アニ「たった一人の」(180)


※バレ有、恋愛要素多分なし、シリアス路線
 >>1の勝手な妄想にて候。
※アニとミーナの話っぽいです。


<<対人格闘訓練>>

キース「貴様!そんなところで休んでないで訓練に戻れ!」

アニ「………」

キース「貴様だ!レオンハート訓練兵!」

アニ「………」

キース「聞こえているのか?訓練に戻れ!」

アニ「…相手が見つかりませんので」

キース「ぬ」

アニ「教官が相手してくださいませんか」

キース「………」


キース(…アニ・レオンハート。性格は孤立気味、連帯性に難がある)
    だからと言って、私が相手をするわけにはいかぬ)

キース「…集団行動を行えるようになるのも、兵士の務めだ。
    おい、そこの。カロライナ訓練兵」

ミーナ「は、はいっ!?」

キース「レオンハート訓練兵と組め。そっちの…※※※は、レンズと」

ハンナ「じゃ、じゃぁ…ミーナ、後で、ね」

ミーナ「う、うん…」

(※ハンナの苗字わからんかった。)


ミーナ「えっ…と…」

アニ「……恨むなら教官を恨んでおくれよ」

ミーナ「いや、わたしは、その」

アニ「さっさと終わらせよう。あんたが暴漢役でいいかい」

ミーナ「えっと…その、あの…」

アニ「…なんだい」

ミーナ「わ、わたし、ミーナ!ミーナ・カロライナ!よろしく!」

アニ「………」

ミーナ「あ、あれっ…」

アニ「訓練、しないの?」


ミーナ「いや、あなたと話すの…初めてだったし」

アニ「そう」

ミーナ「えっと、確か、あなたは…」

アニ「アニ。アニ・レオンハート。
   教官見てるし、お喋りしてる暇はないと思うけど」

ミーナ「あ、うん、い、いくよっ!」


<<食堂>>

ミーナ「うぅ、いったぁ…」

ハンナ「だ、大丈夫?」

女1「ほんっとムカつくよね、立体機動がちょっとうまいからって
   ちょーし乗りすぎ!次の対人格闘でもハブってやろうよ」

女2「でもさー、教官に言われちゃ相手しなくちゃじゃん?」

女1「だからー、他の女子とも話つけてさー」

女2「あ、噂をすればなんとやらだよ。氷の女のおでましだ」

女1「うっわー、やっぱ一人で食べてる、ボッチじゃんw」

女2「目つき怖いしさー、あんなのと友達なんてあたし絶対無理w」

女1「だよねー、ハンナもそう思うよねー?」

ハンナ「う、うん…」

ミーナ「………」


ミーナ『うう、いたたたた』

アニ『……手』

ミーナ『あ、ありがと…』

アニ『…別に。訓練だから』

ミーナ『アニって、強いんだね…』

アニ『……次はこっちが暴漢役』

ミーナ『え、ちょっと、休憩とか』

アニ『…いくよ』

ミーナ『ええええっ』


ミーナ『いったぁぁぁぁああ』

アニ『…大げさすぎ』

ミーナ『アニが強すぎるんだよ…』

アニ『そう。じゃぁ私行くから』

ミーナ『えっ』

アニ『…すまなかったね。次からは教官に見つからないようにする』

ミーナ『え、ちょっと?アニ?』


ミーナ「…わたし、ちょっと行ってくる」

ハンナ「ミ、ミーナ?!」

女1「はぁ?何言って…ちょっと、ミーナ!」
------
ミーナ「…ねぇ」

アニ「………」

ミーナ「…アニ」

アニ「…なんだい」

ミーナ「昼間は、その…」

アニ「戻った方がいいんじゃないかい。あいつらが見てるよ」

ミーナ「………」

アニ「言ったろ、次からは見つからないようにする。
   あんたを巻き込んだりしない」

ミーナ「………」

アニ「わかったら、とっとと」

ミーナ「わからない」


アニ「は?」

ミーナ「人が声かけといてその態度、なんなのさ」

アニ「…声かけてくれと頼んだ覚えはないよ」

ミーナ「……そう」

ハンナ「ミーナ…」

ミーナ「行こう、ハンナ」

ハンナ「う、うん…」


<<女子寮>>

女1「なんなのあれ!せっかくこっちが優しく声かけてやってんのに」

女2「ミーナもお節介なんだよ。あいつなんて放っておけばいいんだ」

ミーナ「…そう、だね」

女1「そいや男子にもハブられてるのいたよね、すっげー背が高いやつ」

女2「あー、いたいた。でも同じくらいでかいのいるじゃん?
   あいつと同郷らしいからよくつるんでるよ」

女1「でっかい奴同士で?ホモ達なんじゃないのw」

女2「ありえるーw」

ハンナ「もうやめようよ、そんな話…」

女1「いい子ぶってんじゃないよ、ひょっとしてあいつらに気でもあるの?」

ハンナ「違うよ…」


ミーナ「ハンナに限ってそれはないわー。ねぇ?」

ハンナ「ちょっと、ミーナ」

ミーナ「おやぁ?こないだ何て言ってたかなぁ~、座学で席が隣になった…」

ハンナ「ちょ、ちょっと」

女2「なになに?ハンナ好きな人でもいんの!?」

ハンナ「やめてよー、もうっ」

女1「隠すな隠すなー」

ミーナ「そうだぞー、白状しろー!」

…今日はココまで。ちょい前に投稿した
ベルトルト「僕のノート?」に少し繋がっていくかもしれない。

では寝る!

|壁|ミ

ベルノートか


…眠れなくて続き書いた。朝6時起きなので死ぬ気がする。

>>14 そうっす、見てくれててありがとうっす。

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<<別の日、対人格闘訓練>>

女1「お、あいつまたボッチだわ」

女2「離れよ離れよっ」


ミーナ「…ほんとに、教官にバレてない」

ハンナ「どうしたの?ミーナ」

ミーナ「なーんでも。ところで…あそこにいるのは~?」

ハンナ「ちょっと、やめてよっ」

ミーナ「あれー、一人みたいだなー。このままじゃ教官に
    あいつと組まされて怪我するんじゃないかなー」

ハンナ「…男の人だし、身長あるし、大丈夫だよ」

ミーナ「そっかなー?こないだやったけど、あいつ相当強いよ?」

ハンナ「だからって…」

ミーナ「もうー、せっかくのチャンスなんだ、いってこーい!」

ハンナ「ちょ、ちょっと」

ミーナ「フランツー!!」

ハンナ「や、やめてよぉ」


ミーナ「さて、と…」

--------

ミーナ「ねえ、あなた」

アニ「…何」

ミーナ「見ての通り、相手がいないの。付き合ってよ」

アニ「他の人に頼めば?」

ミーナ「教官こっち見てるし」

アニ「…仕方ない。かかってきな」


ミーナ「うっ…」

アニ「…わかったろ、私とやると怪我する」

ミーナ「うるさいっ」

アニ「腕、使い物にならなくしてやろうか?」

ミーナ「そんなことしたら、あなた開拓地行きだね」

アニ「…それは困るね」

ミーナ「だったら…!!!」

アニ「おっと…へぇ、やるじゃないか」

ミーナ「うそ…」

アニ「相手が悪かったね」


<<食堂>>

女1「ばっかじゃないの、なんであんな奴相手にするのさ」

ミーナ「一方的にやられてるってのが悔しくてさー」

ハンナ「けど…ほんと強いよね、すごい」

女2「そりゃそうとー、ハンナ、相手フランツなの?」

女1「そうそう、あんなのどこがいいのさー」

ハンナ「あんなのなんて言わないでよ…彼、とっても優しいんだから」

女1「へぇー」

女2「座学で当てられた時に、こっそり教えてくれたんだっけ?」

ハンナ「うん…後、技巧で立体機動のワイヤーがうまくかけられなくて
    手伝ってもらっちゃった…」

女1「あんた不器用だもんねー」


ミーナ「そいや来週の試験結果で、ここきて最初の順位発表あるんじゃない?」

女2「そうだ!座学でわからないところあるんだよね」

ハンナ「私もだ…」

女1「あんたはフランツに教えてもらいなさいよ」

ハンナ「そんな…まだ、そこまで仲いいわけじゃ…」

ミーナ「んじゃ2人でフランツのとこ行こっか」

ハンナ「…それなら、まぁ」

女1「でたでた、ミーナのお節介!」

ミーナ「104期訓練兵で初のカップル誕生なるか!?」

ハンナ「遊ばないでよぉ」


<<食堂、掲示板前>>

アルミン「さすがだね、ミカサ」

ミカサ「…エレンも頑張っている」

エレン「1位のお前に言われたかねぇよ…」

アルミン「まぁまぁ、僕なんて200位にも入っていないのに。
     100位内に入ってるだけでもすごいよ…」

エレン「ったく…しかし、やっぱお前らすげえな!」

ライナー「ん?ああ…」

アルミン「ライナーは2位、ベルトルトは3位か…ミカサもだけど
     2人とも立体機動すごくうまいよね」

ライナー「ありがとよ」

アルミン「僕も見習わなきゃなぁ…」

エレン「なぁライナー、今度対人格闘組んでくれよ」

ライナー「おう、お前となら面白そうだ」


ミカサ「怪我をしてはいけない。エレンは私と組むべき」

エレン「別にいいだろ、誰と組んでも。男と男の勝負だ!」

ライナー「まぁまぁ、怪我しないように気をつけるさ」

エレン「手加減は無用だぜ」

ライナー「言ったな。こてんぱんにしてやる」

アルミン「じゃぁ僕は誰とやろうかな」

ベルトルト「…僕でよければ、付き合うよ」

アルミン「あ、お願いできるかな」

ベルトルト「うん…」


ミーナ「うーん…」

女1「ミーナすごいじゃん、39位!」

女2「女子の中じゃトップクラスに入ってるよー」

ミーナ「そっかなあ…他にもほら、
    サシャ、ユミル、クリスタ…それに、あいつ」

女1「ああ…4位とか、いけ好かないね。
   対人格闘の点数が高けりゃ、もっと下だっただろうに」

ミーナ「座学も、結構いけたんだね」

女2「ボッチだから一人ですることって勉強くらいしかないんじゃない?」

女1「言えてるー」

ミーナ「なんっか、悔しいなぁ」

女1「気にしすぎだって。次、頑張ればミーナならいけるいける」


<<立体機動訓練>>

キース「今日から2本の刃での斬撃の訓練を開始する!」

ミーナ「ついにきた…」

ハンナ「うう、怖いなぁ…」

フランツ「カチッと音がするまで、刃を差し込むんだよ?」

ハンナ「うん…!」

ミーナ「やれやれ、お熱いことで」

ハンナ「ミーナってば…//」


ミーナ「そーれじゃ、おっさきー!」

ハンナ「んもぅっ」

フランツ「ははっ、ほんと明るくていい子だよね、彼女」

ハンナ「そ、そうね」

フランツ「でも僕は…君の優しさの方が…」

ハンナ「えっ?」

フランツ「いや、なななんでもないっ」

女1「やだやだー、見せつけちゃってー」

女2「いこいこっ」

ハンナ「………」

フランツ「…僕らも行こうか」

ハンナ「そ、そうね…」

相変わらずのsage進行。
恋愛要素もないし、まとめ系にも乗らないマイナーな話さ…
見たい人だけ読んでって(´・ω・)

