ミカサ「エレン…私達は幼い頃からずっと一緒だった…家族で、幼馴染…だからその…」
ミカサ「……私との交際を…その……真剣に…考えて、欲しい…」
エレン「ミカサ…」
クリスタ「わ、私だって!私だって…恋とか…人を好きだって思うこと自体が初めてで…」
クリスタ「ミカサみたいに幼い頃から知ってる訳じゃないけど…でもエレンと新しい思い出作っていきたいよ…!」
エレン「クリスタ…」
※ネタバレは多分無し
※キャラ崩壊あり
※元ネタはド○クエ5
こそこそ
ミーナ「あれがいわゆるハーレムってやつ…?」
アニ「ハーレムにしては小規模だよ。両手に花でしょ」
ジャン「ミカサ一人でバラの花一万本くらいはあらぁ!!ぢぐじょぉぉ…わかってたけどぢぐじょぉぉおぉ…」
アルミン「ジャン、落ち着いて」
サシャ「あの光景を見て邪魔しに行かない辺りジャンも大人になりましたよね」
ライナー「ハーレムかー…羨ましい」
マルコ「ははは君にはベルトルトが居るじゃないか」
ベルトルト(!?)
ユミル「………チッ」
キース「一体何の騒ぎだ、貴様ら」
エレン「きょ、教官!実は……」
キース「ふむ、両者から告白、か…」
ミカサ「……」
クリスタ「……」
キース(どちらもとても魅力的な女子、恋人としては申し分無いだろう。イェーガーも罪な男よ…)
キース「…イェーガー、決めるのだ」
エレン「教官!?」
ミカサ「…!」
クリスタ「…!」
外野「…!!!」
ユミル「……」
エレン「教官!しかし…」
キース「こう言った事は先延ばしにすべきでは無い。お前も、アッカーマンもレンズも…辛い思いをするだけだ」
エレン「……」
キース「きちんと自分で納得できる答えを見つけ出すのだ」
エレン「…はい」
キース「しかし今ここで…と言うのも早急な話。そうだな、明日またここで、貴様の答えを聞こう」
エレン「…はい」
ミカサ「……」
クリスタ「……」
キース「ではな」
キース(悩むのだイェーガーよ…青春は悩んでこそ)
コニー「エレンの奴すっげえなー…」
マルコ「どっちも良い子だしねえ…悩みどころだよ」
ジャン「はあ!?ミカサ一択だろーが!…うううう…ぢぐじょぉぉエレンの奴うぅ…」
アルミン「僕はミカサに報われて欲しいな…小さい頃からずっと見てきたからね」
サシャ「アルミンも大変ですね…その点ライナーはベルトルト一択で楽ですね」
ベルトルト(!?)
ライナー「まあそう言うな、たまには違う相手も良いもんだ」
ベルトルト(うっわ最低……何言ってんの君も!!!??)
ユミル「……」
ミーナ「あ…ユミル?」
アニ「……??」
つかつか…
エレン「ゆ、ユミル?…うわっ」
クリスタ「ユミル!?何するの!?」
ユミル「…おい死に急ぎ野郎。絶対クリスタを選べよ」
エレン「……」
クリスタ「な…何を言ってるの!?やめてよ!!!」
ユミル「……こんな奴にクリスタが惚れるなんてな…世も末だぜ全くよぉ…」
ミカサ「ユミル…今すぐエレンから手を離して欲しい…貴女に怪我をさせたくない」
ユミル「はいはい、分かりましたよ……」
ミカサ「……エレン…大丈夫…?」
エレン「ごほっ…おう…」
ユミル「…ふん」
クリスタ「ま、待ってよユミル!!ちゃんとエレンに謝って!!」
コニー「おいおいおいおいおい!面白い事になっちまったな!エレン!!」
エレン「コニー!皆!見てたのか!?」
ライナー「唯でさえ目立つ発言ばっかりのお前と、首席一位とマドンナが三人で居るんだ。嫌でも目立つだろ」
アルミン「ご…ごめんね盗み見して…」
サシャ「いっやぁ~エレンも罪作りですねえ~美女二人に一度に告白されて!」
ミーナ「で!?決めた!?どっちにするか決めた!?」
アニ「ちょっとミーナ黙ろうか」
エレン「……」
ミカサ「……」
つかつか…
クリスタ「ねえったらユミル…どうしてエレンにあんなことを言ったの?」
ユミル「……」
クリスタ「脅されて私を選んでくれても…嬉しくもなんとも無いよ…」
ユミル「……」
クリスタ「…ユミル…」
夜
エレン「…眠れねえ……」
アルミン「まあ、眠れないよねえ」
ライナー「気分転換に、外の空気でも吸ってきたらどうだ?適度な運動にもなるぞ」
ジャン「けっ!さっさと行って来い!…ぐすっ」
マルコ「よしよしジャン。愚痴はいくらでも聞いてやろう」
エレン「散歩……そうするか」
外
エレン「…風が冷たい…ますます目が冴えそうだ…ん?あそこに誰か居る…」
