小梅「スリーピングナイトメア」 (29)
シンデレラジオの外伝です
例によって、今回だけでも見れるのでよければどうぞ
本編
杏「杏・輝子・小梅のシンデレラジオ 第78回」
杏「杏・輝子・小梅のシンデレラジオ 第78回」 - SSまとめ速報
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外伝
杏「おねむトリオの休日」
杏「おねむトリオの休日」 - SSまとめ速報
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小梅「……♪」
杏「おや、小梅ご機嫌だね」
小梅「あ、杏さん…えへへ…ずっと、楽しみにしてた…ホラー映画のBDが出たの…」
杏「ほほー、なるほど。今から見るの?」
小梅「うん…見る…!」
杏「そ、そうか、じゃあ楽しんでね~」
杏(別の部屋でお昼寝した方がいいかも…)
小梅「杏さんも…一緒に見る…?」
杏「えっ」
小梅「………」キラキラ
杏「うっ…」
小梅「………」キラキラ
杏「…じゃあ…折角だから…」
小梅「や、やったぁ…えへへ…」
杏(うん、まぁ、こうなることはなんとなく予想してたけどね…)
小梅「じゃ、じゃあ、電気消して…カーテンも…閉めて…」
杏「随分本格的だねぇ」
小梅「暗い部屋の方が…雰囲気が出るよ…ふふ…」
杏「まぁ、確かにね…」
小梅「ポップコーンと…ジュースも用意したよ…」
杏「おー、なんか本当に映画館っぽくていいね」
小梅「えへへ…」
杏「んじゃまぁ、よいしょっと」
小梅「じゃあ…セットして…再生するね…」
杏「んー」
小梅「スタート…!」
杏「さて、どんなホラー映画なんだ…」
小梅「レンタルじゃないから…すぐ始まるよ…」
杏「あぁ、レンタルだと最初に飛ばせない宣伝とか入ってるんだっけ…」
小梅「そ、そう…結構…長くて…」
杏「まぁ、飛ばせたら宣伝の意味ないもんね」
小梅「うん……」
杏(んー…今の所普通のホームドラマっぽいけど…)
杏(まぁ、まだ始まったばっかりだしね…)
小梅(最初はなんともないけど…中盤から…急にホラー展開になるんだよね…)
小梅(杏さん…どんな反応するかな…ふふ)
杏「……」チラッ
小梅「………」ワクワク
杏(ホラー映画見てる時の小梅ってホント楽しそうだなぁ…)
杏(……あ、このポップコーンうまー)
杏(そういえば、小梅と2人きりでホラー映画って何気に初めてかも…)
杏(いつもは輝子と幸子がいるからなぁ…)
杏(幸子が物凄い怖がるから、そっちが面白くて怖いのもあんまり気にならないんだけど)
杏(小梅と2人きりとなると、立場的に一番弱いのは杏になる…)
杏(……あんまり怖くないと良いけど…)
小梅(いつもは…幸子さんが凄く怖がるから…杏さんもそれを面白がるけど…)
小梅(今日は2人きりだから…杏さんも静かに見るしかない…)
杏(…ずっと楽しみにしてたとか言ってたし、凄い怖いんだろうなぁ…)
小梅(途中で…イタズラ、しちゃおっかな…ふふ)
杏(うわ…なんか、急にヤバい雰囲気に…)
杏(この人、絶対なんかやらかす…)
小梅(ここからが…本番…!)
小梅(一気に…雰囲気がホラーになる…)
杏「……」ゴクリ
小梅(手…握っちゃおう…)ギュッ
杏「!?」
小梅「えへへ…」
杏「お、おう……」ギュッ
杏(小梅が悪い顔してる気がする…ドッキリとかやめてよー…)
小梅(ふふ…ちょっと…ビックリしてた…)
杏「な、なかなか怖いね、これ…」
小梅「うん…映画館に見に行って…凄く面白かったから…」
小梅「BDが出たら…レンタルじゃなくて、絶対に買おうと…思ってた…」
杏「なるほど…」
杏(小梅のお墨付きホラー映画というわけか…)
杏(これ、最後どうなるんだ…)
小梅(杏さん…最後のオチ、気づくかな…)
小梅(気づかなかったら…教えてあげよう…ふふ…)
杏「お、おぉぉ…」
杏(怖っ…今まで見たホラー映画でも一番ヤバいんじゃないかこれ…)
杏(こういう演出とか考える人って凄いなぁ…)
杏(的確に人を怖がらせに来る…)
杏(小梅がホラー映画作ったらどうなるんだろ…ちょっと気になる…)
杏(喉が渇く…ジュースジュース…)
杏「ごく……ふぅ」
小梅(杏さん…かなり怖がってる…レア杏さん…かも…)
杏(いやぁ、ホラー映画見る時の幸子の存在って大きかったんだなぁ)
杏(幸子がいたらホラーより面白さが勝つんだもん)
杏(いつもありがとう幸子…)
杏(本人の前で言ったら怒りそうだけど)
杏「のぁっ…!」
杏(怖ー…!最後に畳み掛けてくる…!)