では、今度こそおやすみなさいませ…

|壁|ミ

ミテルヨー

|壁シーナ|ミ

|壁|ω・)ノ やあ

>>27 アリガトヨー
今日もチマチマ書いていくよー。

|壁|ω・)ノ 三■


ミーナ(刃をハの字にして…斬りつける!)ガッ!!

ミーナ「わっ、途中で止まッ!」

キース「最初はそんなものだ。力の足らん者は浅く斬りつけろ!
    よし、次ッ!!」

ミーナ(うわー、恥かいたー…男子が結構やってるから調子乗っちゃった…)

(浅くかぁ…でも、それだと巨人のうなじ削げなくて倒せないんじゃ…)

(力つけないとかなぁ…)

ザシュッ!!…カランカラン

キース「…良い斬り口だ。問題ない」

アニ「…はい。ありがとうございました」

ミーナ(な、なに、あれ…めっちゃ深いし!)

(身長わたしより低いのに!なんなのあの子…
しょうがない、背に腹はってやつだね)


ミーナ「ねぇ、アニ」

アニ「…またあんたかい」

ミーナ「なんで、あんなにうまく削げるの?」

アニ「…単純だろ、力の差さ」

ミーナ「嘘。わたしより身長低いじゃない」

アニ「もういいだろ、私は戻りたいんだ」

ミーナ「待ってよ、教えてよ。私、巨人を倒したいの」

アニ「…聞くなら私じゃなくていいだろ」

ミーナ「あなた、4位だったじゃない。成績上位に聞くのが悪い?」

アニ「だったらあのデカイのに聞けば?お人よしらしいから」


ミーナ「わたしは、あなたに聞きたいの。なんでそう避けるの」

アニ「…別に。私なんかと付き合うと良い事なんてないんじゃない?」

ミーナ「…あの2人のこと?」

アニ「嫌われてるみたいだしね。あんた、あいつらと友達なんだろ」

ミーナ「………」

アニ「人と馴れ合うのは好きじゃないんだ。…じゃ、行くから」

ミーナ「………」


<<食堂>>

女1「あー、全く斬れなかったー」

女2「わたしもー。ミカサだっけ?あの1位の奴。
   男とつるんでばっかいるけど、あいつ男なんじゃないのー」

女1「だよねー、でもアルミンだっけ?一緒にいるやつ。
   あの子可愛いよねー」

女2「ちょっとー、わたし狙ってるんだからー」

女1「えー、あんたもー?ミーナ、あんたは誰狙ってんの?」

ミーナ「へっ?ごめん、聞いてなかった」

女1「ちょっとー、最近付き合い悪いんじゃない?」

女2「ハンナもそうだよー。フランツとデキちゃったからって」

ミーナ「はは…ごめんごめん」

女1「で、誰か気になる人いないのー?」


ミーナ「うーん…今のとこ、いないかなぁ」

女1「あの駆逐野郎とかどうよ、熱血系好きでしょ?」

ミーナ「あー、まぁ、悪くはないよね」

女2「あいつはミカサがいるからダメっしょー」

女1「だったらあのホモ達とかー」

女2「あれはわたしだめだわーw」

女1「男からは兄貴呼ばわりされてて人気じゃんw」

女2「ないわーw」

ミーナ「…わたし、先戻ってるわ」

女1「あん?つれねーの」

女2「あんたこそホモ達気になってんじゃないのー」

女1「んなわけないじゃーん、あはははは」


ミーナ(友達、か…)

(一緒にご飯食べて、恋愛話して…)

(訓練して…寝て、一緒に過ごす…)

(そう、それが友達、だよ…ね)

ミーナ「…なんだろなぁ」

サシャ「なんでしょうねぇ」

ミーナ「うわっ、びっくりした」

サシャ「びっくりとはなんですか。明日の朝食のこと考えていたんですよ」

ミーナ「そ、そう…」

サシャ「私のカンでは…芋と玉ねぎのスープとパァン!ですかね」

ミーナ「いつもの、ってやつね」


サシャ「お肉は明後日ですかねぇ…」

ユミル「おい芋女、水汲みはやったのか?」

クリスタ「ユミルったら…自分でやりなよ」

サシャ「おおっとすみませんでした!今からやりますんで」

ユミル「ったく、さっさとすませてくれよ。明日も早いんだからな」

クリスタ「みんなでやれば早いでしょう?…えっと、あなたは確か」

ミーナ「ミーナです。ミーナ・カロライナ」

クリスタ「よければ、あなたも一緒にやりませんか?」

ユミル「はっ、ボッチの相手なんかしてる場合かよ」

クリスタ「ユミル!」


ユミル「ちげぇの?変な女どもと一緒にいないからハブられたのかと思ったぜ」

クリスタ「もうっ…その、ごめんなさいね、気を悪くしないで」

ミーナ「いいのいいのー。わたし部屋に用事あるから、また今度ねー」

クリスタ「うん!今度一緒にご飯食べよう」

ミーナ「そだねー、またよろしく!」

ユミル「ほらほら行くぞ」


ミーナ「………」

一体、何がしたかったのだろう。
きつい思いをするとわかっていて訓練兵団に入ったものの…
今の自分は、巨人を倒す力もなければ、人とうまく付き合う術も持たない。
一緒に入団した昔からの友達は、あまりのキツさに1週間かそこらで辞めてしまった。

ミーナ「…ボッチ、かぁ。ははは…」

ミーナ(強く、なりたいな…)

自分より小柄な少女の、凛とした後姿を思い出す。

一人でやっていける強さ、自分にはまだわからない。

何らかの目的があれば、強くなれるのだろうか?

ミーナ(当分の、目標ってやつかなぁ)

あれだけ人付き合いの嫌いな奴だ。
勝手にライバルに認定されたとしたら、余計に避けられるに決まっている。

ミーナ(…あと少し、やってダメだったら、考えよう)

一回切るでー。
職場の人間に、そんなにおもろいなら進撃漫画貸してと言われたで?
明日から資料がなくなるねん…口調おかしくなったらごめんよぅ。
…職場で進撃ゴッコがまた増えるにちげぇねぇ。

>>1「駆逐してやる・・・!始末書を・・・1枚残らず!!」


>>39…やるんだな!?今…!ここで!」
…再開っと。
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<<立体機動訓練>>

ミーナ(腕を折りたたみ、脇を締め、手首は柔らかく…)

(左足で踏み込んで、腰を基点に身体を回転させつつ…叩き斬る!)

ミーナ「はぁっ!!」ザシュッ

…カランカラン

ミーナ「や、った…?」

ユミル「へぇ…やるじゃん、あんた」

ミーナ「あ、ありがと…」

クリスタ「ほんと、結構深いよ?」

ミーナ「そっかなぁ…まだ深くしないと倒せないんじゃない?」

ユミル「…討伐補佐としてなら十分じゃないか?」

サシャ「あのユミルが褒めてる…明日は雨ですかね」


ユミル「…お前の首を削いでやろうか?」

サシャ「ひぃ、お助けを~お助けを~」

クリスタ「こらこらユミル。でもすごいなぁ、どうやってあそこまで?」

ミーナ「うーん…わたしたち女子って、力がないじゃん?
    だから技術でなんとかできないかなーって」

ユミル「ほぅ」

ミーナ「アニっているじゃない、あの小柄な子。
    ちょっと研究させてもらっちゃった」

ユミル「ああ…あの氷の女か」

クリスタ「氷の女?」


ユミル「感情がない女って意味さ」

クリスタ「そんな…感情がない、って」

ユミル「そう捕らえられても仕方ないんじゃないか?ずっと一人だし」

ミーナ「…ホントは、どうなんだろう」

ユミル「あ?」

ミーナ「最初の頃ね、対人格闘を一緒にしたの。
    負けちゃったけど…手を、差し伸べてくれてさ」

ユミル「そのくらい誰だってするだろ」

ミーナ「…そう、かな」

ユミル「ま、私には関係ない話だな。さって飯行くかー」

サシャ「パァン!!」

ミーナ「………」


『あんた、あいつらと友達なんだろ』

ミーナ(ほんとに、そうなのかな…)

『人と馴れ合うのは好きじゃないんだ』

ミーナ(何故、そう思うの…?)


