女「ヒーローなんて来ないよ」 (31)


女「……」ガラガラ

ボフッ!

女「ッ!……」ビクッ

モブ1「アハハハハ!真っ白じゃん!」パシンパシン

モブ2「今ビクッとしたぁー気持ち悪w」

ヒソヒソ…ヒソヒソ…

女(さっさと座ろう…)

女「ぁ…」

女(画鋲はずすの大変だなぁ…)


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【昼休み】

女(お弁当は無事かな…)

女「あ、あった」パカッ

グチャア…

女「食べれるだけいいか…」

女「いただきます」スッ

女「もぐもぐ」

ウワーアノオベントウミテヨグチャグチャア

女「もぐもぐ」


【放課後】

女「……」ガサガサ

女(ない…)

モブ1「ヒソヒソ」

モブ2「クスクス」

女「はぁ」


女「……ただいま」

シーン…

女「……」ガチャガチャ

母「あら、今日は遅かったのね。それはともかく早くご飯作りなさいよ。今日はハンバーグがいいわぁ」

女「すみません、お母さん。すぐ作ります」

妹「お姉ちゃん、私も手伝うよ」ニコニコ

父「おお、偉いな妹は、まったくお前も見習えよ」

女「……」

父「どうした、お前は妹にお礼も言えないのか」

女「…あり…がとう」

妹「……」ニコニコ



女「……」トントントントン

妹「……」チラッ

ガシャン!

妹「キャア!」

女「!?」

父「おい!どうした!」

母「大丈夫!妹ちゃん!?」

妹「あ、足が……それ…お姉ちゃんが落としちゃって……」

母「女!」

女「……」ビクッ

女「ごめん…なさい……」

父「どうしてお前はいつもいつも!」

妹「お父さんお母さん、お姉ちゃんを責めないで。私がそこにいたのも悪いから…」

母「あらーほんっとうにいい子ね、それに比べてお姉ちゃんは……」

女「……ごめんなさい」

妹「……」


女「クラスの皆に虐めらるのも」

女「親がいつも私に冷たいのも」

女「妹に嫌がらせをされるのも」

女「全部私のせい」

女「私が悪いの」

女「…なんであの家にいるの…?」

女「……」


女「……」ガザガサ

妹「おい、荷物詰めて何やってンだよ」ガチャ…

女「こ…これはその……」

妹「あー、家出か。お前」

妹「やぁぁっっっと家出てくのか。いってらっしゃい」

女「……」


女「死ぬ勇気なんて私はない」

女「これ以上皆に迷惑はかけたくない」

女「だから、家出する」

女「どこに行くかは…決まってないけど…」


女「……」トボトボ

女「…寒い」ブルル

女「……」

『自動販売機』

女「珈琲買おうかな……」

縺翫d縺吶∩

ミスった


ガチャン!

