さやか「杏子に歌を贈る!」(22)
※叛逆ネタバレ
さやか「ほむら救出決行日も近付いてきたねぇ」
さやか「もうすぐほむらにマミさん、そして…杏子に会える」
さやか「…」ハフゥ
さやか「伝えたいことありすぎて困るわぁ。ありがとう?ごめんね?」
さやか「いっそのこと歌を贈るとか!あたしが作詞してさ、歌って聞かせてあげるの。魔方陣に音符が出るくらいだし円環パワーで作曲もできないかなぁ」
さやか「いやあ、さやかちゃんは本当にロマンチストですねぇ」テレテレ
なぎさ「なにを1人でしゃべってるのです?さやか?」ヒョコッ
さやか「わっ」
さやか「びっくりするなーもう」
なぎさ「ほおが赤いのです!」
さやか「いやーまぁねぇ?もうすぐ下界に行くわけだし、舞い上がっちゃうのもしょうがないっしょ」
なぎさ「なぎさはチーズが食べたいのです!」
さやか「はいはい、相変わらずね。アンタは会いたい人とかいないの?」
なぎさ「…会いたい人…」
さやか「うむ」
なぎさ「……チーズみたいに美味しそうな、おねえさん」
さやか「なんじゃそりゃーってまさかマミさん!?」
なぎさ「はいなのです」
さやか「はぁー意外ね、マミさんに興味津々なのかなぎさは」
なぎさ「あの人にはひどいことをしてしまいましたから。それにやっぱり…おいしそうなのです」ジュルリ
さやか「こらこら」
ーーーーーー
さやか「さて、と。早速作詞に取りかかりますか!」
さやか「ここへ来て初めてアイツがどれだけあたしの為に戦って、傷付いて、助けようと頑張ってくれたかを知ってさ」
さやか「泣いてる顔を見た。最期くらい幸せな夢を見させて、ってさ」
さやか「極めつけは一緒にいてやるよ、だもんなぁ」
さやか「…」ジワァ
さやか「うっ、感傷に浸ってる場合じゃないだろバカー」
さやか「まず一番に伝えたいことは…ありがとう。この言葉は絶対に入れたい」カリカリ
さやか「最初にもってきて、歌の終わりにも入れよう」カリカリ
さやか「あとは…ごめんね?これも入れたほうがいっかなぁ…」
さやか「でもごめんって杏子が嫌いそうな言葉なのよねぇ」
さやか「……伝えたい気持ちはありすぎて♪でも一番に伝えたいのはありがとう~♪」
さやか「うおお良い!『伝えたい気持ち』の中にはもちろんごめんも含まれてるんだけど、それはあえて言わない!そしてこのポップなノリ!リズムもぴったりだわー!」カリカリカリッ
なぎさ「またまた何をしてるのです?さやか?」ヒョコッ
さやか「ギャーー!」
さやか「ななな何よ、急に出てこないでよバカ」ドキドキ
なぎさ「歌ってるのが聞こえたのです。この書きものはいったい…」
さやか「あはは…見ないで」
なぎさ「きょうこへおくる歌?つたえたい気持ちはありすぎて、でも1番につたえたいのは…」
さやか「声に出さないで!」
なぎさ「おくる…歌…」
なぎさ「なぎさも手伝うのです!」
さやか「へっ?」
さやか「いや良いよ、1人で考えるからさ」
なぎさ「エンリョはいらないのです!」カリカリィ!
さやか「あっコラー!」
なぎさ「ふぅ、まず一文完成なのです」
さやか「もうやめてよね。なになに…」
さやか「…『あなたに出逢えたキセキを忘れない。あの日あの瞬間、わたしの胸は高鳴った』…わわわ、なに、なに!思ったより良い詞書くじゃん!」
なぎさ「えへへ。あんなにキレイなチーズ色、なぎさは初めて見たのです」
さやか「…それ、マミさんのことじゃん?」
なぎさ「はいなのです」
さやか「杏子へ贈る歌だっつーの!」
まど神「さやかちゃん?なぎさちゃん?何やってるのかな?」ファサー;+;☆;+;。・
さやか「あっまどか。あれあれ?きょうはいつもより綺麗な羽根じゃーん?」
まど神「ティヒヒ、もうすぐほむらちゃんに会えるからはしゃいじゃって。ちょっと高いのに新調したんだー」;+;☆;+;。・
さやか「まー羽を見せるのはだいぶ先になるけどな」
なぎさ「キレイなのです」
まど神「それで?何やってたの?」ファサー;+;☆;+;。・
なぎさ「歌詞を作っていたのです!」
まど神「歌詞?」;+;☆;+;。・
さやか「ちょっ…もう!バラすなよー///」
まど神「…なぁんだ、そういう事か」たティヒヒ;+;☆;+;。・
まど神「せっかくだし、私も仲間に入れてもらおうかな」;+;☆;+;。・
さやか「あたしが杏子に贈る歌なんだってば!2人ともあっち行けー!」
まど神「邪魔はしないからさ、ね?」カキカキ;+;☆;+;。・
さやか「そういう問題じゃないの!」
まど神「できた!」
なぎさ「音読するのです!えーっと…『結わえた髪が流れるたびに思い馳せるよ、懐古、そのままの貴女を』…うむむ、難しい漢字だらけなのです…」
さやか「どことなく演歌っぽいようなそうでないような…つーかこれ、ほむらのことでしょ」ジト
まどか「えへ、バレちゃった?」
さやか「杏子に贈る歌なんだってばー!」
>>10
まど神がまどかになってるミス。失礼。