エレン「あれは…ミカサ?」
ミカサ「あ…エレン…」
エレン「…よう…」
ミカサ「……」
エレン「……」
ミカサ「大変なことになってしまった」
エレン「はは…だな…」
ミカサ「でも悩む必要は無い。クリスタを選べば良い」
エレン「…ミカサ?」
ミカサ「クリスタはとても女の子らしくて…優しい、慈愛に満ちている子…周りへの気配りも忘れない」
ミカサ「エレンのことしか考えない私とは違う……」
エレン「………」
ミカサ「それに私の体は筋肉まみれ。女の子とは、程遠い…」
エレン「……そんな事…」
ミカサ「私のことは心配しなくても良い…家族が増えるのは、喜ばしいこと…」
エレン「……」
ミカサ「さあ、もうそろそろ眠った方が良い…」
エレン「…お前は?」
ミカサ「私は…もう少し夜風にあたっている…なんだか眠れなくて…」
ーーーーー
女子寮
クリスタ(あの木のそばに居るのは…エレン…きっと眠れないんだね)
ミーナ「会いに行きなよ、クリスタ」
クリスタ「…ううん…いいや」
アニ「どうして?女子寮の近くに来てるのに」
クリスタ「エレンはきっと…ミカサを選ぶよ…」
アニ「そうだと決まったわけじゃないだろ」
クリスタ「分かるよ……だって、あの二人の周りの空気には…誰も入り込めないんだもの」
ミーナ「だけど言ってたじゃない、エレンと新しい思い出作っていきたいって」
クリスタ「言ったよ…だから、エレンのことで悩んでる今この時だって…私には大切な思い出だよ…」
アニ「………」
アニ「…エレンがこっちに近づいてる」
クリスタ「!!!」
ミーナ「え?呼ぼう!」
クリスタ「だ、駄目…」
アニ「え?」
クリスタ「もし来ても…私は寝てるって言っておいて…」
ミーナ「クリスタ…」
アニ「どうして…」
クリスタ「だ、だってほら!私こんな顔だし…みっともないじゃない。ね?お願い」
ミーナ「……」
アニ「……」
クリスタ「お願い…」
エレン「クリスタは寝てたか…ま、そろそろ深夜だし、大体のやつは寝る時間だよなあ…」
ユミル「よお」
エレン「うわ!?…あーびっくりしたお前かよ…!」
ユミル「クリスタの夜這いに失敗して残念だったな」
エレン「そんなんじゃねーよ!!」
ユミル「で?答えは決まったか?」
エレン「……」
ユミル「たったの一晩じゃ出せる答えも出せねえよなー」
エレン「そういうこと言うなよ…」
エレン「なあお前…どうしてあの時……」
ユミル「よく見るとお前……ニシンみてえな顔してるんだな」
エレン「はあ!?」
ユミル「あっそのアホ面、まさしくだな。はっは!」
エレン「何だよ馬鹿にして…」
ユミル「……でもニシンは栄養があるから嫌いじゃないぜ」
エレン「………」
ユミル「じゃーな」
エレン「…何なんだよ」
つかつかつか…
ユミル「………」
ユミル(自分で納得できる答え…か)
エレン「…大分歩いたな、そろそろ戻るか」
キース「…この時間の徘徊は許していない筈だが、イェーガー」
エレン「!?っわ!!教官!!申し訳ありません!!」
キース「罰として…」
エレン(死ぬまで走……)
キース「少し私の話を聞いていけ」
キース「して、答えは見つけ出したか?」
エレン「まだ……」
キース「正直で何よりだ」
エレン「しかし教官、何故こんなに早くに答えを出せと?」
キース「…今、自分の目の前に当たり前に広がる光景も、何時しか変わり果ててゆくものだ」
エレン「……」
キース「それが人の気持ちならば尚更のこと。後悔してからでは遅い」
キース「気付けば、どんどん手から逃れてゆく…時間も気持ちも、無限ではないのだ」
エレン「……」
キース「だからこそ、きちんと軸を決めるのだ」
エレン「教官……!!」
キース「少し説教じみてしまったな…ではそろそろ戻れ……」
エレン「…はい!!」
運命の日
キース「来たかイェーガーよ」
ミカサ「……」
クリスタ「……」
エレン「はい!」
キース「昨夜はきちんと眠れたか?」
エレン「はい!」
キース「何よりだ」
外野
マルコ「何だか今日のエレン、妙に清々しい顔してるね…」
アルミン「散歩に帰ってきたときから様子が変わっていたけど…何かあったみたいだ」
コニー「こりゃどっちかに決めたんだな!」
サシャ「後ろ姿が漢らしいですねえ」
ライナー「さて、どっちを選ぶか……」
ジャン(ミカサ…報われると良いな……チクショウ!死に急ぎ野郎!!)
