもそも被害者のまどまどがわざわざ暗闇に立ち入る理由がない。
血を見る限り殺されてから動かされた気配はないので、犯行場所もここで間違いなさそうだ。

ホムー… つまり…

謎のほむほむは介抱により意識を取り戻して、まどまどを仔まどちゃんの目の前で殺し、血を滴らせながらその場を逃走。
血痕の手がかりを考えると、とにかく姿を隠そうとしたのだろう、一度は暗闇の中へ逃げ込む。
それから、その時はまだ明るかったこの場所に現れた。
事件の騒ぎの様子を窺おうとでもしたのかもしれない。
そこで運悪く遭遇してしまったふたりめのまどまどを殺害。

きっとこの考えで間違いないだろう。
りぼほむは推理をリーダーまどに伝えた。

ホムホムゥホムーホムー だから ふたりは ほぼ どうじに ころされたんだよ きに やむ ひつようはないよ

二度目の犯行も既に防ぎようがなかったのだ。

その励ましに、リーダーまどの顔色が少し明るくなったようだった。
そして、すぐに楽観的な可能性に思い当たる。

マドォ…マドー… じゃあ…はんにんは…

ホムゥーホムホムー この おうちを でていった かのうせいも あるけど…

昨日は血痕が巣の奥へと続いていたため、てっきり潜伏しているものだと思い込んでしまった。
しかし、犯人が明るいところ、つまり出入り口の方向にやって来ていたのだとすれば…。

ミャドミャド… それは たぶん ないよ…

両親の後ろに隠れて、恐る恐る現場を見ていた仔白ちゃんが呟くように反論した。
そう、それはりぼほむにも分かっていることだった。

なにしろ…

ミャドゥ… まだ かぜが…

一晩経った今でも、強風は依然吹き続けている。
いや、響いてくる音を聞く限りは、むしろ強まっているような気がする。

出入り口に近付けば、轟音と景色から外の異常は明らかだ。
犯人がまともな判断力を持っているなら、外に逃げようとは絶対に思わないだろう。

マドォドォー… じゃあ やっぱり まだ…

ホムホムゥー… まだ この おうちの なかに いるはず…

周囲のほむまどたちがざわつく。
脅威は依然としてこの住処の中に潜んでいる。
そのおぞましい事実を、稀少種の明晰な推理で再認識させられた仲間たちの動揺は隠しようがなかった。

ホムー… こわいよぉ…
マドォ… どうすればいいの…

そのか弱い声にりぼほむは宣言した。

ホッム! ホムホムゥ! だいじょうぶだよ! きょうは ぜったいに つかまえてみせるよ!

ホムー! おねがいします!
マドォマドー! もう あんしんだね!

ほむまどたちの表情がぱっと明るくなり、群れの全員の期待と尊敬がりぼほむに注がれる。

そう、この眼差しが最高に心地良いんだ。
私たちは英雄、非力な通常種のために全力を尽くそう!

りぼほむの胸中に熱い気持ちが溢れる。

マドマドォ りぼほむ…ありがとう

そして何より、リーダーまどからのお礼の言葉が決意をより硬くする。
このまどまどを悲しませ、困らせるものなど、この世にあってはいけない。

ホッムゥ! まかせて!

力強い言葉でリーダーまどの翳っていた顔色に、僅かながら喜色が戻る。
その儚い笑顔が、りぼほむの士気に火を付ける。

そして更に…

ホミューホッミュゥ! おかあさん かっこいい!
ミャミャドォ! わたしも いくよ!
マドォー! わたしも!

私には家族がいる!
賢い白まどと元気なこどもたち!
家族皆でなら、きっとできる!
今日は途中で諦めたりしない!
絶対犯人を捕まえてみせる!

りぼほむが闘志に漲る一歩を踏み出そうとしたとき、あとに続く白まどがふいにリーダーまどに向き直り、尋ねた。

マドーマドマドー? そういえば はんにんの へんな かっこうって どんなの?

りぼほむはハッとして歩みを止めた。

そうだ、うっかりしていた。

昨日捜索に行く前に訊こうとした謎のほむほむの"奇妙な格好"。
あの時は仔りぼちゃんが現れたために遮られて、そのまま有耶無耶になっていた。

犯人の重要な特徴の事なのにすっかり忘れてしまっていたなんて、痛恨のミスだ。
でもそれをフォローしてくれるなんて、さすが私の白まど!

リーダーまどが質問に答えて説明する。

マドーマドマドォー ふくの うえに くろくて うすいものが かさなっていて…

りぼほむの体は全身を冷水に浸けられたかのように芯まで冷え切った。
そして硬く熱く滾っていた決意は凍って砕け散った。

28 白まどは思い出す

それはあまりにもおぞましい光景だった。

ほむほむ同士が武器を持って殺し合う光景。
飛び散り、体から滴る血も、嗄れた喉から搾り出される悲鳴も、全てはっきりと覚えている…いや、忘れることは出来ないのだ。

・・・・・・
こどもたちが生まれる前、りぼほむとつがいになって間もない頃だった。

ホビャアアアアアアア!
ホッビィイイイィィィィィッ!

いつものように空を飛んでいると、その悲鳴は聞こえてきた。
声の主を探して辿り着いたのは小さな公園。
ふたりのほむほむが細く丈夫そうな剣を握り締め、お互いを傷つけあっていた。

鋭く尖った剣先は触れるたびに肌を裂き、血が流れた。
そのせいでほむほむはふたりとも血まみれだった。

顔はもう額も頬も傷だらけで、一方のほむほむに至っては目が片方潰されていた。
腕も腹も脚も背中も傷を負い、立っているのすら不思議なくらいの重傷だった。

それでもふたりは殺し合いをやめない。

明らかに相手を殺す意思を持って、剣を振り、突き出す。
顔や喉や胸を狙って。

時には殴り、蹴り、噛み付き、体当たりをし、その体でできる全てをもって痛めつける。
相手はもちろん、自らの身体をも犠牲にするほどの力で。

一体なぜこんな事を…?

その答えは、この場に降り立ったとき既にふたりには分かっていた。

戦うほむほむの傍らには、人間がいたのだ。

ほむほむたちを取り囲むように輪になってその死闘を眺めている。
それはそれは、とっても楽しそうに。

「いけ!今だ!喉を突け!」
「よっしゃっ!かわした!上手いぞ!」

ほむほむが剣を振る度に人間が歓声を上げる。
人間は自分たちからすればどれも大きく見えるが、ここにいるのは皆、こどもだった。

そのうちの2人は両手で何やら箱のような物を持っていた。
そして指を忙しなく動かして、そこから飛び出している出っ張りを押したり、短い棒を色んな方向に倒したりしている。

白まども、りぼほむもすぐに気付いた。
その指の動きと、ほむほむたちの動きが一致していることに。

ほむほむたちは殺し合いをしているのではない。
殺し合いをさせられているのだ。

それを察してしまった瞬間から、ふたりもう動くことはできなかった。
様子を窺おうと隠れていた木の枝の影から、ただ見ていることしかできなかった。

ホ…ギャ…ホォ…ビィ……

やがて、一方のほむほむが弱々しく呻いてバタリと倒れた。
剣を握っていないほうの腕は肘から先が切り落とされ、両方の膝は何度も突かれたためにそこから千切れてしまいそうなほどにボロボロだった。

「やった!勝ったぁ!」

箱を持っている人間の1人が嬉しそうに叫ぶ。

「やるなあ…操縦上手くなりやがって!」

もう1人の方が相手の肩を叩きながら悔しそうに言うが、顔は満面の笑みだ。

「脚をしつこく狙って、動きを鈍くさせる作戦だったんだ!」

「いやー、いい試合だったよ」
「やっぱりほむスーツは戦わせて遊ぶのが一番だな!」

他の人間たちも2人を囲んで話に加わる。

つい今まで見入っていたほむほむたちの事など誰も気にしていなかった。

倒れたほむほむは息絶えたようでピクリとも動かない。

ホム…ホム…ホム… ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…

もう一方のほむほむは立ち尽くしたまま、同じ言葉をずっと呟いている。
片方だけ残った目からは、ポロポロと涙が溢れ出していた。

「よし、後片付けして帰るか」

やがて人間の1人がほむほむの方を振り向いて言った。

「じゃあほむほむ!ロック解除してやるから、好きに動いていいぞ!」

人間がカチリと音を立てて何やら箱の出っ張りを押すと、立っていたほむほむがガクンとくずおれた。

ほむほむは驚きながらも、キョロキョロと辺りを見回したり、腕を振り回したりして体が自由に動かせることを確かめた。

ホムゥ…ホムウゥゥ…ホッムウウウゥゥゥゥゥ!

そして立ち上がると怒涛のごとく駆け出した。
箱を握っている人間に向かって。
僅かに残った気力を怒りに変えて。
剣を振りかざし、全速力のまま地面を蹴り、人間の胸を狙って跳ねる…

…ことはできなかった。

ホンギャッ!?

