助けてほしいと言いたい (5)
ドアを開けるといつもの様に男が私に挨拶をする。
男「…おはよう!幼!」
幼馴染「……」
私はそれを無視して学校に向かう。
男「待ってくれ!俺も一緒に学校に行くよ」
無視する私を気にしない様なフリをして毎日話しかけてくる。
男「昨日はクラスのみんなとラウンドワンに行ったんだ…それでな~」
私に構わないでほしい。
無視する私なんかほっといて他の子と仲良くしていれば良いのになんで話しかけてくるんだろう。
私を嫌って私のことを忘れればいいんだ。
そうしたら悲しくならないから。
幼馴染「……ッ」
早めに歩こう…男とは違う教室だから学校に着けば放課と放課後以外は来ないから
男はそれからずっと自分のクラスに入るまで私に話しかけていた。
出来るだけ途切れない様に何でもない話を誇張して面白おかしく語る。
男の話は面白くて危うく笑いそうになり少し危なかった。
本当に男は優しい。
私はどうしようもなく男が好きだ。
たぶん男も私の事が好きだと思う。
でも私といれば不幸になる。
だからこの念いは留めておく。
不幸になるのは私だけでいい
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幼が変わったのは中学1年の秋だった。
幼は人が変わった様に笑わなくなり。
幼「違う世界から化け物が来るわ!早く逃げなさい…みんな死んじゃうのよ」
と変なことを口にする様になった。
みんなはそんな幼を心配していたがある事をきっかけに誰も近づかなくなった。
「何でみんな逃げないの!逃げないから…逃げないから!恐怖の大王が来るわ!みんな死んでしまうのよ!私も貴方も…街のみーんな死んじゃうのよ!はははは!」
幼は突然教室で狂った様に笑い叫んだ。
幼の親はこの事件の二ヶ月前に原因不明の事故で死んでいた。
戦場の様に荒れた街中で燃える沢山の死体の中、幼だけが生きていた。
警察は初めはテロの疑いで捜査していたが犯行声明もなく、痕跡もない爆発物も見つからないので原因不明とされた。
こんな事件があったから幼は狂ってしまった可哀想な子として腫れ物扱いになり誰も近づかなくなった。
本当はすごく明るくて優しくて可愛い子なのに人を遠ざけ幼は心閉ざした。
俺もこの事件の後は暫くは幼とあまり関わらなかった。
そっとしておいた方がいいと思ったからだ。
でも毎日の様に怪我をする幼を見て助けたい守りたいと思った…そしていつか心を開いてくれると信じている。
俺はどうしようもなく幼が好きなのだ
今日は終わります
感想があれば元気が出ます
読んでいる人がいればですけど笑
流石に2レスだけじゃ感想つけづらい
とりあえず続きに期待
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