助けてほしいと言いたい (5)
ドアを開けるといつもの様に男が私に挨拶をする。
男「…おはよう!幼!」
幼馴染「……」
私はそれを無視して学校に向かう。
男「待ってくれ!俺も一緒に学校に行くよ」
無視する私を気にしない様なフリをして毎日話しかけてくる。
男「昨日はクラスのみんなとラウンドワンに行ったんだ…それでな~」
私に構わないでほしい。
無視する私なんかほっといて他の子と仲良くしていれば良いのになんで話しかけてくるんだろう。
私を嫌って私のことを忘れればいいんだ。
そうしたら悲しくならないから。
幼馴染「……ッ」
早めに歩こう…男とは違う教室だから学校に着けば放課と放課後以外は来ないから
男はそれからずっと自分のクラスに入るまで私に話しかけていた。
出来るだけ途切れない様に何でもない話を誇張して面白おかしく語る。
男の話は面白くて危うく笑いそうになり少し危なかった。
本当に男は優しい。
私はどうしようもなく男が好きだ。
たぶん男も私の事が好きだと思う。
でも私といれば不幸になる。
だからこの念いは留めておく。
不幸になるのは私だけでいい
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