空中に飛び出した次の瞬間、人間の放ったキックがほむほむを捉えたのだ。
短い叫び声を残して、ほむほむは真横にまっすぐ飛んでいき、木の幹にベシャンとぶつかった。

「あはははは!やっぱり復讐しに来た!」
「ほむスーツ着たところで人間に敵うとか思ってるの?」
「ほむほむってほんとバカ!」

人間たちはお腹を抱えて笑い出した。

しばらく樹の幹にぶつかったままの状態でへばり付いていたほむほむが、ズチャリと地面に落ちた。

ホ…ホ…ホォ…

ボロボロのほむほむの口から小さく声が漏れる。

「おい!まだこいつ生きてるぞ!」
「ええええええ!そこは死んどこうよ、最弱生物として!」

そしてまた人間たちは笑う。
笑いながらほむほむの倒れる木の根元まで行き

「じゃさよなら」

ブチャン!と踏み潰した。

それからポケットの中から小さな袋を取り出すと、ペシャンコになったほむほむの亡骸を放り込んだ。
箱を持っているもう1人も、初めに殺されたほむほむを同じように片付けた。

「遊び終わったほむほむはきちんと生ゴミに!」
「それがほ虐のマナー!」

楽しそうにガヤガヤと騒ぎながら、人間たちは公園を去って行った。

りぼほむと白まどは何も語らなかった。
何も言わずにその場を去った。

でもふたりともお互いが考えてることは分かっていた。

<<人間は恐ろしい>>

あのほむほむたちの動きは、自分たち稀少種の比ではなかった。

走るスピードも、跳ねる高さも、相手を殴り飛ばすパワーも。
そんな力をあの貧弱なほむほむに与え、その上操って甚振り殺す。

人間は、その子供ですら易々とそんなことをやってのけるのだ。

二度と人間には関わるまいと強く心に誓った。

そしてこの日目撃した出来事は記憶の奥底にそっと静かに仕舞いこんだ。

・・・・・・
もう二度と思い出すまいと心に決めたのに甦ってしまった記憶。
深い深い記憶の澱みの中から、ぞわりと浮かび上がってきた。

だって、リーダーまどの語る"奇妙な格好"があの時のほむほむたちの姿とそっくりそのままだったから。

28.5 幕間 あるほむほむの一生   
c ほむほむは働く

あれから、どれだけの時間が経ったでしょう。
ほむほむはずっと休まず働いていました。

いえ、働かせられていました。
休もうにも、体が勝手に動くのです。

まずは人間たちから、小さくて細長い物をたくさん渡されました。

ほむほむの腕くらいの長さの小枝みたいな、でも硬い石のような物です。
片方の先っぽだけ透明で、人間の向ける光が反射してピカピカします。

それを次から次へと山ほど持たされました。
普段のほむほむなら、絶対に持ち上げられないような重さです。

でも体は勝手に動いてそれを抱え上げると、柵の向こうの森へと足が動きます。
そしてそのまま暗闇の中、森の奥へと延々と歩かされました。

月灯りすら乏しい暗がりの中、ほむほむの足はどこか目的地を目指しているようで、迷わず進んでいきます。
体が勝手に動くとはいえ、抱えた荷物の重さはほむほむの腕に、脚に圧し掛かってきます。

でもほむほむは逆らうことは出来ません。
呻き声を出すことすら出来ません。

やがて、ほむほむが着いたのは、地面に開いた小さな穴の前です。
同じほむほむたちの住処のようでした。

穴の中へと入っていくと、やはり、あちこちでほむほむやまどまどが眠っています。
ほむほむの足は、先ほどまでよりそっと地面に触れるようになり、なるべく音を出さないように動いているようです。

そして、今度は山ほど持ってきた細長い石を土の壁に差し込んで、そのままぐいっと埋め込み始めました。
ほむほむやまどまどの視点からは見えづらい高さに、ちょっと背伸びして埋め込んでいきます。

一体自分は何をさせられているのだろう?

ほむほむには見当も付きません。

時には眠っているほむほむたちのすぐそばで、その部屋の壁にも同じ事をしました。
そんな事を何度も繰り返すうちに、ほむほむは奇妙な事に気づきました。

この住処は、変な形をしていると。
通路はどこまでも真っ直ぐ進んでいて、同じ距離を空けて何本もそれが交わっているのです。

十字路がたくさんつながった奇妙な形。
ほむほむが野生で暮らしていたときの巣はこんな形はしていませんでした。

何だか怖くなってブルブルと震えそうになりましたが、そんな僅かな動きをとる事すら、ほむほむにはできません。

そのうち、持ってきた荷物は全て壁の中に埋め込んでしまいました。
ほむほむは住処から出て、元来た道を引き返していきます。

やった、これで仕事は終わったんだ。
きっとあの幸せな部屋に戻してくれるんだ。

ほむほむの体は疲れきっていましたが、少しだけ元気が出てきます。
また長い距離を歩いてほむほむは人間たちの元に戻ってきました。

人間は言いました。

「じゃあ次はこれね」

さっきと同じ荷物を、また山ほど抱えさせられました。

29 仔りぼほむは失望する

お母さんたちは一体何にあんなに怯えているんだろう。

"奇妙な格好"が何だと言うのだろう。

リーダーまどの説明を聞いたら、顔が真っ青になって、ガタガタと震えだしちゃって。

私は怖くも何ともなかった。
どんな格好をしていようが、所詮劣等種じゃないか。

私なら見つけられさえすれば、弓矢で一発で仕留めて見せるよ!

もしかしたらお母さんたちも大したことないのかもしれないな。
昨日だって、結局見つけることすら出来なかったし。

私がひとりでやっていたら絶対に見つけてやっつけていたよ!
お母さんたちも妹も、私の足を引っ張っていただけ。

今はまだこどもだけどちゃんと大きくなれば、お母さんたちよりもずっと強くて偉大な稀少種になれるかもしれない。

そうだ、きっとそうに違いない!

私は劣等種だけじゃなくて、稀少種の中でもいちばん優れているんだ!

おとなになったら、お母さんたちも支配して私の王国を作るんだ!

29.5 幕間 あるほむほむの一生
d ほむほむは仕事を終える

もう数え切れないくらい、人間のいる場所とこの奇妙な住処を往復させられました。
初めのうちは、これできっと最後だ、これが終われば元いたあの部屋に帰れるんだ、と自分を励ましていました。

でも、今はもう、そんな事を考えることすら出来ないほどに疲れています。
お腹は空いて、喉は渇いて、腕も脚も悲鳴を上げています。

せめて少し休ませて、何か食べさせて、と人間にお願いしたいのですが、声を出せないので無理でした。

「よし、これで最後だな」

人間がそう言ってまた山盛りの荷物を持たせてきました。
消えてしまう寸前の意識を、その言葉が繋ぎとめます。

やった、これで最後なんだ。

ほむほむは希望を持って、最後の仕事をします。
また長い長い夜道を奇妙な住処まで歩き、忍び足で細長い石を壁に埋め込みます。

腕の中の荷物はどんどん減っていきます。

あともう少し…もう少しで帰れる。

そしてとうとう、最後のひとつを壁に埋め込みました。

ホ…ホォ…!

ほむほむは思わず叫んでいました。
とは言っても、枯れ切った喉から出るのはやっと聞き取れるくらいの掠れた声でした。

あれ?とほむほむは思いました。

さっきまで出せなかった声が出せるのです。
気付けば腕も脚も自由に動かせます。

そうか、仕事が終わったから解放されたんだ!

ほむほむは嬉しくなって、走り出そうと地面を蹴りました。
でも疲れ切った膝はそのままガクンと折れ、ほむほむは地面に倒れてしまいました。

何とか体を起こそうと腕を動かしますが、もうそんな力は残っていません。
頭の奥の方が痺れたようになり、ほむほむはそのまま意識を失ってしまいました。

30 りぼほむは進まざるを得ない

りぼほむはこどもたちに告げた。

ホムーホムー… こどもたちは ここで まっていてね…

ホミュ!? ホミューホミュ? え!? なんで?
ミャドーミャド! わたしも いきたいよ!

マド! マドマドォ! だめだよ! つれていけないよ!

こどもたちの不服を白まどがぴしゃりと撥ねつける。

そう、こどもたちを連れて行くわけにはいかない。
あの恐ろしいパワーには、こどもには太刀打ちできない。
こどもたちはまだ弓矢の腕だって未熟なのだ。

いや、自分たちだって敵う保障はどこにもない。
もしあの時と同じように、人間が操っているのなら…。

だがもう後戻りはできないのだ。
群れの全員の前で断言してしまった以上、今さらやめるとは言えない。
か弱き通常種たちの期待を裏切ることはできない。
英雄のプライドにかけて…。