<<夜、女子寮の外>>

アニ「……何か用?」

ミーナ「…なんでバレちゃうかな」

アニ「人をつけるってなら、足音完全に殺さなきゃいけないんじゃない」

ミーナ「嘘、足音なんて」

アニ「聞こえてたよ。私が止まるとあんたのも止まってた」

ミーナ「はぁ…なんなのさ、もう」

アニ「聞きたいのはこっちだね。人をつける理由ってやつをね」


ミーナ「理由?至極単純。あなたに興味があるから」

アニ「私に?」

ミーナ「そう。一人でいて、辛くないの?なんで、そんなに強いの?」

アニ「…私とあんたじゃ、価値観が違うと思うけど」

ミーナ「でも…」

アニ「私は、やるべき事があるから、ここにいる。
   その為ならば苦痛などどうってことない」

ミーナ「目的…?あなたは、何のために」

アニ「それに答えなきゃいけないような仲じゃないだろ」


ミーナ「冷たいなぁ」

アニ「あんたには新しいツレがいるじゃないか」

ミーナ「興味持つのもダメなの?」

アニ「…勝手にしなよ。
   今日は一人で散歩したい気分だから放っておいて欲しいけどね」

ミーナ「おっけー。じゃ、今度座学で隣座らせて貰うから」

アニ「…物好きなんだね、あんた」

ミーナ「そっかなぁ?」

アニ「まぁいい。私は行くけど、ついてこないで」

ミーナ「はいはい。明日ねー」

アニ「………」


「おう、遅かったな」

「たまにすっぽかすあんたに言われたくないね」

「まぁまぁ…で、何かわかったのか?」

「…アレ監視してた連中つけたんだよ。
 やっぱり、関係者だったみたいだ」

「そうか…彼女が、なぁ…」

「…誰であろうと、僕らがやることは変わらないよ」

「まぁな…」


「じゃ、私は戻るから」

「待って、これ先週分」

「ああ…ありがと」

「よし、俺らも行くぞ。あまり姿が見えないといらぬ噂が立つ」

「…ホモ達」

「言わないでよ…」

「浮いた話でも流せばいいんだよ」

「俺はともかく、こいつにできるわけねぇわな。んじゃ、戻るか」

「あ…」

「何?」

「いや…なんでも、ない…」

「…心配なんかいらないよ」

「うん…」

「おやすみ」

「…おやすみ」


今日の分投下終わる。
これまた全然話が進んでないですね…明日これるかどうかはわからない。
さて、私は3人に「帰る」を故郷に対してしか使いたくないんだ。
部屋には「戻る」で統一させてるつもり、なんだけどどっかでやらかしたらゴメン。

…夜にデカイの2人いなくなるとか怪しいんでやめてくれませんか。
そしてノートはこっそり渡される仕様。

|壁|ミ

乙!

|壁|ω・)ノ やあ >>50乙アリ

会社で進撃クリアファイル・タブレット・芋チップス・クッキーを
進撃仲間全員分並べたらすごいことになった。
営業先のローソンで、店長からオマケで色々貰えたらしい。
…ド田舎は17時になってもたんまりあったようです。

では、今日もチマチマ書いていく。
なんだか内容が重くなってきたんだが…頑張る。

|壁|ω・)ノ 三■


<<翌日午後、座学>>

ミーナ(えーっと……あ、いたいた、端っこの席)

アニ「…ほんとに来たの」

ミーナ「成績上位者が、どんな勉強してるのか知りたいだけよ」

アニ「…そう」


眼鏡「~であるからにして、巨人については不明なことが多く――」

ミーナ「…100年でそれだけしかわかってないのかぁ。
    そりゃ、負けちゃうよね…」

アニ「………」

ミーナ「あー、もう…あの教官、消すの早いよ。
    …ねぇ、今のトコ書き写してる?」

アニ「…してない」

ミーナ「え?」

アニ「図書室に資料ならあるだろ。自分で調べたら?」

ミーナ「あ…う、うん…」


アニ「じゃ。」

ミーナ「あの…アニは、全部覚えられたの…?」

アニ「大方ね。後は試験前に適当に復習する」

ミーナ「うぅ…」

アニ「そんなに自信ないなら、あの前にいるちっこいのに聞けば?
   総合成績はともかく、座学はトップって噂だし」

ミーナ「へぇー…アニって、人に関わられること嫌うくせに
    人のことはよく知ってるんだね」

アニ「…いいだろ、別に」

ミーナ「んー…じゃ、わたしのことはどう見てるの?」


アニ「…物好き」

ミーナ「そ、それだけ!?」

アニ「強いて言うなら、才能ないのに頑張る馬鹿」

ミーナ「…ひどいね」

アニ「そう思うなら、もう話しかけないでくれる?」

ミーナ「うーん、じゃぁ物好きってことでいいや」

アニ「…はぁ」

ミーナ「とにかく!私は強くなりたいの。だからあなたと組んでみたい。
    単純でしょ?それだけの関係なんだから」


アニ「…なるほどね。でも、それだと私に利点がないように思えるんだけど」

ミーナ「教官を無理に避ける必要はなくなるんじゃ?」

アニ「……ふん」

ミーナ「じゃ、そういうことで。よろしくね、アニ」


女2「何あれ」

女1「ミーナか。ちゃっかり上位陣と仲良くなっちゃってさ。
   自分だけ実力ないのわかってないんじゃない?」

女2「寄生ってこと?ヤダヤダー」

女1「ったく、鬱陶しいよね。よりによって氷の女と一番つるむなんて」

女2「ね、気味悪い」

女1「…ちょっと痛い目みせようか」

女2「えー、マジでー?」

女1「なんか馬鹿にされてるみたいじゃん?
   たまに話しかけにくるけど」

女2「確かにねぇ。イイ子ぶっちゃってさ」

女1「自分が上位と下位の橋渡しになるー!とか思ってそー」

女2「うっわ、めんどくさー」

女1「でっしょー?だから、さ…」

女2「…おっけー」


ミーナ(っと、こんなもんかなぁ)

無愛想な彼女と組み始めて、1ヶ月。
あの小柄な身体に、どれだけ力が隠されているのかと驚くばかりだ。
そして、少しわかったことがある。

彼女は、思ったより怖い人じゃない。
なんだかんだで、色々教えてくれる。
立体機動の効率の良い姿勢、刃の向き、装置の手入れ…
座学の知識も、自分よりはるかに豊富で、聞けば答えてくれる仲にはなれた。

ミーナ(…まぁ、聞けるのは訓練に対してのみ、なんだけど)

トロスト区出身の自分は、この訓練所からさほど離れていないところにある、
隠された名店をいくつか知っている。
いつか機会があれば、連れていってみたいと思うのだけれども。

ミーナ(未だに…好みの味すら、わっかんないや)


他の訓練兵に聞こうにも、彼女は誰とも交流がないので何もわからない。
…エレンやライナーと、対人格闘で組んでいるのを見たくらいで。

ミーナ(あの時のアニ、生き生きしてたなぁ。戦うのが好き、なのかな)

追いつこうと、手を伸ばしているのに、追いつけない。
自分が男だったら、もう少し力も身長もあって、並ぶことができたかもしれない。
いや、それは違う。彼女は女の身でありながら、はるかに強いのだ。

『才能ないのに頑張る馬鹿』

ズキリと心が痛む。
間違いではない、真実だ。

彼女のそれは才能であって、上位陣と呼ばれる人たちは皆、
何かしらの"才能"を持っている。


全課目をこなすことのできる、ミカサ、ライナー、ベルトルト、そしてアニ。
対人格闘が強いエレン。
立体機動の扱いがうまい、ジャン、マルコ、コニー、サシャ。
馬術に秀でる、クリスタ。
座学だけで言えば、アルミンだってそう。

ミーナ(わたしって、何の才能もないなぁ…)

今、手元にある立体機動装置の整備とて、得意ではない。

ミーナ(はぁ…)


女1「あっれー、ミーナじゃん?」

女2「まだ整備してんのー?とろいなぁ」

ミーナ「あ…うん、もうこんな時間かぁ」

女1「そいやさー、座学の試験なんだけど内容変わったんだって」

ミーナ「え、ほんと?」

女1「今やってる兵法の出来が悪そうだから、
   陣形の問題にするんだってさ」

ミーナ「まじ!?よかったぁー」

女2「だよねー、兵法大変だもん」

ミーナ「陣形なら、まだ得意だしね」

女1「そうそう、ミーナはあたしらの希望なんだからさ」


ミーナ「希望?」

女1「あんたが頑張ってくれたら、あたしらも頑張る気になれるじゃん?」

ミーナ「そ、そうかな」

女2「そうそう、だから頑張ってよね!」

ミーナ「うん…ありがと、2人とも。よーし、がんばるぞー!」

女1「いいっていいって、友達なんだからさー」

--------

女1「………」

女2「………」

女1「ふふっ」

女2「ばっかみたいwwwwwww」

女1「せいぜい試験頑張ってね~」


<<試験前日、図書室>>

ミーナ(えーっと…右翼に物資がある場合は…)

アニ「何やってんだい」

ミーナ「わっ、びっくりしたぁ」

アニ「…試験勉強?」

ミーナ「うん、明日試験でしょ?」

アニ「ああ…」

ミーナ「でもまぁ、陣形に変わったって聞いたからまだ楽かなー」

アニ「…は?」

ミーナ「え、聞いてなかった?」


アニ「試験は兵法で間違いないよ」

ミーナ「嘘…だって、女1と2が」

アニ「………」

ミーナ「……嘘、だって」

アニ「…騙されたね」

ミーナ「そんなっ、どうして!」

アニ「…さぁね」

ミーナ「……はは、あはは、これは、落とした、かな」

アニ「…ちっ」


アニ「ちょっとノート貸しな」

ミーナ「えっ…」

アニ「……コレと、コレと…ココもか」

ミーナ「ア、アニ?」

アニ「………」

ミーナ「ちょ、ちょっと、もう、いいから…自分で、やる…」

アニ「…はい。印つけたとこだけ最低覚えて」

ミーナ「なん、で」

アニ「あの2人に騙されたんだろ?」

ミーナ「………」


アニ「悔しくないの」

ミーナ「…悔しい、よ。でも…」

アニ「………」

ミーナ「なんで、なんでなの…」

アニ「…私が「違うッ!」

ミーナ「アニのせいじゃない!アニは悪くなんかっ」

アニ「………」

ミーナ「わたしが、弱いから…わたしが、」

アニ「………」

ミーナ「…ごめん、1人にしてくれないかな。…印、ありがと…」


ミーナ(………)

ほんと、何やってんだろう。

最初から、立場が違うんだ。

住む世界が違う。自分は、あの世界にたどり着けない。

ミーナ(…はぁ)

