モバP「杏をヤンデレにさせてみたい」 (124)
・モバマスSS
・安価、コンマ進行
・不定期更新
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ちひろ「そうですか」
P「そうなんです」
ちひろ「悪い芽は早めに摘んでおくべきですね」
P「待ってください。これにはちゃんとわけがあるんですよ」
ちひろ「どう聞いても不埒な願望でしかありませんが……一応聞きましょうか」
P「ほら、杏って最近ほんの少し仕事にやる気を出してくれてきてるじゃないですか。これって杏との人間関係が上手くいってるからだと思いません?」
ちひろ「んー、プロデューサーさんがそう仰るならそうかもしれませんけど」
P「そこでですね、杏から病まれるほどに愛されたら仕事もバリバリ、せめて人並みのやる気をもってこなしてくれるようになってくれるんじゃないかと」
ちひろ「随分と打算的な発想ですが、一理あるといえばあるかもしれませんねぇ。でもそれだけで女の子の心を歪ませようとするのはどうなんでしょう?」
P「そこは大丈夫です。打算的な理由はただの建前で、俺自身が杏のヤンデレ化を心から望んでますので」
ちひろ「それはつまり、杏ちゃんのことを?」
P「当然です!」
ちひろ「……まあ、杏ちゃんがもっと働いてくれるようになったらというのは魅力的な提案ですし、ある程度は目を瞑ります」
P「本当ですか?」
ちひろ「その代わり、あまり杏ちゃん自身に良くないような変なことばかりするようでしたら、わかりますね?」
P「わかってますよ。あくまで健全に病ませたいので」
ちひろ「言葉の意味がよくわかりませんが、とにかくプロデューサーとアイドルという関係だってことは常々忘れないでください」
P「もちろん。それでは早速いってきます!」
安価で行動を、コンマ次第で展開を決めます
コンマによる数値の変動
00~09…病み度2↑、デレ度1↓
10~49…病み度1↑
50~89…病み度1↑、デレ度1↑
90~99…病み度3↓、デレ度1↑
(ゾロ目で2倍)
初期値
病み度…0
デレ度…3
いずれかの数値が10に到達するまで続ける予定です
あまり行動が健全ではなくなるとちひろさんに叱られる、かも?
P(ふっふっふ、杏をこの手で病ませて心身ともに俺無しでは生きられなくしてやりたい!)
P(……とは意気込んだものの、手強そうではあるよなあ。どこに出してもマイペースだし)
P(まずはやるだけやってみるか。そうだな、病みへの第一歩は>>8をしてみよう)
目一杯甘やかす
またのんびりだらだらとやっていきます。よろしくお願いします
P(甘やかして様子を見るか。飴もたくさん用意しとこう)
P(アイスは……さすがに季節も終わりつつあるし今回はやめとこう。お腹壊されても嫌だし)
杏「ねープロデューサー疲れたー。休ませてー」
P「そうか? んじゃ休憩入っていいぞ」
杏「えっ」
P「ちょうどお前の好きそうな飴を仕入れたばかりなんだ。糖分補給もしとけ」
杏「えっ? ……えっ?」
P「どうした? 突っ立ってないでソファにでも座ったらどうだ」
杏「う、うん……ほんとにいいの?」
P「疲れたんだろ? それともずる休みなのか?」
杏「そういうわけじゃないけど、なんか調子狂うんだよね。まあいっか、飴どこ?」
P「すぐ持ってくるから待ってろ。ついでに何か飲み物も持ってきてやろうか、何がいい?」
杏「ジュースー」
P「はいよ」
杏「いやー、至れり尽くせりってやつ? 急にどうしちゃったのプロデューサー」
P「たまにはな。少しでもやる気を出してくれた分ぐらいは甘やかしてやろうと思ったんだ」
杏「ふーん。私としてはずっと甘やかしてくれてもいいんだよ? むしろそうして♪」
P「飴と鞭って言葉を知ってるか杏、飴をやり過ぎたらその分鞭で叩かないといけなくなるぞ」
杏「鞭かー、こんな健気で儚くてイタイケな女の子を大の男がビシバシ叩く図はまずいんじゃないのー? ところでイタイケってどういう意味だっけ」
P「幼気って書くらしいぞイタイケ。じゃなくて、別に俺が叩かなくてもうちの鞭のエキスパートに頼めばオールグリーンだな」
杏「レッドだよ! 身体中真っ赤になっちゃうからそれ!」
P「あのな杏、プロの仕事にかかれば見た目綺麗なまま極上の苦痛を味わわせてくれるってよ」