大人しくなったこどもたちを残して、白まどとふたりで最初の殺害現場から、まず昨日と同じように血痕を辿っていく。

りぼほむも白まどもすぐに発射できるよう、弓に矢を番える。

四つ辻を渡るときには左右を用心するために、ほとんど背中合わせになりながら進む。
静寂の中、背中を通じてパートナーの鼓動までもが妙にはっきりと伝わってくる。

昨日と変わらぬ場所のはずなのに、闇が一層濃く感じられる。
動くものは何もなく、闇は闇のまま、じっとその場に蹲っている。

しかし、どこかに潜んでいるのだ。
あの…人間たちが"ほむスーツ"と呼んでいた服を着たほむほむが。
恐るべき力をその身に帯びて…。

いや、あの頃自分たちはまだ若かった。
弓矢の技術も運動能力も成長しているのだ。
白まどとふたりでならきっと勝てる…。

そう自らに言い聞かせて、逃げ出したい気持ちを何とか抑える。

弓矢を握る掌に汗が滲む。
息を凝らし、足音を静め、耳を澄ます。

やがて、昨日血痕を見失った地点にまでやって来た。

ここからどちらに進むべきか…。

今朝の第二の殺害現場の方向に向かってみようか。

そう白まどに提案しようとした、その時。

視界の端で何かが動いた。
ブワリと全身から汗が噴き出す。

30.5 幕間 あるほむほむの一生
e ほむほむは悪夢を見る

凄まじい悲鳴が聞こえました。
ほむほむがそちらに目を向けると、まどまどが首から血を噴き出していました。

まどまどと自分がいるのは入り口のたくさんある小さな部屋で、自分はつい今までその真ん中に寝かされていたようです。

何となく左手に変な感じがするので、腕を持ち上げて見てみます。

親指の付け根の肉が抉れてなくなっていました。

親指は皮と人間に着せられた黒くて薄い何かで手の甲に繋がって、ブラリと垂れ下がって揺れています。

ほむほむは、あれ?自分の左手はこんな風だったかな?とぼんやりとした頭で考えます。

もう一度まどまどの方を見て気付きました。
まどまどの目の前にはもうひとり誰かの背中が見えます。

ほむほむが見つめているのに気付いたのか、こちらを振り向きました。

そいつと目が合って、ほむほむはとても怖くなりました。
まどまどをこんな目に合わせたのはこいつだ。

そいつがニコリと笑って、ほむほむはようやく痛みを感じました。
自分の左手をこんな風にしたのはこいつだ。

早く逃げないと自分もこの怪物に殺されてしまう。

ほむほむは走りました。
たくさんある出入り口のうちのひとつから、一目散に逃げます。

気付いてしまった左手の痛みは、どんどん強くなっていって、ほむほむは歯を食いしばります。
目覚めたばかりの体はふらつきますが、力を振り絞って走ります。

行く先は暗闇でした。
怖いです。

でも、今後ろにいる、あの怪物の方がもっと怖いのです。

追いかけてきているのか、そうでないのかは分かりません。
でもそれを確かめるために振り返るのは恐ろしくてできません。

とにかく走るだけです。
走って走って、もうそれ以上走れなくなって、ほむほむはその場にバタリと倒れて、動けなくなってしまいました。

・・・・・・
ほむほむは目を覚ましました。

とても悪い夢を見ていた気がします。
とても恐ろしくて、とても痛い夢です。

人間に不思議な力で働かされて、やっと自由になったと思ったのに力尽きて気を失ってしまった、その間に見ていた夢なのです。

早く元いた場所に帰ろう、ほむほむは体を起こそうと地面に手を突きます。

でもちょっと持ち上がった体は、ズルリと滑って地面にドンとぶつかってしまいました。
左手が何かおかしいのです。

暗闇の中、右手で左手に触れます。
親指がブラリと垂れ下がっています。
夢で見たのと同じです。

ホ…ホ…ア…ァァ…

掠れた叫びが漏れ出ます。

夢ではなかったのです。
首から血を噴き出すまどまども、抉られた左手も、ニコリと笑った怪物も。

ほむほむは這いつくばったまま、進み始めました。
もう立ち上がるだけの元気がないのです。

このままでは死んでしまう。
この暗闇の中、ひとりぼっちで死んでしまう。

ここが働かされていたあの巣なら、あの時眠っていたほむほむやまどまどがたくさんいるはずです。
あの怪物から、死の恐怖から救ってほしくて必死に体を動かします。
がむしゃらに手足を動かしてちょっとずつ進みます。

やがてぼんやりと進む先が明るくなってきました。
もう少しだ、きっと誰かが助けてくれる。

光の方へ体を動かします。

ふと、その光の中に影が差しました。
ほむほむは息を呑みます。

まさか、あの怪物が…。

でもその影は、あの時見た姿より大きいです。
そしてふたりいます。

でも、何だか自分の仲間とは何が違うような…。
ふたりとも背中に何かが付いています。
鳥の羽根のように。

ホ…!!

ほむほむは目を疑います。

噂にしか聞いた事のない存在。
自分たちと似た姿をしながら翼を持つ、伝説の存在。

稀少種です。

そうだ、きっとあの怪物をやっつけに来てくれたんだ!
私を助けに来てくれたんだ!

ほむほむはようやく、心の底から安心しました。
稀少種たちも自分に気付いてくれたようで、こちらを振り向きました。

31 白まどは射る

マドカァ! ホッムゥ! まどか! なにか いるよ!

りぼほむの声に、緊張した体は反射的に反応した。

白まどは即座に振り向き、りぼほむの視線の先、暗がりで何かが蠢いているのをその目に捉える。

次の瞬間には2本の矢が標的を射抜いていた。

31.5 幕間 あるほむほむの一生
f ほむほむは死ぬ

次の瞬間、ヒュン!と音がして、ほむほむに何かが2つ刺さりました。

そしてほむほむは死んでしまいました。

32 仔白まどは気付く

何故だろう…。

リーダーまどから犯人の「奇妙な格好」について話を聞いた途端、お母さんたちの様子が一変してしまった。

ついさっきまで自信と気力に満ちた、いつも通りのお母さんたちだったのに…。

昨日は連れて行ってくれた捜索にも、姉と一緒に取り残されてしまった。

私だって、この群れの皆のために協力したい…。
これ以上傷つく皆を見たくない…。
それなのに今は何も出来ない。

今朝だって、早起きして日課の弓矢の練習を欠かさなかったのに。
いくら努力したって、肝心な時に役に立てなければ意味がない。

その思いが胸をぎゅうと締め付ける。

そしてもうひとつ気がかりなこと。

お母さんたちの後ろからチラリと覗き見た、二番目の被害者。
このまどまどに、仔白まどは見覚えがあった。

昨日、仔りぼと一緒にこの巣の中を散策しているときに出会ったまどまどだ。

仔白まどが挨拶したら、その後しばらく自分たちについて来ていた。
いや、あれは自分たちと言うより、仔りぼの方に興味があったようだった。
しきりと仔りぼに熱っぽく話しかけていたが、仔りぼはつれなく無視していた。

いつの間にやら姿を消していたが、そのまどまどが今、目の前で死んでいる。

これはただの偶然なのだろうか…。

何か、触れてはいけない領域に考えが及びそうになる。
背筋がゾクリと震える、その半歩手前の不快な感覚。
その原因は追究してはいけいない、いや、しなくてはいけない。

相反する衝動が胸のうちでぐるぐると渦巻く。

と、その時、三々五々現場から去って行くほむまどたちの向こうに、めがほむの姿が見えた。

33 めがほむは涙する

またしても事件が起こってしまった。

しかし、家族同然の群れの仲間が失われたにも拘らず、めがほむは昨日ほどのショックを受けなかった。

やはりあのまどまどは自分にとって特別だったんだ。

カナメサーン…

我知らずその名を呟く。
もちろんそれに応えてくれる者はいない。

やがて、りぼほむが高らかに宣言し、再び犯人の捜索へと向かっていった。
昨日と違って白まどとふたりだけのようだ。

詰め掛けた仲間たちに遮られて遠巻きに窺っていたので、その理由はよく分からなかった。

でもきっと大丈夫。
稀少種が断言してくれたんだ、今日こそは無事解決するはずだ。

ふと、謎のほむほむを介抱していたときのことを思い出す。
栄養失調で倒れてしまったのだ、当然辛そうに顔をしかめていた。
だが、とてもこんなに残虐な事件を起こすようなほむほむには見えなかった。

今ここに暮らす自分たちと変わらない、ごく普通のほむほむ。
それなのに何で…。

やはり、その奇妙な格好が関係しているのだろうか。

もし、まどまどが介抱を交代しに来るのがもう少し遅かったら。
きっと殺されていたのは、まどまどではなく自分だったろう。

そもそも、まどまどが私の事なんて気遣わずに、あの部屋に来ることがなければ。
私はまどまどの優しさに命を救われたのだ。

そう思うと、昨日一滴も流れなかった涙が今さらのように溢れてきてしまう。
霞んだ視界を腕で拭って取り戻すと、目の前にいつの間にか仔白ちゃんがいた。

ホム!?

慌てて残った涙を拭き取る。

仔白ちゃんは何も言わずに俯いていたが、やがて口を開いた。

ミャドドォ… ごめんなさい…

ホム? え?

仔白ちゃんに何か謝られることがあっただろうか?

ミャドミャードォ… たすけてあげられなくて ごめんなさい…

めがほむの動揺に気付いたのか理由を付け加えてくれるが、それでも何の事なのか分からない。

ホムホムー! めがほむ へやに もどろう!
マドォー! ひとりじゃ あぶないよ!

気が付くと事件現場から仲間たちが引き上げ始めていた。
昨晩一緒に過ごした仲間たちから声がかかる。

ホムゥホムー とりあえず いっしょに おへやで はなそうか

ミャド… うん…

ここにふたりだけで取り残されてしまうのは危ない。
他の皆と一緒に部屋に連れて行くことにした。

ホムゥ? 仔りぼちゃんは?

ミャドォ… どっか いっちゃった…

ホムー… だいじょうぶかな…

こんな時にひとりにするのは気が引けるが、既に見回してもその姿は見つからないし、こどもとは言え稀少種なのだ。
それに他の仲間たちについて行ったのかもしれない。
きっと大丈夫だろう。

ホムホムー じゃあ いこうか

仔まどちゃんを連れて、何匹かの仲間たちと一晩を過ごした部屋に戻る。

ここは普段、生活に必要な道具を作る作業場だ。
これから食器になる木の実の殻や、草で編まれた敷物や布団が作りかけのまま隅に寄せられている。
体が弱く、屋外での作業に向いていないめがほむにとっては、ここがいつもの仕事場である。

普段のひとり部屋では集まって過ごすには狭すぎるので、急遽この部屋を居室として使っているのだ。

ようやく腰を落ち着けためがほむと仔まどちゃんだったが、仔まどちゃんはなかなか話を始めてくれない。
ちらちらと仲間たちを見ているのに気付いて、部屋の外、出入り口のすぐ脇に誘い出した。

きっと他の仲間たちには聞かれたくない事なのだろう。

ホムホムー? どうしたの?

ミャミャドォ… きのう なにも してあげられなかったから…

ホ? え?

ミャド…ミャドォ! だから…ごめんなさい!

ようやく合点がいった。
昨日の事件のとき、早くに現場に駆けつけたのに何もできなかったと言って謝っているのだ。

ホムホムゥ! 謝ることじゃないよ!