ノートに記された、印を目で追う。

全く無駄がない。きっと彼女の頭には、明日の試験対策がバッチリなされている。
だから、大方出る問題まで予測できてしまうんだ。

ミーナ(世界が、違うよ…一緒に、肩を並べるなんて、できっこないよ…)


開拓地に戻ってしまった、古い友人の姿がちらつく。

移住してきたマリアの住人が多くて、土地を追い出された者や
両親を口減らしで失った者…

(皆の分まで頑張ると言っていたのに)

(強くなって、皆の分までって)

(でも、世界は、遠すぎるよ…)


|壁|ω・)…

どうしてこうなった。自分で書いてても不明だ。
職場の先輩♂は兵長が好きらしい。
日曜にアニメイトでブルーレイ1・2買ったら特典カードついてきたんだが
何故かリヴァイx2とかあり得ない結果だったので1枚あげようと思う。

まぁ今日はココまで。話が進んでねぇ。
続きをメモ帳に書いて寝て、明日また投稿しにきます…では。

|壁|ミ


続き楽しみにしてるよ


|壁|ω・)ノ やあ

昨日、ココの他のSS読み漁って気づいた。
ものすごく似た内容のSSがお先にあったんですね…
解釈が似てるからビックリ。

まぁ、今日もチマチマとはじめます。
ミーナは強い子。だから頑張る。

|壁|ω・)ノ 三■


「…これ。ありがと」

「もういいの?」

「うん」

「じゃぁ…こっち渡しておく」

「ん」

「…ねぇ」

「何?」

「あの子、最近どうしたの」


「…見てたんだ」

「他人と話してるの珍しかったからね」

「そう。元々、ただの気まぐれだったんじゃない」

「…1人は」

「大丈夫だと言ってんだろ。下手に親密になれば後で困る。
 あんただって、そうしてるはずだ。…あいつと違って」

「僕には、彼がいる。でも、君には」

「それ以上言うなら蹴り入れるよ」

「……君が、大丈夫ならいい。でも…何かあったら、呼んで」

「…何もないさ」


ハンナ「ミーーーナッ♪」

ミーナ「おわっ」

ハンナ「聞いて聞いて!フランツとね、付き合うことになったの!」

ミーナ「…おめでとう?」

ハンナ「えー…喜んでよぉ」

ミーナ「あんだけ見せつけられてちゃぁね~?今更感?」

ハンナ「もうー。ミーナのおかげで今があるっていうのに~」

ミーナ「……そっか」

ハンナ「? どうかしたの、ミーナ…」

ミーナ「…ううん、なんでもない!あー!羨ましいなこんちくしょう!
    わたしも誰かステキな人と出会いたーーーーい!」


ハンナ「ふふ。そうだ、フランツがね、ミーナも一緒に訓練しないかって」

ミーナ「わたしも?」

ハンナ「うん…その、こないだの件、聞いたけど」

ミーナ「ああ…気にしないで。成績上位ってのは辛いわー。
    妬みとかやんなっちゃう~」

ハンナ「…その件も含めて、フランツと…フランツの友達と、一緒に、どうかなって」

ミーナ「フランツの友達ぃ~?」

ハンナ「えっと…トーマスでしょ、サムエルでしょ…ナック、ミリウス…」

ミーナ「パッとしないブラザーズね」

ハンナ「ひどっ」


ミーナ「まぁ…お願い、しようかな」

ハンナ「! うん、一緒にまたやろう!」

ミーナ「はぁー、でもよりによってあいつらかぁ」

ハンナ「トーマスとは同じ地区出身なんでしょ?」

ミーナ「そうだけどさー」

ハンナ「フランツに聞いたんだけど…」

ミーナ「言わなくていい!言わなくていいから!」

ハンナ「ふふ、今度は私が頑張るねっ」

ミーナ「だからー、あいつとは小さい頃に遊んでただけだから!」

ハンナ「まぁまぁ~」


ここでちょっと飯風呂ってきます。
気まぐれで23時頃に再投下。

風呂前に再投下。
---------
女1「……つまんない」

女2「ねー」

女1「てっきり兵団辞めると思ったのになー」

女2「だよねー」

女1「ま、氷の女は1人に戻ったし、いっか」

女2「でもさー、あいつも最近男子と組んでるよね」

女1「エレンとライナーと…なんだっけ、ベルなんとか」

女2「ついでにミカサとアルミンともね」

女1「はぁー、つまんない」

女2「上位陣ってすごいよねー」

女1「何?あんたまで」


女2「こないださー、アンカー回収する時にワイヤー絡まって困ってたら
   マルコが声かけてくれてさー」

女1「………」

女2「ジャンがさー、文句いいながらワイヤー解いてくれてさー」

女1「…おい」

女2「…手、綺麗だったなー」

女1「無理無理、あんたじゃ適わない」

女2「ミカサだもんねー」

女1「マルコでも無理だわ」

女2「だよねー。あたしら成績悪いから近づけないし」

女1「…ったく」

女2「もう辞めよっかなー…訓練辛いしー」

女1「…好きにしなよ。あたしもなんか疲れた」

女2「あー、つまんなーーい」

女1「ほんとクソつまんねぇ」


~訓練兵団2年目~
<<立体機動訓練>>

キース「これより団体で訓練を行う!それぞれ5,6人のチームを作り、
    目的地までチーム全員で辿りつくのが目標だが、
    道中何か起こった場合はそれぞれが対処すること。以上ッ!」

ジャン「あー、かったりぃな」

マルコ「まぁまぁ。しかし5,6人かぁ…」

ジャン「…ミカサは、やっぱあいつらか」

マルコ「エレン、アルミン、ライナー、ベルトルト、だね」

コニー「お、いたいた!お前ら組もうぜ!」

サシャ「こっち2人でーす」

マルコ「じゃぁ後1~2人か」

ジャン「…立体機動できるやつじゃないと置いてくことになるな」

マルコ「クリスタとユミルは?」

サシャ「先に女子に誘われて6人チームなっちゃいましたー」


コニー「なぁ、あいつは?」

ジャン「はぁ?何考えてんだお前」

コニー「確か立体機動うめぇだろ?」

ジャン「うまくても、今回は協調性が必要なんだよ」

マルコ「…まぁ、声かけてみるだけでも」

サシャ「んじゃ私いってきますねー」

ジャン「…まじかよ」


サシャ「連れてきましたよー」

マルコ「その…よろしく、アニ」

アニ「…よろしく」

ジャン「団体行動だからな。1人突っ走るなよ」

アニ「死に急ぎ野郎じゃあるまいし」

ジャン「ほぅ…言うじゃねぇか」

アニ「あんまり遅いと置いてくけどね」

コニー「じゃあ競争だな!競争!」

サシャ「負けませんよお!」

マルコ「…わかってると思うけど、団体行動ね」


ミーナ「よーし、整列!班長は私ね!」

フランツ「ははは、お手柔らかにね」

ハンナ「頑張ってついていくわ…」

ミーナ「よろしい。トーマス!サムエル!ナック!ミリウス!
    あんたらも遅れを取るんじゃないよぉ?」

トーマス「お前なぁ…」

ナック「まぁまぁ」

サムエル「俺だってやってやるさ」

ミリウス「ああ」

ミーナ「んじゃ、装備点検し終わったら行こうっ」


マルコ「ジャン、ここなんだけど」

ジャン「ん?……ああ、これでいい」

マルコ「ありがと」

コニー「俺のも見てくれよ」

ジャン「ったく……おい、ここネジ外れかかってるじゃねえか」

コニー「えっ、まじか?」

ジャン「空中で分解させたいのかお前は」

コニー「やべぇ、見といてもらってよかった」

サシャ「…私のもいいですか」

ジャン「…貸せよ」

サシャ「お願いします…」


ジャン「…ここ、油さし過ぎな」

サシャ「ほぅほぅ」

ジャン「アンカー刺す時に油はねて服が汚れていいなら放っておいてもいい」

サシャ「それは困りますね。拭いておきます」

ジャン「はいよ。……なぁ」

アニ「なんだい」

ジャン「2人の終わるまで暇だ。見ようか?」

アニ「せっかくだけど遠慮しとく」

ジャン「…そうかい」


アニ「あんた、意外に親切なんだね」

ジャン「意外とはなんだ」

アニ「そのまんまの意味さ」

ジャン「まぁお前よりは親切かもな」

アニ「………」

マルコ「2人とも、そろそろ準備してよ」

ジャン「はいよ」

マルコ「アニもね」

アニ「………」スッ

ジャン「…けっ」

マルコ「今日は団体行動なんだからね」

ジャン「わあってるよ」


書き溜めはココまで。風呂ってから続き書いて…
余裕があれば投稿する。

…ジャンは面倒見のいい奴だと思うんですよ。
そしてマルコは年上の余裕オーラ溢れる出来る奴。

いったん退避ッ

|壁|ミ


コニー「っしゃー!抜かしたぜ!」

ジャン「馬鹿!ガスの吹かしすぎだ!団体行動つったろ、
    後で残量確認されんだから温存してろ!」

コニー「おおっと…わりぃ、そうだった」

ジャン「…ったくよぅ」チラッ

ジャン(斬撃だけじゃねぇ、こいつ…立体機動も半端ねえな。
   ガスの使い方も、アンカーの角度も、全く無駄がない)

ジャン(…誰に教わるわけでもなく、
   ここまで1人でたどりつくったぁ…恐ろしい奴だぜ)

