芳佳「皆さん!昨日はどんな夢を見ましたか!?」 (216)

 
第501統合戦闘航空団基地 深夜



   ~ 宮藤芳佳の場合 ~



芳佳「うっ……zzzz」



芳佳「うふふ…えへへ…zzzzzz」


芳佳「zzzzzzz…おっ……zzzz」

芳佳「おおお………zzzzz」


芳佳「おっきぃ………zzz」




 




芳佳「ん?ここはどこだろう」

芳佳「……基地じゃなさそう……だけど」

芳佳「基地からそう遠くないような……」



芳佳「………………」



芳佳「ん~~~…思い出せないや」



   ガサガサ…ガサガサ… >

芳佳「誰!?」

 
   ガサガサ…ガサガサ… >


?「ヨシカチャン……」


芳佳「なに!?」

?「ヨシカチャン…」


芳佳「だ、誰なの?」


?「ワタシダヨ…ワタし……ヨシカちゃん…私だよ」


芳佳「!!……みっちゃん!?」

 
?「ミッチゃん…みっチャン……ワタし…ミッちゃン…?」


芳佳「えっ…」

?「ソウダヨ…ミッチャンだよ…ワたし、ミッちャン」

芳佳「いやっ…違う!」

?「やダ…ヨシカチャン……私のコト……ワスレちゃっタノ」



芳佳「違う!違うよ!」

?「シバラク会ってないダケで……ヒドイよォ」

芳佳「違う…違う…みっちゃんじゃない!ここは扶桑じゃないもん!」



?「エエ?何言っテルノ」


芳佳「だれ?君は誰なの!?」

 
?「ダレ?ダレダレ?私ハだれ?」


芳佳「そうだ!! ……リーネちゃん!」


?「リーネ、リーネ、わタしハリーネ」


?「ソウダよ。ワタシだよ」

芳佳「ああ、なんだ。リーネちゃんかぁ…」



?「何デ気が付かなカッたのかな」

 
芳佳「だって、いつものリーネちゃんじゃないもん」


?「ふふふフ、私はイツモ通りヨ」

芳佳「そんなあ~~だってリーネちゃんはそんなしゃべり方じゃないよ」


?「ダヨネえ。私はこんなシャべリ方じゃナカッタよね」


芳佳「うん!だから気が付かなかったぁ」


?「デモ、見た目ハイツも通りデショ?」


芳佳「えぇ~~~?違うよお」

?「ホントニぃ?」

  
芳佳「リーネちゃんはもっとおっぱいが大きくてねぇ…」

?「オッパイ?オッパイ?」

芳佳「三つ編みのおさげがとてもキュートなんだ!」

?「ミツあミ?おさゲ?」

芳佳「うん!」

?「ソウだったね…思い出してキタヨ……私は……」



芳佳「ん?リーネちゃん!?どうしたのリーネちゃん!」


?「ア……ア……ああ……ヨシカちゃん…芳佳ちゃん!」


芳佳「!!」






リーネ「……ありがとう、芳佳ちゃん」

 
 
芳佳「!?」


リーネ「どうしたの?」


芳佳「あれ……何か…」


リーネ「んん?」

芳佳「おお……」

リーネ「ど、どうしたのかな」

芳佳「おっ………おっぱあ!」


     ム ニ ュ !


リーネ「きゃあ!何してるの芳佳ちゃん!」

芳佳「おっきぃ……おっきぃよお」ムニュムニュ

リーネ「芳佳ちゃあん!やめて!起きて!」

芳佳「!!!!!」

 







芳佳「うはあ!」ガバッ!


芳佳「はあ…はあ…」


芳佳「何だったんだろう…今の夢は」

芳佳「凄く不思議な夢を見たような…」


芳佳「でも…」

芳佳「うううん…思い出せない」

 
   ~ ペリーヌ・クロステルマンの場合 ~


ペリーヌ「ううう…zzzz」

ペリーヌ「いっ……いたい……zzzzz」


ペリーヌ「zzzzzz……少佐…や……め……」


ペリーヌ「zzzzz」


ペリーヌ「でも…………zzzzz」





 





   ビシィ!

         ビシイ!

ペリーヌ「痛い!痛いですわ!」


美緒「黙れ!ペリーヌ!」


  ビシィ!

         ビシイ!

ペリーヌ「もう…やめて下さいな!」

美緒「うるさい…!お前があんなヘマをするから…!」

 
   ビシイ! ビシイ!


ペリーヌ「ひぎい!いやぁ!もう……もう限界ですわ!」

  ビシイ!   
      ビシイ!

ペリーヌ「ひぎ!ひぃ!いあっ!ぎゃっ!」

美緒「はっはっは!!いい声で鳴くんだなペリーヌは!…もっとだ!もっと聞かせてくれ!」


       ビシイ!

    ビシィ!

ペリーヌ「だめ…!もう………コレ以上は…!」

美緒「はっはっはっは!!!!」


  ビシイ!

     ビシイ!

?「そこまでよ!」

 
美緒「!」

ペリーヌ「あっ…あれは…」

?「どんな悪も決して許さない!ミーナ中佐参上よ!」バッ!


美緒「なに!」

ペリーヌ「ミーナ中佐!助かりますわ!」

ミーナ「美緒!やり過ぎよ!ペリーヌさんのおしりを御覧なさい!」

美緒「…」

ミーナ「ほら!こんなに爛れてしまって…」

美緒「…」

ペリーヌ「ありがとうございます中佐…本当に…」

 
ミーナ「いいのよペリーヌさん…」

美緒「…」

ミーナ「さあ来なさい美緒!あなたの相手は私よ!」

美緒「……」

ミーナ「あら!さっきまでの威勢はどこに行ったのかしら!」

美緒「…何やってるんだ」

ミーナ「………え?」



美緒「自分の年考えろ」

ミーナ「いやっ…ん?……えっ?」

 
美緒「引く」

ミーナ「…へ?」

美緒「…仕方ない」


   ビシイ!!!!!