杏「もっと嫌だー! 杏が苦しんでることを誰にも悟られない! たしかにプロだ!」
P「そういうわけで、程々に頑張るように。そうだな、今ぐらいは目一杯甘やかしてやるから」
杏「最後通告みたいで怖いんだけど……それはそれとして、じゃあせっかく休憩してるんだし遊んでよプロデューサー」
P「俺は休憩中じゃないんだが」
杏「甘やかしてくれるんじゃなかったっけ? 今は労ってくれるんだよね?」
P「むう……ちょっとだけな」
杏「わかればよろしい。スマブラやろうスマブラ、持ってるでしょ?」
P「持ってるというか持たされてるというか、わかったわかった。手加減しろよ?」
杏「やだ♪」
P(その後、無茶苦茶乱闘した。いつの間にか人が集まって4人対戦してたし、遊び過ぎてちひろさんとトレーナーさんに怒られた。当然である)
P(まあいい、杏の機嫌も上々だったからスタートは幸先よかったことにしとこう)
P(さて次は>>26で病ませるぞ)
無視
前安価のコンマも20、22と続いたので微妙な確率の奇跡を見た気がします
P(無視か、反応を伺う定番といや定番行動だ)
P(甘やかした直後だし効き目もありそうかな? よしいこう)
P(とはいえ杏の方から声かけてもらえないことには始まらなかった)
ちひろ「今日は真面目にお仕事してるみたいですね?」
P「ええまあ、この前も別にサボりたくてサボってた訳じゃないんですよ?」
ちひろ「どうですかねぇ。……あっ、そろそろ良い時間ですしお茶でも淹れてきましょうか」
P「ありがとうございます。俺はキリのいいところまで頑張りますね」
P(……アイドルのみんなも休憩入る頃合いかな。なんとなくざわざわしてきたぞ)
杏「うへー、枯れる……みずぅ……」
P(杏もきたか。しっかりレッスンしてきたようで)
杏「ふぅ。さて、時間もないことだし」
P(ん? また3DSなんて取り出してどうしたんだ、ってこっちきた)
杏「プロデューサー、ちょっとだけだけどやろうよ。休憩時間なら文句ないでしょ?」
P(そんなに俺をフルボッコにしたいのか? いや、単純にスマブラしたいだけか)
P「……」カタカタ
杏「あれ、まだだめなの? そんなのいーじゃん後でもさー、休む時に休まなきゃ」
P「……」カタカタ
杏「プロデューサー? おーい」
P「……」カタッ
P「……」
杏「……」
P「……」
杏「プロデューサー……? ねぇ、こっち向いてよ……」
P(お、少しは不安がってるかな?)
杏「もしかして……怒ってる? 杏なにかしたっけ、って思い当たること割とあるけどさ」
P(杏には思い当たることあるのか)
杏「……わかった、この前フルボッコにしたから怒ってるんでしょ! 大人げないなあ」
P(それかー! たしかに年下に負けてふてくされてるみたいで大人げないが、そんなことで腹なんか立てんわ!)
杏「いいよいいよ、プロデューサーが強くなるまで待っててあげる。気が向いたらそっちから誘ってよ?」
P(早々に誤解を解きたい……!)
杏「えっと……そ、それじゃあね? ……」
P「……」
P「…………ふぅ、こっちの心臓にも悪いなこれ」
P(しかし去り際の後ろ姿はいつもよりなんだか小さく見えたぞ。病ませるためといえ杏には悪いことしたな、早速ネタばらしといこう)
P(メールでいいか。そうだな……ちひろさんを利用させて貰おう、それっぽく言い訳するために犠牲になってください)
『すまん、実はゲームはちひろさんに没収されてるんだ。
今も遠くからさり気なく見張られてたんだよ、こんな
形で追い払っちゃったけど、杏も没収されたくなけれ
ば一日のスケジュールをこなすまで3DSを出さない方
がいいぞ 』
P(これでよし、と。送信…………受信。はええ)
『驚かさないでよ! 落ち込み損じゃん!』
P(ちゃんと落ち込んでくれてたのか。よしよし、効果はあったみたいだ)
P(我ながら順調な滑り出しじゃないか? どうだろう)
P(見た感じ病みのオーラはまだまだ出てないけど、これからじわじわと真っ暗病みに染まっていってほしいものだ)
P(次はー、えー、>>35でいってみよう)
きらりにπタッチ
今までやってきて一番難産しそうな安価、コンマがきてしまいました……にょわー
P(きらりにπタッチだと? なぜそんな発想に至ってしまったんだ俺は……!)