マルコ「――待って、ジャン。あそこ」


プシュッ…プシュッ…

ミーナ「…だめだね、これは」

サムエル「くっそー!すまねぇ、俺のせいで…」

トーマス「ガス切れとはついてないな」

フランツ「けど…困ったな、どうしよう?」

ナック「ガスの補給なんてできるわけないしなぁ」

ミーナ「1人残るか、全員で歩くか、かな…」

トーマス「団体行動が今回の訓練だからな。
     …さて、どうする、班長」

ミーナ「うーん…って、アレは…」


マルコ「―っと、どうしたんだい?」

トーマス「マルコ!お前ら先じゃなかったのか」

マルコ「ちょっと準備に手間取ってね。開始時刻は記録して貰ってあるから
    到着が遅れても問題ないんだ」

ジャン「…故障か?」

ミーナ「ううん、ガスが切れちゃったみたい」

ジャン「この距離でガスが切れるとは思えねえけどな…どれ」

ミーナ「これ、なんだけど…」

プシュ…


ジャン「最後に検査項目を全部やったのはいつだ?」

サムエル「…2週間前、かな」

ジャン「…だめだな。多分、ガス漏れくせえ」

サムエル「…ごめん、みんな。先行ってくれ。
     俺、1人で戻るから…」

ミーナ「だめだよ、今日はみんなで到着するんだから」

サムエル「けど…」

ミーナ「走ろう!みんなで!」

マルコ「走るったって…ここ、中間あたりだからだいぶあるよ?」

ミーナ「でも…!」

アニ「いいんじゃないか?班長が走るって言ってるんだから」


ミーナ「アニ…」

アニ「ここが戦場だったら、仲良く6人とも死ぬだけさ」

ミーナ「…ッ」

アニ「時間が惜しい。どちらにせよ、私らはそろそろ行くべきだ」

マルコ「…ジャン、君ならどうする?」

ジャン「あ?俺?」

マルコ「うん。君が彼らの立場だったらね」

ジャン「おいまさか…」

マルコ「せっかく練習してたんだ、披露するにはいい機会じゃないかな」


ジャン「マジかよ」

マルコ「でもアレなら、全員助かるし…僕らのこのロスト分も
    協調性という点でカバーできる。
    そして、君は技術点まで貰えるかもね」

ジャン「…しゃーねぇ。やるか」

マルコ「じゃぁ…」

ジャン「あー、そうだな……お前、が、適役か?」

アニ「…何」

ジャン「なぁ、お前、体重いくつだ?」


ジャンは悪くないの。素直なだけなの。
寝るわ…

|壁|zzZ

いやこのジャンは良いじゃん
モテなそうだけど

|壁|ω・)ノやあ

>>95 自称乙女に聞いちゃいけない事を聞いちゃう素直な子なんだ。

日曜はガチャガチャをベトフ狙いでやりました。のに、
兵長x3、ちみキャラx4が邪魔を。チビなんていなくなればいい。
なんて思ってたら小学生のボクが「ちみキャラ欲しい;;」
って母親に泣きついてたのでくれてやった。代わりに馬面くれた。

ジャンはいい奴。ので、今日は短いけど投下。

|壁|ω・)ノ 三■


エレン「よっと!」

ライナー「全員無事にたどり着けたな」

アルミン「みんなが僕にあわせてくれたからね…」

ミカサ「ベルトルトの案が良かった。ありがとう」

エレン「そうだな、おかげで俺も置いていかれずにすんだし」

アルミン「うん、ありがとう、ベルトルト」

ベルトルト「いや…僕は、ただ」

ミカサ「水平移動は早いが、技術を要する。けど、
    振り子のように移動することは簡単だ。
    落ちる前にアンカーが刺さっていればいい」

ライナー「決して早い移動はできんが、今回は全員が
     たどり着くことが目的だったしな。
     問題も起きなかったし、上出来だろう」

エレン「よし、教官に報告しにいこうぜ!」

ライナー「ああ」


エレン「さてと…だいぶ集まってきたな」

ライナー「…おかしいな」

エレン「どうした?」

ライナー「いや、ジャンとマルコがいねぇ」

エレン「そういえば…アニもいないな」

ベルトルト「…アニなら、マルコ達と一緒だった」

ライナー「何か、あったか…?」

アルミン「どうかしたの?」

エレン「ジャン達がまだたどり着いてないんだよ」


アルミン「おかしいね…彼らは立体機動が得意なはずなのに」

ライナー「いや、噂をすればだ。……ん? ありゃぁ…」

ベルトルト「………」

エレン「なっ、あ、あいつ」

ミカサ「アニを、抱きかかえている?」

ライナー「おいおい、どうなっていやがる」


ジャン「よっと…」

アニ「…どうも」

ジャン「…疲れた。腕いてぇ」

マルコ「はは、でもおかげで全員たどり着けたよ」

トーマス「すごいな、ジャンは」

サムエル「全くだ。立体機動で人を抱えたまま移動できるなんて」

マルコ「元々はコニーの案なんだ」

コニー「おれ、なんか言ったか?」

マルコ「立体機動で妹と弟を抱えて飛び回ってみたいって」

コニー「あー、言ったな」


マルコ「それで、ふと思ったんだ。負傷兵は普通、切捨てられるけど
    人を抱えて飛ぶことができれば、ってね」

ジャン「背中は装置が邪魔だったんだよ…」

マルコ「落ち着いた体勢がアレだったんだけど…」

ジャン「何が悲しくて男を抱きかかえなきゃなんねぇんだ」

マルコ「色々試してみたんだけど…条件がなかなかね。
    少しの移動だけなら誰でも運べそうだけど
    長距離となると、小柄で、身軽な人の方が良くって。
    あ、装置返しておくね」

サムエル「ああ、何から何まですまねえな…」

アニ「私のも早く返しておくれ」

キース「貴様らが最後だ。…ボット、何があったか説明しろ」

マルコ「ハッ!カロライナ班にてアクシデントが発生し――」


ジャン「あー、死ぬ。もうだめだ」

ライナー「よお」

ジャン「きたなデカブツ」

ライナー「王子様登場ってか?」

ジャン「姫さんなら遠慮なく引き取ってくれ。俺は休む」

ライナー「あいつが姫ねぇ…」

ジャン「全くだ。移動前に蹴り食らったが、折れたかと思ったぞ」

ライナー「あいつの蹴りは容赦ないからな…。それはそうと
     なんであんなことに?」

ジャン「ああ…」


サシャ『ちょ、ちょっとアニ!』

コニー『おいおい、何やってんだ?』

ジャン『ってぇ、このクソアマッ…』

マルコ『まぁ…今のは、ジャンが悪いね…』

ジャン『なんだよ、参考までに聞いただけだろ!』

マルコ『えっと…ごめん、アニ。つまり、僕らがやりたいのは』

アニ『…何となくわかった。あんたは、とんでもないお節介野郎だ』

マルコ『その…協力、してくれるかな?』

アニ『………』


マルコ『まだ距離もある。この中で一番身軽そうなのは君だし、
    普段とは異なる飛び方になる。身体にかかる負荷も大きいだろう。
    けど…君なら、うまく対処できるよね』

アニ『…その協調性とやらは、ほんとに評価されるんだろうね』

マルコ『あ、ああ…』

アニ『さっきも言ったけど、時間が惜しい。やるならとっととはじめよう』

マルコ『じゃあ…君の装置を、サムエルに貸してあげてくれるかい』

アニ『…仕方ないね』

ミーナ『ア、アニ…その、ごめんね…』

アニ『別に。訓練だし』

ミーナ『…ごめん、ありがと……』

ジャン『ったく、もう暴れんなよ』

アニ『それはあんた次第なんじゃない?』

ジャン『ああそうかい。…行くぞ!』


ジャン「ってわけさ」

ライナー「なるほどな…しかし、いい腕してやがる」

ジャン「…俺は憲兵団に入る為なら努力を惜しまないんでね。
    一番配点の高い立体機動に重点を置くのは当たり前だろ。
    それで、利用できるもんなら全て利用する」

ライナー「ははっ、そこまで言われると清々するな」

ジャン「まどろっこしい事が嫌いなだけだ」

ライナー「つまり、別段何もなかったってわけだ」

ジャン「ああ…」

ライナー「心配して損したぜ。行くぞ、ベルトルト」


コニーがアルミンを抱えて飛んでたのを見て思いついた。
きっとジャンなら、もっと早くから出来たはず。
練習をマルコとやっていたのは触れられたくないだろうから、聞かないであげて。

あれ、これってアニとミーナの話だよな…
ちょっとだけ悶々とさせたかっただけなんだ。許して欲しい。
以下、ちゃんと2人の話にする、から…多分。

ということで一回ここで区切る。今日はもう来ないかもしれない。

|壁|ミ

<<女子寮廊下>>

ミーナ「アニ」

落ちかけた陽の光が、彼女の髪を紅く染め上げる。
燃えるようなその姿に現れる、一対の紺碧の瞳。
氷のように美しく、儚い。

ミーナ「今日の、訓練のことなんだけど」

アニ「ああ…いいよ、もう」

ミーナ「…ありがとう」

アニ「いいって」

ミーナ「…聞いていい?」

アニ「………」

ミーナ「あの時、アニならどうした?」


ミーナ「団体行動…協調性を見る訓練であるけれど、
    それ以上に判断力を試す訓練でもある、んだよね」

アニ「………」

ミーナ「わたしの…判断は、間違っていたのかな」

アニ「…私が答えていいのかい」

ミーナ「うん。正直に答えて」

アニ「………」


アニ「他の5人が、友人なら間違っていない。…でも、私らは兵士だ。
   いつまでもお遊び気分でいるなら、辞めちまった方がいい。
   …じゃないと、死ぬよ、あんた」

ミーナ「…そっか」

アニ「あんたのお仲間にも言っておきな」

ミーナ「…うん。ありがと。やっぱり、優しいね、アニ」

アニ「は?」

ミーナ「…わたし、頑張ってみる。アニには追いつけないかもしれない。
    でも…精一杯、やってみる。だから――」

「友達に、なってくれないかな?」


…や、やっと友達になってくれたぞ!
さっき本バレを某所で見てきた。やべぇおもしれえ。
月曜までに書ききろうと思う。
明日飲み会、土曜仕事だけど頑張る。
見てくれてる人いること願って(つд・)

|壁|zzZ

見てるよ頑張れ

|壁|ω・)ノ >>111 アリガトウアリガトウ…

今日は上げずに投稿する。

|壁|ω・)ノ 三■


~訓練兵団3年目~
<<対人格闘訓練>>

エレン「…アニ、降参だ、降参する…」

アニ「降参?降参なんかしてないで学習しなよ。
   力の使い方と、女の子との話し方を」

エレン「わ…わかった!覚えるから離せって!」

――――

ミーナ「アニーッ」

アニ「…はぁ」

ミーナ「もう、ため息なんかつかないでよ」

アニ「訓練じゃないただの喧嘩だと教官に止められたから
   こうして罰則受けて掃除させられてるんだよ。
   ため息のひとつくらいつきたくなる」

ミカサ「アニ。貴女が納得していないならここで勝負してもいい」

アニ「…やめとくよ。これ以上罰則を増やしたくない」

ミーナ「そうだよ、今日は一緒に座学の勉強するって約束してたんだから」

アニ「…私に教えて貰うの間違いじゃないのかい」

ミーナ「細かいことはいいのー。ほら、手伝うから終わらせちゃお」

アニ「…はぁ」


<<図書室>>

アニ「…にしても、ほんとあんた物好きだよね」

ミーナ「またその話?」

アニ「才能ないのに」

ミーナ「いいの。頑張るって決めたんだから。…えっと、ここは?」


エレン「……だめだ」

ミカサ「だめ。ここの問題までは解いて」

エレン「もう頭うごかねぇよ…」

アルミン「う~ん…」

ミカサ「どうかした?アルミン」

アルミン「巨人の生態に関する見解、この本に書いてあることが正しいとされてるけど…
     別の見解が、だいぶ前見つけた本に書いてあったんだ。
     確かあっちにあったはずだから、見てくるね」