ミーナ「ひぎいいいい!!!!!」

美緒「はっはっは!!!!熟女の鳴き声は一段とそそる!」

  ビシイ!


       ビシイ!

ミーナ「ぎゃああ!もうやめてえ!いあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」

   ビシイ!
           ビシイ!


美緒「は~~~~っはっはっは!!!!!」

 






ペリーヌ「はあ!」ガバッ!

ペリーヌ「………」



ペリーヌ「なんてものを見させられましたのわたくしは…」

ペリーヌ「……」

ペリーヌ「…………」

ペリーヌ「夢の中では痛みを感じないなんて、真っ赤な嘘ですわね」

 
   ~ ゲルトルート・バルクホルンの場合 ~



バルクホルン「う゛う゛う゛……zzz」


バルクホルン「なぁ……zzzzz」


バルクホルン「zzzzzzzz」


バルクホルン「あっ…zzzzzz…クリスぅ?」


バルクホルン「zzzzzz」




 





    ガチャ… >



バルクホルン「クリス、お見舞いに来たぞ」

クリス「ありがとう、お姉ちゃん」

バルクホルン「……ほら、欲しがってたおもちゃだ」

クリス「うわあ!嬉しい!」

バルクホルン「……」

クリス「どうしたの?」

バルクホルン「……本当に…すまない」

クリス「もう!来る度にそればっかり!」

バルクホルン「……責任を感じているんだ。私がもっとしっかりウィッチとしての実力があれば…こうはならなかった筈だと」

クリス「そんなことないよお姉ちゃん」

 
バルクホルン「いや!事実だ!頼むクリス!もっと私を責めてくれ!」

クリス「そんなこと…」

バルクホルン「そうじゃなきゃ…私は生きていけない…」

クリス「お姉ちゃん…」

バルクホルン「クリスに責められ…懺悔し続けることが…私の生きるエネルギーなのだ」

クリス「………」

バルクホルン「………」

クリス「まったく……仕方ないなあ」

バルクホルン「…!」

クリス「ほら、ベッドに横になって」

バルクホルン「!?」

 
クリス「今日だけだよ?こんなことするの」

バルクホルン「あ、ああ…」


   ギュッ…


クリス「ほら、お姉ちゃん、いい子いい子」ナデナデ

バルクホルン「…! 何の真似だ!」

クリス「いつも訓練大変でしょ?わざわざお見舞いに来てくれたんだから…これくらいはさせて」

バルクホルン「ま、まて…クリス…//」

クリス「…なでなで、なでなで」

バルクホルン「ちょ…ちょっと…」

クリス「お姉ちゃん…いい子いい子」

バルクホルン「や、やめ…」

 
クリス「なでなで」

バルクホルン「や、やめろおおお!」

   ガバッ!


クリス「きゃ!」

バルクホルン「や、やめてくれ…//……頼む//」

クリス「なるほど、やさしく撫でるとそんな反応するんだぁ」

バルクホルン「…姉で遊ぶんじゃない!」

クリス「起きたら現実のトゥルーデでも試そっと!」




バルクホルン「………え?」

 






バルクホルン「はあ!」ガバッ!

バルクホルン「………」

バルクホルン「ああ、やはり夢か」



バルクホルン「クリス…」


バルクホルン「………」




バルクホルン「どうしていつも…私の夢に出てくるんだ…!」

 
    ~ エイラ・イルマタル・ユーティライネンの場合 ~


エイラ「……zzzzzzz」


エイラ「zzzzzzzzz……うわっ……zzzz」

エイラ「zzzzzzz」





エイラ「……寒い………zzzzz」


エイラ「zzzzzzz」




 






     ビュオオオオオオオオオオ!

          ビュウウウウ!!!


エイラ「うわあああああああああああ!」


        ビュオオオオオオオオ!!!

           ビュウウウウウウウウウ!

エイラ「助けてエエエエエエエエエエ!!!!!」

エイラ「落ちるううううう!!!!!!!」


          ビュウウウウウウウウウウウウウ!!!

エイラ「ぎゃああああああああああ!!!!」


      ドサッ!

 
エイラ「いててて…」

         ビュウウウウウウウ!!

              ビュオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

エイラ「寒い…ナンダここは」


エイラ「……さむっ!」


   ビュウウウウウウウ!!!


エイラ「助けてくれヨ~」

エイラ「誰か~~」


ビュオオオオオオオオオオオオオオオ!!!


エイラ「さっ……寒いぞ」


エイラ「ここはどこなんだヨ~」

ちょっと飯

 
エイラ「……」

エイラ「そういえば」


             ビュウウウウウウウウウウ!!

    ビュオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!


エイラ「スオムスもこんな吹雪いてたっけな……」


        ビュオオオオオオオオ!!

    ビュウウウウ!!

エイラ「おっ、なんか順応できた」


エイラ「不思議な感覚……ダナ…」

エイラ「………」


         ビュウウウウウウウ!!

 
エイラ「とにかく歩こう」


  テクテク…      ビュウウウウウウウ!!!
      ビュオオオオオオオ!!!!

         テクテク……

 ビュウウウウ!!        ビュオオオオオオオオ!!!

エイラ「どうなってるんダ」

エイラ「いくら歩いても家1つ無いじゃないか」

エイラ「何でこんなところに来てしまったんダ?」

       テクテク…

   テクテク…     ビュウウウウウウウウウ!!!

エイラ「………」テクテク

エイラ「……」テクテク

 
エイラ「………ん?」

              ♪~♪~>

エイラ「何だこの音」

              ♪~♪~>

エイラ「ピアノの…音?」

                  ♪~♪~>

エイラ「……あっちダ!」ダッ!