P(でもきらりなら事故にみせかければ許してくれそうな雰囲気あるよなあ。杏がそれを見てどう思うかは出たとこ勝負だが)
P(とにかく、やるなら杏と戯れてるところを狙ってやってみるか)
きらり「今日も杏ちゃんはかわいいにぃ☆」ムギュー
杏「今日もきらりは力がつよ、うぐぅ」ダラーン
P(杏ってもしかしたらきらりに鍛えられてるのかな。本人達は絶対そんなつもりないのだろうが)
きらり「にょわ? Pちゃんおっすおっす☆」
P「おっすおっす。いつもながら同い年には見えない光景だな、なあ杏?」
杏「私に振られても困る」
きらり「ねぇねぇPちゃん、きらり達もうすぐお仕事かにぃ?」
P「まだ時間あるから存分に戯れてていいぞ」
杏「んー、そしたらプロデューサー何しに来たの? さては私の代わりにきらりに抱きかかえられに来たとか」
P「さすがに俺を持ち上げられたりは……するな」
杏「するね」
きらり「うゆ、Pちゃんきらりんに抱っこしてほしい? うきゃー! Pちゃんってば大胆☆」
杏「一応言っとくけど、きらりの抱かられ具合は凄いよー。いろいろと」
P(よし、この流れできらりに失敬させてもらおう)
P「じゃあ杏にどいてもらおうか、ほーらこっちきてそこ代われ~」
P(と杏を俺が降ろしにかかるとみせかけて)
ムニュンッ
P「お?」
杏「ん?」
きらり「みゅっ!?」ギューッ
杏「おああああああ! ギブ! きらりギブ!」メキメキ
P「わーすまんすまん! 杏が潰れるから落ち着いてくれきらりー!」
杏「――で、危うく私がグロテスクなオブジェになりかけたと」
P「きらりにも杏にも悪いことしました。すみませんでした」
杏「私のはまぁ二次災害だからいいとして、ねぇ? きらりは大丈夫なの?」
きらり「うん……ちょっとびっくりしただけだから、そのぉ……恥ずかしいにぃ」
P(もじもじしてるばかりで怒ってるって感じはしないな。尾を引かなければいいんだが)
きらり「……Pちゃん? きらり、こんな時なんて言うのか知ってるにぃ」
P「え?」
きらり「セキニン、とってくれゆ?」
P「」
杏「」
P(おおお……予想外の破壊力に何かがたぎってきそうなのを抑えねばならない……!)
P「そ、そうだな、やってしまったことに関しては責任取らないといけないよなぁ、ははは」
きらり「Pちゃん……」
杏「……はいはーい、それじゃあプロデューサーはしばらく杏を抱っこする刑ね。移動の時とかもずっと」
P「ん? 急に何言い出すんだ杏」
杏「何って、プロデューサーが粗相をしたから罰を与えてあげてるんだよ。責任取るんでしょ?」
P「そのつもりではあるけどさ」
杏「間接的に私も被害者だし、そのぐらい決める権利はあると思うんだよね。ね、きらり?」
きらり「う、うゆ? そう……かな? そうなの杏ちゃん?」
杏「そうそう。私で両手塞がってれば新たな被害者も出ないし。お、それっぽくまとまってない?」
P「んー……まあ、たしかに杏の言い分も一里あるのかもしれない。きらりさえそれでよければ俺は甘んじて、今回の件を反省すべく杏抱っこの刑に処されるよ」
きらり「えっと、きらりはそれでばっちしだにぃ。とゆうかきらりんもう……うきゃー!」バタバタ
P「……さながら暴風の如く走り去ってしまった」
杏「プロデューサーが鼻の下伸ばしてるからじゃないのー?」
P「そ、そうか? そんなつもりは――」
杏「はいはい、いいから抱っこ抱っこ。とりあえずきらりが落ち着くまではここ定位置にするから。返事は?」
P「お、おう」
P(なんか最後は杏にうやむやにされる形で済んだな。後で改めてきらりには謝らないと)
P(……でも今回のはうまくいったんだろうか、事が事だけに判別しにくい)
P(うん、こじれるからなるべく誰かを巻き込む形で病ませるのは控えよう。今度は>>52で様子をみるか)
膝の上に座らせる
んー、杏といえばきらり(ん語)はある意味避けて通れない存在ですよね
きらりルートに入って病みだけ加速させるまさかの展開、とか考えてみてますがさすがにやりすぎですかねぇ
そんな乗り気ってわけじゃなくて、もし今後もきらりが出てきそうならそれもありかなあってくらいの軽いノリです
何にせよ安価次第ですしね。舵取りはお任せしております