仔まどちゃんがまさかそんな事を気に病んでいたなんて、思いもしていなかった。

そもそも既にあの時まどまどは事切れていた。
自分より僅かに早く現場に着いたところで、為す術はなかったのだ。

ミャド… でも…

なおも言い募る仔白ちゃんに、めがほむは優しく語りかける。

ホムーホムー それに わたしは もう だいじょうぶだよ

仔白ちゃんを落ち着かせるための偽りの言葉だ。
でも口にしてみると、今の今までぐしゃぐしゃに掻き毟られていた気持ちが、本当に癒されていくような気がする。

ミャ…ミャドォ それなら…よかった

そう言って仔白ちゃんはそっと笑顔を見せてくれた。

めがほむは気付く。
仔白ちゃんが自分を本当に心配してくれていること。
そして、自分もそんな仔白ちゃんに心配をかけたくないと、心からそう思っていることに。

めがほむも、ささやかな笑顔を返した。

34 リーダーまどは祝う

ホムホッムウゥ!
マドオォオ!
マドマッドォー♪
ホムーホムウゥゥ!

巣の中は浮かれる仲間たちの歓声で溢れている。

脅威はりぼほむと白まどが退けてくれた。

丸一日にも満たない僅かな時間ではあったが、恐るべき殺害犯の存在は群れを不安のどん底に落とし入れ、気分は暗く沈んでいたのだ。
それが消え去った今、皆が浮かれるのも無理もない。

稀少種一家の部屋にはたくさんの仲間たちが押しかけ、次々とお礼や賞賛を口にする。

そして部屋に入りきれない者たちは、部屋を中心として通路や近くの部屋で大騒ぎを繰り広げている。

マッドマドォ! ありがとうございます!

リーダーまども、その気持ちを抑えきれず、もはや何度目か分からないお礼をりぼほむと白まどに言った。

ホムホムゥー たいしたことじゃ ないよ
マドーマドォ とうぜんの ことを したまでだよ

りぼほむと白まどが、謎のほむほむを伴って現れた時は驚いてしまった。
昨日は日が暮れるまでに発見することができず、今日は奇妙な格好の説明をしたら急に様子がおかしくなってしまった。

稀少種といえど、全能ではないのだ。
もしかしたらもう犯人を捕らえる事はできないのかも…。

そんな風に疑ってしまった自分が恥ずかしい。

さすが伝説の稀少種だ!
私が心配するなんて何ておこがましい事だったんだろう!

連れてこられた謎のほむほむはすでに息絶えており、りぼほむたちは半ば引きずるようにしてその体を運んできた。
自分たちと同じ姿をした体が何だか乱暴に扱われているように思えて、リーダーまどはたじろいでしまった。

しかし、こいつは家族同然の群れの仲間をふたりも殺した憎い相手である。
こうなって当然なのだ、と思い直す。

死体には2本の矢が喉と額に刺さっており、りぼほむと白まどの見事な連携が窺えた。

もうひとつの懸案であった強風も些かながら荒々しさを鎮めつつあり、明日にはいつも通り外に出られそうである。
その事も群れの熱狂に拍車をかけているのかもしれない。

リーダーまどは最低限の備蓄分を残して、食料庫の開放を許可した。
この喧騒はきっと、夜が訪れるまで途切れることはないだろう。

35 白まどは酔いしれる

実際に対峙してみれば全然大したことはなかった。

白まどとりぼほむの弓矢は敵に反撃する間も与えず、正確に急所に命中した。
考えてみればただの通常種なのだから、稀少種に敵うはずはないんだ。

動かなくなった体に恐る恐る近付き、何度かゲシゲシと蹴飛ばしてみるが、何の反応もなかった。
きっと昔目撃した時は、初めて見たからちょっと驚いてしまっただけだ。
私たちにかかれば、人間に操られただけの通常種なんて敵ではない。

安心して明かりの下に引きずり出したほむほむの死体は、確かに昔目撃したほむほむたちと同じ"ほむスーツ"を着ていた。

ホムゥホム… これ はずして おこうよ…

りぼほむが未だ引かない汗をポタリと垂らしながら提案する。
そうだ、人間が作った未知の道具だ。
念のために取り去ってしまうのがいいに決まっている。

暗がりの中、引っ張ってみたり矢じりで切り取ろうとしてみるが上手くいかない。
ふたりで試行錯誤の末、体を引っくり返して背中にある金属をいじってみたら、パチンと音がしてハラリとほむスーツが外れた。

これでもうこのほむほむはただの死んだ通常種だ。
ようやく緊張から解放され、死体を眺める余裕ができる。

よく見れば、ほむほむの左手は深く傷ついていた。
まるで抉られたように、親指の根元辺りの肉がなくなってしまっている。

きっとまどまどを殺したときに反撃されたのだろう。
あるいは逃げている途中で転びでもして派手にぶつけたのかも。

この傷のおかげで血を辿ることができたんだから、ただのドジなほむほむで助かったよ!

この期に及んでみれば、何とも呆気ない結末だった。
りぼほむが生んだ仔まど仔めがを絞め殺したのと何にも変わらなかった。

やはり通常種と稀少種には歴然と違いがあるのだ。
そう、だから私は死んでいったあの子たちのためにも、残った仔りぼちゃんと仔白ちゃんを立派な稀少種に育て上げないといけないんだ!

ホムホムゥ! はんにんを やっつけてくれて ありがとう!
マッドォマドー! さすが きしょうしゅ だね!
ホムーホムー! まさに でんせつの そんざいだよ!
マドマド! ずっと ここに いてほしいな!

群がる通常種たちから贈られる賛辞の言葉に昂ぶる自尊心を内に秘め、泰然として微笑みを返す。
そうしながら白まどは稀少種の、そしてこどもたちの輝かしい未来を夢想する。

自分の隣に座る仔りぼちゃん、それから隣のりぼほむの向こうにいる仔白ちゃん、ふたりとも感謝の熱気に当てられたのか、何だかそわそわしているようだ。
でも、稀少種は感謝されるのが当たり前。
これからちょっとずつ慣れていこうね、こどもたち!

そんな事を考えていたら、いつの間にやらお礼の波が途切れ、それを待っていたのかリーダーまどがこちらにやって来た。

マドマドー… ちょっと そうだんしたい ことが…

マドォ? なあに?

マドォマドマドー… あした しんだ なかまの おそうしきを する つもり なんですが…

ホムゥホム! それなら わたしたちも おてつだい するよ!

マド…マドォマドー ありがとうございます…でも はんにんを どうしたらいいのか…

リーダーまどは口を濁すが、白まどは察した。

リーダーまどは犯人の死体をどう扱えばいいのか悩んでいるのだ。
今は、使われていない小部屋に置いてあるが、ずっとそのままにしておく訳にはいかない。

それは群れの仲間を殺した憎い相手。
しかし同胞でもあるのだ。

その死体を乱暴に捨ててしまうのは抵抗があるし、かと言って死んだ仲間と一緒に埋葬することはできない。

ホムホムゥ! それなら わたしが あした とおくに うめてくるよ!

同じようにリーダーまどの意図を察したりぼほむが申し出た。

マドォ! ありがとうございます!

耳にたこが出来そうなセリフを言って、懸念を解消したリーダーまどは晴れやかな顔で去って行く。

白まどは隣のりぼほむの顔を窺う。
その視線はリーダーまどが部屋を出て行くまで、真っ直ぐその背中に注がれていた。

36 副リーダーほむは安堵する

やっと事件は解決した。

ふたりめのまどまどが死んだと聞いたときは絶望的な気持ちになってしまった。
しかしりぼほむたちが犯人を捕らえたとの知らせを受け、

ホムーホムホムー! もう こわいのは いなくなったからね!

こどもたちにそう伝えて、ようやくほっと一息つくことが出来た。

一晩眠ったおかげもあるのだろう、仔まどちゃんは幾分か元気を取り戻してくれた。
それでもまだ本調子ではなさそうで、食欲が沸かないようだ。

リーダーまどがお祝いに貯蔵食料を開放してくれたおかげで、仔まどちゃんの大好物の木の実が手に入った。
仔まどちゃんに食べさせるも、あまりおいしそうな顔をしてくれなかった。

でもきっと大丈夫、もう何も心配することなどないのだ。
きっとすぐにいつもの仔まどちゃんに戻ってくれるはずと信じている。

こどもたちは今、賑やかなおとなたちの合間を駆け回って一緒に騒いでいる。

ホミュホミュ♪
ミャドォー♪

ホムホームゥ! こどもたち きょうも げんきだね!
マドーマド! ころばないように きをつけて!

群れのみんなが家族であり、仔ほむちゃんと仔まどちゃんはその中でふたりだけのこどもだ。
みんなが親のように見守ってくれている。

たった一日だけど、そんな平穏が壊されてしまったことで、そのありがたみを痛感した。
ずっとずっとこんな平和な日々が続いてくれたらいいな、そのためにも今は、こどもたちをしっかりと育て上げよう。

副リーダーほむは願い、誓うのだった。

37 仔白まどは気になる

めがほむとの会話がひと段落着いたその時、誰もが声を潜めて暗く沈んでいた巣の中に、歓声が沸いた。

ホッムホムー! はんにんが つかまったよ!
マッドーマドォ! りぼほむと しろまどが やっつけてくれたよ!

まるで跳ね回るような軽快な足取りで、いち早くその情報を知ったほむほむとまどまどが走りながら叫んでいる。

ミャドォ! ごめんね わたし いかなくちゃ!