 ♪~♪~   ♪~♪~   ♪~♪~……

エイラ「はあ…はあ…走りにくいぞ」

   ♪~♪…  ♪~…   ♪  ♪

 
エイラ「はあ…はあ…」

     ♪   ♪

エイラ「どうなってるんダ? いくら走っても進んでいる気がしない…」


          ………

エイラ「あ、音が止んだ…」


エイラ「はあ…はあ…」

エイラ「あ」

エイラ「……………」



エイラ「家ダ…」



          さあ!早く来い!>
              やめて!その娘を連れて行かないで!>

 
エイラ「ん?誰かいる」

                 大事に育てた我が娘を……どうして私達から奪うんだ!>
             これは決まったことなんです。さあ、こっちに来てごらん>

エイラ「……あ」

                  
                      君は選ばれたんだ。優秀なウィッチにね>
                 はい…はい……>

エイラ「! この声!」

            ダメよ!サーニャ!軍隊になんかに行っちゃ!>
                         さよなら…お父様…お母様>

エイラ「……サーニャ!!!!」ダッ

エイラ「はっ……はっ……」

            ん?なんだ?>

エイラ「ま、待て!その娘から手を話すんダ!」

 
  「……サーニャ、知り合いかい?」

  『部外者は黙っていてくれないか』


エイラ「う、うるさい!あっちいけ!サーニャに触るな!」

  『いっ…痛い!何をするんだ!』

  「誰!誰なのあなたは!?」

エイラ「その娘の大事な大事な友だちだ! サーニャには指一本触れさせないぞ!」

  『ん?もしかして君もウィッチなのかい?』

  「ウィッチ…この娘ウィッチだわ!」

エイラ「ああそうだ!私はウィッチだ!だからサーニャを守る!」

  『何を言っているんだこいつ!』

  「あなたサーニャの何なの? お友達って言ったわよね」

 
エイラ「ああ!そうだ!サーニャ!今すぐ助けてやるからな」ダッ!

  『あ!やめろ!勝手に連れて行くんじゃない!』

  「誘拐よ!誘拐!」

    
    タッタッタッタ…

エイラ(どういうことダ? さっきは全く走れなかったのに…)

    タッタッタ…

エイラ「サーニャ!」

  「……」

エイラ「ここまで来たら大丈夫だぞ!もう安心ダ!」


  「ありがとう…エイラ」

 





エイラ「……はっ」


エイラ「ナンダ夢か……」

エイラ「………」


エイラ「……それにしても」


エイラ「…幼いサーニャ…」

エイラ「………」

エイラ「……」


エイラ「…」



エイラ「あの可愛さは反則ダナ」

 
     ~ シャーロット・E・イェーガーの場合 ~



シャーリー「…zzzzzzzzz」

シャーリー「zzzzzzzzz」



シャーリー「zzzzz」

シャーリー「………zzzz…………zzzz」

シャーリー「zzzzzzzzzz」

シャーリー「…まったく…zzzzz…仕方ないなぁ…zzzzz」




 






シャーリー「ほら、ルッキーニ、さっさと支度しろ」

ルッキーニ「はーい」

シャーリー「今日はロマーニャの市街地にある名画座に行くんだろ?」

ルッキーニ「あれ?そうだっけ」

シャーリー「なんだ、忘れたのか」

ルッキーニ「にひぃ!とにかくさ!早くバイクに乗せてよ!」

シャーリー「全く…あたしのバイクに乗ることしか頭にないんだな」

ルッキーニ「いいじゃんいいじゃん!あたしシャーリーと一緒にかっ飛ばすの大好き!」

シャーリー「仕方ないなあ」

ルッキーニ「ほら!早く早く!」

 
シャーリー「じゃ、後ろに乗れ。早速出発するぞ」

ルッキーニ「うじゅぁぁ!」


          ブロロロロ…

シャーリー「ルッキーニ、今日は何見たい!?」

ルッキーニ「……」

シャーリー「おおおおい!聞こえてるかぁ!どんな作品を見たいんだ!?」

ルッキーニ「………」

シャーリー「ルッキーニぃぃ!!!! 聞けえええ!!!!」

ルッキーニ「…………」

シャーリー「一旦停めよう」

     ブウウウン……

度々すまぬ
風呂

 
シャーリー「ふう…と」

ルッキーニ「zzzz」

シャーリー「…なんだ、寝てしまったのか」

ルッキーニ「zzzz」

シャーリー「…バイクに乗りながら、しかもエンジン音を聞きながら寝るとは…すげえなコイツは」

ルッキーニ「zzz」

シャーリー「仕方ない。このままルッキーニを運ぼう」

     ブロロロロロ……

シャーリー「…何を見せるべきかなあ」

シャーリー「……『市民ケーン』は……ルッキーニにはまだ早いな」

シャーリー「『風と共に去りぬ』…う~ん」

シャーリー「ルッキーニなら途中で飽きるかな…」

 
シャーリー「……やっぱりアニメ作品か…」

ルッキーニ「zzz」

シャーリー「『白雪姫』…? 『ファンタジア』…? 『蒸気船ウィリー』…?」

ルッキーニ「zzz」

シャーリー「……起きたら本人に聞いてみるとしよう」

   ブロロロロロ…


シャーリー「よし!着いたぞ!」

シャーリー「…白雪姫は…もう始まってるのか」

シャーリー「…おっ!『ジキル博士とハイド氏』…これは面白そうだ!」

シャーリー「…でもルッキーニは見たくないだろうなあ…こういうのは」

 
ルッキーニ「zzzz」

シャーリー「やっぱり…ファンタジアか…蒸気船ウィリーだな」

ルッキーニ「……ふああ」

シャーリー「起きたか」

ルッキーニ「ん?……ここどこぉ?」

シャーリー「とっくに名画座に着いてる!」

ルッキーニ「ふぁぁぁ…」

シャーリー「まったく…映画を観る前からこんな状態じゃあな…」

ルッキーニ「ごめんなしゃい…」

シャーリー「まあいいか。『ファンタジア』『蒸気船ウィリー』、今日上映するのはこの2つだ」

ルッキーニ「うにゃあ!どっちも面白そう!」

シャーリー「あっ、もうそろそろ始まるぞ。早く中に入って席を取ろう。立ち見は勘弁だ」

ルッキーニ「うん!」

 





シャーリー「……うぅぅん…」

シャーリー「……はっ!」



シャーリー「………」

シャーリー「………なんだ…夢だったのか」

シャーリー「………」

シャーリー「……リベリオンの映画がロマーニャで上映するかっての」

シャーリー「………それにしても」

シャーリー「……」



シャーリー「どうしていつも、"今からがいいところだ!"って時に目覚めてしまうんだろうな…」

 
     ~ リネット・ビショップの場合 ~


リーネ「zzzzz…ううう…」

リーネ「…いやっ……zzzz」


リーネ「……zzzzz」


リーネ「zzzzzzz」


リーネ「zzzzz…………あ……あ…zzz」


リーネ「ううっ……zzzzz」





 





リーネ(……ここ…は?)