P(膝の上に座らせてみようか。ただならぬ犯罪臭である)
P(でも別にいやらしいことをしてる訳じゃなし、合意なら誰にもはばかれないぞふへへ)
P「杏さんや」
杏「なにかなプロデューサーさんや」
P「ちょいと俺の膝の上にでも乗っていかない?」
杏「ははは、こやつめ」
P(軽くあしらわれたでござる)
杏「……本気で言ってたの?」
P「冗談で言ったりしないって」
杏「あ、そう」
P「まさか引いた?」
杏「これぐらいで引いてたらプロデューサーの担当アイドルなんてやってられないよ」
P「言ってくれるなあ。それで、改めて聞くけど」
杏「んー、だらだらしたいし座り心地良かったら考えてもいいかも」
P「ほほう。なら話は早い、俺の膝を試してもらおうじゃないか」
杏「座り心地悪かったらそのままずるっと枕にさせてもらうから、そのつもりでよろしくー」
P「おう。……ん?」
杏「……」
P「いかがでしょうか」
杏「そこそこ」
P「そこそこ?」
杏「プロデューサーこそどうなの」
P「何が?」
杏「ジュンジョーな乙女を膝に乗っけてる感想」
P「うん、いま杏を独占してる気がして嬉しい」
杏「…………ふ、ふーん? プロデューサーは尻に敷かれるのが好きなんだ」
P「妙な言い方するなよ。俺は杏が好きなんだから」
杏「っ!? プリュッ、噛んだ、プロリューサー?」
P「惜しい、何だ?」
杏「……なんか、あれだね。プロデューサーが急にデレたから何事かと思った」
P「まあな」
杏「……」
P「……」
杏「……」
P「この態勢だとやっぱ胴回りに腕をガバッとやりたくなるんだよな」
杏「……杏も」
P「ん? 杏もなのか?」
杏「えっ? あ、ちが……何でもない何でもない」
P「そっか」
杏「うん」
P「……」
杏「……」
P(なんだか変な雰囲気にもつれ込んでしまった。でも悪い気分ではなかったな)
P(杏もそろそろこちらを意識してくれてたらいいんだけど)
P(そのためにも次は>>66で攻めてみるか)
杏の写真をPの仕事机に飾る
P(杏の写真を机に飾る、いいかもしれない)
P(杏のだけを飾っとくことで暗黙にアピールしていく感じだな。よし、写真ならたくさんあるしどれにしよう)
P(んー、さすがに写真立ては一つしか置けないか。他の写真は引き出しにしまっていつでも用意できるようにしとくか)
杏「プロデューサーさっきから何してんの?」
P「おお、ちょうどいい。見てくれよ」
杏「どれどれ……私の写真? ってぎゃああああ! なにこれいつ撮ったっけ!?」
P「シャッターチャンスかと思って」
杏「プロデューサーかい! ちょ、こんなの飾っとかないでよ!」
P「さすがにこれは際どかったか。ちなみに他にもあるぞ」
杏「み、見たくない……けど見ないといけない気がする!」
P「ほれ、ここの引き出しに閉まってある」
杏「……………………、没収」
P「What's!? いいじゃないか飾るぐらい!」
杏「飾るのは……まぁ好きにすればいいよ、問題は中身だよ! 何でこんなに被写体である私が不本意なのばっかりなの!?」
P「俺の趣味も含まれてるから、かなあ」
杏「こんなお仕事中に横からとかいつ撮ったのかもわかんないのまでさー……これとかいくら私でもアイドルとしてまずくない?」
P「反省はしている。だが後悔は」
杏「させてあげようか?」
P「かたじけない」
杏「~~」ビリッ ビリッ
P「やめてえええええええええええ!!」
P(うーん、さすがにもう少し分別はつけるべきだったか。失敗したなあ)
P(でも飾っとくのは別にいいらしいから、杏選定のもと俺と杏が写ってるものが今は飾られていたりする)
P(そろそろ依存してきてくれてるかな? 次は>>74でいこう)
添い寝
P(添い寝かー。杏となら凄く健全な絵になりそうだ)
P(問題は場所だな。どこか二人きりになれそうで、ベッドとか余裕でありそうなところは――)
P「ここだろ」
杏「何が?」
P「杏と添い寝できそうなところ」
杏「さらっと何言ってるんですかねこの人」
P「まあ待て。一緒に休憩していることにすればいつもよりだらけられるぞ」
杏「さあ行こう、夢のきらりんハウスへ!」
P(サボることにやる気をみせられてもなあ。さすが杏)
杏「でもさー。どういう風の吹きまわしなの? 杏に何か期待して誘ってるわけじゃないよね?」