めがほむが頷いたのを確認してから、仔白まどは駆け出した。
今走り去って行ったふたりのやって来た方向へ。

目的の場所は既に知らせを聞いたほむまどたちが集まっていたので、すぐに分かった。
仔白まどがやって来たのに気付くと、みんな道を開けてくれたので、その中心にあるものはすぐに見ることができた。

お母さんふたりと、最初に報告を受けたのであろうリーダーまど。
その足元にいるほむほむは既にぴくりとも動かない。

それも当然だ。
喉と額に矢が深々と刺さっているのだから。

犯人の特長である黒い服は、なぜか脱がされていて、今りぼお母さんが手にしているのがそれのようだ。

しかし仔白まどが一番気になったのは、ほむほむの左手の怪我だった。

マドォ! マッドマドオォ! みんな! おいわいをするよ!

ホッムゥ! やったー!
マドーマッド! やっと あんしん できるね!

リーダーまどの号令で、あっという間にお祝いの準備が始まり、仔白まどはいつの間にか現れた仔りぼと一緒に、両親と並んで大騒ぎの中心に座らされてしまった。

隣に座ったりぼお母さんに、それとなく尋ねてみたら、ほむほむの左手の怪我は捕まえたときには既にあったものだという。
じっくりと観察する暇はなかったけど、確かにあれは矢でできる傷とは違っていた。

反撃されるか転ぶかして怪我したんだよ、とお母さんは深く考えていないようだけど、仔白は違和感を感じていた。

いくらまどまどが命の危機に抵抗したり、あるいは全力走って転んだからといっても、あんな傷を負うだろうか。
それにあの傷跡はどこかで見たことがあるような気がしてならない。

でも考えを進める前にお祝いは始まり、目の前には木の実やきのこが運ばれてくる。

そういえば今日はまだ、何も食べていなかった。
一番おいしそうな木苺を手に取って齧りつく。
おいしいのにあまり食欲は湧かなくて、一粒食べただけで充分だった。

その後は、たくさんの群れの仲間たちが次々と一家の前にやって来た。
そして口々にお礼の言葉を投げかけてくるので考えを進めるどころではなかった。

自分は結局何も出来なかったのに…。
お礼される度に、逆に責められているような気がして、仔白まどのまだ小さな稀少種の誇りを揺さぶるのだった。

思わず涙が浮かびそうになって俯いて耐えていたが、ふと視線を感じて顔を上げると、そこにはめがほむの姿があった。

38 りぼほむは反省する

りぼほむは嬉しかった。

たくさんの通常種たちの謝礼や賞賛ももちろんだが、何よりリーダーまどからの「ありがとう」の一言が心に沁みる。

今朝の不安に押しつぶされそうな表情は消え去り、明るい笑顔を取り戻してくれた。
それが何より嬉しかった。

隣に座る白まども満足そうに笑っている。
昨日から時折、暗い表情を見せていたので心配していたが、今となってはきっと大した事ではなかったのだろう。

そういえばこどもたちはどこに行ったのかな?

さっきまで並んで座っていた仔白ちゃんはふと何かに気付いたようで、

ミャドドー ちょっと いってくるね

と告げて部屋の外へ出て行ってしまった。

仔りぼちゃんは何故だかずっと落ち着きがなく、何も言わずにいつの間にか中座して姿を消してしまった。

おそらく犯人の捜索に連れて行かなかったことを怒っているのだろう。
あの子は稀少種としてのプライドが高いから、役に立てなかったことに苛立っているのだ。

結局、ただの通常種を仕留めるだけの仕事だったのだから、やっぱりこどもたちも連れて行ってあげればよかった。
必要以上に慎重になって、こどもたちには悪い事をしてしまった。

これからはちゃんと一人前の稀少種として接してあげないといけないな。

39 仔りぼほむは苛立つ

そうだ!また殺しても謎のほむほむの仕業にできる!

そう思って、次の標的を探しているところだったのに…。

お母さんたちが思いがけず早く犯人を捕まえてしまったので、思惑は潰れてしまった。

その後はまた、いかにも頭の悪そうなバカ騒ぎ。
そんなのに付き合って嬉しそうなお母さんたちも、褒め立てる劣等種たちもみんな程度が低すぎる。

耐えられなくなって、騒音の渦から逃れてきた。

劣等種たちはみんな、あの場所に集まっているせいだろう、背後から聞こえる騒ぎ声が遠くなると逆に巣は静まり返っている。

ホムー…ホム…
ミャ…ミャドォ…

その静寂の中に誰かの話し声が微かに混じっている。

この声は…

足音を忍ばせてそちらに向かう。

そっと窺うと、そこにいたのはやはり先に出て行った仔白だ。
話し相手はめがほむ。

一体何を話しているのだろう…。

40 めがほむは話し合う

群がる仲間たちの向こうの仔白ちゃんと目が合った。

すると仔白ちゃんは隣のりぼほむに何か言って、こちらに来てくれた。

ホムゥー? どうしたの?
ミャミャド! いっしょに おはなしが したくて!

めがほむは嬉しかった。
自分もそうしたくて、でも気の弱いめがほむには稀少種一家を囲んで騒ぐ仲間たちを掻き分けて近付く勇気もなく、離れたところから見つめていたのだった。

仔白ちゃんと話していると何だか心がポカポカとして、気分が良くなってくるのだ。
出来ればずっと一緒にお喋りしていたいな、と望んでしまうほどに。

ミャドミャド! ここは さわがしいから あっちに いこう!
ホム! うん!

ふたりは連れ立って喧騒の輪から抜け出した。

ミャドォミャド はんにんが つかまって よかったね
ホムー… そうだね…

喜ばしい事のはずなのに、りぼほむは肯定の返事を躊躇ってしまった。
そんなりぼほむの迷いに気付いた仔白ちゃんは心配そうに尋ねる。

ミャドォ? どうしたの?

ホムーホムゥー… まだ わからないことが あって…

自分でもまだ何が分からないのか、はっきりと分からない。
でもまだ何か、不安な要素が残っている気がしてならないのだ。

とりあえず今、疑問に思っていることを口にしてみる。

ホムホムーホムゥー あの ほむほむは なんで ふたりを ころしたんだろう?

ミャード… それは…

仔白ちゃんも首を傾げる。

群れの仲間ではないとはいえ同胞を殺すなんて、めがほむには理由が全く思いつかなかった。

そもそもほむほむやまどまどは大人しい性格なのだ。
余程の事がない限り、暴力に訴えることなんてない。

その想像も付かない余程の事が、あのほむほむに訪れてしまったのだろうか?

ホムホムゥー それから もうひとつ…

それは、最初の被害者のまどまどが上げた悲鳴の事だ。

まどまどは首を深く傷つけられていた。
他に傷はなく、初めに首を攻撃され、そのまま死んだらしい。

では一体、何に悲鳴を上げたのだろう?

まどまど自身が襲われたのは、同時に首を傷つけられた時。
あんなに大きな声を出すことはもう出来なかったはず。

めがほむと外出の約束をし、謎のほむほむを介抱しに部屋に戻った。
その時、まどまどは何かに遭遇し叫んだのではないだろうか。
そして殺された。

ミャドォー… たしかに そうだね…

説明すると仔白ちゃんも同意はしてくれたものの、同じくその答えには至らないようだ。

ホムホムーホム… まだ じけんは おわっていない きがするよ…

めがほむがそう呟いた時、ズシャリと砂を踏む音がした。

ビクリとして背後を振り向く。

ミャド! おねえちゃん!

仔白ちゃんの言うとおり、そこには仔りぼちゃんがいた。
ふたりの会話を隠れて聞いていたのだろうか、通路の角に半分身を隠すようにして立っていた。

その顔は何だか少し、怯えているようにも見える。
うっかり足音を立ててしまい、盗み聞きがばれてしまっただけにしては、大袈裟な態度に思えた。

ミャドーミャド? おねえちゃん こんな ところで なにしてるの?

ホミュホミュ? ふたりこそ なにを はなしていたの?

仔りぼちゃんは妹の質問には答えず、逆に尋ねてくる。

ミャドォ… それは…

何故か返事を渋る仔白ちゃん。
自分から説明しようかと思っためがほむだが、その仔白ちゃんの反応を見て、理由は分からないが今は話さない方がよさそうだと判断し、口を噤んだ。

ホミューホミュ! こしろは きしょうしゅなんだよ!

ミャド? え?

ふたりの及び腰な振る舞いに気を取り直したのか、仔りぼちゃんは威圧的に話し出したが、当の仔白ちゃんはその意味を図りかねている。
めがほむにも何が言いたいのか分からなかったが、その次の発言で理解した。

ホッミュホミュホーミュ! つうじょうしゅと なかよくしたって なんの いみもないよ!

そう、仔りぼちゃんは仔白ちゃんと自分が一緒にいるのが気に食わないのだ。

きっといつも隣にいる妹を取られてしまった様な気がしてしまったのだろう。
こどもらしい可愛い嫉妬心にめがほむは何だか微笑ましくなる。

ミャドォミャドーミャド… めがほむ ごめんね おねえちゃんと ふたりに して…

仔白ちゃんが言うので、めがほむはそれに従ってふたりを残してその場を離れた。
おそらく姉妹喧嘩を見られたくないのだろう。

稀少種とはいえ、こどもはこどもなんだな、ちょっと可笑しくなりながらめがほむは立ち去った。

41 仔白まどは言い争う

ミャッドミャッドォ? おねえちゃん なんで あんなこと いうの?

仔白まどは強い口調で問い質す。

ホミュウーホミュ だって つうじょうしゅだよ わたしたちとは ちがうんだよ

仔りぼほむはさも当然の事のように言う。

ミャドォミャドー! でも おなじ ほむまど だよ!

ホッミュホミュ… こしろは わかってくれないんだね…

ミャドーミャッド! おかあさんたち だって そんなこと いったら おこるよ!

ホミューホミュ おかあさんたちだって おなじだよ こしろが きづいてないだけだよ

ミャァド! ミャッドォ! そんなことない! おかあさんたちに いいつけちゃうよ!

