女「お医者様はいらっしゃいませんか!?」男「私は医者だが?」 (24)

ーーーとある旅客機

中年男「む、ムグォォーー!」

中年女「あ、あなた!すいません!だれか!だれかー!」

女「どうかなさいましたか!?」タタッ!

中年女「夫が、夫が喉に食べ物をつまらせてしまって!!」

女「な、なんですって!?」



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ーーー

女(CA)「だ、だめだわ!どうしても吐き出さない……!」トントントン!!

中年男「かっ……!はぁっ……!」バタッ

中年女「あ、あなたぁー!」

女「落ち着いてくださいませお客様!気絶されただけです!」

女「だ、だれか!お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか!?」

男「……」

男「私は医者だが?」

女「お客様が食べ物を喉に!!処置をお願いします!!」

男「……フム……」

中年女「あ、あのぅ、先生……」

男「……八百万円でお助けしましょう」

中年女「え!?」
女「ええ!?」ギョッ!!

男「払うんですか?払わないんですか?」

男「私は暇じゃない。はやく決めていただこうか」

女「そ、そんな!あんまりですわ!!」

中年女「は、払います!なのではやくこの人を……!!」

男「ククク……あなたは賢いお方だ……」

女「ひ、人の弱みにつけ込んで……最低よ!」

男「八百万で命が助かるんです安い物だ」

乗客男「!!……あんた!その格好と大金をふっかけるやり口……!ホワイトキングだな!!」

女「ホワイトキング……?」

男「……」

乗客男「死にそうな患者をみつけては大金をふんだくる悪徳モグリの医者だ!そんなやつに処置させるなんてやめるんだ!」

男「ほう?ではあなたはこの男性を見殺しにするのかね?」

乗客男「む、むぐっ」

男「他に医者はこの旅客機には乗ってない、私がやるしかないだろう?」

男「いいんですよね?奥さん?」

中年女「え、ええ!主人が助かるならモグリだろうとヘチマだろうと……!!」

男「契約成立だ……」ニヤッ

男「あなたがたは即金で八百万。持ってらっしゃるハズだ」

中年女「な、なぜそれを……!」

男「さぁてね。さぁ、その現金をいただこうか」

中年女「わ、わかりました!……どうぞ……!!」ドサッ

男「くく、確かに……」

男「CAさん。お手洗いはどこかね」

女「え、ええ?」

男「失礼。少々強烈な尿意がね」

ーーートイレ

男「ふぅ……」バタン

男「よっと……」ジーッ

男「あー出る出る出る……」ジョボボボボボ……

男「……んっ……」プルプルプル

男「ふぃー……でたでた」

男「さてと……」

男「……」

男「……」

男「……」

男「……」

男「どうしよぉぉぉかなぁぁぁぁぁあぁ~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!」

男「名乗り出たけど俺医者じゃねぇんだよなぁぁぁ~~~~~~~~!!!」

男「つーか誰だよホワイトキングってよぉ~……知らねぇよそんな奴……」

男「あ~、絶対今回の今やってる演劇のせいだよ……」

男「今俺の所属する小さな劇団でやってる……【グレースペード~黒の医師~】……」

男「これの主役のグレースペードの役作りしてたせいで寝ぼけて名乗り出ちゃったんだよ……」

男「どーしよーマジで……」

トントン

男「!」ビクッ

女「あの、すいません!まだですか!?」

男「う、ウム、少しぐらい待ちたまえ。やれやれ」

ガラガラ…ジャー…

男「お待たせした」バタン

女「さぁ!はやく!」

男「やれやれとんだじゃじゃ馬ですぜ」

男(いや言ってる場合か!?と、とにかくどうにかしないと!)

男(つ、つーかどうにかするってどうすれば……)

中年女「せ、先生!早く主人を……!!」

男「あせりなさんな。こんなもの虫を潰すよりすぐに終わりますぜ」

男(虫は虫でも王蟲レベルだけどねぇーーーーっ!!!!)

男「さて、では処置を始めましょうか……」

男「とりあえず中年男さんを座らせてください」

女「は、はいっ!」ドスッ

男「これは……食物がかなり深くで引っかかってるようですな……」

男(いや全然わかんねーんだけどね)

中年女「先生、うちの人は助かるんですか!?」

男「……」

男「もちろん、なにせ八百万の仕事ですからね……フフフ……」

男(んなわけねぇーべwwwwwwwwクソワロタwwwwwwww)

男(あーもう俺どーなんのかなーwwwwwwwwムショかなぁwwwwwwww)

男(へへへへへへへへwwwwwwww)

男「……」

中年女「先生!」

女「先生!」

男「……へ……へへへへ………」

中年女「?……先生?」

男「ふへへへへへへへへへへへへへへ!!!!」

中年女「!?」

女「!?」

男「げへへへへへ!!!!!もうしるかぁぁぁぁぁ!!!!!」ドスッ!ドスッ!ドスッ!

中年女「ちょ、ちょっと先生!!な、なぜうちの主人を蹴るんですか!!!!!」

男「うっせーんじゃ!!!!!もうしったこっちゃねぇーーーー!!!!」ドカビシバシゲシッ!

男「ウッキョォォォォォオオオオオオオwwwwwwwwwwwwwwww」ドスッゲシッビシッバシッ!

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