P「案外そうだったりして。杏とだらけてるのが一番リラックスできるし」
杏「……あっそ。別にいいけどさ、わかってたし」
P「とにかくだらだらしようぜ。ちょうど添い寝にピッタリなベッドもあるみたいだ」
杏「お菓子とかジュースも完備それてるから一日中いれるんだよねー。わかってるねきらりは」
P「飼い慣らされてないかそれ?」
杏「あとはエアコンと据え置きゲーム機とモニターとかあれば最高なんだけどなー」
P「もうただの部屋だな」
杏「プロデューサー、暑い」
P「そうか? じゃあ離れるよ」
杏「いや、上着くらい脱いだらいいじゃん。なんでそんなにスーツ姿にこだわってるの?」
P「これは俺がプロデューサーである証みたいなもんだからな。迂闊に脱ぐ訳にはいかんのだよ」
杏「プロデューサーとは一体……うごごご。じゃなくて、だから暑いんだってば」
P「だから離れるって」
杏「上脱ぐのが嫌なの? ……それとも私とくっついてるのが嫌?」
P「嫌じゃないよ。もしかして気に障ったか?」
杏「べ、別にぃ。添い寝って言うからもっとベタベタしてくるのかと思ってただけ。拍子抜けとかしてないし」
P(してたのか。愛い奴よのう)
杏「なんだよーニヤニヤしちゃってさ。もっと肩の力抜いてだらけなよ」
P「結構抜けてるよ。杏のおかげで」
杏「人をマイナスイオンか何かみたいに言うけど、プロデューサーも杏を駄目にする成分含んでるからね?」
P「ん? なんだそれ」
杏「現にこうしていつもより多めにだらだらさせてもらってるけど?」
P「そうかあ。じゃあアメ成分とムチ成分の比重を見直さないといけないな」
杏「やめてー」
P「それにしても会話に実がないなー」
杏「だらけてるからねー」
P「あー」
杏「うー」
P「ところでさー」
杏「んー?」
P「やっぱ暑いな」
杏「上着脱ぎなって」
P(まったりしすぎた……でも会話の端々に何となくこっちを気にしてる感があったような)
P(実はもうだいぶ病みが進行してたりしてな。普段通りにしてるとちょっとわかりにくいが)
P(さて次は>>79をしてみよう。案外さくっと病みに堕ちたりして)
結婚雑誌を読む
全100レス以内での決着ですね、わかりますん
こうしてみると90~99の病み-3は良い具合に効いてくるんですね。出ればの話ですが
P(結婚雑誌をチラつかせてみよう。俺が未婚であることは周知の事実だしな)
P(急にこんなの読み出したらきっと何かあったと思わせられるだろう。早速雑誌をしいれてくるか)
P「……ふむ」ペラッ
P(予定もないのにこんな雑誌読んでもさっぱり頭に入らないな。振りだけだからいいとしても)
ちひろ「あら? プロデューサーさんそれ……」
P「ん、ああ。これですか」
ちひろ「もしかして近々結婚されるんですか?」
P(瞬間、事務所のみんなの心が重なる音が聞こえた――ような気がした)
凛「プロデューサー……結婚するの?」
未央「聞いてないよおっ! いつ、誰と!? しまむー!?」
卯月「ええっ!? 私じゃないよ未央ちゃん!」
P「いや、あの、これはだな」
莉嘉「ウソだー! Pくん彼女いないって言ってたもん! ねえお姉ちゃん!?」
美嘉「そ、そうだよね、結婚なんてそんな……嘘でしょ?」
みく「Pチャン、このネコミミに誓って本当のことを白状するにゃ!」
幸子「そそそそうですよ、いくらボクがカワイイからって結婚はあと2年しないと出来ませんから!」
美穂「幸子ちゃん、少なくとも事務所の人とじゃないと思うよ……? 誰も心当たりないみたいだし」
P「いや、だからその……ちひろさんヘルプミー!」
ちひろ「女の子が多勢集まる場所でそんなもの読んでたら、こうなるのは当然じゃないですか……」
P「おっしゃるとおりですがそんなことより早く! 人払いを!」
ちひろ「私を何だと思って――まったくもう、はいはいみんなー。この話は今日のレッスンが終わってから問い詰めましょうねー」
P「先送り!?」
ちひろ「あとはご自分でどうにかしてください」ニッコリ
P「……うぃっす」
P「あー……怒涛な勢いだった。この手の話題にほんと食いつくよなあ」
P(でも杏から何か言われてた感じはなかったぞ。ある意味杏らしいが何か一言くらいはほしかっ、うん?)
