+モバマスSSです。
+短編の予定です。
+なんかほのぼのするものが書きたかったので、そんなんだーと思って読んで頂けると嬉しいです。
あと、イーモバなので携帯→PCとIDが二通りにころころ変わりますが、ご了承ください。
短編ですし酉は付けません。
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凛「ほらこれ」ピラ
杏「……なにそのおそろしいチケット。杏がそんなもの持ってるわけないじゃん」ゴロリ
凛「ふーん」
杏「どういうもんなの?」
凛「まあ肩叩き券みたいなものかな」
杏「ふーん」
凛「興味なさそうだね」
杏「ないよ。元々凛の方から話振って来たんじゃん。…ふあ…」
凛「まあね」
凛「杏にも一枚分けてあげようかと思って」
杏「……」ゴロゴロ
杏「いらない」
凛「そう?」
杏「聞くまでもないと思うけどなぁ」
凛「そうかな」
杏「そうそう」
ガチャ
P「戻りましたー」
ちひろ「おかえりなさい」
P「はい」
凛「おかえりプロデューサー」
杏「あめちょーだい」
P「おう。二人とも…なんだかくつろいでるな。というか杏の第一声はそれかよ。ほら」ハハ
ポイ
杏「あむ」パク
凛「器用だね」
杏「これだと取りに行かなくて済むからねー」モムモム
凛「雨は大丈夫だった?」
杏「飴?」コロコロ
凛「違うよ」
P「ああ雨な。うん、平気だったよ」
ガチャ
きらり「ふぃー☆ 小降りでよかったにぃ」
P「そうだな。ありがとう、わざわざ迎えに来てくれて」
きらり「うぇへへーぜんぜん気にしてないにぃ! きらりがしたくてしたんだー」ニコ
P「おう。そっか」
きらり「うんっ」
凛「きらりはプロデューサーの迎えに行ってたんだね」
きらり「そだよー。ねね、Pちゃんはいこれ!」パッ
P「はいはい」
杏「?」
凛「いまのがただ働き券」
杏「……ああ、なんとなく使い方が分かった」
凛「うん」
杏「てっきりプロデューサーが、アイドルの弱みでも握って奴隷みたくこき使うためのチケットかと思ったよ」
P「俺をなんだと思ってんだ!?」
杏「杏はただ働き券とかいらないから! 有給券の発行を要求する!」
P「なんでそんな尊大な態度なんだ。だめに決まってるだろ」
杏「ちぇ。けちー」
P「きらり、お疲れさま。ありがとな」ナデナデ
きらり「うきゃー☆ なでなで気持ちいいにぃ! きらりもしてあげゆ!」ナデナデ
P「それじゃ意味がない気もするが……まあいいか」
きらり「うぇへへー♪」ナデナデ
杏「…この妙なシステムは凛が考えたの」
凛「まあね。配ってるのはちひろさんだけど」
凛「プロデューサー、最近は私たちが気を遣うのに気を遣うから」
杏「難儀な性格だよねぇ」
凛「まあ忙しくなって来たのも事実だし」
杏「そうだね。残念なことにね」
杏「というか、だったら素直になにもしなきゃいいのに…」コロコロ
凛「そうはいかないよ。お世話になってるし」
杏(凛もまた難儀な性格だ…)モムモム
かな子「プロデューサーさん! 私ケーキ作って来たんです! 一緒に食べましょう!」
まゆ「私はちょうどコーヒーを淹れましたから、一緒にどうですかぁ?」
P「ああ。二人ともありがとな」ナデナデ
かな子「あっ…えへへ…」//
まゆ「このくらいなんともないですよぉ」//
かな子「あ、きらりちゃんも一緒にどう?」
きらり「にょわー! ありがとーたべゆー☆」
ワイワイ
杏(あれ? べつにいままでとなにも変わっていない気がするぞ?)
