エレン「壁のない世界」 (38)
初ssです!!
拙い文章ですが、よろしくお願いします
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1386484378
エレン「…ここは…どこだ?」
エレン「見覚えのあるような、無いような。」
エレン「どこも焼け野原だ…ひどいな」
エレン「というか、ここはどこなんだ?」
エレン「…誰かいないかな」
男の子「…」スタスタ
エレン「あ、おい!ちょっと止まれ!!」
男の子「な、何!?」ビクッ
エレン「ここは…何処なんだ?」
男の子「ここ?ここは…」
男の子「シガンシナ区だよ」
エレン「は?だって…そんな…壁はどうしたんだ?」
男の子「壁?そんなもの…元からないよ」
エレン「元から…?」
男の子「うん。ここは巨人に占領されてるんだ。」
エレン「占領?」
男の子「言葉を喋れる巨人が現れて、人間は支配されたんだ」
エレン「そんな…俺のいた世界はどうしたんだ…そうだ!!!リヴァイ兵長とか…兵団はいないのか?」
男の子「兵団?」
エレン「巨人に立ち向かおうとした人は…」
男の子「巨人に歯向かうなんて…最初はそういう人もいたけどね」
エレン「いたのか?」
男の子「今はそんな勇気なんてないよ…大人も子供も、皆巨人の言いなりさ。家畜でいる方が楽なんだ」
エレン「家畜だと…そんな…」
男の子「?お兄ちゃんは何も知らないんだね」
エレン「ああ…多分俺のいた世界とこっちは違うところなんだ。俺だって今まで壁外調査してたのに」
カンカンカンカンカン
男の子「!!!!!!」
エレン「何だ?」
男の子「仕事の…時間だ」ブルブルブル
エレン「仕事…?」
男の子「皆…巨人に労働力として扱われているんだ」ブルブルブル
エレン「仕事って…何するんだ?」
男の子「たくさんあるよ…巨人のための何かを作ったり…選ばれた人は暇潰しになるんだ…」ブルブルブル
エレン「ひ、暇潰し…?」
男の子「一日に何人かが虐殺されるんだ…暇潰しとして」ブルブルブル
エレン「ひでえな…」
男の子「行かなきゃ…行かなきゃ…」ブルブルブル
エレン「え、行くのかよ!そんなことされるのわかってて…」
男の子「僕たち人間は…皆番号で管理されてて…行かないと殺されるんだ…」ブルブルブル
エレン「え…」
男の子「お兄ちゃんは巨人に見つからないように…どっかで隠れてて」ダッ
エレン「あ、おい!!!」
エレン「行っちまった…」
エレン「どうしよう…何だって壁が無いんだ?」
エレン「俺の知ってる世界じゃない…パラレルワールドか…?」
エレン「それなら、兵団の皆も…どこかに…?」
エレン「労働所に…行ってみるか」
女「ひいいい!!お助けください、お助けください!!!!」
巨人「うるせえ!!黙って働かねえとどうなるかわってるんだろうな!!?」
女「わかりました、働きますから…!!!」
巨人「チッ、さっさとしろよ!!!」
エレン「何だ?これ…」
エレン「ほ、本当に…巨人が喋ってる…」
エレン「奇行種なのかもしれないな…」
エレン「てかひでえな…たくさんの人が労働させられて…」
エレン「助けられるか…?」
カチャ
エレン「!!そうだ、俺は立体起動装置を着けたままだった!!!」
エレン「どうにかしないと…」
巨人2「人間は覚えが良いし、働かせるのも楽だな」
巨人3「たくさんいるしな」
巨人2「ただちっせえからな…王宮の完成はいつつになるかな」
巨人「お疲れ様ー」
巨人 2「おつ」
巨人3「どうだ?進み具合は」
巨人「順調です。一年もあれば完成できるかと。」
巨人2「楽しみだな」
エレン「うーわ…きめえな…工事現場のおっさんみたいだぞ」
エレン「それより、どうやって立体起動装置を活用するかな」
エレン「木もほとんどねえしな…」
エレン「あ…あれは!!!!!!!」
ミカサ(?)「ハア…ハア…」
エレン「み、ミカサ…?」
エレン「ミカサが…働いてる」
ミカサ(?)「ハア…うう…っ…」
巨人「さっさと働け!!」
ミカサ(?)「は、はい…」
エレン「まずいな、巨人の近くだ」
エレン「あとで声をかけられる時間があれば…」
カンカンカンカンカン
巨人2「休憩だ人間共!!!」
エレン「しめた」
休憩所
ミカサ(?)「はあ…疲れた…」
エレン「ミカサ!!!」
ミカサ「!!?誰…?何故私の名前を」
エレン「う…俺にも説明できねえんだ…」
ミカサ「?そう、あなたもここで働いているの?」
エレン「いや違う…気がついたらここにいたんだ」
ミカサ「気がついたら…?」
エレン「ああ、俺もわからねえけど」
ミカサ「そう…」
ちょっと出掛けて来ます…すいません
この巨人逹は原作通りうなじが弱点?