リーネ(どこ……なの……?)


リーネ(いや…なにこれぇ……)


リーネ(視界が…………)


リーネ(凄く…歪んでる……)


リーネ(誰かいるの…?)

リーネ(誰もいないの……?)

 
リーネ(助けて…!誰か……)

リーネ「……!!!……!!」



リーネ(どうして!?)

リーネ「……!……!」



リーネ(声が……出ない……)

リーネ(いや! 助けて…誰か!)



リーネ「…!…!」

リーネ(お願い!誰か来て!)

リーネ(……から…だが……)

リーネ(思うように…動かないの……)

 
リーネ(どうして……何で……)


             ガサガサ >

リーネ(いやっ!何の音!?)


リーネ(分からない…ナニモ…)


            ガサガサ >

リーネ(上を向いているの…下を向いているの…?)


リーネ(それとも……?)

リーネ(分からないよ……全て…)


リーネ(あれ……)


リーネ(私、どうしてここに居るんだろう……)

 
リーネ(分からない…)


リーネ(あれ……)


リーネ(私の名前って…?)


リーネ(私ってどこの出身って…?)


リーネ(今まで何をして生きていたの…?)

リーネ(あれ? あれ?)

リーネ「………」

リーネ(あれ?あれ?あれ?)

            ガサガサ >

リーネ(誰? 誰? 誰?)

 
           ガサガサ…ガサガサ… >

  「あれ~ここはどこだろう」

リーネ(あっ…誰だっけ……見覚えのある…顔……声……)

  「ん?誰!?」



リーネ(あ、思い出した……ヨシカチャンだ……私の大切な…友達……)


リーネ「ヨシカチャン…」

   「誰!?」

リーネ(誰?私は誰?)  

リーネ(この娘はヨシカチャン…そして……私は………誰?)


リーネ(ほら…私だよ…気付いて…そして教えて…私だよ…芳佳ちゃん……)

 




芳佳「あ、わかった!みっちゃんだ!」



リーネ(みっちゃん? みっちゃん…みっちゃん……)

リーネ(私…そうだ、みっちゃんだ……芳佳ちゃんの友達…みっちゃんだった…扶桑の友達…みっちゃん…)


芳佳「いやっ…違う…」

リーネ(違う…何で…? 忘れちゃったの…)



リーネ(そっか…しばらく会ってなかったもんね……でも…忘れるなんて…酷いよ)


芳佳「違う…みっちゃんじゃないよ!」

リーネ(なんで?どうして?)

芳佳「ここは扶桑じゃない…みっちゃんはここにはいない!」

リーネ(居ない…?ここは扶桑じゃないの…?何言ってるの…?)

 
リーネ(じゃあ私は誰なの……?誰?誰?私は誰?)


芳佳「…わかった!」

リーネ(……?)


芳佳「……リーネちゃんだ!」


リーネ(リーネ? リーネ? 誰? リーネ?)

リーネ(…そうだ、思い出した。私は……『リネット・ビショップ』)

リーネ(芳佳ちゃんの…友達…)


芳佳「リーネちゃんだよね!」

リーネ「うん…そうだよ…私はリーネ…リネット・ビショップ…)


芳佳「やっぱりそうだよね!」

 
リーネ(でも…なんで芳佳ちゃん、すぐに気付けなかったのかな……)

芳佳「いつものリーネちゃんじゃなかったもん…」


リーネ(いつものリーネじゃない…?どうして…?いつも通り…私はいつでも…リネット・ビショップのはず)


芳佳「そんなしゃべり方じゃないもん」


リーネ(そっか…芳佳ちゃんには…ぜんぜん違う言葉として聞こえてるんだね…)

リーネ(でも…見た目はいつもどおり…あれ?……あれ……)


リーネ(私って…どんな容姿だったっけ…?)

リーネ(あれ…あれ…)


芳佳「えっとねえ…リーネちゃんはおっぱいが大きくてねえ」

リーネ(おっぱい…? おっぱい…?)

芳佳「三つ編みがとってもキュートなの!」

リーネ(三つ編み…? ああ……あああああ……)

 
 
リーネ(そうだよね……そう……どうして思い出せなかったんだろう……私は……わたしは……)





芳佳「り、リーネちゃん…?」

リーネ「…………」

芳佳「……リーネ…ちゃん…」

リーネ「…………芳佳ちゃああん!!!!」ガバッ!


芳佳「うわあ!」

リーネ「ありがとう!芳佳ちゃん!全て思い出せたよ!」


芳佳「あっ……あっ……おっぱぁ!」


    ム ニ ュ !


リーネ「きゃあああああああああ!!!!」

 





リーネ「はあっ!」ガバッ!