姉は一体何を言ってるんだろう、仔白まどには全く理解できなかった。
あのかっこいいお母さんたちが、通常種の伝説の英雄であるりぼほむと白まどが、そんな風に考えているはずはない。

ホッミュ! ホミューホミュ! すきにしたらいいよ! わたしは おかあさんたちなんかに まけないよ!

姉のあまりに無謀な、しかし自信満々な物言いに仔白まどは尻込む。

ミャド…? なにいってるの?

ホッミュー! ホミュホミュッ! わたしは だれよりも つよいんだよ! いつか おかあさんたちを こえて やるんだよ!

ミャドミャッドォ! おねえちゃん けさの ゆみやの れんしゅう いいかげんだったじゃない!

ホーミュッミュ! ホッミュゥホミュー! わたしは もう うまいから ひつようないんだよ! おかあさんたちだって やっつけちゃうよ!

ミャミャード! かぞく なのに そんなこと いったら だめだよ!

ホッホミュミュ! ホミューホミュゥ! かぞくなんて かんけいないよ! つよいやつが よわいのを しはいするんだよ!

ミャドォー… おねえちゃん…

仔白まどは、もう何を言ったらいいのか分からなかった。
姉はもう自分には理解できない考えを持っているのだ。

もう何も話すことはない、仔白まどがその場を離れよう決めた時、声が聞こえた。

ホミューホミュー おねえちゃん まってー

その声に振り向くと、リーダー一家の仔ほむちゃんがこちらに駆けて来るのが見えた。

そして仔ほむちゃんが呼んだ仔まどちゃんは、自分たちのすぐ近くに立っている。
口論に集中していて、仔まどちゃんが近付いて来たのにふたりとも全然気付かなかったのだ。

一体どこから聞かれていたのだろう。

仔白まどは恥ずかしくなって、顔が赤くなるのを感じた。
誇りある稀少種なのに、こんな感情的な場面を見られてしまうなんて。

一方仔りぼほむは仔まどちゃんを一瞥すると、スタスタとその場を去って行った。

ホミュホミュー おねえちゃん どうしたの?
ホムホムーム こまどちゃん きゅうに はしっちゃ あぶないよ
ミャドミャー… なにか はなしごえが きこえたから…

駆け寄ってきた仔ほむちゃん、そしてそれに続いて母親の副リーダーほむもやって来た。

副リーダーほむは、仔白まどに気付くと、にこやかな顔で話しかけてきた。
大騒ぎのおとなたちと一緒にいたら、こどもたちが疲れてしまったので自分たちの部屋に戻るところなのだと言う。

そして少し改まった声で続けた。

ホムーホムホムー きしょうしゅの みんなの おかげで へいわが もどってきたよ ありがとう

ミャドーミャドー わたしは なにも してない から…

いや、正確には何もできなかったのだ…。

ホム! ホムウゥホムゥー! そんなことないよ! きしょうしゅが いてくれるだけで わたしたちは こころづよいんだよ!

副リーダーほむの迷いのない言葉に仔白まどははっとさせられる。
これは稀少種を心から信じてくれているからこそ出てくる言葉だ。

自分も些細なことでくよくよしていられない。
稀少種として、お母さんたちの様に立派に使命を果たさないといけない。

ミャドォ! ありがとう!

逆にお礼を言われて面食らってしまった様子の副リーダーほむを別れを告げ、仔白まどは走り出した。
まずはめがほむとさっきの続きを話し合おう!

もしめがほむの言うとおり、事件がまだ終わっていないのなら、それはまさに稀少種の出番なのだ。

42 白まどは涙する

日が傾き、巣の中に注ぐ日の光も乏しくなってきた。

昼過ぎから続いていた大騒ぎも、ようやく終わった。
部屋を埋め尽くさんばかりに集っていた通常種たちが出て行き、最後にリーダーまどが深々と頭を下げてお礼を述べて去って行った。

今はりぼほむと部屋にふたりきり。

こどもたちはそれぞれ、今晩はそれぞれ別の所で休むからと告げてまたどこかへ行ってしまった。

心配はしていない。
もうすぐおとなになろうという時期だ。
むしろ、こどもたちが自分の事を自分で判断できるようになってくれて、その成長が嬉しいくらいだ。

それにしても、祭り上げられるように感謝されることに慣れている身でも、今日の騒々しさにはさすがに疲れてしまった。
実際、今回の功績にはそれだけの価値があったのだ。

ほむほむによるまどまどの殺害。
同種を殺すなんて、何ておぞましい行為なのだろう。

今まで自分たちが解決してきたどの事件よりも困難な仕事だった。

結局終わってみれば、ただ通常種が暴れただけの事で解決も呆気なかったが、群れに与えた影響は大きかった。
それを解消したのだから、その見返りも大きくて当然だ。

明日にはおそらく風も弱まってくれる事だろう。
そうすればこの薄暗い穴倉から出て、再び家族で優雅に大空を飛び回れるのだ。

傍らのりぼほむに声をかけた。

マドーマドォ! ホムラチャーン! あすは ここを たとうね! りぼほむ!

ホムホムーホムー? いや もうちょっと いても いいんじゃない?

その返答に耳を疑う。

マド? マドォ? え? どうして?

ホムーホムーホムムゥー! せっかく おおきな じけんを かいけつしたんだから もっと もてなして もらおうよ!

マドーマドォ? きょうので じゅうぶんじゃない?

ホムホッムッムー! みんなも きっと まだ かんしゃしたりないから もんだいないよ!

白まどはどうにも解せなかった。
なぜこんなに頑なにここに留まろうとするのか。
あれだけの歓待を受けたのだから、もう充分ではないか。

一体何がりぼほむをこの群れに拘らせるのか…
ふとあの眼差しを思い出す。

マドォ…? あの まどまど…?

ホム? え?

出会ったばかりの頃、自分にだけ向けられていた…

マドマドー… リーダーまどが いるから…

ホムム? なにを いっているの?

そういえば、今日の祝宴でもリーダーまど見る時だけはその表情が緩んでいた気がする。

マッドォマッドマドォッ! わたしより あの りーだーの ほうが すきなんだ!

ホ…ホッムゥ! そ…そんなこと ないよ!

ずっと気になっていたことを、とうとう口に出してしまった。
今朝までは事件というずっと重大な案件があって深く考える暇もなかったが、今、一度考えが進むともう、そうとしか思えなくなってしまった。

りぼほむも明らかに動揺している。

マッドォーマッド! マッドォ! あんな つうじょうしゅに! なんで!

ホッムゥ! マドカァーホッムホム! ちがうよ! わたしは しろまどが いちばんだよ!

今さらそんな事を言っても遅いのだ。
むしろ口先だけ取り繕おうとしているように見えて、ますます頭に血が上る。

マッドォ! ホムラチャーン マドドォッ! もう りぼほむの いうこと なんて しんじられないよ!

ホッムホムゥ! マドカァー! わたしも しろまどの ことなんて しらない!

りぼほむもとうとう逆上して、大声で言い放った。
そしてプイとそっぽを向いて部屋を出て行った。

ひとりになった部屋の真ん中で、白まどはペタリと座り込んだ。
手の甲にポタリと水滴が落ちて、何だろうと思ったらそれは自分の涙だった。

私にはりぼほむしかいないのに…。

気付くと涙はもう止められなくて、シクシクと泣き続けた。

43 仔白まどは考える

その夜、仔白まどはめがほむの部屋に泊めてもらう事にした。
めがほむの話をもっと聞きたかったのももちろんだが、めがほむとただ一緒にいたいという今までに経験したことのない気持ちを白まどは確かに感じていた。

結局、めがほむが抱いている不安は漠然としたもので、昼間話された以上の内容は聞くことができなかった。

それでも仔白まどはただふたりでここにいて、お喋りをしているという事自体が楽しかった。
話は逸れに逸れ、最後にはお互いの普段の生活や家族の事ばかり話していた。

仔白まどは両親がいかに稀少種としての使命感に殉じていて、自分もいつかそうなるために訓練を毎朝欠かさないことを誇らしげに語った。

めがほむが教えてくれたのは、森から集めてきた葉っぱや草で作っている生活用品のこと。
仔白まどが知らないその作り方を丁寧に説明してくれた。
今の群れの中では、自分が一番上手く早く作れるのだと、ちょっと照れながら自慢する。

そして、今は亡き家族の事。
懐かしく語るその思い出は、どうしても悲しい結末に辿り着く。

めがほむの瞳に涙が滲む。

めがほむのこの悲しみを癒したい。
何も出来ない自分でも、せめて目の前の涙くらい、どうにか止めることはできないだろうか。

仔白まどは考えた。
りぼほむが笑顔を取り戻す方法を。
でも思い付いたのは、自分が楽しいと思えることだけだった。

ミャドーミャドォミャドー! そらは とっても ひろくて あおいんだよ!

そして空を飛ぶのがいかに気持ち良いかを語った。

ミャドォミャド! かぜは すっごく すんでるんだよ!

思いつくままに、とにかく言葉を連ねる。
少しでもこの素晴らしさがめがほむに伝わるように。

仔白まどの、たどたどしくも何とかその魅力を伝えようとする一生懸命な景色と風の描写に、程なくめがほむは目を輝かせる。

仔白まどは約束した。
全部が平和になったら、一緒に空を飛ぼう。
私がめがほむを空に招待するよ!

いつしか日は暮れ、ふたりは隣り合って横になる。
きっと疲れていたのだろう、めがほむはすぐに寝息を立て始めた。

仔白まどは目を閉じたまま思考を巡らせる。

この巣を訪れてから見たこと、聞いたこと。
その一つ一つを思い出し、繋ぎ合わせ、やがて結論に至った。

そう、犯人は…。

目が覚めたら、めがほむに全てを伝えよう。
それともまずお母さんたちに相談しようか。

いや、そもそも本当にこれは話してしまってよい事なのだろうか?
自分の胸の内に仕舞っておいたままの方がよいのではないか?