ミカサ「わかった。…エレン、起きて。次の問題をやろう」


アルミン「えーっと…確かこの辺に…」

ベルトルト「何か、探し物?」

アルミン「あ、ベルトルト。えっと…巨人の生態に関する本なんだけど
     講義で使われてるのは憲兵団の―――がまとめたものでしょ?
     確か調査兵団が直接書いた本があったはずなんだけど…」

ベルトルト「ああ…それなら、えと…これだね」

アルミン「そんな高いところに…どうりで見つからないはずだ」

ベルトルト「…ごめん、直前に借りたの、多分僕だ」

アルミン「はは、それなら仕方ないや」

ベルトルト「…アルミンも読んでたんだ」

アルミン「うん…巨人には知性がないとされてるけど
     この本にだけは違った面がかかれている。
     巨人が木登りをして追いかけてくるとか…
     学習能力的なものがあるかもしれない、とか」


ベルトルト「…もし、そうだとしたら厄介だね」

アルミン「だから、表立って公表されていないんだろうね。
     こうして書物にだけ残って、資料の中に埋もれるだけの存在に」

ベルトルト「いつもながら、君の探究心には感服するよ」

アルミン「この本を読んだってことは、ベルトルトも興味あったんでしょ?」

ベルトルト「僕はただ、知識の一部として…」

アルミン「よく図書室で見かけるけど、いつも何読んでるの?」

ベルトルト「うーん…端から片っ端に、かな」


アルミン「え…ここの資料、全部?」

ベルトルト「うん。ほとんど制覇したよ」

アルミン「すごいや、僕まだ半分程度しか読めてないのに!」

ベルトルト「休日もすることないしね。君達は町に行ったりしてるけど。
      休みが長期なら、内地の図書館にもいけるんだけど…まず、ないし」

アルミン「今度、おすすめの本があったら教えて欲しいな」

ベルトルト「流し読みが多いから…あまり覚えてないけど。考えとくね」

アルミン「うん!」


(…ここに欲しい情報はなかった。期待はしていなかったけれど)

(市場に出回る本の多くは、憲兵団管轄で管理されたものばかり…)

(欲しい情報は、やはり内部にしかない、か…)

「ねぇ、ここはどう解くの?」

「あんたねぇ…ちょっとは自分で考えたら?」

「考えてるけどわっかんないんだもん」

「…今度の休日、あんたの奢りね」

「今月の給金で新しい服買うって決めてるから無理」

「はぁ……この式を当てはめてみな」

「あ、これかぁ」

(………)

今日は終わる。相方の誕生日に事業部の人間と飲み会だった。
明日も仕事だし遠距離だし仕方ない。
酒も飲んだし、お腹が痛くなるくらい笑った。肉はうまかった。
なのに油断すると泣きそうになるのは仕様です。
涙は3ヵ月後の退職までとっておくんだ…寝るッ

|壁|ミ

|壁|ω・)ノ hi

今日はローソンで別マガ買って読みながら通勤。
重いのでそのまま進撃仲間に横流ししました。
来月も楽しみだなぁ。

…で、104期生となんだかんだで関わってしまう彼女なのでした。
暇つぶしに読んでくださってる人に捧げますよ…
設定が甘いけど、なんとなく入れてみようと思ったんだ。

|壁|ω・)ノ 三■


<<休日。トロスト区>>

ミーナ「ふぅー、食べた食べた。おいしかったでしょー?」

アニ「まぁ、悪くはないね」

ミーナ「もー、素直じゃないなぁ。…あれ、あそこにいるのは」

アニ「…エレンと、ミカサ、アルミンだね」

ミーナ「おーーーい!」

アニ「…あいつらに何か用あるの?」

ミーナ「いたから声かけてるだけだけど?」

アニ「そう」


エレン「ミーナじゃないか、何やってるんだ?」

ミーナ「アニとデート!」

アルミン「はは、相変わらず仲いいね」

アニ「…あんたらもいつもと変わらないじゃないか」

ミカサ「家族が一緒にいちゃいけない?」

アニ「そうやっていつまでも甘やかすつもりかい」

ミカサ「………」

ミーナ「こらこら、喧嘩腰にならないのー。3人は何してたの?」


アルミン「いつも通り、買い物と散歩だよ。
     今日はもう帰るけどね。…2人は?」

ミーナ「そりゃ、隠れ名店めぐりに決まってるじゃない」

アルミン「そっか、ミーナはトロスト区出身だったもんね」

ミーナ「今日はふわふわオムライスを食べてきましたー!」

エレン「ふわふわ?」

ミーナ「あのアニが微笑んじゃうくらいの!」

エレン「………」

ミカサ「…アニが?」


アニ「…嘘言うんじゃないよ」

ミーナ「嘘じゃないもーん、さっきもおいしかったって言ってたじゃん」

アニ「悪くないといった」

ミーナ「おいしかったでしょ?」

アニ「…悪くはなかった」

ミーナ「もうー」

エレン「そんなにうまいのか?」

ミーナ「そりゃぁもう、口にいれた瞬間、ほっぺたが溶けちゃうくらい!」

エレン「へぇー、今度案内してくれよ」

ミーナ「いいよー、アニも一緒にね!」


ミカサ「エレン、おいしい店は他にもある」

エレン「え?だってアニがうまいって言うくらいだろ?」

アニ「悪くないといった」

アルミン「まぁまぁ…」

ガシャーン!!

ミーナ「え、何?」

エレン「向こうだ!」


「なんて言った?」

「ひっ」

「ああ?なんて言ったよ?」

「お、俺は何も」

「ああ?」

「ひぃ、た、助けてくれッ」

「待てよ…待てっつってんだろ」

エレン「なんだ…?」

ミカサ「…喧嘩?」

アルミン「いや…あの人、片腕が」


「誰が、役立たずの糞だって?」

「ち、ちがう…俺は、なにも」

「あ?だったらなんでそんな怯えてんだ」

「あ、あんたが」

「俺が、なんだ?言えよ、言っちまえよ」

ミーナ「…酔っ払ってるのかな」

アルミン「そう、みたいだね…」

エレン「お、おい…暴れだしたぞ」

ミカサ「器物損害、対人暴行」

エレン「なんで誰も止めねぇんだよ…だったら、俺が」


ミカサ「だめ。私達は訓練兵団所属。民間人に許可なく力を振るってはいけない」

エレン「でも!」

ミカサ「ここは憲兵団に任せるべきだ」

エレン「あいつら、いつも来るの遅いじゃないか!」

男1「またあいつか…」

男2「怪我ですんで戻ってこれても、
   暴れるくらいなら巨人の腹におさまってりゃいいんだ」

ミーナ「あ、あの…あの人は、調査兵団の方だったんですか?」

男1「ああ、怪我して兵団辞めてからは、その辺のゴロツキより性質が悪い」

男2「俺達が止めたところで、訓練受けた奴にかないっこない。
   反対にこっちが怪我させられちまうからね」

男1「子供はあっちにいってな」


アルミン「その…僕らは、訓練兵で」

男1「だったら尚更だ。下手に刺激して巻き込まれちゃ開拓地に送り込まれるぞ」

男2「さっき誰かが憲兵団を呼びにいった。
   殴られてる奴には悪いが、手を出さないほうがいい」

男1「チッ…あいつが1年前に来てから、物騒になったもんだ」

アルミン「1年前?」

男1「ああ、1年前の壁外調査で、腕を持ってかれたんだとよ」

アルミン「1年前で間違いありませんか?」

男1「あ、ああ…」

ミカサ「…アルミン?」

エレン「おい、アルミン!」


アルミン「…あの、すみません」

片腕の男「…なんだ小僧」

アルミン「その人、血が出ています。誰かが憲兵団を呼びに行ったみたいですし、
     もう、いいんじゃないですか」

片腕の男「小僧、お前も俺を馬鹿にするのか?
     憲兵団の糞野郎共に俺がやられるとでも」

アルミン「違います」

片腕の男「だったらなんだぁ?」

アルミン「あなたが…その、腕を失ったのは、1年前と聞きました。
     つまり、兵団を退団したのは、その時期ですよね」

片腕の男「ああそうさ…卒業してすぐの壁外調査だった。
     生きて帰れるだけでもマシだ?ハッ、馬鹿馬鹿しい。
     片腕で何がやっていけるっていうんだ!」