リーネ「はあ…はあ……」


リーネ「…………」


リーネ「……………」



リーネ「悪夢……だった……」

 
     ~ フランチェスカ・ルッキーニの場合 ~


ルッキーニ「zzzzz」


ルッキーニ「うっ……zzzzz……じゅぅぅぅ……zzzz」



ルッキーニ「zzzzzzzz」


ルッキーニ「……zzzz……フガッ!」


ルッキーニ「zzzzzz」


ルッキーニ「zzzzzzz……うぅぅ……zzz」





 




ルッキーニ「シャーリー…ねえシャーリー……」

シャーリー「ん?なんだ急に」

ルッキーニ「暇だよお~どこか連れて行ってよぉ~~~」

シャーリー「ううん…………どうしようか……」

ルッキーニ「今日も訓練とか嫌だよ~~~」

シャーリー「う~ん………」

ルッキーニ「遠いところ連れて行ってよ~~~早く~~~」

シャーリー「……よし!じゃあ映画でも見に行くか!」

ルッキーニ「映画?」

 
シャーリー「ああ!1940年代に入ってから、世界の映画技術が急成長しているんだ!」

ルッキーニ「へえええ………」

シャーリー「モノクロの時代はもうすぐ終わる!間違いない!」

ルッキーニ「……」

シャーリー「アニメーションと実写を合成することだって、この先可能になるはずだ!」

ルッキーニ「……」

シャーリー「って…興味ないか」

ルッキーニ「とにかく、どこか連れて行ってよ~暇だよ~」

シャーリー「じゃ、明日中佐に許可もらって、ロマーニャの名画座に行こうか」

ルッキーニ「ほんと!?やったあ!」

シャーリー「もちろん!あたしのバイクでだ!」

ルッキーニ「うじゅ~~!嬉しいぃぃぃ~!」

 




ルッキーニ「……」


ルッキーニ「……ふがっ!」


ルッキーニ「…………」

ルッキーニ「………」


ルッキーニ「……ふぁぁぁあ……あれっ」

ルッキーニ「……まだ夜だ」


ルッキーニ「……もっかい寝よっと」


ルッキーニ「zzzzzzzz」




 





ルッキーニ「……シャーリー!」

シャーリー「お、ルッキーニ、はやく支度しろ」

ルッキーニ「はーい……って、何の?」

シャーリー「おいおい…今日はロマーニャの名画座に行って映画見るんじゃなかったのか?」

ルッキーニ「……うじゅう……そうだっけ……」

シャーリー「仕方ないなあ……ほら、早く後ろに乗れ」


ルッキーニ「うわぁぁい!ドライブ!ドライブ!」

シャーリー「全く……」

           ブロロロロロロロ…

 
ルッキーニ「うにゃあ!凄いエンジン音…!」

シャーリー「よし!出発するぞ!」

          ブウウウウウウンン……

ルッキーニ「うううう……何か…また……来そう…何かが……」

シャーリー「…ルッキーニ!しっかり捕まれよ!」

ルッキーニ「うじゅぅぁぁ!風が…風が……」

      バババババ!

シャーリー「スピードは大丈夫かぁ!ルッキーニぃぃ!」


ルッキーニ「うにゃあああああ!!!!」

 





ルッキーニ「うにゃああ!」ガバッ!


ルッキーニ「……!」



ルッキーニ「んもおおお! また起きちゃったぁぁ!」


ルッキーニ「しっかり寝ないと体が育たないのにぃぃ!」

ルッキーニ「もう!突然エンジン蒸すシャーリーのせいだかんね!」

ルッキーニ「………」




ルッキーニ「……」

 
ルッキーニ「………うじゅううう!眠れないぃぃぃ!」

ルッキーニ「……」


ルッキーニ「でも………あたし、どんな夢見てたっけ…」

ルッキーニ「シャーリーが出てきて…バイクに乗って……」


ルッキーニ「えっと……」

ルッキーニ「…………えっ……と………」


ルッキーニ「………」



ルッキーニ「……zzzzz」




 




ルッキーニ「……あれ?ここは?」

シャーリー「お、やっと起きたかルッキーニ」

ルッキーニ「えっ……?」

シャーリー「ほら、今日上映するアニメ作品はこの2つだ」

ルッキーニ「………」

シャーリー「全く…上映する前からそんな状態じゃあな…」

ルッキーニ「ごめんなしゃい…」

シャーリー「仕方ないな…」

ルッキーニ「ん?」

シャーリー「どうした?ルッキーニ」

ルッキーニ「うにゃあ!どっちの映画も面白そう!」

シャーリー「ほら、もう上映が始まるぞ。早く席を取っちまおう」

ルッキーニ「……うん!」

 





ルッキーニ「………うっ……」

ルッキーニ「…………ふぁぁぁぁ」

         チュンチュン… >

               チュンチュン… >


ルッキーニ「……えええええ!もう朝~~~?」

ルッキーニ「…………今日の夢全然楽しくなかったぁ~~!」


ルッキーニ「………」

ルッキーニ「やだよぉぉ!シャーリーのバイクに乗りたかったよぉぉ!映画とかどうでもよかったのにぃ!」



ルッキーニ「なんで夢っていつも大事なところが端折られるの~~!」

 
         ~ 坂本美緒の場合 ~

美緒「……はっはっは……zzzz」


美緒「……zzzzz」


美緒「………zzzzzz……はっは」

美緒「……zzzzzzz」


美緒「はっはっはっは!………」バッ!


美緒「………zz」

美緒「zzzzzzzz」




 




美緒「烈風斬!!! れっぷううざん!」


美緒「はっはっは!見ろペリーヌ!コレが新しい真・烈風斬だ!」


美緒「はあああっはっはっはぁ!!!!!」


ペリーヌ「いやあ!イタい!イタいですわ!」

美緒「イタいとは何だ!せっかく必殺技を編み出してやったのに!」

ペリーヌ「見てられませんわ!」


美緒「はっはっはっは!!!真・烈風斬!!!!!」

 
ペリーヌ「少佐!やめて下さい!!」

美緒「うるさい!れっぷうざん!!!!!れっぷ~~~~ざん!!  は~~っはっはっは!!!!」

ペリーヌ「イタい!イタい!イタイタしいですわあああ!」

美緒「ペリーヌ!なんてことを言うんだ!お前があんなヘマをしたからだぞ! だから私がペリーヌをいついかなる時でもサポート出来るように烈風斬を強化したんじゃないか!」