ユミル「……」
ミーナ「ユミル?どうしたの?」
つかつかつか
アニ「あっ向こうに……」
ユミル「…エレン」
エレン「…!!」
クリスタ「ユミル!!」
ミカサ「!またエレンに……」
ユミル「おっと安心しな。乱暴しに来た訳じゃねえ」
クリスタ「…?じゃあ、一体……」
ユミル「…私も納得のいく答えを見つけようと思ってね」
クリスタ「もしかして……」
ミカサ「……」
ユミル「私はクリスタみたいに可愛らしい訳でも、優しい訳でもねえし…」
ユミル「ミカサみたいに器用でもない……」
ユミル「だけど後悔だけはしたくないんだ」
エレン「ユミル……」
キース(ほお……普段は不真面目な姿ばかり見るが、こうして乙女な一面も持っておるか)
外野
ミーナ「何アレ!!すっごい面白いんだけど!!!!すっっっごい面白いんだけど!!!!」
アニ「うっさいよミーナ」
ミーナ「ねえアニももしかしたりしないの!?」
アニ「残念だけどもしかしないよ」
サシャ「まさかユミルもエレンの事を狙っていたなんて…普段そんな素振り見せてなかったくせに憎い真似を!!」
マルコ「きっとクリスタの為に身を引いていたんだろうね…」
ライナー「にしてもダークホース過ぎるだろ…一体誰を選ぶか……」
キース「…こほん、ではイェーガー…一人を決めるのだ」
エレン「…はい」
ドキドキ……
ミカサ「……」
ドキドキ……
クリスタ「……」
ドキドキ……
ユミル「……」
ドキドキ…
外野「……」
エレン「結婚を前提にお付き合いして下さい!!!!!!」
エレン「キース教官!!!!!!」
クリスタ「」
ミカサ「」
ユミル「」
外野「」
キース「あれ?」
エレン「どうしましたか教官!!!!!」
キース「いや、私も年か…聞こえるはずの無い台詞が聞こえたような」
エレン「そんなことはありません!!!教官は何時も若々しいです!!」
キース「そ、そう、ありがとう」
エレン「気を取り直して……」
エレン「結婚を前提にお付き合いして下さい!!!!!!」
キース(聞き間違いじゃなかったーーー)
エレン「結婚を前提にお付き合いして下さい!!!!!!」
キース「わ、私が好きと申すか!いかん、いかん!もういちどよく考えなさい」
エレン「お願いします!!!俺は本気なんです!!!!!」
キース「私が好きと申すか!いかん、いか……」
エレン「逃げるなぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
びくっ
キース「!!!」
エレン「無限ループなんざさせるかぁぁぁぁ!!」
キース「逃げ道塞がれた」
エレン「教官!!!答えを!!答えを聞かせて下さい!!!!!」
キース「……三人に増えたのは予想外だがまさか私を選ぶとは思わんだろ…」
キース「とにかく考え直すのだイェーガーよ…これは一時の気の迷い…冷静に考えればこの三人の中から…」
エレン「俺は昨夜、教官の話を聞いて答えを決めました……」
エレン「それに…昨日の明るい月に照らされる教官を忘れられなくて…!!」
キース(それ私の頭に月光が反射しただけじゃ…)
エレン「もしこの俺の判断が一時の気の迷いと言うならば…気狂いと罵倒されても構いません!!」
エレン「キース教官!!!!お願いします!!!!!」
キース「……全く呆れたやつだな、イェーガー訓練兵…」
キース「貴様には私直々の指導が必要だな」
エレン「……」
キース「まずは食事からだ」
エレン「!!!!!きょ……きょおおおおかああああぁぁぁぁぁぁん!!!!!」
ひしっ!!!
クリスタ「」
ミカサ「」
ユミル「」
ミーナ「………なにこれ。ねえなにこれ」
アニ「……さあ」
サシャ「何ですかこの超展開」
ライナー「ダークホースどころか選択肢の外からの奇襲とは……」
コニー「へーエレンって教官のことが好きだったのかー」
アルミン「普通に言うのやめてくれよコニー…」
マルコ「見てあの三人のちからの抜けた姿……まるで戦いに敗れた戦士達の背中だ……」
ライナー(今声かけたら確実にやばいな)
ミーナ「なんなの…なんだったの…エレンってなんなの…ぶつぶつ」
サシャ「…私たちも行きません?もうこんな時間ですよ」
コニー「だなー」
アニ「いつまでも固まっててもしょうがないしね」
ジャン「行くべ行くべ」
ぞろぞろ……
アルミン「あれ?そう言えば今日はまだベルトルトを見てないけど…」
ライナー「ああ、なんか腰が痛いって言ってたぞ」
アルミン「」
おしまい
※ユミルが一番かわいそう
はなからこの流れでしか考えてなかったから
支援いただくたびに心苦しかったです
ゴメンネ!!!!!
蛇足と言うか
デボラのセリフをユミルに当てはめる↓
ユミル「なあエレンさんよぉ…わかってはいるんだろうけど……」
ユミル「…ってお前のことだからわかっていないかもしれねえから一応言っておくぞ」
ユミル「エレン……運命の出会いって信じるか?お前を初めて見た時実は私……」
ユミル「ビビッて感じるものがあったんだ」
ユミル「お前がとんだ物好きで良かったよ。普通なら私を妻になんかしねえもんな」
ユミル「あの時…選んでくれて本当にありがとう」
ユミル「言いたかったのはそれだけだ。おし行くぞ。そして、生きて私らの家に帰るぞ」
かわいいね
おしまい
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