女「…あつっ」

女「……はぁー」

女「……」トボトボ

仔猫「ニャァーン」スリスリ

女「……」ニコ

女「君も一人?」ナデナデ

猫「シャァァアア!」

女「あっ…」

仔猫「ウニャーン」スリスリ

猫「フシャー!」

女「お母さんか…」スッ

女「………」トボトボ

女「ん?」

『お店屋さん』

女「なんのお店だろ…入って見よう」


女「…お邪魔します…」ガラララ

店員「いらっしゃいませ!」

女「…い、いらっしゃいませ…」

女「あの…ここは…なんのお店ですか?」

店員「そうですね、何でも屋さん…ですかね」

女「何でも屋さん?」

店員「ええ、と言っても一般的な何でも屋さんではなくて、何でも売っているという意味での何でも屋さんです」

店員「食べ物やら服やら」

女「それって…スーパーとあまり変わらないんじゃ……」

店員「いいえ!」

女「ッ!…」ビクッ

店員「売ってあるものは服や食べ物に限りません、玩具大人の玩具電化製品スポーツ用品医療用品その他もろもろ!」

店員「ほぼすべてのものが売っていると言っても過言ではありません!」

女「は、はぁ」

店員「それだけではなくお客様が今一番欲している物を見極めることも、出来ます」

女「今一番欲している物……」

店員「そう!貴方が今最も欲している物を見極めて差し上げましょう!」


店員「……ムムム?」

女「どうかしましたか?」

店員「ほうほうほう、分かりました分かりましたよォ!」

店員「貴方の欲している物それは!」

店員「こちらの商品です」

女「何ですかこれ……ただの飴じゃないですか……」

店員「そう!これこそ貴方が今一番欲しいと思っているもの」

店員「今までの自分とはサヨナラ出来ますよ」

女「今までの……自分……」

店員「どうです?一つ試しにいかがでしょう!」

女「あの…」

店員「どうしたんです何もためらうことはありません」

店員「今なら特別にお安くしますよ」

女「……あ、えと、……買います」

店員「お買い上げありがとうございます!」カランカラン!


女「押されて買っちゃったけど、今までの自分とサヨナラ出来るって……」

女「…そんなわけないか」パクッ

女「んんん!美味しい!」

女「……美味しい」


女「……ん?」

子供「きょうのばんごはんなにー?」

親「今日は子供ちゃんの大好きなカレーだよ」

女「……………………」

女「……………………」ガラッ

親「お父さん早く帰」



ガンッ!

555にこんなキャラいたな

>>20
簡単に人殺しそうな奴にしたからなぁ被ってるかも


『昨夜未明、親子が……犯人はまだ捕まっておらず……』

男「世の中物騒ってうわ近所じゃん、最悪や」

男「あぁ……外でたくねー」


女「ハァ……ハァ……」ダッダッダ

女「ハァ……ハァ……」ダッダッダ

女(どうしよう私人殺しちゃった……)ハァ…ハァ…

女(…もしかして……あの飴…?)ハァ…ハァ…

女「あ…あのお店に聞けば何か分かるかも……!」


【お店屋さん】

ガラララ

店員「いらっしゃいませ!」

女「…あ…あの……」ゼェ…ゼェ…

店員「どうなされたのですか、そんなに息を切らして」

女「ゼェ…ゼェ…っん、わ私……人を…」

店員「殺してしまったのですかァ、それは困りましたねぇ」

女「おっ驚かないんですか…怖くないんですか…」

店員「なぜ自分が貴方に対して怖がらないといけないのでしょうか」

店員「それに飴の効果の切れている理性のある貴方じゃア、人殺しなんて出来ませんよ」

女「やっぱりあの飴せいで…!」

店員「チッチッチッ、あの飴だけが原因ではありませんよ」

店員「貴方が人を殺してしまったのは貴方自身がそうしたいと望んでいたからだ」

女「……え?」

店員「貴方は学校でも虐められ家でも虐められる、誰も助けちゃくれない」

女「何で……」

店員「貴方は自分が虐められるのは全て自分が悪い、自分が不甲斐ないせいだと。が、心の奥では皆を恨んでいる。なぜ自分ばかり、どうしてこんなに目に合わなければいけないのかと」

店員「いつしかそれは殺意となった」

店員「あの飴自体にある効果はそこまで強くありませんよ、あの飴が無くてもいつか貴方は殺人を犯していた」

女「そんな……」


男「いらっしゃいませー」

お客様「ハフハフチキン一つ」

男「150円になります」


店員「まァ、殺してしまったものは仕方ありません。今更悔やんだ所で貴方が人を二人殺した事には変わりないんですから」

店員「だったらとことん楽しんじゃいましょうよォ」

女「楽しむって、何を……」

店員「さァ何でしょうね」ニコニコ

店員「特別にこの飴一袋分!無料で差し上げます!」


「男ー!こっちちょっと手伝ってくれ!」

男「はーい!今行きます!」

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