杏(血とか殆ど出てないでこの怖さ…!)
杏(まさか杏がホラーでここまで怖い思いをする事になるとは…)
杏(ホラーゲームはどんだけ怖いヤツでも平気なんだけどなぁ)
杏(実写だから怖いんだろうか…うーん…)
杏(杏の予想が正しければ、多分この次でクライマッk…)
小梅「わーっ!」
杏「うわああ!?」
小梅「えへへ…」
杏「こ、小梅…!」
小梅「ビックリ…した…?」
杏「し、しないわけないって…ほ、ほら、今、大事なシーンでしょ…!」
小梅「うん…ふふ…」
杏(こ、小梅めー…やってくれる…!)
杏「…んぁ?終わった…」
小梅「お…お疲れ様…」
杏「え、最後、どういうこと…?」
小梅「ふふ…スタッフロールが終わるのを待って…」
杏「お、おう」
小梅「怖かった…?」
杏「かなり…」
小梅「えへへ…よかった…」
杏「映画自体怖かったし、幸子もいないし、小梅が驚かしてくるし…」
小梅「ちょっと…イタズラ…しちゃった」
杏「ホラーが絡むと途端にドSになるよね小梅…」
小梅「あぅ…そうかな…?」
杏「うん、絶対そう」
杏「ふぅ、スタッフロールも終わったよ。で、最後のはどういう意味だったの」
小梅「じゃあ、ちょっとチャプターを戻して…」
小梅「この人が持ってる、携帯の画面を…よく見てて…」
杏「ふむ……っ!?うわ!?」
小梅「えへへ…そういうこと……」
杏「な、なるほどね……うおー…ヤバかった…」
小梅「ど、どう…だった…?」
杏「うん、かなり怖かったけど、面白かったよ…」
小梅「よかった…私も…凄く、面白かったから…」
杏「はー、なんか今日は悪い夢を見そうな気がするよ…」
小梅「悪夢…見ちゃいそう…?」
杏「うん…」
小梅「悪夢を見る杏さん…ちょっと、見てみたい…」
杏「ここに鬼がおるで…!」
小梅「えへへ…」
杏「そういえば、途中で主人公が過去にあった事件がどうの…って言ってたけど」
杏「アレって結局なんだったの?」
杏「新聞の記事とかも出てきてたけど、それ以降特に触れられてなかったし…」
小梅「あ、あれはね…この映画の監督さんが…前に作ったホラー映画のお話なの…」
小梅「直接は関係ないけど…ちょっとだけ絡ませてるの…」
杏「へー、なるほどね。小梅はそっちも見たことあるの?」
小梅「うん…!この監督さんのホラー映画は…全部…面白い…」
杏「ほー…流石だね」
小梅「…み、見る?」
杏「うっ…やっぱり、怖いの?」
小梅「結構怖いけど…これを乗り切れたから…大丈夫だと思う…」
杏「な、なるほど…。気にはなるけど、今からすぐ連続で見るのは疲れそうだなぁ…」
小梅「あ…DVDが…私の部屋にあるから…」
杏「あぁ、どっちにしろ今すぐは無理って事ね」
小梅「うん…」
杏「じゃあ、また今度かなー?」
小梅「あっ…よかったら…今日、夜…私の部屋で…」
杏「んぁ…小梅の部屋?」
小梅「うん…それで…ついでに、お泊り会とか…」
杏「そうだなぁ…明日は…えーと………うん、いいよ。じゃあそうしようかね」
小梅「えへへ…やった…」
杏「また急に決まったなぁ…準備とか何も出来てないけどどうしよう」
小梅「前、泊りに来た時のがあるから…大丈夫…」
杏「あー、そっか。じゃあいいか」
小梅「ご飯は…どうしよっか…?」
杏「んー…じゃあ、どっかで食べる?」
小梅「うん…そうしよ…」