ペリーヌ「いやあ!増々イタいですわ!」

美緒「は~~~はっはっは!」

美緒「真・烈風斬!!!!  ああ!いつ聞いてもいい響だ!魂が揺さぶられる!」

ペリーヌ「少佐…もう………だめ……もう…コレ以上は……」


?「そこまでよっ!」

 
美緒「誰だ!」

ペリーヌ「!」


?「ペリーヌさん!私が来たからにはもう大丈夫よ!」


美緒「み、ミーナ…!」

ペリーヌ「中佐!」

ミーナ「……ペリーヌさん。一人でよく耐えたわね、かつて無い精神的苦痛だったでしょう…」

ペリーヌ「はい…」

ミーナ「美緒!ペリーヌさんの目を御覧なさい!こんなに涙を浮かべて…」

美緒「……」




ミーナ「あなた恥ずかしくないの!!!!?」

 
美緒「……」

ミーナ「何か言いなさい!」


美緒「………れっぷぅ
ミーナ「だからそれやめなさいって!」

美緒「しん
ミーナ「"真"も禁止!」



美緒「……………」

ミーナ「………」


美緒「………」

ミーナ「ほら、ペリーヌさんに謝りなさい」

美緒「……すまない…ペリーヌ」

ペリーヌ「いっ…いえ…わたくしは別に…」

ミーナ「"すまない"じゃないでしょ?」

 
美緒「あ、ああ……すみませんでした」

ミーナ「美緒?扶桑において最上級の謝罪は……どうすればよかったかしら」

美緒「………」

ミーナ「ほら!」

美緒「…すまないペリーヌ!許してくれ!この通り!」バッ!

ミーナ「おほほほほほほ! そう!"ドゲザ"よ!わかってるじゃないの!」

美緒「ううっ……ううう……」

ペリーヌ「少佐!」

ミーナ「あら、美緒みたいな人でも、涙は出るのね」

美緒「うっ……うわぁぁん……」

 






美緒「……は!」ガバッ


美緒「…………ふう」


美緒「………」


美緒「………はあ」


美緒「………」


美緒「………うううっ……ふぇぇ……」

美緒「ひどい………グスッ………ひどいじゃないかミーナ……」


美緒「うわあああああぁぁぁぁ……!!!!!」

 
          ~ エーリカ・ハルトマンの場合 ~



エーリカ「ふああああ……」


エーリカ「今日はどんな夢をみよっかなぁ…どこに行こうかなぁ」


エーリカ「……ふっ……ふぅぁぁ」

エーリカ「………」


エーリカ「………」


エーリカ「…………………zzzz」



エーリカ「zzzzzz」




 





エーリカ「……よっと!」

エーリカ「おお!ここは……」


エーリカ「ごくごく普通の町中かぁ…」


エーリカ「よし!じゃあここでいっちょ核爆弾でも落としてみよっか」



エーリカ「うおおおおおお!」


       ドオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!

        きゃあああああああ >

      うわああああああああ >

 
エーリカ「ははは!やっぱり夢って楽しいなあ!」



   あれっ? 何だったんだ今のは >

              大きな爆発音がしたはずよ >



エーリカ「よし、次は……お?」


エーリカ「………」

エーリカ「………あの老人を助けてあげよう」



  「うううん…困ったものじゃ」

エーリカ「おじいさん!お困りのようですね!」

 
  「ああ、どうやら道に迷ってしまってな」

エーリカ「どこに行きたんですか!」

  「ちょっと、孫が入院してる病院にな…」

エーリカ「お安いご用!」


エーリカ「えいっ!」

エーリカ「病院よ!目の前にまで来いっ!」


   ゴゴゴゴゴゴゴ…

   「おお、助かった」

エーリカ「なんの!」

   「不思議な力を持っておられる」

俺は起きたゾ(・×・)

てす

しえしえ

  
エーリカ「いやいや」

   「私がもっとお金持ちなら…あなたにお礼を差し上げたいものじゃが」

エーリカ「そっか……じゃ、こうしよう」

   「?」


エーリカ「おじいさんよ!大富豪になれ!  えいっ!」

   「ん?何じゃ?」

          ブウウウウウウウン…

   「な、なんじゃこの高級車は!」

エーリカ「さあ、おじいさん!はやく孫に自慢しなよ!」

   「あ、ああ、君へのお礼はいつか必ずする!頼む、住所を教えてくれないか!」

エーリカ「それはちょっとねえ」

エーリカ(どうせこれは夢だから…お礼もらうまでに朝になっちゃうよ)

   「そうか、残念じゃ」

 
エーリカ「またね~!」


エーリカ「ふうう…これが夢のデメリットだよね」

エーリカ「次は…どうしよっか」

エーリカ「ここで巨大なネウロイに変身して世界を絶望に…!」

エーリカ「……」

エーリカ「でもこれは前に一度やったしなあ」

エーリカ「……う~ん」

エーリカ「病院………そっか」

エーリカ「よし!」

エーリカ「クリスのふりしてトゥルーデをからかおっと!」

 





エーリカ「ふああああ~~」

   チュンチュン… >

          チュンチュン… >

エーリカ「……お、もう朝?」


エーリカ「……久しぶりかな」


エーリカ「こんな時間に起きれたのは……」

エーリカ「…」

エーリカ「よし!早速試そっと!」

 
      ~ ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケの場合 ~


ミーナ「zzzzzz」

ミーナ「zzzzz」




ミーナ「うっ……う……」


ミーナ「zzzzzz」


ミーナ「み、美緒……zzzzz」


ミーナ「……zzzz……それは……zzzz」


ミーナ「zzzzzz」




ウィルマお姉ちゃんは今晩も30のおっさん将校の旦那に抱きついて寝てるのか……胸熱

 




ミーナ「……あら?」


ミーナ「ここはどこかしら」


ミーナ「確か……地下室だったかしら」


ミーナ「……普段あまり入らない部屋ね」


ミーナ「…あら?」


ミーナ「基地にこんな地下室あったかしら」

ミーナ「……んん?」


ミーナ「あったような…無かったような…」

ミーナ「よく思い出せないわ」

 
ミーナ「とにかく…電気を付けないと」


         パチッ!