>>18そうです。でも人類は気づいてないみたいな感じで…
再開します
ミカサ「あなたの名前は?」
エレン「あ、俺はエレンだ。」
ミカサ「そう、エレン。よろしく」
エレン「お、おう。変な感じだな…」
ミカサ「何故…?」
エレン「いや、何でもない…」
ミカサ「?」
アルミン(?)「ミカサー、そっちも休憩かい?」
ミカサ「アルミン…」
エレン「アルミン!!!?」クルッ
アルミン「わっ!だ、誰?」オロオロ
ミカサ「さっき知り合った。」
エレン「あ、ごめん…エレンだ。」
アルミン「う、うん、エレンって言うんだ。よろしく!僕はアルミン・アルレルト。」
エレン「お、おお…(知ってるけどな)」
アルミン「エレンはどこで働いているの?」
エレン「いや、気づいたら労働所の外にいたんだ。焼け野原みたいなところに。」
アルミン「気づいたら…?」
エレン「ああ、俺にもわからないんだけどな」
アルミン「なるほど…それにしても、面白い装置を付けているね?」
エレン「お!流石アルミン…気づいたか」
アルミン「さ、流石?」
エレン「いや、こっちの話だ(やりづれえ)」
アルミン「それは何て言うもの?」
エレン「立体起動装置だ。」
アルミン「立体起動装置…初めて聞くなあ…何をするものなんだ??」
エレン「これはな、こっから出るアンカーを壁や木に刺して、ワイヤーで空中移動を可能にするものなんだ」
アルミン「へええ…何でそんなものを??」
エレン「俺のいた世界は…こいつとブレードで巨人をぶっ殺してた」
アルミカ「!!?!!!!?」
ミカサ「あ、あんな恐ろしい巨人を…?」
エレン(ミカサでさえこのビビり様か、まあしょうがないよな)
アルミン「巨人は…どこを攻撃しても再生するっておじいちゃんが…」
エレン「ん?知らないのか…?」
アルミン「え?」
エレン「巨人の弱点は…うなじなんだ」
アルミン「うなじ!!!?」
ミカサ「巨人に弱点があったなんて…」
エレン(何も知らないから…支配されていたのか…)
エレン「そう、うなじだ。このブレードでうなじを削ぐと、巨人は蒸発して消えるんだ」
アルミン「そんな弱点が…」
ミカサ「エレンは、何者なの…?」
エレン「俺のいた世界は、たくさんの人間が巨人を[ピーーー]技術を学んで、兵団を作っていたんだ」
アルミン「兵士…か…」
エレン「でも喋れる巨人なんてなかなかいなかったし、知性もありそうだな…」
ミカサ「いや、全てが知性を持っているわけではない」
エレン「そうなのか?見たところ全部ありそうだったけど」
アルミン「ああ…ここには知性を持った巨人が集められて、人間の監視役をしているだけなんだ」
エレン「そうなのか!じゃあ普通の巨人もいるんだな」
ミカサ「ええ、ここは3体しか知性を持っている巨人がいない。」
エレン「じゃあ…何とか出来そうだな…」
アルミン「でもここには木も壁もほとんどないし…あ!!!」
エレン「?」
アルミン「作りかけの王宮を使えば…!!!」
エレン「王宮?」
ミカサ「私達は…巨人の王宮を作らされている」
エレン「だからあんなに働いてんだな…」
アルミン「王宮ならまだ作りかけだけど壁もあるし…ワイヤーを使うなら、巨人よりも高いから戦いやすいんじゃないかなあ」
エレン「なるほど!!やっぱ流石だな!!!」
アルミン「?あ、ありがとう…?」
エレン「でもなあ、知性があるやつが厄介だよなあ」
ミカサ「んー………」
アルミン「もしもだけど…その知性が完璧でないとしたら?」
エレン「は?どういうことだよ」
アルミン「ここ100年ほど、巨人に抵抗する人間がいなかったんだ」
エレン「まあ見ればわかるけど…」
アルミン「それなら、巨人たちも人間がどうやって抵抗するかもわからないし、抵抗しないと思い込んでるのかもしれないし…?」