それでも私は稀少種。
通常種の平穏のために全力を尽くすのがその使命。

その決意に若干の迷いを残して、仔白まどもようやく眠りに就いた。

44 りぼほむは恐怖する

白まどがあまりに無茶苦茶なことを言うものだから、自分もついカッとなってしまった。

確かにリーダーまどは他の通常種よりも頭が良くて美しいとは思う。
それでも白まどに比べたら、やっぱりたくさんいる通常種の中のひとりに過ぎないのだ。

自分にとって一番大切なのは家族。
白まどと仔りぼちゃん、仔白ちゃんがいれば幸せなのだ。

きっと一晩経てば白まども落ち着いてくれるだろう。
明日、きちんと自分の思いを伝えれば分かってくれるはずだ。

あの部屋に戻っても白まどを刺激するだけだろうから、今晩は別の場所で眠ろう。
適当な部屋を探さないと…。

既に巣の中は暗く、通常種たちにはもう活動できない時間だ。
みな眠りに就いているようで、風の咆哮だけが静まり返った巣の中で音を立てている。
自分たちのさっきの言い争いが聞かれていなかったろうか、と少し不安になる。

確かこの辺りに食料庫のような部屋があったはず…記憶を頼りに通路の角を曲がったところで、奇妙な音に気付いた。

バリ…グチャ…

一体何の音だろう?
ちょうど通路の真っ直ぐ奥の方から聞こえてくる。

稀少種でも輪郭すら捉えられない闇の中で何かが蠢いている。
誰かが蹲って足元に置かれた物体に何かをしているようだ。

あの臆病な通常種が何も見えない暗闇で作業するなんてありえない。
では自分のこども…仔りぼちゃんか仔白ちゃんだろうか。

声をかけようと一歩踏み出し、口を開きかける。

音が消えた。
相手が自分に気付いて動きを作業を止めたのだ。

低く唸る風音を背景に、自分が唾を飲み込んだゴクリという音が妙にはっきりと聞こえた。

一体誰なんだ。

もしかして仔りぼちゃんでも仔白ちゃんでもないのだろうか。
こどもたちなら自分に気付いたのに、何も言ってこないなんておかしい。

暗闇の中の誰かがすっと立ち上がる気配がした。
そして同時に足元の物体から音が漏れた。

ホ…コ…グァァ…

いや違う。
その微かな、風の唸りに塗りつぶされてしまいそうな音は、声だ。

あまりに変わり果ててしまってはいるが、ほむほむの声だ。

苦しそうな呻き声。
今にも消え入りそうな、弱々しい声。
喉に何か詰まっているような、異様な声。

ほむほむは何をされていたんだ?
何がここで行われているんだ?

りぼほむが目の前の出来事に戸惑っている間に、正面の闇が僅かに揺らいだ。
立ち上がった誰かが、こちらに歩を進めたのだ。

そして闇の中に、ふたつ、円く光る物が見えた。
目だ。
こちらを真っ直ぐ見据えて近付いてくる。

ヒタリ、ヒタリとゆっくりと向かってくる。

まるで自分は危険じゃないよ、安心してそこで待っていて、と言っているように。

嘘だ!
異常すぎる事態がそこでは起こっていて、あれは明らかに危険な何かだ!

りぼほむは背を向けて駆け出した。

りぼほむの中の、冷静な部分が語りかける。
自分は稀少種だよ、誰にだって負けない。
振り向いて矢を放つんだ。

りぼほむの中の、本能が告げる。
逃げるんだ。
あれは立ち向かってはいけない何かだ。

りぼほむは本能に従って、とにかく走った。

背後からペースを上げた静かな足音が聞こえる。
ヒタリ、ヒタリとついてくる。

怖くて仕方がなかった。
今朝、謎のほむほむを捜索したときも怖かった。
でも、今はその比にならない。

今、自分の後ろには本当に恐ろしい何かがいるのだ。
一体あれは何なんだ!

ほむスーツを着たほむほむが他にもいたのか?
いや、もしかして射殺したあのほむほむが甦ったのでは。

脳裏に、額と喉の傷穴から血を垂らしながら追いかけてくるあのほむほむの姿が思い浮かぶ。

きっと殺した私を恨んで、復讐のために動き出したんだ!
全身に恐怖が染み渡る。

恐怖に侵されそうになる意識から理性をどうにか救い出し、考える。
一体どうすればこの窮地を逃れられる?

振り返って矢を射る?
無理だ、構えている間に追いつかれてしまう。

叫んで助けを呼ぶのか?
その次の展開は、目を覚ました通常種たちの冷め切った失望の視線に晒される無様な稀少種。
ダメだ、稀少種がそんな醜態を晒すわけにはいかない。

考えるんだ。

自分は稀少種。
伝説の存在。
英知と力の象徴。
何より仲間を大切にする英雄…。

そうだ、仲間!
白まどだ!

白まどとふたりならきっと戦える。
白まどのいる部屋は…。

どっちだ!?

がむしゃらに走っていたため、もはやどの方向から来たのかも分からなくなってしまっていた。

追跡者の足音は徐々に近付いてきている。

そうだ、とりあえず出入り口に向かおう。
そうすれば道は分かる。
多少風が強くても、外に出てしまってもいいかもしれない。
空へ逃げてしまえばこちらのものだ。

少しでも明るい方へ、僅かな月明かりが差し込む方向へ、りぼほむは走った。

暗がりの中、静粛な追走劇が繰り広げられる。

追う者、追われる者、どちらもただ無言で走り続ける。
観客も声援もない、厳粛な儀式めいた死闘。

息が切れ、脚は重く、りぼほむに限界が近付く。

あともう少し、そこの角から一際強く光が差している。
そこを曲がれば、もう出口…。

生存を確信し、一瞬呼吸が乱れた。
足がもつれ、もんどりうって地面に転がる。

仰向けになった体を起こす間もなく、敵が跳ね、眼前に飛び込んで来た。

もう外聞なんかに構っている場合じゃない。
みっともなくても、声を上げて助けを呼ぶんだ。

だが驚くほどの力でぐいと首を押さえつけられる。

ホ…ォォ… た…すけ…

くぐもった声では、誰も聞き付けてはくれない。

もう自ら戦うしかない。
視界は敵の体に覆われ、その体勢はよく分からない。
それでも攻撃には充分だ。
右手の拳を叩き込む。

しかし、死に物狂いの一撃はいともあっさりと受け止められてしまった。

しかも握り込められた拳はがっちりと掴まれ、動かすことは出来ない。
なんという力なんだ。
自分の、稀少種を超える力にりぼほむはの恐怖は更に増す。

りぼほむはもはや冷静ではいられなかった。

こいつは自分を殺した私を恨んでいるんだ。
だからこんな恐ろしい力を出せるんだ!

恐るべき力に慄きながらも、りぼほむは生き残りを賭けて、打開策を見出す。
敵の両手は塞がれている。
そしては自分の左手はまだ使える。

無理な姿勢ではあったが、全身全霊を込めて、再び拳を繰り出す。
ガシっと確かな感触が左手に感じられる。

決まった!
そう思ったが、敵の両の手の力は衰えない。

全力を込めた打撃が効かないというのか。
更なる混乱の中、左手に鋭い痛みが走る。

違う!
こいつは攻撃に耐えたのではない。
拳を受け止め、その上反撃している。

左手からポタリと血が滴り、りぼほむの顔を濡らした。

一体どうやって攻撃したんだ。
こいつには腕がもう1本あるとでもいうのか。

何とか体の上の脅威を振りほどこうと、全身をくねらせ揺らす。
だがどうやってもそいつは離れない。

呼吸を止められた頭はぼんやりとして来る。
左手の痛みはますます強くなり、血はボタボタと顔を真っ赤に染める。

抵抗するうち、出口の方へ近寄ったためだろう、差し込む明かりにその敵の姿をようやく捉えることができた。

その体は自分よりずっと小さい。
…あのほむほむじゃない!

一体こいつは何者なんだ。
自分は誰に殺されようとしているんだ。
せめてそれだけは知りたかった。

薄れゆく意識の中、目の前の顔を睨みつける。
それはニコリと笑っていた。

ホ…ホムー… なんで…このこが…

りぼほむの問いに答えてくれる者は誰もいなかった。

45 リーダーまどは目覚める

目を覚ましたリーダーまどは、隣に寝ていたはずのパートナーの姿がない事にすぐに気付いた。

一緒に眠り、一緒に起きるのが習慣だ。
自分が寝坊してしまったのかと疑うが、部屋の入り口から入り込む日の光はそれを否定する。

こどもたちはまだ安らかな寝息を立て寄り添うように眠っている。

昨日の晩はいつも通り、自分たちから離れた場所で眠らせた。

一昨日は非常事態だったのだ。
せっかく親離れ出来つつあるのに、また一緒に眠る癖が付いてしまってはいけない。

当日はかなりショックを受けていた仔まども、昨日の夕方にはいつも通りの調子を取り戻してくれたようだった。

自分はお祝いの準備をしたり、りぼほむたちにお礼を言ったり、群れの皆ひとりひとりに声をかけたりで忙しかった。
結局この部屋に戻って来たのは、こどもたちが一足先に眠りに就いてからだった。

おかげでこどもたちの世話はパートナーに任せきりで一日を終えた。
副リーダーほむによれば、お祝いの席では食欲は万全ではなかったらしい。
でも夕ご飯の時は、いつも通り食べてくれたのだと嬉しそうに言っていた。

きっと副リーダーほむがいないのは、朝食分の食料を取りに行っているからだろう。
リーダーとして事件に対応していた自分を労うために、早起きして少しでもおいしい朝ごはんを選んでくれているのかもしれない。

もう危険なものなど、この住処には何もないのだ。
心配する必要はない。

さて、まずは外の風の状態を確認しに行ってみるかな。
そして群れのみんなに今日の指示を出さないと。
今日中にお葬式が出来るといいんだけど。

また当分目覚めそうにないこどもたちを残して、リーダーまどは部屋を出た。

するとちょうどそこで、ほむほむとまどまどが連れ立ってこちらへ向かって来るのと鉢合わせる。
ついこないだ結婚したばかりのカップルだ。

ホムゥ…! リーダー…!