とりあえずここまで。おやすみなさい。
まど神「次はどんな詩がいいかな?決意に解かれた黒髪も~まるで漆喰のごとく~♪」;+;☆;+;。・
なぎさ「いっしょにチーズケーキ食べたいな♪もう1人じゃないのです♪」
まど神「てぃひひ、なぎさちゃんったら急に子供っぽい作詞になったね」キャピキャピ;+;☆;+;。・
なぎさ「わたしにはさっきのが精一杯のせのびだったのです」キャピキャピ
さやか「…」シュン
さやか「なんか急に意欲と言うかやる気と言うか、削がれたような…」
なぎさ「だいじょうぶなのです?」
さやか「あんたらのせいでしょー!…と、言いたいとこだけど。単にあたしに才能がないせいかな、いい詩が浮かばなくってさ」
さやか「はぁ。杏子にたくさん気持ち伝えたいのに…」ギュ
なぎさ「さやか…」
まど神「これは…嫁不足だね」
なぎさ「嫁不足?」
まど神「仕方ないなぁ。…俺嫁タイム、いっちゃう?」ファサー;+;☆;+;。・
さやか「うええ!い、いいの!?」
なぎさ「俺嫁タイム???」
なぎさ「は!まさか!」
なぎさ「数ヶ月に1度、数多く導かれた魔法少女の御霊を差し置いて何故かさやかだけが特別に選ばれ、数時間もの間だれも入ることの許されないまどかの部屋(めっちゃ豪華らしい)に足を踏み入れることが許され、内容は極秘機密事項の2人だけの会合が開かれるという…」
なぎさ「それがいわゆる俺嫁タイムなのですか!?」
さやか「yes」
まど神「円環のみんなには内緒だよっ。それじゃさやかちゃん、わたしの部屋に」;+;☆;+;。・
さやか「ふへへ、やったあー!あ、なぎさは付いてきちゃダメだよ」
なぎさ「ずるいのです!」
なぎさ「わたしも一緒にやりたいのです俺嫁タイムー!」
なぎさ「1人ぼっちはさみしいのです、一緒に行ってほしいのですさやかー」ギュゥウ
さやか「ええい、人の弱味につけこみおって」
まど神「うーん仕方ないな。さやかちゃん、今回はなぎさちゃんも参加させてあげよっか」
さやか「えーでもなぎさにとったらつまらな…あっ」
まど神「てぃひひ、分かった?マミさんが…ね?もうなぎさちゃんも部外者じゃないんだよ」
まど神「というわけでなぎさちゃん!3人で俺嫁タイムしようね」ナデナデ;+;☆;+;。・
なぎは「やったのです!わーいっ」
さやか「ふふ、まったく。ほらほら置いてっちゃうわよ」
なぎは「うわーいわーいっ」タタタッ
まど神「さ、入って入って」;+;☆;+;。・
さやか「お邪魔し…うおお、また増えてる!」
なぎさ「天井も壁もいたるところ黒髪の女の子の写真だらけなのです…」
まど神「ちゃんと他の子の写真もあるよ?」
なぎさ「あっこれは!マミなのです」ジー
さやか「見とれるな見とれるな」
まど神「さーやかちゃん。これなんだ」スッ;+;☆;+;。・
さやか「んん?あ、あわわ…!///こ、これ杏子のパンチラ!?なんてもん撮ってんのよまどか!」
まど神「たまたま撮れちゃっただけだよぉ。欲しい?」
さやか「こほん。教育上悪い!没収します」
まど神「素直じゃないなぁ」ティヒヒ;+;☆;+;。・
なぎさ「マミの笑顔…」ジー
まど神「なぎさちゃんも写真に夢中になちゃったな。円環の世界からじゃわたしの使役無しに下界は見れないし、仕方ないね」
さやか「その点まどかはリアルタイムも過去も未来も覗き放題、しまいには美味しいところ写真に収められちゃうんだからうらやましいよ。ほらほらなぎさー俺嫁タイム始まるわよー」パンパン
なぎさ「あ、はいなのです!」
まど神「ちょっと待ってね、ビデオテープセットするから」ガチャガチャ;+;☆;+;。・
さやか「今時ブラウン管とか勘弁してよー時代はBlu-rayだっつーのに」
なぎさ(ツッコみ忘れてましたが、まどかの部屋は和風6畳のふるくさいアパート並だったとは…うわさはアテにならないのです)
なぎさ「さやか、俺嫁タイムとはビデオを見るだけなのですか?」
さやか「うん、そうだよ」
なぎさ「もっと特別なことをすると思ってたのに…なんだか期待はずれでがっかりなのです」
さやか「そう言いなさんな。文句言わずに見てみな?たぶん悶絶するほど面白いからさー」ポフポフ
なぎさ「むー」
まど神「よしっセットできたよ。さぁさぁ2人とも正座して。準備はいい?」;+;☆;+;。・
さやか「いえっさー!準備万端なのであります!」ビシッ
なぎは「むー」
ポチッ
パァアアア…
マミ『…まさかこんなところにまで現れるなんて』
なぎさ「ふえっ!?」
杏子『足元には気をつけろよ、転んだら格好の的だからな』
さやか「キターー!杏子ぉー!」
ほむら『貴女はまずそのコスチュームじゃきついでしょう。早めにケリをつけなくては』
まど神「ほむらちゃーん!かっこいいー!」
なぎさ「こ、これは一体…」
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