ミーナ「!」

ミーナ「何よコレ……」

ミーナ「何なのこの服……」


ミーナ「………どうしてこんなモノが基地にあるの!?」


ミーナ「……巫女……装束……」


ミーナ「これを着ろっていうの……」


ミーナ「………」

ミーナ「……ゴクリ」


ミーナ「いやっ!な、何考えてるのかしら私!」

ミーナ「……でも…」

 
ミーナ「ここなら……誰も……」

ミーナ「……ゴクリ」

ミーナ「…ちょっとだけ……」

ミーナ「よいしょ……」

ミーナ「ここに……腕を通して……」スルッ

ミーナ「いやっ…何よコレ……袖が広がりすぎてて……邪魔だわ……」

ミーナ「まったく…扶桑の魔女って……どうしてこんな暑苦しいものを着るのかしら……」

ミーナ「そして…コレが袴ね」

ミーナ「これを…穿いて……」

ミーナ「前で結べば……」


ミーナ「これで完璧ね!」


ミーナ「や、やだ…ちょっと恥ずかしいわ//」

ミーナ「上は白一色…下は赤一色…」

ミーナ「なんて独特な色使いなのかしら。扶桑のセンスはわからないわ」

豪勇穴吹ちゃんとかヒガシとか扶桑陸軍ウィッチはみんなこれ着てるよね?征服なんかな?

 
           きゃああああああ! >

              はっはっは!!!! >

ミーナ「!!」

ミーナ「誰かいるの!?」

          や、やめて下さい…少佐… >

                  まだだ!ペリーヌ!こんなものでは済まないぞ! >

ミーナ「美緒とペリーヌさん!」

ミーナ「どうして地下室に…!」

       いやあ!もう許して!…いっ……痛い!>

                    何言ってるんだペリーヌ!まだまだこれからだ! >



ミーナ「大変!ペリーヌさんが困っているわ!」ダッ!


ミーナ「美緒!そこまでよ!」

 
美緒「お、ミーナか」

ペリーヌ「ちゅ…中佐…」

美緒「今な、コスチュームプレイで盛り上がっていたところだ」

ペリーヌ「もう恥ずかしいですわ…」

ミーナ「こすちゅーむ…ぷれい…?」

美緒「ああ、ペリーヌに無理やりウェディングドレスを着せて、そして私がタキシードを着て楽しむ」

ミーナ「へっ…へえ」

ペリーヌ「痛い…苦しい……」

美緒「耐えろペリーヌ!ウエストの締め付けくらいどうってこと無い!」


ペリーヌ「痛すぎます!もう息をするのも苦しいですわ!」


美緒「はっはっは!美しいぞペリーヌ!」

ペリーヌ「しょ…少佐//」


ミーナ「バカバカしい…」

ミーナ「バカバカしい…(巫女服)」

 
 
美緒「何言ってるんだ、そんな格好して。それは扶桑に古来から伝わる巫女装束だな!」


ミーナ「あっ…」

美緒「なんだ、ミーナもそういう趣味があったのか!」

ミーナ「いやっ…これは…」

美緒「はっはっは!恥ずかしがる必要はない!さ、一緒に盛り上がろう!」

ミーナ「ちょ…え……?」

美緒「ちょっとミーナには年齢的にキツイが……問題ない!楽しければなんだっていい!」

ミーナ「いやっ……な…へ?」

美緒「熟女のコスチュームプレイは一段とそそる!なあペリーヌ!」

ペリーヌ「少佐の言うとおりですわ~」

ミーナ「いやあああああああああ!!!!!!」

加東圭子(25)「……」

 




ミーナ「はぁ!」ガバッ!


ミーナ「はあ……はあ……」



ミーナ「…………」

ミーナ「……悪夢よ……悪夢」

ミーナ「どうして夢の中ではおばさんって設定なの!」

ミーナ「いつもそう!年齢設定が毎度おかしいわ!」

ミーナ「…………でも」



ミーナ「美緒のタキシードは………何か……」

ミーナ「ふふっ」

 
    ~ サーニャ・V・リトヴャクの場合 ~



サーニャ「……夜間哨戒」


サーニャ「本日も異常なし……」フラフラ

     ドサッ…



サーニャ「………」

サーニャ「…………」


サーニャ「……zz」


サーニャ「zzzzz」






 
 




サーニャ「………」

    ♪~♪~

サーニャ「……」

サーニャ「…………」

   ♪~♪

サーニャ「…」

サーニャ(またこの夢…)

サーニャ(…幼いころの記憶…)

サーニャ(…ピアノのを弾きながら…………)

  「サーニャ、あの曲を聴かせてくれ」

サーニャ「お父様…!」

俺もサーニャのような娘がいたら死ぬ気で職探すわ

 
  「今日は一段と寒い。サーニャの演奏で、温めてくれないか」

サーニャ「…はい」

     ♪~~♪~
   ♪~
       ♪~~

  「……さすがだ。この年でその曲を演奏するとは」

サーニャ「……」

  「どうした?サーニャ」

サーニャ「なんでもない…」

  「……あら、あなた、帰ってたのね」
  「ああ…」

サーニャ「お母様…!」

  「……もっときれいなピアノを買ってあげたいわ」
  「何を言う。ピアノはボロくても、サーニャの演奏する曲はとても美しいんだ。な、サーニャ」

サーニャ「はい……」

  「……元気が無いわね」

サーニャ「そんなこと……」

リーネちゃんしか丸々同じ体験してない

>>186
芳佳ちゃんとのシンクロ率

 
サーニャ(…………)

  「この娘は立派なピアニストになる…それがこの娘の運命なんだ」
  「あなた…もうそんな話はやめて頂戴」

サーニャ「…」

サーニャ(わかってる…わかってるわ……もうすぐ、軍が家に来るの……)