アルミン「…でも、民間人に暴力は」

エレン「アルミン!!」

片腕の男「俺は兵団を辞めたんだ。…お前ら、まさか訓練兵か?ひよっこどもが。
     だったら、お前が民間人に暴力を振るえるわけねえよな?」

アルミン「いいえ。あなたは、まだ兵士だ」

片腕の男「あ?」

アルミン「法律は常に変わります。5年前の一件以来、
     訓練兵希望者及び兵士は増加傾向にあります。
     …もちろん、あなたのように退団される方も」

片腕の男「…はっ、何が言いたい!」

アルミン「訓練を受けた兵士に、民間人が敵うわけない。
     それは、たとえ片腕のない元兵士であったとしても」

片腕の男「糞が、うるせえ!」


アルミン「だから、2年前に法律は改正されました。
     退団後5年間は、兵士と同等に扱うと。
     もちろん、民間人に暴力を振るってはいけない」

エレン「それ、ほんとか?」

アルミン「うん。君も授業でやったはずだよ」

エレン「………」

アルミン「その…うまく言えないけど、あなただって、それまでは
     人類の為に―」

片腕の男「うるせえってんだ!」

アルミン「ッ!?」

片腕の男「お前に何がわか………う、ぐあああ!」


ミカサ「アルミンに手を出す奴は許さない」

アルミン「ミ、ミカサ…」

エレン「ったく…お前どこにいたんだよ」

ミカサ「こいつの死角で様子を見てた」

エレン「俺がいるんだから大丈夫だろ」

ミカサ「怪我をしてはいけない」

片腕の男「く、はな、せ…」

ミカサ「だめ。アルミンの言う通り、あなたはまだ兵士だ。
    離すわけにはいかない。このまま憲兵に引き渡す」

エレン「………」

アルミン「エレン?」

エレン「なんでもねぇよ」


憲兵「状況は?」

アルミン「はっ、彼が民間人を暴行していた為、取り押さえておりました」

憲兵「お前は…訓練兵か?」

アルミン「104期訓練兵、アルミン・アルレルトです!」

憲兵「なるほど。それで…こいつは、元兵士のようだな」

ミカサ「1年前に調査兵団を退団したとのことです」

憲兵「1年前か。…わかった、こいつの身柄はこちらで預かる。
   よくやった、名は?」

ミカサ「104期訓練兵、ミカサ・アッカーマンです」

憲兵「ミカサ・アッカーマン…お前か、噂に聞くのは」

ミカサ「…私を、ご存知で?」

憲兵「104期訓練兵の中に、稀にみる逸材がいると聞いている。
   なかなか凛々しいな。一緒に仕事ができる日を楽しみにしている。
   …おい、いくぞ」

ミカサ「………」


アルミン「…ごめん、ミカサ。結局助けてもらって」

ミカサ「アルミンは、もう少し人を警戒すべきだ」

アルミン「うん…ごめん」

エレン「……帰るぞ」

アルミン「うん…」

ミカサ「エレン」

エレン「…なんだよ」

ミカサ「元調査兵団だからといって、情けをかけてはいけない」

エレン「なんだよ、俺は何もしてねぇだろ」

ミカサ「1年前まで、彼も高い志を持っていたと思う。
    でも、力を失ったからといって」

エレン「ッ…違う、俺が言いたいのは!」

ミカサ「エレン…」

エレン「…帰る」

ミカサ「…うん」


ミーナ「ア、アルミン」

アルミン「ミーナ…待ってて、くれたの?」

ミーナ「う、うん…。その、すごいね、3人は。
    私は、動けなかったよ…」

アルミン「…ほんとは、あんな結果にしたくなかった。
     僕らとあまり歳も変わらないように見えたし…」

ミーナ「…そうだね」

アルミン「…結局、僕は何もできなかった」

ミーナ「そんなことない。アルミンは、彼のことを考えて…」

アルミン「何も変えられていないよ。結局守られただけだ。
     …弱いな、僕は」

ミーナ「アルミン…」


アニ「あんたが弱いのは今に始まったことじゃないだろ」

アルミン「アニ…」

アニ「…でも、正しいことをしようとした」

アルミン「…あれが正しかったとは限らないよ」

アニ「そうかい。でも、何もしてない私らより正しいとは思うけどね」

アルミン「……ありがと」

アニ「…あんた、意外と根性あるから。弱いけど」

アルミン「はは…僕も、アニみたいな強さがあるといいんだけど」

アニ「…私は、弱いよ」

アルミン「僕じゃエレンにすら勝てないよ」


アニ「あんたも女の子との話し方を学んだ方がいいんじゃないかい」

アルミン「あ…いや、そういう意味でいったわけじゃ」

アニ「ふん」

ミーア「あー、エレン達いっちゃうよ!わたしらも帰ろう」

アルミン「…そうだね」

アニ「あんたは」

アルミン「?」

アニ「あいつのために、前に出たんだろ」

アルミン「………」


アニ「調査兵団希望者が、落ちこぼれを目にして何も思わないわけない。
   だからせめて、話し合いで解決しようとした」

アルミン「………」

アニ「甘やかしすぎなんだよ。あいつが、
   あのくらいで調査兵団を諦めるわけない。
   ミカサじゃないけど、もう少し
   慎重になることも覚えた方がいいんじゃないかい」

アルミン「…そ、だね。ありがと、アニ」

アニ「ふん」

アルミン「アニって、"意外に"優しいよね」

アニ「………嫌味は聞きたくないよ」

アルミン「ふふ、かえろっか」

このまま最後まで突き進みたいところだけど、
こっからノートの話が絡んでくるッ!!
興味がある人は過去ログから ベルトルト「僕のノート?」を
拾って読んでね!

ノートバレる時期が、あっちは訓練1年目?で
こっち3年目と違うけど、そこは気にしない!
あっちの時はそこまで深く考えてなかった…
長いので一度休憩して再投稿します。つか今から書く。

読者に心臓を捧げよ!(`Д´)ハッ!!