P「……杏、みんなもうレッスン行ったぞ。いつの間に机のしたなんかに潜り込んだんだ」
杏「だってさっき凄かったじゃん。自然淘汰された私は身を守るために仕方なく、ここで嵐が過ぎるのを待ってたんだよ」
P「そうか。わかったからはよレッスン行ってこい」
杏「……結婚するの?」
P「え?」
杏「別に私がどうこう言う問題じゃないけどさ、やっぱり気になるっていうか。……嘘だよね?」
P「……嘘であってほしいか?」
杏「だって結婚とかしちゃったらお嫁さんに遠慮しなくちゃいけないでしょ? この前みたいなことも、出来ないよ……」
P「杏……」
杏「……やっぱする。多分私がしたくなる、してくれなきゃお仕事できなくなるかも」
P「ははっ、うちの稼ぎ頭をこれ以上怠けさせられはしないな。大丈夫だよ、結婚どころか相手すら決まってない」
杏「ほんと? よかっ――え? じゃあ何でそんなの読んでたの?」
P「俺ももういい年だし、予習くらいはしておいても構わないだろ? まあたしかにプライベートでやれって話ではあるけど」
杏「……」
P「杏?」
杏「紛らわしいなあもう! プロデューサー、覚悟しておいた方がいいよ」
P「何を?」
杏「血に植えた獣を自分で野に払ったんだから、せいぜい頑張ってね。それじゃ」
P「…………。早退届、受理されるかなあ」
P(じっくりことこと煮込まれたけどなんとかなった……おお怖い怖い)
P(でも杏のあの反応はなかなか手応えを感じたぞ。もしかしてもしかするのか?)
P(だ……駄目だ、まだ笑うな……こらえるんだ、し……しかし)
P(>>90だ。>>90をしよう)
安価下でおなしゃす
病みルート確定ですね。じっくりしてる間もなく終わりが見えるとは……
もう少しばかりお付き合いください
P(杏の部屋へ突入してルパンダイブ、ありだな!)
P(まあルパンダイブはさておき訪問するのはいいな。また散らかってるんだろうけど俺ならすんなり入れてくれるだろ)
杏「お断りします」
P「」
杏「いや、急に言われても。私にも準備ってものがあるんだよ」
P「いいじゃんかー送りがてらさ。俺とお前の仲だろう?」
杏「親しき仲にも礼儀ありって前に言ってなかったっけ?」
P「ぐぬぬ……」
P(押して駄目なら引いてみるか……)
P「わかった。じゃあお前を先に降ろして他のアイドルのとこに顔を出そうかな」
杏「……えっ」
P「大人組と飲みにいくか、それとも年少組の親御さんらにご挨拶しにいくか。都合の合う人探してくるよ」
杏「ちょっ――たんま! フリーズ!」
P「なんだ? 俺は忙しいんだが」
杏「や、その……どうしても誰かのとこ行きたいの?」
P「おうとも。どうしても一人当たりに割ける時間が減ってきてるし、こんな時ぐらいはな」
杏「むー……」
P「それじゃ俺は」
杏「わかった、わかったよ。そんなに来たいなら杏のとこに来たらいいじゃん」
P「おっ、いいのか?」
杏「……条件付きだけどね。片付けるから、入る前に少し待ってること。いい?」
P「今さら何を片付けるってんだよ、また手伝ってやるって」
杏「いいの! とにかく、そういうことだから。わかった?」
P「お、おう」
杏「……それじゃ、そこでおとなしくしてて」
P「そこって、え? 外? 玄関にすら入れてもらえないの?」
杏「だからー、片付けるから待っててって言ったじゃん」
P「待つのはいいとしてもこれじゃただの不審者だぞ? せめて玄関入れてくれよ」
杏「えー……。ちゃんと待ってられる?」
P「子供扱いするなって」
杏「……絶対だからね。そこから靴脱いで上がってきたらアウト、OK?」
P「オーキードーキー」
P(つまり靴を脱がずに上がればいいんだな。約束は守るぞ!)