サーニャ(…………私は無理やり連れて行かれる………)

サーニャ(そこでいつも夢が覚める……)

サーニャ(……大丈夫……もう慣れた……) 

  ♪~ ♪ 
    ♪~~♪~~

        ドンドンドン! >

  「!」
  「どうして…!?」

サーニャ「………」

  「まずい!奴らもう来たのか!」
  「ちょっと!今日だなんて聞いてないわ!」

 
サーニャ「……」

      ドン!!! >

サーニャ「!」

  『アレクサンドラ・ウラジミーロヴナ・リトヴャク様のご自宅で間違いないでしょうか』

  「……」
  「……」

  『ウィッチとしての収集命令です。拒否権はありません。』

  「……」
  「……」

  『……軍としても、これほどウィッチの素質がある人を見逃すわけにはいきません。さ、早く』

サーニャ「…はい」

  「サーニャ!その人についていっちゃダメよ!」
  「こんな幼い少女に武器を持たすなんて……!」

  『選ばれたんですよ、優秀なウィッチに。これは親としても誇らしいことじゃありませんか』

  「そんな馬鹿な話…」

サーニャ「……さよなら、お父様…お母様…」

Σ(・×・)

 
            まてええええええええええええええ!!!!!! >

サーニャ「…?」

            その娘から手を離せぇぇぇぇぇぇ!!!!! >

サーニャ(この声…!)



  『何ですかあなたは』

エイラ「私の大切な大切な…友達だあ!!!!」

サーニャ(エイラ…どうして…!?)

  「サーニャ、知り合いかい?」
  「失礼ですが…どちら様で…」

エイラ「うるさいうるさい!あっちいけええ!」ポカポカ

  『痛い痛い!何をする!!』

  「きゃあ!」
  「何なんだ君は!」

エイラ「さあ!サーニャ!早く私と一緒に逃げるぞ」

 
サーニャ「……………うん!」

   タッタッタッタ…

  「誘拐よ!誘拐!」



サーニャ(どうして…どうしてエイラがいるの…?)

サーニャ(エイラ……エイラぁ……)


  タッタッタ……


エイラ「サーニャ!大丈夫か!?」

サーニャ「……ふふ」

エイラ「サーニャ…?」


サーニャ「……ありがとう、エイラ」

イルマタルゥゥゥウウ!!

 







サーニャ「…………」

サーニャ「……………」



サーニャ「…………不思議…」

サーニャ「エイラが出てくるなんて……」




サーニャ「………」

 
    ====朝====


芳佳「おはよ~リーネちゃん」

リーネ「おはよう」


芳佳「ふぁぁあぁぁ」

リーネ「まだ眠いね」

芳佳「………なんか変な夢見ちゃってさ」

リーネ「そうなの…」

芳佳「…とても不思議な夢だったはずなんだけど…わすれちゃったあ…えへへ」

リーネ「そう……」

芳佳「さ、早く朝ごはんつくろうよ」

リーネ「…………芳佳ちゃん」

芳佳「?」

リーネ「……ありがとう」

芳佳「どうしたの急に」

 
リーネ「夢の中でね、芳佳ちゃんに助けられちゃった」

芳佳「そうなんだ!」

     ガチャ…

ルッキーニ「おはよ」

芳佳「ルッキーニちゃん!今日は早いね!」

ルッキーニ「もう!シャーリーのせいだよ!」

芳佳「シャーリーさんがどうしたの?」

ルッキーニ「夢の中でシャーリーがやたらうるさいから…全然眠れなかった!」

芳佳「それシャーリーさん全然悪くないと思うけどなぁ…」


    ガチャ…

サーニャ
エイラ 「おはよう…」

芳佳「あ、サーニャちゃん!どうしたの!昨日も夜間哨戒でしょ!?」

サーニャ「ううん、ちゃんと寝られた」

 
リーネ「でも…!」

サーニャ「いいの…大丈夫………とても、いい気分だから」

芳佳「?」

サーニャ「ふふっ……//」

芳佳「エイラさんも何か機嫌がいいですね」

エイラ「ああ!とってもいい夢を見れた!こんなに気分の晴れた朝は久々ダナ!」


      バアン! >

芳佳「うわっびっくりした!」

エーリカ「ほら~トゥルーデ~なでなで~」

バルクホルン「頭を撫でるんじゃない…やめろぉぉ!//」
 
エーリカ「これがいいんでしょ~ここが弱いんでしょ~」

芳佳「朝から元気ですね…」


   ガチャ…

美緒「………」

さるった

リーネ「あ、おはようございます」

美緒「………」

芳佳「坂本さん、今日も朝練終わりですか?」

美緒「……」

リーネ「……元気が無いですね」

美緒「……ああ」

芳佳「?」

シャーリー「おっす!」

芳佳「あ!シャーリーさん!」

シャーリー「あれ?こんな時間なのに人が多いな」

芳佳「今日はなぜか早起きばかりなんです」

シャーリー「そっか」

芳佳「シャーリーさんはどうして…」

シャーリー「たまたま早く目が冷めてさ」

芳佳「変な夢でも見たんですか?」

シャーリー「いや、なんでもない普通の夢だったよ」

   ガチャ… >

ミーナ「おはよう」
ペリーヌ「おはようございます」

リーネ「ミーナ中佐…!ペリーヌさん…!」

 
ペリーヌ「なんだか朝から騒がしいですわね」

ミーナ「珍しいわね…この時間に全員揃うの」

芳佳「はい……そうだ!一度皆さんと、語り合いたいことがあったんです!」

ミーナ「なにかしら」

バルクホルン「今後の戦略か!?」

芳佳「いえ、本当に何でもない話なんですけど…」

バルクホルン「言ってみろ」



芳佳「皆さん!昨日はどんな夢を見ましたか!?」



             完

途中グダグダになったけど付き合ってくれた人、起きてて保守してくれた人ありがとう
やっぱ何回書いても慣れんわ

おつ

ならば今宵はウィルマお姉ちゃんに甘えよう

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