凛「さて。じゃあ私もプロデューサーに気を遣って来ようかな」
凛「杏も行く?」
杏「へ? あ、杏はいいよ……その妙ちきりんな券は持ってないし…」
凛「そっか」
杏「うん」
凛「プロデューサー」スタスタ
P「おう。どうした?」
杏「…………」ゴロゴロ
杏(みんなそんなにプロデューサーに返すような恩があるの)ゴロゴロ
杏(……杏は…どうだろうなぁ。まあ毎日飴もらってるし)アムアム
杏(…でもお仕事大変だし。むしろこっちがただ働きして欲しいくらいだよ)ゴロゴロ
杏(みんな変わってるなあ)ゴロゴロ
凛「ほら。スーツに皺が残っちゃうよ。貸して」
凛「髪も濡れたままだしちゃんと拭かなきゃ」ワシワシ
P「うぷ。…そ、そんなことまでしなくても…」
凛「ほら。私もこれ使うから。黙って拭かれてればいいの」ワシワシ
P「……わ、分かったよ」
杏「…………」
杏(なんだか)
かな子「おいしいですか?」
まゆ「冷えた身体には、やっぱり温かい飲み物ですよねぇ」
きらり「うきゃー☆ だったらきらりんぱわーで、Pちゃんの身体をぽっかぽっかにしちゃうにぃ☆」ニョワー
凛「もう。プロデューサーは仕方ないなあ」
杏(釈然としない)
杏(ば、馬鹿げてるよ。ただ働きとか。せっかくの時間をそんなことに使うなんて暇への冒涜だよ)ゴロゴロ
杏(……絶対、おかしい。杏はおかしくない)
杏(プロデューサーのために、なんて…)
杏「……」
ムクリ
パタパタ
クイ
凛「?」
杏「…」
凛「…どうかした?」
杏「……あ、杏も、一枚もらおうか」
凛「……。ふふ」
杏「な、なにさ」
凛「残念だけどただ働き券は、真面目に一日の仕事を終えた子にだけ配られるんだよ」
杏「なっ。さ、さっき一枚くれるって…」
凛「さっきはさっき。いまはいま」
杏「ぐぬぬ」
P「? なんの話してるんだ?」
杏「! ぷ、プロデューサーは関係ないから!」ペチン
P「いて」
凛「しょうがないなあ。今日だけは特別だよ」ピラ
杏「……。どうも、ありがとう…」
P「あ、それ」
杏「へ?」
P「もしかして、杏も俺のためになにかしてくれるのか?」
杏「…………」
杏「し、しないよ。杏はただ働きなんてしないもん。するわけないじゃん」
P「そ、そうか。……な、なにもそんなに語気を強めなくても…」
杏「あ、ちが…えと、その」
杏「こ、これは、そう」
グイ
P「?」
杏「ぷ、プロデューサーにあげるよ。杏のためになにかするといいよ」
P「……あ、ありがとう??」
凛「こら。そんな使い方をするなら没収だよ」パシッ
杏「あっ」
凛「まったく」
杏「ち、違うってば! それ杏のだから、返してよ! ちゃんと使うって!」ピョンピョン
凛「そう? じゃあやっぱり杏も、プロデューサーのためになにかしたいんだ?」
杏「うぐ」
P「そうなのか?」
杏「っ〜〜…」
スッ
凛「はい」
杏「あ、……うん」
P「……な、なあ、杏。べつに無理にそれ使わなくても——」
杏「つ、使うから。プロデューサーは黙ってて」
P「お、おう。ごめん」
杏「……その…」
P「ん?」
杏「…………あ、杏だって……べ、べつに、プロデューサーに感謝してないわけじゃ…」ゴニョゴニョ
P「?? な、なんだって?」
杏「なんでもない! あ、明日! 明日使うから!」
P「それ使わないフリになってるぞ」
杏「お、覚えてろー!」
P「悪役か」
ガチャ
光「悪役だって!?」
P「お前は呼んでないぞ!」
光「それはひどくないか!」
杏「……」ギュ
杏「ぷ、プロデューサー」
P「うん?」
杏「あ、明日は杏、……きっと真面目に働くよ。お、覚えててね」
おしまい
おわりです。
ぱっとスレタイを思いついたのと、なんか杏を照れさせたかったのと。
ネタ自体はもうちょっと活かせたような気もしますが短編が書きたかったのでこんなもので、すいません。
では、読んでくれた方いれば、感謝です。ありがとうございました。
ほのぼのしてていい
乙
乙
杏はやっぱりやるときはやる子だねぇ、自分に素直でいいねぇ
ウッヒョー
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