小梅「夜、映画を見る時用の…お菓子とジュースも…買う…」
杏「それは名案だ」
小梅「夜が…楽しみ…」
―3時間後―
杏「おじゃましまーすっと」
小梅「どうぞ…」
杏「ちょっとだけ久しぶりだねぇ、小梅の部屋」
小梅「うん、そうかも…」
杏「ふぅ、ちょっとご飯食べすぎたかも…休憩させてー」ゴロン
小梅「うん…まだ…鑑賞会まで時間あるし…しばらく、休憩…」
杏「だねー……っと、あー、そうだ、小梅ー」
小梅「なに…杏さん…?」
杏「すっかり言うの忘れてたけど、新しいお仕事おめでと」
小梅「わぁ…ありがとう…杏さん…!」
杏「小梅のステージ楽しみにしてるよー」
小梅「うん…ありがとう…えへへ…」ギュー
杏「おわっ…な、なになに?」
小梅「なんでも…ないよ…ふふ」
杏「そ、そう…?なら、いいけど…」
杏「ふわぁ…じゃあ、ちょっと一眠りさせてもらうよー…」
小梅「うん、おやすみなさい…杏さん…」
―2時間後―
ピンポーン
小梅「…んぅ…?」
小梅「ふわぁ……ね、寝てた……」
ピンポーン
小梅「あっ…は、はい…出ます…!」
ガチャ
幸子「こんばんは、小梅さん!」
輝子「や、やぁ…」
小梅「あ…幸子さん…輝子さん…どうしたの…?」
幸子「ふふーん、小梅さんの新しいお仕事のお祝いをしに来ましたよ!」
輝子「ケーキ…買ってきた…フヒ」
小梅「わぁ…ありがとう…!は、入って…」
幸子「はい、お邪魔しますね」
輝子「お邪魔します…」
幸子「…って、杏さん?」
杏「ぐうぐう」
輝子「ね…寝てるな…」
小梅「あ…そろそろ…起こした方がいいかな…」
幸子「杏さん!杏さん!」ユサユサ
杏「んぁ…?…………幸子?」
幸子「そうです!カワイイ幸子です!」
杏「………じゃあ、おやすみ」
幸子「じゃあおやすみってどういう事ですか!?」
小梅「杏さん…そろそろ、起きないと…」
杏「ふわぁぁ……あー、おはよ…」
杏「……ふわぁ……んで、幸子と輝子はどうしたの…?」
幸子「小梅さんの新しいお仕事のお祝いに来たんですよ!」
輝子「外で…偶然、一緒になったから…買い物してた…」
幸子「で、小梅さんのお祝いのケーキも買って、今ここにいるというわけです!」
杏「ほぇー…なるほどね」
幸子「杏さんはどうして小梅さんのお部屋に?」
杏「あー、ちょっと、映画を見るついでに泊りに来た…」
輝子「映画…?」
杏「うん、事務所でちょっとねー」
杏「…というわけで」
幸子「なるほど、それで小梅さんの部屋に…って、ちょっと待って下さい」
杏「ん?」
幸子「そこにボク達が来たと言うことは…」
小梅「一緒に…見る…?」
幸子「あぁぁ…や、やっぱり…!」
杏「幸子がいればもう怖いものなしだね」
幸子「どういう意味でですかね!?」
輝子「フヒヒ…幸子が、一番怖がるからな…」
幸子「あ…ほ、ほら、小梅さんと杏さんの2人で見る予定だったんですよね!」
幸子「ボクと輝子さんは、お祝いだけして失礼しますから…!」
小梅「私は…一緒でも…大丈夫…」
杏「杏も別にいいよ」
幸子「ふぎ…!」
輝子「フヒヒ…幸子、逃げられないな…」
幸子「どうして毎回こうなるんですかー!?」
おしり
シンデレラドリーム小梅ちゃん記念
見てくれた人ありがとう
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