エレン「そうか…こっちには立体起動装置もあるしな」
アルミン「で、でもやっぱり危険だよ…これも全て仮説だし…」
エレン「危険なのは…壁の外よりマシだ」
ミカサ「壁…?」
エレン「俺のいた世界は、巨人から街を守るために50mの壁で囲まれていたんだ」
アルミン「そんな技術があるなんて…信じられない」
エレン「しかし、だ。巨人の目もあるしな…迂闊には動けないな」
アルミン「そういえばそうだね…うーん…」
ミカサ「…!そういえば、巨人は夜にはあまり活動しないとおばさんが言っていた。」
エレン「あ!!そうだった!じゃあ夜にするか?」
アルミン「でもここら辺には灯りがないしな…暗くても見える?壁とか」
エレン「うーーーん…あんまり自信ねえな…」
ミカサ「灯り…うーん…」
アルミン「明るいうちにやっちゃうのも手だけどなあ…」
更新遅れてました…すいません
のろのろ更新していきます
エレン「明るいうちだとなあ…目を潰さなきゃなんねえし」
アルミン「そっか、手間がかかるな…」
ミカサ「やっぱり、夜のうち?」
エレン「そういうことになるな!」
カンカンカンカン
巨人「仕事の時間だ!!!」
アルミン「あ、仕事の時間だ…」
ミカサ「エレンは、巨人に見つからないようにここに隠れてて。」
エレン「おう、気を付けてな…」
アルミン「うん!行ってくるね」
ミカサ「エレンも気を付けて」
エレン「わかってるって」
待ってた!
>>34ひえええありがとうございます
最近忙しいですが、一日に一個は書き込めるようにします…
エレン「さてと、どうしたものか…」
エレン「早く巨人を駆逐しないと…ミカサやアルミンが可哀想だ」
エレン「というか俺…ミカサがやること前提に話してたんだけど、この世界のミカサはどうなんだろう」
エレン「昔から運動神経良かったしな…うーん…」
巨人2「何だ?話し声が聞こえるな…おい!まだ残ってんのか?早く仕事しろ!チッ、暗くて見えねえ」
エレン「!!!!」サッ
エレン(ここは暗いな…一体は仕留められるか?)
エレン(…やるしかないな)チャキッ
エレン「うおおおおお!!!」バッ
巨人2「ん!!?何d」ズバアッ
ドサッ
エレン「おおお!やった!討伐数1!!」
エレン「まあここが暗いのがラッキーだったな…次はこのようにはいかないが…」
エレン「こっちにはアルミンがいるんだ!!俺らはやれる…」
10分後
カンカンカンカン
巨人「休憩の時間だ」
アルミン「はあ…疲れた…」
ミカサ「休憩所でエレンが待っている。アルミン、早く行こう」タッ
アルミン「あっ、待ってよミカサ!!」
アルミン(働いてるときに巨人2が休憩所へ向かったけど…大丈夫か?エレン…)
ミカサ「エレン!!」シャッ
エレン「おう、ミカサか。仕事終わったのか?」
ミカサ「うん。終わった。」
アルミン「あの、エレン!!」
エレン「ん?」
アルミン「働いてるときに…巨人2がここに入ってくのが見えたんだけど…」
エレン「おう、それ…倒したぞ!!」
ミカアル「え!!?」
エレン「ここが暗いのが幸いだったけどなー」
アルミン「そっか…やっぱり暗い方が有利なのかな?」
?「…おい」
エレン「?」クルッ
アルミン「あ…ジャン…」
エレン「ジャン!!!?」
ジャン「そこの…エレンだったか?巨人を倒したと聞いたが」
エレン「ああ…倒したよ」
ジャン「そんなことテメェに出来んのか?見るからにひょろっちいじゃねえか!!」
エレン「何だと!!!?」
ミカサ「やめてエレン。ジャン、あなたも」
ジャン「お、おう…///すまない、悪かった」
エレン「…チッ、アルミン、こいつに説明してやれ」
アルミン「う、うん」
このSSまとめへのコメント
面白い。
放置か?はよぅ書けやぁ
放置する奴一番嫌いので早く書いておもしろいから(__)