「…そういえば、あの黒髪の」

「…ミーナかい」

「うむ。大丈夫なのか?」

「単純馬鹿だよ。成績上げたいから私に聞きに来てるだけ」

「…そうか。まぁお前がそういうなら平気なんだろう。
 ずっと一人というわけにもいかんしな。だが、俺達は…」

「あんたが言える立場?」

「………」

「まぁいいよ。任務に支障がなければね」

「そうだな…。ああ、コレ、あいつから」

「………」

「どうした?」

「…何でも。戻るよ」


<<女子寮>>

ミーナ「ごめんくださーい、アニいるー?」コンコン

サシャ「この声はミーナですか。アニならいますよ、どうぞ」ガチャ

ミーナ「はーい、失礼しまーす」

サシャ「では、私は小腹が空いたので、ちょっとその辺まで。
    他のみんなは出払ってるんで、カギはミーナに預けます」

アニ「…私に拒否権はないのかい」

ミーナ「もー、冷たいこと言わないの。…って、何それ、ノート?」

アニ「…座学の試験、来週だろ。で、何か用?」

ミーナ「いやー、その座学の勉強を一緒にやりたいと思って…。
    そのノート、アニのだっけ?」

アニ「…誰のでもいいだろ」


ミーナ「ふっふーん?」

アニ「…なんだい」

ミーナ「ちょーーっと、見せて?」

アニ「何で」

ミーナ「あのアニが他人にノート借りるなんて珍しいじゃん?
    これは何かある…あるよ?」

アニ「誰に何借りようが勝手だろ。
   ほら、座学の勉強するんだろ。図書室にでも――」

ミーナ「…スキありっ!」

アニ「ちょ!ミーナ!」


ミーナ「へっへーん、友達に隠し事は良くないなぁ~?
    …………?!! え、これ、誰の?なにこれっ!?」

アニ「…別にいいだろ。返してよ」

ミーナ「ちょっとー!なにこれぇ!
    あんたこんなの見て勉強してたのおおお!?」

アニ「うるさい、返してよ」

ミーナ「…ヤダ。わたしも見たい! ねぇ、誰の?!」

アニ「誰のでもッ、いいだろっ!返せってば!」

ミーナ「女子のノートは大体見たことあるしなぁ…って事は男子?
    アルミンのとは違うし…マルコも、違う」

アニ「返してってば!」


ミーナ「図書室によく出入りしてて…アニに教えるくらい、
    座学の成績も良くて………え、まさか
    ――――ベルトルト?」

アニ「………」

ミーナ「まじ?」

アニ「…返して」

ミーナ「え…アニって、あいつと、仲良かったっけ?
    つか、あいつって…わっとと」

アニ「………」

ミーナ「えと…ごめん…」

アニ「…いい。黙ってた私も悪い」

ミーナ「…その、聞いても、いい?」

アニ「………」

ミーナ「言いたく、なかったら、いいんだけど…」

アニ「…同郷、なんだよ。あいつ…あいつら、と」

ミーナ「へっ…?」


アニ「…昔、村で色々あったのさ。黙っといて欲しいんだけど」

ミーナ「う、うん…」

アニ「あいつ、らは、いつも私の心配してたよ。
   でも、私は…一人の方が好きなんだ」

ミーナ「…うん」

アニ「私は…罪を犯した人間だから」

ミーナ「罪…?」

アニ「………」

ミーナ「もしかして、4年前…?」

アニ「ああ…」

ミーナ「アニは、マリア出身だったよね…。何かあったの?」


アニ「…ごめん、言えない」

ミーナ「…うん、わかった。聞かない」

アニ「…ごめん」

ミーナ「ううん…でも、何があったか知らないけど
    私は、アニの味方だから」

アニ「……ありがと」

ミーナ「どういたしまして。…で、それはともかくだよ。
    そのノート、もっかい見せてっ」


<<食堂>>

ミーナ「はぁー……」

アニ「満足したならそろそろ返してよね」

ミーナ「ずるい。アニずるい。そりゃ講義中ノートとらないはずだし
    試験勉強だってはかどるはずだよ」

アニ「それ借りなくて、聞き流すだけでもあんたより成績上だと思うけど」

ミーナ「くっそお…なんだよこれ、ものすっごい分かりやすいんだけど…」

アニ「友達少なくて暇な奴だからね。暇つぶしに作ってるんだってさ」

ミーナ「ふーーーーん」

アニ「…なにさ」

ミーナ「暇つぶし、ねぇ?」


アニ「好奇心旺盛にならないでくれるかい」

ミーナ「それは無理じゃないかなぁ~?
    これでもわたくし、そっち方面では色々と実績がございまして」

アニ「そう。でも無駄だよ。そんな感情は一切持ち合わせちゃいないから」

ミーナ「さっきのあの慌て具合を見てそれはないなぁ」

アニ「同郷がバレるのが嫌だったんだよ。あんた、変にカンだけはいいから」

ミーナ「へぇー」

アニ「…それに、向こうだって隠していたいだろうさ」

ミーナ「そうなの?」

アニ「言っただろ、罪を犯したって」

ミーナ「…一緒に、いたの?」

アニ「………」


ミーナ「…そっか。ああチックショウ、お似合いだと思ったのになぁ」

アニ「誰と誰が」

ミーナ「あんたとあいつ」

アニ「…あんなデカブツ、お断りだよ」

ミーナ「でこぼこコンビって言うんだよ」

アニ「…首が痛くなる」

ミーナ「あはは、確かに。ねぇ、昔からおっきかったの?」

アニ「そうだね、昔からだった。人一倍大きいクセにビクビクしやがって。
   いっつもライナーの後ろで泣いてたよ」

ミーナ「…それ、泣かしたのはアニじゃないの」


アニ「弱い奴は嫌いなんだ」

ミーナ「でも今はアニより成績上だよー?」

アニ「対人格闘で、私に勝てると思う?」

ミーナ「…思わない」

アニ「だから私は「ミーナー」」

ミーナ「あ、サシャ」

サシャ「さっき預けたカギ返していただけますか」

ミーナ「その様子だと、今日は戦果あり?」

サシャ「はい。干し肉をゲットできました!」

ミーナ「ちぇー、いいなー。…はい、カギ」

サシャ「どもども。…って、それなんですか?」


ミーナ「…あ」

サシャ「おおっ?…ふむふむ、これはすばらしい」

ミーナ「あ、これ、は」

サシャ「ミーナ!」

ミーナ「はいっ」

サシャ「すばらしいです!これはミーナのですか!」

ミーナ「か、借り物だよっ」

サシャ「私にも貸してください!これがあれば!コニーに勝てます!」

ミーナ「いや、その、私のじゃないし」


ユミル「なんだ芋女。カギは返してもらったのか」

クリスタ「…どうしたの?」

サシャ「2人とも、これを見てくださいよ」

ユミル「…こいつは、すごいな」

クリスタ「…これ、ミーナの?」

ミーナ「えっと…借り物、なんだけど…」

ユミル「誰に借りたんだ?」

ミーナ「えと、その…」

アニ「………」

ミーナ「べ、べるとるとっ」


ユミル「は?」

ミーナ「えとね、こないだ、たまたま席が近くてさ。
    ほら、わたし、色んな人のノート参考にしてるじゃない?
    それで…見せて、もらった、んだけど…」

ユミル「…あいつが、これを?」

ミーナ「う、うん…意外だよね。それで、思い切って借りて」

ユミル「へぇー…面白いな。これ、借りてくぞ」

ミーナ「ちょ、ちょっとユミル!?」

ユミル「さって飯だ飯」

サシャ「パァーン♪」

ユミル「…干し肉は3人分だよな」

サシャ「パ、パァーン…」


ミーナ「………」

アニ「………」

ミーナ「ご、ごめん…」

アニ「………」

ミーナ「か、返してもらってくる」

アニ「…いいよ」

ミーナ「でもっ」

アニ「あんたが、たまたまあいつから借りたんだろ?」

ミーナ「…ごめん、でも聞かれたくないと思って」

アニ「相手はユミルだ。下手に動く方が厄介ごとになる」

ミーナ「でも…」

アニ「仕方ない。あいつには機会見て言っておくから」

ミーナ「うん…ごめんね…」


んー…今日はココで切ります。
2時から22話なので仮眠します。どこまで進むのかなぁ。
団長の「女型の正体が判明した」とかで終わりそうな気するけど。
くっそ、漫画貸して確認できねぇw

多分、次の投稿で終わります。日曜朝から投稿するかな?
恋愛要素ナシのつもりが、ちょっぴりやっちまってます。
49話の激昂見たらさすがに無理だった。

ではでは。

|壁|ミ

|壁|ω・) 仮眠からおはようございます

後30分で22話だー!暇なので、もう最後まで投下する。

|壁|ω・)ノ 三■

と思ったら今日は始まってたーー!
投稿しながら見よう。

あ、やべええ何このオリジナル。泣くわ;;

うわあああああああああああああ;;;;;;;

ちょい修正します…見てからにしてよかった…


※ベルトルト「僕のノート?」の
>>106=ベル&ミーナの会話後。卒業試験手前。

<<倉庫>>

ミーナ「………」

ベルトルト「………」

ミーナ「…フランツは?」

ベルトルト「…代わったんだよ。用事あるからって」

ミーナ「ああ…ハンナも出かけるって言ってたっけ」

ベルトルト「まさか君が相方だったとはね」

ミーナ「そりゃわるうございました」

ベルトルト「当番作業が出来れば誰でもいいよ。
      在庫はこっちで調べるから、表の入力よろしく」

ミーナ「へいへい」


ミーナ「しっかし、あんたもアニも、素直じゃないよね。
    関係わかっちゃったら、なんつーかバレバレなんだけど?」

ベルトルト「…空ボンベ26本」

ミーナ「はいはいっと。…で、ノート貸せなくなったからレポート用紙?
    そりゃ渡ししやすいけど」

ベルトルト「ワイヤー5巻」

ミーナ「…5、と。…そんなに心配なら直接話せばいいじゃないの」

ベルトルト「………」

ミーナ「こないだ、トロスト区でエレン達と一緒になってね。
    あのアルミンがさ、元兵士と民間人の喧嘩を止めに入ったんだよ」

ベルトルト「…予備立体機動3台」

ミーナ「…感心しちゃった。結構、勇気あるよね」

ベルトルト「…何が言いたいの?」


ミーナ「好きなんじゃないの?」

ベルトルト「それは勝手な君の判断だ。大切だとは思うけど」

ミーナ「一緒でしょ」

ベルトルト「違うよ。少なくとも、僕にとっては。
      …僕は、彼女が幸せなら、それでいい」

ミーナ「自分が、幸せにしようとは思わないわけ?」

ベルトルト「彼女にも僕にも、やりたいことがある。
      それが終わらない限りは、何も考えない」

ミーナ「その間に、いい人が現れちゃうかもよ?」

ベルトルト「それで彼女が幸せになれるなら、僕はそれでもいい」

ミーナ「…なんで?なんでそう思うの」

ベルトルト「…僕は、人殺しなんだよ」


ミーナ「え…」

ベルトルト「5年前、僕のせいでたくさんの人が死んだ。
      僕が生きていなければ、死なずに済んだ人はたくさんいたんだ」

ミーナ「…あなた達が、マリアの山奥出身だという話は聞いたわ。
    でも、それは巨人が攻めてきたからであって…子供だった、あなた達は」

ベルトルト「関係、ないんだよ。そんなことは!」

ミーナ「…!」ビクッ

ベルトルト「君に何がわかる?!僕らの、何が!」

ミーナ「ご、ごめん、ごめんなさい…」


ベルトルト「…ごめん。八つ当たりだ」

ミーナ「う、ううん…」

ベルトルト「もういいだろ。これ以上は話したくない」

ミーナ「うん…ごめん、もう、聞かない…」

ベルトルト「…こんなこと、頼みたくはないけど」

ミーナ「なに…?」

ベルトルト「君は、悪い人じゃない。だから…」

ミーナ「うん…」


…君は、悪い人だったね。

「僕達……訓練兵34班、
 トーマス・ワグナー
 ナック・ティアス
 ミリウス・ゼルムスキー」

…あの時、君の名前を聞いた彼女が

「ミーナ・カロライナ
 …エレン・イェーガー!」

…わずかに震えていた。

「以上5名はッ」

…表情は見えなかったけれど。

「自分の使命を全うし、壮絶な戦死を遂げました!」

…出来ない約束なら、しないでよ。


…強くなりたい?

…弱いくせに。

…だから、死んでしまうんだ。

…僕が

…僕が、

…壁を、壊してしまったから。


「…遅かったね」

「あいつは?」

「…今は、"兵士"みたいだから」

「…そう」

「座ったら?立ってると目立つよ」

「………」


「困ったことになったね」

「…仕方ないさ」

「これから、どうしようか」

「アイツを連れて帰るしかないだろ」

「うん……」

「アイツは、調査兵団になる」

「…そうだね」

「………」

「………」


「私が、やる」

「………」

「あんたは、あいつについて」

「…言うと、思ったよ」

「なら、理由も言わなくていいよね」

「うん…」

「…しっかりしなよ」

「わかってる。…わかってるさ」


「君が、1人で大丈夫なこともね」

「………」

「わかってる。僕らは、やらなくちゃいけない。
 もう、後には戻れない」


「…星、綺麗だね」

「………」

「昔、ほんとに小さい時に聞いたよね。
 人は死ぬと星になるって言い伝え。
 …知ってた? ここでもそう、言われているんだ」


「………」

「大きいだけがとりえの僕だけど
 少しの間なら、君が隠れるための壁になることができる」

「………」


…ぅ、……ック、……ヒック

「………」


小さな嗚咽だけが、星空の下に響き渡る。

このまま腰に腕を回し、抱きしめることができれば、どれほど楽になれるだろう。

でも、できるわけがない。

君の大切なものを、僕は奪い取った。

君だけは幸せになって欲しいのに。

僕は奪い取った。君の、たった一人の、友達を。

…終わらせよう。何もかも、全て。


小さな背中が震えている。

僕はただ、彼女を隠すことしかできやしない。

…全てが、終わったら。

それでも、手を伸ばせないかもしれない。

ただ、君だけは

どうか、君だけは―――


|壁|ω・)…

終わる!終わった!アニメ22話の不意打ちオリジナル要素は反則だった。

中学時代に、目つきと性格のキツさと蹴りと拳骨に恐れられてたボッチの私に
ほんとは可愛いだの優しいだの言ってくれたアイツは
15年経った今でも親友だよ!

自分よりも相応しい人がいるなら、君が幸せならそれでいい、
泣きたい時は傍にいるから、なーーんてずっと片思いのままで、
何年も傍にいてくれた自律神経失調の男は
来年1月に結婚する私の相方だ、アハハハハハ!

と、いい歳こいた奇行種はひとまず去ります。
気が向いたらまた書きにきます。ではでは。

|壁|ノシ

乙!

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