ほむほむが何故か少し怯えた様子で呼びかけてきた。
まどまどの方も、何やら浮かない表情を浮かべている。

マドォ? どうしたの?

また何か事件が起こったのだろうか。
リーダーまどは身構える。

ホムーホムホムー… あの したいが なくなってるの…

聞けば、このカップルが犯人の死体を置いている部屋の近くを通りかかった時、好奇心で覗いてみたら空っぽだったのだと言う。

ホムーホムー… まさか したいが うごいて…

口に出して悪い想像が膨らんでしまったのか、ほむほむの顔が青ざめる。

リーダーまどもつられてドキリとするが、すぐに昨日の事を思い出す。
りぼほむだ!

マドマッドマッドゥ! わたしが りぼほむに あの したいを まいそうして くれるよう たのんだんだよ!

ホムホムー! なんだ そうだったんだね!
マドドー! しんぱいして そん したよ!

マドゥマドゥ! したいが よみがえって うごくなんて いったら りぼほむに わらわれちゃうよ!

稀少種のふたりが確実に仕留めてくれたのだ。
今さら何か起こるなんて、そんなはずはない。

ほむほむたちはほっとした表情で引き上げていった。

朝一番で仕事をしてくれるなんて、さすがりぼほむだ。
きっとあの死体があるとみんなが不安がると思って、早起きして片付けてくれたんだ。

りぼほむにはすっかり頼りきりだ。
リーダーとして情けないところを見せてはいられない。
今日も仕事を頑張らないと!

リーダーまどは外の様子を見るため、巣の出入り口へと向かった。

46 白まどは目覚める

目を覚ましても、隣にりぼほむはいなかった。

マドォ…ホムラチャーン

昨日は思わず強く当たってしまった。

りぼほむが自分を見捨てるなんてあり得ない事なのに…。
自分にとってりぼほむがどれだけ大きな存在なのか、強く思い知った。

りぼほむはどこで夜を明かしたのだろう。

まだ怒っているかもしれない。
すぐに会って、謝らないと。

そして早くこどもたちとも会いたい。
家族みんなで食事をして、お喋りをするんだ。

ひとりぼっちがこんなに寂しいものだなんて。

こどもたちは親離れしようとしているのに、自分は仔離れできてないんだな。
そんな自分にちょっと照れ笑いしながら白まどは部屋を出た。

47 仔りぼほむは狙う

少し寝坊してしまったせいで、巣の中心からは少し離れたこの小部屋にも既に朝の喧騒が届いている。

昨日の夜は寝入り端にふと思い付いた計画のために体を動かしたから、疲れて普段より深く眠ってしまったみたい。
思っていたより大変な作業になってしまったけど、これで私への疑いを少しは逸らす事ができるはず…。

あとは…

<<まだ事件は終わってない気がするよ>>

一晩経ってもめがほむのあの言葉が気になって仕方ない。

昨日、唯一聞き取れた仔白とめがほむの会話。
もっと聞こえるように近付いたところでうっかり足音を立てて気付かれてしまった。

まさかあいつは私が犯人だって事、気付いているのかも…。
しかもそれを仔白まどに話していた。

でも私が殺した証拠は何もないはず。
きっと臆病なあいつの妄想だ。

何かあっても私ならきっと切り抜けられるだろうけど、とても面倒な事になりそうな気がする。
仔白まどに一体何を話したのか分からないけど、とりあえずめがほむは始末しておいた方がいいな。

私は自分の王国を作る使命があるんだ。
こんなところで邪魔されるわけにはいかない。

まずはめがほむを探し出さないと。

寝床にしていた倉庫らしい小部屋を出ると、朝の喧騒が耳に障る。
とりあえずはそれをたよりに巣の中心部へと向かってみよう。

ホムゥ! おはよう!
マドォ! おはよう!

劣等種がやたら嬉しそうに挨拶を交わしてる。
そして畏まって私にも無意味に元気な声をかけてくるけど、もちろん無視。

昨日の朝までは今にも不安で死にそう、みたいな顔をしていて大人しかったのに。
いっそあのままの方が静かで良かったよ。

私の王国は劣等種が声を出すのを禁止しようかな。
そんな計画を考えながら適当にうろついていたら、思いがけず早くも目的の後姿を見つけた。

めがほむだ。
その横には仔白まどがいて、一緒に歩いている。

そこにちょうどリーダーまどが通りかかり、仔白に話しかけた。

立ち止まった仔白たちに感づかれないように、誰からも死角になる方向からそっと近付いて耳をそばだてる。

…マドマッドォ! …したいを もっていってくれたんだね!

ミャドーミャドー… おかあさんには きょう まだ あってないから…

途中から聞こえた会話は、どうやらあのほむほむの死体についてのようだ。
リーダーまどは、りぼお母さんが約束どおり処分してくれたのだと思い込んでいるようだ。
まったく、群れを率いるリーダーのくせに、やっぱり劣等種はバカだね!

ま、本当は私が処分してやったのだとは知る由もないから仕方のない事だけどね!

マドォ! マッドマド! そうなんだ! とにかく りぼほむには かんしゃしてるよ!

そう言ってリーダーまどが立ち去り、めがほむは仔白と再び歩き出す。

仔白がいるとやっかいだな。
後を尾けて、ひとりになったところを狙おう…。

ホッムゥ! ホムー! 仔りぼちゃん! おはよう!

間抜けな劣等種が早くも策略をブチ壊しにしてくれた。

ミャドォー…! おねえちゃん…!

バカ丸出しの大声で挨拶してきたせいで、仔白まどが振り返って気付かれてしまった。
めがほむに何やら囁くと、硬い表情で私の方の前に立つ。

ミャドォーミャドー おねえちゃん おかあさんたちが わたしたちに はなしが あるから へやに きてって
ホミューホミュ わかったよ ようが あるから あとで いくよ

一体何の話だろう。
まさかめがほむの妄想が的を射ていて、それを仔白が告げ口したとか…。

いずれにしろすぐには向かうつもりはないので適当な事を言って後回しにする。
そうすれば多分…。

ミャドォーミャミャド じゃあ わたしは さきに いって まってるね

ホミュ! わかったよ!

やっぱり仔白はひとりでお母さんたちのところへ向かうつもりだ!

ミャドーミャド めがほむ あとで また あおうね 

めがほむにそう伝えると仔白は歩き去って行った。

私も念のため、本当に用がある振りをしてその場を離れながら、ちらりとめがほむの動きを窺う。
めがほむは怪しい素振りもなく、背を向けて歩いている。

追跡して人気のない場所で襲ってしまおう。
死体は昨晩と同じように始末してしまえば、まず見つからない…!

めがほむは勿論、他のほむまどにも追跡を気取られないように、なるべく離れて、でも見失わないように注意を払う。
ずっと気味が悪くて狭苦しいと思っていた巣の形が、こんな役に立つ日が来るなんてね!

できるだけあいつの真後ろを歩かないように、その隣の通路を併行して尾つけたり、無人の部屋に潜んでみたり。
今日この時、私のために誂えられたようなとっても素晴らしい巣だよ!

更に都合のいいことに、めがほむはどんどん巣の中心から外れた方へ向かっている。
やがて少し広めの部屋へと入って行った。

素早く周囲を確認する。
ほむまどの姿はない。

やるなら今だ!
私もその部屋へ駆け込んだ。

ホムゥ! こりぼちゃん!

急に現れた私に気付いてめがほむが振り向く。
さすがに私のただならぬ雰囲気を感じ取ったのか、鈍い劣等種のくせに顔がこわばっている。

部屋には木の実で作られた食器とか、草を編んだ敷物、そしてその作りかけがあちこちに積まれている。

生活用品を作る作業場なのかな。

他にもほむまどがいるようなら、ついでにまとめて仕留めてしまうつもりだったけど、今この部屋には私とめがほむだけ。

全てが好都合だね。
声を上げられる前に終わらせる!

弓矢を手に取り、矢を番え、めがほむに向かって構えを取る。
一連の流れを手早く、めがほむが危機を感じる暇すら与えない手際で組み立てた。
仕上げに右手の指先が束縛する尖った殺意を解き放つ!

その一呼吸すら越えない動作が完成されようとした、その時、カキーンと高い音が鳴り渡った。
その音は、まるでこの広い巣の隅々まで染み渡ろうとするかのように、耳鳴りの如く長く尾を引く。

一体何が起こったんだ!
足元からカランと軽い音がして、状況を理解した。

矢が右手の縛めを逃れようとしたその瞬間、何かが番えた矢じりを激しく打ち払ったのだ。
衝撃は私の右から左へと駆け抜けて行き、私の矢を叩いた何かは今、左手の壁に突き刺さって細かく震えている。

矢だ。
私のと同じ長さの矢。

それじゃあその射手は…。

部屋の右側の出入り口から真っ直ぐに続く通路に仔白がいた。
その手の弓には既に次の矢が番えられて、私に向けられている。

その立ち位置は、この部屋から5区画は離れている。
そんな距離から私を狙ったというの!?

狙いを私から外さないまま、仔白はこちらに向かって歩きながら言った。

ミャドォミャドォ? おねえちゃん きょうも あさの れんしゅう さぼったでしょ?

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