P(なんか少しゴソゴソしてるだけでゴミとかまとめてる感じではないのか、何をそ片付けるんだろう)
P「膝立歩きで……おーい、まだかよー」ガチャッ
杏「あっ」
P「んっ? おおっ……」
P(杏の部屋の中がいつ撮ったのか俺の写真だらけになっている。なんだ、この前の写真騒ぎの当て付けか!?)
P「杏……? いつから、こんな」
杏「あ、あ、あ…………」
P「?」
杏「わあああああああああああああああああ!?!?」
P「ぐふぉっ!」
P(ルパンダイブの如く勢いよく顔面にしがみつかれた! 前が見えない!)
杏「ぷ、プロデューサー、短い付き合いだったね……今楽にしてあげるから。大丈夫、一人にはさせないから……!」
P「なに物騒なこと言っ、もがが」
杏「だから全部忘れろおおおおおおおお!!!」ゴキッ
P「」
P(…………ん? ここは……)
P(つっ、首の辺りに鈍痛が……あれ、体が動かせないぞ? どうせ首痛いから動きたくないにしろ)
P(……ああそうだ、俺は杏の部屋で杏に特攻食らったんだった。そういや杏は……部屋の主はどこへやら)
P(――もう何時間経ったかな。部屋が暗くて今が朝なのか夜なのかもわからん。腹も減ったし喉も渇いたし……トイレも行きたい)
P(どうやらキツく拘束されてて体動かせないのがつらい……。杏は俺をどうするつもりなんだろう)
P(――――――――ん?) ガチャン
杏「ただいまー」
P「ただいまって……おい、どういうことだよこれは。説明して貰えるんだろうな? それよりトイレ行きたいんだけど」
杏「あー、動かない方がいいよ。首とか痛いんじゃない?」
P「そんなこと言ってる場合じゃなくて、とにかく拘束解いてくれ。頼む」
杏「……まだ、駄目」
P「まだって何だよまだって」
杏「プロデューサーが私のことしか考えられなくなるまで、プロデューサーのお世話をしてあげるから」
P「……?」
杏「わかるでしょ? 私さ、初めてなんだ。これを愛だとか恋だとか言うのかわからないけど、プロデューサーのことしか頭になくなっちゃって」
杏「でもほら、私だと他の子よりいろいろ不利じゃん? 結婚騒ぎの時もみんなそれなりにプロデューサーのこと気にしてたみたいだしさ」
杏「だからこうして、プロデューサーを自分のものにしちゃえば何も問題ないよね。そう思うでしょ?」
P「杏、お前は……」
杏「この気持ちが何なのか教えてもらわなきゃ。だってプロデューサーのせいだもん」
P「杏……」
杏「プロデューサーがちゃんと杏のものになって、職場復帰しても安心かなって頃までは私もいろいろ頑張るから。……ずっと一緒にいようね、プロデューサー?」
P(そして、俺は何もかもを杏に管理されながら生活を共にすることになった)
P(杏はもう俺のことをあまり見えてないような気もするが、それでもいい。こんな病まれた生活はこっちも望むところだ)
P(既に俺を拘束する必要なんてない。でもまだ当分、杏に何もかもを委ねていようと思う)
P(暗闇の空間で、体を動かせない俺は、彼女の帰りを今日もただただ待ちわびる――)
病みEND(デレ6)
今さらですがヤンデレ書くの苦手です。
今回は少しデレ不足なので病みだけ先行させるのも難しいですね
早々に終わってしまいボリューム不足かもしれませんが、杏アフターとかはありません。
もっとじっくり書くつもりがコンマ神は気まぐれなようで、これなら一回当たり3レスでもよかったような
またも微妙なクオリティでしたが最後までお付き合い下さりありがとうございました。
次回があるとすれば、属性にこだわらず書きたくなったキャラでやります
このSSまとめへのコメント
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